JP2017169957A - 描画装置及び描画装置の描画方法 - Google Patents

描画装置及び描画装置の描画方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017169957A
JP2017169957A JP2016061164A JP2016061164A JP2017169957A JP 2017169957 A JP2017169957 A JP 2017169957A JP 2016061164 A JP2016061164 A JP 2016061164A JP 2016061164 A JP2016061164 A JP 2016061164A JP 2017169957 A JP2017169957 A JP 2017169957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pen
nail
finger
expansion
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016061164A
Other languages
English (en)
Inventor
美藤 仁保
Kimiyasu Mifuji
仁保 美藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2016061164A priority Critical patent/JP2017169957A/ja
Publication of JP2017169957A publication Critical patent/JP2017169957A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ペンを円滑に上下動させることが可能であり、筆圧を一定に保って爪への精緻なネイルプリントを行うことのできる描画装置及び描画装置の描画方法を提供する。【解決手段】爪の表面に接触して爪に描画を施す少なくとも1つのペンと、このペンを上方向に付勢する付勢部材と、を有する描画部と、ペンを上下方向に移動させるためのペン上下機構とを備え、ペン上下機構は、支点を中心に搖動可能に構成され一端側がペンに係止されたレバー部材と、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され膨張状態においてレバー部材の一端側を押し下げる膨縮部材201とを有し、膨縮部材201によりレバー部材の一端側が押し下げられることで、付勢部材の付勢力に抗してペンが下方向に押し下げられるように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、描画装置及び描画装置の描画方法に関するものである。
従来、爪にネイルデザインを描画する描画装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ネイルプリント装置としては、印刷ヘッドからインクを微小な液滴として噴射するインクジェット方式のものが知られているが、爪表面に直接ペン先を当接させて描画を行うペンを備えるプロッタ方式の描画装置を採用することも検討されている。
プロッタ方式の描画装置をネイルプリント装置として採用した場合には、粒径の大きな顔料(色材)やラメ等を含むインクや粘度の高いインク等、インクジェット方式の場合には用いることが難しかった各種のインクを用いることができ、ネイルサロン等で施されるネイルアートにより近い仕上がりのネイルプリントを実現することができる。
しかし、ネイルプリント装置の描画対象である爪の表面は、紙等と異なり曲面となっており、また微細な凹凸もあるため、このような表面形状にペンを追従させ、一定の筆圧を保って描画を行う必要がある。
この点、ペンを上下動させたり、爪表面の形状に追従させたりする手法として、ステッピングモータと板バネ等を組み合わせてペンの昇降機構を構成し、ペンの昇降や爪曲面への追従、筆圧の調整等を行うことが考えられる。
特表2003−534083号公報
しかしながら、バネの応力はその変形量に比例するため、ペンを上下動させる機構に板バネ等のバネを用いた場合には、爪の高さ(高さ方向の描画位置)により筆圧が変化してしまう。
これにより、安定した描画が行えず、線の太さが変わったり、場合によってはかすれてしまったりすることが懸念される。
また、ペンが爪の表面形状に沿って適切に上下動しないと、描画を施されているユーザが爪を押されていると感じたり、痛みを覚えたりすることがあり、ユーザの負担が大きい。さらに、実際に爪がペン先で押されることで描画位置ずれを生じ、高精細な描画を行うことができないことも考えられる。
そして、このようなバネの応力に起因する筆圧の変化を抑えるための制御を高精度に行うことは難しいという問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ペンを円滑に上下動させることが可能であり、筆圧を一定に保って爪への精緻なネイルプリントを行うことのできる描画装置及び描画装置の描画方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の描画装置は、
爪の表面に接触して前記爪に描画を施す少なくとも1つのペンと、このペンを上方向に付勢する付勢部材と、を有する描画部と、
前記ペンを上下方向に移動させるためのペン上下機構と、
を備え、
前記ペン上下機構は、支点を中心に搖動可能に構成され一端側が前記ペンに係止されたレバー部材と、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され膨張状態において前記レバー部材の前記一端側を押し下げる膨縮部材と、を有し、
前記膨縮部材により前記レバー部材の前記一端側が押し下げられることで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ペンが下方向に押し下げられるように構成されている
ことを特徴としている。
本発明によれば、ペンを円滑に上下動させることが可能であり、筆圧を一定に保って爪への精緻なネイルプリントを行うことができる。
(a)は、本実施形態における描画装置の正面図であり、(b)は、(a)に示された描画装置の内部構成を示す側面図である。 (a)は、本実施形態における描画ヘッドの背面図であり、(b)は、本実施形態における描画ヘッドの側面図であってペンがアップした状態を示しており、(c)は、本実施形態における描画ヘッドの側面図であってペンがダウンした状態を示しており、(d)は、モータとバネを用いたペン上下機構によりペンを上下させる描画ヘッドの側面図である。 本実施形態の指固定部材が膨張した状態を示す模式的な要部断面図である。 本実施形態における圧力調整ユニットの要部ブロック図である。 指固定部材のみを膨縮させる圧力調整ユニットの要部ブロック図である。 本実施形態に係る描画装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態に係る描画装置の描画処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係るペンダウン処理を示すフローチャートである。 圧力調整ユニットの一変形例の要部ブロック図である。
図1(a)及び図1(b)から図8を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置(描画装置)及びネイルプリント装置(描画装置)の描画方法の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、ネイルプリント装置1は手の指の爪を描画対象として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を描画対象としてもよい。
図1(a)は、ネイルプリント装置の内部構成を示す正面図であり、図1(b)は、図1(a)に示されたネイルプリント装置の内部構成を示す側面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド43が描画用具であるペン41とインクジェットヘッド71とを備え、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用して爪Tに描画を施す描画装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体2と、このケース本体2に収容される装置本体10とを備えている。
