JP6887602B2 - 試掘装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試掘装置に関し、例えば、地下埋設物の損傷防止技術に関するものである。
掘削工事対象の地中に、通信線、電力線、水道管またはガス管、およびその保護管等のような地下埋設物の存在が予想される場合には、掘削工事に先立って地盤を試験的に掘削する、いわゆる試掘作業が実施されている。この試掘作業においては、作業者がスコップ等を用いて人力で掘削を行い、地下埋設物の種類、大きさ、埋設位置(平面位置および深度)、規格および構造等を目視で確認している。
なお、試掘に関する技術については、例えば、特許文献1に記載があり、地下埋設物に損傷を与えることなく地山を掘削するために、地山を非接触で掘削する非接触掘削手段と、掘削土砂を吸引搬送する吸引搬送手段とを備える掘削装置が開示されている。
特開2006−193912号公報
ところで、掘削対象となる地盤が普通土層の場合は、人力掘削による試掘作業が可能であるが、掘削対象が強固に固結した層または固結層と普通土との複合層等のように硬い土層の場合は、人力掘削を採用すると作業負担が大きくなってしまうので、電動ピックやブレーカー等のような機械式の掘削機を使用せざるを得ない。
しかし、機械式の掘削機を使用する場合、地下埋設物に大きな損傷を与えてしまうおそれがあるので、地下埋設物を損傷させないように注意深く試掘作業を進めなければならず、円滑な工事施工の妨げになっている。このため、試掘作業においては、如何にして、地下埋設物に損傷を与えることなく効率的に作業を実施するかが重要な課題となっている。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、その目的は、試掘作業において、地下埋設物に損傷を与えることなく効率的に作業を実施することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の試掘装置は、試掘用ロッドと、前記試掘用ロッドを回転駆動する駆動手段と、を備え、前記試掘用ロッドは、前記駆動手段に連結されて回転駆動の中心となる駆動軸と、前記駆動軸の先端部に装着されて掘削対象を掘削する掘削部材と、前記駆動軸の外周において前記掘削部材の後方に同一方向に旋回した状態で設けられた螺旋羽根と、前記掘削部材の先端部よりも前記掘削対象側に先端部が位置し、かつ、前記螺旋羽根の全体または一部が露出されるように後端部が位置した状態で設けられ、前記掘削部材の全体または一部を取り囲むように筒状に形成された囲繞部材と、先端部が前記囲繞部材に接合されるとともに前記螺旋羽根が露出した状態で前記囲繞部材を支持する支持棒を備え、前記囲繞部材が前記駆動軸の回転に追従してつれ回りすることを許容するとともに、前記囲繞部材が前記駆動軸の軸方向に沿って移動することを許容するように前記駆動軸に係合された状態で前記囲繞部材を支持する支持部材と、を備え、前記囲繞部材は、地盤掘削時には前記駆動軸の回転に追従してつれ回りし、地下埋設物に接触すると回転速度が遅くなる、ことを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明の試掘装置は、上記請求項1記載の発明において、前記試掘用ロッドに接続されて回転駆動中の前記試掘用ロッドの空気流通孔に空気を供給する空気供給部と、前記駆動軸および前記掘削部材に連通した状態で設けられた前記空気流通孔と、前記空気流通孔に連通した状態で前記掘削部材の先端面に開口され、前記駆動軸に接続された前記空気供給部から前記空気流通孔を通じて供給された空気を前記掘削部材の先端面から噴射する空気噴射口と、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明の試掘装置は、上記請求項2記載の発明において、前記空気噴射口として、前記掘削部材の先端面の対向正面に向かって空気を吹き付ける第1の空気噴射口と、前記囲繞部材の内周壁に向かって空気を吹き付ける第2の空気噴射口との一方または両方を設けたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明の試掘装置は、上記請求項2または3記載の発明において、前記駆動手段が空圧式のモータであることを特徴とする。
