JP6891664B2 - 描画装置 - Google Patents

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Description

本発明は、描画装置に関するものである。
従来、指の爪等にネイルデザインを描画する描画装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
こうした描画装置では、描画中に爪の位置がずれると美しい仕上がりを実現することができない。
このため、特許文献1には、爪の位置がずれないように描画を行う爪に対応する指を固定する手段を設けることが記載されている。
特表2003−534083号公報
しかしながら、爪に描画を施すにはある程度の時間を要するところ、ユーザに無理のある姿勢を強いると、体勢が安定せず、指や爪の位置もずれやすくなる。
このため、描画中は、指や爪を固定するだけでなく、ユーザにできるだけ安定した楽な姿勢をとらせることが好ましい。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、描画中に楽な姿勢を保てるようにすることで指や爪の位置ずれを生じにくくし、爪に美しいネイルプリントを施すことのできる描画装置を提供することを利点とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の描画装置は、
描画対象である爪に対応する指を少なくとも1本挿入可能である指受入部と、
前記指受入部内に挿入された前記指に対応する前記爪に描画を施す描画部と、
前記描画部による描画動作の際に前記指受入部内に挿入された前記指に対応する腕の少なくとも一部を載置可能である腕載置部と、
装置本体に、不使用時には前記腕載置部を内部に収容可能である腕載置部収容部と、
を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、描画中に楽な姿勢を保てるようにすることで指や爪の位置ずれを生じにくくし、爪に美しいネイルプリントを施すことができる。
本実施形態におけるネイルプリント装置の全体構成を示す斜視図である。 図1のネイルプリント装置から小物収容部材と保持トレイを引き出した状態を示す斜視図である。 本実施形態における圧力調整機構を模式的に示す説明図である。 保持トレイに腕支持部材がセットされた状態を示すネイルプリント装置の斜視図である。 (a)は、膨張状態の腕支持部材の断面図であり、(b)は、収縮状態の腕支持部材の断面図である。 ネイルプリント装置に印刷指がセットされた状態を示すネイルプリント装置の斜視図である。 本実施形態におけるネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態に係る描画装置の描画処理を示すフローチャートである。
図1から図8を参照しつつ、本発明に係る描画装置の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、描画装置が手の指の爪を描画対象としてこれに描画するネイルプリント装置を例に説明するが、本発明における描画装置の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を描画対象としてもよい。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図である。また、図2は、ネイルプリント装置の筐体から小物収容部及び膨縮部材保持トレイを引き出した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、ほぼ箱形に形成された筐体11を有している。
筐体11の上面(天板)には操作部12が設置されている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための操作釦が配置されている。
また、筐体11の上面(天板)には表示部13が設置されている。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部13には、例えば、各種の指示等や、印刷指U1を撮影して得た爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部13の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、タッチパネルが操作部12として機能する。
さらに、筐体11の前面側(図1において手前側)のほぼ中央部には、ネイルプリント装置1による描画時に指を挿入する部分である指受入部31が形成されている。
指受入部31は、描画対象である爪Tに対応する指(印刷指U1)を少なくとも1本挿入可能なものであり、筐体11の前面側(図1において手前側)に開口している。
本実施形態では、描画部40による描画対象となる爪Tに対応する指である印刷指U1を指受入部31内に挿入するようになっており、指受入部31は、指1本分が挿入可能な大きさに形成されている。
図3は、指受入部31等の構成を模式的に示した説明図である。
指受入部31内には印刷指U1を固定する指固定部材32が配置されている。
本実施形態において、指固定部材32は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成されており、膨張状態において印刷指U1を押し上げ、その位置を固定するようになっている。