図1(b)に示すように、ケース本体2には、その上面から上部前面にかけて、後述する描画部40のペン41及びインクジェットヘッド71を交換するために開閉可能に構成された蓋部23が設けられている。蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図1(b)に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。
ケース本体2の上面(天板)には操作部25(図6参照)が設置されている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。
また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部26が設置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影して得た爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部26の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。
装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11と、この下部機枠11の上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠12とを備えている。
まず、下部機枠11について説明する。
下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図1(b)参照)となっている。X方向移動ステージ収容部114内には、描画部40が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部40のX方向移動ステージ45が収容される。また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部40のY方向移動ステージ47が配置されている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
この下部機枠11には、指固定部30(図1(b)参照)が一体的に設けられている。
指固定部30は、描画を施す爪T(すなわち描画対象)に対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32と、から構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって、例えば、下部機枠11の幅方向の中央より少し右に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する指載置部となっている。指載置部は、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部31の上側は、開口しており、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの表面(すなわち、描画対象面)が露出するようになっている。
また、図3等に示すように、本実施形態における指受入部31内には、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において印刷指U1を押し上げ、その位置を固定する指固定部材220が配置されている。
指固定部材220は、例えばウレタン樹脂のシート等、ある程度の伸縮性・柔軟性を有する材料により形成された袋状の部材である。
なお、指固定部材220は、空気等の流体を注入することにより内圧を高めた膨張状態では、印刷指U1の上側が指受入部31の上面に当接する位置(すなわち、印刷指U1の上側が指受入部31の上側の開口とほぼ同じ高さとなる位置)まで印刷指U1を押し上げ、空気等の流体を排出することで内圧が低くなった収縮状態では、印刷指U1の着脱を阻害しない大きさまで収縮可能なものであればよく、その材料は特に限定されない。
また、本実施形態では、指固定部材220は、指受入部31の下面(すなわち、指載置部310の上側)に配置されており、流体を注入することで膨張状態となったときには、印刷指U1を下側から押し上げて固定する場合を例示したが、指固定部材220の形状、構成はこれに限定されない。例えば、指固定部材220は、指受入部31の下面及び両側面に配置され、3方向から印刷指U1を固定するものであってもよい。
指固定部材220には、管213を介して指固定部材220の内部に流体(すなわち、例えば、空気等の気体や水等の液体。)を注入するポンプ211(図3及び図4参照)が接続されている。なお、本実施形態では以下流体が空気である場合を例とし、ポンプ211は空気を注入するエアポンプとする。
また、指固定部材220とポンプ211との間には、流体の流入・流出を調整するための第1のバルブV1,第2のバルブV2(図3及び図4参照)及び指固定部材220の内圧を検出することが可能なセンサ212(センサ212a、図3及び図4参照)が設けられている。第1のバルブV1,第2のバルブV2は、電磁弁であり、通電することで開状態と閉状態とを切り替えることのできるバルブである。
本実施形態では、後述するように、圧力調整部813(図6参照)が印刷指U1の固定時における指固定部材220の内圧を調整するようになっており、ポンプ211、第1のバルブV1,第2のバルブV2及びセンサ212(第1のセンサ212a)は、圧力調整部813と接続されて、その動作を制御される。
また、隔壁116の上面であって下部機枠11の前面側の両側部には、下部機枠11の前面側を塞ぐ前壁31f(図1(a)参照)が立設されている。また、隔壁116の上面には、この前壁31fの中央部寄りの端部から前記指受入部31に向けて狭窄し、印刷指U1を指受入部31内に案内する一対のガイド壁31g(図1(a)参照)が立設されている。
下部機枠11の上面であって、指受入部31の側方(ケース本体2の媒体挿出口24に対応する位置であり、本実施形態では、図1(a)において左側)には、後述する描画ヘッド43による描画可能範囲内に、後述するペン41のペン先(先端部)413の書き出し時のかすれ等を無くすための慣らし書きを行う慣書部61が設けられている。
慣書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された図示しない描画媒体が載置されるようになっている。
慣書部61に載置される描画媒体は、ペン先(先端部)413の慣らし書きを行うことができるものであればよく、例えば紙片である。
また、下部機枠11の上面であって、指受入部31を挟んで慣書部61の逆側(本実施形態では、図1(a)において右側)には、後述する描画ヘッド43の移動可能範囲内に、後述するペンホルダ42に対応する数(本実施形態では1つ)だけペンキャップ62が設置されている。
ペンキャップ62は、例えばゴムによって形成されており、描画部40にペン41が装着されている状態で描画を行っていないとき(非描画時)には、ペン41を下降させて、ペン先413をペンキャップ62に収容することにより、ペン先413の乾燥を防止するようになっている。
また、ペン先413がペンキャップ62に収容されたときにインクジェットヘッド71が配置される位置に対応する位置には、インクジェット保守部63が設けられている。インクジェット保守部63は、例えば後述するインクジェットヘッド71のインク吐出部(ノズル面)をクリーニングするためのクリーニング機構やインク吐出部(ノズル面)の乾燥を防止するためのキャップ機構等(いずれも図示せず)で構成されている。
なお、ペンキャップ62、インクジェット保守部63等の配置はここで例示したものに限定されない。
描画部40は、描画ヘッド43、描画ヘッド43を支持するユニット支持部材44、描画ヘッド43をX方向(図1(a)におけるX方向、描画装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46、描画ヘッド43をY方向(図1(b)におけるY方向、描画装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48等を備えて構成されている。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態の描画ヘッド43には、ペン41を保持するペンホルダ42とインクジェットヘッド71を保持するインクジェットホルダ72とが隣り合って配置されている。
インクジェットヘッド71は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪T)に対向する面(本実施形態では、図1(a)等における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、インクジェットヘッド71は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。なお、インクジェットヘッド71は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。
