JP6887147B2 - 物品又は衛生用品に抗菌作用を付与する方法、抗菌作用が付与された物品及び衛生用品 - Google Patents

物品又は衛生用品に抗菌作用を付与する方法、抗菌作用が付与された物品及び衛生用品 Download PDF

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Description

本発明は物品又は衛生用品に抗菌作用を付与する方法に関する。また、本発明は抗菌作用が付与された物品及び衛生用品にも関する。
日常環境、特に病院、学校、そしてその他の公共の場所には多くの細菌やウイルスが存在している。また、タッチ式の電子製品が広く現在では用いられているが、このような電子製品は細菌やウイルスが容易に繁殖して増殖する温床ともなりかねない。この点に鑑みて、生活環境の改善や衛生のために、静菌又は殺菌作用を有する抗菌製品を利用して殺菌やウイルス等の微生物の繁殖を抑制することが必要である。
抗菌製品は抗菌のメカニズムの違いによって様々な種類がある。市販の抗菌製品は概して、天然抗菌剤、無機抗菌剤、そして有機抗菌剤の3種類に分けられる。
具体的には、天然抗菌剤は、キチン、からし、わさびといった天然素材から特定の成分を抽出することにより製造されるものである。天然抗菌剤は、成分が比較的純粋であり、使用も便利である。しかしながら、天然抗菌剤は殺菌率が低く抗菌作用に限りがあり、また、熱に弱いので耐用寿命が短く、長期の使用は難しい。
無機抗菌剤は、多孔質材に物理的吸着又はイオン交換によって固定された各種金属(銀、銅、亜鉛など)から構成されている。例えば、米国特許出願公開第2014/0017462号には、抗菌ガラス製品が示されていて、当該製品は、ガラス基材と、ガラス基材の表面にある銅含有ナノ粒子(Cu、CuO、Cu2Oナノ粒子等)とを具える。しかしながら、このような抗菌ガラスなどの製品は、金属や金属イオンの固有の色によって外観が損なわれてしまう。また、銀イオンは優れた抗菌作用を有し無機抗菌剤に最も広く用いられているが、コストが高く、また、使用につれて銀イオンの酸化により変色を引き起こす。
有機抗菌剤は、アシルアニリド類、四級アンモニウム塩類、フェノール類などを含む。四級アンモニウム塩類の抗菌メカニズムは、四級アンモニウム塩類に含まれる正電荷のアンモニウムイオンが負電荷の微生物と結合しやすく微生物の細胞膜、及び/又は細胞壁が破壊されることを利用したものであり、これにより微生物を殺滅又は抑制する効果が得られる。例えば、米国特許第5959014号の背景技術の欄には、四級アンモニウム基を有する抗菌剤はジメチルアルキル三級アミンとクロロプロピルトリメトキシシランとを反応させることにより合成されるものであることが示されている。その反応のメカニズムは以下の通りである。
Figure 0006887147
しかしながら、塩化物イオンを含む抗菌剤は、高温下で使用されると有害な塩素ガスを発生しやすい。塩素ガスは、人体の健康に非常に有害であるだけでなく、トリクロロメタンなどの発がん性有機塩化物を発生しやすい。
CIESCジャーナル2014年7月号における「シランカップリング剤APTSを用いたシリカの表面改質プロセス及びメカニズム(Process and Mechanism of Surface Modification of Silica with Silane Coupling Agent APTS)」と題された清華大学化学工業学部(中国北京)のBing Qiaoらによる論文には、シリカの表面改質を行うために、γ‐アミノプロピルトリエトキシシラン(APTS)を用いることが記載されている。また、当該論文には、以下のように、APTSは水雰囲気下において加水分解された後に縮合反応を起こしてポリシロキサンを形成することが記載されている。
Figure 0006887147
本技術領域では、容易に合成できて、塩化物イオンを含まず、より優れた抗菌作用を具える抗菌剤の提供が求められている。
そこで、本発明の目的は、容易に合成できて、塩化物イオンを含まず、より優れた抗菌作用を具える抗菌剤を用いて物品又は衛生用品に抗菌作用を付与する方法を提供することにある。
本発明の1つの態様によれば、物品又は衛生用品に抗菌作用を付与する方法が提供される。該方法は、抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤を物品又は衛生用品に塗布するステップを含む。前記抗菌ポリアミノシランは、アミノシランモノマーを加水分解及び縮合反応させて得られたものである。これにより得られた前記抗菌ポリアミノシランはハロゲン化物イオンを含まない。
本発明の他の態様によれば、本発明に係る方法により抗菌作用が付与された表面を具える物品が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、本発明に係る方法により抗菌作用が付与された衛生用品が提供される。
本発明に係る物品又は衛生用品に抗菌作用を付与する方法は、抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤を物品又は衛生用品に塗布するステップを含む。抗菌ポリアミノシランは、アミノシランモノマーを加水分解及び縮合反応させて得られたものである。このようにして得られた抗菌ポリアミノシランは塩化物イオン等のハロゲン化物イオンを含まない。
本方法で用いられる抗菌ポリアミノシランは、高分子微粒子の状態にある。実施形態によっては、当該高分子微粒子は粒径が1nm〜10nmの範囲にある。
