JP2010112653A - センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法 - Google Patents

センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010112653A
JP2010112653A JP2008286961A JP2008286961A JP2010112653A JP 2010112653 A JP2010112653 A JP 2010112653A JP 2008286961 A JP2008286961 A JP 2008286961A JP 2008286961 A JP2008286961 A JP 2008286961A JP 2010112653 A JP2010112653 A JP 2010112653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
pipe
temperature
temperature measuring
piping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008286961A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Tanaka
直宏 田中
Hiroshi Komano
宏 駒野
Koichi Kita
宏一 北
Daisuke Suzuki
大輔 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008286961A priority Critical patent/JP2010112653A/ja
Publication of JP2010112653A publication Critical patent/JP2010112653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】信頼性が高く、コストアップを抑制でき、しかも高感度の温度測定が可能なセンサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法を提供する。
【解決手段】センサ取付用配管61は、内部を通る冷媒の温度を測定する温度センサの円柱状の測温部53を取り付け可能であり、外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部51を有している。この配管61は、軸方向に垂直な断面における取付凹部51となる外表面が円弧状である。
【選択図】図5

Description

本発明は、センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法に関するものである。
従来から、冷却対象の温度を調節するための冷凍装置が知られている。この冷凍装置は、一次冷媒が相変化しながら循環する冷凍サイクルからなる冷凍回路と、二次冷媒(ブライン)が循環する冷媒回路とを備えている。
冷凍回路は、圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを有し、これらがこの順に配管で接続されている。冷媒回路は、蒸発器から冷却対象へブラインを送る配管と、冷却対象から蒸発器へブラインを送る配管と、ブラインを一時的に貯留するタンクとを有している。
この冷凍装置においては、ブラインの温度を調節するために、冷凍回路および冷媒回路の主要な部位に温度センサが配設されている(例えば特許文献1)。温度センサの測温部としては、種々のタイプが用いられているが、測定精度が高いという点で白金測温抵抗体が多用されている。一般に、白金測温抵抗体などの測温部は、円柱状の形状を有している。この測温部が配管に取り付けられることにより配管の内部を流れる冷媒の温度が測定できる。
測温部を配管に取り付ける方法としては、配管の内部に測温部を配置するとともに、測温部に設けられたネジ部と配管に設けられたネジ部とを螺合することにより測温部を配管に固定する方法が挙げられる。また、測温部を配管に取り付ける他の方法としては、円柱状の測温部を円筒状の配管の外表面に接触させた状態で、これらを例えば銅製のテープなどで巻いて両者を固定する方法が挙げられる。
特開2002−22300号公報
上記した前者の取り付け方法では、測温部が冷媒と直接接触するので測定感度は高いが、ネジ部同士の螺合による取付箇所から冷媒が漏れる可能性があり信頼性が高いとは言えない。また、この取付箇所において冷媒の漏れがないかを確認する検査工程も必要になり、コストアップにつながる。
