JP6893337B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和システムに関する。
従来より、ユーザの現在の生体情報に基づいて、そのユーザが存在する空間内の環境を調節することが行われている。例えば特許文献1には、ユーザの覚醒状態に基づいて該ユーザに対する送風の風量を制御する環境制御システムが開示されている。
特許第6133200号
ところで、近年、作業者の作業に対する集中度の低下を抑制するように、その作業者が存在する空間の環境を制御することが望まれている。
そこで、本発明は、作業者の作業に対する集中度の低下を抑制するように、その作業者が存在する空間の環境を制御することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
作業者が存在する空間の空調制御を行う空気調和システムであって、
前記空間に対する空調運転を実行する空気調和機と、
前記作業者の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記生体情報取得部によって取得された生体情報に基づいて、前記作業者の作業に対する集中度を推定する集中度推定部と、
前記空気調和機の空調運転の運転条件を算出する運転条件算出部と、を有し、
前記運転条件算出部が、前記集中度推定部が集中度の低下を推定すると、前記運転条件として、前記作業者の温冷感を低下させる温冷感低下運転を前記空気調和機に実行させる温冷感低下運転条件を算出するように構成されている、空気調和システムが提供される。
本発明によれば、作業者の作業に対する集中度の低下を抑制するように、その作業者が存在する空間の環境を制御することができる。
快適室温下と不快室温下での作業者の集中度を示す図 作業者の温冷感と集中度との関係を示す図 本発明の一実施の形態に係る空気調和システムの概略図 空気調和システムのブロック図 一例の心拍波形を示す図 一例のPI度数分布を示す図 トーン−エントロピーマップを示す図 空気調和システムの動作の流れの一例を示すフローチャート図
本発明の一態様の空気調和システムは、作業者が存在する空間の空調制御を行う空気調和システムであって、前記空間に対する空調運転を実行する空気調和機と、前記作業者の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記生体情報取得部によって取得された生体情報に基づいて、前記作業者の作業に対する集中度を推定する集中度推定部と、前記空気調和機の空調運転の運転条件を算出する運転条件算出部と、を有し、前記運転条件算出部が、前記集中度推定部が集中度の低下を推定すると、前記運転条件として、前記作業者の温冷感を低下させる温冷感低下運転を前記空気調和機に実行させる温冷感低下運転条件を算出するように構成されている。
このような一態様によれば、作業者の作業に対する集中度の低下を抑制するように、その作業者が存在する空間の環境を制御することができる。
例えば、前記集中度推定部が集中度の低下の停止を推定すると、前記空気調和機の空調運転が、前記温冷感低下運転の開始直前に実行されていた空調運転に戻ってもよい。これにより、温冷感低下運転が適切に実行される。
例えば、前記温冷感低下運転条件として、前記運転条件算出部が、前記空気調和機に前記空間の温度を低下させる運転条件を算出してもよい。これにより、作業者の温冷感を低下させることができる。
例えば、前記温冷感低下運転条件として、前記運転条件算出部が、前記温冷感低下運転を開始する直前の前記空間の温度が高いほど、空気調和機に前記空間の温度を大きい幅で低下させる運転条件を算出してもよい。これは、直前の温度が高い場合に小さい幅で温度を低下させると、作業者の温冷感が低下しない可能性があるからである。また、直前の温度が低い場合に大きい幅で温度を低下させると、作業者の温冷感が過度に低下し、かえって集中度が低下する可能性があるからである。
例えば、前記温冷感低下運転条件として、前記運転条件算出部が、前記空気調和機に前記空間の温度を段階的に低下させる運転条件を算出してもよい。これにより、急激な温度変化によって、かえって集中度が低下することが抑制される。
例えば、空気調和システムが、前記温冷感低下運転を実行するか否かを前記作業者が選択するための入力部を有し、前記温冷感低下運転の実行が選択されている場合に、前記集中度推定部によって推定された集中度が低下すると、前記運転条件算出部が前記温冷感低下運転条件を算出するようにしてもよい。これにより、作業者が集中したいときに温冷感低下運転が実行され、不必要に温冷感低下運転が実行されることが抑制される。
例えば、空気調和システムが、前記作業者の位置を検出する位置検出デバイスを有し、 前記空気調和機が暖房運転および冷房運転を選択的に実行可能であって、前記運転条件算出部が、前記集中度推定部によって推定された集中度が低下すると、暖房運転中には前記作業者への送風を制限させ、冷房運転中には前記作業者への送風を優先させる運転条件を算出してもよい。これにより、作業者の温冷感を低下させることができる。
