JP6894694B2 - 支柱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支柱装置に関し、特に、建築物の建築現場、橋梁等の構築現場における手摺用の縦支柱としての利用に適する支柱装置に関する。
一般に、ビルディング等の建築物の建築現場、橋梁等の構築物の構築現場におけるH鋼等からなる梁のフランジに複数の縦支柱を起立し、これらの縦支柱に横方向に沿って手摺やロープを取付け、またこの手摺やロープに命綱を取付けたガイドをスライド自在に挿入した手摺装置が使用されている。
この手摺装置は作業者がH鋼のフランジ上又はH鋼に近接した通路を歩行する時の安全を図るものである。
上記手摺用の縦支柱として利用する支柱装置は、支柱本体と、支柱本体の下端に一体に設けた挟持部材と、支柱本体の上端又は中間に設けた手摺保持部材とを備えており、挟持部材を介して支柱本体をH鋼のフランジ上に起立させ、手摺保持部材に水平方向の手摺を挿入させているのが一般的である。
上記の手摺装置における挟持部材としては、例えば、特許文献1に示すタイプのものが使用されている。
この挟持部材は側面コ字状の固定金具と、この固定金具に上下移動自在に挿入したボルトとからなるもので、固定金具をH鋼のフランジの端部に差し込み、次いで固定金具の下片とボルトとでフランジを挟持し、フランジ上に支柱本体を起立させるものである。
しかしながら、この挟持部材ではボルトでフランジの上面を押圧するからボルトをねじ込む時ボルトの端部でフランジを損傷させる恐れがある不具合がある。
この為、例えば、特許文献2に示すように、ボルトの下端にゴム等の滑り止め部材を埋め込んだ皿を取付け、この皿と固定金具の下片とで床や梁等のフランジを挟持する挟持部材も利用されている。
特開平6−47104号公報(要約、図2参照) 特開2004−332412号公報(段落0034,0035、図3参照)
上記特許文献2に開示されている支柱装置は構造上欠陥があるわけではないが、次のような不具合の改善が望まれている。
上記のように、従来の支柱装置では挟持部材を介してフランジ上に支柱本体を起立し、通常この支柱本体に手摺を取付けているが、この手摺に命綱を取付けたガイドを挿入し、或いは支柱本体に直接命綱を取付けて作業者の歩行の安全を図る場合がある。
しかしながら、このような仕様の場合、何らかの原因で作業者が通路から足を踏み外して落下した場合、作業者の体重が命綱を介して支柱本体に作用し、下端の挟持部材を支点として支柱本体が傾斜する。
この時、支柱本体の傾斜方向がフランジ側であれば支柱本体がフランジから抜け落ちることはほとんど無いが、傾斜方向がフランジの外側である場合、挟持部材がフランジから外れ、その結果支柱本体が梁から抜け落ち、作業者が地上側に落下する恐れがある。
即ち、支柱本体が作業者の体重で引っ張られてフランジの外側に傾斜した場合、挟持部材も同じ傾斜方向に引っ張られる。
その結果コ字状の固定金具や皿が変形し、特に固定金具の変形時に上が斜めに傾斜して浮き上がり、皿とフランジとの間に隙間が発生し、挟持部材が傾斜方向に引っ張られた時フランジから外れ、支柱装置全体が落下し、その結果作業者が地上に落下してしまう恐れがあり、その改善が望まれている。
