JP6891056B2 - 食品加工装置及び食品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ソーセージ等の円柱状の食品の表面に所望の形状の切り目を付与する食品加工装置及び表面に所望の形状の切り目が付与された食品の製造方法に関し、特に、ソーセージ等に切り目を付与するためのワークスペースが少なくて済み、装置の小型化が可能であり、さらに、安定して切り目を付与することが可能な大量生産に適した食品加工装置及び食品の製造方法に関する。
ソーセージ等の食肉加工品は、切り目を入れて加熱すると、皮と肉との収縮率の不均一さから変形を起こすことが知られており、切り目を入れて、蛸や蟹のイメージのある形状を作ることが行われている。
特許文献1には、加熱調理後いわゆるタコウインナーとなる切り目入ソーセージを効率よくかつ衛生的に製造することができる切り目入ソーセージの製造装置が開示されている。
特許文献1よれば、切り目入ソーセージの製造装置は、複数本のソーセージを立設状態に保持することができる、幅方向に複数の収容穴を有するブロックを搬送するブロックコンベアと、カッティングステーションの所定位置に配設されている、ソーセージの下部を切断して切り目を入れる複数のカッターと、ブロックコンベア上のピックアップステーションの所定位置で、ソーセージを上方から挟持して、カッティングステーションまで移送し、カッティングステーションで挟持したソーセージの下部を複数回所定の角度で切断して複数本の切り目を入れることができるように、カッティングステーション内でソーセージを回転するロボットとを備えている。
特許文献1の切り目入ソーセージの製造装置は、ピックアップステーションの所定位置とカッティングステーションの所定位置とが対応した位置関係にあることを特徴としている。
例えば、ピックアップステーションの所定位置が、幅方向に2個のソーセージ収容穴を有する前後2つのブロックにおける収容穴の中心が正方形の4角となる位置関係の場合、カッティングステーションの所定位置は4つのカッターの中心(切断されるソーセージの中心に相当する位置)が、正方形の4角と合同な位置関係となるとき、対応した位置関係にあるということができる。
この場合は、ピックアップステーションで4本のソーセージが挟持ホルダーにより挟持され、カッティングステーションにおける2回の切断(ロータリーホルダーが1回90度回転)により、4本足のタコウインナーを得ることができる。次いで、ブロックコンベアが2ピッチ前進することにより、前後2つのブロックの計4本のソーセージ(4個の正方形の角の位置関係)がカッティングステーションに移送されることになる。
また、内部にマーク等を形取った刃を有する型に、ソーセージを入れて切り目を付けることも可能である。しかしながら、ソーセージの表面に切り目を付けるために、型の蓋を開いてソーセージをセットし、蓋を閉じて切り目を入れて、その後型の蓋を開いてソーセージを取り出すようにすることとなる。このように、型へのソーセージの出し入れや蓋の開閉等を行って、切り目を形成する必要がある。このため、さらなる効率化を図り、ソーセージの表面のマーク等の切り目の付与を大量生産で迅速に行うことが求められている。
特開2007−21673号公報
このように、ソーセージ等の食肉加工品は、切り目を入れて加熱すると、皮と肉との収縮率の不均一さから変形を起こすことを利用して、蛸や蟹のイメージのある形状を作ることがなされている。
しかしながら、従来の切り目入ソーセージの製造装置では、切り目を入れるカッターを回転させ、ソーセージを所定の角度、回転させてソーセージの下部に切り目を入れるため、ソーセージの長手方向の表面に、形を成す切り目を付与することができなかった。
このため、従来の切り目入ソーセージの製造装置では、ソーセージなどの食品の表面に所望の形状の切り目、例えば、ハート形状から成るマーク、メッセージなどを表現する文字等を付すことが困難であった。
一方、ソーセージ等の表面に所望の形状の切り目を付与することができれば、ソーセージ等の食品を加熱することで、前もって食品の表面に付与した切り目が開いて、内部の肉が露出することによりマーク、文字列の形状が鮮明となるため、料理中にわくわく感を与えることができ、さらに、ソーセージに華やかさを与えることができるため、デザイン性のあるソーセージを提供することができる。
そこで、本発明は、食品が通過し、対向する一の平面部と他の平面部とを配し、一の平面部は他の平面部側に突出し、食品の表面に付する所望の形状の切り目に応じた位置に配されたブレード部を有するカッター部を設けるようにし、他の平面部にベルトコンベアの搬送面を設けて円柱状の食品を回転させながら、食品の表面に所望の形状の切り目を付与することができ、大量生産が可能な食品加工装置及び食品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る食品加工装置は、円柱状の食品の表面に所望の形状の切り目を付与する食品加工装置であって、当該食品加工装置は、前記食品が通過する、対向する一の平面部と他の平面部との一対の平面部が配され、当該一対の平面部の互いの距離は、前記食品の円柱状部分の直径と同距離又は当該直径よりも小さく構成され、前記一の平面部は前記他の平面部側に突出し、前記食品の表面に付する前記所望の形状の切り目に応じた位置に配されたカッター部を有し、前記他の平面部は無端状のベルトコンベアの搬送面となって前記食品を搬送可能であり、前記ベルトコンベアは、前記食品を上方から下方に搬送し、前記食品加工装置は、互いの距離が前記食品の直径よりも小さく、水平方向に並列して配されて水平方向に前記食品を搬送する紐状の2本の無端ベルトと、当該2本の無端ベルトを介して前記一対の平面部の間の搬送路の入口と対向して配され、前記2本の無端ベルト間に載置されて、当該2本の無端ベルトの駆動により搬送されてきた前記食品に抵触することにより当該食品を下方に押して、当該食品を前記2本の無端ベルトの撓みにより、当該2本の無端ベルトの間を介して前記食品を前記入口に供給するガイド部とをさらに備え、前記食品は前記ベルトコンベアの駆動により、前記一対の平面部の間を、当該一対の平面部に挟持されつつ前記食品の円柱部分の周方向に沿って回転しつつ通過可能であることを特徴とする。
