JP6894838B2 - 脳由来神経栄養因子の産生促進用組成物 - Google Patents

脳由来神経栄養因子の産生促進用組成物 Download PDF

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Description

関連出願の参照
本願は、先行する日本国出願である特願2015−96205(出願日:2016年5月11日)の優先権の利益を享受するものであり、その開示内容全体は引用することにより本明細書の一部とされる。
本発明は脳由来神経栄養因子の産生を促進するための組成物に関し、詳細には、カカオポリフェノールを含んでなる脳由来神経栄養因子の産生を促進するための組成物に関する。
脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor,本明細書中、「BDNFタンパク質」あるいは単に「BDNF」ということがある)は、神経栄養因子ファミリーの一つとして知られる分泌性タンパク質である。分泌されたBDNFタンパク質は受容体型チロシンキナーゼであるTrkB受容体に結合し、神経新生や神経発達に関与することが知られている。最近では、うつ病患者では血清中のBDNFタンパク質濃度が低下するが、抗うつ薬が奏功することにより低下した濃度が回復することが報告されている(非特許文献1)。よって、本因子に作用する物質はうつ病等の病態を改善できるものと期待されている。
ところで、様々な果物や野菜中に含まれる植物ポリフェノール、中でもカカオポリフェノールは様々な生理活性を有することが知られている。例えば、プロシアニジンがアミロイドおよびαシヌクレイン/NAC原線維形成の強力な阻害剤であること(特許文献1)や、N−フェニルプロペノイルアミノ酸アミドがアミロイドβペプチドの凝集を抑制すること(特許文献2)がこれまでに知られている。しかし、カカオポリフェノールがBDNFの発現や分泌に関与することについてはいずれの文献にも開示されていない。
特許第4380991号公報 特表2012−517970号公報
精神経誌、112(10):982−985,2010
本発明は、新規なBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、カカオポリフェノールを高濃度で含有する油脂加工組成物が、ヒト血清中のBDNFタンパク質濃度(特には、血清中BDNFタンパク質濃度の初期値が低いヒトの血清中のBDNFタンパク質濃度)を有意に増加させることを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]カカオポリフェノールを含んでなる、脳由来神経因子(BDNF)の産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤。
[2]カカオポリフェノールが1〜4量体のポリフェノール類を8質量%以上含んでなるものである、前記[1]に記載のBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤。
[3]BDNF産生促進に有効な1日分の摂取量のカカオポリフェノールを含んでなる、前記[1]または[2]に記載のBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤。
[4]1日分の有効摂取量ごとに包装されてなる、前記[3]に記載のBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤。
[5]BDNF産生促進に有効な1日分の摂取量が10〜2000mg(ポリフェノール総量)である、前記[3]または[4]に記載のBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤。
[6]カカオポリフェノールを2週間以上摂取させることを特徴とする、前記[1]〜[5]のいずれかに記載のBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤。
[6−1]カカオポリフェノールを、1日当たり10〜2000mg(ポリフェノール総量)で2週間以上摂取させることを特徴とする、前記[1]〜[6]のいずれかに記載のBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤。
[7]油脂加工組成物の形態である、前記[1]〜[6]および[6−1]のいずれかに記載のBDNF産生促進用組成物およびBDNF産生促進剤。
[8]カカオポリフェノールをBDNF産生促進に有効な1日分の摂取量で2週間以上摂取させることを含んでなる、BDNFの産生促進方法。
[9]BDNF産生促進に有効な1日分の摂取量が10〜2000mg(ポリフェノール総量)である、前記[8]に記載のBDNFの産生促進方法。
[10]カカオポリフェノールを油脂加工組成物の形態で摂取させることを特徴とする、前記[8]または[9]に記載のBDNFの産生促進方法。
[11]BDNFの産生促進のための組成物またはBDNF産生促進剤を製造するための、カカオポリフェノールの使用。
