JP5438378B2 - 通信装置、半導体装置、及び通信システム - Google Patents

通信装置、半導体装置、及び通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5438378B2
JP5438378B2 JP2009122300A JP2009122300A JP5438378B2 JP 5438378 B2 JP5438378 B2 JP 5438378B2 JP 2009122300 A JP2009122300 A JP 2009122300A JP 2009122300 A JP2009122300 A JP 2009122300A JP 5438378 B2 JP5438378 B2 JP 5438378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
power line
communication
power
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009122300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010273041A (ja
Inventor
茂高 朝野
著明 眞下
Original Assignee
スパンション エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スパンション エルエルシー filed Critical スパンション エルエルシー
Priority to JP2009122300A priority Critical patent/JP5438378B2/ja
Publication of JP2010273041A publication Critical patent/JP2010273041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5438378B2 publication Critical patent/JP5438378B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

通信装置、半導体装置、及び通信システムに関する。
従来、複数の通信装置間で通信を行う方法の一つに電力線通信(Power Line Communication:PLC )がある。電力線通信を行う通信装置は、該装置に電力を供給する電力線を介してデータ等を通信する(例えば、特許文献1参照)。
データ通信を行う場合、伝送路の端部における反射により波形歪みが生じ、データ誤りを引き起こす場合がある。このため、伝送路に接続される通信装置には、反射を抑えるために、抵抗素子と容量素子を含む終端器が設けられる。
特開2008−187806号公報
しかし、終端器の容量素子が電力線にデータを出力するドライバに対して負荷となる。したがって、複数の装置を接続した場合、この終端器による負荷が、データを出力するドライバの能力を超えてしまうと、データを送信する信号の振幅を十分に確保することができなくなる、即ちデータの送信ができなくなる場合がある。このため、接続形態に応じて、終端するための抵抗素子及び容量素子を適切な箇所に接続することが要求されている。
この通信装置で、電力線の接続状態に応じて電力線を終端することを目的とする。
開示の通信装置は、第1の電力線が接続される第1の接続端子と、第2の電力線が接続される第2の接続端子と、前記第1の電力線を介して供給される電力に基づいて動作し、電力線を介して通信する通信手段と、前記第1の電力線を終端するための終端手段と、前記通信手段にて受信した受信信号に応じて、前記第2の接続端子又は前記終端手段を前記第1の接続端子に接続する接続手段と、前記通信手段に電力を供給する電源配線とを有し、前記終端手段は、前記電力線の特性インピーダンスに応じた抵抗値の抵抗素子と、一方の端子が基準電位に接続された容量素子とを含み、前記接続手段は、前記終端手段を前記第1の接続端子に接続するときに、前記第1の接続端子に前記抵抗素子の一方の端子を接続するとともに前記抵抗素子の他方の端子に前記容量素子の他方の端子を接続し、前記第2の接続端子を前記第1の接続端子に接続するときに前記容量素子の他方の端子を前記電源配線に接続する
開示の通信装置は、電力線の接続状態に応じて電力線を終端することができる。
一実施形態の通信装置のブロック回路図である。 送信データの説明図である。 図1の通信装置を用いた通信システムの概略構成図である。 通信システムのブロック回路図である。 通信装置の動作を示すフローチャートである。 別の通信装置のブロック回路図である。 別の通信装置のブロック回路図である。 別の通信装置のブロック回路図である。 図8の通信装置を用いた通信システムの一部ブロック回路図である。
以下、一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、通信装置10は、複数(図では2つ)の電源端子(接続端子)P1,P2を有し、各電源端子P1,P2には電力線D1,D2が接続される。第1の電源端子P1は、通信装置10に動作電圧を供給するためのものであり、第2の電源端子P2は、他の通信装置に動作電圧を供給するためのものである。すなわち、通信装置10は、第1の電源端子P1に接続された電力線D1を介して供給される動作電圧に基づいて動作し、第2の電源端子P2に接続される電力線D2を介して下位の通信装置に動作電圧を供給する。
また、通信装置10は電力線通信(Power Line Communication:PLC )の機能を有し、電源端子P1,P2に接続された電力線D1,D2を介して他の通信装置とデータの授受を行う。
通信装置10は半導体装置11を含む。この半導体装置11は、例えば1つのチップであり、外部端子T1〜T5を有する。外部端子T1〜T5は、例えばベアチップのパッド、バンプ、パッケージの端子、チップが搭載されたプリント基板上の配線パターン、等である。
電源端子P1は外部端子T1と接続され、電源端子P2は外部端子T2と接続されている。また、電源端子P1は、ローパスフィルタ(LPF)12を介して外部端子T3と接続されている。LPF12は、コイルL1とコンデンサC1を含み、コイルL1の第1端子は電源端子P1と接続され、コイルL1の第2端子は半導体装置の外部端子T3とコンデンサC1の第1端子に接続され、コンデンサC1の第2端子はグランドに接続されている。
LPF12は、コイルL1のインダクタンスとコンデンサC1の容量値により定まるカットオフ周波数より高い周波帯域の信号を遮断して、カットオフ周波数より低い周波数帯域の信号を通過させる。カットオフ周波数は、データ転送用の周波数帯域よりも小さく設計されている。従って、このカットオフ周波数より高い周波数帯域の信号(例えば、データを送信するための信号、ノイズ等)は、LPF12において遮断され、カットオフ周波数より低い周波数帯域の信号(例えば、直流電圧)は外部端子T3に供給される。