また、本発明の前記カッター部は、前記一の平面部において、前記食品の表面に付する前記所望の形状の切り目の位置に応じて壁面状にブレード部が立設され、当該ブレード部の先端には、所定の間隔でブレード部の突出方向にさらに突出する針部が配されていることを特徴とする。
また、本発明の前記食品は、前記一対の平面部の間を通過することにより、前記カッター部により表面に所望の形状の切り目が付与されることを特徴とする。
また、本発明の前記食品は、ソーセージであることを特徴とする。
また、本発明の前記ソーセージは表面の皮に切り目を付与された後、加熱されることにより、切り目が開いて内部の肉が露出することを特徴とする。
上記目的達成のため、本発明に係る食品の製造方法は、所望の形状の切り目が表面に付与された円柱状の食品の製造方法であって、前記食品が通過する、対向する一の平面部と他の平面部との一対の平面部が配され、当該一対の平面部の互いの距離は、前記食品の円柱状部分の直径と同距離又は当該直径よりも小さく構成され、前記一の平面部は前記他の平面部側に突出し、前記食品の表面に付する前記所望の形状の切り目に応じた位置に配されたカッター部を有し、前記他の平面部は無端状のベルトコンベアの搬送面となって前記食品を搬送可能であり、前記ベルトコンベアは、前記食品を上方から下方に搬送し、さらに、互いの距離が前記食品の直径よりも小さく、水平方向に並列して配されて水平方向に前記食品を搬送する紐状の2本の無端ベルトと、当該2本の無端ベルトを介して前記一対の平面部の間の搬送路の入口と対向して配され、前記2本の無端ベルト間に載置されて、当該2本の無端ベルトの駆動により搬送されてきた前記食品に抵触することにより当該食品を下方に押して、当該食品を前記2本の無端ベルトの撓みにより、当該2本の無端ベルトの間を介して前記食品を前記入口に供給するガイド部とを備える食品加工装置により、前記食品を前記2本の無端ベルトの駆動により搬送し、その後、前記ガイド部より前記2本の無端ベルトの間を介して前記食品を前記入口に供給して、その後、前記食品を前記ベルトコンベアの駆動により、前記一対の平面部の間を、当該一対の平面部で挟持、かつ、前記食品の円柱部分の周方向に沿って回転しつつ通過させて所望の形状の切り目を表面に付与することを特徴とする。
本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法は、食品が通過する、対向する一の平面部と他の平面部との互いの距離が、食品の円柱状部分の直径と同距離又は当該直径よりも小さく構成された一対の平面部を配し、一の平面部は他の平面部側に突出し、食品の表面に所望の形状の切り目を付するカッター部を有し、他の平面部は無端状のベルトコンベアの搬送面となって食品を搬送し、食品はベルトコンベアの駆動により、一対の平面部の間を、一対の平面部に挟持されつつ食品の円柱部分の周方向に沿って回転しつつ通過するため、食品の表面に所望の切り目を付与することができ、大量生産が可能となる。さらに、食品の円柱表面の全体にも、所望の切り目を付与することが可能となる。
また、本発明によれば、食品を水平状態のまま落下させることが可能である。このため、正確な位置に落下させることにより、食品の表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。
また、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法は、2本の無端ベルトの駆動により搬送されてきた食品に抵触することにより食品を下方に押して、食品を前記2本の無端ベルトの撓みにより、2本の無端ベルトの間を介して食品を一対の平面部の間の搬送路の入口に供給するガイド部を備えることにより、プッシャー部等の押し出し機構が不要となり、ガイド部の構成を簡素化することができる。
また、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法におけるカッター部は、一の平面部において、食品の表面に付する所望の形状の切り目の位置に応じて壁面状にブレード部が立設され、食品の表面に付する所望の形状の切り目に応じた位置に壁面状にブレード部が立設され、ブレード部の先端には、所定の間隔でブレード部の突出方向にさらに突出する針部が配されており、ブレード部の先端の針部によって確実に食品の表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。特に、食品がソーセージである場合、針部によりソーセージの皮を確実に突き破ることができるため、ソーセージの表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。
また、本発明によれば、食品加工装置は、食品が一対の平面部の間を通過することにより、カッター部により表面に切り目が付与できるため、カッター部の交換のみで食品の表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。
また、本発明によれば、流れ作業中に切り目の付与ができ、従来のように作業の一端を止めたりしないため、大量生産が可能となる。
