JP2017056070A - 描画装置及び描画装置の描画方法 - Google Patents

描画装置及び描画装置の描画方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成により、ヒータの予熱及び乾燥動作を適切に行うことのできる描画装置及び描画装置の描画方法を提供する。【解決手段】ネイルプリント装置1に、インクを爪Tの表面に塗布して描画を施す描画部40と、ヒータ92とファン93とファン93によって生じた吹出口96から吹き出す風の温度を検出する温度センサ95とを備え、吹出口96から風を吹き出させることにより爪Tの表面に塗布されたインクを乾燥させる乾燥動作を行う乾燥部90と、乾燥部90の乾燥動作を制御する乾燥制御部813とを備え、乾燥制御部813は、温度センサ95によって取得された吹出口96近傍の温度とヒータ92を所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいてヒータ92の動作を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、描画装置及び描画装置の描画方法に関するものである。
従来、人の指の爪に好みのネイルデザインを描画する描画装置が知られている。
このような描画装置を用いてネイルプリントを行う場合、描画を行ったままで装置内から指を取り出すと、インクが装置内外やユーザの手や服等に付着して装置や手等を汚したり、せっかく描画したネイルデザインがこすれて取れたり崩れたりしてしまう。
このため、描画を施した後、ドライヤのような機構を用いてインクを乾燥させてから指を取り出すようにすることが好ましい。
また、1つのネイルデザインを仕上げるために、まず、白色インク等で下地を爪に塗布し、次にその上に絵柄等のデザインを描画し、さらにその上から透明インク等でトップコートを行うことがある。この場合、各工程ごとにインクを乾燥させなければ、前に塗布されたインクとその上に塗布されたインクとが混ざり合って滲んだり、描画された絵柄が流れたりしてしまい、美しい仕上がりとならない。
この点、例えば特許文献1には、風を発生させる送風機構を備えて、この送風機構によって発生させた風を記録ヘッドがシートにインクを吐出する記録領域に送り、シート上のインクの乾燥を行うインクジェット装置が開示されている。
特開2014−008675号公報
しかしながら、一般のプリント装置の場合、特許文献1に記載のように描画対象はシートであり、送風機構の吹出口付近の温度はあまり重視されない。このため、一般のプリント装置では、ヒータの温度が上昇し過ぎたときにヒータをOFFする機構は設けられていても、吹出口付近の温度管理は行われていない。
この点、人の爪Tに描画を施す描画装置に設けられる乾燥部では、指の爪Tに吹き付けられる温風の温度が重要であり、乾燥部の吹出口から送り出される風の温度制御を行う必要がある。
また、迅速な描画処理を行うためには、描画後、乾燥動作を行う際に速やかに適切な温度の温風が吹き出すようにヒータの予熱を行うことが好ましく、適切な予熱を行うための温度制御も必要となる。
他方で、正確な温度制御を行うために多くの温度センサを設けると装置構成が複雑化するとともに、温度制御も複雑となり、さらに装置コストも上昇するとの問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成により、ヒータの予熱動作及び乾燥動作の温度制御を適切に行うことのできる描画装置及び描画装置の描画方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の描画装置は、
液状材料を描画対象面に塗布して、該描画対象面に描画を施す描画部と、
ヒータとファンと前記ファンによって生じた風が吹き出す吹出口近傍の温度を検出する温度センサとを備え、前記吹出口から風を吹き出させることにより前記描画対象面に塗布された前記液状材料を乾燥させる乾燥動作を行う乾燥部と、
前記乾燥部の前記乾燥動作を制御する乾燥制御部と、
を備え、
前記乾燥制御部は、前記温度センサによって取得された前記吹出口近傍の温度と前記ヒータを所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいて前記吹出口近傍における風の温度を調整するように前記ヒータの動作を制御することを特徴としている。
本発明によれば、簡易な構成により、ヒータの予熱動作及び乾燥動作の温度制御を適切に行うことができる。
(a)は、第1の実施形態における描画装置の正面図であり、(b)は、(a)に示された描画装置の内部構成を示す側面図である。 (a)は、本実施形態における描画ヘッドの上面図であり、(b)は、本実施形態における描画ヘッドの側面図である。 (a)は、乾燥部の側面図であり、(b)は、(a)の乾燥部を矢視b方向から見た正面図である。 本実施形態に係る描画装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 (a)は、初期電力テーブルの一例を示す図であり、(b)は、予熱電力テーブルの一例を示す図であり、(c)は、乾燥電力テーブルの一例を示す図である。 ヒータに投入する初期電力及び予熱電力と時間との関係を示すグラフである。 ヒータに投入する初期電力及び予熱電力と時間との関係の一変形例を示すグラフである。 ヒータに投入する乾燥電力と時間との関係を示すグラフである。 本実施形態に係る描画装置のヒータを予熱する処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る描画装置の乾燥動作を示すフローチャートである。 描画装置の一変形例を示す正面図である。
図1から図10を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置(描画装置)及びネイルプリント装置(描画装置)の描画方法の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、ネイルプリント装置1は手の指の爪の表面を描画対象面として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象面は手の指の爪の表面に限るものではなく、例えば足の指の爪の表面を描画対象面としてもよい。
図1(a)は、ネイルプリント装置の内部構成を示すネイルプリント装置の正面図であり、図1(b)は、図1(a)に示されたネイルプリント装置の内部構成を示す側面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド43が描画用具であるペン41とインクジェット描画部71とを備え、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用して印刷指U1の爪Tに描画を施す描画装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体2と、このケース本体2に収容される装置本体10とを備えている。
ケース本体2には、前面から上部にかけて、後述する描画部40のペン41及びインクジェット描画部71を交換するために開閉可能に構成された蓋部23が設けられている。蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図1(b)に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。
