JP6887664B2 - 成形板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、焼成して屋根材、壁材等として使用可能な成形板の製造方法に関する。
下記特許文献1には、屋根材、壁材等として使用可能な押出成形により形成された成形板が開示されている。この成形板1は、図24のように、粘性体の押出成形の押出方向に沿って中空孔4を複数個備える。その成形板1が焼成されて陶板とされ、その陶板が押出方向に複数隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、隣接する陶板同士の板面の高さ位置が段違いとならないように、陶板は、押出方向の前後端部に段部2を形成している。段部2は、重なり部分で上面側となる陶板の下面に、重なり部分で下面側となる陶板を受け入れる形状とされ、段部2において中空孔4が閉塞されている。
段部2は、押出成形され、所定の大きさに切断された成形板1をプレス機(図示略)にセットし、段部2に対応する部分を上下型(図示略)により押し潰すことにより形成されている。
特開2015−200122号公報
このようにプレス成形された成形板1の段部2は、段部2がプレス機の上下型に倣った綺麗な形状とならないことが多い。即ち、図24、25のように、段部2の成形板1本体との境界壁面3は、段部2の上面に垂直な面とならず、段部2側に膨らみ、その膨らみ具合が場所によって一定しない。そのため、陶板として隣接するもの同士が段部2で部分的に重ね合わされたとき、段部同士が予定どおりに重ならず、境界壁面3部分に隙間ができてしまう問題が生じる。このような隙間は、陶板を屋根材、外壁材として使用する場合、雨漏れの原因となる恐れがあった。その問題を回避するため、別途防水処理を施す必要が生じてしまう。
このような問題に鑑み本発明の課題は、中空孔を備える成形板をプレス成形して段部を形成する成形板の製造方法において、プレス成形時に移動する粘性体量を抑制することにより、段部がプレス機の型に倣った形状から変形するのを抑制することにある。
第1発明は、互いに並列な複数本の中空孔を内部に有し、粘性体から成る板状の成形板を形成する第1工程と、前記各中空孔の端部に対応する成形板の端部をプレスにて部分的に押し潰して段部を形成する第2工程とを備える成形板の製造方法である。そして、前記第2工程の前に、前記成形板の端部で前記段部に対応する部位の粘性体を除去する第3工程を備え、該第3工程では、該第3工程の前の時点において、前記成形板の端部で前記段部に対応する部位の粘性体量をAとし、前記成形板の端部に前記段部を形成するために必要な粘性体量をBとし、前記各中空孔の端部を閉塞するために必要な粘性体量をCとしたとき、A−(B+C)に相当する量の粘性体を除去する。
第1発明において、成形板を形成する粘性体としては、屋根瓦用粘土、磁器用粘土等各種のものが使用できる。段部は、端部のうち一端側にのみ設けても良いし、両端側に設けても良い。段部は、成形板が焼成されて陶板とされ、複数枚の陶板を部分的に重ねて並べる際に、並べた陶板間で板面に段差が生じないように段差を吸収する機能を達成するものとすることができる。段部を段差吸収機能を果たすように設ける場合で、段部を端部の一端側のみに設ける場合は、段部の段差が成形板の板厚と等しくされる。また、段部を端部の両端側に設ける場合は、段部の段差が各端部で成形板の板厚の半分ずつとされる。なお、段部は、段差吸収のためのものに限定されない。
第1発明によれば、成形板の端部をプレスして段部を形成する前に、段部に相当する部位の粘性体を除去する。このとき、段部を形成するために必要な粘性体量B、並びに中空孔の端部を閉塞するために必要な粘性体量Cを合わせた量以外の余分となる量の粘性体が予め除去される。そのため、成形板の端部に段部を形成する際に、余分な粘性体が段部の周りに流れることが抑制される。その結果、段部がプレス機の型に倣った形状から変形するのを抑制することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記第2工程の後、負圧吸引装置にて前記成形板を吸引して移送する第4工程を備え、前記負圧吸引装置は、前記段部に対応する部位にトリミング部材を備え、前記第4工程において前記成形板を移送するとき、前記トリミング部材を前記段部に嵌り込ませて、前記成形板における前記段部の形成により形成された境界壁面に残る余分な粘性体を除去して前記境界壁面の凹凸をならす。
第2発明によれば、段部を形成した成形板を移送するために負圧吸引装置で吸引する際、トリミング部材により段部の境界壁面の余分な粘性体が除去される。そのため、プレスによる段部の形成のみでは綺麗に成形できない境界壁面を綺麗にならすことができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記第2工程の後、前記成形板における前記段部の形成により形成された境界壁面を削るように、前記中空孔と交差する方向に沿ってカッタを摺動させて前記境界壁面に残る余分な粘性体を除去して前記境界壁面の凹凸をならす。