すなわち、図3に示すように、指受入部31における装置手前側(図5において左側)の上側は、印刷指U1の位置が上がり過ぎないように高さ方向の位置を規制する指押え部33となっており、この指押え部33の奥側に爪Tを露出させる窓部34が設けられている。また、窓部34よりも装置の奥側には爪Tを乗せることで爪Tを位置決めする爪載置部35が設けられている。
指固定部材32は、空気等の流体を注入することにより内圧を高めた膨張状態では、印刷指U1の上側が指受入部31の上面の指押え部33に当接する位置(すなわち、印刷指U1の上側が指受入部31の上側の開口とほぼ同じ高さとなる位置)まで印刷指U1を押し上げ、このとき、爪Tが爪載置部35に乗って、爪Tの幅方向及び高さ方向が位置決めされ、固定される。
なお、空気等の流体を排出することで内圧が低くなった収縮状態では、指固定部材32は印刷指U1の着脱を阻害しない大きさまで収縮可能となっている。
指固定部材32は、例えばウレタン樹脂のシート等、ある程度の伸縮性・柔軟性を有する材料により形成された袋状の部材である。なお、指固定部材32は、ある程度膨縮可能な材料で形成されていればよく、その材料は特に限定されない。
なお、本実施形態では、指固定部材32が指受入部31の下面に配置されており、流体を注入することで膨張状態となったときには、印刷指U1を下側から押し上げて固定する場合を例示したが、指固定部材32の形状、構成はこれに限定されない。例えば、指固定部材32は、指受入部31の下面及び両側面に配置され、3方向から印刷指U1を固定するものであってもよい。
指固定部材32には、管23を介して指固定部材32の内部に流体(すなわち、例えば、空気等の気体や水等の液体。)を注入するポンプ21(図3参照)が接続されている。なお、本実施形態では以下流体が空気である場合を例とし、ポンプ21は空気を注入するエアポンプとする。
また、指固定部材32とポンプ21との間には、流体の流入・流出を調整するための第1のバルブV1,第2のバルブV2及び指固定部材32の内圧を検出することが可能なセンサ22(センサ22a)が設けられている。第1のバルブV1,第2のバルブV2は、電磁弁であり、通電することで開状態と閉状態とを切り替えることのできるバルブである。
本実施形態では、後述するように、圧力調整部813(図7参照)が印刷指U1の固定時における指固定部材32の内圧を調整するようになっており、ポンプ21、第1のバルブV1,第2のバルブV2及びセンサ22(第1のセンサ22a)は、圧力調整部813と接続されて、その動作を制御される。
また、図1及び図2に示すように、筐体11の前面側(図1において手前側)であって指受入部31の開口部分よりも下方には、筐体11の前面側(図1において手前側)に開口する第1の開口部15が設けられており、第1の開口部15の奥側は、収納部材収容部151となっている。
収納部材収容部151内には、引き出し式の小物収容部材17が収容可能となっている。
小物収容部材17は、ネイルプリント装置1を使用しないときに、爪Tの手入れに用いる各種の道具や小物等を収容しておくものである。このような小物収容部材17を設けた場合、スペースを有効利用できるとともに、各種の道具や小物等をまとめてネイルプリント装置1とともに収納しておくことができるため便宜である。
小物収容部材17は、第1の開口部15から収納部材収容部151内に嵌め込まれ、収容された状態において筐体11の前面部とほぼ面一となる。
小物収容部材17における前面部には、小物収容部材17を引き出す際に指を掛けることのできる把手171が設けられている。なお、把手171の形状や設けられる位置等は図示例に限定されない。また、把手171を備えない構成としてもよい。
本実施形態では、小物収容部材17は第2の開口部16に対して収容・引き出しができるのみならず、第2の開口部16から完全に取り外すことができるようになっている。小物収容部材17を第2の開口部16に対して着脱可能とすることで、ネイルプリント装置1の描画時には、第2の開口部16内を空洞とすることができ、この部分に描画対象でない指(これを「非印刷指U2」とする。図6参照)を退避させておくことができる。
さらに、筐体11の前面側(図1において手前側)であって第1の開口部15よりも下方であって筐体11における下端部近傍には、筐体11の前面側(図1において手前側)に開口する第2の開口部16が設けられており、第2の開口部16の奥側は、腕載置部収容部161となっている。
本実施形態のネイルプリント装置1は、描画部40による描画動作の際に指受入部31内に挿入された印刷指U1に対応する腕又は手(例えば、左手の人差指が印刷指である場合には左腕、又は左手)の少なくとも一部を載置可能である腕載置部180を備えている。
腕載置部収容部161は、この腕載置部180を使用しないときに腕載置部180を内部に収容することが可能となっている。
図4は、収納部材収容部151から小物収容部材17を取り外し、腕載置部180を腕載置部収容部161内から取り出した状態を示すネイルプリント装置1の斜視図である。
図4に示すように、本実施形態において腕載置部180は、腕支持部材19を有している。
また、本実施形態の腕載置部180は、腕載置部収容部161内から引き出し可能な保持トレイ18を有しており、腕支持部材19はこの保持トレイ18上に保持される。
