JP6889474B2 - 型枠パネル - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリートのベタ基礎工事において基礎型枠を構成する型枠パネルに関する。
従来、住宅建築の基礎工事においては、ベタ基礎工法と称される工法が広く行われている(例えば、特許文献1等参照)。ベタ基礎工法では、まず、基礎が配置される部分の地面に砂利を敷き詰めて突き固め、捨てコンクリートを打設する。続いて、配筋工事を行い、外周に複数の型枠パネルからなる基礎型枠を設置し、コンクリートを打設してベタ基礎のベース部を形成する。ベース部の養生後、外周の基礎型枠と平行に内周側に基礎型枠を設置し、コンクリートを打設して布基礎を形成し、養生後に基礎型枠を除去する。
特開2008−115629号公報
しかしながら、基礎型枠に用いる鋼製型枠は一般的に孔が開けられることが無く水を遮蔽するので、ベタ基礎ベース部のコンクリート打設後の養生期間中に雨が降った場合、基礎型枠で囲まれたベタ基礎ベース部に雨水が溜まってプールのようになることがある。養生中のコンクリート上に水が溜まった状態が長時間継続することは、基礎の仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があるため、従来、ポンプを使って排水が行われている。ところが、ポンプの吸い込み口はベース部上面から数cm上方に位置するため、吸い込み口よりも下の水は吸い込むことができず、数cm程度の深さ分の水は排出されずに残ってしまう。そのため、基礎型枠の一部を解体して外部へ排水した後、解体した基礎型枠を再度組み直すことが行われている。より詳細には、基礎型枠は、複数の型枠パネルと、隣り合う型枠パネル同士を連結する連結用金具と、連結された型枠パネルの外側面に取り付けられる補強用の鋼管と、鋼管を支持するサポートとを含む複数の部材から構成されており、これら各部材を全て取り外して排水を行い、その後、各部材を組み直すという作業が必要となる。このため、排水に伴う一連の作業は、半日近い長時間を要することにならざるを得ない。また、コンクリートに接する型枠パネルを養生期間中に一旦取り除くことでコンクリートに悪影響が生じる可能性があると共に、型枠パネルの再組み付けの際に通りの調整が必要となる。従って、排水に伴う作業負担の軽減と工数の低減を図ることが望まれるという課題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、基礎型枠内のベタ基礎ベース部上に雨水等が溜まった場合に、基礎型枠の解体を行うことなく外部へ簡単に排水可能な型枠パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、コンクリートのベタ基礎工事において設置される基礎型枠(K)を構成する型枠パネルであって、コンクリートに接する内側面(11、111)及びその反対側の外側面(12、112)を有し、少なくとも一部がベタ基礎のベース部(B)天端高さに対応する位置で前記内側面と前記外側面との間を貫通する水抜き孔(13、113)が設けられる面板部(10、110)と、前記水抜き孔を開閉する開閉部と、を備える。
この構成によれば、開閉部により水抜き孔を閉じた状態で基礎型枠内にコンクリートを流し込むことにより、水抜き孔からコンクリートが漏れ出すことなくベタ基礎ベース部のコンクリート成形を行うことができる。ベタ基礎ベース部の打設後、降雨等のため基礎型枠内に水が溜まった場合、開閉部により水抜き孔を開くと、少なくとも一部がベタ基礎ベース部の天端高さに対応する位置で内側面と外側面との間を貫通する水抜き孔を介して外部へ水が排出される。従って、基礎型枠内のベタ基礎ベース部上に雨水等が溜まった場合に、基礎型枠の解体を行うことなく外部へ簡単に排水可能であるという効果を奏する。尚、「少なくとも一部がベタ基礎のベース部(B)天端高さに対応する位置で前記内側面と前記外側面との間を貫通する水抜き孔」とは、上下に長い水抜き孔の一部をベタ基礎ベース部天端高さに位置させる態様や、高さ位置の異なる複数の水抜き孔のいずれかをベタ基礎ベース部天端高さに位置させる態様などを意味する。
請求項2に記載の発明は、前記開閉部は、平板状を有する開閉板(30、30’、30’’、130、130’、130’’)と、前記開閉板を前記面板部の外側面において前記水抜き孔を開閉可能に支持する支持部(14、16、119)とを備えて構成される。
この構成によれば、面板部の外側面において開閉板により水抜き孔を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部のコンクリート成形を行うことができる。一方、基礎型枠内に水が溜まった場合、面板部の外側面において開閉板により水抜き孔を開くことにより、基礎型枠内の水を外部へ排出することができる。
請求項3に記載の発明は、前記支持部(14、119)は、前記水抜き孔を開く開位置と前記水抜き孔を閉じる閉位置との間で前記開閉板をスライド可能に支持する。
この構成によれば、開閉板が、面板部の外側面において支持部によってスライド可能に支持されているので、開閉板を閉位置にスライドさせて水抜き孔を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部のコンクリート成形を行うことができる。一方、基礎型枠内に水が溜まった場合、面板部の外側面において開閉板を開位置にスライドさせて水抜き孔を開くことにより、基礎型枠内の水を外部へ排出することができる。
請求項4に記載の発明は、前記支持部(16、119)は、前記水抜き孔を開く開位置と前記水抜き孔を閉じる閉位置との間で前記開閉板を回動可能に支持する。
この構成によれば、開閉板が、面板部の外側面において支持部によって回動可能に支持されているので、開閉板を閉位置に回動させて水抜き孔を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部のコンクリート成形を行うことができる。一方、基礎型枠内に水が溜まった場合、面板部の外側面において開閉板を開位置に回動させて水抜き孔を開くことにより、基礎型枠内の水を外部へ排出することができる。
請求項5に記載の発明は、前記開閉板は、前記閉位置において前記水抜き孔に嵌合して前記面板部の内側面と面一をなす段部(36、136)を備える。
この構成によれば、開閉板の段部が閉位置において水抜き孔に嵌合して面板部の内側面と面一をなすので、ベース部の外周面に水抜き孔による突起状の成形痕が残ることがない。