また、本発明によれば、円柱状の食品であるソーセージは表面の皮に切り目を付与された後、加熱することのみで、切り目が開いて内部の肉が露出して、ソーセージの表面に所定の形状のマーク、文字等が表れるので、調理者自身が切り目を入れる必要がない。
また、本発明によれば、ソーセージは表面の皮に切り目を付与された後、加熱することのみで、ソーセージに華やかさを与えることができるため、デザイン性のあるソーセージを提供することができる。
また、本発明によれば、加熱することのみで、ソーセージに華やかさを与えることができるため、子供に料理をさせる食育に適しており、子供に料理の楽しさを教え、また、料理への興味を持たせて、子供が調理するときに、どのような模様が出るのかを期待するわくわく感を与えることができる。
また、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法により円柱状のソーセージのケーシングの表面に切り目を付けることにより、ケーシングに設けた切り目から加熱時に脂肪分を含む肉汁がケーシングの表面ににじみ出て、表面に潤いを持たせて、見栄えを良くすることができるとともに、ジューシー感を増すことができる。
さらに、本発明によれば、ソーセージのケーシングの全周囲の所望の位置に、所望の形状の切り目を付与することができるため、食事中のわくわく感に加え、多数の切り目を形成することにより、ソーセージの食感の調整及び改善や、噛み切り易さの調整及び向上を図ることにも利用可能である。
食品加工装置の構成の参考例を示す斜視図である。 食品加工装置の切り目加工部の構成を示す側面図である。 (a)は、カッター部に星のマークを形成したブレード部の形状の一例を示す平面図、(b)は、カッター部の正面図である。 (a)は、図3(b)に示すブレード部の一部を点線の楕円で示した領域Aのカッター部の構成を示す拡大図、(b)は、図4(a)に示す切断線A−Aにおける断面図である。 (a)は、プッシャー部に代えて、2本の無端ベルトの間を介して食品を切り目加工部の間の搬送路の入口に供給する本発明の実施形態におけるガイド部の構成を示す図、(b)は、図5(a)に示す矢印Bから見たソーセージと、無端ベルトと、ガイド部との位置関係を示す図である。 (a)は、食品加工装置によってウインナーソーセージに星のマークを付した状態を示す図であり、(b)は、星のマークを付したウインナーソーセージを加熱した後の状態を示す図である。 食品加工装置における食品の表面に切り目を付与する一連の工程の流れを示す図である。
以下図面を参照して、本発明による食品加工装置及び食品の製造方法を実施するための形態について説明する。尚、本発明は、食品が通過し、対向する一の平面部と他の平面部とが配され、一の平面部は他の平面部側に突出し、食品の表面に付する所望の形状の切り目に応じた位置に配されたブレード部を有するカッター部を設けるようにし、他の平面部にベルトコンベアの搬送面を設けて円柱状の食品を回転させながら、食品の表面に所望の形状の切り目を付与することにより、表面に所望の形状の切り目を付与した食品の大量生産が可能となる。
[食品加工装置の参考例の構成]
食品加工装置の参考例の構成を図1及び図2を用いて説明する。図1は、食品加工装置の構成の参考例を示す斜視図、図2は、食品加工装置の切り目加工部の構成を示す側面図である。
図1に示すように、食品加工装置1は、食品が通過して食品の表面に所望の形状の切り目を付与する一対の平面部としての切り目加工部3と、切り目加工部3に食品を搬送する紐状の2本の無端ベルト32、33を有する食品搬送部30と、食品搬送部30の2本の無端ベルト32、33を介して食品を切り目加工部3の間の搬送路の入口27に供給するプッシャー部50とを有している。
[切り目加工部の構成]
最初に、食品加工装置における一対の平面部としての切り目加工部について説明する。図2に示すように、食品加工装置1における切り目加工部3は、食品70が通過して食品70の表面に所望の形状の切り目を付するカッター部7を有する対向する一の平面部としての切り目付与部5と、無端状のベルトコンベア21の搬送面となって食品70を搬送する他の平面部としてのベルトコンベア搬送部20とを備えている。
図1及び図2に示すように、食品加工装置1における切り目付与部5は、円柱状の食品70の表面に所望の形状の切り目を付与するカッター部7を有している。また。切り目付与部5は、カッター部7を取り付けるカッター部取付枠6を有している。
カッター部取付枠6は、略平板の形状を成し、その平面が垂直方向になるように設置されている。カッター部取付枠6は、外周が枠体を形成し、枠体内部は空間となっている。カッター部取付枠6における上部の枠体6a及び下部の枠体6bは、その端面から中心に向かって傾斜面となっており、中心に向かって枠体の厚みが増すように設けられている。カッター部取付枠6の上部の枠体6a及び下部の枠体6bが、傾斜面を有することにより、食品70の切り目加工部3への搬送時の出し入れをスムーズに行うことができる。
カッター部取付枠6の枠体には、シャーシー15に固定されている。また、カッター部取付枠6の枠体内部の空間には、食品70の表面に所望の形状の切り目を付するカッター部7が取り付けられている。
以下の説明では、円柱状の食品はソーセージであり、ソーセージは、調味料、添加物等を加えて練り上げた肉をケージングに充填したものであり、表面は羊腸またはコラーゲンケージング等の皮で覆われているものをいう。
図3(a)は、カッター部に星のマークを形成したブレード部の形状の一例を示す平面図、図3(b)は、カッター部の正面図である。図4(a)は、図3(b)に示すブレード部の一部を点線の楕円で示した領域Aのカッター部の構成を示す拡大図、図4(b)は、図4(a)に示す切断線A−Aにおける断面図である。
