JP2020142209A - 水素付加方法及び水素付加装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で、溶存水素濃度の高い水素付加水を生成できる水素付加方法等を提供する。【解決手段】水素付加方法は、水素ガスが気泡状態で含まれる溶存水素水を生成する第1工程S1と、溶存水素水を逆浸透膜の一方側に供給する第2工程S2と、溶存水素水を逆浸透膜の他方側に透過させる第3工程S3と、水素ガスを逆浸透膜によって微細化し、他方側に透過させる第4工程S4と、他方側で、微細化された水素ガスが含まれる溶存水素水を得る第5工程S5とを含む。【選択図】図6
Description
本発明は、水に水素を付加するための水素付加方法及び水素付加装置に関する。
従来から、水に水素を付加するための技術を応用する装置が、種々提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1にて開示されている装置は、水に水素を溶解させる電解水生成装置と、水素が溶解した水に対して逆浸透膜処理を行う逆浸透膜処理装置を含んでいる。近年、溶存水素水を用いた血液透析は、患者の酸化ストレスを低減する作用が期待できるとして注目され、溶存水素濃度を高めるために、さらなる改良が期待されている。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、溶存水素濃度の高い水素付加水を生成できる水素付加方法及び水素付加装置を提供することを主たる目的としている。
本発明の第1発明は、水に水素を付加するための水素付加方法であって、水素ガスが気泡状態で含まれる溶存水素水を生成する第1工程と、前記溶存水素水を前記逆浸透膜の一方側に供給する第2工程と、前記溶存水素水を前記逆浸透膜の他方側に透過させる第3工程と、前記水素ガスを前記逆浸透膜によって微細化し、前記他方側に透過させる第4工程と、前記他方側で、微細化された前記水素ガスが含まれる前記溶存水素水を得る第5工程とを含む。
本発明の第2発明は、水に水素を付加するための水素付加装置であって、水素ガスが気泡状態で含まれる溶存水素水を生成する溶存水素水生成部と、前記逆浸透膜によって、第1室と第2室とが隔てられた逆浸透膜モジュールとを備え、前記溶存水素水生成部は、前記溶存水素水を前記第1室に供給し、前記逆浸透膜は、前記溶存水素水を透過させ、気泡状態の前記水素ガスを微細化して透過させることにより、前記第2室で微細化された前記水素ガスが含まれる前記溶存水素水を得る。
本発明に係る前記水素付加装置において、前記溶存水素水生成部は、陽極給電体と陰極給電体が設けられ、水を電気分解することにより前記溶存水素水を生成する電解室をさらに備える、ことが望ましい。
本発明に係る前記水素付加装置において、前記電解室は、固体高分子膜によって前記陽極給電体側の陽極室と前記陰極給電体側の陰極室に区分されている、ことが望ましい。
本発明に係る前記水素付加装置において、前記溶存水素水を、加圧状態で前記逆浸透膜モジュールに供給する加圧装置を含む、ことが望ましい。
本第1発明の前記水素付加方法は、前記第1工程で生成された前記水素ガスが気泡状態で含まれる前記溶存水素水を、前記第2工程で前記逆浸透膜の前記一方側に供給する。そして、前記第3工程で、前記溶存水素水を前記逆浸透膜の前記他方側に透過させ、第4工程で、前記水素ガスを前記逆浸透膜によって微細化し、前記他方側に透過させる。これにより、前記第5工程で、前記逆浸透膜の他方側で、微細化された前記水素ガスが含まれる前記溶存水素水が得られる。微細化された前記水素ガスは、前記逆浸透膜の他方側で前記溶存水素水に容易に溶け込むことができ、前記他方側にて得られる前記溶存水素水の溶存水素濃度が容易に高められる。
本第2発明の前記水素付加装置は、前記溶存水素水生成部で生成された前記水素ガスが気泡状態で含まれる前記溶存水素水を、前記逆浸透膜モジュールの第1室に供給する。そして、前記逆浸透膜は、前記溶存水素水を透過させ、気泡状態の前記水素ガスを微細化して透過させることにより、前記第2室で微細化された前記水素ガスが含まれる前記溶存水素水が得られる。これにより、微細化された前記水素ガスは、前記第2室で前記溶存水素水に容易に溶け込むことができ、前記第2室にて得られる前記溶存水素水の溶存水素濃度が容易に高められる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の水素付加装置の一実施形態の概略構成を示している。水素付加装置1は、水に水素を付加するための装置であり、例えば、逆浸透膜処理装置100の内部に組み込まれることにより、透析液調製用水の製造に用いられる。近年、透析液調製用水として水素付加水を用いた血液透析は、患者の酸化ストレス低減に有効であるとして、注目されている。