本実施形態のペンホルダ42には、1本のペン41が装着可能となっている。
ペン41は、爪Tの表面を描画対象面とし、先端部が描画対象面である爪Tの表面に接触して描画を施す描画用具である。
図1(a)、図1(b)等に示すように、ペン41は、棒状のペン軸部411の先端側(図1(a)、図1(b)において下側)にペン先413が設けられたものである。
ペン軸部411の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。
ペン軸部411の内部に収容されるインクとしては、各種のインクが適用可能である。インクの粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用インク、トップコート用インクやマニキュア液等も用いることができる。
本実施形態において、ペン41は、例えばペン先413を爪Tの表面に押し当てることでペン軸部411内に収容されているインクが染み出して描画する、ペン先413がボールペンタイプとなったペンである。
なお、ペン41は、ボールペンタイプのものに限定されない。例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペン(フェルトペン)タイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
また、ペン先413の太さも各種のものを用意することができる。
ペン41はペンホルダ42に上方から挿通し、先端部に設けられたネジ部により固定保持されている。このため、ケース本体2に設けられている蓋部23を開けて、例えば手やピンセット等でペン軸部411の上端部を回転して摘み上げ引き出す等により、容易に交換が可能である。
これにより、ユーザは、ペンホルダ42に装着するペン41を、描画したいネイルデザインに応じて色やペン先413の種類やインクの種類の異なるペン41に適宜入れ替えることで、幅広いネイルデザインを実現することができる。
図2(a)は、本実施形態の描画ヘッド43を装置の裏面側(図1(b)において、右側)から見た図であり、図2(b)は、描画ヘッド43の側面図であって、ペン41が上に上がった状態(これをアップ状態という。)を示しており、図2(c)は、描画ヘッド43の側面図であって、ペン41が下に下がった状態(これをダウン状態という。)を示している。
図2(a)から図2(c)に示すように、本実施形態のペンホルダ42は、上下に開口し内部にペン41が挿通される筒状部材421と、筒状部材421の下側(図2(b)における下側)の開口を塞ぐように配置されたペン係止部材422a,422bと、ペン41とともに上下動する補助軸部材423とを備えている。
ペン係止部材422bには、ペン41のペン軸部411における先端側を係止する係止孔422cが形成されている。ペン41は、ペン軸部411の先端側がペン係止部材422bの係止孔422cにねじ込まれることによってペンホルダ42内に係止される。
本実施形態において、補助軸部材423はペン41を挟むように2本配置されている。各補助軸部材423の下端部はペン係止部材422a,422bに嵌め込まれており、これにより、補助軸部材423はペン41のペン軸部411と平行するように固定されている。
補助軸部材423には、ペン41の軸中心から離れる方向に突出する係止突起424が設けられている。
また、補助軸部材423の軸周りには、コイルバネ425が巻回されている。コイルバネ425は、外力が加わらない状態において補助軸部材423を上方向に付勢する付勢部材であり、非描画状態においてペン41の位置を、ペン先413が爪Tに当接しないアップ状態の位置に保持する。
本実施形態のネイルプリント装置1には、ペン41を上下方向に移動させるためのペン上下機構が設けられている。
このペン上下機構は、支点を中心に搖動可能に構成され一端側(本実施形態では自由端側)がペン41に係止されたレバー部材205と、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され膨張状態においてレバー部材205の一端側(本実施形態では自由端側)を押し下げる膨縮部材201とを有している。
膨縮部材201は、その内圧を変化させることにより膨縮可能に構成されたものであり、前述の指固定部材220と同様に、例えばウレタン樹脂のシート等、ある程度の伸縮性・柔軟性を有する材料により形成された袋状の部材である。
膨縮部材201は、なるべく傾いたりせずに安定して上方向に膨らむことができるように、膨らむ高さに対して充分な底面積を持っており、膨縮部材201の下側面は十分な面積を有する基台202の上に固定されている。これにより、膨縮部材201は安定して支持される。また、膨縮部材201の上側には、板状部材203が配置されている。
なお、膨縮部材201の形状や配置、基台202、板状部材203の形状等は図示例に限定されない。
また、レバー部材205は、支点となる支持軸204に搖動可能に支持されている。レバー部材205を構成する材料は特に限定されないが、レバー部材205はバネ性の無い剛体であることが好ましく、例えば硬質の樹脂等で形成される。
レバー部材205の一端側(本実施形態では自由端側)は、補助軸部材423に設けられた係止突起424に上方向から当接しており、係止突起424を介してペン41に係止されている。
また、レバー部材205の他端側(本実施形態では基端側)には、断面が略円筒状の円筒部205aが設けられている。レバー部材205の他端側(本実施形態では基端側)をある程度幅のある円筒部205aとすることにより、レバー部材205の基端側が板状部材203に対して面で接触することができ、より安定してレバー部材205の押し下げを行うことができる。
本実施形態では、このように、レバー部材205の他端側(本実施形態では基端側)を膨縮部材201の板状部材に固定せず接するのみとしている。このような構成とした場合には、組み立てが容易であるとともに力が上向にかかりやすく、好ましい。
なお、レバー部材205と膨縮部材201との係止部分の配置や構成はここに例示したものに限定されない。例えば、ピンやレバー等によりレバー部材205と膨縮部材201とを接続してもよい。
さらに、レバー部材205には支持軸204周辺を保護するカバー204aが設けられている。なお、このカバー204aを設けることは必須ではない。
また、本実施形態では、ペンアップ状態の時にレバー部材205又はカバー204aに接触可能な位置に設けられ、レバー部材205又はカバー204aに接触することでペン41が最上位置にあることを検出するマイクロスイッチ206が設けられている。
これにより、ペン41が非描画状態か否かペン41の状態を装置側で把握することができる。
膨縮部材201には、指固定部材220と接続されているものと同じポンプ211(図4参照)が管214を介して接続されている。
また、膨縮部材201とポンプ211との間には、流体の流入・流出を調整するための第3のバルブV3,第4のバルブV4(図4参照)及び膨縮部材201の内圧を検出することが可能なセンサ212(センサ212b、図4参照)が設けられている。第3のバルブV3,第4のバルブV4は、前述の第1のバルブV1,第2のバルブV2と同様に電磁弁であり、通電することにより開状態と閉状態とが切り換えられるバルブである。
なお、本実施形態では、レバー部材205、膨縮部材201、ポンプ211、第3のバルブV3,第4のバルブV4、センサ212bによりペン上下機構が構成されている。
そして、後述するように、圧力調整部813(図6参照)がペン41をアップダウンさせる際に膨縮部材201の内圧を調整するようになっており、ポンプ211、第3のバルブV3,第4のバルブV4及びセンサ212(第2のセンサ212b)は、圧力調整部813と接続されて、その動作を制御される。
本実施形態では、上記のように、1つのポンプ211によって、指固定部材220と膨縮部材201の両方に流体である空気を送り込むことが可能に構成されており、後述する圧力調整部813は、ポンプ211による膨縮部材201及び指固定部材220への流体送り込み動作を各別に制御することにより、膨縮部材201及び指固定部材220の内圧をそれぞれ変化させるようになっている。
このため、例えば図5に示すような指固定部材220を膨縮させるためにポンプ211やセンサ212、バルブV2等を備える構成がある場合、これと同じポンプ211にペンを上下させるための膨縮部材201を接続するだけで本実施形態の構成を容易に実現することができる。