[12]カカオポリフェノールを含んでなる、BDNF産生促進がその治療、予防または改善に有効である疾患および症状の治療、予防または改善のための組成物、または該疾患および症状の治療、予防または改善剤。
[13]有効量のカカオポリフェノールを対象に投与することを含んでなる、BDNF産生促進がその治療、予防または改善に有効である疾患および症状の治療、予防または改善方法。
[14]BDNF産生促進がその治療、予防または改善に有効である疾患および症状の治療、予防または改善のための組成物、または該疾患および症状の治療、予防または改善剤を製造するための、カカオポリフェノールの使用。
本発明のBDNF産生促進剤およびBDNF産生促進のための組成物は長年食品の原料として用いられてきたカカオに含まれるポリフェノールを利用するものであることから、本発明の用剤および組成物は、長期間にわたって服用しても副作用が少なく、安全性が高い点において有利である。
発明の具体的説明
本発明において「カカオポリフェノール」は、カカオに含まれるポリフェノール、すなわち、カカオ由来ポリフェノールを意味する。従って、典型的には、カカオの植物体またはその加工品から抽出(粗抽出を含む)あるいは精製(粗精製を含む)したカカオのポリフェノールを本発明の有効成分として使用することができるが、化学合成法によって調製したポリフェノールを一部または全部をカカオポリフェノールとして使用してもよい。ここで、カカオポリフェノールとしては、カテキン、エピカテキン、クロバミド等の単量体や、カテキン等が重合してなるプロシアニジン、タンニン等のオリゴマー(二量体以上)が挙げられる。
本発明において、カカオポリフェノールの原料となりうるカカオの植物体またはその加工品としては、カカオ樹皮、カカオ葉、カカオ豆、カカオシェル、カカオマス、脱脂カカオマス、ココアパウダー等、植物体の各種部位またはカカオ豆加工品を挙げることができる。カカオマスはカカオ豆を磨砕したものであり、脱脂カカオマスはカカオマスから油脂を除去することにより得ることができる。油脂の除去方法は特に制限されず、圧搾などの公知の方法に従って行うことができる。脱脂カカオマスを粉砕すればココアパウダーとなる。また、カカオの植物体またはその加工品を原料として抽出を行う場合は、抽出効率の観点から、磨砕、粉砕等の微粒化処理が施されているカカオマスやココアパウダーを用いるのが好ましい。なお、カカオの植物体には、意図してないしは意図せずにカカオの植物体以外の物も含めることができる。また、カカオの植物体またはその加工品を原料として抽出を行う際にも、意図してないしは意図せずにカカオの植物体以外の物も含めることができる。さらに、カカオマスやココアパウダーにも、意図してないしは意図せずにカカオの植物体以外の物も含めることができる。
カカオの植物体またはその加工品を原料とする抽出方法は公知であり、例えば、特開2009−183229号公報や特開2011−93807号公報の記載に従ってカカオポリフェノール含有組成物を調製することができる。抽出溶媒は、特に特に限定されるものではないが、水またはエタノール等のアルコールを用いることが好ましい。また、カカオの植物体またはその加工品を原料とする精製方法は、合成吸着剤、イオン交換樹脂、限外ろ過、活性白土処理等の公知の方法を使用することができ、特に限定されるものではない。
本発明において、カカオポリフェノールは、カカオポリフェノールの総質量に対し1〜4量体のポリフェノールを8質量%以上含むことができ、好ましくは、8〜50質量%、より好ましくは8〜30質量%、より一層好ましくは8〜20質量%、さらに好ましくは8〜15質量%、特に好ましくは8〜12質量%、最も好ましくは10〜12質量%以上含むことができる。
本発明においてポリフェノール含量は、プルシアンブルー法により測定することができる。例えば、Martin L. Price and Larry G. Butler, J. Agric Food Chem., Vol. 25, No.6, 1268-1273,1977に記載の方法に従い、市販のエピカテキンを標準物質として算出することができる。
カカオポリフェノールを効率よく投与ないし摂取させるためには、カカオポリフェノールが濃縮された組成物を本発明に用いることが好ましく、この場合には、公知の方法(例えば、特開2009−183229号公報に記載の方法)に従って得られたカカオポリフェノール濃縮組成物を本発明に使用することができる。
カカオポリフェノールはカカオの植物体を原料にして調製することができるため、本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤は、カカオポリフェノール以外のカカオ豆由来の成分を含んでいてもよい。そのような成分としては、テオブロミン、カフェイン、アミノ酸類、ペプチド、脂肪酸等が挙げられる。また、本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤は、カカオ豆に由来しない成分を含んでいてもよい。
