JP6264940B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、マスタと複数のスレーブとからなる各通信ノードが、給電線を兼ねる通信線路を介して従属接続されてなる通信システムに関する。
車載機器においては、ECU(Electronic Control Unit)とセンサやアクチュエータとの間を接続するケーブルの本数を減らすことで、車両の燃費を改善したり、低コスト化に貢献できる。ケーブルの本数を減らす手段として、電源線を介して通信信号を伝搬させるPLC(Power Line Communication)が広く用いられている。
PLCの一例として、非特許文献1に開示されているPower over APIXがある。Power over APIXは、送信機と受信機との間において1対1で通信を行うもので、交流結合により電源線の直流成分をカットして通信信号を受信し、インダクタで通信信号をカットして電源を得る、というように、電源と通信信号とが互いに影響を及ぼさない状態で通信を行うことを可能にしている。
APIX Industrial Standard connectivity for industrial applications ,White Paper ,October 2009 ,Version 1.0 ,By Markus Romer(oはオーウムラウト),Inova Semiconductors ,GmbH
しかしながら、車載機器では、1つのマスタであるECUがセンサやアクチュエータなどの複数のスレーブを制御する形態を採ることが多い。このような制御形態にPower over APIXを適用すると、1つのECUと複数のスレーブとをそれぞれ個別に接続する必要があり、配線が冗長になると共に、ECUに多数の通信用ポートを用意しなければならなくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マスタと複数のスレーブとの間の接続形態を簡単にしてPLCを導入できる通信システムを提供することにある。
請求項1記載の通信システムによれば、マスタと複数のスレーブとからなる各通信ノードが、給電線を兼ねる通信線路を介して従属接続され、各通信ノードは、通信線路にインダクタを介して接続されることで給電される。また、通信線路に交流結合されて通信信号を送受信し、マスタと複数のスレーブとの間で双方向通信が可能に構成されている。このように構成すれば、マスタと複数のスレーブとの間の配線接続を簡単にして、PLCを導入できる。
また、各通信ノードが備える信号歪補正回路は、通信線路における磁気飽和現象に基づく信号波形の歪量を検出し、その歪量に応じて信号波形の歪を補正する。すなわち、マスタと複数のスレーブとを従属接続すると、通信線路に流れる電流にインダクタのインダクタンスが作用して磁気飽和現象が発生する可能性があり、磁気飽和現象が発生すると通信信号波形に歪が生じて通信エラーが生じるおそれがある。それに対して、請求項1,及び7によれば、実際に通信を行った際に発生した磁気飽和現象に基づく信号波形の歪量に応じて信号波形の歪をダイナミックに補正できるので、通信エラーの発生を回避できる。
そして、請求項1記載の通信システムによれば、前記信号歪補正回路は、受信信号をA/D変換するA/D変換器と、A/D変換されたデータを閾値データと比較した結果に応じて二値データを出力する比較器と、この比較器の入力データと出力データとの差を演算する減算器と、前記差のデータ値に応じて、A/D変換器の出力データを補正する補正回路とで構成される。
請求項2記載の通信システムによれば、前記信号歪補正回路は、受信信号の1ビット期間内における信号振幅の増減状態を判定する増減判定手段と、時定数が変更可能に構成されるローパスフィルタと、前記増減状態に応じて、ローパスフィルタの時定数を変更する調整信号を生成して出力する調整信号出力手段とで構成される。
請求項7記載の通信システムによれば、前記信号歪補正回路は、前記受信信号のレベルを最大閾値と比較する第1比較器と、前記受信信号のレベルを最小閾値と比較する第2比較器と、前記受信信号のレベルを、前記最大閾値と前記最小閾値との間に設定される中間閾値と比較する第3比較器と、これら第1〜第3比較器の出力信号に応じて、アップ/ダウンカウントを行うアップダウンカウンタと、このアップダウンカウンタのカウント値をD/A変換して調整信号を出力するD/A変換器と、前記調整信号が非反転入力端子に与えられるオペアンプ(84)を備え、前記受信信号を反転増幅する反転増幅器とで構成される。
第1実施形態であり、通信システムの構成を示す図 第2実施形態を示す図1相当図 第3実施形態を示す図1相当図 第4実施形態であり、磁気飽和現象を説明する図 磁気飽和による通信信号波形に生じる歪みを示す図 通信線路を介して各スレーブに流れる電流量の変化を示す図 スレーブの構成を示す機能ブロック図 磁気飽和回路の構成を示す機能ブロック図 磁気飽和回路の作用を示す信号波形図 第5実施形態を示す図8相当図 サンプルホールド回路が信号レベルをサンプルするタイミングを示す図 各電圧波形の変化を示す図 第6実施形態を示す図10相当図 第7実施形態を示す図10相当図 第8実施形態を示す図10相当図 受信信号波形,各動作周期におけるカウンタ値及び反転増幅回路の出力電圧の変化を示す図
