JP6893181B2 - 電力線通信装置、車載装置および車載システム - Google Patents

電力線通信装置、車載装置および車載システム Download PDF

Info

Publication number
JP6893181B2
JP6893181B2 JP2018003557A JP2018003557A JP6893181B2 JP 6893181 B2 JP6893181 B2 JP 6893181B2 JP 2018003557 A JP2018003557 A JP 2018003557A JP 2018003557 A JP2018003557 A JP 2018003557A JP 6893181 B2 JP6893181 B2 JP 6893181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power line
modulation
capacitor
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018003557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019125853A (ja
Inventor
智比古 矢野
智比古 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2018003557A priority Critical patent/JP6893181B2/ja
Priority to PCT/JP2018/040652 priority patent/WO2019138664A1/ja
Priority to US16/755,974 priority patent/US10862537B2/en
Publication of JP2019125853A publication Critical patent/JP2019125853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6893181B2 publication Critical patent/JP6893181B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • H04B3/548Systems for transmission via power distribution lines the power on the line being DC
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/023Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • H04B3/544Setting up communications; Call and signalling arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5404Methods of transmitting or receiving signals via power distribution lines
    • H04B2203/5412Methods of transmitting or receiving signals via power distribution lines by modofying wave form of the power source
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5404Methods of transmitting or receiving signals via power distribution lines
    • H04B2203/5416Methods of transmitting or receiving signals via power distribution lines by adding signals to the wave form of the power source
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5462Systems for power line communications
    • H04B2203/547Systems for power line communications via DC power distribution
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5462Systems for power line communications
    • H04B2203/5483Systems for power line communications using coupling circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5462Systems for power line communications
    • H04B2203/5495Systems for power line communications having measurements and testing channel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は、電力線通信装置、車載装置および車載システムに関し、例えば自動車等の車両に搭載される電力線通信装置に関する。
近年、自動車では、電子制御装置(Electronic Control Unit:以下、ECUと称する)による車両制御の高精度化と高機能化に伴って、車両の周辺情報を含む様々な車両情報の取得と車両各部の制御のために数多くのセンサやアクチュエータが搭載されるようになっている。これに伴い、センサやアクチュエータとECUとを電気的に接続する配線の本数が著しく増加してきている。配線数が増加すると自動車の製造コストが増加し、さらに車重増加により燃費が悪化するという問題があるため、配線の統廃合による配線数削減が求められている。
そこで、センサやアクチュエータ上に通信回路を設け、複数のセンサやアクチュエータに対する電源用の直流電圧の供給と、これらに設けた通信回路との間の制御用の通信とを、一対の配線で纏めて行う、1対N(センサおよびアクチュエータの数)の電力線通信の手法が、DSI3、PSI5などの通信規格で示されている。ECUとセンサやアクチュエータ間の電力線通信においては、ECUが、電力線に直流電圧を供給する電圧源となり、ECUからセンサやアクチュエータへデータを送信する場合には、ECUが直流電圧に2値のデータ信号電圧を重畳して、電力線へ出力する手法がしばしば取られている。この場合、電力線に供給する直流電圧に対するデータ信号電圧の重畳は、電圧変調器によって行われ、その一例が特許文献1に記載されている。
特表2017−507625号公報
特許文献1に記載の技術においては、親局がHブリッジ回路を備えている。親局は、このHブリッジ回路を用いて、2本の電力線で構成された1対の電力線ペアを駆動する。駆動するときに、電力線ペアに印加する電圧の極性を送信データ系列に合わせて切り替えることにより、負荷を有する子局に対して電圧信号を送信している。この技術では、電力線に流れる電流の全てが、Hブリッジ回路を通過するため、アクチュエータ等の大電流負荷を電力線に接続する場合には、Hブリッジ回路を構成するMOSFET(電界効果型トランジスタ)等のスイッチ素子を大電流が流れることになる。
親局における電力損失を抑制するためには、Hブリッジ回路を構成するスイッチ素子のオン抵抗を十分に小さくすることが要求される。また、Hブリッジ回路を構成するためには、少なくとも4個のスイッチ素子が要求される。オン抵抗の小さいMOSFET等のスイッチ素子は高価であるため、部品コストが高くなると言う課題がある。
本発明の目的は、低損失で部品コストを抑制することが可能な電力線通信装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態に係わる電力線通信装置は、電源と、電力線と、電力線へ供給される供給電圧を、送信すべき送信データに従って変調する親局とを備える。親局は、変調振幅電圧で予め充電された変調用キャパシタと、送信データに従って、電力線に接続される変調用キャパシタの極性を定める切替部と、電源と電力線との間に接続されたインダクタとを備える。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
低損失で部品コストを抑制することが可能な電力線通信装置を提供することができる。
電力線に接続される変調用キャパシタの極性を、送信データに従って切り替えることにより、変調用キャパシタに充電されている変調振幅電圧は、送信データに従って、供給電圧の電圧を高くする方向または低くする方向に作用し、送信データに従って供給電圧を変調することができる。この供給電圧に作用する電圧は、変調用キャパシタに充電されている変調振幅電圧であるため、損失を低減することが可能である。また、インダクタを介して、電力線に電流が与えられるため、切替部には、オン抵抗の比較的高いスイッチ素子を用いることが可能である。そのため、部品コストを抑制することが可能である。