本発明によれば、試掘作業において地下埋設物に損傷を与えることなく効率的に作業を実施することが可能になる。
(a)は本発明の一実施の形態に係る試掘装置の一例の全体構成図、(b)は図1(a)の試掘装置を構成する試掘用ロッドの軸方向に沿った概略断面図、(c)は図1(b)の試掘用ロッドの先端部の概略拡大断面図である。 (a)は図1の試掘装置を構成する試掘用ロッドの先端部の側面図、(b)は図2(a)の試掘用ロッドの先端一部を破断して示した側面図、(c)は図2(a)の試掘用ロッドのガード管およびガード管支持部材の側面図である。 (a)は図2(a)を下方から見た場合の試掘用ロッドの先端部の側面図、(b)は図3(a)の試掘用ロッドの先端一部を破断して示した側面図、(c)は図3(a)の試掘用ロッドのガード管支持部材の平面図、(d)は図3(a)の試掘用ロッドのガード管およびガード管支持部材の側面図である。 (a)は図2(a)の試掘用ロッドの先端部を拡大しガード管を破断して示した要部拡大側面図、(b)は図4(a)の試掘用ロッドの先端部を右側から見た平面図、(c)は図3(a)の試掘用ロッドの先端部を拡大しガード管を破断して示した要部拡大側面図、(d)は図4(c)の試掘用ロッドの先端部を右側から見た平面図である。 (a)は地盤の掘削中における試掘装置の概略要部断面図、(b)は図5(a)の試掘装置の要部拡大断面図、(c)は地中埋設物に接触した状態の試掘用ドリルの概略要部断面図、(d)は試掘用ドリルを地盤から抜き取るときの試掘用ドリルの概略要部断面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施の形態に係る試掘装置の構成例について図1〜4を参照して説明する。図1(a)は本実施の形態に係る試掘装置の一例の全体構成図、図1(b)は図1(a)の試掘装置を構成する試掘用ロッドの軸方向に沿った概略断面図、図1(c)は図1(b)の試掘用ロッドの先端部の概略拡大断面図、図2(a)は図1の試掘装置を構成する試掘用ロッドの先端部の側面図、図2(b)は図2(a)の試掘用ロッドの先端一部を破断して示した側面図、図2(c)は図2(a)の試掘用ロッドのガード管およびガード管支持部材の側面図、図3(a)は図2(a)を下方から見た場合の試掘用ロッドの先端部の側面図、図3(b)は図3(a)の試掘用ロッドの先端一部を破断して示した側面図、図3(c)は図3(a)の試掘用ロッドのガード管支持部材の平面図、図3(d)は図3(a)の試掘用ロッドのガード管およびガード管支持部材の側面図、図4(a)は図2(a)の試掘用ロッドの先端部を拡大しガード管を破断して示した要部拡大側面図、図4(b)は図4(a)の試掘用ロッドの先端部を右側から見た平面図、図4(c)は図3(a)の試掘用ロッドの先端部を拡大しガード管を破断して示した要部拡大側面図、図4(d)は図4(c)の試掘用ロッドの先端部を右側から見た平面図である。
図1(a)に示す本実施の形態の試掘用ドリル1は、例えば、地盤の掘削施工に先立って、地中に埋設されている地下埋設物の情報(種類、大きさ、平面位置、深度,規格および構造等)を目視確認するために地盤を試験的に人力掘削する際に用いる小型の試掘装置であり、試掘機本体2と、試掘用ロッド3と、スイベル(空気供給部)4とを備えている。
試掘機本体2は、試掘用ロッド3を回転駆動するためのモータ(駆動手段)を内蔵している。この試掘機本体2内のモータは、例えば、圧縮空気で駆動する空圧式のモータによって構成されている。ただし、試掘機本体2のモータは、空圧式のモータに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、油圧式や電動式のモータを用いても良い。