また、上記した後者の取り付け方法では、円柱と円筒の接触であるので測温部と配管の外表面とが線接触するだけである。したがって、測温部と配管との接触面積が小さく測定感度が十分に得られない。また、線接触という不安定な接触状態の配管と測温部を銅製のテープなどで固定するので、取り付け位置がずれるなど取り付け状態にばらつきが生じやすい。取り付け状態にばらつきは測定感度の低下にもつながる。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、信頼性が高く、コストアップを抑制でき、しかも高感度の温度測定が可能なセンサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法を提供することにある。
本発明のセンサ取付用配管は、内部を通る冷媒の温度を測定する温度センサ(T1,T2,T3,T4)の円柱状の測温部(53)を取り付け可能であり、外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部(51)を有し、前記軸方向に垂直な断面における前記取付凹部(51)となる外表面(51a)が円弧状であり、この配管の内部には前記冷媒が通る。
この構成では、上記した取付凹部(51)を有し、この取付凹部(51)となる外表面(51a)の断面形状が円弧状であるので、この取付凹部(51)に円柱状の測温部(53)を配置したときには取付凹部(51)と測温部(53)とが面接触する。これにより、従来の線接触の状態と比較して、配管と測温部(53)との接触面積を大幅に増加させることができる。また、上記のような凹部を設ける簡単な加工で配管が得られるので製造コストの増大を抑制できる。しかも、配管の外表面に形成された凹部に測温部(53)を取り付けるので、取付箇所から冷媒が漏れる可能性を著しく低減できる。これにより、信頼性が高く、コストアップを抑制でき、しかも高感度の温度測定が可能なセンサ取付用配管を提供できる。
本発明のセンサ付き配管は、外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部(51)を有し、前記軸方向に垂直な断面における前記取付凹部(51)となる外表面(51a)が円弧状であり、内部を前記冷媒が通るセンサ取付用配管(61)と、円柱状の測温部(53)を有し、前記測温部(53)の表面が前記取付凹部(51)の前記外表面(51a)に面接触する状態で前記測温部(53)が前記取付凹部(51)に配設された温度センサ(T1,T2,T3,T4)と、を備えている。この構成では、上記したセンサ取付用配管(61)に温度センサ(T1,T2,T3,T4)の円柱状測温部(53)が配設されているので、信頼性が高く、コストアップを抑制でき、しかも高感度の測定が可能になる。
前記測温部(53)が配設された前記取付凹部(51)の周方向における開口幅(w)は前記測温部(53)の直径(d)よりも小さいのが好ましい。この構成では、取付凹部(51)の上記開口幅(w)が測温部(53)の直径(d)よりも小さいので、測温部(53)が配管から外れたり、配置がずれるのを抑制できる。これにより、測温部(53)の取り付け状態がより安定するので、信頼性がさらに向上する。
本発明の冷凍装置は、圧縮機(23)と凝縮器(25)と減圧機構(27)と蒸発器(29)とこれらを接続する配管とを有する冷凍回路(21)と、冷媒を送るポンプ(47)と、前記蒸発器(29)から冷却対象へ前記冷媒を送る配管(32)と、前記冷却対象から前記蒸発器(29)へ前記冷媒を送る配管(34)とを有する冷媒回路(31)と、を備え、前記冷凍回路(21)における前記配管および前記冷媒回路(31)における前記配管(32,34)の少なくとも一部に上記のセンサ付き配管(63)を用いている。この構成では、上記センサ付き配管(63)を備えているので、冷媒の温度を測定する際の感度が向上する。これにより、冷却対象の温度を高精度に調節することができる。しかも、信頼性が高く、コストアップも抑制できる。
本発明のセンサ付き配管の製造方法は、円筒状の配管の外表面の一部に、前記配管の軸方向に延び、前記軸方向に垂直な断面における外表面(51a)が円弧状である取付凹部(51)を形成する第1工程と、円柱状の測温部(53)を有する温度センサ(T1,T2,T3,T4)を、前記測温部(53)の表面が前記取付凹部(51)の外表面(51a)に面接触する状態で前記測温部(53)を前記取付凹部(51)に嵌め込む第2工程と、を備えている。この構成によれば、簡単な工程で信頼性と測定感度の高いセンサ付き配管を製造することができる。