図1は、本発明の水素付加装置の一実施形態の概略構成を示している。水素付加装置1は、水に水素を付加するための装置であり、例えば、逆浸透膜処理装置100の内部に組み込まれることにより、透析液調製用水の製造に用いられる。近年、透析液調製用水として水素付加水を用いた血液透析は、患者の酸化ストレス低減に有効であるとして、注目されている。
逆浸透膜処理装置100は、軟水化処理装置101と、活性炭処理装置102と、水素付加装置1と、タンク103とを含んでいる。逆浸透膜処理装置100は、水素付加装置1において水素付加水を生成し、さらにその水素付加水を逆浸透処理によって浄化して、透析液調製用水を製造する。
軟水化処理装置101には、水道水等の原水が供給される。原水には、一般的には水道水が利用されるが、その他、例えば、井戸水、地下水等を用いることができる。軟水化処理装置101は、原水からカルシウムイオン及びマグネシウムイオン等の硬度成分を除去して軟水化する。
活性炭処理装置102は、微細な多孔質物質である活性炭を有し、軟水化処理装置101から供給される水から塩素等を吸着・除去する。活性炭処理装置102を通過した水は、水路11を介して水素付加装置1に送られる。
図2は、水素付加装置1の概略構成を示している。水素付加装置1は、溶存水素水を生成する溶存水素水生成部2と、逆浸透膜73を有する逆浸透膜モジュール6とを備える。水素付加装置1は、溶存水素水生成部2及び逆浸透膜モジュール6において、活性炭処理装置102から供給された水に水素を付加する。
溶存水素水生成部2は、水素ガスが溶け込んだ溶存水素水201を生成する。溶存水素水生成部2によって生成された溶存水素水201は、水素が付加された水素付加水(第1水素付加水)である。溶存水素水生成部2は、気泡状態の水素ガス301が含まれる溶存水素水201を生成する。気泡状態とは、例えば、目視によって確認できる程度の大きさの気泡を含んだ状態である。溶存水素水生成部2にて生成された溶存水素水201は、水路12を介して逆浸透膜モジュール6に供給される。
図3は、逆浸透膜モジュール6を拡大して示している。逆浸透膜モジュール6は、溶存水素水生成部2から供給された溶存水素水201を、逆浸透膜73によって浄化された処理水と、不純物を含む濃縮水とに分離する。逆浸透膜モジュール6は、逆浸透膜73によって、第1室71と第2室72とに隔てられている。
逆浸透膜73は、大きさが2nm以下の極めて微細な孔73aが多数形成された多孔質膜であり、孔73aから水分子及び水素分子を通過させる。第1室71には、溶存水素水生成部2にて生成された溶存水素水201が供給される。逆浸透膜73は、第1室71に供給された溶存水素水201を濾過し、微量な金属類等の不純物を取り除き、溶存水素水201を浄化する。すなわち、逆浸透膜73を透過し第2室72で得られた処理水は、逆浸透膜73によって浄化された溶存水素水202となる。一方、第1室71に留まった不純物が濃縮された濃縮水は、水路14(図1乃至3参照)を介して逆浸透膜モジュール6の外部に排出される。なお、逆浸透膜モジュール6には、例えば、特開2011−36752号公報等に開示されている公知の構成を適用することができる。
第2室72にて得られた処理水は、孔73aを通過した後にも水素ガスが溶解した状態が維持される溶存水素水202である。第2室72の溶存水素水202は、水路13を介してタンク103に供給される。
図1に示されるように、タンク103は、逆浸透膜モジュール6の第2室72から供給された溶存水素水202を蓄える。本実施形態において、逆浸透膜73によって浄化処理された後、タンク103に蓄えられた溶存水素水202は、例えば、透析液調製用水の浄化基準であるISO13959の基準を満たし、透析液調製用水として透析原剤の希釈等に用いられる。
