JP6888637B2 - 光源装置、プロジェクター及び蛍光体ロッド - Google Patents

光源装置、プロジェクター及び蛍光体ロッド Download PDF

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Description

本発明は、光源装置、プロジェクター及び蛍光体ロッドに関する。
プロジェクターに用いられる光源装置として、発光素子から射出された励起光を蛍光体に照射した際に蛍光体から発せられる蛍光を利用した光源装置が提案されている。下記の特許文献1には、蛍光体を含む平板状の波長変換部材と、励起光を射出する発光ダイオード(LED)と、を備え、波長変換部材の複数の面のうち、面積が広い面から励起光を入射させ、波長変換部材の面積が狭い面から変換光を射出させる光源装置が開示されている。
国際公開第2006/054203号
特許文献1に記載されているように、LEDからの励起光を波長変換部材に入射させることにより、LEDから射出された光の波長とは異なる波長の光を得ることができる。例えば波長変換部材が黄色蛍光体を含む場合、LEDから射出された青色の励起光から黄色光を得ることができる。この構成において明るい光を得ようとすると、波長変換部材を大きくするとともに励起光源の数を増やす、等の手段を採る必要があった。この場合、光源装置の大型化という弊害が生じる。また、波長変換部材が大きくなると、波長変換部の光射出面の面積も大きくなるので、エテンデューが増大し、射出された光の利用効率が低下するという弊害が生じる。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の光源装置は、励起光を射出する光源と、蛍光体を含み、前記励起光が入射することによって蛍光を発光する第1ロッド部と、前記第1ロッド部に対して並列に位置し、蛍光体を含み、前記励起光が入射することによって蛍光を発光する第2ロッド部と、前記第1ロッド部の端部に形成された斜面に対向するように設けられた第1反射膜と、前記第2ロッド部の端部に形成された斜面に対向するように設けられた第2反射膜と、を備え、前記励起光が前記第1ロッド部及び第2ロッド部に入射することで、前記第1ロッド部及び前記第2ロッド部で蛍光が発光し、前記第1ロッド部に設けられた光射出面から前記蛍光が放出されることを特徴とする。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
本発明の一つの態様の蛍光体ロッドは、蛍光体を含む第1ロッド部と、蛍光体を含む第2ロッド部と、前記第1ロッド部の端部に形成された第1斜面と、前記第1ロッド部の端部に形成された第2斜面と、前記第1ロッド部の端部と前記第2ロッド部の端部との間に設けられ、前記第1ロッド部の端部と前記第2ロッド部の端部とを接合する接合部とを備える。
本発明の一つの態様の蛍光体ロッドは、蛍光体を含む第1ロッド部と、蛍光体を含む第2ロッド部と、前記第1ロッド部の端部に形成された第1斜面と、前記第2ロッド部の端部に形成された第2斜面と、前記第1ロッド部の端部において、前記第1斜面と対向する位置に設けられた第1突出部と、を備え、前記第1突出部が前記第2ロッド部の端部と接合されていることを特徴とする。
本発明の一つの態様の蛍光体ロッドは、蛍光体を含む第1ロッド部と、蛍光体を含む第2ロッド部と、前記第1ロッド部の端部に形成された第1斜面と、前記第2ロッド部の端部に形成された第2斜面と、前記第1ロッド部の端部において、前記第1斜面と対向する位置に設けられた第1突出部と、前記第2ロッド部の端部において、前記第2斜面と対向する位置に設けられた第2突出部と、を備え、前記第1突出部と前記第2突出部とが接合されていることを特徴とする。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の光源装置の概略構成図である。 図2の光源装置の側面図である。 第1実施形態の変形例1の概略構成図である。 第1実施形態の変形例2の概略構成図である。 第2実施形態の蛍光体ロッドの概略構成図である。 第3実施形態の蛍光体ロッドの概略構成図である。 第3実施形態の蛍光体ロッドの概略構成図である。 第4実施形態の蛍光体ロッドの概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光変調装置として液晶パネルを用いたプロジェクターの一例である。なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、第1実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
第1実施形態のプロジェクター1は、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー画像を投射する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置4R,4G,4Bを用いている。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置12と、均一照明光学系40と、色分離光学系3と、光変調装置4Rと、光変調装置4Gと、光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6と、を備えている。
