JP6895613B2 - レーザ加工ヘッド及びそれを用いたレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工ヘッド及びそれを用いたレーザ加工装置 Download PDF

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Description

本開示は、レーザ加工ヘッド及びそれを用いたレーザ加工装置に関する。
近年、焦点距離が長いレーザ光を用いて、加工点から離れた位置からレーザ光を加工点に照射してレーザ溶接を行うリモートレーザ加工と呼ばれる加工法が注目されている。
特に、小型かつ軽量であるレーザ加工ヘッドへの関心が高まっており、例えば、特許文献1には、簡便な構成でレーザ光をシフトさせて、ワークに対するレーザ光の照射位置を制御し、スポット溶接やシーム溶接等のレーザ加工を行うことができるレーザ加工ヘッドが開示されている。
国際公開第2015/129249号
特許文献1に開示されたレーザ加工ヘッドは、ガルバノミラーを用いてレーザ光の位置制御を行う従来の構造に比べ、小型かつ軽量のヘッドを実現している。
一方、このレーザ加工ヘッドは、ヘッド内部に設けられ、かつ平行に配置された2つの平行板を各々、独立した回転機構で回転させ、平行板を通過するレーザ光の光軸をシフトさせることにより、レーザ光の位置制御を行っている。
よって、ヘッド内部に配置された光学部品や回転機構の状態が、その性能を大きく左右し、これらの状態を診断できる技術が求められていた。
本開示は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的は、ヘッドの構成部品の状態等を簡便な構成で診断できるレーザ加工ヘッドを提供することにある。
上記の目的を達成するため、この開示の一態様では、2つの平行板のうち、下方に配置された平行板の上面で反射するレーザ光を受光する受光部をヘッド内部に設け、受光部の位置をレーザ光の光軸のシフト量に合わせて調整するようにした。さらに、この受光部で出力される信号に基づき、ヘッドの構成部品の状態診断を行うようにした。
具体的には、本開示の一態様に係る、レーザ加工ヘッドは、第1の光軸を有するレーザ光の光軸を第2の光軸にシフトする第1の平行板と、第1の平行板を保持する第1のホルダと、第1のホルダを第1の回転軸を中心に回転させる第1の回転機構と、第1の平行板で第2の光軸にシフトされたレーザ光の光軸を第3の光軸にシフトする第2の平行板と、第2の平行板を保持する第2のホルダと、第2のホルダを第2の回転軸を中心に回転させる第2の回転機構と、第1の平行板と第1のホルダと第2の平行板と第2のホルダとを収納する第1のケースと、を備え、第1の回転軸と第2の回転軸と第1の光軸とは互いに一致しており、レーザ光は第1のケース内を上方から下方に向けて通過し、第1の平行板でシフトされかつ第2の平行板の入射面で反射されたレーザ光を通過させる第1の光透過部が第2のホルダに設けられ、第1の光透過部を通過したレーザ光を受光する第1の受光部が第1のケースに設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第2の平行板におけるレーザ光の入射面で反射されたレーザ光を第1の受光部で受光することができ、レーザ光の出力状態を把握できる。
第1のケースは、第2の平行板におけるレーザ光の入射面と第1の回転軸との交点Pを通り、かつ第1の回転軸と直交する方向に延びる平面x1が第1のケースの側面と交差する交差部P2を有し、交差部P2から上方または下方に、第1の平行板の回転に伴う第1の光軸と第2の光軸とのシフト量Aずれた位置に第1の受光部が設けられている、のが好ましい。
この構成によれば、第2の平行板におけるレーザ光の入射面で反射されたレーザ光を第1の受光部で確実に受光することができる。
交差部P2から上方または下方に、シフト量Aずれた位置に、第1の受光部の中心が配置されている、のが好ましい。
この構成によれば、第1の受光部での受光量を最大とすることができ、レーザ光の出力状態を精度良く把握できる。
第1のケースのレーザ光出射側端部に設けられた第2のケースと、第2のケースに着脱可能に設けられた第3のホルダと、第3のホルダに保持され、第3の光軸にシフトされたレーザ光を透過可能な第1の保護部材と、をさらに備え、第3のホルダには、第1の保護部材の側面と対向する所定の位置に第2の光透過部が設けられ、第2のケースには、第2の光透過部と対向する位置に、第1の保護部材内を伝播したレーザ光を受光する第2の受光部が設けられている、のが好ましい。
この構成によれば、第1の保護部材で反射され、ヘッド内に戻ってくるレーザ光の出力を第2の受光部で検出できるため、第1の保護部材の状態、特に表面汚れの度合いなどを把握できる。
第1の光透過部及び第2の光透過部のいずれか一方または両方は、レーザ光を透過する光透過部材で封止されている、のが好ましい。
この構成によれば、第1の光透過部及び第2の光透過部のいずれか一方または両方を通過するレーザ光を、第1の受光部及び第2の受光部のいずれか一方または両方に向かわせるとともに、ヘッド内部へほこりや粉じんが入り込むのを防止できる。
第1の受光部及び第2の受光部は、第1及び第2のケースにおいて、第1及び第2の回転機構が配置された側に設けられている、のが好ましい。
この構成によれば、第1の受光部及び第2の受光部に接続された配線を、第1及び第2の回転機構に接続された配線とまとめて配置できるため、配線の取り回しが簡素化され、小型のレーザ加工ヘッドを実現できる。
本開示の一態様に係るレーザ加工装置は、第1の光軸を有するレーザ光を出射するレーザ発振器と、レーザ光をワークに向けて出射するための上記のレーザ加工ヘッドと、レーザ発振器のレーザ発振及びレーザ加工ヘッドの動作を制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、レーザ加工ヘッドから出射されるレーザ光の出力状態を把握でき、加工不良の発生等を防止できる。
制御装置は、レーザ発振器に出力指令信号を送り、このレーザ発振器をレーザ発振させる制御部と、出力指令信号と第1の受光部から出力された受光信号とを記憶する記憶部と、この出力指令信号及び受光信号に基づいて、レーザ光の光出力が正常であるかどうかを判定する判定部と、判定部で判定された結果を表示する表示部と、を少なくとも有する、のが好ましい。
この構成によれば、実際に出射されるレーザ光の光出力と設定値とに基づき、レーザ加工装置内の異常の有無を簡便に判定することができる。