また、電源端子P1は、コンデンサC2の第1端子と接続され、コンデンサC2の第2端子は外部端子T4と接続されている。このように接続されたコンデンサC2は、電源端子P1に到来する信号のうち、交流成分を通過させ、直流成分を遮断する。従って、電源端子P1と外部端子T4はコンデンサC2によりAC結合され、交流成分に含まれるデータが外部端子T4に供給される。半導体装置11の外部端子T5はコンデンサC3の第1端子と接続され、コンデンサC3の第2端子はグランドに接続されている。
半導体装置11は、通信回路21、内部回路22、抵抗R1、スイッチSW1〜SW4を含む。通信回路21及び内部回路22の電源端子は電源配線DP1を介して外部端子T3と接続され、外部端子T3を介して供給される直流電圧により動作する。つまり、外部端子T3は電源用外部端子である。
通信回路21は外部端子T4と接続され、その外部端子T4を介して信号を送受信する。即ち、通信回路21は、外部端子T4を介して伝達される信号を受信する受信回路(レシーバ)、外部端子T4を介して信号を送信する送信回路(ドライバ)を含む。通信手段は通信回路21を含む。外部端子T4は通信用外部端子である。また、通信回路21は、受信する信号に含まれるデータに基づいて、各スイッチSW1〜SW4を制御するスイッチ制御回路(接続手段)を含む。また、通信回路21は、受信する信号に含まれるデータを内部回路22に出力し、内部回路22から出力される信号に基づく信号を送信する。更に、通信回路21は、受信信号に基づいて、リセット信号SR及びパワーダウン信号SPを出力する。
内部回路22は、例えば制御回路であり、内部回路22に接続された外部機器(図示略)を制御する。内部回路22は、通信回路21から出力されるリセット信号SRに応答して素子の信号レベルなどをリセットする。また、内部回路22は、通信回路21から出力されるパワーダウン信号SPに応答して、通常モードとパワーダウンモードとを切り替える。通常動作は、上記の外部機器を制御するモードであり、パワーダウンモードは、必要な回路(例えばパワーダウン信号に応答する回路)のみを動作させ、他の回路に対する電源供給を遮断する、又はレジスタ等の保持に必要な電流を供給するモードである。
スイッチSW1の第1端子は外部端子T1に接続され、スイッチSW1の第2端子は外部端子T2と接続されている。従って、スイッチSW1は、電力線D1と電力線D2と接離する。
スイッチSW2の第1端子は外部端子T1に接続され、スイッチSW2の第2端子は抵抗R1の第1端子に接続され、抵抗R1の第2端子はスイッチSW3の第1端子に接続され、スイッチSW3の第2端子は外部端子T5に接続されている。抵抗R1の値は、伝送路である電力線の特性インピーダンスに応じて設定されている。抵抗値は特性インピーダンスと等しい値であることが好ましい。その外部端子T5にはコンデンサC3が接続されている。従って、スイッチSW1をオフし、スイッチSW2,SW3がオンすると、外部端子T1に抵抗R1とコンデンサC3の直列回路を接続する。即ち、抵抗R1とコンデンサC3を含む終端回路(終端手段)が外部端子T1及び電源端子P1を介して電力線D1に接続される。コンデンサC3は、電力線D1を終端する抵抗R1とグランドとの間に接続されることで、抵抗R1において電流を消費しないようにしている。接続手段は、スイッチSW1とスイッチSW2を含む。
スイッチSW4の第1端子は外部端子T5に接続され、スイッチSW4の第2端子は電源配線DP1に接続されている。従って、スイッチSW3をオフし、スイッチSW4をオンすることにより、コンデンサC3が電源配線DP1に接続される。この電源配線DP1は、回路21,22に直流電圧を供給する。従って、スイッチSW4を介して電源配線DP1に接続されたコンデンサC3は、電源配線DP1により伝達される直流電圧の変動を抑制するバイパスコンデンサとして機能する。
また、通信回路21は、設定端子J1〜J4に接続されている。設定端子J1〜J4は、例えばベアチップのパッド、バンプ、パッケージの端子、チップが搭載されたプリント基板上の配線パターン、等である。設定端子J1〜J4は、通信装置10の識別番号(機器番号)を設定するものである。上記したように、この通信装置10は、PLCにより他の装置と通信可能に構成されている。従って、データを任意の装置に送信するためには、装置を特定するための識別番号が必要となる。通信回路21は、例えば、設定端子J1〜J4に接続された素子の入力端子が内部的にプルアップされ、設定端子J1〜J4を適宜グランドに接続することにより、4ビットの機器番号を取得する。
通信回路21が送受信する信号の一例を図2に示す。データを送信する場合、通信回路21は、プリアンブル31、リセット32、機器番号33、データ34、ブロック終了(End of Block:EOB)35を送信する。送信信号の機器番号は、データ34を送信する相手の通信装置を特定するための番号である。通信回路21は、設定端子J1〜J4により設定された自装置の機器番号と等しい機器番号に続くデータを取り込み、そのデータに基づいて処理を実行する。
データは複数(例えば6ビット)のビット列であり、各ビットのオン(「1」)、オフ(「0」)の組み合わせにより、動作の指定、動作に関わるデータが設定される。例えば、転送されるデータは、自身を設定するための設定データと、外部機器を制御するための制御データを含む。設定データは、例えば、終端設定、終端解除、パワーダウン設定、パワーダウン解除、を含む。6ビットの設定データは、例えば、「00_0001 」を終端設定、「00_0000 」を終端解除、「11_1110 」をパワーダウン設定、「11_1111 」をパワーダウン解除とする。上記ビット列以外は制御データとして扱われる。
通信回路21は、受信データが「00_0001 」(終端設定)の場合、図1に示すスイッチSW1,SW4をオフし、スイッチSW2,SW3をオンする。この制御により、電力線D2が電力線D1から切り離され、コンデンサC3が電源配線DP1から切り離され、電力線D1に抵抗R1とコンデンサC3を含む終端回路が接続される。また、通信回路21は、受信データが「0_00000 」(終端解除)の場合、スイッチSW1,SW4をオンし、スイッチSW2,SW3をオフする。この制御により、抵抗R1が電力線D1から切り離され、電力線D2が電力線D1と接続され、コンデンサC3が電源配線DP1に接続される。
また、通信回路21は、受信データが「11_1110 」(パワーダウン設定)の場合、所定レベル(例えばHレベル)のパワーダウン信号SPを出力する。内部回路22は、このパワーダウン信号SPに応答してパワーダウンモードとなる。また、通信回路21は、受信データが「11_1111 」(パワーダウン解除)の場合、所定レベル(例えばLレベル)のパワーダウン信号SPを出力する。内部回路22は、このパワーダウン信号SPに応答して通常モードとなる。