照明装置12は、白色の照明光WLを均一照明光学系40に向けて射出する。照明装置12の詳細な構成については、後で詳しく説明する。
均一照明光学系40は、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、を備えている。インテグレーター光学系31は、第1レンズアレイ31aと、第2レンズアレイ31bと、を備えている。均一照明光学系40は、照明装置12から射出された照明光WLの強度分布を、被照明領域である光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bのそれぞれにおいて均一化する。均一照明光学系40から射出された照明光WLは、色分離光学系3へ入射する。
色分離光学系3は、白色の照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1ダイクロイックミラー7aと、第2ダイクロイックミラー7bと、第1反射ミラー8aと、第2反射ミラー8bと、第3反射ミラー8cと、第1リレーレンズ9aと、第2リレーレンズ9bと、を備えている。
第1ダイクロイックミラー7aは、照明装置12からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)とに分離する。第1ダイクロイックミラー7aは、分離された赤色光LRを透過するとともに、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)を反射する。一方、第2ダイクロイックミラー7bは、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2ダイクロイックミラー7bは、分離された緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置され、第1ダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2反射ミラー8bおよび第3反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置され、第2ダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに向けて反射する。また、緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー7bによって光変調装置4Gに向けて反射される。
第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2ダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長いことに起因した青色光LBの照明分布の違いを修正する。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側には、偏光板(図示せず)がそれぞれ配置され、特定の方向の直線偏光のみを通過させる構成となっている。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、およびフィールドレンズ10Bは、それぞれの光変調装置4R、光変調装置4G、光変調装置4Bに入射する赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの主光線を平行化する。
合成光学系5は、光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bから射出された画像光が入射することにより、赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学装置6は、複数の投射レンズから構成されている。投射光学装置6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上に画像が表示される。
以下、照明装置12について説明する。
照明装置12は、光源装置2と、青色光源部13と、光合成素子14と、を備えている。
図2は、光源装置2の概略構成図である。
図3は、図2におけるy軸に沿ってマイナスy方向から光源装置2を見たときの側面図である。
図2および図3に示すように、光源装置2は、蛍光体ロッド50と、光源35と、ミラー54(反射部)と、角度変換素子56と、コリメーターレンズ57と、を備えている。
蛍光体ロッド50は並列配置された第1ロッド部51と第2ロッド部52とを有する。以下、第1ロッド部51及び第2ロッド部52を、ロッド部51,52と称する事もある。第1ロッド部51及び第2ロッド部52はそれぞれ、四角柱状の形状を有する。第1ロッド部51は第1端面51aと、4つの側面51c1,51c2,51c3,51c4と、を有する。蛍光体ロッド50において、蛍光KYは第1端面51aから射出される。なお、第1ロッド部51の中心軸を光源装置2の光軸J1とみなすことができる。蛍光体ロッド50の内部で発せられた蛍光は、第1端面51aから光軸J1の方向に射出される。すなわち、第1端面51aは第1ロッド部51に設けられた光射出面である。
第2ロッド部52は、四角柱状の形状を有し、第2端面52bと、4つの側面52c1,52c2,52c3,52c4と、を有する。
本実施形態において、第1ロッド部51と第2ロッド部52とは、略同一の寸法を有している。第1ロッド部51の長手方向(図中のx方向)の寸法Aは、第1ロッド部51の幅方向(図中のy方向)の寸法Bよりも長い。例えば寸法Aは、寸法Bの10倍〜数10倍程度である。第2ロッド部52についても、第1ロッド部51と同様である。そして二つのロッド部51,52が互いに隣り合うように形成されている。