ケース本体2の上面(天板)には操作部25(図4参照)が設置されている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。
また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部26が設置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影して得た爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部26の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。
装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11と、この下部機枠11の上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠12とを備えている。
まず、下部機枠11について説明する。
下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図1(b)参照)となっている。X方向移動ステージ収容部114内には、描画部40が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部40のX方向移動ステージ45が収容される。また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部40のY方向移動ステージ47が配置されている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
この下部機枠11には、指固定部30(図1(b)参照)が一体的に設けられている。
指固定部30は、描画を施す爪T(すなわち描画対象)に対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32と、から構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって、例えば、下部機枠11の幅方向の中央より少し右に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する指載置部となっている。指載置部は、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部31の上側は、開口しており、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの表面(すなわち、描画対象面)が露出するようになっている。
また、隔壁116の上面であって下部機枠11の前面側の両側部には、下部機枠11の前面側を塞ぐ前壁31f(図1(a)参照)が立設されている。また、隔壁116の上面には、この前壁31fの中央部寄りの端部から前記指受入部31に向けて狭窄し、印刷指U1を指受入部31内に案内する一対のガイド壁31g(図1(a)参照)が立設されている。
ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指U2との間に隔壁116を挟むことができる。そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
下部機枠11の上面であって、指受入部31の横(ケース本体2の媒体挿出口24に対応する位置であり、本実施形態では、図1(a)において左側)には、後述する描画ヘッド43による描画可能範囲内に、後述するペン41のペン先(先端部)413の書き出し時のかすれ等を無くすための慣らし書きを行う慣書部61が設けられている。
慣書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された図示しない描画媒体が載置されるようになっている。
慣書部61に載置される描画媒体は、ペン先(先端部)413の慣らし書きを行うことができるものであればよく、例えば紙片である。
下部機枠11の上面であって、指受入部31を挟んで慣書部61の逆側(本実施形態では、図1(a)において右側)には、後述する描画ヘッド43の移動可能範囲内に、後述するペンホルダ42に対応する数(本実施形態では1つ)だけペンキャップ62が設置されている。
ペンキャップ62は、例えばゴムによって形成されており、描画部40にペン41が装着されている状態で描画を行っていないとき(ホーム位置時)には、インクジェットのキャップ機構と連動して、ペン先413をペンキャップ62に収容することにより、ペン先413の乾燥を防止するようになっている。
また、ペン先413がペンキャップ62に収容されたときにインクジェット描画部71が配置される位置に対応する位置には、インクジェット保守部63が設けられている。インクジェット保守部63は、例えば後述するインクジェット描画部71のインク吐出部(ノズル面)をクリーニングするためのクリーニング機構やインク吐出部(ノズル面)の乾燥を防ぐためのキャップ機構等(いずれも図示せず)で構成されている。
なお、ペンキャップ62、インクジェット保守部63等の配置はここで例示したものに限定されない。
描画部40は、描画ヘッド43、描画ヘッド43を支持するユニット支持部材44、描画ヘッド43をX方向(図1(a)におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46、描画ヘッド43をY方向(図1(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48等を備えて構成されている。
図2(a)は、本実施形態における描画ヘッドの上面図であり、図2(b)は、描画ヘッドの側面図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態の描画ヘッド43には、ペン41を保持するペンホルダ42とインクジェット描画部71を保持するインクジェットホルダ72とが隣り合って配置されている。
インクジェット描画部71は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪T)に対向する面(本実施形態では、図1(a)等における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、インクジェット描画部71は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。なお、インクジェット描画部71は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。
本実施形態のペンホルダ42には、1本のペン41が装着可能となっている。
ペン41は、爪Tの表面を描画対象面とし、先端部が描画対象面である爪Tの表面に接触して描画を施す筆記具である。
図2(b)等に示すように、ペン41は、棒状のペン軸部411の先端側(図2(b)において下側)にペン先413が設けられたものである。
ペン軸部411の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。
ペン軸部411の内部に収容されるインクとしては、各種のインクが適用可能である。インクの粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用インク、トップコート用インクやマニキュア液等も用いることができる。
本実施形態において、ペン41は、例えばペン先413を爪Tの表面に押し当てることでペン軸部411内に収容されているインクが染み出して描画する、ペン先413がボールペンタイプとなったペンである。