請求項6に記載の発明は、前記開閉部は、前記水抜き孔と同軸の雌ネジ部(15、115)と、前記面板部の外側面側から前記雌ネジ部に着脱自在に螺合される雄ネジ部(35、135)とを備えて構成される。
この構成によれば、雄ネジ部を面板部の外側面側から雌ネジ部に螺合して水抜き孔を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部のコンクリート成形を行うことができる。一方、基礎型枠内に水が溜まった場合、面板部の外側面において雌ネジ部から雄ネジ部を外して水抜き孔を開くことにより、基礎型枠内の水を外部へ排出することができる。
請求項7に記載の発明は、前記雄ネジ部は、前記雌ネジ部に螺合された足部(35a、135a)の先端を前記面板部の内側面と面一になるように位置決め可能である。
この構成によれば、雄ネジ部は、雌ネジ部に螺合された足部の先端が面板部の内側面と面一をなすので、ベース部の外周面に水抜き孔による突起状の成形痕が残ることがない。
請求項8に記載の発明は、前記ベタ基礎の外周外角部(G)を形成する外角部用型枠パネル(1、1’、1’’、2)である。
この構成によれば、基礎型枠内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部の中央部よりも天端が低い外周外角部から外部へ排出するので、基礎型枠内に水を残留させることなく排出することができる。
請求項9に記載の発明は、前記ベタ基礎の外周内角部(N)を形成する内角部用型枠パネル(201)である。
この構成によれば、基礎型枠内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部の中央部よりも天端が低い外周内角部から外部へ排出するので、基礎型枠内に水を残留させることなく排出することができる。
請求項10に記載の発明は、前記ベタ基礎の外周側辺部(S)を形成する側辺部用型枠パネル(101、101’、101’’、102)である。
この構成によれば、基礎型枠内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部の中央部よりも天端が低い外周側辺部から外部へ排出するので、基礎型枠内に水を残留させることなく排出することができる。
本発明の第1実施形態の外コーナーパネルを示す斜視図である。 図1の外コーナーパネルを用いた基礎型枠において開閉板を閉位置にスライドさせた状態を示す斜視図である。 図2の基礎型枠において開閉板を開位置にスライドさせた状態を示す斜視図である。 図2の基礎型枠を示す平面図である。 図4の基礎型枠におけるV−V線矢視方向の断面図である。 図5の基礎型枠においてベース部に水が溜まった状態を示す断面図である。 図5の基礎型枠において開閉板を開位置にスライドさせて水抜き孔より水が排出される様子を示す断面図である。 第2実施形態の外コーナーパネルを示す斜視図である。 図8の外コーナーパネルを用いた基礎型枠における図5相当の断面図である。 図9の基礎型枠において一部のボルトを外して水抜き孔より水が排出される様子を示す断面図である。 第1実施形態の第1変形例の外コーナーパネルを示す斜視図であり、開閉板を閉位置でロックした状態を示している。 図11の外コーナーパネルにおいて開閉板を開位置へ回動させた状態を示す斜視図である。 図11の外コーナーパネルを用いた基礎型枠における図5相当の断面図である。 図12の基礎型枠において開閉枠を開位置に回動させて水抜き孔より水が排出される様子を示す断面図である。 第1実施形態の第2変形例の外コーナーパネルを示す斜視図であり、開閉板を外コーナーパネルへ装着する様子を示している。 図15における開閉板をXVI矢視方向にて示す斜視図である。 図15の基礎型枠においてベース部に水が溜まった状態を示す断面図である。 図17の基礎型枠において開閉板を引き抜いて開位置とし、水抜き孔より水が排出される様子を示す断面図である。 第3実施形態の側辺部用型枠パネルを示す正面図である。 第3実施形態の側辺部用型枠パネルを用いた基礎型枠を示す斜視図である。 第4実施形態の側辺部用型枠パネルを用いた基礎型枠を示す斜視図である。 第3実施形態の第1変形例の側辺部用型枠パネルを用いた基礎型枠を示す斜視図である。 第3実施形態の第2変形例の側辺部用型枠パネルを用いた基礎型枠を示す斜視図である。 図23におけるXXIV−XXIV線矢視方向の断面図である。 第5実施形態の内コーナーパネルにおいて開閉板を開位置にスライドさせた状態を示す斜視図である。 図25の内コーナーパネルを用いた基礎型枠を示す斜視図である。 基礎型枠の一例の全体構成を模式的に示す平面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の型枠パネルを具体化した各実施形態について図面を参照しつつ説明する。最初に、本発明の第1実施形態の外コーナーパネル1について、図1乃至図7及び図27を参照しつつ説明する。図1は第1実施形態における基礎型枠Kの外周外角部の周辺を示す斜視図、図2は外コーナーパネル1を用いた基礎型枠Kにおいて開閉板30を閉位置にスライドさせた状態を示す斜視図、図3は同じく開閉板30を開位置にスライドさせた状態を示す斜視図、図4は基礎型枠Kを示す平面図、図5は基礎型枠KにおけるV−V線矢視方向の断面図、図6は基礎型枠Kにおいてベース部Bに水が溜まった状態を示す断面図、図7は基礎型枠Kにおいて開閉板30を開位置にスライドさせて水抜き孔13より水が排出される様子を示す断面図、図27は基礎型枠Kの一例の全体構成を模式的に示す平面図である。
外コーナーパネル1は、コンクリートのベタ基礎工事において基礎型枠を構成する型枠パネルの一種であって、図27に示すように、基礎型枠Kの外周において外側に凸となる角部(出隅部)である外周外角部Gに配置される外角部用の型枠パネルである。外コーナーパネル1は、図1等に示すように、コンクリートを成形するための面板部10と、隣接する側辺部用型枠パネルBPとの連結を図るための連結部20,20と、開閉板30とを備えて構成される。尚、面板部10と連結部20,20とは、1枚の長方形状の鋼板を素材として曲げ加工を施すことにより一体的に形成されている。
