JP2018156453A - 画像提供システム、画像提供方法、および画像提供プログラム - Google Patents

画像提供システム、画像提供方法、および画像提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】施設の入所者の関係者に対して、適切な画像を提供できるシステム等を実現する。【解決手段】画像提供システム1は、保育園2(施設)で撮影された撮影画像7から保育園2の入所者3を識別し、条件記憶部に記憶された抽出条件に基づいて、入所者3の保護者4(関係者)へ提供する画像の候補である候補画像8を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した候補画像8を、保護者4に対して提供する提供部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、施設の入所者の関係者へ画像を提供する画像提供システム等に関する。
撮影された静止画・動画等の画像から、人物の顔を抽出してその人物が誰であるか特定し、その情報を利用して画像を様々に利用する技術が普及している。
特許文献1の監視装置では、遊技店において遊技客を撮影し、撮影された顔画像と、不審者として登録されている人物の顔画像とが一致すると、不審者が検知された旨が係員の携帯端末へ送信される。特許文献2の情報配信システムでは、集合住宅への入館者・退館者を監視カメラで撮影し、撮影された画像と、登録されている住人の顔画像とが一致すると、その画像を通知連絡先に通知する。
特許第5617627号明細書 特開2006−107187号公報 特開2016−139865号公報
ところで、保育園や老人ホーム等の施設では、入所者(園児や老人)は親や子供・親族等の関係者から離れて、施設の内部で生活する。それら関係者は、施設で過ごす入所者の様子が気になるから、施設から入所者の写真や動画等が提供されると入所者の生活状況が把握でき好ましい。このような用途に、上述した画像利用技術が適用できる可能性があるが、従来の技術には以下の問題点が存在する。
特許文献1の監視装置では、不審者を検知するという目的のため、不審者が写っていると判断された画像は全て送信されるので、送信すべきでない画像まで送信されてしまう。また、不審者が検知されると即時に係員へ画像が送信されるので、画像が際限なく関係者に送信されてしまうことになる。
特許文献2の情報配信システムでも、同様の課題がある。すなわち、住人が写っていると判断された画像は全て通知連絡先へ送信されるので、送信すべきでない画像まで送信されてしまう。また、入館者・退館者が検知されると即時に通知連絡先へ画像が送信されるので、画像が際限なく関係者に送信されてしまうことになる。
特許文献3の車両の周辺画像送信装置は、給電装置から電力供給を受けているときには撮像された周辺画像を監視装置に連続的に送信し、電力供給を受けていない時には障害物センサが異常を検出すると周辺画像を監視装置に送信する。この周辺画像送信装置にも、上述の監視装置および情報配信システムと同様の課題があり、送信すべきでない画像まで送信される可能性があり、また画像が際限なく関係者に送信されてしまうことになる。加えてこの周辺画像送信装置は、画像から人物の顔を抽出するものではなく、また画像送信の条件設定としても、入所者の生活状況の送信にはそぐわないものである。
本発明は、上述した従来技術の課題を解消するためのものであって、施設の入所者の関係者に対して、適切な画像を提供できるシステム等を実現することを目的とする。
<構成1>
上記目的を達成するための画像提供システムの特徴構成は、
施設で撮影された撮影画像から前記施設の入所者を識別し、条件記憶部に記憶された抽出条件に基づいて、前記入所者の関係者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記候補画像を、前記関係者に対して提供する提供部とを有する点にある。
<構成17>
上記目的を達成するための画像提供方法の特徴構成は、
施設で撮影された撮影画像から前記施設の入所者を識別し、記憶された抽出条件に基づいて、前記入所者の関係者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程で抽出された前記候補画像を、前記関係者に対して提供する提供工程とを有する点にある。
<構成18>
上記目的を達成するための画像提供プログラムの特徴構成は、
施設で撮影された撮影画像から前記施設の入所者を識別し、記憶された抽出条件に基づいて、前記入所者の関係者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する抽出処理手順と、
前記抽出処理手順で抽出された前記候補画像を、前記関係者に対して提供する提供処理手順とをコンピュータに実行させる点にある。
上記の特徴構成によれば、抽出条件に基づいて、撮影画像から候補画像が抽出されて関係者に提供されるから、入所者の関係者に対して、適切な画像を提供することが可能となる。なお本発明において関係者とは、入所者の画像を送付するよう画像提供システムに設定されている人物であって、入所者の血縁者に限られず、親、保護者、子供、親族に限られない。
<構成2>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出条件は以下の照合率条件を含む点にある。
照合率条件:前記撮影画像に写った前記入所者の顔と、登録されている前記入所者の顔画像との照合率が所定の照合閾値以上である。
上記の特徴構成によれば、照合率が所定の照合閾値以上である画像を関係者に提供できるから、例えば照合閾値を高くして確実に照合された画像を関係者に提供することも可能であるし、照合閾値を低くして(照合は不確実かもしれないが)多数の画像を関係者に提供することも可能となる。すなわち上記の特徴構成によれば、候補画像の照合の度合いを任意に制御することができ好適である。
<構成3>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出条件は以下の撮影時刻条件を含む点にある。
撮影時刻条件:前記撮影画像の撮影時刻が所定の抽出対象時間帯に含まれる。
上記の特徴構成によれば、撮影時刻が所定の抽出対象時間帯に含まれる画像を関係者に提供できるから、施設での行事(食事や遊技、散歩など)に対応した適切な画像提供が可能となり好適である。例えば、抽出対象時間帯を施設での食事の時間帯として、入所者の食事中の画像を関係者に提供することができる。
<構成4>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出条件は以下の撮影場所条件を含む点にある。
撮影場所条件:前記撮影画像の撮影場所が所定の抽出対象場所に含まれる。
上記の特徴構成によれば、撮影場所が所定の抽出対象場所に含まれる画像を関係者に提供できるから、施設での場所(保育室や園庭、テラスなど)に対応した適切な画像提供が可能となり好適である。例えば、抽出対象場所を園庭として、入所者が園庭で遊んでいる様子の画像を関係者に提供することができる。
<構成5>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出条件は以下の表情条件を含む点にある。
表情条件:前記撮影画像に写った前記入所者の顔の表情が所定の表情である。
上記の特徴構成によれば、入所者の顔の表情が所定の表情である画像を関係者に提供できるから、入所者の表情に応じた適切な画像提供が可能となり好適である。例えば、特定の表情を「笑顔」として、入所者の笑顔の画像を関係者に提供することができる。