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、1つのマスタ1(通信ノード)と複数のスレーブ2(1,2,3,…)(通信ノード)とが、シングルエンド型の通信線路3を介して従属(カスケード)接続されて構成されている。マスタ1は、直流電源4を内蔵しており、その直流電源4にはデカップリングキャパシタ5及び送受信部6が並列に接続されている。すなわち送受信部6は、直流電源4より電源が供給されて動作する。
送受信部6の入出力端子は、カップリングキャパシタ7を介して通信線路3(1)に接続されていると共に、終端抵抗8を介してグランドに接続されている。また、直流電源4の正側端子は、インダクタ9を介して通信線路3(1)に接続されている。すなわち、通信線路3(1)は、スレーブ2への給電線も兼ねている。
通信線路3(1)の他端は、インダクタ10(1)を介して、スレーブ2(1)の本体である通信回路部11(1)の電源端子に接続されている。その電源端子とグランドとの間には、デカップリングキャパシタ12(1)が接続されており、通信回路部11(1)には、通信線路3(1)を介して動作用電源が給電されている。また、通信線路3(1)の他端は、カップリングキャパシタ13(1)を介して通信回路部11(1)のマスタ側入出力端子に接続されている。その入出力端子は、終端抵抗14(1)を介してグランドに接続されている。
通信回路部11(1)は、ロジック回路15(1)を中心に、マスタ側受信部(レシーバ)16(1)及びマスタ側送信部(ドライバ)17(1),並びにスレーブ側送信部18(1)及びスレーブ側受信部19(1)を備えている。マスタ1より送信された信号(例えば通信レートが数MHz〜数GHz程度)は、カップリングキャパシタ13(1)により直流成分(電源)がカットされてマスタ側受信部16(1)に入力され、マスタ側受信部16(1)を介してロジック回路15(1)に入力される。ロジック回路15(1)がマスタ1に対して送信する信号は、マスタ側送信部17(1)及びカップリングキャパシタ13(1)を介して通信線路3(1)に出力される。
また、ロジック回路15(1)が下流側のスレーブ2(2)に対して送信する信号は、スレーブ側送信部18(1)及びカップリングキャパシタ20(1)を介して通信線路3(2)に出力される。スレーブ2(2)よりスレーブ2(1)に送信された信号は、通信線路3(2)及びカップリングキャパシタ20(1)を介してスレーブ側受信部19(1)に入力され、スレーブ側受信部19(1)を介してロジック回路15(1)に入力される。通信回路部11(1)のスレーブ側入出力端子は、終端抵抗21(1)を介してグランドに接続されている。また、通信回路部11(1)の電源端子は、インダクタ22(1)を介して通信線路3(2)に接続されている。尚、他のスレーブ2(2),2(3),…の構成もスレーブ2(1)と同様である。
次に、本実施形態の作用について説明する。マスタ1が内蔵する直流電源4の電源は、インダクタ9を介して通信線路3(1)に供給され、スレーブ2(1)においてインダクタ10(1)を介して通信回路部11(1)に供給される。マスタ1は、図示しないがマイクロコンピュータで構成される通信制御部を備えている。そして、マスタ1がスレーブ2に対して送信する信号は、カップリングキャパシタ7を介して通信線路3(1)に供給され、スレーブ2(1)においてカップリングキャパシタ13(1)を介して通信回路部11(1)に供給される。
つまり、通信線路3(1)には、電源に通信信号が重畳されて伝送されるが、スレーブ2(1)では、インダクタ10(1)により信号成分がカットされて電源のみが通信回路部11(1)の電源端子に供給される。また、通信線路3(1)を介して供給される電源は、カップリングキャパシタ13(1)によりカットされ、通信信号のみが通信回路部11(1)に入力される。
尚、マスタ1は、通信信号においてスレーブ2(1,2,3,…)の宛先アドレスを個別に指定して送信する。スレーブ2のロジック回路15は、受信した信号に含まれているアドレスが自身宛てであれば、同信号に含まれているコマンドの内容に応じてマスタ1に応答を返す。例えば、ロジック回路15には、図示しないが加速度センサ等のセンサが接続されており、そのセンサからの出力信号の有無などの情報をマスタ1に返信する。一方、前記信号に含まれているアドレスが自身宛てでなければ、受信した信号をそのまま、スレーブ側送信部18を介して下流側のスレーブ2に送信する。
