以下、作業支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、例えば、オフィス等の場所での作業を支援する作業支援装置を含む作業支援システムについて説明する。なお、作業とは、例えば、会議室への入室を管理する作業、会議室に入室する作業、人を管理する作業、会議の進行を行う作業等である。ただし、作業の種類は問わない。
本実施の形態における作業支援システムは、実施の形態2以降に説明する具体的な作業支援システムを包含する上位概念のシステムである。
図1は、本実施の形態における作業支援システム1の概念図である。作業支援システム1は、1または2以上のセンサ11、および作業支援装置12を備える。センサ11の種類は問わない。1または2以上のセンサ11と作業支援装置12とは、通常、インターネット、LAN等により通信可能である。
センサ11は、例えば、ユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得装置、カメラ、生体情報を取得する生体情報取得装置である。
なお、ユーザ識別子取得装置がユーザ識別子を取得する方法は問わない。ユーザ識別子取得装置は、例えば、ユーザが保持するICカードなどのユーザ識別子格納媒体からユーザ識別子を取得するICカードリーダーである。なお、ユーザ識別子格納媒体も問わない。また、ユーザ識別子取得装置は、例えば、別のセンサ11であるカメラが取得した画像に対して顔認識し、画像内の人のユーザ識別子を取得する画像認識装置または画像認識ソフトウェアである。なお、ユーザ識別子取得装置が画像認識装置等である場合、ユーザ識別子取得装置は、例えば、ユーザ識別子と当該ユーザ識別子で識別される人の顔の画像に関する情報(例えば、顔画像そのもの、顔画像の特徴量ベクトル等)との組を1組以上格納している、とする。なお、画像認識装置または画像認識ソフトウェアは公知技術であるので、詳細な説明は省略する。ユーザ識別子取得装置は、例えば、ユーザが保持しているユーザ端末(例えば、スマートフォン、携帯端末など)からユーザ識別子を受信する装置である。かかる場合、ユーザ端末がユーザ識別子格納媒体である。
また、カメラは、通常、動画(映像)を撮影する装置であるが、静止画を撮影する装置でも良い。
また、生体情報は、例えば、脈拍数、心拍数、血圧、脳波、体温等、生体から取得され得る情報であれば何でも良い。生体情報取得装置は、例えば、血圧計、心拍計、脳波計、カメラおよび画像解析装置等である。
また、作業支援装置12は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、サーバ装置、クラウドサーバ等である。作業支援装置12の種類は問わない。
図2は、本実施の形態における作業支援システム1のブロック図である。作業支援装置12は、格納部121、処理部122、出力部123を備える。
処理部122は、センサ情報取得部1221、ラベル付加部1222、範囲決定部1223、情報選択部1224、取得部1225を備える。
作業支援装置12を構成する格納部121は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、1または2以上のセンサ情報、1または2以上のラベルが付加された1または2以上のセンサ情報である。なお、ラベルについては、後述する。
各種の情報とは、例えば、取得ラベル管理表である。取得ラベル管理表は、センサ情報に対して付加する1以上のラベルを決定する情報を管理している表である。取得ラベル管理表は、例えば、センサ11を識別するセンサ識別子と、ラベルを識別する1以上のラベル識別子とを有する1以上のレコードを格納している。センサ識別子は、センサ11の種類を識別する情報でも良い。かかる場合、センサ識別子は、例えば、「カメラ」「生体情報取得装置」等である。ラベル識別子は、例えば、「時間情報」「人情報」「位置情報」のうちの1以上の情報である。
また、取得ラベル管理表は、例えば、センサ識別子と、ラベル識別子とラベル取得方法の組を1組以上、を有する1以上のレコードを格納している。なお、ラベル取得方法は、ラベルを取得する方法を示す情報であり、例えば、ラベルを取得するプログラム、実行モジュール名、関数名等である。
処理部122は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、センサ情報取得部1221、ラベル付加部1222、範囲決定部1223、情報選択部1224、取得部1225等が行う処理である。
センサ情報取得部1221は、1以上のセンサ11が取得した1以上のセンサ情報を取得する。センサ情報取得部1221は、通常、1以上の各センサ11からセンサ情報を取得する。
ラベル付加部1222は、センサ情報取得部1221が取得した1以上の各センサ情報に対して、1以上のラベルを付加する。ラベルは、例えば、位置に関する位置情報、時刻に関する時間情報、人に関する人情報である。位置情報は、場所や領域を特定する情報でも良い。位置情報は、(緯度,経度)でも良い。時間情報は、例えば、時刻を示す情報、時間帯を示す情報等である。人情報は、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子、ユーザの属性値(例えば、性別、年齢層など)である。ユーザ識別子は、例えば、ID、氏名等である。また、センサ情報に対してラベルを付加する処理は、センサ情報に対応付けてラベルを蓄積する処理でも良い。また、センサ情報に対してラベルを付加する処理は、センサ情報に対応付けて、タグであるラベルを付与する処理でも良い。
例えば、まず、ラベル付加部1222は、センサ情報取得部1221が取得したセンサ情報を取得する。次に、ラベル付加部1222は、センサ情報(例えば、画像)に対応するセンサ識別子(例えば、「カメラ」)を取得する。次に、ラベル付加部1222は、取得ラベル管理表を参照し、当該センサ識別子に対応するラベル識別子(例えば、現在時刻、ユーザ識別子)を取得する。そして、ラベル付加部1222は、ラベル識別子に対応するラベルを取得する。例えば、ラベル付加部1222は、現在時刻を図示しない時計から取得し、かつ画像を顔認識し、ユーザ識別子を取得する。そして、センサ情報(例えば、画像)にラベル(例えば、取得した現在時刻とユーザ識別子)を付加し、格納部121に蓄積する。
範囲決定部1223は、取得するセンサ情報の範囲を決定する。範囲決定部1223は、通常、センサ情報取得部1221が取得したセンサ情報のうち、取得するセンサ情報の範囲を決定する。範囲決定部1223は、通常、1以上のラベルを決定する。なお、この決定された1以上のラベルに合致するラベルが付与されたセンサ情報が、取得するセンサ情報の範囲である。範囲決定部1223は、1以上のラベルを含む条件を取得しても良い。かかる場合、当該条件に合致するラベルが付与されたセンサ情報が、取得するセンサ情報の範囲である。範囲決定部1223は、例えば、格納部121に格納されているセンサ情報の範囲を示す情報を取得する。範囲決定部1223は、例えば、センサ識別子に対応付けて格納されている範囲を示す情報を格納部121から取得する。この範囲を示す情報は、取得するセンサ情報の範囲を示す情報である。
情報選択部1224は、範囲決定部1223が決定した範囲に対応するラベルが付与された1以上のセンサ情報を選択する。
取得部1225は、情報選択部1224が選択した1以上のセンサ情報を用いて、出力する情報である出力情報を取得する。なお、情報選択部1224の処理と取得部1225の処理は分離することなく、一つの処理でも良い。つまり、取得部1225は、範囲決定部1223が決定した範囲に対応するラベルが付与された1以上のセンサ情報である出力情報を取得しても良い。
出力部123は、取得部1225が取得した出力情報を出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、出力部123が出力した出力情報は、他の装置が利用することは好適である。
格納部121は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部121に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部121で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部121で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部121で記憶されるようになってもよい。
処理部122、ラベル付加部1222、範囲決定部1223、情報選択部1224、および取得部1225は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部122の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
センサ情報取得部1221は、例えば、無線または有線の通信手段により実現される。また、センサ情報取得部1221は、例えば、MPUやメモリ等から実現される場合もある。かかる場合、センサ情報取得部1221の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部123は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部123は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、作業支援システム1を構成する作業支援装置12の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)センサ情報取得部1221は、センサ11からセンサ情報を取得したか否かを判断する。センサ情報を取得した場合はステップS302に行き、センサ情報を取得しない場合はステップS305に行く。
(ステップS302)ラベル付加部1222は、ステップS301で取得されたセンサ情報に対して付加する1以上のラベルを取得する。ラベル付加部1222は、例えば、センサ情報に対応するセンサ識別子を取得する。そして、ラベル付加部1222は、例えば、格納部121の取得ラベル管理表を参照し、当該センサ識別子と対になる1以上のラベル識別子を取得する。そして、ラベル付加部1222は、例えば、1以上の各ラベル識別子に対応するラベルを取得する。ラベル識別子が位置情報を示す情報ある場合、ラベル付加部1222は、例えば、GPS受信機から(緯度,経度)を取得したり、画像を撮影するカメラの設置場所を特定する情報を取得したりする。ラベル識別子が時間情報を示す情報ある場合、ラベル付加部1222は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得する。また、ラベル識別子が人情報を示す情報ある場合、ラベル付加部1222は、例えば、センサ情報の一つであるユーザ識別子を取得したり、センサ情報の一つである画像を顔認識してユーザ識別子を取得したりする。
(ステップS303)ラベル付加部1222は、ステップS301で取得されたセンサ情報に対して、ステップS302で取得した1以上のラベルを付加する。
(ステップS304)ラベル付加部1222は、ステップS303で取得したラベル付きセンサ情報を格納部121に蓄積する。ステップS301に戻る。