また、試掘機本体2には、空気供給部2Sが機械的に接続されている。この空気供給部2Sは、試掘機本体2内のモータと機械的に接続されているとともに、分配装置5を介して圧縮空気供給用のコンプレッサ6と機械的に接続される。これにより、コンプレッサ6から分配装置5を介して送られた圧縮空気は、空気供給部2Sの調整バルブ2Svおよび配管2Stを順に介して試掘機本体2内のモータに供給されるようになっている。空気供給部2Sの調整バルブ2Svは、試掘機本体2のモータに供給する圧縮空気の流量や圧力を調整するバルブであり、例えば、ボールバルブによって構成されている。なお、分配装置5は、コンプレッサ6から送られた圧縮空気を、試掘機本体2のモータと、試掘用ロッド3とに分けて供給するための装置である。
また、試掘機本体2の両側面(紙面に沿う両側面)には、一対の把持部2gが設けられている。この一対の把持部2gは、作業者が試掘用ドリル1を手で持つことができるように、例えば、枠状に形成されている。なお、特に限定されるものではないが、試掘用ドリル1の軸方向の全長は、例えば、1117mm、試掘機本体2の軸方向の全長は、例えば、275mmである。
試掘用ロッド3は、掘削対象の地盤を試掘するための掘削用鋼棒であり、駆動軸3sと、ビット(掘削部材)3bと、空気流通孔3hと、ガード管(囲繞部材)3gと、ガード管支持部材(支持部材)3Uとを備えている。
図1(a),(b)に示すように、駆動軸3sは、試掘用ロッド3の回転駆動の中心となり試掘用ロッド3の先端部のビット3bに回転力を伝達する鋼棒部分であり、試掘機本体2内のモータの回転シャフトに着脱可能な状態で機械的に連結されている。
図1〜図3の(a),(b)に示すように、駆動軸3sの外周においてビット3bとガード管支持部材3Uとの間には螺旋羽根3rが駆動軸3sと一体に形成されている。螺旋羽根3rは、試掘用ドリル1で掘削した土砂等を掘削孔の外側に送り出すために同一方向に旋回した状態で螺旋状に形成されている。なお、駆動軸3sの全長に渡って螺旋羽根3rを設けても良い。
また、図1(b)、図2(b)および図3(a),(b)に示すように、駆動軸3sの外周において螺旋羽根3rの配置領域の後方には、一対の支持柱3pが駆動軸3sと一体に形成されている。支持柱3pは、ガード管支持部材3Uを駆動軸3sに係合させるための部分であり、駆動軸3sの外周から駆動軸3sの径方向に突出した状態で形成されている。これについては後述する。
また、図2および図3の(b)に示すように、駆動軸3sの外周において支持柱3pの前後には、間隔保持部3kが駆動軸3sと一体に形成されている。この間隔保持部3kは、ガード管支持部材3Uの内壁と駆動軸3sの外周との間隔が一定になるように規定する部材であり、駆動軸3sの外周から駆動軸3sの径方向に所定長さだけ突出した状態で形成されている。この間隔保持部3kを設けることにより、駆動軸3sの回転時に駆動軸3sとガード管支持部材3Uおよびガード管3gとの間隔を一定に保つことができるので、試掘用ロッド3の回転動作をより一層安定させることができる。
このような駆動軸3sの先端部には、図1(b),(c)、図2(b)、図3(b)、図4に示すように、ビット3bが着脱可能な状態で装着されている。ビット3bは、地盤を掘削する部材であり、その先端部には超硬合金チップが設けられている。ただし、ビット3bは、駆動軸3sの先端部を直接成形(熱処理硬化)することで構成しても良い。
図1(b),(c)に示すように、駆動軸3sおよびビット3bの中心軸部には、その軸方向に沿って空気流通孔3hが連通した状態で形成されている。空気流通孔3hは、コンプレッサ6から空気注入口3iを通じて供給された圧縮空気をビット3bの先端面の空気噴射口3ja,3jbに導く孔である。
図1(b)に示すように、空気注入口3iは、コンプレッサ6から分配装置5およびスイベル4を通じて供給された圧縮空気を空気流通孔3hに送り込むための注入孔であり、駆動軸3sの後端側の側面に空気流通孔3hに連通した状態で開口されている。
図1(c)および図4(b),(d)に示すように、空気噴射口3ja,3jbは、試掘用ドリル1で掘削した土砂等を吹き飛ばすために、空気流通孔3hを通じて供給された圧縮空気をビット3bの先端面から掘削箇所に噴射する噴射孔であり、ビット3bの先端面に空気流通孔3hに連通した状態で開口されている。