また、ロジック回路15は、下流側のスレーブ2より送信された信号を、スレーブ側受信部19(1)を介して受信すると、受信した信号をそのまま、マスタ側送信部17(1)を介して上流側(スレーブ2又はマスタ1)に送信する。
以上のように本実施形態によれば、マスタ1と複数のスレーブ2とからなる各通信ノードを、給電線を兼ねる通信線路3を介して従属接続し、各スレーブ2には、通信線路3にインダクタ10を介して接続することで給電する。また、各スレーブ2は、通信線路3にカップリングキャパシタ13により交流結合されて通信信号を送受信し、マスタ1と複数のスレーブ2との間で双方向通信が可能となるように構成した。したがって、マスタ1と複数のスレーブ2との間の配線接続を簡単にして、PLCを導入できる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図2に示すように、第2実施形態の通信システムでは、通信線路が、第1実施形態のシングルエンド型と異なり差動型で構成されており、マスタ及びスレーブも差動信号の伝送に対応した構成となっている。
すなわち、マスタ1Dは、差動信号を送信する送信部6T及び差動信号を受信する受信部6Rを有する送受信部6Dを備えており、その入出力端子は、カップリングキャパシタ7H,7Lを介して通信線路31H(1),31L(1)に接続されている。また、前記入出力端子は、終端抵抗8H(1),8L(1)を介してグランドに接続されている。直流電源4の正側,負側端子は、それぞれインダクタ9H,9Lを介して通信線路31H(1),31L(1)に接続されている。
スレーブ2D(1)も、差動信号を送受信する通信回路部11D(1)を備えており、そのマスタ側入出力端子は、カップリングキャパシタ13H(1),13L(1)を介して通信線路31H(1),31L(1)に接続されている。また、通信線路31H(1),31L(1)は、インダクタ10H(1),10L(1)を介して通信回路部11D(1)の電源端子,グランド端子にそれぞれ接続されている。
通信回路部11D(1)のスレーブ側入出力端子は、カップリングキャパシタ20H(1),20L(1)を介して通信線路31H(2),31L(2)に接続されており、また、前記入出力端子は、終端抵抗21H(1),21L(1)を介してグランドに接続されている。通信回路部11D(1)の電源端子は、インダクタ22H(1)を介して通信線路31H(2)に接続されており、グランド端子は、インダクタ22L(1)を介して通信線路31L(2)に接続されている。尚、他のスレーブ2D(2),2D(3),…の構成もスレーブ2D(1)と同様である。
次に、第2実施形態の作用について説明する。例えば直流電源4の電圧が5Vであれば、送受信部6Dが差動信号を伝送しない状態で、通信線路31H(1)の電位は5V,通信線路31L(1)の電位は0Vである。そして、送受信部6Dは、通信線路31H(1)の電位を、5Vを中心電圧として例えば±0.5V変動させるように駆動し、通信線路31L(1)の電位を、0Vを中心電圧として例えば±0.5V変動させるように駆動する。これにより、通信回路部11D(1)が受信する差動信号の差動電圧は±1.0Vに変動するので、2値信号が伝送される。
以上のように第2実施形態によれば、マスタ1Dと複数のスレーブ2Dとを、差動信号を伝送する通信線路31H,31Lを介して従属接続したので、差動信号を伝送する通信システムについても本発明を適用することで、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、マスタ1Dと複数のスレーブ2Dとが通信線路31H,31Lを介して双方向通信を行うように構成した。これに対して第3実施形態では、図3に示すように、差動信号を伝送する通信線路を2組設け、各通信線路で片方向通信を行うように構成している。そして、マスタ及びスレーブも上記の伝送形式に対応した構成となっている。
マスタ1DUの送受信部6Dは第2実施形態と同じ構成であり、送信部6T及び受信部6Rを備えている。送信部6Tの差動出力端子は、通信線路31D(1)に接続されており、スレーブ2DU側に信号を送信する。受信部6Rの差動入力端子は、通信線路31U(1)に接続されており、スレーブ2DU側より送信された信号を受信する。
スレーブ2DU(1)も、第2実施形態と同じ構成の通信回路部11D(1)を備えており、マスタ側受信部16D(1)の差動入力端子は、通信線路31D(1)に接続されている。また、マスタ側送信部17D(1)の差動出力端子は、通信線路31U(1)に接続されている。そして、スレーブ側送信部18D(1)の差動出力端子は、通信線路31D(2)に接続されており、スレーブ側受信部19D(1)の差動入力端子は、通信線路31U(2)に接続されている。
尚、通信線路31Uは、通信線路31D側と対象に、インダクタ10及び22やカップリングキャパシタ13及び20,終端抵抗14及び21等が接続されているが、これら全てに符号を付すと図示が徒に複雑になるので、省略する。