(ステップS305)範囲決定部1223は、センサ情報を選択するタイミングであるか否かを判断する。センサ情報を選択するタイミングであればステップS306に行き、当該タイミングでなければステップS301に戻る。
(ステップS306)範囲決定部1223は、取得するセンサ情報の範囲を決定する。例えば、範囲決定部1223は、取得するセンサ情報の範囲を特定するラベルの条件を取得する。
(ステップS307)情報選択部1224は、ステップS306で決定された範囲の1以上のセンサ情報を格納部121から取得する。
(ステップS308)取得部1225は、ステップS307で取得された1以上のセンサ情報を用いて、出力情報を取得する。
(ステップS309)出力部123は、ステップS308で取得された出力情報を出力する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、具体的な動作を行う2以上の作業支援システム(実施の形態2以降に説明する具体的な作業支援システム)を実現するプラットフォームであっても良い。そして、例えば、作業支援装置12の図示しない受付部が、ユーザから具体的な動作を行う一の作業支援システムから他の一の作業支援システムの切り替えの指示を受け付けることにより、動作させる作業支援システムを切り替えても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以上、本実施の形態によれば、1以上のセンサからの大量のセンサ情報から適切なセンサ情報を選択して、適切な出力を得ることができる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における作業支援装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上のセンサが取得した1以上のセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、前記1以上の各センサ情報に対して、位置に関する位置情報、時刻に関する時間情報、人に関する人情報のうちの1以上のラベルを付加するラベル付加部と、取得するセンサ情報の範囲を決定する範囲決定部と、前記範囲決定部が決定した範囲に対応するラベルが付与された1以上のセンサ情報を選択する情報選択部と、前記情報選択部が選択した1以上のセンサ情報を用いて、出力する情報である出力情報を取得する取得部と、前記出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
本実施の形態において、一の部屋に現在時刻に入室できるユーザのみが入室可能な作業支援システムについて説明する。なお、部屋とは、例えば、オフィス内の部屋、工場内の部屋、会議室等である。本実施の形態において、例えば、一の会議室に会議参加者だけが会議時間に対応する時間帯のみ入室可能な作業支援システムについて説明する。
図4は、本実施の形態における作業支援システム2の概念図である。図4において、作業支援システム2は、1または2以上のセンサ21、作業支援装置22、および1または2以上の動作装置23を備える。
作業支援装置42は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、サーバ装置、クラウドサーバ等である。作業支援装置42の種類は問わない。
また、動作装置23は、部屋のドアのロックを開けたり、ロックをかけたりする装置である。動作装置23と作業支援装置22とは、LANやインターネット等のネットワークにより通信可能である。なお、動作装置23は、ドアを含んでも良い。図4において、例えば、会議の参加者リストが管理されており、かかる参加者に該当する人は検出範囲に入った場合にドアがオープンされる。
図5は、本実施の形態における作業支援システム2のブロック図である。作業支援装置22は、格納部221、処理部222、および出力部223を備える。格納部221は、入室情報格納部2211を備える。処理部222は、センサ情報取得部2221、ラベル付加部2222、範囲決定部2223、情報選択部2224、および取得部2225を備える。
動作装置23は、出力情報受付部231、および動作部232を備える。
センサ21は、ユーザ識別子取得装置である。ユーザ識別子取得装置は、ユーザ識別子を取得する装置である。ユーザ識別子取得装置は、例えば、ユーザが保持しているICカード内のユーザ識別子を読み取るICカードリーダーである。ユーザ識別子取得装置は、例えば、カメラおよび顔認識ソフトウェアである。かかる場合、ユーザ識別子取得装置は、部屋のドアの前を撮影するように設置されたカメラと、当該カメラが撮影した画像を顔認識し、ユーザ識別子を取得するソフトウェアである。センサ21は、例えば、ユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子と、予め格納している部屋識別子とを対にして、作業支援装置22に送信する。なお、部屋識別子とは、部屋を識別する情報である。部屋識別子は、ドアを識別するドア識別子でも良い。
作業支援装置22を構成する格納部221は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する入室情報である。
入室情報格納部2211は、1または2以上の入室情報が格納される。入室情報は、人の入室を管理する情報である、入室情報は、部屋識別子と1以上のユーザ識別子と時間情報とを有する。時間情報は、部屋への入室の時間に関する情報である。時間情報は、例えば、会議時間、会議の開始時刻等である。
処理部222は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、センサ情報取得部2221、ラベル付加部2222、範囲決定部2223、情報選択部2224、取得部2225が行う処理である。
センサ情報取得部2221は、ユーザ識別子取得装置(センサ21)が取得したユーザ識別子を取得する。
ラベル付加部2222は、ユーザ識別子に、時間情報と位置情報とを付加する。時間情報は、ユーザ識別子が取得された時刻に関する情報である。時間情報は、例えば、ユーザ識別子が取得された時刻である。時間情報は、例えば、センサ情報取得部2221がユーザ識別子を取得した時刻等でも良い。位置情報は、ユーザ識別子取得装置が設置されている場所に関する情報である。位置情報は、例えば、部屋を特定する部屋識別子である。また、位置情報は、例えば、部屋のドアを特定するドア識別子である。また、位置情報は、例えば、部屋のドアの前を撮影するカメラを特定する情報である。
範囲決定部2223は、時間情報と位置情報とが付加されているユーザ識別子を取得するセンサ情報として決定する。
情報選択部2224は、入室情報を参照し、範囲決定部2223が決定したセンサ情報に付加されている時間情報と位置情報とが合致するユーザ識別子を選択する。
取得部2225は、情報選択部2224が選択したユーザ識別子に付加されている位置情報に対応する部屋識別子で識別される部屋のドアを開ける指示である出力情報を取得する。位置情報に対応する部屋識別子は、位置情報そのものでも良い。
出力部223は、取得部2225が取得した出力情報を出力する。出力部223は、通常、動作装置23に対して、出力情報を出力する。ここで出力情報は、通常、部屋のドアのロックを解除する指示、または部屋のドアを開ける指示である。
また、出力部223は、部屋の内部の人に対して出力情報を出力しても良い。ここでの出力情報は、例えば、人が来たことを示す情報、部屋のドアの前を撮影した画像等である。
動作装置23を構成する出力情報受付部231は、出力情報を受け付ける。ここでの受け付けは、通常、受信である。ただし、動作装置23に出力情報が渡れば良い。
動作部232は、出力情報に従って動作する。つまり、動作部232は、出力情報に従って、例えば、部屋のドアのロックを解除したり、または部屋のドアを開けたりする。
格納部221、および入室情報格納部2211は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部221等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部221等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部221等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部221等で記憶されるようになってもよい。
処理部222、センサ情報取得部2221、ラベル付加部2222、範囲決定部2223、情報選択部2224、取得部2225、および動作部232は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部222等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部223は、通信手段で実現されても良い。出力部223は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含む場合もあり得る。出力部223は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されても良い。
次に、作業支援システム2の動作について説明する。まず、センサ21の動作について説明する。センサ21であるユーザ識別子取得装置は、常時、ユーザ識別子を取得しようとする。例えば、ユーザ識別子取得装置は、ユーザが保持している近距離無線通信手段から、ユーザ識別子を受信しようとしてポーリングしている。そして、ユーザ識別子を取得した場合、当該ユーザ識別子は、作業支援装置22に渡される。
次に、作業支援装置22の第一の動作例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)センサ情報取得部2221は、ユーザ識別子取得装置からユーザ識別子を取得したか否かを判断する。ユーザ識別子を取得した場合はステップS602に行き、ユーザ識別子を取得しない場合はステップS601に戻る。なお、ここで、センサ情報取得部2221は、ユーザ識別子取得装置からユーザ識別子取得装置に対応する位置情報(例えば、部屋識別子)をも取得する。なお、ユーザ識別子取得装置は、取得装置識別子を予め格納されている、とする。
(ステップS602)ラベル付加部2222は、図示しない時計から現在時刻である時間情報を取得する。また、ラベル付加部2222は、ステップS601で取得された位置情報(例えば、部屋識別子)を取得する。
(ステップS603)ラベル付加部2222は、ステップS601で取得されたユーザ識別子に、ステップS602で取得した時間情報と位置情報とを付加する。
(ステップS604)情報選択部2224は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS605)情報選択部2224は、入室情報格納部2211にi番目の入室情報が存在するか否かを判断する。i番目の入室情報が存在する場合はステップS606に行き、i番目の入室情報が存在しない場合はステップS601に戻る。なお、i番目の入室情報が存在しない場合、出力部223は、エラーの旨(入室できない旨)を出力する等しても良い。