なお、本実施形態では、下部機枠11の上に圧力調整ユニットが配置されており、ポンプ211、第1のバルブV1,第2のバルブV2、第3のバルブV3,第4のバルブV4、センサ212(第1のセンサ212a及び第2のセンサ212b)は、この圧力調整ユニットを構成している。
本実施形態のペン上下機構では、膨縮部材201に空気等の流体を注入することで膨縮部材201の内圧を高めた膨張状態では、レバー部材205の基端側を押し上げ、自由端側を下方向に下げることで係止突起424を押し下げて、付勢部材425の付勢力に抗してペン41を描画可能な位置までダウンさせることができる。
また、膨縮部材201から空気等の流体を排出することで膨縮部材201が収縮状態となったときには、ペン41のペン先413が描画対象と接触しない非描画位置までペン41をアップさせることができる。
ここで、ペン上下機構を本実施形態のように膨縮部材201を備えて構成する場合と板バネ等のバネを用いて構成する場合との比較について説明する。
図2(d)は、ペン上下機構をモータと板バネとを用いて構成した場合の構成例を示したものである。
図2(d)に示すように、モータと板バネとを用いてペン上下機構を構成する場合には、例えば、ステッピングモータ等からなるペン上下用モータ426と、ペン上下用モータ426の回転軸に取り付けられた歯車427に歯合するギア428と、このギア428の回転に追従して回動する板バネ429とが設けられる。
そして、非描画時においては、係止突起424に対して板バネ429が外力(押圧力)を加えない状態となっており、この状態では、ペン41は、コイルバネ425の付勢力により、上方向(図2(d)において上方向)に押し上げられている。このため、ペン41の先端部であるペン先413は描画対象面である爪Tの表面から離れ、当該表面に当接しない高さに保持されている。
これに対して、描画時には、ペン上下用モータ426を所定のステップ数で回転させることにより板バネ429が回動すると、板バネ429は、補助軸部材423に設けられた係止突起424に係合して、係止突起424を下方へと押し下げる。これにより、ペン41はコイルバネ425の付勢力に抗して下方向へと押し下げられて、ペン先413が爪Tの表面に接触する。板バネ429は適度に撓むため、ペン41の上下動による衝撃が吸収されるとともに、ペン先413に概ね一定の適度な筆圧がかかった状態を維持したままペン41を爪Tの高さに追従して上下動させ、描画を行うことができる。
しかし、このようなバネを用いた構成の場合、式(1)のフックの法則が示すように、力Fが変形量(すなわち、ペン41の高さ)に比例して変化してしまう。具体的には、爪Tの低い部分を描画する場合等、ペン41が下の方にあるときは筆圧が小さく、爪Tの高い部分を描画する場合等、ペン41が爪Tの上の方にあるときは筆圧が大きくなってしまうというように筆圧がペン41の高さに依存して変動する。
F=kx ・・・・ 式(1) ( k:バネ定数、 x:変形量 )
この点、このような変形量による筆圧の変動を軽減すべく、ペン41の高さ(例えば、0、-1、-2、-3、・・・ -10mm)に対応して各筆圧(例えば、30,40,50、・・・100g)が得られるステッピングモータのステップ数を予め計測しテーブルとして持っておき、施術時に施術対象の爪Tの形状を計測して、描画時に描画位置の高さを割り出して、テーブルからその時のステップ数を読み出しステッピングモータを動作させてペン41の高さを変え、筆圧を制御することも考えられる。しかし、このような手法は、煩雑である上に微妙な筆圧調整を行うことは困難である。
以上に対して、本実施形態のように、空気等の流体の流入・流出によって膨縮する膨縮部材201を用いてペン上下機構を構成した場合には、ペン41の筆圧は、下記の式(2)で示されるパスカルの原理に従い、空気の圧力とその圧力を受ける面積(本実施形態では板状部材203の面積)によってのみ決定される。そして、板状部材203の面積が一定である本実施形態の場合、筆圧は空気の圧力によって決定される。すなわち、空気の圧力が一定であれば、ペン41の高さや膨縮部材201の膨らみ方に関係なく一定の力を得ることができ、これによりペン41に一定の筆圧を掛けることができる。
F=PS ・・・・ 式(2) ( P:圧力、 S:面積)
このように、空気等の流体の流入・流出によって膨縮する膨縮部材201を用いてペン上下機構を構成した場合には、空気圧を一定にするだけで、予めテーブルを作ったり、描画位置の高さを検出してステッピングモータを制御する等の必要も無く、簡単かつ安定した筆圧制御を行うことができる。
また、ユニット支持部材44は、X方向移動ステージ45に取り付けられたX方向移動部451に固定されている。X方向移動部451は、X方向移動モータ46の駆動によりX方向移動ステージ45上を図示しないガイドに沿ってX方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、X方向(図1(a)におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動するようになっている。
また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、Y方向(図1(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等により、ペン41を備える描画ヘッド43をX方向及びY方向に駆動するXY駆動部としてのヘッド移動部49が構成されている。
描画部40におけるペン上下用モータ426、インクジェットヘッド71、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部815(図6参照)に接続され、該描画制御部815によって制御されるようになっている。
また、描画ヘッド43の側方には、乾燥部90が配置されている。
本実施形態では、乾燥部90は、ヘッド移動部49によって描画ヘッド43とともに移動可能に構成されている。
乾燥部90は、熱を発生させるためのヒータ91(図6参照)と、送風のためのファン92(図6参照)とを備え、指受入部31に置かれた印刷指U1の爪Tにファン92によって生じた風を当て、爪T上に施されたインクジェットヘッド71によるインクジェット描画、又はペン41によるプロッタ描画したインクを乾燥させる機能を有する。
なお、乾燥部90のヒータ91は、用途に応じてON/OFF切り替えが可能となっており、ヒータ91をOFFした状態でファン92のみを回転させることもできるように構成されることが好ましい。
また、図1(a)及び図1(b)に示すように、上部機枠12に固定されている基板13には撮影部50が設けられている。撮影部50は、撮像装置51と、照明装置52とを備えている。
すなわち、上部機枠12には基板13が設置されており、この基板13の下面であって指受入部31のほぼ上方位置に、2つの撮像装置51が設置されている。
撮像装置51は、例えば200万画素程度以上の画素を有するものであることが好ましい。
この撮影部50は、指受入部31内に挿入されて上部の開口(すなわち、爪Tを露出させる窓部)から見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの撮影画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を取得するものである。
2つの撮像装置51のうちの一方は、指受入部31の底面に対向して設けられており、爪Tを真上から撮影するものである。
また、撮像装置51のうちの他方は、指受入部31の底面に対して僅かに傾けて配置されており、爪Tを斜め上方向から撮影するものである。
このように、2つの撮像装置51を異なる位置・角度に配置することにより、少なくとも2つの異なる位置・角度から爪Tを撮影することができる。
本実施形態では、異なる位置・角度に設けられた2つの撮像装置51により、異なる位置・角度から撮影された爪画像を少なくとも2枚取得する。
そして、撮像装置51によって取得されたこれらの撮影画像(爪画像)に基づいて、後述する爪形状検出部812が、xy平面上における爪Tの位置や、爪Tの輪郭(爪Tの形状)、爪Tの曲率(すなわち爪Tの湾曲形状)、爪Tの垂直位置等の爪情報を検出する。なお、異なる位置・角度から爪Tを撮影して複数枚の撮影画像(爪画像)を取得することにより、特に印刷指U1の爪Tの湾曲形状を正確に検出することが可能となる。
照明装置52は、例えば白色LED(Light Emitting Diode)等の光源である。
本実施形態において照明装置52は、基板13上であって撮像装置51の近傍に配置されており、撮像装置51による撮影の際に印刷指U1の爪Tを照明する。
なお、照明装置52を設ける数や具体的な配置等は図示例に限定されない。
撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図6参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821(図6参照)に記憶される。
制御装置80は、例えば上部機枠12に配置された基板13等に設置されている。
図6は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図6に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像(撮影画像)から爪Tの形状(輪郭)、幅方向における湾曲形状、爪の幅や長さ等の各種の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、指固定部材220の内圧及びペン上下機構の膨縮部材の内圧を調整するための圧力調整プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像(撮影画像)を記憶する爪画像記憶領域821、爪形状検出部812によって検出された爪情報(爪Tの形状(輪郭)や爪Tの湾曲形状等)が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823等が設けられている。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪形状検出部812、圧力調整部813、描画データ生成部814、描画制御部815、表示制御部816、乾燥制御部817等を備えている。これら撮影制御部811、爪形状検出部812、圧力調整部813、描画データ生成部814、描画制御部815、表示制御部816、乾燥制御部817等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
なお、圧力調整部813については圧力調整ユニット210に設けられていてもよい。
撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して撮像装置51により、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を含む指の画像である爪画像(撮影画像)を撮影させるものである。
本実施形態では、撮影制御部811が、2つの撮像装置51によって爪Tの幅方向における複数の位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から爪Tを撮影して、複数枚の爪画像(撮影画像)を取得させる。
なお、1つの爪Tについて何枚の撮影画像を取得させるかは特に限定されないが、爪Tの幅方向における異なる位置において2枚以上の撮影画像を取得させた方が爪Tの湾曲形状まで精密に検出することが可能となるため好ましい。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
爪形状検出部812は、撮像装置51によって撮影された指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像(撮影画像)に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
本実施形態において、爪形状検出部812は、撮影画像に基づいて、例えば爪Tの形状(輪郭)や爪Tの水平位置のXY座標、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの幅方向における形状、すなわち、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの湾曲形状、爪Tの傾斜角度)等を検出する。なお、爪形状検出部812によって検出される内容はこれに限定されない。
爪形状検出部812によって取得された爪情報は、記憶部82の爪情報記憶領域822に記憶される。
圧力調整部813は、ペン上下機構の膨縮部材201の内圧を調整するものである。
すなわち、前述のように、ペン上下機構は、膨縮部材201に流体である空気を送り込むポンプ211と、膨縮部材201の内圧を検出するセンサ212(212b)とを有しており、圧力調整部813は、このセンサ212(212b)の検出結果に基づいてポンプ211による流体送り込み動作を制御する。
また、本実施形態では、圧力調整部813は、印刷指U1の固定時における指固定部材220の内圧をも調整するようになっている。
以下、圧力調整部813による制御について図4等を参照しつつ説明する。
まず、ペン4のアップダウン制御を行う場合、ペン41を描画可能なダウン状態とするときには、圧力調整部813は、図4に示すように膨縮部材201への空気の流通経路上にある第3のバルブV3を開放するとともに、第4のバルブV4を閉じ、この状態でポンプ211を動作させ、膨縮部材201の内圧が所定の圧力値となるまで空気を注入する。圧力調整部813には、センサ212bが検出した膨縮部材201の内圧が送られるようになっており、圧力調整部813は、このセンサ212bによる検出結果に基づいて膨縮部材201の内圧が所定の圧力値となったか否かを判断し、所定の圧力値となったときに、ポンプ211による空気の送り込み動作を停止させるとともに、第3のバルブV3を閉じる。これにより、膨縮部材201により押し上げられたレバー部材205がペン41を押し下げ、描画可能なペンダウン状態が維持される。
例えば、板状部材203の面積が1cmx1cmである場合、膨縮部材201の内圧(空気圧)を100mmHgにすると136gの力でレバー部材205の基端側を押すことになり、ペン41を押し下げる力は、さらにてこの原理により1/2になるため、68gでペン41を押し下げることとなる。このときペン41に掛かる筆圧は(68g−バネの力)となる。同様に空気の圧力を73.53mmHgとすると約50gの力でペン41が押し下げられ、このときペン41に掛かる筆圧は(50g−バネの力)となる。なお、バネの力は数gのペン41を上に付勢しておくだけのものであって、それほど考慮する必要がないほどに充分に小さいものである。
なお、ペン41が押し下げられたとき、ペン41は最下点まで到達する前に爪Tの表面に突き当るが、高さに関係なく所望の圧力になった時点でポンプ211による空気の供給は停止され、所望の筆圧が掛かることとなる。
なお、一旦膨縮部材201の内圧が所定の圧力値となったのちも描画動作中は常にセンサ212bによる検出結果が圧力調整部813に送られるようになっており、圧力調整部813は、膨縮部材201の内圧が所定の圧力値よりも低くなったと判断すると、再度第3のバルブV3を開放してポンプ211による空気の送り込み動作を行う。
すなわち、例えば描画中にペン41の位置が上がった場合は、レバー部材205の自由端側が押し上げられ(押し戻され)、レバー部材205の基端側が膨縮部材201の上の板状部材203を押し下げ、これにより膨縮部材201が収縮して内部圧力が上がる。
この変化が第2のセンサ212bにより検出された場合には、第4のバルブV4を開放して所望の圧力に調整する。
逆に、ペン41の位置が下がった場合はレバー部材205の基端側で膨縮部材201による押す力が減少し膨縮部材201が膨らんで内部圧力が減少する。この変化が第2のセンサ212bにより検出された場合には、第3のバルブV3を開放してポンプ211を駆動させて空気を膨縮部材201に送り込み所望の圧力に調整したのち、第3のバルブV3を閉じてポンプ211を止める。
この様に膨縮部材201内の圧力を一定に保つだけで、ペン41の高さや爪Tの形状や位置を測定計算することなく、膨縮部材201の内圧が一定に保たれ、ひいては筆圧が一定に保たれる。
また、描画動作が終了した場合等、ペン41をアップ状態とするときには、第4のバルブV4を開放して、膨縮部材201内の空気を排出させる。これにより、レバー部材205の基端側が下がることでレバー部材205の自由端側が上がり、ペン41の押し下げ状態が解除されるため、ペン先413が描画対象面(爪Tの表面等)から離間したペンアップ状態となる。
また、圧力調整部813は、印刷指U1の固定時に、ポンプ211、第1のバルブV1及ぶ第2のバルブV2を制御して、設定した内圧となるまで指固定部材220内に適宜流体である空気を注入して膨張状態とさせる。
すなわち、指固定部材220への空気の流通経路上にある第1のバルブV1を開放するとともに、第2のバルブV2を閉じ、この状態でポンプ211を動作させ、指固定部材220の内圧が所定の圧力値となるまで空気を注入する。圧力調整部813には、センサ212aが検出した指固定部材220の内圧が送られるようになっており、圧力調整部813は、このセンサ212aによる検出結果に基づいて指固定部材220の内圧が所定の圧力値となったか否かを判断し、所定の圧力値となったときに、ポンプ211による空気の送り込み動作を停止させるとともに、第1のバルブV1を閉じる。これにより、図3に示すように、指固定部材220が膨張して印刷指U1が固定された状態が維持される。