<構成6>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出条件は以下の人数条件を含む点にある。
人数条件:前記撮影画像に写っている人物の人数が所定の人数範囲内である。
上記の特徴構成によれば、撮影画像に写っている人物の人数が所定の人数範囲内である画像を関係者に提供できるから、撮影画像に写っている人物の人数に応じた適切な画像提供が可能となり好適である。例えば、人数範囲を「1」とすれば、入所者のみが写っている画像を関係者に提供することも可能であるし、人数範囲を「2以上」とすれば、複数人が写った画像を関係者に提供することができる。
<構成7>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出条件は以下の個人識別条件を含む点にある。
個人識別条件:前記撮影画像に写った識別子から特定される人物が、前記入所者と一致する。
ここで識別子とは、入所者の名札や、入所者の衣服に付されたマーク等であって、画像認識により当該入所者を識別できるものをいう。上記の特徴構成によれば、撮影画像に写った識別子から特定される人物が入所者と一致する画像を関係者に提供できるから、撮影画像に写った人物を確実に特定した上で関係者に提供でき好適である。
<構成8>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出条件は以下の音量条件を含む点にある。
音量条件:前記撮影画像が撮影された際の音量が所定の音量範囲内である。
撮影画像が撮影された際の周囲の音量は、その場の状況に応じて変化する。例えば保育園であれば、昼寝の時間帯は音量は小さくなるし、遊び時間は音量が大きくなる。特に、何か楽しい出来事が起きた際には音量が更に大きくなる可能性があり、そのような場合に撮影された画像は、関係者にとって好ましいものとなる可能性がある。上記の特徴構成によれば、撮影画像が撮影された際の音量が所定の音量範囲内である画像を関係者に提供できるから、撮影時の周囲の状況に応じた適切な画像提供が可能となり好適である。
<構成9>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出部は、前記条件記憶部に記憶された排除条件に合致する前記撮影画像については、前記候補画像としての抽出を行わない点にある。
上記の特徴構成によれば、排除条件に合致する撮影画像については候補画像としての抽出が行われないから、関係者に不適切な画像を提供することが抑制され好適である。
<構成10>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記排除条件は以下の写り込み排除条件を含む点にある。
写り込み排除条件:前記撮影画像に、所定の人物の顔が写っている。
上記の特徴構成によれば、所定の人物の顔が写っている画像を排除して関係者に提供できるから、関係者に不適切な画像を提供することが抑制され好適である。例えば、特定の人物を「施設の職員」とすれば、職員の顔が写っている画像は候補画像として抽出されず、関係者への提供を抑制でき好適である。
<構成11>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記排除条件は以下の年齢排除条件を含む点にある。
年齢排除条件:前記撮影画像に、所定の年齢範囲内の人物の顔が写っている。
上記の特徴構成によれば、所定の年齢範囲内の人物の顔が写っている画像を排除して関係者に提供できるから、関係者に不適切な画像を提供することが抑制され好適である。例えば、施設が保育園である場合に、所定の年齢範囲を「20歳以上」とすれば、園児ではない大人、例えば職員や関係者の顔が写っている画像は候補画像として抽出されず、関係者への提供を抑制でき好適である。
<構成12>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記排除条件は以下の不在排除条件を含む点にある。
不在排除条件:前記撮影画像の撮影時点に、前記撮影画像に写っている前記入所者が前記施設に不在である。
例えば保育園であれば、園児が病気等で登園しない日・時間帯があり、老人ホームであれば一時帰宅等で不在の期間が生じる。撮影画像の撮影時点に施設に不在である入所者は、本来は撮影画像に写っていない筈であるから、その人物が「撮影画像に写っている」とのシステムによる判定は、顔の誤認識等である可能性が高く、そのような撮影画像は関係者に提供するべきでない。上記の特徴構成によれば、撮影画像の撮影時点に入所者が施設に不在である場合に、当該画像を排除して関係者に提供できるから、関係者に不適切な画像を提供することが抑制され好適である。
<構成13>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記抽出部が抽出した前記候補画像について、前記関係者へ提供するか否かに関する入力を受け付ける入力部を有する点にある。
上記の特徴構成によれば、入力部が関係者へ提供するか否かに関する入力を受け付けた上で、提供部が関係者に画像を提供するから、関係者に提供される画像が更に適切なものとなり好ましい。
<構成14>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記条件記憶部は、前記抽出条件を前記入所者に対応させて記憶しており、前記抽出部は、前記入所者に対応する前記抽出条件に基づいて、当該入所者に係る前記候補画像を抽出する点にある。
上記の特徴構成によれば、候補画像を抽出する際の抽出条件を入所者毎に設定できるから、関係者の要望に応じた画像を提供することができ好適である。
<構成15>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、特定の前記入所者について前記抽出部が抽出する前記候補画像の枚数が所定の枚数閾値よりも少ない場合に、当該入所者を撮影する旨の指示を発する撮影指示部を有する点にある。
上記の特徴構成によれば、候補画像が少ない場合に入所者を撮影する旨の指示が発せられるから、当該入所者が写っている撮影画像を増加させ、より多くの画像を関係者に提供でき好ましい。
<構成16>
本発明に係る画像提供システムの別の特徴構成は、前記提供部は、複数の前記候補画像の類似性を判定し、互いに類似性の低い複数の前記候補画像を前記関係者に対して提供する点にある。
候補画像から複数の画像を選択して画像を提供するときに、撮影時刻条件、撮影場所条件、表情条件、人数条件、および音量条件において共通点が多い画像同士を提供すると、関係者は同じような画像ばかりを提供される可能性が高い。そのため、提供する画像を選択する際、複数の候補画像の類似性を判定し、出来るだけ異なる画像を提供すると好ましい。上記の特徴構成によれば、提供部は、複数の前記候補画像の類似性を判定し、互いに類似性の低い複数の候補画像を関係者に対して提供するから、類似性の低い様々な画像を関係者に提供でき、関係者が入所者の生活状況を様々な画像から把握でき好ましい。
本発明によれば、施設の入所者の関係者に対して、適切な画像を提供できるシステム等を実現することができる。
画像提供システムの概要を示す説明図 画像提供システムの構成を示すブロック図 画像提供システムの動作を示すフローチャート 画像提供システムの操作画面の例を示す図 画像提供システムの操作画面の例を示す図 画像提供システムの操作画面の例を示す図