(ステップS606)範囲決定部2223は、ステップS603で構成された時間情報と位置情報とが付加されたユーザ識別子を、取得する情報の範囲として決定する。そして、情報選択部2224は、時間情報、位置情報、ユーザ識別子の組が、i番目の入室情報に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS607に行き、合致しない場合はステップS609に行く。なお、情報選択部2224は、合致する場合は、当該ユーザ識別子を選択する。
(ステップS607)取得部2225は、情報選択部2224が選択したユーザ識別子に付加されている位置情報に対応する部屋識別子で識別される部屋のドアを開ける指示である出力情報を取得する。
(ステップS608)出力部223は、ステップS607で取得された出力情報を出力する。ステップS601に戻る。この結果、部屋のドアが開く。
(ステップS609)情報選択部2224は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS605に戻る。
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、作業支援装置22の第二の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。第二の動作例は図3のフローチャートの動作の具体例である。
(ステップS701)センサ情報取得部2221は、ユーザ識別子取得装置からセンサ情報であるユーザ識別子を取得したか否かを判断する。ユーザ識別子を取得した場合はステップS702に行き、ユーザ識別子を取得しない場合はステップS705に行く。
(ステップS702)ラベル付加部2222は、図示しない時計から現在時刻である時間情報を取得する。また、ラベル付加部2222は、ユーザ識別子取得装置に対応する位置情報を取得する。なお、この位置情報は、ステップS701において、センサ情報と共に取得されている。
(ステップS703)ラベル付加部2222は、ステップS701で取得されたユーザ識別子に、ステップS702で取得した時間情報と位置情報とを付加する。
(ステップS704)ラベル付加部2222は、時間情報と位置情報とが付加されたユーザ識別子を格納部121に蓄積する。ステップS71に戻る。
(ステップS705)範囲決定部2223は、センサ情報を選択するタイミングであるか否かを判断する。センサ情報を選択するタイミングであればステップS706に行き、当該タイミングでなければステップ701に戻る。なお、ステップS704でユーザ識別子を格納部121に蓄積された後、直ちに、範囲決定部2223は、センサ情報を選択するタイミングであると判断しても良い。
(ステップS706)範囲決定部2223は、ステップS704で直前に蓄積されたユーザ識別子と、当該ユーザ識別子に付加されている時間情報と位置情報とを取得する。
(ステップS707)情報選択部1224は、ステップS706で取得されたユーザ識別子と時間情報と位置情報とに合致する入室情報を入室情報格納部2211から取得する。
(ステップS708)取得部2225は、当該位置情報に対応するドアを開けるための出力情報を取得する。なお、例えば、格納部221は、部屋を識別する部屋識別子またはドアを識別するドア識別子に対応付けて出力情報を格納している。
(ステップS709)出力部223は、ステップS708で取得された出力情報を対応するドアに対して出力する。ステップS701に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における作業支援システム2の具体的な動作について説明する。今、複数の会議室の利用予定の情報である入室情報管理表(図8)が、入室情報格納部2211に格納されている、とする。入室情報管理表は、「ID」「部屋識別子」「ユーザ識別子」「時間情報」を有するレコード(入室情報)を1以上格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。「部屋識別子」の「r1」は部屋に一つのドアを有する会議室の会議室識別子である。「d1」「d2」は部屋に2つのドアを有する会議室のドア識別子である。「ユーザ識別子」は会議に参加するユーザの識別子である。「時間情報」は会議時間である。なお、入室情報は、例えば、会議室の予約システムから取得された情報である。
かかる状況において、以下の3つの具体例について説明する。具体例1は、ドアが一つしかない会議室のドアがオープンする場合である。具体例2は、2つのドアがある会議室の一のドアがオープンする場合である。具体例3は、ドアがオープンしない場合である。
(具体例1)
まず、ユーザ識別子「C」が格納されたICカードを首にぶら下げたCさんが会議室「r1」のドアの前に来た、とする。そして、Cさんが自分のICカードを、ユーザ識別子取得装置であるICカードリーダー(センサ21の一例)にかざした、とする。次に、ユーザ識別子取得装置は、ユーザ識別子「C」を取得する。また、ユーザ識別子取得装置は、予め格納している部屋識別子「r1」を取得する。そして、ユーザ識別子取得装置は、ユーザ識別子「C」および部屋識別子「r1」作業支援装置22に送信する。
次に、作業支援装置22のセンサ情報取得部2221は、ユーザ識別子取得装置からユーザ識別子「C」と部屋識別子「r1」とを受信する。
次に、ラベル付加部2222は、図示しない時計から現在時刻「2016/8/11 8:58」を取得する。なお、この現在時刻は時間情報である。また、ラベル付加部2222は、部屋識別子「r1」を取得する。なお、部屋識別子「r1」は位置情報である。
そして、ラベル付加部2222は、ユーザ識別子「C」と時間情報「2016/8/11 8:58」と位置情報「r1」とを対応付ける。
次に、情報選択部2224は、ユーザ識別子「C」と時間情報「2016/8/11 8:58」と位置情報「r1」との組が合致する入室情報が図8の入室情報管理表に存在するか否かを判断する。ここで、情報選択部2224は、「ID=1」の入室情報が、ユーザ識別子「C」と時間情報「2016/8/11 8:58」と位置情報「r1」との組に合致すると判断する。なお、情報選択部2224は、図8の「ID=1」の入室情報が有する「時間情報が有する開始時刻「2016/8/11 9:00」のN(Nは正の数,ここでは例えば10分)分前までの時刻を示す時間情報は、合致すると判断する、とする。
次に、情報選択部2224は、当該ユーザ識別子「C」を選択する。なお、ユーザ識別子「C」の選択は、当該ユーザ識別子「C」と対になる部屋識別子「r1」等の選択と同意義である。
次に、取得部2225は、情報選択部2224が選択したユーザ識別子「C」に付加されている部屋識別子「r1」で識別される部屋のドアを開ける指示である出力情報を取得する。
次に、出力部223は、取得された出力情報を出力する。以上の処理により、部屋識別子「r1」で識別される会議室のドアのロックが解除され、当該会議室のドアがオープンできる状況となる。
(具体例2)
まず、ユーザ識別子「Z」が格納された近距離無線通信手段を保持したZさんが会議室「r2」のドア「d1」の前に来た、とする。そして、ドア「d1」の近くに配置された近距離無線通信装置(センサ21の一例)がユーザ「Z」の近距離無線通信手段と通信を行い、ユーザ識別子「Z」を受信した、とする。そして、当該ドア「d1」の近くに配置された近距離無線通信装置は、ユーザ識別子「Z」と保持しているドア識別子「d1」とを作業支援装置22に送信する。
次に、作業支援装置22のセンサ情報取得部2221は、近距離無線通信装置からユーザ識別子「Z」とドア識別子「d1」とを受信する。なお、ドア識別子「d1」は位置情報である。
次に、ラベル付加部2222は、図示しない時計から現在時刻「2016/8/11 8:55」を取得する。なお、この現在時刻は時間情報である。
そして、ラベル付加部2222は、ユーザ識別子「Z」と時間情報「2016/8/11 8:55」と位置情報「d1」とを対応付ける。
次に、情報選択部2224は、ユーザ識別子「Z」と時間情報「2016/8/11 8:55」と位置情報「d1」との組が合致する入室情報が図8の入室情報管理表に存在するか否かを判断する。ここで、情報選択部2224は、「ID=2」の入室情報が、ユーザ識別子「Z」と時間情報「2016/8/11 8:55」と位置情報「d1」との組に合致すると判断する。なお、情報選択部2224は、図8の「ID=2」の入室情報が有する時間情報が有する開始時刻「2016/8/11 9:00」のN(Nは正の数,ここでは例えば10分)分前までの時刻を示す時間情報は、合致すると判断する、とする。
次に、情報選択部2224は、位置情報「d1」を選択する。
次に、取得部2225は、情報選択部2224が選択した位置情報「d1」で識別される部屋のドアを開ける指示である出力情報を取得する。
次に、出力部223は、取得された出力情報を出力する。以上の処理により、一の部屋のドア識別子「d1」で識別される会議室のドアのロックが解除され、当該会議室のドアがオープンできる状況となる。
(具体例3)
まず、ユーザ識別子「D」が格納された近距離無線通信手段を保持したZさんが会議室「r1」のドアの前に来た、とする。そして、ドアの近くに配置された近距離無線通信装置(センサ21の一例)がユーザ「D」の近距離無線通信手段と通信を行い、ユーザ識別子「D」を受信した、とする。そして、当該ドアの近くに配置された近距離無線通信装置は、ユーザ識別子「D」と保持している部屋識別子「r1」とを作業支援装置22に送信する。
次に、作業支援装置22のセンサ情報取得部2221は、近距離無線通信装置からユーザ識別子「D」と識別子「r1」とを受信する。
次に、ラベル付加部2222は、図示しない時計から現在時刻「2016/8/11 13:55」を取得する。なお、この現在時刻は時間情報である。
そして、ラベル付加部2222は、ユーザ識別子「D」と時間情報「2016/8/11 13:55」と位置情報「r1」とを対応付ける。
次に、情報選択部2224は、ユーザ識別子「D」と時間情報「2016/8/11 13:55」と位置情報「r1」との組が合致する入室情報が図8の入室情報管理表に存在するか否かを判断する。ここで、情報選択部2224は、ユーザ識別子「D」と時間情報「2016/8/11 13:55」と位置情報「r1」との組に合致する入室情報が図8の入室情報管理表に存在しない、と判断する。つまり、情報選択部2224は、例えば、「ID=1」の時間情報「2016/8/11 9:00−11:00」は、ラベル付加部2222が取得した時間情報「2016/8/11 13:55」に合致しない、と判断する。「13:55」は、会議時間「9:00−11:00」の少し前でもないし、会議中でもないからである。なお、ここでは、情報選択部2224は、入室情報が有する時間情報が有する開始時刻「2016/8/11 9:00」のN(Nは正の数,ここでは例えば10分)分前までの時刻を示す時間情報は、合致すると判断する、とする。また、情報選択部2224は、入室情報が有する時間情報が示す時間帯の時刻を示す時間情報は、合致すると判断しても良い。
そして、取得部2225は出力情報を取得しない、よって、具体例3では、ドアが開く等の動作は行われない。
以上、本実施の形態によれば、適切なセンサ情報を選択して、一の部屋に入室可能な人か否かを容易に判断でき、当該判断に応じた処理が行える。