前記第2工程の後、前記測温部(53)が配設された前記取付凹部(51)の周方向における開口幅(w)を狭める第3工程をさらに備えているのが好ましい。この構成では、さらに上記第3工程を備えているので、測温部(53)と取付凹部(51)の表面との接触面積をより大きくすることができる。これにより、さらに高感度な測定が可能になる。
また、前記第3工程において、前記開口幅(w)を前記測温部(53)の直径(d)よりも小さくするのが好ましい。この構成では、第3工程において、開口幅(w)を測温部(53)の直径(d)よりも小さくするので、測温部(53)が配管から外れたり、配置がずれるのを抑制できる。これにより、測温部(53)の取り付け状態がより安定するので、信頼性がさらに向上する。
以上説明したように、本発明によれば、外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部を有し、軸方向に垂直な断面における取付凹部となる外表面が円弧状であるので、取付凹部と測温部とを面接触させて測定感度を高めることができる。また、簡単な構造であるので製造コストの増大を抑制できる。しかも配管の外表面に形成された凹部に測温部を取り付けることになるので、取付箇所から冷媒が漏れる可能性を著しく低減できる。これにより、信頼性が高く、コストアップを抑制でき、しかも高感度の温度測定が可能になる。
以下、本発明の一実施形態にかかるセンサ取付用配管、センサ付き配管、および冷凍装置について図面を参照して詳細に説明する。
<冷凍装置>
図1に示すように、本実施形態にかかる冷凍装置11は、一次冷媒が循環する冷凍サイクルからなる冷凍回路21と、二次冷媒としての冷媒液(ブライン)が循環する冷媒回路31と、これらの冷凍回路21および冷媒回路31を制御してブラインの温度を調節する制御部61とを備えている。この冷凍装置11は、温度調節されたブラインを冷却対象に供給してこの冷却対象の温度調節を行うためのものである。本実施形態では、冷却対象が半導体製造装置である場合を例に挙げて説明する。
冷凍回路21は、圧縮機23と凝縮器25と膨張弁27と蒸発器29とを有し、これらがこの順に配管により接続されている。一次冷媒は、この冷凍回路21内において相変化しながら循環する。蒸発器29は、一次冷媒とブラインとの間で熱交換する熱交換器である。
冷媒回路31は、タンク33と、蒸発器29から冷却対象へブラインを送る配管32と、冷却対象から蒸発器29へブラインを送る配管34とを有している。配管34は、配管34aと配管34bからなり、これらの配管34a,34bの間にタンク33が配置されている。
タンク33は、略直方体の形状を有してブラインが貯留されたタンク本体41と、このタンク本体41内にブラインを供給する供給配管43と、タンク本体41内のブラインの温度を調節するヒーター45と、タンク本体41内のブラインを吸い込み、このブラインをタンク本体41の外部に送り出して蒸発器29に送液するポンプ47とを備えている。
冷媒回路31において、蒸発器29と冷却対象との間をつなぐ配管32の一部には温度センサT1を備えた後述のセンサ付き配管63が配設されている。この温度センサT1は、蒸発器29において温度調節されたブラインの温度を精度よく検出することができる。
冷却対象とタンク33との間をつなぐ配管34aの一部には温度センサT2を備えた後述のセンサ付き配管63が配設されている。この温度センサT2は、冷却対象を冷却した後のブラインの温度を反応よく検出することができる。
タンク33と蒸発器29との間をつなぐ配管34bの一部には温度センサT3を備えたセンサ付き配管63が配設されている。この温度センサT3は、タンク33から吐出されたブラインの温度を検出する。冷却対象から送られてきたブラインはタンク33に供給されてタンク本体41内で撹拌された後(タンク本体41内のブラインと混ぜられた後)ポンプ47によりタンク33から配管34bに吐出されるので、配管34bに設けた温度センサT3は、温度むらの少ない安定したブライン温度を検出することができる。また、冷媒回路31内では、ブラインがポンプ47から吐出される配管34bの内部が他の部位よりも圧力が高いので、後述する本実施形態のセンサ付き配管63を配管34bの一部に採用してブラインの漏れを防止することは非常に有効である。
冷凍回路21において、蒸発器29と圧縮機23との間をつなぐ配管の一部には温度センサT4を備えた後述のセンサ付き配管63が配設されている。この温度センサT4は、蒸発器29においてブラインを冷却した後の一次冷媒の温度を反応よく検出することができる。
<センサ取付用配管>
上記した温度センサT1〜T3は、図2〜4に示すセンサ取付用配管61にそれぞれ取り付けられている。図2〜4に示すように、本実施形態にかかる配管61は、円筒状をなし、内部にブラインが通る流路を有している。この配管61は、外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部51を有している。
