JP2008236676A - 撮影システムおよび撮影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる撮影システムおよび撮影方法を提供する。
【解決手段】定期的に撮影を行って撮影画像を得る撮影部110と、撮影部110で得られた撮影画像を記録する記録部200とを備えた撮影システム10において、撮影部11により得られた撮影画像中の人数を、顔抽出制御部125で認識された顔の数をCPU127が数えることで計数し、その撮影画像を得たときの撮影時刻を確認し、CPU127で計数された人数が、確認された撮影時刻に応じた基準人数範囲内の人数であるか否かをCPU127で判定し、記録部200が、CPU127で基準人数範囲内の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、定期的な撮影によって撮影画像を得てその撮影画像を記録する撮影システムおよび撮影方法に関する。
従来、防犯上の観点から、街路や店舗等に、人の往来を監視するための撮影システムが設置されることがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。このような防犯用の撮影システムの多くは、漏れのない監視のために、常時撮影を行っているものが多い。その結果、撮影画像の量が膨大なものとなり、記録等が困難なものとなっている。
そこで、撮影画像中の人数に注目し、常時の撮影で得られる撮影画像の中から、各撮影画像中の人数に基づいて、記録等の対象となる撮影画像を選択するという技術が提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4、および特許文献5参照。)この技術では、例えば、街路や店舗等でのトラブルは通行人の数がある程度大人数となったときに発生するとして、所定数を超える人数の人が写っている撮影画像を選択したり、あるいは、街路や店舗等での犯罪は通行人の数が少数のときに発生するとして、上記とは逆に所定数を下回る人数の人が写っている撮影画像を選択する等といった処理が行われている。この技術によれば、記録等の対象となる撮影画像が絞られるので効率的な監視が可能となる。
特開2001−256591号公報 特開2003−23554号公報 特開2005−347942号公報 特開2005−117542号公報 特開2005−135188号公報
しかしながら、上記の特許文献に示されている技術が適用された撮影システムによる監視は効率的である反面、その技術のみでは防犯上有効な撮影画像が記録等から度々漏れるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる撮影システムおよび撮影方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮影システムのうちの第1の撮影システムは、
定期的に撮影を行って撮影画像を得る撮影部と、上記撮影部で得られた撮影画像を記録する記録部とを備えた撮影システムにおいて、
上記撮影部により得られた撮影画像中の人数を計数する計数手段と、
複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識する環境認識手段と、
撮影環境と基準人数範囲との対応表を有し、上記計数手段で計数された人数が、上記環境認識手段で認識された撮影環境に応じた基準人数範囲内の人数であるか否かを判定する判定手段とを備え、
上記記録部は、上記判定手段で上記基準人数範囲内の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録するものであることを特徴とする。
例えば、本発明の第1の撮影システムを街路や店舗等の防犯のための監視に適用すると、この撮影システムによれば、上記撮影部で定期的に得られる撮影画像のうち、上記基準人数範囲内の人数が写っている撮影画像のみが記録されるので、効率的な監視を行うことができる。ここで、街路や店舗等の通行人の数は、天気や時刻等といった環境によって左右されることが多い。仮に、撮影画像に対する記録の可否判定が撮影場所の環境とは無関係な判定基準によって一律に行われると、防犯上有効な撮影画像が記録されず監視に漏れが生じる恐れがある。しかしながら、本発明の第1の撮影システムによれば、撮影画像に対する記録の可否判定が撮影時の撮影環境に応じた基準人数範囲という適切な判定基準によって行われるので、監視の漏れが抑制される。つまり、本発明の第1の撮影システムによれば、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
ここで、本発明の第1の撮影システムにおいて、「上記環境認識手段は、季節、天気、気温、曜日、月日、時刻、および被写界の明るさのジャンルの中から選択された1つ以上のジャンルに基づいて複数に分類された撮影環境の中のいずれか1つの撮影環境を現在の撮影環境として認識するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の撮影システムによれば、例えば、時刻という1つのジャンルに基づいて分類された昼間と夜間という2つの撮影環境や、時刻と天気という2つのジャンルに基づいて分類された晴天時の昼間、晴天時の夜間、雨天時の昼間、雨天時の夜間という4つの撮影環境等について、各撮影環境と基準人数範囲との対応表を用意しておき、そのような対応表を使ったきめの細かい監視を行うことができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影システムのうちの第2の撮影システムは、
定期的に撮影を行って撮影画像を得る撮影部と、上記撮影部で得られた撮影画像を記録する記録部とを備えた撮影システムにおいて、
上記撮影部により得られた撮影画像中の人数を計数する計数手段と、
上記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準継続時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であるか否かを判定する判定手段とを備え、
上記記録部は、上記判定手段で上記基準継続時間以上前から同1人数が計数された旨判定された撮影画像を記録するものであることを特徴とする。
撮影画像中の人数として同1人数が続いているということは、撮影場所に同じ人間が止まり続けているという不審な状況が生じている可能性が高い。本発明の第2の撮影システムによれば、上記判定部において、撮影画像中の人数として上記基準継続時間以上にわたって同1人数が続いているか否かが判定されることで、撮影場所における状況の不審性が高いか否かが判定される。そして、状況の不審性が高い場合に得られた撮影画像が記録される。つまり、本発明の第2の撮影システムによれば、不審性が高い状況下で得られた撮影画像が重点的に記録されるので、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
ここで、この本発明の第2の撮影システムにおいて、「複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識する環境認識手段を備え、
上記判定手段が、撮影環境と基準継続時間との対応表を有し、上記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が、上記環境認識手段で認識された撮影環境に応じた基準継続時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であるか否かを判定するものである」という形態は好ましい形態である。
一箇所に同じ人間が止まり続けている場合であっても、例えば昼間であればある程度の時間であれば単なる休憩や立ち話の可能性もある。一方で、夜間ともなると、短時間であっても一箇所に同じ人間が止まり続けているのは不審性が高い。この好ましい形態の撮影システムによれば、撮影場所の状況が不審であるか否かの判定に使われる上記基準継続時間が、例えば時刻等といった撮影環境によって決められるので、撮影環境に応じたきめの細かい監視を行うことができる。
また、この好ましい形態の第2の撮影システムにおいて、「上記環境認識手段は、季節、天気、気温、曜日、月日、時刻、および被写界の明るさのジャンルの中から選択された1つ以上のジャンルに基づいて複数に分類された撮影環境の中のいずれか1つの撮影環境を現在の撮影環境として認識するものである」という形態はさらに好ましい形態である。