なお、本実施の形態における作業支援装置22を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上のセンサが取得した1以上のセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、前記1以上の各センサ情報に対して、位置に関する位置情報、時刻に関する時間情報、人に関する人情報のうちの1以上のラベルを付加するラベル付加部と、取得するセンサ情報の範囲を決定する範囲決定部と、前記範囲決定部が決定した範囲に対応するラベルが付与された1以上のセンサ情報を選択する情報選択部と、前記情報選択部が選択した1以上のセンサ情報を用いて、出力する情報である出力情報を取得する取得部と、前記出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、前記1以上のセンサは、部屋の周辺に設置された装置であり、ユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得装置を含み、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、部屋を識別する部屋識別子とユーザを識別する1以上のユーザ識別子と前記部屋への入室の時間に関する時間情報とを有する入室情報が格納される入室情報格納部を具備し、前記センサ情報取得部は、前記ユーザ識別子取得装置が取得したユーザ識別子を取得し、前記ラベル付加部は、前記ユーザ識別子に、当該ユーザ識別子が取得された時刻に関する時間情報と前記ユーザ識別子取得装置が設置されている場所に関する位置情報とを付加し、前記範囲決定部は、時間情報と位置情報とが付加されているユーザ識別子を取得するセンサ情報として決定し、前記情報選択部は、前記入室情報を参照し、前記範囲決定部が決定したセンサ情報に付加されている時間情報と位置情報とが合致するユーザ識別子を選択し、前記取得部は、前記情報選択部が選択したユーザ識別子に付加されている位置情報に対応する部屋識別子で識別される部屋のドアを開ける指示である出力情報を取得し、前記出力部は、前記出力情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
(実施の形態3)
本実施の形態において、ユーザが現在居る場所を特定し、ユーザの状況が画像により確認可能な作業支援システムについて説明する。
図9は、本実施の形態における作業支援システム3の概念図である。図9の901において、各ユーザの居場所、継続して居る時間、ユーザの顔画像を有するレコードを含む表が、端末装置に表示されている。そして、当該端末装置を使用するユーザが「画像」ボタンを指示すると、当該「画像」ボタンに対応するユーザが居る場所の画像が903のように出力される。
図10は、本実施の形態における作業支援システム3のブロック図である。
作業支援システム3は、1または2以上のセンサ31、作業支援装置32、および1または2以上の端末装置33を備える。
センサ31は、1または2以上のカメラである。センサ情報は、カメラが撮影する画像である。また、センサ31は、1または2以上のユーザ識別子取得装置である。ユーザ識別子取得装置は、例えば、各部屋に設置されていたり、各部屋のドアの前に設置されていたりする。ユーザ識別子取得装置は、例えば、取得したユーザ識別子と当該ユーザ識別子取得装置が配置されている位置を示す位置情報とを作業支援装置32に渡す。ユーザ識別子取得装置については、実施の形態2で説明したので、詳細な説明は省略する。
また、作業支援装置32は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、サーバ装置、クラウドサーバ等である。作業支援装置32の種類は問わない。端末装置33は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等である。端末装置33の種類は問わない。
作業支援装置32は、受付部320、格納部321、処理部322、出力部323、および受付部324を備える。格納部321は、ユーザ情報格納部3211を備える。処理部322は、センサ情報取得部3221、ラベル付加部3222、範囲決定部3223、情報選択部3224、および取得部3225を備える。出力部323は、ユーザ情報出力部3231を備える。
端末装置33は、端末受付部331、端末送信部332、端末受信部333、および端末出力部334を備える。
作業支援装置32を構成する受付部320は、端末装置33から各種の指示を受け付ける。各種の指示とは、例えば、ユーザ情報出力指示、画像出力指示等である。ユーザ情報出力指示とは、ユーザ情報格納部3211の1以上のユーザ情報の出力を促す指示である。画像出力指示とは、特定のカメラの画像の出力を促す指示である。画像出力指示は、位置情報、またはユーザ識別子を有する。この位置情報、ユーザ識別子は、カメラに対応する情報である。この位置情報、ユーザ識別子は、ユーザ情報に対応する情報である。画像出力指示は、一のユーザ情報に対する指示である。
ここでの受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信である。
格納部321は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、カメラが撮影した画像等である。
ユーザ情報格納部3211は、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザ識別子とカメラに対応する位置情報とを有する。ユーザ情報は、ユーザの顔画像、画像へのリンクを示すリンク情報、現在の領域にユーザが継続して居る時間などの情報を有しても良い。位置情報は、カメラが設置されている場所を特定する情報である。位置情報は、カメラ識別子でも良い。領域とは、部屋、部屋の一部、廊下、廊下の一部等である。カメラに対応する位置情報とは、通常、カメラの撮影範囲を示す情報である。
処理部322は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、センサ情報取得部3221、ラベル付加部3222、範囲決定部3223、情報選択部3224、取得部3225が行う処理である。
センサ情報取得部3221は、1以上の各カメラが撮影した画像を取得する。また、センサ情報取得部3221は、ユーザ識別子取得装置が取得したユーザ識別子を取得する。
ラベル付加部3222は、ユーザ識別子に、カメラに対応する位置情報を付加し、ユーザ識別子と位置情報とを有するユーザ情報をユーザ情報格納部3211に蓄積する。ラベル付加部3222は、ユーザ識別子取得装置が取得したユーザ識別子を取得した場合、当該ユーザ識別子を受け付け、当該ユーザ識別子と、ユーザ識別子取得装置に対応する位置情報とを対応付けたユーザ情報を構成し、当該ユーザ情報をユーザ情報格納部3211に蓄積する。カメラに対応する位置情報とは、ユーザ識別子取得装置に対応する位置情報と同意義である。
範囲決定部3223は、取得するセンサ情報の範囲を、指示に対応する画像に決定する。この指示とは、画像出力指示である。
情報選択部3224は、画像出力指示に対応する画像を選択する。
取得部3225は、情報選択部3224が選択した画像を取得する。
出力部323は、取得部3225が取得した画像である出力情報を端末装置33に出力する。ここでの出力とは、通常、ユーザの端末装置33への送信である。
ユーザ情報出力部3231は、ユーザ情報格納部3211の1以上のユーザ情報を出力する。ユーザ情報出力部3231は、ユーザ情報出力指示の受信に応じて、1以上のユーザ情報を出力する。ここでの出力とは、通常、ユーザの端末装置33への送信である。
端末装置33は、例えば、いわゆるスマートフォン、携帯電話、携帯端末、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、タブレット端末等であり、その種類は問わない。
端末装置33を構成する端末受付部331は、指示や情報等を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、ユーザ情報出力指示、画像出力指示などである。
指示や情報等の入力手段は、キーボードやタッチパネルやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部331は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末送信部332は、端末受付部331で受け付けた指示や情報等を作業支援装置32に送信する。
端末受信部333は、作業支援装置32から各種の情報を受信する。各種の情報とは、1以上のユーザ情報、画像等である。
端末出力部334は、端末受信部333が受信した情報を出力する。
受付部320は、受信手段により実現され得る。受信手段は、有線または無線の通信手段が好適であるが、放送を受信する手段でも良い。
格納部321、およびユーザ情報格納部3211は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部321等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部321等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部321等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部321等で記憶されるようになってもよい。
処理部322、センサ情報取得部3221、ラベル付加部3222、範囲決定部3223、情報選択部3224、および取得部3225は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部322等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部323、ユーザ情報出力部3231、および端末送信部332は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受信部333は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末出力部334は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部334は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、作業支援システム3の動作について説明する。まず、センサ31の動作について説明する。センサ31であるユーザ識別子取得装置は、例えば、常時、ユーザ識別子を取得しようとする。そして、ユーザ識別子取得装置がユーザ識別子を取得した場合、当該ユーザ識別子を作業支援装置32に渡す。ユーザ識別子取得装置は、例えば、各部屋のドアのあたりに設置されている。そして、例えば、ユーザ識別子取得装置は、ユーザが保持している近距離無線通信手段から、ユーザ識別子を受信しようとしてポーリングしている。そして、ユーザ識別子を取得した場合、当該ユーザ識別子は、作業支援装置22に渡される。なお、ユーザ識別子取得装置は、当該ユーザ識別子取得装置が設置されている場所を特定する位置情報も、ユーザ識別子と共に作業支援装置32に渡す。
また、センサ31であるカメラは、各部屋に設置され、部屋全体の映像を撮影できる。そして、カメラは、設置されている部屋の映像を取得し、作業支援装置32に渡す。なお、カメラは、当該カメラが設置されている場所を特定する位置情報(カメラ識別子でも良い)も、画像と共に作業支援装置32に渡す。