空気噴射口3ja,3jbのうち、空気噴射口(第1の空気噴射口)3jaは、ビット3bの先端面の対向正面に向かって圧縮空気を吹き付けるように形成されている。一方、空気噴射口(第2の空気噴射口)3jbは、ガード管3gの内周壁側に向かって斜めに圧縮空気を吹き付けるように形成されている。このように2種類の空気噴射口3ja,3jbを設けることにより、試掘用ドリル1で掘削した土砂等をより一層良好に吹き飛ばすことができるので、地盤を良好に掘削することができる。ただし、空気噴射口3ja,3jbのいずれか一方だけを設ける構造にしても良い。
このようなビット3bの外周には、図1〜図4に示すように、例えば、ビット3bの先端外周の一部を取り囲むように円筒状に形成された鋼製のガード管3gが設けられている。このようにビット3bの外周にガード管3gを設けたことにより、ビット3bによる掘削箇所をガード管3g内の範囲に規定することができるので、地盤を安定した状態で良好に掘削することができる。なお、特に限定されるものではないがガード管3gの内径は、例えば、54.5mm、ガード管3gの軸方向全長は、例えば、25mmである。
また、ガード管3gは、ガード管3gの先端部がビット3bの先端部よりも地盤側に位置するように設けられている。すなわち、ビット3bの先端部がガード管3gの先端部から突出しない構成になっている。これにより、掘削作業において、超硬合金チップを持つビット3bが地下埋設物に接触することを防止することができるので、地下埋設物に損傷を与えることなく効率的に作業を実施することができる。したがって、掘削工事を安全かつ円滑に行うことができる。なお、ガード管3gの先端部は変形を防ぐため、熱処理加工を施しておくのが良い。
図1(a),(b)〜図3に示すように、ガード管3gは、ガード管支持部材3Uによって支持されている。ガード管3gの外周側面には、ガード管支持部材3Uの2本の鋼製の支持棒3Us,3Usの先端部が接合されている。この2本の支持棒3Us,3Usの後端部は、ガード管支持部材3Uの一対の鋼製の支持筒3Ut1,3Ut2のうちの先端側の支持筒3Ut1の外周に接合されている。
したがって、本実施の形態においては、ガード管3gがビット3bの先端一部を取り囲む構成となっており、ビット3bの後方から支持筒3Ut1の間には支持棒3Usがあるのみで、ビット3bと支持筒3U1との間の複数枚の螺旋羽根3rはガード管3gによって囲まれておらず剥き出し状態(露出された状態)になっている。すなわち、本実施の形態においては、試掘作業において生じた掘削土砂等によってガード管3gと螺旋羽根3rとの間が閉塞しないように、ガード管3gの後方に、掘削土砂等を外部に十分に排出することが可能な十分に広い開口部を設けた構成になっている。このため、試掘用ドリル1を用いた試掘作業時において、掘削土砂等を外部に十分に排出することができ、掘削土砂による閉塞を防ぐことができるので、掘削性を向上させることができる。なお、掘削性の向上の観点からは上記の構成が最も良いが、その構成に代えて、例えば、ビット3bの軸方向全体をガード管3gによって取り囲む構成にしても良い。また、掘削土砂等による閉塞が生じない範囲であれば、ビット3bの先端部からその後方の複数枚の螺旋羽根3rの一部をガード管3gによって取り囲み、複数枚の螺旋羽根3rの一部を露出させた構成にすることもできる。
一対の支持筒3Ut1,3Ut2は、駆動軸3sの一対の支持柱3pの両側に並んで配置されている。2つの支持筒3Ut1,3Ut2は、駆動軸3sの外周を取り囲むように円筒形状に形成されており、一対の支持柱3pを挟み込んだ状態で鋼製のボルトナット3Unによって固定されている。そして、ガード管支持部材3Uは、ガード管3gが駆動軸3sの回転方向に沿って回転することを許容するとともに、ガード管3gが駆動軸3sの軸方向に沿って移動することを許容するように、駆動軸3sに係合された状態で設置されている。
なお、ガード管3gが軸方向後方に移動した場合でも、ビット3bの先端部はガード管3gの先端部から突出しないように設定されている。また、特に限定されるものではないが、ガード管3gの先端から支持筒3Ut2の後端までの長さは、例えば、322mm、ガード管3gの先端から支持筒3Ut1の後端までの長さは、例えば、247mmである。
