JP2003087638A - 情報収集システム及び情報収集方法 - Google Patents

情報収集システム及び情報収集方法

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JP2003087638A
JP2003087638A JP2002178549A JP2002178549A JP2003087638A JP 2003087638 A JP2003087638 A JP 2003087638A JP 2002178549 A JP2002178549 A JP 2002178549A JP 2002178549 A JP2002178549 A JP 2002178549A JP 2003087638 A JP2003087638 A JP 2003087638A
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Application number
JP2002178549A
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English (en)
Inventor
Akira Suzuki
亮 鈴木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のシーンの高品質な画像情報を確実に得
ることができる情報収集システム及び情報収集方法を得
る。 【解決手段】 存在位置を示すための無線信号を送信す
るマーカー20を被写体に設けておく。そして、各々異
なる方向から被写体を撮影する複数のカメラ40A、4
0B、40C、・・・によって被写体を撮影すると共
に、この撮影によって得られた画像情報をハードディス
ク70Aに記憶する際に、マーカー20から送信された
無線信号によって示される被写体の存在位置に基づい
て、複数のカメラ40A、40B、40C、・・・の各
々による撮影方向が被写体を撮影できる方向となるよう
に撮影角設定装置50A、50B、50C、・・・を制
御装置30によって制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報収集システム
及び情報収集方法に係り、特に、動画像、静止画像等の
画像情報を収集する情報収集システム及び情報収集方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】各種ス
ポーツやイベント等において所望のシーン(場面)の撮
影による画像情報を取得する場合、従来はテレビ放送に
よって配信された映像から所望のシーンのみをキャプチ
ャリングする方法、写真家等による撮影によって得られ
た複数の静止画像から所望のシーンの画像を選択する方
法等があった。
【0003】しかしながら、テレビ放送によって配信さ
れた映像からキャプチャリングする方法では、配信され
た映像情報によって示される画像の解像度が低く、高品
質な画像情報を取得することができない、という問題点
に加え、不特定多数の視聴者を意識した撮影が行われる
ため、例えば、スポーツの画像情報を取得対象とする場
合には、特定の選手に注目しておらず、所望の選手の画
像情報を得ることが困難である、という問題点があっ
た。
【0004】また、複数の静止画像から所望のシーンの
画像を選択する方法では、撮影位置が限られた範囲内の
位置に制限されると共に、動きのある被写体を撮影する
際には、当該被写体の動きに常時追従して撮影を行うこ
とは困難であるため、所望のシーンが撮影できる可能性
は低く、所望のシーンの画像情報を得ることが困難であ
る、という問題点があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、所望のシーンの高品質な画像情報を確
実に得ることができる情報収集システム及び情報収集方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の情報収集システムは、被写体に設け
られると共に、存在位置を示すための無線信号を送信す
る位置信号送信装置と、各々異なる方向から前記被写体
を撮影する複数の撮影装置と、前記撮影装置による撮影
によって得られた画像情報を記憶する記憶装置と、前記
複数の撮影装置による撮影方向を変更する撮影方向変更
装置と、前記位置信号送信装置から送信された無線信号
によって示される前記被写体の存在位置に基づいて前記
複数の撮影装置による撮影方向が前記被写体を撮影でき
る方向となるように前記撮影方向変更装置を制御する制
御装置と、を備えている。
【0007】請求項1に記載の情報収集システムによれ
ば、被写体に設けられた位置信号送信装置によって存在
位置を示すための無線信号が送信される。なお、上記無
線信号には、存在位置を示す情報(例えば、緯度情報、
経度情報、海抜情報等)が含まれた無線信号の他、存在
位置を示す情報は含まれない無線信号も含まれる。ここ
で、上記存在位置を示す情報には、GPS(Global Pos
itioning Systems)を利用して検知された位置情報、及
びPHS(Personal Handy-phone System)を利用して
検知された位置情報が含まれる。また、上記存在位置を
示す情報は含まれない無線信号を送信する場合には、当
該無線信号を互いに異なる位置に配置された複数のアン
テナ(又は、受信器)によって受信し、三角測量の技術
を適用して当該無線信号の発信元を特定することによっ
て存在位置を特定することができる。更に、上記無線信
号には、電波の他、赤外線等の光が含まれる。
【0008】また、請求項1に記載の発明では、複数の
撮影装置によって各々異なる方向から被写体が撮影さ
れ、撮影によって得られた画像情報が記憶装置に記憶さ
れる。なお、上記撮影装置には、デジタル・ビデオ・カ
メラ、デジタル電子スチルカメラ等のデジタルカメラを
含めることができる。また、上記記憶装置には、RAM
(Random Access Memory)、EEPROM(Electrical
ly Erasable and Programmable Read Only Memory)、
フラッシュEEPROM(Flash EEPROM)等の記
憶素子、スマート・メディア(SmartMedia(R))、コ
ンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、ATA(AT A
ttachment)カード、フロッピー(R)ディスク、CD
−R(Compact Disc-Recordable)、CD−RW(Compa
ct Disc-ReWritable)、光磁気ディスク、磁気テープ等
の可搬記録媒体やハードディスク等の固定記録媒体、或
いはネットワークに接続されたサーバ・コンピュータ等
に設けられた外部記憶装置等が含まれる。
【0009】ここで、請求項1に記載の発明では、制御
装置により、位置信号送信装置から送信された無線信号
によって示される被写体の存在位置に基づいて上記複数
の撮影装置による撮影方向が当該被写体を撮影できる方
向となるように、上記複数の撮影装置による撮影方向を
変更する撮影方向変更装置が制御される。
【0010】すなわち、本発明では、各々異なる方向か
ら被写体を撮影する複数の撮影装置の各々による撮影方
向が、被写体の存在位置に基づき被写体を撮影できる方
向となるように制御しており、この状態で上記複数の撮
影装置により撮影を行うことによって、被写体が移動す
る場合であっても当該被写体を常に複数の撮影装置によ
って捕捉した状態で確実に撮影することができるように
している。
【0011】このように、請求項1に記載の情報収集シ
ステムによれば、存在位置を示すための無線信号を送信
する位置信号送信装置を被写体に設け、当該位置信号送
信装置から送信された無線信号によって示される被写体
の存在位置に基づいて、各々異なる方向から被写体を撮
影する複数の撮影装置による撮影方向が被写体を撮影で
きる方向となるように上記複数の撮影装置による撮影方
向を制御すると共に、上記複数の撮影装置による撮影に
よって得られた画像情報を記憶装置に記憶しているの
で、所望のシーンの画像情報を確実に得ることができ
る。
【0012】また、請求項2記載の情報収集システム
は、請求項1記載の発明において、前記制御装置は、前
記無線信号によって示される前記被写体の存在位置に基
づいて前記複数の撮影装置の各々から前記被写体までの
距離を演算し、当該距離が大きいほど撮影時の光学倍率
が大きくなるように前記複数の撮影装置の各々を制御す
るものである。
【0013】請求項2に記載の情報収集システムによれ
ば、制御装置により、本発明に係る無線信号によって示
される被写体の存在位置に基づいて本発明に係る複数の
撮影装置の各々から被写体までの距離が演算され、当該
距離が大きいほど撮影時の光学倍率が大きくなるように
上記複数の撮影装置の各々が制御される。
【0014】すなわち、本発明では、被写体までの距離
が大きいほど撮影装置の光学倍率を大きくすることによ
って撮影された被写体のサイズを大きくしておくことに
より、撮影によって得られた画像情報の再生時におい
て、被写体を拡大したい場合における電子ズームによる
拡大倍率を低くすることができるようにしており、これ
によって画像再生時の電子ズームによる拡大に起因する
画質の劣化を低減することができるようにしている。
【0015】このように、請求項2に記載の情報収集シ
ステムによれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏
することができると共に、無線信号によって示される被