第3発明によれば、成形板の端部に段部が形成された後、段部の境界壁面の余分な粘性体がカッタにより削り取られる。そのため、プレスによる段部の形成のみでは綺麗に成形できない境界壁面を綺麗にならすことができる。
第4発明は、上記第1〜第3発明のいずれかにおいて、前記第2工程では、前記成形板の端部に前記段部を形成するように変形する以外に前記成形板の変形を抑制するように各方向を型で被っており、前記第2工程では、前記成形板の前記段部が形成される端部に対し交差する側端部に沿って板面を線状に押圧して、前記側端部の粘性体を対向する型に向けて移動する。
成形板を形成する際には、段部以外の部位で成形板が変形しないように各方面を型で被っているが、型と成形板との間には僅かな隙間が存在する。段部形成のため、成形板の端部が押圧されると、段部の周りでは、型との隙間に粘性体が移動する。そのため、成形板の段部が形成される端部に対し交差する側端部が湾曲する変形が生じる。第4発明によれば、側端部に沿って成形板の板面が線状に押圧され、成形板の板面側の粘性体が対向する型面に向けて移動される。それにより、側端面の湾曲が矯正される。
第5発明は、一つの方向であるX方向に沿って複数個の中空孔を備えた陶板であって、前記X方向に複数の陶板が隣接し、且つ前記X方向の前後となる前後端部が部分的に重ね合わされた状態で、その前後端部の重なり部分で上面側に位置する上面側部位は、その下面側の粘土量が少ないことにより板厚が薄くされて段部が形成されており、また、前記前後端部の重なり部分で下面側に位置する下面側部位は、その上面側の粘土量が少ないことにより板厚が薄くされて段部が形成されており、前記上面側部位及び前記下面側部位の各段部において前記中空孔の両端が閉塞されている。また、前記X方向と交差するY方向の両側端部に形成され、該Y方向に複数の陶板が隣接し、且つ前記Y方向の前後となる前後端部が部分的に重ね合わされた状態で、その重なり部分で隣接する陶板同士が互いに機械的に結合されて、板面に沿って前記Y方向に引き離されるのを阻止するように、重なり部分で下面側となる陶板の板面に凸部を、また、重なり部分で上面側となる陶板の板面に前記凸部に嵌合する凹部を備え、前記凸部の前記Y方向の端部側で、前記X方向に沿って板面を窪ませる溝が形成されている。
第5発明によれば、凸部の端部側に溝が形成されている。そのため、Y方向に部分的に重ね合されて複数の陶板が隣接配置されて屋根材、壁材として使用されたとき、重なり部分で下面側となる陶版の凸部の端部側に雨水が浸入したとしても、その雨水は、溝に沿って陶板の下面側部位上に流れ、隣接する陶版同士の隙間に流れ込むことが抑制される。
本発明により成形板及び陶板を製造する方法の一例を示すフローチャートである。 上記製造方法における押出成形工程及び切断工程の一例を示す斜視図である。 上記切断工程の一例を説明する成形板の側面図である。 上記切断工程の別例を説明する成形板の側面図である。 上記製造方法におけるプレス成形工程のプレス機の一例を示す正面図である。 上記プレス機の動作状態を示す正面図である。 上記プレス機における下型の側面図である。 上記プレス機における下型の平面図である。 上記プレス機における上型の側面図である。 上記プレス機における上型の下面図である。 上記プレス機における制御回路部分のブロック図である。 上記プレス機における制御回路の制御フローチャートである。 プレス成形工程における成形板の変形を説明する説明図である。 図13のXIV−XIV線断面矢視図である。 上記製造方法における搬出工程の負圧吸引装置を示す拡大断面図である。 上記製造方法における搬出工程で使用されるカッタを示す拡大断面図である。 上記製造方法における押出成形工程で押し出される成形板の斜視図である。 上記押出成形工程で押し出される成形板の押出形状を示す断面図である。 上記製造方法にて製造される成形板の一例の表面側斜視図である。 図19と同様の成形板の裏面側斜視図である。 図19と同様の成形板を焼成して陶板として縦壁に上下左右に4枚並べた状態を示す正面図である。 図21と同様の陶板を上下左右に重ね合わせた状態を示す下面図である。 図22のXXIII−XXIII線断面矢視図である。 本発明の従来技術を説明する成形板の平面図である。 図24のXXV−XXV線断面矢視拡大図である。
図1は、本発明に係る成形板の製造方法の一例を示す。最初に押出成形工程にて粘土(本発明における粘性体に相当)を押出成形することにより、本発明の成形板の基となる押出成形板を形成する。押出成形工程は、本発明における第1工程に相当する。押出成形板は、次の切断工程にて切断されて一枚ずつの成形板とされる。切断された成形板は、搬入工程にてプレス機に搬入され、プレス成形工程にて段部が形成される。プレス成形工程は、本発明における第2工程に相当する。プレス成形を終え完成した成形板は、搬出工程にてプレス機から搬出されて焼成工程にて焼成され、陶板とされる。