以下、図面を参照して本実施形態に係る画像提供システム、画像提供方法および画像提供プログラムについて説明する。これらシステム等は、例えば保育園や老人ホーム等の、入所者が生活(滞在)する施設に適用される。以下、画像提供システム等を保育園に適用した場合を例として説明する。
図1は、画像提供システム1の概要を示している。保育園2の内部や園庭にカメラ(ホールカメラ11、園庭カメラ14等)が配置され、施設の入所者3(園児)が撮影される。カメラが撮影した撮影画像7(静止画・動画)は制御装置20の画像記憶部21bに記憶される。そして各種の抽出条件に基づいて候補画像8が抽出されて、保護者4(関係者)に提供される。保護者4への画像の提供は各種の方法が可能であり、例えば電子メールに添付して送信することも可能であるし、画像をインターネット上のサーバ等へ保存して保護者4が閲覧することも可能である。
本実施形態に係る画像提供システム1は、図2に示すように、撮影装置10と制御装置20とを有して構成される。
撮影装置10は、施設の内部を撮影して動画や静止画を生成する装置である。生成された動画・静止画は、制御装置20へ送信される。撮影装置10は具体的にはビデオカメラやデジタルカメラである。撮影装置10としては、壁面や天井に固定された形態(固定式)も可能であるし、人が手で持ち運ぶ形態(移動式)も可能である。画像提供システム1の撮影装置10として、スマートフォンや携帯電話等の携帯通信端末のカメラを適用することも可能である。なお本明細書にて「画像」とは、動画と静止画の両方を含むものとする。動画に、撮影中の音声が併せて記録されていてもよい。静止画に、撮影時の前後の音声が併せて記録されていてもよい。
本実施形態では、固定式の撮影装置10は、いわゆる監視カメラのように動画を連続的に撮影するものとする。固定式の場合、撮影装置10の撮影方向や画角は、固定値であってもよいし、制御装置20の制御によって変更可能としてもよい。移動式の撮影装置10は、撮影者の操作に応じて静止画または動画を撮影するものとする。
本実施形態では固定式の撮影装置10として、ホールカメラ11、幼児保育室カメラ12、小児保育室カメラ13、園庭カメラ14、遊具カメラ15を用い、そして移動式の撮影装置10として移動カメラ16を用いる。
ホールカメラ11は、保育園2の建物内部のホールに設置された撮影装置10である。幼児保育室カメラ12は、保育園2の建物内部の幼児保育室に設置された撮影装置10である。小児保育室カメラ13は、保育園2の建物内部の小児保育室に設置された撮影装置10である。これらの撮影装置10は、室内を連続的に撮影して画像を生成するから、それぞれの室内にいる入所者3が、生成される画像に写り込むことになる。
園庭カメラ14は、保育園2の園庭に設置された撮影装置10である。遊具カメラ15は、保育園2の園庭に設置され、遊具(ブランコ、滑り台等)に向けられた撮影装置10である。これらの撮影装置10は、園庭を連続的に撮影して画像を生成するから、園庭にいる入所者3が、生成される画像に写り込むことになる。特に遊具カメラ15の場合は、遊具で遊ぶ入所者3が、生成される画像に写り込むことになる。
これら固定式の撮影装置10は、それぞれ保育園2における特定の場所を撮影して画像を生成する。したがって、撮影された画像の撮影場所は、どの撮影装置10で撮影されたかに基づいて決定することができる。なお、撮影装置10が画像を生成する際、または生成された画像を制御装置20へ送信する際、撮影場所に関する情報を画像に付してもよい。その場合、撮影場所に関する情報としては、何れの撮影装置10で撮影したかに係る情報や、撮影装置10の設置場所(例えば部屋の名称)に係る情報、撮影装置が撮影している場所(例えば部屋の名称や遊具の名称)に係る情報などが可能である。
移動カメラ16は、持ち運び式の撮影装置10である。移動カメラ16は、保育園2の職員5が持ち運んで、入所者3を撮影する。したがって、移動カメラ16で撮影された画像の撮影場所は都度変化することになる。移動カメラ16から制御装置20への画像の送信は、無線LAN等の通信により行ってもよいし、メモリーカード等の記憶媒体を介した画像データの複写により行ってもよい。移動カメラ16が画像を生成する際、または生成された画像を制御装置20へ送信する際、撮影場所に関する情報を画像に付してもよい。その場合、撮影場所に関する情報としては、GPS等で取得した位置情報であってもよいし、移動カメラ16で撮影した旨の情報であってもよい。撮影場所に関する情報(例えば部屋の名称や遊具の名称など)を、保育園2の職員がパソコン等を用いて画像に付与してもよい。
制御装置20は、画像提供システム1の全体の動作を制御し、各種の処理を行う。制御装置20は、記憶部21、制御部22、表示入力部23および通信部24を有して構成される。制御装置20は例えばパーソナルコンピュータであって、保育園2の事務室等に配置される。
記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性RAM(Random Access Memory)といった記憶デバイスで構成される。記憶部21は、制御装置20に設けられた記憶デバイスであってもよいし、いわゆるクラウド上の記憶領域であってもよい。本実施形態では記憶部21は、条件記憶部21aおよび画像記憶部21bを有して構成される。
条件記憶部21aには、抽出条件および排除条件が記憶される。抽出条件は、撮影画像7の中から候補画像8を抽出する際の条件である。抽出条件は例えば、照合率条件、撮影時刻条件、撮影場所条件、表情条件、人数条件などである。排除条件は、撮影画像7の中から候補画像8を抽出する際に、候補画像としての抽出を行わない条件である。排除条件は例えば、写り込み排除条件、年齢排除条件などである。これら条件の詳細については後述する。
条件記憶部21aには、上述の抽出条件が入所者に対応させた形態で記憶される。具体的には、入所者毎に適用される抽出条件が記憶されている。例えば、入所者のAちゃんについて照合率条件と撮影時刻条件とを適用する旨、条件記憶部21aに記憶される。例えば、入所者のBくんについて照合率条件、撮影時刻条件および撮影場所条件を適用する旨、条件記憶部21aに記憶される。例えば、ある入所者に対して、抽出条件毎に適用の有無が記憶されていてもよい。
画像記憶部21bには、撮影装置10で撮影されて制御装置20へ送信された画像が記憶される。
記憶部21には上述のデータの他に、入所者の顔画像、職員の顔画像、保護者毎の画像提供方法(メールアドレス等)、入所者の保育園への登園データ、入所者の識別子(入所者の名札、入所者の衣服に付されたマーク等)などが記憶される。
制御部22は、抽出部22a、入力部22b、提供部22cおよび撮影指示部22dを有して構成される。制御部22は、例えば、各種の処理を実現するためのソフトウェアプログラムと、該ソフトウェアプログラムを実行するCPUと、該CPUによって制御される各種ハードウェア等によって構成されている。制御部22の動作に必要なソフトウェアプログラムやデータは記憶部21に保存されるが、保存先は特に限定されず、別途専用に設けられたディスクやフラッシュメモリ等の記憶装置に保存される態様であってもよいし、通信可能に接続されたサーバや記憶装置等に保存される態様であっても構わない。
抽出部22aは、保育園(施設)で撮影された撮影画像から保育園の入所者を識別し、条件記憶部21aに記憶された抽出条件に基づいて、保育園の入所者の保護者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する。抽出部22aは、顔や識別子などの外観上の特徴を用いて入所者の識別を行う。なお抽出部22aは、条件記憶部21aに記憶された排除条件に合致する撮影画像については、候補画像としての抽出を行わない。抽出部22aによる候補画像の抽出処理については後で詳しく説明する。