また、通信回路21は、受信データが上記4つ以外の場合、受信データを内部回路22に出力する。内部回路22は、受信データに基づいて、その受信データに応じた処理を実行する。なお、通信回路21は、通常、第1のレベル(例えばLレベル)のリセット信号SRを出力し、図2に示すリセット32が所定値(例えば「1」)の場合に第2のレベル(例えばHレベル)のリセット信号SRを一定期間出力する。内部回路22は、第2のレベルのリセット信号SRに応答してリセットする。
次に、上記の通信装置の適用例を説明する。
図3は、通信システムの概略構成図である。この一例の通信システムは車両に搭載され、車両の座席や照明などの車載装置を制御するものである。
通信システムは、マスタ装置41、複数(図3において12個)のスレーブ装置42a〜42d,43a〜43d,44a〜44dを含む。
マスタ装置41は、電力線D11を介して電源装置45に接続されている。また、マスタ装置41は、電力線D11を介してスレーブ装置42a,43a,44aと接続されている。電源装置45は、例えば車両に搭載されたバッテリであり、電力線D11を介して直流電圧をマスタ装置41及びスレーブ装置42a,43a,44aに供給する。
一例として、スレーブ装置42a〜42dは、座席の位置等を調整するための制御装置である。スレーブ装置43a〜43dは、風量・風向や温度等を調整するための制御装置である。スレーブ装置44a〜44dは、照明のオンオフ等を制御するための制御装置である。各スレーブ装置42a〜42d,43a〜43d,44a〜44dは、図1に示す通信装置10である。つまり、通信装置10に含まれる半導体装置11の内部回路22には、それぞれに対応する車載装置(座席駆動用のアクチュエータ、等)を制御するための制御プログラム、及び制御パラメータが格納される。各内部回路22は、PLCにより供給されるデータに基づいて、各車載装置を制御する。
本実施形態において、各スレーブ装置42a〜42d,43a〜43d,44a〜44dは、対象とする車載装置の種類毎に、電源端子に接続された電力線によってディジーチェーン(Daisy Chain )接続(一筆書き、又は直列に接続)されている。つまり、スレーブ装置42aは電力線D12aを介してスレーブ装置42bと接続され、そのスレーブ装置42bは電力線D12bを介してスレーブ装置42cと接続され、そのスレーブ装置42cは電力線D12cを介してスレーブ装置42dと接続されている。同様に、スレーブ装置43aは電力線D13aを介してスレーブ装置43bと接続され、そのスレーブ装置43bは電力線D13bを介してスレーブ装置43cと接続され、そのスレーブ装置43cは電力線D13cを介してスレーブ装置43dと接続されている。同様に、スレーブ装置44aは電力線D14aを介してスレーブ装置44bと接続され、そのスレーブ装置44bは電力線D14bを介してスレーブ装置44cと接続され、そのスレーブ装置44cは電力線D14cを介してスレーブ装置44dと接続されている。
ディジーチェーン接続された複数のスレーブ装置を制御グループとする。従って、図3に示す通信システムは、3つの制御グループを含む。第1の制御グループは通信装置42a〜42dを含み、第2の制御グループは通信装置43a〜43dを含み、第3の制御グループは通信装置44a〜44dを含む。
マスタ装置41は、各スレーブ装置と同様に、電力線を介して各スレーブ装置と通信可能に構成されている。即ち、図4に示すように、マスタ装置41は、半導体装置41a、LPF12、コンデンサC2を含む。LPF12は、コイルL1とコンデンサC1を含む。半導体装置41aは、通信回路と内部回路(図示略)を含む。半導体装置41aはLPF12を介して供給される直流電圧を動作電圧とする。そして、半導体装置41aは、コンデンサC2を介して供給される交流信号を受信する。また、半導体装置41aは、信号を送信し、その信号はコンデンサC2と電力線D11等を介して各スレーブ装置に供給される。なお、図4では、スレーブ装置42b,42c,43b,43c,44a〜4dを省略してある。
図3に示すように、マスタ装置41に対して末端側のスレーブ装置42d,43d,44dの電源端子P2には終端器47が接続されている。図4に示すように、終端器47は、スレーブ装置の電源端子P2とグランドとの間に直列に接続した抵抗R11とコンデンサC11を含む。抵抗R11の値は、伝送路である電力線の特性インピーダンスに応じて設定されている。抵抗値は特性インピーダンスと等しい値であることが好ましい。
マスタ装置41は、操作部46と接続されている。操作部46は、マスタ装置41に接続されたスレーブ装置にて制御する車載装置の起動・停止や作動を設定するための装置であり、設定のためのスイッチ等を含む。なお、図3では、1つの操作部として表しているが、車載装置毎に分離された操作部であってもよい。
操作部46は、スイッチ等の操作に応じた信号を出力する。マスタ装置41には、操作部46から入力される信号に対応する車載装置の種類等と、各車載装置を制御する制御スレーブ装置のスレーブ番号が対応付けられて記憶されている。スレーブ番号は、通信装置に設定された機器番号である。
マスタ装置41は、操作部46から出力される信号に基づいて、対応する車載装置を制御するスレーブ装置のスレーブ番号と、その制御のためのデータを含む信号を送信する。各スレーブ装置は、対応するスレーブ番号に続くデータを受け取り、そのデータに従って車載装置を制御する。
スレーブ装置の処理を図5に従って説明する。なお、図5では、照明の調整を行うスレーブ装置44aの処理を説明する。スレーブ装置44aは、図1に示す通信回路21と内部回路22を含む。従って、各回路が行う処理については各回路の動作として説明し、両回路が実行する処理についてスレーブ装置の動作として説明する。そして、このスレーブ装置44aのスレーブ番号(機器番号を「5」とする。
スレーブ装置44a(通信回路21及び内部回路22)は、電源投入、又はリセット信号の解除に応答して、初期化処理を行う(ステップ51)。本実施形態では、初期化処理において、通信回路21は、終端回路の接続状態を示す設定値SYUに「1」を設定し、パワーダウン状態を示す設定値PDNに「1」を設定する。設定値SYUが「1」の場合、スイッチSW1,SW4がオフされ、スイッチSW2,SW3がオンされている。オフされたスイッチSW1により電源端子P1,P2が互いに離間され、オンされたスイッチSW2,SW3とオフされたスイッチSW4により抵抗R1とコンデンサC3を含む終端回路が電源端子P1に接続されている。設定値SYUが「0」の場合、スイッチSW1,SW4がオンされ、スイッチSW2,SW3がオフされている。オフされたスイッチSW2,SW3により終端回路が電源端子P1から切り離され、オンされたスイッチSW1により電源端子P1,P2が互いに接続され、オンされたスイッチSW4によりコンデンサC3が電源配線DP1に接続されている。設定値PDNが「1」の場合、Hレベルのパワーダウン信号SPが出力され、内部回路22がパワーダウン状態にある。設定値PDNが「0」の場合、Lレベルのパワーダウン信号SPが出力され、内部回路22が通常動作状態にある。なお、通信回路21は、内部回路22の初期化処理が終了した後に、設定値PDNを「1」に設定する、即ちHレベルのパワーダウン信号SPを出力するとよい。