逆浸透膜処理装置100は、タンク103と溶存水素水生成部2とを接続する水路が設けられていてもよい。このような構成によって、溶存水素水生成部2、逆浸透膜モジュール6及びタンク103間で溶存水素水202を循環させながら、溶存水素濃度を高めることができる。
図3に示されるように、本水素付加装置1では、逆浸透膜73は、溶存水素水201を透過させ、気泡状態の水素ガス301を微細化して透過させる。すなわち、溶存水素水201が逆浸透膜73を透過する際、微小な孔73aを多数有する逆浸透膜73によって気泡状態の水素ガス301が微細化される。微細化された水素ガス302は、逆浸透膜73を透過し、第2室72に移動し、これにより、第2室72で微細化された水素ガス302が含まれる溶存水素水202(第2水素付加水)が得られる。
微細化された水素ガス302は、水分子と接触する表面積が増大し、第2室72で溶存水素水202に容易に溶け込むことができる。これにより、第2室72にて得られる溶存水素水202の溶存水素濃度が高められる。すなわち、逆浸透膜モジュール6に供給された第1水素付加水は、逆浸透膜モジュール6によってさらに水素が付加された第2水素付加水となり、タンク103に供給される。
図2に示されるように、本実施形態では、溶存水素水生成部2として電解槽4が適用されている。電解槽4は、水を電気分解することにより、水素分子を発生させる。この水素分子が水に溶け込むことにより、第1水素付加水である溶存水素水201が生成される。
電解槽4は、電解室40を備え、電解室40内に第1給電体41と、第2給電体42と、を有する。第1給電体41及び第2給電体42は、電解室40に設けられている。
第1給電体41と第2給電体42との間には、隔膜43が設けられている。電解室40は、隔膜43によって第1給電体41が配された第1極室40aと第2給電体42が配された第2極室40bと区分される。
図4は、溶存水素水生成部2の電気的構成を示している。第1給電体41及び第2給電体42の極性及び第1給電体41及び第2給電体42に印加される電圧は、制御部9によって制御される。制御部9は、例えば、各種の演算処理、情報処理等を実行するCPU(Central Processing Unit)及びCPUの動作を司るプログラム及び各種の情報を記憶するメモリ等を有している。制御部9は、第1給電体41及び第2給電体42の他、装置各部の制御を司る。
第1給電体41と制御部9との間の電流供給ラインには、電流検出器44が設けられている。電流検出器44は、第2給電体42と制御部9との間の電流供給ラインに設けられていてもよい。電流検出器44は、第1給電体41、第2給電体42に供給する電解電流を検出し、その値に相当する電気信号を制御部9に出力する。
制御部9は、例えば、電流検出器44から出力された電気信号に基づいて、第1給電体41及び第2給電体42に印加する直流電圧を制御する。より具体的には、制御部9は、電流検出器44によって検出される電解電流が予め設定された所望の値となるように、第1給電体41及び第2給電体42に印加する直流電圧をフィードバック制御する。例えば、電解電流が過大である場合、制御部9は、上記電圧を減少させ、電解電流が過小である場合、制御部9は、上記電圧を増加させる。これにより、第1給電体41及び第2給電体42に供給する電解電流が適切に制御される。より具体的には、制御部9は、水路11に配された流量センサー91によって検出された単位時間あたりに電解室40に供給される流量に基づいて、第1給電体41及び第2給電体42に供給する電解電流を制御する。
電解室40内で水が電気分解されることにより、水素ガス及び酸素ガスが発生する。例えば、陰極側の第2極室40bでは、水素ガスが発生し、当該水素分子が溶け込んだ溶存水素水201が生成され、逆浸透膜モジュール6に供給される。なお、このような電気分解を伴って生成された溶存水素水は、「電解水素水」とも称される。一方、陽極側の第1極室40aでは、酸素ガスが発生する。
第2極室40bにおいて、気泡状態の水素ガス301が含まれる溶存水素水201を生成するためには、第2極室40bで単位時間あたりに大量の水素ガスを発生させればよい。このため、制御部9は、第1給電体41及び第2給電体42に供給する電解電流を大きくすることにより、単位時間に大量の水素ガスを発生させ、気泡状態の水素ガス301が含まれる溶存水素水201を生成する。