保持トレイ18は、小物収容部材17と同様に、第2の開口部16内に収容された状態において筐体11の前面部とほぼ面一となる。
また、保持トレイ18における前面部には、保持トレイ18を引き出す際に指を掛けることのできる把手181が設けられている。なお、把手181の形状や設けられる位置等は図示例に限定されない。また、把手181を備えない構成としてもよい。
腕支持部材19は、その内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において腕を支持するものである。
図5(a)及び図5(b)は、腕支持部材19の側断面図であり、図5(a)は膨張時の状態を示し、図5(b)は収縮時の状態を示している。
図5(a)及び図5(b)に示すように、腕支持部材19は、腕支持部材19の外周部を構成する外壁部材191と外壁部材191の内側に配置された形状保持部材192とを有している。
外壁部材191及び形状保持部材192を形成する材料は特に限定されないが、膨張時において腕支持部材19の形状を保つことができる程度の強さがあり、比較的伸縮性の低い材料で形成されることが好ましい。
図5(a)及び図5(b)には図示していないが、本実施形態では腕支持部材19が4つのエリアに分割されており(図4参照)、形状保持部材192は、この4つのエリアを区分するように、外壁部材191の内側にほぼ十字状に配置されている。
形状保持部材192は、腕支持部材19が空気の送入により膨張した際に、腕をできる限り安定して支持することができる形状に保たれるようにするためのものである。
形状保持部材192は、その上下端部が外壁部材191の内面の上面及び下面にそれぞれ接着、縫付け等により固定されている。なお、形状保持部材192を外壁部材191の内面に固定する手法はこれに限定されない。
また、形状保持部材192は、両側端部が外壁部材191の内面に接触しないようになっている。これにより腕支持部材19内に空気を送入する際及び腕支持部材19内から空気を排出する際に、形状保持部材192により空気の流れが遮断されず、空気の送入・排出口を一箇所設けることで、腕支持部材19全体の空気の送入・排出を行うことができるようになっている。
図6は、印刷指U1(図6では、左手の人差指)を指受入部31に挿入し、印刷指U1に対応する腕Ar(図6では、左腕)を腕載置部180の腕支持部材19の上に配置した状態を示すネイルプリント装置1の斜視図である。
図4、図5(a)及び図6に示すように、腕支持部材19内に空気が充填されて膨張した際、腕支持部材19はその上面が保持トレイ18の外周壁よりも高い位置まで上昇し、腕Arを乗せた際に腕が保持トレイ18の外周壁に当たらないようになっている。
また、内面に形状保持部材192が固定されている部分では、腕支持部材19が膨張した際に腕支持部材19の表面が凹み、溝状となる。ユーザはこの溝状の部分に腕Arを乗せることで腕Arを安定して配置することができる。
形状保持部材192は、腕支持部材19が収縮した際(すなわち腕支持部材19内から空気が排出された際)には、折り畳まれるようになっており、この状態において、腕支持部材19の高さは保持トレイ18の外周壁よりも低くなるようになっている。これにより、保持トレイ18内に腕支持部材19をセットしたままの状態で腕載置部180全体を腕載置部収容部161内に収容することができる。
なお、形状保持部材192の形状は図示例に限定されず、例えば、印刷指U1の挿入方向(図1におけるY方向)に沿って腕支持部材19を左右2つのエリアに分割するように直線状に設けてもよい。この場合にも腕ArをV字状の溝で受けることができるため、腕Arを安定して保持することができる。
図3及び図4に示すように、腕支持部材19には、管23を介して腕支持部材19の内部に流体(すなわち、例えば、空気等の気体や水等の液体。)を注入するポンプ21(図3参照)が接続されている。本実施形態では、指固定部材32に流体(本実施形態では空気)を注入するポンプ21が腕支持部材19にも接続されており、1つのポンプ21によって指固定部材32と腕支持部材19との両方の圧力調整を行うことができるようになっている。
また、腕支持部材19とポンプ21との間には、流体の流入・流出を調整するための第3のバルブV3,第4のバルブV4及び腕支持部材19の内圧を検出することが可能なセンサ22(センサ22b)が設けられている。第3のバルブV3,第4のバルブV4は、電磁弁であり、通電することで開状態と閉状態とを切り替えることのできるバルブである。
本実施形態では、後述するように、圧力調整部813(図7参照)が腕Arを支持させる際の腕支持部材19の内圧を調整するようになっており、ポンプ21、第3のバルブV3,第4のバルブV4及びセンサ22(第2のセンサ22b)は、圧力調整部813と接続されて、その動作を制御される。
なお、本実施形態では、腕支持部材19は腕載置部180に対して着脱可能に構成されている。
すなわち、腕支持部材19とポンプ21等とを繋ぐ管23は、ネイルプリント装置1側に設けられており、腕支持部材19は、この管23を図示しない管接続部から取り外すことにより、保持トレイ18から着脱できるようになっている。
これにより、腕支持部材19を交換可能な消耗部品とすることができる。