そこで、本発明の目的は、支柱本体に傾斜方向の荷重が作用しても床や梁等のフランジから外れるのを防止できる支柱装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、支柱本体と、上記支柱本体の下端に取付けた挟持部材と、上記支柱本体の上端又は胴部に設けた手摺又はロープ用の手摺保持部材とを有し、上記挟持部材を介して床又は梁のフランジに上記支柱本体を起立する支柱装置において、上記挟持部材を上片と下とを備えた側面から見てコ字状の固定金具と、上記上に上下移動自在に取付けた締付部材と、上記締付部材の下端に上記下に対向して設けた皿と、上記皿の下部に設けたスプリングとを備え、上記締付部材が、上記上片を貫通しながら上記上片から起立する中空な外筒と、上記外筒内に上下スライド自在に挿入された内筒と、上記外筒の上側開口端を閉塞するとともに孔を有する蓋と、上記内筒に設けたナットと、上記蓋の上記孔と上記ナットとに回転自在に挿入したボルトと、上記ボルトに螺合され上記ボルトの上方向の移動を規制する緩み止めナットとを有し、上記皿は上記内筒の下端に取り付けられていることを特徴とする。
各請求項の発明によれば、皿の下部にスプリングを取付けているので、外部荷重で支柱本体と挟持部材とが強制的に傾斜方向に引っ張られ、その結果固定金具や皿が変形して皿とフランジとの間に隙間が発生しても、スプリングがバネ力で伸長して常時フランジに当接して突っ張っているので挟持部材がフランジから外れるのを防止でき、支柱装置全体がフランジから脱落するのを防止できる。
その為、命綱を介して支柱装置に支えられた建築、構築現場の作業者床や梁からの落下を確実に防止できる。
本発明の一実施の形態に係る支柱装置を利用した手摺装置の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る支柱装置の側面図である。 本発明の一実施の形態に係る支柱装置に命綱取付け用のロープを取付けた手摺装置の正面図である。 他の実施の形態に係る支柱装置の側面図である。 本発明の一実施の形態に係る支柱装置における挟持部材の拡大縦断側面図である。 図5に示す挟持部材の斜視図である。 同じく図5に示す挟持部材の分解斜視図である。 A)本発明の一実施の形態に係る挟持部材における固定金具と外筒の平面図である。B)同じく側面図である。C)A−A線横断平面図である。 A)本発明の一実施の形態に係る挟持部材における内筒と皿の平面図である。B)本発明の一実施の形態に係る挟持部材における内筒と皿とスプリングの側面図である。C)本発明の一実施の形態に係る挟持部材における皿とスプリングの底面図である。 本発明の一実施の形態に係る挟持部材におけるボルトの側面図である。 A)本発明の他の実施の形態に係る挟持部材の側面図である。B)本発明の他 の実施の形態に係る挟持部材における皿と板バネの底面図である。 本発明の他の実施の形態に係る挟持部材を利用した支柱装置の側面図である。 A)本発明の他実施の形態に係る挟持部材の側面図である。B)本発明の他実 施の形態に係る挟持部材における皿とコイルスプリングの底面図である。
以下本発明の実施の一例を図に基づいて説明する。
本発明の実施の形態に係る支柱装置Pが図2、図、図11、図13に示されている。
これらの各実施の形態に係る支柱装置Pの基本形態は、支柱本体1と、支柱本体1の下端に取付けた挟持部材2と、支柱本体1の上端、胴部又はその両方に設けた手摺又はロープ用の手摺保持部材Xとから構成され、上記挟持部材2を介して床又は梁のフランジHAに上記支柱本体1を起立するものである。
そして、上記挟持部材2を上片3Aと下3Bとを備えた側面から見てコ字状の固定金具3と、上3Aに上下移動自在に取付けた締付部材4と、締付部材4の下端に下に対向して設けた皿6と、皿6の下部に設けた板バネ7Aからなるスプリング7とで構成している。
図1、図3は本発明の一実施例に係る支柱装置Pを利用した手摺装置Tを示す。
図1の手摺装置Tは支柱装置Pに手摺Vを取付けた実施の一例を示している。
図3の他の手摺装置Tは支柱装置Pに板バネからなるブラケットMに手摺を兼ねたロープNを取付け、またブラケットMに命綱を取付けるようになっている。
この場合、ロープNにスライド自在なガイドを介して命綱を取付けても良い。