図3に示すように、この取付凹部51は、軸方向に垂直な断面における外表面51aが円弧状である。取付凹部51は、その長手方向を配管61の軸方向に沿わせて形成されている。取付凹部51の長手方向の寸法、円弧の曲率半径などは、後述するように、取り付けられる温度センサT1〜T3の測温部の形状に応じて設定される。
上記した温度センサT4は取付用配管61に取り付けられている。この取付用配管61は内部に一次冷媒が通る流路を有している。その他については温度センサT1〜T3と同様であるので説明を省略する。
<センサ付き配管>
(第1の実施形態)
図5は、本発明の第1の実施形態にかかるセンサ付き配管63を示す平面図であり、図6は、図5のVI−VI線断面図であり、図7は、図5のVII−VII線断面図である。なお、以下の説明では、温度センサT1をセンサ取付用配管61に取り付ける場合を例に挙げて説明するが、温度センサT2,T3,T4についても同様にして取り付けられる。
図5〜7に示すように、本実施形態にかかるセンサ付き配管63は、センサ取付用配管61と、温度センサT1とを備えている。温度センサT1は、ブラインの温度を検知する円柱状の測温部53と、この測温部53の基端に接続されたリード線55とを備えている。
測温部53は、その軸方向を取付凹部51の長手方向に沿わせて取付凹部51に配置されている。測温部53としては、例えば白金測温抵抗体などの測温抵抗体を用いることができる。リード線55は、測温部53で検知したデータを制御部61に伝える経路の一部となる。
図6に示すように、本実施形態では、取付凹部51の周方向における開口幅wは、測温部53の直径dよりも大きい。したがって、測温部53を取付凹部51に容易に配置することができるとともに、測温部53を配置した後、または測温部53を固定した後であっても、必要に応じて取付凹部51から測温部53を取り外すことができる。
取付凹部51の曲率半径は、特に限定されるものではなく、測温部53の半径(d/2)よりも大きければよい。これにより、測温部53が取付凹部51に配置可能となる。取付凹部51の曲率半径は、好ましくは測温部53の半径とほぼ同じかそれよりも僅かに大きい程度であるのがよい。これにより、測温部53の側面と取付凹部51の外表面51aとの接触面積が大きくなるので、温度センサT1の感度が向上する。図6に示すように本実施形態では、取付凹部51の曲率半径は測温部53の半径とほぼ同じになるように設計されている。
取付凹部51の深さ(図6における取付凹部51の鉛直方向の深さ)は、測温部53の安定性を向上させるという点では、好ましくは測温部53の半径以上であるのがよい。取付凹部51の深さが測温部53の半径以上であることにより、測温部53が取付凹部51から脱落しにくくなるので、測温部53の安定性がさらに向上する。
また、本実施形態のように取付凹部51の開口幅wが測温部53の直径dよりも大きい場合には、取付凹部51の深さは、測温部53と取付凹部51の接触面積を増加させるという点では、測温部53の半径と同程度に設定すればよい。すなわち、開口幅wが直径dよりも大きい場合には、取付凹部51の深さを測温部53の半径よりも大きくしても、測温部53と取付凹部51の接触面積は、取付凹部51の深さが測温部53の半径と同程度のときよりも増加しないからである。したがって、本実施形態の場合には、取付凹部51は、その深さおよび曲率半径が測温部53の半径とほぼ同じであり、開口幅wが測温部53の直径dとほぼ同じであるのがより好ましい。
測温部53と取付凹部51との固定手段としては、例えばこれらの接触面に接着剤などを介在させてこれらを固定する方法が挙げられる。また、測温部53が図5〜7に示すように取付凹部51に嵌め込まれた状態で、例えば銅製のテープなどを測温部53と取付凹部51とに跨るように貼り付けることでこれらを固定してもよい。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態にかかるセンサ付き配管を示す断面図である。図8に示すように、本実施形態にかかるセンサ付き配管63は、測温部53の形状が第1の実施形態と相違している。