描画部40は、描画部本体である描画ヘッド41、描画ヘッド41をX方向(図1等におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動モータ46、描画ヘッド41をY方向(図1等におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動モータ48等を備えて構成されている。本実施形態では、X方向移動モータ46とY方向移動モータ48等により、描画ヘッド41を移動させるヘッド移動部49(図7参照)が構成されている。
本実施形態の描画ヘッド41は、インクジェット方式で描画を行うインクジェットヘッドである。
描画ヘッド41は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪Tの表面)に対向する面(本実施形態では、図1及び図2における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、描画ヘッド41は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。なお、描画ヘッド41は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。
本実施形態において、描画ヘッド41は、X方向移動モータ46とY方向移動モータ48等によりネイルプリント装置1の筐体11内をXY方向に適宜移動可能となっている。
描画部40における描画ヘッド41、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部815(図7参照)に接続され、該描画制御部815によって制御される。
また、撮影部50は、撮像装置51と、照明装置52とを備えている。
この撮影部50は、指受入部31内に挿入されて窓部34から見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を得るものである。
本実施形態では、なお、撮像装置51及び照明装置52を設ける位置は特に限定されず、筐体11の天面内側等に固定配置されていてもよいし、描画部40の描画ヘッド41を支持する図示しないキャリッジ等に撮像装置51及び照明装置52を取り付けて、描画ヘッド41をXY方向に移動させるヘッド移動部49によって撮像装置51及び照明装置52もXY方向に移動可能となるように構成してもよい、
撮像装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮像素子トレインズ等を備えて構成された小型カメラである。
撮像装置51は、爪Tを撮影して爪画像(印刷指U1を含む爪Tの画像)を取得し、この爪画像に基づいて、後述する爪情報検出部812が、爪Tの輪郭(爪Tの形状)や爪Tの湾曲形状(爪Tの曲率)、爪Tの垂直位置等の爪情報を検出する。
照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯である。
照明装置52は、例えば、撮像装置51の手前側と奥側とに撮像装置51を挟むように2つの照明装置52が配置される。照明装置52は、下方に向けて光を照射して、撮像装置51の下方の撮影範囲を照明する。なお、照明装置52を設ける数や、その配置等は特に限定されない。
この撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図7参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
制御装置80は、例えば筐体11天面の下面側等に配置された図示しない基板等に設置されている。
図7は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図7に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像から爪Tの形状や爪Tの輪郭、爪の幅、爪の面積等の各種の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、指固定部材32及び腕支持部材19の内圧を調整する圧力調整プログラム、描画用データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報(爪Tの輪郭や爪Tの傾斜角度等)が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823等が設けられている。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪情報検出部812、圧力調整部813、描画データ生成部814、描画制御部815、表示制御部816等を備えている。これら撮影制御部811、爪情報検出部812、圧力調整部813、描画データ生成部814、描画制御部815、表示制御部816等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して撮像装置51により、指受入部31内の指固定部材32に固定された印刷指U1の爪Tの画像を含む指の画像(以下「爪画像」という。)を撮影させるものである。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