次に、スレーブ装置44a(通信回路21)は、受信信号のスレーブ番号が自装置の機器番号(「5」)と一致するか否かを判断し、一致するまで待機し、一致した場合に次のステップに移行する(ステップ52)。
次に、通信回路21は、スレーブ番号に続くデータに基づき、実行する処理を判断する(ステップ53)。本実施形態において、通信回路21は、データが「00_0000 」の場合にステップ54に移行し、終端解除処理を実行する。この処理は、ステップ54の処理とステップ55の処理を含む。また、通信回路21は、データが「00_0001 」の場合にステップ56に移行し、終端セット処理を実行する。この処理は、ステップ56の処理とステップ57の処理を含む。また、通信回路21は、データが「11_1110 」の場合にステップ58に移行し、パワーダウン解除処理を実行する。この処理は、ステップ58の処理とステップ59の処理を含む。また、通信回路21は、データが「11_1111 」の場合にステップ60に移行し、パワーダウンセット処理を実行する。この処理は、ステップ60の処理とステップ61の処理を含む。また、通信回路21は、データが上記以外の場合にそのデータを内部回路22に出力し、内部回路22が制御処理を実行する。この処理はステップ62の処理を含む。
ステップ54において、通信回路21は、設定値SYUに基づいて、終端回路が電源端子P1に接続されているか否かを判断する。ステップ54の処理は、終端解除処理に含まれる。従って、終端回路が接続されていない場合には、終端解除を実行することができない。つまり、マスタ装置41の指示が間違っていることになる。従って、スレーブ装置44a(通信回路21)は、設定値SYUが「1」の場合に次のステップを実行し、設定値SYUが「1」ではない場合にエラー処理を実行する。ステップ55において、通信回路21は、設定値SYUに「0」をセットし、スイッチSW1,SW4をオンに制御し、スイッチSW2,SW3をオフに制御する。その後、通信回路21は、ステップ52に移行する。
ステップ56において、通信回路21は、設定値SYUに基づいて、終端回路が未接続か否かを判断する。通信回路21は、設定値SYUが「0」の場合に次のステップ57に移行し、設定値SYUが「0」ではない場合にエラー処理を実行する。ステップ57において、通信回路21は、設定値SYUに「1」をセットし、スイッチSW1,SW4をオフに制御し、スイッチSW2,SW3をオンに制御する。その後、通信回路21は、ステップ52に移行する。
ステップ58において、通信回路21は、設定値PDNに基づいて、内部回路22がパワーダウン状態か否かを判断する。通信回路21は、設定値PDNが「0」の場合に次のステップ59に移行し、設定値PDNが「0」ではない場合にエラー処理を実行する。ステップ59において、通信回路21は、設定値PDNに「1」をセットし、パワーダウン信号を「1」にする、即ちHレベルのパワーダウン信号SPを出力する。その後、通信回路21は、ステップ52に移行する。
ステップ60において、通信回路21は、設定値PDNに基づいて、内部回路22が通常動作状態か否かを判断する。通信回路21は、設定値PDNが「1」の場合に次のステップ61に移行し、設定値PDNが「1」ではない場合にエラー処理を実行する。ステップ61において、通信回路21は、設定値PDNに「0」をセットし、パワーダウン信号を「0」にする、即ちLレベルのパワーダウン信号SPを出力する。その後、通信回路21は、ステップ52に移行する。
ステップ62において、内部回路22は、制御データDataに従ってこのスレーブ装置44aに対応する照明装置の明るさを調整する。通信回路21は、内部回路22に制御データDataを出力した後、ステップ52に移行する。なお、通信回路21は、内部回路22の処理終了まで(例えば、内部回路22から終了を示す信号又はデータが出力されるまで)待機し、ステップ52に移行してもよい。
上記のエラー処理はステップ63の処理を含む。通信回路21は、マスタ装置41に、エラーを送信する。このとき、通信回路21は、設定データに対応するエラー番号を送信するようにしてもよい。
各スレーブ装置42a〜42d,43a〜43d,44a〜44dは、上記したように図1に示す通信装置10である。従って、図3に示す各スレーブ装置42a〜42d,43a〜43d,44a〜44dは、図1に示すように、それぞれ、電源端子P1,P2間に接続されたスイッチSW1、抵抗R1とコンデンサC3を含む終端回路、その終端回路を入力側の電源端子P1に対して接離するためのスイッチSW2,SW3を含む。
マスタ装置41は、車載装置の使用状態等に応じて、スレーブ装置に設定データを送信する。例えば、座席の位置調整は、頻繁に行われるものではない。このため、位置調整を行うための操作部(スイッチ等)が操作されると、対応する制御グループのスレーブ装置42a〜42dに終端解除の設定データを含む信号を出力する。先ず、マスタ装置41は、制御グループに含まれるスレーブ装置42a〜42dの内、最も上流側(接続位置がマスタ装置41aに近い側)のスレーブ装置42aに対して、終端解除の設定データを送信する。その設定データを受信したスレーブ装置42aは、スイッチSW1〜SW4を制御し、マスタ装置41が接続された電力線D11に電力線D12aを接続する。これにより、下位のスレーブ装置42bに電力が供給される。同様に、マスタ装置41は、スレーブ装置42b〜42dに終端解除の設定データを送信し、各スレーブ装置42b〜42dは、それぞれ電力線を接続する。これにより、制御グループに含まれるスレーブ装置42a〜42dに電力が供給される。
次に、マスタ装置41は、各スレーブ装置42a〜42dに、パワーダウン解除の設定データを出力し、各スレーブ装置42a〜42dは、その設定データに応答して内部回路22を通常動作状態とする。そして、マスタ装置41は、操作部の操作に応じたスレーブ装置42a〜42dに、操作に応じた制御データを出力する。その制御データを受信したスレーブ装置(例えばスレーブ装置42a)は、制御データに従って、対応する外部装置を制御する。
そして、マスタ装置41は、操作部(スイッチ等)が操作されなくなってから所定時間経過した後に各スレーブ装置42a〜42dに対する電力供給を停止する。即ち、マスタ装置41は、制御グループに含まれるスレーブ装置42a〜42dの内、最も上流側(接続位置がマスタ装置41aに近い側)のスレーブ装置42aに対して、終端設定の設定データを送信する。
