[00131]複数の図を通して同様の構造を示すのに等しい符号を使用している図面を参照すると、車両の一部分が図1の20に概略的に示されている。車両100は、カウル102と、屋根104と、屋根104とカウル102との間を延在する一対の側方に離間されるフロントAピラー106とを有する。Aピラー106、屋根104、およびカウル102が協働して概略長方形の開口部108を画定し、概略長方形の開口部108の中で湾曲するかまたは「後ろに伸びる」ガラス製のフロントガラス110が支持される。示されるように、車両100は自動車であるが、大型トラック、列車、飛行機、船舶、建設車両または設備、軍用車、あるいは表面ワイパシステムを含む任意の他の種類の乗り物などの、任意の種類の乗り物であってもよい。
[00132]ワイパシステムが図1内に112で概して示され、フロントガラス110を洗浄するのに採用される。ワイパシステム112は、概して114で示される一対のワイパアームと、概して116で示される一対のワイパ組立体とを有し、これらが車両100の運転手側および助手席側に対応する。しかし、ワイパシステム112は、本発明の範囲から逸脱することなく、シングルワイパアーム114およびシングルワイパ組立体116、あるいは3つ以上のワイパアーム114および3つ以上のワイパ組立体116を採用することもできることが当業者には認識されよう。本明細書で示される代表的な実施例では、各ワイパ組立体116が対応するワイパアーム114によって担持される。ワイパシステム112は、フロントガラス110の表面の全体を横断して往復するような形でワイパ組立体116を移動させるための電気モータ(図示されないが、当技術分野で一般に知られる)をさらに有する。
[00133]図1に示されるワイパ組立体116は車両100のフロントガラス110に関連して示されるが、ワイパ組立体116は、リヤウィンド(図示せず)または前照灯(図示せず)などの、ワイパシステム112を採用する車両100の他の領域でも使用され得ることが当業者には認識されよう。したがって、本発明は、車両のフロントガラス110上で使用されるように適合されるワイパアーム114のみに関連して使用されることに限定されず、ワイパシステム32を採用するあらゆる用途で使用されるためのものであることが理解されよう。
[00134]図2および図3を参照すると、ワイパ組立体116は、この代表的な実施例ではフロントガラス110である掃拭されることになる車両100の表面に接触するように適合される掃拭要素118を有する。ワイパ組立体116は、長手方向軸を画定して掃拭要素118を補強または支持するように機能する少なくとも1つの支持部材120をさらに有する。本明細書で示される代表的な実施例では、支持部材120は、掃拭要素118を動作可能に補強または支持する一対のスプライン120Aである。しかし、以下の説明から、支持部材120がモノリシックであってもまたは一対のスプライン120Aによって画定されもよいことが当業者には認識されよう。ワイパ組立体116は、支持部材120に動作可能に取り付けられるカプラ122をさらに有する。後でより詳細に説明されるように、カプラ122がアダプタ124に取り付けられるように構成され、アダプタ124がさらにワイパ組立体116をワイパアーム114に接続するように適合される。ワイパ組立体116は、フロントガラス110の表面から離れてワイパ組立体116が上昇するのを防止するための概して116で示されるエアフォイル組立体をさらに有することができる。ワイパ組立体116がまた、エアフォイル組立体126が支持部材120から外れるのを防止するための概して128で示される1つまたは複数の端部キャップをさらに有することができる。これらの構成要素の各々は後でさらに詳細に説明される。
[00135]掃拭要素118は特定の用途に対応する所定の長さとなるように構成されるが、しばしば、製造経費を大幅に増大させることなく掃拭要素118の長さを容易に調整するのを可能にする押し出し加工を介して製造される。掃拭要素118は可撓性ゴムから構成されるが、当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく掃拭要素118がシリコーンまたは他の重合体などの任意の可撓性材料から構成されてもよいことが認識されよう。
[00136]本明細書で示される実施形態では、掃拭要素118は、掃拭要素118の中で横方向に延在して掃拭要素118に沿って長手方向に、長手方向端部の間を延在する反対側の溝(詳細には示されないが、当技術分野で一般に知られる)を有する。溝が支持部材120のスプライン120Aを受ける。この構成は当技術分野では「ツインレール」ビームブレードと称される。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、支持部材120が接着などの他の手法で掃拭要素118に動作可能に取り付けられてもよいことが当業者には認識されよう。さらに、支持部材120が掃拭要素118に直接に係合されないようにするために、ワイパ組立体116が支持部材120と掃拭要素118との間に挿置される1つまたは複数のキャリア(図示されないが、当技術分野で一般に知られる)を採用することができることが認識されよう。
[00137]支持部材120は、ばね鋼または重合体などの弾性的に可撓性の材料から構成され得、その長手方向端部の間の中間位置から力を加えるように適合される。より具体的には、支持部材120は、中間位置にあるばね荷重式ワイパアーム114から力を受け取り、この力をその長手方向端部に向かって支持部材120のスパン全体に分布させる。この目的のために、支持部材120が所定の曲率半径で長手方向に湾曲していてよい。関連技術では、この所定の曲率半径は「自由形状」の曲率半径と称される場合もある。したがって、支持部材120の曲率は、用途の力の要求条件およびフロントガラス110の外形に応じて、対称であってもまたは非対称であってもよい。この可撓性で自由形状の、予め湾曲している支持部材120は、ワイパアーム114により支持部材120に力が加えられ支持部材120が平坦になるときに真っ直ぐになり、掃拭要素118をフロントガラス110に接触させる。したがって、細長い支持部材120は、多様な曲率を有するフロントガラス上での力の分布を保証し、フロントガラス110の周りを適切に覆うことを実現する自由形状の湾曲部を有する。
[00138]図3に示されるように、支持部材120のスプライン120Aは、支持部材120の長手方向端部の間の長さ全体にわたって実質的に一定の幅および一定の厚さを有してよい。この一定の幅および厚さは、動作中にフロントガラス110上で掃拭要素118を固着/スリップさせたり(「ガタガタさせたり」)するような、横方向およびねじりの撓みを回避するために高い横方向剛性およびねじり剛性を提供するように適合される。したがって、支持部材120の断面は、支持部材120の製造を容易にする概略長方形の外側プロフィールを有する。より具体的には、支持部材120がばね鋼などの金属から構成される場合、支持部材120を製造するのに使用されるツールおよび機械の複雑さが、変化する幅および/または厚さを有する部材を製造する場合に要求される複雑さよりも軽減される。さらに、支持部材120が熱可塑性エラストマなどの重合体から構成される場合、ツールおよび押し出し加工の機械の複雑さも、変化する幅および/または厚さを製造するのに採用されるツールおよび押し出し加工の機械の複雑さよりも軽減される。しかし、本明細書で示される支持部材120は、本発明の範囲から逸脱することなく、変化する厚さおよび/または幅を有してもよいことが当業者には認識されよう。さらに、上で言及したように、支持部材120がモノリシックであってもまたは複数のスプライン120Aであってもよいことが当業者には認識されよう。
[00139]支持部材120は、支持部材120のスプライン120Aの長手方向端部の近くに位置する1つまたは複数のノッチ(詳細には示されない)を有することができ、これらの1つまたは複数のノッチは形状が概して台形または長方形であるが、支持部材120に対して端部キャップ128を保持するために端部キャップ128と協働するのに適する任意の形状であってもよい。加えて、支持部材120は、支持部材120をカプラ122に動作可能に取り付けるためにカプラ122と協働するための1つまたは複数の固定特徴部分130を有することができる。図3に示される実施形態では、固定特徴部分130は、支持部材120のスプライン120Aをカプラ122に固定するためにカプラ122と協働する複数の長方形ノッチとして形成される。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、固定特徴部分130が任意適切な形状または構成であってよく、または全体が省略されてもよいことを当業者であれば認識するであろう。具体的には、カプラ122が複数の異なる手法で支持部材120に固定され得ることが当業者には認識されよう。非限定の例として、カプラ122は、本発明の範囲から逸脱することなく、支持部材120に接着されるか、溶接されるか、圧着されるか、ボルト留めされるか、リベット留めされるか、formed−overされるか、ロックされるか、または他の形で固定されてもよい。
[00140]上述したように、ワイパ組立体116は、通常、支持部材120に動作可能に設置される少なくとも1つのエアフォイル組立体126をさらに有する。エアフォイル組立体126がワイパ組立体116の長さに実質的に沿って延在し、ワイパ組立体116の上を空気が流れるのを可能にすることによりウィンドリフトの可能性を低減するように機能する。より具体的には、本明細書で示される実施形態では、エアフォイル組立体126が支持部材120に動作可能に設置される2つの個別の構成要素として形成され、カプラ122がエアフォイル126の間に配置される。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、エアフォイル組立体126が任意適切な数の個別の構成要素として形成されてよいことが当業者には認識されよう。非限定の例として、エアフォイル組立体126が単一の一体構成要素によって画定され得るか、掃拭要素118と一体化され得るか、または全体が省略されてもよい。
[00141]図2および図3に描かれるワイパ組立体116は、実質的に一定の断面に沿って延在する非対称の傾斜プロフィールを有するエアフォイル126を有するが、本発明の範囲から逸脱することなくエアフォイル126が異なる形で形成されてもよいことが当業者には認識されよう。エアフォイル組立体126は特定の用途に対応する所定の長さとなるように構成され、押し出し加工によって製造され得る。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、エアフォイル組立体126が射出成形などの他の手法で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。さらに、押し出しにより製造することにより、製造経費を大幅に増大させることなくエアフォイル組立体126の長さを容易に調整することが可能となることが当業者には認識されよう。さらにまた、エアフォイル組立体126がプラスチックから構成されるが、本発明の範囲から逸脱することなく、エアフォイル組立体126が任意適切な材料から構成され得ることが当業者には認識されよう。さらに、エアフォイル組立体126が単一の材料から押し出されるが、本発明の範囲から逸脱することなく、エアフォイル組立体126は、同時押出、オーバーモールド、スキンコーティング(skin coating)などにより、複数の材料から形成されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00142]図2および図3に示されるように、また、上述したように、ワイパ組立体116は、支持部材120の遠位端に隣接して配置されるように適合される、概して128で示される一対の端部キャップを有する。端部キャップ128は支持部材120に固定され、ワイパ組立体116のウィンドリフト特性を維持するためにおよび美的価値を上げるためにエアフォイル組立体126の外形を実質的に模倣するプロフィールを有することができる。端部キャップ128はまた、上述したような、ウィンドリフトと、スプライン120Aを介するワイパアーム114からのこの領域へ分布される力の低下との組み合わせにより掃拭要素118の肢部に沿って局所的にガタガタするのを防止するのを補助する、支持部材120の遠位端に隣接するところで質量を増大させる。端部キャップ128は、端部キャップ128を支持部材120に固定するために支持部材120のスプライン120A内に形成されるノッチ(詳細には示されない)に係合されるロッキングアーム(図示されないが、当技術分野で一般に知られる)または他の特徴を有することができることが認識されよう。
[00143]上述したように、本発明の一実施形態では、ワイパ組立体116は、支持部材120に動作可能に取り付けられるカプラ122を有する。図3に示されるように、カプラ122は、ベース部分132と、ベース部分132から延在するサドル134とを有する。サドル134は、後でより完全に考察されるように、アダプタ124に枢動可能に係合されるように構成される反対側の円筒形凹部136を有する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、カプラ122が任意適切な手法でアダプタ124に接続されてよいことが当業者には認識されよう。本明細書で示される実施形態では、カプラ122が一体の一部片構成要素である。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、カプラ122は、支持部材120に動作可能に取り付けられるようにインターロックするかまたは他の形で協働する複数の構成要素として設計されてもよいことが当業者には認識されよう。カプラ122はプラスチックから構成され、射出形成加工を使用して形成される。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、カプラ122が任意適切な加工を使用して形成される任意適切な材料から構成されてよいことが当業者には認識されよう。
[00144]上述したように、アダプタ124はワイパアーム114に着脱自在に取り付けられるように構成される。具体的には、アダプタ124は、後でより完全に説明されることであるが、特定の種類の取り付け部材138を有するワイパアーム114にワイパ組立体116を着脱自在に取り付けるのを促進する。通常、取り付け部材138はワイパアーム114とは別個に形成され、その後で圧着または溶接などによりワイパアーム114に動作可能に取り付けられる。しかし、取り付け部材138がワイパアーム114と一体に形成されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00145]次に図5A〜図5Bを参照すると、取り付け部材138は、上壁142と、上壁142から垂下する一対の側壁144とを備えるターミナル端部140まで延在する。ここでは、ターミナル端部140は、上壁142の前方縁部140Aと、側壁144の湾曲縁部140Bとによって画定される(図5Aを参照)。側壁144の各々が内側に延在する突出部146を有する。突出部146が互いの方を向き、概して丸みのある長方形(rounded−rectangular)のプロフィールを有し、長手方向においてターミナル端部140から離間される。側壁144の各々は、ターミナル端部140に形成されるU形の切り欠き部148をさらに有する。切り欠き部148は側壁144を通って横向きに形成され、各々は、上側切り欠き縁部150と、垂直方向において上側切り欠き縁部150の下方に離間される下側切り欠き縁部152と、上側切り欠き縁部150および下側切り欠き縁部152を接続してターミナル端部140の方を向く湾曲切り欠き縁部154とを画定する。取り付け部材138は、上壁144内に形成されるアパーチャ156をさらに有する。アパーチャ156が丸みのある長方形のプロフィールを有し、垂直方向において突出部146の上方に離間され、長手方向においてターミナル端部140から離間される。図5Bでは、アパーチャ156および突出部146の部分が想像線で示される。以下の考察から、ワイパアーム114または上述の取り付け部材138のいずれも本発明の一部を形成しないことが当業者には認識されよう。
[00146]以下に続く説明から認識されるように、本発明は、アダプタ124と、これらのアダプタ124を採用し、本明細書で説明される特定の種類の取り付け部材138に対しての着脱自在の取り付けを促進するように構成されるワイパブレード組立体116とを対象とする。より具体的には、20個の別個のアダプタ124の実施形態が本明細書で説明される。閾値の問題として(As a threshold matter)、後でより詳細に考察するように、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の実施形態に関連して示される特定の構造的特徴が再構成され得るか、または種々の他の実施形態の構造的特徴と別の形で組み合わされ得ることが当業者には認識されよう。
[0147]図4〜図5を再び参照すると、本発明のアダプタ124の第1の実施形態が示されている。アダプタ124が概して158で示されるボディを有し、ボディが第1の端部160および第2の端部162を有する。概して164で示される停止部がボディ158上の第1の端部160に形成される。停止部164が取り付け部材138のターミナル端部140に当接するように構成される。少なくとも1つのスロット166がボディ158内の第2の端部162に形成される。スロット166が取り付け部材138の突出部146のうちの1つを受けるように構成される。概して168で示される弾性フィンガがボディ160に動作可能に取り付けられ、取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるように構成される歯170を有し、それにより、後でより詳細に説明するように、取り付け部材138のターミナル端部140に対して停止部164が当接するときにアダプタ124と取り付け部材1383との間での長手方向の移動を防止する。概して172で示される少なくとも1つのブレースがボディ158上の第1の端部160に形成される。ブレース172は、取り付け部材138のアパーチャ156に対して弾性フィンガ168の歯170が係合されるときに取り付け部材138の切り欠き部148のうちの1つで受けられるように構成され、ここでは、ブレース172が取り付け部材138の下側切り欠き縁部152に少なくとも部分的に当接し、取り付け部材138の上側切り欠き縁部150から離間された状態を維持する(図9を参照)。アダプタ124の、ボディ158、停止部164、スロット166、弾性フィンガ168、歯170、およびブレース172は、ワイパ組立体116をワイパアーム114に着脱自在に固定するのを実現するように協働する。これらの構成要素の各々は後でより詳細に説明される。
[00148]次に図2〜図4Bおよび図9〜図11を参照すると、上述したように、アダプタ124がカプラ122に枢動可能に設置され、カプラ122が支持部材120に動作可能に取り付けられる。アダプタ124のボディ158は、第1の端部160と第2の端部162との間を延在するデッキ174、およびデッキ174から垂下する一対の反対側の側壁176を有する。アダプタ124の側壁176の各々が内側表面178および外側表面180を有する(図4A〜図4Bを参照)。図9および図11に示されるように、この実施形態では、側壁176の各々がデッキ174から鈍角に延在し、その結果、側壁176が互いから離れるように角度をつけられる。しかし、側壁176は、本発明の範囲から逸脱することなく、デッキ174に対して実質的に垂直に延在することを含めて、任意適切な手法で延在してよいことが認識されよう。同様に、各側壁176の内側表面178がこの実施形態では側壁176のそれぞれの外側表面180に実質的に平行であるが、側壁176の表面178、180は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意適切な手法で、配置構成、配置、または他の形で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00149]図4Bに最も良好に示されるように、内側を向く一対のトラニオン182がボディ158の第1の端部160に配置される。トラニオン182がボディ158と一体に形成され、側壁176の内側表面178から互いの方に向かって延在し、カプラ122のサドル134内に形成される凹部136内に配置されるように構成され、それによりカプラ122に設置されるアダプタ124の枢動を可能にする。本明細書で説明されるアダプタ124の種々の実施形態はボディ158の第1の端部160に隣接して配置される一体に形成されるトラニオン182を採用するが、アダプタ124は、本発明の範囲から逸脱することなく、カプラ122を基準とした枢動を可能にするために異なる構造および/または構成要素を採用してもよいことが当業者には認識されよう。非限定の例として、トラニオン182および凹部136の配置を交換して、カプラ122がトラニオンを装備し、凹部がアダプタ124内に形成されるようにしてもよく、あるいはアダプタ124および/またはカプラ122内に形成される対応する支承孔および/またはノック部分に係合されるのにピンなどの追加の構成要素が採用されてもよい。