入力部22bは、抽出部22aが候補画像を抽出するときに用いる抽出条件の入力を受け付ける。入力部22bは、入力された抽出条件を記憶部21に記憶させる。
また入力部22bは、抽出部22aが抽出した候補画像について、保護者へ提供するか否かに関する入力を受け付ける。例えば入力部22bは、後述する表示入力部23に画像提供システム1の操作画面を表示させ、その操作画面に、候補画像毎に保護者への送信ボタンを表示させて、画像提供システム1の操作者からの入力を受け付ける。操作者が送信ボタンをクリックすると、候補画像の保護者への送信が行われる。
提供部22cは、抽出部22aが抽出した候補画像を、保護者に対して提供する。保護者に対する画像の提供は、例えば電子メールに添付しての送信や、提供する画像をインターネット上のサーバ等への保存により行う。前者の場合、提供部22cはメール送信サーバとして機能し、後者の場合、提供部22cは画像を提供するサーバ等へのデータ送信を行う。
撮影指示部22dは、特定の入所者について抽出部22aが抽出する候補画像の枚数が所定の枚数閾値よりも少ない場合に、当該入所者を撮影する旨の指示を発する。例えば、入所者のAちゃんについて抽出部22aが抽出した候補画像が2枚で、枚数閾値5枚よりも少ない場合、撮影指示部22dが表示入力部23を制御して、Aちゃんを3回以上撮影する旨の指示を表示させる。例えば、この指示を見た職員が、移動カメラ16でAちゃんを3回以上撮影する。
また、撮影指示部22dは、特定の入所者について抽出部22aが抽出する候補画像の枚数が所定の枚数閾値よりも多い場合でも、後述するように、不鮮明度が高い候補画像が多い場合や、類似性の高い候補画像が多い場合、照合率が低い画像が多い場合に、当該入所者を撮影する旨の指示を発してもよい。
表示入力部23は、例えば液晶モニタ、キーボードおよびマウスである。表示入力部23は、画像提供システム1の操作画面や、撮影指示部22dによる撮影指示を表示し、画像提供システム1の操作者からの入力を受け付けるデバイスである。
通信部24は、無線LANや有線LAN等を介してデータ通信を行なうためのインタフェース部であり、撮影装置10や、上述の画像提供用サーバとの通信を行う。
<抽出条件>
以下、図5および図6を用いて、抽出条件の例について説明する。図5および図6は、上述した画像提供システム1の抽出条件等の入力画面(以下、「条件入力画面」と記す場合がある。)の例である。この例では、抽出部22aが抽出する対象者(入所者)毎に、表の左から入所者や職員などの対象者名、登園データ、個人識別情報、属性、提供先、抽出条件、および排除条件が表示され、対象者の追加とそれぞれの項目を設定できる。この例では、抽出条件と排除条件には選択肢が表示され、選択されている選択肢には「●」が、選択されていない選択肢には「○」が表示されている。なお図5と図6に示される条件入力画面は、一続きの画面であって、スクロール操作で切り替えて表示される。
個人識別情報は、顔画像や識別子などの個人識別に用いることが出来る外観上の特徴である。対象者毎に複数の個人情報を記憶することが出来る。具体的には、顔画像を複数記憶することができ、名札やマークなど複数の識別子の画像を記憶することが出来る。条件入力画面において個人識別情報の画像を選択すると、複数記憶された顔や識別子の画像が表示されると望ましい。なお、識別子は画像だけではなく、記号や番号でもよい。抽出部22aに文字認識機能を備えることにより、文字単位で照合することも出来る。図5および図6の識別子は、名札の画像を記憶した例である。また、顔画像に代えて顔画像から抽出した特徴を記憶させてもよい。
照合率条件は、撮影画像に写っている顔と、登録されている入所者の顔との照合率が所定の照合閾値以上である旨の条件である。照合率は抽出部22aにより、撮影画像に写っている顔と、登録されている入所者の顔とを照合して算出される。例えば、照合閾値が80%に設定され、撮影画像に写っている顔と、登録されている入所者のAちゃんの顔との照合率が85%である場合、Aちゃんについての照合率条件に合致する。照合率条件は、撮影画像に写っている顔と、その撮影画像を送信する保護者に係る入所者の顔との照合率が所定の照合閾値以上である旨の条件としてもよい。照合閾値を高めに設定すると、誤認識により保護者と関係のない入所者の画像が提供される可能性を低減でき好適である。照合閾値を低めに設定すると、上述の誤認識・誤送信の可能性は高まる一方、抽出される画像が増加する利点がある。照合率条件(照合閾値)は、画像を提供される保護者の要望(好み)に応じて設定するとよい。
図5の条件入力画面では、操作者の理解を容易にするため、照合閾値に対応させて「高め」「やや高め」「通常」「やや低め」「低め」の選択肢を表示した例を示している。例えば、「通常」を選択すると照合閾値が80%に設定され、「やや高め」を選択すると照合閾値が85%に設定されるように、選択肢に対応する照合閾値を定めるとよい。
撮影時刻条件は、撮影画像の撮影時刻が所定の抽出対象時間帯に含まれる旨の条件である。例えばAちゃんについて、抽出対象時間帯が「9:00〜13:00」に設定されている場合、撮影時刻が10:15である画像は撮影時刻条件に合致する。撮影時刻が14:30である画像は撮影時刻条件に合致しない。抽出対象時間帯を長く設定すると、抽出される画像は多くなり、抽出対象時間帯を短く設定すると、抽出される画像は少なくなる。例えば抽出対象時間帯を午前中に設定すると、保育園へ登園してから昼食時間にかけての入所者の画像が抽出される。抽出対象時間帯を夕方に設定すると、降園前の入所者の画像が抽出される。撮影時刻条件(抽出対象時間帯)は、画像を提供される保護者の要望(好み)に応じて設定するとよい。図5の条件入力画面では、任意の時間を設定するほか、「全日」「午前」「午後」の選択肢を表示した例を示している。
撮影場所条件は、撮影画像の撮影場所が所定の抽出対象場所に含まれる旨の条件である。例えばAちゃんについて、抽出対象場所が「遊具」に設定されている場合、撮影場所が遊具である画像(例えば、遊具カメラ15で撮影された画像)は撮影場所条件に合致する。撮影場所がホールである画像(例えば、ホールカメラ11で撮影された画像)は撮影場所条件に合致しない。抽出対象場所を多く(広く)すると、抽出される画像は多くなり、抽出対象場所を少なく(狭く)すると、抽出される画像は少なくなる。撮影場所条件(抽出対象場所)は、画像を提供される保護者の要望(好み)に応じて設定するとよい。図5の条件入力画面では、撮影場所を複数選択できる例を示している。
表情条件は、撮影画像に写った入所者の顔の表情が所定の表情である旨の条件である。撮影画像に写った入所者の顔の表情は、抽出部22aが撮影画像を解析して判定する。例えばAちゃんについて、所定の表情が「笑顔」に設定されている場合、撮影画像に写ったAちゃんの顔が笑顔である場合に、その撮影画像は表情条件に合致する。例えば抽出部22aを、笑顔度を数値化するよう構成し、所定の表情を笑顔度の数値範囲で規定してもよい。表情条件(所定の表情)は、画像を提供される保護者の要望(好み)に応じて設定するとよい。図5の条件入力画面では、表情を複数選択でき、「笑顔」を選択したときに笑顔度を任意に入力できる例を示している。