すなわち、この測温部53は、リード線55が接続されている基端側が折れ曲がって配管61から離隔する方向に延びている。測温部53の先端側および中央付近は、取付凹部51の長手方向に沿って配置されている。これにより、基端側が持ちやすくなるので、この基端側を持って測温部53を取付凹部51に簡単に配置できる。また、配管61の内部を高温のブラインが通過する場合などには、リード線55と配管61との距離を離すことができるので、リード線55がブラインの熱で劣化するのを抑制できる。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態にかかるセンサ付き配管を示す平面図であり、図10はそのX−X線断面図である。図9および図10に示すように、本実施形態にかかるセンサ付き配管63は、配管61の開口幅wが第1の実施形態と相違している。
本実施形態における取付凹部51の周方向における開口幅wは、測温部53の直径dよりも小さい。これにより、測温部53の取り付け状態がより安定するとともに、測温部53と取付凹部51との接触面積を増大させることができる。このように開口幅wを直径dよりも小さくするには、後述する方法を用いればよい。
<センサ付き配管の製造方法>
次に、第3の実施形態にかかるセンサ付き配管63を製造する場合を例に挙げて、本発明の一実施形態にかかるセンサ付き配管の製造方法について説明する。
図11(a)に示すように、本実施形態にかかる製造方法では、まず、円筒状の配管61の外表面の一部に、取付凹部51となる凹部を形成する。この凹部は、配管61の軸方向に延び、この軸方向に垂直な断面における外表面51aが円弧状となるように形成する(第1工程)。後述の第3工程で取付凹部51の開口部をかしめて開口幅wを狭める必要があるので、図11(a)の断面図における取付凹部51の円弧の長さは、測温部53の外周の長さよりも小さく、外周の長さの1/2よりも大きくしておく。また、図11(a)の断面図において、取付凹部51の狭める前の開口幅w0は、測温部53の直径dよりも大きくしておく。
配管61に取付凹部51を形成するには、例えばプレス加工などの方法を用いればよい。具体的には、例えば配管61の内部と外部に一対の金型を配置し、これらの金型で配管61を加圧する。
ついで、図11(b)に示すように、円柱状の測温部53を有する温度センサT1を、測温部53の表面が取付凹部51の外表面51aに面接触する状態で測温部53を取付凹部51に嵌め込む(第2工程)。
ついで、図11(c)に示すように、配管61の側面を加圧して取付凹部51の開口幅wを狭める(第3工程)。すなわち、配管61における取付凹部51の両側の側面を、プレス加工などの方法を用いて取付凹部51の開口部の開口幅wを小さくする方向に加圧する。取付凹部51の開口幅wは、測温部53の直径dよりも小さくする。これにより、第3の実施形態にかかるセンサ付き配管63が得られる。
<運転動作>
次に、センサ付き配管63を備えた冷凍装置11の運転動作について説明する。
冷凍回路21において圧縮機23を運転すると、圧縮されたガス状の一次冷媒が圧縮機23から吐出される。この一次冷媒は、配管を通って凝縮器25に導入される。凝縮器25では、導入された一次冷媒が冷却水に放熱して凝縮する。凝縮した一次冷媒は、凝縮器25から排出される。排出された一次冷媒は、膨張弁27で減圧された後に、蒸発器29に導入される。
蒸発器29は、上述したように冷媒回路31のブラインの温度を調節する熱交換器として機能する。この蒸発器29内において一次冷媒がブラインから熱を奪って蒸気になり、ブラインが冷却される。蒸発器29でガス状になった一次冷媒は、配管を通じて再び圧縮機23に送られて圧縮される。この配管には、温度センサT4が配設されている。温度センサT4は、配管を通じて流れる一次冷媒の温度を測定する。この温度データは制御部61に送られる。
一方、冷媒回路31においてポンプ47を駆動すると、タンク33内で温度調節されたブラインがタンク33から吐出されて配管を通じて蒸発器29に送られる。この蒸発器29においてブラインの温度が所定の設定温度に調節される。その後、蒸発器29を通過したブラインは、配管32を通じて冷却対象に送られる。この配管32には、温度センサT1が配設されている。温度センサT1は、配管32を通じて流れるブラインの温度を測定する。この温度データは制御部61に送られる。
冷却対象では、ブラインとの間で熱交換が行われ、冷却対象が冷却される。本実施形態では、冷却対象は半導体製造装置であり、例えば−20℃〜100℃程度の幅広い温度域での温度調節が要求される。また、半導体製造装置においては、設定温度からの誤差が例えば±1℃を超えてしまうと製造工程に不具合が生じるという場合もあるので、それ以上の温度調節精度が要求されることもある。このように冷却対象が半導体製造装置の場合には、空調などの場合と違って高い精度の温度調節が要求されるので、本実施形態のように温度センサの測定感度を高めることは重要である。