[00150]一実施形態では、アダプタ124は、使用時のアダプタ124とカプラ122と間での回転減衰(rotation dampening)を実現するためにカプラ122のサドル134の一部分に少なくとも部分的に係合されるように構成される少なくとも1つの減衰構成物(dampening formation)184を有する。また、減衰構成物184がアダプタ124のボディ158に剛性を提供することが認識されよう。図4Bに示されるように、側壁176の各々は、内側を向いて垂直に延在するそれぞれの一対の減衰構成物184を有する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、アダプタ124が任意適切な手法で構成される任意適切な数の減衰構成物184を採用してもよいか、あるいは減衰構成物184を完全に省略してもよいことが当業者には認識されよう。
[00151]上述したように、この実施形態では、アダプタ124は、取り付け部材138のターミナル端部140に当接するためにボディ158上の第1の端部160に形成される少なくとも1つの停止部164を有する。本明細書で示される第1の代表的な実施形態では、アダプタ124がボディ158上の第1の端部160に形成される概して186で示されるヘッドを有し、ヘッドがさらに停止部164を画定する。より具体的には、アダプタ124のヘッド186がデッキ174からヘッド上側表面188まで垂直方向の外側に延在して前方停止部164Aを画定し、また、側壁176の各々からそれぞれのヘッド側部表面190まで外側に延在してそれぞれの側方停止部164Bを画定する(図4A〜図4Bを参照)。ヘッド上側表面188がヘッド側部表面190の間を延在してヘッド側部表面190に結合し、これらの表面188、190は、取り付け部材138の形状およびプロフィールに対して相補的である滑らかなテーパ状のプロフィールをヘッド186に与えるように成形され、それにより美的価値を上げる。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、ヘッド上側表面188および/またはヘッド側部表面190が異なる形で配置されるかまたは構成されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00152]前方停止部164Aが取り付け部材138の上壁142によって画定されるターミナル端部140の前方縁部140Aに当接するように構成され、側方停止部164Bの各々は、上述したように、取り付け部材138のそれぞれの側壁144によって画定されるターミナル端部140の側方縁部140Bのうちの1つに当接するように構成される。しかし、後でより詳細に説明される本発明の下記の実施形態の考察を反映すると、本発明の範囲から逸脱することなく、上述したようにヘッド186を使用してもしなくても、アダプタ124の停止部164が取り付け部材138のターミナル端部140の任意適切な部分に当接するのに十分である任意適切な手法で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。非限定の例として、停止部164は、取り付け部材138のターミナル端部140の前方縁部140Aのみに当接するように構成される、アダプタ124のデッキ174から垂直に延在する突出部によって実現され得る。さらに非限定の例として、停止部164は、取り付け部材138のターミナル端部140の側方縁部140Bのうちの1つのみに当接するように構成される、アダプタ124の側壁176のうちの1つから横方向に延在する突出部によって実現されてもよい。
[00153]上述したように、アダプタ124は、取り付け部材138の突出部146のうちの1つを受けるためにボディ158内の第2の端部162に形成される少なくとも1つのスロット166を有する。本明細書で示される第1の代表的な実施形態では、アダプタ124が第2の端部162に形成される一対のスロット166を有し、各スロットが取り付け部材138の突出部146のうちの1つを受ける。スロット166がボディ158の第2の端部162からボディ158の第1の端部160に向かって長手方向に延在する。より具体的には、スロット166の各々は、開口部192、チェンネル194、およびフロア196を有する(図9を参照)。開口部192がボディ158の第2の端部162に配置され、チャンネル194に結合されるようにテーパ状になっている。チャンネル194が第1の端部160に向かってフロア196まで長手方向に延在し、この実施形態では円形プロフィールを有する。図6A〜図6Dのすべてを通して示される構成の下記の説明から認識されるであろうが、開口部192は、ワイパ組立体116とワイパアーム114との間の接続中にアダプタ124を基準として取り付け部材138を案内するように構成され、アダプタ124および取り付け部材138の第1の実施形態の種々の構成要素および構造の間の位置合わせを促進するのを補助する。
[00154]図9では、フロア196およびスロット166のチャンネル194の一部分が減衰構成物184のうちの1つの後ろで想像線で示されており、この実施形態では減衰構成物184がスロット166の中に部分的に延在する(図4Aを参照)。継続して図9を参照すると、アダプタ124が取り付け部材138に固定されているとき、突出部146がスロット166のそれぞれのチャンネル194内に収容される。この実施形態では、チャンネル194は、突出部146の高さ200より大きい幅198を有する概略長方形のプロフィールを有する。一実施形態では、チャンネル194の幅198と突出部146の高さ200との差によって隙間202が画定される。隙間202の存在は、スロット166内での突出部146の円滑な係合を保証するのを補助することができ、取り付け部材138の製造公差のばらつきを補償するのを補助することができることが認識されよう。同様に、図9に示されるように、突出部146が長手方向においてスロット166のそれぞれのフロア196から離間され、それにより、取り付け部材138の製造公差のばらつきを補償するのを補助する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、スロット166が突出部146を受けるのに十分である多くの異なる手法で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。非限定の例として、スロット166のチャンネル194は、スロット166内での突出部146の相対的移動を制限するために、テーパ状のプロフィールまたは他のプロフィールを有することができ、ならびに/あるいは隙間202を最小にするようにサイズ決定される幅198を有することができる。同様に、チャンネル194は、取り付け部材138に対してアダプタ124が固定されているときに突出部146をそれぞれのフロア196の一部分に少なくとも部分的に当接させるように、構成され得ることが考えられる。
[00155]次に、図4A〜図4B、図10および図11を参照すると、一実施形態で、アダプタ124は、側壁176のうちの1つから外側に延在し、取り付け部材138の側壁144のうちの1つに当接するように構成される、概して204で示される少なくとも1つの側部構成物を有する。後でより詳細に説明されるように、複数の側部構成物204がアダプタ124の側壁176の各々の上に配置され、取り付け部材138と固定されるアダプタ124との間の横方向の遊びを最小にする。第1の代表的な実施形態では、アダプタ124の各側壁176は、垂直方向において離間される一対の前方側部構成物204Aと、後方側部構成物204Bとを有する。前方側部構成物204Aがボディ158の第1の端部160に隣接して形成され、後方側部構成物204Bがボディ158の第2の端部162に隣接して形成される。アダプタ124の側壁176の各々上に形成される前方側部構成物204Aの両方が丸みのある円筒形プロフィールを有し、切り欠き部148に隣接して取り付け部材138のそれぞれの側壁144に当接するようにサイズ決定されて離間される(図10を参照)。より具体的には、この実施形態では、アダプタ124の各ブレース172は、垂直方向において、前方側部構成物204Aの各対の間に挿置される(図7Bをさらに参照されたい)。後方側部構成物204Bが上述のスロット166のプロフィールに対して相補的であり、スロット166のプロフィールの境界を画定するようなプロフィールを有し、デッキ174の一部分に沿って平行に長手方向に延在する一部分も有し、それにより概略Z形の構成物を形成する。ここでは、各後方側部構成物204Bがスロット166に隣接してアダプタ124のそれぞれの側壁176から外側に延在し、それにより、突出部146に隣接するところで取り付け部材138のそれぞれの側壁144に当接し(図11を参照)、さらには頂壁142に隣接するところで側壁144に当接し、それにより横方向において側壁176を側壁144に位置合わせする。本明細書で示される第1の代表的な実施形態では、スロット166が側壁176および後方側部構成物204Bの両方で一致するようにそれらの中に形成され、それにより突出部146を受ける。
[00156]上述したように、この実施形態では、アダプタ124がボディ158に動作可能に取り付けられる弾性フィンガ168を有し、弾性フィンガ168は、取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるように垂直方向に延在する歯170を備える。ここでは、弾性フィンガ168は、第1の端部160と第2の端部162との間でアダプタのデッキ174内に形成される窓206の中に延在する。ここでは、弾性フィンガ168が第1の端部160に向かって長手方向に延在する。弾性フィンガ168の歯170は、取り付け部材138のアパーチャ156のプロフィールに対して相補的である概して丸みのある長方形のプロフィールを有する。図9に最も良好に示されるように、歯170は、取り付け部材138のアパーチャ156の対応するアパーチャ面210に当接するように構成される歯面208を有する。歯170は、取り付け部材138のターミナル端部140に係合されることに反応して窓206の中へと弾性フィンガ168および歯170を下方へ撓ませるように構成される、歯面208から離れる方を向くカム面212をさらに有する。具体的には、この実施形態では、取り付け部材138の前方縁部140Aが歯170のカム面212に係合され、それにより、取り付け部材138のアパーチャ156を長手方向において歯170に位置合わせさせるまで弾性フィンガ168および歯170を下方に撓ませ、その後、弾性フィンガ168が窓206から外れて上方へ戻り、歯170の歯面208がアパーチャ156のアパーチャ面210に当接し、それにより取り付け部材138とアダプタ124との間での長手方向の移動を制限する。
[00157]上述したように、第1の実施形態では、アダプタ124は、取り付け部材138の切り欠き部148のうちの1つで受けられるために、ボディ158上の第1の端部160に形成される少なくとも1つのブレース172を有する。第1の実施形態では、アダプタ124が一対のブレース172を有し、各ブレース172が側壁176のうちの1つから外側に延在して長手方向においてヘッド186に結合される。しかし、後で説明されるアダプタ124の下記の実施形態の考察から認識されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、アダプタ124は、単一のブレース172のみを用いるなどの、多くの異なる手法で構成されてもよい。
[00158]図9に最も良好に示されるように、ブレース172の各々は、上側ブレース表面214、下側ブレース表面216、および湾曲ブレース表面218を有する。この実施形態では、取り付け部材138がアダプタ124に固定されているとき、下側ブレース表面216が切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に少なくとも部分的に当接し、上側ブレース表面214が切り欠き部148の上側切り欠き縁部150の下方で離間される。より具体的には、第1の実施形態では、アダプタ124のいずれの部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしない。図8Bおよび図9に示されるように、上側ブレース表面214は、下側ブレース表面216よりもアダプタ124のボディ158の第2の端部162の近くを延在する。ここでは、下側ブレース表面216が湾曲ブレース表面218まで延在して結合され、湾曲ブレース表面218が上方へ湾曲して上側ブレース表面214に結合される。この実施形態では、湾曲ブレース表面218が長手方向において切り欠き部148の湾曲切り欠き縁部154から離間される。しかし、後で説明される下記の実施形態の考察から認識されるように、ブレース172は、取り付け部材138に対してアダプタ124が固定されているときに切り欠き部148の切り欠き縁部154の一部分に対して湾曲ブレース表面218を当接させるかまたは他の形で係合させるように、構成され得る。
[00159]動作中、ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ124の第1の実施形態が第1の構成で配置され、その結果、取り付け部材138がアダプタ124の近くにくる(図6Aを参照)。次いで、第2の構成が達成されるまで取り付け部材138がアダプタ124に係合され、第2の構成では、取り付け部材138のターミナル端部140の前方縁部140Aがアダプタ124の弾性フィンガ168の歯170のカム面212に接触するようになる(図6Bを参照)。取り付け部材138がアダプタ124の第1の端部160に向かって長手方向に移動させられるとき、取り付け部材138の突出部146がアダプタ124のスロット166の開口部192に入り、開口部192が突出部146をスロット166のチャンネル194の中まで案内し、また同時に、歯170および弾性フィンガ168を窓206の中まで下方へ撓ませるのを補助し、これは、ブレース172の下側ブレース表面216が取り付け部材138の切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に当接することによる(図6Cを参照)。取り付け部材138がアダプタ124の第1の端部160に向かって長手方向にさらに移動させられると、取り付け部材138のターミナル端部140がアダプタ124の停止部164に当接させられ、これは、第4の構成では、取り付け部材138のアパーチャ156がアダプタ124の歯170に長手方向において位置合わせされることにより、それにより、弾性フィンガ168が窓206から外れて上方へ戻り、歯170の歯面208がアパーチャ156のアパーチャ面210に当接し、それにより取り付け部材138とアダプタ124との間の長手方向の移動を制限する(図6Dを参照)。
[00160]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第2の実施形態が図12A〜図12Bに示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第2の実施形態の構造および構成要素は2000を加算される等しい参照符号を有する。
[00161]アダプタ2124の第2の実施形態が図12A〜図12Bに描かれており、これは上述のアダプタ124の第1の実施形態と実質的に同様である。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ2124の第2の実施形態とアダプタ124の第1の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ2124の第2の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ124の第1の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ2124の第2の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00162]図12Aに示されるように、第2の実施形態では、アダプタ2124は、ボディ2158の第2の端部2162に隣接する一対の後方面取り部分2220をさらに有する。後方面取り部分2220は側壁2176およびデッキ2174を基準として傾斜した角度で配置され、後方側部構成物2204内に形成される。後方面取り部分2220が取り付け部材138を用いてのアダプタ2124の組み立てを促進するのを補助することが認識されよう。具体的には、面取り部分2220は、アダプタ2124および取り付け部材138を横方向において位置合わせするのを補助するように構成される。
[00163]図12Bに示されるように、アダプタ2124の第2の実施形態は、上述のアダプタ124の第1の実施形態と同様に形成される減衰構成物2184を有する(図12Bを図4Bと比較されたい)。具体的には、アダプタ2124は、ボディ2158の第2の端部2162に隣接して形成される、内側を向いて垂直に延在する一対の減衰構成物2184を有し、アダプタ2124は、トラニオン2182に形成される一対の支承減衰構成物2222をさらに有する。支承減衰構成物222は内側を向き、概略C形のプロフィールを有し、ボディ2158の第1の端部2160に隣接するところでアダプタ2124のそれぞれの側壁2176の内側表面2178から横方向に延在する。
[00164]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第3の実施形態は、図13A〜図14、図17、図18、図23、図26A〜図26C、および図29に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第3の実施形態の構造および構成要素は3000を加算される等しい参照符号を有する。
[00165]アダプタ3124の第3の実施形態が図13A〜図14に描かれており、これは上述のアダプタ124の第1の実施形態と同様である。ここでもやはり、第3の実施形態では、アダプタ3124のボディ3158が第1の端部3160と第2の端部3162との間を延在する。停止部3164が第1の端部3160に形成され、取り付け部材138のターミナル端部140に当接するように構成される。スロット3166がボディ3158内の第2の端部3162に形成され、取り付け部材138の突出部146を受けるように構成される。弾性フィンガ3168がボディ3160に動作可能に取り付けられ、弾性フィンガ3168は、取り付け部材138のターミナル端部140に対して停止部3164が当接するときにアダプタ3124と取り付け部材138との間の長手方向の移動を防止するために取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるように構成される歯3170を備える。ブレース3172がボディ3158上の第1の端部3160に形成され、取り付け部材3138のアパーチャ156に対して弾性フィンガ3168の歯3170が係合されるときに取り付け部材138の切り欠き部148のうちの1つで受けられるように構成される。ブレース3172が取り付け部材138のそれぞれの下側切り欠き縁部152に少なくとも部分的に当接し、固定されているときの取り付け部材138の上側切り欠き縁部150から離間された状態を維持する(図18を参照)。アダプタ3124の第3の実施形態の、ボディ3158、停止部3164、スロット3166、弾性フィンガ3168、歯3170、およびブレース3172の具体的な構成を以下でより詳細に説明する。
[00166]図13Aに最も良好に示されるように、アダプタ3124の第3の実施形態のボディ3158は、第1の端部3160と第2の端部3162との間を延在するデッキ3174をさらに有し、ここでは反対側の側壁3176がデッキ3174から垂下し、側壁3176の各々が内側表面3178および外側表面3180を有する。図13Bに最も良好に示されるように、この実施形態では、側壁3176の各々がデッキ3174から実質的に垂直に延在し、その結果、側壁3176の内側表面3178および外側表面3180が互いに実質的に平行になる。しかし、アダプタ124の第1の実施形態に関連して上述したように、本発明の範囲から逸脱することなく、側壁3176が異なる形で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00167]ここでの第3の実施形態でもやはり、アダプタ3124は、第1の端部3160に隣接してボディ3158上に形成される内側を向くトラニオン3182を採用する。トラニオン3182が側壁3176のそれぞれの内側表面3178から互いの方に向かって延在し、カプラ122のサドル134内に形成される凹部136内に配置されるように構成され、それにより動作中のカプラ122を基準としたアダプタ3124の枢動を可能にする。しかし、アダプタ124の第1の実施形態に関連して上述したように、本発明の範囲から逸脱することなく、トラニオン3182は、カプラ122を基準としたアダプタ3124の枢動を可能にするのに十分である任意適切な手法で構成され得るかまたは別の形で配置され得るか、あるいはアダプタ3124およびカプラ122が枢動を可能にするために異なる構成の構造的特徴および/または構成要素を採用することでトラニオン3182が省略されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00168]図13A〜図14、図17、および図18を継続して参照すると、アダプタ3124の第3の実施形態の停止部3164がボディ3158上の第1の端部3160に同様に形成される。より具体的には、アダプタ3124のヘッド3186がボディ3158上の第1の端部3160に形成され、停止部3164を画定する。ヘッド3186がデッキ3174からヘッド上側表面3188まで垂直方向の外側に延在して前方停止部3164Aを画定する。同様に、ヘッド3186が側壁3176の各々を基準として横方向の外側にそれぞれのヘッド側部表面3190まで延在し、対応するそれぞれの側方停止部3164を画定する(図13A〜図13Bを参照)。ここでもやはり、ヘッド上側表面3188がヘッド側部表面3190の間を延在してヘッド側部表面3190に結合し、これらの表面3188、3190は、取り付け部材138の形状およびプロフィールに対して相補的である滑らかな円形プロフィールをヘッド3186に与えるように形成され、それにより美的価値を上げる。しかし、アダプタ124の第1の実施形態に関連して上述したように、ヘッド3186および/またはヘッド表面3186、3188は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意適切な手法で配置されるかまたは構成されてもよいことが当業者には認識されよう。ここでは、前方停止部3164Aは、取り付け部材138の上壁142によって画定されるターミナル端部140の前方縁部140Aに当接するように同様に構成され、側方停止部3164Bの各々は、取り付け部材138のそれぞれの側壁144によって画定されるターミナル端部140の側方縁部140Bのうちの1つに当接するように構成される(図5A〜図5Bを参照)。