爪情報検出部812は、撮像装置51によって撮影された指固定部材32に固定された印刷指U1の爪Tの画像に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置のXY座標等)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)等である。
圧力調整部813は、印刷指U1の固定時に、ポンプ21、第1のバルブV1及ぶ第2のバルブV2を制御して、設定した内圧となるまで指固定部材32内に適宜流体である空気を注入して膨張状態とさせる。
すなわち、指固定部材32への空気の流通経路上にある第1のバルブV1を開放するとともに、第2のバルブV2を閉じ、この状態でポンプ21を動作させ、指固定部材32の内圧が所定の圧力値となるまで空気を注入する。圧力調整部813には、センサ22aが検出した指固定部材32の内圧が送られるようになっており、圧力調整部813は、このセンサ22aによる検出結果に基づいて指固定部材32の内圧が所定の圧力値となったか否かを判断し、所定の圧力値となったときに、ポンプ21による空気の送り込み動作を停止させるとともに、第1のバルブV1を閉じる。これにより、図3に示すように、指固定部材32が膨張して印刷指U1が固定された状態が維持される。
そして、当該印刷指U1の爪Tへの描画ヘッド41による描画動作が完了すると、圧力調整部813は、第2のバルブV2を開放して指固定部材32内の空気を排出させ、指固定部材32の内圧を下げて収縮状態とさせる。これにより、印刷指U1の固定が解除される。
また、圧力調整部813は、印刷指U1の固定時に、同様にポンプ21、第3のバルブV3及ぶ第4のバルブV4を制御して、設定した内圧となるまで腕支持部材19内に適宜流体である空気を注入して膨張状態とさせる。
すなわち、腕支持部材19への空気の流通経路上にある第3のバルブV3を開放するとともに、第4のバルブV4を閉じ、この状態でポンプ21を動作させ、腕支持部材19の内圧が所定の圧力値となるまで空気を注入する。圧力調整部813には、センサ22bが検出した腕支持部材19の内圧が送られるようになっており、圧力調整部813は、このセンサ22bによる検出結果に基づいて腕支持部材19の内圧が所定の圧力値となったか否かを判断し、所定の圧力値となったときに、ポンプ21による空気の送り込み動作を停止させるとともに、第3のバルブV3を閉じる。これにより、図3に示すように、腕支持部材19が膨張して印刷指U1が固定された状態が維持される。
そして、当該印刷指U1の爪Tへの描画ヘッド41による描画動作が完了すると、圧力調整部813は、第4のバルブV4を開放して腕支持部材19内の空気を排出させ、腕支持部材19の内圧を下げて収縮状態とさせる。これにより、腕Arが押し上げられた状態が解除される。
なお、腕支持部材19や指固定部材32の膨らみ具合等にはユーザの好みもありうるため、ユーザが所望の内圧を選択したり、自由に設定できるようにしてもよい。この場合、一旦設定された腕支持部材19や指固定部材32の内圧レベル等は、ユーザの情報と対応付けて記憶部82等に記憶させておき、ユーザによる更新処理等が行われない限り、デフォルトとして設定されるようにしてもよい。
この場合には、圧力調整部813は、腕支持部材19や指固定部材32の内圧が設定された値となるように、センサ22a,22bの検出結果に基づいて制御を行う。
描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪情報に基づいて、描画ヘッド41により印刷指U1の爪Tに施される描画用のデータを生成する。
具体的には、描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪Tの形状等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等することにより爪Tの形状に合わせ込む合せ込み処理を行う。
また、描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪情報に応じて、適宜曲面補正等を行う。
これにより、描画ヘッド41によって描画されるネイルデザインの描画用データが生成される。
描画制御部815は、描画データ生成部814によって生成された描画用データに基づいて描画部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの描画用データにしたがった描画を施すように描画部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、描画ヘッド41等を制御する制御部である。
表示制御部816は、表示部13を制御して表示部13に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部816は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影して取得した爪画像、各種の指示画面、操作画面等を表示部13に表示させるようになっている。
次に、図8を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1の作用について説明する。
本実施形態では、ネイルプリント装置1で爪Tへの描画を行う場合、ユーザは、収納部材収容部151内から小物収容部材17を引き出して装置から取り外す。また、ユーザは、腕載置部180を腕載置部収容部161内から引き出してネイルプリント装置1の手前であって自分が腕を乗せやすい位置に配置する。