写体の存在位置に基づいて複数の撮影装置の各々から被
写体までの距離を演算し、当該距離が大きいほど撮影時
の光学倍率が大きくなるように上記複数の撮影装置の各
々を制御しているので、高画質で再生を行うことができ
る高品質な画像情報を得ることができる。
【0016】また、請求項3記載の情報収集システム
は、請求項1又は請求項2記載の発明において、音の強
さを示す情報を収集する音情報収集手段と、前記音情報
収集手段により収集された情報によって示される音の強
さが所定レベル以上となった時刻を含む所定時間帯に前
記複数の撮影装置による撮影によって得られた画像情報
を再生対象画像情報として前記記憶装置に記憶された画
像情報から抽出する画像情報抽出手段と、を更に備えた
ものである。
【0017】請求項3に記載の情報収集システムによれ
ば、音情報収集手段によって音の強さを示す情報が収集
され、収集された情報によって示される音の強さが所定
レベル以上となった時刻を含む所定時間帯に本発明に係
る複数の撮影装置による撮影によって得られた画像情報
が再生対象画像情報として、記憶装置に記憶された画像
情報から画像情報抽出手段により抽出される。
【0018】すなわち、一般に感動するシーンや興奮す
るシーン等の注目すべきシーンの発生時には、歓声や拍
手等が沸き起こるため、被写体の周囲における音の強さ
が他の時点より大きくなる。このことを利用して、本発
明では、音の強さが所定レベル以上となった時刻を含む
所定時間帯を注目すべきシーンが撮影された時間帯であ
ったものと見なして、当該時間帯に複数の撮影装置によ
る撮影によって得られた画像情報を自動的に抽出してい
る。
【0019】このように、請求項3に記載の情報収集シ
ステムによれば、請求項1又は請求項2記載の発明と同
様の効果を奏することができると共に、音の強さを示す
情報を収集し、収集された情報によって示される音の強
さが所定レベル以上となった時刻を含む所定時間帯に複
数の撮影装置による撮影によって得られた画像情報を再
生対象画像情報として記憶装置に記憶された画像情報か
ら抽出しているので、撮影によって得られた画像情報か
らの注目すべきシーンの抽出を簡易に行うことができ
る。
【0020】なお、本発明における被写体としては、請
求項4記載の発明のように、スポーツを行っている人、
及び球技で用いられている球の少なくとも一方を適用す
ることができる。ここで、上記スポーツには、サッカ
ー、バスケットボール、ハンドボール、水球等の球技の
他、短距離走、中距離走、長距離走、走り幅跳び、走り
高跳び等のトラック競技や、水泳、自転車競技等の、競
技者に動きのあるあらゆるスポーツを含めることができ
る。
【0021】一方、上記目的を達成するために、請求項
5記載の情報収集方法は、存在位置を示すための無線信
号を送信する位置信号送信装置を被写体に設け、前記位
置信号送信装置から送信された無線信号によって示され
る前記被写体の存在位置に基づいて、各々異なる方向か
ら前記被写体を撮影する複数の撮影装置による撮影方向
が前記被写体を撮影できる方向となるように前記複数の
撮影装置による撮影方向を制御すると共に、前記複数の
撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記憶装
置に記憶するものである。
【0022】従って、請求項5に記載の情報収集方法に
よれば、請求項1記載の発明と同様に作用するので、請
求項1記載の発明と同様に、所望のシーンの画像情報を
確実に得ることができる。
【0023】また、請求項6記載の情報収集方法は、請
求項5記載の発明において、前記無線信号によって示さ
れる前記被写体の存在位置に基づいて前記複数の撮影装
置の各々から前記被写体までの距離を演算し、当該距離
が大きいほど撮影時の光学倍率が大きくなるように前記
複数の撮影装置の各々を制御するものである。
【0024】従って、請求項6に記載の情報収集方法に
よれば、請求項5記載の発明と同様の効果を奏すること
ができると共に、請求項2記載の発明と同様に作用する
ので、請求項2記載の発明と同様に、高画質で再生を行
うことができる高品質な画像情報を得ることができる。
【0025】また、請求項7記載の情報収集方法は、請
求項5又は請求項6記載の発明において、音の強さを示
す情報を収集すると共に、当該情報によって示される音
の強さが所定レベル以上となった時刻を含む所定時間帯
に前記複数の撮影装置による撮影によって得られた画像
情報を再生対象画像情報として前記記憶装置に記憶され
た画像情報から抽出するものである。
【0026】従って、請求項7に記載の情報収集方法に
よれば、請求項5又は請求項6記載の発明と同様の効果
を奏することができると共に、請求項3記載の発明と同
様に作用するので、請求項3記載の発明と同様に、撮影
によって得られた画像情報からの注目すべきシーンの抽
出を簡易に行うことができる。
【0027】なお、本発明における被写体としても、請
求項8記載の発明のように、スポーツを行っている人、
及び球技で用いられている球の少なくとも一方を適用す
ることができる。ここで、上記スポーツには、サッカ
ー、バスケットボール、ハンドボール、水球等の球技の
他、短距離走、中距離走、長距離走、走り幅跳び、走り
高跳び等のトラック競技や、水泳、自転車競技等の、競
技者に動きのあるあらゆるスポーツを含めることができ
る。
【0028】一方、上記目的を達成するために、請求項
9記載の情報収集システムは、被写体の存在位置を示す
位置情報を取得する取得手段と、各々異なる方向から前
記被写体を撮影するための複数の撮影装置と、前記撮影
装置による撮影によって得られた画像情報を記憶する記
憶装置と、前記位置情報に基づいて少なくとも前記被写
体を示す画像情報が含まれるように前記画像情報の出力
範囲を変更する変更装置と、を備えている。
【0029】請求項9に記載の情報収集システムによれ
ば、被写体の存在位置を示す位置情報が取得手段によっ
て取得される。なお、上記位置情報には、被写体の存在
位置を示す緯度情報、経度情報、海抜情報が含まれる。
また、上記取得手段による位置情報の取得は、GPSを
利用した取得や、PHSを利用した取得等が含まれる。
【0030】また、請求項9に記載の発明では、各々異
なる方向から前記被写体を撮影するための複数の撮影装
置による撮影によって得られた画像情報が記憶装置に記
憶される。なお、上記撮影装置には、デジタル・ビデオ
・カメラ、デジタル電子スチルカメラ等のデジタルカメ
ラを含めることができる。また、上記記憶装置には、R
AM、EEPROM、フラッシュEEPROM等の記憶
素子、スマート・メディア、コンパクト・フラッシュ、
ATAカード、フロッピー(R)ディスク、CD−R、
CD−RW、光磁気ディスク、磁気テープ等の可搬記録
媒体やハードディスク等の固定記録媒体、或いはネット
ワークに接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられ
た外部記憶装置等が含まれる。
【0031】ここで、請求項9に記載の発明では、変更
装置により、取得手段によって取得された位置情報に基
づいて、少なくとも被写体を示す画像情報が含まれるよ
うに画像情報の出力範囲が変更される。なお、この変更
装置による画像情報の出力範囲の変更は、上記位置情報
によって示される位置に存在する被写体が撮影できる方
向となるように複数の撮影装置による撮影方向を変更す
ることにより、各撮影装置による撮影によって得られる
画像情報の出力範囲を変更する技術、すなわち、上記請
求項1乃至請求項8に記載の発明に対応する技術や、上
記位置情報によって示される位置に存在する被写体を示
す画像情報が含まれる画像情報を、記憶装置に記憶され
た画像情報から抽出して当該記憶装置や外部に出力する
ことにより、画像情報の出力範囲を変更する技術等を適
用することにより実現することができる。
【0032】すなわち、本発明では、取得された位置情
報に基づいて、少なくとも被写体を示す画像情報が含ま
れるように、複数の撮影装置による撮影によって得られ
た画像情報の出力範囲を変更するようにしており、これ
によって被写体が含まれる画像を示す画像情報を確実に
得ることができるようにしている。
【0033】このように、請求項9に記載の情報収集シ
ステムでは、被写体の存在位置を示す位置情報を取得
し、各々異なる方向から被写体を撮影するための複数の
撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記憶装
置に記憶すると共に、上記位置情報に基づいて少なくと
も被写体を示す画像情報が含まれるように上記画像情報
の出力範囲を変更しているので、所望のシーンの画像情
報を確実に得ることができる。
【0034】また、請求項10記載の情報収集システム
は、被写体に設けられると共に、存在位置を示すための
無線信号を送信する位置信号送信装置と、各々異なる方
向から前記被写体を撮影するための複数の撮影装置と、
前記撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記
憶する記憶装置と、前記位置信号送信装置から送信され
た無線信号によって示される前記被写体の存在位置に基
づいて少なくとも前記被写体を示す画像情報が含まれる
画像情報を前記記憶装置に記憶された前記画像情報から
抽出する画像情報抽出装置と、を備えている。
【0035】請求項10に記載の情報収集システムによ
れば、被写体に設けられた位置信号送信装置によって存
在位置を示すための無線信号が送信される。なお、上記
無線信号には、存在位置を示す情報(例えば、緯度情
報、経度情報、海抜情報等)が含まれた無線信号の他、