実施の形態1に係わる電力線通信装置を示すブロック図である。 (A)〜(C)は、実施の形態1に係わる極性切替スイッチ部の構成と動作を説明するための図である。 実施の形態1に係わる子局の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係わる電力線通信装置の動作を示す波形図である。 実施の形態2に係わる親局の要部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係わるスイッチの状態を示す図である。 実施の形態3に係わる親局の要部の構成を示すブロック図である。 (A)〜(D)は、実施の形態3に係わる電力線通信装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係わる車載システムの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は、原則として省略する。
(実施の形態1)
<車載システム>
まず、自動車を例にして、車載システムを説明する。図9は、実施の形態1に係わる車載システムの構成を示す図である。図9において、70は、自動車80に搭載されたECU(車載装置)を示し、71A〜71Cは、アクチュエータを示し、72は、バッテリーを示している。自動車80には、多数のセンサおよびアクチュエータが搭載されているが、図9では、これらのセンサおよびアクチュエータのうち、3個のアクチュエータ71A〜71Cのみが代表として描かれている。バッテリー72は、電源配線73によって、ECU70に接続されており、バッテリー電圧を電源電圧としてECU70へ給電する直流電源である。
ECU70は、電力線10によって、アクチュエータ71A〜71Cに接続されている。同図では、電力線10は、1本の線として描かれているが、一対とされた2つの配線によって構成されている。ECU70は、バッテリー72から給電された直流電圧を、電力線10によって、アクチュエータ71A〜71Cに供給する。特に制限されないが、バッテリー72のバッテリー電圧は、図示しない電源電圧安定化装置により安定化され、ECU70は、安定化した直流電圧を、アクチュエータ71A〜71Cに供給する。アクチュエータ71A〜71Cは、供給された直流電圧を電源電圧として動作する。
また、電力線10を介して、ECU70とアクチュエータ71A〜71Cとの間で通信が行われる。すなわち、ECU70とアクチュエータ71A〜71Cとの接続は、電圧供給と通信とを同一の電力線10を通して行うという、一般に電力線通信と呼ばれる手法をとる。アクチュエータ71A〜71Cのそれぞれには、図示しない通信回路が設けられている。それぞれの通信回路は、それぞれのアクチュエータを特定する識別情報を備えている。
ECU70は、特定のアクチュエータと通信を行う場合、特定のアクチュエータの識別情報を、送信データに付加して、電力線10に送信する。アクチュエータ71A〜71Cは、電力線10を介して受信したデータに含まれる識別情報を基にして、自局宛の送信データか否を判定し、自局宛のデータであった場合、受信したデータに基づいた処理を実行する。一方、自局宛のデータではないと判定した場合、アクチュエータ71A〜71Cは、受信したデータを無視する。アクチュエータがデータを送信する場合には、通信回路が識別情報を付加したデータを、電力線10に送信する。ECU70では、電力線10を介して受信したデータに含まれる識別情報に基づいて、データを送信したアクチュエータを特定し、受信したデータを処理する。
この実施の形態においては、1つのECU70に対して、多数のセンサおよびアクチュエータが、共通の電力線10によって接続されているため、1対Nの通信が行われる。ECU70によるデータの送信は、電力線10に供給する供給電圧を、送信すべき送信データに従って振幅変調することにより行う。
ECU70と、センサおよびアクチュエータを通信の観点で見た場合、ECU70は親局に相当し、センサおよびアクチュエータ71A〜71Cは子局に相当する。
<親局の構成>
図1は、実施の形態1に係わる電力線通信装置を示すブロック図である。図1において、1は、直流電源装置を示し、2は親局を示し、11A〜11Cは子局を示している。ここで、図1に示した電力線通信装置と図9で示した車載システムとの対応関係を述べておくと、次の通りである。直流電源装置1は、図9に示したバッテリー72と電源電圧安定化装置(図示せず)を備えている。また、子局11A〜11Cは、通信回路が設けられたアクチュエータ71A〜71C(図9)を示している。ECU70(図9)は、データの送受信、変調および直流電圧の給電に係わる通信部と種々の処理を実行する処理部とを備えている。図1では、ECU70の通信部が、親局2として示されている。
一対の配線により構成された電力線10が、1つの親局2を始点として、子局11A〜11Cに向けて延在し、電力線10に、1つの親局2と複数の子局11A〜11Cが接続されている。
親局2は、電力線10を通して子局11A〜11Cに電力を供給するために、直流電源装置1から直流電圧VBが供給されている。親局2は、送信局3、電圧変調器4および受信局20を備えている。送信局3には、ECU70内の処理部から送信すべきデータが供給され、送信局3は、送信すべきデータに従った変調信号を電圧変調器4へ出力する。受信局20は、電力線10に接続され、電力線10を介して伝達されたデータを受信し、復調して、復調により得られたデータを、図示しない処理部に出力する。
電圧変調器4は、供給されている直流電圧VBに基づいた供給電圧VBUSを、電力線10に供給する。電圧変調器4は、送信局3からの変調信号に基づき直流電圧VBを2値変調し、供給電圧VBUSとして出力する。すなわち、電圧変調器4は、供給されている直流電圧VBを中心として、変調信号に従って電圧が高い方向に変調された電圧または電圧が低い方向に変調された電圧を供給電圧VBUSとして出力する。なお、電圧変調器4が変調を実施していないとき、供給電圧VBUSの値は、直流電圧VBの値と同じになる。本明細書では、変調により、変化した電圧と直流電圧VBとの間の電圧差を変調振幅電圧と称する。電力線10を構成する一方の配線は、図1に示すように、接地電圧Vsに接続されている。そのため、変調されているとき、電力線10を構成する他方の配線の電圧は、接地電圧Vsを基準として、直流電圧VB+変調振幅電圧または直流電圧VB−変調振幅電圧となる。
次に、電圧変調器4の構成を説明する。電圧変調器4は、変調用キャパシタ8、変調用キャパシタ8の電圧を安定化する変調用キャパシタ電圧調整部6、電力線10に接続される変調用キャパシタ8の極性を切り替える極性切替スイッチ部(切替部)7、変調信号に基づいて極性切替スイッチ部7を制御するスイッチコントローラ5およびインダクタ9を備えている。インダクタ9と極性切替スイッチ部7は、電力線10と直流電源装置1との間で、並列的に接続されている。そのため、直流電源装置1から電力線10へ流れる直流電流は、極性切替スイッチ部7を介さずに、インダクタ9を介して流れることができる。すなわち、インダクタ9は、直流電流を流すバイパス経路として機能する。
供給電圧VBUSの変調は、予め変調振幅電圧に充電された変調用キャパシタ8を、直流電源装置1と電力線10との間に接続するときに、電力線10および直流電源装置1に接続する変調用キャパシタ8の極性を、極性切替スイッチ部7によって切り替えることにより実現する。すなわち、変調振幅電圧に充電された変調用キャパシタ8を、電力線10に接続するとき、電力線10に接続される当該変調用キャパシタ8の極性を、変調信号によって定めることによって、変調が行われる。
<極性切替スイッチ部の構成および動作>
図2は、実施の形態1に係わる極性切替スイッチ部の構成と動作を説明するための図である。極性切替スイッチ部7は、第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4を備えている。これらのスイッチSW1〜SW4は、スイッチコントローラ5(図1)から出力されるON/OFF信号によってスイッチ制御される。
送信すべき送信データが、論理値“1”の場合、電圧変調器4は、例えば直流電源VBよりも高い電圧を供給電圧VBUSとして出力し、論理値“0”の場合、直流電圧VBよりも低い電圧を供給電圧VBUSとして出力する。論理値“1”のときに、電圧変調器4が出力する供給電圧VBUSをHレベルとし、論理値“0”のときに、出力する供給電圧VBUSをLレベルして説明する。直流電圧VBは、HレベルとLレベルの間の中間の電圧であり、直流電圧VBとHレベルとの間の電圧差は、変調振幅電圧である。同様に、直流電圧VBとLレベルとの間の電圧差も、変調振幅電圧である。以下、変調振幅電圧の符号をVCとして説明する。
図2において、図2(A)は、電圧変調器4が、Hレベルを出力しているときの状態を示し、(B)はLレベルを出力しているときの状態を示している。また、図2(C)は、電圧変調器4が、変調を実施していないときの状態を示している。図2(A)〜(C)においては、第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4の状態が異なるだけで、極性切替スイッチ部7の構成は同じである。そのため、図2(A)を用いて、先ず極性切替スイッチ部7の構成を説明する。