制御部は、第1または第2の回転機構に回転指令信号を送って第1または第2のホルダを所定の回転速度で回転させるように構成され、記憶部は、回転指令信号を記憶するように構成され、判定部は、回転指令信号に含まれる回転周期及び第1の受光部から出力された受光信号の変動周期に基づいて、第1または第2の回転機構が正常であるかどうかを判定するように構成されている、のが好ましい。
この構成によれば、第1の受光部から出力された受光信号の変動周期と設定された回転周期とに基づき、レーザ加工ヘッドに設けられた第1または第2の回転機構の異常の有無を簡便に判定することができる。
判定部は、第2の受光部から出力された受光信号に基づいて、第1の保護部材の交換時期を判定するように構成されている、のが好ましい。
この構成によれば、第2の受光部から出力された受光信号に基づき、レーザ加工ヘッドに設けられた保護部材の交換時期を簡便に判定することができる。
本開示の一態様によれば、レーザ加工ヘッドの構成部品の状態を簡便に診断でき、加工不良等の発生を防止できる。
本開示の実施形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。 レーザ加工ヘッドの構成を示す図である。 図2における領域IIIの断面模式図である。 シールドホルダをレーザ加工ヘッドから取り外した状態を示す図である。 図2における領域Vの断面模式図である。 保護ガラスが設けられたシールドホルダの分解斜視図である。 レーザ加工装置の機能ブロック構成を示す図である。 平行板の回転に伴うレーザ加工ヘッド内のレーザ光の光路変化を示す図であり、2つの平行板が互いに平行な場合を示している。 平行板の回転に伴うレーザ加工ヘッド内のレーザ光の光路変化を示す図であり、2つの平行板がなす角度が90°の場合を示している。 2つの平行板がなす角度が変化したときの反射光の軌跡を示す図である。 本開示の実施形態2に係る、レーザ光出力状態の診断フローチャートである。 第1及び第2の平行板を所定の位置に調整した場合の、第1の受光部での出力信号から求めた光強度の時間変化を示す図である。 レーザ加工ヘッドに設けられた保護ガラスの状態診断フローチャートである。 第1及び第2の平行板を所定の位置に調整した場合の、第1及び第2の受光部での出力信号から求めた光強度の時間変化を示す図である。 レーザ加工ヘッドに設けられた保護ガラスの別の状態診断フローチャートである。 本開示の実施形態3に係る、回転機構の診断フローチャートである。 第1の回転機構を回転させた場合の第1の受光部の出力信号から求めた光強度の時間変化を示す図である。 第2の回転機構を回転させた場合の第1の受光部の出力信号から求めた光強度の時間変化を示す図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
また、以降の説明において、「一致」するとは、厳密に一致するものの他、製造上の組立公差や加工公差を含んで一致するものも含まれる。また、「直交」するとは、厳密に直交するものの他、製造上の組立公差や加工公差を含んで直交するものも含まれる。
(実施形態1)
(レーザ加工装置及びレーザ加工ヘッドの構成)
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置100の構成を示す。レーザ加工装置100は、レーザ加工ヘッド50と、マニピュレータ60と、ロボット制御装置70と、レーザ発振器80と、光ファイバ90とを備えている。
レーザ加工ヘッド50は、光ファイバ90からのレーザ光をワークWに照射する。マニピュレータ60は、マニピュレータ60の先端に取り付けられたレーザ加工ヘッド50を移動させる。ロボット制御装置70は、レーザ加工ヘッド50の動作とマニピュレータ60の動作と、レーザ発振器80のレーザ発振を制御する。レーザ発振器80は、レーザ光を発振し、光ファイバ90に出力する。光ファイバ90は、レーザ発振器80から出力されたレーザ光をレーザ加工ヘッド50まで伝送する。このような構成により、レーザ加工装置100は、レーザ発振器80から出力されたレーザ光を、レーザ加工ヘッド50から出力することができる。レーザ加工装置100は、レーザ加工ヘッド50およびマニピュレータ60を動作させてワークWに所望の軌跡でレーザ光を照射させる。
レーザ加工装置100は、ワークWの切断や溶接、穴あけ加工等を行うのに使用される。
図2は、本実施形態に係るレーザ加工ヘッド50の構成を示す。レーザ加工ヘッド50は、コネクタ12と、レンズボディ1と、ボディケース6(第1のケース)と、シールドホルダ8と、ノズルユニット43(第2のケース)と、サーボモータ14,21とを有する。なお、シールドホルダ8は、ノズルユニット43に対して着脱可能であるが、その他の構成については、複数が一体化されていても構わない。
レーザ加工ヘッド50は、コネクタ12を有し、コネクタ12を介して光ファイバ90と接続されている。レーザ光LBは、一定の角度で広がりながら、光ファイバ90の出射端面からレーザ加工ヘッド50内に出射される。
レンズボディ1は、コリメーションレンズ4と、フォーカスレンズ5とが固定されたレンズホルダ3を保持している。コリメーションレンズ4は、光ファイバ90の出射端面から出射されたレーザ光LBを平行化する。そして、コリメーションレンズ4によって平行化されたレーザ光は、フォーカスレンズ5によってワークWにおける加工点で焦点を結ぶように集光される。
また、レンズボディ1やレンズホルダ3は、光ファイバ90の出射端面とコリメーションレンズ4とフォーカスレンズ5との光学的な位置関係を決定している。
ボディケース6には、回転機構31(第1の回転機構)と、平行板17(第1の平行板)と、ホルダ18(第1のホルダ)とが設けられている。回転機構31、平行板17およびホルダ18により光学ユニット41(第1の光学ユニット)が構成される。回転機構31は、サーボモータ14(第1の駆動部)と、タイミングベルト15(第1の伝達部材)と、タイミングベルトプーリー16(第1の回転部材)と、で構成される。平行板17は、両端がベアリングで保持された円筒状のホルダ18内に固定されている。ホルダ18の外周面にはタイミングベルト15が設けられ、ホルダ18はタイミングベルト15を介してサーボモータ14によって回転される。具体的には、ホルダ18は、第1の回転軸を中心に回転され、第1の回転軸の方向は、レーザ加工ヘッド50から出力されるレーザ光の光軸の方向と同じである。
なお、図2では、第1の回転軸の方向をZ軸方向とし、これと直交する方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向としている。以降の説明においても同様の表現を用いることがある。また、Z軸のプラス方向を「上方」、Z軸のマイナス方向を「下方」と呼ぶことがある。