なお、ペン41は、ボールペンタイプのものに限定されない。例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
また、ペン先413の太さも各種のものを用意することができる。
ペンホルダ42に保持されるペン41は、全て同じタイプのペン先413を有するペンでもよいし、異なるタイプのペン先413を有するペンであってもよい。
ペン41はペンホルダ42に上方から挿通するだけで保持されている。このため、ケース本体2に設けられている蓋部23を開けて、例えば手やピンセットでペン軸部411の上端部を摘み上げ引き出す等により、容易に交換が可能である。
これにより、ユーザは、ペンホルダ42に装着するペン41を、描画したいネイルデザインに応じて色やペン先413の種類やインクの種類の異なるペン41に適宜入れ替えることで、幅広いネイルデザインを実現することができる。
ペンホルダ42は、上下に開口し内部にペン41が挿通される筒状部材421と、筒状部材421の下側(図2(b)における下側)の開口を塞ぐように配置されたペン係止部材422と、ペン41とともに上下動する補助軸部材423とを備えている。
ペン係止部材422には、ペン41のペン軸部411における先端側を係止する係止孔422aが形成されている。ペン41は、ペン軸部411の先端側がペン係止部材422の係止孔422aに嵌め込まれることによってペンホルダ42内に係止される。なお、ペン軸部411の先端側の外周面に図示しないねじ溝を形成し、係止孔422aの内周面に軸部のねじ溝と螺合可能な図示しないねじ溝を形成し、係止孔422a側のねじ溝にペン軸部411側のねじ溝を螺着させることでペン41を係止孔422aに係止させてもよい。
本実施形態において、補助軸部材423はペン41を挟むように2本配置されている。各補助軸部材423の下端部はペン係止部材422に嵌め込まれており、これにより、補助軸部材423はペン41のペン軸部411と平行するように固定されている。
補助軸部材423には、ペン41の軸中心から離れる方向に突出する係止突起424が設けられている。
また、補助軸部材423の軸周りには、コイルバネ425が巻回されている。コイルバネ425は、外力が加わらない状態において補助軸部材423を上方向に付勢するものであり、非描画状態においてペン41の位置を、ペン先413が爪Tに当接しない位置に保持する。
ペンホルダ42の近傍には、ステッピングモータからなるペン上下用モータ426と、ペン上下用モータ426の回転軸に取り付けられた歯車427に歯合するギア428と、このギア428の回転に追従して回動する板バネ429とが設けられている。本実施形態では、これらペン上下用モータ426、歯車427、ギア428、板バネ429等によりペン41の昇降機構が構成されている。
ここで、板バネ429は、補助軸部材423に設けられた係止突起424に係合して、この係止突起424を押し下げることにより、ペン41を下方向に押し下げることができるようになっている。
すなわち、ペン上下用モータ426の回転に伴って板バネ429が回動して、板バネ429が係止突起424に係合し、係止突起424を下方へと押し下げると、ペン41はコイルバネ425の付勢力に抗して下方向へと押し下げられる。
このように本実施形態では、板バネ429で直接ペン41を押し下げるのではなく、係止突起424を押し下げる構成とし、板バネ429がペン41の上方を覆わないため、ペン41の交換を容易に行うことができとともに、ペン41の昇降機構の高さを比較的低く抑え、省スペース化を図ることができる。
ここで、ペン41の昇降機構の動作について具体的に説明する。
まず、非描画時においては、係止突起424に対して板バネ429が外力を加えない状態となっている。このように外力(板バネ429による押圧力)が加わっていない状態では、ペン41は、コイルバネ425の付勢力により、上方向(図1(a)及び図2(b)において上方向)に押し上げられ、ペン41の先端部であるペン先413は描画対象面である爪Tの表面から離れ、当該表面に当接しない高さに保持されている。
これに対して、描画時には、ペン上下用モータ426を所定のステップ数で回転させ、板バネ429によって係止突起424を押し下げる。これにより、ペン41が下方向に押し下げられる。
ペン上下用モータ426を駆動させる際の所定のステップ数は、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの高さ等に応じて適宜設定される。
すなわち、本実施形態のネイルプリント装置1では、後述の爪情報を事前に取得しておく。そして、当該爪情報に基づいて、ペン41の先端部であるペン先413が爪Tに当接する当接位置の爪Tの高さを認識し、その高さに応じてペン上下用モータ426のステップ数を決定する。こうして決定したステップ数でペン上下用モータ426を駆動させ、板バネ429によってペン41を押し下げることにより、ペン41のであるペン先413を爪Tの表面に近づけて接触させ、適正な筆圧を印加する。
なお、描画の際に、描画する位置の変化に伴って、爪Tの描画を行う箇所の高さが変化したときは、その都度ペン上下用モータ426のステップ数を増減してペン41の筆圧を調整し、筆圧が概ね一定になるように調整しながら描画を行う。ここで、ペン上下用モータ426のステップ数の増減による筆圧の調整は、爪Tの高さの変化が所定量(例えば、0.5mm)だけ変化する毎に行い、爪Tの高さの変化が所定量未満であるときには筆圧の調整を行わないが、このときには爪Tの形状に応じて板バネ429が撓み変形(弾性変形)することによって、ペン41が自動的に上下動するため、ペン41が爪Tに確実に当接すると同時に筆圧を適度な値に保つことができる。
なお、板バネ429のバネ定数はそれ程大きくなく、このバネ定数は、板バネ429による押圧力(外力)が爪Tにかかったときに爪Tに痛みなどを感じることがない程度の値に設定されている。また、描画を行う際には、板バネ429が適度に撓むことによりペン41の上下動による衝撃が吸収されるとともに、ペン先413に概ね一定の適度な筆圧がかかった状態を維持したままペン41が爪Tの高さに追従して上下動し、描画対象である爪Tの表面に所望のネイルデザインを綺麗に描画することができる。
また、ユニット支持部材44は、X方向移動ステージ45に取り付けられたX方向移動部451に固定されている。X方向移動部451は、X方向移動モータ46の駆動によりX方向移動ステージ45上を図示しないガイドに沿ってX方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、X方向(図1(a)におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動するようになっている。
また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、Y方向(図1(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等により、ペン41を備える描画ヘッド43をX方向及びY方向に駆動するXY駆動部としてのヘッド移動部49が構成されている。
描画部40におけるペン上下用モータ426、インクジェット描画部71、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部816(図4参照)に接続され、該描画制御部816によって制御されるようになっている。