面板部10は、外コーナーパネル1の横方向中央部分であって、ベタ基礎外周外角部の形状に合わせて曲げ加工が施されている。面板部10は、図4に示すように、横方向中心を挟む左右両側を内側へ直角に折り曲げて平面視L字形に形成されている。面板部10は、コンクリートに接する内側面11と、その反対側の外側面12とを有している。面板部10には、少なくとも一部がコンクリートベタ基礎のベース部B天端高さに対応する位置で内側面11と外側面12との間を貫通する水抜き孔13が形成されている。より具体的には、水抜き孔13は上下に長い長円状を呈する開口であって、面板部10下端から200mm〜350mmの高さに上下100mm〜150mmの長さで形成されている。例えば、ベース部B天端高さが面板部10下端から250mmの場合、水抜き孔13は面板部10下端から200mmの高さ位置を下端として上下に100mmの長さで形成してもよい。尚、「少なくとも一部がベタ基礎のベース部(B)天端高さに対応する位置で内側面11と外側面12との間を貫通する水抜き孔13」は、図1等に示すような上下に長い水抜き孔13の一部をベタ基礎ベース部B天端高さに位置させる態様に限られず、高さ位置の異なる複数の水抜き孔13のいずれかをベタ基礎ベース部B天端高さに位置させる態様としてもよい。また、水抜き孔13の長さや位置は、外コーナーパネル1のサイズやベース部B天端高さに応じて適宜設定される。
また、面板部10の外側面12には、水抜き孔13を挟む左右両側に上下に細長い板状のガイド部14が設けられている。ガイド部14は、平面視で僅かに湾曲しており、水抜き孔13とは反対側の側端14cから下端14bにかけて溶接されて面板部10の外側面12に固定されている。このため、ガイド部14と外側面12との間には、下端14b及び水抜き孔13とは反対側の側端14cが閉塞され、上端14a及び水抜き孔13側の側端14dとが開口する上下に長い隙間14sが形成されている。
連結部20は、面板部10の横方向両側で外側へ直角に折り曲げられて形成されている。連結部20には、上下方向の複数箇所に連結孔21が形成されている。連結孔21と側辺部用型枠パネルBP側の連結孔と位置合わせし、L字状の連結用金具40を挿通して締結部材で締結することで、外コーナーパネル1と側辺部用型枠パネルBPとの連結が図られる。
開閉板30は、水抜き孔13を面板部10の外側面12側から開閉する部材であり、この開閉板30と上述したガイド部14とで本発明の開閉部を構成している。開閉板30は、上下に長い長方形状の鋼板を折り曲げ加工してなり、長方形板状の本体部31と、本体部31上方で外側へ直角に折り曲げられた取っ手部32とを有している。開閉板30は、取っ手部32を手で持ち、ガイド部14の隙間14sへ本体部31を上方から差し込むことによって面板部10の外側面12に装着される。隙間14sは、開閉板30の厚みとほぼ同等の隙間をなしている。本体部31を隙間14sへ差し込んで上下方向にスライドさせることによってガイド部14内面と外側面12とで本体部31が挟持されるので、開閉板30はスライドした位置に保持される。尚、取っ手部32は、下方へスライドした場合にガイド部14の上端に当接することによって、開閉板30のスライド下限位置を規定する役割を有するようにしてもよい。
次に、外コーナーパネル1を含んで構成される基礎型枠Kを用いてコンクリートのベタ基礎工事を行う場合の各部の作用について説明する。基礎型枠Kは、図2に示すように、外コーナーパネル1が側辺部用型枠パネルBPと連結用金具40によって連結されている。開閉板30は、ガイド14の隙間14sへ本体部31が差し込まれ、下限までスライドされている。このため、水抜き孔13は、外側面12側が開閉板30によって閉じられている。
そして、基礎型枠K内へコンクリートの流し込みが行われ、図5に示すように、ベタ基礎ベース部Bが形成される。水抜き孔13は外側面12側が開閉板30によって閉じられているので、コンクリートが水抜き孔13から外部へ流出することはない。尚、図5乃至図7の断面図において、連結部20に設けられる連結孔21や連結用金具40の図示を省略している。
図5に示すベース部Bの養生期間中に降雨等があった場合、図6に示すように、基礎型枠K内に水が溜まることがある。作業者は、図3に示すように、取っ手部32を手で持って開閉板30を上方の開位置へスライドさせる。すると、図7に示すように、本体部31によって閉じられていた水抜き孔13が開かれ、基礎型枠K内に溜まった水が水抜き孔13を通して外部へ排出される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の外コーナーパネル1は、コンクリートのベタ基礎工事において設置される基礎型枠Kを構成する型枠パネルであって、コンクリートに接する内側面11及びその反対側の外側面12を有し、少なくとも一部がベタ基礎のベース部B天端高さに対応する位置で内側面11と外側面12との間を貫通する水抜き孔13が設けられる面板部10と、水抜き孔13を開閉する開閉部としてのガイド部14及び開閉板30とを備える。
この構成によれば、開閉板30により水抜き孔13を閉じた状態で基礎型枠K内にコンクリートを流し込むことにより、水抜き孔13からコンクリートが漏れ出すことなくベタ基礎ベース部Bのコンクリート成形を行うことができる。ベタ基礎ベース部Bの打設後、降雨等のため基礎型枠K内に水が溜まった場合、開閉板30により水抜き孔13を開くと、少なくとも一部がベタ基礎ベース部Bの天端高さに対応する位置で内側面11と外側面12との間を貫通する水抜き孔13を介して外部へ水が排出される。従って、基礎型枠K内のベタ基礎ベース部B上に雨水等が溜まった場合に、基礎型枠Kの解体を行うことなく外部へ簡単に排水可能であるという効果を奏する。
特に、水抜き孔13を開閉するための開閉部は、平板状を有する開閉板30と、開閉板30を面板部10の外側面12において水抜き孔13を開閉可能に支持する支持部としてのガイド部14とを備えて構成される。
この構成によれば、面板部10の外側面12において開閉板30により水抜き孔13を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部Bのコンクリート成形を行うことができる。一方、基礎型枠K内に水が溜まった場合、面板部10の外側面12において開閉板30により水抜き孔13を開くことにより、基礎型枠K内の水を外部へ排出することができる。
また、支持部としてのガイド部14は、水抜き孔13を開く開位置と水抜き孔13を閉じる閉位置との間で開閉板30をスライド可能に支持する。
この構成によれば、開閉板30が、面板部10の外側面12においてガイド部14によってスライド可能に支持されているので、開閉板30を閉位置にスライドさせて水抜き孔13を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部Bのコンクリート成形を行うことができる(図2、図5参照)。一方、基礎型枠K内に水が溜まった場合、面板部10の外側面12において開閉板30を開位置にスライドさせて水抜き孔13を開くことにより、基礎型枠K内の水を外部へ排出することができる(図3、図6、図7参照)。