その設定データを受信したスレーブ装置42aは、スイッチSW1を制御して、マスタ装置41が接続された電力線D11から、電力線D12aを切り離す。これにより、通信システムに含まれる電力線から、制御グループの各スレーブ装置42a〜42dを相互に接続する電力線D12a〜D12cが切り離される。即ち、電力線の線路長を短くすることができる。このため、電力線に対して信号を送信するドライバの負荷を軽減する。言い換えれば、全ての電力線が接続された場合にその電力線に信号を出力することが可能なドライバに対して、それよりも能力の低いドライバを各スレーブ装置に備えればよく、回路構成を簡略化することができる。また、スレーブ装置42aは、スイッチSW1を制御して電力線を切り離した後、スイッチSW2,SW3を制御してマスタ装置41側の電力線に終端回路を接続することにより、信号の反射を抑えて波形歪みを抑制し、データ誤りの発生を低減することができる。
次に、マスタ装置41は、上流側のスレーブ装置42aに対して、パワーダウン設定の設定データを送信する。図1に示すように、スレーブ装置42a(通信装置10)の通信回路21は、内部回路22にHレベルのパワーダウン信号SPを出力し、内部回路22はそのパワーダウン信号SPに応答してパワーダウンモードとなる。その結果、スレーブ装置42aの消費電力が低減される。
なお、マスタ装置41は、電力を供給するスレーブ装置の数に制限(上限)を設けるようにしてもよい。例えば、制限値を「8」とする。図3に示すように、通信システムは12個のスレーブ装置42a〜42d,43a〜43d,44a〜44dを含む。
マスタ装置41は、最大2つの制御グループ、例えば第1の制御グループに含まれるスレーブ装置42a〜42dと、第2の制御グループに含まれるスレーブ装置43a〜43dに電力を供給する。そして、第3の制御グループに含まれるスレーブ装置44a〜44dを使用する場合、第1の制御グループと第2の制御グループの何れか一方、例えば第1の制御グループに対する電力供給を停止する。具体的には、マスタ装置41は、マスタ装置41に最も近い(上流側)のスレーブ装置42aに対して終端セットの設定データを送信してスレーブ装置42b〜42dに対する電力供給を停止した後、スレーブ装置42aにパワーダウンセットの設定データを送信し、そのスレーブ装置42aの電力消費を低減する。その後、第3の制御グループに含まれるスレーブ装置44a〜44dに電力供給して使用可能な状態にする。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)通信装置10は、電力線D1が接続される電源端子P1と、電力線D2が接続される電源端子P2を有する。通信装置10の半導体装置11に含まれる通信回路21は、電力線D1により供給される電力に基づいて動作する。そして、通信回路21は、電力線を介して通信されるデータに基づいて、電源端子P2又は抵抗R1を電源端子P1に接続する。抵抗R1の抵抗値は、電力線の特性インピーダンスに応じた値に設定されている。従って、通信回路21は、通信されるデータに基づいて、電力線D1と電力線D2とを接離し、電力線D1から電力線D2を切り離したときに終端回路に含まれる抵抗R1を電力線D1に接続し、電力線D1を終端する。このため、通信装置10において切断した電力線を終端することができる、つまり終端回路を電力線の状態に応じて適宜配置することができる。
(2)通信装置10は、電力線D1と電力線D2を接続することにより、電力線D2を介して他の装置に電力が供給される。そして通信装置10は、電力線D1から電力線D2を切り離す。従って、他の装置に電力が供給されなくなり、消費電力を低減することができる。
(3)電力線D1から電力線D2を切り離すことにより、電力線の線路長が短くなる。このため、電力線とグランドとの間のリーク電流が低減され、消費電力を低減することができる。また、電力線の線路長が短くなることにより、電力線から放射されるノイズが少なくなる、即ち発生するノイズ量を低減することができる。また、電力線の線路長を短くすることにより、外部から受けるノイズ量が少なくなる、即ち電力線により伝達する信号に混入するノイズ量を低減することができる。
(4)終端回路は抵抗R1とグランドとの間に接続されるコンデンサC3を含み、通信回路21は、終端回路を電力線D1から切り離したときに、コンデンサC3を抵抗R1から切り離し、そのコンデンサC3を通信回路21と内部回路22に電力を供給する電源配線DP1に接続する。従って、コンデンサC3により回路21,22に供給する電力を安定化することができる。また、コンデンサC3を、終端回路と電力安定化のためのバイパスコンデンサとに用いることができ、部品点数の増加を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、通信システムに含まれるすべてのスレーブ装置を図1に示す通信装置10としたが、少なくとも1つのスレーブ装置を通信装置10としてもよい。例えば、図3に示すスレーブ装置42a〜42cのうちの1つを通信装置10としてもよい。そのスレーブ装置(通信装置10)において、2つの電力線を離間させる、即ち電力線を切断することで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・通信装置10(スレーブ装置42a〜44d)の構成を適宜変更する。
例えば、図6に示す通信装置70は、半導体装置11a、ローパスフィルタ12、コンデンサC2〜C4を含む。半導体装置11aは、外部端子T1〜T6を有し、通信回路21,内部回路22,抵抗R1,スイッチSW1〜SW4を含む。コンデンサC4の第1端子は外部端子T6を介して電源配線DP1に接続され、コンデンサC4の第2端子はグランドに接続されている。このコンデンサC4は、電源配線DP1により各回路21,22に伝達される直流電圧の変動を抑制するバイパスコンデンサとして機能する。
従って、スイッチSW1,SW4をオフするとともにスイッチSW2,SW3をオンして抵抗R1とコンデンサC3を含む終端回路を電源端子P1に接続したとき、電源配線DP1にはコンデンサC4が接続される。このため、電力線を終端したときにも、電源配線DP1にバイパスコンデンサが接続されているため、電源配線DP1により伝達される直流電圧を安定化することができる。
また、スイッチSW1,SW4をオンするとともにスイッチSW2,SW3をオフして電源端子P1,P2を互いに接続したとき、電源配線DP1にはコンデンサC3とコンデンサC4が接続される。このため、電源配線DP1に対するバイパスコンデンサの容量値が増加し、電源配線DP1により伝達される直流電圧を安定化することができる。