なお、各ロッド部51,52は、必ずしも四角柱状の形状を有していなくてもよく、三角柱などの他の多角柱状であってもよい。もしくは、各ロッド部51,52は、円柱状であってもよい。
第1ロッド部51と第2ロッド部52とは、第1ロッド部51の側面51c1と第2ロッド部52の側面52c1とが対向するように、間隔をおいて形成されている。一方、第1ロッド部51の側面51c2と第2ロッド部52の側面52c2とは、互いに反対側に位置する。すなわち、2本のロッド部51,52は、並列に配置されている。
なお、第1ロッド部51と第2ロッド部52との間にある隙間は空気層となっている。このため、ロッド部と空気層との屈折率差により、ロッド部内を伝播する光は、ロッド部と空気層との界面において反射される。
図3に示すように、光源35は、第1光源351と、第2光源352と、を備えている。以下、第1光源351及び第2光源352を、光源351,352と称する事もある。第1光源351は、第1ロッド部51の側面51c3と第2ロッド部52の側面52c3とに対向する位置に設けられている。第2光源352は、第1ロッド部51の側面51c4と第2ロッド部52の側面52c4とに対向する位置に設けられている。光源35は、励起光を射出する。
第1光源351と第2光源352とは、同一の構成を有しており、基板353と、各ロッド部51,52と対向する基板353の一面に実装された複数の発光ダイオード(LED)355と、を備えている。図面では、各光源351,352が2個のLED355を備えるように描かれているが、LED355の個数は特に限定されない。LED355は励起光を射出する。励起光の波長帯は、例えば200nm〜380nmの紫外波長帯、400nm前後の紫色波長帯もしくは青色波長帯であればよい。なお、各光源351,352は、基板353とLED355の他、導光板、拡散板、レンズ等の他の光学部材を有していてもよい。
複数のLED355の各々は、第1ロッド部51および第2ロッド部52の双方に対向する位置に設けられている。すなわち、各LED355は、第1ロッド部51と第2ロッド部52とに跨がって配置されており、第1ロッド部51の励起光用光源と、第2ロッド部52の励起光用光源と、を兼ねている。そのため、第1ロッド部51および第2ロッド部52に対して、同じ波長帯の励起光が入射する。励起光は、第1ロッド部51の側面51c3,51c4から第1ロッド部51に入射するとともに、第2ロッド部52の側面52c3,52c4から第2ロッド部52に入射する。
なお、光源35は、第1ロッド部51に対向する位置に設けられたLEDと、第2ロッド部52に対向する位置に設けられたLEDと、を個別に備えていてもよい。その場合、第1ロッド部51に入射する励起光の波長帯と第2ロッド部52に入射する励起光の波長帯とは、互いに異なっていてもよい。
第1ロッド部51は、励起光を、第1波長帯を有する蛍光に波長変換するセラミック蛍光体(第1蛍光体)を含んでいる。第1波長帯は、例えば490〜750nmの黄色波長帯である。蛍光は、第1ロッド部51の第1端面51aから射出される。
第2ロッド部52は、励起光を、第1波長帯を有する蛍光に波長変換するセラミック蛍光体(第2蛍光体)を含んでいる。第2波長帯は、例えば490〜750nmの黄色波長帯である。したがって、第1ロッド部51及び第2ロッド部52で発光する蛍光は黄色光である。
なお、各ロッド部51,52は、セラミック蛍光体(多結晶蛍光体)に代えて、単結晶蛍光体から構成されていてもよい。もしくは、各ロッド部51,52は、蛍光ガラスから構成されていてもよい。もしくは、各ロッド部51,52は、ガラスや樹脂からなるバインダー中に多数の蛍光体粒子が分散された材料から構成されていてもよい。
各ロッド部51,52は、黄色蛍光体として、例えばイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体を含んでいる。賦活剤としてのセリウム(Ce)を含有するYAG:Ceを例に挙げると、黄色蛍光体の材料として、Y23、AL23、CeO3等の構成元素を含む原料粉末を混合して固相反応させた材料、共沈法、ゾルゲル法等の湿式法により得られるY−Al−Oアモルファス粒子、噴霧乾燥法、火炎熱分解法、熱プラズマ法等の気相法により得られるYAG粒子等を用いることができる。各ロッド部51,52に含まれる蛍光体の種類は同じであることが望ましいが、異なっていてもよい。
ミラー54は、第2ロッド部52の第2端面52bと対向するように設けられた反射膜である。具体的には、ミラー54が第2端面52bと接触するように配置されていることが望ましい。しかし、ミラー54が第2端面52bとわずかな間隔を介して配置されていてもよい。もしくはミラー54が第2端面上に直接積層されていても良い。ミラー54は、第2ロッド部52の内部を伝播する蛍光を反射する。ミラー54は、第2ロッド部52の第2端面52bに設けられた金属膜や誘電体多層膜から構成されている。