人数条件は、撮影画像に写っている人物の人数が所定の人数範囲内である旨の条件である。撮影画像に写っている人物の人数は、抽出部22aが画像を解析して判定する。例えばAちゃんについて、人数範囲が「1人」に設定されている場合、Aちゃんが1人で写っている画像が抽出され、2人以上が写っている画像は抽出されない。人数条件(人数範囲)は、画像を提供される保護者の要望(好み)に応じて設定するとよい。図5の条件入力画面では、人数範囲を「1人」「複数人」「任意」から選択でき、「任意」では人数範囲を入力することができ、上限値または下限値のみの入力も可能である。更に「指定人物を含む」を選択することでき、指定人物の欄で選択されている人物と一緒に写っている画像に絞り込むことができる。
個人識別条件は、個人識別に用いる個人識別情報を選択するものであり、上述の顔の一致の条件のほか、撮影画像に写った識別子から特定される人物が、入所者と一致する旨の条件である。識別子とは、入所者の名札や、入所者の衣服に付されたマーク等であって、画像認識により当該入所者を識別できるものをいう。例えば、撮影画像に写った識別子から特定される人物が入所者のAちゃんである場合、その撮影画像はAちゃんの保護者に対して提供する画像の候補として抽出される。図6の条件入力画面では、「顔のみ」「識別子のみ」「顔または識別子」「顔と識別子」の選択が可能な例を示している。例えば、誤認識の確率を小さくしたい場合は、「顔と識別子」を選択して2つの条件で絞り込むとよい。また、顔が写らなくても認識したい場合は、「顔または識別子」を選択して2つの条件を併用し、対象者は上着の袖の外側や背中に名札をつけるとよい。
音量条件は、撮影画像が撮影された際の音量が所定の音量範囲内である旨の条件である。例えばAちゃんについて、音量範囲が「60db以上」に設定されている場合、撮影画像が撮影された際の音量が70dbである画像は音量条件に合致する。音量が40dbである画像は音量条件に合致しない。音量範囲を高く(音量を大きく)すると、入所者が活発に活動している際の画像が抽出される傾向となる。音量範囲を低く(音量を小さく)すると、入所者が静かに過ごしている際の画像が抽出される傾向となる。音量条件(音量範囲)は、画像を提供される保護者の要望(好み)に応じて設定するとよい。図6の条件入力画面では、音量を「大きい」「普通」「静か」から複数選択できる例を示している。各選択肢「大きい」「普通」「静か」には適切な音量範囲を設定するとよい。
<排除条件>
以下、排除条件の例について説明する。
写り込み排除条件は、撮影画像に、所定の人物の顔が写っている旨の条件である。例えば、所定の人物を「職員」に設定している場合、撮影画像に職員の顔が写っている場合にはその撮影画像は候補画像として抽出されない。施設の職員のプライバシーを重視する場合に好適な設定である。
例えば、所定の人物を<ある入所者>に設定している場合、撮影画像にその入所者の顔が写っている場合には、その撮影画像は候補画像として抽出されない。保護者が自分の子供である園児(入所者)のプライバシーを重視する場合に好適な設定である。ある保護者が入所者(自分の子供)について、写り込み排除条件を設定している場合には、その入所者の顔が写り込んでいる撮影画像は、その他の保護者向けの候補画像として抽出されない。なおこの場合、この撮影画像はその他の保護者向けの候補画像として抽出されない一方で、当該保護者向けの候補画像としては抽出されるよう、抽出部22aを構成すると好適である。
写り込み排除条件は、抽出条件と同様に入所者毎に適用/不適用を設定してもよい。例えば、Aちゃんの保護者向けの候補画像に写り込み排除条件を適用する旨設定してもよい。この場合、所定の人物の顔が写っている撮影画像は候補画像として抽出されない。所定の人物は、「職員」としてもよいし、「他の園児」としてもよいし、「Aちゃん以外の人物」としてもよい。
図6の条件入力画面では、写りこみ排除条件を他人への写り込み排除条件と他人の写り込み排除に分けて入所者毎に設定できる例を示している。
例えば、上述の「職員」の写り込みを防止するために、対象者として職員のE先生を記憶し、他人への写り込み排除条件に「全員」を選択すると、撮影画像に職員のE先生が写っている場合には、その撮影画像はいずれの保護者向けにも候補画像として抽出されない。また、他人への写り込み排除条件に「指定人物以外」を選択し、指定人物を選択すると、対象者が指定した指定人物以外の候補画像に含まれることを排除することが出来る。これは、指定人物に関する候補画像に含まれることを許可することと同じである。
一方、他人の写り込み排除条件を選択すると、他人の写り込みを排除することができる。例えば、「職員」または「他の園児」を選択すると、属性が職員の対象者または他の園児である対象者が写り込んだ撮影画像は候補画像として抽出されない。他人の写り込み排除条件に「指定人物以外」を選択し、指定人物を選択すると、指定人物以外の対象者が候補画像に含まれることを排除することが出来る。これは、指定人物である対象者が候補画像に含まれることを許可することと同じである。
年齢排除条件は、撮影画像に、所定の年齢範囲内の人物の顔が写っている旨の条件である。例えば、所定の年齢範囲を「20歳以上」に設定している場合、撮影画像に23歳の職員が写っている場合には、その撮影画像は候補画像として抽出されない。入所者の年齢層と職員・保護者の年齢層とが離れている場合に有用な排除条件である。なお撮影画像に写っている人物の年齢は、年齢を記憶するほかに、顔の解析により年齢を推定したり、顔から人物を特定し、名簿等からその人物の年齢を特定することにより、特定が可能である。
不在排除条件は、撮影画像の撮影時点に、撮影画像に写っている入所者が施設に不在である旨の条件である。例えば、ある撮影画像に入所者のAちゃんの顔が認識された場合に、保育園の登園データを参照してAちゃんがお休み(不在)ならば、その撮影画像は候補画像として抽出されない。撮影画像における入所者の誤認識が生じた場合でも保護者への提供を抑制できるので、画像提供システム1の信頼性を高めることができ有用である。
以下、図3のフローチャートに沿って画像提供システム1の動作(画像提供方法)について説明する。併せて、抽出部22aの処理について説明する。
撮影ステップ(#101)では、撮影装置10により画像の撮影が行われる。撮影された画像は、制御装置20に送信されて画像記憶部21bに記憶される。画像が動画の場合、制御装置への送信・画像記憶部21bへの記憶は、リアルタイムに連続的に行ってもよいし、動画を所定時間毎に分割して行ってもよい。
抽出ステップ(#102)では、画像記憶部21bに記憶された撮影画像から入所者を識別し、条件記憶部に記憶された抽出条件および排除条件に基づいて、施設の入所者の保護者へ提供する画像の候補である候補画像が抽出される。具体的には抽出ステップは、次の様に行われる。
抽出部22aは、画像記憶部21bに記憶された撮影画像を解析したり、撮影画像に付随する情報(撮影時刻など)を参照して、抽出条件・排除条件の判定に用いるための情報を取得する。そして撮影画像について抽出条件・排除条件に合致するか否かを判定し、候補画像を抽出する。
以下の説明では、まず画像が静止画である場合について説明する。
抽出部22aは撮影画像を解析して、画像に写り込んだ人物の顔を抽出する。そして抽出された顔について、登録されている入所者の顔と照合して、抽出された顔に係る人物の特定を行う。その人物が入所者である場合は、その入所者(以下「特定入所者」という。)に対応する抽出条件(および排除条件)について、撮影画像が合致するか否かの判定が行われる。撮影画像に人物の顔が写っていない場合、あるいは写り込んだ人物が入所者でない場合、その撮影画像は候補画像として抽出されない。