本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤は、N−フェニルプロペノイルアミノ酸アミドを100mg/kg以下で含んでいても良く、好ましく80mg/kg以下、より好ましくは60mg/kg以下、より一層好ましくは50mg/kg以下、さらに好ましくは25mg/kg以下で含む組成物とすることができる。N−フェニルプロペノイルアミノ酸アミドはカカオ植物体に含まれるものであるが、Sanbongi et al., J. Agric Food Chem., Vol. 46, 454-457(1998)に記載の方法に従ってカカオ豆を処理することにより上記のような濃度のカカオポリフェノールを得ることができる。また、本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤はイソチオシアネートを含有する原料を使用せずに調製することが好ましく、より好ましくはイソチオシアネートを実質的に含まない組成物とすることができる。
後記実施例に示されるように、カカオポリフェノールはBDNF産生促進作用を有する。従って、カカオポリフェノールはBDNF産生促進剤として使用することができるとともに、BDNF産生促進方法に使用することができる。また、カカオポリフェノールはBDNF産生促進のための組成物としても使用することができる。
ここで、「脳由来神経栄養因子(BDNF)産生促進」とは、神経細胞でのBDNFの発現や分泌を促進することを意味し、BDNF産生促進の程度は、血清中のBDNFタンパク質濃度を指標にして評価することができる(実施例1参照)。具体的には、カカオポリフェノールの摂取または投与後の血清中のBDNFタンパク質濃度が、摂取または投与前の血清中のBDNFタンパク質濃度を上回る場合に、好ましくは約1.1倍以上である場合に、より好ましくは約1.2倍以上である場合に、より一層好ましくは約1.3倍以上、さらに好ましくは1.4倍以上、特に好ましくは1.5倍以上、さらに特に好ましくは1.6倍以上、さらに特に好ましくは1.8倍以上、最も好ましくは2倍以上である場合に、BDNF産生を促進したと判定することができる。
本発明のBDNF産生促進方法は、有効量のカカオポリフェノールをヒトまたは非ヒト動物に摂取させるか、あるいは投与することにより実施することができる。
なお、本発明におけるカカオポリフェノールの使用はヒトおよび非ヒト動物並びにこれらに由来する試料における使用であってもよく、治療的使用と非治療的使用のいずれもが意図される。ここで、「非治療的」とはヒトを手術、治療または診断する行為(すなわち、ヒトに対する医療行為)を含まないことを意味し、具体的には、医師または医師の指示を受けた者がヒトに対して手術、治療または診断を行う方法を含まないことを意味する。
本発明ではBDNF産生促進がその治療、予防または改善に有効である疾患および症状の治療、予防または改善にカカオポリフェノールを使用することができる。
BDNF産生促進がその治療、予防または改善に有効である疾患および症状としては、精神・神経疾患、例えば、うつ病、抑うつ状態、統合失調症、発達障害、認知症等が挙げられる。後記実施例に示される通り、カカオポリフェノールはBDNFの産生を促進することができるところ、これまでにBDNFの発現量や分泌量がうつ病、抑うつ状態、統合失調症、発達障害等の精神・神経疾患に影響を与えることが示されている(例えば、Chao, M.V., Rajagopal, R., & Lee, F.S. (2006) Clin. Sci. (Lond.), 110, 167-173)。従って、カカオポリフェノールは精神・神経疾患の治療剤、予防剤または改善剤として使用できるとともに、精神・神経疾患の治療方法、予防方法および改善方法に使用することができる。
本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤並びに本発明の治療剤、予防剤および改善剤は医薬品、医薬部外品、飲食品、飼料などの形態で提供することができ、下記の記載に従って実施することができる。また本発明のBDNF産生促進方法並びに本発明の治療方法、予防方法および改善方法は下記の記載に従って実施することができる。
本発明の有効成分であるカカオポリフェノールはヒトおよび非ヒト動物に経口投与することができる。経口剤としては、顆粒剤、散剤、錠剤(糖衣錠を含む)、丸剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤が挙げられる。これらの製剤は、当分野で通常行われている手法により、薬学上許容される担体を用いて製剤化することができる。薬学上許容される担体としては、賦形剤、結合剤、希釈剤、添加剤、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられる。