冷却対象を冷却したブラインは、配管34aを通じて再びタンク33に送られる。この配管34aには、温度センサT2が配設されている。この温度センサT2は、配管34aを通じて流れるブラインの温度を測定する。この温度データは制御部61に送られる。
ついで、ブラインは、供給配管43を通じてタンク本体41に供給される。タンク本体41内に供給されたブラインは、必要に応じてヒーター45により加熱されて温度調節され、ポンプ47によりタンク本体41から吐出されて配管34bを通じて蒸発器29に送られる。この配管34bには、温度センサT3が配設されている。この温度センサT3は、配管34bを通じて流れるブラインの温度を測定する。この温度データは制御部61に送られる。
制御部61は、温度センサT1〜T4による温度データに基づいて、冷凍回路21および冷媒回路31の膨張弁27、圧縮機、ヒーターなどを制御してブラインの温度を調節する。
以上説明したように、上記実施形態にかかるセンサ取付用配管61は、外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部51を有し、軸方向に垂直な断面における取付凹部51となる外表面51aが円弧状であるので、この取付凹部51に円柱状の測温部53を配置したときには取付凹部51と測温部53とが面接触する。これにより、従来の線接触の状態と比較して、配管61と測温部53との接触面積を大幅に増加させることができる。また、上記のような凹部を設ける簡単な加工で配管が得られるので製造コストの増大を抑制できる。しかも、配管61の外表面に形成された凹部51に測温部53を取り付けるので、取付箇所から冷媒が漏れる可能性を著しく低減できる。
また、上記実施形態にかかるセンサ付き配管63は、外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部51を有し、軸方向に垂直な断面における取付凹部51となる外表面51aが円弧状であり、内部を冷媒が通るセンサ取付用配管61と、円柱状の測温部53を有し、測温部53の表面が取付凹部51の外表面51aに面接触する状態で測温部53が取付凹部51に配設された温度センサと、を備えている。この構成では、上記したセンサ取付用配管61に温度センサの円柱状測温部53が配設されているので、信頼性が高く、コストアップを抑制でき、しかも高感度の測定が可能になる。
また、上記実施形態では、測温部53が配設された取付凹部51の周方向における開口幅wが測温部53の直径よりも小さいので、測温部53が配管61から外れたり、配置がずれるのを抑制できる。これにより、測温部53の取り付け状態がより安定するので、信頼性がさらに向上する。
また、上記実施形態にかかる冷凍装置は、冷凍回路21と冷媒回路31とを備え、冷凍回路21における配管および冷媒回路31における前記配管の少なくとも一部に上記のセンサ付き配管63を用いているので、冷媒の温度を測定する際の感度が向上する。これにより、冷却対象の温度を高精度に調節することができる。しかも、信頼性が高く、コストアップも抑制できる。
上記実施形態にかかるセンサ付き配管の製造方法は、円筒状の配管61の外表面の一部に、配管61の軸方向に延び、軸方向に垂直な断面における外表面51aが円弧状である取付凹部51を形成する第1工程と、円柱状の測温部53を有する温度センサを、測温部53の表面が取付凹部51の外表面51aに面接触する状態で測温部53を取付凹部51に嵌め込む第2工程と、を備えている。この構成によれば、簡単な工程で信頼性と測定感度の高いセンサ付き配管を製造することができる。
また、上記実施形態では、第2工程の後、測温部53が配設された取付凹部51の周方向における開口幅wを狭める第3工程をさらに備えているので、測温部53と取付凹部51の表面との接触面積をより大きくすることができる。これにより、さらに高感度な測定が可能になる。
また、上記実施形態では、第3工程において、開口幅wを測温部53の直径dよりも小さくするので、測温部53が配管61から外れたり、配置がずれるのを抑制できる。これにより、測温部53の取り付け状態がより安定するので、信頼性がさらに向上する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、上記実施形態では、冷凍回路と冷媒回路の中の上記3カ所に温度センサを取り付けた場合を例に挙げて説明したが、温度センサは、例えばタンクと蒸発器との間をつなぐ配管などの他の部位に配置してもよい。
また、上記実施形態では、取付凹部の全体が円弧状の形状を有している場合を例に挙げて説明したが、取付凹部は、測温部と接触する部位が円弧状であればよいので、測温部と接触する部分以外の部位は、例えば平面であってもよい。