第1スイッチSW1は、直流電源装置1と変調用キャパシタ8の第1端子8−P1との間に接続され、第2スイッチSW2は、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1と電力線10との間に接続されている。また、第3スイッチSW3は、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2と直流電源装置1との間に接続され、第4スイッチSW4は、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2と電力線10との間に接続されている。上記したように、これらの第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4は、ON/OFF信号によってスイッチ制御される。
変調用キャパシタ8は、第2端子8−P2に対して第1端子8−P1に正の変調振幅電圧VCが印加され、予め充電されているものとする。この場合、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1は正極性(+)側の端子となり、第2端子8−P2は負極性(−)側の端子となる。変調振幅電圧VCで充電されているため、変調用キャパシタ8は、変調振幅電圧VCを保持した状態となっている。
論理値“1”のデータを送信するとき、スイッチコントローラ5は、ON/OFF信号によって、図2(A)に示すように、第2スイッチSW2および第3スイッチSW3をオン状態にし、第1スイッチSW1および第4スイッチSW4をオフ状態とする。これにより、直流電源1に変調用キャパシタ8の第2端子8−P2が接続され、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1は電力線10に接続される。すなわち、変調用キャパシタ8の正極(+)側端子は電力線10に接続され、負極(−)側端子は直流電源装置1に接続される。変調用キャパシタ8には、変調振幅電圧VCが保持されているため、この変調振幅電圧VCが、直流電圧VBに加算され、電圧変調器4は、VB+VCの供給電圧VBUSを、電力線10に供給することになる。その結果、子局11A〜11Cには、VB+VCの供給電圧VBUSが供給され、送信データの論理値“1”が、子局11A〜11Cに送信される。
一方、論理値“0”のデータを送信するとき、スイッチコントローラ5は、図2(B)に示すように、第1スイッチSW1および第4スイッチSW4をオン状態にし、第2スイッチSW2および第3スイッチSW3をオフ状態とする。これにより、直流電源装置1に変調用キャパシタ8の第1端子8−P1が接続され、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2は電力線10に接続される。すなわち、変調用キャパシタ8の正極(+)側端子が直流電源装置1に接続され、負極(−)側端子は電力線10に接続される。変調用キャパシタ8には、変調振幅電圧VCが保持されているため、この変調振幅電圧VCが、直流電圧VBから減算され、電圧変調器4は、VB−VCの供給電圧VBUSを、電力線10に供給することになる。その結果、子局11A〜11Cには、VB−VCの供給電圧VBUSが供給され、送信データの論理値“0”が、子局11A〜11Cに送信される。
また、電圧変調器4が、振幅変調を実施していないとき、スイッチコントローラ5は、ON/OFF信号によって、第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4を図2(C)に示す状態にする。すなわち、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2をオン状態にし、第3スイッチSW3および第4スイッチSW4をオフ状態にする。この状態では、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1が、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2によって、直流電源装置1および電力線10に接続され、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2はフリーとなる。
図2(C)に示すように、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2をオン状態とすることにより、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2とによって構成されたスイッチを介して、直流電源装置1と電力線10とが電気的に接続されることになる。図1に示したように、直流電源装置1と電力線10との間は、インダクタ9によって電気的に接続されているが、振幅変調を実施していないときには、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2により構成されたスイッチが、インダクタ9と並列的に直流電源装置1と電力線10との間に接続されることになる。これにより、電力線10に対する親局2の出力インピーダンスを低下させることが可能であり、子局11A〜11Cの負荷変動に対して、電力線10における供給電圧VBUSの安定化を図ることが可能である。
図2(A)および(B)において説明したように、振幅変調により、電力線10における供給電圧VBUSが変化すると、この変化が直流電源装置1に伝達することが考えられる。しかしながら、このとき、直流電源装置1と電力線10との間を接続しているのはインダクタ9であるため、供給電圧VBUSの変化が、直流電源装置1に伝達されるのを低減することが可能である。
図2(C)に示した状態のとき、すなわち、振幅変調を実施していないとき、上記したように、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2はフリーとなっている。そのため、振幅変調を行っていないときに、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2を任意のノードに接続することが可能である。例えば、直流電圧VBよりも低い電圧(負側の電圧)のノードに第2端子8−P2を接続することにより、変調用キャパシタ8の保持電圧が変調振幅電圧VCとなるように、充電することが可能である。
なお、データが論理値“1”(または“0”)から論理値“0”(“1”)に変わるとき、電力線10における供給電圧はH(L)レベルからL(H)レベルへ遷移することになるが、この遷移が急峻で、電力線10における供給電圧の変化によって問題が生じる場合には、H(L)レベルからL(H)レベルへの切り替わりの間に、図2(C)に示す状態を発生させるようにして、供給電圧VBUSの電圧変化が2段階になるようにしてもよい。
また、データの送信中に、スイッチコントローラ5が第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4を図2(C)に示す振幅変調を実施していない状態とすることで、供給電圧VBUSをHレベルとLレベルに加えて中間の電圧であるVBとすることが可能であり、この電圧レベルを積極的に利用して供給電圧VBUSを2値ではなく3値に変調してもよい。すなわち、供給電圧VBUSがHレベルとLレベルの間の中間の電圧であるVBである電圧状態を新たに論理値“2”として割り当てることで、振幅変調の変調速度を増加させることなく通信の伝送レートを向上させることもできる。
変調用キャパシタ電圧調整部6は、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1および第2端子8−P2に接続され、変調用キャパシタ8の保持電圧を検出し、検出信号を送信局3へ供給するとともに、変調用キャパシタ8の保持電圧の安定化を図るものである。送信局3は、特に制限されないが、変調用キャパシタ8が所定の保持電圧を保持していることが検出信号によって通知されているとき、送信すべきデータに対応した変調信号を出力する。変調用キャパシタ電圧調整部6については、実施の形態2で詳しく説明するので、ここでは、これ以上の説明は省略する。
<子局の構成>
図3は、実施の形態1に係わる子局の構成を示すブロック図である。自動車80には、多数の子局(図1の11A〜11C等)が搭載されている。ここでは、子局11Aを例にして説明する。子局11Aは、アクチュエータ71A(図9)とアクチュエータ71Aに設けられた通信回路RCTを備えている。
この実施の形態において、アクチュエータ71Aは、ソレノイドコイルSRCとインバータ回路IVRを備えている。インバータ回路IVRは、電力線10に接続されている。同図では、電力線10を構成する一対の配線が、10VLおよび10GLとして描かれている。配線10GLは、親局2において接地電圧Vsに接続され、配線10VLは、親局2において電圧変調器4および受信局20に接続されている。インバータ回路IVRは、電力線10における供給電圧VBUSを交流電圧に変換し、ソレノイドコイルSRCに印加する。これにより、ソレノイドコイルSRCは印加された交流電圧に従って磁界を発生する。この発生する磁界により例えば油圧制御が行われる。