また、本実施形態では、描画ヘッド43に保持されているインクジェット描画部71の側方に、乾燥部90が取り付けられている。これにより、乾燥部90は、ヘッド移動部49によって描画ヘッド43とともに移動可能に構成されている。
図3(a)は、本実施形態の乾燥部90の側面図であり、図3(b)は、図3(a)における矢視b方向から見た乾燥部90の正面図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、乾燥部90は、描画対象面である爪Tの表面に塗布された液状材料であるインクを乾燥させる乾燥動作を行う。乾燥部90は、加熱用のヒータ92及び送風用のファン93を備えており、ヒータ92及びファン93が、風洞筐体91の内部に配置されていて、風洞筐体91の吹出口(吹出口)96から温風を送風することができるものである。
風洞筐体91は、両端が開口する筒状の部材であり、例えば樹脂で形成されている。本実施形態の風洞筐体91は、断面形状が矩形となっており、ネイルプリント装置1の奥に配置される側(図1(b)及び図3(a)における右側)から手前に配置される側(図1(b)及び図3(a)における左側)に向かって細くなるように形成されていて、細くなった手前側の開口が吹出口96となっている。なお、風洞筐体91の形状等はここに例示したものに限定されない。
ファン93は、風洞筐体91の奥側に配置されており、ヒータ92は、ファン93よりも手前側、すなわちファン93の送風方向下流側に配置されている。
ヒータ92は、例えば、セラミックヒーターであり、ヒータ92の電源がONとなったときに発熱し、周囲の空気を加熱する。なお、ヒータ92は、ネイルプリント装置1に組み込むことのできる小型のものであればニクロム線等の電熱線をコイル状にした電熱ヒータ等でも良く、その構成はここに例示したものに限定されない。ヒータ92は、放熱板94に固定されており、効率よく周囲の空気を加熱できるようになっている。
ヒータ92は、後述するように、ネイルプリント装置1の電源がONとなるとともにONとされて加熱(予熱)が開始される。これにより、乾燥部90は、乾燥動作時に吹出口96から迅速に適温の温風を送風することができるようになっている。
ヒータ92は、投入する電力によって加熱温度を制御(本実施形態では、後述するようにPWM値を変化させることにより制御)することができるようになっており、ネイルプリント装置1の電源がONとなった際には、ヒータ92が適切な予熱状態(例えば50度から80度)となる電力がヒータ92に投入される。
また、風洞筐体91の手前側でありファン93によって生じた風が吹き出す吹出口96の近傍には、吹出口96近傍の温度(環境温度)を検出する為の温度センサ95が設けられている。温度センサ95の構成は特に限定されないが、例えば、熱容量の小さな熱電対等が好適に適用される。乾燥動作中には、ヒータ92は、温度センサ95の検出結果に応じて適宜加熱温度が調整、制御されるようになっている。
ファン93は、例えばプロペラ形の羽根によって軸方向に風を送る軸流ファンであり、本実施形態では、風洞筐体91の奥側の開口から外気を取り入れて風洞筐体91の手前側の吹出口96に向かって送風を行う。
ヒータ92によって加熱された空気は、ファン93が動作することにより風洞筐体91の手前側の吹出口96から、温風として指受入部31内に配置された印刷指U1の爪Tに送風される。
図1(a)及び図1(b)に示すように、撮影部50は、上部機枠12に設けられている。
すなわち、上部機枠12には基板13が設置されており、この基板13の中央部下面には、撮影部50の撮像装置51が2つ設置されている。
撮像装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮像素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラであることが好ましい。
撮像装置51は、指受入部31内に挿入されている印刷指U1の爪Tを撮影して、印刷指U1の爪Tの画像である爪画像(爪Tの画像を含む指画像)を得るものである。
本実施形態では、2つの撮像装置51は、指受入部31に挿入されている印刷指U1の爪Tの幅方向にほぼ並んで設けられている。2つの撮像装置51のうち、一方の撮像装置51は、指受入部31の底面に対向して設けられており、爪Tを真上から撮影するものである。また、他方の撮像装置51は、指受入部31の底面に対して僅かに傾けて配置されており、爪Tを斜め上方向から撮影するものである。
また、基板13には、撮像装置51を囲むように白色LED等の照明装置(照明灯)52が設置されている。照明装置52は、撮像装置51による撮影の際に、印刷指U1の爪Tを照明するものである。撮影部50は、この撮像装置51及び照明装置52を備えて構成されている。
この撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図4参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
本実施形態では、撮像装置としての2つの撮像装置51によって少なくとも2つの異なった位置・角度から爪Tを撮影することができ、少なくとも2枚の爪画像が取得される。
そして、これらの爪画像に基づいて、後述する爪情報検出部812が、爪Tの輪郭(爪Tの形状)の他、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(以下「爪Tの傾斜角度」又は「爪曲率」という。)や爪Tの垂直位置等の爪情報を検出できるようになっている。
制御装置80は、例えば上部機枠12に配置された基板13等に設置されている。
図4は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図4に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像から爪Tの形状や爪Tの輪郭、爪の幅、爪の面積等の各種の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、乾燥部90を制御するための乾燥制御プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報(爪Tの輪郭や爪Tの傾斜角度等)が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823、乾燥部90のヒータ92に投入する電力に関する情報を記憶する投入電力情報記憶領域824等が設けられている。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪情報検出部812、乾燥制御部813、描画データ生成部814、表示制御部815、描画制御部816等を備えている。これら撮影制御部811、爪情報検出部812、乾燥制御部813、描画データ生成部814、表示制御部815、描画制御部816等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して撮像装置51により、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を含む指の画像(以下「爪画像」という。)を撮影させるものである。
本実施形態では、撮影制御部811は、2つの撮像装置51によって異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から少なくとも2枚の爪画像を取得させる。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