[00169]アダプタ3124の第3の実施形態は、取り付け部材138のそれぞれの突出部146を受けるためにボディ3158内の第2の端部3162に形成されるスロット3166を有する。ここでもやはり、スロット3166がボディ3158の第2の端部3162からボディ3158の第1の端部3160に向かって長手方向に延在し、ここでは、第2の端部3162にある開口部3192がテーパ状になってチャンネル3194に結合するように構成され、チャンネル3194がさらにフロア3196まで延在してフロア3196に結合する。開口部3192およびチャンネル3194は、ワイパ組立体116とワイパアーム114との間の接続中にアダプタ3124を基準として取り付け部材138を案内にするように同様に構成され、アダプタ3124および取り付け部材138の種々の構成要素および構造的特徴の間の位置合わせを促進するのを補助する。
[00170]図18に最も良好に示されるように、アダプタ3124のこの第3の実施形態では、スロット3166のフロア3196は、アダプタ3124が取り付け部材138に固定されているときに取り付け部材138のそれぞれの突出部146に当接するように構成される。この当接構成がアダプタ3124と取り付け部材138との間の長手方向の位置合わせを促進するのを補助することが当業者には認識されよう。具体的には、この第3の実施形態では、取り付け部材138の突出部146がスロット3166のフロア3196に当接しているとき、停止部3164が取り付け部材138のターミナル端部140に同様に当接し、弾性フィンガ3168の歯3170が取り付け部材138のアパーチャ156に長手方向において位置合わせされるようになる。しかし、アダプタ124の第1の実施形態に関連して上で説明したように、スロット3166は、取り付け部材318に対してアダプタ3124が固定されているときに取り付け部材138の突出部146をフロア3196から離間させるように、構成され得ることが当業者には認識されよう。同様に、上述のアダプタ124の第1の実施形態のチャンネル194は、突出部146の高さ200を基準として、それらの間に隙間202が画定されて示されることになるように、成形されるが、アダプタ3124の第3の実施形態のチャンネル3194の幅3198は、比較すると、突出部146の高さ200に比較的近い(図9を図18と比較されたい)。ここでは、チャンネル3194は、製造公差のばらつきを許容しながら突出部146を収容するのを促進するのに十分な大きさの幅3198を有するが、この幅3198はまた、動作時の取り付け部材138と固定されたアダプタ3124との間の垂直方向の遊びを最小にするように突出部146の高さ200を基準としてサイズ決定される。しかし、後で説明される下記の実施形態の考察から認識されるように、スロット3166は、取り付け部材138を用いた着脱自在の取り付けを促進するのに十分である任意適切なサイズ、形状、または構成のプロフィールで構成されてよいことが当業者には認識されよう。
[00171]再び図13A〜図14、図17、および図18を参照すると、上述したように、アダプタ3124の第3の実施形態がまた、アダプタ3124と取り付け部材138との間での長手方向における保持を実現することを目的として取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるのに弾性フィンガ3168および歯3170を採用する。この実施形態では、弾性フィンガ3168は、第1の端部3160と第2の端部3162との間でデッキ3174内に同様に形成される窓3206の中に長手方向に延在する。アダプタ3124のこの第3の実施形態では、弾性フィンガ3168が第2の端部3162に向かって長手方向に延在する(図13Aを図4と比較されたい)。アダプタ124の第1の実施形態に関連して上述したように、アダプタ3124の第3の実施形態の歯3170もやはり、取り付け部材138のアパーチャ156のプロフィールに対して相補的である概して丸みのある長方形のプロフィールを有する。ここでもやはり、歯面3208は、固定されているときの取り付け部材138のアパーチャ156のアパーチャ面210に当接するように構成され、カム面3212が歯面3208から離れる方を向き、取り付け部材138のターミナル端部140に係合されることに反応して窓3206の中へと弾性フィンガ3168および歯3170を下方へ撓ませるように構成される。具体的には、取り付け部材138の前方縁部140Aが歯3170のカム面3212に同様に係合され、それにより、取り付け部材138のアパーチャ156を長手方向において歯3170に位置合わせさせるまで弾性フィンガ3168および歯3170を下方へ撓ませ、その後、弾性フィンガ3168が窓3206から外れて上方へ戻り、歯3170の歯面3208がアパーチャ156のアパーチャ面210に当接し、それにより取り付け部材138とアダプタ3124との間での長手方向の移動を制限する(図18を参照)。
[00172]図13A〜図13Bおよび図18に最も良好に示されるように、上述したように、アダプタ3124の第3の実施形態は、取り付け部材138のそれぞれの切り欠き部148で受けられるためにボディ3158上の第1の端部3160に形成されるブレース3172を有する。各ブレース3172が側壁3176のうちの1つから横方向の外側に延在して長手方向においてヘッド3186に結合される。ここでもやはり、アダプタ3124が取り付け部材138に固定されているとき、下側ブレース表面3216が切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に少なくとも部分的に当接し、上側ブレース表面3214が切り欠き部148の上側切り欠き縁部150の下方で離間され、アダプタ3124のいずれの部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしない。下側ブレース表面3216が同様に湾曲ブレース表面3218まで長手方向に延在して結合され、湾曲ブレース表面3218が上方へ湾曲して上側ブレース表面3214に結合される。アダプタ3124のこの第3の実施形態では、アダプタ3124が取り付け部材138に固定されているとき、湾曲ブレース表面3218が取り付け部材138の切り欠き部148の湾曲切り欠き縁部154に当接する(図18を図9と比較されたい)。
[00173]次に図26A〜図26Cを参照すると、アダプタ3124の第3の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図26A〜図26Cでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ3124の第3の実施形態は、アダプタ3124の近くで長手方向において取り付け部材138を離間させるように、配置される(図26Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ3124に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ3124が互いの方に向かって長手方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138のターミナル端部140の前方縁部140Aがアダプタ3124の弾性フィンガ3168の歯3170のカム面3212に接触するようになる(図26Bを参照されたい:さらに、図13A〜図13Bを参照されたい)。取り付け部材138がアダプタ3124の第1の端部3160に向かって長手方向にさらに移動すると、取り付け部材138の突出部146がアダプタ3124のスロット3166の開口部3192に入り、開口部3192が突出部146をスロット3166のチャンネル3194の中まで案内し、また同時に、歯3170および弾性フィンガ3168を窓3206の中まで下方へ撓ませるのを補助し、これは、ブレース3172の下側ブレース表面3216が取り付け部材138の切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に当接することによる(図13A〜図13Bも参照されたい)。取り付け部材138がアダプタ3124の第1の端部3160に向かって長手方向にさらに移動すると、取り付け部材138のターミナル端部140がアダプタ3124の停止部3164に当接させられ、これは、取り付け部材138のアパーチャ156がアダプタ3124の歯3170に長手方向において位置合わせされることにより(図26Cを参照)、それにより、弾性フィンガ3168が窓3206から外れて上方へ戻り、歯3170をアパーチャ156の中へ送り、その結果、歯3170の歯面3208がアパーチャ156のアパーチャ面210に当接し、それにより取り付け部材138とアダプタ3124との間の長手方向の移動を制限する(図18を参照)。アダプタ3124の第3の実施形態のいずれの部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00174]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第4の実施形態は、図15、図19、および図20に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第4の実施形態の構造および構成要素は4000を加算される等しい参照符号を有する。
[00175]図15、図19、および図20に描かれるアダプタ4124の第4の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である(図15を図14と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ4124の第4の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ4124の第4の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ4124の第4の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00176]図15および図20に最も良好に示されるように、アダプタ4124の第4の実施形態は、同様に、ボディ4158の第1の端部4160でヘッド4186によって画定される停止部4164、ならびにボディ4158の第2の端部4162にあるスロット4166、および歯4170を備える弾性フィンガ4168を有する。さらに、アダプタ4124は、取り付け部材138のそれぞれの切り欠き部148で受けられるためにボディ4158上の第1の端部4160に形成されるブレース4172をさらに有する。各ブレース4172が側壁4176のうちの1つから横方向の外側に延在して長手方向においてヘッド4186に結合される。ここでもやはり、アダプタ4124が取り付け部材138に固定されているとき、下側ブレース表面4216が切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に少なくとも部分的に当接する。しかし、この第4の実施形態では、アダプタ4124のブレース4172が取り付け部材138のそれぞれの切り欠き部148を「塞ぐ」ように構成され、その結果、アダプタ4124のブレース4172の上側ブレース表面4214が取り付け部材138の切り欠き部148のそれぞれの上側切り欠き縁部150に当接する(図15を図14と比較されたい)。ここでは、下側ブレース表面4216および上側ブレース表面4212の両方がヘッド4186から湾曲ブレース表面4218まで長手方向に延在し、湾曲ブレース表面4218は、この第4の実施形態では、取り付け部材138の切り欠き部148の湾曲切り欠き縁部154に相補的に成形される円形プロフィールを有する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、取り付け部材138を長手方向および垂直方向において保持するのを実現するために、ブレース4172は、少なくとも、第2の端部4162の弾性フィンガ4168ならびに第1の端部4160の停止部4164および/またはヘッド4186の少なくとも1つと協働するのに十分である任意適切な構造および/または構成で構成されてよいことが当業者には認識されよう。
[00177]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第5の実施形態は、図16、図21、および図22に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第5の実施形態の構造および構成要素は5000を加算される等しい参照符号を有する。
[00178]図16、図21、および図22に描かれるアダプタ5124の第5の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である(図16を図14と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ5124の第5の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ5124の第5の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ5124の第5の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが理解されよう。
[00179]図16および図22に最も良好に示されるように、アダプタ5124の第5の実施形態は、同様に、ボディ5158の第1の端部5160でヘッド5186によって画定される停止部5164、ならびにボディ5158の第2の端部5162にあるスロット5166、および歯5170を備える弾性フィンガ5168を有する。しかし、この第5の実施形態では、アダプタ5124は、取り付け部材138の切り欠き部158に係合されることなく取り付け部材138に固定されるように構成される。この目的のために、アダプタ5124は、ここでは、第1の端部5160でヘッド5186の停止部5164を採用し、スロット5166、および第2の端部5162で歯5170を備える弾性フィンガ5168を採用し、これらが取り付け部材138を垂直方向および長手方向において保持するのを実現するように協働する。ここでは、前方停止部5164Aおよび側方停止部5164Bは、アダプタ5124を固定されているときの取り付け部材138のターミナル端部140の前方縁部140Aおよび側方縁部140Bにそれぞれ当接するように構成される。アダプタ5124の第5の実施形態のいずれの部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00180]図20で最も良好に示されるように、側方停止部5164Bは、取り付け部材138のターミナル端部140との当接によりアダプタ5124のボディ5158の第1の端部5160での垂直方向および長手方向における保持を実現するように、前方停止部5164Aを基準として構成される。具体的には、ヘッド5186によって画定される側方停止部5164Bは、長手方向において前方停止部5164Aよりもボディ5158の第2の端部5162からさらに離れて離間される。同様に、ヘッド5186によって画定される側方停止部5164Bは、垂直方向において前方停止部5164Aよりもヘッド上側表面188からさらに離れて離間される。この構成は第1の端部5160での保持を実現し、第2の端部5162でのスロット5166および弾性フィンガ5168によって可能となる保持と協働し、それにより、弾性フィンガ5168の歯5170が取り付け部材138のアパーチャ156に係合され、使用時にアダプタ5124を取り付け部材128に固定する。
[00181]次に図14〜図16を参照すると、アダプタ3124の第3の実施形態、アダプタ4124の第4の実施形態、およびアダプタ5124の第5の実施形態がそれぞれ示されている。上で示したように、アダプタ4124の第4の実施形態およびアダプタ5124の第5の実施形態は、ブレースの構成を除いて、アダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である。具体的には、アダプタ3124の第3の実施形態は取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150から離間された状態を維持するブレース3172を採用するが、アダプタ4124の第4の実施形態は切り欠き部148を「塞ぐ」ブレース4172を採用し、アダプタ5124の第5の実施形態はブレースを完全に省略する。さらに、アダプタ3124の第3の実施形態、アダプタ4124の第4の実施形態、およびアダプタ5124の第5の実施形態の各々で、ヘッド3186、4186、5186によって画定される停止部3164、4164、5164は、ボディ3158、4158、5158の第1の端部3160、4160、5160での垂直方向および長手方向における保持を実現するのを補助する。ブレース3172、4172が取り付け部材138の切り欠き部148の一方または両方に沿って分布する係合を介して追加の保持を実現し、取り付け部材138に固定されるときの組み立ての容易さに寄与し、また、使用時のワイパ組立体116の美的価値を上げることが当業者には認識されよう。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、ブレース3172、4172が異なる形で構成または配置されてもよいか、あるいは第1の端部での十分な保持を他の形で達成するような特定の実施形態では省略されてもよいことがさらに認識されよう。
[00182]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第6の実施形態は、図24および図27A〜図27Cに示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第6の実施形態の構造および構成要素は6000を加算される等しい参照符号を有する。
[00183]図24および図27A〜図27Cに描かれるアダプタ6124の第6の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である(図24を図23と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ6124の第6の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ6124の第6の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ6124の第6の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00184]図24に最も良好に示されるように、アダプタ6124の第6の実施形態は、同様に、ボディ6158の第1の端部6160でヘッド6186によって画定されるブレース6172および停止部6164の両方、ならびにボディ6158の第2の端部6162にあるスロット6166、および歯6170を備える弾性フィンガ6168を有する。しかし、アダプタ6124のこの第6の実施形態では、スロット6166が順番的な「トップダウンに直線的な」方式で取り付け部材138に固定されるのを促進する「L」形構成を有し、これは、アダプタ3124の第3の実施形態に関連して上で考察した直線的な方式とは異なる(図27A〜図27Cを図26A〜図26Cと比較されたい)。ここでは、スロット6166が同様にボディ6158のそれぞれの側壁6176内に形成され、取り付け部材138のそれぞれの突出部146を受けるように構成され、ここでは、チャンネル6194が第1の端部6160に向かって長手方向に延在してそれぞれのフロア6196に結合する。しかし、この第6の実施形態では、スロット6166の各々は、それぞれの側壁6176内に形成される概して6224で示される垂直方向開口部をさらに有し、この垂直方向開口部がデッキ6174まで垂直方向に延在し、それぞれのチャンネル6194に繋がるように配置される。後でより詳細に説明されるように、垂直方向開口部6224およびチャンネル6194は、ワイパ組立体116とワイパアーム114との間の接続中にアダプタ6124を基準として取り付け部材138を案内するように構成され、アダプタ6124および取り付け部材138の種々の構成要素および構造的特徴の間の位置合わせを促進するのを補助する。