上記の手摺装置Tは公知のように、ビルディング等の建築物、橋梁等の構築部物の作業現場における床、梁、通路等の脇に沿って設けられ、作業者がこの床、梁、通路等を歩行する時転倒し、あるいは、地上に落下するのを防止して安全性を図るものである。
図1、図3に示す手摺装置Tは、建築、構築物の建築、構築現場における通路に近接して設けた被取付け部材たるH鋼Wからなる梁のフランジHAに取付けられたものである。
上記のH鋼Wは建築物、構築物の骨組みを構成する構造物の一部であるが、その平面はそれ自体作業者が歩行する通路を兼用する場合もあり、あるいは通路に近接して設けている場合もある。
図1はストレートな通路と湾曲したコーナー部の通路に対応して手摺装置Tを配置した状態を示しているが、ストレートな通路のみの途中に設けても良い。
図1の手摺装置Tの基本構造は、建築、構築現場に設けたH鋼Wからなる被取付け部材に取付けられて起立する少なくとも二つ以上の支柱装置Pと、各支柱装置Pの支柱本体1上端と胴部にそれぞれ設けた手摺保持部材X、Xと、各手摺保持部材X、Xにそれぞれ横方向スライド自在に挿入した複数の独立した手摺V、Vと、各手摺V、Vの各端部間にスライド自在に挿入して隣同士の手摺V、Vの各端部を着脱自在に連結する複数の手摺連結部材R、Rと、各手摺V、Vの外周にスライド自在に取り付けられると共に手摺保持部材Xと手摺連結部材Rとの各外周を通過する命綱取付け用のガイドZとを備えたものである。
そして、手摺保持部材Xと、手摺連結部材Rとはそれぞれ手摺Vに対する楔Kからなる緩み止め部材を有し、更に、命綱取付け用のガイドZは手摺保持部材Xと手摺連結部材Rの各外周に当接しながら搖動するローラを有している。
具体的な一実施の形態に係る手摺装置Tは図1に示すように、建築、構築現場のコーナーに設けた左右のH鋼W、Wの外側端部に起立する左右一対の支柱装置P、Pと、H鋼W,Wの内側の端部に起立する中間の一対の支柱装置P,Pと、各左右の支柱本体1、1の上端に設けた各手摺保持部材X、Xにそれぞれ挿入した左右一対のストレートな手摺V、Vと、同じく中間の支柱本体1,1の上端に設けた手摺保持部材X、Xに挿入されて上記左右の手摺V、V間に配置して接続した中間の湾曲した手摺V1と、を有している。
また、左右の手摺V、Vの片側端部と中間の手摺V1の両端部にそれぞれスライド自在に挿入した左右一対の手摺連結部材R、Rと、を備えている。
図1の手摺装置Tによれば、H鋼WのフランジHAに予め左右の支柱本体1、1とコーナー部の二本の中間の支柱本体1,1とをそれぞれ挟持部材を介して起立しておく。
次いで、左右の支柱本体1、1の上端と中間胴部に上下の手摺保持部材X,Xを介してそれぞれ二本ずつ左右の手摺V、Vを水平に挿入しておく。
更に、中間の支柱本体1、1にも上下二つの手摺保持部材X、Xを介して中間の二本の手摺V、Vを水平に挿入する。
次いで、左右の手摺V、Vに対して中間の手摺V1を左右の手摺連結部材R、Rを介して連結する。
この際予め一方の手摺、例えば、中間の手摺V1の両側に手摺連結部材R、Rを挿入しておき、この状態で左右の手摺V、Vをスライドして中間の手摺V1の端部に近づけ、次いで手摺連結部材R、Rをそれぞれ左右の手摺V、Vの端部に挿入することにより左右の手摺V、Vと中間の手摺V1とを接続する。
手摺VV1にスライド自在に挿入した命綱取付け用のガイドは作業者の歩行に伴って手摺V、V1の外周に沿って移動し、どの位置でも常に作業者が命綱を介して手摺V、V1で支えられるようになっている。
図1には4本の支柱装置Pと三本の手摺V、V1を設けた状態が示されているが、通路の長さに応じて三本以上設けても良く、二本であっても使用可能である。
次に、各実施の一例に係る支柱装置Pについて詳述する。