さらに、ボディケース6には、回転機構32(第2の回転機構)と、平行板19(第2の平行板)と、ホルダ7(第2のホルダ)とが設けられている。回転機構32、平行板19およびホルダ7により光学ユニット42(第2の光学ユニット)が構成される。回転機構32は、サーボモータ21(第2の駆動部)と、タイミングベルト22(第2の伝達部材)と、タイミングベルトプーリー20(第2の回転部材)と、で構成される。平行板19は、両端がベアリングで保持された円筒状のホルダ7内に固定されている。ホルダ7の外周面にはタイミングベルト22が設けられ、ホルダ7はタイミングベルト22を介してサーボモータ21によって回転される。具体的には、ホルダ7は、第2の回転軸を中心に回転され、第2の回転軸の方向は、レーザ加工ヘッド50から出力されるレーザ光の光軸の方向と同じであり、かつZ軸方向と同じ方向である。
そして、光学ユニット41と光学ユニット42とは、第1の回転軸の方向と第2の回転軸の方向とが同じであり、かつ、ボディケース6内において、対称に配置されている。すなわち、第1の回転軸および第2の回転軸に鉛直な面に対して対称に配置されている。図2では、光学ユニット41と光学ユニット42とは、上下に対称に配置されている。このように配置すると、サーボモータ14とサーボモータ21とが同じ方向に回転した場合、平行板17の回転方向と平行板19の回転方向とは逆になる。また、平行板17を駆動するサーボモータ14の回転方向を逆転させることにより、平行板17の回転方向と平行板19の回転方向とを同じ方向に回転させることも可能である。
なお、レーザ加工ヘッド50の小型化と、レーザ加工ヘッド50のレーザ照射範囲を広くする点から、光学ユニット41と光学ユニット42とは、第1の回転軸と第2の回転軸とが一致するように配置することが望ましい。また、第1の回転軸および第2の回転軸の方向は、光ファイバ90から入射された時のレーザ光LBの光軸の方向と同じであることが好ましい。さらには、第1の回転軸および第2の回転軸は、光ファイバ90から入射された時のレーザ光LBの光軸と一致することがさらに好ましい。
以降の説明において、特に断らない限り、第1の回転軸と第2の回転軸と光ファイバ90から入射された時のレーザ光LBの光軸とは一致しており、レーザ光LBの光軸は、平行板17に入射するレーザ光の光軸(以下、第1の光軸という)と一致している。
また、第1、第2の回転軸は、レーザ加工ヘッド50のZ軸方向の中心軸でもある。
図3は、図2における領域IIIの断面模式図を示す。ホルダ7の側面には開口部7a(第1の光透過部)が設けられている。開口部7aはレーザ光を透過する光透過部材7bで封止されている。ボディケース6の側面には受光部6aが設けられている。
光透過部材7bは、周囲の環境からホルダ7の内部にほこりや粉じんが入り込むのを防止する役割も果たしている。受光部6aはフォトダイオード等の光電変換デバイスである。
また、特に図示しないが、開口部7aは1mm〜20mmの直径を有する円形窓である。
開口部7aは、平行板19の上面で反射されたレーザ光を通過させてホルダ7の外部に放射させるように、ホルダ7の側面に設けられている。また、受光部6aは、開口部7aを通過したレーザ光を受光するように、ボディケース6の側面に設けられている。
ここで、第1の回転軸が平行板19の上面と交わる点PからX軸方向に延び、第1の回転軸と直交する仮想平面をx1とすると、ホルダ7の側面と仮想平面x1とは交差部P1で交わり、ボティケース6の側面と仮想平面x1とは交差部P2で交わる。
なお、図3において、交差部P1,P2を交点として示しているが、実際の交差部P1,P2は、仮想平面x1とホルダ7,ボディケース6の内側面とがそれぞれ交わる円である。
図3に示すように、開口部7aは、ホルダ7の側面において、交差部P1からZ軸のマイナス方向に向かって距離Aだけシフトした位置P3に配置されている。また、受光部6aは、ボティケース6の側面において、交差部P2からZ軸のマイナス方向に向かって距離Aだけシフトした位置P4に配置されている。これらについては後で詳述する。
光透過部材7bとして、表面にAR(Anti−Reflection)コートを施したカバーガラスを用いることができる。また、拡散板や集光レンズ等の、レーザ光を分散あるいは集光することで、透過するレーザ光を平均化する光透過部材を用いると、開口部7aを通過するレーザ光の大部分が受光部6aに向かうため、受光部6aにおいて、確実にレーザ光を受光することができる。
次に、レーザ加工ヘッド50の先端の構造について説明する。
図2に示すように、ボディケース6の先端付近にはノズルユニット43が接続され、ノズルユニット43の上部には保護ガラス25(第2の保護部材)が固定されている。なお、ノズルユニット43は、ノズル保持部10に内側ノズル11と外側ノズル28とを設けたものである。ボディケース6の先端とは、レーザ光が出射される側の端部のことである。また、ノズルユニット43における、保護ガラス25よりも先端方向には、保護ガラス26(第1の保護部材)が設けられたシールドホルダ8が収納できる構造になっている。シールドホルダ8はノズルユニット43に対して着脱可能であり、保護ガラス26がノズルユニット43に対して着脱可能であることでもある。
保護ガラス25は、図示しないネジリングによりレーザ加工ヘッド50(具体的にはノズルユニット43)に固定されている。
図4は、シールドホルダ8をレーザ加工ヘッド50から取り外した状態を示す図である。保護ガラス26は、メンテナンス性を考慮し、レーザ光の光軸方向に対して直交する方向(本実施形態の場合は、X軸方向)にスライドし、レーザ加工ヘッド50に対して着脱可能なシールドホルダ8に設けられている。保護ガラス26は、シールドホルダ8をレーザ加工ヘッド50から取り外すことでレーザ加工ヘッド50外へ取り出され、シールドホルダ8をレーザ加工ヘッド50へ取り付けることでレーザ加工ヘッド50内に配置される。
さらに、図5及び図6を用いて、シールドホルダ8及びその周辺部の構造を説明する。
図5は、図2における領域Vの断面模式図を示し、シールドホルダ8の側部には開口部8a(第2の光透過部)が設けられ、ノズルユニット43における、開口部8aと対向する位置に受光部43a(第2の受光部)が設けられている。
受光部43aは、受光部6aと同様に、フォトダイオード等の光電変換デバイスである。
また、開口部8aは、図3に示す開口部7aと同様に光透過部材8bで封止されている。開口部8aからシールドホルダ8の外部に光を通過させるとともに、周囲の環境からほこりや粉じんが保護ガラス26等に付着するのを防止できる。
また、特に図示しないが、開口部8aは数mm〜10mmの長さのスリットである。