また、外コーナーパネル1は、ベタ基礎の外周外角部を形成する外角部用型枠パネルである。この構成によれば、基礎型枠K内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部Bの中央部よりも天端が低い外周外角部から外部へ排出するので、基礎型枠K内に水を残留させることなく排出することができる。尚、基礎型枠には、通常、4か所以上の外周外角部が存在するため、角部用型枠パネルに本発明の水抜き構造を設けることで排水に対応可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態である外コーナーパネル2について、図8乃至図10を参照しつつ説明する。第1実施形態では、水抜き孔13を開閉するための開閉部を開閉板30とガイド部14とで構成した例を示したが、本実施形態は、開閉部をボルト35とナット15とで構成したことを特徴としている。図8は、第2実施形態の外コーナーパネル2を示す斜視図、図9は外コーナーパネル2を用いた基礎型枠Kにおける図5相当の断面図、図10は図9の基礎型枠Kにおいて一部のボルト35を外して水抜き孔13より水が排出される様子を示す断面図である。
本実施形態では、面板部10において、内側面11と外側面12とを貫通する丸穴である複数の水抜き孔13が、ベース部Bの天端高さに対応する範囲内で互いに異なる高さ位置に設けられている。そして、水抜き孔13を開閉する開閉部は、面板部10の外側面12に水抜き孔13と同軸で溶接等により固定されたナット15と、面板部10の外側面12側からナット15に着脱自在に螺合されるボルト35とを備えて構成される。
水抜き孔13とナット15の穴径とは、ほぼ同一径である。また、ボルト35の足部35aの長さは、面板部10の厚さとナット15の長さとの和に等しい。従って、ボルト35をナット15に螺合すると、足部35a先端が内側面11と面一になる。
次に、外コーナーパネル2を含んで構成される基礎型枠Kを用いてコンクリートのベタ基礎工事を行う場合の各部の作用について説明する。図9に示すように、すべてのボルト35が、各々に対応するナット15に螺合され、すべての水抜き孔13がボルト35によって閉じられている。
そして、基礎型枠K内へコンクリートの流し込みが行われ、図9に示すように、ベタ基礎ベース部Bが形成される。水抜き孔13は外側面12側がボルト35によって閉じられているので、コンクリートが水抜き孔13から外部へ流出することはない。
図9に示すベース部Bの養生期間中に降雨等があった場合、基礎型枠K内に水が溜まることがある。ベース部Bの天端面近傍に位置する上から2番目のボルト35をナット15から外すと、図10に示すように、ボルト35によって閉じられていた水抜き孔13が開かれ、基礎型枠K内に溜まった水が水抜き孔13を通して外部へ排出される。尚、ベース部Bの天端面が、上から1番目のボルト35近傍であるときは当該ボルト35を、3番目のボルト35近傍であるときは当該ボルト35をそれぞれ外して排水することができる。すなわち、複数の水抜き孔13が異なる高さ位置に設けられ、各々にナット15とボルト35とが設けられているため、ベース部Bの天端面に応じてボルト35を外して確実に排水することができる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の外コーナーパネル2は、水抜き孔13を開閉するための開閉部が、水抜き孔13と同軸の雌ネジ部としてのナット15と、面板部10の外側面12側からナット15に着脱自在に螺合される雄ネジ部としてのボルト35とを備えて構成される。
この構成によれば、ボルト35を面板部10の外側面12側からナット15に螺合して水抜き孔13を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部Bのコンクリート成形を行うことができる。一方、基礎型枠K内に水が溜まった場合、面板部10の外側面12においてナット15からボルト35を外して水抜き孔13を開くことにより、基礎型枠K内の水を外部へ排出することができる。
また、ボルト35は、ナット15に螺合された足部35aの先端を面板部10の内側面11と面一になるように位置決め可能である。
この構成によれば、ボルト35は、ナット15に螺合された足部35aの先端が面板部10の内側面11と面一をなすので、ベース部Bの外周面に水抜き孔13による突起状の成形痕が残ることがない。
[第1実施形態の第1変形例]
次に、第1実施形態の第1変形例である外コーナーパネル1’について図11乃至図14を参照しつつ説明する。第1実施形態では、開閉板30を面板部10に対してスライド可能に取り付ける構成としたが、本変形例では開閉板30’をヒンジ16により面板部10へ回動可能に取り付けると共に、開閉板30’に段部36を設けて水抜き孔13に嵌合させることを特徴としている。図11は本変形例の外コーナーパネル1’を示す斜視図であり、開閉板30’を閉位置でロックした状態を示している。図12は外コーナーパネル1’において開閉板30’を開位置へ回動させた状態を示す斜視図、図13は外コーナーパネル1’を用いた基礎型枠Kにおける図5相当の断面図、図14は基礎型枠Kにおいて開閉枠30’を開位置に回動させて水抜き孔13より水が排出される様子を示す断面図である。
本変形例において、開閉板30’は、一方側の側端部がヒンジ16を介して面板部10の外側面12に回動可能に取り付けられている。また、開閉板30の他方の側端部側と面板部10との間には、開閉板30の開閉をロックするロック機構が設けられている。ロック機構は、ガイド部17と、ロック棒18と、ガイド部37とを備えて構成される。すなわち、開閉板30の外側面における他方の側端部寄りには、ロック棒18を挿通可能な管状のガイド部37が設けられると共に、外側面12にも同様のガイド部17が設けられている。そして、開閉板30’を閉じた状態で、L字形のロック棒18を面板部10側のガイド部17と開閉板30側’のガイド部37へロック棒18とに挿通することにより、開閉板30’の開閉がロックされる。また、開閉板30’の内側面には、水抜き孔13よりも僅かに小さい相似形の凸状をなす段部36が、水抜き孔13に対応する位置に設けられている。段部36は、例えば、長円状の鋼板片を開閉板30’の内側面に溶接接合することにより形成される。従って、開閉板30を閉位置へ回動させると、水抜き孔13が閉じられると共に段部36が水抜き孔13に嵌合する。