上記のように、支柱装置Pは支柱本体1と挟持部材とを備えているが、支柱本体11は図2の実施の形態に示すように下部を湾曲していても良く、図4の実施の形態に示すようにストレートに成形しても良い。
図2のように支柱本体1の下部を湾曲させているのは、フランジHAより外側に支柱本体1を張り出させてフランジHA上の面積を広くして作業者の歩行を容易にさせ、また工具、資材等の搬送を容易にさせるものである。
次に、各実施の形態に係る支柱装置について説明する。
図2〜図10は本発明の支柱装置の一実施の形態を示している。
この支柱装置は上記したように、下部を屈曲させた支柱本体1と、支柱本体1の下端に取付けた挟持部材2とを有し、支柱本体1の上端と胴部に手摺取付け用の手摺保持部材Xを設け、挟持部材2を介して床又はH鋼Wからなる梁のフランジHAに支柱本体1を起立させるものである。
上記挟持部材2は上片3Aと下3Bとを備えた側面から見てコ字状の固定金具3と、上3Aに上下移動自在に取付けた締付部材4と、締付部材4の下端に下に対向して設けた皿6と、皿6の下部に設けた板バネ7Aからなるスプリング7とで構成されている。
締付部材4は図5〜図10に示すように、上3Aを貫通しながら当該上3Aから起立する中空な外筒8と、外筒8内に上下スライド自在に挿入された内筒10と、外筒8の蓋8Aと内筒10の上端に設けたナット10Aとに回転自在に挿入したボルト9と、ボルト9に螺合したみ止めナット11Bとを備え、また内筒10の下端に皿6が溶接等で一体に取り付けられている。
ボルト9は螺子本体と頭部11Aを有し、頭部11Aは外筒8の蓋8Aに回転自在に当接するようになっている。
ボルト9が螺合する緩止めナット11Bはこれを締め付けた時蓋8Aの下面に回転自在に当接し、これらの頭部11Aとみ止めナット11Bとでボルト9が上下に移動しないように規制ている。
皿6は水平な本体6Aと本体6Aの外周から下方に向けて起立する環状の支持枠6Bとから構成されている。
スプリング7は波型に成形された板バネ7Aからなり、この板バネ7Aの基端がピン12又は溶接等で皿6の本体6Aの端部に固定されている。
固定金具3の上片3Aと下3Bの外周には補強用のリブ3Nが複数設けられ、同じく下3Bの上面にもリブ3Mが複数設けられている。
また、上3Aには支柱本体1に対向する孔5Aが形成され、下3Bには外筒8に対向する開口部5Bが形成されている。
開口部5Bは外筒8内に内筒10を下方から挿入する為に形成したものである。
挟持部材2の組み付け工程は図7に示す工程で達成される。
即ち、固定金具3の上3Aに外筒8を予め溶接等で固定して起立しておく。
この状態で、下3Bの開口部5Bから内筒10を上方に挿入して内筒10を外筒8内に差し込む。
この状態で、皿6とこの皿6に取付けたスプリング7とを固定金具3の外方から水平に差込み、皿6の上面を内筒10の下端に溶接で結合し、皿6とスプリング7を下3Bの上面に対向させる。
次に、外筒8の上側側部に形成した開口部8Bからみ止めナット11Bを水平にして差込み、この状態でボルト9を外筒8の蓋8Aに形成した孔8Cを介してボルト9を差し込み、さらに、このボルト9をみ止めナット11Bに挿入すると共にこの緩み止めナット11Bを回転してボルト9に保持させる。
更に、ボルト9内筒10の上端に設けられたナット10Aにも挿入し、挟持部材2を図5の状態に組み付ける。
支柱装置PをH鋼WのフランジHAに起立させる場合は、図2に示すように、固定金具をフランジHAに横方向から差し込む。
この状態で、ボルト9をその頭部11Aを介して回転するとこのボルト9に螺合しているナット10Aが下降し、これにより内筒10と皿6とスプリング7が下降し、皿6とスプリング7がフランジHAに当接した時スプリング7が圧縮し、フランジHAが上側の皿6及びスプリング7と下側の下3Bとで強固に挟持され、固定金具がフランジHAから抜けなくなるので必然的に支柱本体1がフランジHA上に起立して保持される。