爪情報検出部812は、撮像装置51によって撮影された指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置のXY座標等)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)である。
爪情報検出部812は、異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から撮影された複数の爪画像を用いて爪情報の検出を行うことにより、爪Tの曲率等についても正確に検出することができる。
乾燥制御部813は、乾燥部90の乾燥動作の制御を行う。
具体的には、乾燥制御部813は、温度センサ95によって取得された吹出口96近傍の温度とヒータ92を所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいてヒータ92の動作を制御する。
本実施形態では、乾燥制御部813は、温度センサ95によって検出された吹出口96近傍の温度に基づいてヒータ92に投入する電力を変化させることによりヒータ92の動作を制御するようになっており、加熱条件とは、ヒータ92に投入される投入電力を示す値である。
また、乾燥制御部813は、適宜ファン93のON/OFF制御を行う。
ここで、乾燥制御部813によるヒータ92の動作制御について詳説する。
本実施形態では、乾燥制御部813は、一定期間ネイルプリント装置1を使用しなかった場合等に装置電源がONとなった場合に、ヒータ92に投入する初期電力の制御を行う。ここで、「初期電力」とは、未だヒータ92等(すなわち、ヒータ92及び放熱板94)が所望の温度に温められていないときに、これを急速に温めるためにヒータ92に投入される電力である。初期状態(すなわち、温められていない状態)のヒータ92を所望の温度まで加熱するにはかなり時間がかかるため、「初期電力」としてはかなり大きな電力がヒータ92に投入される。
また、乾燥部90により乾燥動作を行う際に、ヒータ92に投入する乾燥電力の制御を行う。「乾燥電力」とは、乾燥部90により爪Tに塗布されたインクを乾燥させるのに適した温度(例えば40度程度)の風を吹出口96から送風させるために必要な温度をヒータ92に維持させるためヒータ92に投入される電力である。
さらに、本実施形態では、乾燥制御部813は、乾燥動作前にヒータを所定の予熱温度のまま待機させる予熱動作を乾燥部90に行わせるようになっており、この予熱動作時にヒータ92に投入する予熱電力を制御する。「予熱電力」とは、ヒータ92等(すなわち、ヒータ92及び放熱板94)が所望の温度(例えば50度から80度程度)に温まった後にその温度を維持するためにヒータ92に投入される電力である。予熱動作時において、乾燥制御部813は、温度センサ95によって取得された吹出口近傍の温度とヒータ92を所定の予熱温度のまま待機させるために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいてヒータ92の動作を制御する。
本実施形態では、記憶部82の投入電力情報記憶領域824に、乾燥部90の吹出口96近傍の温度と装置の電源を入れた際に初期電力としてヒータ92に投入すべき電力との対応付けを示す初期電力テーブル、吹出口96近傍の温度と所定の予熱温度を得るためにヒータ92に投入すべき電力との対応付けを示す予熱電力テーブル、吹出口96近傍の温度と乾燥を行うのに適切な温度を得るためにヒータ92に投入すべき電力との対応付けを示す乾燥電力テーブル等が予め記憶されている。
乾燥制御部813は、温度センサ95によって検出された温度と所定の各テーブルとを参照することにより、初期電力制御時、予熱電力制御時、乾燥電力制御時の各場合について、ヒータ92に投入すべき電力を決定し、当該電力をヒータ92に投入する。
なお、本実施形態では、投入電力の制御はPWM制御(Pulese Width Modulation、パルス幅制御)によって行われ、投入電力情報記憶領域824に記憶されている投入電力の値は、PWMの設定値(以下においてPWM値という。)によって示されており、乾燥制御部813は、各テーブルから読み込んだPWM値をPWMコントローラに書き込む(セットする)ことにより、ヒータ92の制御を行う。
なお、投入電力の制御はPWM制御によるものに限定されず、電圧値を変化させることで行ってもよい。この場合には、吹出口96近傍の温度と各温度においてヒータ92に印加すべき印加電圧値を対応づけたテーブルを記憶部82の投入電力情報記憶領域824に記憶させておく。
本実施形態において、初期電力テーブル、予熱電力テーブル、乾燥電力テーブルは、温度センサ95によって検出された吹出口96近傍の温度即ち環境温度が0度から50度の場合について、それぞれヒータ92に投入すべき電力としてPWM値が対応付けられたものである。
図5(a)は、初期電力テーブルの一例を示す図であり、図5(b)は、予熱電力テーブルの一例を示す図であり、図5(c)は、乾燥電力テーブルの一例を示す図である。
図5(a)〜図5(c)に示すように、例えば、吹出口96近傍の温度が0度、27度、50度のときを例とすると、初期電力テーブルでは、0度のときPWM値65535D、27度のときPWM値54601D、50度のときPWM値0Dがそれぞれ対応付けられている。また、予熱電力テーブルでは、0度のときPWM値8191D、27度のときPWM値6900D、50度のときPWM値0Dがそれぞれ対応付けられている。また、乾燥電力テーブルは、0度のときPWM値61439D、27度のときPWM値51597D、50度のときPWM値0Dがそれぞれ対応付けられている。
なお、上記PWM値は一例であり、具体的な値は適宜変更可能である。
また、予熱温度は80度等、一定としてもよいが、環境温度に合せて50度から80度程度の間で変動させることが好ましい。この場合、予熱電力テーブルは、必ずしもヒータ92等を一定の温度(例えば80度等)に維持するための投入電力を示すものではなく、温度センサ95によって検出された吹出口96近傍の温度(例えば0度から50度)に応じて予熱温度として必要とされる温度(例えば50度から80度等)にヒータ92等の温度を維持するための電力を示す。
図6は、ヒータ92に投入する初期電力及び予熱電力と電力投入時間との関係を示すグラフである。
図6において、破線は環境温度が低いときを示し、一点鎖線は環境温度が高いときを示し、実線は環境温度が両者の中間程度のときを示している。
図6に示すように、環境温度が低いときには、ヒータ92に投入される「初期電力」も大きく、逆に環境温度が高いときには、ヒータ92に投入される「初期電力」も小さくなる。そして、所定の時間(図6においては30秒)経過後に、ヒータ92に投入する電力を「予熱電力」に切り替える。図6に示すように、「予熱電力」についても、環境温度が低いときには大きく、環境温度が高いときには小さくなる。
なお、乾燥制御部813は、温度センサ95によって取得された吹出口96近傍の温度とヒータ92を所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいてヒータ92の動作を制御するものであればよく、「加熱条件」は投入電力の値(PWM値)に限定されない。
例えば、乾燥制御部813は、ヒータ92をONとする時間を変化させることによりヒータ92の動作を制御してもよい。この場合、「加熱条件」はヒータ92をONとする時間となる。