図2に示すように、カッター部7は、他の平面部としてのベルトコンベア搬送部20側に突出している。図3(a)及び図3(b)に示すように、カッター部7は、プレート部8とブレード部9とからなり、基体部を成すプレート部8上に食品の表面に所望の形状の切り目を付する位置に応じた壁面状に付するブレード部9が立設されている。図3(a)には星のマークを形成したブレード部9の形状を示す。
また、図4(a)示すように、カッター部7におけるプレート部8の厚さ(図4に示すa)は、例えば、2.4mmであり、カッター部7におけるブレード部9の高さ(図4に示すb)は、例えば、3.5mmである。
カッター部7のブレード部9の先端には、所定の間隔でブレード部9の突出方向にさらに突出する針部10が配されている。例えば、ブレード部9に設けられた針部10は、側面視でその先端の長さ(図4に示すe)が、0.5mmで、谷(底部)の長さ(図4に示すf)が1mmで、針部10の高さ(図4に示すg)が、1mmのピッチでそれぞれが形成されている。
図4(b)示すように、カッター部7のブレード部9は、ブレード部9の突出方向に三角形状を成し、針部10の先端である三角形の頂点の成す角度(図4(b)に示すθ)は、例えば10度で形成されている。
図3に示すように、ブレード部9の領域の大きさ(図3に示す符号w)は、ソーセージの長手方向の長さに相当する幅を有し、ソーセージ表面の外周の長さに相当する高さ(図3に示す符号h)を有している。例えば、ソーセージの直径の大きさが17mmの場合には、ブレード部9の高さhは、約53mmである。
一方、切り目加工部3におけるベルトコンベア搬送部20は、無端状のベルトコンベア21が搬送面となって食品を上方から下方に搬送するものである。図2に示すように、切り目付与部5とベルトコンベア搬送部20との互いの距離(図2に示す符号d)は、食品の円柱状部分の直径と同距離又は当該直径よりも小さく構成されている。例えば、ソーセージの直径の大きさが17mmの場合には、切り目付与部5とベルトコンベア搬送部20との互いの距離dは、17mm以下に設定される。
また、図2に示すように、ベルトコンベア搬送部20は、食品を搬送するベルトコンベア21と、回転軸を有する回転駆動ローラ22と、回転軸を介して回転駆動ローラ22を駆動するモータ23(図1に示す)と、回転駆動ローラ22と対をなす回転ローラ24と、回転駆動ローラ22と回転ローラ24との間に設けられたベルトコンベア支持部25とを有している。
ソーセージ等の食品70を搬送するベルトコンベア21は、その幅が、ソーセージ70の長手方向の長さ以上を有し、ベルトコンベア21のソーセージ70と接する表面には、ソーセージ70との密着性を高めるために、例えば、網目模様の突起が設けられており、ベルトコンベア21の移動に伴ってソーセージ70を回転させながら搬送することができる。
ベルトコンベア21は、回転駆動ローラ22と回転ローラ24との間に張設されており、回転駆動ローラ22を駆動するモータ23が回転することにより、ベルトコンベア21が移動する。
また、回転駆動ローラ22と回転ローラ24との間には、直方体状のベルトコンベア支持部25が設けられている。ベルトコンベア支持部25は、ベルトコンベア21が移動するときに、ベルトコンベア21の裏面とベルトコンベア支持部25の表面とが接触し、カッター部7に搬送中のソーセージ等の食品によってベルトコンベア21が撓むことがないように、食品がカッター部7に密着するようにベルトコンベア21を支持する。
このように、ソーセージ等の食品はベルトコンベア21の駆動により、切り目付与部5とベルトコンベア搬送部20との切り目加工部3の間に挟持されつつ食品の円柱部分の周方向に沿って回転しつつ通過する。これにより、食品は回転しながらカッター部7を通過、搬送されるため、食品の表面に、カッター部7に設けられた形状の切り目を付与することができる。
[切り目加工部の変形例]
図1及び図2に示す切り目加工部3は、食品の長手方向を水平に保ちつつ、食品を上方から垂直方向に下方に搬送して、カッター部7で食品の表面に切り目を付与する形態を示した。これに対して、切り目加工部は、食品の長手方向を水平に保ちつつ、食品の長手方向と垂直を成す水平方向に、食品を搬送することも可能である。
即ち、他の実施形態としての切り目付与部5は、食品が通過し、食品の表面に所望の形状の切り目を付するカッター部7を食品が移動する水平状態に設けるようにする。また、食品を搬送するベルトコンベア搬送部20は、食品が水平状態で回転しながら移動するようにベルトコンベアの搬送面が水平に移動するように設ける。
即ち、図1及び図2に示す切り目加工部3を、切り目加工部における食品の入口を支点として、90度持ち上げるように回転した状態である。切り目加工部の入口に搬送された食品を切り目加工部側に押し出して、切り目加工部3に食品を供給する。
このように、変形例としての切り目加工部は、ベルトコンベア搬送部20によって搬送された食品が水平方向に、水平状態で回転しながら移動することにより、カッター部7で食品の表面に切り目が付与される。
以上述べたように、食品加工装置1におけるカッター部7を有する切り目付与部5は、食品が通過する、対向する一の平面部に相当し、ベルトコンベア搬送部20は、無端状のベルトコンベア21の搬送面となって食品を搬送する他の平面部に相当する。さらに、切り目加工部3は、平面部と他の平面部との一対の平面部に相当する。
[食品搬送部の構成]