通信回路RCTは、電力線10における配線10VLとインバータ回路IVRに接続されている。通信回路RCTは、配線10VLにおける供給電圧VBUSの振幅変化を検出し、検出結果に従ってインバータ回路IVRを制御する。通信回路RCTは、例えば直流電源装置1が出力する直流電圧VBを基準とし、供給電圧VBUSの振幅を検出する。これにより、親局2からの送信データに従って、子局11Aにおける通信回路RCTは、インバータ回路IVRを制御し、ソレノイドコイルSRCの動作を制御する。なお、子局の識別情報は、通信回路RCTが保持しており、親局2の送信データが、自局宛か否かの判定は通信回路RCTが行う。
ソレノイドコイルSRCを駆動するとき、インバータ回路IVRは大きな電流を要求する。親局2は、このような大きな電流を供給しても、電力線10における供給電圧VBUSを安定に保つことが要求されることになる。ソレノイドコイルSRCを備えた子局を含む複数の子局が、電力線10に接続されていると、親局2は、例えば最大で5(A)の電流を電力線10に供給することが必要となる。このようなときでも、供給電圧VBUSを安定に保つことが要求される。
センサを備えた子局の場合も、子局は、電力線10に接続された通信回路RCTを備えている。この場合、センサによって取得したデータを、通信回路RCTが電力線10を介して、親局2に送信する。特に制限されないが、子局から親局にデータを送信する場合、子局は送信すべきデータに従って電流変調を行い、送信する。
ソレノイドコイルSRCを利用する例として油圧制御用ソレノイドコイルを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、ソレノイドコイルSRCは、自動車のオートマ制御用ソレノイドコイルであってもよい。また、センサとしては、例えば速度センサ等が考えられる。
<動作波形>
図4は、実施の形態1に係わる電力線通信装置の動作を示す波形図である。同図には、電力線10における供給電圧VBUSの時間的な変化が示されている。図4において、横軸は時間を示し、縦軸は、電力線10の電圧を示している。
図4において、TXは、親局2がデータを送信している送信期間を示している。送信期間TXにおいて、送信局3(図1)は、送信すべきデータに従った変調信号を出力し、スイッチコントローラ5が、変調信号に従って、ON/OFF信号を出力する。これにより、極性切替スイッチ部7は、図2(A)または(B)に示した状態となり、電力線10における供給電圧VBUSは、送信すべきデータに従ってHレベル(VB+VC)またはLレベル(VB−VC)となる。
一方、アイドル期間idleにおいては、親局2は、データを送信していない。アイドル期間idle、スイッチコントローラ5は、極性切替スイッチ部7が、図2(C)に示した状態となるようにON/OFF信号を出力する。これにより、電力線10における供給電圧VBUSは、直流電源装置1が出力している直流電圧VBと同じになる。特に制限されないが、直流電源装置1は、直流電圧VBとして、12(V)を出力する。変調振幅電圧VCは、例えば250mVであり、電力線10における供給電圧VBUSの電圧は、12(V)を中心として、送信データに従って変化し、ピーク・ピークが500(mV)である。
<子局の構成>で説明したように、ソレノイドコイルSRCを駆動するとき、親局2は、大きな電流を電力線10に供給することが要求される。
この実施の形態1においては、インダクタ9が、直流電源装置1と電力線10との間に接続されているため、子局が要求する負荷電流は、インダクタ9を主として流れることになる。そのため、極性切替スイッチ部7を構成するスイッチのオン抵抗が比較的大きくても、極性切替スイッチ部7での損失を抑制することが可能である。また、アイドル期間idleにおいては、極性切替スイッチ部7における第1スイッチSW1および第2スイッチSW2によって、インダクタ9と並列接続となる電流経路が形成される。その結果、アイドル期間idleにおいては、親局2の出力インピーダンスを低下させることが可能であり、供給電圧VBUSの安定化を図ることが可能である。
送信データに従った電圧の変化が、直流電源装置1に伝達されるのを抑制するために、インダクタ9の代わりに抵抗を用いることも可能である。しかしながら、子局が要求する負荷電流が大きいため、抵抗での損失が大きくなることが考えられる。そのため、図1に示したように、インダクタ9を用いることが望ましい。
また、送信データに従って電力線の電圧を変化させる構成としては、直流電源装置1と電力線10との間に、ダイオードとスイッチとを並列的に接続し、送信データに従ってスイッチをオン状態またはオフ状態とすることが考えられる。この場合、スイッチをオン状態またはオフ状態にすることにより、ダイオードの順方向電圧によって電力線の電圧振幅を変調することが可能である。しかしながら、変調時にはダイオードに大きな電流が流れることになるため、親局2での損失が増加し、親局の放熱が増加することが考えられる。ECUでは、放熱の制約が厳しいため、放熱が増加するような親局を、ECUとして搭載することは困難である。一方、この実施の形態においては、変調用キャパシタ8に充電した電荷が、変調に用いられるため、親局2での損失を低減することが可能であり、負荷電流が大きい場合も、放熱を抑制することが可能であり、ECUとして搭載することが可能である。
さらに、子局の要求する電流は、インダクタ9を主に流れるため、第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4のそれぞれは、オン抵抗が比較的高くてもよい。その結果、第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4として、安価なスイッチを用いることが可能であり、親局2を構成する部品のコストアップを抑制することが可能である。
図1では、極性切替スイッチ部7を、直流電源装置1と電力線10との間に接続する例を示したが、直流電源装置1とは異なる電圧発生回路と電力線10との間に極性切替スイッチ部7を接続するようにしてもよい。この場合、電圧発生回路が、直流電源装置1と同様に、直流電圧VBを極性切替スイッチ部7に供給するようにすればよい。しかしながら、新たな電圧発生回路を設けるため、コストアップに繋がり、図1に示した構成が望ましい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、変調用キャパシタ8の充電は、送信を行っていない期間(例えばアイドル期間idle)に行われるが、送信を行っている期間においても、変調用キャパシタ8の保持電圧が安定化するように、充電等行うことが望ましい。送信期間TX(図4)中の電圧変動または/および長い送信期間における送信で、例えば変調用キャパシタ8の保持電荷が減少し、変調用キャパシタ8の保持電圧であるが変調振幅電圧VCが不安定となることが考えられる。そのため、送信期間においても、変調用キャパシタ8の保持電圧を安定化することが望ましい。
実施の形態2では、送信期間においても、変調用キャパシタ8の保持電圧を安定化する技術が提供される。図5は、実施の形態2に係わる親局の要部の構成を示すブロック図である。実施の形態2に係わる親局2の構成は、図1に示した親局の構成と類似している。図5では、図1と異なり、変調用キャパシタ電圧調整部6の構成が詳しく示されている。なお、図5では、図1に示した構成のうち、変調用キャパシタ8、極性切替スイッチ部7、スイッチコントローラ5および変調用キャパシタ電圧調整部6のみが示されており、他の構成部は省略している。
図5に示した変調用キャパシタ8、極性切替スイッチ部7およびスイッチコントローラ5は、図1と同じであるため、説明は省略する。
この実施の形態に係わる変調用キャパシタ電圧調整部6は、第5スイッチSW65〜第8スイッチSW68と、抵抗63および64と、電圧比較器61と、差動増幅器62と過電圧保護回路65を備えている。差動増幅器62の負極入力ノード(−)は、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2に接続され、正極入力ノード(+)は、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1に接続されている。差動増幅器62の負極入力ノード(−)と接地電圧Vsとの間には、抵抗63、第5スイッチSW65および第6スイッチSW66が直列的に接続され、差動増幅器62の正極入力ノード(+)と接地電圧Vsとの間には、抵抗64、第7スイッチSW67および第8スイッチSW68が直列的に接続されている。第5スイッチSW65と第6スイッチSW66が直列的に接続されているため、これらのスイッチによってナンド回路が構成されていると見なすことができる。同様に、直列接続された第7スイッチSW67および第8スイッチSW68によって、ナンド回路が構成されていると見なすことができる。