以上のように構成される第3実施形態によれば、マスタ1DUは、スレーブ2DUに差動信号を送信する場合は通信線路31Dを用いて送信し、スレーブ2DUがマスタ1DUに差動信号を送信する場合は通信線路31Uを用いて送信する。したがって、2組の差動通信線路31D,31Uを用いて片方向通信を行う通信システムにおいても、第1又は第2実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
先ず、上記実施形態の通信システムを構成した場合に発生する信号波形の歪について説明する。通信線路3に流れる電流量が多くなると、インダクタ10等において磁界の増大に対し磁束密度が変化しなくなる磁気飽和現象が発生し(図4参照)、自己インダクタンスの減少により信号波形に歪が生じる(図5参照)。このような歪は、通信エラーの原因となる。
上記実施形態のように、各通信ノードを従属接続した構成では、図6に示すように、マスタ1に近いスレーブ2のインダクタ10ほど電流が多く流れ(I1+I2+I3→I2+I3→I3→…)、磁気飽和が起こり易くなる。そこで、第4実施形態では、図7に示すように、スレーブ41のマスタ側受信部16の入力側に磁気飽和補正回路42(信号歪補正回路)を挿入し、この磁気飽和補正回路42により信号波形の歪を補正する。尚、後述するように、マスタ側受信部16は不要となる場合がある。
また、上記の磁気飽和現象は、スレーブ41が他のスレーブ41より送信された信号を受信する場合や、マスタ1がスレーブ41より送信された信号を受信する場合についても同様に発生する。したがって、実際には、磁気飽和補正回路42をスレーブ側受信部19の入力側や、マスタ1の受信部6Rの入力側にも配置する必要がある。但し、説明を簡単にするため、代表的にマスタ側受信部16の入力側にのみ磁気飽和補正回路42を示して説明する(第5実施形態以降も同様)。
図8に示すように、磁気飽和補正回路42は、A/D(ADC)変換器43,減算器44(補正回路)及び45,スライサ46で構成されている。A/D変換器43は、例えば8ビットであり、スライサ46は、A/D変換器43の中間値「127」を閾値として、A/D変換器43によりA/D変換され、減算器44を介して入力されるデータと比較する。そして、入力データが閾値を超えていれば8ビットの最大データ値「255」を出力し、閾値以下であればデータ値「0」を出力する。つまり、スライサ46はデジタルコンパレータ(比較器)である。
減算器45は、スライサ46の入力データ(node0)より出力データ(node1)を減算して、減算結果(error)を減算器44に出力する。減算器44は、A/D変換器43の出力データより、上記減算結果(error)を減算してスライサ46に出力する。
次に、第4実施形態の作用について説明する。図9に示すように、スレーブ41がマスタ側より受信した信号波形に磁気飽和によるひずみが生じていれば、ハイレベルの信号が継続すると信号振幅は漸減するように変化し、ローレベルの信号が継続すると信号振幅は漸増するように変化する(図中に破線で示す)。これに対してスライサ46が出力するデータは、A/D変換データが閾値を跨いで変化しない限り、ハイレベル(255),ローレベルに対応する値(255,0;二値データ)となる。
磁気飽和により信号波形に歪が生じていると、受信信号がハイレベルを示す期間では、A/D変換データがスライサ46の出力データよりも小さくなるので、減算器45の減算結果(error)は負の値となり、減算器44が減算を行った結果は、減算結果(error)の絶対値の加算になる。したがって、この期間では、A/D変換データの減少を補うように、スライサ46の出力データとの差分(error0,error1,error2,…)が加算される。
一方、受信信号がローレベルを示す期間では、A/D変換データがスライサ46の出力データよりも大きく、減算器45の減算結果(error)は正の値となり、減算器44では、A/D変換データより減算結果(error)がそのまま減算される。したがって、この期間では、A/D変換データの増加を抑制するように、スライサ46の出力データとの差分が減算される。尚、この場合マスタ側受信部16は不要となり、スライサ46が出力する
デジタルデータはそのままロジック回路15に入力される。
以上のように第4実施形態によれば、マスタ1及びスレーブ41の各通信ノードに、通信線路3における磁気飽和現象に基づく信号波形の歪量を検出し、前記歪量に応じて前記信号波形の歪を補正する磁気飽和補正回路42を備える。磁気飽和補正回路42は、受信信号をA/D変換器43によりA/D変換し、スライサ46がA/D変換されたデータを閾値データと比較した結果に応じて二値データを出力し、減算器45がスライサ46の入力データと出力データとの差を演算し、減算器44が前記差のデータ値に応じてA/D変換器の43出力データを補正する。したがって、実際に通信が行われた際に生じている信号波形の歪量に応じて、歪を低減するように信号波形をダイナミックに補正して通信エラーの発生を回避できる。
