JP2012013297A - 乾燥装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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【課題】過昇温を抑制された温風を吹き付ける場合でも記録媒体に付着した液体の乾燥状況が不均一になることを抑制できる乾燥装置及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクが付着した連続紙Sに加熱した空気を吹き付けることにより、連続紙Sに付着したインクを乾燥させるヒーターユニット20であって、空気を加熱するヒーター36と、ヒーター36により加熱された空気が流動する空気流路部35内の温度を検知するとともに空気流路部35内の温度が予め設定された許容温度以上になったときに前記ヒーター36への電力の供給を遮断する過昇温抑制センサー39と、を備え、この過昇温抑制センサー39を、空気流路部35の外側に配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は、乾燥装置及び液体噴射装置に関する。
一般に、液体噴射ヘッドから記録媒体に対して液体を噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンターが広く知られている。そして、このようなプリンターの中には、記録媒体の搬送途中において、記録処理により付着した記録媒体のインクに温風を吹き付けて乾燥させる乾燥装置を備えたものがある(例えば、特許文献1)。
この乾燥装置は、外部から空気を取り入れるための吸引ファンと、取り入れられた空気を温めるための加熱ヒーターと、温められた空気(温風)を搬送途中の記録媒体に向けて吹き出す吹出口と、吹出口から吹き出された温風を吸気ファンに再び導く流通空間とを備えている。そして、温風を循環させて記録媒体に吹き付けることにより、記録媒体に付着したインクを乾燥させるようになっている。
特開2009−45861号公報
ところで、特許文献1の乾燥装置では、吸引ファンから取り入れられた空気が吹出口へと流動する空気流路内における加熱ヒーターの上流側となる位置に、空気流路内の温度が所定の許容温度以上になったときに加熱ヒーターを緊急停止させる過昇温抑制手段が設けられている。そのため、この過昇温抑制手段によって空気流路内における空気の流れが乱れるとともに空気の温度や流速が不均一になってしまい、記録媒体に付着したインクを均一に乾燥できない虞があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、過昇温を抑制された温風を吹き付ける場合でも記録媒体に付着した液体の乾燥状況が不均一になることを抑制できる乾燥装置及び液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の乾燥装置は、液体が付着した記録媒体に加熱した空気を吹き付けることにより、前記記録媒体に付着した前記液体を乾燥させる乾燥装置であって、前記空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された空気が流動する空気流路部内の温度を検知するとともに前記空気流路部内の温度が予め設定された許容温度以上になったときに前記加熱手段への電力の供給を遮断する過昇温抑制手段と、を備え、当該過昇温抑制手段を、前記空気流路部の外側に配置した。
この構成によれば、加熱手段により加熱された空気が空気流路部内を流動するときに過昇温抑制手段によって空気の流れを乱されることがない。すなわち、過昇温抑制手段は、空気流路部内の空気の流れを乱すことなく、乾燥装置の過昇温状態を検知することができる。したがって、過昇温を抑制された乾燥装置から温風を吹き付ける場合でも記録媒体に付着した液体の乾燥状況が不均一になることを抑制できる。
本発明の乾燥装置において、前記過昇温抑制手段は、熱伝導性を有する熱伝導部材に取り付けられているとともに当該熱伝導部材を介して前記空気流路部内の温度を検知する。
この構成によれば、空気流路部内における空気温度が不均一であっても、過昇温抑制手段は熱伝導部材によって平均化された空気温度を検知することができる。また、過昇温抑制手段から離れたところで発生した温度異常であっても熱伝導部材により熱が伝導することによって、過昇温抑制手段は異常を検知することができる。したがって、過昇温抑制手段における温度検知の信頼性を向上することができる。
本発明の乾燥装置において、前記熱伝導部材は、前記空気流路部を形成する流路形成部材である。
この構成によれば、過昇温抑制手段は、空気流路部内を流動する空気と直に接触する熱伝導部材としての流路形成部材に取り付けられているので、空気流路部内の空気温度を確実に検知することができる。したがって、過昇温抑制手段の信頼性をより向上することができる。