抽出部22aによる候補画像の抽出は、条件記憶部21aに記憶された、特定入所者に係る抽出条件・排除条件に基づいて行われる。例えば特定入所者について、照合率条件、撮影時刻条件および撮影場所条件を適用する旨が記憶されている場合には、撮影画像がこれら3つの抽出条件を満たす場合に候補画像として抽出される。その余の抽出条件については判定されない。なお以下、特定入所者に対して全ての抽出条件・排除条件が適用されるものとして説明する。
(照合率条件)抽出部22aは、撮影画像に写っている特定入所者の顔と、登録されている特定入所者の顔との照合率を確認する。照合率が所定の照合閾値以上である場合に、撮影画像が照合率条件に合致していると判定する。照合率が所定の照合閾値未満である場合には、撮影画像が照合率条件に合致していないと判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。
(撮影時刻条件)抽出部22aは、撮影画像の撮影時刻を確認する。撮影時刻が所定の抽出時間帯に含まれる場合に、撮影画像が撮影時刻条件に合致していると判定する。撮影時刻が所定の抽出時間帯に含まれない場合には、撮影画像が撮影時刻条件に合致していないと判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。
(表情条件)抽出部22aは、撮影画像に写っている特定入所者の顔の表情を確認する。特定入所者の顔の表情が所定の表情である場合に、撮影画像が表情条件に合致していると判定する。撮影時刻が所定の表情ではない場合には、撮影画像が表情条件に合致していないと判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。
(人数条件)抽出部22aは、撮影画像に写っている人物の人数を確認する。例えば、抽出部22aは撮影画像を解析して、画像に写り込んだ人物の顔を抽出し、その顔の数を、撮影画像に写っている人物の人数とする。撮影画像に写っている人物の人数が所定の人数範囲内である場合に、撮影画像が人数条件に合致していると判定する。人数が所定の人数範囲内ではない場合には、撮影画像が人数条件に合致していないと判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。
(個人識別条件)抽出部22aは撮影画像を解析して、画像に写り込んだ識別子(入所者の名札や、入所者の衣服に付されたマーク等)を抽出する。そして抽出された識別子について、登録されている入所者の識別子と照合して、抽出された識別子に係る人物の特定を行う。その人物が特定入所者と一致する場合に、個人識別条件に合致していると判定する。その人物が特定入所者と一致しない場合に、個人識別条件に合致していないと判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。あるいは、設定内容に応じて、顔の照合による結果と識別子の照合による結果とに基づいて、個人識別条件に合致していると判定する。
(音量条件)抽出部22aは、撮影画像が撮影された際の音量を確認する。音量が所定の音量範囲内の場合に、音量条件に合致していると判定する。音量が所定の音量範囲内ではない場合に、音量条件に合致していないと判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。なお判定の基準となる音量(撮影画像が撮影された際の音量)は、撮影画像の撮影時刻における音量でもよいし、撮影時刻を含む所定の期間(例えば撮影時刻の前後5秒間)における音量でもよい。
(写り込み排除条件)抽出部22aは、設定された「所定の人物」が撮影画像に写っているか否かを確認する。具体的には、撮影画像を解析して特定した、撮影画像に写っている人物(上述)が、所定の人物に該当するか否かを確認する。撮影画像に所定の人物が写っている場合には、撮影画像が写り込み排除条件に合致していると判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。撮影画像に所定の人物が写っていない場合には、写り込み排除条件に合致していないと判定する。なお写り込み排除条件の判定は、撮影画像に写っている特定入所者については行わないように、抽出部22aを構成すると好適である。
(年齢排除条件)抽出部22aは、設定された「所定の年齢範囲」内の人物の顔が撮影画像に写っているか否かを確認する。例えば、撮影画像に写っている顔を解析して年齢を推定し、所定の年齢範囲内であるか否かを確認する。撮影画像に、所定の年齢範囲内の人物の顔が写っている場合には、撮影画像が年齢除条件に合致していると判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。所定の年齢範囲内の人物の顔が写っていない場合には、写り込み排除条件に合致していないと判定する。
(不在排除条件)抽出部22aは、撮影画像の撮影時点に、撮影画像に写っている特定入所者が施設に不在であるか否かを確認する。具体的には、抽出部22aが記憶部21に記憶されている入所者の保育園への登園データを参照して、特定入所者が登園しているか否かを確認する。撮影画像の撮影時点で特定入所者が施設に不在である場合には、不在排除条件に合致していると判定し、その撮影画像は候補画像として抽出しない。特定入所者が施設に不在ではない場合には、写り込み排除条件に合致していないと判定する。
続いて、撮影画像が動画である場合について説明する。抽出部22aは、動画を構成する静止画について順次解析を行う。画像に写り込んだ人物の顔が抽出されると、その抽出された顔について、登録されている入所者の顔と照合して、抽出された顔に係る人物の特定を行う。その人物が入所者である場合は、その入所者(以下「特定入所者」という。)に対応する抽出条件(および排除条件)について、撮影画像が合致するか否かの判定が上述のように行われる。
判定は様々な態様が可能である。例えば、特定入所者が検出された静止画を基準として、その静止画を含む所定期間(例えば、基準の静止画の前後5秒間)を撮影画像から切り出して判定対象動画とし、その判定対象動画に含まれる全ての静止画について抽出条件・排除条件を判定し、判定に合格した場合にその判定対象動画を候補画像としてもよい。
例えば、特定入所者が検出された静止画について抽出条件・排除条件を判定してもよい。その静止画が判定に合格した場合に、その静止画を含む所定期間(例えば、基準の静止画の前後5秒間)を撮影画像から切り出して候補画像としてもよい。
例えば、特定入所者が検出された静止画について抽出条件を判定してもよい。その静止画が抽出条件の判定に合格した場合に、その静止画を含む所定期間(例えば、基準の静止画の前後5秒間)を撮影画像から切り出して判定対象動画とする。そしてその判定対象動画に含まれる全ての静止画について、排除条件を判定し、判定に合格した場合にその判定対象動画を候補画像としてもよい。
以上述べた抽出部22aによる候補画像の抽出(抽出ステップ#102)は、撮影画像(静止画・動画)が画像記憶部21bに記憶される都度リアルタイムで行ってもよいし、所定の時間間隔(例えば1時間毎)で行ってもよいし、所定の時刻(例えば午後5時)に行ってもよい。
入力ステップ(#103)では、入力部22bが、抽出部22aが抽出した候補画像について、保護者へ提供するか否かに関する入力を受け付ける。例えば入力部22bは、表示入力部23に画像提供システム1の操作画面を表示させ、その操作画面に、候補画像毎に保護者への送信ボタンを表示させて、画像提供システム1の操作者からの入力を受け付ける。