[00185]次に図27A〜図27Cを参照すると、アダプタ6124の第6の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図27A〜図27Cでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ6124の第6の実施形態は、アダプタ6124の上方で垂直方向において取り付け部材138を離間させ、スロット6166の垂直方向開口部6224を取り付け部材138の突出部146に長手方向において位置合わせするように、配置される(図27Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ6124に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ6124が互いの方に向かって垂直方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138の突出部146がスロット6166の垂直方向開口部6224の中まで案内されてそれに沿って移動し、スロット6166のチャンネル6194の方に向かう(図27Aを図27Bと比較されたい)。図27Bでは、スロット6166が例示のために想像線で示される。
[00186]取り付け部材138がアダプタ6124の近くで垂直方向にさらに移動すると、取り付け部材138の上壁142がアダプタ6124の弾性フィンガ6168の歯6170に接触し、それにより歯6170および弾性フィンガ6168を窓6206の中へと下方へ撓ませ、これは、取り付け部材138の上壁142がアダプタ6124のデッキ6174に当接することによる。アダプタ6124のこの第6の実施形態では、垂直方向開口部6224が頂点6226でスロット6166のチャンネル6194に交わり、チャンネル6194が突出部146を収容するように、およびアダプタ6124の第1の端部6160に向かう取り付け部材138のその後の線形移動を促進するようにサイズ決定される。図27Bに最も良好に示されるように、スロット6166の、垂直方向開口部6224、頂点6226、およびスロット6166のチャンネル6194は、突出部146を収容するように、および組み立て中の取り付け部材138の中へのアダプタ6124の案内を促進するのを補助するようにサイズ決定される。図27Bに最も良好に示されるように、この第6の実施形態のスロット6166は、頂点6226に突出部146が配置されるときに取り付け部材138のターミナル端部140をアダプタ6124のブレース6172から長手方向において離間させるように、構成される。頂点6226に到達した後、突出部146がチャンネル6194に沿って頂点6226から離れてフロア6196に向かって移動するとき、突出部146がチャンネル6194に入り、次いで取り付け部材138がアダプタ6124の第1の端部6160に向かって直線状に長手方向に移動することができる(図27Bを図27Cと比較されたい)。
[00187]取り付け部材138がアダプタ6124の第1の端部6160に向かって長手方向に移動すると、弾性フィンガ6168が窓6206の中へと下方に撓んだ状態を維持し、これは、ブレース6172の下側ブレース表面6216が取り付け部材138の切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に当接することによる。取り付け部材138がアダプタ6124の第1の端部6160に向かって長手方向にさらに移動すると、取り付け部材138のターミナル端部140がアダプタ6124の停止部6164に当接させられ、これは、取り付け部材138のアパーチャ156がアダプタ6124の歯6170に長手方向において位置合わせされることにより(図27Cを参照)、それにより、弾性フィンガ6168が窓6206から外れて上方へ戻り、歯6170の歯面6208がアパーチャ156のアパーチャ面210に当接し、それにより取り付け部材138とアダプタ6124との間の長手方向の移動を制限する。
[00188]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第7の実施形態が図25および図28A〜図28Cに示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第7の実施形態の構造および構成要素は7000を加算される等しい参照符号を有する。
[00189]図25および図28A〜図28Cに描かれるアダプタ7124の第7の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である(図25を図23と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ7124の第7の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ7124の第7の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ7124の第7の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが理解されよう。
[00190]図25に最も良好に示されるように、アダプタ7124の第7の実施形態は、同様に、ボディ7158の第1の端部7160でヘッド7186によって画定されるブレース7172および停止部7164の両方、ならびにボディ7158の第2の端部7162にあるスロット7166、および歯7170を備える弾性フィンガ7168を有する。しかし、アダプタ7124のこの第7の実施形態では、スロット7166は、アダプタ3124の第3の実施形態に関連して上で考察した直線的な方式とは異なる(図28A〜図28Cを図26A〜図26Cと比較されたい)、またさらには、アダプタ6124の第6の実施形態に関連して上で考察した順番的な「トップダウンの直線的な」方式とは異なる(図28A〜図28Cを図27A〜図27Cと比較されたい)、順番的な「トップダウンであり、下方および前方の組み合わせの直線体な」方式で、取り付け部材138に固定されるのを促進する湾曲構成を有する。ここでは、スロット7166が同様にボディ7158のそれぞれの側壁7176内に形成され、取り付け部材138のそれぞれの突出部146を受けるように構成され、ここでは、チャンネル7194が第1の端部7160に向かって長手方向に延在してそれぞれのフロア7196に結合する。上述のアダプタ6124の第6の実施形態と同様に、アダプタ6124の第7の実施形態のスロット7166は、同様に、それぞれの側壁7176内に形成される垂直方向開口部7224を有し、これらの垂直方向開口部7224がデッキ7174に向かって垂直方向に延在し、それぞれのチャンネル7194に繋がるように配置される。後でより詳細に説明されるように、垂直方向開口部7224およびチャンネル7194は、ワイパ組立体116とワイパアーム114との間の接続中にアダプタ7124を基準として取り付け部材138を案内するように構成され、アダプタ7124および取り付け部材138の種々の構成要素および構造的特徴の間の位置合わせを促進するのを補助する。
[00191]次に図28A〜図28Cを参照すると、アダプタ7124の第7の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図28A〜図28Cでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ7124の第7の実施形態は、アダプタ7124の上方で垂直方向において取り付け部材138を離間させ、スロット7166の垂直方向開口部7224を取り付け部材138の突出部146に長手方向において位置合わせするように、配置される(図28Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ7124に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ7124が互いの方に向かって垂直方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138の突出部146がスロット7166の垂直方向開口部7224の中まで案内されてそれに沿って移動し、スロット7166のチャンネル7194の方に向かう(図28Aを図28Bと比較されたい)。図28Bでは、スロット7166が例示のために想像線で示される。
[00192]取り付け部材138がアダプタ7124の近くで垂直方向にさらに移動すると、取り付け部材138の上壁142がアダプタ7124の弾性フィンガ7168の歯7170に接触し、それにより歯7170および弾性フィンガ7168を窓7206の中へと下方へ撓ませ、これは、取り付け部材138の上壁142がアダプタ7124のデッキ7174に当接することによる。アダプタ7124のこの第7の実施形態では、スロット7166は、概して7228で示される個別のプロフィール領域をさらに有し、これらの個別のプロフィール領域がそれぞれの垂直方向開口部7224とスロット7166の対応するチャンネル7194との間を延在してそれらに結合する。プロフィール領域7228は、突出部146を収容するように、および垂直方向開口部7224に沿わせて突出部146を移動させるときに生じるトップダウンの移動の後でアダプタ7124の第1の端部7160に向かう取り付け部材138の垂直方向の下向きおよび長手方向の組み合わせの移動を促進するように、サイズ決定、成形、および構成される。プロフィール領域7228は、本発明の範囲から逸脱することなく、アダプタ7124を取り付け部材138の中まで案内するのに十分である任意適切な形状、プロフィール、または構成を有してよいことが当業者には認識されよう。さらに、スロット7166は、突出部146を案内するための個別の垂直方向開口部7224および/またはチャンネル7194を用いず実現されてもよく、それによりプロフィール領域7228がフロア7196およびデッキ7174から、またはアダプタ7124の別の適切な部分(詳細には示されない)から延在してよいことが認識されよう。
[00193]図28Bに最も良好に示されるように、スロット7166の、垂直方向開口部7224、プロフィール領域7228、およびチャンネル7194は、突出部146を収容するように、および組み立て中の取り付け部材138の中へのアダプタ7124の案内を促進するのを補助するようにサイズ決定される。図28Bに最も良好に示されるように、この第7の実施形態のスロット7166は、プロフィール領域7228に沿って突出部146が移動するときに取り付け部材138のターミナル端部140をアダプタ7124のブレース7172から長手方向において離間させるように、構成され、プロフィール領域7228がさらに、チャンネル7194に対して突出部146が接近するときにそれぞれの下側ブレース表面7216を取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に当接させるように、成形および構成される。ここでは、突出部146がチャンネル7194に沿ってプロファイル領域7228から離れてフロア7196に向かって移動するとき、突出部146がチャンネル7194に入り、次いで取り付け部材138がアダプタ7124の第1の端部7160に向かって直線状に長手方向に移動することができる。(図28Bを図28Cと比較されたい)。
[00194]取り付け部材138がアダプタ7124の第1の端部7160に向かって長手方向に移動すると、弾性フィンガ7168が窓7206の中へと下方に撓んだ状態を維持し、これは、ブレース7172の下側ブレース表面7216が取り付け部材138の切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に接触してそれに沿って移動することによる。取り付け部材138がアダプタ7124の第1の端部7160に向かって長手方向にさらに移動すると、取り付け部材138のターミナル端部140がアダプタ7124の停止部7164に当接させられ、これは、取り付け部材138のアパーチャ156がアダプタ7124の歯7170に長手方向において位置合わせされることにより(図28Cを参照)、それにより、弾性フィンガ7168が窓7206から外れて上方へ戻り、歯7170の歯面7208がアパーチャ156のアパーチャ面210に当接し、それにより取り付け部材138とアダプタ7124との間の長手方向の移動を制限する。
[00195]次に図23〜図25を参照すると、アダプタ3124の第3の実施形態、アダプタ6124の第6の実施形態、およびアダプタ7124の第7の実施形態がそれぞれ示されている。上で示したように、アダプタ6124の第6の実施形態およびアダプタ7124の第7の実施形態は、スロットの構成を除いて、アダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である。具体的には、アダプタ3124の第3の実施形態は取り付け部材138を用いての実質的に直線的な長手方向の方式の組み立てを促進するように構成されるスロット3166を採用するが(図26A〜図26Cも参照されたい)、アダプタ6124の第6の実施形態は、取り付け部材138を用いての順番的な「トップダウンの直線的な」方式の組み立てを促進するように構成されるスロット6166を採用し(図27A〜図27Cを参照)、アダプタ7124の第7の実施形態は、取り付け部材138を用いての順番的な「トップダウンであり、下方および前方の組み合わせの直線体な」方式での組み立てを促進するように構成されるスロット7166を採用する(図28A〜図28Cを参照)。所定の方式の組み立て中にスロット3166、6166、7166がアダプタ3124、6124、7124を取り付け部材138の中へ案内するのを補助し、したがって、スロットは、異なる手法において、異なる向きにおいて、または個別のステップにおいて、ワイパ組立体116をワイパアーム114に取り付けるのを促進するように成形、構成、または配置され得ることが当業者には認識されよう。第6の実施形態のスロット6166および第7の実施形態のスロット7166によって可能となる組み立て方式は、有利には、ワイパアーム114へのアクセスを制限するように車両100を構成するように、ならびに/あるいはワイパ組立体116の取り付け中にワイパアーム114を特定の限定される位置のみまでしか操作または移動され得ないようにするように、実施され得ることが認識されよう。
[00196]上述の、アダプタ3124の第3の実施形態のスロット3166、アダプタ6124の第6の実施形態のスロット6166、およびアダプタ7124の第7の実施形態のスロット7166は、多様な方式で取り付け部材138に対しての固定を行うことを目的として、本明細書で説明されるアダプタの特定の他の実施形態によって採用される構造的特徴および/または構成要素との組み合わせで使用されてよいことが当業者には認識されよう。非限定の例として、アダプタ7124の第7の実施形態のスロット7166がアダプタ4124の第4の実施形態のブレース4172と組み合わされ得る。
[00197]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第8の実施形態が図30に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第8の実施形態の構造および構成要素は8000を加算される等しい参照符号を有する。
[00198]図30に描かれるアダプタ8124の第8の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である(図30を図29と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ8124の第8の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ8124の第8の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ8124の第8の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが理解されよう。
[00199]図30に示されるように、アダプタ8124の第8の実施形態は、同様に、ボディ8158の第1の端部8160でヘッド8186によって画定されるブレース8172および停止部8164の両方、ならびにボディ8158の第2の端部8162にあるスロット8166、および歯8170を備える弾性フィンガ8168を有する。ここでもやはり、弾性フィンガ8168は、第1の端部8160と第2の端部8162との間でデッキ8174内に形成される窓8206の中に長手方向に延在し、使用時にアパーチャ面210に対して歯面8208が当接するときにアダプタ8124と取り付け部材138との間での長手方向における保持を実現することを目的として取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるのに歯8170を採用する。しかし、アダプタ8124のこの第8の実施形態では、弾性フィンガ8186は、上述のアダプタ3124の第3の実施形態に関連して描かれるように第2の端部に向かってではなく、アダプタ8124の第1の端部8160に向かって長手方向に延在する(図30を図29と比較されたい)。また、アダプタ8124の第8の実施形態の弾性フィンガ8186の構成および向きは、上述のアダプタ124の第1の実施形態の弾性フィンガ186の構成および向きと同様であることが認識されよう(図30を図4A〜図4Bと比較されたい)。
[00200]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第9の実施形態が図31に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第9の実施形態の構造および構成要素は9000を加算される等しい参照符号を有する。
[00201]図31に描かれるアダプタ9124の第9の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である(図31を図29と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ9124の第9の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ9124の第9の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ9124の第9の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが理解されよう。
[00202]図31に示されるように、アダプタ9124の第9の実施形態は、同様に、ボディ9158の第1の端部9160でヘッド9186によって画定されるブレース9172および停止部9164の両方、ならびにボディ9158の第2の端部9162にあるスロット9166、および歯9170を備える弾性フィンガ9168を有する。ここでもやはり、弾性フィンガ9168は、使用時にアパーチャ面210に対して歯面9208が当接するときにアダプタ9124と取り付け部材138との間での長手方向における保持を実現することを目的として取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるのに歯9170を採用する。しかし、アダプタ9124のこの第9の実施形態では、概して9230で示される側壁窓が第1の端部9160と第2の端部9162との間で側壁9176のうちの1つの中に形成される。具体的には、アダプタ9124のこの第9の実施形態では、側壁窓9230が「左側」の側壁9176内に形成され、デッキ9174内に形成される窓9206に結合される。ここでは、弾性フィンガ9168が側壁窓9230内を垂直に延在してさらにデッキ9174内に形成される窓9206内を横方向に延在する概略「L」形構成を有する。弾性フィンガ9168の歯9170は、同様に、上述したように取り付け部材138の一部分に対してカム面9212が係合されることに反応してデッキ9174の下方へと窓9206の中へ撓むように構成される。この第9の実施形態の弾性フィンガ9168の「L」形構成により、デッキ9174を基準として垂直方向下向きおよび「左側」の側壁9176を基準として横方向内向きの両方で撓みが生じることが認識されよう。
[00203]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第10の実施形態が図32に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第10の実施形態の構造および構成要素は10000を加算される等しい参照符号を有する。