本発明の有効成分であるカカオポリフェノールはヒトおよび非ヒト動物に経管投与、経鼻管投与、点滴、座薬等の経口投与以外の体内への投与も本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤の形状に応じて可能である。例えば、カカオポリフェノールを含む粘性を有する液状の組成物、または、カカオポリフェノールを含む半固形状の組成物とすることで、咀嚼や嚥下の機能が低下し、経口摂取ないしは経口投与ができないヒトおよび非ヒト動物に対しても投与することができる。本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤を経口摂取以外で摂取させるか、あるいは投与することにより、咀嚼や嚥下の機能が加齢などにより低下したとしても、これらのヒトおよび非ヒト動物の精神・神経疾患、例えば、うつ病、抑うつ状態、統合失調症、発達障害等の治療、予防および改善が期待できる。
本発明の有効成分であるカカオポリフェノールはヒトおよび非ヒト動物に経口摂取させることができる。カカオポリフェノールを経口摂取させる場合にはカカオ来ポリフェノールは単離、精製または粗精製された形態のものであっても、カカオポリフェノールを含む食品あるいは食品の原料の形態であってもよい。また、カカオポリフェノールはヒトおよび非ヒト動物に経口摂取させるにあたり、常温の状態、温かい状態、冷たい状態等から任意に選択することができる。
本発明の有効成分であるカカオポリフェノールを食品として提供する場合には、カカオポリフェノールをそのまま食品に含有させることができ、該食品はカカオポリフェノールを有効量含有した食品である。ここで、カカオポリフェノールを「有効量含有した」とは、個々の食品において通常喫食される量を摂取した場合に後述するような範囲でカカオポリフェノールが摂取されるような含有量をいう。また「食品」とは、健康食品、機能性食品、保健機能食品(例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)、特別用途食品(例えば、幼児用食品、妊産婦用食品、病者用食品)を含む意味で用いられる。「食品」の形態は特に限定されるものではなく、例えば、飲料の形態であっても、半液体やゲル状の形態であっても、固形状の形態であってもよい。
カカオポリフェノールはBDNF産生促進作用を有するため、日常摂取する食品や、サプリメントとして摂取する食品に含有させて提供することができる。本発明で提供される食品としては、その形態や形状に特に制限はないが、好ましくは、カカオ豆を主原料とする食品が挙げられ、より好ましくは、油脂加工組成物であり、より一層好ましくはチョコレートおよびココアである。
前記の通り、カカオポリフェノールを効率よく摂取させるためには濃縮されたカカオポリフェノール組成物を本発明に使用することができる。従って、カカオ豆を主原料とする食品およびサプリメントは、例えば、カカオポリフェノールを高濃度で含むものであることが好ましく、より好ましくはカカオポリフェノールを高濃度で含む油脂加工組成物であり、より一層好ましくはカカオポリフェノールを高濃度で含むチョコレートおよびココアである。
ここで、食品およびサプリメント中のカカオポリフェノールの含有量はカカオポリフェノールの摂取が可能である限り特に限定されるものではないが、カカオポリフェノールの効率的な摂取の観点から、油脂加工組成物中の含有量は組成物の固形分当たり、例えば、1〜10質量%とすることができ、好ましくは1.2〜8質量%、より好ましくは1.4〜6質量%、より一層好ましくは1.6〜4質量%、さらに好ましくは1.8〜3.5質量%、特に好ましくは2〜3.4質量%である。
本発明で提供される食品としては、チョコレートやココアのようにカカオ豆を主原料とする食品はもちろんのこと、カカオポリフェノールを含有させることができる食品であれば特に限定されない。例えば、パン類、ビスケット類、麺類、クラッカー、栄養補給バー等の澱粉系食品;キャンディー類、ガム類、グミ、スナック等の各種菓子類;牛乳、加工乳、アイスクリーム類、発酵乳(ヨーグルト等)、乳飲料、チーズ類、バター類、クリーム類等の乳および乳製品;プリン、ゼリー、ババロア、ムース等のデザート類;非アルコール飲料、アルコール飲料等の飲料類;ハム、ソーセージ等の畜肉加工品;カマボコ、竹輪、魚肉ソーセージ等の魚肉加工品;ジャム、ピューレ等の果実加工品;ルウ、ソース等の調味料類等が挙げられる。カカオポリフェノールは各食品の特性、目的に応じ、適当な製造工程の段階で適宜配合することができる。
本発明の医薬品および食品は、食品として古くから重用されていたカカオ豆に含まれるポリフェノールを利用することから、それを必要とする哺乳動物(例えば、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル等)に対し安全に用いることができる。カカオポリフェノールの投与量または摂取量は、受容者の性別、年齢および体重、症状、投与時間、剤形、投与経路並びに組み合わせる薬剤等に依存して決定できる。例えば、カカオポリフェノールを医薬として経口投与する場合、成人1日当たり、10〜2000mg、好ましくは50〜1800mg、より好ましくは100〜1600mg、より一層好ましくは150〜1500mg、さらに好ましくは200〜1400mg、特に好ましくは300〜1200mg、さらに特に好ましくは400〜1100mg、最も好ましくは500〜1000mgの範囲となるように、投与することができる。また、カカオポリフェノールを食品として摂取させる場合には、成人1日当たり、10〜2000mg、好ましくは50〜1800mg、より好ましくは100〜1600mg、より一層好ましくは150〜1500mg、さらに好ましくは200〜1400mg、特に好ましくは300〜1200mg、さらに特に好ましくは400〜1100mg、最も好ましくは500〜1000mgの範囲となるようカカオポリフェノールを摂取させることができる。