図6は、保護ガラス26が設けられたシールドホルダ8の分解斜視図を示し、シールドホルダ8は、保護ガラス26を挟み込むように2つに分割された第1の部材23と第2の部材24とで構成されている。第1の部材23と第2の部材24とは、固定用のレバー9の操作により、容易に結合や分離ができる。保護ガラス26は、Oリング27の弾性変形力によって円周方向がシールドホルダ8に保持され、第1の部材23と第2の部材24とで挟み込むことにより軸方向に保持されている。レバー9を操作することで第1の部材23と第2の部材24とを容易に分離することができ、保護ガラス26の交換は、工具を使うことなく容易に行うことができる。
なお、保護ガラス25を設けず、レーザ加工ヘッド50に対して着脱可能な保護ガラス26のみを設けても構わない。
(レーザ加工装置の機能ブロック構成)
図7は、本実施形態に係るレーザ加工装置100の機能ブロック構成を示し、レーザ加工ヘッド50は上述の通り、受光部6a,43a及び回転機構31,32を有している。マニピュレータ60は、関節軸毎にサーボモータ61とエンコーダ62とを有している。ロボット制御装置70は、制御部71と、記憶部72と、判定部73と、表示部74と、入力部75と、を有している。
制御部71は、光出力制御部71aを有している。光出力制御部71aは、入力部75から入力された制御プログラムに従って、電源部(図示せず)に出力指令を送り、レーザ発振器80のレーザ光出力を制御するように構成されている。
また、制御部71は、入力部75から入力された制御プログラム及び回転機構31,32にそれぞれ設けられたエンコーダ(図示せず)からのフィードバック信号に従って回転指令を生成し、回転機構31,32にそれぞれ設けられたサーボモータ14,21(図2参照)に回転指令を送り、サーボモータ14,21の回転速度及び回転量を制御するように構成されている。
さらに、制御部71は、入力部75から入力された制御プログラム及びマニピュレータ60に設けられたエンコーダ62からのフィードバック信号に従って位置指令を生成し、マニピュレータ60に設けられたサーボモータ61に位置指令を送信し、サーボモータ61の回転速度及び回転量を制御するように構成されている。
記憶部72は、受光部6a,43aから出力される受光信号を受け取り、その値を記憶するように構成されている。
判定部73は、上記の受光信号に基づいて、レーザ発振器80が正常にレーザ光を出力しているかどうか、あるいは、回転機構31,32が正常に動作しているかどうかを判定するように構成されている。また、判定部73は、入力部75から直接入力された情報、あるいは入力部75等から入力されて記憶部72に保存された情報を用いて、制御部71での制御に必要な演算処理を行う演算部でもある。また、判定部73は、各種情報を加工して適切な形式の図表等を、表示部74に表示するように構成されている。
表示部74は、判定部73で判定された結果や、レーザ発振器80の出力状態や、マニピュレータ60の動作状態等を表示するように構成されている。
入力部75は、レーザ発振器80の出力やマニピュレータ60の移動速度及び移動量を決定するための制御プログラムおよび数値を入力できるように構成されている。また、入力部75は、サーボモータ14,21の回転速度及び回転時間を決定するための制御プログラムおよび数値を入力できるように構成されている。
なお、図7では、後述するレーザ加工ヘッド50の各種診断を行うための主要な機能ブロックを示しており、その他の機能の説明は省略している。例えば、安全停止機能ブロック等は図示を省略している。
また、各装置内の構成や各装置間の接続関係、また、ロボット制御装置70内の信号の流れについては、レーザ加工装置100やロボット制御装置70の仕様によって適宜決められるもので、本実施形態に限定されるものではない。
(第1の開口部と第1の受光部との配置について)
図8A及び図8Bは、平行板17,19の回転に伴うレーザ加工ヘッド50内のレーザ光の光路変化を示す。レーザ光は、平行板17,19によって光軸がシフトされつつ、ボディケース6を含むレーザ加工ヘッド50内を上方から下方に向けて通過し、ワークWに向けて出射される。
具体的には、フォーカスレンズ5を通過したレーザ光は、平行板17を通過する際に2度(平行板17への入射時と平行板17からの出射時)屈折する。これにより、平行板17の板厚と、第1の回転軸に対する平行板17の取り付け角度である平行板17の傾斜角度と、平行板17の屈折率によって定まる量だけ、レーザ光は平行にシフトする。すなわち、平行板17に入射するレーザ光の光軸(第1の光軸)と、平行板17を出射したレーザ光の光軸(第2の光軸)とは、方向が同じであり、位置がずれている。これは、同様の構成である平行板19においても同様である。すなわち、平行板19に入射するレーザ光の光軸(第2の光軸)と、平行板19を出射したレーザ光の光軸(第3の光軸)とは、方向が同じであり、位置がずれている。本実施形態の平行板17と平行板19は、合成石英製であって、板厚t=13mm、第1の回転軸(第2の回転軸)に対する傾斜角45°、屈折率は1.44963である。この場合、平行板17を通過したレーザ光の光軸(第2の光軸)は、A(=4.1mm)だけシフトする。その後、レーザ光が平行板19を通過する際にも同様に、レーザ光の光軸(第3の光軸)はA(=4.1mm)だけシフトする。従って、本実施形態におけるレーザ光の動作範囲は、半径が8.2mmの円内である。
なお、平行板17,19の板厚及び屈折率は、レーザ発振器80の発振波長や、必要とされる加工条件等によって適宜変更することができ、その場合は、レーザ光の動作範囲も変更されうる。
図8Aに示すように、平行板17と平行板19とが平行な状態である場合、平行板17を通過したレーザ光が平行板19によって反射されると、平行板19が第2の光軸に対して45°傾斜しているため、反射光の光軸は、第2の光軸に直交する方向となる。この場合、上記の反射光はX軸のプラス方向に反射される。なお、平行板19の上面でのレーザ光の反射率は0.1%以下になるように設定されている。
ここで、平行板17を通過する前後で、レーザ光の光軸が第1の光軸から第2の光軸にシフトしている。そのため、平行板19の上面に入射するレーザ光の光軸は、第1の光軸(第1の回転軸)と平行板19の上面との交点Pに対して、X軸のマイナス方向に第1の光軸に対する第2の光軸のシフト量A(=4.1mm)だけシフトしている。
この影響によって、平行板19の上面で実際に反射する反射光の光軸は、交点Pを通ってX軸のプラス方向に向かう仮想平面x1よりもZ軸のプラス方向に4.1mmシフトした直線x2となる。
図8Bに示すように、平行板17と平行板19とのなす角度が90°である場合にも、平行板17を通過したレーザ光が平行板19によって反射されると、平行板19が第2の光軸に対して45°傾斜しているため、反射光の光軸は、第2の光軸に直交する方向となる。この場合、上記の反射光はX軸のプラス方向に反射される。