[00204]図32に描かれるアダプタ10124の第10の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である(図32を図29と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ10124の第10の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ10124の第10の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ10124の第10の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00205]図32に示されるように、アダプタ10124の第10の実施形態は、同様に、ボディ10158の第1の端部10160でヘッド10186によって画定されるブレース10172および停止部10164の両方、ならびにボディ10158の第2の端部10162にあるスロット10166、および歯10170を備える弾性フィンガ10168を有する。ここでもやはり、弾性フィンガ10168は、使用時にアパーチャ面210に対して歯面10208が当接するときにアダプタ10124と取り付け部材138との間での長手方向の保持を実現することを目的として取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるのに歯10170を採用する。上述のアダプタ9124の第9の実施形態と同様に、アダプタ10124の第10の実施形態も、第1の端部10160と第2の端部10162との間で側壁10176のうちの1つの中に形成される側壁窓10230を採用する。具体的には、アダプタ10124のこの第10の実施形態では、側壁窓10230が「右側」の側壁10176内に形成され、デッキ10174内に形成される窓10206に結合される。この構成が上述のアダプタ9124の第9の実施形態の構成の鏡像であり、ここでは、側壁窓9230が「左側」の側壁9176内に形成されることを認識されたい(図32を図31と比較されたい)。ここでもやはり、弾性フィンガ10168が側壁窓10230内を垂直に延在してさらにデッキ10174内に形成される窓10206内を横方向に延在する概略「L」形構成を有する。弾性フィンガ10168の歯10170は、同様に、上述したように取り付け部材138の一部分に対してカム面10212が係合されることに反応してデッキ10174の下方へと窓10206の中へ撓むように構成される。この第10の実施形態の弾性フィンガ10168の「L」形構成により、デッキ10174を基準として垂直方向下向きおよび「右側」の側壁10176を基準として横方向内向きの両方で同様に撓みが生じることを認識されたい。
[00206]次に図29〜図32を参照すると、アダプタ3124の第3の実施形態、アダプタ8124の第8の実施形態、アダプタ9124の第9の実施形態、およびアダプタ10124の第10の実施形態がそれぞれ示されている。上で示したように、アダプタ8124の第8の実施形態、アダプタ9124の第9の実施形態、およびアダプタ10124の第10の実施形態は、弾性フィンガおよび窓の構成を除いて、アダプタ3124の第3の実施形態と実質的に同様である。具体的には、アダプタ3124の第3の実施形態は、デッキ3174内の窓33206内を第2の端部3162に向かって延在する弾性フィンガ3168を採用するが、アダプタ8124の第8の実施形態は、デッキ8174内の窓8206内を第1の端部8160に向かって延在する弾性フィンガ8168を採用し、アダプタ9124の第9の実施形態は、デッキ9174内の窓9206および「左側」の側壁9176内に形成される側壁窓9230の両方の中を延在する「L」形の弾性フィンガ9168を採用し、アダプタ10124の第10の実施形態は、デッキ10174内の窓10206および「右側」の側壁10176内に形成される側壁窓10230の両方の中を延在する「L」形の弾性フィンガ10168を採用する。
[00207]弾性フィンガ3168、8168、9168、10168の異なる構成は、異なる種類のワイパアーム(示されないが、関連技術で一般に知られる)に対してアダプタ3124、8124、9124、10124を接続するのを促進するのに採用され得るような他の構造的特徴または構成要素のためのスペースを得るのを可能にするように実装され得ることが当業者には認識されよう。加えて、弾性フィンガ3168、8168、9168、10168の異なる構成は、アダプタ3124、8124、9124、10124を製造するのに使用される工具類および/または設備を最適化することの機会を得るのを可能にすることが認識されよう。さらに、上述のアダプタ8124の第8の実施形態の弾性フィンガ8168、アダプタ9124の第9の実施形態の弾性フィンガ9168、およびアダプタ10124の第10の実施形態の弾性フィンガ10168は、取り付け部材138のアパーチャ156に係合されることを目的として、本明細書で説明されるアダプタの特定の他の実施形態によって採用される構造的特徴および/または構成要素との組み合わせで使用されてよいことが当業者には認識されよう。非限定の例として、アダプタ9124の第9の実施形態の弾性フィンガ9168は、アダプタ7124の第7の実施形態のスロット7166およびアダプタ4124の第4の実施形態のブレース4172と組み合わされ得る。
[00208]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第11の実施形態が図33A〜図35に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第11の実施形態の構造および構成要素は11000を加算される等しい参照符号を有する。
[00209]図33A〜図35に描かれるアダプタ11124の第11の実施形態は、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と同様である(図33Aを図29と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ11124の第11の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ11124の第11の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ11124の第11の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00210]図33A〜図33Bに示されるように、アダプタ11124の第11の実施形態は、同様に、ボディ11158の第2の端部11162にあるスロット11166、および歯11170を備える弾性フィンガ11168を有する。しかし、この第11の実施形態では、アダプタ11124は、ボディ11158の第1の端部11160に隣接するところにある概して11232で示されるシースを採用する。シース11232がヘッド11186からボディ11158の第2の端部11162に向かって長手方向に延在し、シース頂部11234と、シース頂部11234から垂下する一対のシース側部11236とを有する(図35も参照されたい)。ここでは、シース11232がヘッド11186に結合され、その結果、ヘッド上側表面11188がシース頂部11234の一部分により延長されてその一部分を画定し、ヘッド側部表面11190が同様にそれぞれのシース側部11236の複数の部分により延長されてそれらの複数の部分を画定する。図33Bに示されるように、シース頂部11234は、ターミナル端部140に隣接するところで取り付け部材138の上壁142の一部分に当接するように構成される下側当接面11238を有する。下側当接面11238がヘッド11186によって画定されるヘッド上側表面11188から垂直方向の下方に離間されてそこから離れる方を向く。シース側部11236の各々は、ターミナル端部140に隣接するところで取り付け部材138のそれぞれの側壁144のうちの1つの側壁の一部分に当接するように構成される内側当接面11240を有する。内側当接面11240が互いの方を向き、ヘッド11186によって画定されるヘッド側部表面11190から横方向の内側に離間される。シース側部11236がシース頂部11234よりボディ11158の第2の端部11162の方にさらに長手方向に延在し、それによりシース11232に傾斜プロフィールが与えられる。ここでは、シース側部11236は、固定時に取り付け部材138の切り欠き部148を隠すために第2の端部11162に向かって長手方向に十分に延在し、それにより美的価値を上げ、また、使用時に切り欠き部148をこれらの要素から保護する。しかし、シース11232は、本発明の範囲から逸脱することなく第1の端部11160で取り付け部材138の保持を実現するのに十分である任意適切な手法で構成されてよいことが認識されよう。
[00211]図33Bに最も良好に示されるように、シース11232の下側当接面11238および内側当接面11240は、アダプタ11124のボディ11158の第1の端部11160で停止部11164に隣接するシースポケット11242を画定するように協働する(図35も参照されたい)。シースポケット11242は、組み立て中に取り付け部材138のターミナル端部140をアダプタ11124の中まで案内するためにスロット11166と協働するように構成され、これは、使用時に歯面11208がアパーチャ面210に当接するときにアダプタ11124と取り付け部材138との間での長手方向の保持を実現することを目的として、弾性フィンガ11168の歯11170が取り付け部材138のアパーチャ156に係合されることによる。
[00212]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第12の実施形態が図36A〜図38に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第12の実施形態の構造および構成要素は12000を加算される等しい参照符号を有する。
[00213]図36A〜図38に描かれるアダプタ12124の第12の実施形態は、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と同様である(図36Aを図29と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ12124の第12の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ12124の第12の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ12124の第12の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが理解されよう。
[00214]図36A〜図36Bに示されるように、アダプタ12124の第12の実施形態は、同様に、ボディ12158の第2の端部12162にあるスロット12166、および歯12170を備える弾性フィンガ12168を有する。しかし、この第12の実施形態では、アダプタ12124がボディ12158の第1の端部12160に隣接するところにある概して12244で示されるシェルフを採用する。シェルフ12244が概略長方形のプロフィールを有し、垂直方向の上方へかつヘッド12186から長手方向に離れるようにボディ12158の第2の端部12162に向かって延在する。ここでは、シェルフ12244がヘッド12186に結合され、ヘッド12186から離れる方を向くシェルフ上側表面12246を有する。図36Bに示されるように、シェルフ12244は、ターミナル端部140に隣接するところで取り付け部材138の上壁142の一部分に当接するように構成されるシェルフ当接面12248をさらに有する。シェルフ当接面12248がシェルフ上側表面12246から垂直方向の下方に離間されてそこから離れる方を向く。ここでは、シェルフ12244は、アダプタ12124のボディ12158の第1の端部12160での取り付け部材138の保持を実現するのに十分に第2の端部12162に向かってデッキ12174上を長手方向に延在する。シェルフ12244は、取り付け中にシェルフ12244の下で取り付け部材138のターミナル端部140を案内するように構成される概して12250で示されるシェルフ湾曲表面で長手方向において終端する。シェルフ湾曲表面12250がシェルフ当接面12248をシェルフ上側表面12246に結合する。
[00215]図36Bに最も良好に示されるように、シェルフ12244は横方向にも延在し、デッキ12174の上方でアダプタ12124の側壁12176の間に配置される。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、シェルフ12244は、ターミナル端部140に隣接するところで取り付け部材138の上壁142に当接することにより第1の端部12160での取り付け部材138の保持を実現するのに十分である任意適切な手法で配置、成形、または他の形で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。ここでもやはり、シェルフ12244は、組み立て中に取り付け部材138のターミナル端部140をアダプタ12124の中まで案内するためにスロット12166と協働するように構成され、これは、使用時に歯面12208がアパーチャ面210に当接するときにアダプタ12124と取り付け部材138との間での長手方向の保持を実現することを目的として、弾性フィンガ12168の歯12170が取り付け部材138のアパーチャ156に係合されることによる。
[00216]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第13の実施形態が図39A〜図41に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第13の実施形態の構造および構成要素は13000を加算される等しい参照符号を有する。
[00217]図39A〜図41に描かれるアダプタ13124の第13の実施形態は上述のアダプタ3124の第3の実施形態と同様である(図39Aを図29と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ13124の第13の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ13124の第13の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ13124の第13の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00218]図39A〜図39Bに示されるように、アダプタ13124の第13の実施形態は、同様に、ボディ13158の第1の端部13160でヘッド13186によって画定されるブレース13172および停止部13164の両方、ならびにボディ13158の第2の端部13162にあるスロット13166、および歯13170を備える弾性フィンガ13168を有する。しかし、この第13の実施形態では、アダプタ13124は、長手方向においてボディ13158の第1の端部13160からボディ13158の第2の端部13162に向かってブレース13172の各々で延長される概して13252で示されるブレース壁をさらに有する。ブレース壁13252がそれぞれの側壁13176の各々から横方向の外側に離間され、さらに、それぞれのブレース13172から垂直方向の下方へ垂下する(図39Bを参照)。ブレース壁13252がそれぞれのブレース13172さらにはヘッド13186に結合される。具体的には、ブレース壁13252がブレース13172の上側ブレース表面13214に結合される(図39Bを参照)。
[00219]ブレース壁13252の各々は、ターミナル端部140に隣接するところでおよび切り欠き部148の下方で取り付け部材138のそれぞれの側壁144の一部分に当接するように構成される壁当接面13254を有する。壁当接面13254は、それぞれの側壁13176の方の横方向内側を向く。図39Bに最も良好に示されるように、ヘッド13186によって画定される側方停止部13164Bは、ブレース13172およびブレース壁13252に隣接して垂直方向においてその上方に配置される。図39Bおよび図41に示されるように、ブレース壁13252の壁当接面13254およびブレース13172の下側ブレース表面13214が互いに垂直に配置される。ここでは、壁当接面13254、下側ブレース表面13216、および側壁13176は、取り付け部材138のターミナル端部140で切り欠き部148の下方で側壁144の各々の一部分を収容するためのポケット13256を画定するように協働する。ここでは、ポケット13256が下向きに開いている「U」形のプロフィールを有する。しかし、ポケット13256は、使用時の取り付け部材138の保持を促進することを目的として、ポケット13256は、アダプタのボディ13158の第1の端部13160に隣接するところで取り付け部材138に係合されるのに十分である任意適切な形状または構成を有してよいことが当業者には認識されよう。さらに、アダプタ13124は、取り付け部材138の側壁144の底部に当接するための追加の構造(図示せず)を採用してよいことが認識されよう。
[00220]ブレース壁13252は、組み立て中に取り付け部材138のターミナル端部140をアダプタ13124の中まで案内するためにスロット13166と協働するように構成され、これは、使用時に歯面13208がアパーチャ面210に当接するときにアダプタ13124と取り付け部材138との間での長手方向の保持を実現することを目的として、弾性フィンガ13168の歯13170が取り付け部材138のアパーチャ156に係合されることによることが認識されよう。さらに、アダプタ14124の第14の実施形態のいかなる部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されないことが認識されよう。
[00221]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第14の実施形態が図42A〜図44に示されている。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第14の実施形態の構造および構成要素は14000を加算される等しい参照符号を有する。
[00222]図42A〜図44に描かれるアダプタ14124の第14の実施形態は上述のアダプタ3124の第3の実施形態と同様である(図42Aを図29と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ14124の第14の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ14124の第14の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ14124の第14の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00223]図42A〜図42Bに示されるように、アダプタ14124の第14の実施形態は、同様に、ボディ14158の第1の端部14160にあるブレース14172、ならびにボディ14158の第2の端部14162にあるスロット14166、および歯14170を備える弾性フィンガ14168を有する。この第14の実施形態では、アダプタ14124のボディ14158が第1の端部14160と第2の端部14160との間により滑らかな円形プロフィールを有し、それにより、アダプタ3124の第3の実施形態などに関連して上述したヘッドなどのようなものが一切排除される(図42Aを図29と比較されたい)。むしろ、アダプタ14124のこの第14の実施形態では、スロット14166のフロア14196は、取り付け部材のそれぞれの突出部146に対してフロア14196が当接するときにボディ14158の第1の端部14160に向かう取り付け部材138の長手方向の移動を制限するように構成される。加えて、フロア14196は、固定されるアダプタ14124と取り付け部材138との間での長手方向の移動を防止するように弾性フィンガ14168と協働するように構成される。ここでもやはり、弾性フィンガ14168の歯14170は、使用時にアパーチャ面210に対して歯面14208が当接するときにアダプタ14124と取り付け部材138との間での長手方向の保持を実現するために取り付け部材138のアパーチャ156に係合される。
[00224]図44に最も良好に示されるように、アダプタ14124のこの第14の実施形態では、スロット14166のフロア14196および弾性フィンガ14168の歯14170の歯面14208の両方は、第1の端部14160に対してよりも第2の端部14162に対してより接近するようにボディ14158上に配置され、互いに対して離間されて長手方向において保持されるように配置される。この構成が使用時の長手方向における十分な保持を促進することが認識されよう。ここでは、アダプタ14124のデッキ14174が第1の端部14160と第2の端部14162との間で取り付け部材138の上壁142に当接することにより、垂直方向の保持が可能となる。加えて、突出部146がスロット14166内で係合されることさらにはブレース14172が切り欠き部148内で係合されることによっても、垂直方向の保持が可能となる。さらに、ブレース14172は、ボディ14158の第1の端部14160に隣接するところでの追加的な長手方向の保持にも寄与し、これは、ブレース14172の湾曲ブレース表面14218が取り付け部材138のそれぞれの切り欠き部148の湾曲切り欠き縁部154に当接することによる(図44を参照)。ここでもやはり、アダプタ14124の第14の実施形態のいかなる部分も、取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されないことが認識されよう。