この際み止めナット11を締め付けてボルト9の緩み止めを行い、ボルト9や皿6が上方に移動するのを防止している。
逆に、フランジHAから支柱装置Pを撤去する場合は、緩止めナット11Bを緩め、次いで上記ボルト9の回転操作を上記と逆にし、内筒10を上昇させ、皿6とスプリング7をフランジHAから離して挟持力を解消すれば良い。
上記の作動は内筒10を外筒8に対してテレスコープ式に上下方向に伸縮させ、皿6とスプリング7を上下動させる操作であるが、固定金具をフランジHAに差し込んだ時先に皿6とスプリング7をフランジHAの上面に当接しておき、この状態でボルト9を回動させながら下3Bを引き上げて良い。
上記の一実施の形態に係る支柱装置Pを利用した手摺装置Tにおいては、例えば、作業者が歩行中、又は作業中にフランジHA等から足を踏み外して落下しそうになった時、その時作業者に巻きついている命綱が引っ張られて支柱装置Pが図1、図2の矢印F方向に傾斜する。
この時、固定金具の上3Aが下片3Bを支点にして同じ傾斜方向に回転して浮き上がるが、逆に上3Aが浮き上がった隙間分スプリング7が復帰力で膨らみその下部が常にフランジHAの上面に当接するから、このスプリング7と下3BとでフランジHAを挟持するので固定金具がフランジHAから外れるのが防止される。
その結果、支柱装置PもフランジHAから外れて落下することが防止され、作業者が地上に落下するのが防止され、歩行、作業の安全が図れる。
次に図11〜図13の他の実施の形態について説明する。
上記図1〜図10の実施の形態は、締付部材4が外筒8と内筒10とボルト9とからなるテレスコープ式の構造であり、皿6の下部に板バネ7Aからなるスプリング7を設けたものであるが、図11〜図13の他の実施の形態に係る締付部材4はボル15とこのボルト15の下部に直接取り付けた皿6とスプリング7とからなるものである。
その他の支柱装置Pの構成は上記した図1〜図10に示すものと同じである。
図11、図12の他の実施の形態に係る締付部材4は、上3Aに固定したナット14と、ナット14に螺合されながら上記上3Aを上下移動自在に貫通するボルト15と、ボルト15に螺合したみ止めナット13とから構成され、上記皿6を上記ボルト15の下端にナット16を介して取付けているものである
更に、皿6の下側には底面から見て十字状であり、側面から見てハの字の板バネ7Bからなるスプリング7が設けられ、この板バネ7Bはボルト15の下端に螺合したナット16と皿6とで挟持されている。
この締付部材4を利用した支柱装置によれば、図12に示すようにボルト15を回動させなら当該ボルト15と皿6と板バネ7Bを下降させ、皿6及び板バネ7Bと固定金具3の下とでフランジHAを挟持することにより支柱本体がフランジHA上に起立する。
この状態で、例えば、作業者が歩行中、又は作業中にフランジHA等から足を踏み外して落下しそうになった時、作業者に巻きついている命綱が引っ張られて支柱装置Pが図12の矢印F方向に傾斜し、同時に固定金具の上3Aが下片3Bを支点にして回転して浮き上がるが、この時、逆に上3Aが浮き上がった隙間分板バネ7Bの外周側が復元力で図11の点線で示すようにびて突っ張り、フランジHAの上面に当接するから、この板バネ7Bと下3BとでフランジHAを挟持するので固定金具3がフランジHAから外れるのを防止される。
その結果、作業者が地上に落下するのが防止できる。
図13の実施の形態に係る締付部材4は、上記図11に示す実施の形態と基本構造が同じであり、相違する点はスプリング7として、コイルスプリング7Cを利用したものである。