図17は、押出成形にて形成される押出成形板10の一例を示す。また、図18は、その断面形状を示す。図17、18では、成形板10の各方向を矢印で示している。前端、後端で示す方向が粘土の押出方向であり、この押出方向を、以下の説明では、X方向と言い、X方向に対して直交する左側端、右側端で示す方向をY方向と言う。また、成形板10の表裏面に直交する方向を上下方向と言う。方向に関する記述は、これらの方向を基準として行うものとする。
成形板10には、X方向に沿って複数個の中空孔23が形成されており、成形板10の左側端部には、板面に凸部11が突出して形成され、凸部11の端部側に第1溝26が板面に形成されている。また、成形板10の右側端部には、裏面を削られて凹部12が形成され、その凹部12の右側端は突片部14とされ、左側端は係合部13とされている。突片部14は、成形板10の下方に向けて突出形成され、係合部13は、凹部12内で突片部14に向けて突出形成されている。
図19、20は、プレス成形工程にて形成される成形板(焼成後は陶板となる)10の一例を示す。図19は成形板10の表面10A側を示し、図20は成形板10の裏面10B側を示す。図19、20では、図17、18と同様、成形板10の各方向を矢印で示し、方向に関する記述は、これらの方向を基準として行うものとする。
図19の紙面表側は陶板10の表面10Aであり、図20の紙面表側は陶板10の裏面10Bである。図19の紙面に向かって左右方向の端部は押出方向の前後端部であり、左側は陶板10の後端部10Cである。また、図19の紙面に向かって右側は陶板10の前端部10Dである。図19の紙面に向かって上下方向の端部はY方向の両側端部であり、上側は陶板10の左側端部10Eである。また、図19の紙面に向かって下側は陶板10の右側端部10Fである。後端部10Cと左側端部10Eとによって形成される角部は第1角部10Gであり、左側端部10Eと前端部10Dとによって形成される角部は第2角部10Hであり、後端部10Cと右側端部10Fとによって形成される角部は第3角部10Jである。
陶板10の左側端部10Eには、表面10A側に突出し、X方向に沿って延びる凸部11が一体に設けられ、凸部11の左側端側には、凸部11と平行に第1溝26及び第2溝27が形成されている。陶板10の右側端部10Fには、裏面10B側に凹部12、突片部14及び係合部13を備える。
図19のように、左側端部10Eの凸部11より更に端部側には貫通孔22が設けられている。この貫通孔22は、成形板10が焼成され、陶板10とされた後に孔明機(図示略)により穿設される。貫通孔22はX方向に分散して2個設けられている。各貫通孔22にはそれぞれネジ(図示略)が挿入されて、それらのネジによりそれぞれ金具24が陶板10の左側端部10E上に固定される。また、貫通孔22を通してネジは陶板10を貫通して屋根等のベース材(図示略)にねじ込まれ、陶板10をベース材に固定する。各金具24は、図23に示すように、断面J字形状とされており、Y方向に複数の陶板10が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、右側端部10Fの凹部12に形成された係合部13に金具24が係合する。この係合により、Y方向に隣接された陶板10が板面に沿ってY方向に重なり量が増大するのを阻止すると共に、陶板10同士が上下方向に離間するのを阻止するようにされている。
陶板10の後端部10Cには、表面10A側から粘土を押し潰されて段部とされた下面側部位16(本発明における段部に相当)を備え、陶板10の前端部10Dには、裏面10B側から粘土を押し潰されて段部とされた上面側部位17(本発明における段部に相当)を備えている。従って、下面側部位16及び上面側部位17は、上下方向の粘土量が少なくされて板厚を薄くされている。ここで、下面側部位16の上面側には、上面側に向けて突出し、Y方向に延びる第1の突条18を一体に備え、上面側部位17の下面側には、下面側に向けて突出し、Y方向に延びる第2の突条19を備える。また、下面側部位16の上面側で左側端には、上面側に向けて突出し、X方向に延びる堤部15を備える。第1の突条18と堤部15とは突出幅及び高さを互いに等しくされて端部同士で結合されている。なお、下面側部位16及び上面側部位17の形成時に粘土が押し潰されると、そこから押出される粘土は、成形板10のX方向に沿って形成されている中空孔23側に流れ、その粘土により中空孔23の両端が閉塞される。
粘土を押し潰して下面側部位16を形成するとき、下面側部位16の右側端部10F側の角部である第3角部10Jには、切欠が形成され、切欠部21が設けられている。
図21は、屋根、壁等に複数の陶板10を敷設する際の様子を示している。ここでは、4枚の陶板10がX、Y両方向に組み合わされ、相互に部分的に重ね合わされる際の様子を示しているが、4枚以上の陶板10の組み合わせについては、同じことの繰り返しとなる。