上記実施形態では、冷却対象が半導体製造装置である場合を例に挙げて説明したが、冷却対象は半導体製造装置に限定されるものではなく、本発明の冷凍装置は種々の冷却対象の温度調節に適用可能である。
本発明の一実施形態にかかる冷凍装置を示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかるセンサ取付用配管を示す平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるセンサ付き配管を示す平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるセンサ付き配管を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態にかかるセンサ付き配管を示す平面図である。 図9のX−X線断面図である。 (a)〜(c)は、図9のセンサ付き配管の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
11 冷凍装置
21 冷凍回路
23 圧縮機
25 凝縮器
27 膨張弁
29 蒸発器
31 冷媒回路
32 配管
33 タンク
34 配管
41 タンク本体
43 供給配管
45 ヒーター
47 ポンプ
51 取付凹部
51a 取付凹部の外表面
53 測温部
55 リード線
61 センサ取付用配管
63 センサ付き配管
T1,T2,T3,T4 温度センサ

Claims (7)

  1. 内部を通る冷媒の温度を測定する温度センサ(T1,T2,T3,T4)の円柱状の測温部(53)を取り付け可能なセンサ取付用配管であって、
    外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部(51)を有し、前記軸方向に垂直な断面における前記取付凹部(51)となる外表面(51a)が円弧状であり、内部を前記冷媒が通るセンサ取付用配管。
  2. 外表面の一部に軸方向に延びて形成された取付凹部(51)を有し、前記軸方向に垂直な断面における前記取付凹部(51)となる外表面(51a)が円弧状であり、内部を前記冷媒が通るセンサ取付用配管(61)と、
    円柱状の測温部(53)を有し、前記測温部(53)の表面が前記取付凹部(51)の前記外表面(51a)に面接触する状態で前記測温部(53)が前記取付凹部(51)に配設された温度センサ(T1,T2,T3,T4)と、を備えたセンサ付き配管。
  3. 前記測温部(53)が配設された前記取付凹部(51)の周方向における開口幅(w)が前記測温部(53)の直径(d)よりも小さい、請求項2に記載のセンサ付き配管。
  4. 圧縮機(23)と凝縮器(25)と減圧機構(27)と蒸発器(29)とこれらを接続する配管とを有する冷凍回路(21)と、
    冷媒を送るポンプ(47)と、前記蒸発器(29)から冷却対象へ前記冷媒を送る配管(32)と、前記冷却対象から前記蒸発器(29)へ前記冷媒を送る配管(34)とを有する冷媒回路(31)と、を備えた冷凍装置であって、
    前記冷凍回路(21)における前記配管および前記冷媒回路(31)における前記配管(32,34)の少なくとも一部に請求項2または3に記載のセンサ付き配管(63)を用いた冷凍装置。
  5. 円筒状の配管の外表面の一部に、前記配管の軸方向に延び、前記軸方向に垂直な断面における外表面(51a)が円弧状である取付凹部(51)を形成する第1工程と、
    円柱状の測温部(53)を有する温度センサ(T1,T2,T3,T4)を、前記測温部(53)の表面が前記取付凹部(51)の外表面(51a)に面接触する状態で前記測温部(53)を前記取付凹部(51)に嵌め込む第2工程と、を備えたセンサ付き配管の製造方法。
  6. 前記第2工程の後、前記測温部(53)が配設された前記取付凹部(51)の周方向における開口幅(w)を狭める第3工程をさらに備えた、請求項5に記載のセンサ付き配管の製造方法。
  7. 前記第3工程において、前記開口幅(w)を前記測温部(53)の直径(d)よりも小さくする、請求項6に記載のセンサ付き配管の製造方法。
JP2008286961A 2008-11-07 2008-11-07 センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法 Pending JP2010112653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008286961A JP2010112653A (ja) 2008-11-07 2008-11-07 センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008286961A JP2010112653A (ja) 2008-11-07 2008-11-07 センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010112653A true JP2010112653A (ja) 2010-05-20