次に、切り目加工部にソーセージ等の食品を搬送する食品搬送部について説明する。図1及び図2に示すように、食品加工装置1における食品搬送部30は、紐状の2本の無端ベルト32、33を備え、互いの距離が食品の直径よりも小さく、水平方向に並列して配されて水平方向に食品を搬送する。食品搬送部30は、ソーセージ供給部(図示せず)から一列に並べられて供給される食品であるソーセージを一定の間隔を保ちながら、紐状の2本の無端ベルト32、33で切り目加工部3の上部まで搬送する。
図1に示すように、食品搬送部30は、紐状の2本の無端ベルト32、33と、回転軸を有する回転駆動ローラ37と、回転軸を介して回転駆動ローラ37を駆動するモータ38と、回転駆動ローラ37と対をなす回転ローラ39と、ソーセージ供給部からの食品の落下を防止する食品落下防止柵42と、回転駆動ローラ37と回転ローラ39との間に設けられたベルト支持部40、41と、無端ベルトに張力を与えながら回転するプーリー34とを有している。
回転駆動ローラ37と回転ローラ39とのそれぞれの両端近くには溝が設けられており、回転駆動ローラ37と回転ローラ39との溝に無端ベルト32、33の各ベルトが掛けられている。これによって2本の無端ベルト32、33は、同一方向に、同一速度で移動する。
無端ベルト32、33は、丸ベルトであり、弾力性を有する材質が用いられている。これにより、食品を搬送中の無端ベルト32、33は、食品が上部から押されることにより、撓んで食品を切り目加工部3の間の搬送路の入口に落下させることができる。
無端ベルト32、33は、回転駆動ローラ37と対をなす回転ローラ39との間に張設されており、回転駆動ローラ37側が無端ベルト32、33の始端となり、回転ローラ39側が終端となる。回転ローラ39側に到着した無端ベルト32、33は、回転ローラ39によって回転駆動ローラ37側に戻るように移動方向が変わる。戻り時の無端ベルト32、33(図1に点線で示す)は、食品を搬送中の無端ベルト32、33の位置より下部側に設けられたプーリー34の上部の溝を通過して回転駆動ローラ37に戻る。
また、食品搬送部30は、回転駆動ローラ37側から無端ベルト32、33に添って食品の落下を防止する食品落下防止柵42が設けられている。ソーセージ供給部から一列に並べられて供給されるソーセージは、一定の間隔で食品落下防止柵42上の無端ベルト32、33で搬送される。
無端ベルト32、33のソーセージは、一方のベルト支持部40上を通過して、切り目加工部3の上部まで搬送される。ベルト支持部40、41は、切り目加工部3の上部を挟んでほぼ対称な位置に設けられている。無端ベルト32、33は、一対のベルト支持部40、41によって切り目加工部3の上部を水平状態で移動する。
回転ローラ39によって下部側を通過する無端ベルト32、33は、プーリー34によりの2本の無端ベルト32、33の互いの距離が食品の直径を超える距離となるように設定されている。これは、無端ベルト32、33により搬送されたソーセージを切り目加工部3に供給されて落下する際に、ソーセージが、戻り時の下部側に位置する無端ベルト32、33に接触しないようにするためである。
[プッシャー部の構成]
次に、2本の無端ベルトの駆動により搬送されてきた食品を下方に押して、2本の無端ベルトの間を介して食品を切り目加工部の間の搬送路の入口に供給するプッシャー部について説明する。
図1及び図2に示すように、プッシャー部50は、食品搬送部30の2本の無端ベルト32、33を介して切り目加工部3の間の搬送路の入口27と対向して配されている。切り目加工部3の間の搬送路の入口27と対向して配されたプッシャー部50は、上下動作により、2本の無端ベルト32、33間に載置されて、2本の無端ベルト32、33により搬送されてきた食品を下方に押して、食品を2本の無端ベルト32、33の撓みにより、2本の無端ベルト32、33の間を介して食品切り目加工部3の間の搬送路の入口27に供給する。
プッシャー部50は、エアーによりシリンダを駆動するエアーシリンダ51で構成され、エアーシリンダ51のシリンダが上下方向に移動するようになっている。エアーシリンダ51の先端部には、直方体を成す押し出し部材52が取り付けられている。エアーシリンダ51が動作することにより、押し出し部材52が垂直に降下して、無端ベルト32、33によって搬送されて切り目加工部3上に位置したソーセージが、切り目加工部3の間の搬送路の入口27に押し出される。無端ベルト32、33は、弾力性の素材で形成されているため、ソーセージが下方に押し出されることにより、無端ベルト32、33が撓んで、ソーセージが下方に押し出される。
図2に示す食品検出センサー60は、食品搬送部30の紐状の2本の無端ベルト32、33で搬送された食品が、切り目加工部3の間の搬送路の入口27の上部に到達したかを検出し、プッシャー部50に信号を発する。食品検出センサー60は、プッシャー部50の下方に設けられており、無端ベルト32、33で搬送されたソーセージの側面に検出光が照射できる高さに位置している。食品検出センサー60は、ソーセージ側面からの反射光を検知して、ソーセージが切り目加工部3の上部に到達したことを検出する。
このように、プッシャー部50は、食品検出センサー60からの信号で、切り目加工部3の間の搬送路の入口27に食品を供給するように動作する。
以上述べたように、食品加工装置1は、食品が通過する、食品の表面に所望の形状の切り目を付するカッター部7を有する一の平面部としての切り目付与部5と、無端状のベルトコンベア21の搬送面となって食品を搬送する他の平面部としてのベルトコンベア搬送部20とからなる切り目加工部3と、互いの距離が食品の直径よりも小さく、水平方向に並列して配されて水平方向に食品を搬送する紐状の2本の無端ベルト32、33を有する食品搬送部30と、食品搬送部30の2本の無端ベルト32、33を介して切り目加工部3の間の搬送路の入口27と対向して配され、2本の無端ベルト32、33の間を介して食品を切り目加工部3の間の搬送路の入口27に供給するプッシャー部50とを備える。