差動増幅器62は、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1と第2端子8−P2間の電圧差である変調用キャパシタ8の保持電圧を増幅し、保持電圧Vdを出力する。電圧比較器61は、保持電圧Vdと所定の電圧を比較する。この比較において、保持電圧Vdが所定の電圧よりも高い場合、電圧比較器61は、ディスチャージ信号dhgを出力し、保持電圧Vdが所定の電圧よりも低い場合、電圧比較器61は、チャージ信号chgを出力する。また、電圧比較器61は、保持電圧Vdが所定の電圧以上のとき、検出信号を出力する。
第5スイッチSW65は、チャージ信号chgによってオン状態またはオフ状態に制御され、第7スイッチSW67は、ディスチャージ信号dhgによってオン状態またはオフ状態に制御される。すなわち、第5スイッチSW65は、保持電圧Vdが所定の電圧よりも低いと、チャージ信号chgによってオン状態となり、保持電圧Vdが所定の電圧よりも高いと、オフ状態となる。反対に、第7スイッチSW67は、保持電圧Vdが所定の電圧よりも高いと、ディスチャージ信号dhgによってオン状態となり、保持電圧Vdが所定の電圧よりも低いと、オフ状態となる。
第6スイッチSW66は、ON/OFF信号(/SW3)によって、極性切替スイッチ部7内の第3スイッチSW3と、相補的にオン状態またはオフ状態に制御される。同様に、第8スイッチSW68は、ON/OFF信号(/SW1)によって、極性切替スイッチ部7内の第1スイッチSW1と、相補的にオン状態またはオフ状態に制御される。すなわち、第1スイッチSW1、第3スイッチSW3がオン状態のとき、第8スイッチSW68、第6スイッチSW66はオフ状態となる。これに対して、第1スイッチSW1、第3スイッチSW3がオフ状態のとき、第8スイッチSW68、第6スイッチSW66はオン状態となる。なお、ON/OFF信号(/SW1)は、第1スイッチSW1を制御する、図示しないON/OFF信号(SW1)に対して位相反転したON/OFF信号を示している。同様に、ON/OFF信号(/SW3)は、第3スイッチSW3を制御する、図示しないON/OFF信号(SW3)に対して位相反転したON/OFF信号を示している。
これにより、変調用キャパシタ8の保持電圧に対応する保持電圧Vdが、所定の電圧よりも低い場合であって、第3スイッチSW3がオフ状態のときに、変調用キャパシタ8の第2端子8−P2と接地電圧Vsとを接続する充電経路が、抵抗63、第5スイッチSW65および第6スイッチSW66によって形成される。このとき、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1には、電圧VBが供給されるため、変調用キャパシタ8は充電され、保持電圧は上昇する。
一方、変調用キャパシタ8の保持電圧に対応する保持電圧Vdが、所定の電圧よりも高い場合であって、第1スイッチSW1がオフ状態のときに、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1と接地電圧Vsとを接続する放電経路が、抵抗64、第7スイッチSW67および第8スイッチSW68によって形成される。これにより、変調用キャパシタ8は放電され、保持電圧は下降する。
保持電圧Vdの値によって、充電経路または放電経路が形成され、保持電圧Vdは、所定の電圧となる。すなわち、変調用キャパシタ8の保持電圧を所定の電圧に調整することが可能である。なお、抵抗63および64は、充電経路および放電経路を流れる電流を制限する電流制限用の抵抗である。
図6は、実施の形態2に係わるスイッチの状態を示す図である。スイッチコントローラ5は、供給される変調信号に従って、第1スイッチSW1〜第4スイッチSW4、第6スイッチSW66および第8スイッチSW68の状態が図6に示すようになるようなON/OFF信号を出力する。
供給電圧VBUSをHレベルに変調するとき、スイッチコントローラ5は、第1スイッチSW1、第4スイッチSW4および第6スイッチSW66をオフ状態にし、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3および第8スイッチSW68をオン状態にするON/OFF信号を出力する。このとき、電圧比較器61が、ディスチャージ信号dhgを出力していれば、変調用キャパシタ8は、放電される。
また、供給電圧VBUSをLレベルに変調するとき、スイッチコントローラ5は、第1スイッチSW1、第4スイッチSW4および第6スイッチSW66をオン状態にし、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3および第8スイッチSW68をオフ状態にするON/OFF信号を出力する。このとき、電圧比較器61が、チャージ信号chgを出力していれば、変調用キャパシタ8は、充電される。
一方、変調をしていないとき(アイドル期間idle)、スイッチコントローラ5は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2および第6スイッチSW66をオン状態にし、第3スイッチSW3、第4スイッチSW4および第8スイッチSW68をオフ状態にするON/OFF信号を出力する。このとき、電圧比較器61が、チャージ信号chgを出力していれば、変調用キャパシタ8は、充電される。
すなわち、変調用キャパシタ8の充電は、変調用キャパシタ8の負極側端子8−P2が、直流電源装置1から切り離されたとき、すなわち第3スイッチSW3がオフ状態のときに変調用キャパシタ8の負極側端子8−P2から電流を引くことによって行われる。他方、変調用キャパシタ8の放電は、変調用キャパシタ8の正極側端子8−P1が直流電源装置1から切り離されたとき、すなわち第1スイッチSW1がオフ状態のときに変調用キャパシタ8の正極側端子8−P1から電流を引くことによって行われる。
これにより、変調していないときだけでなく、変調時においても、保持電圧Vdに従って、変調用キャパシタ8の充電または放電が実行され、変調用キャパシタ8の保持電圧が所定の電圧に調整される。この場合、調整される所定の電圧は、変調振幅電圧VCである。変調用キャパシタ8の保持電圧を調整することにより、保持電圧の安定化が図られる。保持電圧は変調振幅電圧VCに調整されるため、送信データに従って電力線10で変化する電圧振幅を安定化することが可能となる。
また、変調用キャパシタ8の保持電圧が、変調振幅電圧VCとなるように調整されるため、変調用キャパシタ8が定格電圧を超えるのを防ぐことが可能となる、すなわち、変調用キャパシタ8が、定格電圧を守って動作するようにできる。定格電圧を超え定格電圧違反で動作させると、変調用キャパシタ8の破壊に繋がり、電力線を用いた通信の信頼性を損なうため、定格電圧を守って動作することは重要である。
この実施の形態においては、過電圧保護回路65が、変調用キャパシタ8と並列的に接続されている。この過電圧保護回路65によって、電圧変調器4の電源投入時における不意の過電圧から、変調用キャパシタ8を保護することが可能である。例えば、電力線10における供給電圧VBUSの振幅が、ピーク・ピークで500(mV)であれば、変調用キャパシタ8の保持電圧である変調振幅電圧VCは、250(mV)であるため、2つの整流ダイオードを逆極性で並列的に接続することにより、過電圧保護回路65を構成することが可能である。このような単純な構成の過電圧保護回路65であっても、正極性の過電圧および負極性の過電圧から、変調用キャパシタ8を保護することが可能である。この実施の形態によれば、電源投入時の過電圧に対して変調用キャパシタ8を保護することが可能であるとともに、動作時においても変調用キャパシタ8の定格電圧を守るようにすることが可能であるため、変調用キャパシタ8を設けることにより、通信の信頼性が低下するのを抑制することが可能である。
図6では、充電経路および放電経路を流れる電流を制限するために、抵抗63および64を用いた例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、抵抗の代わりにMOSFETのようなトランジスタで構成された定電流回路を用いるようにしてもよい。
また、この実施の形態においては、送信局3は、検出信号によって、変調用キャパシタ8の保持電圧が所定の電圧を超えていることが通知されているときに、変調信号を出力する。そのため、変調振幅電圧VCよりも小さい絶対値の電圧振幅が、電力線10に送信されるのを防ぐことが可能であり、信頼性の高い送信が可能である。
電圧比較器61は、変調用キャパシタ8の保持電圧が、所定の電圧以上のとき、検出信号を出力することを述べたが、変調振幅電圧VCのときに、検出信号を出力するようにしてもよい。
この実施の形態に係わる変調用キャパシタ電圧調整回路6は、キャパシタ電圧監視部と、キャパシタ充電部と、キャパシタ放電部とを備えていると見なすことができる。この場合、変調用キャパシタ電圧監視部は、差動増幅器62および電圧比較器61を備え、変調用キャパシタ8の端子8−P1、8−P2間電圧を監視する。キャパシタ充電部は、抵抗63、第6スイッチSW66および第5スイッチSW65を備え、変調用キャパシタ8の端子8−P1、8−P2間電圧が所定の電圧よりも小さくなったときに、変調用キャパシタ8の負極端子8−P2を接地電圧Vs(電流負荷)に接続し、端子間電圧を大きくする。一方、キャパシタ放電部は、抵抗64、第8スイッチSW68および第7スイッチSW67を備え、変調用キャパシタ8の端子8−P1、8−P2間電圧が所定の電圧よりも大きくなったとき、変調用キャパシタ8の正極端子8−P1を接地電圧Vs(電流負荷)に接続し、端子間電圧を小さくする。