Family

ID=42301341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008286961A Pending JP2010112653A (ja) 2008-11-07 2008-11-07 センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010112653A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013297A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Seiko Epson Corp 乾燥装置及び液体噴射装置
JP2016067661A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ホシザキ電機株式会社 フライヤー
KR102072333B1 (ko) * 2019-07-09 2020-01-31 방성우 온수매트용 리턴호스 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013297A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Seiko Epson Corp 乾燥装置及び液体噴射装置
JP2016067661A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ホシザキ電機株式会社 フライヤー
KR102072333B1 (ko) * 2019-07-09 2020-01-31 방성우 온수매트용 리턴호스 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5357258B2 (ja) 過熱度センサーを較正する方法
US8851745B2 (en) Hygrometer and dew-point instrument
JP2016169893A (ja) 膨張弁装置
JP2010112653A (ja) センサ取付用配管、センサ付き配管および冷凍装置、並びにセンサ付き配管の製造方法
JP2006343174A (ja) 温度制御装置、電子部品ハンドラ並びに電子部品の温度制御方法
CN108800417B (zh) 一种空调室外机化霜控制方法及系统
US8978484B2 (en) Drive torque estimation device for compressor and condenser used for the device
JP5117873B2 (ja) 熱交換器,ヒートポンプ式給湯機
JP2004279022A (ja) 冷蔵庫及びその温度センサー装着方法
JP2008122034A (ja) 車両用冷房装置
KR101506802B1 (ko) 에어컨 냉매 압력감지센서
US20210018368A1 (en) Temperature sensing apparatus and temperature sensing system using the same
JP6340606B2 (ja) 温度調整装置
JP2007322051A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
CN105115196A (zh) 多联机系统的再冷却回路流量控制方法和装置
JP2010139159A (ja) 温度センサー保持具およびこれを備えた空気調和機
KR101339419B1 (ko) 오일 냉각 시스템 및 이의 오일 냉각 방법
JP2009204208A (ja) 冷凍装置
JP4840007B2 (ja) 冷凍空調装置の制御装置
JP2006343122A (ja) 温度制御装置、電子部品ハンドラ並びに電子部品の温度制御方法
JP2010117087A (ja) 冷凍装置
JP2005106380A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2008281280A (ja) 膨張弁
WO2017051525A1 (ja) 冷却装置および冷媒の流量制御方法
KR101321050B1 (ko) 히트 파이프를 이용한 마이크로 가공기용 항온 챔버