X方向に複数の陶板10が隣接する部分では、X方向の前後端部の上面側部位17と下面側部位16とが重ね合わされる。上面側部位17の下面側と、下面側部位16の上面側との間には、Y方向に連通する通路25が形成される(図22参照)。この通路25は、陶板10の表面10A上に付着して下面側部位16の上面に落ちた雨水を通す水路の機能を果たすものとなる。ここで、下面側部位16の上面側及び上面側部位17の下面側の突条18、19は、通路25を流れる雨水がX方向に隣接する陶板10同士間の隙間に漏れないように堤の機能を果たしている。
更に、Y方向に複数の陶板10が隣接する部分では、右側端部10Fの端部がカバー部位10aとなり、左側端部10Eの端部が被カバー部位10bとなって、カバー部位10aが、被カバー部位10bの上側に重ね合わされる。このとき、左側端部10Eの凸部11は、右側端部10Fの凹部12に嵌合し、その重なり部分で隣接する陶板10同士が互いに機械的に結合されて、板面に沿ってY方向に引き離されるのを阻止するようにされている。また、陶板10の第3角部10Jには、切欠部21が設けられている。そのため、図21にて左下の陶板10と右下の陶板10がX方向で互いに重ね合わされている状態で、右上の陶板10をY方向で重ね合わせるとき、左下の陶板10の凸部11に対して右上の陶板10の切欠部21が対応する位置となる。これにより、右上の陶板10の下面側部位16が左下の陶板10の凸部11に干渉してしまうことを回避している。なお、切欠部21における切欠のX方向の大きさは、下面側部位16の下面において、下面側部位16のX方向の寸法と実質同じされている。また、切欠部21における切欠のY方向の大きさは、下面側部位16が凸部11と干渉しない寸法で、且つ被カバー部位10bの上面側部位17の上面に重なることが可能な寸法とされている。
図23は、上述のようにX方向に2枚の陶板10が重ね合わされた状態で、更にY方向の上側に陶板10が重ね合わされた状態を示している。このとき、カバー部位10aを成す陶板10の第3角部10Jに切欠部21が設けられているため、被カバー部位10bを成す陶板10の凸部11は、カバー部位10aを成す陶板10の凹部12に嵌合することができる。また、被カバー部位10bを成す陶板10の被カバー部位10bに固定された金具24が、カバー部位10aを成す陶板10の係合部13に係合する。図23から明らかなように、カバー部位10aを成す陶板10の下面側部位16の右側端部10F側は、被カバー部位10bを成す陶板10の上面側部位17の上方に位置しており、下面側部位16上を流れる雨水は、カバー部位10aを成す陶板10の下面側部位16から被カバー部位10bを成す陶板10の上面側部位17に流されることになる。従って、下面側部位16上を流れる雨水がY方向に並べられた陶板10同士の隙間に浸入することは回避される。凸部11は、上面側部位17の表面側には設けられていないため上面側部位17に流された雨水が凸部11に流れを妨げられることはない。
以上の陶板10によれば、陶板10のX方向に複数の陶板10が並べられ、それらが部分的に重ね合わされたとき、重なり部分の上面側部位17と下面側部位16は、共に板厚を薄くされ、それらの間には、Y方向に連通する通路25が形成されている。そのため、陶板10を屋根材や外壁材として使用する場合、陶板10の表面10A側から雨水が通路25内に流入すると、通路25を通じて排水される。その際、下面側部位16には第1の突条18が設けられ、上面側部位17には第2の突条19が設けられているため、通路25に流入した雨水が、隣接する陶板10との隙間に浸み込むことが抑制される。また、下面側部位16の端部である第1角部10Gには堤部15が設けられ、堤部15が設けられた側が水平面に対して上側に位置するように陶板10を設置することにより、通路25に流入した雨水が陶板10の左側端部10E側に流れるのを抑制することができる。堤部15がない場合は、風圧の影響で、通路25に流入した雨水が陶板10の左側端部10E側に流れることがあるが、堤部15によりこの流れを止めることができる。従って、防水処理を別途設ける必要をなくすか簡略化することができる。
一方、陶板10のY方向に複数の陶板10が並べられ、それらが部分的に重ね合わされたとき、重なり部分における被カバー部位10bの凸部11を、カバー部位10aの凹部12に嵌合して、並べられた陶板10を互いに結合することができる。そのため、並べられた陶板10同士がY方向に離れないようにすることができる。しかもこのとき、第3角部10Jに切欠部21が設けられているため、被カバー部位10bの凸部11がカバー部位10aの下面側部位16と干渉してしまうことを防止することができる。
下面側部位16上を流れる雨水が、図21において右下に位置する陶板10の凸部11側に流れることもあり得る。しかし、その雨水は、第1溝26によって被カバー部位10bを成す陶板10の下面側部位16上に導かれる。従って、下面側部位16上を流れる雨水がY方向に並べられた陶板10同士の隙間に浸入することは回避される。第1溝26は、本発明における溝に相当する。