次に、本実施形態の外コーナーパネル1’を含んで構成される基礎型枠Kを用いてコンクリートのベタ基礎工事を行う場合の各部の作用について説明する。基礎型枠Kにおいて、開閉板30’は面板部10の外側面12側へ閉じられ、ロック棒18は面板部10側のガイド部17と開閉板30側のガイド部37へロック棒18とに挿通されて開閉板30の開閉がロックされている。この時、開閉板30の内側面は面板部10の外側面12に密着し、段部36は水抜き孔13に嵌合している。
基礎型枠K内にコンクリートの流し込みが行われると、図13に示すように、ベタ基礎ベース部Bが形成される。水抜き孔13は外側面12側が開閉板30’によって閉じられているので、コンクリートが水抜き孔13から外部へ流出することはない。また、段部36が水抜き孔13に嵌合して内側面11と面一になっているので、ベース部Bの外周面に水抜き孔13による突起状の成形痕が残ることがない。
図13に示すベース部Bの養生期間中に降雨等があった場合、基礎型枠K内に水が溜まることがある。作業者は、図14に示すように、ロック棒18をガイド部17,37から引き抜いて開閉板30’を開くと、本体部31によって閉じられていた水抜き孔13が開き、基礎型枠K内の水が水抜き孔13を通して外部へ排出される。
以上詳述したことから明らかなように、本変形例の外コーナーパネル1’は、支持部としてのヒンジ16は、水抜き孔13を開く開位置と水抜き孔13を閉じる閉位置との間で開閉板30’を回動可能に支持する。
この構成によれば、開閉板30’が、面板部10の外側面12においてヒンジ16によって回動可能に支持されているので、開閉板30’を閉位置に回動させて水抜き孔13を閉じた状態で、ベタ基礎ベース部Bのコンクリート成形を行うことができる。一方、基礎型枠K内に水が溜まった場合、面板部10の外側面12において開閉板30’を開位置に回動させて水抜き孔13を開くことにより、基礎型枠K内の水を外部へ排出することができる。
また、開閉板30’は、閉位置において水抜き孔13に嵌合して面板部10の内側面11と面一をなす段部36を備える。
この構成によれば、開閉板30’の段部36が閉位置において水抜き孔13に嵌合して面板部10の内側面11と面一をなすので、ベース部Bの外周面に水抜き孔13による突起状の成形痕が残ることがない。
[第1実施形態の第2変形例]
次に、第1実施形態の第2変形例である外コーナーパネル1’’について図15乃至図18を参照しつつ説明する。上記第1変形例では、開閉板30’をヒンジ16により面板部10へ回動可能に取り付けると共に、開閉板30’に段部36を設けて水抜き孔13に嵌合させる構成としたが、本変形例では第1実施形態と同様に開閉板30’’を面板部10に対してスライド可能に取り付ける構成としつつ、開閉板30’’に段部36を設けて水抜き孔13に嵌合させることを特徴としている。図15は、本変形例の外コーナーパネルを示す斜視図であり、開閉板30’’及び補助板33を外コーナーパネル1’’へ装着する様子を示している。図16は、図15における開閉板30’’ 及び補助板33をXVI矢視方向にて示す斜視図、図17は図15の基礎型枠Kにおいてベース部Bに水が溜まった状態を示す断面図、図18は図17の基礎型枠Kにおいて開閉板30’’及び補助板33を引き抜いて開位置とし、水抜き孔13より水が排出される様子を示す断面図である。
本変形例では、第1実施形態の開閉板30に代えて、開閉板30’’及び補助板33が設けられている。開閉板30’’は、上下に長い長方形状の鋼板からなり、長方形板状の本体部31と、本体部31の内側面に設けられた段部36とを有している。段部36は、水抜き孔13よりも僅かに小さい相似形の凸状をなし、水抜き孔13に対応する位置に設けられている。段部36は、例えば、長円状の鋼板片を本体部31の内側面に溶接接合することにより形成される。
補助板33は、第1実施形態の開閉板30と同様に上下に長い長方形状の鋼板を折り曲げ加工してなり、長方形板状の本体部及び本体部上方で外側へ直角に折り曲げられた取っ手部とを有している。補助板33は、開閉板30’’の外側面側に重ねて装着され、ガイド部14内面と開閉板30’’との間の隙間を埋める役割を果たす。尚、本変形例において、ガイド部14内面と外側面12との間の隙間14sは、第1実施形態よりも厚みが大きく、開閉板30’’と補助板33とを重ねた厚みとほぼ同等の厚さの隙間となっている。
開閉板30’’及び補助板33を装着する際、最初に開閉板30’’を隙間14sへ差し込んで下方へスライドさせると共に、内側面側に押し込んで段部36を水抜き孔13に嵌合させる。次に、補助板33を開閉板30’’の外側面側に重ねるようにして隙間14sへ差し込み、下方へスライドさせる。これにより、開閉板30’’及び補助板33が、図17に示すように、ガイド部14内面と外側面12とで挟持される。
次に、本実施形態の外コーナーパネル1’’を含んで構成される基礎型枠Kを用いてコンクリートのベタ基礎工事を行う場合の各部の作用について説明する。基礎型枠Kにおいて、開閉板30’’及び補助板33は、ガイド14の隙間14sへ差し込まれ、下限までスライドされている。この時、開閉板30’’の内側面は面板部10の外側面12に密着すると共に、段部36は水抜き孔13に嵌合し、開閉板30’’は閉位置となっている。
基礎型枠K内にコンクリートの流し込みが行われると、図17に示すように、ベタ基礎ベース部Bが形成される。水抜き孔13は外側面12側が開閉板30’’によって閉じられているので、コンクリートが水抜き孔13から外部へ流出することはない。また、段部36が水抜き孔13に嵌合して内側面11と面一になっているので、ベース部Bの外周面に水抜き孔13による突起状の成形痕が残ることがない。図17に示すように、ベース部Bの養生期間中に降雨等で基礎型枠K内に水が溜まったことがある。その場合、作業者は、図18に示すように、最初に補助板33を上方へ引き抜き、次いで開閉板30’’を外側へずらして段部36を水抜き孔13から外しつつ上方へ引き抜いて開位置とすると、本体部31及び段部36によって閉じられていた水抜き孔13が開き、基礎型枠K内の水が水抜き孔13を通して外部へ排出される。
以上詳述したことから明らかなように、本変形例の外コーナーパネル1’’は、開閉板30’’は、閉位置において水抜き孔13に嵌合して面板部10の内側面11と面一をなす段部36を備える。