存在位置を示す情報は含まれない無線信号も含まれる。
ここで、上記存在位置を示す情報には、GPSを利用し
て検知された位置情報、及びPHSを利用して検知され
た位置情報が含まれる。また、上記存在位置を示す情報
は含まれない無線信号を送信する場合には、当該無線信
号を互いに異なる位置に配置された複数のアンテナ(又
は、受信器)によって受信し、三角測量の技術を適用し
て当該無線信号の発信元を特定することによって存在位
置を特定することができる。更に、上記無線信号には、
電波の他、赤外線等の光が含まれる。
【0036】また、請求項10に記載の発明では、各々
異なる方向から被写体を撮影するための複数の撮影装置
による撮影によって得られた画像情報が記憶装置に記憶
される。なお、上記撮影装置には、デジタル・ビデオ・
カメラ、デジタル電子スチルカメラ等のデジタルカメラ
を含めることができる。また、上記記憶装置には、RA
M、EEPROM、フラッシュEEPROM等の記憶素
子、スマート・メディア、コンパクト・フラッシュ、A
TAカード、フロッピー(R)ディスク、CD−R、C
D−RW、光磁気ディスク、磁気テープ等の可搬記録媒
体やハードディスク等の固定記録媒体、或いはネットワ
ークに接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられた
外部記憶装置等が含まれる。
【0037】ここで、請求項10に記載の発明では、画
像情報抽出装置により、位置信号送信装置から送信され
た無線信号によって示される被写体の存在位置に基づい
て、少なくとも当該被写体を示す画像情報が含まれる画
像情報が記憶装置に記憶された画像情報から抽出され
る。
【0038】すなわち、本発明では、各々異なる方向か
ら被写体を撮影するための複数の撮影装置による撮影に
よって得られて記憶装置に記憶された画像情報から、被
写体の存在位置に基づいて、少なくとも当該被写体を示
す画像情報が含まれる画像情報を抽出するようにしてお
り、これによって被写体が含まれる画像を示す画像情報
を確実に得ることができるようにしている。
【0039】このように、請求項10に記載の情報収集
システムによれば、存在位置を示すための無線信号を送
信する位置信号送信装置を被写体に設け、各々異なる方
向から前記被写体を撮影するための複数の撮影装置によ
る撮影によって得られた画像情報を記憶装置に記憶し、
上記位置信号送信装置から送信された無線信号によって
示される被写体の存在位置に基づいて少なくとも当該被
写体を示す画像情報が含まれる画像情報を記憶装置に記
憶された画像情報から抽出しているので、所望のシーン
の画像情報を確実に得ることができる。
【0040】また、請求項11記載の情報収集システム
は、請求項10に記載の発明において、音の強さを示す
情報を収集する音情報収集手段を更に備え、前記画像情
報抽出装置は、少なくとも前記被写体を示す画像情報が
含まれる画像情報を、前記音情報収集手段により収集さ
れた情報によって示される音の強さが所定レベル以上と
なった時刻を含む所定時間帯に前記複数の撮影装置によ
る撮影によって得られた画像情報から抽出するものであ
る。
【0041】請求項11に記載の情報収集システムによ
れば、音情報収集手段によって音の強さを示す情報が収
集され、画像情報抽出装置により、少なくとも上記被写
体を示す画像情報が含まれる画像情報が、音情報収集手
段により収集された情報によって示される音の強さが所
定レベル以上となった時刻を含む所定時間帯に複数の撮
影装置による撮影によって得られた画像情報から抽出さ
れる。
【0042】すなわち、一般に感動するシーンや興奮す
るシーン等の注目すべきシーンの発生時には、歓声や拍
手等が沸き起こるため、被写体の周囲における音の強さ
が他の時点より大きくなる。このことを利用して、本発
明では、音の強さが所定レベル以上となった時刻を含む
所定時間帯を注目すべきシーンが撮影された時間帯であ
ったものと見なして、当該時間帯に複数の撮影装置によ
る撮影によって得られた画像情報から、少なくとも上記
被写体を示す画像情報が含まれる画像情報を自動的に抽
出している。
【0043】このように、請求項11に記載の情報収集
システムによれば、請求項10記載の発明と同様の効果
を奏することができると共に、音の強さを示す情報を収
集し、少なくとも被写体を示す画像情報が含まれる画像
情報を、収集された上記情報によって示される音の強さ
が所定レベル以上となった時刻を含む所定時間帯に複数
の撮影装置による撮影によって得られた画像情報から抽
出しているので、撮影によって得られた画像情報からの
注目すべきシーンの抽出を簡易に行うことができる。
【0044】また、請求項12記載の情報収集システム
は、請求項10又は請求項11に記載の発明において、
前記複数の撮影装置を、各々撮影対象領域の周囲におけ
る互いに異なる位置に配置すると共に、各々の撮影範囲
の組み合わせによって前記撮影対象領域の全域又は略全
域を撮影できるものとしたものである。
【0045】請求項12に記載の情報収集システムによ
れば、本発明の複数の撮影装置が、各々撮影対象領域の
周囲における互いに異なる位置に配置されると共に、各
々の撮影範囲の組み合わせによって上記撮影対象領域の
全域又は略全域が撮影できるものとされる。
【0046】このように、請求項12に記載の情報収集
システムによれば、請求項10又は請求項11記載の発
明と同様の効果を奏することができると共に、本発明の
複数の撮影装置を、各々撮影対象領域の周囲における互
いに異なる位置に配置すると共に、各々の撮影範囲の組
み合わせによって前記撮影対象領域の全域又は略全域を
撮影できるものとしているので、被写体が上記撮影対象
領域の何れの位置に存在する場合であっても、上記複数
の撮影装置による撮影によって被写体をほぼ確実に撮影
することができ、この結果として、所望のシーンの画像
情報を確実に得ることができる。
【0047】更に、請求項13記載の情報収集システム
は、請求項12に記載の発明において、前記画像情報抽
出装置によって抽出された画像情報を、撮影範囲が隣接
する撮影装置による撮影によって得られた画像情報が時
間的に連続するように合成する画像合成手段を更に備え
たものである。
【0048】請求項13に記載の情報収集システムによ
れば、画像合成手段により、画像情報抽出装置によって
抽出された画像情報が、撮影範囲が隣接する撮影装置に
よる撮影によって得られた画像情報が時間的に連続する
ように合成される。従って、合成後の画像情報を再生す
ることにより、撮影対象領域内に存在する被写体を、視
点を変えながら連続的に見たときと略同様の状態を再現
することが可能となる。
【0049】なお、画像合成手段により画像情報の合成
を行う際には、時間的に連続される2つの画像情報の間
に位置される画像に対応する画像情報を、モーフィング
(Morphing)等の補間手法を利用して新たに生成し、上
記2つの画像情報の間に挿入するようにすることが好ま
しい。これによって、合成後の画像情報を、より違和感
のない状態で再生することができる。ここで、上記モー
フィングは、2つの画像情報があるときに、一方の画像
情報を他方の画像情報へと滑らかに変化していく様子を
動画情報にする技術であり、ムーブ(move:動き)、モ
ルフォロジー(morphology:形態)から派生した造語で
ある。
【0050】このように、請求項13に記載の情報収集
システムによれば、請求項12記載の発明と同様の効果
を奏することができると共に、抽出された画像情報を、
撮影範囲が隣接する撮影装置による撮影によって得られ
た画像情報が時間的に連続するように合成しているの
で、撮影対象領域内に存在する被写体を、視点を変えな
がら連続的に見たときと略同様の状態を再現することが
可能となる。
【0051】一方、上記目的を達成するために、請求項
14記載の情報収集方法は、被写体の存在位置を示す位
置情報を取得し、各々異なる方向から前記被写体を撮影
するための複数の撮影装置による撮影によって得られた
画像情報を記憶装置に記憶すると共に、前記位置情報に
基づいて少なくとも前記被写体を示す画像情報が含まれ
るように前記画像情報の出力範囲を変更するものであ
る。
【0052】従って、請求項14に記載の情報収集方法
によれば、請求項9記載の発明と同様に作用するので、
請求項9記載の発明と同様に、所望のシーンの画像情報
を確実に得ることができる。
【0053】また、請求項15記載の情報収集方法は、
存在位置を示すための無線信号を送信する位置信号送信
装置を被写体に設け、各々異なる方向から前記被写体を
撮影するための複数の撮影装置による撮影によって得ら
れた画像情報を記憶装置に記憶し、前記位置信号送信装
置から送信された無線信号によって示される前記被写体
の存在位置に基づいて少なくとも前記被写体を示す画像
情報が含まれる画像情報を前記記憶装置に記憶された前
記画像情報から抽出するものである。
【0054】従って、請求項15に記載の情報収集方法
によれば、請求項10記載の発明と同様に作用するの
で、請求項10記載の発明と同様に、所望のシーンの画
像情報を確実に得ることができる。
【0055】また、請求項16記載の情報収集方法は、
請求項15記載の発明において、音の強さを示す情報を
収集すると共に、少なくとも前記被写体を示す画像情報
が含まれる画像情報を、収集された前記情報によって示
される音の強さが所定レベル以上となった時刻を含む所
定時間帯に前記複数の撮影装置による撮影によって得ら
れた画像情報から抽出するものである。
【0056】従って、請求項16に記載の情報収集方法
によれば、請求項15記載の発明と同様の効果を奏する