[00225]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第15の実施形態が図45A〜図52に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第15の実施形態の構造および構成要素は15000を加算される等しい参照符号を有する。
[00226]図45A〜図47に最も良好に示されるように、アダプタ15124の第15の実施形態は、同様に、第1の端部15160と第2の端部15162との間を延在するボディ15158を有する。加えて、第15の実施形態のアダプタ15124は、後でより詳細に説明するように、第1の端部15160に隣接するところでボディ15158に枢動可能に取り付けられる概して15258で示されるキャップをさらに有する。
[00227]この第15の実施形態では、アダプタ15124のボディ15158は、第1の端部15160に隣接して形成され、キャップ15258の保持構成物15262を受けるように構成される概して15260で示される保持ソケットを有し、それによりボディ15158を基準としたキャップ15258の枢動を選択的に制限する。取り付け部材138の上壁142内に形成されるアパーチャ156内に係合されるための突起部15264が提供され、この突起部15264は、第2の端部15162に隣接するところでボディ15158から垂直方向に延在する。ボディ15158は、取り付け部材138の突出部146を受けるために第2の端部15162に隣接して形成される概して15266で示される一対の垂直方向スロットをさらに有する。キャップ15258の、ならびに保持ソケット15260、保持構成物15262、突起部15264、および垂直方向スロット15266を含めた第15の実施形態のアダプタ15124のボディ15158の種々の構成要素および構造的特徴は、各々、以下でさらに詳細に説明される。
[00228]図45Bに最も良好に示されるように、アダプタ15124のボディ15158は、第1の端部15160と第2の端部15162との間を延在するデッキ15174をさらに有し、ここでは反対側の側壁15176がデッキ15174から垂下し、側壁15176の各々が内側表面15178および外側表面15180を有する。側壁15176の各々がデッキ15174から実質的に垂直に延在し、その結果、側壁15176の内側表面15178および外側表面15180が互いに実質的に平行になる。しかし、上の実施形態に関連して上述したように、本発明の範囲から逸脱することなく、側壁15176が異なる形で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00229]ここでの第15の実施形態でもやはり、アダプタ15124のボディ15158は、第1の端部15160に隣接してボディ15158上に形成される内側を向くトラニオン15182を採用する。トラニオン15182が側壁15176のそれぞれの内側表面15178から互いの方に向かって延在し、カプラ122のサドル134内に形成される凹部136内に配置されるように構成され、それにより動作中のカプラ122を基準としたアダプタ15124のボディ15158の枢動を可能にする。しかし、上の実施形態に関連して上述したように、本発明の範囲から逸脱することなく、トラニオン15182は、カプラ122を基準としたアダプタ15124のボディ15158の枢動を可能にするのに十分である任意適切な手法で構成され得るかまたは別の形で配置され得るか、あるいはアダプタ15124およびカプラ122が枢動を可能にするために異なる構成の構造的特徴および/または構成要素を採用することでトラニオン15182が省略されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00230]次に図46を参照すると、アダプタ15124の第15の実施形態の分解図が示されており、ここではキャップ15258がボディ15158から取り外されている。上述したように、キャップ15258がボディ15158を基準として枢動するように構成される。この目的のために、後でより詳細に説明するように、ボディ15158は、取り付け部材138に対してアダプタ15124が固定されているときにボディ15158を基準としてキャップ15258が枢動することができるようにするためにキャップ15258の対応するボス15270を受けるように構成される、側壁15176内に形成される反対側の孔15268を有する。本発明の範囲から逸脱することなく、孔15268および/またはボス15270がアダプタ15124のボディ15158を基準としたアダプタ15124のキャップ15258の枢動を可能にするのに十分である任意適切な手法で構成され得るかまたは別の形で配置され得るか、あるいはそれらの間での選択的な相対的枢動を可能にするために異なる構成の構造的特徴および/または構成要素が採用されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00231]上述したように、アダプタ15124の第15の実施形態では、ボディ15158の突起部15264が取り付け部材138のアパーチャ156内に係合され、第2の端部15162に隣接するところでの長手方向の保持を可能にする。突起部15264は、有利には、ボディ15158の剛体の一体構成要素として形成され、第1の端部15160よりも第2の端部15162に接近するように配置される。突起部15264がデッキ15174から垂直方向に延在して突起部面15272を画定し、この突起部面15272が第1の端部15160の方を向き、取り付け部材138に対してアダプタ15124が固定されるときに取り付け部材138のアパーチャ156のアパーチャ面210に当接するように構成される(図50および図52を参照)。図45A〜図45Bに最も良好に示されるように、突起部15264は、取り付け部材138のアパーチャ156のプロフィールに対して相補的である概して丸みのある長方形のプロフィールを有する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、突起部15264は、取り付け部材とアダプタ15124のボディ15158との間の長手方向の移動を制限することを目的として取り付け部材138のアパーチャ156内に配置されるのに十分である任意適切な形状、プロフィール、または構成を有してよいことが当業者には認識されよう。
[00232]上述したように、アダプタ15124の第15の実施形態は、取り付け部材138の突出部146を収容するのに垂直方向スロット15266を採用する。この目的のために、垂直方向スロット15266が第2の端部15162に隣接してそれぞれの側壁15176内に形成され、デッキ151714から、側壁15176の各々の中に画定される概して15276で示される垂直方向フロアまで垂直方向下向きに延在する概して15274で示される垂直方向チャンネルを各々が有する。図50および図52に示されるように、垂直方向フロア15276は、取り付け部材138に対してアダプタ15124が固定されているときに取り付け部材138の突出部146に当接するように構成され、それによりアダプタ15124のボディ15158の第2の端部15162での垂直方向の保持に寄与する。
[00233]次に図47および図52を参照すると、上述したように、アダプタ15124の第15の実施形態のボディ15158は、ボディ15158を基準としたキャップ15258の枢動を選択的に制限することを目的としてキャップ15258の保持構成物15262を受けるのに、第1の端部15160に隣接する保持ソケット15260を採用する。ここでは、保持ソケット15260が第1の端部15160に隣接してデッキ15174内に形成される長方形アパーチャによって画定され、ここでは、後でより詳細に説明されるように、保持面15278が保持構成物15262に係合されるように構成される。以下での保持構成物15262の下記の説明から認識されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、保持ソケット15260および/または保持面15278は、ボディ15158を基準としたキャップ15258の回転を選択的に制限するために保持構成物15262と協働するのに十分である任適切な形状または構成を有してよい。
[00234]次に図46、図47、および図50を参照すると、上述したように、アダプタ15124の第15の実施形態のキャップ15258は、保持ソケット15260に対して保持構成物15262が係合されるときにアダプタ15124を取り付け部材138に固定するためにボディ15158を基準として選択的に枢動させられ得る。ここでは、キャップ15258は、概略長方形の頂壁15280と、頂壁15280から垂直方向下向きに垂下する一対の概略長方形の縁部壁15282とを有し、縁部壁15282がそれらの間で取り付け部材138の側壁144を収容するために横方向において互いから離間される。図47に最も良好に示されるように、保持構成物15262がキャップ15258の頂壁15280から垂下する。より具体的には、保持構成物15262は、頂壁15280に動作可能に取り付けられて球状部15286まで垂直方向下向きに延在する弾性的に可撓性の構成物ボディ15284を有し、球状部15286がさらに、ボディ15158を基準としたキャップ15258の回転を防止するために保持ソケット15260の保持面15278に係合されるように構成される構成物面15288を画定する。図50に示されるように、構成物ボディ15284は、突起部面15272に対して構成物面15288が当接するときに保持ソケット15260内で収容されるように成形される概略長方形のプロフィールを有する。球状部15286は、ボディ15158の第2の端部15162に向かって保持構成物15262を撓ませるように構成される円形プロフィールを有し、これは、球状部15286が保持ソケット15260に隣接するところでデッキ15174の一部分に係合されることによる(図50を参照されたい;明瞭さのために特定の参照符号が省略される)。構成物面15288が構成物ボディ15284に対して垂直に配置され、キャップ15285の頂壁15280に平行である。本発明の範囲から逸脱することなく、保持構成物15262および/または保持ソケット15260は、ボディ15158を基準としたキャップ15258の回転を選択的に防止するのに十分である任適切な手法で、またそうするのに十分である任意適切な構造を用いて、配置、構成、または成形されてよいことが当業者には認識されよう。
[00235]図46および図52に示されるように、アダプタ15124のキャップ15258は、各々の縁部壁15282上に形成される概して15290で示されるスペーサをさらに有する。スペーサ15290が横方向内側の互いの方に延在し、取り付け部材138に対してアダプタ15124が固定されているときに取り付け部材138のターミナル端部140に隣接して配置されるように構成される(図52を参照)。スペーサ15290が取り付け部材138のターミナル端部140から離間されて示されているが、スペーサ15290は、取り付け部材138のターミナル端部140の一部分に当接するように固定されるときにボディ15158の第2の端部15162に向かって長手方向に延在するように構成されてよいことが認識されよう。図46に示されるように、ボス15270がそれぞれのスペーサ15290から互いの方に横方向内側に延在する。上述したように、縁部壁15282は、取り付け部材138の側壁144をそれらの間で収容するために横方向において互いから離間される。同様に、スペーサ15290は、ボディ15158の側壁15176をそれらの間で収容するために横方向において互いから離間される。
[00236]次に図48A〜図48Cを参照すると、アダプタ15124の第15の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図26A〜図26Cでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ15124の第15の実施形態は、アダプタ15124のボディ15158の上方で垂直方向において取り付け部材138を離間させ、キャップ15258を回転させて頂壁15280をボディ15158の第2の端部15162から離れる方向に長手方向に移動させて縁部壁15282の間で取り付け部材138のターミナル端部140を収容するように、配置される(図48Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ15124のボディ15158に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ15124が互いの方に向かって垂直方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138の突出部146は、ボディ15158の側壁15176内に形成される垂直方向スロット15266の垂直方向チャンネル15274の中に入る。取り付け部材138の突出部146が垂直方向フロア15276に当接するようになるまで垂直方向スロット15266に沿って移動し、垂直方向フロア15276がさらに、ボディ15158の突起部15264を取り付け部材138のアパーチャ156の中まで案内する(図48Bを参照されたい;さらに、図50および図52を参照されたい)。次いで、アダプタ15124のキャップ15258がボディ15158の第2の端部15162に向かって回転させられ、その結果、保持構成物15262が保持ソケット15260の中へ撓ませられる。キャップ15258がボディ15158の第2の端部15162に向かってさらに回転させられると、キャップ15258の頂壁15280がボディ15158のデッキ15174に当接し、保持構成物15262がボディ15158の第2の端部15162から離れる方向に弾性的に戻り、その結果、保持構成物15262の構成物ボディ15284が保持ソケット15260内に配置され、保持構成物15262の構成物面15288が保持ソケット15260の保持面15278に当接し、それによりボディ15158を基準としたキャップ15258のその後の回転を防止し、また同時にアダプタ15124を取り付け部材138に固定する(図48Cを参照)。ここでは、キャップ15258とボディ15158との間の協働が、取り付け部材138の上壁142および側壁144との係合を介して、第1の端部15160に隣接するところでの垂直方向および横方向の保持を可能にする。加えて、ボディ15158の突起部15264および垂直方向スロット15266は、取り付け部材138のアパーチャ156および突出部146のそれぞれとの係合を介して、第2の端部15162に隣接するところでの、長手方向、横方向、および垂直方向の保持を可能にする(図50および図52を参照)。ここでもやはり、アダプタ15124のボディ15158またはキャップ15258のいかなる部分も、取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00237]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第16の実施形態が図53A〜図60に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第16の実施形態の構造および構成要素は16000を加算される等しい参照符号を有する。
[00238]図53A〜図60に描かれるアダプタ16124の第16の実施形態は上述のアダプタ15124の第15の実施形態と同様である(図53A〜図55を図45A〜図47と比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ16124の第16の実施形態とアダプタ15124の第15の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ16124の第16の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ15124の第15の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ16124の第16の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00239]図53A〜図55に最も良好に示されるように、アダプタ16124の第16の実施形態は、同様に、第1の端部16160でキャップ16258をボディ16158に枢動可能に設置するような、および第2の端部16162に隣接するところでボディ16158内に垂直方向スロット16266を形成するような構成を採用する。ここでもやはり、キャップ16258は、頂壁16280から垂直方向下向きに垂下する保持構成物16262を有し、保持構成物16262がボディ16158内に形成される保持ソケット16260と協働し、それによりボディ16158を基準としたキャップ16258の枢動を選択的に制限する。しかし、アダプタ16124の第16の実施形態では、保持ソケット16260は、アダプタ15124の第15の実施形態に関連して上述したようにボディ15158の第1の端部15160にではなく、ボディ16158の第2の端部16162に隣接して形成される(図54〜図55を図46〜図47と比較されたい)。
[00240]図55に最も良好に示されるように、保持ソケット16260が概略長方形のプロフィールを有し、デッキ16174を通るように垂直方向に形成され、横方向において側壁16176と垂直方向スロット16266との間に配置される。この第16の実施形態では、保持ソケット16260が概して16292で示されるソケット面を画定し、このソケット面は、後でより詳細に説明するように、取り付け部材138に対してアダプタ16124が固定されているときに取り付け部材138のアパーチャ156のアパーチャ面210に長手方向において位置合わせされるように構成される(図58および図60を参照)。この目的のために、この第16の実施形態では、キャップ16258の保持構成物15262は、取り付け部材138に対してアダプタ16124が固定されているときに、ボディ16158内に形成される保持ソケット16260と、取り付け部材138のアパーチャ156との両方を通るように構成物ボディ15284を延在させるように、構成される。ここでは、図58および図60に示されるように、構成物面16288が取り付け部材138の上壁142の下側に係合され、構成物ボディ16284がボディ16158のソケット16260のソケット面16292と、取り付け部材138のアパーチャ156のアパーチャ面210との両方に当接する(図58を参照されたい;明瞭さのために特定の参照符号が省略される)。
[00241]次に図56A〜図56Cを参照すると、アダプタ16124の第16の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図56A〜図56Cでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ16124の第16の実施形態は、アダプタ16124のボディ16158の上方で垂直方向において取り付け部材138を離間させ、キャップ16258を回転させて頂壁16280をボディ16158の第2の端部16162から離れる方向に長手方向に移動させてキャップ16258の縁部壁16282の間で取り付け部材138のターミナル端部140を収容するように、配置される(図56Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ16124のボディ16158に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ16124が互いの方に向かって垂直方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138の突出部146は、ボディ16158の側壁16176内に形成される垂直方向スロット16266の垂直方向チャンネル16274の中に入る。取り付け部材138の突出部146が垂直方向フロア16276に当接するようになるまで垂直方向スロット16266に沿って移動し、垂直方向フロア16276がさらに、ボディ16158の保持ソケット16260を取り付け部材138のアパーチャ156に位置合わせする(図56Bを参照されたい;さらに、図58および図60を参照されたい)。次いで、アダプタ16124のキャップ16258がボディ16158の第2の端部16162に向かって回転させられ、その結果、保持構成物16262が保持ソケット16260の中へ、および取り付け部材138のアパーチャ156の中へ撓ませられる。キャップ16258がボディ16158の第2の端部16162に向かってさらに回転させられると、キャップ16258の頂壁16280がボディ16158のデッキ16174に当接し、保持構成物16262がボディ16158の第2の端部16162から離れる方向に弾性的に戻り、その結果、保持構成物16262の構成物ボディ16284は、ボディ16158の保持ソケット16260と、取り付け部材138のアパーチャ156との両方の中に配置され、保持構成物16262の構成物面16288が取り付け部材138の上壁142の下側に当接し、それによりボディ16158を基準としたキャップ16258のその後の回転を防止し、また同時にそれによりアダプタ16124を取り付け部材138に固定する(図56Cを参照)。ここでは、キャップ16258とボディ16158との間の協働が、取り付け部材138の上壁142および側壁144との係合を介して、第1の端部16160に隣接するところでの垂直方向および横方向の保持を可能にする。加えて、ボディ16158の両方の垂直方向スロット16266、さらには保持構成物16262と保持ソケット16260との間の協働が、取り付け部材138の突出部146およびアパーチャ166のそれぞれとの係合を介して、第2の端部16162に隣接するところでの、長手方向、横方向、および垂直方向の保持を可能にする(図58および図60を参照)。ボディ16158の保持ソケット16160のソケット面16292および取り付け部材138のアパーチャ156のアパーチャ面210に対してキャップ16258の保持構成物16262の構成物ボディ16284が当接することが、第2の端部16162に隣接するところでの長手方向の保持に大きく寄与することが認識されよう。ここでもやはり、アダプタ16124のボディ16158またはキャップ16258のいかなる部分も、取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00242]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第17の実施形態が図61A〜図65に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第17の実施形態の構造および構成要素は17000を加算される等しい参照符号を有する。