また、実施形態によっては、当該高分子微粒子は大きさが100nm未満の凝集体を形成するように結合されている。
上記抗菌剤は、抗菌ポリアミノシランに加えて、金属イオン、チタニア、四級アンモニウム塩、キトサン、フッ化物及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる添加剤を更に含んでもよい。
実施形態によっては、上記アミノシランモノマーは、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、トリアミノ官能性プロピルトリメトキシシラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン、 ジアミノ/アルキル官能性シロキサン、カチオン性ベンジルアミノ官能性シラン、カチオン性ビニルベンジルアミノ官能性シラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる。
実施形態によっては、上記アミノシランモノマーは、ジオクチルアミノ、オクチルアミノ、ドデシルアミノ、ヘクシルアミノ、ピリジル、オレイルアミノ及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれるアミノ基を含む。
なお、アミノシランモノマーを加水分解及び縮合反応させて得られた上記抗菌ポリアミノシランは、正電荷(即ちN+イオン)を帯びたプロトン化アミノ基を含有する。従って、上記抗菌ポリアミノシランは、菌類、細菌、ウイルスといった微生物の細胞壁が負電荷を帯びていることから、これら微生物の細胞壁に付着し得る。上記抗菌ポリアミノシランが含むプロトン化アミノ基のヒドロカルビル基は、更にこれら微生物の細胞壁を貫通し、細胞膜を通してこれら微生物に含まれる蛋白質の変性を引き起こすことで、微生物の代謝を阻害する。また、上記抗菌ポリアミノシランが含むプロトン化アミノ基が持つ正電荷は、微生物の表面において負電荷の発生を誘起して微生物の表面における不均一な電荷分布を引き起こし、ひいては以下に挙げる結果の内の少なくとも1つに繋がる。即ち:(1)微生物における電子伝達系、代謝系、又は物質伝達系の荷電平衡が乱されることで蛋白質の凝固や細胞合成作用の停止に繋がる。(2)細胞壁の合成が停止されることで細胞壁の欠陥が発生する。(3)細胞膜の浸透性が変化すると共に細胞膜の構造が破壊されて細胞質の細胞膜外への透過が生じ、微生物の代謝障害による死滅や増殖能力の喪失が引き起こされる。従って、菌類、細菌、ウィルスといった微生物の繁殖が有効に抑制でき、抗菌効果が達成できる。
更に、上記抗菌ポリアミノシランが含有するプロトン化アミノ基は、細胞壁と細胞膜を貫通して抗菌作用に直接関与するよりも、細胞において荷電不均衡を起こすことで細胞壁や細胞膜を破壊するために用いられる。従って、上記抗菌ポリアミノシランが含有するプロトン化アミノ基は減損せず、微生物を死滅または抑制した後でも抗菌作用を保つ。よって上記抗菌ポリアミノシランは長期間の重複使用に耐える。
また更に、アミノシランモノマーを加水分解及び縮合反応させて得られた上記抗菌ポリアミノシランはアミド結合(例えば、O=C-NH-)やSi-O-Si結合が形成されるようにでき、これら結合は抗菌ポリアミノシランの各種基材に対する付着性を向上させることができる。従って、上記抗菌ポリアミノシランは各種基材に付着させて適応することができる。基材に用いる材料としては、これらに限らないが、金属、合金、ガラス、セラミック、ガラスセラミック、半導体、ポリマー材料、又はこれらを組み合わせた材料が含まれる。
ポリマー材料の例としては、これらに限らないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、汎用ポリスチレン、発泡性ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、スチレンアクリロニトリル共重合体、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、エチレン酢酸ビニル共重合体、繊維強化プラスチック(FRP)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド(Nylon 6.66)、ポリカーボネート、ポリアセタール、酸化ポリフェニレン、硫化ポリフェニレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリイミド(PI)、メラミン樹脂、シリカゲル、ラテックス、又はこれらを組み合わせた材料が含まれる。
また、上記抗菌ポリアミノシランは、携帯電話やタブレットコンピューターといったタッチ式の電子製品のディスプレイパネルに塗布することもでき、そうするとタッチ式の電子製品に抗菌効果を付与することができる。
実施形態によっては、抗菌剤に所要に応じて他の添加剤が随意添加され得る。添加剤の例としては、これらに限らないが、亜鉛、銀、金、銅などの金属、二酸化チタンなどの金属酸化物、四級アンモニウム塩、キトサン、フッ素含有化合物、及びこれらの組み合わせが含まれる。
具体的には、金属、金属酸化物、四級アンモニウム塩、キトサンまたはこれらの組み合わせが抗菌剤に添加された場合、これら添加剤そのものも抗菌作用を有することから抗菌剤の抗菌効果が向上する。また、フッ素含有化合物が抗菌剤に添加された場合、フッ素含有化合物に含有されるフッ素原子が高い凝集性を有し、この抗菌剤により形成されるコーティングの表面エネルギーを低下させることから、抗菌剤は更に疎水性と疎油性が付与される。