本発明の乾燥装置において、前記過昇温抑制手段は、前記加熱手段の鉛直方向上方に近接して配置されている。
この構成によれば、乾燥装置の外部から空気が取り込まれず空気流路部内を空気が流れない場合であっても、加熱手段により加熱された熱い空気は上方に流動するため、過昇温抑制手段は異常を迅速に検出することができる。したがって、過昇温抑制手段の信頼性を更に向上することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、搬送経路の上流側から下流側へと搬送される記録媒体に対して前記搬送経路の途中で液体を噴射して記録を施す液体噴射ヘッドと、当該液体噴射ヘッドよりも前記搬送経路における下流側の位置に設けられる上記構成の乾燥装置と、を備えた。
この構成によれば、液体噴射装置において上記乾燥装置の場合と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態におけるプリンターの概略側面図。 ヒーターユニットの概略断面図。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンターに具体化した実施形態を図1及び図2に従って説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、各図において矢印で示す「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいうものとする。
図1に示すように、本実施形態における液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう。)11には、長尺状の記録媒体としての連続紙Sを繰り出す繰り出し部12と、繰り出された連続紙Sにインクを噴射して記録を施す記録部13と、この記録部13にて記録が施された連続紙Sを巻き取る巻き取り部14とが設けられている。
すなわち、連続紙Sの搬送経路において、上流側となる後側寄りの位置に繰り出し部12が配設されているとともに、下流側となる前側寄りの位置に巻き取り部14が配設されている。そして、繰り出し部12と巻き取り部14の間となる位置に記録部13が配設されている。また、記録部13における上流側となる後側寄りの位置には、連続紙Sを支持可能な支持板15が設けられている。
図1に示すように、繰り出し部12には、連続紙Sの搬送方向と直交する幅方向(左右方向)に延びる巻き軸16が回転可能に設けられている。そして、その巻き軸16には、連続紙Sがあらかじめロール状に巻かれた状態で巻き軸16と一体回転可能に支持されている。すなわち、連続紙Sは、巻き軸16が回転することにより巻き軸16から繰り出されて搬送方向の下流側に搬送されるようになっている。また、繰り出し部12における斜め前側の位置には、巻き軸16から繰り出された連続紙Sを巻きかけて記録部13に向けて導くための第1中継ローラー17が左右方向に延びた状態で回転可能に設けられている。そして、第1中継ローラー17には、巻き軸16から繰り出された連続紙Sを後側下方から巻き掛けられることにより、連続紙Sは記録部13側となる前側(下流側)に向けて水平に搬送されるようになっている。
記録部13には、支持板15と対向する位置に、ラインヘッドタイプの液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド18が配設されている。この記録ヘッド18の下面はインクを噴射する複数のノズル(図示略)が開口する水平なノズル形成面になっている。また、記録ヘッド18は水平方向において連続紙Sの搬送方向と直交する幅方向に延びるとともに、長手方向の長さが連続紙Sの最大紙幅に対応する長さを有している。そして、記録ヘッド18は、支持板15の上面に摺接しつつ前側(下流側)に搬送される連続紙Sの記録領域に対してインクを噴射することにより記録を施すようになっている。
記録部13における記録ヘッド18よりも搬送経路の下流側(前側)の位置には、左右方向に延びる駆動ローラーと従動ローラーとからなる2組の搬送ローラー対19a,19bが間隔をあけて配置されている。搬送ローラー対19a,19bは、駆動ローラーと従動ローラーとにより連続紙Sを挟持した状態で、駆動ローラーの駆動回転に従動ローラーが従動回転することで連続紙Sの搬送方向下流側への搬送を行うようになっている。
また、記録部13における記録ヘッド18よりも搬送経路の下流側(前側)であって搬送ローラー対19a,19bの間の位置には、記録ヘッド18から噴射されたインクが付着した連続紙Sに乾燥処理を施す乾燥装置としてのヒーターユニット20が設けられている。ヒーターユニット20には、制御部21が電気的に接続されているとともに、この制御部21によってヒーターユニット20の温度などが制御されるようになっている。