後記実施例に示されるように、血清BDNFタンパク質濃度の初期値が低い被験者(ヒトおよび非ヒト動物)においては、カカオポリフェノール摂取により血清BDNFタンパク質濃度が有意に増加することが確認された。血清BDNFタンパク質濃度の初期値が低い被験者における増加程度は全被験者における増加程度よりも高いことから、この増加作用は初期値が低い対象により効果的であることが示唆された。従って、本発明の好ましい態様によれば、本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤並びに本発明の治療剤、予防剤および改善剤は血清BDNFタンパク質濃度の初期値が低いヒトおよび非ヒト動物に投与し、あるいは摂取させることができる。また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のBDNF産生促進方法並びに本発明の治療方法、予防方法および改善方法は血清BDNFタンパク質濃度の初期値が低いヒトおよび非ヒト動物に対して実施することができる。ここでいう、血清BDNFタンパク質濃度の初期値が低いヒトおよび非ヒト動物とは、摂取前(0日目)の血清BDNF濃度が0.1〜6ng/ml、好ましくは0.1〜5.5ng/ml、より好ましくは0.1〜5ng/ml、より一層好ましくは0.1〜4.5ng/ml、さらに好ましくは0.1〜4ng/ml、特に好ましくは0.1〜3ng/ml、さらに特に好ましくは0.1〜2.5ng/ml、最も好ましくは0.1〜2ng/mlである。
本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤は、他の経口摂取できる組成物と併用することに制限はない。例えば、うつ病、抑うつ状態、統合失調症、発達障害等の精神・神経疾患の予防、治療および改善が期待できる素材や組成物と併用することで、BDNF産生促進効果をさらに高めることができる。
本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤は、BDNF産生促進に有効な1日分の摂取量のカカオポリフェノールを含んでなる組成物で提供することができる。この場合、BDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤は1日分の有効摂取量を摂取できるように包装されていてもよく、1日分の有効摂取量が摂取できる限り、包装形態は一包装であっても、複数包装であってもよい。包装形態で提供する場合、1日分の有効摂取量が摂取できるように摂取量に関する記載が包装になされているか、または該記載がなされた文書を一緒に提供することが望ましい。また、1日分の有効摂取量を複数包装で提供する場合には、摂取の便宜上、一日分の有効摂取量の複数包装をセットで提供することもできる。
本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤を提供するための包装形態は一定量を規定する形態であれば特に限定されず、例えば、包装紙、袋、ソフトバック、紙容器、缶、ボトル、カプセルなどの収容可能な容器などが挙げられる。
本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤はその効果をよりよく発揮させるために、2週間以上継続的に投与または摂取させることが好ましく、投与および摂取期間はより好ましくは2〜8週間、特に好ましくは4〜8週間である。ここで、「継続的に」とは毎日投与または摂取を続けることを意味する。本発明のBDNF産生促進のための組成物およびBDNF産生促進剤を包装形態で提供する場合には、継続的摂取のために一定期間(例えば、1週間)の有効摂取量をセットで提供してもよい。
以下の例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例1:カカオポリフェノールによるBDNF産生促進効果の検討
カカオポリフェノールがBDNF産生に与える影響を検証するために以下の試験を行った。
45〜69歳の成人347名(男性123名、女性224名)を被験者とし、市販のカカオポリフェノール高含有油脂加工組成物(「チョコレート効果カカオ72%」株式会社明治)を毎日25g(1枚5gの油脂加工組成物を5粒)ずつ4週間継続して摂取させた。上記油脂加工組成物は1枚当たりカカオポリフェノールを127mg(総ポリフェノール量)含んでいることから、被験者が1日に摂取するカカオポリフェノールは635mgとなる。