ここで、平行板17を通過する前後で、レーザ光の光軸が第1の光軸から第2の光軸にシフトしている。そのため、平行板19の上面に入射するレーザ光の光軸は、第1の光軸(第1の回転軸)と平行板19の上面との交点Pに対してX軸のプラス方向に第1の光軸に対する第2の光軸のシフト量A(=4.1mm)シフトしている。
この影響によって、平行板19の上面で実際に反射する反射光の光軸は、交点Pを通ってX軸のプラス方向に向かう仮想平面x1よりもZ軸のマイナス方向に上記のシフト量A(=4.1mm)シフトした直線x3となる。
図9は、2つの平行板17,19がなす角度が変化したときの反射光の軌跡を示す。
破線で表わされる仮想円R1は、平行板19で反射された反射光の光軸の軌跡を示す。仮想円R1の中心軸は図3に示す仮想平面x1上の線xaである。仮想円R1の半径は上記のシフト量Aである。レーザ光スポットの半径をrとする。2つの平行板17,19がなす角度が変化したときの反射光の軌跡は、円R1の円周上を移動する中心を有する半径rの円が描く軌跡となる。
このことから明らかなように、ホルダ7の側面に設けられる開口部7a及びボディケース6の側面に設けられる受光部6aを、それぞれ、円R1の中心軸からシフト量Aとレーザ光スポットの半径rとの和(A+r)だけ離れた位置よりも仮想線xaに近い位置に配置すると、開口部7aを通過した反射光を受光部6aで受光できる。
しかし、受光部6aとしてフォトダイオード等を用いる場合、通常、そのサイズが数mm〜十数mm角程度であること、また、反射光のスポットサイズが通常1mm以下であること等から、受光部6aの配置が反射光の光軸から数mmずれると、受光部6aでの受光量が大幅に低下するおそれがある。
従って、受光部6aは、ボディケース6の側面において、実際の反射光の光軸が通過する位置、つまり、円R1の中心軸xaからシフト量A離れた位置(図9における円R1の円周上)に配置するのが好ましい。
ところで、受光部6a表面での斜め反射による受光量の低下を考慮すると、受光部6aの受光面は反射光の光軸と直交しているのが好ましい。例えば、受光部6aは、図3に示す交差部P2に対して上方または下方(Z軸方向のプラス方向またはマイナス方向)にシフト量Aずれた位置に配置するのがより好ましく、例えば、図3に示す位置P4に受光部6aを配置するのがより好ましい。このことは、開口部7aについても同様であるが、開口部7aのサイズは、受光部6aよりも大きく設定できるため、その配置については受光部6aよりも厳密でなくてよい。
また、図3に示す交差部P2に対して上方または下方にシフト量Aずれた位置に、受光部6aの中心を配置すると、受光部6aでの受光量を最大とすることができる。
なお、本実施形態において、受光部6aは、ボディケース6の側面における、回転機構31,32が配置された側に設けるのが好ましい。この領域には、サーボモータ14,21やそれらに設けられたエンコーダに接続される配線が配置されている。受光部6aに接続される配線もこれらの配線とまとめて配置できるため、配線の取り回しが簡素化できる。例えば、図2を参照すると、ボディケース6は、左側の半部分(X方向マイナス)と右側の半部分(X方向プラス)から構成される。これらの半部分は、ボディケース6の中心軸を通過しX方向に直交する仮想平面により分けられる。回転機構31,32は、ボディケース6の右側の半部分に設けられている。受光部6aも同様に、ボディケース6の右側の半部分に設けられている。
受光部43aについても同様であり、ボディケース6の側面における、回転機構31,32が配置された側に設けるのが好ましい。
また、本実施形態では、開口部7aを円形窓、開口部8aをスリットとしたが、特にこれに限定されず、その形状は受光部6a,43aのサイズや、ホルダ7やシールドホルダ8のサイズ、あるいはレーザ光スポットの半径等に応じて適宜、その形状を変更しうる。
また、本実施形態では、平行板17,19が第1の回転軸(第2の回転軸)に対して、45°傾斜している例を示したが、この傾斜角度は、厳密に45°である場合の他、製造上の組立公差や加工公差を含んでいる場合も含まれる。
(実施形態2)
実施形態1に示したレーザ加工装置100では、レーザ加工ヘッド50に設けた受光部6a,43aでの受光信号に基づいて、レーザ光の出力状態や回転機構31,32の状態等を診断することができる。
(レーザ光出力状態診断)
図10は、本実施形態に係る、レーザ光出力状態の診断フローチャートを示す。
まず、ワークWを加工するのに必要な条件、例えば、レーザ発振器80のレーザ光出力値等を設定する(ステップS1)。この光出力値は、図7に示す入力部75からレーザ発振器80の出力を決定するための制御プログラムおよび数値を入力して設定される。また、この光出力設定値は、図7に示す記憶部72に記憶される。
次に、回転機構31,32を動作させ、平行板17,19が所定の位置が来るように調整する(ステップS2)。この配置は、受光部6aでの受光信号が最大となるように調整されるもので、本実施形態では、Y軸方向から見て平行板17,19が互いに平行となるように調整するが、特にこれに限定されない。
なお、ステップS2において、図7に示す制御部71からの回転指令信号によって回転機構31を回転させることで、ホルダ18を回転させている。平行板17は、ホルダ18内に固定されているため、ホルダ18の回転に合わせて平行板17も第1の回転軸を中心として回転する。サーボモータ14の回転量を調整して、平行板17の位置を調整する。回転機構32を回転させることで、平行板19の位置調整も同様に行う。
レーザ発振器80を動作してレーザ発振させ(ステップS3)、レーザ加工ヘッド50内にレーザ光を導入する。平行板17を通過し、平行板19の上面で反射されたレーザ光を受光部6aで受光する(ステップS4)。
なお、ステップS3において、図7に示す光出力制御部71aからの出力指令信号によってレーザ発振を行い、この出力指令信号は記憶部72にも送られ、記憶される。
受光部6aから出力された受光信号をロボット制御装置70に送り、この受光信号より求めた光出力の最大値PUmaxと設定値との差が所定値以下かどうかを判定する。本実施形態では、この差が2%以下かどうかを判定する(ステップS5)。
上記の差が2%以下であれば、レーザ発振器80のレーザ光出力が正常であるとして、診断を終了する。
なお、ステップS5において、受光部6aから出力される受光信号を記憶部72に記憶し、記憶部72に記憶された出力指令信号に含まれる光出力設定値とともに、図7に示す判定部73に読み出して判定を行う。