例えば、前記生体情報取得部が、前記作業者の体動を検出する体動検出デバイスを含み、前記集中度推定部が、前記体動検出デバイスによって検出された前記体動の継続時間に基づいて集中度を推定してもよい。これにより、作業者の体動に基づいて、作業者の集中度を推定することができる。
例えば、前記生体情報取得部が、前記作業者の体温を検出する体温検出デバイスを含み、前記集中度推定部が、前記体温検出デバイスによって検出された体温の変化率に基づいて集中度を推定してもよい。これにより、作業者の体温に基づいて、作業者の集中度を推定することができる。
例えば、前記生体情報取得部が、前記作業者の心拍を検出する心拍検出デバイスを含み、前記集中度推定部が、前記心拍検出デバイスによって検出された心拍の変化率に基づいて集中度を推定してもよい。これにより、作業者の心拍に基づいて、作業者の集中度を推定することができる。
例えば、前記生体情報取得部が、前記作業者の心拍を検出する心拍検出デバイスを含み、前記集中度推定部が、前記心拍検出デバイスによって検出された心拍に基づいてトーン値およびエントロピー値を算出し、その算出されたトーン値とエントロピー値とに基づいて、作業者の集中度を推定してもよい。これにより、作業者のトーン値とエントロピー値とに基づいて、作業者の集中度を推定することができる。
例えば、前記生体情報取得部が前記空気調和機に設けられてもよい。これにより、生体情報取得部が空間の天井近くに配置され、作業者の生体情報をより確実に取得することができる(低所に配置される場合に比べて)。
例えば、前記集中度推定部および前記運転条件算出部が前記空気調和機に設けられてもよい。これにより、空気調和システム全体をコンパクト化することができる。
例えば、空気調和システムが、前記空気調和機と前記生体情報取得部とに接続されたサーバーを有し、前記サーバーが、前記集中度推定部および前記運転条件算出部として機能してもよい。これにより、これにより、演算処理能力に優れたサーバーを用いて集中度の推定を高精度に行うことができ、また運転条件を細密に算出することができる。
例えば、空気調和システムが、前記作業者が作業に使用する作業ツールを有し、前記作業ツールが、前記生体情報取得部を備えるとともに、前記集中度推定部および前記運転条件算出部として機能してもよい。これにより、生体情報取得部が作業者の近くに配置され、その結果として、作業者の生体情報を高精度に取得することができる。
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
まず、本発明は、作業者の作業に対する集中度が低下すると該作業者の温冷感が上昇する、すなわち暑く感じるという、発明者らの発見に基づいている。その発見のために、発明者らは実験を行っている。
図1は、快適室温下での平均集中度と不快室温下での平均集中度とを示している。快適室温下と不快室温下における複数人の被験者それぞれ集中度の平均を示している。ここでは、快適室温は24℃であって、不快室温は28℃である。なお、本実施の形態の場合、作業者の作業に対する集中度として、CTR(集中時間比率:Concentration time Ratio)(%)を調べている。CTR値は、全作業時間に対する集中継続時間の比率であり、高い値であるほど被験者が集中して作業していることを示している。
図1に示すように、快適室温下での集中度(CTR値)の方が、不快室温下での集中度に比べて高い。これにより、快適室温下、すなわち被験者の温冷感が暑さまたは寒さを感じずに快適な状態であるときに集中度が高いことがわかる。ここでの「温冷感」は、暑さ、温かさ、涼しさ、寒さなどの人の周囲環境温度についての体感を言う。また、「温冷感」の上昇は、暑さ側に体感がシフトすることを言い、「温冷感」の低下は、寒さ側に体感がシフトすることを言う。
図2は、複数の被検者から得た温冷感と集中度(CTR)との関係を示している。なお、温冷感は、被験者からの申告であって、ここでは温冷感の低い方から「寒い」、「涼しい」、「やや涼しい」、「どちらでもない」、「やや暖かい」、「暖かい」、「暑い」の七段階に分類されている。また、図2は、快適室温下と不快室温下での温冷感を示している。
図2に示す温冷感と集中度との関係を見れば、快適室温下では、温冷感が低いと集中度が高いことがわかる。不快室温下でも同様の傾向がみられる。
そこで、発明者は、図1および図2に示す試験結果に基づいて、作業者の集中度の低下を抑制するために、作業者の集中度が低下すると、すなわち集中度の低下にともなって温冷感が上昇すると、その作業者の温冷感を低下させることを考えた。それにより、作業者の集中度のさらなる低下を抑制することを考えた。また、発明者は、そのための空気調和システムを考えた。以下、その空気調和システムについて説明する。