本発明に係る方法にて用いられる抗菌剤に含まれる抗菌ポリアミノシランは、従来接着剤や、架橋剤、表面修飾剤として用いられるアミノシランモノマーを加水分解及び縮合反応させて得られるものである。従来技術の抗菌剤と比べて、本発明に係る方法にて用いられる抗菌ポリアミノシランは、アミノシランモノマーを加水分解及び縮合反応させることで比較的簡単に得ることができる。加えて、上記抗菌ポリアミノシランは有害な塩化物イオンを含まないので環境に優しい。さらに、上述したように、上記抗菌ポリアミノシランが含有するプロトン化アミノ基は使用に連れて減損しない。従って、上記抗菌ポリアミノシランは抗菌作用が長持ちする。
本発明に係る方法にて用いられる抗菌剤はゾル・ゲル法で製造することもできる。
具体的には、1つ以上の上記例のアミノシランモノマーを水または0.01wt%以上の水を含む溶媒雰囲気下で加水分解反応させてから、酸性溶液または塩基性溶液雰囲気下で縮合反応させることにより、抗菌ポリアミノシランを得る。上述の加水分解反応及び縮合反応は、温度4℃〜100℃、及び、pH値2〜14で1秒以上行われる。
上記加水分解反応に用いる溶媒としては、アルコール基、フェニル基、エーテル基、フルオライド基、エステル基、またはこれらの組み合わせを有する溶媒を用いることができる。
上記縮合反応に用いる酸性溶液としては、硫酸(H2SO4)溶液、 塩酸(HCl)溶液、硝酸(HNO3)溶液、クエン酸(C6H8O7)溶液、シュウ酸(H2C2O4)溶液、酢酸(CH3COOH)溶液、プロピオン酸(CH3CH2COOH)溶液、酒石酸(C4H6O6)溶液、マレイン酸(HO2CCHCHCO2H)溶液、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)溶液、ジエチレントリアミン5酢酸(DTPA)溶液、スルホン酸、カルボン酸、またはリン酸基を含む溶液、或いはこれらを混合した溶液を用いることができる。
上記縮合反応に用いる塩基性溶液としては、水酸化ナトリウム (NaOH)溶液、アンモニア(NH3) 溶液、酢酸ナトリウム(CH3COONa) 溶液、ナトリウム基、カリウム基、又はアミノ基を含有する溶液、或いはこれらを混合した溶液が含まれる。
必要に応じて、抗菌やその他の作用を向上するため上述の添加剤が上記抗菌剤に添加され撹拌される。
実際の利用において、本発明に係る方法にて用いられる抗菌剤は有機溶媒(例えばアルコール、ケトン、エーテルなど)で希釈されると共に、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー、振動式撹拌機、又はローラスターラーにより撹拌されることにより、抗菌剤の均一に希釈された溶液が得られる。このように均一に希釈された溶液を、続いて物品の表面に、ディップコーティング法、スピンコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、転写印刷などにより塗布してから、20℃〜350℃で2秒以上乾燥することで、抗菌コーティング層が物品の表面に形成され、これにより物品に抗菌作用が付与される。
また、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤は樹脂基体と混合して、物品に塗布することができる抗菌コーティングを形成するようにしてもよい。樹脂基体は、アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ヒドロキシルエポキシ樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン、ポリエステルアクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルアクリレート、フェノールホルムアルデヒド樹脂、ポリウレタン、多糖、ヒドロキシルセルロース、フラン樹脂、アルキド樹脂、石油樹脂、又はこれらの組み合わせからなる群より選ばれる。
また、上記に替えて、抗菌剤は物品の表面に、物理蒸着又は化学蒸着により直接塗布されてもよい。上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤が塗布される物品の例としては、これらに限らないが、各種ポリマー及び繊維物品が挙げられる。物品に塗布される抗菌ポリアミノシランの量は、物品の質量に対して少なくとも0.01wt%である。
上記ポリマー物品の材料としては、これらに限らないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、汎用ポリスチレン、発泡性ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、スチレンアクリロニトリル共重合体、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、エチレン酢酸ビニル共重合体、繊維強化プラスチック(FRP)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン 6.66)、ポリカーボネート、ポリアセタール、酸化ポリフェニレン、硫化ポリフェニレン、ポリウレタン、ポリスチレン及びこれらの組み合わせが含まれる。
上記繊維物品の材料としては、綿、麻、羽毛、ウール、レーヨン、ナイロン、ポリエステルシルク、ミネラルウール、ガラス繊維、キュプラ、アセテート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる繊維材料を用いることができる。