(第5実施形態)
図10に示すように、第5実施形態のスレーブ51は、第4実施形態と異なる構成の磁気飽和補正回路52を備えている。磁気飽和補正回路52は、サンプルホールド回路(S/H)53(増減判定手段),コンパレータ54(増減判定手段),制御回路55(調整信号出力手段),時定数可変ローパスフィルタ(LPF,以下、単にLPFと称す)56及び加算器57で構成されている。そして、マスタ側受信部16には、受信信号が加算器57を介して入力されている。
サンプルホールド回路53は、図11に示すように、通信信号の1ビット期間内に、加算器57の出力信号のレベルを少なくとも2回サンプリングして(それぞれ、Vn,Vpとする)各サンプル値を保持する。尚、サンプリング周期は、上記条件を満たすように設定する。コンパレータ54は、サンプルホールド回路53がホールドしている2つのレベルVn,Vpを比較し、Vn<Vpであればハイレベル信号(up)を、Vn>Vpであればローレベル信号(down)を制御回路55に出力する。制御回路55は、マスタ側受信部16より入力される受信データとコンパレータ54より入力される信号に応じてLPF56に制御信号(cnt)(調整信号)を出力する。
LPF56は、制御信号(cnt)に応じてフィルタの時定数を変化させ、マスタ側受信部16より出力される受信データ(アナログ)を低域濾波(積分)する。そして、加算器57は、スレーブ51の受信信号レベルに、LPF56の出力信号をアナログ演算により加算する。これにより、信号波形の歪を補正するようにフィードバックループが構成されている。
次に、第5実施形態の作用について説明する。尚、加算器57の入力端子をnode0,出力端子をnode1,LPF56の出力端子をnode2とする。磁気飽和により信号波形に歪が生じていると、受信信号がハイレベルを示す期間では、フィードバックによる補正が作用しない初期段階ではnode1の信号レベルも減少するのでVn>Vpとなる(図12参照)。したがって、コンパレータ54はローレベル信号(down)を出力し、制御回路55は制御信号(cnt)をデクリメントする。例えば、初期値が4ビットで「0011」であれば「0010」に変化させる。
LPF56は、上記制御信号(cnt)の変化を受けて時定数を低下させ、通過帯域幅を拡げる。これにより、LPF56の出力信号(node2)は漸増するように変化し、前記出力信号が加算器57で受信信号に加算されることで、マスタ側受信部16に入力される信号の波形歪がキャンセルされる。
一方、受信信号がローレベルを示す期間では、補正が作用しない初期段階ではnode1の信号レベルが増加するのでVn<Vpとなる。したがって、コンパレータ54はハイレベル信号(up)を出力し、制御回路55は制御信号(cnt)をインクリメントする。LPF56は、上記制御信号(cnt)の変化を受けて時定数を増加させ、通過帯域幅を狭める。これにより、LPF56の出力信号(node2)は漸減するように変化し、前記出力信号が加算器57で受信信号に加算されることで、マスタ側受信部16に入力される信号の波形歪がキャンセルされる。したがって、受信信号波形の勾配(歪)がなくなるようにネガティブフィードバック制御される。
また、受信信号がハイレベルを示す期間において、コンパレータ54がハイレベル信号(up)を出力した場合は、フィードバックによる補正量が過剰であることを示すので、制御回路55は制御信号(cnt)をインクリメントして、補正量を減少させる。
また、サンプルホールド回路53が、受信信号がハイ/ローレベル間で遷移する期間にVn,Vpをサンプルしたとすると、これは磁気飽和による信号波形の歪とは無関係の情報となる。そこで、制御回路55は、受信信号の二値レベル変化をモニタして、コンパレータ54が上記遷移期間に出力した信号は無視する。尚、サンプルホールド回路53のサンプルタイミングが、例えば受信データ列よりCDR(Clock Data Recovery)により再生されたクロック信号に同期して設定され、二値レベル間の遷移に係らないタイミングで行われる場合、制御回路55は受信信号をモニタする必要はない。
以上のように第5実施形態によれば、磁気飽和補正回路52は、時定数が変更可能に構成されるLPF56を備え、受信信号の1ビット期間内における信号振幅の増減状態をサンプルホールド回路53及びコンパレータ54により判定し、制御回路55は、前記増減状態に応じて、LPF56の時定数を変更する制御信号(cnt)を生成して出力する。したがって、第4実施形態のようにA/D変換器43を使用せずとも、磁気飽和による信号波形の歪を補正できる。
(第6実施形態)
図13に示す第6実施形態は、第5実施形態の構成をより具体的に示すものである。スレーブ61が備える磁気飽和補正回路62は、制御回路55に相当するアップ/ダウンカウンタ63(調整信号出力手段)及びD/A変換器(DAC)64(調整信号出力手段)と、LPF56に相当するGm−Cフィルタ65とを備えている。コンパレータ54の出力信号は、アップ/ダウンカウンタ63に対しアップ/ダウン制御信号(up/down)として入力されている。アップ/ダウンカウンタ63のカウント値(cnt)はD/A変換器64によりD/A変換され、D/A変換されたアナログ信号がGm−Cフィルタ65に時定数制御信号として入力されている。