このさらに好ましい形態の撮影システムによれば、上記のジャンルに基づいて様々に分類される撮影環境等について、各撮影環境と基準人数範囲との対応表を用意しておき、そのような対応表を使って一層きめの細かい監視を行うことができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影システムのうちの第3の撮影システムは、
定期的に撮影を行って撮影画像を得る撮影部と、上記撮影部で得られた撮影画像を記録する記録部とを備えた撮影システムにおいて、
上記撮影部により得られた撮影画像中の人数を計数する計数手段と、
上記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された撮影画像であるか否かを判定する判定手段とを備え、
上記記録部は、上記判定手段で、所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録するものであることを特徴とする。
例えば、撮影画像中の人数として、しばらく0人であった後に1人以上の人数が計数されたということは、人気の無い場所に人が現れたという不審な状況が生じている可能性が高い。本発明の第3の撮影システムによれば、上記判定部において、撮影画像中の人数として上記基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数されたか否かが判定されることで、撮影場所における状況の不審性が高いか否かが判定される。そして、状況の不審性が高い場合に得られた撮影画像が記録される。つまり、本発明の第3の撮影システムによれば、不審性が高い状況下で得られた撮影画像が重点的に記録されるので、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
ここで、本発明の第3の撮影システムにおいて、「複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識する環境認識手段を備え、
上記判定手段が、撮影環境と基準継続時間との対応表を有し、上記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が、上記環境認識手段で認識された撮影環境に応じた基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された撮影画像であるか否かを判定するものである」という形態は好ましい形態である。
例えば昼間であれば、いくら人気の無いところといってもある程度の時間間隔で通行人が通る可能性もある。一方で、夜間ともなると、そのような場所に人が現れるということ自体が極めて不審である。この好ましい形態の撮影システムによれば、撮影場所の状況が不審であるか否かの判定に使われる上記基準無人継続時間が、例えば時刻等といった撮影環境によって決められるので、撮影環境に応じたきめの細かい監視を行うことができる。
また、この好ましい形態の第3の撮影システムにおいて、「上記環境認識手段は、季節、天気、気温、曜日、月日、時刻、および被写界の明るさのジャンルの中から選択された1つ以上のジャンルに基づいて複数に分類された撮影環境の中のいずれか1つの撮影環境を現在の撮影環境として認識するものである」という形態はさらに好ましい形態である。
このさらに好ましい形態の撮影システムによれば、上記のジャンルに基づいて様々に分類される撮影環境等について、各撮影環境と基準無人継続時間との対応表を用意しておき、そのような対応表を使って一層きめの細かい監視を行うことができる。
また、本発明の第1、第2、および第3の撮影システムにおいて、「上記撮影部により得られた撮影画像中の顔を認識する顔認識手段を備え、
上記計数手段は、上記顔認識手段で認識された撮影画像中の顔の数を計数することによってその撮影画像中の人数を計数するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の撮影システムによれば、撮影画像中の人数を高精度に計数することができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影方法のうちの第1の撮影方法は、
定期的に撮影を行って撮影画像を得てその撮影画像を記録する撮影方法において、
上記撮影により得られた撮影画像中の人数を計数し
複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識し、
撮影環境と基準人数範囲との対応表を用い、計数された人数が、認識された撮影環境に応じた基準人数範囲内の人数であるか否かを判定し、
上記基準人数範囲内の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録することを特徴とする。
この本発明の第1の撮影方法によれば、撮影画像に対する記録の可否判定が行われるので効率的であるとともに、その可否判定が、撮影時の撮影環境に応じた基準人数範囲という適切な判定基準によって行われるので、監視の漏れが抑制される。つまり、本発明の第1の撮影方法によれば、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影方法のうちの第2の撮影方法は、
定期的に撮影を行って撮影画像を得てその撮影画像を記録する撮影方法において、
撮影により得られた撮影画像中の人数を計数し、
撮影により順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であるか否かを判定し、
上記基準継続時間以上前から同1人数が計数された旨判定された撮影画像を記録することを特徴とする。
この本発明の第2の撮影方法によれば、一箇所に同じ人間が止まり続けているという不審性の高い状況下で得られた撮影画像が重点的に記録されるので、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影方法のうちの第3の撮影方法は、
定期的に撮影を行って撮影画像を得てその撮影画像を記録する撮影方法において、
撮影により得られた撮影画像中の人数を計数し、
撮影により順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された撮影画像であるか否かを判定し、
所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録することを特徴とする。
この本発明の第3の撮影方法によれば、人気の無い場所に人が現れたという不審性の高い状況下で得られた撮影画像が重点的に記録されるので、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
尚、本発明の第1の撮影方法、本発明の第2の撮影方法、および本発明の第3の撮影方法については、ここではその基本形態のみを示すに止めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明の第1の撮影方法、本発明の第2の撮影方法、および本発明の第3の撮影方法には、上記の基本形態のみではなく、それぞれ前述した本発明の第1の撮影システム、本発明の第2の撮影システム、および本発明の第3の撮影システムの各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上、説明したように、本発明によれば、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる撮影システムおよび撮影方法を得ることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の各実施形態に共通のブロック図である。
この図1が示す監視撮影システム10は、街路や店舗等の監視に使われるものであり、本発明の撮影システムの一実施形態に相当する。この監視撮影システム10は、街路や店舗等に設置されて撮影を行う監視カメラ100と、この監視カメラ100での撮影で得られた撮影画像を表わす画像信号を記録する記録部200とを備えている。尚、監視カメラ100から記録部200への撮影画像の引渡しは、所定のネットワークを介して行われる。
まず、監視カメラ100について説明する。
監視カメラ100は、撮影を行って撮影画像を表わすアナログ信号を生成する撮影部110を備えている。この撮影部110は、本発明にいう撮影部の一例に相当するものであり、撮影レンズ111とCCD撮像素子112と増幅アンプ113とを備えている。撮影レンズ111を経由して結像した被写体像がCCD撮像素子112で捉えられ、このCCD撮像素子112でその被写体像を表わすアナログ信号、即ち、撮影画像を表わすアナログ信号が生成される。CCD撮像素子112で生成されたアナログ信号は、増幅アンプ113によって増幅されて出力される。