図4は、上述した画像提供システム1の操作画面の例である。この例では、候補画像毎に、表の左から提供準備時刻、入所者、提供先、抽出条件、添付ファイル、送信ボタン、削除ボタン、および保存ボタンが表示されている。
「提供準備時刻」は、候補画像の撮影時刻または抽出を行った時刻である。「入所者」は、候補画像に係る特定入所者の名前である。「提供先」は、候補画像の提供先を示す情報であって、この例では、特定入所者の保護者のメールアドレスが表示されている。
「抽出条件」の欄には、抽出条件毎に、特定入所者に対する適用/不適用の別、および候補画像に係る判定の結果が表示されている。特定入所者に不適用である抽出条件については、欄に斜線が表示されている。候補画像が判定に合格した抽出条件については、欄に「○」が表示されている。この例では抽出条件として、「照合率」、「撮影時刻」、「撮影場所」、「表情」および「人数」が表示されているが、全ての抽出条件(および排除条件)について画面に表示してもよいし、この例のように一部の抽出条件(および排除条件)を画面に表示してもよい。
「添付ファイル」の欄には、抽出ステップで抽出された候補画像が表示されている。
「送信ボタン」は、この候補画像を保護者へ提供するか否かに関する入力のボタンである。画像提供システム1の操作者が表示入力部23を操作してこのボタンを押すと、入力部22bが、この候補画像を保護者へ提供する旨の入力を受け付ける。例えば、この入力ボタンを押すと即時にこの候補画像の保護者への提供(提供ステップ#104)を行うよう画像提供システム1を構成してもよい。例えば、それぞれの候補画像に係る送信ボタンを押した上で、一括送信ボタン(図示なし)を押すと、送信ボタンが押された候補画像の保護者への提供(提供ステップ#104)を行うよう、画像提供システム1を構成してもよい。
「削除ボタン」は、この候補画像を画像記憶部21bから削除するか否かに関する入力のボタンである。画像提供システム1の操作者が表示入力部23を操作してこのボタンを押すと、この候補画像が画像記憶部21bから削除される。
「保存ボタン」は、この候補画像について上述の送信/削除の決定を保留し、画像記憶部21bに保存したままにする旨の入力のボタンである。画像提供システム1の操作者が表示入力部23を操作してこのボタンを押すと、この候補画像が画像記憶部21bに保存されたままとなり、次にこの操作画面が表示される際、この候補画像が再度表示される。
以上述べた入力部22bによる操作画面表示・入力受付(入力ステップ#103)は、抽出部22aによる候補画像の抽出(抽出ステップ#102)が行われる都度行ってもよいし、所定の時間間隔(例えば1時間毎)で行ってもよいし、所定の時刻(例えば午後5時)に行ってもよい。
提供ステップ(#104)では、抽出ステップ#102にて抽出部22aが抽出した候補画像が、保護者に対して提供される。本実施形態では、入力ステップ#103にて保護者へ提供する旨の入力を受け付けた候補画像について、保護者への提供が行われる。保護者への提供は、提供先のメールアドレスへのメール送信や、インターネット上のサーバ等へ候補画像をアップロードして保護者が閲覧可能な状態とすることにより行われる。
以上述べた提供部22cによる候補画像の保護者への提供(提供ステップ#104)は、入力ステップ#103で候補画像を送信する旨の入力を受け付ける都度行ってもよいし、所定の時間間隔(例えば1時間毎)で行ってもよいし、所定の時刻(例えば午後5時)に行ってもよい。
以上述べた通り、本実施形態に係る画像提供システム1では、画像提供方法が実行される。当該方法は、施設で撮影された撮影画像から、記憶された抽出条件に基づいて、施設の入所者の保護者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する抽出工程と、抽出工程で抽出された候補画像を、保護者に対して提供する提供工程とを有する。上述の抽出ステップ#102が、抽出工程に相当し、提供ステップ#104が、提供工程に相当する。
(他の実施形態)
<1>上述の実施形態では、撮影装置10として固定式のカメラ、移動式のカメラ、携帯情報端末のカメラが例示された。撮影装置10としてはこれらに限定されず、例えば、ロボットに搭載されたカメラでもよい。例えば、音声やジェスチャーで入所者とコミュニケーションをとるロボットであれば、ロボットとコミュニケーションを取る際の入所者を正面から撮影することができるので、撮影画像が入所者の生活状況を適切に伝えるものとなり好ましい。
<2>画像提供システム1が、撮影画像または候補画像を加工する画像加工部を備えてもよい。例えば画像加工部は、特定入所者の顔のみが撮影画像に現われるよう、他の顔が写った部位を加工(例えばトリミング、ぼかし処理、モザイク処理など)する。例えば画像解析部は、写り込み排除条件や年齢排除条件に該当する人物の顔が撮影画像に現われないよう、その顔が写った部位を加工(例えばトリミング、ぼかし処理、モザイク処理など)する。
<3>抽出条件として、撮影画像が撮影された際の声が、撮影画像に写っている人物(特定入所者)の声である旨の条件(音声条件)も適用可能である。入所者が声を発している際に撮影された画像は、入所者が発言したり、活発に活動している際の画像である可能性が高く、保護者に提供すると好適である。音声条件についての判定は例えば、撮影画像が撮影された際の声を解析して、記憶されている入所者の声(声紋等)と照合して、どの入所者の声であるかを特定し、特定入所者と一致するか否かを確認することで行ってもよい。
<4>抽出排除条件として、撮影画像の不鮮明度が所定の不鮮明閾値より大きい旨の条件(不鮮明排除条件)も適用可能である。不鮮明度は、撮影画像を解析して、画像のボケ、ブレ、暗さなどから算出する。ボケ、ブレがある画像や暗い画像は、保護者に提供しても入所者の生活状況の把握に役立つ可能性は低く、場合によっては画像を見た保護者に不快感を与える可能性もある。そのような不鮮明な画像は保護者に提供しない方が好ましい。
<5>抽出した候補画像の枚数が、枚数閾値を上回った場合、保護者に提供する画像は出来るだけ異なる条件の画像を提供することが望ましい。候補画像から複数の画像を選択して画像を提供するときに、撮影時刻条件、撮影場所条件、表情条件、人数条件、および音量条件において共通点が多い画像同士を提供すると、保護者は同じような画像ばかりを提供される可能性が高い。そのため、提供する画像を選択する際、複数の候補画像の類似性を判定し、出来るだけ異なる画像を提供するとよい。具体的には、提供部22cは、抽出条件の設定の有無に関わらず、抽出部22aが各抽出条件の判定に用いるために取得した情報に基づいて候補画像を複数のグループに分類し、各グループから提供する画像を選択するとよい。例えば、撮影場所、撮影時刻、人数でグループに分類されるとよい。このようにすれば、グループが同じ候補画像の類似性は高く、グループが異なる候補画像の類似性は低いので、異なるグループから提供する候補画像を選択すれば、提供する画像同士の類似性は低くなる。あるいは、提供部22cは、候補画像同士を照合して類似する候補画像のグループに分類し、各グループから提供する画像を選択して提供してもよい。なお、提供部22cが候補画像の類似性を判定する方法は、選択される候補画像同士の類似性が低くなるなら、これらの上述の方法に限定されない。