また、上記油脂加工組成物における、1日に摂取する1〜4量体のポリフェノールの含量は76mgであった。主な成分の内訳として、カテキン(単量体)が10.4mg、エピカテキン(単量体)が27.8mg、プロシアニジンB2(2量体)が15.8mg、プロシアニジンB5(2量体)が4.4mg、プロシアニジンC1(3量体)が9.6mg、シンナムタンニンA2(4量体)が7.1mgであった。なお、各成分については、HPLCを用いて測定した。カラムは、Deverosil−ODS−HG5(4.6mm×250mm、φ5μ、野村化学株式会社製)を使用した。溶離液は、A液とB液で構成され、A液は0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、B液は0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル溶液を使用した。カラムへ通す溶離液の流速は0.8ml/分、グラジェントの条件は、溶離液全体に占めるB液の割合を、開始時点で10%、開始5分後で10%、開始35分後で25%、開始40分後で100%、開始45分後で100%とした。サンプルインジェクション量は10μLであり、エピカテキンを標準品として、各成分をエピカテキン当量で定量した。また、ポリフェノール含量は、プルシアンブルー法により測定した。具体的には、Martin L. Price and Larry G. Butler, J. Agric Food Chem., Vol. 25, No.6, 1268-1273,1977に記載の方法に従い、市販のエピカテキンを標準物質としてポリフェノール含量を算出した。
摂取開始日を1日目とし、摂取開始日前日(0日目)および摂取最終日(28日目)に採血し、血清中のBDNFタンパク質濃度を測定した。BDNFタンパク質濃度の測定は抗体チップ(ヘルスケアシステムズ社製)を用い、被験者あたりn=2で測定を実施した。
得られた結果について、0日目のBDNFタンパク質濃度と28日目のBDNFタンパク質濃度との間でウィルコクソンの符号順位検定を行い、危険率(p値)5%未満であった場合に差が有意であると判定した。
結果は表1に示される通りであった。
Figure 0006894838
表1の結果から、カカオポリフェノール摂取により血清中のBDNFタンパク質濃度が有意に増加することが確認された。
BDNFは気分の制御に関っており、うつ病患者では血清BDNF濃度が低下するが、抗うつ薬が奏功すると血清中のBDNF濃度が回復することが報告されている(非特許文献1)。そこで、摂取前(0日目)の血清BDNF濃度が第1四分位数以下(血清中のBDNF濃度が4.38ng/ml以下)の被験者を初期値が低い被験者として定義し、上記と同様にウィルコクソンの符号順位検定を行った。
結果は表2に示される通りであった。
Figure 0006894838
表2の結果から、初期値が低い被験者においてもカカオポリフェノール摂取により血清BDNFタンパク質濃度が有意に増加することが確認された。また、初期値が低い被験者における増加程度は全被験者における増加程度よりも高いことから、この増加作用は初期値が低い対象により効果的であることが示唆された。うつ病や認知症の患者は血清BDNFタンパク質濃度が低く、これらの患者の病状改善は血清BDNFタンパク質濃度の上昇と相関関係にあることが知られている。従って、カカオポリフェノールの摂取はうつ病やアルツハイマー型認知症などの改善に有効であることが示された。
以上の結果から、カカオポリフェノールはBDNF産生を促進することが確認され、カカオポリフェノールの摂取はうつ病などBDNF産生促進により改善される疾患や病状の改善効果を有することが示された。


Claims (7)

  1. カカオポリフェノールを含んでなる、脳由来神経因子(BDNF)の産生促進のための組成物であって、血清BDNFタンパク質濃度が0.1〜4.38ng/mlである対象に摂取させるための、前記組成物。
  2. カカオポリフェノールが1〜4量体のポリフェノール類を8質量%以上含んでなるものである、請求項1に記載の組成物。
  3. BDNF産生促進に有効な1日分の摂取量のカカオポリフェノールを含んでなる、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 1日分の有効摂取量ごとに包装されてなる、請求項3に記載の組成物。
  5. BDNF産生促進に有効な1日分の摂取量が10〜2000mg(ポリフェノール総量)である、請求項3または4に記載の組成物。
  6. カカオポリフェノールを2週間以上摂取させることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 油脂加工組成物の形態である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
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