巻き取り部14には、連続紙Sの搬送経路におけるヒーターユニット20よりも下流側(前側)となる位置に、上流側(後側)の第1中継ローラー17と水平方向で対向するように第2中継ローラー22が回転可能に設けられている。そして、この第2中継ローラー22には、上流側の第1中継ローラー17から記録部13を水平前方向に搬送される連続紙Sが前側上方から巻き掛けられることにより、連続紙Sの搬送方向が水平後方向から前斜め下方に転換されるようになっている。
また、巻き取り部14における第2中継ローラー22の前斜め下方の位置には、巻き取り軸23が回転可能に設けられていると共に、この巻き取り軸23に対して連続紙Sの搬送方向下流端となる先端が巻きつけられるようになっている。そして、記録処理及び乾燥処理が施された連続紙Sは、巻き取り軸23によって順次巻き取られるようになっている。
次に、ヒーターユニット20について図2に従って詳細に説明する。
ヒーターユニット20は、水平方向において連続紙Sの搬送方向と直交する幅方向に延びるとともに、長手方向の長さが連続紙Sの最大紙幅に対応する長さとなっている。そして、図2に示すように、ヒーターユニット20は変性ポリフェニレンエーテルなどの樹脂により形成された略直方体状をなすカバー31を有している。カバー31の前側(下流側)となる前面部31aには、複数(図2では5つ図示)の吸気口32が鉛直方向に所定間隔をおいて規則的に開口形成されている。さらに、カバー31の鉛直方向下側となる下面部31bの後側(上流側)の位置には、カバー31の長手方向に沿う略矩形状の吹出口33が開口形成されている。
また、カバー31の内部であって吸気口32と対向する位置には、吸気口32を介してカバー31の外部の空気を内部に取り込むための複数のファン34が設けられている。さらに、カバー31の内部には、吸気口32から取り込んだ空気を吹出口33にまで導くための空気流路部35が設けられている。すなわち、カバー31の内部には、熱伝導性を有する熱伝導部材(例えば鉄板など)で形成された断面略J字状の内壁35a,35bが設けられている。この内壁35a,35bにおける前側の端部(一端部)はそれぞれファン34の上面及び下面と連結する一方、後側の端部(他端部)はそれぞれ吹出口33における後側縁部及び前側縁部と連結している。そして、カバー31の両側面(図示略)と内壁35a,35bとにより、カバー31内で空気が流動する空気流路部35が区画形成されている。この点で、内壁35a,35bは空気流路部35を形成する流路形成部材として機能する。
空気流路部35の内部においてファン34の送風方向下流側であって吹出口33の後側(上流側)上方の位置には、加熱手段としてのヒーター36が設けられている。ヒーター36は、電力が供給されることにより発熱する発熱体(図示略)を備えている。また、ヒーター36には、このヒーター36への電力の供給状態(発熱する状態)及び非供給状態(発熱しない状態)をそれぞれ切り替えるヒータードライバー(図示略)を介して制御部21が電気的に接続されている。そして、ヒーターユニット20は、ヒーター36を発熱させた状態でファン34を回転させることにより、吸気口32から取り込んだ空気をヒーター36により加熱した後、温めた空気(温風)を連続紙Sに対して吹き付けるようになっている。
また、空気流路部35の内部においてヒーター36の送風方向下流側であって吹出口33の送風方向上流側の位置には、ヒーター36によって加熱された空気(温風)の温度を検出するための熱電対などからなる温度センサー37が設けられている。温度センサー37は制御部21と電気的に接続しているとともに、検出結果を制御部21に対して出力するようになっている。制御部21は、温度センサー37からの検出信号が入力されると、加熱された空気(温風)の温度が連続紙Sの乾燥処理を実行するのに適した温度であるか否かを判定するとともに、その判定結果に基づきヒーター36の発熱状態を制御するようになっている。