ことができると共に、請求項11記載の発明と同様に作
用するので、請求項11記載の発明と同様に、撮影によ
って得られた画像情報からの注目すべきシーンの抽出を
簡易に行うことができる。
【0057】また、請求項17記載の情報収集方法は、
請求項15又は請求項16記載の発明において、前記複
数の撮影装置を、各々撮影対象領域の周囲における互い
に異なる位置に配置すると共に、各々の撮影範囲の組み
合わせによって前記撮影対象領域の全域又は略全域を撮
影できるものとしたものである。
【0058】従って、請求項17に記載の情報収集方法
によれば、請求項15又は請求項16記載の発明と同様
の効果を奏することができると共に、請求項12記載の
発明と同様に作用するので、請求項12記載の発明と同
様に、被写体が上記撮影対象領域の何れの位置に存在す
る場合であっても、上記複数の撮影装置による撮影によ
って被写体をほぼ確実に撮影することができ、この結果
として、所望のシーンの画像情報を確実に得ることがで
きる。
【0059】更に、請求項18記載の情報収集方法は、
請求項17記載の発明において、抽出された前記画像情
報を、撮影範囲が隣接する撮影装置による撮影によって
得られた画像情報が時間的に連続するように合成するも
のである。
【0060】従って、請求項18に記載の情報収集方法
によれば、請求項17記載の発明と同様の効果を奏する
ことができると共に、請求項13記載の発明と同様に作
用するので、請求項13記載の発明と同様に、撮影対象
領域内に存在する被写体を、視点を変えながら連続的に
見たときと略同様の状態を再現することが可能となる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、
本発明の情報収集システムを、サッカーの試合中に特定
の選手を被写体として画像情報を収集するシステムとし
て適用した場合について説明する。
【0062】〔第1実施形態〕まず、図1を参照して、
本実施の形態に係る情報収集システム10の構成につい
て説明する。同図に示すように、本実施の形態に係る情
報収集システム10は、被写体となる選手によって所持
されるマーカー20と、情報収集システム10全体の動
作を司る制御装置30と、高解像度のデジタル・ビデオ
・カメラによって構成された複数のカメラ40A、40
B、40C、・・・(以下、単に「カメラ40」とい
う。)と、各カメラ40が各々載置され、載置されたカ
メラ40による撮影方向を機械的に変更することができ
る複数(カメラ40と同数)の撮影角設定装置50A、
50B、50C、・・・(以下、単に「撮影角設定装置
50」という。)と、主にカメラ40による撮影によっ
て得られた画像情報(以下、「デジタル画像データ」と
いう。)を記憶するハードディスク70Aが設けられた
画像ファイルサーバー70と、主に観客席における音声
を音声信号として収集するマイク90と、を含んで構成
されている。
【0063】制御装置30は、各カメラ40、各撮影角
設定装置50、及び画像ファイルサーバー70と高速L
AN80を介して相互に接続されており、これら各部と
の間で各種情報の授受や、各部に対する各種コマンドの
送信等を行うことができる。また、制御装置30にはマ
イク90が接続されており、マイク90によって収集さ
れた音声信号が常時入力される。
【0064】図2に示すように、本実施の形態に係るマ
ーカー20は、マーカー20全体の動作を司るCPU
(中央演算処理装置)21と、CPU21による各種処
理の実行時のワークエリア等として用いられるRAM2
2と、各種パラメータやプログラム等を記憶したROM
23と、GPS衛星からのGPS信号を受信するGPS
アンテナ24を備えた受信制御部25と、地上波を送信
する地上波アンテナ26を備えた送信制御部27と、が
バス29によって相互に接続されて構成されている。
【0065】CPU21は、3以上の複数のGPS衛星
からのGPS信号をGPSアンテナ24を介して受信す
るように受信制御部25を制御し、これによって受信し
た複数のGPS信号に基づき周知の演算によって自己の
存在位置を示す位置情報(本実施の形態では、緯度及び
経度の各情報)を導出し、導出した位置情報を無線信号
として地上波アンテナ26を介して送信するように送信
制御部27を制御する。
【0066】一方、図3に示すように、本実施の形態に
係る制御装置30は、制御装置30全体の動作を司るC
PU31と、CPU31による各種処理の実行時のワー
クエリア等として用いられるRAM32と、各種パラメ
ータやプログラム等を記憶したROM33と、各カメラ
40による撮影によって得られたデジタル画像データに
対する所定の画像圧縮方式(本実施の形態では、MPE
G(Moving Picture Experts Group)方式)による圧縮
処理や、圧縮されたデジタル画像データに対する画像圧
縮方式に応じた伸張処理等の各種処理を実行する画像処
理部34と、マーカー20から送信された無線信号を受
信する地上波アンテナ35を備えた受信制御部36と、
高速LAN80及びマイク90と接続可能に構成された
入出力ポート(I/O)37と、がバス39によって相
互に接続されて構成されている。
【0067】CPU31は、マーカー20から送信され
た無線信号を地上波アンテナ35を介して受信するよう
に受信制御部36を制御し、これによって受信した無線
信号に含まれるマーカー20の存在位置を示す位置情報
に基づいて、マーカー20を撮影可能な方向に各カメラ
40の撮影方向を設定した場合の各カメラ40の撮影角
度を示すデータを生成して各撮影角設定装置50に送信
すると共に、各カメラ40からマーカー20までの距離
を演算し、当該距離が大きいほど大きくなるように光学
倍率を導出して、当該光学倍率を示すデータを各カメラ
40に送信する。なお、上記光学倍率を本実施の形態で
は、カメラ40からマーカー20までの距離にかかわら
ず、マーカー20を所持した被写体の大きさを略同一と
することができる光学倍率として導出する。
【0068】また、これと共にCPU31は、各カメラ
40による撮影によって得られたデジタル画像データを
画像処理部34によって所定の画像圧縮形式にて圧縮し
た後に画像ファイルサーバー70に送信する。
【0069】一方、図4には、本実施の形態に係る撮影
角設定装置50の外観が示されている。同図に示すよう
に、撮影角設定装置50は、水平モータを収納した水平
モータ収納部56と、垂直モータを収納した垂直モータ
収納部57と、上面に垂直モータ収納部57が固定載置
されると共に、下面に三脚等に固定するネジ穴を備えた
固定台58と、上面にカメラ40の三脚取付部に固定す
るネジ62を備えた載置台60と、を備えている。
【0070】水平モータ収納部56は垂直モータ収納部
57に収納された垂直モータによって図4矢印V方向に
回転移動する。また、載置台60は水平モータ収納部5
6に収納された水平モータによって図4矢印H方向に回
転移動する。これによって、載置台60の上面にネジ6
2によって固定載置されたカメラ40による撮影方向を
任意の方向に変更することができる。なお、固定台58
は、固定台58の下面に備えられたネジ穴に三脚が取り
付けられている。
【0071】図5に示すように、本実施の形態に係る撮
影角設定装置50の制御系は、撮影角設定装置50全体
の動作を司るCPU51と、CPU51による各種処理
の実行時のワークエリア等として用いられるRAM52
と、各種パラメータやプログラム等を記憶したROM5
3と、高速LAN80と接続可能に構成された入出力ポ
ート(I/O)54と、前述の水平モータ収納部56及
び垂直モータ収納部57に各々収納された水平モータ5
6A及び垂直モータ57Aを回転駆動させるモータドラ
イバ55と、がバス59によって相互に接続されて構成
されている。
【0072】CPU51は、高速LAN80及び入出力
ポート54を介して制御装置30から受信されたデータ
に基づいて水平モータ56A及び垂直モータ57Aを回
転駆動するようにモータドライバ55を制御する。これ
によって、当該撮影角設定装置50に固定載置されたカ
メラ40の撮影方向を、マーカー20を所持した被写体
の方向に向けることができる。
【0073】一方、図6には、マーカー20、各カメラ
40、及びマイク90の配置位置の一例が示されてい
る。同図に示す例では、マーカー20は特定の選手Hに
よって所持され、各カメラ40は撮影対象とするサッカ
ー場のグラウンドを取り囲むように設置され、マイク9
0は上記グラウンドと不図示の観客席との間に設置され
る。なお、同図では、簡単のため各カメラ40のみを図
示しているが、実際には、各カメラ40は下面に三脚が
取り付けられた撮影角設定装置50における載置台60
の上面にネジ62によって固定載置された状態で配置さ
れている。
【0074】更に、図7には、本実施の形態に係るハー
ドディスク70Aの記憶内容が模式的に示されている。
同図に示すように、ハードディスク70Aには、各カメ
ラ40による撮影によって得られ、かつ制御装置30の
画像処理部34によって圧縮されたデジタル画像データ
を記憶するための領域である画像データ領域と、後述す
る時間データを記憶するための領域である時間データ領
域と、後述する感動シーン画像データを記憶するための
領域である感動シーン画像データ領域と、が設けられて
いる。なお、上記画像データ領域及び上記感動シーン画
像データ領域は、各カメラ40毎に対応する画像データ
が記憶できるように分割されている。
【0075】マーカー20が本発明の位置信号送信装置
及び取得手段に、制御装置30が本発明の制御装置及び
変更装置に、カメラ40が本発明の撮影装置に、撮影角