また、この監視カメラ100には、この監視カメラ100全体を制御するCPU127が備えられており、上記の画像信号に対する記録の可否判定等を含む各種処理や指示が、このCPU127によって実行される。
また、この監視カメラ100には、撮影部110による撮影で得られたアナログ信号をデジタルの画像信号に変換するA/D変換回路121が備えられている。さらに、この監視カメラ100には、この監視カメラ100の各構成要素を相互に接続し、A/D変換回路121による変換処理を受けた画像信号や各種処理における指示等が往来するバスライン150と、A/D変換回路121による変換処理を受けた画像信号をバスライン150に伝達する画像入力コントローラ122とが備えられている。
ここで、この監視カメラ100では、本番の撮影の前に、その本番の撮影における撮影レンズ111の合焦位置の調節や露出制御を行うための仮の撮影がCPU127の指示によって行われる。そして、この監視カメラ100には、仮の撮影で得られた画像信号を使って撮影レンズ111の合焦位置を検出するAF検出回路129と、仮の撮影で得られた画像信号を使って適正な露出量やホワイトバランスを検出するAE&AWB検出回路130とが備えられている。これらの回路によって合焦位置と適正な露出量が得られると、CPU127は、撮影レンズ111の合焦位置の調節や露出制御を行い、撮影部110に本番の撮影を指示する。このような仮の撮影と本番の撮影からなる一連の撮影処理は、CPU127の指示によって、所定の時間間隔で定期的に実行される。
本番の撮影によって得られた画像信号が画像入力コントローラ122によってバスライン150に伝達されると、CPU127において、この画像信号を記録するか否かの可否判定が実行される。
また、この監視カメラ100には、可否判定の対象となる画像信号が表わす撮影画像中の顔を認識する顔抽出制御部125が備えられており、CPU127は、この顔抽出制御部125で認識された顔の数を計数し、その計数した数に基づいて画像信号に対する記録の可否判定を実行する。CPU127は、本発明にいう計数手段と判定手段とを兼ねた一例に相当し、顔抽出制御部125は、本発明にいう顔認識手段の一例に相当する。
さらに、この監視カメラ100には、撮影時に撮影日時を記録するタイマー126と、撮影時における撮影場所の明るさを不図示の照度センサによって検出する照度検出回路128とを備えている。タイマー126によって記録された撮影日時と、照度検出回路128によって検出された撮影場所の明るさとについては、後述の各実施形態によって、CPU127における可否判定に使われる場合と使われない場合とがある。タイマー126および照度検出回路128それぞれが、本発明にいう環境認識手段の一例に相当する。
CPU127における可否判定については、各実施形態の説明の際に詳細に説明する。
このCPU127において記録しないと判定された画像信号は、その時点で廃棄される。一方、CPU127において記録すると判定された画像信号は続きの処理に供される。
この監視カメラ100には、撮影画像を表わす画像信号のデータ形式を所定のデータ形式に変換する画像信号処理回路123と、画像信号処理回路123による変換処理を経た画像信号に所定の圧縮処理を施す圧縮処理回路124とが備えられている。CPU127において記録する旨が判定された撮影画像を表わす画像信号には、画像信号処理回路123による変換処理と圧縮処理回路124による圧縮処理とが施される。
この監視カメラ100には、CPU127の指示により画像信号を所定のネットワークを介して記録部200に送信する通信制御部132が備えられている。データ形式の変換処理と圧縮処理とを経た画像信号は、この通信制御部132によって記録部200に引き渡される。
また、この監視カメラ100には、この監視カメラ100の制御に使われる各種制御プログラムや、処理の各段階における画像信号が一時的に記憶されるメモリ131が備えられている。上述したCPU127による各処理や各指示は、メモリ131に記憶された制御プログラムに則って実行される。
次に、記録部200について説明する。
この記録部200は、本発明にいう記録部の一例に相当し、監視カメラ100から送信されてくる画像信号を受信する通信制御部201と、可搬型の記録媒体であるストレージメディア208に対する画像信号の記録と読出しを制御するメディアI/F209とを備えている。監視カメラ100から送信されてきた画像信号は、この記録部200の通信制御部201で受け取られると、メディアI/F209によってストレージメディア208に記録される。
また、この記録部200では、監視カメラ100から画像信号が送信されてくると、その画像信号が表わす撮影画像がモニタ205に表示される。ここで、監視カメラ100から送信されてくる画像信号は圧縮されているので、この記録部200には、この圧縮されている画像信号を伸長する伸長処理回路202が備えられている。さらに、この記録部200には、画像信号をモニタ205に表示させる表示制御部204が備えられており、伸長処理回路202によって伸長された画像信号が表わす撮影画像が、この表示制御部204によってモニタ205に表示される。また、この記録部200には、現在日時を記録するタイマー203が備えられており、モニタ205には、このタイマー203で記録された現在日時がリアルタイムで表示される。
また、この記録部200では、過去にストレージメディア208に記録された画像信号が表わす撮影画像をモニタ205に表示することができる。不図示のキーボードを介してユーザが過去に記録された画像信号が表わす撮影画像の表示を指示すると、メディアI/F209によってその画像信号が読み出され、その読み出された画像信号が伸長処理回路202によって伸長され、その伸長後の画像信号が表わす撮影画像が表示制御部204によってモニタ205に表示される。
この記録部200には、この記録部200全体を制御するCPU206が備えられており、記録部200の各構成要素に対する各種指示が、このCPU206によって実行される。また、この記録部200には、この記録部200の制御に使われる各種制御プログラムや、処理の各段階における画像信号が一時的に記憶されるメモリ207が備えられている。上述したCPU206による指示は、このメモリ207に記憶された制御プログラムに則って実行される。また、この記録部200では、各構成要素が、バスライン250によって相互に接続されている。
以上に説明した監視撮影システム10における本発明の各実施形態としての特徴は、監視カメラ100において、CPU127で実行される画像信号に対する記録の可否判定にある。以下、本発明の各実施形態をこの可否判定に注目して説明する。
尚、以下の説明では、図1に示す各構成要素を、特に図番を断らずに参照する。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
この第1実施形態は、監視カメラ100のタイマー126で記録された撮影日時を使った可否判定を含む一連の撮影処理を実行する監視撮影システムである。
図2は、本発明の第1実施形態の監視撮影システムで実行される撮影処理を示すフローチャートである。
この図2のフローチャートが示す撮影処理は、撮影日時を使った可否判定を含む処理であり、本発明の撮影方法の一実施形態に相当する。
このフローチャートが示す撮影処理は、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の開始を指示するとスタートする。
処理がスタートすると、まず、監視カメラ100のCPU127が、メモリ131から時間帯と以下に説明する基準人数範囲との対応表を読み出す(ステップS101)。
基準人数範囲とは、画像信号が表わす撮影画像中の人数がこの基準人数範囲内に入っていればその画像信号が記録されるという、記録の可否判定の判定基準となるものである。本実施形態では、この基準人数範囲が、撮影の時刻というジャンルに基づいて分類された昼間時間帯と夜間時間帯との2つの撮影環境それぞれについて予め決められており、それらを表形式にまとめた、本発明の第1実施形態で使われる第1の対応表がメモリ131に記憶されている。
図3は、第1の対応表を示す模式図である。
