JP6891664B2 - 描画装置 - Google Patents
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Description
こうした描画装置では、描画中に爪の位置がずれると美しい仕上がりを実現することができない。
このため、特許文献1には、爪の位置がずれないように描画を行う爪に対応する指を固定する手段を設けることが記載されている。
このため、描画中は、指や爪を固定するだけでなく、ユーザにできるだけ安定した楽な姿勢をとらせることが好ましい。
描画対象である爪に対応する指を少なくとも1本挿入可能である指受入部と、
前記指受入部内に挿入された前記指に対応する前記爪に描画を施す描画部と、
前記描画部による描画動作の際に前記指受入部内に挿入された前記指に対応する腕の少なくとも一部を載置可能である腕載置部と、
装置本体に、不使用時には前記腕載置部を内部に収容可能である腕載置部収容部と、
を備えていることを特徴としている。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、描画装置が手の指の爪を描画対象としてこれに描画するネイルプリント装置を例に説明するが、本発明における描画装置の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を描画対象としてもよい。
図1に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、ほぼ箱形に形成された筐体11を有している。
筐体11の上面(天板)には操作部12が設置されている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための操作釦が配置されている。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部13には、例えば、各種の指示等や、印刷指U1を撮影して得た爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部13の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、タッチパネルが操作部12として機能する。
指受入部31は、描画対象である爪Tに対応する指(印刷指U1)を少なくとも1本挿入可能なものであり、筐体11の前面側(図1において手前側)に開口している。
本実施形態では、描画部40による描画対象となる爪Tに対応する指である印刷指U1を指受入部31内に挿入するようになっており、指受入部31は、指1本分が挿入可能な大きさに形成されている。
指受入部31内には印刷指U1を固定する指固定部材32が配置されている。
本実施形態において、指固定部材32は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成されており、膨張状態において印刷指U1を押し上げ、その位置を固定するようになっている。
すなわち、図3に示すように、指受入部31における装置手前側(図5において左側)の上側は、印刷指U1の位置が上がり過ぎないように高さ方向の位置を規制する指押え部33となっており、この指押え部33の奥側に爪Tを露出させる窓部34が設けられている。また、窓部34よりも装置の奥側には爪Tを乗せることで爪Tを位置決めする爪載置部35が設けられている。
なお、空気等の流体を排出することで内圧が低くなった収縮状態では、指固定部材32は印刷指U1の着脱を阻害しない大きさまで収縮可能となっている。
指固定部材32は、例えばウレタン樹脂のシート等、ある程度の伸縮性・柔軟性を有する材料により形成された袋状の部材である。なお、指固定部材32は、ある程度膨縮可能な材料で形成されていればよく、その材料は特に限定されない。
なお、本実施形態では、指固定部材32が指受入部31の下面に配置されており、流体を注入することで膨張状態となったときには、印刷指U1を下側から押し上げて固定する場合を例示したが、指固定部材32の形状、構成はこれに限定されない。例えば、指固定部材32は、指受入部31の下面及び両側面に配置され、3方向から印刷指U1を固定するものであってもよい。
また、指固定部材32とポンプ21との間には、流体の流入・流出を調整するための第1のバルブV1,第2のバルブV2及び指固定部材32の内圧を検出することが可能なセンサ22(センサ22a)が設けられている。第1のバルブV1,第2のバルブV2は、電磁弁であり、通電することで開状態と閉状態とを切り替えることのできるバルブである。
本実施形態では、後述するように、圧力調整部813(図7参照)が印刷指U1の固定時における指固定部材32の内圧を調整するようになっており、ポンプ21、第1のバルブV1,第2のバルブV2及びセンサ22(第1のセンサ22a)は、圧力調整部813と接続されて、その動作を制御される。
収納部材収容部151内には、引き出し式の小物収容部材17が収容可能となっている。
小物収容部材17は、ネイルプリント装置1を使用しないときに、爪Tの手入れに用いる各種の道具や小物等を収容しておくものである。このような小物収容部材17を設けた場合、スペースを有効利用できるとともに、各種の道具や小物等をまとめてネイルプリント装置1とともに収納しておくことができるため便宜である。