そして、当該印刷指U1の爪Tへのペン41やインクジェットヘッド71による描画動作が完了すると、圧力調整部813は、第2のバルブV2を開放して指固定部材220内の空気を排出させて、指固定部材220の内圧を下げて収縮状態とさせる。これにより、印刷指U1の固定が解除される。
描画データ生成部814は、爪形状検出部812により検出された爪情報に基づいて、描画ヘッド43により印刷指U1の爪Tに施される描画用の描画データを生成する。
具体的には、描画データ生成部814は、爪形状検出部812により検出された爪Tの形状(輪郭形状)等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等することにより爪Tの形状に合わせ込む合せ込み処理を行う。
また、描画データ生成部814は、爪形状検出部812により検出された爪Tの湾曲形状に応じて、爪Tに描画するように指定されたネイルデザインの画像データに適宜曲面補正等を行う画像データ補正部としても機能する。
これにより、ペン41やインクジェットヘッド71によって描画されるネイルデザインの描画用のデータが生成される。
描画制御部815は、描画データ生成部814によって生成された描画データに基づいて描画部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの描画データにしたがった描画を施すように描画部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、ペン上下用ポンプ211等、インクジェットヘッド71等を制御する制御部である。
具体的には、描画制御部815は、ペン41の非描画時にはペン41の先端部(ペン先413)が爪Tの表面に接しない高さまで上がった状態を維持し、描画時にはペン41の先端部(ペン先413)が爪Tの表面に当接する高さまで下がるようにペン上下用ポンプ211等の動作を制御する。
また、適宜X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48を動作させることにより、描画ヘッド43をX方向、Y方向に移動させながら、爪T上の所定位置に順次描画を施す。
表示制御部816は、表示部26を制御して表示部26に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部816は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影して取得した爪画像、各種の指示画面、操作画面等を表示部26に表示させるようになっている。
乾燥制御部817は、乾燥部90の乾燥動作を制御して、指受入部31に挿入され、描画が施された爪Tについて乾燥部90による乾燥処理を行わせる。
具体的には、乾燥制御部817は、乾燥部90のヒータ91及びファン92のON/OFFを適宜切り替える。また、乾燥制御部817は、適宜ヒータ91の温度制御を行い、必要に応じて、ヒータ91をOFFしてファン92のみを動作させることも可能となっている。
次に、図7及び図8を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置(描画装置)1による指固定処理及び描画方法について説明する。
まず、図6を参照して、ネイルプリント装置(描画装置)1による描画処理の全体的な流れを説明する。
このネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる。
表示制御部816は、表示部26にデザイン選択画面を表示させ、ユーザは操作部25の操作釦等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択する。これにより、操作部25から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべきネイルデザインが選択される。
ユーザが印刷指U1を指受入部31に挿入し、非印刷指U2を指退避部32に挿入して、操作部25の図示しない描画スイッチを操作すると、まず圧力調整部813が第1のバルブV1のみを開状態とするとともに(ステップS1)、ポンプ211を動作させて指固定部材220に対し流体である空気の注入を開始する(ステップS2)。指固定部材220の内圧はセンサ212aにより検出され、圧力調整部813はセンサ212aの検出結果から指固定部材220の内圧が所定の圧力値に達したか否かを判断する(ステップS3)。指固定部材220の内圧が所定の圧力値に達したと判断した場合(ステップS3;YES)には、圧力調整部813はポンプ211による空気の注入を停止させるとともに第1のバルブV1を閉じる。これにより、図3に示すように、印刷指U1が指固定部材220により押し上げられて、指受入部31内に印刷指U1が固定される(ステップS4)。他方、指固定部材220の内圧が所定の圧力値に達していない場合(ステップS3;NO)には、圧力調整部813はステップS3の判断を繰り返す。
印刷指U1が固定されると、描画動作を開始する前に、まず撮影制御部811が撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して、撮像装置51により印刷指U1を撮影させ、爪画像(撮影画像)を取得させる(ステップS5)。
爪画像(撮影画像)が取得されると、爪形状検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて爪Tの外形形状である輪郭形状を検出する。また、爪形状検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて、爪Tの湾曲形状、その他の爪情報を検出する(ステップS6)。
次いで、描画データ生成部814は、爪形状検出部812により検出された爪情報に基づいて、ユーザによって選択されたネイルデザインをユーザのTに描画するための描画用データ(ネイルデザインの描画データ)を生成する(ステップS7)。
描画用データが生成されると、描画制御部815は、ヘッド移動部49を動作させて描画ヘッド43を慣書部61に移動させ、慣書部61の上でペンダウン処理を行い、適宜慣らし書きを行う(ステップS8)。
ここで、図8を参照して、本実施形態におけるペンダウン処理について説明する。
ペンダウン処理を行う場合には、まず、圧力調整部813は第3のバルブV3を開放するとともに第4のバルブV4を閉じる(ステップS21)。そして、ポンプ211を動作させて膨張部材201に空気を注入する(ステップS22)。
膨張部材201の内圧はセンサ212bにより検出され、圧力調整部813はセンサ212bの検出結果から膨出部材201の内圧が所定の圧力値に達したか否かを判断する(ステップS23)。膨出部材201の内圧が所定の圧力値に達したと判断した場合(ステップS23;YES)には、圧力調整部813はポンプ211による空気の注入を停止させるとともに第3のバルブV3を閉じる。これによりペンがダウンし、慣らし書き等を行うことのできる描画可能状態となる(ステップS24)。他方、膨出部材201の内圧が所定の圧力値に達していない場合(ステップS23;NO)には、圧力調整部813はステップS23の判断を繰り返す。
ペンがダウン状態となった後も、膨張部材201の内圧はセンサ212bにより検出され、圧力調整部813はセンサ212bの検出結果から膨出部材201の内圧が所定の圧力値であるか否かを判断する(ステップS25)。そして、膨出部材201の内圧が所定の圧力値でないと判断した場合(ステップS25;NO)には、圧力調整部813はさらに圧力値が所定値よりも低いか否かを判断する(ステップS26)。そして、膨出部材201の内圧が所定の圧力値よりも低いと判断した場合(ステップS26;YES)には、圧力調整部813は第3のバルブV3を開放するとともに、ポンプ211を動作させ、所定の圧力値となるまで膨縮部材201に空気を注入する。
他方、膨出部材201の内圧が所定の圧力値よりも低くないと判断した場合、すなわち、所定値よりも高い場合(ステップS26;NO)には、圧力調整部813はパージバルブである第4のバルブV4を開放して膨縮部材201から空気を排出させる(ステップS28)。
また、膨出部材201の内圧が所定の圧力値であると判断した場合(ステップS25;YES)には、圧力調整部813はさらにペンアップするか否か、すなわち、慣らし書き動作や描画動作等、描画可能状態を維持すべき状態が解除されたか否かを判断し(ステップS29)、ペンアップすると判断すると(ステップS29;YES)、第4のバルブV4を開放し、膨縮部材201から空気を排出させ(ステップS30)、ペンダウン処理を終了する。