Gm−Cフィルタ65は、コンダクタンスgmが調整可能であるトランスコンダクタアンプ(Gm)66(抵抗可変手段)及びコンデンサ67(容量C)で構成され、フィルタの時定数は1/gm・Cで与えられる。トランスコンダクタアンプ66は、D/A変換器64より入力される時定数制御信号に応じてコンダクタンスgmを変化させる。
次に、第6実施形態の作用について説明する。受信信号がハイレベルを示す期間に磁気飽和による信号波形に歪が生じていると、コンパレータ54はローレベル信号(down)を出力し、アップ/ダウンカウンタ63をデクリメントする。Gm−Cフィルタ65は、そのカウント値の減少を受けてコンダクタンスgmを増加させて時定数を低下させ、通過帯域幅を拡げる。一方、受信信号がローレベルを示す期間では、コンパレータ54はハイレベル信号(up)を出力し、アップ/ダウンカウンタ63をインクリメントする。Gm−Cフィルタ65は、そのカウント値の増加を受けてコンダクタンスgmを減少させて時定数を増加させ、通過帯域幅を狭める。これにより、第5実施形態と同様の作用となる。
以上のように第6実施形態によれば、アップダウンカウンタ63は、コンパレータ54による増減状態の判定結果に従いアップ/ダウンカウントを行い、D/A変換器64は、アップダウンカウンタ63のカウント値をD/A変換してGm−Cフィルタ65に時定数制御信号を出力する。そして、Gm−Cフィルタ65を、トランスコンダクタアンプ66及びコンデンサ67で構成した。したがって、第5実施形態と同様の効果が得られる。
(第7実施形態)
図14に示すように、第7実施形態のスレーブ71が備える磁気飽和補正回路72は、第6実施形態のD/A変換器64を周波数制御回路73(frequency control)に置き換え、Gm−Cフィルタ65をスイッチトキャパシタフィルタ74に置き換えたものである。周波数制御回路73(発振回路)は、アップダウンカウンタ63のカウント値に応じて、スイッチトキャパシタフィルタ74に出力するクロック信号の周波数を変化させる。例えば、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いた周波数シンセサイザなどで構成される。
スイッチトキャパシタフィルタ74は、周知のように、オペアンプOP,コンデンサC1及びC2,スイッチSW1〜SW4で構成されており、入力されるクロック信号の周波数でスイッチSW1及びSW3,スイッチSW2及びSW4を交互にON/OFFさせる。周波数が高くなるのに応じてフィルタの時定数は小さくなる。したがって、第7実施形態による場合も、第5及び第6実施形態と同様の効果が得られる。
(第8実施形態)
図15に示すように、第8実施形態のスレーブ81が備える磁気飽和補正回路82は、反転増幅器83を中心に構成されている。反転増幅器83は、アンプ84と抵抗R1及びR2の直列回路とで構成されており、抵抗R1及びR2の共通接続点はアンプ84の反転入力端子に接続されている。また、抵抗R1側の端子はマスタ側信号入出力端子に、抵抗R2側の端子はアンプ84の出力端子に接続されている。
アンプ84の出力端子は、3つのコンパレータ85P,85N,85M(C1,C2,C3;それぞれ第1,第2,第3比較器)の非反転入力端子に接続されており、コンパレータ85P,85N,85Mの反転入力端子には、それぞれ基準電圧VREF_P,VREF_N,VREF_Mが与えられている。コンパレータ85P,85N,85Mの出力信号は、それぞれアップ/ダウン制御部86(control)に入力されている。アップ/ダウン制御部86は、上記各信号に基づいて、アップ/ダウンカウンタ63に対しアップ/ダウン制御信号を出力する。
図16に示すように、基準電圧VREF_P,VREF_N,VREF_Mは、それぞれ受信信号振幅の最高電圧(最大閾値),最低電圧(>0V;最小閾値),中間電圧(中間閾値)に対応するもので、コンパレータ85Mの出力信号は、以下に述べる補正が作用しない状態の受信データとなる。したがって、第6,第7実施形態と同様に、上記出力信号はアップ/ダウンカウンタ63に入力されている。アップ/ダウンカウンタ63のカウント値(cnt;調整信号)は、D/Aコンバータ(DAC)64に入力されており、D/Aコンバータ64によりD/A変換されたアナログ信号は、アンプ84の非反転入力端子に与えられている。
次に、第8実施形態の作用について説明する。図16に示すように、磁気飽和により信号波形に歪が生じており、受信信号のハイレベルが継続する期間に信号振幅が基準電圧VREF_P,VREF_Mの間にあると、コンパレータ85Pの出力信号はローレベル,コンパレータ85Mの出力信号はハイレベルとなる。すると、アップ/ダウン制御部86は、制御信号により「アップ」を指示し、アップ/ダウンカウンタ63はアップカウントを行う。