(実施の形態3)
図6で説明したように、変調用キャパシタ電圧調整部6は、供給電圧VBUSをHレベルに変調するときに、変調用キャパシタ8を放電することが可能であり、Lレベルに変調するときには、変調用キャパシタ8を充電することが可能である。この場合、変調用キャパシタ8を充電あるいは放電している時間は、電圧比較器61が出力しているチャージ信号chgおよびディスチャージ信号dhgの時間と供給電圧VBUSがLレベルとなっている期間およびHレベルとなっている期間によって定まる。すなわち、変調用キャパシタ電圧調整部6による変調用キャパシタ8に対する充電あるいは放電の指示(チャージ信号あるいはディスチャージ信号)のみならす、供給電圧VBUSがHレベルとなっている期間とLレベルとなっている期間を調整することによっても、変調用キャパシタ8の保持電圧を調整することができる。
すなわち、供給電圧VBUSがHレベルとなっている期間を長くすることにより、変調用キャパシタ8を放電可能とする期間を長くすることが可能であり、Hレベルの期間を短くすることにより、放電可能とする期間を短くすることができる。同様に、供給電圧VBUSがLレベルとなっている期間を長くすることにより、変調用キャパシタ8の充電可能期間を長くし、Lレベルの期間を短くすることにより、充電可能期間を短くすることができる。従って、Hレベルの期間とLレベルの期間を調整することによって、変調用キャパシタ8の保持電圧を調整することが可能である。
図5では、放電時および充電時に、抵抗64および63を電流が流れるため、抵抗64および63で損失が発生する。変調用キャパシタ8の保持電圧を、放電または充電で調整するが、調整するときの保持電圧の変化量によっては、抵抗64および63での損失が大きくなり、発熱が大きくなることが危惧される。
この実施の形態においては、実施の形態2で説明した変調用キャパシタ電圧調整部6による調整と、供給電圧VBUSのHレベルの期間とLレベルの期間の調整とが組み合わされる。組み合わせることにより、損失の低減が図られる。
図7は、実施の形態3に係わる親局の要部の構成を示すブロック図である。図7は、図5と類似しているため、主に相異点を説明する。相異点は、送信局3が、チャージ信号chgおよびディスチャージ信号dhgによって制御されるように変更され、送信局3Aとなっていることである。
この実施の形態においては、送信局3A内の伝送路符号化器として、マンチェスタ符号器31が設けられている。マンチェスタ符号器31には、送信すべき送信データ列が供給され、送信データ列に対してマンチェスタ符号化を行い、送信データ列に対応した変調信号を出力する。この実施の形態においては、マンチェスタ符号器31が、チャージ信号chgおよびディスチャージ信号dhgによって制御される。すなわち、マンチェスタ符号器31での符号化形式が、チャージ信号chgおよびディスチャージ信号dhgによってダイナミックに変更される。
マンチェスタ符号化においては、送信データの論理値をレベルの変化方向で表す。例えば、送信データが論理値“0”の場合には、供給電圧VBUSがHレベルからLレベルへ変化し、論理値“1”の場合には、供給電圧VBUSはLレベルからHレベルへ変化する。通常、マンチェスタ符号化においては、Hレベルの期間とLレベルの期間とを等しくして、直流成分がゼロとなるようにする。しかしながら、この実施の形態においては、Hレベルの期間とLレベルの期間が、ディスチャージ信号dhgとチャージ信号chgによってダイナミックに変更される。
図8は、実施の形態3に係わる電力線通信装置の動作を示す波形図である。同図において、横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示している。図8(A)は、送信データ列を示し、図8(B)〜図8(D)は、図8(A)の送信データ列に基づいて、マンチェスタ符号器31が出力する変調信号の波形を示している。図8(B)〜(D)の変調信号に従って、スイッチコントローラ5がON/OFF信号を出力し、極性切替スイッチ部7が、供給電圧VBUSを変調する。変調による供給電圧VBUSの電圧変化は、図8(B)〜(D)の変調信号の電圧変化と相似している。
図8において、tbnは、送信データのビット周期を示している。ビット周期tbnの半分のタイミングtcnで、送信データの論理値に従って変調信号がHレベルからLレベル(またはLレベルからHレベル)へ変化するように、マンチェスタ符号器31は動作する。
図8(B)は、変調時に変調用キャパシタ8に対して充電および放電の動作を実行しない場合を示している。また、図8(C)は、変調時に変調用キャパシタ8に対して充電の動作を実行する場合を示し、図8(D)は、変調時に変調用キャパシタ8に対して放電の動作を実行する場合を示している。区別をするために、便宜上、図8(B)は通常時変調信号、図8(C)は充電時変調信号、図8(D)は放電時変調信号と称する。
マンチェスタ符号器31は、チャージ信号chgおよびディスチャージ信号dhgによって、変調用キャパシタ8の充電および放電が通知されていない場合、図8(B)に示すような変調信号を出力する。すなわち、変調信号の周期とビット周期tbnとが一致するような変調信号を出力する。
これに対して、チャージ信号chgまたはディスチャージ信号dhgによって、充電または放電が通知されると、マンチェスタ符号器31は、変調信号を変化させるタイミングを変更する。この場合、送信データの論理値を表す変調信号の変化タイミングtcnは維持し、他の変化タイミングを変更する。具体的に述べると、マンチェスタ符号器31は、同じ論理値の送信データが続く場合を検出し、ビット周期tbnの境界における変調信号の変化タイミングを変更する。
図8を基にして説明すると、マンチェスタ符号器31は、送信データの論理値が“0”“0”あるいは“1”“1”と続いている場合を検出する。同じ論理値の連続を検出した場合、マンチェスタ符号器31は、この論理値に対応する2つのビット周期tbnの境界tcpにおいて、LレベルからHレベルへ変化するタイミングまたはHレベルからLレベルへ変化するタイミングをずらす。なお、図8において、矢印の付された変調信号の変化は、送信データの論理値を表す変化を示している。
図8(C)に示した充電時変調信号においては、Hレベルの期間が短くなり、Lレベルの期間が長くなるように、変調信号の立ち上がりおよび立ち下がりタイミングを、矢印dcで示す方向にずらす。これにより、境界tcpに対して、変調信号の立ち上がりは、時間tch分遅れ、また変調信号の立ち下がりは、時間tch分早くなる。その結果、供給電圧VBUSがLレベルとなっている期間が長くなり、変調用キャパシタ8を充電する時間を長くすることが可能となる。
一方、図8(D)に示した放電時変調信号においては、Lレベルの期間が短くなり、Hレベルの期間が長くなるように、変調信号の立ち上がりおよび立ち下がりタイミングを、矢印ddで示す方向にずらす。これにより、境界tcpに対して、変調信号の立ち上がりは、時間tdh分早く、また変調信号の立ち下がりは、時間tdh分遅くなる。その結果、供給電圧VBUSがHレベルとなっている期間が長くなり、変調用キャパシタ8を放電する時間を長くすることが可能となる。
すなわち、変調用キャパシタ8の保持電圧が、所定の電圧(変調振幅電圧VC)から外れたか否かが、チャージ信号chgおよびディスチャージ信号dhgによって、マンチェスタ符号化器31に通知され、マンチェスタ符号化器31は、通知に基づいて、符号化形式をダイナミックに変更する。
送信データの論理値を表す変調信号の変化タイミングは、充電時変調信号および放電時変調信号の両方において、ビット周期tbnの半分のタイミングtcnを維持している。そのため、符号化形式を変更しても、送信データのビットレートは変更されず、供給電圧VBUSのHレベルの期間とLレベルの期間の比率が変更されることになる。
実施の形態1〜3で説明したスイッチは、例えばMOSFETによって構成される。上記したように、親局2の負荷電流は、主にインダクタ9を介して子局に供給される。そのため、スイッチを構成するMOSFETとしては、比較的オン抵抗が大きなものを用いても、親局2での損失が大きくなるのを抑制することが可能である。そのため、親局を構成する部品コストの上昇を抑制しながら、放熱の抑制を図ることが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図2(C)では、変調を実施していないとき、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2をオン状態にしているが、第3スイッチSW3および第4スイッチSW4がオン状態となるようにしてもよい。この場合、変調用キャパシタ8の第1端子8−P1がフリーとなるため、第1端子8−P1を所定の正極の電圧に接続することにより、変調用キャパシタ8を充電することが可能である。
1 直流電源装置