上記の差が2%を超えていれば、レーザ発振器80を点検して正常かどうかを判断し(ステップS6)、次に、レーザ加工ヘッド50を点検して正常かどうかを判断する(ステップS7)。
レーザ発振器80、レーザ加工ヘッド50ともに正常であれば、レーザ光の光出力設定を補正して(ステップS8)、ステップS1に戻り、再度、レーザ光出力の診断を行う。
なお、ステップS8において、レーザ発振器80や、レーザ加工ヘッド50において、多少の性能低下や内部の汚れ等が見られたとしても、別途定められる各装置のメンテナンス開始条件を満たしていれば、正常であると判断する。
ステップS8では、加工時の光出力値に対して補正をかけることで、レーザ発振器80やレーザ加工ヘッド50を交換することなく、所望のレーザ出力を得るようにしている。補正に必要なデータは予め取得しておき、例えば、記憶部72に保存して、補正時に記憶部72から読み出して、レーザ加工用の制御プログラムのパラメータを変更することで光出力補正を行うことができる。
レーザ発振器80に異常が見つかれば、レーザ発振を停止し、レーザ加工装置100を停止する。レーザ発振器80の修理または交換を行って(ステップS9)、再度、レーザ光出力の診断を行う。
レーザ発振器80が正常でレーザ加工ヘッド50に異常が見つかれば、レーザ発振を停止し、レーザ加工装置100を停止する。レーザ加工ヘッド50の修理または交換を行って(ステップS10)、再度、レーザ光出力の診断を行う。
いずれの場合も、最終的に、測定された光出力と設定値との差が2%以下であれば、レーザ光出力が正常であるとして、診断を終了する。
なお、ステップS6とステップS7との順番、あるいはステップS9とステップS10との順番は、それぞれ入れ替わっていてもよい。
図11は、平行板17,19を所定の位置に調整した場合の、第1の受光部6aでの出力信号から求めた光出力の時間変化を示す。
図11のグラフで実線にて示すように、レーザ加工装置100を長期間使用していると、ある時点から光出力が低下する傾向がある。これは、レーザ発振器80やレーザ加工ヘッド50の経年劣化によって生じる。また、レーザ発振器80内の光学系が破損すると、レーザ発振が起こらなくなるため、図11のグラフで破線にて示すように、突然、光出力が検出限界以下となる。
なお、本実施形態では、測定された光出力と設定値との差が2%以下かどうかで、レーザ光出力状態が正常かどうかを診断したが、この値はあくまで一例であり、受光部6aにおける受光素子のサイズや感度及び、ボディケース6での受光部6aの位置等により適宜変更されうる。
(保護ガラスの状態診断)
図12に、レーザ加工ヘッド50に設けられた保護ガラス26の状態診断フローチャートを示す。
まず、ワークWを加工するのに必要な条件、例えば、レーザ発振器80のレーザ光出力値等を設定する(ステップS1)。この光出力値の設定及び記憶方法は、図10に示すステップS1と同様である。
次に、回転機構31,32を動作させ、平行板17,19が所定の位置に来るように調整する(ステップS2)。平行板17,19の位置の調整条件は、図10に示すステップS2と同様である。
レーザ発振器80を動作してレーザ発振させ(ステップS3)、レーザ加工ヘッド50内にレーザ光を導入する。平行板17,19及び保護ガラス25を通過し、保護ガラス26に入射したレーザ光のうち、保護ガラス26の内部を伝搬し、開口部8aを通過したレーザ光を受光部43aで受光する(ステップS4)。
受光部43aで発生した受光信号をロボット制御装置70に送り、この受光信号から求めた光出力が所定値以上であるかどうかを判定する(ステップS5)。本実施形態では、保護ガラス26に異常が無い場合に、受光部43aで発生した受光信号から求めた光出力を図7に示す記憶部72に記憶しておき、この値(以下、正常値という)と測定値との比を取って所定値を決めている。
本実施形態では、正常値に対して測定値が3倍未満であれば、保護ガラス26に異常が無いとして、診断を終了する。
正常値に対して測定値が3倍以上であれば、レーザ発振を停止し、レーザ加工装置100を停止する。レーザ加工ヘッド50からシールドホルダ8を取り出して、保護ガラス26を点検する。保護ガラス26の表面をクリーニングするか、またはシールドホルダ8から保護ガラス26を取り外し、交換して(ステップS6)、診断を終了する。このように、判定部73は、保護ガラスの交換時期を判定することができる。
なお、本実施形態では、正常値と測定値との比が3倍以上かどうかで、保護ガラス26の異常の有無を判定しているが、この値はあくまで一例であり、ワークWの材質や加工条件等によって適宜変更されうる。
また、ステップS1〜S5の動作、判断は、レーザ光出力状態の診断と同様に、図7に示す各機能ブロックにより行われる。なお、ステップS2は省略してもよい。
図13は、平行板17,19を所定の位置に調整した場合の、受光部6a,43aでの出力信号から求めた光出力の時間変化を示す。
図13の下側のグラフに示すように、レーザ加工装置100を長期間使用していると、受光部43aで検出される光出力が経時的に増加する傾向がある。これは、レーザ加工時にワークWから飛来するヒュームやスパッタの影響により、ワークWに対向する保護ガラス26の表面が汚れてきて、この部分でレーザ加工ヘッド50の内部に向けて反射される光が加工量に応じて増加するためである。実際の装置では、保護ガラス26にヒューム等が付着しないよう、加工中にエアブローを行ったりするが、加工量等に応じて保護ガラス26の表面が汚れてくるのは避けられないため、保護ガラス26の状態診断が必要となる。
なお、本実施形態に係る、保護ガラスの状態診断は比較的短い頻度で行うのが好ましい。保護ガラス26の表面は、レーザ加工を行う毎に汚れてくるので、例えば、加工作業毎に状態診断を行ってもよい。また、この頻度は、レーザ加工時のワークWに対するレーザ光出力時間やレーザ光出力値、ワークWの材質等によって適宜決められる。
なお、レーザ光出力状態と保護ガラスの状態とを同時に診断することもできるが、各々の状態診断の頻度が異なるため、同時診断は必須ではない。
また、図13に示す上側のグラフと下側のグラフとは、同じ時間軸にはなっていない。
レーザ光出力条件にもよるが、レーザ光出力状態の診断を行う頻度は、レーザ発振器80またはレーザ加工ヘッド50の交換周期に応じて決められるもので、保護ガラス26の状態診断頻度よりも相当低い。例えば、レーザ光出力状態の診断は、百回〜数百回の加工作業毎に行われる
なお、図14に示すように、上記の所定値を2段階に設定してもよい。例えば、第1の所定値を正常値に対して3倍と設定し、第2の所定値を正常値に対して10倍と設定する。
この場合、ステップS5において、正常値に対して測定値が3倍以上、10倍以下であれば、加工時の光出力値を補正(ステップS6)して終了する。
