JP6894159B2 - 排ガス浄化装置およびこれを用いた排ガス除害装置 - Google Patents

排ガス浄化装置およびこれを用いた排ガス除害装置 Download PDF

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Description

本発明は、排ガス中の微細な粉塵および洗浄液可溶性成分(以下、単に「粉塵等」とも言う。)を効率的に除去する排ガス浄化装置と、これを用いた排ガス除害装置とに関する。
この種の排ガス浄化装置には、従来では、下記の特許文献1(日本国・特開2003−144826号公報)に記載されたファンスクラバーがある。その従来技術は、次のように構成されている。
排ガス吸込口及び排ガス吐出口を備えたケーシングと該ケーシング内に配置された回転する羽根車と、該羽根車内に洗浄液を噴出するノズルとを具備する。上記の羽根車の中心部に排ガス吸込口からのダストを含む排ガスを吸込むと共に、ノズルから洗浄液を噴出し、該洗浄液の微粒に排ガス中に含まれるダストを捕獲させて該排ガス中のダストを除去する際に、ケーシング内の羽根車の略全周囲に該羽根車を出る排ガス及び洗浄液の微粒が衝突する衝突板を連続的に配置する。
上記の従来技術によれば、ケーシング内の羽根車の略全周に該羽根車を出る排ガス及び洗浄液の微粒が衝突する衝突板を配置したので、羽根車を出た排ガス及び洗浄液の微粒は衝突板に衝突し、該羽根車の略全周で乱流を発生させる。そして、この乱流により、排ガスと洗浄液の微粒の混合や、大きな洗浄液の液滴が衝突板に衝突したときに飛び散る微細な液滴の生成を促進させ、排ガス中の微細なダスト等の除去率が向上する。
特開2003−144826号公報
上記の従来技術は次の問題がある。
ケーシング内の羽根車の略全周に衝突板を配置しているが、かかる衝突板を設けなくとも、羽根車を出た排ガス及び洗浄液の微粒がケーシングの内壁に衝突することによって該衝突板を配置した際と略同様の効果を得ることができ、ダストの除去効率が期待するほど向上しないという問題があった。
また、ケーシング内にこのような固定式の衝突板を設けた場合、この衝突板の表面に洗浄液で捕獲したダストが徐々に堆積して行き、最悪の場合には装置を止めて定期的且つ頻繁にメンテナンスをしなければならないという問題もあった。
さらに、羽根車を出た排ガスは、その全量がそのまま排ガス吐出口を経てワンパスで外部へと放出されてしまうため、この装置の後に別の排ガス処理手段が設けられていない場合には、依然として多くのダストを含んだままの排ガスが大気中へと排出されるという問題もあった。
それゆえに、本発明の主たる目的は、排ガス中の微細な粉塵等の除去率を向上させることができる排ガス浄化装置と、そのような装置を用いた排ガスの除害効率に優れる排ガス除害装置とを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、図1および図2に示すように、排ガス浄化装置10を次のように構成した。
すなわち、排ガス吸入口12aおよび排ガス吐出口12bを有するケーシング12と、そのケーシング12内に配置されると共に回転軸18に支持された羽根車14と、その羽根車14内に洗浄液20を噴出するノズル16とを備え、上記の羽根車14を回転させて上記の排ガス吸入口12aを介して粉塵および洗浄液可溶性成分を含む排ガスEを吸入し、上記ノズル16から噴出させた洗浄液20に排ガスE中の粉塵および洗浄液可溶性成分を捕捉させて排ガスE中に含まれるこれらの成分を除去する。
そして、上記の回転軸18が鉛直方向に配置されて上記の羽根車14が水平方向に回転すると共に、上記の排ガス吸入口12aが上記ケーシング12の底面に開設されることを特徴とする。
この発明は、例えば、次の作用を奏する。
羽根車14を支持する回転軸18が鉛直方向に配置されて上記の羽根車14が水平方向に回転するので、その羽根車14を出た排ガスEおよび洗浄液20は気液接触しながら水平方向へと飛ばされ、ケーシング12の内壁に衝突する。そうすると、当該内壁の壁面に衝突した洗浄液20とこれに捕捉された粉塵とは、上記の衝突が繰り返されることによってその粒径が次第に大きくなり、その結果、重力によって内壁を伝って流下するようになる。また、これと同時に洗浄液20には洗浄液可溶性成分が溶解・蓄積するようになる。ここで、ケーシング12の底面には、排ガス吸入口12aが開設されているので、ケーシング12の内壁面で蓄積された洗浄液20と、これに捕捉された粉塵および洗浄液可溶性成分との大半は、当該排ガス吸入口12aを介してケーシング12の外へと排出される。