また、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤は、溶媒に添加されることにより、抗菌作用が付与された衛生用品を製造するのに用いられてもよい。衛生用品を製造するための溶媒としては、水、アルカン、アルケン、アルコール、アルデヒド、アミン、エステル、エーテル、ケトン、芳香族化合物、水素添加炭化水素、テルペン系炭化水素、ハロゲン化炭化水素、複素環化合物、窒素含有化合物、硫黄含有化合物、ベンゼン、フェノール、四塩化炭素、二硫化炭素、及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる溶媒を用いることができる。
以下に本発明の実施例を説明する。なお、これら実施例は説明をより具体的にするための例示であり、本発明を限定するものではない。
実施例1
3−アミノプロピルトリメトキシシランを上述の如く加水分解及び縮合反応させて抗菌ポリアミノシランを得た。
この抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤を基材片に塗布して試験片を用意した。
比較例1
対照試験片として、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤が塗布されていないベア基材片を用いた。
そして、上記試験片と対照試験片に対して、抗菌作用、耐用性、耐候性、耐化学性に関する試験を行った。
試験に用いた微生物種は大腸菌(E. coli)及び多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)である。
抗菌作用試験:
大腸菌(E. coli)を1.0 x 105 CFU/mlの濃度で10枚の試験片と10枚の対照試験片にそれぞれ付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した大腸菌を試験片及び対照試験片から除去した。同様に、多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を1.0 x 105 CFU/mlの濃度で他の10枚の試験片と他の10枚の対照試験片にそれぞれ付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した多剤耐性黄色ブドウ球菌を試験片及び対照試験片から除去した。その後、各試験片及び対照試験片に残留した微生物種の濃度を計測した。その結果を表1に示す。
Figure 0006887147
耐用性試験:
各組の試験片と対照試験片に対して以下(1)〜(3)の3種の処理の内のいずれか1つを施した。(1)各試験片と対照試験片の表面をそれぞれ質量200gの♯0000スチールウールパッドで1往復擦る。(2)各試験片と対照試験片の表面をそれぞれ乾いた布巾で5000回拭く。(3)各試験片と対照試験片の表面をそれぞれ濡れた布巾で5000回拭く。上記いずれかの処理を行った後、大腸菌(E. coli)を1 x 105 CFU/mlの濃度で各組の試験片と対照試験片に付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した大腸菌を各試験片から除去した。同様に、上記いずれかの処理の後、多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を1 x 105 CFU/mlの濃度で各組の試験片と対照試験片に付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した多剤耐性黄色ブドウ球菌を各試験片から除去した。その後、各試験片及び対照試験片に残留した微生物種の濃度を計測した。その結果を表2に示す。
Figure 0006887147
表2に示されているように、各試験片の表面で抗菌剤の剥離は起きず、上記いずれか1つの処理を経た後でも十分な抗菌効果が達成できた。
耐候性試験
各組の試験片と対照試験片を以下(1)〜(3)の3種の環境の内のいずれか1つに置いた。(1)温度90℃、相対湿度0%、100時間。(2)温度40℃、相対湿度80%、120時間。(3)温度55℃、相対湿度93%、240時間。上記いずれかの環境に置いた後、大腸菌(E. coli)を1 x 105 CFU/mlの濃度で各組の試験片と対照試験片に付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した大腸菌を各試験片から除去した。同様に、上記いずれかの環境に置いた後、多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を1 x 105 CFU/mlの濃度で各組の試験片と対照試験片に付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した多剤耐性黄色ブドウ球菌を各試験片から除去した。その後、各試験片及び対照試験片に残留した微生物種の濃度を計測した。その結果を表3に示す。
Figure 0006887147
表3に示されているように、各試験片を白紙の上に置いて観察した際に大きな変化は見受けられず、上記いずれか1つの環境に置いた後でも十分な抗菌効果が達成できた。
耐化学性試験:
各試験片と対照試験片を容器内でイソプロピルアルコールに48時間浸漬してから、容器から取り出し乾燥させた。その後、大腸菌(E. coli)を1 x 105 CFU/mlの濃度で各試験片及び対照試験片に付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した大腸菌を各試験片から除去した。同様に、多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を1 x 105 CFU/mlの濃度で各試験片及び対照試験片に付着させてから、35℃で24時間培養した後に、滅菌リン酸緩衝液(50 ml)でリンスして死滅した多剤耐性黄色ブドウ球菌を各試験片から除去した。その後、各試験片及び対照試験片に残留した微生物種の濃度を計測した。その結果を表4に示す。
Figure 0006887147
表4に示されているように、各試験片を白紙の上に置いて観察した際に大きな変化は見受けられず、イソプロピルアルコールに浸漬した後でも十分な抗菌効果が達成できた。
上記表1〜表4が示す結果から見て取れるように、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤は、試験片に塗布された後に耐用性、耐候性、耐化学性試験を行った結果、十分な抗菌効果が保たれ、且つ剥離や変色が起きなかった。具体的には、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤が塗布された試験片における大腸菌及び多剤耐性黄色ブドウ球菌の生存率は0.0001%に満たなかった。
また、上記各試験の他に、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤を、SGS台湾検験科技株式会社(SGS Taiwan Ltd.)による抗菌性試験(JIS Z2801)並びに抗真菌性試験(ASTM G21)に付した。その結果を表5〜表7に示す。
Figure 0006887147
Figure 0006887147
A:対照試験片における微生物種の植菌直後。
B:対照試験片における24時間培養後。
C:上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤がコーティングされた試験片における24時間培養後。
R(抗菌作用値)= LOG B LOG C。抗菌作用値(R)が2以上であれば抗菌効果が確認されたことになる。
Figure 0006887147
上記表5〜表7が示す結果から見て取れるように、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤は、大腸菌及び多剤耐性黄色ブドウ球菌だけでなく、その他の微生物種の増殖抑制にも有効であった。また、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤のこれら微生物種に対する抗菌率は99.999%に達し得た。
比較例2:
オルトケイ酸テトラエチル(アミノ基を含有しない有機シラン)に対して抗菌性試験(JIS Z2801)を行った。その結果を表8に示す。
Figure 0006887147
表8の結果が示すように、アミノ基を含有しないオルトケイ酸テトラエチルは抗菌作用を有しない(即ち、R=0)。これに対して、表5及び表6が示すように、上記抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤の大腸菌及び多剤耐性黄色ブドウ球菌に対するR値はそれぞれ実測で5.33及び5.87であり、これは即ち優れた抗菌作用と、これによりほぼ100%の抗菌率に達成したことを示す。
上記においては、本発明の全体的な理解を促すべく、多くの具体的な詳細が示された。しかしながら、当業者であれば、一またはそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。また、本明細書における「一つの実施形態」「一実施形態」を示す説明において、序数などの表示を伴う説明は全て、特定の態様、構造、特徴を有する本発明の具体的な実施に含まれ得るものであることと理解されたい。更に、本説明において、時には複数の変化例が一つの実施形態、態様に組み込まれているが、これは本説明を合理化させるためのもので、また、本発明の多面性が理解されることを目的としたものである。
以上、本発明によって例示的と思われる実施形態について説明したが、本発明はこれに制限されるものではなく、最も広く解釈されるべき要旨と範囲内での各種変更に及び、そのような全ての修正や均等な変更をも網羅することを意図したものであると理解されたい。

Claims (16)

  1. 抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤を物品又は衛生用品に塗布するステップを含み、
    前記抗菌ポリアミノシランは、プロトン化アミノ基を含有し、アミノシランモノマーを加水分解及び縮合反応させて得られたアミノシラン単位のみを有するものであり且つハロゲン化物イオンを含まないものである、物品又は衛生用品に抗菌作用を付与する方法。