上述したように、保護ガラス26の表面状態は、加工時間や、その時のレーザ光出力に応じて変化する。よって、図12に示す状態判断フローにおいて、保護ガラス26の交換時期と判断されるまで対策を打たないでいると、レーザ発振器80への出力指令に含まれる光出力設定値と、実際にワークWに照射されるレーザ光出力との差が大きくなり、加工不良を起こす場合もある。
そこで、このような場合には、加工時の光出力値に対して補正をかけることで、保護ガラス26の交換周期を短くせずに、加工不良を防止できる。補正に必要なデータは予め取得しておき、例えば、記憶部72に保存して、補正時に記憶部72から読み出して、レーザ加工用の制御プログラムのパラメータを変更することで光出力補正を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、平行板19での反射光をヘッド内部に設けた受光部6aで受光することにより、レーザ光の出力状態を診断でき、診断結果に基づいてレーザ発振器80やレーザ加工ヘッド50の異常を確認し修理等の対応を行うことができる。このことにより、レーザ加工時の加工不良を未然に防止できる。
また、レーザ加工ヘッド50の先端に設けた保護ガラス26内を伝搬するレーザ光をヘッド内部に設けた受光部8aで受光することにより、保護ガラス26の状態を診断でき、診断結果に基づいて、保護ガラス26の異常を確認し交換等の対応を行うことができる。このことにより、レーザ加工時の加工不良を未然に防止できる。
(実施形態3)
(回転機構診断)
図15は、本実施形態に係る、回転機構の診断フローチャートを示す。
回転機構31,32を動作させ、平行板17,19が所定の位置に来るように調整する(ステップS1)。平行板17,19の位置の調整条件は、図10に示すステップS2と同様である。
レーザ発振器80を動作してレーザ発振させ(ステップS2)、レーザ加工ヘッド50内にレーザ光を導入する。回転機構32を固定した状態で回転機構31を回転速度θ1で回転させ(ステップS3)、平行板19の上面で反射したレーザ光を受光部6aで受光する(ステップS4)。
受光部6aで発生した受光信号をロボット制御装置70に送り、この受光信号から求めた光出力の最大値の時間変化から回転機構31の実際の回転周期TUを求める。この回転周期TUと予め設定された回転速度に基づく回転周期との差を見て、所定値以下かどうかを判定する。本実施形態では、この差が3%以下であるかどうかを判定する(ステップS5)。
上記の差が3%以下であれば、回転機構31に異常が無いとして、診断を終了する。
上記の差が3%を超えていれば、レーザ発振を停止し、レーザ加工装置100を停止する。回転機構31を点検し、必要に応じて修理または交換を行って(ステップS6)、再度、光出力の測定を行って回転周期を求める。
最終的に、測定された回転周期TUと予め設定された回転周期との差が3%以下であれば、回転機構31が正常であるとして、診断を終了する。
なお、ステップS1〜S5の動作、判断は、レーザ光出力状態の診断と同様に、図7に示す各機能ブロックにより行われる。また、ステップS3において、制御部71からの回転指令信号によって回転機構31を回転させるが、この回転指令信号には、上記の回転速度θ1も含まれる。回転指令信号は、記憶部72にも送られて記憶される。
なお、本実施形態では、測定された回転周期TUと予め設定された回転周期との差が3%以下かどうかで、回転機構31の異常の有無を判定しているが、この値はあくまで一例であり、ホルダ7,18のサイズや回転機構31の回転速度等により適宜変更されうる。
なお、ステップS3において、回転機構31を固定した状態で、回転機構32を回転速度θ2で回転させることで、回転機構32の状態診断を行うことも可能である。
また、回転機構31の状態診断を行った後に、連続して回転機構32の状態診断を行うことも可能である。
ここで、回転機構31,32のうち、サーボモータ14,21については、各々に接続されたエンコーダ(図示せず)からのフィードバック信号によって、正常かどうか、この場合は、制御部71からの指令通りにサーボモータ14,21が動作しているかを概ね知ることができる。
このため、本実施形態の診断フローでは、主にタイミングベルト15,22の状態を診断しているといえる。回転機構31,32の動作時に、タイミングベルト15,22はそれぞれ、タイミングベルトプーリー16,20と接触し、摩擦を受けており、回転機構31,32を構成する部品の中でも、最も摩耗または破損しやすい。タイミングベルト15,22が切れたりすると、サーボモータ14,21の回転力がホルダ18,7に伝わらず、レーザ光の位置制御を行うことができなくなる。例えば、所定の形状のトレパニング加工ができなくなる等する。このため、タイミングベルト15,22の状態監視及びこれらの交換周期の見極めは、レーザ加工を行う上で重要である。
そこで、本実施形態に係る、回転機構の状態診断は比較的短い頻度で行うのが好ましい。例えば、数十回〜百回の加工作業毎に状態診断を行ってもよい。なお、この頻度は、1回のレーザ加工時の回転機構31,32の回転総量やタイミングベルト15,22の直径や材質、レーザ加工ヘッド50の周囲温度環境等によって適宜変更しうる。
本実施形態によれば、回転機構31,32の状態を簡便に診断でき、レーザ加工時の加工不良等を未然に防止できる。特に、タイミングベルト15,22の異常の有無を診断できるため、その交換周期を的確に見極めることができる。
なお、本実施形態に係る、回転機構の状態診断は、実施形態2における他の状態診断と組み合わせて行うこともできる。
図16は、回転機構31を回転させた場合の受光部6aでの出力信号から求めた光出力の時間変化を示し、図17は、回転機構32を回転させた場合の受光部6aでの出力信号から求めた光出力の時間変化を示す。
図15に示す状態診断フローにおいて、ステップS1において、受光部6aでの受光量が最大となる位置に平行板19を固定しているため、ステップS3において、平行板17が第1の回転軸の周りを回転し、平行板17と平行板19とのなす角度が時間的に変化しても、受光部6aで一定以上の受光量を確保でき、信号強度を高く取れる。また、図16に示すように、光出力の半値幅が広いため、その最大値が求めやすく、例えば、実施形態2におけるレーザ光出力の状態診断と、本実施形態における回転機構31の状態診断とを組み合わせて行うことができる。
一方、回転機構32を回転させると、それに伴い、ホルダ7も回転するため、開口部7aの位置が変化する。本実施形態では、平行板19の上面におけるレーザ光の入射点と、開口部7aと、受光部6aとが、X軸方向に、この順番でほぼ一直線上に位置した時点のみで、受光部6aで受光信号が発生する。