この図3に示す第1の対応表T1では、6時から18時までの12時間が昼間時間帯に当てられ、18時から6時までの12時間が夜間時間帯に当てられている。そして、昼間時間帯には5人以下という基準人数範囲が対応付けられ、夜間時間帯には1人以上という基準人数範囲が対応付けられている。この対応表T1は、街路や店舗等においてある程度の人通りが見込まれる昼間時間帯では、通行人の数が少数のときに犯罪が発生しやすいという考えの下に撮影画像中の人数が5人以下である場合にその撮影画像を表わす画像信号が記録され、人通りが絶える夜間時間帯では、たとえ1人でもその場所に居る人間は不審であるという考えの下に撮影画像中の人数が1人以上である場合にその撮影画像を表わす画像信号が記録されることを意味している。この対応表T1は、本発明にいう対応表の一例に相当する。
図2に戻って処理の続きを説明する。
ステップS101の処理によって対応表の読出しが行われると、続いて、撮影部110による撮影が実行される(ステップS102)。そして、その撮影で得られた画像信号が表わす撮影画像中の顔の認識が、顔抽出制御部125によって実行される(ステップS103)。
このステップS103の処理において顔の認識に失敗した場合には、ステップS102に戻って、CPU127から定期的に出される撮影指示に基づく次の撮影が実行される。この処理は、撮影画像中に顔が認識されないということは、その撮影画像には人が写っていない、つまり、現在、撮影場所には人がいないということなので、そのような撮影画像については、画像信号の記録の必要無しとして廃棄し、次の撮影に移行するという処理である。
一方、ステップS103の処理において顔の認識に成功した場合には、その処理によって認識された顔の数が、CPU127によって撮影画像中の人数として計数される(ステップS104)。
次に、CPU127によって、その撮影画像を得るときにタイマー126によって記録された撮影日時から、撮影が行われた撮影時刻が確認される(ステップS105)。
そして、CPU127によって、まず、ステップS101の処理で読み出された対応表T1において、ステップS105で確認された撮影時刻が属する時間帯に対応付けられている基準人数範囲が求められる。そして、ステップS105で計数された人数が、その基準人数範囲内の人数であるか否かがCPU127によって判定される(ステップS106)。
CPU127によってその人数が基準人数範囲内の人数ではないと判定された場合(ステップS106におけるNo判定)には、ステップS102に戻って、CPU127から定期的に出される撮影指示に基づく次の撮影が実行される。この処理は、撮影画像中の人数、即ち撮影場所にいる人の数が基準人数範囲内の人数ではない場合には、その撮影場所において犯罪等のトラブルが発生し難いとの判断の下に、そのような撮影画像については、画像信号の記録の必要無しとして廃棄し、次の撮影に移行するという処理である。
一方、CPU127によってその人数が基準人数範囲内の人数であると判定された場合(ステップS106におけるYes判定)には、ステップS102で得られた画像信号に、画像信号処理回路123によるデータ形式の変換処理と、圧縮処理回路124による圧縮処理が施される(ステップS107)。その処理の後、画像信号の記録部200への送信指示が、通信制御部132に対してCPU127から出され(ステップS108)、その画像信号は記録部200に送信されて、その記録部200においてストレージメディア208に記録されることとなる。一方、監視カメラ100は、ステップS108の処理の後は、ステップS102に戻って、CPU127から定期的に出される撮影指示に基づく次の撮影が実行される。
本実施形態では、以上に説明した撮影処理が、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の停止を指示するまで繰り返し実行される。
この第1実施形態では、上述したように、監視カメラ100で得られた撮影画像を表わす画像信号の、記録部200での記録の可否判定が、昼間時間帯と夜間時間帯とのそれぞれについて用意された、各時間帯での人通りを考慮した判定基準に基づいて行われる。その結果、可否判定で可とされた画像信号のみを記録することで監視の効率化が図られつつも、その可否判定において防犯上有効な撮影画像を表わす画像信号が記録されず監視に漏れが生じる恐れが抑制される。つまり、第1実施形態の監視撮影システム0によれば、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は、上述した第1実施形態の変形例であり、上記の基準人数範囲が、撮影場所の明るさごとに決められている。
図4は、本発明の第2実施形態の監視撮影システムで実行される撮影処理を示すフローチャートである。
この図4のフローチャートが示す撮影処理は本発明の撮影方法の一実施形態に相当し、撮影画像を表わす画像信号の記録に対する可否判定に、撮影場所の明るさに応じた基準人数範囲が使われる処理である。
尚、この図4では、図2のフローチャートにおける各処理と同等な処理については、図2と同じ符号を付して示され、以下では重複説明を省略する。
このフローチャートが示す撮影処理は、記録部200においてユーザが監視撮影の開始を指示するとスタートする。
この図4のフローチャートが示す撮影処理がスタートすると、まず、監視カメラ100のCPU127が、メモリ131から撮影場所の明るさと基準人数範囲との対応表を読み出す(ステップS201)。
本実施形態では、基準人数範囲が、撮影場所の明るさ、即ち、この監視カメラ100における被写界の明るさというジャンルに基づいて分類された明状態と暗状態との2つの撮影環境それぞれについて予め決められており、それらを表形式にまとめた、本発明の第2実施形態で使われる第2の対応表がメモリ131に記憶されている。
図5は、第2の対応表を示す模式図である。
この図5に示す第2の対応表T2では、撮影場所の明るさが所定の閾値(Aルクス)以上であるときが明状態であり、撮影場所の明るさがその閾値未満であるときが暗状態となっている。そして、明状態には5人以下という基準人数範囲が対応付けられ、暗状態には1人以上という基準人数範囲が対応付けられている。この対応表T2は、例えば昼間等であって街路や店舗等が明るく人通りがある程度見込まれる明状態では、通行人の数が少数のときに犯罪が発生しやすいという考えの下に撮影画像中の人数が5人以下である場合にその撮影画像を表わす画像信号が記録され、夜間等であって街路や店舗等が暗く人通りが絶える暗状態では、たとえ1人でもその場所に居る人間は不審であるという考えの下に撮影画像中の人数が1人以上である場合にその撮影画像を表わす画像信号が記録されることを意味している。この対応表T2は、本発明にいう対応表の一例に相当する。
図4に戻って処理の続きを説明する。
対応表の読出しが行われると、ステップS102からステップS104までの処理によって、撮影が行われ、その撮影による撮影画像中の人数が計数される。
続いて、CPU127によって、撮影が行われたときに照度検出回路128で検出された撮影場所の明るさが確認される(ステップS202)。そして、CPU127によって、まず、ステップS201の処理で読み出された対応表T2において、ステップS202で確認された撮影場所の明るさが属する明るさ状態に対応付けられている基準人数範囲が求められる。そして、ステップS202で計数された人数が、その基準人数範囲内の人数であるか否かがCPU127によって判定される(ステップS203)。
CPU127によってその人数が基準人数範囲内の人数であると判定された場合(ステップS206におけるYes判定)には、ステップS107とステップS108を経て、データ形式の変換処理と圧縮処理とが施された処理済みの画像信号が、記録部200に送信されて、その記録部200においてストレージメディア208に記録されることとなる。また、画像信号の記録部200への送信後、あるいは、ステップS206において、人数が基準人数範囲内の人数ではないと判定された場合(ステップS206におけるNo判定)には、ステップS202に戻って、CPU127から定期的に出される撮影指示に基づく次の撮影が実行される。
本実施形態では、以上に説明した撮影処理が、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の停止を指示するまで繰り返し実行される。