この構成によれば、開閉板30’’の段部36が閉位置において水抜き孔13に嵌合して面板部10の内側面11と面一をなすので、ベース部Bの外周面に水抜き孔13による突起状の成形痕が残ることがない。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態である側辺部用型枠パネル101について、図19、図20及び図27を参照しつつ説明する。第1実施形態では、水抜き孔と、水抜き孔を開閉するための開閉部を外周外角部用の型枠パネルに設けた例を示したが、本実施形態は、これらの構成をベタ基礎の外周側辺部を形成する側辺部用型枠パネルに設けたことを特徴としている。図19は第3実施形態の側辺部用型枠パネル101を示す正面図であり、図20は側辺部用型枠パネル101を用いた基礎型枠Kを示す斜視図である。
側辺部用型枠パネル101は、コンクリートのベタ基礎工事において基礎型枠を構成する型枠パネルの一種であって、図27に示すように、基礎型枠Kの外周において直線状をなす外周側辺部Sに配置される側辺部用の型枠パネルである。側辺部用型枠パネル101は、内側面111と外側面112とを有する鋼板からなる面板部110と、面板部110に対して縦横に設けられる桟材120とを備えて構成される。
面板部110には、少なくとも一部がコンクリートベタ基礎のベース部B天端高さに対応する位置で内側面111と外側面112との間を貫通する水抜き孔113が形成されている。より具体的には、水抜き孔13は上下に長い長円状を呈する開口であって、側辺部用型枠パネル101のサイズやベース部B天端高さに応じて水抜き孔113の長さや位置が適宜設定される。
また、面板部110の外側面112には、水抜き孔113を挟む左右両側に上下に細長い板状のガイド部114が設けられている。ガイド部114は、平面視で僅かに湾曲しており、水抜き孔113とは反対側の側端から下端にかけて溶接されて面板部110の外側面112に固定されている。このため、ガイド部114と外側面112との間には、下端及び水抜き孔113とは反対側の側端が閉塞され、上端及び水抜き孔113側の側端とが開口する上下に長い隙間が形成されている。
横方向両端で縦向きに配置される桟材120には、上下方向の複数箇所に連結孔121が形成され、連結孔121で外コーナーパネルCPと連結用金具40を介して連結が図られる。
開閉板130は、水抜き孔113を面板部110の外側面112側から開閉する部材であり、この開閉板130と上述したガイド部114とで本発明の開閉部を構成している。開閉板130は、上下に長い長方形状の鋼板を折り曲げ加工してなり、長方形板状の本体部131と、本体部131上方で外側へ直角に折り曲げられた取っ手部132とを有している。開閉板130は、作業者が取っ手部132を手で持ち、ガイド部114の空間部へ本体部131を上方から差し込むことによって面板部110の外側面112に装着される。ガイド部114の空間部は、開閉板130の厚みとほぼ同等の隙間をなしている。本体部131をガイド部114の空間部へ差し込んで上下方向にスライドさせることによってガイド部114内面と外側面112とで本体部131が挟持されるので、開閉板130はスライドした位置に保持される。尚、本実施形態の側辺部用型枠パネル101を含んで構成される基礎型枠Kの排水等における各部の作用については、上記第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、ベタ基礎の外周側辺部を形成する側辺部用型枠パネル101により、基礎型枠K内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部Bの中央部よりも天端が低い外周側辺部から外部へ排出するので、基礎型枠K内に水を残留させることなく排出することができると共に、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。尚、側辺部用型枠パネル101は、基礎型枠の外周外角部G及び外周内角部Nを除く外周部の大半を構成する側辺部S用の型枠パネルであるため、基礎型枠外周における任意の位置に水抜き構造を設けることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態である側辺部用型枠パネル102について、図21を参照しつつ説明する。第3実施形態では、水抜き孔113を開閉するための開閉部を開閉板130とガイド部114とで構成した例を示したが、本実施形態は、第2実施形態と同様に、開閉部をボルト135とナット115とで構成したことを特徴としている。図21は側辺部用型枠パネル102を用いた基礎型枠Kを示す斜視図である。
本実施形態では、面板部110において、内側面111と外側面112とを貫通する丸穴である複数の水抜き孔113が、ベース部Bの天端高さに対応する範囲内で互いに異なる高さ位置に設けられている。そして、水抜き孔113を開閉する開閉部は、面板部110の外側面112に水抜き孔113と同軸で溶接等により固定されたナット115と、面板部110の外側面112側からナット115に着脱自在に螺合されるボルト135とを備えて構成される。尚、本実施形態の側辺部用型枠パネル102を含んで構成される基礎型枠Kの排水等における各部の作用については、上記第2実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、ベタ基礎の外周側辺部を形成する側辺部用型枠パネル102により、基礎型枠K内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部Bの中央部よりも天端が低い外周側辺部から外部へ排出するので、基礎型枠K内に水を残留させることなく排出することができると共に、上記第2実施形態と同様の効果を奏する。
[第3実施形態の第1変形例]
次に、本発明の第3実施形態の第1変形例である側辺部用型枠パネル101’について、図22を参照しつつ説明する。第3実施形態では、開閉板130を面板部110に対してスライド可能に取り付ける構成としたが、本変形例では、第1実施形態の第1変形例と同様に、開閉板130’をヒンジ116により面板部110へ回動可能に取り付けると共に、開閉板130’に段部136を設けて水抜き孔113に嵌合させることを特徴としている。図22は側辺部用型枠パネル101’を用いた基礎型枠Kを示す斜視図である。