次に、作業支援装置32の第一の動作例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1101)センサ情報取得部3221は、ユーザ識別子取得装置が取得したユーザ識別子等を取得したか否かを判断する。ユーザ識別子等を取得した場合はステップS1102に行き、ユーザ識別子等を取得しない場合はステップS1104に行く。なお、ユーザ識別子等とは、例えば、ユーザ識別子と位置情報である。
(ステップS1102)ラベル付加部3222は、ステップS1101で取得されたユーザ識別子にラベルを付加し、ユーザ情報を構成する。ここでのラベルは、例えば、センサ情報取得部3221が取得した位置情報、図示しない時計を用いて取得された時間情報である。位置情報は、部屋を識別する部屋識別子でも良い。また、時間情報は、例えば、現在の時刻である。また、ラベル付加部3222は、ユーザ識別子に対応する画像(例えば、顔画像)をユーザ情報に付加しても良い。なお、ユーザ識別子に対応する画像は、通常、格納部31に格納されている。また、ユーザ情報が部屋識別子で識別される部屋に居る時間の情報である入室時間情報を有する場合、ラベル付加部3222は、当該入室時間情報を初期化「0」にする。
(ステップS1103)ラベル付加部3222は、ステップS1102で構成したユーザ情報をユーザ情報格納部3211に蓄積する。例えば、ラベル付加部3222は、ステップS1102で構成したユーザ情報を、ユーザ情報格納部3211に格納されているユーザ情報であり、当該ユーザ情報に含まれるユーザ識別子に対応するユーザ情報に上書きする。ステップS1101に戻る。
(ステップS1104)受付部320は、端末装置33からユーザ情報出力指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザ情報出力指示を受け付けた場合はステップS1105に行き、ユーザ情報出力指示を受け付けない場合はステップS1107に行く。
(ステップS1105)処理部322は、ユーザ情報格納部3211から1以上のユーザ情報を取得する。
(ステップS1106)ユーザ情報出力部3231は、ステップS1105で取得された1以上のユーザ情報を端末装置33に出力する。ステップS1101に戻る。
(ステップS1107)受付部320は、端末装置33から画像出力指示を受け付けたか否かを判断する。画像出力指示を受け付けた場合はステップS1108に行き、画像出力指示を受け付けない場合はステップS1111に行く。
(ステップS1108)情報選択部3224は、画像出力指示に対応する画像を選択する。そして、取得部3225は、情報選択部3224が選択した画像を取得する。つまり、取得部3225は、画像出力指示に含まれる位置情報またはユーザ識別子等に対応する画像(位置情報に対応するカメラが撮影した画像)を取得する。なお、かかる画像は、センサ情報取得部3221が取得した画像の一部または全部である。
(ステップS1109)出力部323は、取得部3225が取得した画像である画像(出力情報の一例)を端末装置33に出力する。
(ステップS1110)処理部322は、画像出力を終了するか否かを判断する。画像出力を終了する場合はステップS1101に戻り、画像出力を終了しない場合はステップS1108に戻る。なお、画像出力を終了する場合は、端末装置33から画像出力終了指示が受信された場合等である。
(ステップS1111)処理部322は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1112)処理部322は、i番目のユーザ情報がユーザ情報格納部3211に格納されているか否かを判断する。i番目のユーザ情報が格納されている場合はステップS1113に行き、格納されていない場合はステップS1101に戻る。
(ステップS1113)処理部322は、i番目のユーザ情報を更新する。例えば、処理部322は、i番目のユーザ情報に含まれる入室時間情報を、時間の経過に応じて更新する。
(ステップS1114)処理部322は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1101に戻る。
なお、図11のフローチャートにおいて、ユーザ情報を更新する処理等は行わなくても良い。
また、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、作業支援装置32の第二の動作例について、図12のフローチャートを用いて説明する。第二の動作例は図3のフローチャートの動作の具体例である。
(ステップS1201)センサ情報取得部3221は、ユーザ識別子取得装置が取得したユーザ識別子等を取得したか否かを判断する。ユーザ識別子等を取得した場合はステップS1202に行き、ユーザ識別子等を取得しない場合はステップS1205に行く。なお、ユーザ識別子等とは、例えば、ユーザ識別子と位置情報である。
(ステップS1202)ラベル付加部3222は、ユーザ識別子に付加する1以上のラベルを取得する。ここでのラベルは、例えば、センサ情報取得部3221が取得した位置情報、および現在時刻である時間情報である。
(ステップS1203)ラベル付加部3222は、ステップS1202で取得した1以上のラベルをステップS1101で取得されたユーザ識別子にラベルを付加し、ユーザ情報を構成する。
(ステップS1204)ラベル付加部3222は、ステップS1203で構成したユラベル付きユーザ情報を、ユーザ情報格納部3211に蓄積する。ステップS1201に戻る。
(ステップS1205)範囲決定部2223は、端末装置33に出力する画像(センサ情報の一例)を選択するタイミングであるか否かを判断する。画像を選択するタイミングであればステップS1206に行き、当該タイミングでなければステップ1201に戻る。なお、受付部320は、端末装置33から画像出力指示を受け付けた場合に、範囲決定部2223は、画像を選択するタイミングであると判断する。
(ステップS1206)範囲決定部1223は、取得する画像の範囲を示す位置情報を画像出力指示から取得する。
(ステップS1207)情報選択部1224は、ステップS1206で取得された位置情報に対応する画像を選択する。
(ステップS1208)取得部1225は、ステップS1207で選択された画像(出力情報の一例)を取得する。
(ステップS1209)出力部123は、ステップS1208で取得された画像を端末装置33に出力する。ステップS1201に戻る。
なお、図12のフローチャートにおいて、画像を端末装置33に出力した後、画像出力の終了のトリガーが発生しない限り、画像を取得し、端末装置33に出力することは好適である。
また、図12のフローチャートにおいて、受付部320は、端末装置33からユーザ情報出力指示を受け付け、ユーザ情報出力部3231は、ステップS1105で取得された1以上のユーザ情報を端末装置33に出力することは好適である。
さらに、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における作業支援システム3の具体的な動作について説明する。作業支援システム3の動作の概要を示す概念図は図9である。
今、ユーザ情報格納部3211は、図13に示すユーザ情報管理表を格納している。ユーザ情報管理表は、「顔画像」「部屋名」「ユーザ識別子」「入室時間情報」「リンク」を有する。「リンク」は、カメラが撮影した画像(映像)を出力するためのリンクであり、押下により、画像出力指示が作業支援装置32に送信される。
今、ユーザ識別子「252」のユーザが、「A室」を出て、ユーザ識別子「252」が格納されているICカードを持って、「B室」の前に行って、「B室」の前のICカードリーダーにICカードをかざした、とする。すると、当該ICカードリーダーはユーザ識別子「252」を取得する。また、当該ICカードリーダーは、ICカードリーダーが保持している部屋名「B室」とユーザ識別子「252」とを作業支援装置32に送信する。なお、部屋名「B室」は部屋識別子であり、位置情報である。
次に、作業支援装置32のセンサ情報取得部3221は、ユーザ識別子「252」と部屋名「B室」とを受信する。
次に、ラベル付加部3222は、ユーザ識別子「252」に部屋名「B室」(ラベルの一例)を付加し、ユーザ情報を構成する。ここで、ラベル付加部3222は、入室時間情報「0」を取得し(初期化し)、部屋名「B室」に設置されているカメラの画像へのリンクを属性「リンク」の属性値とする。そして、ユーザ識別子「252」を含むユーザ情報を、構成したユーザ情報で上書き更新する。また、ラベル付加部3222は、現在時刻を取得し、ユーザ識別子「252」に付加しても良い。
次に、ユーザ識別子「252」で識別されるユーザは、ユーザ情報出力指示を自分の端末装置33に入力した、とする。
すると、端末装置33はユーザ情報出力指示を受け付け、作業支援装置32に送信する。
次に、作業支援装置32の受付部320は、端末装置33からユーザ情報出力指示を受信する。
次に、処理部322は、ユーザ情報格納部3211から1以上のユーザ情報を取得する。
次に、ユーザ情報出力部3231は、取得された1以上のユーザ情報を端末装置33に送信する。
次に、端末装置33は、1以上のユーザ情報を受信し、出力する。なお、かかる1以上のユーザ情報の出力例は図13である。なお、実際に出力されるのは、図13のユーザ識別子「252」を含むユーザ情報は更新されている。
次に、ユーザ識別子「252」で識別されるユーザは、ユーザ識別子「311」で識別されるユーザとディスカッションがしたいと考え、ユーザ識別子「311」で識別されるユーザの状況を確認しようと、図13の1301のリンクを押下した、とする。
すると、端末装置33は、当該押下を受け付け、位置情報「SO」(部屋名)を有する画像出力指示を構成し、作業支援装置32に送信する。
次に、作業支援装置32の受付部320は、端末装置33から画像出力指示を受信する。
次に、情報選択部3224は、画像出力指示に対応する画像であり、位置情報「SO」に対応するカメラが撮影した画像を選択する。そして、取得部3225は、情報選択部3224が選択した画像を取得する。
次に、出力部323は、取得部3225が取得した画像である画像を端末装置33に送信する。
次に、端末装置33には、当該画像を受信し、画像を出力する。かかる画像出力例は、図9の903である。そして、端末装置33のユーザは、図9の画像903を見て、ユーザ識別子「311」で識別されるユーザが取込中であるため、ディスカッションはもう少し後に行おうと思い、ユーザ識別子「311」で識別されるユーザに声がけしないと判断する。
以上、本実施の形態によれば、適切なセンサ情報を選択して、一の人が居る領域の撮影画像を得ることができる。そのため、他のユーザの状況が分かり、ディスカッション等の協調作業の申し出を適切に行うことができる。