この第2実施形態では、上述したように、監視カメラ100で得られた撮影画像を表わす画像信号の、記録部200での記録の可否判定が、明状態と暗状態とのそれぞれについて用意された、各明るさ状態での人通りを考慮した判定基準に基づいて行われる。その結果、可否判定で可とされた画像信号のみを記録することで監視の効率化が図られつつも、その可否判定において防犯上有効な撮影画像を表わす画像信号が記録されず監視に漏れが生じる恐れが抑制される。つまり、第2実施形態の監視撮影システム0によれば、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態は、撮影場所に同じ人間が止まり続けているという不審な状況が発生しているか否かの判定に基づく、画像信号の記録に対する可否判定を含む一連の撮影処理を実行する監視撮影システムである。さらに、この第3実施形態では、そのような不審な状況が発生しているか否かの判定に撮影日時が使われる。
図6は、本発明の第3実施形態の監視撮影システムで実行される撮影処理を示すフローチャートである。
この図6のフローチャートが示す撮影処理は、定期的な撮影で順次に得られる各画像信号の記録についての可否判定を、撮影場所に同じ人間が止まり続けているという不審な状況が発生しているか否かの判定に基づいて行うという撮影処理であり、本発明の撮影方法の一実施形態に相当する。
このフローチャートが示す撮影処理は、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の開始を指示するとスタートする。
処理がスタートすると、まず、監視カメラ100のCPU127が、メモリ131から時間帯と以下に説明する基準継続時間との対応表を読み出す(ステップS301)。
基準継続時間とは、画像信号が表わす撮影画像中の人数としてこの基準継続時間以上にわたって同1人数が計数された場合に、撮影場所に同じ人間が止まり続けているという不審な状況が発生していると判定され、この基準継続時間を越えた撮影で得られる画像信号が記録されるという、記録の可否判定の判定基準となるものである。本実施形態では、この基準継続時間が、撮影の時刻というジャンルに基づいて分類された昼間時間帯と夜間時間帯との2つの撮影環境それぞれについて予め決められており、それらを表形式にまとめた、本発明の第3実施形態で使われる第3の対応表がメモリ131に記憶されている。
図7は、第3の対応表を示す模式図である。
この図7に示す第3の対応表T3では、図3に示す第1の対応表T1における昼間時間帯と同じ昼間時間帯に「t1」という基準継続時間が対応付けられ、第1の対応表T1における夜間時間帯と同じ夜間時間帯に「0」という基準継続時間が対応付けられている。この図7に示す第3の対応表T3では、昼間時間帯については、人間が止まり続けていてもある程度の時間であれば単なる休憩や立ち話の可能性があるという考えの下に、「t1」という基準継続時間以上にわたって同じ人間が止まり続けている状況を不審な状況と捉えることを意味している。一方、夜間時間帯については、たとえ短時間でもその場所に同じ人間が止まっているという状況を不審な状況と捉えることを意味している。この対応表T3は、本発明にいう対応表の一例に相当する。
図6に戻って処理の続きを説明する。
ステップS301の処理によって対応表の読出しが行われると、続いて、撮影部110による撮影が実行される(ステップS302)。そして、その撮影で得られた画像信号が表わす撮影画像中の顔の認識が、顔抽出制御部125によって実行される(ステップS303)。
このステップS203の処理において顔の認識に失敗した場合には、ステップS302に戻って、CPU127から定期的に出される撮影指示に基づく次の撮影が実行される。
一方、ステップS303の処理において顔の認識に成功した場合には、その処理によって認識された顔の数が、CPU127によって撮影画像中の第1の人数として計数される(ステップS304)。
ステップS304で第1の人数の計数が終了すると、次の撮影が実行され(ステップS305)、その次の撮影で得られた画像信号が表わす撮影画像中の顔の認識が、顔抽出制御部125によって実行される(ステップS306)。このステップS306の処理において顔の認識に失敗した場合には、ステップS302に戻って、さらに次の撮影が実行される。一方、ステップS306の処理において顔の認識に成功した場合には、その処理によって認識された顔の数が、CPU127によって撮影画像中の第2の人数として計数される(ステップS307)。
そして、ステップS304で得られた第1の人数と、ステップS307で得られた第2の人数とが等しいか否かが判定される(ステップS308)。このステップS308の処理において第1の人数と第2の人数とが互いに異なっている場合(ステップS308におけるNo判定)には、ステップS302に戻って次の撮影が実行される。
一方、第1の人数と第2の人数とが互いに等しい場合(ステップS308におけるYes判定)には、第1の人数が計数された撮影画像についての撮影と第2の人数が計数された撮影画像についての撮影との撮影間隔が、同1人数が続けて計数された同1人数継続時間として、各撮影画像についてタイマー126によって記録されている撮影日時の差を求めることで算出される(ステップS309)。
次に、ステップS309の処理で同1人数継続時間の算出に使われた、第2の人数が計数された撮影画像の撮影日時から、その撮影が行われた撮影時刻が確認される(ステップS310)。そして、CPU127によって、まず、ステップS301の処理で読み出された対応表T3において、ステップS310で確認された撮影時刻が属する時間帯に対応付けられている基準継続時間が求められる。そして、ステップS309で算出された同1人数継続時間がその基準継続時間以上であるか否かがCPU127によって判定される(ステップS311)。この判定処理により、第2の人数が計数された撮影画像が、ステップS302での撮影以降上記の基準継続時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であるか否かが判定される。
CPU127によって同1人数継続時間が基準継続時間以上ではないと判定された場合(ステップS311におけるNo判定)には、ステップS305からステップS311までの処理が繰り返される。この繰り返しは、同1人数継続時間が基準継続時間以上であると判定されるまで、即ちステップS311においてYes判定が得られるまで続けられる。同1人数継続時間が基準継続時間以上ではないと判定されると、ステップS305で得られる画像信号に、画像信号処理回路123によるデータ形式の変換処理と、圧縮処理回路124による圧縮処理が施される(ステップS312)。その処理の後、画像信号の記録部200への送信指示が、通信制御部132に対してCPU127から出され(ステップS313)、その画像信号は記録部200に送信されて、その記録部200においてストレージメディア208に記録されることとなる。一方、監視カメラ100では、ステップS313の処理の後は、ステップS302に戻って、CPU127から定期的に出される撮影指示に基づく次の撮影が実行される。
本実施形態では、以上に説明した撮影処理が、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の停止を指示するまで繰り返し実行される。
この第3実施形態では、上述したように、撮影画像中の人数として上記の基準継続時間以上にわたって同1人数が続いているか否かが判定されることで、撮影場所における状況の不審性が高いか否かが判定され、状況の不審性が高い場合に得られた撮影画像を表わす画像信号が記録部200において記録される。つまり、この第3実施形態では、監視カメラ100で得られた撮影画像を表わす画像信号の記録部200での記録の可否判定が、撮影時の状況の不審性に基づいて行われる。その結果、不審性が高い状況下で得られた撮影画像が重点的に記録されるので、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。さらに、この第3実施形態では、状況に対する不審さの程度が時間帯によって異なることが考慮されて、基準継続時間が各時間帯について決められている。これにより、この第3実施形態では、時間帯という撮影環境に応じたきめの細かい監視が行われることとなる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
この第4実施形態は、上述した第3実施形態の変形例であり、上記の基準継続時間が、撮影場所の明るさごとに決められている。
図8は、本発明の第4実施形態の監視撮影システムで実行される撮影処理を示すフローチャートである。