本発明においては、前記の羽根車14の側周面にデミスター22を配設するのが好ましい。
この場合、羽根車14に吸引される排ガスEと洗浄液20との気液接触をより一層促進させることができ、洗浄液20による粉塵および洗浄液可溶性成分の捕捉効率を向上させることができる。
また、デミスター22を羽根車14の側周面に配設することにより、このデミスター22には常に遠心力が作用することとなる。このため、排ガスE中の粉塵によって、このデミスター22が目詰まりを起こすのを効果的に予防することができる。
また、本発明においては、前記の排ガス吐出口12bが前記ケーシング12の側周壁に穿設されると共に、その排ガス吐出口12bにはアウトレット二重管30が連通接続されており、当該排ガス吐出口12bよりケーシング12の外に排出された排ガスEの一部が上記アウトレット二重管30を介して再び前記の排ガス吸入口12aへと戻されるようにするのが好ましい。
この場合、排ガスEの一部は繰り返し羽根車14を通過することができるようになり、排ガスE中の粉塵および洗浄液可溶性成分の除去率をより一層向上させることができる。
また、第2の発明にかかる排ガス除害装置は、上記の本発明の排ガス浄化装置10と、排ガスEを熱分解する分解炉とを備える排ガス除害装置であって、少なくとも上記の分解炉の前段に上記の排ガス浄化装置10が設置されることを特徴とする。
この発明では、少なくとも分解炉の前段に粉塵および洗浄液可溶性成分の除去効率が極めて高い排ガス浄化装置10を設置しているので、分解炉が口径の小さな多数の配管で構成された多管式の熱交換器などを備えている場合であっても、そのような配管内での粉塵の堆積を効果的に防止することができ、その結果、排ガスの除害効率を向上させることができる。
さらに、本発明は、後述する実施形態に記載された特有の構成を付加することが好ましい。
本発明によれば、排ガス中の微細な粉塵等の除去率を向上させることができる排ガス浄化装置と、そのような装置を用いた排ガスの除害効率に優れる排ガス除害装置とを提供することができる。
本発明の一実施形態の排ガス浄化装置の概要を示す説明図である。 本発明の一実施形態の羽根車における天板の一部を切り欠いた部分切欠き平面図である。 本発明の他の実施形態の羽根車における天板の一部を切り欠いた部分切欠き平面図である。 本発明の他の実施形態の排ガス浄化装置の概要を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図1および図2によって説明する。
図1は、本発明の一実施形態の排ガス浄化装置10の概要を示す図である。この図が示すように、本実施形態の排ガス浄化装置10は、排ガス吸入口12aおよび排ガス吐出口12bを有するケーシング12と、そのケーシング12内に配置されると共に回転軸18に支持された羽根車14と、その羽根車14内に洗浄液20を噴出するノズル16とが、ステンレスなどの金属からなる気密かつ堅牢な筐体24内に収容されて構成されている。なお、この筐体24の形状は特に限定されるものではなく、四角柱状でもよいし円柱状でもよい。図示実施形態では、筐体24が四角柱状にて形成されており、その天井面を構成する天板26には、対角線上の互いに離間した位置に排ガス導入口26aおよび排ガス排出口26bが穿設される。そして、排ガス導入口26aには、(図示しないが)排ガス発生源に通じる配管が接続されるインレット短管28が嵌挿されており、排ガス排出口26bには、処理済の排ガスEを筐体24外へと排出するアウトレット二重管30が嵌挿されている。なお、このアウトレット二重管30の詳細については後述する。
また、天板26の中央部には開口26cが設けられ、その天板26中央の上部には、当該開口26cに回転軸18を挿通した状態で羽根車14を回転駆動させるモーター32が設置される。