図7は、ヒータ92に「初期電力」を投入する場合の「加熱条件」がヒータ92をONとする時間である場合におけるヒータ92に投入する初期電力及び予熱電力と電力投入時間との関係を示すグラフである。この場合には、温度センサ95によって検出された吹出口96近傍の温度と「初期電力」を投入する時間とを対応付けたテーブルを初期電力テーブルとして記憶部82の投入電力情報記憶領域824に記憶させておく。
図7では図6と同様に、破線は環境温度が低いときを示し、一点鎖線は環境温度が高いときを示し、実線は環境温度が両者の中間程度のときを示している。
この場合には、図7に示すように、ヒータ92に投入する投入電力は一定(例えば最も高い値に設定)としつつ、環境温度が低いときには、ヒータ92に電力を投入する時間を長くし、逆に環境温度が高いときには、ヒータ92に電力を投入する時間を短くする。そして、各環境温度に対応した電力投入時間が経過した後に、ヒータ92に投入する電力を「予熱電力」に切り替える。
この場合、図7に示すように、「予熱電力」については、図6と同様、環境温度が低いときには投入電力の値(PWM値)が大きく、環境温度が高いときには投入電力の値(PWM値)が小さくなる。
このように、「加熱条件」を、ヒータ92をONとする時間とした場合には、環境温度が高いときには、その分ヒータ92が予熱状態に達するまでの時間を短くすることができ、迅速に乾燥処理に移行することが可能となる。
図8は、乾燥動作時においてヒータ92に投入する「乾燥電力」と時間との関係を示すグラフである。
図8に示すように、乾燥動作時において、それが装置の電源がONとなった直後である場合には乾燥制御部813は、記憶部82の投入電力情報記憶領域824に記憶されている乾燥電力テーブルの中から、予熱動作を行う際に温度センサ95によって検出された環境温度に対応する投入電力値(PWM値)を読み出してこれを「乾燥電力」の初期値としてヒータ92に投入する。
そして吹出口96から吹出す温風の温度を所定の時間(例えば0.5秒)ごとに温度センサ95により検出し、検出された温度に対応じて投入電力(PWM値)を増減する。これにより、乾燥部90の吹出口96から吹き出す温風の温度を所望の温度(40℃等)になるように制御する。
なお、乾燥動作が装置の電源がONとなった直後に行われるのではない場合(すなわち、前回の乾燥動作からの経過時間が短い場合)には、乾燥制御部813は、前回の乾燥動作において最後にヒータ92に投入した投入電力である「最終投入電力」を「乾燥電力」の初期値としてヒータ92に投入する。
なお、前回の乾燥動作からどの程度時間が経過した場合に前回の投入電力によらずに乾燥電力テーブルを参照するかについては、適宜設定が可能である。
乾燥動作が終了すると(すなわち、例えば30秒間等、所定の乾燥時間が経過すると)、乾燥制御部813は、乾燥動作において最後にヒータ92に投入した投入電力を「最終投入電力」(図7参照)として記憶部82等に記憶させる。
そして、乾燥制御部813は、ファン93をOFFにし、ヒータ92に投入する電力を「予熱電力」に切り替えて予熱状態とする。
なお、乾燥動作終了時の投入電力とヒータを予熱状態に維持するために必要な投入電力とを対応付けたテーブルを設けて予め記憶部82に記憶させておき、このテーブルに基づいて乾燥動作終了後ヒータ92に投入する「予熱電力」を補正するようにしてもよい。
描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪情報に基づいて、描画ヘッド43により印刷指U1の爪Tに描画される描画用のデータを生成する。
具体的には、描画データ生成部814は、爪情報検出部812により検出された爪Tの形状等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等による合せ込み処理を行い、爪Tに描画を施すためのデータを生成する。なお、爪情報検出部812が爪Tの傾斜角度(爪曲率)についても爪情報として取得している場合には、描画データ生成部814は、爪Tの傾斜角度(爪曲率)に応じて、適宜ネイルデザインの画像データの曲面補正を行う。
これにより、ペン41やインクジェット描画部71によって描画されるネイルデザインの描画用のデータが生成される。
表示制御部815は、表示部26を制御して表示部26に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部815は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影して取得した指画像、各種の指示画面等を表示部26に表示させるようになっている。
描画制御部816は、描画データ生成部814によって生成された描画データに基づいて描画部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの描画データにしたがった描画を施すように描画部40のインクジェット描画部71、ペン上下用モータ426、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48を制御する制御部である。
次に、図9及び図10を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1による描画方法及び乾燥動作について説明する。
図9に示すように、このネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、装置の電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる(ステップS1)。
乾燥制御部813は、乾燥部90のファン93をONとし(ステップS2)、所定時間(本実施形態では5秒間)経過したか否かを判断する(ステップS3)。なお、所定時間の長さは5秒間に限定されず、適宜設定可能である。
乾燥制御部813は、所定時間が経過するまでの間(ステップS3;NO)判断を繰り返し、所定時間が経過すると(ステップS3;YES)、温度センサ95によって吹出口96近傍の温度を測定する(ステップS4)。温度センサ95によって温度が検出されると、乾燥制御部813は、記憶部82の投入電力情報記憶領域824に記憶されている初期電力テーブル、予熱電力テーブル、乾燥電力テーブルから、温度センサ95によって検出された吹出口96近傍の温度に対応する「初期電力」「予熱電力」「乾燥電力」のPWM値を読み込む(ステップS5)。また、乾燥部90のファン93をOFFする(ステップS6)。
なお、ステップ2におけるファン93の動作は、吹出口96近傍に滞留する空気の温度ではなくファン93で攪拌してできるだけ正確な環境温度を測定するために行われるものである。したがって、ファン93をOFFするタイミングは、投入電力値(PWM値)の読み込みを行った後に限定されず、例えば、所定時間の経過後(すなわち、ステップS3;YESの後)や温度センサ95によって環境温度の測定が行われた後(すなわち、ステップS4の後)等のタイミングであってもよい。
乾燥制御部813による「初期電力」「予熱電力」「乾燥電力」のPWM値を読み込みが完了すると、乾燥制御部813は、乾燥部90のヒータ92に「初期電力」を投入する(ステップS7)。そして、乾燥制御部813は、所定時間(本実施形態では30秒間)経過したか否かを判断し(ステップS8)、経過していない場合(ステップS8;NO)には所定時間が経過するまでそのまま判断を繰り返す。なお、所定時間は、ヒータ92が初期電力を投入されることで所望の温度(例えば80度等)に達するまでの時間であり、その長さは30秒間に限定されず、適宜設定可能である。
他方、所定時間が経過したと判断する場合(ステップS8;YES)には、乾燥制御部813は、乾燥部90のヒータ92に「予熱電力」を投入する(ステップS9)。