図2は、押出工程の具体例を示す。図17、18で説明した成形板10は、押出成形装置(図示略)の口金51から押し出されて形成される。押し出されてローラ列61上を送られる成形板10は、予め決めた長さで切断される。そのため、ローラ列61上の成形板10を横切るようにカッタ65を備えたスライダ62が配置されている。スライダ62は、ローラ列61の両側に配置されたガイドバー63、64に案内されて成形板10と共に移動するようにされており、その移動中にカッタ65をスライダ62に沿って移動させて成形板10を切断する。
カッタ65は、先端側が鈍角に屈曲された板状刃物であり、このカッタ65により、図3のように成形板10は切断される。切断された成形板10の切断形状は、先端部(図19、20のように成形された成形板10における後端部10Cに相当)が底面に対して垂直に切断され、先端側上面が傾斜面となるように切断されて傾斜カット部10Kを成す。このように、カッタ65により成形板10の端部を切断する工程は、本発明における第3工程に相当する。切断された成形板10は、プレス成形のためプレス機に搬入される。
図5〜12は、プレス成形工程の具体例を示す。各図中、図19、20の成形板10の方向に対応させて、矢印により各方向を示している。図19、20の各方向との対応関係は、X1=後端、X2=前端、Y1=左側端、Y2=右側端、Z1=上、Z2=下である。
プレス機100の基本構造は、従来公知のものであり、基盤F上で下型110に対して上型120を上下動可能としている。この場合、プレス機100の各動作部を駆動する駆動源としては電動モータ及び油圧式アクチュエータが用いられている。勿論、駆動源はこれらに限定されない。
下型110及び上型120は、成形板10の表面10A及び裏面10Bに接する面を備えている。そして、プレス機100内で上型120の上側には、上型移動手段として上型用モータ120A及びスライド120Bが設けられている。上型移動手段では、上型用モータ120Aによりスライド120Bを上下方向に移動させて、スライド120Bの下に結合された上型120を下型110に対して移動させている。下型110上には、成形板10をその裏面10Bを下にした状態で載せ、上型移動手段は、成形板10の表面10Aに上型120を当接させた状態に保持するように構成されている。図6は、成形板10を図示していないが、成形板10の表面10Aに上型120を当接させて保持したときの上型120の位置を示している。なお、下型110上への成形板10の載せ方は、成形板10の表面10Aを下に向けた載せ方でもよい。また、成形板10の表面10A及び裏面10Bの両方、又はいずれか一方に模様等の装飾を施したい場合は、下型110の上面及び上型120の下面の両方、又はいずれか一方に装飾用の型を取り付けることができる。
上型120のX1側端部には、第1押型130が上下(Z1−Z2方向)動自在に固定されている。第1押型130は、上型120及び下型110の間に挟まれた成形板10のX方向(X1−X2方向)の後端部10Cを、成形板10の表面10A側から押圧する。第1押型130の下面には、成形板10の下面側部位16の第1の突条18を成形するための溝130a、並びに堤部15を成形するための溝130bが形成されている。第1押型130は、油圧式アクチュエータを含んで構成された第1押圧手段150により押圧動作されている。第1押圧手段150は、上型120に固定されており、成形板10の表面10Aに上型120を当接させた状態で、第1押型130を成形板10の中空孔23の一部が潰されて中空孔23の一端部側が閉塞される位置まで押圧して停止させる。
また、下型110のX2側端部には、第2押型140が上下(Z1−Z2方向)動自在に固定されている。第2押型140は、上型120及び下型110の間に挟まれた成形板10のX方向(X1−X2方向)の前端部10Dを、成形板10の裏面10B側から押圧する。第2押型140の上面には、成形板10の上面側部位17の第2の突条19を成形するための溝が形成されている。第2押型140は、油圧式アクチュエータを含んで構成された第2押圧手段160により押圧動作されている。第2押圧手段160は、下型110に固定されており、成形板10の表面10Aに上型120を当接させた状態で、第2押型140を成形板10の中空孔23の一部が潰されて中空孔23の他端部側が閉塞される位置まで押圧して停止させる。
上型120のX1側端であり、且つY2側端である角部には、カッタ122が備えられている。カッタ122は、成形板10の後端部10Cであり、且つY方向(Y1−Y2方向)の右側端部10Fである成形板10の第3角部10Jを切り落とすものである。カッタ122のX2方向端は、第1押型130のX2方向端と一致されている。これにより、成形板10の第3角部10JのX方向(X1−X2方向)での大きさが、第1押型130により押し潰されて形成される下面側部位16のX方向(X1−X2方向)の寸法と実質同じとされる。