尚、以上説明した食品を切り目加工部の間の搬送路の入口に供給するプッシャー部を含む食品加工装置1は、参考例を成すものである。
本発明の食品加工装置の実施形態]
また、2本の無端ベルト32、33の間を介して食品を切り目加工部3の間の搬送路の入口27に供給する動作を、プッシャー部50に代えて、他の形態でも実施することができる。以下に、プッシャー部の他の形態としてのガイド部について図5を用いて説明する。
尚、食品を切り目加工部の間の搬送路の入口に供給するガイド部を含む食品加工装置2は、本発明の実施形態を成すものであり、参考例とは、プッシャー部を除き、同一構成であるため、同一のものは説明を省略する。
図5(a)は、プッシャー部に代えて、2本の無端ベルトの間を介して食品を切り目加工部の間の搬送路の入口に供給する本発明の実施形態におけるガイド部の構成を示す図、図5(b)は、図5(a)に示す矢印Bから見たソーセージと、無端ベルトと、ガイド部との位置関係を示す図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、本発明の実施形態における食品加工装置2は、2本の無端ベルト32、33の間を介して食品を切り目加工部3の間の搬送路の入口に供給するガイド部65を備える。ガイド部65は、2本の無端ベルト32、33を介して切り目加工部3の間の搬送路の入口27と対向して支持部材(図示せず)に固定されている。
2本の無端ベルト32、33間に載置されて、2本の無端ベルト32、33の駆動により搬送されてきたソーセージ70は、ガイド部65に抵触することによりソーセージ70が下方に押され、ソーセージ70を2本の無端ベルト32、33の撓みにより、切り目加工部3の間の搬送路の入口27に供給する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、ガイド部65は、ソーセージ70の先端が切り目加工部3の間の搬送路の入口27に搬送されてきたときに、ソーセージ70の上部表面に接触して、食品を下に押し下げるガイド部材66を有している。
ガイド部材66は、2本の無端ベルト32、33を介して切り目加工部3上に設けられており、食品の長手方向の長さ以上の長さを有している。ガイド部材66の入口付近は食品がスムーズに通過するように広めに開口しており、その内部は円柱状の食品の上部が収納されるように半楕円形状を成している。
ソーセージ70は、ガイド部材66によって下部側に徐々に押し下げられる。ソーセージ70の長手方向の全体が、切り目加工部3の間の搬送路の入口27に位置したときに、ソーセージ70を載置している2本の無端ベルト32、33が撓んで、2本の無端ベルト32、33の間を介してソーセージ70が切り目加工部の間の搬送路の入口27に供給される。
このように、ガイド部65を備えることにより、食品を切り目加工部3の間の搬送路の入口27に押し出して供給するプッシャー部50と、搬送路上の切り目加工部3の直上にソーセージ70等の食品が到着したかを検出する食品検出センサー60とが不要となる。
また、ガイド部65を備えることにより、プッシャー部等の押し出し機構が不要となり、ガイド部の構成を簡素化することができる。
[ソーセージの切り目の付与例]
次に、本発明に係る食品加工装置を用いてウインナーソーセージに星のマークを付した状態について説明する。
図6(a)は、食品加工装置によってウインナーソーセージに星のマークを付した状態を示す図であり、(b)は、星のマークを付したウインナーソーセージを加熱した後の状態を示す図である。
図6(a)に示すように、ウインナーソーセージ70の長手方向の表面には、星のマークを付した切り目75が付けられている。
また、図6(b)に示すように、星のマークの切り目を付したウインナーソーセージ70の加熱後の表面は、皮と肉との収縮率の不均一さから切り目が開いて符号80aに示すハンチング部のように内部の肉が露出して、加熱後の切り目80から星のマークが鮮やかに表れている。尚、ソーセージの表面には、図6に示すようなマークに限らず、アルファベット等の文字、文字列の切り目を付与することもできる。
[食品加工装置及び食品の製造方法の切り目付与の工程]
次に、食品加工装置及び食品の製造方法における食品の表面に切り目を付与する一連の工程の流れを図7を用いて説明する。図7は、本発明に係る食品加工装置1における食品の表面に切り目を付与する一連の工程の流れを示す図である。尚、以下の説明では、食品としてソーセージを例に説明する。
最初に、図7に示すように、ソーセージ供給部から一列に並べられて供給されるソーセージを一定の間隔を保ちながら、紐状の2本の無端ベルト32、33上に供給する(ステップS1)。
次に、ソーセージは、2本の無端ベルト32、33によって切り目加工部3側に搬送される(ステップS2)。食品検出センサー60は、無端ベルト32、33によりソーセージが切り目加工部3上に搬送されたかを検出する(ステップS3)。
食品検出センサー60は、無端ベルト32、33上のソーセージを検出したときに、検出信号をプッシャー部50側に出力する(ステップS4)。プッシャー部50は、 食品検出センサー60からの検出信号を受信したことを確認後に、一定時間経過後にエアーシリンダ51を動作させて、押し出し部材52を下方に押し出す(ステップS5)。
無端ベルト32、33上のソーセージは、エアーシリンダ51によって下方に押し出されて、切り目加工部3の間の搬送路の入口27に供給される(ステップS6)。