図3は本発明の一実施の形態に係る空気調和システムを概略図であって、図4は空気調和システムのブロック図である。
図3に示すように、本実施の形態に係る空気調和システム10は、作業者Wが存在する空間R(例えば室内)の空調制御を行うシステムであって、集中度と関連する作業者Wの生体情報の変化に基づいて該作業者Wの作業に対する集中度を推定し、その推定結果に基づいた空調制御を実行するように構成されている。
図3に示すように、空気調和システム10は、空間Rに対する空調運転を実行する空気調和機20と、作業者Wの生体情報に基づいて該作業者Wの集中度の低下を抑制するための空気調和機20の運転条件を算出する情報処理装置50とを含んでいる。
本実施の形態の場合、空気調和機20は、空間Rを設定温度で維持するために、高温または低温の空気を空間Rに向かって送風するように、すなわち暖房運転および冷房運転を選択的に実行可能に構成されている。また、空気調和機20は、その風向や風量を調節可能に構成されている。温度、風向、風量などの空気調和機20の運転条件は、空気調和機20のコントローラ(図示せず)を介して作業者Wに設定される。
情報処理装置50は、例えばCPUと記憶部(例えばハードディスクなど)とを備えるコンピュータであって、その記憶部に記憶されているプログラムにしたがってCPUが駆動することにより、以下で説明する様々な動作を実行する。
また、情報処理装置50は、空気調和機20と無線または有線で通信可能に構成されている。例えば、情報処理装置50は、LANを介して空気調和機20と通信を行う。
図3および図4に示すように、本実施の形態の場合、情報処理装置50は、作業者Wの生体情報を取得するための複数の生体情報取得部として、体温検出デバイス52、体動検出デバイス54、および心拍検出デバイス56を備える。また、情報処理装置50は、空間Rにおける作業者Wの位置を検出する位置検出デバイス58と、入力部としての入力デバイス60とを備える。
体温検出デバイス52は、作業者Wの生体情報として、作業者Wの体温を検出するためのデバイスである。体温検出デバイス52は、例えば赤外線センサである。体温を検出する理由は、体温が集中度との間に相関があって、集中度が低下すると体温が上昇する傾向があるからである。なお、体温を検出できるのであれば、体温検出デバイス52は、赤外線センサに限らない。
体動検出デバイス54は、作業者Wの生体情報として、作業者Wの体動(周期的な体の動き)を検出するためのデバイスである。体動検出デバイス54は、例えば連続的に撮影可能なカメラであって、カメラの複数の撮影画像に写る作業者Wの像の変化に基づいて該作業者Wの体動が検出される。体動を検出する理由は、体動と集中度との間に相関があって、集中度が低下すると体動が発生する傾向があるからである。なお、体動を検出できるのであれば、体動検出デバイス54は、カメラに限らない。
心拍検出デバイス56は、作業者Wの生体情報として、作業者Wの心拍を検出するためのデバイスである。心拍検出デバイス56は、例えば、ミリ波を作業者Wに向かって出射し、当該作業者Wによって反射されたミリ波を受信し、その受信したミリ波に基づいて当該作業者Wの心拍を測定するように構成されている非接触式心拍測定デバイスである。心拍を検出する理由は、心拍と集中度との間に相関があって、集中度が低下すると心拍が増加する傾向があるからである。なお、心拍を検出する方法は、ミリ波を利用する方法に限らず、他の方法であってもよい。
また、本実施の形態の場合、検出した心拍は、トーン値およびエントロピー値の算出に使用される。トーン値およびエントロピー値は、「トーン・エントロピー法」基づく値である。
ここで、その「トーン・エントロピー法」について説明する。
トーン・エントロピー法は、図5に示すように、心拍波形(心電図波形)におけるR−R間隔の変化率に基づく心臓自律神経活動計測法であり、様々な分野で使用されている。このトーン・エントロピー法では、まず、R−R間隔の変化率PI(Percentage Index)を算出する。n(整数)番目のR−R間隔RRI(n)からn+1番目のR−R間隔RRI(n+1)への変化率PI(n)は、数式(1)を用いて算出される。
Figure 0006893337
数式(1)を用いて算出されるPIは、心拍数に関連している。PIが正の値である場合、それは心拍数が上昇していることを示している。心拍数の上昇は、交感神経系の活動が、副交感神経系の活動に比べて優位であることを示している。
一方、PIが負の値である場合、それは心拍数が減少していることを示している。心拍数の減少は、副交感神経系の活動が、交感神経系の活動に比べて優位であることを示している。