小物収容部材17は、第1の開口部15から収納部材収容部151内に嵌め込まれ、収容された状態において筐体11の前面部とほぼ面一となる。
小物収容部材17における前面部には、小物収容部材17を引き出す際に指を掛けることのできる把手171が設けられている。なお、把手171の形状や設けられる位置等は図示例に限定されない。また、把手171を備えない構成としてもよい。
本実施形態では、小物収容部材17は第2の開口部16に対して収容・引き出しができるのみならず、第2の開口部16から完全に取り外すことができるようになっている。小物収容部材17を第2の開口部16に対して着脱可能とすることで、ネイルプリント装置1の描画時には、第2の開口部16内を空洞とすることができ、この部分に描画対象でない指(これを「非印刷指U2」とする。図6参照)を退避させておくことができる。
本実施形態のネイルプリント装置1は、描画部40による描画動作の際に指受入部31内に挿入された印刷指U1に対応する腕又は手(例えば、左手の人差指が印刷指である場合には左腕、又は左手)の少なくとも一部を載置可能である腕載置部180を備えている。
腕載置部収容部161は、この腕載置部180を使用しないときに腕載置部180を内部に収容することが可能となっている。
図4に示すように、本実施形態において腕載置部180は、腕支持部材19を有している。
また、本実施形態の腕載置部180は、腕載置部収容部161内から引き出し可能な保持トレイ18を有しており、腕支持部材19はこの保持トレイ18上に保持される。
保持トレイ18は、小物収容部材17と同様に、第2の開口部16内に収容された状態において筐体11の前面部とほぼ面一となる。
また、保持トレイ18における前面部には、保持トレイ18を引き出す際に指を掛けることのできる把手181が設けられている。なお、把手181の形状や設けられる位置等は図示例に限定されない。また、把手181を備えない構成としてもよい。
図5(a)及び図5(b)は、腕支持部材19の側断面図であり、図5(a)は膨張時の状態を示し、図5(b)は収縮時の状態を示している。
図5(a)及び図5(b)に示すように、腕支持部材19は、腕支持部材19の外周部を構成する外壁部材191と外壁部材191の内側に配置された形状保持部材192とを有している。
外壁部材191及び形状保持部材192を形成する材料は特に限定されないが、膨張時において腕支持部材19の形状を保つことができる程度の強さがあり、比較的伸縮性の低い材料で形成されることが好ましい。
形状保持部材192は、腕支持部材19が空気の送入により膨張した際に、腕をできる限り安定して支持することができる形状に保たれるようにするためのものである。
形状保持部材192は、その上下端部が外壁部材191の内面の上面及び下面にそれぞれ接着、縫付け等により固定されている。なお、形状保持部材192を外壁部材191の内面に固定する手法はこれに限定されない。
また、形状保持部材192は、両側端部が外壁部材191の内面に接触しないようになっている。これにより腕支持部材19内に空気を送入する際及び腕支持部材19内から空気を排出する際に、形状保持部材192により空気の流れが遮断されず、空気の送入・排出口を一箇所設けることで、腕支持部材19全体の空気の送入・排出を行うことができるようになっている。
図4、図5(a)及び図6に示すように、腕支持部材19内に空気が充填されて膨張した際、腕支持部材19はその上面が保持トレイ18の外周壁よりも高い位置まで上昇し、腕Arを乗せた際に腕が保持トレイ18の外周壁に当たらないようになっている。
また、内面に形状保持部材192が固定されている部分では、腕支持部材19が膨張した際に腕支持部材19の表面が凹み、溝状となる。ユーザはこの溝状の部分に腕Arを乗せることで腕Arを安定して配置することができる。
形状保持部材192は、腕支持部材19が収縮した際(すなわち腕支持部材19内から空気が排出された際)には、折り畳まれるようになっており、この状態において、腕支持部材19の高さは保持トレイ18の外周壁よりも低くなるようになっている。これにより、保持トレイ18内に腕支持部材19をセットしたままの状態で腕載置部180全体を腕載置部収容部161内に収容することができる。
なお、形状保持部材192の形状は図示例に限定されず、例えば、印刷指U1の挿入方向(図1におけるY方向)に沿って腕支持部材19を左右2つのエリアに分割するように直線状に設けてもよい。この場合にも腕ArをV字状の溝で受けることができるため、腕Arを安定して保持することができる。
また、腕支持部材19とポンプ21との間には、流体の流入・流出を調整するための第3のバルブV3,第4のバルブV4及び腕支持部材19の内圧を検出することが可能なセンサ22(センサ22b)が設けられている。第3のバルブV3,第4のバルブV4は、電磁弁であり、通電することで開状態と閉状態とを切り替えることのできるバルブである。
なお、本実施形態では、腕支持部材19は腕載置部180に対して着脱可能に構成されている。
すなわち、腕支持部材19とポンプ21等とを繋ぐ管23は、ネイルプリント装置1側に設けられており、腕支持部材19は、この管23を図示しない管接続部から取り外すことにより、保持トレイ18から着脱できるようになっている。
これにより、腕支持部材19を交換可能な消耗部品とすることができる。