[00243]さらに、後で説明される下記のアダプタ17124の第17の実施形態の説明から認識されるように、アダプタ15124の第15の実施形態の特定の構造的特徴がアダプタ17124の第17の実施形態によっても同様に採用される。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、第15の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第15の実施形態の構造および構成要素に対応する第17の実施形態の特定の構造および構成要素は2000を加算される参照符号を有する。
[00244]図61A〜図61Bに最も良好に示されるように、アダプタ17124の第17の実施形態のボディ17158が同様に第1の端部17160と第2の端部17162との間を延在する。上述のアダプタ15124の第15の実施形態と同様に、アダプタ17124の第17の実施形態も、取り付け部材138の上壁142内に形成されるアパーチャ156内に係合されるための突起部17264と、取り付け部材138の突出部146を受けるための、第2の端部17162に隣接して形成される一対の垂直方向スロット17266とを採用する(図61Aを図45Aと比較されたい)。さらに、この第17の実施形態では、ボディ17158は、後でより詳細に説明するように、第1の端部17160に隣接して形成され、アダプタ17124を取り付け部材138に固定することを目的として取り付け部材138のターミナル端部140の一部分を受けるように構成される、概して17294で示されるリテーナをさらに有する。第17の実施形態のアダプタ17124の種々の構成要素および構造的特徴の各々を後でより詳細に説明する。
[00245]図61A〜図61Bに最も良好に示されるように、アダプタ17124のボディ17158は、第1の端部17160と第2の端部17162との間を延在するデッキ17174をさらに有し、ここでは反対側の側壁17176がデッキ17174から垂下し、側壁17176の各々が内側表面17178および外側表面17180を有する。側壁17176の各々がデッキ17174から実質的に垂直に延在し、その結果、側壁17176の内側表面17178および外側表面17180が互いに実質的に平行になる。しかし、上の実施形態に関連して上述したように、本発明の範囲から逸脱することなく、側壁17176が異なる形で構成されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00246]ここでの第17の実施形態でもやはり、アダプタ17124のボディ17158は、第1の端部17160に隣接してボディ17158上に形成される内側を向くトラニオン17182を採用する(図61Aおよび図65を参照)。トラニオン17182が側壁17176のそれぞれの内側表面17178から互いの方に向かって延在し、カプラ122のサドル134内に形成される凹部136内に配置されるように構成され、それにより動作中のカプラ122を基準としたアダプタ17124のボディ17158の枢動を可能にする。しかし、上の実施形態に関連して上述したように、本発明の範囲から逸脱することなく、トラニオン17182は、カプラ122を基準としたアダプタ17124のボディ17158の枢動を可能にするのに十分である任意適切な手法で構成され得るかまたは別の形で配置され得るか、あるいはアダプタ17124およびカプラ122が枢動を可能にするために異なる構成の構造的特徴および/または構成要素を採用することでトラニオン17182が省略されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00247]上述したように、アダプタ17124の第17の実施形態では、突起部17264が取り付け部材138のアパーチャ156内に係合され、第2の端部17162に隣接するところでの長手方向の保持を可能にする。突起部17264は、有利には、ボディ17158の剛体の一体構成要素として形成され、第1の端部17160よりも第2の端部17162に接近するように配置される。突起部17264がデッキ17174から垂直方向に延在して突起部面17272を画定し、この突起部面17272が第1の端部17160の方を向き、取り付け部材138に対してアダプタ17124が固定されるときに取り付け部材138のアパーチャ156のアパーチャ面210に当接するように構成される(図64を参照)。図61A〜図61Bに最も良好に示されるように、突起部17264は、取り付け部材138のアパーチャ156のプロフィールに対して相補的である概して丸みのある長方形のプロフィールを有する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、突起部17264は、取り付け部材とアダプタ17124のボディ17158との間の長手方向の移動を制限することを目的として取り付け部材138のアパーチャ156内に配置されるのに十分である任意適切な形状、プロフィール、または構成を有してよいことが当業者には認識されよう。
[00248]上述したように、アダプタ17124の第17の実施形態も、取り付け部材138の突出部146を収容するのに垂直方向スロット17266を採用する。この目的のために、垂直方向スロット17266が第2の端部17162に隣接してそれぞれの側壁17176内に形成され、デッキ17174からそれぞれの垂直方向フロア17276まで垂直方向下向きに延在する垂直方向チャンネル17274を各々が有する。図65に示されるように、垂直方向フロア17276は、取り付け部材138に対してアダプタ17124が固定されているときに取り付け部材138の突出部146に当接するように構成され、それによりアダプタ17124のボディ17158の第2の端部17162での垂直方向の保持に寄与する。この第17の実施形態では、アダプタ17124は、それぞれの垂直方向フロア17276の上方で垂直方向において離間される、垂直方向チャンネル17274の各々の中に配置されるタブ17296をさらに有する。タブ17296が互いから離れるように横方向の外側に延在し(図65を参照)、取り付け部材138に対してアダプタ17124が固定されるときにボディ17158の第2の端部17162で垂直方向の保持を促進するように構成される。具体的には、タブ17296は、取り付け部材138に対してアダプタ17124が固定されているときに垂直方向フロア17276から離れるような垂直方向チャンネル17274内での取り付け部材138の突出部146の垂直方向の移動を妨害するように構成される。したがって、タブ17296は、垂直方向チャンネル17274に沿って垂直方向フロア17276まで突出部146が移動するのを可能にするように、および垂直方向フロア17276に対して突出部146が当接するときに垂直方向チャンネル16247から出るように突出部146がその後で移動するのを阻止するように、構成される。この目的のために、タブ17296は、取り付け部材138の突出部146に係合されることに反応して、垂直方向フロア17276に対して突出部146が当接するようになるまでボディ17158の側壁17176を互いの方に横方向に付勢するように構成され得、側壁17176が弾性的に戻って互いから離れるように横方向に移動する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、タブ17296は、ボディ17158の第2の端部17162に隣接するところでの垂直方向の保持を促進するのに十分である任意適切な手法で、成形されるか、サイズ決定されるか、離間されるか、配置構成されるか、または他の形で構成されてよいことが当業者には認識されよう。さらに、他の構造的特徴または構成要素により十分な垂直方向の保持が可能となるような特定の用途においてタブ17296が省略されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00249]図61A〜図61Bを再び参照すると、上述したように、リテーナ17294が第1の端部17160に隣接するところでボディ17158上に形成され、取り付け部材138のターミナル端部140に固定するように構成される。この目的のために、後でより詳細に説明するように、概して17298で示されるリビングヒンジがリテーナを側壁17176に接続し、取り付け部材138に係合されることに反応してボディ17158の第2の端部17162を基準としてリテーナ17294が弾性的に移動するのを可能にする。この実施形態では、リテーナ17294は、横方向に延在するクロスブレース(crossbrace)17300と、クロスブレース17300から垂直方向下向きに垂下する一対のピラー17302とを有し、リビングヒンジ17298がピラー17302の各々を側壁17176のうちの1つに結合させる。リビングヒンジ17298の各々は、後でより詳細に説明するように、リテーナ17294の弾性的移動を促進するように構成される湾曲プロフィールを有する。ここでは、リビングヒンジ17298は、ピラー17302および側壁17176に隣接して垂直方向においてリビングヒンジ17298の上方にくるように配置される長手方向に延在する谷部17304を画定する。本発明の範囲から逸脱することなく、リテーナ17294および/またはリビングヒンジ17298が多数の異なる手法で構成され得ることが当業者には認識されよう。非限定の例として、リテーナ17294がクロスブレース17300から垂下する単一のピラーを採用することができ、ここでは、単一のリビングヒンジ17298がピラーと側壁17176との間を延在してそれらを結合させる(図示せず)。
[00250]リテーナ17294のクロスブレース17300は、概して17306で示されるクロスブレースカム(crossbrace cam)と、クロスブレースカム17306から垂直方向の下方に離間されるクロスブレース面17308とを有する。クロスブレースカム17306およびクロスブレース面17308の各々は、ボディ17158の第2の端部17162に向かって谷部17304の中へ長手方向に延在する。ここでは、クロスブレースカム17306およびクロスブレース面17308の複数の部分がリビングヒンジ17298から垂直方向の上方に離間される(図64を参照)。図61A〜図61Bに最も良好に示されるように、クロスブレースカム17306は、後でより詳細に説明されるように、組み立て中に取り付け部材138の上壁142に係合されるように構成される円形プロフィールを有する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、クロスブレースカム17306は、取り付け部材138を用いた着脱自在の取り付けを可能にするのに十分である任意適切なプロフィールを有してよいことが当業者には認識されよう。クロスブレース17300のクロスブレース面17308がクロスブレースカム17306から垂直方向の下方に離間され、デッキ17174と実質的に平行になるように、さらにはピラー17302に対して実質的に垂直になるように構成される。ここでは、後でより詳細に説明するように、クロスブレース面17308がターミナル端部140に隣接するところで取り付け部材138の上壁142に当接するように構成され、それにより、ボディ17158の第1の端部17160に隣接するところの垂直方向の保持を促進する。本発明の範囲から逸脱することなく、クロスブレース面17308がボディ17158の第1の端部17160に隣接するところで垂直方向の保持を促進するのに十分である任意適切な手法で構成される任意適切なプロフィールを有してよいことが当業者には認識されよう。
[00251]次に図62A〜図62Cを参照すると、アダプタ17124の第17の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図62A〜図62Cでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ17124の第17の実施形態は、アダプタ17124のボディ17158の上方で垂直方向において取り付け部材138を離間させるように、配置される(図62Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ17124のボディ17158に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ17124が互いの方に向かって垂直方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138の突出部146は、ボディ17158の側壁17176内に形成される垂直方向スロット17266の垂直方向チャンネル17274の中に入る(図62Bでは想像線で示される)。取り付け部材138の突出部146が垂直方向スロット17266に沿って移動し、タブ17296を通過し、後で考察するように、垂直方向フロア17276に対して突出部146を当接させるまで側壁17176を互いに向かって横方向の内側に撓ませる。突出部146が垂直方向スロット17266に沿って移動するとき、リテーナ17294がターミナル端部140に隣接するところで取り付け部材138の上壁142に係合され、このとき、垂直方向スロット17266によって可能となる位置合わせによりさらに、ボディ17158の突起部17264を取り付け部材138のアパーチャ156の中まで案内するのを補助する(図62Bを参照されたい;さらに、図64および図65も参照されたい)。リテーナ17294のクロスブレース17300のクロスブレースカム17306が取り付け部材138の上壁142に当接し、タブ17296を突出部146が通過してそれぞれの垂直方向スロット17266の垂直方向フロア17276に当接するまで、リビングヒンジ17298を介してボディ17158の第2の端部17162から離れるように撓ませられ、それにより、リテーナ17294がその後で第2の端部17162に向かって弾性的に戻り、クロスブレース面17308が取り付け部材138の上壁142に係合される(図62Bおよび図62Cを比較されたい)。ここでは、リテーナ17294が第1の端部17160に隣接するところでの垂直方向および長手方向の保持を促進し、側壁17176およびボディ17158のデッキ17174と協働して横方向の保持を可能にする。同様に、突起部17264および垂直方向スロット17266が協働して、取り付け部材138のアパーチャ156および突出部146のそれぞれとの係合を介して、第2の端部17162に隣接するところでの、長手方向、横方向、および垂直方向の保持を可能にする。さらに、タブ17296は、取り付け部材138の突出部146との係合を介して、第2の端部17162に隣接するところでの垂直方向の保持をさらに促進するのを補助する。ここでもやはり、アダプタ17124のいかなる部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00252]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第18の実施形態が図66A〜図70に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第18の実施形態の構造および構成要素は18000を加算される等しい参照符号を有する。
[00253]図66A〜図70に描かれるアダプタ18124の第18の実施形態は上述のアダプタ17124の第17の実施形態と同様である(図66A〜図66Bを図61A〜図61Bと比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ18124の第18の実施形態とアダプタ17124の第17の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ18124の第18の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ17124の第17の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ18124の第18の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00254]図66A〜図66Bに示されるように、アダプタ18124の第18の実施形態は、同様に、突出部18264、垂直方向スロット18266、およびタブ18296を有し、これらは、アダプタ18124のボディ18158の第2の端部18162に隣接するところでの取り付け部材138の保持を可能にするように協働する。ここでもやはり、突起部18264がデッキ18174から垂直方向に延在し、垂直方向スロット18266が側壁18176内に形成され、タブ18296が垂直方向スロット18266内に配置され、互いから離れるように横方向の外側に延在する。しかし、アダプタ18124のこの第18の実施形態では、ボディ18158の第1の端部18160に隣接するところでの保持が概して18310で示される一対の側壁フックによって可能となり、後でより詳細に説明するように、一対の側壁フックが取り付け部材138に着脱自在に固定されるように構成される。
[00255]側壁フック18310が第1の端部18160に隣接するところでアダプタ18124のボディ18158のそれぞれの側壁18176内に形成される。図66A〜図66Bに最も良好に示されるように、フック窓18312が第1の端部18160に隣接するところでデッキ18174の下方で離間される側壁18176の各々の中に形成され、ここでは、側壁フック18130がデッキ18174の方に向かってそれぞれのフック窓18312の中を延在する(図69も参照されたい)。ここでは、フック窓18312が概略長方形のプロフィールを有し、それぞれの側壁18176の内側表面18178と外側表面18180との間に形成される。しかし、以下に続く説明から認識されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、フック窓18312が側壁フック18310を収容するのに十分である任意適切な形状または構成を有してよいことが当業者には認識されよう。
[00256]側壁フック18310の各々は、概して18316で示されるフックカムまでデッキ18174に向かって垂直方向に延在するフックボディ18314を有する。フックカム18316が傾斜プロフィールを有し、フックボディ18314からそれぞれの側壁18176の外側表面18180を越えて横方向の外側に延在し、後でより詳細に説明するように、使用時に取り付け部材138のそれぞれの切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に係合されるように構成されるフック面18318を画定する。フック面18318は概して長方形であり、フックボディ18314に対して実質的に垂直に画定され、デッキ18174に実質的に平行になるように構成され、それぞれの側壁18176の外側表面18180を越えて横方向に延在する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、側壁フック18310が取り付け部材138の切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に着脱自在に係合されるのに十分である任意適切な形状または構成を有してよいことが当業者には認識されよう。さらに、アダプタ18124の第18の実施形態が2つの側壁フック18310を有するものとして描かれているが、本発明の範囲から逸脱することなく、単一の側壁フック18310が利用されてもよいことを認識されたい。