ヒータ92はこのまま予熱状態で待機し、爪Tへの描画が終了すると、乾燥動作(ステップS10)が開始される。
図10に示すように、乾燥動作を行う場合には、乾燥制御部813は、まず装置電源がONされた直後であるか否かを判断する(ステップS21)。そして、装置電源がONされた直後である場合(ステップS21;YES)には、乾燥制御部813は、乾燥部90のヒータ92に乾燥電力テーブルから読み込んだ「乾燥電力」を投入する(ステップS22)。これに対して、装置電源がONされた直後ではない場合(ステップS21;NO)には、乾燥制御部813は、乾燥部90のヒータ92に前回の乾燥動作時の最終投入電力を投入する(ステップS23)。そして、乾燥部90のファン93をONとし(ステップS24)、所定時間(本実施形態では0.5秒間)経過したか否かを判断する(ステップS25)。なお、所定時間の長さは0.5秒間に限定されず、適宜設定可能である。
乾燥制御部813は、所定時間が経過するまでの間(ステップS25;NO)判断を繰り返し、所定時間が経過すると(ステップS25;YES)、温度センサ95によって吹出口96近傍の温度を測定する(ステップS26)。温度センサ95によって温度が検出されると、乾燥制御部813は、当該温度が40度以下か否かを判断する(ステップS27)。なお、ここでいう40度は人の爪Tに吹きかけられる温風の温度として適当な温度の一例であって、人が過度な熱さを感じず、インクを乾燥させるのに適切な程度の温度であればよく、40度に限定されるものではない。
温度センサ95によって検出された温度が40度以下である場合(ステップS27;YES)には、乾燥制御部813は、ヒータ92に投入する投入電力を増加させるように制御する(ステップS28)。
他方、温度センサ95によって検出された温度が40度以下でない場合(ステップS27;NO)には、乾燥制御部813は、さらに温度センサ95によって検出された温度が40度であるか否かを判断し(ステップS29)、温度センサ95によって検出された温度が40度でない場合(ステップS29;NO)には、吹出口96近傍の温度が高すぎるため、ヒータ92に投入する投入電力を減少させるように制御する(ステップS30)。これに対して、温度センサ95によって検出された温度が40度である場合(ステップS29;YES)には、吹出口96近傍の温度が丁度よく調整されている場合であるため、乾燥制御部813は、当該状態を維持する。
そして、乾燥制御部813は、所定の乾燥時間(例えば30秒間)が経過したか否かを判断し(ステップS31)、経過していない場合(ステップS31;NO)には、ステップS25に戻って処理を繰り返す。
他方、所定の乾燥時間(例えば30秒間)が経過した場合(ステップS31;YES)には、乾燥制御部813は、ヒータ92に投入した最終投入電力を記憶部82等に記憶させ(ステップS32)、乾燥部90のファン93をOFFし(ステップS33)、乾燥部90のヒータ92に「予熱電力」を投入して(ステップS34)乾燥動作を終了する。
なお、当該爪Tについて種類の異なるペン41等によってさらに描画を行う場合には、描画処理を行った後、ステップS23に戻って乾燥動作を繰り返す。また、次の描画処理及び乾燥動作が行われるまで時間が開いてしまったような場合には、図9のステップS2に戻って処理を繰り返す。また、当該爪Tについての描画がすべて終了した場合には、ユーザに描画の終了を報知し、装置内から指を取り出すように指示する表示画面等を表示部26に表示させる。
以上のように、本実施形態によれば、ヒータ92とファン93とファン93によって生じた風が吹き出す吹出口96近傍の温度を検出する温度センサ95とを備え、吹出口96から風を吹き出させることにより描画対象面である爪Tに塗布された液状材料であるインクを乾燥させる乾燥動作を行う乾燥部90と、乾燥部90の乾燥動作を制御する乾燥制御部813と、ネイルプリント装置1が備え、乾燥制御部813は、温度センサ95によって取得された吹出口96近傍の温度とヒータ92を所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいてヒータ92の動作を制御する。このため、吹出口96近傍に設けた温度センサ95のみによって乾燥部90の温度管理を行うことができ、簡易な構成で、適切にインクの乾燥動作を行うことができる。
また、乾燥制御部813は、乾燥動作前に前記ヒータを所定の予熱温度のまま待機させる予熱動作を乾燥部90に行わせるようになっており、この予熱動作時において、乾燥制御部813は、温度センサ95によって取得された環境温度とヒータ92を所定の予熱温度のまま待機させるために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいてヒータ92の動作を制御する。このため、温度センサ95のみによってヒータ92を適切な温度に予熱しておくことができ、描画処理終了後に速やかに乾燥動作を行うことができる。これにより、簡易な構成によりネイルプリントに要する時間の短縮を図ることができる。
また、乾燥制御部813は、ヒータ92に投入する電力を変化させることによりヒータ92の動作を制御する。これにより、環境温度に左右されずに適切な温度にヒータ92を加熱して乾燥動作を行うことができる。
また、ヒータ92の動作制御は、ヒータをONとする時間を変化させることにより行ってもよく、この場合には、環境温度が高い場合には、短い時間でヒータ92の加熱を行うことができ、ネイルプリントの処理時間の短縮を図ることができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、1本のペン41を保持するペンホルダ42を1つ設けるとともに、必要に応じて適宜ユーザが手動でペン41を交換する場合を例示したが、ペン41を交換する手法はこれに限定されない。
例えば、描画ヘッド43に装着されるペン41を自動で交換する機構を実装してもよい。この場合には、例えば複数のペン41をホームポジションの近傍等に設けた待機スペースに保持しておき、ここから自動でペン41を選択して描画ヘッド43に装着する。このような構成とすれば、ユーザの手を煩わせずにペン41の交換を行うことができ、複数種類のペン41を用いた描画を簡易に行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、描画ヘッド43が、1本のペン41を保持するペンホルダ42を1つ備えている例を示したが、描画ヘッド43に設けられるペンホルダ42は1つに限定されず、2つ以上設けられていてもよい。
また、例えば、図11に示すように、描画ヘッドは、それぞれ1本のペン200を収容するペン保持部201を複数備える回転式のペンホルダ202を備えていてもよい。
この場合には、ペン保持部201の上にペン200を押し下げることが可能なソレノイド203を設け、ソレノイド203によってペン200を押し下げるとともに、ペン200の内部等に設けた図示しないバネの反発力によりペン200が上下動する構成としてもよい。
また、本実施形態では、ペン上下用モータ426を用いて板バネ429を動作させることによりペン41を押し下げる構成としたが、ペン41を上下動させる構成はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、ペン41とインクジェット描画部71との両方を備えるインクジェット方式とプロッタ方式とのハイブリットタイプのネイルプリント装置1に対して本発明の構成を適用した場合を例示して説明したが、本発明の構成を適用可能なネイルプリント装置はこれに限定されない。