2 親局
3 送信局
4 電圧変調器
5 スイッチコントローラ
6 変調用キャパシタ電圧調整部
8 変調用キャパシタ
9 インダクタ
10 電力線
11A〜11C 子局
70 ECU
71A〜71C アクチュエータ
72 バッテリー
80 自動車
SW1〜SW4、SW65〜SW68 第1スイッチ〜第8スイッチ
VB 直流電圧
VBUS 供給電圧

Claims (15)

  1. 電源と、
    電力線と、
    前記電力線へ供給される供給電圧を、送信すべき送信データに従って変調する親局と、
    を備え、
    前記親局は、
    変調振幅電圧で予め充電された変調用キャパシタと、
    前記送信データに従って、前記電力線に接続される前記変調用キャパシタの極性を定める切替部と、
    前記電源と前記電力線との間に接続されたインダクタと、
    を備える、
    電力線通信装置。
  2. 請求項1に記載の電力線通信装置において、
    前記変調用キャパシタは、前記電源と前記電力線との間に接続され、前記電力線に接続される前記変調用キャパシタの極性が、前記切替部によって反転される、電力線通信装置。
  3. 請求項2に記載の電力線通信装置において、
    前記インダクタは、前記変調用キャパシタと並列的に接続されている、電力線通信装置。
  4. 請求項3に記載の電力線通信装置において、
    前記親局は、
    前記変調用キャパシタの端子間電圧を監視するキャパシタ電圧監視部と、
    前記端子間電圧が所定の電圧よりも小さくなったとき、前記変調用キャパシタの負極端子に電流負荷を接続し、前記端子間電圧を大きくさせるキャパシタ充電部と、
    を備える、
    電力線通信装置。
  5. 請求項4に記載の電力線通信装置において、
    前記親局は、前記端子間電圧が所定の電圧よりも大きくなったとき、前記変調用キャパシタの正極端子に電流負荷を接続し、前記端子間電圧を小さくさせるキャパシタ放電部を備える、
    電力線通信装置。
  6. 請求項5に記載の電力線通信装置において、
    前記親局は、前記端子間電圧が所定の電圧から外れたとき、前記送信データの符号化形式を変更する伝送路符号化器を備える、
    電力線通信装置。
  7. 請求項3に記載の電力線通信装置において、
    前記電源の電圧と、変調されていないときの前記電力線の電圧は同じである、
    電力線通信装置。
  8. 送信すべき送信データに従って電力線に供給する供給電圧を変調する車載装置であって、
    変調振幅電圧で予め充電された変調用キャパシタと、
    前記送信データに従って、前記電力線に接続される前記変調用キャパシタの極性を定める切替部と、
    前記電力線に接続され、所定の電圧を前記電力線に供給するインダクタと、
    を備える、
    車載装置。
  9. 請求項8に記載の車載装置において、
    前記変調用キャパシタは、電源と前記電力線との間に接続され、前記電力線に接続される前記変調用キャパシタの極性が、前記切替部によって定められる、
    車載装置。
  10. 請求項9に記載の車載装置において、
    前記変調用キャパシタの端子間電圧を監視するキャパシタ電圧監視部と、
    前記キャパシタ電圧監視部による監視により、前記変調用キャパシタの前記端子間電圧が所定の電圧よりも小さいことを検出したとき、前記変調用キャパシタの負極を電流負荷に接続して、前記変調用キャパシタを充電するキャパシタ充電部と、
    前記キャパシタ電圧監視部による監視により、前記変調用キャパシタの前記端子間電圧が所定の電圧よりも大きいことを検出したとき、前記変調用キャパシタの正極を電流負荷に接続して、前記変調用キャパシタを放電するキャパシタ放電部と、
    をさらに備える、車載装置。
  11. 請求項10に記載の車載装置において、
    前記インダクタは、前記電源と前記電力線との間に接続され、
    前記切替部は、前記供給電圧を変調していないとき、前記電源と前記電力線との間を電気的に接続するスイッチを備え、
    前記供給電圧が変調されていないとき、前記電源と前記電力線との間には、前記スイッチと前記インダクタが並列的に接続されている、
    車載装置。
  12. 電源から供給される供給電圧を、送信すべき送信データに従って変調する親局と、電力線によって前記親局に接続される複数の子局とを備えた車載システムであって、
    前記親局は、
    変調振幅電圧で予め充電された変調用キャパシタと、
    前記送信データに従って、前記電源と前記電力線との間に接続される前記変調用キャパシタの極性を定める切替部と、
    前記電源と前記電力線との間に接続されたインダクタと、
    を備える、
    車載システム。
  13. 請求項12に記載の車載システムにおいて、
    前記親局は、
    前記変調用キャパシタの端子間電圧を監視するキャパシタ電圧監視部と、
    前記キャパシタ電圧監視部による監視により、前記変調用キャパシタの前記端子間電圧が所定の電圧よりも小さいことを検出したとき、前記変調用キャパシタの負極を電流負荷に接続して、前記変調用キャパシタを充電するキャパシタ充電部と、
    前記キャパシタ電圧監視部による監視により、前記変調用キャパシタの前記端子間電圧が所定の電圧よりも大きいことを検出したとき、前記変調用キャパシタの正極を電流負荷に接続して、前記変調用キャパシタを放電するキャパシタ放電部と、
    をさらに備える、
    車載システム。
  14. 請求項13に記載の車載システムにおいて、
    前記切替部は、供給電圧を変調していないとき、前記電源と前記電力線との間を電気的に接続するスイッチを備え、
    前記供給電圧が変調されていないとき、前記電源と前記電力線との間には、前記スイッチと前記インダクタが並列的に接続されている、
    車載システム。
  15. 請求項14に記載の車載システムにおいて、
    前記複数の子局は、前記電力線の前記供給電圧に基づいて駆動されるコイルと、前記送信データに基づいて、前記コイルの駆動を制御する通信回路を備えた子局を含む、
    車載システム。
JP2018003557A 2018-01-12 2018-01-12 電力線通信装置、車載装置および車載システム Active JP6893181B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018003557A JP6893181B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 電力線通信装置、車載装置および車載システム
PCT/JP2018/040652 WO2019138664A1 (ja) 2018-01-12 2018-11-01 電力線通信装置、車載装置および車載システム
US16/755,974 US10862537B2 (en) 2018-01-12 2018-11-01 Power line communication device, in-vehicle device and in-vehicle system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018003557A JP6893181B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 電力線通信装置、車載装置および車載システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019125853A JP2019125853A (ja) 2019-07-25
JP6893181B2 true JP6893181B2 (ja) 2021-06-23

Family

ID=67218554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018003557A Active JP6893181B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 電力線通信装置、車載装置および車載システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10862537B2 (ja)
JP (1) JP6893181B2 (ja)
WO (1) WO2019138664A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7192421B2 (ja) * 2018-11-15 2022-12-20 株式会社ジェイテクト センサ情報出力装置および車両制御装置
US11063630B2 (en) * 2019-11-01 2021-07-13 Cisco Technology, Inc. Initialization and synchronization for pulse power in a network system
JP7491362B2 (ja) * 2020-02-18 2024-05-28 住友電気工業株式会社 セキュリティシステム、車両、セキュリティ装置および正当性判断方法