本変形例において、開閉板130’は、一方側の側端部がヒンジ116を介して面板部110の外側面112に回動可能に取り付けられている。開閉板130の外側面における他方の側端部寄りには、ロック棒118を挿通可能な管状のガイド部137が設けられると共に、外側面112にも同様のガイド部117が設けられている。そして、開閉板130’を閉じた状態で、L字形のロック棒118を面板部110側のガイド部117と開閉板130’側のガイド部137とにロック棒118を挿通することにより、開閉板130’の開閉がロックされる。また、開閉板130’の内側面には、水抜き孔113よりも僅かに小さい相似形の凸状をなす段部136が、水抜き孔113に対応する位置に設けられている。従って、開閉板130’を閉位置へ回動させると、水抜き孔113が閉じられると共に段部136が水抜き孔113に嵌合する。尚、本実施形態の側辺部用型枠パネル101’を含んで構成される基礎型枠Kの排水等における各部の作用については、上記第1実施形態の第1変形例と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、ベタ基礎の外周側辺部を形成する側辺部用型枠パネル101’により、基礎型枠K内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部Bの中央部よりも天端が低い外周側辺部から外部へ排出するので、基礎型枠K内に水を残留させることなく排出することができると共に、上記第3実施形態の変形例と同様の効果を奏する。
[第3実施形態の第2変形例]
次に、本発明の第3実施形態の第2変形例である側辺部用型枠パネル101’’について、図23、24を参照しつつ説明する。第3実施形態では、開閉板130を面板部110に対してガイド板114を介してスライド可能に取り付ける構成としたが、本変形例では面板部110の外側面112に突設された回動ピン119を介して、開閉板130’を外側面112と平行にスライド回動可能に取り付けることを特徴としている。図23は側辺部用型枠パネル101’’を用いた基礎型枠Kを示す正面図、図24は図23におけるXXIV−XXIV線矢視方向の断面図である。
本変形例において、面板部110の外側面112には、回動ピン119が圧入等により固定されて突設されている。開閉板130’’は、楕円形の板状に形成され、長手方向の一端が回動ピン119によってスライド回動自在に軸支されている。すなわち、第3実施形態の第1変形例では外側面112と平行なヒンジ116の回転軸回りに開閉板130’がドア状に回動するのに対し、本変形例では回動ピン119が外側面112の法線方向の回転軸を有しており、開閉板130’’は回動ピン119を中心に外側面112の表面に沿ってスライド回動する。そして、開閉板130’’を最下位置にスライド回動させたとき、図23及び図24で実線にて示すように、水抜き孔113が外側面112側で閉じられた閉位置となる。一方、開閉板130’’を最上位置にスライド回動させたとき、図23及び図24で破線にて示すように、水抜き孔113が開かれた開位置となる。尚、本実施形態の側辺部用型枠パネル101’’を含んで構成される基礎型枠Kの排水等における各部の作用については、上記第1実施形態の変形例と同様であるので、説明を省略する。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態である外周内角部用型枠パネル201について、図25乃至図27を参照しつつ説明する。第1実施形態では、水抜き孔と、水抜き孔を開閉するための開閉部を外周外角部用の型枠パネルに設けた例を示したが、本実施形態は、これらの構成をベタ基礎の外周内角部を形成する内コーナーパネルに設けたことを特徴としている。図25は第5実施形態の内コーナーパネル201において開閉板230を開位置にスライドさせた状態を示す斜視図、図26は図25の内コーナーパネル201を用いた基礎型枠Kを示す斜視図、図27は基礎型枠Kの全体を模式的に示す平面図である。
内コーナーパネル201は、コンクリートのベタ基礎工事において基礎型枠を構成する型枠パネルの一種であって、図27に示すように、基礎型枠Kの外周において内側に凸となる角部(入隅部)である外周内角部Nに配置される内角部用の型枠パネルである。内コーナーパネル201は、図25に示すように、コンクリートを成形するための面板部210と、隣接する側辺部用型枠パネルBPとの連結を図るための連結部220,220と、開閉板230とを備えて構成される。尚、面板部210と連結部220,220とは、鋼板を素材として曲げ加工を施すことにより一体的に形成されている。
面板部210は、内コーナーパネル201の横方向中央部分であって、ベタ基礎外周内部の形状に合わせて曲げ加工が施されている。面板部210は、図25に示すように、横方向中心を挟む左右両側を外側へ直角に折り曲げて平面視L字形に形成されている。面板部210は、コンクリートに接する内側面211と、その反対側の外側面212とを有している。また、面板部210の上端と下端は横方向に桟が形成されている。面板部210には、少なくとも一部がコンクリートベタ基礎のベース部B天端高さに対応する位置で内側面211と外側面212との間を貫通する水抜き孔213が形成されている。より具体的には、水抜き孔213は上下に長い長円状を呈する開口であって、内コーナーパネル201のサイズやベース部B天端高さに応じて、水抜き孔213の長さや位置が適宜設定される。
また、面板部210の外側面212には、水抜き孔213を挟む左右両側に上下に細長い板状のガイド部214が設けられている。ガイド部214は、平面視で僅かに湾曲しており、水抜き孔213とは反対側の側端214cから下端214bにかけて溶接されて面板部210の外側面212に固定されている。このため、ガイド部214と外側面212との間には、下端214b及び水抜き孔213とは反対側の側端214cが閉塞され、上端214a及び水抜き孔213側の側端214dとが開口する上下に長い隙間214sが形成されている。
連結部220は、面板部210の横方向両側で外側へ直角に折り曲げられて形成されている。連結部220には、上下方向の複数箇所に連結孔221が形成されている。図26に示すように、連結孔221と側辺部用型枠パネルBP側の連結孔と位置合わせし、第1実施形態と同じくL字状の連結用金具40を挿通して締結部材で締結することで、内コーナーパネル201と側辺部用型枠パネルBPとの連結が図られる。