描画したいネイルデザイン等の選択が行われた後、ユーザは描画したい爪Tに対応する指(印刷指U1、例えば図6における左手の人差指)を指受入部31に挿入し、この指に対応する腕Ar(例えば図6における左腕)を腕載置部180の腕支持部材19の上に配置する。なお、非印刷指U2については適宜収納部材収容部151内等に退避させる。
そして、ユーザが操作部12等を操作することにより描画開始を指示する信号が制御装置80に送られると(ステップS1)、まず圧力調整部813が第3のバルブV3のみを開状態とするとともに(ステップS2)、ポンプ21を動作させて腕支持部材19に対し流体である空気の注入を開始する(ステップS3)。腕支持部材19の内圧はセンサ22bにより検出され、圧力調整部813はセンサ22bの検出結果から腕支持部材19の内圧が所定の圧力値に達したか否かを判断する(ステップS4)。腕支持部材19の内圧が所定の圧力値に達したと判断した場合(ステップS4;YES)には、圧力調整部813はポンプ21による空気の注入を停止させるとともに第3のバルブV3を閉じる。これにより、図6に示すように、印刷指U1に対応する腕Arが腕支持部材19により押し上げられて、手首等が安定して楽になる位置に支持される(ステップS5)。他方、腕支持部材19の内圧が所定の圧力値に達していない場合(ステップS4;NO)には、圧力調整部813はステップS4の判断を繰り返す。
次に、圧力調整部813は、第1のバルブV1のみを開状態とするとともに(ステップS6)、ポンプ21を動作させて指固定部材32に対し流体である空気の注入を開始する(ステップS7)。指固定部材32の内圧はセンサ22aにより検出され、圧力調整部813はセンサ22aの検出結果から指固定部材32の内圧が所定の圧力値に達したか否かを判断する(ステップS8)。指固定部材32の内圧が所定の圧力値に達したと判断した場合(ステップS8;YES)には、圧力調整部813はポンプ21による空気の注入を停止させるとともに第1のバルブV1を閉じる。これにより、図3に示すように、印刷指U1が指固定部材32により押し上げられて、指受入部31内に印刷指U1が固定される(ステップS9)。他方、指固定部材32の内圧が所定の圧力値に達していない場合(ステップS8;NO)には、圧力調整部813はステップS8の判断を繰り返す。
印刷指U1が固定されると、描画動作を開始する前に、まず撮影制御部811が撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して、撮像装置51により印刷指U1を撮影させ、爪画像(撮影画像)を取得させる(ステップS10)。
爪画像(撮影画像)が取得されると、爪情報検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて爪Tの外形形状である輪郭形状を検出する。また、爪情報検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて、爪Tの湾曲形状、その他の爪情報を検出する(ステップS11)。
次いで、描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪情報に基づいて、ユーザによって選択されたネイルデザインをユーザのTに描画するための描画用データ(ネイルデザインの描画データ)を生成する(ステップS12)。
描画用データが生成されると、描画制御部815は、描画部40に描画用データを出力するとともに、ヘッド移動部49を動作させて描画ヘッド41を適宜移動させながら描画用データに基づく描画処理を行わせる(ステップS13)。
制御部81は、描画処理が終了したか否かを判断し(ステップS14)、終了していない場合(ステップS14;NO)には、ステップS13の描画処理を続行させる。
他方、描画処理が終了した場合(ステップS14;YES)には、圧力調整部813は、第2のバルブV2を開放して指固定部材32から空気を排出させる(ステップS15)。これにより、印刷指U1の固定が解除され、印刷指U1を指受入部31内から取り出すことのできる状態となる。
また、圧力調整部813は、第4のバルブV4を開放して腕支持部材19から空気を排出させる(ステップS16)。これにより、腕支持部材19が収縮して、保持トレイ18内に収まる大きさとなり、腕支持部材19を保持トレイ18にセットしたまま、腕載置部180を腕載置部収容部161内に収容できる状態となる。
なお、指固定部材32及び腕支持部材19の内圧調整(すなわち、指固定部材32及び腕支持部材19の膨張と収縮)のタイミングは、ここに例示したものに限定されない。例えば、指固定部材32及び腕支持部材19の内圧調整を同時並行的に行ってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、印刷指U1に対応する腕の少なくとも一部を載置可能である腕載置部180を備えている。これにより、手首等に負担を掛けずに楽な姿勢でネイルプリントを行うことができる。
1つの爪Tに描画を施すのに多少の時間を要することから、不自然な姿勢を強いた状態では、描画動作中に腕等を動かしてしまい、その動きが指や、描画対象である爪Tにも影響を与えて、位置ずれ等を生じ、高精細な描画を行うことができない場合がある。