なお、本実施の形態における作業支援装置32を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上のセンサが取得した1以上のセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、前記1以上の各センサ情報に対して、位置に関する位置情報、時刻に関する時間情報、人に関する人情報のうちの1以上のラベルを付加するラベル付加部と、取得するセンサ情報の範囲を決定する範囲決定部と、前記範囲決定部が決定した範囲に対応するラベルが付与された1以上のセンサ情報を選択する情報選択部と、前記情報選択部が選択した1以上のセンサ情報を用いて、出力する情報である出力情報を取得する取得部と、前記出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザ識別子とカメラに対応する位置情報とを有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部を具備し、前記1以上のセンサは、1以上の各領域に設置された1以上のカメラ、およびユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得装置を含み、前記センサ情報取得部は、前記1以上の各カメラが撮影した画像と、前記ユーザ識別子取得装置が取得したユーザ識別子とを取得し、前記ラベル付加部は、前記ユーザ識別子に、前記画像を撮影したカメラに対応する位置情報を付加し、当該ユーザ識別子と位置情報とを有するユーザ情報を前記ユーザ情報格納部に蓄積し、コンピュータを、前記ユーザ情報格納部の1以上のユーザ情報を出力するユーザ情報出力部と、ユーザから前記1以上のユーザ情報のうちの一のユーザ情報に対する指示を受け付ける受付部としてさらに機能させ、前記範囲決定部は、前記取得するセンサ情報の範囲を、前記指示に対応する画像に決定し、前記情報選択部は、前記指示に対応する画像を選択し、前記取得部は、前記情報選択部が選択した画像を取得し、前記出力部は、前記取得部が取得した画像である出力情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
(実施の形態4)
本実施の形態において、1または2以上のカメラで撮影している画像を、ユーザに応じて異なるビューで提示する作業支援システムについて説明する。
図14は、本実施の形態における作業支援システム4の概念図である。図14の(a)において、ユーザ(Aさん)は、グループ1として管理されている場所のカメラが撮影した画像をAさんの端末装置で出力している。図14の(b)において、ユーザ(Bさん)は、グループ2として管理されている場所のカメラが撮影した画像をBさんの端末装置で出力している。
図15は、本実施の形態における作業支援システム4のブロック図である。
作業支援システム4は、1または2以上のセンサ41、作業支援装置42、および1または2以上の端末装置43を備える。
センサ41は、ここでは、1または2以上のカメラである。また、作業支援装置42は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、サーバ装置、クラウドサーバ等である。作業支援装置42の種類は問わない。端末装置43は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等である。端末装置43の種類は問わない。
作業支援装置42は、格納部421、処理部422、出力部423、および受付部424を備える。格納部421は、ユーザ情報格納部4211を備える。処理部422は、センサ情報取得部4221、ラベル付加部4222、範囲決定部4223、情報選択部4224、および取得部4225を備える。
端末装置43は、端末受付部431、端末送信部432、端末受信部433、および端末出力部434を備える。
作業支援装置42を構成する格納部421は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、カメラが撮影した画像等である。
ユーザ情報格納部4211は、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザ識別子と1または2以上のカメラ識別子とを有する。カメラ識別子は、カメラを識別する情報である。カメラ識別子は、カメラの位置を示す位置情報でも良い。位置情報は、出力する画像の位置に関する情報である、とも言える。ユーザ情報は、時間情報、出力方法識別子を有しても良い。時間情報は、出力する画像の時刻に関する情報である。時間情報は、例えば、「現在の前N(Nは正の数)分から現在まで」「現在」等である。出力方法識別子は、例えば、1または2以上の画像を合成する場合のレイアウトに関するレイアウト情報を有する。出力方法識別子は、例えば、1または2以上の画像を合成するプログラムである。なお、2以上の画像とは、2以上のカメラが撮影した画像である。
処理部422は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、センサ情報取得部4221、ラベル付加部4222、範囲決定部4223、情報選択部4224、取得部4225が行う処理である。
センサ情報取得部4221は、1以上の各カメラが撮影した画像を取得する。
ラベル付加部4222は、センサ情報取得部4221が取得した画像に、画像を取得したカメラの位置に関する位置情報と、画像が取得された時刻に関する時間情報とを付加する。
範囲決定部4223は、出力指示に基づいて、出力する画像の範囲を決定する。なお、出力指示は、通常、ユーザ識別子を有する。出力指示は、例えば、時間情報と、位置情報と、出力方法識別子とを有しても良い。範囲決定部4223は、出力指示に対応する時間情報と位置情報とに合致する画像を取得する。
情報選択部4224は、範囲決定部4223が決定した範囲の1以上の画像を選択する。
取得部4225は、情報選択部4224が選択した1または2以上の画像から出力する画面である出力情報を取得する。出力情報は、例えば、2以上のカメラから送出された画像を合成した情報である。出力情報は、例えば、出力指示に対応する出力方法識別子に従って、2以上の画像が合成された情報である。
出力部423は、取得部4225が取得した出力情報を出力する。ここで、出力とは、通常、出力指示を入力したユーザに対応する端末装置43に送信することである。
受付部424は、出力指示を受け付ける。出力指示は、上述したように、通常、ユーザ識別子を有する。出力指示に含まれるユーザ識別子から時間情報と位置情報と出力方法識別子とが取得できる場合、出力指示は、ユーザ識別子と時間情報と位置情報と出力方法識別子とを含む、と言っても良い。ここで受付とは、通常、受信である。
端末装置43を構成する端末受付部431は、指示や情報等を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、出力指示、ユーザ情報などである。
指示や情報等の入力手段は、キーボードやタッチパネルやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部331は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末送信部432は、端末受付部431で受け付けた指示や情報等を作業支援装置42に送信する。
端末受信部433は、作業支援装置42から各種の情報を受信する。各種の情報とは、画像等である。画像は、2以上の画像が合成された画像でも良い。
端末出力部434は、端末受信部333が受信した情報を出力する。
格納部421、およびユーザ情報格納部4211は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部421等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部421等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部421等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部421等で記憶されるようになってもよい。
処理部422、センサ情報取得部4221、ラベル付加部4222、範囲決定部4223、情報選択部4224、および取得部4225は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部422等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部423、および端末送信部432は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
受付部424、および端末受信部433は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末出力部434は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部434は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、作業支援システム4の動作について説明する。まず、センサ41の動作について説明する。センサ41であるカメラは、例えば、廊下の一の領域の場所、各部屋のドアの前等に設置され、画像を撮影できる。そして、カメラは、画像を取得し、作業支援装置42に渡す。
次に、作業支援装置42の動作例について、図16のフローチャートを用いて説明する。本動作例は図3のフローチャートの動作の具体例である。
(ステップS1601)センサ情報取得部4221は、センサ41(カメラ)から画像を取得したか否かを判断する。画像を取得した場合はステップS1602に行き、画像を取得しない場合はステップS1605に行く。
(ステップS1602)ラベル付加部1222は、ステップS1601で取得された画像に対して付加する1以上のラベルを取得する。ここでのラベルは、時間情報と位置情報である。また、時間情報は、例えば、現在時刻である。位置情報は、例えば、カメラを識別する情報、またはカメラが撮影する画像を識別する情報である。
(ステップS1603)ラベル付加部1222は、ステップS1601で取得された画像に対して、ステップS1602で取得したラベルを付加する。ここで、ラベル付加部1222は、例えば、画像と時間情報と位置情報とを有する情報を構成する。
(ステップS1604)ラベル付加部1222は、ステップS1603で取得したラベル付き画像を格納部121に蓄積する。ステップS1601に戻る。ここで、ラベル付加部1222は、例えば、画像と時間情報と位置情報とを有する情報を格納部121に蓄積する。
(ステップS1605)受付部424は、端末装置43から出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS1606に行き、出力指示を受け付けない場合はステップS1601に戻る。
(ステップS1606)範囲決定部1223は、出力指示に対応する時間情報、位置情報を用いて、取得する画像を決定する。画像の決定とはカメラの決定と同意義である。
(ステップS1607)情報選択部1224は、ステップS1606で決定された範囲の1以上の画像を格納部121から取得する。
(ステップS1608)取得部1225は、ステップS1607で取得された1または2以上の画像を用いて、出力方法識別子に従って、出力情報を構成する。
(ステップS1609)出力部123は、ステップS1608で構成された出力情報を端末装置43に出力する。ステップS1601に戻る。