トーン値とエントロピー値とを算出するために、PIは一定の時間の間計測される(N(整数)個のPI値が取得される)。そのN個のPI値は、M(整数)個の階級別に分類される。その結果、図6に示すようなPIヒストグラム(PI度数分布)が作製される。例えば、階級iは、0〜1%の範囲である。図6に示すPI度数分布においては、階級iの度数は、fiである。
トーン値Tは、PI度数分布におけるPIの平均値である。トーン値Tは、数式(2)を用いて算出される。
Figure 0006893337
数式(2)を用いて算出されるトーン値Tは、心拍数の増減のバランスを示しており、また、交感神経系と副交感神経系がどのようなバランスで活動しているかを示している。
エントロピー値Eは、PI度数分布における分布の均一性を示す指標である。エントロピー値Eは、数式(3)を用いて算出される。
Figure 0006893337
ここで、数式(3)内のp(i)は、階級iの生起確率である。生起確率p(i)は、数式(4)を用いて算出される。
Figure 0006893337
ここで、数式(4)内のfsumは、全階級の度数の合計である。
数式(3)〜(4)を用いて算出するエントロピー値Eが相対的に小さい値である場合、PI度数分布は、ゼロのPI値に近い階級(図6の場合、階級i、i−1)の度数が他の階級の度数に比べて著しく大きい分布(急峻な山形状の分布)をとる。このことは、自律神経の活動が弱く、心拍数がほとんど変化していないことを示している。一方、エントロピー値Eが相対的に大きい値である場合、PI度数分布は、各階級の度数が概ね均一な分布をとる。すなわち、R−R間隔の変化幅が大きく、PI値の絶対値が大きい。このことは、自律神経の活動が活発で、心拍数が大きく変動していることを示している。したがって、エントロピー値は、自律神経の活動の強弱を示している。
なお,トーン値とエントロピー値とを算出するために必要な心拍波形におけるR−R間隔RRIの代わりとして、心拍数や脈拍数を利用することも可能である。R−R間隔が、心拍数や脈拍数と対応関係にあるからである。例えば、R−R間隔が1秒である場合、心臓の心室が一秒間に一回収縮しているため、心拍数(1分あたり)は60回である。また、不整脈などの疾患がない場合には、心拍数と脈拍数は同一である。したがって、トーン値やエントロピー値を算出するために、心拍数や脈拍数を利用することが可能である。
このようなトーン・エントロピー法に基づくトーン値Tとエントロピー値Eとを空気調和機の運転制御に用いる理由は、本発明の発明者がトーン値Tとエントロピー値Eが、図7に示すように、空気調和機の作業者の「温冷感」と対応していることを発見したからである。
図7は、一方の軸(縦軸)がトーン値Tを表し、他方の軸(横軸)がエントロピー値Eを表す、トーン−エントロピーマップである。
発明者は、図7に示すように、暑すぎることもなくまた寒すぎることもない快適な温冷感(例えば室温18〜28度の室内にいるときの体感)に対応するトーン値とエントロピー値の組み合わせが存在することを、実験的に突き止めた。すなわち、トーン−エントロピーマップにおいて、作業者が快適と感じる快適領域Asの存在を突き止めた。
また、発明者は、図7に示すように、暑すぎて不快な温冷感に対応するトーン値とエントロピー値の組み合わせ、すなわちトーン−エントロピーマップにおける不快領域Ah(第1の不快領域)を実験的に突き止めた。
さらに、発明者は、図7に示すように、寒すぎて不快な温冷感に対応するトーン値とエントロピー値の組み合わせ、すなわちトーン−エントロピーマップにおける不快領域Ac(第2の不快領域)を実験的に突き止めた。
これらの領域As、Ah、Acに基づけば、トーン値が上昇し、エントロピー値が低下すれば、温冷感が上昇していることがわかる。すなわち、トーン値とエントロピー値との変化から、集中度の低下によって温冷感が上昇していることがわかる。
図3に戻り、位置検出デバイス58は、空間Rにおける作業者Wの位置を検出するためのデバイスである。位置検出デバイス58は、例えば、赤外線センサや画像認識装置である。体温検出デバイス52が赤外線センサである場合、その赤外線センサを位置検出デバイスとして利用してもよい。あるいは、体動検出デバイス54がカメラである場合、そのカメラを画像認識装置のカメラとして利用してもよい。
入力デバイス60は、情報処理装置50を作業者Wが操作するためのデバイスであって、例えば、タッチスクリーンを備えたリモートコントローラである。また、本実施の形態の場合、入力デバイス60は、集中度の低下を抑制するために作業者Wの温冷感を低下させる空調運転(温冷感低下運転)を空気調和機20が実行する「集中モード」を設定するか否かを作業者Wに選択させるためのデバイスである。
図4に示すように、情報処理装置50は、体温検出デバイス52、体動検出デバイス54、および心拍検出デバイス56それぞれから信号を定期的に受け取ることにより、作業者Wの体温、体動、および心拍の情報(生体情報)を定期的に取得する。その取得した生体情報に基づいて、作業者Wの集中度を推定する集中度推定部62を、情報処理装置50は備える(例えばCPUがプログラムによって集中度推定部として機能する)。