この点、本実施形態のように、腕を支持する部材を設けて、ユーザが楽な姿勢を保てるようにすることで、美しい仕上がりのネイルプリントを実現することができる。
また、本実施形態では、装置本体に、腕載置部180を内部に収容可能である腕載置部収容部161を備えている。このため、描画を行わないときには、装置本体内に腕載置部180を収容してしまっておくことができ、ネイルプリント装置1をコンパクトに収納することが可能となる。
また、腕支持部材19は、腕載置部180に対して着脱可能に構成されている。このため、腕支持部材19が傷んだり汚れたりした際には取り外して交換することも可能であり、腕支持部材19を交換可能な消耗部品として扱うことができる。
また、腕支持部材19の吸排気口とポンプ21の注入口とを管23を介して接続し、管23を挿抜可能にすることによりネイルプリント装置1と腕支持部材19を別体とすることができ、製品サイズの小型化が可能である。
そして、このように腕支持部材19をネイルプリント装置1に対して容易に装着及び取り外しが可能な構成とすることで、腕支持部材19をオプション部品として扱うことも可能となる。
さらに、本実施形態では、腕載置部180は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において腕を支持する腕支持部材19を有しており、ポンプで腕支持部材19に流体を送り込むことで適切な位置や硬さを得ることができるようになっている。
これにより、簡易な機構により、ユーザが楽な姿勢を保てるように腕を支持することができる。
腕支持部材19の膨張の程度を流体による内圧調整によって行うため、腕載置部180の高さや硬さをユーザの好みの状態に容易に調整することも可能となる。
また、弾性エラストマー等で腕支持部材19を形成する場合と異なり、使用時だけ流体(空気)を注入して所望のレベルまで膨張させ、不使用時には膨らまし、流体(空気)を排出させて収縮させた状態とすることができる。このため、輸送梱包時や収納時等における軽量化・コンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態では、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において印刷指U1を固定する指固定部材32を備えており、この指固定部材32の内圧調整と腕支持部材19の内圧調整とを1つのポンプ21とこれを制御する圧力調整部813によって行うことができる。
このため、別個の機構を用いる場合と比較して、部品点数を抑え、装置構成を簡易化して、装置全体の小型軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態のように、腕支持部材19を膨張させてから指固定部材32を膨張させるとすることにより、印刷指U1を固定する前に腕Arが支持され、姿勢を整えた上で印刷指U1の固定を行うことができる。また、指固定部材32内から流体を排出してから腕支持部材19内の流体を排出させるとすることにより、印刷指U1が固定された状態で腕Arが下がってしまうことがない。このため、印刷指U1が固定されたまま、腕Arが下がってしまうことで印刷指U1に思わぬ負荷がかかったり、印刷指U1を痛めてしまうことを防ぐことができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、腕支持部材19を単に腕Arを載置する構成の部材としたが、例えば、腕支持部材19をドーナツ状やU字状等、腕支持部材19を周囲から包み込む形状とし、より積極的に腕Arが動いたりぶれたりすることを防止する構成を採用してもよい。
この場合には、描画動作中における腕Arの動きをより確実に抑制することができ、印刷指U1の固定と腕Arの固定とを併せて行うことで、より描画位置のずれ等の生じにくいネイルプリント装置1を実現することができる。
また、腕支持部材19の大きさや、腕Arを支持する範囲も上記実施形態に例示したものに限定されない。
例えば、腕支持部材19を腕Arの肘周辺まで支持する大きさとしてもよい。
この場合でも、本実施形態のように、膨縮可能な構成とすれば、不使用時には収縮させたうえで折り畳んでしまっておくことができ、大サイズのものを備えてもコンパクトに収容等することができる。
また、本実施形態では、指固定部材32も内圧調整を行うことで印刷指U1の固定を行う構成としたが、印刷指U1の固定を行う手法はこれに限定されず、他の機械的な構成により印刷指の固定を行ってもよい。この場合には、ポンプ21及び圧力調整部813は、腕支持部材19の内圧調整のみを行う。
また、腕支持部材19は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において腕Arを支持するものに限定されない。
例えば、柔軟性を有する樹脂等により腕支持部材を構成してもよい。
特に、印刷指U1の固定を行う手法としてポンプ等を用いていない場合には、ポンプ21やバルブV3,V4、圧力調整部813といった機構を設ける必要がなく、安価に装置を構成することも可能である。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置(描画装置)1の描画ヘッド41として、インクジェット方式の描画ヘッド41を備える構成としたが、描画ヘッド41の構成はこれに限定されない。