隔膜43には、例えば、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂からなる固体高分子膜が適宜用いられている。固体高分子膜は、電気分解により、陽極側の第1極室40aで発生したオキソニウムイオンを陰極側の第2極室40bへと移動させて、水素ガスの生成原料とする。従って、電気分解の際に水酸化物イオンが発生することなく、溶存水素水201のpHが変化しない。
水素付加装置1は、溶存水素水201を加圧状態で逆浸透膜モジュール6に供給する加圧装置5を含む、のが望ましい。加圧装置5が溶存水素水201を加圧状態で逆浸透膜モジュール6の第1室71に供給することにより、気泡状態の水素ガス301が逆浸透膜73に衝突したとき、水圧によって微細化されやすくなり、逆浸透膜73を透過する水素ガス302が増大するため、第2室72での溶存水素水202の溶存水素濃度が容易に高められる。
本実施形態では、電解槽4が第2極室40bで水から気泡状態の水素ガス301を生成することにより、第2極室40bの圧力が高められる。従って、電解槽4が上記加圧装置5として機能する。
なお、上記加圧装置5として、溶存水素水生成部2にて生成された溶存水素水201を逆浸透膜モジュール6に圧送するためのポンプ等が設けられていてもよい。
図5は、図1の水素付加装置1の変形例である水素付加装置1Aの概略を示すブロック図である。水素付加装置1Aのうち、以下で説明されてない部分については、上述した水素付加装置1の構成が採用されうる。
水素付加装置1Aは、溶存水素水生成部2Aが逆浸透膜処理装置100Aの外部に配されている点で、上記水素付加装置1とは異なる。
逆浸透膜処理装置100Aは、軟水化処理装置101と、活性炭処理装置102と、逆浸透膜モジュール6A、タンク103とを含んでいる。逆浸透膜処理装置100Aには、水素を付加する機能を搭載していない従来型の装置が適用されうる。水素付加装置1Aは、このような既存の逆浸透膜処理装置100Aの構成に水素を付加する機能を追加して、水素水透析の初期導入コストを低減する。
水素付加装置1Aは、逆浸透膜処理装置100Aの外部に配された溶存水素水生成部2Aと、逆浸透膜処理装置100Aの一部を構成する逆浸透膜モジュール6Aとを備える。溶存水素水生成部2Aの構成は、溶存水素水生成部2と同様であり、逆浸透膜モジュール6Aの構成は、逆浸透膜モジュール6と同様である。
逆浸透膜処理装置100A及び水素付加装置1Aでは、活性炭処理装置102には、逆浸透膜処理装置100Aの外部に延びるバイパス水路11Aの一端が接続され、バイパス水路11Aの他端は、溶存水素水生成部2Aに接続される。活性炭処理装置102を通過した水は、バイパス水路11Aを介して水素付加装置1Aに送られる。
一方、逆浸透膜モジュール6Aには、逆浸透膜処理装置100Aの外部に延びるバイパス水路12Aの一端が接続され、バイパス水路12Aの他端は、溶存水素水生成部2に接続される。溶存水素水生成部2にて生成された溶存水素水201は、バイパス水路12Aを介して逆浸透膜モジュール6に供給される。
水素付加装置1Aは、逆浸透膜処理装置100Aに、バイパス水路11A及び12Aを介して溶存水素水生成部2Aを接続することにより、安価かつ容易に水素水透析を実現する。
図6は、逆浸透膜処理装置100等を用いて実現される、水素付加方法の手順を示している。水素付加方法は、溶存水素水201を生成する第1工程S1と、溶存水素水201を供給する第2工程S2と、溶存水素水201を透過させる第3工程S3と、水素ガス302を透過させる第4工程S4と、水素ガス302が含まれる溶存水素水202を得る第5工程S5とを含んでいる。
第1工程では、気泡状態の水素ガス301が含まれる溶存水素水201が生成される。第2工程では、溶存水素水201と共に気泡状態の水素ガス301が、逆浸透膜73の一方側すなわち第1室71に供給される。
第3工程S3では、溶存水素水201が逆浸透膜73の他方側すなわち第2室72に透過する。第4工程S4では、水素ガス301を逆浸透膜73によって分解し、微細化された水素ガス302を逆浸透膜73の他方側の第2室72に透過させる。第3工程S3及び第4工程S4は同時に実行されるが、いずれかが先行して実行されてもよい。
そして、第5工程S5では、第2室72で、微細化された水素ガス302が含まれる溶存水素水202が得られる。微細化された水素ガス302は、第2室72で溶存水素水202に容易に溶け込むことができ、溶存水素水202の溶存水素濃度が容易に高められる。