第1ロッド部51において、第1端面51aと反対側の端部には、側面51c2と交差する第1斜面51dが形成されている。また、第2ロッド部52において、第2端面52bと反対側の端部には、側面52c2と交差する第2斜面52dが形成されている。そして、図示されたように、第1ロッド部51と第2ロッド部52とは各々の端部同士が接続された状態で、第1ロッド部51と第2ロッド部52とが一体成型されている。つまり、図2に示された蛍光体ロッド50は、一体の構造物として成形される。なお、図2のような形状の蛍光体ロッド50は、例えばバルクの多結晶蛍光体を削ることによって形成することができる。
また、第1斜面51dと対向するように第1反射膜55f1が設けられている。また、第2斜面52dと対向するように第2反射膜55f2が設けられている。より具体的には、第1反射膜55f1が第1斜面51dと接触して設けられていることが望ましい。しかしながら、第1反射膜55f1が第1斜面51dとわずかな間隔を介して配置されていてもよい。もしくは、第1反射膜55f1が第1斜面51d上に直接積層されていても良い。なお、第2反射膜55f2の配置についても同様である。以下、第1反射膜55f1及び第2反射膜55f2を、反射膜55f1,55f2と称する事もある。
第1反射膜55f1及び第2反射膜55f2はそれぞれ、アルミニウムまたは銀からなる金属反射膜であってもよいし、誘電体多層膜からなる反射膜であってもよい。
上述の2つの反射膜が設けられたことにより、第2ロッド部52から伝播してきた蛍光の光路が180°折り曲げられて、蛍光を第1ロッド部51に向けて射出する機能が発揮される。すなわち、蛍光を2つの反射膜55f1,55f2で順次反射させることにより、蛍光の光路が180°折り曲げられる。
角度変換素子56は、第1ロッド部51の第1端面51aに設けられている。角度変換素子56は、蛍光KYが入射する光入射端面56aと、蛍光KYが射出する光射出端面56bと、を有するテーパーロッドから構成されている。角度変換素子56は、四角錐台状の形状を有し、光軸J1に垂直な断面積が蛍光KYの進行方向に沿って広がっており、光射出端面56bの面積は光入射端面56aの面積よりも大きい。これにより、蛍光KYは、角度変換素子56の内部を進行する間に、側面56cで全反射する毎に光軸J1に平行な方向に角度を変える。このようにして、角度変換素子56は、光射出端面56bにおける蛍光KYの拡散角を光入射端面56aにおける蛍光KYの拡散角よりも小さくする。
角度変換素子56は、光入射端面56aが第1ロッド部51の第1端面51aに対向するように設けられる。角度変換素子56と第1ロッド部51とは光学接着剤を介して接触していてもよい。角度変換素子56と第1ロッド部51との間に空隙(空気層)は設けられていないことが望ましい。
なお、角度変換素子56は、例えば任意の支持部材によって第1ロッド部51に直接接触するように固定されていてもよい。いずれにしても、角度変換素子56と第1ロッド部51との間に空隙が設けられていないことが望ましい。また、角度変換素子56の屈折率と第1ロッド部51の屈折率とは、できるだけ一致させることが望ましい。
また、角度変換素子56として、テーパーロッドに代えて、複合放物面型集光器(Compound Parabolic Concentrator:CPC)が用いられてもよい。角度変換素子56としてCPCを用いた場合も、テーパーロッドを用いた場合と同様の効果が得られる。
コリメーターレンズ57は、角度変換素子56の光射出端面56bの光射出側に設けられている。コリメーターレンズ57は、角度変換素子56から射出された蛍光KYを平行化する。すなわち、角度変換素子56によって角度分布が変換された蛍光KYの平行度は、コリメーターレンズ57によってさらに高められる。コリメーターレンズ57は、凸レンズで構成されている。なお、角度変換素子56のみで十分な平行度が得られている場合、必ずしもコリメーターレンズ57は設けられていなくてもよい。
図1に示すように、青色光源部13は、半導体レーザー15と、拡散板16と、集光レンズ17と、を備えている。光源装置2の光軸J1と直交し、光合成素子14の中心を通る軸を青色光源部13の光軸J2と定義する。半導体レーザー15、拡散板16および集光レンズ17は、光軸J2上において光合成素子14に遠い側から近い側に向けてこの順に配置されている。
半導体レーザー15は、所定の波長帯を有する青色光Bを拡散板16に向けて射出する。青色光の波長帯は、例えば440nm〜480nmである。なお、半導体レーザー15として、例えば複数の半導体レーザーがアレイ状に配列されたものが用いられてもよい。
拡散板16は、半導体レーザー15の光射出側に設けられている。拡散板16は、半導体レーザー15から射出された青色光Bを拡散させる。拡散板16は、例えばマイクロレンズアレイ、ホログラフィックディフューザー、表面に凹凸が設けられた磨りガラス、2枚のマイクロレンズアレイからなるフライアイレンズ等から構成されている。拡散板16を透過した後の青色光Bの拡散角分布は、拡散板16を透過する前の青色光Bの拡散角分布よりも広くなる。これにより、青色光Bの拡散角を蛍光KYの拡散角と同等に広げることができる。その結果、青色光Bの拡散角と黄色の蛍光KYの拡散角とが異なることに起因する照明光WLの色ムラを抑制することができる。また、拡散板16を用いることによって、レーザー光によって生じやすいスペックルを抑制することができる。
なお、拡散板16は、拡散板16の板面に交差する回転軸を中心として回転可能に構成されていてもよい。これにより、スペックルを効果的に抑制することができる。
集光レンズ17は、拡散板16の光射出側に設けられている。集光レンズ17は、拡散板16から射出された青色光Bを光合成素子14に向けて集光する。集光レンズ17は、凸レンズで構成されている。