なお、図16のフローチャートにおいて、受付部424は、ユーザの端末装置43からユーザ識別子と時間情報と位置情報と出力方法識別子とを有するユーザ情報を受信しても良い。かかる場合、処理部422は、ユーザ情報をユーザ情報格納部4211に蓄積する。そして、かかる場合、受付部424がユーザ識別子を有する出力指示を端末装置43から受信し、当該ユーザ識別子と対になる時間情報と位置情報と出力方法識別子とをユーザ情報格納部4211から取得し、当該時間情報と位置情報と出力方法識別子とを用いて、出力情報が構成されても良い。
さらに、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における作業支援システム4の具体的な動作について説明する。
今、ユーザ「A」が、自分の端末装置43から、時間情報「現在時刻」、カメラ識別子「カメラ1,カメラ2,カメラ3,カメラ4,カメラ5,カメラ6」、出力方法識別子「レイアウト1」を有するユーザ情報を作業支援装置42に対して送信した、とする。
すると、作業支援装置42の受付部424は、ユーザ識別子「A」、時間情報「現在時刻」、カメラ識別子「カメラ1,カメラ2,カメラ3,カメラ4,カメラ5,カメラ6」、出力方法識別子「レイアウト1」を有するユーザ情報を受信する。次に、処理部422は、かかるユーザ情報をユーザ情報格納部4211に蓄積する。なお、レイアウト1は、図14の(a)に示すように、6つの画像のうちの、「カメラ1,カメラ2,カメラ3」に対応する3つの画像を上部に横に並べ、「カメラ4,カメラ5,カメラ6」に対応する3つの画像を下部に横に並べて、6つの画像を合成して一の画面を構成するレイアウトである。
同様に、ユーザ「B」が、自分の端末装置43から、時間情報「現在時刻」、カメラ識別子「カメラ7,カメラ3,カメラ8,カメラ9」、出力方法識別子「レイアウト2」を有するユーザ情報を作業支援装置42に対して送信した、とする。
すると、作業支援装置42の受付部424は、ユーザ識別子「B」、時間情報「現在時刻」、カメラ識別子「カメラ7,カメラ3,カメラ8,カメラ9」、出力方法識別子「レイアウト2」を有するユーザ情報を受信する。次に、処理部422は、かかるユーザ情報をユーザ情報格納部4211に蓄積する。なお、レイアウト2は、図14の(b)に示すように、4つの画像のうちの、「カメラ7,カメラ3」に対応する2つの画像を上部に横に並べ、「カメラ8,カメラ9」に対応する2つの画像を下部に横に並べて、4つの画像を合成して一の画面を構成するレイアウトである。
以上の処理により、ユーザ情報格納部4211には、図17に示すユーザ情報管理表が格納された。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「時間情報」「カメラ識別子」「出力方法識別子」を有するレコードを1以上管理する表である。ここでの「カメラ識別子」は、位置情報である。
かかる状況において、多数の各カメラは画像を撮影し、作業支援装置42に送信する。そして、作業支援装置42のセンサ情報取得部4221は、各カメラから画像を取得する。
次に、ラベル付加部1222は、カメラ識別子を取得する。また、ラベル付加部1222は、図示しない時計から現在時刻を取得する。そして、ラベル付加部1222は、画像にカメラ識別子と現在時刻を付加し、格納部121に蓄積する。
そして、ユーザ「B」は、ユーザ識別子「B」を有する出力指示を、端末装置43から作業支援装置42に送信した、とする。
次に、作業支援装置42の受付部424は、端末装置43から当該出力指示を受信する。
次に、範囲決定部1223は、出力指示が有するユーザ識別子「B」と対になる時間情報「前5分〜現在」、カメラ識別子「カメラ7,カメラ3,カメラ8,カメラ9」、出力方法識別子「レイアウト2」を、図17の「ID=2」のレコードから取得する。
次に、範囲決定部1223は、時間情報「前5分〜現在」、位置情報「カメラ7,カメラ3,カメラ8,カメラ9」を用いて、取得する画像を決定する。そして、範囲決定部1223は、図示しない時計から、現在時刻「2016/8/12 17:05」を取得した、とする。以上より、取得される画像は、「カメラ7,カメラ3,カメラ8,カメラ9」の各カメラが撮影した画像であり、現在の前5分「2016/8/12 17:00」から現在「2016/8/12 17:05」までの時間の画像である。
そして、情報選択部1224は、決定された範囲の1以上の画像を格納部121から取得する。
次に、取得部1225は、取得された4つの画像をレイアウト1に従って合成し、図14(b)に示すような画面(4つの画像が合成された画像)を構成する。かかる画面は、出力情報である。
次に、出力部123は、当該出力情報を端末装置43に送信する。
次に、端末装置43の端末受信部433は、当該出力情報を受信する。そして、端末出力部434は、当該出力情報を出力する。
以上、本実施の形態によれば、適切なセンサ情報を選択して、各ユーザに応じた撮影画像を各ユーザに応じた出力方法で提示できる。
なお、本実施の形態における作業支援装置42を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上のセンサが取得した1以上のセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、前記1以上の各センサ情報に対して、位置に関する位置情報、時刻に関する時間情報、人に関する人情報のうちの1以上のラベルを付加するラベル付加部と、取得するセンサ情報の範囲を決定する範囲決定部と、前記範囲決定部が決定した範囲に対応するラベルが付与された1以上のセンサ情報を選択する情報選択部と、前記情報選択部が選択した1以上のセンサ情報を用いて、出力する情報である出力情報を取得する取得部と、前記出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別するユーザ識別子と1または2以上のカメラを識別する1以上のカメラ識別子とを有するユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部を具備し、前記1以上のセンサは、1以上のカメラを含み、前記センサ情報取得部は、前記1以上の各カメラが撮影した画像を取得し、前記ラベル付加部は、前記センサ情報取得部が取得した画像に、当該画像を取得したカメラの位置に関する位置情報と、当該画像が取得された時刻に関する時間情報とを付加し、ユーザから、出力する画像の時間に関する時間情報と、出力する画像の位置に関する位置情報と、出力方法を識別する出力方法識別子とを含む出力指示を受け付ける受付部をさらに具備し、前記範囲決定部は、前記出力指示に基づいて、出力する画像の範囲を決定し、前記情報選択部は、前記範囲決定部が決定した範囲の1以上の画像を選択し、前記取得部は、前記情報選択部が選択した1以上の画像から出力する画面である出力情報を取得し、前記出力部は、前記取得部が取得した出力情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
(実施の形態5)
本実施の形態において、適切な生体情報を選択して、会議の進行の促進に役立つ出力を行う作業支援システムについて説明する。
図18は、本実施の形態における作業支援システム5の概念図である。図18の1801に示すように、会議に参加している各ユーザの生体情報(例えば、心拍数)を記録しており、作業支援システム5は、生体情報の履歴が所定の条件を満たす場合、会議の進行を変更するための処理を行う。例えば、作業支援システム5は、心拍数が急上昇しているユーザに発言を促すために、そのユーザの前のマイクの電源をONにする。
図19は、本実施の形態における作業支援システム5のブロック図である。
作業支援システム5は、1または2以上のセンサ51、作業支援装置52、1または2以上の動作装置53を備える。
センサ51は、生体情報取得装置である。センサ51は、生体情報を取得し、例えば、当該生体情報と格納しているユーザ識別子とを対にして、作業支援装置52に送信する。
また、作業支援装置52は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、サーバ装置、クラウドサーバ等である。作業支援装置52の種類は問わない。
また、動作装置53は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等である。動作装置53の種類は問わない。動作装置53は、例えば、マイクとパーソナルコンピュータ等でも良い。
作業支援装置52は、格納部521、処理部522、および出力部523を備える。処理部522は、センサ情報取得部5221、ラベル付加部5222、範囲決定部5223、情報選択部5224、および取得部5225を備える。
動作装置53は、出力情報受付部531、および動作部532を備える。
作業支援装置52を構成する格納部521は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザごとの生体情報等である。
処理部522は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、センサ情報取得部5221、ラベル付加部5222、範囲決定部5223、情報選択部5224、取得部5225が行う処理である。
センサ情報取得部5221は、センサ51が取得した生体情報を取得する。センサ情報取得部5221は、通常、ユーザ識別子と対に生体情報を取得する。
ラベル付加部5222は、センサ情報取得部5221が取得した生体情報に対して、時間情報を付加する。ラベル付加部5222は、センサ情報取得部5221が取得したユーザ識別子をも、生体情報に対して付加することは好適である。なお、ここでの時間情報は、例えば、時刻である。ラベル付加部5222は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得し、生体情報に対して当該現在時刻を付加する。そして、ラベル付加部5222は、時間情報等が付加された生体情報を格納部521に蓄積する。
範囲決定部5223は、予め決められた時間の範囲の生体情報を、取得するセンサ情報の範囲として決定する。予め決められた時間は、例えば、1分、または3分等である。
情報選択部5224は、範囲決定部5223が決定した範囲に対応する時間情報が付与された1以上の生体情報を選択する。
取得部5225は、情報選択部5224が取得した1以上の生体情報が予め決められた条件を満たす場合に、会議の進行に関する出力情報を取得する。
予め決められた条件は、一のユーザの生体情報の単位時間あたりの変化量が閾値以上または閾値より大きいこと、一のユーザの生体情報の単位時間あたりの変化量がユーザの中で最大であること、一のユーザの生体情報の値が閾値以上または閾値より大きいこと、一のユーザの生体情報の値がユーザの中で最大であること等である。また、予め決められた条件は、例えば、会議の進行に関する情報および生体情報との両方を用いた条件である。会議の進行に関する情報とは、例えば、直前の発言者の発言の開始からの時間の情報(つまり、例えば、直前の発言者の発言の開始から1分経過していること)である。
また、出力情報は、会議室のマイクの電源をオンするための情報、次の発言者と特定する情報(次の発言者のユーザ識別子)等である。
出力部523は、取得部5225が取得した出力情報を用いて、会議の進行を変更するための出力を行う。ここでの出力とは、通常、送信である。
動作装置53は、会議の進行を変更するための動作を行う。動作装置53は、例えば、一のユーザが使用するマイクの電源をオンにする。動作装置53は、例えば、次の発言者と特定する情報を表示する。