設定装置50が本発明の撮影方向変更装置に、ハードデ
ィスク70Aが本発明の記憶装置に、マイク90が本発
明の音情報収集手段に、各々相当する。
【0076】次に、本実施の形態に係る情報収集システ
ム10の作用を説明する。まず、図8を参照して、制御
装置30によって実行される追尾処理について説明す
る。なお、図8は、制御装置30によって追尾処理を実
行する際に制御装置30に内蔵されたCPU31により
所定時間毎に繰り返し実行される追尾処理プログラムの
処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラ
ムはROM33の所定領域に予め記憶されている。ま
た、ここでは、選手Hによって所持されたマーカー20
の不図示の電源スイッチが投入されており、当該マーカ
ー20から前述の位置情報を示す無線信号が所定時間毎
に送信されていることを前提に説明する。
【0077】同図のステップ100では、マーカー20
から送信されてくる無線信号の受信待ちを行い、次のス
テップ102では、受信した無線信号からマーカー20
を所持した選手Hの存在位置を示す緯度及び経度の各デ
ータを導出する。
【0078】次のステップ104では、本情報収集シス
テム10において用いられる複数のカメラ40のうちの
何れか1台を処理対象として、以上の処理によって得ら
れた選手Hの存在位置を示すデータに基づき、選手Hを
撮影できる撮影方向となるように処理対象とするカメラ
40の撮影方向を設定した場合の当該カメラ40の撮影
角度(所定の基準撮影方向を基準としたときの水平方向
及び垂直方向の各角度)、選手Hまでの距離に応じた当
該カメラ40の焦点距離及び光学倍率を算出する。
【0079】次のステップ106では、上記ステップ1
04において算出した撮影角度を示すデータを処理対象
とするカメラ40が載置された撮影角設定装置50に高
速LAN80を介して送信する。これに応じて当該撮影
角設定装置50のCPU51では、載置されているカメ
ラ40の撮影角度を、受信したデータによって示される
撮影角度(水平方向角度及び垂直方向角度)とすること
ができる水平モータ56A及び垂直モータ57Aの駆動
用の信号を生成してモータドライバ55に出力すること
により、水平モータ56A及び垂直モータ57Aを回転
駆動させる。これによって、当該カメラ40の撮影方向
が選手Hを撮影できる方向となるように設定される。
【0080】また、本ステップ106では、上記ステッ
プ104において算出した焦点距離及び光学倍率を示す
データを処理対象とするカメラ40に高速LAN80を
介して送信する。これに応じて当該カメラ40では、受
信したデータによって示される焦点距離及び光学倍率と
なるように関係各部(図示省略)を制御する。これによ
って、当該カメラ40による選手Hに対する合焦がなさ
れると共に、選手Hが遠くに存在するほど光学倍率が大
きくされて、選手Hを適度な大きさで撮影することがで
きる。
【0081】次のステップ108では、以上のステップ
104〜ステップ106の処理が全てのカメラ40につ
いて実行されたか否かを判定し、否定判定の場合は上記
ステップ104へ戻って再びステップ104及びステッ
プ106の処理を行い、肯定判定となった時点で本追尾
処理を終了する。なお、ステップ104〜ステップ10
8の繰り返し処理を行う際には、それまで処理対象とし
なかったカメラ40を処理対象とする。
【0082】以上の追尾処理が所定時間毎に繰り返して
実行されることにより、全てのカメラ40によって選手
Hが撮影可能に追尾されると共に、選手Hをピントの合
った状態、かつ適切な大きさで撮影することができるの
で、各カメラ40は、本追尾処理が実行されている状態
下で撮影を行い、撮影によって得られたデジタル画像デ
ータを制御装置30に逐次送信する。
【0083】次に、図9を参照して、制御装置30によ
って実行される画像蓄積処理について説明する。なお、
図9は、前述の追尾処理を実行している最中において、
カメラ40の何れかから所定コマ数分のデジタル画像デ
ータを受信した際に割り込み処理として制御装置30の
CPU31により実行される画像蓄積処理プログラムの
処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラ
ムもROM33の所定領域に予め記憶されている。
【0084】同図のステップ200では、受信した所定
コマ数分のデジタル画像データを画像処理部34により
所定の画像圧縮形式によって圧縮させ、次のステップ2
02では、圧縮されたデジタル画像データ及び当該デジ
タル画像データの撮影開始時間を基準とした撮影時間を
示す時間データと、これらのデータのハードディスク7
0Aの画像データ領域への記憶を指示する旨の指示コマ
ンドと、を画像ファイルサーバー70に転送し、その後
に本画像蓄積処理を終了する。
【0085】上記圧縮されたデジタル画像データ及び上
記時間データと、上記指示コマンドを受信した画像ファ
イルサーバー70は、当該デジタル画像データと時間デ
ータとを対応付けた状態でハードディスク70Aにおけ
る画像データ領域の、当該デジタル画像データの送信元
であるカメラ40に予め割り振られている領域の空き領
域に記憶する。
【0086】本画像蓄積処理によって、各カメラ40に
よる撮影によって得られたデジタル画像データを、圧縮
した状態で、かつ撮影時間を示す時間データに対応付け
られた状態でハードディスク70Aに対して各カメラ4
0毎に記憶することができる。
【0087】次に、図10を参照して、制御装置30に
よって実行される感動時間記憶処理について説明する。
なお、図10は、前述の追尾処理を実行している最中に
おいて、マイク90から入力されている音声信号により
示される音の強さが所定レベルを越えた際に割り込み処
理として制御装置30のCPU31により実行される感
動時間記憶処理プログラムの処理の流れを示すフローチ
ャートであり、当該プログラムもROM33の所定領域
に予め記憶されている。また、ここでは、上記所定レベ
ルとして、このレベル値をマイク90から入力された音
声信号によって示される音の強さが越えたときに、観客
によって歓声が沸き起こったと見なすことができるレベ
ル値として、事前に実験やコンピュータ・シミュレーシ
ョン等によって得られた値を適用している。
【0088】同図のステップ300では、前述の画像蓄
積処理(図9も参照)のステップ202において画像フ
ァイルサーバー70に転送している、撮影開始時間を基
準とした撮影時間を示す時間データと、当該時間データ
のハードディスク70Aの時間データ領域への記憶を指
示する旨の指示コマンドと、を画像ファイルサーバー7
0に送信した後に、本感動時間記憶処理を終了する。
【0089】上記時間データと上記指示コマンドとを受
信した画像ファイルサーバー70は、当該時間データを
ハードディスク70Aにおける時間データ領域の空き領
域に記憶する。
【0090】本感動時間記憶処理によって、図11に示
すように、観客によって歓声が沸き起こったと見なすこ
とができる撮影時間を示す時間データをハードディスク
70Aの時間データ領域に逐次記憶することができる。
【0091】次に、図12を参照して、制御装置30に
よって実行される感動シーン抽出処理について説明す
る。なお、図12は、前述の追尾処理(図8も参照)が
終了した後に制御装置30のCPU31によって実行さ
れる感動シーン抽出処理プログラムの処理の流れを示す
フローチャートであり、当該プログラムもROM33の
所定領域に予め記憶されている。
【0092】同図のステップ400では、前述の感動時
間記憶処理(図10も参照)によってハードディスク7
0Aの時間データ領域に記憶された時間データを1つだ
け読み出し、次のステップ402で、読み出した時間デ
ータによって示される撮影時間を含む所定時間帯に各カ
メラ40による撮影によって得られたデジタル画像デー
タをハードディスク70Aの画像データ領域から読み出
し、次のステップ404で、読み出したデジタル画像デ
ータと、当該デジタル画像データのハードディスク70
Aの感動シーン画像データ領域への記憶を指示する旨の
指示コマンドと、を画像ファイルサーバー70に送信す
ることによって、読み出したデジタル画像データをハー
ドディスク70Aの感動シーン画像データ領域におけ
る、対応するカメラ40に割り振られた領域の空き領域
に転送する。
【0093】次のステップ406では、ハードディスク
70Aの時間データ領域に記憶されている全ての時間デ
ータについて上記ステップ400〜ステップ404の処
理が終了したか否かを判定し、否定判定の場合は上記ス
テップ400に戻ってステップ400〜ステップ404
を再び実行し、肯定判定となった時点で本感動シーン抽
出処理を終了する。
【0094】なお、上記ステップ400〜ステップ40
6の繰り返し処理を行う際にステップ400では、それ
までに読み出さなかった時間データを読み出す。
【0095】本感動シーン抽出処理によって、ゴールさ
れた瞬間等の、注目すべきプレイが行われた瞬間が含ま
れた時間帯における撮影によって得られたデジタル画像
データのみを、画像データ領域に記憶されたデジタル画
像データから抽出してハードディスク70Aの感動シー
ン画像データ領域に記憶することができる。従って、こ
のデジタル画像データを感動シーン画像データ領域から
読み出して再生することにより、観客にとって極めて有
用な画像を再生することができる。
【0096】また、感動シーン画像データ領域に記憶さ
れた各カメラ40毎のデジタル画像データを用いると共
に、既存のコンピュータ・グラフィクス技術を適用する