光合成素子14は、光源装置2および青色光源部13の光射出側に設けられている。光合成素子14は、ダイクロイックミラーから構成されている。ダイクロイックミラーは、光源装置2から射出された黄色の蛍光KYを透過し、青色光源部13から射出された青色光Bを反射する。これにより、光合成素子14は、黄色の蛍光KYと青色光Bとが合成された白色の照明光WLを生成する。
以下、本実施形態の光源装置2における光の振る舞いについて説明する。
LED355から射出された励起光が第2ロッド部52に入射すると、第2ロッド部52に含まれる第2蛍光体が励起され、蛍光が発せられる。側面52c1,52c2,52c3,52c4に向かって進む蛍光は、側面52c1,52c2,52c3,52c4での全反射を繰り返しつつ伝播する。なお、第2端面52bに向かった蛍光は、ミラー54で反射される。
さらに、蛍光は、第1反射膜55f1および第2反射膜55f2で順次反射することによって光路が折り返され、第1ロッド部51に入射する。
一方、LED355から射出された励起光が第1ロッド部51に入射すると、第1ロッド部51に含まれる第1蛍光体が励起され、蛍光が発せられる。側面51c1,51c2,51c3,51c4に向かって進む蛍光は、側面51c1,51c2,51c3,51c4での全反射を繰り返しつつ伝播する。第1端面51aに向かった蛍光は、第1端面から放出されて角度変換素子56に入射する。これとは逆方向に向かった蛍光は、第2ロッド部52に入射した後、第2端面52bのミラー54で反射され、2つの反射膜55f1,55f2を経て第1ロッド部51に再入射する。
このようにして、各ロッド部51,52を伝播した蛍光は、最終的に第1端面51aから放出されて蛍光KYとなる。そして蛍光KYは角度変換素子56に入射する。蛍光KYは角度変換素子56とコリメーターレンズ57とによって平行化された後、光源装置2から射出される。光源装置2から射出された蛍光KY(照明光WL)は、図1に示すように、インテグレーター光学系31に向かって進む。
本実施形態の光源装置2において、第1ロッド部51と第2ロッド部52とは、側面51c1,52c1同士が対向するように配置されている。また、第1ロッド部51の側面51c3,51c4と第2ロッド部52の側面52c3,52c4に対向する位置に第1光源351および第2光源352が設けられている。これにより、小型の光源装置2を実現することができる。
特に本実施形態の場合、2本のロッド部51,52が並列配置されているので、2本のロッド部を直列配置した場合に比べて、光源装置2の長手方向の寸法を略半分にすることができる。
また、一般にLEDから射出される光は散乱光であることから拡散角が大きい。そのため、LEDを用いた光源は、光源の発光面積と光源からの光の立体角との積で決まるエテンデューが大きくなる傾向にある。光源装置のエテンデューの増大は、光源装置より後段の光学系で取り込むことができない光を増加させ、プロジェクターとしての光利用効率の低下を引き起こす。そのため、プロジェクター用の光源装置として用いる場合、エテンデューは極力小さいことが望ましい。
これに対し、本実施形態の光源装置2の場合、LED355から射出された拡散角の大きい光は、面積が広い側面から各ロッド部51,52に入射する。一方、蛍光KYは、各ロッド部51,52の側面に比べて面積が十分に狭い第1端面51aから射出される。このように、本実施形態によれば、発光面積を実質的に縮小することができ、エテンデューの小さい光源装置2を実現することができる。その結果、この光源装置2をプロジェクター1に用いることによって、光源装置2の後段の光学系での光利用効率を高めることができる。
また、本実施形態の蛍光体ロッド50では、ロッド部が2本あるので、ロッド部が1本しかない従来技術と比べてエテンデューをさらに小さくすることができる。すなわち、同じ輝度のロッド部から同じ輝度の蛍光が放出されることを前提としたとき、本発明の構成ではロッド部の断面積をより小さくすることができるので、この結果としてエテンデューを低減するという効果が得られる。
一方、本発明ではロッド部が2本あることで、従来技術よりも蛍光体ロッドから放出される蛍光の輝度を向上させるという効果を得ることもできる。すなわち、ロッド部が1本の場合と同じ断面積を有するロッド部を2本使えば、ロッドから放出される蛍光の輝度は1本の場合よりも増大する。ただし、この場合、エテンデューは従来技術と同等となる。
本実施形態の照明装置12において、青色光源部13から青色光Bが射出され、光源装置2から黄色の蛍光KYが射出され、これらの光が光合成素子14によって合成されることにより、白色の照明光WLが得られる。そのため、青色光Bの光量と黄色の蛍光KYの光量とのバランスを調整することにより、照明光WLのホワイトバランスを調整することができる。
本実施形態の光源装置2においては、第1ロッド部51の側面51c3,51c4と、第2ロッド部52の側面52c3,52c4と、に跨がってLED355が配置されているため、一つのLED355が二つのロッドで共用される。これにより、LED355の数を最小限に抑えることができ、光源35の構成を簡略化することができる。
本実施形態の光源装置2においては、第1ロッド部51の光射出側に角度変換素子56が設けられているため、第1ロッド部51から射出された蛍光KYを平行化することができる。さらに、角度変換素子56の光射出側にコリメーターレンズ57が設けられているため、蛍光KYの平行度をさらに高めることができる。これにより、光源装置2の後段の光学系における光利用効率を高めることができる。