描画ヘッド41は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪Tの表面)に対向する面(本実施形態では、図1及び図2における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、描画ヘッド41は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。なお、描画ヘッド41は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。
描画部40における描画ヘッド41、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部815(図7参照)に接続され、該描画制御部815によって制御される。
この撮影部50は、指受入部31内に挿入されて窓部34から見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を得るものである。
本実施形態では、なお、撮像装置51及び照明装置52を設ける位置は特に限定されず、筐体11の天面内側等に固定配置されていてもよいし、描画部40の描画ヘッド41を支持する図示しないキャリッジ等に撮像装置51及び照明装置52を取り付けて、描画ヘッド41をXY方向に移動させるヘッド移動部49によって撮像装置51及び照明装置52もXY方向に移動可能となるように構成してもよい、
撮像装置51は、爪Tを撮影して爪画像(印刷指U1を含む爪Tの画像)を取得し、この爪画像に基づいて、後述する爪情報検出部812が、爪Tの輪郭(爪Tの形状)や爪Tの湾曲形状(爪Tの曲率)、爪Tの垂直位置等の爪情報を検出する。
照明装置52は、例えば、撮像装置51の手前側と奥側とに撮像装置51を挟むように2つの照明装置52が配置される。照明装置52は、下方に向けて光を照射して、撮像装置51の下方の撮影範囲を照明する。なお、照明装置52を設ける数や、その配置等は特に限定されない。
なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
図7は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図7に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像から爪Tの形状や爪Tの輪郭、爪の幅、爪の面積等の各種の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、指固定部材32及び腕支持部材19の内圧を調整する圧力調整プログラム、描画用データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報(爪Tの輪郭や爪Tの傾斜角度等)が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823等が設けられている。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置のXY座標等)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)等である。
すなわち、指固定部材32への空気の流通経路上にある第1のバルブV1を開放するとともに、第2のバルブV2を閉じ、この状態でポンプ21を動作させ、指固定部材32の内圧が所定の圧力値となるまで空気を注入する。圧力調整部813には、センサ22aが検出した指固定部材32の内圧が送られるようになっており、圧力調整部813は、このセンサ22aによる検出結果に基づいて指固定部材32の内圧が所定の圧力値となったか否かを判断し、所定の圧力値となったときに、ポンプ21による空気の送り込み動作を停止させるとともに、第1のバルブV1を閉じる。これにより、図3に示すように、指固定部材32が膨張して印刷指U1が固定された状態が維持される。
そして、当該印刷指U1の爪Tへの描画ヘッド41による描画動作が完了すると、圧力調整部813は、第2のバルブV2を開放して指固定部材32内の空気を排出させ、指固定部材32の内圧を下げて収縮状態とさせる。これにより、印刷指U1の固定が解除される。
すなわち、腕支持部材19への空気の流通経路上にある第3のバルブV3を開放するとともに、第4のバルブV4を閉じ、この状態でポンプ21を動作させ、腕支持部材19の内圧が所定の圧力値となるまで空気を注入する。圧力調整部813には、センサ22bが検出した腕支持部材19の内圧が送られるようになっており、圧力調整部813は、このセンサ22bによる検出結果に基づいて腕支持部材19の内圧が所定の圧力値となったか否かを判断し、所定の圧力値となったときに、ポンプ21による空気の送り込み動作を停止させるとともに、第3のバルブV3を閉じる。これにより、図3に示すように、腕支持部材19が膨張して印刷指U1が固定された状態が維持される。
そして、当該印刷指U1の爪Tへの描画ヘッド41による描画動作が完了すると、圧力調整部813は、第4のバルブV4を開放して腕支持部材19内の空気を排出させ、腕支持部材19の内圧を下げて収縮状態とさせる。これにより、腕Arが押し上げられた状態が解除される。
この場合には、圧力調整部813は、腕支持部材19や指固定部材32の内圧が設定された値となるように、センサ22a,22bの検出結果に基づいて制御を行う。