ことによって、図13に示すように、移動中の1つの被
写体を1台のカメラ40によって当該被写体の周囲上の
異なる撮影位置から連続的に撮影した場合を想定した動
画像を示すデジタル画像データを生成するようなことも
可能となる。上記感動シーン抽出処理が本発明の画像情
報抽出手段に相当する。
【0097】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る情報収集システム10は、被写体(選手H)の存
在位置を示す位置情報(緯度及び経度の各情報)を取得
し、各々異なる方向から被写体を撮影するための複数の
カメラ40による撮影によって得られたデジタル画像デ
ータをハードディスク70Aに記憶すると共に、上記位
置情報に基づいて少なくとも被写体を示す画像情報が含
まれるように各カメラ40からのデジタル画像データの
出力範囲を変更しているので、所望のシーンのデジタル
画像データを確実に得ることができる。
【0098】すなわち、本実施の形態に係る情報収集シ
ステム10は、存在位置を示すための無線信号を送信す
るマーカー20を被写体(選手H)に設け、当該マーカ
ー20から送信された無線信号によって示される被写体
の存在位置に基づいて、各々異なる方向から被写体を撮
影する複数のカメラ40による撮影方向が当該被写体を
撮影できる方向となるように上記複数のカメラ40によ
る撮影方向を制御すると共に、上記複数のカメラ40に
よる撮影によって得られたデジタル画像データをハード
ディスク70Aに記憶しているので、所望のシーンのデ
ジタル画像データを確実に得ることができる。
【0099】また、本実施の形態に係る情報収集システ
ム10は、無線信号によって示される被写体の存在位置
に基づいて複数のカメラ40の各々から被写体までの距
離を演算し、当該距離が大きいほど撮影時の光学倍率が
大きくなるように上記複数のカメラ40の各々を制御し
ているので、撮影によって得られたデジタル画像データ
の再生時において、被写体を拡大したい場合における電
子ズーム倍率を低くすることができ、高画質で再生を行
うことができる高品質なデジタル画像データを得ること
ができる。
【0100】更に、本実施の形態に係る情報収集システ
ム10は、音の強さを示す情報を収集し、収集された情
報によって示される音の強さが所定レベル以上となった
時刻を含む所定時間帯に複数のカメラ40による撮影に
よって得られたデジタル画像データを再生対象画像情報
としてハードディスク70Aに記憶されたデジタル画像
データから抽出しているので、撮影によって得られたデ
ジタル画像データからの注目すべきシーンの抽出を簡易
に行うことができる。
【0101】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
被写体(選手H)の存在位置に基づいて複数の撮影装置
(カメラ40)による撮影方向が被写体を撮影できる方
向となるように撮影方向変更装置(撮影角設定装置5
0)を制御する情報収集システムの形態、すなわち請求
項1〜請求項9と請求項14に記載の情報収集システム
及び情報収集方法の形態について説明したが、本第2実
施形態では、複数の撮影装置による撮影によって得られ
た画像情報を記憶し、被写体の存在位置に基づいて、少
なくとも当該被写体を示す画像情報が含まれる画像情報
を、記憶した画像情報から抽出する情報収集システムの
形態、すなわち、請求項9〜請求項18に記載の情報収
集システム及び情報収集方法の形態について説明する。
【0102】まず、図16を参照して、本第2実施形態
に係る情報収集システム10Bの構成について説明す
る。なお、図16の図1と同一の構成要素については図
1と同一の符号を付して、その説明を極力省略する。
【0103】同図に示すように、本第2実施形態に係る
情報収集システム10Bは、上記第1実施形態に係る情
報収集システム10に比較して、撮影角設定装置50が
設けられていない点、主に観客席における音声を音声信
号として収集するためのマイク90が複数設けられてい
る点、及び画像ファイルサーバー70に設けられている
ハードディスクが、ハードディスク70Aとは異なる記
憶内容とされたハードディスク70Bとされている点の
みが異なっている。
【0104】上記複数のマイク90(90A、90B、
・・・)は制御装置30に接続されており、制御装置3
0には各マイク90によって収集された音声信号が常時
入力される。
【0105】図17には、本第2実施形態に係る情報収
集システム10Bのマーカー20、各カメラ40、及び
各マイク90の配置位置の一例が示されている。同図に
示す例では、マーカー20は特定の選手Hによって所持
され、各カメラ40は撮影対象とするサッカー場のグラ
ウンドを取り囲むように互いに異なる位置に設置され、
各マイク90は当該グラウンドと不図示の観客席との間
の各々異なる位置に設置されている。
【0106】本第2実施形態に係る複数のカメラ40
は、各々の撮影範囲の組み合わせによって撮影対象領域
(図17に示す例では、上記グラウンド)の全域を撮影
できるものとされている。
【0107】一方、図18には、本実施の形態に係るハ
ードディスク70Bの記憶内容が模式的に示されてい
る。同図に示すように、ハードディスク70Bには、各
カメラ40による撮影によって得られ、かつ制御装置3
0の画像処理部34によって圧縮されたデジタル画像デ
ータを記憶するための領域である画像データ領域と、後
述する位置データを記憶するための領域である位置デー
タ領域と、上記第1実施形態と同様の時間データを記憶
するための領域である時間データ領域と、後述する感動
シーン合成画像データを記憶するための領域である感動
シーン合成画像データ領域と、が設けられている。な
お、上記画像データ領域は、各カメラ40毎に対応する
画像データが記憶できるように分割されている。
【0108】なお、本第2実施形態に係るマーカー2
0、及び制御装置30の構成は、上記第1実施形態と同
様(図2及び図3参照)であるので、ここでの説明は省
略する。
【0109】マーカー20が本発明の位置信号送信装置
及び取得手段に、制御装置30が本発明の変更装置、画
像情報抽出装置、及び画像合成手段に、カメラ40が本
発明の撮影装置に、ハードディスク70Bが本発明の記
憶装置に、マイク90が本発明の音情報収集手段に、各
々相当する。
【0110】次に、本第2実施形態に係る情報収集シス
テム10Bの作用を説明する。なお、ここでは、選手H
によって所持されたマーカー20の不図示の電源スイッ
チが投入されており、当該マーカー20から前述の位置
情報を示す無線信号が所定時間毎に送信されていること
を前提に説明する。
【0111】本第2実施形態に係る情報収集システム1
0Bでは、各カメラ40による撮影を開始するとき、制
御装置30は、各カメラ40に対して撮影の開始を指示
する撮影開始指示コマンドを送信すると共に、この時点
の時刻(前述の「撮影開始時間」に相当。)をRAM3
2の所定アドレスに記憶する。撮影開始指示コマンドを
受信した各カメラ40は、撮影を開始して、撮影によっ
て得られた動画像のデジタル画像データの制御装置30
への送信を開始する。なお、当該撮影を終了するときに
は、制御装置30から各カメラ40に対して撮影の終了
を指示する撮影終了指示コマンドを送信する。これに応
じて各カメラ40による撮影が終了される。
【0112】一方、本第2実施形態に係る制御装置30
では、カメラ40の何れかから所定コマ数分のデジタル
画像データを受信した際に、上記第1実施形態と同様の
画像蓄積処理(図9参照)が割り込み処理として実行さ
れる。これにより、各カメラ40による撮影によって得
られたデジタル画像データを、圧縮した状態で、かつ上
記撮影開始時間を基準とした撮影時間を示す前述の時間
データに対応付けられた状態でハードディスク70Bの
画像データ領域に対して各カメラ40毎に記憶すること
ができる。
【0113】また、本第2実施形態に係る制御装置30
では、各カメラ40による撮影が行われている最中に、
何れかのマイク90から入力されている音声信号により
示される音の強さが所定レベル(ここでは、当該レベル
値をマイク90から入力された音声信号によって示され
る音の強さが越えたときに、観客によって歓声が沸き起
こったと見なすことができるレベル値として、事前に実
験やコンピュータ・シミュレーション等によって得られ
た値)を越えた際に、上記第1実施形態と同様の感動時
間記憶処理(図10参照)が割り込み処理として実行さ
れる。
【0114】本感動時間記憶処理によって、図11に示
すように、観客によって歓声が沸き起こったと見なすこ
とができる、撮影開始時間を基準とした撮影時間を示す
時間データをハードディスク70Bの時間データ領域に
逐次記憶することができる。
【0115】次に、図19を参照して、本第2実施形態
に係る制御装置30によって実行される被写体位置記録
処理について説明する。なお、図19は、各カメラ40
によって撮影が行われているときに、制御装置30に内
蔵されたCPU31により所定時間毎に繰り返し実行さ
れる被写体位置記録処理プログラムの処理の流れを示す
フローチャートであり、当該プログラムはROM33の
所定領域に予め記憶されている。
【0116】同図のステップ500では、マーカー20
から送信されてくる無線信号の受信待ちを行い、次のス
テップ502では、受信した無線信号からマーカー20
を所持した選手Hの存在位置を示す緯度及び経度の各デ
ータを導出する。
【0117】次のステップ504では、画像ファイルサ
ーバー70を介して、上記ステップ502において導出
した緯度及び経度の各データを、選手Hの存在位置を示