また、カバー31の内部には、カバー31の鉛直方向上側となる上面部31c、カバー31の後側(上流側)となる後面部31d、カバー31の左右両側面部(図示略)及び空気流路部35の内壁35aによって区画される上部空間部38が空気流路部35の鉛直方向上方の位置に形成されている。この上部空間部38内には、プリンター11の本体側からヒーター36に電力を供給するヒーター配線(図示略)が配置されている。そして、このヒーター配線(図示略)の途中には、温度を検知すると共に検知した温度が予め定めた許容温度以上になった場合に、ヒーター36への電力の供給を強制的に遮断する過昇温抑制手段としての過昇温抑制センサー39(例えば、バイメタルなどで構成されるサーモスタットなど)が設けられている。この過昇温抑制センサー39は、上部空間部38内において内壁35aの鉛直方向上側となる上面の後側(上流側)の位置に配置されていると共に、温度を検知する温度検知部39aが内壁35aの上面に当接している。すなわち、過昇温抑制センサー39は、空気流路部35の外側であってヒーター36の鉛直方向上方に近接して配置されている。そして、過昇温抑制センサー39は、内壁35aを介して空気流路部35内の温度を検知するとともに、空気流路部35内の温度が予め定めた許容温度以上になった場合にヒーター36への電力の供給を強制的に切断することにより、空気流路部35内の過剰な温度上昇を抑制するようになっている。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について、特に過昇温抑制センサー39の作用に着目して説明する。
さて、例えばプリンター11において記録処理が開始されると、ヒーターユニット20のヒーター36が発熱しつつファン34が駆動して温風が吹き出され始めると共に、連続紙Sが繰り出し部12から繰り出されて搬送方向の上流側から下流側へと搬送される。続いて、連続紙Sが記録ヘッド18の下方を通過するときに、記録ヘッド18から連続紙Sに対してインクが噴射されることにより、連続紙Sの表面に記録が施される。そして、インクが付着した連続紙Sがさらに搬送されてヒーターユニット20の下方を通過するときに、ヒーターユニット20の吹出口33から連続紙Sの記録が施された表面に対して温風が吹き付けられる。
ここで、ヒーターユニット20に設けられた過昇温抑制センサー39は、空気流路部35の外側に配置されているため、ファン34によって空気流路部35内に取り込まれた空気はその流れが乱れることなくヒーター36に到達する。ヒーター36に到達した空気は、ヒーター36によって加熱されるとともに、加熱された空気(温風)はその温度や流速が均一な状態で吹出口33から連続紙Sに向かって吹き付けられる。
そして、ヒーターユニット20により表面のインクが乾燥した連続紙Sは、巻き取り部14に搬送されるとともに巻き取り軸23によって巻き取られる。
また、記録処理の途中において、温度センサー37や制御部21などの異常によってヒーター36の加熱が停止しなくなった場合には、ヒーター36の加熱温度が上昇して空気流路部35内(特にヒーター36の近傍及びヒーター36よりも送風方向下流側)の温度が上昇する。空気流路部35の内壁35a,35bは熱伝導性を有しているため、上昇した温度はすぐに内壁35aを介してヒーター36よりも送風方向上流側に配置されている過昇温抑制センサー39の温度検知部39aに伝わる。そして、空気流路部35内の温度が許容温度以上になると、過昇温抑制センサー39によってヒーター36への電力の供給が強制的に切断されることにより、ヒーター36の加熱が停止する。
さらに、ファン34の異常によって空気流路部35内に空気が流れなくなった場合には、ヒーター36によって加熱された空気はヒーター36の鉛直方向上方に流動するため、空気流路部35内におけるヒーター36の上方の温度が上昇する。過昇温抑制センサー39はヒーター36の鉛直方向上方に近接して配置されているため、上昇した温度がすぐに内壁35aを介して過昇温抑制センサー39の温度検知部39aに伝わる。そして、空気流路部35内の温度が許容温度以上になると、過昇温抑制センサー39によってヒーター36への電力の供給が強制的に切断されることにより、ヒーター36の加熱が停止する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ヒーターユニット20における空気流路部35の外側に過昇温抑制センサー39を配置したため、ヒーター36により加熱された空気が空気流路部35内を流動するときに過昇温抑制センサー39によって空気の流れを乱されることがない。すなわち、過昇温抑制センサー39は、空気流路部35内の空気の流れを乱すことなく、ヒーターユニット20の過昇温状態を検知することができる。そして、ヒーターユニット20からは温度や流速が均一な温風が吹き出される。したがって、過昇温を抑制されたヒーターユニット20から温風を吹き付ける場合でも連続紙Sに付着したインクの乾燥状況が不均一になることを抑制できる。また、過昇温抑制センサー39が接続されるヒーター配線(図示略)も空気流路部35の外側である上部空間部38内に配置されるため、ヒーター配線として耐熱性を有さない配線を使用することができる。