図1(a),(b)に示すように、試掘用ロッド3の駆動軸3sの外周において空気注入口3iの位置にはスイベル4が着脱可能な状態で機械的に接続されている。このスイベル4は、回転中の試掘用ロッド3の空気流通孔3h内に圧縮空気を連続的に供給する部材であり、試掘用ロッド3内の空気流通孔3hと機械的に接続されているとともに、分配装置5を介して圧縮空気供給用のコンプレッサ6と機械的に接続される。これにより、コンプレッサ6から分配装置5を介して送られた圧縮空気は、スイベル4の調整バルブ4v、配管4tおよび接続部4jを順に介して試掘用ロッド3内の空気流通孔3hに供給されるようになっている。
スイベル4の調整バルブ4vは、試掘用ロッド3の空気流通孔3h内に供給する圧縮空気の流量や圧力を調整するバルブであり、例えば、ボールバルブによって構成されている。また、スイベル4の接続部4jの内周壁には、その内周方向に沿って一周するように溝(図示せず)が形成されている。このスイベル4の内周壁の溝は、スイベル4の配管4tと連通されているとともに、駆動軸3sの空気注入口3iと連通されている。これにより、試掘用ロッド3が回転中であっても、コンプレッサ6から供給された圧縮空気を、スイベル4を通じて試掘用ロッド3の空気流通孔3h内に供給することが可能になっている。
次に、本実施の形態の試掘用ドリル1の作用について図5(a)〜(d)を参照して説明する。なお、図5においては説明を分かり易くするために、螺旋羽根3rを省略する等、図面を簡略化しているとともに、寸法や形状等を誇張して示している。また、符号Gは地盤、符号UBは地中配管(地下埋設物の一例)を示している。
図5(a)は地盤の掘削中における試掘用ドリルの概略要部断面図、図5(b)は図5(a)の試掘用ドリルの要部拡大断面図である。まず、作業者は図1に示した試掘用ドリル1の把持部2gを手で持ち試掘用ロッド3の先端部を地盤Gに当てた状態で、図5(a)の矢印R1に示すように、試掘用ロッド3を、駆動軸3sを中心にして回転させてから、矢印P1に示すように試掘用ロッド3の先端部(ビット3bおよびガード管3g)を地盤Gに押し付けて地盤Gを掘削する。この際、試掘用ロッド3により掘削した土砂等は、試掘用ロッド3の回転による螺旋羽根3rの作用により、掘削孔Hの外部に搬出される。
また、この際、図5(a)に示すように、試掘用ロッド3の先端部を地盤Gに向かって押し付けると、試掘用ロッド3の駆動軸3sの支持柱3pがガード管支持部材3Uの先端側の支持筒3Ut1に押し付けられることにより、支持柱3pと支持筒3Ut1との接触部で摩擦力が増す結果、図5(b)の矢印R2に示すように、ガード管支持部材3Uとこれに支持されたガード管3gも駆動軸3sの回転に追従するように連続的または間欠的につれ回りする。このガード管3gのつれ回りにより、地盤Gを安定的にかつ良好に掘削することができる。
さらに、この際、図5(b)に示すように、コンプレッサ6(図1参照)から試掘用ロッド3の空気流通孔3hに供給された圧縮空気を試掘用ロッド3のビット3bの先端の空気噴射口3ja,3jbから地盤G側に噴射する。これにより、試掘用ロッド3により掘削した土砂等を良好に吹き飛ばすことができるので、地盤Gを良好に掘削することができる。また、空気圧を使用することにより環境負荷等を抑制することができる。
次に、図5(c)は地中埋設物に接触した状態の試掘用ドリルの概略要部断面図である。本実施の形態においては、試掘用ロッド3のガード管3gの先端部がビット3bの先端部よりも前方(地盤G側)に位置していることにより、掘削作業に際してガード管3gの先端部は地中配管UBに接触するが、超硬合金チップを持つビット3bの先端部は地中配管UBに直接接触しないようになっている。また、試掘用ドリル1を用いた掘削作業中に試掘用ロッド3の先端部のガード管3gが地中配管UBに接触すると、ガード管3gの回転に抵抗がかかり回転速度が急に遅くなる(回転数が低下する)等、ガード管3gの回転状態が明確に変化するので、その変化によって作業者はガード管3gが地中配管UBに接触したことを速やかにしかも確実に察知することができる。これらにより、試掘作業において地中配管UBに損傷を与えることなく効率的に作業を実施することができる。