具体的には、描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪Tの形状等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等することにより爪Tの形状に合わせ込む合せ込み処理を行う。
また、描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪情報に応じて、適宜曲面補正等を行う。
これにより、描画ヘッド41によって描画されるネイルデザインの描画用データが生成される。
本実施形態では、ネイルプリント装置1で爪Tへの描画を行う場合、ユーザは、収納部材収容部151内から小物収容部材17を引き出して装置から取り外す。また、ユーザは、腕載置部180を腕載置部収容部161内から引き出してネイルプリント装置1の手前であって自分が腕を乗せやすい位置に配置する。
描画したいネイルデザイン等の選択が行われた後、ユーザは描画したい爪Tに対応する指(印刷指U1、例えば図6における左手の人差指)を指受入部31に挿入し、この指に対応する腕Ar(例えば図6における左腕)を腕載置部180の腕支持部材19の上に配置する。なお、非印刷指U2については適宜収納部材収容部151内等に退避させる。
爪画像(撮影画像)が取得されると、爪情報検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて爪Tの外形形状である輪郭形状を検出する。また、爪情報検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて、爪Tの湾曲形状、その他の爪情報を検出する(ステップS11)。
次いで、描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪情報に基づいて、ユーザによって選択されたネイルデザインをユーザのTに描画するための描画用データ(ネイルデザインの描画データ)を生成する(ステップS12)。
描画用データが生成されると、描画制御部815は、描画部40に描画用データを出力するとともに、ヘッド移動部49を動作させて描画ヘッド41を適宜移動させながら描画用データに基づく描画処理を行わせる(ステップS13)。
他方、描画処理が終了した場合(ステップS14;YES)には、圧力調整部813は、第2のバルブV2を開放して指固定部材32から空気を排出させる(ステップS15)。これにより、印刷指U1の固定が解除され、印刷指U1を指受入部31内から取り出すことのできる状態となる。
また、圧力調整部813は、第4のバルブV4を開放して腕支持部材19から空気を排出させる(ステップS16)。これにより、腕支持部材19が収縮して、保持トレイ18内に収まる大きさとなり、腕支持部材19を保持トレイ18にセットしたまま、腕載置部180を腕載置部収容部161内に収容できる状態となる。
なお、指固定部材32及び腕支持部材19の内圧調整(すなわち、指固定部材32及び腕支持部材19の膨張と収縮)のタイミングは、ここに例示したものに限定されない。例えば、指固定部材32及び腕支持部材19の内圧調整を同時並行的に行ってもよい。
1つの爪Tに描画を施すのに多少の時間を要することから、不自然な姿勢を強いた状態では、描画動作中に腕等を動かしてしまい、その動きが指や、描画対象である爪Tにも影響を与えて、位置ずれ等を生じ、高精細な描画を行うことができない場合がある。
この点、本実施形態のように、腕を支持する部材を設けて、ユーザが楽な姿勢を保てるようにすることで、美しい仕上がりのネイルプリントを実現することができる。
また、腕支持部材19は、腕載置部180に対して着脱可能に構成されている。このため、腕支持部材19が傷んだり汚れたりした際には取り外して交換することも可能であり、腕支持部材19を交換可能な消耗部品として扱うことができる。
また、腕支持部材19の吸排気口とポンプ21の注入口とを管23を介して接続し、管23を挿抜可能にすることによりネイルプリント装置1と腕支持部材19を別体とすることができ、製品サイズの小型化が可能である。
そして、このように腕支持部材19をネイルプリント装置1に対して容易に装着及び取り外しが可能な構成とすることで、腕支持部材19をオプション部品として扱うことも可能となる。
これにより、簡易な機構により、ユーザが楽な姿勢を保てるように腕を支持することができる。
腕支持部材19の膨張の程度を流体による内圧調整によって行うため、腕載置部180の高さや硬さをユーザの好みの状態に容易に調整することも可能となる。
また、弾性エラストマー等で腕支持部材19を形成する場合と異なり、使用時だけ流体(空気)を注入して所望のレベルまで膨張させ、不使用時には膨らまし、流体(空気)を排出させて収縮させた状態とすることができる。このため、輸送梱包時や収納時等における軽量化・コンパクト化を図ることができる。
このため、別個の機構を用いる場合と比較して、部品点数を抑え、装置構成を簡易化して、装置全体の小型軽量化を図ることができる。
この場合には、描画動作中における腕Arの動きをより確実に抑制することができ、印刷指U1の固定と腕Arの固定とを併せて行うことで、より描画位置のずれ等の生じにくいネイルプリント装置1を実現することができる。
例えば、腕支持部材19を腕Arの肘周辺まで支持する大きさとしてもよい。
この場合でも、本実施形態のように、膨縮可能な構成とすれば、不使用時には収縮させたうえで折り畳んでしまっておくことができ、大サイズのものを備えてもコンパクトに収容等することができる。