本実施の形態の場合、集中度推定部62は、体温検出デバイス52によって検出された体温の変化率に基づいて集中度を推定する。例えば、集中度推定部62は、5分間での検出温度の変化率を算出する。集中度推定部62は、5分間の間に体温検出デバイス52の検出温度が0.2度上昇すると、作業者Wの集中度が低下したと推定する。その推定後に、5分間の間に検出温度が0.1度低下すると、集中度推定部62は、集中度の低下が実質的に停止したと推定する。
また例えば、体温検出デバイス52の検出温度が34度を超えた場合に、作業者Wの集中度が低下したと推定する。その推定後に、検出温度が0.2度低下すると、集中度推定部62は集中度の低下が実質的に停止したと推定する。
また、集中度推定部62は、体動検出デバイス54によって検出された体動の継続時間に基づいて集中度を推定する。例えば、集中度推定部62は、5分間における体動の継続時間を算出する。直前の5分間における体動の継続時間に比べて1.2倍の継続時間の体動が算出された場合に、集中度推定部62は集中度が低下したと推定する。その推定後に、直前の5分間における体動の継続時間に比べて0.8倍の継続時間の体動が算出された場合に、集中度推定部62は集中度の低下が実質的に停止したと推定する。
さらに、集中度推定部62は、心拍検出デバイス56によって検出された心拍の変化率に基づいて集中度を推定する。例えば、集中度推定部62は、5分間の心拍に基づいて1分あたりの心拍数を算出する。直前に算出された1分あたりの心拍数に比べて1,2倍の1分あたりの心拍数が算出された場合に、集中度推定部62は集中度が低下したと推定する。その推定後に、直前に算出された1分あたりの心拍数に比べて1.1倍の1分あたりの心拍数が算出された場合に、集中度推定部62は集中度の低下が実質的に停止したと推定する。
さらにまた、集中度推定部62は、心拍検出デバイス56によって検出された心拍に基づいて、トーン値およびエントロピー値を算出し、その算出されたトーン値とエントロピー値とに基づいて集中度を推定する。例えば、5分間の間に、トーン値が−0.8倍以上に増加し、エントロピー値が0.9倍以下に減少すると、集中度推定部62は集中度が低下したと推定する。その推定後に、5分間の間に、トーン値が−1.2倍以下に減少し、エントロピー値が1.1倍以上に増加すると、集中度推定部62は、集中度の低下が実質的に停止したと推定する。
このように、集中度推定部62は、作業者Wの複数の生体情報である体温、体動、心拍、およびトーン値・エントロピー値それぞれに基づいて、すなわち、4つの基準に基づいて、作業者Wの集中度を推定する。集中度推定部62は、例えば、体温、体動、心拍、およびトーン値・エントロピー値全てについて集中度低下の推定結果が出た場合に、最終的な推定結果として、作業者Wの集中度が低下していると確定する。この場合、4つの基準に基づく推定であるため、集中度低下の推定の確度が高い。
なお、これに代わって、1つ、または2つ、あるいは3つの生体情報それぞれについて集中度低下の推定結果が出た場合に、最終的な推定結果として、作業者Wの集中度が低下していると確定してもよい。この場合、1つ、または2つ、あるいは3つの生体情報の中に、体温が含まれていることが好ましい。これは、体温に基づく集中度低下の推定が、他の生体情報に比べて確度が高いからである。
集中度推定部62によって作業者Wの集中度が低下していると推定(確定)されると、その集中度のさらなる低下を抑制するための運転条件を算出する運転条件算出部64を、情報処理装置50は備える(例えばCPUがプログラムによって運転条件算出部として機能する)。
運転条件算出部64は、集中度推定部62が集中度の低下を推定(確定)すると、その集中度の低下によって温冷感が上昇した作業者Wのその温冷感を低下させるための運転条件(温冷感低下運転条件)を算出する。
本実施の形態の場合、運転条件算出部64は、作業者Wの温冷感を低下させるために、すなわち暑いと感じている作業者Wのために、温冷感低下運転条件として、空間Rの温度を低下させる運転条件を算出する。その算出した温冷感低下運転条件に基づいて、情報処理装置50は空気調和機20に対して、温冷感低下運転条件に対応する制御信号を空気調和機20に送信する。
空気調和機20は、その制御信号に基づいて、空間Rの温度を低下させる運転(温冷感低下運転)を実行する。空間Rの温度を低下させることにより、作業者Wの温冷感が低下し、集中度のさらなる低下が抑制される。なお、この温冷感低下運転は、上述したように、集中度推定部62が集中度の低下が実質的に停止したと推定するまで継続される。温冷感低下運転が終了すると、空気調和機20は温冷感低下運転の開始直前に実行されていた空調運転を再開する。例えば、集中度推定部62が集中度のさらなる低下が実質的に停止したと推定すると、情報処理装置50が、空気調和機20に対して温冷感低下運転を終了するように制御信号を送信する。