上述した類似性の低い画像の提供に関し、提供部を次の様に構成することも可能である。提供部22cは、互いに類似する候補画像が複数存在する場合に、それら候補画像のうち少なくとも1つの候補画像の提供を中止する提供中止処理を行う。類似する候補画像の提供を中止することで、保護者に提供される画像は類似性の低い、相互に異なったものとなり好適である。互いに類似するか否かの判定は、様々な手法で行うことができる。例えば、抽出部22aが各抽出条件の判定に用いるために取得した情報に基づいて候補画像を複数のグループに分類し、同じグループに属するか否かに基づいて、類似の判定を行ってもよい。例えば、候補画像に対して画像解析を施し、画像の色合いや明暗等のパラメータや、移っている物体の形状等の情報を取得し、これらに基づいて類似の判定を行ってもよい。
<6>上述の実施形態で説明した画像提供システムは、次の様に構成することも可能である。画像提供システムは、抽出部と、提供部とを有して構成される。抽出部は、施設で撮影された撮影画像から、施設の入所者を識別する。識別された入所者を提供先入所者と呼ぶ。抽出部は、条件記憶部に記憶された抽出条件に基づいて、特定入所者の保護者(以下「提供先保護者」と呼ぶ。)へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する。つまり候補画像には、提供先入所者が写っていることになる。そして提供部は、候補画像を提供先保護者に対して提供する。また抽出部は、排除条件に合致する撮影画像については、候補画像としての抽出を行わない。
抽出条件は、入所者毎(あるいは保護者毎)に、適用の有無や判定のパラメータ等が設定されて、条件記憶部に記憶されてもよい。全ての入所者・保護者・撮影画像に適用される抽出条件が存在してもよい。排除条件は、入所者毎(あるいは保護者毎)に、適用の有無や判定のパラメータ等が設定されて、条件記憶部に記憶されてもよい。全ての入所者・保護者・撮影画像に適用される排除条件が存在してもよい。
なお抽出部を、特定保護者に提供する画像の候補としての候補画像を、特定保護者に対応する抽出条件・排除条件に基づいて抽出するよう、構成してもよい。
なお抽出部を、特定保護者に提供する画像の候補としての候補画像を、特定入所者(特定保護者に対応する入所者)に対応する抽出条件・排除条件に基づいて抽出するよう、構成してもよい。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :画像提供システム
2 :保育園(施設)
3 :入所者
4 :保護者(関係者)
5 :職員
7 :撮影画像
8 :候補画像
10 :撮影装置
11 :ホールカメラ
12 :幼児保育室カメラ
13 :小児保育室カメラ
14 :園庭カメラ
15 :遊具カメラ
16 :移動カメラ
20 :制御装置
21 :記憶部
21a :条件記憶部
21b :画像記憶部
22 :制御部
22a :抽出部
22b :入力部
22c :提供部
22d :撮影指示部
23 :表示入力部
24 :通信部

Claims (18)

  1. 施設で撮影された撮影画像から前記施設の入所者を識別し、条件記憶部に記憶された抽出条件に基づいて、前記入所者の関係者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した前記候補画像を、前記関係者に対して提供する提供部とを有する画像提供システム。
  2. 前記抽出条件は以下の照合率条件を含む請求項1に記載の画像提供システム。
    照合率条件:前記撮影画像に写った前記入所者の顔と、登録されている前記入所者の顔画像との照合率が所定の照合閾値以上である。
  3. 前記抽出条件は以下の撮影時刻条件を含む請求項1または2に記載の画像提供システム。
    撮影時刻条件:前記撮影画像の撮影時刻が所定の抽出対象時間帯に含まれる。
  4. 前記抽出条件は以下の撮影場所条件を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の画像提供システム。
    撮影場所条件:前記撮影画像の撮影場所が所定の抽出対象場所に含まれる。
  5. 前記抽出条件は以下の表情条件を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の画像提供システム。
    表情条件:前記撮影画像に写った前記入所者の顔の表情が所定の表情である。
  6. 前記抽出条件は以下の人数条件を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の画像提供システム。
    人数条件:前記撮影画像に写っている人物の人数が所定の人数範囲内である。
  7. 前記抽出条件は以下の個人識別条件を含む請求項1から6のいずれか1項に記載の画像提供システム。
    個人識別条件:前記撮影画像に写った識別子から特定される人物が、前記入所者と一致する。
  8. 前記抽出条件は以下の音量条件を含む請求項1から7のいずれか1項に記載の画像提供システム。
    音量条件:前記撮影画像が撮影された際の音量が所定の音量範囲内である。
  9. 前記抽出部は、前記条件記憶部に記憶された排除条件に合致する前記撮影画像については、前記候補画像としての抽出を行わない請求項1から8のいずれか1項に記載の画像提供システム。
  10. 前記排除条件は以下の写り込み排除条件を含む請求項9に記載の画像提供システム。
    写り込み排除条件:前記撮影画像に、所定の人物の顔が写っている。
  11. 前記排除条件は以下の年齢排除条件を含む請求項9または10に記載の画像提供システム。
    年齢排除条件:前記撮影画像に、所定の年齢範囲内の人物の顔が写っている。
  12. 前記排除条件は以下の不在排除条件を含む請求項9から11のいずれか1項に記載の画像提供システム。
    不在排除条件:前記撮影画像の撮影時点に、前記撮影画像に写っている前記入所者が前記施設に不在である。
  13. 前記抽出部が抽出した前記候補画像について、前記関係者へ提供するか否かに関する入力を受け付ける入力部を有する請求項1から12のいずれか1項に記載の画像提供システム。
  14. 前記条件記憶部は、前記抽出条件を前記入所者に対応させて記憶しており、
    前記抽出部は、前記入所者に対応する前記抽出条件に基づいて、当該入所者に係る前記候補画像を抽出する請求項1から13のいずれか1項に記載の画像提供システム。
  15. 特定の前記入所者について前記抽出部が抽出する前記候補画像の枚数が所定の枚数閾値よりも少ない場合に、当該入所者を撮影する旨の指示を発する撮影指示部を有する請求項1から14のいずれか1項に記載の画像提供システム。
  16. 前記提供部は、複数の前記候補画像の類似性を判定し、互いに類似性の低い複数の前記候補画像を前記関係者に対して提供する請求項1から15のいずれか1項に記載の画像提供システム。
  17. 施設で撮影された撮影画像から前記施設の入所者を識別し、記憶された抽出条件に基づいて、前記入所者の関係者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程で抽出された前記候補画像を、前記関係者に対して提供する提供工程とを有する画像提供方法。
  18. 施設で撮影された撮影画像から前記施設の入所者を識別し、条件記憶部に記憶された抽出条件に基づいて、前記入所者の関係者へ提供する画像の候補である候補画像を抽出する抽出処理手順と、
    前記抽出処理手順が抽出した前記候補画像を、前記関係者に対して提供する提供処理手順と、
    をコンピュータに実行させる画像提供プログラム。
JP2017053353A 2017-03-17 2017-03-17 画像提供システム、画像提供方法、および画像提供プログラム Active JP6941950B2 (ja)

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