尚、アップ/ダウンカウンタ63の初期値は「1000」であり、この時、D/Aコンバータ64の出力電圧Vpは0Vになるように設定されている。また、図中に示すt0,t1,t2,…は、アップ/ダウン制御部86,アップ/ダウンカウンタ63,D/Aコンバータ64の動作周期である。この動作周期が短い方がより大きな波形歪に対応できる。また、D/Aコンバータ64の出力電圧精度が高い方が精度の良い補正が可能である。
この時、アップ/ダウンカウンタ63のカウント値は、初期値「1000」から、「1001」→「1010」に変化する。D/Aコンバータ64は、入力されるカウント値をD/A変換してオペアンプ84の非反転入力端子に出力する。ここで、反転増幅回路83の入力電圧をVin,k=R1/(R1+R2)とすると、出力電圧Voutは次式で表される。
Vout=Vp/k+Vin・(k−1)/k
したがって、入力電圧Vinの波形に歪が生じていても、非反転入力端子の電位;D/Aコンバータ64の出力電圧Vpを適切に制御すれば波形歪を低減できる。そして、上記の場合、アップ/ダウンカウンタ63のカウント値が動作周期毎に増加することで電位Vpを上昇させて、図中に実線で示すように波形歪が低減される。
尚、動作周期t3においても、アップ/ダウン制御部86が「アップ」を指示する条件は変わらないが、動作周期t3以降に受信信号はローレベルに変化しているので、カウント値を更に「アップ」させるのは好ましくない。したがって、アップ/ダウンカウンタ63は、コンパレータ85Mより入力される受信データの変化を捉えて、動作周期t3ではアップカウントを抑制する。その結果、動作周期t3でのカウント値は「1010」を維持する。
次の動作周期t4では、受信信号が再びハイレベルに遷移するので、ここでもアップ/ダウンカウンタ63はカウント値「1010」を維持する。したがって、動作周期t4における振幅補正量も動作周期t3と同じになる。動作周期t5でも受信信号はハイレベルを維持しており、カウント値は「1011」にインクリメントされる。その後、動作周期t6にかけて信号振幅は基準電圧VREF_Mを下回るため、コンパレータ85Mの出力信号はローレベルとなるが、磁気飽和補正回路82の出力電圧Voutは補正によりハイレベルとなるので、通信エラーの発生が回避されている。
動作周期t6は、動作周期t3と同様に信号レベルがハイからローに遷移するタイミングであるから、アップ/ダウンカウンタ63はアップカウントを抑制する。そして、次の動作周期t7では、信号振幅は基準電圧VREF_Nを下回るのでコンパレータ85の出力信号は全てローレベルとなる。すると、アップ/ダウン制御部86は、制御信号により「ダウン」を指示し、アップ/ダウンカウンタ63はダウンカウントを行う。この時、カウント値は「1011」から「1010」にデクリメントされる。
以降の、動作周期t8(及びt9)でも受信信号は継続してローレベルを示すので、カウント値は更に「1001」にデクリメントされる。これにより、受信信号のローレベルが継続する期間において、信号振幅が漸増するように変化する波形歪が抑制されている。
以上のように第8実施形態によれば、磁気歪補正回路82を、受信信号のレベルをそれぞれ基準電圧VREF_PREF_N,VREF_Mと比較するコンパレータ85P,85N,85Mと、これらの出力信号に応じて、アップ/ダウンカウントを行うアップダウンカウンタ63と、このカウンタ63のカウント値をD/A変換するD/Aコンバータ64と、
D/A変換された電圧が非反転入力端子に与えられるオペアンプ84を備え、受信信号Vinを反転増幅する反転増幅器83とで構成した。したがって、受信信号のレベル変化に応じて各コンパレータ85が出力する信号の変化により、アップダウンカウンタ63のカウント値を変化させ、反転増幅器83の出力電圧Voutを制御して波形歪を抑制できる。
本発明は上記した、又は図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
直流電源4は、マスタ1が内蔵する必要はなく、別途通信線路3に供給されていても良い。
第4〜第8実施形態を、第2実施形態のように差動型の通信線路や、第3実施形態のように片方向通信を行う通信線路に適用しても良い。
図面中、1はマスタ(通信ノード)2はスレーブ(通信ノード)、3は通信線路、7,13,20はカップリングキャパシタ、9,10,22はインダクタを示す。

Claims (7)

  1. マスタ(1)と複数のスレーブ(2,41,51,61,71,81)とからなる各通信ノードが、給電線を兼ねる通信線路(3,31)を介して従属接続され、
    前記各通信ノードは、前記通信線路にインダクタ(9,10,22)を介して接続されることで給電されると共に、前記通信線路に交流結合されて通信信号を送受信し、