す位置データとしてハードディスク70Bの位置データ
領域に、撮影開始時間を基準とした撮影時間を示す時間
データと対応付けて記憶し、その後に本被写体位置記録
処理を終了する。
【0118】本被写体位置記録処理により、撮影開始時
から撮影終了時までの選手Hの存在位置を示す位置デー
タをハードディスク70Bに記録することができる。
【0119】次に、図20を参照して、本第2実施形態
に係る制御装置30によって実行される感動シーン抽出
処理について説明する。なお、図20は、各カメラ40
による撮影が終了した後に本第2実施形態に係る制御装
置30のCPU31によって実行される感動シーン抽出
処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであ
り、当該プログラムもROM33の所定領域に予め記憶
されている。
【0120】同図のステップ600では、前述の感動時
間記憶処理(図10も参照)によってハードディスク7
0Bの時間データ領域に記憶された時間データを1つだ
け読み出し、次のステップ602で、読み出した時間デ
ータによって示される撮影時間を含む所定時間帯(本実
施の形態では、当該撮影時間を中心とした前後10秒間
の合計20秒間の時間帯で、以下、「処理対象時間帯」
という。)に各カメラ40による撮影によって得られた
デジタル画像データと、当該処理対象時間帯に上記被写
体位置記録処理によって記憶された位置データと、をハ
ードディスク70Bの画像データ領域及び位置データ領
域から読み出し、次のステップ604で、読み出したデ
ジタル画像データを以下に示すように時間系列的に合成
する。
【0121】まず、上記ステップ602で読み出した位
置データと各カメラ40の設置位置とに基づいて、処理
対象時間帯における各カメラ40から選手Hまでの距
離、及び各カメラ40の撮影範囲内における選手Hの存
在位置を演算する。
【0122】次に、この演算によって得られた各カメラ
40毎の処理対象時間帯におけるカメラ40から選手H
までの距離及び撮影範囲内における選手Hの存在位置に
基づいて、上記ステップ602で読み出したデジタル画
像データから選手Hを示す画像データが含まれるデジタ
ル画像データを抽出する。なお、この抽出を本実施の形
態では、カメラ40から選手Hまでの距離にかかわら
ず、処理対象時間帯の中心時間に選手Hを示す画像デー
タの占める割合が最大となり、当該中心時間から前後に
時間がずれるに従って当該割合が小さくなるように行
う。
【0123】次に、抽出した各デジタル画像データに対
して、水平方向及び垂直方向の画素数がカメラ40の撮
影によって得られるデジタル画像データと同一となるよ
うに電子ズーム処理を施す。これによって、抽出した各
デジタル画像データのサイズを同一とすることができ
る。
【0124】最後に、電子ズーム処理が施された各カメ
ラ40毎のデジタル画像データを、撮影範囲が隣接する
カメラ40による撮影によって得られたデジタル画像デ
ータが時間的に連続するように合成する。なお、この合
成の際には、時間的に連続される2つのデジタル画像デ
ータの間に位置される画像に対応するデジタル画像デー
タを、モーフィング等の補間手法を利用して新たに生成
し、上記2つのデジタル画像データの間に挿入するよう
にする。これによって、合成後の画像データによる再生
画像を、より違和感のないものとすることができる。
【0125】図21には、以上の画像合成処理によって
得られたデジタル画像データの再生画像の一例が模式的
に示されている。なお、同図では、(A)、(B)、
(C)、(D)、(E)の順に再生時間が経過してい
る。また、同図では、静止画像の状態で図示されている
が、実際には、各画像とも動画像の状態で再生される。
また、図示は省略するが、同図に示される各画像の間
で、かつデジタル画像データの合成位置(繋ぎ目の位
置)に対応する時間帯には、モーフィング等の補間手法
によって新たに生成された画像が再生される。
【0126】同図に示すように、以上の画像合成処理に
より、処理対象時間帯において選手Hを当該選手Hの周
囲の異なる撮影位置から連続的に撮影した状態となる動
画像を示すデジタル画像データを得ることができる。
【0127】次のステップ606では、上記ステップ6
04の処理によって得られた合成後のデジタル画像デー
タと、当該デジタル画像データのハードディスク70B
の感動シーン合成画像データ領域への記憶を指示する旨
の指示コマンドと、を画像ファイルサーバー70に送信
することによって、合成後のデジタル画像データをハー
ドディスク70Bの感動シーン合成画像データ領域の空
き領域に転送する。
【0128】次のステップ608では、ハードディスク
70Bの時間データ領域に記憶されている全ての時間デ
ータについて上記ステップ600〜ステップ606の処
理が終了したか否かを判定し、否定判定の場合は上記ス
テップ600に戻ってステップ600〜ステップ606
を再び実行し、肯定判定となった時点で本感動シーン抽
出処理を終了する。
【0129】なお、上記ステップ600〜ステップ60
8の繰り返し処理を行う際にステップ600では、それ
までに読み出さなかった時間データを読み出す。
【0130】本感動シーン抽出処理によって、ゴールさ
れた瞬間等の、注目すべきプレイが行われた瞬間が含ま
れた時間帯における撮影によって得られたデジタル画像
データのみを、画像データ領域に記憶されたデジタル画
像データから抽出して時間系列的に合成した後、ハード
ディスク70Bの感動シーン合成画像データ領域に記憶
することができる。従って、このデジタル画像データを
感動シーン合成画像データ領域から読み出して再生する
ことにより、図21に示すような、観客にとって極めて
有用な画像を再生することができる。
【0131】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る情報収集システム10Bは、被写体(選手H)の
存在位置を示す位置情報(緯度及び経度の各情報)を取
得し、各々異なる方向から被写体を撮影するための複数
のカメラ40による撮影によって得られたデジタル画像
データをハードディスク70Bの画像データ領域に記憶
すると共に、上記位置情報に基づいて少なくとも被写体
を示す画像データが含まれるように、ハードディスク7
0Bに記憶されたデジタル画像データから画像データを
抽出することによって、当該ハードディスク70Bの感
動シーン合成画像データ領域に出力するデジタル画像デ
ータの出力範囲を変更しているので、所望のシーンのデ
ジタル画像データを確実に得ることができる。
【0132】すなわち、本実施の形態に係る情報収集シ
ステム10Bは、存在位置を示すための無線信号を送信
するマーカー20を被写体(選手H)に設け、各々異な
る方向から被写体を撮影するための複数のカメラ40に
よる撮影によって得られたデジタル画像データをハード
ディスク70Bに記憶し、マーカー20から送信された
無線信号によって示される被写体の存在位置に基づい
て、少なくとも当該被写体を示す画像データが含まれる
デジタル画像データをハードディスク70Bに記憶され
たデジタル画像データから抽出しているので、所望のシ
ーンの画像情報を確実に得ることができる。
【0133】また、本実施の形態に係る情報収集システ
ム10Bは、音の強さを示す情報を収集し、少なくとも
被写体を示す画像データが含まれるデジタル画像データ
を、収集された上記情報によって示される音の強さが所
定レベル以上となった時刻を含む所定時間帯に複数のカ
メラ40による撮影によって得られたデジタル画像デー
タから抽出しているので、撮影によって得られたデジタ
ル画像データからの注目すべきシーンの抽出を簡易に行
うことができる。
【0134】また、本実施の形態に係る情報収集システ
ム10Bは、複数のカメラ40を、各々撮影対象領域の
周囲における互いに異なる位置に配置すると共に、各々
の撮影範囲の組み合わせによって上記撮影対象領域の全
域を撮影できるものとしているので、被写体が上記撮影
対象領域の何れの位置に存在する場合であっても、上記
複数のカメラ40による撮影によって被写体をほぼ確実
に撮影することができ、この結果として、所望のシーン
のデジタル画像データを確実に得ることができる。
【0135】更に、本実施の形態に係る情報収集システ
ム10Bは、抽出されたデジタル画像データを、撮影範
囲が隣接するカメラ40による撮影によって得られたデ
ジタル画像データが時間的に連続するように合成してい
るので、撮影対象領域内に存在する被写体を、視点を変
えながら連続的に見たときと略同様の状態を再現するこ
とが可能となる。
【0136】なお、上記各実施の形態では、GPSを利
用して被写体の位置を特定する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
PHSを利用して被写体の位置を特定する形態や、マー
カーにより電波を発信させて当該電波の発信元を特定す
ることにより被写体の位置を特定する形態等の、被写体
の位置を特定することができるあらゆる形態を適用する
ことができる。
【0137】図14には、PHSを利用して被写体の位
置を特定する場合のマーカー20Bの構成例が示されて
いる。同図に示すように、この場合は、図2に示したG
PSアンテナ24及び受信制御部25に代えてPHSの
基地局との交信を行うためのPHSアンテナ24B及び
送受信制御部25Bが備えられている。
【0138】この場合、PHSアンテナ24B及び送受
信制御部25Bを用いて、交信可能な複数のPHSの基
地局と交信を行い、当該複数の基地局から常時送信され