よって、図17に示すように、光出力の半値幅は、図16に示す場合に比べて大幅に狭くなる。このため、受光信号の時間変化から回転機構32の回転周期TLを求めることはできるが、光出力の正確な値は求めにくくなる。従って、図16に示す回転機構31の回転状態診断とレーザ光出力の状態診断と組み合わせて行うのがより好ましい。
また、実施形態2における保護ガラスの状態診断と本実施形態における回転機構31及び回転機構32のいずれか一方または両方の状態診断とを組み合わせて行うこともできる。
この場合、受光部43aで受光される受光量は、平行板17,19の回転にほとんど依存しない。よって、回転機構31または回転機構32の状態診断、あるいは回転機構31,32両方の状態診断を連続して行う場合にも、保護ガラス26の状態診断を組み合わせて行うことができる。
本開示の一態様のレーザ加工ヘッドは、ヘッド内部に設けた受光部からの信号に基づき、ヘッドの構成部品の診断を行うことができ、レーザ加工装置に適用する上で有用である。
4 コリメーションレンズ
5 フォーカスレンズ
6 ボディケース(第1のケース)
6a 受光部(第1の受光部)
7 ホルダ(第2のホルダ)
7a 開口部(第1の光透過部)
7b 光透過部材
8 シールドホルダ(第3のホルダ)
8a 開口部(第2の光透過部)
8b 光透過部材
17 平行板(第1の平行板)
18 ホルダ(第1のホルダ)
19 平行板(第の平行板)
26 保護ガラス(第1の保護部材)
31 回転機構(第1の回転機構)
32 回転機構(第2の回転機構)
43 ノズルユニット(第2のケース)
43a 受光部(第2の受光部)
50 レーザ加工ヘッド
60 マニピュレータ
70 ロボット制御装置
71 制御部
72 記憶部
73 判定部(演算部)
74 表示部
75 入力部
80 レーザ発振器
100 レーザ加工装置

Claims (10)

  1. 第1の光軸を有するレーザ光の光軸を第2の光軸にシフトする第1の平行板と、
    前記第1の平行板を保持する第1のホルダと、
    前記第1のホルダを第1の回転軸を中心に回転させる第1の回転機構と、
    前記第1の平行板で第2の光軸にシフトされた前記レーザ光の光軸を第3の光軸にシフトする第2の平行板と、
    前記第2の平行板を保持する第2のホルダと、
    前記第2のホルダを第2の回転軸を中心に回転させる第2の回転機構と、
    前記第1の平行板と前記第1のホルダと前記第2の平行板と前記第2のホルダとを収納する第1のケースと、を備え、
    前記第1の回転軸と前記第2の回転軸と前記第1の光軸とは互いに一致しており、
    前記レーザ光は、前記第1のケース内を上方から下方に向けて通過し、
    前記第1の平行板でシフトされかつ前記第2の平行板の入射面で反射された前記レーザ光を通過させる第1の光透過部が前記第2のホルダに設けられ、
    前記第1の光透過部を通過した前記レーザ光を受光する第1の受光部が前記第1のケースに設けられている、レーザ加工ヘッド。
  2. 前記第1のケースは、前記第2の平行板における前記レーザ光の入射面と前記第1の回転軸との交点Pを通り、かつ前記第1の回転軸と直交する方向に延びる平面x1が前記第1のケースの側面と交差する交差部P2を有し、前記第1のケースにおける前記交差部P2から上方または下方に、前記第1の平行板の回転に伴う前記第1の光軸と前記第2の光軸とのシフト量Aずれた位置に前記第1の受光部が設けられている、請求項1に記載のレーザ加工ヘッド。
  3. 前記交差部P2から上方または下方に、前記シフト量Aずれた位置に、前記第1の受光部の中心が配置されている、請求項2に記載のレーザ加工ヘッド。
  4. 前記第1のケースのレーザ光出射側端部に設けられた第2のケースと、
    前記第2のケースに着脱可能に設けられた第3のホルダと、
    前記第3のホルダに保持され、前記第3の光軸にシフトされた前記レーザ光を透過可能な第1の保護部材と、をさらに備え、
    前記第3のホルダには、前記第1の保護部材の側面と対向する所定の位置に第2の光透過部が設けられ、
    前記第2のケースには、前記第2の光透過部と対向する位置に、前記第1の保護部材内を伝播したレーザ光を受光する第2の受光部が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のレーザ加工ヘッド。
  5. 前記第1の光透過部及び前記第2の光透過部のいずれか一方または両方は、前記レーザ光を透過する光透過部材で封止されている、請求項4に記載のレーザ加工ヘッド。
  6. 前記第1の受光部及び前記第2の受光部は、前記第1及び第2のケースにおいて、前記第1及び第2の回転機構が配置された側に設けられている、請求項4または5に記載のレーザ加工ヘッド。
  7. 前記第1の光軸を有するレーザ光を出射するレーザ発振器と、
    前記レーザ光をワークに向けて出射する請求項1から6のいずれか1項に記載のレーザ加工ヘッドと、
    前記レーザ発振器のレーザ発振及び前記レーザ加工ヘッドの動作を制御する制御装置と、を備えるレーザ加工装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記レーザ発振器に出力指令信号を送り、前記レーザ発振器をレーザ発振させる制御部と、
    前記出力指令信号と前記第1の受光部から出力された受光信号とを記憶する記憶部と、
    前記出力指令信号及び前記受光信号に基づいて、前記レーザ光の光出力が正常であるかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部で判定された結果を表示する表示部と、を少なくとも有する、請求項7に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記制御部は、前記第1または第2の回転機構に回転指令信号を送って前記第1または第2のホルダを所定の回転速度で回転させるように構成され、
    前記記憶部は、前記回転指令信号を記憶するように構成され、
    前記判定部は、前記回転指令信号に含まれる回転周期及び前記第1の受光部から出力された受光信号の変動周期に基づいて、前記第1または第2の回転機構が正常であるかどうかを判定するように構成されている、請求項8に記載のレーザ加工装置。
  10. 前記レーザ加工ヘッドは、請求項4から6のいずれか1項に記載のレーザ加工ヘッドであり、
    前記判定部は、前記第2の受光部から出力された受光信号に基づいて、前記第1の保護部材の交換時期を判定するように構成されている、請求項8または9に記載のレーザ加工装置。
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