[00257]次に図67A〜図67Cを参照すると、アダプタ18124の第18の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図26A〜図26Cでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ18124の第18の実施形態は、アダプタ18124のボディ18158の上方で垂直方向において取り付け部材138を離間させるように、配置される(図67Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ18124のボディ18158に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ18124が互いの方に向かって垂直方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138の突出部146は、ボディ18158の側壁18176内に形成される垂直方向スロット18266の垂直方向チャンネル18274の中に入る(図67Bでは想像線で示される)。取り付け部材138の突出部146が垂直方向スロット18266に沿って移動し、タブ18296を通過し、後で考察するように、垂直方向フロア18276に対して突出部146を当接させるまで側壁18176を互いに向かって横方向の内側に撓ませる。突出部146が垂直方向スロット18266に沿って移動するとき、側壁フック18310のフックカム18316が取り付け部材138のそれぞれの側壁144に係合され(図67Bを参照)、それにより、突出部146をそれぞれの垂直方向スロット18266の垂直方向フロア18276に当接させるまで側壁フック18310を互いの方に向かってそれぞれのフック窓18312の中へ撓ませ、それにより、側壁フック18310が互いから離れるように弾性的に撓み、フック面18318が取り付け部材の切り欠き部148のそれぞれの下側切り欠き縁部152に係合される(図67Cを参照されたい;さらに、図69も参照されたい)。ここでもやはり、垂直方向スロット18266によって可能となる位置合わせにより、ボディ18158の突起部18264を取り付け部材138のアパーチャ156の中まで案内するのを補助する(図69〜図70を参照)。ここでは、側壁フック18310が第1の端部18160に隣接するところでの垂直方向の保持を促進し、側壁18176およびボディ18158のデッキ18174と協働して横方向の保持を可能にする。同様に、突起部18264および垂直方向スロット18266が協働して、取り付け部材138のアパーチャ156および突出部146のそれぞれとの係合を介して、第2の端部18162に隣接するところでの、長手方向、横方向、および垂直方向の保持を可能にする。さらに、タブ18296は、取り付け部材138の突出部146との係合を介して、第2の端部18162に隣接するところでの垂直方向の保持をさらに促進するのを補助する。ここでもやはり、アダプタ18124のいかなる部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00258]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第19の実施形態が図71A〜図74に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第19の実施形態の構造および構成要素は19000を加算される等しい参照符号を有する。
[00259]図71A〜図74に描かれるアダプタ19124の第19の実施形態は上述のアダプタ18124の第18の実施形態と同様であり(図71A〜図71Bを図66A〜図66Bと比較されたい)、上述のアダプタの他の実施形態に関連して使用される特定の構造的特徴をさらに有する。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ19124の第19の実施形態とアダプタ18124の第18の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素、ならびに上で説明した他の実施形態を本明細書で考察し、アダプタ19124の第19の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、これらの既述の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ19124の第19の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00260]図71A〜図71Bに示されるように、アダプタ19124の第19の実施形態は、上述のアダプタ18124の第18の実施形態と同様に、ボディ19158の第1の端部19160に隣接するところで側壁19176内に形成されるフック窓19312内を延在する側壁フック19310を採用し、側壁フック19310は、後でより詳細に説明されるように、第1の端部19160に隣接するところでの垂直方向の保持を可能にするように取り付け部材138の切り欠き部148の下側切り欠き縁部152に係合される。さらに、アダプタ19124の第19の実施形態は、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と同様に、ボディ19158の第1の端部19160に隣接して形成されるヘッド19168を有し、ヘッド19168がさらに、後でより詳細に説明されるように、第1の端部19160に隣接するところでの長手方向の保持を可能にするように取り付け部材138のターミナル端部140に当接するための停止部19164を画定する。さらに、上述のアダプタ6124の第6の実施形態と同様に、アダプタ19124の第19の実施形態は、第2の端部19162に隣接するところで側壁19176内に形成されるスロット19166を採用し、スロット19166の各々は、デッキ19174と頂点19226との間を垂直方向に延在する垂直方向開口部19224、および頂点19226とフロア19196との間を長手方向に延在するチャンネル19194を利用する。しかし、アダプタ19124のこの第19の実施形態では、後でより詳細に説明するように、デッキ19174から延在し、取り付け部材138のアパーチャ156に係合されるように構成される、概して19320で示されるステップ突出部により、ボディ19158の第2の端部19162に隣接するところでの追加の保持が可能となる。
[00261]図71Bに最も良好に示されるように、アダプタ19124のこの第19の実施形態では、ヘッド19186のヘッド上側表面19188は、上述のアダプタ3124の第3の実施形態のヘッド上側表面3188の湾曲プロフィールとは異なり、デッキ19174に対して概して垂直となるように構成される(図71Bを図13Bと比較されたい)。同様に、アダプタ19124の第19の実施形態のヘッド19186は、上述のアダプタ3124の第3の実施形態のヘッド側部表面3190の湾曲プロフィールとは異なり、側壁19176に対して概して垂直であるヘッド側部表面19190を採用する(図71Aを図13Aと比較されたい)。実際には、図74に最も良好に示されるように、アダプタ19124の第19の実施形態が取り付け部材138に固定されるとき、ヘッド側部表面19190が取り付け部材38のターミナル端部140の側方縁部140Bに当接し、ヘッド上側表面19188が取り付け部材138のターミナル端部140の前方縁部140Aから離間された状態を維持する。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、アダプタ19124の第19の実施形態のヘッド19186が任意適切な手法で構成または別の形で配置されてもよいことが当業者には認識されよう。
[00262]上述したように、アダプタ19124の第19の実施形態は、取り付け部材138の突出部146を受けるために、ボディ19158の第2の端部19162に隣接するところで側壁19176内に形成されるスロット19166を採用する。図72A〜図72Dに関連して後でより詳細に説明するように、スロット19166は、組み立て中に取り付け部材138をアダプタ19124の中まで案内するようにステップ突出部19320と協働するように構成および成形される。
[00263]図71A、図71、および図74に最も良好に示されるように、ステップ突出部19320は、ステップボディ19322およびステップアーム19324によって画定される概略L形のプロフィールを有する。ステップボディ19322が概して丸みのある長方形のプロフィールを有し、デッキ19174から垂直方向に延在し、後でより詳細に説明するように、取り付け部材138の上壁142内に形成されるアパーチャ156内に収容されるように成形される。ステップアーム19324は、同様に、概して丸みのある長方形のプロフィールを有し、ボディ19158の第1の端部19160から離れるようにステップボディ19322から長手方向に延在する。ここでは、ステップアーム19324がデッキ19174の上方で垂直方向において離間され、後でより詳細に説明するように、取り付け部材138の上壁142内に形成されるアパーチャ156を通過するように、および取り付け部材138の上壁142に当接するように、成形される。
[00264]次に図72A〜図72Dを参照すると、アダプタ19124の第19の実施形態を取り付け部材138に固定するための特定の組み立てステップが順番に示されている。ここでは、既に導入されている特定の参照符号を例示のために以下で引用するが、これらは図72A〜図72Dでは明瞭さのために省略される。ワイパアーム114との適切な接続を実現するために、ワイパ組立体116のアダプタ19124の第19の実施形態は、アダプタ19124のボディ19158の上方で垂直方向において取り付け部材138を離間させて、取り付け部材138の突出部146をスロット19166の垂直方向開口部19224に位置合わせするように、配置される(図72Aを参照)。次いで、取り付け部材138がアダプタ19124のボディ19158に係合され、それにより取り付け部材138および/またはアダプタ19124が互いの方に向かって垂直方向に移動させられ、その結果、取り付け部材138の突出部146は、スロット19166の垂直方向開口部19224の中に入る(図72Bを図72Aと比較されたい)。取り付け部材138の突出部146がスロット19166の垂直方向開口部19224に沿って移動するとき、側壁フック19310のフックカム19316が取り付け部材138のそれぞれの側壁144に係合され(図72Bを参照)、それにより、突出部146をスロット19166の頂点19266に当接させるまで側壁フック19310を互いの方に向かってそれぞれのフック窓19312の中へ撓ませ(図72Cを図72Bと比較されたい)、それにより、側壁フック19310が互いから離れるように弾性的に撓み、フック面19318が取り付け部材の切り欠き部148のそれぞれの下側切り欠き縁部152に係合される(図72Cを参照されたい;さらに図74も参照されたい)。ここでは、突出部146がスロット19166の垂直方向開口部19224に沿って移動しながら頂点19266に接近するとき、ステップアーム19324が取り付け部材138の上壁142内に形成されるアパーチャ156を通過する。次いで、突出部146は、スロット19166のフロア19196に当接するようになるまで頂点19266から離れるようにスロット19166のチャンネル19194に沿って長手方向に移動することができる。突出部146がスロット19166のフロア19196に向かって移動すると、ステップ突出部19320のステップアーム19324が取り付け部材138の上壁142に係合され、ここでは、ステップ突出部19320のステップボディ19322が取り付け部材138のアパーチャ156を通過する(図72Dを参照されたい;さらに図74を参照されたい)。ここでは、ヘッド19186のヘッド側部表面19190が取り付け部材138のターミナル端部140の側方縁部140Bに当接し、ボディ19158の第1の端部19160に隣接するところでの長手方向の保持を可能にする。加えて、側壁フック19310が第1の端部19160に隣接するところでの垂直方向の保持を促進し、横方向の保持を可能にするためにボディ19158の側壁19176およびデッキ19174と協働する。さらに、上述したように、スロット19166およびステップ突出部19320は、ボディ19158の第2の端部19162に隣接するところでアダプタ19124の保持を可能にするように相補的に成形されて協働する。ここでは、スロット19166のフロア19196が取り付け部材138の突出部146に当接して第2の端部19162に隣接するところでの長手方向および垂直方向の保持を促進し、ステップ突出部19320のステップアーム19324が取り付け部材138の上壁142に当接し、第2の端部19162に隣接するところでの垂直方向の保持をさらに促進する。ここでもやはり、アダプタ19124のいかなる部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00265]アダプタ19124の第19の実施形態のスロット19166は、本発明の範囲から逸脱することなく、ステップ突出部19320を使用することなく、ボディ19158の第2の端部19162に隣接するところで十分な垂直方向の保持を促進するように構成され得ることが認識されよう。同様に、アダプタ19124の第19の実施形態のスロット19166は、本発明の範囲から逸脱することなく、ヘッド19186を使用することなく、アダプタ19124の十分な長手方向の保持を促進するように側壁フック19310と協働するように構成され得る。
[00266]上述したように、ワイパ組立体116のアダプタの第20の実施形態が図75A〜図79に示される。以下の説明では、第1の実施形態の構造および構成要素と同じであるかまたは第1の実施形態の構造および構成要素に対応する第20の実施形態の構造および構成要素は20000を加算される等しい参照符号を有する。
[00267]図75A〜図79に描かれるアダプタ20124の第20の実施形態は、やはり、上述のアダプタ3124の第3の実施形態と同様である(図75A〜図75Bを図13A〜図13Bと比較されたい)。したがって、明瞭さおよび一貫性のために、アダプタ20124の第20の実施形態とアダプタ3124の第3の実施形態との間の具体的な差異のみを以下で説明し、これらの実施形態の間で共通の特定の構造的特徴および構成要素のみを本明細書で考察し、アダプタ20124の第20の実施形態の図面に描く。以下で特に明記しない限り、上記のアダプタ3124の第3の実施形態の説明は、限定されることなく、アダプタ20124の第20の実施形態に関連する参照にも組み込まれ得ることが認識されよう。
[00268]図75A〜図75Bに最も良好に示されるように、アダプタ20124の第20の実施形態は、同様に、ヘッド20186によって画定される停止部20164を有し、さらにはデッキ20174の下方に離間されて側壁19176から横方向に延在するブレース20172を有する。ここでもやはり、停止部20164およびブレース20172がボディ20158の第1の端部20160に配置され、取り付け部材138に対してアダプタ20124が固定されているときに第1の端部20160に隣接するところでの、垂直方向、横方向、および長手方向の保持を促進するように協働する。しかし、この第20の実施形態では、アダプタ20124は、後でより詳細に説明するように、取り付け部材138に対してアダプタ20124が固定されているときに第2の端部20162に隣接するところの保持を可能にするのに一対の弾性ロック20326を採用する。
[00269]弾性ロック20326がボディ20158の第2の端部20162に隣接して配置される。ここでは、L形のノック部分20328がボディ20158の第2の端部20162に隣接するところで個々のそれぞれの側壁20176を通って横方向に形成され、弾性ロック20326がノック部分20328内に配置され、ボディ20158の第1の端部20162から離れるように概して長手方向に延在する。この目的のため、弾性ロック20326の各々は、側壁20176からロックカム20332まで長手方向に延在する、それぞれのノック部分20328内に配置されるロックボディ20330を有する。ここでは、ロックボディ20330が概略長方形のプロフィールを有し、それぞれの側壁20176の外側表面20180から横方向の内側に離間され、それにより取り付け部材138の突出部146のうちの1つを収容する。この目的のために、ロックカム20332がそれぞれの側壁20176の内側表面20178から離れるように横方向の外側に延在し、取り付け部材138に対してアダプタ20124が固定されているときに取り付け部材138の突出部146に当接するように構成される対応するロック面20334を画定する(図78を参照)。ここでは、ロックカム20332は、取り付け部材138の突出部146に係合されることに反応して弾性ロック20326を互いの方に横方向の内側に付勢するように構成される湾曲プロフィールを有し、それにより、その後、突出部146に対してロック面20334が当接するときに弾性ロック20326が互いから離れるように横方向に戻る。弾性ロック20326は、ボディ20158の第2の端部20162に隣接するところで取り付け部材138を保持するのを可能にするために、ノック部分20328に隣接するところで側壁20176と協働することが認識されよう。
[00270]図76に示されるように、アダプタ20124の第20の実施形態が取り付け部材138に固定されると、取り付け部材138の側壁144は、取り付け部材138の突出部146の相対位置により弾性ロック20326にアクセスするのを阻止することができるかまたは他の形で制限することができる。取り付け部材138からアダプタ20124を脱着するのを促進することを補助するなどのために、弾性ロック20326へアクセスするのを促進するために、一実施形態では、弾性ロック20326が概して20336で示されるアクチュエータを装備する。ここでは、アクチュエータ20336がアクチュエータボディ20338およびアクチュエータヘッド20340を有する。アクチュエータボディ20338が概略L形のプロフィールで形成され、それぞれのアクチュエータヘッド20340と弾性ロック20326のそれぞれのロックボディ20330との間を延在する。アクチュエータヘッド20340がやはり概略長方形のプロフィールを有する。図79に最も良好に示されるように、アクチュエータボディ20338は、ロックボディ20330から垂直方向の下側に、さらには取り付け部材138の側壁144の下でそれぞれのアクチュエータヘッド20340まで横方向に延在するように、構成される。ここでは、アダプタ20124を取り付け部材138から解放するために、アクチュエータヘッド20340が互いの方に横方向に押圧され得、それにより、取り付け部材138の突出部146からロック面20334が外されるようになるまで弾性ロック20326を横方向の内側に付勢し、それにより取り付け部材138を基準としてアダプタ20134を長手方向に移動させることが可能となる。ここでもやはり、アダプタ20124のいかなる部分も取り付け部材138の切り欠き部148の上側切り欠き縁部150に係合されたりまたは他の形で当接したりしないことが認識されよう。
[00271]このようにして、本発明の実施形態は、上述したワイパアーム114の取り付け部材138に対してワイパ組立体116を単純な形で着脱自在に取り付けるのを実現する。車両のフロントガラス110に対してのワイパアーム114および/またはワイパ組立体116の複雑な相対的な位置決めを必要とすることなく、アダプタの実施形態の種々の構成要素および構造的特徴は、アダプタを基準として取り付け部材138を、長手方向、垂直方向、および横方向において効率的に固定するように協働することが当業者には認識されよう。具体的には、本発明の実施形態は、効率的で複雑ではない手法で、上述した取り付け部材138に対してワイパ組立体116を設置するのを可能にすることが当業者には認識されよう。したがって、本発明は、より有利な位置において、有意に浅い角度でワイパ組立体116およびワイパアーム114を接続することの機会を増やすことを可能にし、またしたがって、非常に多くの車両100のタイプ、型式(make)、およびモデルにおいて使い勝手を大幅に向上させ、これは具体的には、車両100がワイパアーム114を覆うかまたは他の形で部分的に隠すカウル102を利用するような場合である。さらに、アダプタの実施形態はワイパアーム114と固定されるワイパ組立体116との間の遊びを最小にするのを可能にし、それにより掃拭の質を向上させ、使用時のワイパ組立体116の寿命を最適化する。さらに、アダプタの実施形態が有用性と製造可能性との間で実際的であるバランスをとり、また同時に、ワイパシステム32内で使用されるワイパ組立体116を向上させることの有意な機会を可能にすることが認識されよう。
[00272]本発明を例示的に説明してきた。使用される専門用語が単語の本質として限定的ではなく説明的であることを意図されることが理解されよう。上記の教示に照らして本発明の多くの修正形態および変形形態が可能である。したがって、添付の特許請求の範囲の範囲内で、本発明は、具体的に説明した形以外でも実施され得る。