(2)過昇温抑制センサー39は、空気流路部35を形成する内壁35aに当接して配置されていると共に、熱伝導性を有する内壁35aを介して空気流路部35内の温度を検知する。そのため、空気流路部35内の温度を確実に検知することができる。また、空気流路部35内の空気温度が不均一であっても、過昇温抑制センサー39は内壁35aによって平均化された空気温度を検知することができる。さらに、過昇温抑制センサー39から離れたところで発生した温度異常であっても内壁35aにより熱が伝導することによって、過昇温抑制センサー39は異常を検知することができる。したがって、過昇温抑制センサー39における温度検知の信頼性を向上することができる。
(3)過昇温抑制センサー39は、ヒーター36の鉛直方向上方に近接して配置されているため、過昇温抑制センサー39は、ヒーター36の温度異常を迅速に検知することができる。また、ヒーターユニット20の外部から空気が取り込まれず空気流路部35内を空気が流れない場合であっても、ヒーター36により加熱された熱い空気は上方に流動するため、過昇温抑制センサー39は異常を迅速に検出することができる。したがって、過昇温抑制センサー39の信頼性を更に向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・記録媒体は連続紙Sに限らず、例えば連続フィルムなどであってもよい。また、連続紙Sは搬送途中で所定の長さに切断されてもよい。さらに、記録媒体は長尺状のものに限らず所定の大きさに形成された単票紙であってもよい。
・記録ヘッド18はラインヘッドタイプに限らず、短尺の記録ヘッドが連続紙Sの搬送方向と交差する方向に移動して連続紙Sの全幅に記録を行うようにしてもよい。
・過昇温抑制センサー39はサーモスタットに限らず、例えば温度ヒューズなどであってもよい。
・過昇温抑制センサー39はヒーター36の鉛直方向上方に近接して設けられているものに限らず、ヒーター36から離間した位置に設けられていてもよい。
・過昇温抑制センサー39は、空気流路部35を形成する内壁35aに取り付けられているものに限らず、内壁35aとは異なる熱伝導部材に取り付けられていてもよい。また、熱伝導部材に取り付けられていなくてもよい。その場合には、空気流路部35を形成する内壁35aまたは35bに開口を設けると共に、その開口を通じて過昇温抑制センサー39は空気流路部35内の温度を検知できることが望ましい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
S…記録媒体としての連続紙、11…液体噴射装置としてのプリンター、18…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、20…乾燥装置としてのヒーターユニット、35…空気流路部、35a…熱伝導部材からなる流路形成部材としての内壁、36…加熱手段としてのヒーター、39…過昇温抑制手段としての過昇温抑制センサー。

Claims (5)

  1. 液体が付着した記録媒体に加熱した空気を吹き付けることにより、前記記録媒体に付着した前記液体を乾燥させる乾燥装置であって、
    前記空気を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された空気が流動する空気流路部内の温度を検知するとともに前記空気流路部内の温度が予め設定された許容温度以上になったときに前記加熱手段への電力の供給を遮断する過昇温抑制手段と、を備え、
    当該過昇温抑制手段を、前記空気流路部の外側に配置した
    ことを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記過昇温抑制手段は、熱伝導性を有する熱伝導部材に取り付けられているとともに当該熱伝導部材を介して前記空気流路部内の温度を検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記熱伝導部材は、前記空気流路部を形成する流路形成部材である
    ことを特徴とする請求項2に記載の乾燥装置。
  4. 前記過昇温抑制手段は、前記加熱手段の鉛直方向上方に近接して配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の乾燥装置。
  5. 搬送経路の上流側から下流側へと搬送される記録媒体に対して前記搬送経路の途中で液体を噴射して記録を施す液体噴射ヘッドと、
    当該液体噴射ヘッドよりも前記搬送経路における下流側の位置に設けられる請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の乾燥装置と、を備えた
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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