次に、図5(d)は試掘用ドリルを地盤から抜き取るときの試掘用ドリルの概略要部断面図である。この場合、試掘用ドリル1の試掘用ロッド3を上方に移動すると、試掘用ロッド3の駆動軸3sの支持柱3pが、ガード管支持部材3Uの後方側の支持筒3Ut2に当たることにより、ガード管3gも試掘用ロッド3と一緒に上昇させることができる。
作業者は、試掘用ドリル1を地盤Gから抜き取った後、地中に埋設されている地中配管UBの種類、大きさ、埋設位置(平面位置および深度)、規格および構造等を直接目視で確認し、そこで得られた情報を記録し、その後の掘削工事に使用する。これにより、掘削工事を安全かつ円滑に行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
前記実施の形態においては、試掘作業に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、通常の穴掘りのための掘削作業に適用することも可能である。
1 試掘用ドリル
2 試掘機本体
2S 空気供給部
2Sv 調整バルブ
2St 配管
2g 把持部
3 試掘用ロッド
3s 駆動軸
3r 螺旋羽根
3h 空気流通孔
3i 空気注入口
3p 支持柱
3k 間隔保持部
3b ビット
3ja,3jb 空気噴射口
3g ガード管
3U ガード管支持部材
3Us 支持棒
3Ut1,3Ut2 支持筒
3Un ボルトナット
4 スイベル
4v 調整バルブ
4t 配管
4j 接続部
5 分配装置
6 コンプレッサ

Claims (4)

  1. 試掘用ロッドと、
    前記試掘用ロッドを回転駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記試掘用ロッドは、
    前記駆動手段に連結されて回転駆動の中心となる駆動軸と、
    前記駆動軸の先端部に装着されて掘削対象を掘削する掘削部材と、
    前記駆動軸の外周において前記掘削部材の後方に同一方向に旋回した状態で設けられた螺旋羽根と、
    前記掘削部材の先端部よりも前記掘削対象側に先端部が位置し、かつ、前記螺旋羽根の全体または一部が露出されるように後端部が位置した状態で設けられ、前記掘削部材の全体または一部を取り囲むように筒状に形成された囲繞部材と、
    先端部が前記囲繞部材に接合されるとともに前記螺旋羽根が露出した状態で前記囲繞部材を支持する支持棒を備え、前記囲繞部材が前記駆動軸の回転に追従してつれ回りすることを許容するとともに、前記囲繞部材が前記駆動軸の軸方向に沿って移動することを許容するように前記駆動軸に係合された状態で前記囲繞部材を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記囲繞部材は、地盤掘削時には前記駆動軸の回転に追従してつれ回りし、地下埋設物に接触すると回転速度が遅くなる、
    ことを特徴とする試掘装置。
  2. 前記試掘用ロッドに接続されて回転駆動中の前記試掘用ロッドの空気流通孔に空気を供給する空気供給部と、
    前記駆動軸および前記掘削部材に連通した状態で設けられた前記空気流通孔と、
    前記空気流通孔に連通した状態で前記掘削部材の先端面に開口され、前記駆動軸に接続された前記空気供給部から前記空気流通孔を通じて供給された空気を前記掘削部材の先端面から噴射する空気噴射口と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の試掘装置。
  3. 前記空気噴射口として、前記掘削部材の先端面の対向正面に向かって空気を吹き付ける第1の空気噴射口と、前記囲繞部材の内周壁に向かって空気を吹き付ける第2の空気噴射口との一方または両方を設けたことを特徴とする請求項2記載の試掘装置。
  4. 前記駆動手段が空圧式のモータであることを特徴とする請求項2または3記載の試掘装置。
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