また、図7に示す通信装置80は、半導体装置11b、ローパスフィルタ12、コンデンサC2〜C4を含む。半導体装置11bは、外部端子T1〜T6を有し、通信回路21b,内部回路22,抵抗R1,スイッチSW1,SW2を含む。コンデンサC3の第1端子は外部端子T5を介して抵抗R1に接続されている。コンデンサC4の第1端子は外部端子T6を介して電源配線DP1に接続され、コンデンサC4の第2端子はグランドに接続されている。従って、この通信装置80は、上記各実施形態に対し、抵抗R1と外部端子T5の間のスイッチSW3と、電源配線DP1と外部端子T5の間のスイッチSW4が省略されている。このため、上記各実施形態と比べ、通信回路21bの構成が簡略化され、半導体装置11bのチップ面積を縮小することができる。
なお、図6,図7に示す通信装置70,80は、抵抗R1とコンデンサC3を含む終端回路を有しているとともに、終端回路に含まれるコンデンサC3とは別に、電源配線DP1に接続されたコンデンサC4を有している。従って、電力ネットワークを構成する場合、末端に上記通信装置70,80を接続し、電源端子P1,P2を互いに離間させるとともに電源端子P1に終端回路を接続することにより、図3,図4に示す終端器47を省略することができる。
・上記実施形態は、2つの電源端子P1,P2を有する通信装置(スレーブ装置)に具体化したが、3つ以上の電源端子を有する通信装置(スレーブ装置)に具体化してもよい。
例えば、図8に示す通信装置90は、3つの電源端子P1,P2a,P2bを有している。電源端子P1は、LPF12を介して半導体装置11cに含まれる回路21c,22に電力を供給する電源配線DP1に接続されている。電源端子P2a,P2bは、それぞれ半導体装置11cに含まれるスイッチSW1a,SW1bを介して電源端子P1に接続されている。従って、第1の電源端子P1は、通信装置90に含まれる半導体装置11cに電力を供給するためのものであり、第2の電源端子P2a,P2bは、他の通信装置に電力を供給するためのものである。
半導体装置11cに含まれる通信回路21cは、電源端子P1に接続された電力線D1を介して通信される信号に含まれる設定データに基づいて、電源端子P1に接続されたスイッチSW1a,SW1bを制御する。設定データは、第1〜第3の設定データを含む。通信回路21cは、第1の設定データに応答して、電源端子P1を終端する、即ち、両スイッチSW1a,SW1b及びスイッチSW4をオフして電源端子P2a,P2bを電源端子P1から離間させ、スイッチSW2,SW3をオンして抵抗R1とコンデンサC3を含む終端回路を電源端子P1に接続する。また、通信回路21cは、第2の設定データに応答して、電力を電源端子P2aに供給する、即ち、スイッチSW2,SW3をオフし、スイッチSW1a,SW4をオンしスイッチSW1bをオフして電源端子P2aを電源端子P1に接続する。また、通信回路21cは、第3の設定データに応答して、電力を電源端子P2bに供給する、即ち、スイッチSW2,SW3をオフし、スイッチSW1a,SW4をオフしスイッチSW1bをオンして電源端子P2bを電源端子P1に接続する。
なお、通信回路21cは、スイッチSW1a,SW1bをオンオフ制御する第1のモードと、スイッチSW1aをオンオフ制御しスイッチSW1bを常時オフする第2のモードとを有し、図示しないレジスタに記憶された選択情報により、第1のモードと第2のモードとを切り替えることが可能に構成されている。そして、通信装置90の通信回路21cは、第1のモードに設定されている。
このような構成により、電力を供給する電力線を選択することが可能となる。この通信装置90を接続した通信システムの一部を図9に示す。この通信システムは、通信装置90と、2つの通信装置91,92を含む。
通信装置91,92の半導体装置11cに含まれる通信回路21c(図示略)は第2のモードに設定されている。従って、通信装置91,92は、2つの電源端子P1,P2をそれぞれ有している。
これらの通信装置90の電源端子P1には電力線D21が接続されている。通信装置90の電源端子P2aは電力線D22を介して通信装置91の電源端子P1と接続されている。通信装置91の電源端子P2は電力線D23を介して通信装置92の電源端子P1と接続されている。通信装置92の電源端子P2には電力線D24が接続されている。そして、上記の電力線D23は、分岐された電力線D23aを有し、この電力線D23aは通信装置90の電源端子P2bに接続されている。
上記のように構成された通信システムにおいて、図示しないマスタ装置は、通信装置90に対して上記の第1の設定データを送信すると、通信装置90は第1の設定データに応答して電源端子P1を終端する。従って、通信装置91,92には電力が供給されない。
また、マスタ装置は、通信装置90に対して第2の設定データを送信する。通信装置90は、第2の設定データに応答して、電源端子P1に電源端子P2aを接続する。これにより、通信装置91に対して電力が供給される。更に、通信装置91に対して第2の設定データを送信すると、通信装置91は電源端子P1と電源端子P2を接続するため、通信装置92に電力が供給される。
また、マスタ装置は、通信装置90に対して第3の設定データを送信する。通信装置90は、第3の設定データに応答して、電源端子P1に電源端子P2bを接続する。これにより、通信装置92に電力が供給され、通信装置91には電力が供給されない。即ち、通信装置91をバイパスして通信装置92に電力が供給される。つまり、通信装置90の電源端子P2bは、バイパス用電源端子として機能し、電力線D23aはバイパス電力線として機能する。
尚、図9に示す通信システムにおいて、通信装置91,92に換えて上記実施形態の通信装置10,70,80を用いても良い。また図9では1つの通信装置91をバイパスするように接続したが、2つ以上の通信装置をバイパスするように接続してもよい。また、1つの通信装置に、他の装置に電力を供給するための電源端子を3つ以上備えるようにしてもよい。また、電力供給側の電源端子を2つ以上備える構成としてもよく、例えば図9に示す通信装置92の電源端子P1を2つにすることにより分岐された電力線D23aを有する電力線D23を用いることなく通信装置91をバイパスして通信装置92に電力を供給することが可能となる。また、複数の通信装置90をディジーチェーン接続し、使用状態などに応じて電力をバイパスする通信装置を変更するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、同様の動作を行うスレーブ装置を直列接続(ディジーチェーン接続)したが、動作の種類毎に電力供給を停止すれば、同一種類の機器間の接続は上記各実施形態に限らず、バスから分岐させて各装置を接続するバス構成にしてもよい。例えば、図3に示すスレーブ装置42a〜42dをバスに接続する。そして、スレーブ装置42aは、上記実施形態と同様に、スイッチSW1,SW2(図1参照)を切り替えることにより、バスに電力を供給するか、スレーブ装置42a内で終端するかを切り替える。