この天板26の中央下部には、短円筒状の管壁34であって、ケーシング12の側周壁となる管壁34が垂設されている。このため、本実施形態では、筐体24の天板26の中央部分がケーシング12の天板として供用されている。また、上記の管壁34の下端部には、管壁34内に後述する羽根車14を収容した後、中央に排ガス吸入口12aとなる開口が設けられたリング状の底板36が取り付けられてケーシング12が完成する。そして、ケーシング12の側周壁となる管壁34の排ガス排出口26bに近接する位置に、上記のアウトレット二重管30に連通し、羽根車14を通過した排ガスEをケーシング12内から吐出させるための排ガス吐出口12bが穿設される。
ここで、排ガス吐出口12bに連通するアウトレット二重管30について説明すると、このアウトレット二重管30は、排ガス排出口26bに嵌挿されてその側周面にて排ガス吐出口12bと連通する短管状の第1管体30aと、その上部が第1管体30aと同じ口径の管体で構成され、レデューサ38を介してその下部の口径が縮小されると共に、縮径された下部が第1管体30の上側からその内部に挿入されて第1管体30aの上端40を気密的に密閉する第2管体30bとを備える。そして、第2管体30bの下端42は、排ガス吐出口12bの下端よりも下側であって、第1管体30aの下端44よりも上側の位置に配置される。このため、排ガス吐出口12bから吐出された排ガスEの一部は、第2管体30bの下端42から第2管体30b内へと流入(遡上)して行くが、残りの部分(排ガスEの残りと排ガス吐出口12bを通過した洗浄液20)は、重力に支配されて第1管体30aを流下してその下端44から筐体24内へと戻されるようになる。なお、羽根車14を通過し、排ガス吐出口12bより吐出された排ガスEのうち、どれ位の量を第2管体30b側へと送給させるかについては、筐体24の容量、羽根車14を回転させるモーター32の回転数、第1管体30aおよび/または第2管体30bの長さや口径などを適宜設定することによって調節することができる。
羽根車14は、円盤状の天板46と、天板46の周縁部の下面に、当該天板46の半径方向に対して一定の角度にて傾斜させると共に該天板46の外周部に所定の間隔で均等配置した羽根板48と、その羽根板48の下端部同士を連結するリング状の底板50とを具備する(図2参照)。
上記の天板46の中央部には、回転軸18が挿通される軸孔46aが穿設されており、この軸孔46aに回転軸18を挿通させた羽根車14は、図1に示すように、回転軸18の先端側から固定部材52が取り付けられて当該回転軸18に固定される。
本実施形態の羽根車14では、天板46の外周縁と底板50の外周縁との間の全周に亘ってステンレスパンチングメタルなどからなる通気性壁材54が架設されており、その内側にデミスター22が配設されている。
ここで、デミスター22とは、例えば金属線や樹脂フィラメントなどを、小さな圧力損失でありながら流体との接触面を増大させるべく幾層にも積層してマット状にしたミストセパレーターの一種である。本発明で使用するデミスター22の種類は特に限定されず、メッシュデミスターやワイヤーデミスター等を用いることができる。
ノズル16は、その羽根車14内に洗浄液20を噴出するためのものであり、そのヘッド部分が羽根車14の底部近傍に配設されるスプレーノズルである。このノズル16から噴出する洗浄液20は、処理対象の排ガスEの種類に応じて適宜設定することができる。本実施形態では、この洗浄液20として筐体24の外部より供給される水(清浄水)を採用したものを例示する。
なお、本実施形態の排ガス浄化装置10では、ノズル16より噴出した洗浄液20の多くが、例えばSiO2のような粉塵や例えば塩素ガス(Cl2)のような水溶性成分(洗浄液可溶性成分)を伴って筐体24内を流下し、当該筐体24の底部に貯留されるようになる。このため、筐体24の底部には、ドレン抜きのライン56や貯留する洗浄液20の液面を調整する配管系58などが取り付けられる。ここで、筐体24底部に貯留する洗浄液20の液面を調整する配管系58やノズル16より噴出する洗浄液20(清浄水)の量を適宜操作或いは調整することによって、例えば排ガスE中に多量に含まれる塩素ガス(Cl)を洗浄液20に吸収させてTLV(Threshold Limit Values)以下の濃度にまで削減するような場合であっても、筐体24底部に流下する洗浄液20の塩素濃度を極めて低いレベルに抑えることができ、その結果、筐体24底部から抜き出し廃液として処分する洗浄液20を、排水処理することなく、そのまま排水溝へと流すことができるようになる。