なお、作業者Wの温冷感を低下させるために、運転条件算出部64は、温冷感低下運転条件として、空気調和機20の風向きを調整する運転条件を算出してもよい。
そのために、まず、位置検出デバイス58によって空間Rにおける作業者Wの位置が検出される。空気調和機20が冷房運転を実行している場合、運転条件算出部64が、作業者W(検出位置)に向かって積極的に送風する運転条件を、温冷感低下運転条件として算出する。例えば、常に作業者Wに向かって送風する、または、他の位置に比べて長い時間で作業者Wに向かって送風する運転条件が算出される。この算出された温冷感低下運転条件に基づいて空気調和機20が温冷感低下運転を実行することにより、集中度の低下によって温冷感が上昇した作業者Wに冷風が送風される。その結果、作業者Wの温冷感が低下し、その集中度のさらなる低下を抑制することができる。
一方、空気調和機20が暖房運転を実行している場合、運転条件算出部64が、作業者W(検出位置)への送風を制限する運転条件を、温冷感低下運転条件として算出する。例えば、作業者Wに向かって送風しない、または他の位置に比べて短い時間で作業者Wに送風する運転条件が算出される。この算出された温冷感低下運転条件に基づいて空気調和機20が温冷感低下運転を実行することにより、集中度の低下によって温冷感が上昇した作業者Wに温風が送風されることが抑制される。その結果、作業者Wの温冷感が低下し、その集中度のさらなる低下を抑制することができる。
作業者Wによっては、直接的な送風によって集中度が低下する場合がある。そのため、集中度が低下したときに直接的な送風を実行するか否かを入力デバイス60を介して作業者Wが選択できるように、空気調和システム10を構成してもよい。
また、温冷感低下運転における作業者Wの集中度の低下を抑制するための空間Rの温度の低下幅は、温冷感低下運転を開始する直前の空間Rの温度に基づいて決定するのが好ましい。例えば、温冷感低下運転を開始する直前の温度が高いほど、温冷感低下運転による温度の低下幅を大きくする。これは、直前の温度が高い場合に小さい幅で温度を低下させると、作業者Wの温冷感が低下しない可能性があるからである。また、直前の温度が低い場合に大きい幅で温度を低下させると、作業者Wの温冷感が過度に低下し、かえって集中度が低下する可能性があるからである。
さらに、温冷感低下運転における作業者Wの集中度の低下を抑制するための空間Rの温度の低下について、その低下速度は遅い方が好ましく、また段階的に低下させてもよい。これは、空間Rの温度変化が急であると、かえって作業者Wの集中度が低下する可能性があるからである。したがって、温度変化は、作業者が気づかないように行うのが好ましい。
ここからは、作業者Wの集中度の低下を抑制するための空気調和システム10の動作の流れの一例について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図8のフローチャートに示す空気調和機の動作は、作業者Wが、入力デバイス60を介して、集中度の低下を抑制するための温冷感低下運転を空気調和機20が実行する「集中モード」を設定すると開始される。
まず、ステップS100において、空気調和システム10は、作業者Wの生体情報を取得する。本実施の形態の場合、体温検出デバイス52、体動検出デバイス54、および心拍検出デバイス56を介して、作業者Wの体温、体動、心拍、およびトーン値・エントロピー値を取得する。
次に、ステップS110において、空気調和システム10(その情報処理装置50の集中度推定部62)は、ステップS110で取得した生体情報に基づいて、作業者Wの集中度を推定する。
続いて、ステップ120において、ステップS110での集中度の推定結果が、集中度の低下であるか否かが判定される。集中度の低下である場合は、次のステップS130に進む。そうでない場合は、ステップS190にジャンプする。
ステップS120で集中度の低下と判定されると、ステップS130において、空気調和システム10(その情報処理装置50の運転条件算出部64)は、集中度のさらなる低下を抑制させる温冷感低下運転条件を算出する。
ステップS140において、空気調和システム10の空気調和機20が、ステップS130で算出された温冷感低下運転条件に基づいて、集中度のさらなる低下を抑制する温冷感低下運転を実行する。
ステップS150において、空気調和システム10は、作業者Wの生体情報を取得する。また、ステップS160において、集中度を推定する。これらのステップは、温冷感低下運転によって集中度の低下が実質的に停止しているか否かを確認するためのステップである。
ステップS170において、空気調和機20の温冷感低下運転によって集中度の低下が実質的に停止したか否かが判定される。集中度の低下が実質的に停止している場合、ステップS180に進む。そうでない場合、ステップS150に戻る。