・上記実施形態では、ディジーチェーン接続された複数のスレーブ装置を1つの制御グループとし、制御グループ毎に電力の供給と停止を制御するようにしたが、制御グループの構成を適宜変更してもよい。例えば、各スレーブ装置に対して使用頻度等に応じて優先度を設定し、優先度の高いスレーブ装置ほどマスタ装置41に近いように接続する。そして、優先度に従って複数の制御グループを設定し、優先度の高いスレーブ装置を含む制御グループから順に電力を供給する。この場合、1つの制御グループに含まれるスレーブ装置に、図8に示す通信装置を用いることにより、下位側の制御グループをバイパスすることが可能となり、同時に電力を供給するスレーブ装置の数を制限することが可能となる。
・上記各実施形態において、終端回路の構成を適宜変更してもよい。また、LPFの構成を適宜変更してもよい。
・上記各実施形態において、半導体装置に接続されたコンデンサを、半導体装置に含むようにしてもよい。同様に、半導体装置に接続されたコイルを、半導体装置に含むようにしてもよい。
・上記各実施形態の通信装置は、電力線を接続する電源端子(接続端子)を有するが、電力線が延出するように接続された、つまりピグテール状の電力線を有する通信装置に具体化してもよい。この場合、ピグテール状の電力線の先端が接続端子となる。
10 通信装置
11 半導体装置
21 通信回路
D1,D2 電力線
P1,P2 接続端子
R1 抵抗(抵抗素子)
C3 コンデンサs(容量素子)

Claims (5)

  1. 第1の電力線が接続される第1の接続端子と、
    第2の電力線が接続される第2の接続端子と、
    前記第1の電力線を介して供給される電力に基づいて動作し、電力線を介して通信する通信手段と、
    前記第1の電力線を終端するための終端手段と、
    前記通信手段にて受信した受信信号に応じて、前記第2の接続端子又は前記終端手段を前記第1の接続端子に接続する接続手段と、
    前記通信手段に電力を供給する電源配線とを有し、
    前記終端手段は、前記電力線の特性インピーダンスに応じた抵抗値の抵抗素子と、一方の端子が基準電位に接続された容量素子とを含み、
    前記接続手段は、
    前記終端手段を前記第1の接続端子に接続するときに、前記第1の接続端子に前記抵抗素子の一方の端子を接続するとともに前記抵抗素子の他方の端子に前記容量素子の他方の端子を接続し、
    前記第2の接続端子を前記第1の接続端子に接続するときに前記容量素子の他方の端子を前記電源配線に接続する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 複数の前記第2の接続端子を有し、
    前記接続手段は、前記終端手段と前記複数の前記第2の接続端子とのうち、前記通信手段にて受信した受信信号に応じた1つを前記第1の接続端子に接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 第1の電力線が接続される第1の外部端子と、
    第2の電力線が接続される第2の外部端子と、
    前記第1の電力線を介して電力が供給される電源用外部端子と、
    前記電力線を介して信号を通信するための通信用外部端子と、
    前記電源用外部端子から供給される電力に基づいて動作し、電力線を介して通信する通信手段と、
    前記第1の電力線を終端する終端手段と、
    前記通信手段にて受信した受信信号に応じて、前記第2の外部端子又は前記終端手段を前記第1の外部端子に接続する接続手段と、
    前記電源用外部端子に接続され、前記通信手段に電力を供給する電源配線とを有し、
    前記終端手段は、前記電力線の特性インピーダンスに応じた抵抗値の抵抗素子と、一方の端子が基準電位に接続された容量素子とを含み、
    前記接続手段は、
    前記終端手段を前記第1の外部端子に接続するときに、前記第1の外部端子に前記抵抗素子の一方の端子を接続するとともに前記抵抗素子の他方の端子に前記容量素子の他方の端子を接続し、
    前記第2の外部端子を前記第1の外部端子に接続するときに前記容量素子の他方の端子を前記電源配線に接続する、
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 電力線によりディジーチェーン接続された複数の通信装置を含み、前記電力線を介して通信する通信システムであって、
    前記通信装置は、
    第1の電力線が接続される第1の接続端子と、
    第2の電力線が接続される第2の接続端子と、
    前記第1の電力線を介して供給される電力に基づいて動作し、電力線を介して通信する通信手段と、
    前記第1の電力線を終端するための終端手段と、
    前記通信手段にて受信した受信信号に応じて、前記第2の接続端子又は前記終端手段を前記第1の接続端子に接続する接続手段と、
    前記通信手段に電力を供給する電源配線とを有し、
    前記終端手段は、前記電力線の特性インピーダンスに応じた抵抗値の抵抗素子と、一方の端子が基準電位に接続された容量素子とを含み、
    前記接続手段は、
    前記終端手段を前記第1の接続端子に接続するときに、前記第1の接続端子に前記抵抗素子の一方の端子を接続するとともに前記抵抗素子の他方の端子に前記容量素子の他方の端子を接続し、
    前記第2の接続端子を前記第1の接続端子に接続するときに前記容量素子の他方の端子を前記電源配線に接続する、
    ことを特徴とする通信システム。
  5. 電力線によりディジーチェーン接続される通信装置であって、
    第1の電力線を介して供給される電力に基づいて動作し、電力線を介して通信する通信手段と、
    前記第1の電力線を終端するための終端手段と、
    前記通信手段にて受信した受信信号に応じて、第2の電力線又は前記終端手段を前記第1の電力線に接続する接続手段と、
    前記通信手段に電力を供給する電源配線とを有し、
    前記終端手段は、前記電力線の特性インピーダンスに応じた抵抗値の抵抗素子と、一方の端子が基準電位に接続された容量素子とを含み、
    前記接続手段は、
    前記終端手段を前記第1の電力線に接続するときに、前記第1の電力線に前記抵抗素子の一方の端子を接続するとともに前記抵抗素子の他方の端子に前記容量素子の他方の端子を接続し、
    前記第2の電力線を前記第1の電力線に接続するときに前記容量素子の他方の端子を前記電源配線に接続する、
    を有することを特徴とする通信装置。