本実施形態の光源装置2においては、第2ロッド部52の第2端面52bに対向するようにミラー54が設けられているため、蛍光が第2端面52bから射出されることが抑えられる。これにより、蛍光の利用効率を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第1ロッド部51の側面51c1と第2ロッド部52の側面52c1とが空気層を介して互いに対向しているため、各ロッド部51,52の側面51c1,52c1における光の反射は光損失を伴わない全反射となる。これにより、光利用効率を高めることができる。さらに、各ロッド部51,52の各側面は、平滑に研磨されていることが望ましい。これにより、光の損失をさらに抑制することができる。
なお、第1ロッド部51の側面51c1と第2ロッド部52の側面52c1との間には、間隙(空気層)に代えて、例えば金属膜からなる反射膜が設けられていてもよい。また、側面51c1と側面52c1の上に、黄色光を反射するダイクロイック膜を形成してもよい。
本実施形態のプロジェクター1は、上述した光源装置2を備えているため、小型化が図れるとともに、光利用効率に優れる。
(変形例1)
第1実施形態の変形例として、図4のような構成が適用可能である。本変形例ではロッド部51,52の端部の形状のみが異なる。すなわち、第1斜面51dと第2斜面52dとの間に端面53aが存在するような形状とすることもできる。この場合も、上述の実施形態と同様に、第1斜面51d、第2斜面52d及び端面53aに対向するように反射膜を設けることが望ましい。
(変形例2)
上述したように、第1反射膜55f1は、必ずしも第1斜面51dと接触している必要はなく、第1斜面51dからわずかに離間していてもよい。その場合、図5に示すように、第1反射膜55f1と第1斜面51dとの間には空気層が存在する。なお第2反射膜55f2にも同様の配置が適用可能である。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、第1ロッド部51と第2ロッド部52とを、単一のバルクから削り出すことで、蛍光体ロッド50を成形した。これに対し、第2実施形態は第1ロッド部と第2ロッド部とを別部材として形成した後、両者を接着することで蛍光体ロッドを成形することを特徴とする。
以下、本発明の第2実施形態について、図6を用いて説明する。なお、第2実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様である。また、蛍光体ロッドの大まかな形状や発揮される機能も第1実施形態と同様である。このため、以下の説明では、蛍光体ロッド60の特徴のみについて言及する。
第2実施形態における蛍光体ロッド60は、第1ロッド部61、第2ロッド部62及び第1ロッド部61と第2ロッド部62とを接着する接着層65を有する。そして、第1ロッド部61及び第2ロッド部62の構成材料は、第1実施形態のロッド部の材料と同じであり、少なくとも蛍光体を含む材料からなる。以下、第1ロッド部61及び第2ロッド部62を、ロッド部61,62と称する事もある。
接着層65は、第1ロッド部61及び第2ロッド部62とほぼ等しい屈折率を持ち、透光性を備えていることが好ましい。このため、接着層65として、透明樹脂やガラスフリットが好適である。この場合、透明樹脂やガラスフリットを、第1ロッド部61及び第2ロッド部62の少なくとも一方の端部に塗布した後、当該二つのロッドの端部同士を貼り合せて、透明樹脂やガラスフリットを硬化させることで、二つのロッドを接着することができる。これによって、第1ロッド部61の側面612と第2ロッド部62の側面622とが対向する状態で、第1ロッド部61と第2ロッド部62とが接着される。このように、接着層65は2本のロッド部61,62の接合部として機能する。
第1ロッド部61は第1端面613を有し、蛍光体ロッド60の内部を伝播した蛍光が第1端面613から射出される。なお、蛍光体内部における蛍光の発光や導光のプロセスは第1実施形態と同様である。
第1ロッド部61において第1端面613とは反対側の端部に斜面611が形成されている。斜面611は側面612に交差する面である。図6の様な形状を有する第1ロッド部61はバルクの蛍光体から削り出すことによって形成することができる。
第2ロッド部62は第2端面623を有し、第2端面623に対向するようにミラー66fが設けられている。ミラー66fは例えば反射膜であり、金属反射膜や誘電体反射膜が適用可能である。第2ロッド部62内を伝播する蛍光のうち、第2端面623に向かって進んだ光はミラー66fによって反射される。
また、第2ロッド部62の形状は第1ロッド部61の形状と同様であり、第2ロッド部62において、第2端面623と反対側の端部に斜面621が形成されている。
そして、斜面611に対向するように第1反射膜67f1が設けられており、斜面621に対向するように第2反射膜67f2が設けられている。これによって、第2ロッド部62内を伝播した蛍光が第2反射膜67f2で反射された後、接着層65を通過して、反射膜67f1によって反射されて、第1ロッド部61に伝播し、最終的に第1端面613から蛍光KYが放出される。