  2. 前記アミノシランモノマーは、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、トリアミノ官能性プロピルトリメトキシシラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン、 ジアミノ/アルキル官能性シロキサン、カチオン性ベンジルアミノ官能性シラン、カチオン性ビニルベンジルアミノ官能性シラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アミノシランモノマーは、ジオクチルアミノ、オクチルアミノ、ドデシルアミノ、ヘクシルアミノ、ピリジル、オレイルアミノ及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれるアミノ基を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記抗菌ポリアミノシランは高分子微粒子状である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記高分子微粒子は粒径が1nm〜10nmである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記高分子微粒子は結合して大きさが100nm未満の凝集体を形成している、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記抗菌剤は、金属イオン、チタニア、四級アンモニウム塩、キトサン、フッ化物及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる添加剤を更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記抗菌剤を物品に塗布するステップは、ディップコーティング法、スピンコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、転写印刷、物理蒸着、化学蒸着及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれるプロセスにより行われる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤の塗布コーティング層を表面に有する物品であって、
    前記抗菌ポリアミノシランは、プロトン化アミノ基を含有し、アミノシランモノマーの加水分解縮合反応物としてアミノシラン単位のみを有し、且つハロゲン化物イオンを含まないものである、物品。
  10. 前記抗菌剤の塗布コーティング層は、樹脂基体をさらに含有する、請求項9に記載の物品。
  11. 前記樹脂基体は、アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ヒドロキシルエポキシ樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン、ポリエステルアクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルアクリレート、フェノールホルムアルデヒド樹脂、ポリウレタン、多糖、ヒドロキシルセルロース、フラン樹脂、アルキド樹脂、石油樹脂、又はこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項10に記載の物品。
  12. 前記物品は、ポリエチレン、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、汎用ポリスチレン、発泡性ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、スチレンアクリロニトリル共重合体、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、エチレン酢酸ビニル共重合体、繊維強化プラスチック(FRP)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン 6.66)、ポリカーボネート、ポリアセタール、酸化ポリフェニレン、硫化ポリフェニレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリイミド(PI)、メラミン樹脂、シリカゲル、ラテックス、及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれるポリマー材料からなっている、請求項9〜11のいずれか一項に記載の物品。
  13. 前記物品は、綿、麻、羽毛、ウール、レーヨン、ナイロン、ポリエステルシルク、ミネラルウール、ガラス繊維、キュプラ、アセテート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる繊維材料からなっている、請求項9〜11のいずれか一項に記載の物品。
  14. 抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤と溶媒とを含む衛生用品であって、
    前記抗菌ポリアミノシランは、プロトン化アミノ基を含有し、アミノシランモノマーの加水分解縮合反応物としてアミノシラン単位のみを有し、且つハロゲン化物イオンを含まないものである、衛生用品。
  15. 前記溶媒が、水、アルカン、アルケン、アルコール、アルデヒド、アミン、エステル、エーテル、ケトン、芳香族化合物、水素添加炭化水素、テルペン系炭化水素、ハロゲン化炭化水素、複素環化合物、窒素含有化合物、硫黄含有化合物、ベンゼン、フェノール、四塩化炭素、二硫化炭素、及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項14に記載の衛生用品。
  16. 抗菌ポリアミノシランを含む抗菌剤の塗布コーティング層を表面に有する衛生用品であって、
    前記抗菌ポリアミノシランは、プロトン化アミノ基を含有し、アミノシランモノマーの加水分解縮合反応物としてアミノシラン単位のみを有し、且つハロゲン化物イオンを含まないものである、衛生用品
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