切り目加工部3の間の搬送路の入口27に供給されたソーセージは、ベルトコンベア搬送部20と切り目付与部5との間をベルトコンベア21により下方へ搬送される(ステップS7)。
ソーセージは、ベルトコンベア21により回転しながらカッター部7を通過する(ステップS8)。このとき、ソーセージの表面にはカッター部7によって切り目が付与される。
カッター部7によって切り目が付与されたソーセージは、切り目加工部3の搬送路の出口から排出される(ステップS9)。
このように、食品加工装置は、ソーセージ製造の搬送ラインに容易に組み込むことが可能であるため、ソーセージ供給部から供給されたソーセージに所定の形状の切り目を付与することができ、大量生産が可能となる。
以上述べたように、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法は、食品が通過する、対向する一の平面部と他の平面部との互いの距離が、食品の円柱状部分の直径と同距離又は当該直径よりも小さく構成された一対の平面部を配し、一の平面部は他の平面部側に突出し、食品の表面に所望の形状の切り目を付するカッター部を有し、他の平面部は無端状のベルトコンベアの搬送面となって食品を搬送し、食品はベルトコンベアの駆動により、一対の平面部の間を、一対の平面部に挟持されつつ食品の円柱部分の周方向に沿って回転しつつ通過するため、食品の表面に所望の切り目を付与することができ、大量生産が可能となる。さらに、食品の円柱表面の全体にも、所望の切り目を付与することが可能となる.
また、本発明によれば、食品を水平状態のまま落下させることが可能である。このため、正確な位置に落下させることにより、食品の表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。
また、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法は、水平状態で搬送された食品を下方に押し出すプッシャー部に代えて、2本の無端ベルトの駆動により搬送されてきた食品に抵触することにより食品を下方に押して、食品を前記2本の無端ベルトの撓みにより、2本の無端ベルトの間を介して食品を一対の平面部の間の搬送路の入口に供給するガイド部を備えることにより、プッシャー部等の押し出し機構が不要となり、ガイド部の構成を簡素化することができる。
また、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法におけるカッター部は、一の平面部において、食品の表面に付する所望の形状の切り目の位置に応じて壁面状にブレード部が立設され、食品の表面に付する所望の形状の切り目に応じた位置に壁面状にブレード部が立設され、ブレード部の先端には、所定の間隔でブレード部の突出方向にさらに突出する針部が配されており、ブレード部の先端の針部によって確実に食品の表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。特に、食品がソーセージである場合、針部によりソーセージの皮を確実に突き破ることができるため、ソーセージの表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。
また、本発明によれば、食品加工装置は、食品が一対の平面部の間を通過することにより、カッター部により表面に切り目が付与できるため、カッター部の交換のみで食品の表面に所望の形状の切り目を付与することが可能となる。
また、本発明によれば、流れ作業中に切り目の付与ができ、従来のように作業の一端を止めたりしないため、大量生産が可能となる。
また、本発明によれば、円柱状の食品であるソーセージは表面の皮に切り目を付与された後、加熱することのみで、切り目が開いて内部の肉が露出して、ソーセージの表面に所定の形状のマーク、文字等が表れるので、調理者自身が切り目を入れる必要がない。
また、本発明によれば、ソーセージは表面の皮に切り目を付与された後、加熱することのみで、ソーセージに華やかさを与えることができるため、デザイン性のあるソーセージを提供することができる。
また、本発明によれば、加熱することのみで、ソーセージに華やかさを与えることができるため、子供に料理をさせる食育に適しており、子供に料理の楽しさを教え、また、料理への興味を持たせて、子供が調理するときに、どのような模様が出るのかを期待するわくわく感を与えることができる。
また、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法により円柱状のソーセージのケーシングの表面に切り目を付けることにより、ケーシングに設けた切り目から加熱時に脂肪分を含む肉汁がケーシングの表面ににじみ出て、表面に潤いを持たせて、見栄えを良くすることができる。
また、本発明によれば、食品加工装置及び食品の製造方法により円柱状のソーセージのケーシングに切り目を付けることにより、ケーシングに設けた切り目から加熱時に脂肪分を含む肉汁がケーシングの表面ににじみ出て、ジューシー感を増すことができる。
さらに、本発明によれば、ソーセージのケーシングの全周囲の所望の位置に、所望の形状の切り目を付与することができるため、食事中のわくわく感に加え、多数の切り目を形成することにより、ソーセージの食感の調整及び改善や、噛み切り易さの調整及び向上を図ることにも利用可能である。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1、2 食品加工装置
3 切り目加工部(一対の平面部)
5 切り目付与部(一の平面部)
6 カッター部取付枠
6a 上部の枠体