例えば、ペン41のみを有するプロッタ方式の描画ヘッド43を備えるネイルプリント装置やインクジェット描画部71のみを有するインクジェット方式の描画ヘッド43を備えるネイルプリント装置に対しても本発明の構成を適用可能である。
また、上記各実施形態では、描画データ生成部814が、ネイルデザインの画像データについて曲面補正を行い、描画データを生成する場合を例としたが、描画データ生成部814が描画データを生成することは本発明の必須の構成要素ではない。例えば、描画データを別途生成せずに、描画制御部816おいて、ネイルデザインの画像データをLUT(Lookup Table)等により適宜変換しつつ描画ヘッドに出力して爪形状に合った描画を行うように描画制御を行ってもよい。
また、上記各実施形態では、爪情報として爪Tの形状を検出し、これに基づいて描画データを生成する場合を例としたが、爪形状を検出することは本発明の必須の構成要素ではない。例えば、爪Tの中程にワンポイント柄を描画する場合のように、描画を行う上で爪Tの輪郭を抽出することが必須でない場合であれば、正確に爪Tの形状を認識する必要はなく、爪形状の検出を行うことなく描画を行うことができる。
また、撮影部の撮像装置51は、静止画を撮影する撮像装置51に限定されず、動画を撮影可能なものであってもよい。この場合、撮像装置によって動画を撮影し、撮影された動画から、爪Tの上面の画像を適宜切り出して、爪情報の検出に用いる。
また、上記各実施形態では、指を1本ずつ装置に挿入して、挿入された1本の指の爪に描画を行うネイルプリント装置1を例としたが、例えば、複数本の指を装置に同時に挿入して、挿入された複数本の指の爪に対して連続的に印刷を行うことのできる装置に本発明を適用することも可能である。
例えば、ペン41の稼動範囲を広げて描画可能範囲を大きくすることにより、複数の印刷指U1に連続的に描画を施すことも可能となる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
液状材料を描画対象面に塗布して、該描画対象面に描画を施す描画部と、
ヒータとファンと前記ファンによって生じた風が吹き出す風の温度を検出する温度センサとを備え、前記吹出口から風を吹き出させることにより前記描画対象面に塗布された前記液状材料を乾燥させる乾燥動作を行う乾燥部と、
前記乾燥部の前記乾燥動作を制御する乾燥制御部と、
を備え、
前記乾燥制御部は、前記温度センサによって取得された前記吹出口近傍の温度と前記ヒータを所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいて前記吹出口近傍における風の温度を調整するように前記ヒータの動作を制御することを特徴とする描画装置。
<請求項2>
前記乾燥制御部は、前記乾燥動作前に前記ヒータを所定の予熱温度のまま待機させる予熱動作を前記乾燥部に行わせるようになっており、
前記予熱動作時において、前記乾燥制御部は、前記温度センサによって取得された前記吹出口近傍の温度と前記ヒータを所定の予熱温度のまま待機させるために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいて前記ヒータの動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記乾燥制御部は、前記ヒータに投入する電力を変化させることにより前記ヒータの動作を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記乾燥制御部は、前記ヒータをONとする時間を変化させることにより前記ヒータの動作を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項5>
描画装置の描画方法であって、
前記描画装置は、
液状材料を描画対象面に塗布して、該描画対象面に描画を施す描画部と、
ヒータとファンと前記ファンによって生じた風が吹き出す吹出口近傍の温度を検出する温度センサとを備え、前記吹出口から風を吹き出させることにより前記描画対象面に塗布された前記液状材料を乾燥させる乾燥動作を行う乾燥部と、
を備え、
前記温度センサによって取得された前記吹出口近傍の温度と前記ヒータを所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいて前記吹出口近傍における風の温度を調整するように前記ヒータの動作を制御することを特徴とする描画装置の描画方法。
1 ネイルプリント装置
31 指受入部
40 描画部
41 ペン
42 ペンホルダ
43 描画ヘッド
49 ヘッド移動部
50 撮影部
71 インクジェット描画部
81 制御部
82 記憶部
90 乾燥部
92 ヒータ
93 ファン
426 ペン上下用モータ
813 乾燥制御部
824 投入電力情報記憶領域
T 爪
U1 印刷指

Claims (5)

  1. 液状材料を描画対象面に塗布して、該描画対象面に描画を施す描画部と、
    ヒータとファンと前記ファンによって生じた風が吹き出す吹出口近傍の温度を検出する温度センサとを備え、前記吹出口から風を吹き出させることにより前記描画対象面に塗布された前記液状材料を乾燥させる乾燥動作を行う乾燥部と、
    前記乾燥部の前記乾燥動作を制御する乾燥制御部と、
    を備え、
    前記乾燥制御部は、前記温度センサによって取得された前記吹出口近傍の温度と前記ヒータを所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいて前記吹出口近傍における風の温度を調整するように前記ヒータの動作を制御することを特徴とする描画装置。
  2. 前記乾燥制御部は、前記乾燥動作前に前記ヒータを所定の予熱温度のまま待機させる予熱動作を前記乾燥部に行わせるようになっており、
    前記予熱動作時において、前記乾燥制御部は、前記温度センサによって取得された前記吹出口近傍の温度と前記ヒータを所定の予熱温度のまま待機させるために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいて前記ヒータの動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  3. 前記乾燥制御部は、前記ヒータに投入する電力を変化させることにより前記ヒータの動作を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
  4. 前記乾燥制御部は、前記ヒータをONとする時間を変化させることにより前記ヒータの動作を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
  5. 描画装置の描画方法であって、
    前記描画装置は、
    液状材料を描画対象面に塗布して、該描画対象面に描画を施す描画部と、
    ヒータとファンと前記ファンによって生じた風が吹き出す吹出口近傍の温度を検出する温度センサとを備え、前記吹出口から風を吹き出させることにより前記描画対象面に塗布された前記液状材料を乾燥させる乾燥動作を行う乾燥部と、
    を備え、
    前記温度センサによって取得された前記吹出口近傍の温度と前記ヒータを所定の温度まで加熱するために必要な加熱条件との関係を示す対応情報に基づいて前記吹出口近傍における風の温度を調整するように前記ヒータの動作を制御することを特徴とする描画装置の描画方法。
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