下型110のY1側端及びY2側端の側壁には、サック171及び172を成す板体が固定されている。サック171及び172は、成形板10を下型110上に載せる際の位置決めをするガイドとして機能する他、第1押型130及び第2押型140により成形板10を押圧加工する際に成形板10をY1、Y2方向から挟んで、成形板10に変形や歪みを生じないように支えている。また、上型120のX1側端及びX2側端の側壁には、サック173及び174を成す板体が固定されている。サック173は、第1押型130のX1側に位置し、サック174は、図6のように上型120が下型110に接近したとき、第2押型140のX2側に位置する。サック173及び174は、第1押型130及び第2押型140により成形板10を押圧加工する際に成形板10をX1、X2方向から挟んで、第1押型130及び第2押型140により押し潰される粘土がX1方向及びX2方向に押し出されないようにしている。なお、下型110、上型120に対するサック171〜174の固定は、上述した以外の組み合わせとすることも可能である。また、図5、6では、下型110、上型120を見易くするために、サック171、172の図示を省略している。
下型110の上面には、図8に示すように、凸部124がY2側端寄りで、X1−X2方向に沿って一体に備えられている。この凸部124は、下型110の上面に成形板10が載せられたとき、成形板10の凹部12に嵌合して、成形板10の成形中に凹部12が潰れないようにしている。また、上型120の下面には、図10に示すように、凹部123がY1側端寄りで、X1−X2方向に沿って一体に備えられている。この凹部123は、成形板10を下型110と上型120とで挟んで成形を行う際に、成形板10の凸部11を受け入れて成形板10の成形中に凸部11が潰れないようにしている。
上型120の下面には、凹部123のY1側に第1凸部120a及び第2凸部120bが凹部123と平行に設けられている。図14は、上型120により成形板10を成形する際の様子を示している。上述のように凹部123は、凸部11を受入れ、第1凸部120aは第1溝26に嵌合して、成形板10の成形中に第1溝26が変形しないようにしている。また、第2凸部120bは第2溝27を形成する。成形板10のY1側端部に第2溝27が形成されることにより、成形板10の成形中に成形板10の板面側の粘土をY1側に移動させている。図14において、成形板10のY1側端部が仮想線で示される位置から実線で示される位置へ移動される。この際の移動は、サック171により規制されている。このように、成形板10の板面側を線状に押圧してY1側に変形させることにより、図13で仮想線で示すように、成形板10の成形中に成形板10に生じる変形を抑制している。
具体的には、成形板10を下型110及び上型120の間に挟んで、下面側部位16及び上面側部位17を成形する際に、下面側部位16及び上面側部位17の周りの粘土が押されることにより、成形板10の下面側部位16及び上面側部位17の周りがY1側に拡がるように変形する。このような変形が生じないように、下面側部位16及び上面側部位17を成形する際、成形板10の四方はサック171〜174により囲まれているが、僅かな隙間はあるため、その隙間の分だけ上述のような変形が成形板10に生じる。それに対し、成形板10の成形中に成形板10の板面側に第2凸部120bにより第2溝27を形成することにより、図13の仮想線で示すように、成形板10のY1側端面がX方向の中央部で窪む変形に対して、成形板10の板面側の粘土をY1側に移動させて、成形板10の板面側における変形を抑制している。
図11は、プレス機100の制御系を示している。制御回路180には、起動スイッチ190からの信号が入力され、また、制御回路180は、上型用モータ120A、第1押型用アクチュエータ150A及び第2押型用アクチュエータ160Aに動作信号を出力している。制御回路180は、詳細構成は省略したが、シーケンス回路によって構成されている。但し、シーケンス回路と同様の制御機能をマイクロコンピュータによって実現するようにしてもよい。
図12は、制御回路180によって実現される制御内容を示している。起動スイッチ190により起動が指令されると、ステップS1では、成形板10が下型110上に移送完了したか否かが判定される。移送完了する前は、ステップS1は否定判断されて図12に示す処理は終了するが、移送が完了していてステップS1が肯定判断されると、ステップS2では、上型用モータ120Aを動作させて上型120を下型110に向けて下降させる。このとき、上型120は、下型110上に載せられた成形板10に当接した位置で停止され、その位置を保持される。
次のステップS3では、第1押型用アクチュエータ150A及び第2押型用アクチュエータ160Aに動作信号を出力して、第1押型130及び第2押型140を移動させる。その結果、成形板10の後端部10C及び前端部10Dが押圧成形される。このとき、第1押型130と第2押型140の移動に若干の時間差を持たせることが好ましい。それにより成形板10の後端部10C及び前端部10Dのうち、先に押圧成形される側により中空孔内に押し込まれる空気があっても、その空気を後に押圧成形される側から排出することができる。なお、時間差を持たせるための構成は、制御回路180により電気的に行うようにしてもよいし、第1押型用アクチュエータ150A又は第2押型用アクチュエータ160Aで機械的に行うようにしてもよい。