次に、以上のように構成された本実施形態の排ガス浄化装置10を使用する際には、先ず始めに、モーター32に電力を供給してこれを作動させると共に、ノズル16より洗浄液20を噴出させる。そうすると、羽根車14が所定の回転数(例えば、3000〜4000rpm前後)で高速回転することによって、ケーシング12の排ガス吸入口12aの近傍に負圧が発生すると共に、排ガス吐出口12bの近傍では該排ガス吐出口12bに向けての陽圧が発生し、ケーシング12内での気流が生じるようになる。
続いて、図示しないが、排ガス排出口26bよりも排ガス通流方向の下流側に設置されたファンなどの吸気手段を作動させて、粉塵を含んだ排ガスEの排ガス浄化装置10への導入を開始する。すると、インレット短管28を介して筐体24内に導入された排ガスEは、負圧となっている排ガス吸入口12aからケーシング12内へと入り、微粒となった洗浄液20に接触しながら羽根車14を通過し、ケーシング12の側周壁である管壁34に衝突する。
ここで、本実施形態の排ガス浄化装置10では、羽根車14の側周面にデミスター22が配設されているので、羽根車14に吸引された排ガスEと洗浄液20との気液接触をより一層促進させることができ、洗浄液20による粉塵の捕捉効率および水溶性ガスの吸収効率を向上させることができる。
続いて、管壁34の壁面(以下、「内壁面」とも言う。)に衝突した洗浄液20とこれに捕捉された排ガスE中の粉塵とは、上記の衝突が繰り返されることによってその粒径が次第に大きくなり、その結果、重力によって内壁面を伝って流下するようになる。そして、ケーシング12の内壁面で蓄積された洗浄液20とこれに捕捉された粉塵との大半は、当該排ガス吸入口12aを介してケーシング12の外へと排出される。
一方、洗浄液20および粉塵の多くが取り除かれた排ガスEは、排ガス吐出口12bからケーシング12の外へと吐出される。
ここで、本実施形態の排ガス浄化装置10では、排ガス排出口26bに上記のアウトレット二重管30が装備されているので、排ガス吐出口12bよりケーシング12の外に排出された排ガスEの一部が再び前記の排ガス吸入口12aへと戻されるようになっている。このため、排ガスEの一部は繰り返し羽根車14を通過することができるようになっており、排ガスE中の粉塵の除去率をより一層向上させることができる。なお、図1中において、排ガスEの流れを示す矢印に関し、実線で記しているものは羽根車14未通過のものを表し、点線で記しているものは羽根車14通過後のものを表している。
また、アウトレット二重管30の第2管体30bの下端42を、排ガス吐出口12bの下端よりも下側であって、第1管体30aの下端44よりも上側の位置に配置しているので、筐体24内からの洗浄液20および粉塵の放出を低減させることができる。尤も、筐体24内からの洗浄液20および粉塵の放出を更に抑えたい場合には、アウトレット二重管30の第2管体30bの内部にデミスターなどを設置することが望ましい。
本実施形態の排ガス浄化装置10で排ガス浄化処理を行う排ガスEが半導体製造工程より排出されるものの場合には、排ガスEを熱分解する分解炉と組み合わせて排ガス除害装置を構成するのが好ましい。上記の分解炉の熱源としては、炉内を排ガスEの熱分解温度にまで昇温させることができるものであれば如何なるものであってもよく、例えば、電熱式ヒーター,火炎式バーナー,非移行型或いは移行型のプラズマトーチなどを好適に用いることができる。また、熱分解炉が口径の小さな多数の配管で構成された多管式の熱交換器を備えた高効率型のものであれば、本実施形態の排ガス浄化装置10を少なくとも当該分解炉の前段(換言すれば上流側)に設置すれば、以下のように両者の相乗効果をより一層顕著なものにすることができる。すなわち、本実施形態の排ガス浄化装置10では、排ガスE中の粉塵のうち、主として0.1μmから60μm程度の粉塵の95%以上を排ガスE中から除去することができるので、多管式の熱交換器での配管詰まりを防止することができ、長期間安定して分解炉を連続運転することができるようになる。その結果、排ガスEの除害効率を著しく向上させることができる。
なお、上述の実施形態では、羽根車14として、天板46の半径方向に対して一定の角度にて傾斜させて羽根板48が設置されたものを示したが、例えば、図3に示すように、羽根車14に設置する羽根板48の軸を半径方向に一致させるようにしてもよい。