開閉板230は、水抜き孔213を面板部210の外側面212側から開閉する部材であり、この開閉板230と上述したガイド部214とで本発明の開閉部を構成している。開閉板230は、上下に長い長方形状の鋼板を折り曲げ加工してなり、長方形板状の本体部231と、本体部231上方で外側へ直角に折り曲げられた取っ手部232とを有している。開閉板230は、作業者が取っ手部232を手で持ち、ガイド部214の空間部へ本体部231を上方から差し込むことによって面板部210の外側面212に装着される。ガイド部214の空間部は、開閉板230の厚みとほぼ同等の隙間をなしている。本体部231をガイド部214の空間部へ差し込んで上下方向にスライドさせることによってガイド部214内面と外側面212とで本体部231が挟持されるので、開閉板230はスライドした位置に保持される。尚、本実施形態の内コーナーパネル201を含んで構成される基礎型枠Kの排水等における各部の作用については、上記第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、ベタ基礎の外周内角部を形成する内コーナーパネル201により、基礎型枠K内に溜まった水を、ベタ基礎ベース部Bの中央部よりも天端が低い外周内角部から外部へ排出するので、基礎型枠K内に水を残留させることなく排出することができると共に、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。例えば、上記第1実施形態では、水抜き孔13を長円状とする例を示し、第2実施形態では丸穴とする例を示したが、水抜き孔の形状はこれらに限られるものではなく、三角形や四角形等の多角形状などを含む如何なる形状の孔をも採用可能である。また、上記第2実施形態では雌ネジ部としてナット15を水抜き孔13と同軸に設けた例を示したが、水抜き孔13の内周に雌ネジを螺刻する構成としてもよい。また、上記実施形態では、ベタ基礎の外周外角部を形成する外角部用型枠パネル、外周内角部を形成する内角部用型枠パネル、又は外周側辺部を形成する側辺部用型枠パネルに本発明を適用した例を示したが、これら以外の用途の型枠パネルに適用してもよい。また、上記第3実施形態の第2変形例では、側辺部用型枠パネルに開閉板130’を回動ピン119により面板部110へスライド回動可能に取り付ける構成を設けたが、同様の構成を外角部用又は内角部用の型枠パネルに設けてもよい。すなわち、外角部用型枠パネル、内角部用型枠パネル、又は外周側辺部用型枠パネルの各実施形態及び変形例で示した水抜き孔の開閉構造を、実施形態間で相互に入れ替えて適用することが可能であることは云うまでもない。
1 外コーナーパネル(外角部用型枠パネル、第1実施形態)
1’ 外コーナーパネル(外角部用型枠パネル、第1実施形態の第1変形例)
1’’ 外コーナーパネル(外角部用型枠パネル、第1実施形態の第2変形例)
2 外コーナーパネル(外角部用型枠パネル、第2実施形態)
10 面板部(第1実施形態と各変形例、第2実施形態)
11 内側面(第1実施形態と各変形例、第2実施形態)
12 外側面(第1実施形態と各変形例、第2実施形態)
13 水抜き孔(第1実施形態と各変形例、第2実施形態)
14 ガイド部(支持部)
15 ナット(雌ネジ部)
16 ヒンジ(支持部)
30 開閉板(第1実施形態)
30’ 開閉板(第1実施形態の第1変形例)
30’’ 開閉板(第1実施形態の第2変形例)
35 ボルト(雄ネジ部)
35a 足部(第2実施形態)
36 段部(第1実施形態の各変形例)
101 側辺部用型枠パネル(第3実施形態)
101’ 側辺部用型枠パネル(第3実施形態の第1変形例)
101’’ 側辺部用型枠パネル(第3実施形態の第2変形例)
102 側辺部用型枠パネル(第4実施形態)
110 面板部(第3実施形態と各変形例、第4実施形態)
111 内側面(第3実施形態と各変形例、第4実施形態)
112 外側面(第3実施形態と各変形例、第4実施形態)
113 水抜き孔(第3実施形態と各変形例、第4実施形態)
114 ガイド部(支持部)
115 ナット(雌ネジ部)
116 ヒンジ(支持部)
119 回動ピン(支持部)
130 開閉板(第3実施形態)
130’ 開閉板(第3実施形態の第1変形例)
130’’ 開閉板(第3実施形態の第2変形例)
135 ボルト(雄ネジ部)
135a 足部(第4実施形態)
136 段部(第3実施形態の第1変形例)
201 内コーナーパネル(内角部用型枠パネル、第5実施形態)
210 面板部(第5実施形態)
211 内側面(第5実施形態)
212 外側面(第5実施形態)
213 水抜き孔(第5実施形態)
214 ガイド部(支持部、第5実施形態)
230 開閉板(第5実施形態)
B ベタ基礎ベース部
K 基礎型枠
G 外周外角部
N 外周内角部
S 外周側辺部

Claims (10)

  1. コンクリートのベタ基礎工事において設置される基礎型枠(K)を構成する型枠パネルであって、
    コンクリートに接する内側面(11、111)及びその反対側の外側面(12、112)を有し、少なくとも一部がベタ基礎のベース部(B)天端高さに対応する位置で前記内側面と前記外側面との間を貫通する水抜き孔(13、113)が設けられる面板部(10、110)と、
    前記水抜き孔を開閉する開閉部と、
    を備える型枠パネル。
  2. 前記開閉部は、平板状を有する開閉板(30、30’、30’’、130、130’、130’’)と、前記開閉板を前記面板部の外側面において前記水抜き孔を開閉可能に支持する支持部(14、16、119)とを備えて構成される請求項1に記載の型枠パネル。
  3. 前記支持部(14、119)は、前記水抜き孔を開く開位置と前記水抜き孔を閉じる閉位置との間で前記開閉板をスライド可能に支持する請求項2に記載の型枠パネル。
  4. 前記支持部(16、119)は、前記水抜き孔を開く開位置と前記水抜き孔を閉じる閉位置との間で前記開閉板を回動可能に支持する請求項2に記載の型枠パネル。
  5. 前記開閉板は、前記閉位置において前記水抜き孔に嵌合して前記面板部の内側面と面一をなす段部(36、136)を備える請求項2乃至4の何れか一項に記載の型枠パネル。
  6. 前記開閉部は、前記水抜き孔と同軸の雌ネジ部(15、115)と、前記面板部の外側面側から前記雌ネジ部に着脱自在に螺合される雄ネジ部(35、135)とを備えて構成される請求項1に記載の型枠パネル。
  7. 前記雄ネジ部は、前記雌ネジ部に螺合された足部(35a、135a)の先端を前記面板部の内側面と面一になるように位置決め可能である請求項6に記載の型枠パネル。
  8. 前記ベタ基礎の外周外角部(G)を形成する外角部用型枠パネル(1、1’、1’’、2)である請求項1乃至7の何れか一項に記載の型枠パネル。
  9. 前記ベタ基礎の外周内角部(N)を形成する内角部用型枠パネル(201)である請求項1乃至7の何れか一項に記載の型枠パネル。
  10. 前記ベタ基礎の外周側辺部(S)を形成する側辺部用型枠パネル(101、101’、101’’、102)である請求項1乃至7の何れか一項に記載の型枠パネル。
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