他方、ペンダウン状態を維持すべきと判断した場合(ステップS29;NO)、及びステップS27,S28で圧力値の調整を行った後は、ステップS25に戻って、圧力値が所定値か否かの判断から処理を繰り返す。
次に、図7に戻って、ペン41の慣らし書き(ステップS8)が完了すると、ペンをアップして爪Tの上に移動させ(ステップS9)、ペンをダウンさせて爪に描画処理を行う(ステップS10)。具体的には、描画制御部815は、この描画用データを描画部40に出力し、ヘッド移動部49を動作させて適宜描画ヘッド43を移動させながら、描画処理を行う。そして、描画処理が終了したか否かを判断し(ステップS11)、終了すると(ステップS11;YES)、ペンをアップして乾燥部を爪Tの上に移動させ(ステップS12)、乾燥処理を行わせる(ステップS13)。
そして、第2のバルブV2を開放して印刷指U1の固定を解除させ、描画処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、ペン41のアップダウン動作をステッピングモータや板バネ等を用いずに流体を流入・流出させることで膨縮する膨縮部材201によって行うため、ペン41の高さ方向の位置等にかかわらず、膨縮部材201の内圧だけを一定としておくだけで複雑な制御等を行うことなく筆圧を一定に保ち、安定して精緻な描画処理を行うことができる。
また、ポンプ211とバルブV3,V4とセンサ212によって膨縮部材201の内圧制御が可能であるため、図2(d)で示したようなステッピングモータと板バネ、各種歯車やセンサ等を用いて筆圧制御を行う場合と比較して装置構成を簡易化、軽量化することができ、部品点数が少なくなることにより、装置コストも抑えることができる。
また、ペン41をアップダウンさせるペン上下機構の膨縮部材201と印刷指U1を固定するための機構の指固定部材220とをともに1つのポンプ211の動作制御により行うことができる。このため、別個の機構を用いる場合と比較して、部品点数を抑え、装置構成を簡易化して、装置全体の小型軽量化を図ることができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、図9に示すように、ペン上下機構の膨縮部材201とポンプ211との間の流体(空気)の流通経路上にタンク(容積を持つマニフォールド)215を設けてもよい。
この場合は、圧力変動を吸収でき、効果的に膨縮部材201内部の圧力変動を抑えることができる。
すなわち、原理的に、タンク(容積を持つマニフォールド)215の容積がペン上下機構の膨縮部材201の容積に対して充分に大きければペン41の高さ位置変化に対する圧力変化がほとんど生じない。このため、描画中等に、バルブV4をパージして膨縮部材201内の圧力を下げたり、ポンプ211を動作させて空気を送り込んで膨縮部材201内の圧力を上げる必要が基本的に無くなると考えられる。
また、例えばこのタンク(容積を持つマニフォールド)215の容積が膨縮部材201の容積と同じであっても、ペン41の高さ位置変化に対する圧力変化が1/2となるため、圧力変化が生じたとしても特に圧力制御を要しない程度の小さな変化に留まると考えられる。
このように、タンク(容積を持つマニフォールド)215を設けた場合には、描画中等におけるセンサ212bによる膨縮部材201内の圧力変化のセンシング頻度を下げたり、場合によっては圧力変化のセンシングを行わなくてもよい場合もある。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置(描画装置)1の描画ヘッド43に描画用のペン41を保持するペンホルダ42とインクジェットヘッド71とを備える構成としたが、ペン41とインクジェットヘッド71との両方を備えることは必須の構成ではなく、ペン41のみを備えて描画を行う描画装置であってもよい。
また、本実施形態では、描画ヘッド43にペンホルダ42を1つ備えている場合を例示したが、描画ヘッド43に設けられるペンホルダ42の数は1つに限定されない。例えば2つ以上のペンホルダ42を備え、描画用のペン41が2本以上保持されていてもよい。
また、本実施形態では、ペンホルダ42に保持させるペン41を、ユーザが適宜手動で交換する場合を例示したが、例えば、ホームエリア60等にペン41を待機させておく待機スペースを設けて、図示しないペン交換機構により必要なペン41を自動的に待機スペース内から取得してペンホルダ42に差し替えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、装置の上部に撮像装置51や照明装置52が固定配置されている場合を例示したが、撮像装置51や照明装置52を設ける位置はこれに限定されない。
例えば、描画ヘッド43に撮像装置51や照明装置52を搭載して、ヘッド移動部49によりXY方向に移動可能に構成されていてもよい。
また、例えば描画ヘッド43を移動させる機構とは別に撮影部50を移動させる機構を別途設けてもよい。
このように、撮像装置51や照明装置52を移動可能に構成した場合には、撮像装置51を1つだけ設けて、移動させることで複数の異なる位置や角度から撮影を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、指を1本ずつ装置に挿入して順次描画を行うネイルプリント装置1を例としたが、複数本の指に対して、各指を抜き差しすることなく、連続的に描画を行うことのできる構成とすることも可能である。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
爪の表面に接触して前記爪に描画を施す少なくとも1つのペンと、このペンを上方向に付勢する付勢部材と、を有する描画部と、
前記ペンを上下方向に移動させるためのペン上下機構と、
を備え、
前記ペン上下機構は、支点を中心に搖動可能に構成され一端側が前記ペンに係止されたレバー部材と、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され膨張状態において前記レバー部材の前記一端側を押し下げる膨縮部材と、を有し、
前記膨縮部材により前記レバー部材の前記一端側が押し下げられることで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ペンが下方向に押し下げられるように構成されていることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
前記ペン上下機構は、前記膨縮部材に流体を送り込むポンプと、前記膨縮部材の内圧を検出するセンサと、
を有し、
前記センサの検出結果に基づいて前記ポンプによる流体送り込み動作を制御する圧力調整部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記膨縮部材における前記レバー部材との接触部には板状部材が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
描画対象である前記爪に対応する指である印刷指を少なくとも1つ挿入可能である指受入部と、
前記指受入部内に配置され、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記印刷指を押し上げその位置を固定する指固定部材と、
をさらに備え、
前記ポンプは、前記指固定部材にも流体を送り込むことが可能に構成されており、
前記膨出制御部は、前記ポンプによる前記膨縮部材及び前記指固定部材への流体送り込み動作を各々独立に制御することにより、前記膨縮部材及び前記指固定部材の内圧をそれぞれ変化させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の描画装置。
<請求項5>
描画装置の描画方法であって、
前記描画装置は、
爪の表面に接触して前記爪に描画を施す少なくとも1つのペンと、このペンを上方向に付勢する付勢部材と、を有する描画部と、
前記ペンを上下方向に移動させるためのペン上下機構と、
を備え、
前記ペン上下機構は、支点を中心に搖動可能に構成され一端側が前記ペンに係止されたレバー部材と、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され膨張状態において前記レバー部材の前記一端側を押し下げる膨縮部材と、を有し、
前記膨縮部材により前記レバー部材の前記一端側が押し下げられることで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ペンが下方向に押し下げられるように構成されていることを特徴とする描画装置の描画方法。