この図8のフローチャートが示す撮影処理は本発明の撮影方法の一実施形態に相当し、撮影場所に同じ人間が止まり続けているという不審な状況が発生しているか否かの判定に、その撮影場所の明るさに応じた基準継続時間が使われる処理である。
尚、この図8では、図6のフローチャートにおける各処理と同等な処理については、図6と同じ符号を付して示され、以下では重複説明を省略する。
この図8のフローチャートが示す撮影処理がスタートすると、まず、監視カメラ100のCPU127が、メモリ131から撮影場所の明るさと基準継続時間との対応表を読み出す(ステップS401)。
本実施形態では、基準継続時間が、撮影場所の明るさ、即ち、この監視カメラ100における被写界の明るさというジャンルに基づいて分類された明状態と暗状態との2つの撮影環境それぞれについて予め決められており、それらを表形式にまとめた、本発明の第4実施形態で使われる第4の対応表がメモリ131に記憶されている。
図9は、第4の対応表を示す模式図である。
この図9に示す第4の対応表T4では、図5に示す第2の対応表T2の明状態と同じ明状態には「t1」という基準継続時間が対応付けられ、第2の対応表T2の暗状態と同じ暗状態には「0」という基準継続時間が対応付けられている。この対応表T4は、例えば昼間等であって街路や店舗等が明るい明状態では、同じ人間が止まり続けていてもある程度の時間であれば単なる休憩や立ち話の可能性があるという考えの下に、「t1」という基準継続時間以上にわたって同じ人間が止まり続けている状況を不審な状況と捉えることを意味している。一方、夜間等であって街路や店舗等が暗く人通りが絶える暗状態では、たとえ短時間でもその場所に同じ人間が止まっているという状況を不審な状況と捉えることを意味している。この対応表T4は、本発明にいう対応表の一例に相当する。
図8に戻って処理の続きを説明する。
対応表の読出しが行われると、ステップS302からステップS309までの処理が実行される。この処理において、ステップS305の撮影による撮影画像中の人数がステップS302の撮影による撮影画像中の人数と同1人数であるときに、それらの撮影における撮影間隔が同1人数継続時間として算出される。
続いて、CPU127によって、撮影が行われたときに照度検出回路128で検出された撮影場所の明るさが確認される(ステップS402)。そして、CPU127によって、まず、ステップS401の処理で読み出された対応表T4において、ステップS402で確認された撮影場所の明るさが属する明るさ状態に対応付けられている基準継続時間が求められる。そして、ステップS309で算出された同1人数継続時間がその基準継続時間以上であるか否かがCPU127によって判定される(ステップS403)。
ステップS305からステップS403の処理は、第2の人数が計数された撮影画像が、ステップS302での撮影以降上記の基準継続時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であると判定されるまで、即ちステップS403におけるYes判定が得られるまで繰り返し実行される。
ステップS403におけるYes判定が得られると、ステップS311とステップS313とを経て、ステップS305で得られる画像信号にデータ形式の変換処理と圧縮処理とが施された処理済みの画像信号が、記録部200に送信されて、その記録部200においてストレージメディア208に記録されることとなる。また、監視カメラ100では、ステップS313の処理の後は、ステップS302に戻って、CPU127から定期的に出される撮影指示に基づく次の撮影が実行される。
本実施形態では、以上に説明した撮影処理が、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の停止を指示するまで繰り返し実行される。
この第4実施形態では、上述の第3実施形態と同様に、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。さらに、この第4実施形態では、一箇所に同じ人間が止まり続けているという状況に対する不審さの程度が撮影場所の明るさによって異なることが考慮されて、基準継続時間が撮影場所の明るさについて決められている。これにより、この第4実施形態では、明るさという撮影環境に応じたきめの細かい監視が行われることとなる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
この第5実施形態は、人気の無い場所に人が現れたという不審な状況が発生しているか否かの判定に基づく、画像信号の記録に対する可否判定を含む一連の撮影処理を実行する監視撮影システムである。さらに、この第5実施形態では、そのような不審な状況が発生しているか否かの判定に撮影日時が使われる。
図10は、本発明の第5実施形態の監視撮影システムで実行される撮影処理を示すフローチャートである。
この図10のフローチャートが示す撮影処理は、定期的な撮影で順次に得られる各画像信号の記録についての可否判定を、人気の無い場所に人が現れたという不審な状況が発生しているか否かの判定に基づいて行うという撮影処理であり、本発明の撮影方法の一実施形態に相当する。
このフローチャートが示す撮影処理は、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の開始を指示するとスタートする。
処理がスタートすると、まず、監視カメラ100のCPU127が、メモリ131から時間帯と以下に説明する基準無人継続時間との対応表を読み出す(ステップS501)。
基準無人継続時間とは、画像信号が表わす撮影画像中の人数としてこの基準継続時間以上にわたって0人が計数された後の撮影画像において1人以上の人数が計数された場合に、人気の無い場所に人が現れたという不審な状況が発生していると判定され、その1人以上の人数が計数された撮影画像を表わす画像信号が記録されるという、記録の可否判定の判定基準となるものである。本実施形態では、この基準無人継続時間が、撮影の時刻というジャンルに基づいて分類された昼間時間帯と夜間時間帯との2つの撮影環境それぞれについて予め決められており、それらを表形式にまとめた、本発明の第5実施形態で使われる第5の対応表がメモリ131に記憶されている。
図11は、第5の対応表を示す模式図である。
この図11に示す第5の対応表T5では、図3に示す第1の対応表T1における昼間時間帯と同じ昼間時間帯に「t2」という基準無人継続時間が対応付けられ、第1の対応表T1における夜間時間帯と同じ夜間時間帯に「0」という基準無人継続時間が対応付けられている。この図11に示す第5の対応表T5では、昼間時間帯については、いくら人気の無いところといってもある程度の時間間隔で通行人が通る可能性があるという考えの下に、「t2」という基準無人継続時間以上にわたって無人状態が続いた後に人が現れるという状況を不審な状況と捉えることを意味している。一方、夜間時間帯については、そのような場所に人が現れるということ自体が極めて不審であると捉えることを意味している。この対応表T5は、本発明にいう対応表の一例に相当する。
図10に戻って処理の続きを説明する。
ステップS501の処理によって対応表の読出しが行われると、続いて、撮影部110による撮影が実行される(ステップS502)。そして、その撮影で得られた画像信号が表わす撮影画像中の顔の認識が、顔抽出制御部125によって実行される(ステップS3503)。
このステップS503の処理において顔の認識に成功した場合には、撮影場所において人通りがあるとの考えの下に、ステップS502に戻って次の撮影が実行される。
一方、ステップS503の処理において顔の認識に失敗した場合には、撮影場所が無人状態であるとの考えの下に、次の処理(ステップS504)に移行する。
このステップS504では、ステップS503の処理において顔の認識に最後に成功したときから、今回、ステップS503の処理において顔の認識に失敗するまでの時間が、撮影場所における無人状態の継続時間を示す無人継続時間として、今回の画像信号が得られたときにタイマー126によって記録された撮影日時に基づいて算出される。ただし、仮に、今回の画像信号が、この図10のフローチャートが示す撮影処理がスタートして最初の撮影で得られた画像信号である場合にはこの無人継続時間として「0」が採用される。
次に、今回の画像信号の撮影日時から、撮影時刻が確認される(ステップS505)。