第1実施形態と同様に、第1反射膜67f1及び第2反射膜67f2は金属によって形成されていてもよいし、誘電体層膜によって形成されていてもよい。また、第1反射膜67f1および第2反射膜67f2は、必ずしもロッドの斜面と接触している必要は無く、ロッドの斜面から離間して配置されていてもよい。
また、本実施形態において接着層65の材料には、透明樹脂やガラスフリットの代替物として、各ロッド部61,62と同じ材料からなる蛍光体を用いることができる。すなわち、ロッド部と同じ材料からなるプレートを作成し、それを二つのロッド部の接合材として用いることが可能である。例えば、ロッド部61,62がセラミック蛍光体からなる場合は、同じ材料のセラミック蛍光体で熱さ0.5mm程度のプレートを作成し、それを接合材として用いる。ロッド部の接合プロセスとしては、第1ロッド部61と第2ロッド部62との間にセラミック蛍光体からなるプレートを配置し、これら3つの部材を密着させた状態で焼結を行うことで、図6の様な形状の蛍光体ロッド60を作成することができる。
また、接合用のプレートとして、セラミック蛍光体の代替物として、セラミック蛍光体と同等の屈折率を持つガラスなどの透光性部材を適用することが可能である。
以上の構成により、第2実施形態の蛍光体ロッド60でも、第1実施形態と同様に第2ロッド部62から第1ロッド部61に蛍光を伝播させることが可能であり、第2実施形態は第1実施形態と同様の効果を奏することができる。そして、蛍光体ロッド60に、第1実施形態と同様にLED光源を取り付けることで、光源装置として利用可能となる。
[第3実施形態]
第2実施形態では2本のロッドを接合するために接着層を用いたが、第3実施形態では接着層を用いないでロッドを接合する製造プロセスについて説明する。本実施形態によって作成される蛍光体ロッド70の形状や機能は第1実施形態及び第2実施形態と実質的に同じである。
第3実施形態に最適な蛍光体ロッド70について、図7A、図7Bで説明する。図7Aは、蛍光体ロッド70を構成すべく用意される第1ロッド部71と第2ロッド部72とを示す。以下、第1ロッド部71及び第2ロッド部72を、ロッド部71,72と称する事もある。各ロッド部71,72の構成材料は、第1及び第2実施形態と同じである。そして図7Bはこれら2本のロッド部71,72が接合されて蛍光体ロッド70が完成した状態を示す。2本のロッド部71,72を接合する方法としては、2本のロッド部71,72を密着させた状態で、蛍光体焼結プロセスを適用すればよい。これによって、接合が焼結によって行われるので、接着層を別途設ける必要がない。
図7Aに示されたように、各ロッド部71,72は、第1突出部と第2突出部としての突出部73をそれぞれの端部に備える。すなわち、突出部73のそれぞれは各ロッド部71,72の端部の斜面に対向する位置に設けられている。そして、2本のロッド部71,72を接合する際は、各ロッド部71,72の突出部73同士を密着させて焼結する。これによって、突出部73が接合部として機能することになる。なお、図面では突出部73が第1ロッド部71及び第2ロッド部72のそれぞれに設けられているが、2本のロッド部71,72のうち一方のロッド部のみに突出部73が設けられている形状としてもよい。
そして、図7Bに示されたように、第1ロッド部71の端部の斜面に第1反射膜77f1を設け、第2ロッド部72の端部の斜面に第2反射膜77f2を設ける。そして、これら二つの反射膜の間に第3反射膜77f3を設ける。さらに第2ロッド部72の他方の端部にミラーとして第4反射膜76fを設ける。これによって、蛍光体ロッド70は第1及び第2実施形態の蛍光体ロッド50,60と同等の機能を有することになる。さらに、蛍光体ロッド70に励起光を射出するLED光源を取り付けることで、光源装置として利用可能となる。
[第4実施形態]
本実施形態に係る蛍光体ロッド80を図8に示す。蛍光体ロッド80は、第1実施形態の第1ロッド部51及び第2ロッド部52と同様な第1ロッド部81及び第2ロッド部82を備える。これに加えて、本実施形態では第3ロッド部83が付加されていることを特徴とする。そのため、光源装置の全体構成の説明は省略する。以下、第1ロッド部81、第2ロッド部82、及び第3ロッド部83を、ロッド部81,82,83と称する事もある。
第3ロッド部83は、第1ロッド部81および第2ロッド部82と同様、四角柱状の形状を有する。
第1ロッド部81及び第2ロッド部82と同様に、第3ロッド部83にはLED光源から射出された励起光が入射する。第3ロッドは励起光を490〜750nmの黄色波長帯に変換する蛍光体を含む。すなわち、第3ロッド部83は、第1ロッド部81および第2ロッド部82と同様の蛍光体を含み、黄色の蛍光を射出する。
なお、励起光を射出するLED光源は、各ロッド部81,82,83の側面に対向する位置に設けられている。そして、各ロッド部81,82,83の端部の斜面に対向するように反射膜85f1〜85f4が設けられている。また、第3ロッド部83の端部にミラー86が設けられる点や、第1ロッド部の端面81aから蛍光KYが放出される点などは第1実施形態と同様である。
そして、第3ロッド部83で発光した蛍光は、各ロッド部の端部の斜面に設けられた反射膜85f1,85f2によって反射され、第2ロッド部82に伝播する。つまり、本形態ではロッド部の本数が2本から3本に増えただけで、光の伝播については、第1実施形態と同じである。
第4実施形態においても、小型の光源装置を実現できる、エテンデューが小さい光源装置を実現できる、等の第1実施形態と同様の効果が得られる。