例えば、爪Tの表面にペン先を付けて描画を行う描画用のペンを保持するペンホルダを備え、ペンを用いて描画を行うようにしてもよい。また、本実施形態のようなインクジェット方式の描画ヘッドと描画用のペンを保持するペンホルダとを両方備えて、複数の描画手段を用いて描画を行う構成としてもよい。
また、ネイルプリント装置1に、描画後にインクを乾燥させるためのヒータやファンを備える乾燥部が設けられていてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
描画対象である爪に対応する指を少なくとも1本挿入可能である指受入部と、
前記指受入部内に挿入された前記指に対応する前記爪に描画を施す描画部と、
前記描画部による描画動作の際に前記指受入部内に挿入された前記指に対応する腕の少なくとも一部を載置可能である腕載置部を備える描画装置。
<請求項2>
装置本体に、不使用時には前記腕載置部を内部に収容可能である腕載置部収容部を備える請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記腕載置部は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記腕を支持する腕支持部材を有しており、
前記腕支持部材に流体を送り込むポンプと、
前記ポンプによる流体送り込み動作を制御することで前記腕支持部材の内圧を調整する圧力調整部と、をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記圧力調整部は、前記描画部による描画開始が指示されると、前記腕支持部材への流体送り込み動作を開始し、前記描画部による描画動作が終了すると前記腕支持部材から流体を排出する請求項3記載の描画装置。
<請求項5>
前記腕支持部材は、前記腕載置部に対して着脱可能に構成されている請求項3又は請求項4に記載の描画装置。
<請求項6>
前記指受入部内に配置されており、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記指を固定する指固定部材をさらに備え、
前記ポンプは、前記指固定部材に対しても流体を送り込むものであり、
前記圧力調整部は、前記指固定部材に対する前記ポンプの流体送り込み動作をも制御して前記指固定部材の内圧を調整する請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項7>
前記圧力調整部は、前記腕支持部材への流体送り込み動作の開始後に前記指固定部材への流体送り込み動作を開始し、前記腕支持部材から流体を排出する動作の開始前に、前記指固定部材から流体を排出する動作を開始する請求項6に記載の描画装置。
1 ネイルプリント装置
18 保持トレイ
19 腕支持部材
21 ポンプ
40 描画部
41 描画ヘッド
30 指載置部
31 指受入部
33 指固定部材
49 ヘッド移動部
81 制御部
161 腕載置部収容部
180 腕載置部
813 圧力調整部
Ar 腕
T 爪
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (6)

  1. 描画対象である爪に対応する指を少なくとも1本挿入可能である指受入部と、
    前記指受入部内に挿入された前記指に対応する前記爪に描画を施す描画部と、
    前記描画部による描画動作の際に前記指受入部内に挿入された前記指に対応する腕の少なくとも一部を載置可能である腕載置部と、
    装置本体に、不使用時には前記腕載置部を内部に収容可能である腕載置部収容部と、
    を備える描画装置。
  2. 前記腕載置部は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記腕を支持する腕支持部材を有しており、
    前記腕支持部材に流体を送り込むポンプと、
    前記ポンプによる流体送り込み動作を制御することで前記腕支持部材の内圧を調整する圧力調整部と、をさらに備える請求項1に記載の描画装置。
  3. 前記圧力調整部は、前記描画部による描画開始が指示されると、前記腕支持部材への流体送り込み動作を開始し、前記描画部による描画動作が終了すると前記腕支持部材から流体を排出する請求項2に記載の描画装置。
  4. 前記腕支持部材は、前記腕載置部に対して着脱可能に構成されている請求項又は請求項に記載の描画装置。
  5. 前記指受入部内に配置されており、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、
    膨張状態において前記指を固定する指固定部材をさらに備え、
    前記ポンプは、前記指固定部材に対しても流体を送り込むものであり、
    前記圧力調整部は、前記指固定部材に対する前記ポンプの流体送り込み動作をも制御し
    て前記指固定部材の内圧を調整する請求項から請求項のいずれか一項に記載の描画装
    置。
  6. 前記圧力調整部は、前記腕支持部材への流体送り込み動作の開始後に前記指固定部材へ
    の流体送り込み動作を開始し、前記腕支持部材から流体を排出する動作の開始前に、前記
    指固定部材から流体を排出する動作を開始する請求項に記載の描画装置。
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