1 ネイルプリント装置
31 指受入部
40 描画部
41 ペン
43 描画ヘッド
49 ヘッド移動部
50 撮影部
81 制御部
82 記憶部
201 膨縮部材
211 ポンプ
212 センサ
220 指固定部材
812 爪形状検出部
813 圧力調整部
T 爪
U1 印刷指
V1〜V4 バルブ

Claims (5)

  1. 爪の表面に接触して前記爪に描画を施す少なくとも1つのペンと、このペンを上方向に付勢する付勢部材と、を有する描画部と、
    前記ペンを上下方向に移動させるためのペン上下機構と、
    を備え、
    前記ペン上下機構は、支点を中心に搖動可能に構成され一端側が前記ペンに係止されたレバー部材と、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され膨張状態において前記レバー部材の前記一端側を押し下げる膨縮部材と、を有し、
    前記膨縮部材により前記レバー部材の前記一端側が押し下げられることで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ペンが下方向に押し下げられるように構成されていることを特徴とする描画装置。
  2. 前記ペン上下機構は、前記膨縮部材に流体を送り込むポンプと、前記膨縮部材の内圧を検出するセンサと、
    を有し、
    前記センサの検出結果に基づいて前記ポンプによる流体送り込み動作を制御する圧力調整部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  3. 前記膨縮部材における前記レバー部材との接触部には板状部材が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
  4. 描画対象である前記爪に対応する指である印刷指を少なくとも1つ挿入可能である指受入部と、
    前記指受入部内に配置され、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され、膨張状態において前記印刷指を押し上げその位置を固定する指固定部材と、
    をさらに備え、
    前記ポンプは、前記指固定部材にも流体を送り込むことが可能に構成されており、
    前記膨出制御部は、前記ポンプによる前記膨縮部材及び前記指固定部材への流体送り込み動作を各々独立に制御することにより、前記膨縮部材及び前記指固定部材の内圧をそれぞれ変化させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の描画装置。
  5. 描画装置の描画方法であって、
    前記描画装置は、
    爪の表面に接触して前記爪に描画を施す少なくとも1つのペンと、このペンを上方向に付勢する付勢部材と、を有する描画部と、
    前記ペンを上下方向に移動させるためのペン上下機構と、
    を備え、
    前記ペン上下機構は、支点を中心に搖動可能に構成され一端側が前記ペンに係止されたレバー部材と、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成され膨張状態において前記レバー部材の前記一端側を押し下げる膨縮部材と、を有し、
    前記膨縮部材により前記レバー部材の前記一端側が押し下げられることで、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ペンが下方向に押し下げられるように構成されていることを特徴とする描画装置の描画方法。
JP2016061164A 2016-03-25 2016-03-25 描画装置及び描画装置の描画方法 Pending JP2017169957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061164A JP2017169957A (ja) 2016-03-25 2016-03-25 描画装置及び描画装置の描画方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061164A JP2017169957A (ja) 2016-03-25 2016-03-25 描画装置及び描画装置の描画方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017169957A true JP2017169957A (ja) 2017-09-28

Family

ID=59969780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016061164A Pending JP2017169957A (ja) 2016-03-25 2016-03-25 描画装置及び描画装置の描画方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017169957A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107898104A (zh) * 2017-12-29 2018-04-13 深圳市邻友通科技发展有限公司 手指固定结构及美甲机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107898104A (zh) * 2017-12-29 2018-04-13 深圳市邻友通科技发展有限公司 手指固定结构及美甲机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6128067B2 (ja) 描画装置及び描画装置の描画制御方法
JP6582611B2 (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法
US9930951B2 (en) Drawing apparatus and drawing method for drawing apparatus
JP5915571B2 (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
JP6701853B2 (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法
CN107224090B (zh) 描绘装置、描绘装置的描绘方法及计算机可读取的记录介质
JP6428415B2 (ja) 描画装置及び爪形状検出方法
JP6589469B2 (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法
JP6428411B2 (ja) 描画装置及び爪傾き検出方法
JP6790513B2 (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法
US9463644B2 (en) Drawing apparatus and drawing control method thereof
US20150201734A1 (en) Drawing Apparatus and Drawing Control Method Thereof
JP7173206B2 (ja) 指保持部材及び描画装置
US9205672B1 (en) Drawing apparatus with a drawing head and a drawing tool and control method
JP6801260B2 (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法
JP6582619B2 (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の描画方法
JP6390740B2 (ja) 描画装置及び描画装置の描画制御方法
JP2014124230A (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
JP7363967B2 (ja) 描画装置
JP2017169957A (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法
JP6213065B2 (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
JP2017056070A (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法
JP2017006351A (ja) 描画装置及び描画装置の描画方法