    前記マスタと前記複数のスレーブとの間で、双方向通信が可能に構成され
    前記各通信ノードは、他の通信ノードより送信された信号を受信する受信部の入力側に、前記通信線路における磁気飽和現象に基づく信号波形の歪量を検出し、前記歪量に応じて前記信号波形の歪を補正する信号歪補正回路(42,52,62,72,82)を備え、
    前記信号歪補正回路は、受信信号をA/D変換するA/D変換器(43)と、
    前記A/D変換されたデータを閾値データと比較した結果に応じて二値データを出力する比較器(46)と、
    前記比較器の入力データと出力データとの差を演算する減算器(45)と、
    前記差のデータ値に応じて、前記A/D変換器の出力データを補正する補正回路(44)とで構成されることを特徴とする通信システム。
  2. マスタ(1)と複数のスレーブ(2,41,51,61,71,81)とからなる各通信ノードが、給電線を兼ねる通信線路(3,31)を介して従属接続され、
    前記各通信ノードは、前記通信線路にインダクタ(9,10,22)を介して接続されることで給電されると共に、前記通信線路に交流結合されて通信信号を送受信し、
    前記マスタと前記複数のスレーブとの間で、双方向通信が可能に構成され、
    前記各通信ノードは、他の通信ノードより送信された信号を受信する受信部の入力側に、前記通信線路における磁気飽和現象に基づく信号波形の歪量を検出し、前記歪量に応じて前記信号波形の歪を補正する信号歪補正回路(42,52,62,72,82)を備え
    前記信号歪補正回路(52)は、受信信号の1ビット期間内における信号振幅の増減状態を判定する増減判定手段(53,54)と、
    時定数が変更可能に構成されるローパスフィルタ(56,65,74)と、
    前記増減状態に応じて、前記ローパスフィルタの時定数を変更する調整信号を生成して出力する調整信号出力手段(55)とで構成されることを特徴とする通信システム。
  3. 前記増減判定手段は、受信信号の1ビット期間内に前記信号振幅値を2回サンプルして、各サンプル値をホールドするサンプルホールド回路(53)と、
    前記各サンプル値の大小関係を比較して、前記増減状態の判定信号を出力する比較器(54)とで構成されていることを特徴とする請求項記載の通信システム。
  4. 前記調整信号出力手段は、前記増減状態の判定結果に従いアップ/ダウンカウントを行うアップダウンカウンタ(63)と、
    このアップダウンカウンタのカウント値をD/A変換して前記調整信号を出力するD/A変換器(64)とで構成されていることを特徴とする請求項又は記載の通信システム。
  5. 前記ローパスフィルタ(65)は、コンデンサ(67)と、前記調整信号に応じて抵抗値が変化する抵抗可変手段(66)とで構成されていることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の通信システム。
  6. 前記ローパスフィルタは、スイッチトキャパシタフィルタ(74)で構成され、
    前記調整信号出力手段は、前記増減状態の判定結果に従い、前記スイッチトキャパシタフィルタをスイッチングするクロック信号の周波数を変化させる発振回路(73)で構成されていることを特徴とする請求項又は記載の通信システム。
  7. マスタ(1)と複数のスレーブ(2,41,51,61,71,81)とからなる各通信ノードが、給電線を兼ねる通信線路(3,31)を介して従属接続され、
    前記各通信ノードは、前記通信線路にインダクタ(9,10,22)を介して接続されることで給電されると共に、前記通信線路に交流結合されて通信信号を送受信し、
    前記マスタと前記複数のスレーブとの間で、双方向通信が可能に構成され、
    前記各通信ノードは、他の通信ノードより送信された信号を受信する受信部の入力側に、前記通信線路における磁気飽和現象に基づく信号波形の歪量を検出し、前記歪量に応じて前記信号波形の歪を補正する信号歪補正回路(42,52,62,72,82)を備え、
    前記信号歪補正回路(82)は、前記受信信号のレベルを最大閾値と比較する第1比較器(85P)と、
    前記受信信号のレベルを最小閾値と比較する第2比較器(85N)と、
    前記受信信号のレベルを、前記最大閾値と前記最小閾値との間に設定される中間閾値と比較する第3比較器(85M)と、
    これら第1〜第3比較器の出力信号に応じて、アップ/ダウンカウントを行うアップダウンカウンタ(63)と、
    このアップダウンカウンタのカウント値をD/A変換して調整信号を出力するD/A変換器(64)と、
    前記調整信号が非反転入力端子に与えられるオペアンプ(84)を備え、前記受信信号を反転増幅する反転増幅器(83)とで構成されていることを特徴とする通信システム。
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