この場合、羽根車14を高速回転させた際に生じる排ガスEの吸引力は上述の実施形態に比べて弱くなるものの、羽根車14の側周面にデミスター22を配設した場合には、このデミスター22内における排ガスEおよび洗浄液20の滞留時間および移動距離を長く取ることができる。そうすると、このデミスター22内で排ガスEと洗浄液20とが十分に気液接触することができ、洗浄液20による粉塵および洗浄液可溶性成分の捕捉効率のうち、特に洗浄液可溶性成分の捕捉効率を格段に向上させることができる。
また、上述の実施形態では、排ガス排出口26bに嵌挿されるアウトレット二重管30として、側周面にて排ガス吐出口12bと連通する短管状の第1管体30aと、その第1管体30aの上側からその内部に挿入されて第1管体30aの上端40を気密的に密閉する第2管体30bとで構成されたものを示したが、例えば、図4に示すように、アウトレット二重管30を、側周面にて排ガス吐出口12bと連通する短管状の第1管体30aと、その第1管体30aの内部に配設され、上端が排ガス吐出口12bに直結されると共に、下端42が排ガス吐出口12bの下端よりも下側であって、第1管体30aの下端44よりも上側の位置に配置されたエルボ形状の第2管体30bとで構成するようにしてもよい。
この場合も、上述の実施形態と同様に、排ガス吐出口12bから吐出された排ガスEの一部は、第2管体30bの下端42から出た後、直ちに第1管体30a内を遡上して行くが、残りの部分(排ガスEの残りと排ガス吐出口12bを通過した洗浄液20)は、重力に支配されて第1管体30aを流下してその下端44から筐体24内へと戻されるようになる。
さらに、上述の実施形態では、排ガス浄化装置10の排ガス排出口26bよりも排ガス通流方向の下流側に排ガスEを送給するファン(図示せず)を設置する場合を示したが、このファンは必要に応じて設置されるものであって、その設置場所は上述の態様に限定されるものではなく、例えば、排ガス浄化装置10の排ガス導入口26aよりも排ガス通流方向の上流側に設置するようにしてもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
10:排ガス浄化装置,12:ケーシング,12a:排ガス吸入口,12b:排ガス吐出口,14:羽根車,16:ノズル,18:回転軸,20:洗浄液,22:デミスター,E:排ガス.

Claims (3)

  1. 排ガス吸入口(12a)および排ガス吐出口(12b)を有するケーシング(12)と、そのケーシング(12)内に配置されると共に回転軸(18)に支持された羽根車(14)と、その羽根車(14)内に洗浄液(20)を噴出するノズル(16)とを備え、上記の羽根車(14)を回転させて上記の排ガス吸入口(12a)を介して粉塵および洗浄液可溶性成分を含む排ガス(E)を吸入し、上記ノズル(16)から噴出させた洗浄液(20)に排ガス(E)中の粉塵および洗浄液可溶性成分を捕捉させて排ガス(E)中に含まれるこれらの成分を除去する排ガス浄化装置において、
    上記の回転軸(18)が鉛直方向に配置されて上記の羽根車(14)が水平方向に回転し、
    上記の排ガス吸入口(12a)が上記ケーシング(12)の底面に開設され、
    上記の排ガス吐出口(12b)が上記ケーシング(12)の側周壁に穿設されると共に、その排ガス吐出口(12b)にはアウトレット二重管(30)が連通接続されており、当該排ガス吐出口(12b)より上記ケーシング(12)の外に排出された排ガス(E)の一部が上記アウトレット二重管(30)を介して再び上記の排ガス吸入口(12a)へと戻される、
    ことを特徴とする排ガス浄化装置。
  2. 請求項1の排ガス浄化装置において、
    前記の羽根車(14)の側周面にデミスター(22)が配設されている、ことを特徴とする排ガス浄化装置。
  3. 請求項1又は2の排ガス浄化装置と、排ガスを熱分解する分解炉とを備える排ガス除害装置であって、
    少なくとも上記の分解炉の前段に上記の排ガス浄化装置が設置される、ことを特徴とする排ガス除害装置。
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