US20210313810A1 (en) * 2020-04-02 2021-10-07 Qualcomm Incorporated Modulating supply voltage generated by voltage regulator for transmission of data and power
EP3982513B1 (en) * 2020-10-08 2022-12-14 Melexis Technologies NV Transmitter for power line communication
DE102021205523A1 (de) * 2021-05-31 2022-12-01 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Busteilnehmer, Bussystem und Verfahren zur Datenübertragung in einem Zweidraht-Bussystem
LU500617B1 (de) * 2021-09-03 2023-03-03 Phoenix Contact Gmbh & Co Übertragungssystem und Übertragungsverfahren zur Übertragung von Daten und Energie über eine Zweidrahtleitung
US20230096639A1 (en) * 2021-09-24 2023-03-30 Simmonds Precision Products, Inc. Power and communication systems for remote components
US20240107936A1 (en) 2022-09-29 2024-04-04 Honda Motor Co., Ltd. Information output device and information output method

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5444378A (en) * 1988-07-13 1995-08-22 Electronic Development Inc. Battery state of charge monitor
JP2004096602A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Yazaki Corp 車両用電源重畳多重通信装置の中継器
WO2009048387A2 (en) 2007-10-11 2009-04-16 Milux Holding Sa System and method for embryo control
US9439745B2 (en) 2007-10-11 2016-09-13 Peter Forsell Method for controlling flow of intestinal contents in a patient's intestines
JP2015009791A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 本田技研工業株式会社 車両用電源装置
JP5829652B2 (ja) * 2013-07-02 2015-12-09 本田技研工業株式会社 車両用電源装置
JP5734472B1 (ja) * 2014-01-29 2015-06-17 三菱電機株式会社 車載電子制御装置
JP6191502B2 (ja) * 2014-02-25 2017-09-06 株式会社アドヴィックス 車両の電動制動装置
JP6264940B2 (ja) * 2014-02-27 2018-01-24 株式会社デンソー 通信システム
KR20140094674A (ko) 2014-06-30 2014-07-30 최창준 직류 전력선 통신 제어장치
CN107342793B (zh) 2016-04-28 2021-06-29 松下知识产权经营株式会社 电力发送装置、电力接收装置以及电力传送系统
JP6751512B2 (ja) * 2016-12-08 2020-09-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載用電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019138664A1 (ja) 2019-07-18
JP2019125853A (ja) 2019-07-25
US10862537B2 (en) 2020-12-08
US20200304172A1 (en) 2020-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6893181B2 (ja) 電力線通信装置、車載装置および車載システム
US7015594B2 (en) Vehicle-mounted electric generator control system which selectively supplies regenerative field current to battery in accordance with currently available generating capacity
US8710807B2 (en) Electric rotating machine for vehicle
JP2007525076A (ja) 双方向性のデータ伝送および電力伝送のための方法およびシステム
WO2008029659A1 (fr) Système électronique, dispositif électronique et dispositif d'alimentation
US10333744B2 (en) Circuit assembly for a switchable line termination of a serial bus
US10700741B2 (en) Electronic control apparatus provided with power line communication function, actuator, electronic control system, and automobile using same
US11424670B2 (en) Drive device for switch
EP3054618B1 (en) Communication apparatus and motor control apparatus
JP4316568B2 (ja) 車両用発電機の制御システム
US20220361308A1 (en) A power supply device, a power receiving device and power supply and receipt methods
CN112217440A (zh) 对缓冲电容器充电的系统和方法
US6229291B1 (en) Current sharing control system of power supply and output voltage sensing circuit
CN101213652A (zh) 半导体集成电路装置
KR20090045238A (ko) 전원장치
JP5924229B2 (ja) 車両用回転電機
US11095277B2 (en) Cable voltage drop compensation
US20220052873A1 (en) Network communication system with bidirectional current modulation for transmitting data
US9293987B2 (en) Differential driver for inductive load
US10338671B2 (en) Power supply circuit and power supply system
EP3200334B1 (en) Dc-dc converter and associated control method
US7411849B2 (en) Apparatus and method for transferring an analog signal between isolated systems
US7504853B2 (en) Arrangement for compensation of ground offset in a data bus system
US20210111624A1 (en) Charge pump circuit and power supplying method having dynamic voltage adjusting mechanism of the same
CN114465831A (zh) 以太网络供电装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6893181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250