JP2009122300A 2009-05-20 2009-05-20 通信装置、半導体装置、及び通信システム Active JP5438378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122300A JP5438378B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 通信装置、半導体装置、及び通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122300A JP5438378B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 通信装置、半導体装置、及び通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010273041A JP2010273041A (ja) 2010-12-02
JP5438378B2 true JP5438378B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=43420732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009122300A Active JP5438378B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 通信装置、半導体装置、及び通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5438378B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6248942B2 (ja) * 2012-10-22 2017-12-20 コニカミノルタ株式会社 照明装置
JP6264940B2 (ja) * 2014-02-27 2018-01-24 株式会社デンソー 通信システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000165967A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Toshiba Lighting & Technology Corp インターホンシステム
JP2003332950A (ja) * 2002-05-15 2003-11-21 Mitsubishi Electric Corp 配電線搬送装置
JP2006174352A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Yokogawa Electric Corp リモートi/oモジュール通信装置
JP4712521B2 (ja) * 2005-10-26 2011-06-29 パナソニック株式会社 終端装置
JP2007158539A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 電力線通信装置、電力線通信方法、及び電力線通信システム
JP5110581B2 (ja) * 2007-12-28 2012-12-26 シャープ株式会社 変調器および電力線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010273041A (ja) 2010-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080031166A1 (en) Bidirectional transmission circuit and sending/receiving element
US10498319B2 (en) Device including multi-mode input pad
JP5438378B2 (ja) 通信装置、半導体装置、及び通信システム
US20160182250A1 (en) Method and apparatus for register setting via multiplexed chip contacts
KR102103762B1 (ko) 데이터-온-서플라이 리피터
US10952311B2 (en) Electronic control device, vehicle, and method for manufacturing electronic control device
KR100787054B1 (ko) I2c 통신을 이용한 공통 어드레스를 가지는 부품의 제어장치
US7495975B2 (en) Memory system including on-die termination unit having inductor
JP5000900B2 (ja) マルチチップ装置
WO2015076009A1 (ja) 高周波装置及び該高周波装置の制御方法
JP2022166651A (ja) 通信システム及び通信システムの配置方法
WO2014116226A1 (en) Usb controllers coupled to usb ports
CN107800599B (zh) 车载控制装置
US20060023739A1 (en) IEEE1394 connection apparatus
US20070043893A1 (en) Bus communication apparatus and bus communication method
US20210064559A1 (en) Data processing apparatus
CN102545873B (zh) 电平转换系统
JP2007312046A (ja) 電力線通信システム
JP7443108B2 (ja) アドレス割当回路
EP3041142A2 (en) Method for performing signal driving control in an electronic device with aid of driving control signals, and associated apparatus
US8965280B2 (en) Chip card communication arrangement and chip card communication circuit
JP6330693B2 (ja) 電子制御装置及び通信システム
WO2019198434A1 (ja) インピーダンス調整方法および半導体装置
JP2005025613A (ja) 信号処理回路モジュール
US20180099627A1 (en) Custom ic

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130719

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5438378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250