ステップS170で集中度の低下が実質的に停止していると判定されると、ステップS180において、空気調和機20の温冷感低下運転が終了する。そして、温冷感低下運転前の運転に戻る。
ステップS190において、作業者Wによって集中モードの設定が解除されたか否かが判定される。集中モードの設定が解除された場合、図8に示す一連の動作が終了する。集中モードの設定が解除されていない場合、ステップS100に戻る。
以上、本実施の形態によれば、作業者の作業に対する集中度の低下を抑制するように、その作業者が存在する空間の環境を制御することができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。
例えば、上述の実施の形態の場合、集中度が低下した(それにより温冷感が上昇した)作業者の温冷感を低下させるために、空気調和システム10は、作業者Wが存在する空間Rの温度を下げる。しかしながら、本発明の実施の形態は、これに限らない。例えば、作業者の温冷感を低下させるために、空間の温度の低下に加えてまたは代わって、空間の湿度を低下させてもよい。また、空気調和機が冷房運転中であるときは送風の風量を増加させ、一方暖房運転中であるときは風量を減少させてもよい。
また、上述の実施の形態の場合、作業者Wの集中度を推定するために、作業者Wの生体情報として、体温、体動、心拍、およびトーン値・エントロピー値が取得されている。しかしながら、本発明の実施の形態は、これに限らない。すなわち、集中度の低下によって変化する生体情報であればよい。
さらに、上述の実施の形態の場合、体温検出デバイス52、体動検出デバイス54、および心拍検出デバイス56などの空気調和システム10の生体情報取得部と、集中度推定部62と、運転条件算出部64は、情報処理装置50に設けられている。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。
例えば、情報処理装置、すなわち生体情報取得部、集中度推定部、および運転条件算出部が空気調和機に設けられてもよい。これにより、空気調和システム全体が空気調和機に組み込まれ、空気調和システムがコンパクト化される。また、空気調和機は天井近くの高所に設けられるため、その空気調和機に生体情報取得部を設けると、空間における他の位置(低所)に設ける場合に比べて、生体情報取得部は、作業者の生体情報をより確実に取得することができる。
また、空気調和システムが空気調和機に接続されたサーバーを有し、そのサーバーが集中度推定部と運転条件算出部として機能してもよい。集中度の推定を高精度に行う場合または運転条件を細密に算出する場合、集中度推定部と運転条件算出部は高度な演算処理が必要になる。その場合に、演算処理能力に優れたサーバーが、集中度推定部と運転条件算出部として機能するのが好ましい。この場合、生体情報取得部は作業者が存在する空間内または空気調和機に設けられ、サーバーが空間外部に設けられる。そして、サーバーは、空気調和機と生体情報取得部に通信可能に接続される。
さらには、図3に示すように、作業者Wが作業に使用する作業ツールWTが、例えばラップトップコンピュータなどの演算処理能力を備えるツールである場合、作業ツールが集中度推定部と運転条件算出部として機能してもよい。この場合、生体情報取得部は、外部装置として作業ツールに接続される、或いは作業ツールに組み込まれる。また、作業ツールは、空気調和機と通信可能に構成される。それにより、生体情報取得部が作業者の近くに配置され、その結果として、作業者の生体情報を高精度に取得することができる。
すなわち、本発明の実施の形態に係る空気調和システムは、広義には、作業者が存在する空間の空調制御を行う空気調和システムであって、前記空間に対する空調運転を実行する空気調和機と、前記作業者の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記生体情報取得部によって取得された生体情報に基づいて、前記作業者の作業に対する集中度を推定する集中度推定部と、前記空気調和機の空調運転の運転条件を算出する運転条件算出部と、を有し、前記運転条件算出部が、前記集中度推定部が集中度の低下を推定すると、前記運転条件として、前記作業者の温冷感を低下させる温冷感低下運転を前記空気調和機に実行させる温冷感低下運転条件を算出するように構成されている。
本発明は、作業者が存在する空間の空調制御を行う空気調和システムであれば適用可能である。
10 空気調和システム
20 空気調和機
52 生体情報取得部(体温検出デバイス)
54 生体情報取得部(体動検出デバイス)
56 生体情報取得部(心拍検出デバイス)
R 空間
W 作業者

Claims (14)

  1. 作業者が存在する空間の空調制御を行う空気調和システムであって、