次のステップS4では、上型用モータ120A、第1押型用アクチュエータ150A及び第2押型用アクチュエータ160Aを初期位置に戻す信号を出力する。その結果、上型120、第1押型130及び第2押型140は初期位置に戻され、次の成形板10の成形に備える。
以上のプレス機100によれば、押出成形された成形板10に対して、下面側部位16及び上面側部位17を形成するに際し、成形板10の後端部10C及び前端部10Dにおいて、成形板10の表面10A側及び裏面10B側からそれぞれ第1押型130及び第2押型140により押圧する。その際、第1押型130及び第2押型140の押圧により成形板10の中空孔23の端部が閉塞される。そのため、中空孔23の端部を閉塞する工程を別途設ける必要がなく、生産性を高めることができる。また、第1押型130及び第2押型140により成形板10を押圧する際、成形板10の表面10A及び裏面10Bは、上型120及び下型110に当接している。そのため、第1押型130及び第2押型140により下面側部位16及び上面側部位17を形成する際に、成形板10に変形や歪みが生じるのを抑制することができる。しかも、成形板10の表面10A及び裏面10Bを上型120及び下型110に当接させた後に、第1押型130及び第2押型140により成形板10を押圧するため、第1押型130及び第2押型140により成形板10を押圧する際に、余分な空気が中空孔23内に入って、本来の容積以上の空気が中空孔23内に入ることにより成形後に中空孔23の容積が膨らむことが抑制される。そのため、成形板10の中空孔23部に変形や歪みが生じるのを抑制することができる。
プレス機100にて成形される成形板10は、図3のように傾斜カット部10Kを成す形状とされている。傾斜カット部10Kは、段部を成す下面側部位16が形成される部位に対応している。そのため、当該部位が第1押型130により押圧されて下面側部位16が形成される際、粘土が中空孔23を閉塞するように移動するが、この粘土は当該部位がカットされた分だけ少ないため、図24、25のように、境界壁面20に粘土の移動に伴う膨らみが形成されることを抑制することができる。即ち、粘土のカットが行われない場合は、図3のように、第1押型130により押圧される粘土量はAとなり、段部を成す下面側部位16が形成するために必要な粘土量はBとなる。A−Bの量の粘土は、中空孔23を埋めるように移動することになる。中空孔23を埋めるために必要な粘土量はCであるにも関わらず、A−Bの粘土量はCより多いため、境界壁面20が下面側部位16側へ膨らむひずみが生じてしまう。
これに対し、成形板10に傾斜カット部10Kを形成した場合は、第1押型130により押圧される粘土量はAより少なくされているため、中空孔23を埋めるように移動する粘土量が少なくなって境界壁面20が下面側部位16側へ膨らむひずみが抑制される。従って、成形板10に傾斜カット部10Kを形成することによりカットされる粘土量は、A−(B+C)とすることが望ましい。
図3では、下面側部位16が形成される部位について説明したが、上面側部位17が形成される部位についても、下面側部位16と上面側部位17の配置が上下で違うのみで考え方は全く同様である。従って、上面側部位17が形成される部位についても、成形板10の前端部に傾斜カット部10Kを形成することにより上面側部位17の境界壁面が上面側部位17側へ膨らむひずみが抑制される。
図4は、成形板10の端部の粘土量のカットを溝カット部10Lにより行う例を示す。この例は、図3の例に比べてカット形状が相違するのみで、粘土のカット量を同一とすることにより図3において説明した例と全く同様の作用効果を達成することができる。
図15は、プレス成形工程の後の搬出工程の一例を示す。ここでは、成形板10の搬出は、負圧吸引装置70により行う。負圧吸引装置70は、成形板10の表面10Aに対応する面積を持って形成された本体71に多数の負圧通路73が形成されており、この負圧通路73に負圧を供給するように、本体71の上面に負圧室72が形成されている。本体71の下面で成形板10の表面10Aと対向する部分には、スポンジ74が貼り付けられている。負圧室72に負圧が供給されると、本体71の下面と成形板10の表面10Aとの間で、スポンジ74は負圧となり、この状態で本体71を持ち上げることにより成形板10をプレス機100から持ち上げて搬出することができる。このように、負圧吸引装置70により成形板10をプレス機100から持ち上げて搬出する工程は、本発明における第4工程に相当する。
本体71の下面で、成形板の下面側部位16に対向する部分には、下面側部位16の上面に対応する大きさのトリミング部材75が固定されている。トリミング部材75は、負圧吸引装置70が成形板10を吸引して持ち上げる際に下面側部位16の上面に当接される。そのとき、トリミング部材75の端部が成形板10の境界壁面20上を摺接する。そのため、境界壁面20に20aで示すように膨らみが残っていても、トリミング部材75の端部が摺接することにより膨らみが除去される。