出力情報受付部531は、作業支援装置52から出力情報を受け付ける。ここでの受け付けは、通常、受信である。なお、出力情報は、例えば、ユーザ識別子、マイク識別子等を有する。
動作部532は、出力情報受付部531が受け付けた出力情報に応じて、会議の進行を変更するための動作を行う。議の進行を変更するための動作とは、一のユーザが使用するマイクの電源をオンにすること、次の発言者と特定する情報を表示する等である。
処理部522、センサ情報取得部5221、ラベル付加部5222、範囲決定部5223、情報選択部5224、取得部5225、および動作部532は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部522等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部523は、通常、無線または有線の通信手段により実現され得る。
次に、作業支援システム5の動作について説明する。まず、センサ51の動作について説明する。センサ51である生体情報取得装置は、例えば、各ユーザが保持している。そして、生体情報取得装置は、ユーザ識別子を格納している。そして、生体情報取得装置は、例えば、定期的にまたは不定期に連続して、生体情報を取得する。そして、生体情報取得装置は、例えば、生体情報とユーザ識別子とを、作業支援装置52に送信する。
次に、作業支援装置52の動作例について、図20のフローチャートを用いて説明する。本動作例は図3のフローチャートの動作の具体例である。
(ステップS2001)センサ情報取得部5221は、センサ51から生体情報を取得したか否かを判断する。生体情報を取得した場合はステップS2002に行き、生体情報を取得しない場合はステップS2005に行く。なお、センサ情報取得部5221は、生体情報とともに、ユーザ識別子も取得する。
(ステップS2002)ラベル付加部5222は、ステップS2001で取得された生体情報に対して付加する1以上のラベルを取得する。ここで、1以上のラベルは、ステップS2001で取得されたーザ識別子(人情報の一例)と、図示しない時計から取得した現在時刻(時間情報の一例)である。
(ステップS2003)ラベル付加部5222は、ステップS2001で取得された生体情報に対して、ステップS2002で取得した1以上のラベルを付加する。
(ステップS2004)ラベル付加部5222は、ステップS2003で取得したラベル付きセンサ情報を格納部521に蓄積する。ステップS2001に戻る。
(ステップS2005)範囲決定部5223は、生体情報を選択するタイミングであるか否かを判断する。生体情報を選択するタイミングであればステップS2006に行き、当該タイミングでなければステップS2001に戻る。生体情報を選択するタイミングは、例えば、ユーザ毎に閾値の間隔を置いて訪れる。また、生体情報を選択するタイミングは、例えば、ユーザ(例えば、会議進行役)の端末装置からの指示を受け付けた場合である。なお、この指示は、例えば、次に発言すべき人を検出する指示である。
(ステップS2006)範囲決定部5223は、取得するセンサ情報の範囲を決定する。かかる範囲は、例えば、直近の過去N秒(Nは正の数)の全ユーザの生体情報である。なお、範囲決定部5223は、例えば、取得するセンサ情報の範囲を特定する情報を格納しており、かかる情報を読み出す。
(ステップS2007)情報選択部5224は、ステップS2006で決定された範囲の生体情報を格納部521から取得する。
(ステップS2008)取得部5225は、ステップS2007で取得した生体情報の中で条件に合致する生体情報が存在するか否かを判断する。条件に合致する生体情報が存在する場合はステップS2009に行き、存在しない場合はステップS2001に戻る。取得部1225は、例えば、各ユーザ識別子に対応する生体情報の集合の中で、予め決められた条件に合致する生体情報群が存在するか否かを判断する。予め決められた条件は、例えば、生体情報(例えば、心拍数、血圧)の増加量が閾値以上または閾値より大きい、生体情報(例えば、発汗量、血圧)の値が閾値以上または閾値より大きいことである。
(ステップS2009)取得部5225は、条件に合致する生体情報群に対応するユーザ識別子を含む出力情報を構成する。なお、この出力情報は、当該出力情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザに発言を促すための指示等である。かかる指示は、例えば、当該ユーザの前に設置されているマイクの電源をONにする指示、当該ユーザに発言を促す指示をディスプレイに出力する指示、会議進行者に伝える指示であり、当該ユーザに発言をさせること」の指示等である。
(ステップS2010)出力部523は、ステップS2009で取得された出力情報を出力する。ステップS2001に戻る。
なお、図20のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における作業支援システム5の具体的な動作について説明する。
作業支援システム5の概念図は図18である。また、ここでの生体情報は心拍数である、とする。
今、会議に参加している複数のユーザ(A,B,C,・・・)は、会議室内の席に着席し、ディスカッションを行っている、とする。そして、各ユーザは、心拍計(生体情報取得装置)を装着し、会議を行っている、とする。
そして、各ユーザの心拍計は、例えば、10秒に1度、ユーザ識別子(例えば、「A」、「B」など)と対に、計測した心拍数を、作業支援装置52に送信している、とする。
そして、作業支援装置52のセンサ情報取得部5221は、各ユーザの心拍計51からユーザ識別子と心拍数とを受信する。
次に、ラベル付加部5222は、図示しない時計から現在時刻(時間情報の一例)を取得する。
次に、ラベル付加部5222は、取得された心拍数(生体情報)に対して、ユーザ識別子と現在時刻とを付加する。つまり、本具体例において、ラベルはユーザ識別子(人情報の一例)と現在時刻である。
次に、ラベル付加部5222は、ユーザ識別子と現在時刻とが付加された心拍数を格納部521に蓄積する。
そして、格納部521には、例えば、図21に示す心拍数管理表が格納された、とする。心拍数管理表は、ユーザ毎の心拍数の経緯を管理するレコードをユーザの数だけ有する。レコード内の心拍数の数値の数は、時間の経過とともに増加する。図21において、最も右側の心拍数が最新に計測された心拍数である。
かかる状況において、範囲決定部5223は、生体情報を選択するタイミングであると判断した、とする。例えば、作業支援装置52が定期的な判断時刻になったことを検知した場合、または会議の進行者の指示を受け付けた場合、または直前の発言者の発言が完了したことを検知した場合、または直前の発言者の発言の開始から閾値時間経過したことを検知した場合等に、範囲決定部5223は、生体情報を選択するタイミングであると判断する。
そして、範囲決定部5223は、各ユーザの最新の1分間の心拍数を取得すると決定する。次に、情報選択部5224は、決定された範囲の心拍数を心拍数管理表から取得する。なお、ここで、範囲決定部5223は、直前の発言者の心拍数を、取得する範囲から外して、取得する生体情報を決定することは好適である。また、直前の発言者のユーザ識別子はマイク等の動作装置53から作業支援装置52が受信しても良い。
次に、取得部5225は、1分間の心拍数の変化量に関する情報(例えば、最小の心拍数と最大の心拍数との差)を、ユーザ毎に取得する。そして、取得部5225は、ユーザ識別子「B」と対になる心拍数の集合が、最も変化量が大きいと判断する。つまり、取得部5225は、ユーザ識別子「B」と対になる心拍数の集合が、条件を満たす、と判断する。
次に、取得部5225は、条件に合致する生体情報群に対応するユーザ識別子「B」を含む出力情報を構成する。ここで、出力情報は、例えば、ユーザ識別子「B」のユーザの前のマイクの電源をオンにする指示である。また、出力情報は、例えば、ユーザ識別子「B」が次に発言すべきユーザであることを会議の議長に知らせるための情報である。
次に、出力部523は、取得された出力情報を動作装置53に送信する。
次に、動作装置53の出力情報受付部531は、出力情報を受信する。そして、動作部532は、出力情報受付部531が受け付けた出力情報に応じて、会議の進行を変更するための動作を行う。つまり、動作部532は、例えば、ユーザ識別子「B」のユーザの前のマイクの電源をオンにする、または議長の前のディスプレイに、次の発言者が「B」であることを知らせる表示を行う。
以上、本実施の形態によれば、適切な生体情報を選択して、会議の進行の促進に役立つ出力を行うことができる。
なお、本実施の形態における作業支援装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上のセンサが取得した1以上のセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、前記1以上の各センサ情報に対して、位置に関する位置情報、時刻に関する時間情報、人に関する人情報のうちの1以上のラベルを付加するラベル付加部と、取得するセンサ情報の範囲を決定する範囲決定部と、前記範囲決定部が決定した範囲に対応するラベルが付与された1以上のセンサ情報を選択する情報選択部と、前記情報選択部が選択した1以上のセンサ情報を用いて、出力する情報である出力情報を取得する取得部と、前記出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、前記1以上のセンサは、会議室内に設置された1以上のカメラ、および1以上のユーザの生体情報を取得する生体情報取得装置であり、前記ラベル付加部は、前記生体情報に対して、時間情報を付加し、前記範囲決定部は、予め決められた時間の範囲の生体情報を、取得するセンサ情報の範囲として決定し、前記情報選択部は、前記範囲決定部が決定した範囲に対応する時間情報が付与された1以上の生体情報を選択し、前記取得部は、前記情報選択部が取得した1以上の生体情報が予め決められた条件を満たす場合に、会議の進行に関する出力情報を取得し、前記出力部は、前記取得部が取得した出力情報を用いて、会議の進行を変更するための出力を行うものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、図22は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の作業支援装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図22は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図23は、システム300のブロック図である。
図22において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図23において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の作業支援装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の作業支援装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。