6b 下部の枠体
7 カッター部
8 プレート部(基体部)
9 ブレード部(壁面状)
10 針部
15 シャーシー
20 ベルトコンベア搬送部(他の平面部)
21 ベルトコンベア(搬送面)
22 回転駆動ローラ
23、38 モータ
24 回転ローラ
25 ベルトコンベア支持部
27 搬送路の入口
30 食品搬送部
32、33 無端ベルト(丸ベルト)
34 プーリー
37 回転駆動ローラ
39 回転ローラ
40、41 ベルト支持部
42 食品落下防止柵
50 プッシャー部
51 エアーシリンダ
52 押し出し部材
60 食品検出センサー
65 ガイド部
66 ガイド部材
70 食品(ソーセージ)
75 加熱前の切り目
80 加熱後の切り目
80a 露出した内部の肉

Claims (9)

  1. 円柱状の食品の表面に所望の形状の切り目を付与する食品加工装置であって、
    当該食品加工装置は、前記食品が通過する、対向する一の平面部と他の平面部との一対の平面部が配され、
    当該一対の平面部の互いの距離は、前記食品の円柱状部分の直径と同距離又は当該直径よりも小さく構成され、
    前記一の平面部は前記他の平面部側に突出し、前記食品の表面に付する前記所望の形状の切り目に応じた位置に配されたカッター部を有し、
    前記他の平面部は無端状のベルトコンベアの搬送面となって前記食品を搬送可能であり、
    前記ベルトコンベアは、前記食品を上方から下方に搬送し、
    前記食品加工装置は、互いの距離が前記食品の直径よりも小さく、水平方向に並列して配されて水平方向に前記食品を搬送する紐状の2本の無端ベルトと、
    当該2本の無端ベルトを介して前記一対の平面部の間の搬送路の入口と対向して配され、前記2本の無端ベルト間に載置されて、当該2本の無端ベルトの駆動により搬送されてきた前記食品に抵触することにより当該食品を下方に押して、当該食品を前記2本の無端ベルトの撓みにより、当該2本の無端ベルトの間を介して前記食品を前記入口に供給するガイド部とをさらに備え、
    前記食品は前記ベルトコンベアの駆動により、前記一対の平面部の間を、当該一対の平面部に挟持されつつ前記食品の円柱部分の周方向に沿って回転しつつ通過可能であることを特徴とする食品加工装置。
  2. 前記カッター部は、前記一の平面部において、前記食品の表面に付する前記所望の形状の切り目の位置に応じて壁面状にブレード部が立設され、
    当該ブレード部の先端には、所定の間隔でブレード部の突出方向にさらに突出する針部が配されていることを特徴とする請求項1に記載の食品加工装置。
  3. 前記食品は、前記一対の平面部の間を通過することにより、前記カッター部により表面に所望の形状の切り目が付与されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食品加工装置。
  4. 前記食品は、ソーセージであることを特徴とする請求項1乃至請求項のうち、いずれか1に記載の食品加工装置。
  5. 前記ソーセージは表面の皮に切り目を付与された後、加熱されることにより、切り目が開いて内部の肉が露出することを特徴とする請求項に記載の食品加工装置。
  6. 所望の形状の切り目が表面に付与された円柱状の食品の製造方法であって、
    前記食品が通過する、対向する一の平面部と他の平面部との一対の平面部が配され、
    当該一対の平面部の互いの距離は、前記食品の円柱状部分の直径と同距離又は当該直径よりも小さく構成され、
    前記一の平面部は前記他の平面部側に突出し、前記食品の表面に付する前記所望の形状の切り目に応じた位置に配されたカッター部を有し、
    前記他の平面部は無端状のベルトコンベアの搬送面となって前記食品を搬送可能であり、
    前記ベルトコンベアは、前記食品を上方から下方に搬送し、
    さらに、互いの距離が前記食品の直径よりも小さく、水平方向に並列して配されて水平方向に前記食品を搬送する紐状の2本の無端ベルトと、
    当該2本の無端ベルトを介して前記一対の平面部の間の搬送路の入口と対向して配され、前記2本の無端ベルト間に載置されて、当該2本の無端ベルトの駆動により搬送されてきた前記食品に抵触することにより当該食品を下方に押して、当該食品を前記2本の無端ベルトの撓みにより、当該2本の無端ベルトの間を介して前記食品を前記入口に供給するガイド部とを備える食品加工装置により、
    前記食品を前記2本の無端ベルトの駆動により搬送し、
    その後、前記ガイド部より前記2本の無端ベルトの間を介して前記食品を前記入口に供給して、
    その後、前記食品を前記ベルトコンベアの駆動により、前記一対の平面部の間を、当該一対の平面部で挟持、かつ、前記食品の円柱部分の周方向に沿って回転しつつ通過させて所望の形状の切り目を表面に付与することを特徴とする食品の製造方法。
  7. 前記カッター部は、前記一の平面部において、前記食品の表面に付する前記所望の形状の切り目の位置に応じて壁面状にブレード部が立設され、
    当該ブレード部の先端には、所定の間隔でブレード部の突出方向にさらに突出する針部が配されていることを特徴とする請求項6に記載の食品の製造方法。
  8. 前記食品は、ソーセージであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の食品の製造方法。
  9. 前記ソーセージは表面の皮に切り目を付与された後、加熱されることにより、切り目が開いて内部の肉が露出することを特徴とする請求項に記載の食品の製造方法。
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