例えば、柔軟性を有する樹脂等により腕支持部材を構成してもよい。
特に、印刷指U1の固定を行う手法としてポンプ等を用いていない場合には、ポンプ21やバルブV3,V4、圧力調整部813といった機構を設ける必要がなく、安価に装置を構成することも可能である。
例えば、爪Tの表面にペン先を付けて描画を行う描画用のペンを保持するペンホルダを備え、ペンを用いて描画を行うようにしてもよい。また、本実施形態のようなインクジェット方式の描画ヘッドと描画用のペンを保持するペンホルダとを両方備えて、複数の描画手段を用いて描画を行う構成としてもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
描画対象である爪に対応する指を少なくとも1本挿入可能である指受入部と、
前記指受入部内に挿入された前記指に対応する前記爪に描画を施す描画部と、
前記描画部による描画動作の際に前記指受入部内に挿入された前記指に対応する腕の少なくとも一部を載置可能である腕載置部を備える描画装置。
<請求項2>
装置本体に、不使用時には前記腕載置部を内部に収容可能である腕載置部収容部を備える請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記腕載置部は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記腕を支持する腕支持部材を有しており、
前記腕支持部材に流体を送り込むポンプと、
前記ポンプによる流体送り込み動作を制御することで前記腕支持部材の内圧を調整する圧力調整部と、をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記圧力調整部は、前記描画部による描画開始が指示されると、前記腕支持部材への流体送り込み動作を開始し、前記描画部による描画動作が終了すると前記腕支持部材から流体を排出する請求項3記載の描画装置。
<請求項5>
前記腕支持部材は、前記腕載置部に対して着脱可能に構成されている請求項3又は請求項4に記載の描画装置。
<請求項6>
前記指受入部内に配置されており、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記指を固定する指固定部材をさらに備え、
前記ポンプは、前記指固定部材に対しても流体を送り込むものであり、
前記圧力調整部は、前記指固定部材に対する前記ポンプの流体送り込み動作をも制御して前記指固定部材の内圧を調整する請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項7>
前記圧力調整部は、前記腕支持部材への流体送り込み動作の開始後に前記指固定部材への流体送り込み動作を開始し、前記腕支持部材から流体を排出する動作の開始前に、前記指固定部材から流体を排出する動作を開始する請求項6に記載の描画装置。
18 保持トレイ
19 腕支持部材
21 ポンプ
40 描画部
41 描画ヘッド
30 指載置部
31 指受入部
33 指固定部材
49 ヘッド移動部
81 制御部
161 腕載置部収容部
180 腕載置部
813 圧力調整部
Ar 腕
T 爪
U1 印刷指
U2 非印刷指
Claims (6)
- 描画対象である爪に対応する指を少なくとも1本挿入可能である指受入部と、
前記指受入部内に挿入された前記指に対応する前記爪に描画を施す描画部と、
前記描画部による描画動作の際に前記指受入部内に挿入された前記指に対応する腕の少なくとも一部を載置可能である腕載置部と、
装置本体に、不使用時には前記腕載置部を内部に収容可能である腕載置部収容部と、
を備える描画装置。 - 前記腕載置部は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記腕を支持する腕支持部材を有しており、
前記腕支持部材に流体を送り込むポンプと、
前記ポンプによる流体送り込み動作を制御することで前記腕支持部材の内圧を調整する圧力調整部と、をさらに備える請求項1に記載の描画装置。 - 前記圧力調整部は、前記描画部による描画開始が指示されると、前記腕支持部材への流体送り込み動作を開始し、前記描画部による描画動作が終了すると前記腕支持部材から流体を排出する請求項2に記載の描画装置。
- 前記腕支持部材は、前記腕載置部に対して着脱可能に構成されている請求項2又は請求項3に記載の描画装置。
- 前記指受入部内に配置されており、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、
膨張状態において前記指を固定する指固定部材をさらに備え、
前記ポンプは、前記指固定部材に対しても流体を送り込むものであり、
前記圧力調整部は、前記指固定部材に対する前記ポンプの流体送り込み動作をも制御し
て前記指固定部材の内圧を調整する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の描画装
置。 - 前記圧力調整部は、前記腕支持部材への流体送り込み動作の開始後に前記指固定部材へ
の流体送り込み動作を開始し、前記腕支持部材から流体を排出する動作の開始前に、前記
指固定部材から流体を排出する動作を開始する請求項5に記載の描画装置。
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