図16は、プレス成形工程から搬出された後の成形板10に対してトリミング処理を施す例を示す。ここで、トリミング処理は、成形板10の境界壁面20にカッタ80の刃を当てることにより行う。そのため、カッタ80は、カッタ支持体83により支持され、支持板81に対してスライダ82により摺動自在とされている。即ち、カッタ80の刃が成形板10の境界壁面20に当たるように、成形板10の上に支持板81を載せ、スライダ82に沿ってカッタ80を摺動することにより境界壁面20に20aで示すように残っている膨らみが除去される。
以上のように、トリミング部材75及びカッタ80により境界壁面20の膨らみを除去することにより、境界壁面20を綺麗にすることができる。その結果、陶板10を並べて屋根材や壁材として使用するとき、陶板10同士の重なり部分を隙間なく連続させることができ、雨漏れ対策を不要とすることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、陶板10は屋根材、外壁材の他、建物等の内壁材等として使用することもできる。
10 成形板(押出成形板、陶板)
10A 表面
10B 裏面
10C 後端部
10D 前端部
10E 左側端部
10F 右側端部
10G 第1角部
10H 第2角部
10J 第3角部
10K 傾斜カット部
10L 溝カット部
10a カバー部位
10b 被カバー部位
11 凸部
12 凹部
13 係合部
14 突片部
15 堤部
16 下面側部位(段部)
17 上面側部位(段部)
18 第1の突条
19 第2の突条
20、20a 境界壁面
21 切欠部
22 貫通孔
23 中空孔
24 金具
25 通路
26 第1溝
27 第2溝
51 口金
61 ローラ列
62 スライダ
63、64 ガイドバー
65 カッタ
70 負圧吸引装置
71 本体
72 負圧室
73 負圧通路
74 スポンジ
75 トリミング部材
80 カッタ
81 支持板
82 スライダ
83 カッタ支持体
100 プレス機
110 下型
120 上型
120A 上型用モータ
120B スライド
120a 第1凸部
120b 第2凸部
122 カッタ
123 凹部
124 凸部
130 第1押型
130a、130b 溝
140 第2押型
150 第1押圧手段
150A 第1押型用アクチュエータ
160 第2押圧手段
160A 第2押型用アクチュエータ
171、172、173、174 サック
180 制御回路
190 起動スイッチ

Claims (4)

  1. 互いに並列な複数本の中空孔を内部に有し、粘性体から成る板状の成形板を形成する第1工程と、
    前記各中空孔の端部に対応する成形板の端部をプレスにて部分的に押し潰して段部を形成する第2工程とを備える成形板の製造方法であって、
    前記第2工程の前に、前記成形板の端部で前記段部に対応する部位の粘性体を除去する第3工程を備え、
    該第3工程では、
    該第3工程の前の時点において、前記成形板の端部で前記段部に対応する部位の粘性体量をAとし、
    前記成形板の端部に前記段部を形成するために必要な粘性体量をBとし、
    前記各中空孔の端部を閉塞するために必要な粘性体量をCとしたとき、
    A−(B+C)に相当する量の粘性体を除去する成形板の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記第2工程の後、負圧吸引装置にて前記成形板を吸引して移送する第4工程を備え、
    前記負圧吸引装置は、前記段部に対応する部位にトリミング部材を備え、前記第4工程において前記成形板を移送するとき、前記トリミング部材を前記段部に嵌り込ませて、前記成形板における前記段部の形成により形成された境界壁面に残る余分な粘性体を除去して前記境界壁面の凹凸をならす成形板の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第2工程の後、前記成形板における前記段部の形成により形成された境界壁面を削るように、前記中空孔と交差する方向に沿ってカッタを摺動させて前記境界壁面に残る余分な粘性体を除去して前記境界壁面の凹凸をならす成形板の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記第2工程では、前記成形板の端部に前記段部を形成するように変形する以外に前記成形板の変形を抑制するように各方向を型で被っており、
    前記第2工程では、前記成形板の前記段部が形成される端部に対し交差する側端部に沿って板面を線状に押圧して、前記側端部の粘性体を対向する型に向けて移動する成形板の製造方法。
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