特に本実施形態の場合、蛍光を射出する3本のロッド部81,82,83が並列配置されているので、3本のロッド部を直列配置した場合に比べ、光源装置の長手方向の寸法を約1/3にすることができる。
また、本実施形態の蛍光体ロッド80を用いた光源装置では、第1実施形態の光源装置に比べてさらに低いエテンデューのもとで同じ輝度の蛍光を得ることができる。すなわち、ロッド部の数が増加したことにより、各ロッド部の断面積をさらに小さくしても同等の輝度の蛍光が射出されることになる。このため、第1実施形態と比べてもさらなるエテンデューの低下を実現することが可能である。
上記実施形態においては、透過型の液晶プロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型の液晶プロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過する形態であることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射する形態であることを意味する。
上記実施形態において、3つの液晶パネルを用いたプロジェクターの例を挙げたが、本発明は、1つの液晶ライトバルブのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限定されない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…光源装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学装置、35…光源、51,61,71,81…第1ロッド部、52,62,72,82…第2ロッド部、83…第3ロッド部、KY…蛍光。

Claims (8)

  1. 励起光を射出する光源と、
    蛍光体を含み、前記励起光が入射することによって蛍光を発光する第1ロッド部と、
    前記第1ロッド部に対して並列に位置し、蛍光体を含み、前記励起光が入射することに
    よって蛍光を発光する第2ロッド部と、
    前記第1ロッド部の端部に形成された斜面に対向するように設けられた第1反射膜と、
    前記第2ロッド部の端部に形成された斜面に対向するように設けられた第2反射膜と、
    を備え、
    前記励起光が前記第1ロッド部及び第2ロッド部に入射することで、前記第1ロッド部
    及び前記第2ロッド部で蛍光が発光し、前記第1ロッド部に設けられた光射出面から前記
    蛍光が放出され
    前記第1ロッド部と前記第2ロッド部とが一体成型されていることを特徴とする光源装
    置。
  2. 前記光射出面は、前記第1ロッド部における前記端部とは反対側に位置する端面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 励起光を射出する光源と、
    蛍光体を含み、前記励起光が入射することによって蛍光を発光する第1ロッド部と、
    前記第1ロッド部に対して並列に位置し、蛍光体を含み、前記励起光が入射することに
    よって蛍光を発光する第2ロッド部と、
    前記第1ロッド部の端部に形成された斜面に対向するように設けられた第1反射膜と、
    前記第2ロッド部の端部に形成された斜面に対向するように設けられた第2反射膜と、
    を備え、
    前記励起光が前記第1ロッド部及び第2ロッド部に入射することで、前記第1ロッド部
    及び前記第2ロッド部で蛍光が発光し、前記第1ロッド部に設けられた光射出面から前記
    蛍光が放出され、
    前記第1ロッド部と前記第2ロッド部との間に設けられ、前記第1ロッド部と前記第2
    ロッド部とを接合する接合部を備え、
    前記接合部は蛍光体を含むプレート部材であることを特徴とする光源装置。
  4. 第2ロッド部の前記端部とは反対側に位置する端面に対向するように設けられた第3反
    射膜を備える請求項1に記載の光源装置。
  5. 前記第1ロッド部の光射出面に対向するように設けられ、光入射端面と光射出端面とを
    有し、前記光射出端面における拡散角を前記光入射端面における拡散角よりも小さくする
    角度変換素子を備えた、請求項1に記載の光源装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えた、プロジェク
    ター。
  7. 蛍光体を含む第1ロッド部と、
    蛍光体を含む第2ロッド部と、
    前記第1ロッド部の端部に形成された第1斜面と、
    前記第ロッド部の端部に形成された第2斜面と、
    前記第1ロッド部の端部と前記第2ロッド部の端部との間に設けられ、前記第1ロッド
    部の端部と前記第2ロッド部の端部とを接合する接合部とを備え、
    前記接合部は蛍光体を含むプレート部材であることを特徴とする蛍光体ロッド。
  8. 蛍光体を含む第1ロッド部と、
    蛍光体を含む第2ロッド部と、
    前記第1ロッド部の端部に形成された第1斜面と、
    前記第2ロッド部の端部に形成された第2斜面と、
    前記第1ロッド部の端部において、前記第1斜面と対向する位置に設けられた第1突出
    部と、を備え、
    前記第1ロッド部と前記第2ロッド部とが一体成型されていることを特徴とする蛍光体
    ロッド。
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