    前記空間に対する空調運転を実行する空気調和機と、
    前記作業者の生体情報を取得する生体情報取得部と、
    前記生体情報取得部によって取得された生体情報に基づいて、前記作業者の作業に対する集中度を推定する集中度推定部と、
    前記空気調和機の空調運転の運転条件を算出する運転条件算出部と、を有し、
    前記運転条件算出部が、前記集中度推定部が集中度の低下を推定すると、前記運転条件として、前記作業者の温冷感を低下させる温冷感低下運転を前記空気調和機に実行させる温冷感低下運転条件を算出するように構成され
    前記生体情報取得部が、前記作業者の心拍を検出する心拍検出デバイスを含み、
    前記集中度推定部が、前記心拍検出デバイスによって検出された心拍に基づいてトーン値およびエントロピー値を算出し、その算出されたトーン値とエントロピー値とに基づいて集中度を推定する、空気調和システム。
  2. 前記集中度推定部が集中度の低下の停止を推定すると、
    前記空気調和機の空調運転が、前記温冷感低下運転の開始直前に実行されていた空調運転に戻る、請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記温冷感低下運転条件として、前記運転条件算出部が、前記空気調和機に前記空間の温度を低下させる運転条件を算出する、請求項1または2に記載の空気調和システム。
  4. 前記温冷感低下運転条件として、前記運転条件算出部が、前記温冷感低下運転を開始する直前の前記空間の温度が高いほど、空気調和機に前記空間の温度を大きい幅で低下させる運転条件を算出する、請求項3に記載の空気調和システム。
  5. 前記温冷感低下運転条件として、前記運転条件算出部が、前記空気調和機に前記空間の温度を段階的に低下させる運転条件を算出する、請求項3または4に記載の空気調和システム。
  6. 前記温冷感低下運転を実行するか否かを前記作業者が選択するための入力部を有し、
    前記温冷感低下運転の実行が選択されている場合に、前記集中度推定部によって推定された集中度が低下すると、前記運転条件算出部が前記温冷感低下運転条件を算出する、請求項1から5のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  7. 前記作業者の位置を検出する位置検出デバイスを有し、
    前記空気調和機が暖房運転および冷房運転を選択的に実行可能であって、
    前記運転条件算出部が、前記集中度推定部によって推定された集中度が低下すると、暖房運転中には前記作業者への送風を制限させ、冷房運転中には前記作業者への送風を優先させる運転条件を算出する、請求項1から6のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  8. 前記生体情報取得部が、前記作業者の体動を検出する体動検出デバイスを含み、
    前記集中度推定部が、前記体動検出デバイスによって検出された前記体動の継続時間に基づいて集中度を推定する、請求項1から7のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  9. 前記生体情報取得部が、前記作業者の体温を検出する体温検出デバイスを含み、
    前記集中度推定部が、前記体温検出デバイスによって検出された体温の変化率に基づいて集中度を推定する、請求項1から8のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  10. 前記生体情報取得部が、前記作業者の心拍を検出する心拍検出デバイスを含み、
    前記集中度推定部が、前記心拍検出デバイスによって検出された心拍の変化率に基づいて集中度を推定する、請求項1から9のいずれか一項に記載の空気調和システム。

  11. 前記生体情報取得部が前記空気調和機に設けられている、請求項1から10のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  12. 前記集中度推定部および前記運転条件算出部が前記空気調和機に設けられている、請求項11に記載の空気調和システム。
  13. 前記空気調和機と前記生体情報取得部とに接続されたサーバーを有し、
    前記サーバーが、前記集中度推定部および前記運転条件算出部として機能する、請求項1から11のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  14. 前記作業者が作業に使用する作業ツールを有し、
    前記作業ツールが、前記生体情報取得部を備えるとともに、前記集中度推定部および前記運転条件算出部として機能する、請求項1から10のいずれか一項に記載の空気調和システム。
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