続いて、CPU127によって、まず、ステップS501の処理で読み出された対応表T5において、ステップS505で確認された撮影時刻が属する時間帯に対応付けられている基準無人継続時間が求められる。そして、ステップS504で算出された無人継続時間がその基準無人継続時間以上であるか否かがCPU127によって判定される(ステップS506)。
このステップS506の処理において、無人継続時間がその基準無人継続時間以上ではないと判定された場合(ステップS506におけるNo判定)には、ステップS502からステップS506に至る処理が繰り返される。この繰り返しは、撮影場所の無人状態が基準無人継続時間以上続くまで、即ち、上記の無人継続時間が基準無人継続時間以上であると判定されるまで(ステップS506におけるYes判定)続けられる。
このステップS506の処理において、無人継続時間がその基準無人継続時間以上であると判定されると(ステップS506におけるYes判定)、次の撮影(ステップS507)と、その撮影で得られる撮影画像中の顔の認識が実行される(ステップS508)。
このステップS508の処理による顔の認識に失敗すると、ステップS507に戻って、撮影と顔の認識とが繰り返される。この繰り返しは、このステップS508の処理による顔の認識が成功するまで続けられる。
そして、このステップS508の処理による顔の認識が成功すると、その顔が認識された撮影画像を表わす画像信号が、基準無人継続時間以上にわたって人気が絶えている場所に人が現れたという不審な状況下での撮影で得られた画像信号として、データ形式の変換処理および圧縮処理(ステップS509)を経て、記録部200に引き渡されて(ステップS509)、その記録部200においてストレージメディア208に記録されることとなる。一方、監視カメラ100では、ステップS510の処理の後は、ステップS502に戻って次の撮影が実行される。
本実施形態では、以上に説明した撮影処理が、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の停止を指示するまで繰り返し実行される。
この第5実施形態では、上述したように、撮影画像中の人数として上記の基準継続時間以上にわたって0人が続いているか否かが判定され、そして、基準継続時間以上にわたって0人が続いた後に1人以上の人数が計数された撮影画像を表わす画像信号が、記録部200において記録される。つまり、この第5実施形態も、監視カメラ100で得られた撮影画像を表わす画像信号の記録部200での記録の可否判定が、撮影時の状況の不審性に基づいて行われる。その結果、不審性が高い状況下で得られた撮影画像が重点的に記録されるので、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。さらに、この第5実施形態では、不審さの程度が時間帯によって異なることが考慮されて、基準無人継続時間が各時間帯について決められている。これにより、この第5実施形態では、時間帯という撮影環境に応じたきめの細かい監視が行われることとなる。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
この第6実施形態は、上述した第5実施形態の変形例であり、上記の基準無人継続時間が、撮影場所の明るさごとに決められている。
図12は、本発明の第6実施形態の監視撮影システムで実行される撮影処理を示すフローチャートである。
この図12のフローチャートが示す撮影処理は本発明の撮影方法の一実施形態に相当し、人気の無い場所に人が現れたという不審な状況が発生しているか否かの判定に、その撮影場所の明るさに応じた基準無人継続時間が使われる処理である。
尚、この図12では、図11のフローチャートにおける各処理と同等な処理については、図11と同じ符号を付して示され、以下では重複説明を省略する。
この図12のフローチャートが示す撮影処理がスタートすると、まず、監視カメラ100のCPU127が、メモリ131から撮影場所の明るさと基準無人継続時間との対応表を読み出す(ステップS601)。
本実施形態では、基準無人継続時間が、撮影場所の明るさ、即ち、この監視カメラ100における被写界の明るさというジャンルに基づいて分類された明状態と暗状態との2つの撮影環境それぞれについて予め決められており、それらを表形式にまとめた、本発明の第6実施形態で使われる第6の対応表がメモリ131に記憶されている。
図13は、第6の対応表を示す模式図である。
この図13に示す第6の対応表T6では、図5に示す第2の対応表T2の明状態と同じ明状態には「t2」という基準無人継続時間が対応付けられ、第2の対応表T2の暗状態と同じ暗状態には「0」という基準無人継続時間が対応付けられている。この対応表T6は、例えば昼間等であって街路や店舗等が明るい明状態では、いくら人気の無いところといってもある程度の時間間隔で通行人が通る可能性があるという考えの下に、「t2」という基準無人継続時間以上にわたって同じ人間が止まり続けている状況を不審な状況と捉えることを意味している。一方、夜間等であって街路や店舗等が暗く人通りが絶える暗状態では、そのような場所に人が現れるということ自体が極めて不審であると捉えることを意味している。この対応表T6は、本発明にいう対応表の一例に相当する。
図12に戻って処理の続きを説明する。
対応表の読出しが行われると、ステップS502からステップS504までの処理によって、無人継続時間の算出が行われる。
続いて、CPU127によって、撮影が行われたときに照度検出回路128で検出された撮影場所の明るさが確認される(ステップS602)。そして、CPU127によって、まず、ステップS601の処理で読み出された対応表T6において、ステップS602で確認された撮影場所の明るさが属する明るさ状態に対応付けられている基準無人継続時間が求められる。そして、ステップS504で算出された無人継続時間がその基準無人継続時間以上であるか否かがCPU127によって判定される(ステップS603)。
ステップS603の処理によって、撮影場所の明るさに対応した基準無人継続時間以上にわたって無人状態が続いたと判定されると、ステップS507からステップ510までの処理によって、その無人状態後に1人以上の人数が計数された撮影画像を表わす画像信号が、データ形式の変換処理と圧縮処理とを経て記録部200に送られて記録される。また、監視カメラ100では、ステップS510の処理の後は、ステップS502に戻って次の撮影が実行される。
本実施形態では、以上に説明した撮影処理が、記録部200において、ユーザが不図示のキーボードを介して監視撮影の停止を指示するまで繰り返し実行される。
この第6実施形態では、上述の第5実施形態と同様に、効率的でありつつも漏れが抑制された監視を行うことができる。さらに、この第6実施形態では、人気の無い場所に人が現れるという状況に対する不審さの程度が撮影場所の明るさによって異なることが考慮されて、基準無人継続時間が撮影場所の明るさについて決められている。これにより、この第6実施形態では、明るさという撮影環境に応じたきめの細かい監視が行われることとなる。
尚、上記では、本発明にいう記録部の一例として、撮影部110にネットワークを介して接続されている記録部200を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう記録部は、例えば、撮影部に内蔵されているもの等であっても良い。
また、上記では、本発明にいうジャンルの一例として、撮影の時刻と、撮影場所の明るさ、即ち、被写界の明るさとを例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいうジャンルは、例えば、撮影時の季節や、撮影時の天気や、撮影時の気温や、撮影時の曜日や、撮影の月日等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう撮影環境の一例として、昼間時間帯と夜間時間、あるいは明状態と暗状態という、2つに分類された撮影環境を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう撮影環境は、例えば、0時から24時までの各時刻に分類された24個の撮影環境や、5段階の明るさに分類された5つの撮影環境等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう撮影環境の一例として、撮影の時刻と、撮影場所の明るさという2種類のジャンルそれぞれについて分類された撮影環境を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう撮影環境は、例えば、撮影の時刻と撮影時の曜日という2種類のジャンルの組合せについて分類された土日の昼間時間帯、土日の夜間時間帯、平日の昼間時間帯、および平日の夜間時間帯という4つの撮影環境等であっても良い。