即ち、図13に示すように締付部材4は、上3Aに固定したナット14と、ナット14に螺合されながら上記上3Aを上下移動自在に貫通するボルト15と、ボルト15に螺合したみ止めナット13とから構成され、上記皿6を上記ボルト15の下端に取付け、更に、皿6の下側にはコイルスプリング7Cからなるスプリング7が設けられている。
コイルスプリング7Cは皿6の下面に取付部材を介して固定しておくのが好ましい。
この締付部材4を利用した支柱装置においても、図12に示す場合と同じように、ボルト15を回動させなら当該ボルト15と皿6とコイルスプリング7Cを下降させ、皿6及びコイルスプリング7Cと固定金具3の下とでフランジHAを挟持することにより支柱本体がフランジHA上に起立する。
この状態で、例えば、作業者が歩行中、又は作業中にフランジHA等から足を踏み外して落下しそうになって時作業者に巻きついている命綱が引っ張られて支柱装置Pが図12の矢印F方向に傾斜した場合、固定金具の上3Aが下片3Bを支点にして回転して浮き上がるが、この時、逆に上3Aが浮き上がった隙間分コイルスプリング7Cが自己復帰力でびて突っ張るから、このコイルスプリング7Cと下3BとでフランジHAを挟持するので固定金具3がフランジHAから外れるのを防止される。
上記の各実施の形態に係る支柱装置によれば、皿6の下部にスプリング7を取付けているので、外部荷重で支柱本体と挟持部材とが強制的に傾斜方向に引っ張られ、その結果固定金具や皿6が変形して皿6とフランジHAとの間に隙間が発生しても、スプリング7がバネ力で伸長して常時フランジHAに当接して突っ張っているので挟持部材4がフランジHAから外れるのを防止でき、支柱装置P全体がフランジHAから脱落するのを防止できる。
その為、命綱を介して支柱装置に支えられた建築、構築現場の作業者床や梁からの落下を確実に防止できる。
1 支柱本体
2 挟持部材
3 固定金具
3A 上
3B 下
4 締付部

7 スプリング
7A、7B 板バネ
7C コイルスプリング
8 外筒
8A 蓋
9 ボルト
10 内筒
10A ナット
11B、13 緩み止めナット
15 ボルト

Claims (3)

  1. 支柱本体と、上記支柱本体の下端に取付けた挟持部材と、上記支柱本体の上端又は胴部に設けた手摺又はロープ用の手摺保持部材とを有し、上記挟持部材を介して床又は梁のフランジに上記支柱本体を起立する支柱装置において、
    上記挟持部材を片と片とを備えた側面から見てコ字状の固定金具と
    上記上片に上下移動自在に取付けた締付部材と
    上記締付部材の下端に上記下片に対向して設けた皿と
    上記皿の下部に設けたスプリングとを備え、
    上記締付部材が、
    上記上片を貫通しながら上記上片から起立する中空な外筒と、
    上記外筒内に上下スライド自在に挿入された内筒と、
    上記外筒の上側開口端を閉塞するとともに孔を有する蓋と、
    上記内筒に設けたナットと、
    上記蓋の上記孔と上記ナットとに回転自在に挿入したボルトと、
    上記ボルトに螺合され上記ボルトの上方向の移動を規制する緩み止めナットとを有し、
    上記皿は、上記内筒の下端に取り付けられている
    ことを特徴とする支柱装置。
  2. 上記スプリングが板バネからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の支柱装置。
  3. 上記スプリングがコイルスプリングからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の支柱装置。
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