以上、本発明の水素付加装置1等が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。すなわち、水素付加装置1は、少なくとも、水素ガス301が気泡状態で含まれる溶存水素水201を生成する溶存水素水生成部2と、逆浸透膜73によって、第1室71と第2室72とが隔てられた逆浸透膜モジュール6とを備え、溶存水素水生成部2は、溶存水素水201を第1室71に供給し、逆浸透膜73は、溶存水素水201を透過させ、気泡状態の水素ガス301を微細化して透過させることにより、第2室72で微細化された水素ガス302が含まれる溶存水素水202を得るように構成されていればよい。
例えば、溶存水素水生成部2は、電解槽4に限られない。例えば、水とマグネシウムとの化学反応等により発生した水素分子を水に溶解させて溶存水素水を生成する装置、又は、水素ガスボンベから供給された水素ガス(水素分子)を水に溶解させて溶存水素水を生成する装置であってもよい。
水素付加装置1等は、透析液調製用の水素付加水の生成の他、種々の用途に適用可能である。例えば、飲用、料理用又は農業用の水素付加水の生成等にも広く適用可能である。
また、水素付加方法は、少なくとも、水素ガス301が気泡状態で含まれる溶存水素水201を生成する第1工程S1と、溶存水素水201を逆浸透膜73の一方側に供給する第2工程S2と、溶存水素水201を逆浸透膜73の他方側に透過させる第3工程S3と、水素ガス301を逆浸透膜73によって微細化し、逆浸透膜73の他方側に透過させる第4工程S4と、逆浸透膜73の他方側で、微細化された水素ガス302が含まれる溶存水素水202を得る第5工程S5とを含んでいればよい。
1 水素付加装置
2 溶存水素水生成部
4 電解槽
5 加圧装置
6 逆浸透膜モジュール
41 第1給電体
42 第2給電体
43 隔膜
71 第1室
72 第2室
73 逆浸透膜
100 逆浸透膜処理装置
201 溶存水素水
202 溶存水素水
301 気泡状態の水素ガス
302 微細化された水素ガス
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程
S4 第4工程
S5 第5工程
2 溶存水素水生成部
4 電解槽
5 加圧装置
6 逆浸透膜モジュール
41 第1給電体
42 第2給電体
43 隔膜
71 第1室
72 第2室
73 逆浸透膜
100 逆浸透膜処理装置
201 溶存水素水
202 溶存水素水
301 気泡状態の水素ガス
302 微細化された水素ガス
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程
S4 第4工程
S5 第5工程
Claims (5)
- 水に水素を付加するための方法であって、
水素ガスが気泡状態で含まれる溶存水素水を生成する第1工程と、
前記溶存水素水を逆浸透膜の一方側に供給する第2工程と、
前記溶存水素水を前記逆浸透膜の他方側に透過させる第3工程と、
前記水素ガスを前記逆浸透膜によって微細化し、前記他方側に透過させる第4工程と、
前記他方側で、微細化された前記水素ガスが含まれる前記溶存水素水を得る第5工程とを含む、
水素付加方法。 - 水に水素を付加するための装置であって、
水素ガスが気泡状態で含まれる溶存水素水を生成する溶存水素水生成部と、
逆浸透膜によって、第1室と第2室とが隔てられた逆浸透膜モジュールとを備え、
前記溶存水素水生成部は、前記溶存水素水を前記第1室に供給し、
前記逆浸透膜は、前記溶存水素水を透過させ、気泡状態の前記水素ガスを微細化して透過させることにより、前記第2室で微細化された前記水素ガスが含まれる前記溶存水素水を得る、
水素付加装置。 - 前記溶存水素水生成部は、陽極給電体と陰極給電体が設けられ、水を電気分解することにより前記溶存水素水を生成する電解室をさらに備える、請求項2記載の水素付加装置。
- 前記電解室は、固体高分子膜によって前記陽極給電体側の陽極室と前記陰極給電体側の陰極室に区分されている、請求項3記載の水素付加装置。
- 前記溶存水素水を、加圧状態で前記逆浸透膜モジュールに供給する加圧装置を含む、請求項2乃至4のいずれかに記載の水素付加装置。
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