本発明の各実施形態に共通のブロック図である。 本発明の第1実施形態の監視撮影システム10で実行される撮影処理を示すフローチャートである。 第1の対応表を示す模式図である。 本発明の第2実施形態の監視撮影システム10で実行される撮影処理を示すフローチャートである。 第2の対応表を示す模式図である。 本発明の第3実施形態の監視撮影システム10で実行される撮影処理を示すフローチャートである。 第3の対応表を示す模式図である。 本発明の第4実施形態の監視撮影システム10で実行される撮影処理を示すフローチャートである。 第4の対応表を示す模式図である。 本発明の第5実施形態の監視撮影システム10で実行される撮影処理を示すフローチャートである。 第5の対応表を示す模式図である。 本発明の第6実施形態の監視撮影システム10で実行される撮影処理を示すフローチャートである。 第6の対応表を示す模式図である。
符号の説明
10 監視撮影システム
100 監視カメラ
110 撮影部
111 撮影レンズ
112 CCD撮像素子
113 増幅アンプ
121 A/D変換回路
122 画像入力コントローラ
123 画像信号処理回路
124 圧縮処理回路
125 顔抽出制御部
126 タイマー
127 CPU
128 照度検出回路
129 AF検出回路
130 AE&AWB検出回路
131 メモリ
132 通信制御部
150 バスライン
200 記録部
201 通信制御部
202 伸長処理回路
203 タイマー
204 表示制御部
205 モニタ
206 CPU
207 メモリ
208 ストレージメディア
209 メディアI/F
250 バスライン

Claims (12)

  1. 定期的に撮影を行って撮影画像を得る撮影部と、前記撮影部で得られた撮影画像を記録する記録部とを備えた撮影システムにおいて、
    前記撮影部により得られた撮影画像中の人数を計数する計数手段と、
    複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識する環境認識手段と、
    撮影環境と基準人数範囲との対応表を有し、前記計数手段で計数された人数が、前記環境認識手段で認識された撮影環境に応じた基準人数範囲内の人数であるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記記録部は、前記判定手段で前記基準人数範囲内の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録するものであることを特徴とする撮影システム。
  2. 前記環境認識手段は、季節、天気、気温、曜日、月日、時刻、および被写界の明るさのジャンルの中から選択された1つ以上のジャンルに基づいて複数に分類された撮影環境の中のいずれか1つの撮影環境を現在の撮影環境として認識するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
  3. 定期的に撮影を行って撮影画像を得る撮影部と、前記撮影部で得られた撮影画像を記録する記録部とを備えた撮影システムにおいて、
    前記撮影部により得られた撮影画像中の人数を計数する計数手段と、
    前記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準継続時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記記録部は、前記判定手段で前記基準継続時間以上前から同1人数が計数された旨判定された撮影画像を記録するものであることを特徴とする撮影システム。
  4. 複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識する環境認識手段を備え、
    前記判定手段が、撮影環境と基準継続時間との対応表を有し、前記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が、前記環境認識手段で認識された撮影環境に応じた基準継続時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項3記載の撮影システム。
  5. 前記環境認識手段は、季節、天気、気温、曜日、月日、時刻、および被写界の明るさのジャンルの中から選択された1つ以上のジャンルに基づいて複数に分類された撮影環境の中のいずれか1つの撮影環境を現在の撮影環境として認識するものであることを特徴とする請求項4記載の撮影システム。
  6. 定期的に撮影を行って撮影画像を得る撮影部と、前記撮影部で得られた撮影画像を記録する記録部とを備えた撮影システムにおいて、
    前記撮影部により得られた撮影画像中の人数を計数する計数手段と、
    前記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された撮影画像であるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記記録部は、前記判定手段で、所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録するものであることを特徴とする撮影システム。
  7. 複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識する環境認識手段を備え、
    前記判定手段が、撮影環境と基準継続時間との対応表を有し、前記撮影部で順次得られた複数の撮影画像中の人数が、前記環境認識手段で認識された撮影環境に応じた基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された撮影画像であるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項6記載の撮影システム。
  8. 前記環境認識手段は、季節、天気、気温、曜日、月日、時刻、および被写界の明るさのジャンルの中から選択された1つ以上のジャンルに基づいて複数に分類された撮影環境の中のいずれか1つの撮影環境を現在の撮影環境として認識するものであることを特徴とする請求項7記載の撮影システム。
  9. 前記撮影部により得られた撮影画像中の顔を認識する顔認識手段を備え、
    前記計数手段は、前記顔認識手段で認識された撮影画像中の顔の数を計数することによって該撮影画像中の人数を計数するものであることを特徴とする請求項1,3,又は6記載の撮影システム。
  10. 定期的に撮影を行って撮影画像を得て該撮影画像を記録する撮影方法において、
    前記撮影により得られた撮影画像中の人数を計数し
    複数に分類された撮影環境のうちの現在の撮影環境を認識し、
    撮影環境と基準人数範囲との対応表を用い、計数された人数が、認識された撮影環境に応じた基準人数範囲内の人数であるか否かを判定し、
    前記基準人数範囲内の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録することを特徴とする撮影方法。
  11. 定期的に撮影を行って撮影画像を得て該撮影画像を記録する撮影方法において、
    撮影により得られた撮影画像中の人数を計数し、
    撮影により順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準時間以上にわたって同1人数が計数された撮影画像であるか否かを判定し、
    前記基準継続時間以上前から同1人数が計数された旨判定された撮影画像を記録することを特徴とする撮影方法。
  12. 定期的に撮影を行って撮影画像を得て該撮影画像を記録する撮影方法において、
    撮影により得られた撮影画像中の人数を計数し、
    撮影により順次得られた複数の撮影画像中の人数が所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された撮影画像であるか否かを判定し、
    所定の基準無人継続時間以上にわたって0人であった後に1人以上の人数が計数された旨判定された撮影画像を記録することを特徴とする撮影方法。
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