ている各基地局の位置情報を受信し、受信した複数の基
地局の位置情報に基づいて当該マーカー20Bの存在位
置を導出して、当該存在位置を示すデータを送信制御部
27により地上波アンテナ26を介して無線信号として
送信する。上記第1実施形態に係る制御装置30では、
受信した無線信号によって示されるマーカー20Bの存
在位置を撮影できるように、当該実施の形態と同様に各
カメラ40の撮影方向や光学倍率等を設定する。また、
上記第2実施形態に係る制御装置30では、被写体位置
記録処理(図19参照)により、受信した無線信号によ
って示されるマーカー20Bの存在位置を記録するよう
にする。
【0139】なお、この場合は、マーカー20Bによっ
て受信した複数の基地局の位置情報を送信制御部27に
より地上波アンテナ26を介して無線信号として制御装
置30に送信し、制御装置30により、受信した無線信
号における複数の基地局の位置情報に基づいてマーカー
20Bの存在位置を特定する形態とすることもできる。
【0140】これらの場合は、GPSを利用する各実施
の形態に係る情報収集システム10に比較して被写体位
置の特定精度が落ちるものの、マーカー20Bによる位
置特定のための演算を単純化することができる。
【0141】一方、図15(A)には、マーカーにより
電波を発信させて当該電波の発信元を特定する場合の当
該マーカー20Cの構成例が示されており、図15
(B)には、この場合の情報収集システム10の各部の
配置状態例が示されている。
【0142】この場合、図15(A)に示すようにマー
カー20Cでは、図2に示したマーカー20で必要とさ
れたGPSアンテナ24及び受信制御部25を削減する
ことができ、小型・軽量化ができる。
【0143】マーカー20Cは、地上波アンテナ26及
び送信制御部27によって所定周波数の電波を発信す
る。また、この場合は、図15(B)に示すように、被
撮影空間の周辺の互いに異なる複数箇所に、制御装置3
0の受信制御部36に接続された地上波アンテナ35を
設置しておく。
【0144】この場合、各地上波アンテナ35によって
受信された電波の発信元に対する当該地上波アンテナ3
5からの方位、及び各アンテナ間の距離に基づき、三角
測量によって被写体の水平位置(緯度及び経度)を特定
する。この場合は、マーカーにGPS信号やPHS信号
を送受信するための機能を設ける必要がないので、マー
カーを低コストでかつ小型に構成することができる。
【0145】また、上記各実施の形態では、被写体の位
置を示す情報として、GPSを利用して緯度及び経度の
2つの情報を導出した場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、緯度及び経
度に加えて海抜も導出する形態とすることもできる。こ
の場合は、最低4個のGPS衛星からのGPS信号を受
信することが必要となる。この場合は、被写体の高さ方
向の位置も得られるので、被写体が高さ方向に移動する
スポーツ、例えばバスケットボール、棒高跳び、走り高
跳び等のスポーツに本発明を適用することができる。
【0146】また、上記各実施の形態では、被写体を選
手1人のみとした場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、被写体を複数と
することもできる。
【0147】被写体を複数とする場合、マーカー20の
CPU21では、GPSアンテナ24、受信制御部25
を介して受信した複数のGPS信号に基づいて位置情報
を導出し、導出した位置情報と、当該マーカー20を特
定することができる識別情報とを組み合わせて無線信号
として送信するように送信制御部27を制御する。この
場合、制御装置30では、受信した無線信号に含まれる
識別情報に基づいて当該無線信号を送信したマーカー2
0を所持する選手を特定し、各選手毎に、上記各実施の
形態と同様に追尾処理、画像蓄積処理、及び感動シーン
抽出処理等の処理を実行する。
【0148】なお、上記識別情報としては各マーカー2
0毎にユニークに割り当てられたID番号(Identifica
tion number)を例示することができるが、これに限定
されるものではなく、各マーカー20毎に異なる情報で
あれば如何なるものであっても適用可能である。
【0149】また、上記各実施の形態では、マーカー2
0により受信したGPS信号に基づいてマーカー20自
身が自己の存在位置を特定する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
マーカー20によって受信したGPS信号を制御装置3
0に対して転送し、制御装置30においてマーカー20
の存在位置を特定する形態とすることもできる。この場
合は、マーカー20による演算負荷を軽減することがで
き、マーカー20におけるCPU31を低コストのもの
とすることができる。
【0150】また、上記各実施の形態では、各カメラ4
0による撮影によって得られたデジタル画像データを、
制御装置30を経由してハードディスク70A(70
B)に蓄積する場合について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、カメラ40から直
接ハードディスク70A(70B)に蓄積する形態とす
ることもできる。この場合は、制御装置30の処理負荷
を軽減することができるので、被写体に対する各カメラ
40の追従性能等を向上することができる。
【0151】また、上記各実施の形態では、スポーツ選
手を被写体とした場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、球技のボールを
被写体とする形態とすることもできる。この場合、上記
第1実施形態に係る情報収集システム10では、多くの
観客が注目しているボールの位置を追従して撮影が行わ
れ、上記第2実施形態に係る情報収集システム10Bで
は、当該ボールの位置に追従してデジタル画像データの
抽出が行われるので、不特定多数の観客にとって満足で
きる画像情報を収集することができる。
【0152】また、上記各実施の形態では、本発明の撮
影装置として動画像を撮影するデジタル・ビデオ・カメ
ラを適用した場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、デジタル・スチル・
カメラを適用する形態とすることもできる。この場合
は、当該デジタル・スチル・カメラによって所定時間毎
に静止画像を撮影してハードディスク70A(70B)
に逐次記憶することになる。この場合も、上記各実施の
形態と同様の効果を奏することができる。
【0153】更に、上記各実施の形態において説明した
各処理プログラムの処理の流れ(図8〜図10、図1
2、図19、図20参照)は一例であり、本発明の主旨
を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは
言うまでもない。
【0154】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1乃
至請求項4の情報収集システム及び請求項5乃至請求項
8の情報収集方法によれば、存在位置を示すための無線
信号を送信する位置信号送信装置を被写体に設け、当該
位置信号送信装置から送信された無線信号によって示さ
れる被写体の存在位置に基づいて、各々異なる方向から
被写体を撮影する複数の撮影装置による撮影方向が被写
体を撮影できる方向となるように上記複数の撮影装置に
よる撮影方向を制御すると共に、上記複数の撮影装置に
よる撮影によって得られた画像情報を記憶装置に記憶し
ているので、所望のシーンの画像情報を確実に得ること
ができる、という効果が得られる。
【0155】また、請求項9の情報収集システム及び請
求項14の情報収集方法によれば、被写体の存在位置を
示す位置情報を取得し、各々異なる方向から被写体を撮
影するための複数の撮影装置による撮影によって得られ
た画像情報を記憶装置に記憶すると共に、上記位置情報
に基づいて少なくとも被写体を示す画像情報が含まれる
ように上記画像情報の出力範囲を変更しているので、所
望のシーンの画像情報を確実に得ることができる、とい
う効果が得られる。
【0156】更に、請求項10乃至請求項13の情報収
集システム及び請求項15乃至請求項18の情報収集方
法によれば、存在位置を示すための無線信号を送信する
位置信号送信装置を被写体に設け、各々異なる方向から
前記被写体を撮影するための複数の撮影装置による撮影
によって得られた画像情報を記憶装置に記憶し、上記位
置信号送信装置から送信された無線信号によって示され
る被写体の存在位置に基づいて少なくとも当該被写体を
示す画像情報が含まれる画像情報を記憶装置に記憶され
た画像情報から抽出しているので、所望のシーンの画像
情報を確実に得ることができる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る情報収集システム10の構
成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係るマーカー20の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】実施の形態に係る制御装置30の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】第1実施形態に係る撮影角設定装置50の外観
を示す斜視図である。
【図5】第1実施形態に係る撮影角設定装置50の構成
を示すブロック図である。
【図6】第1実施形態に係る情報収集システム10にお
けるマーカー20、各カメラ40、及びマイク90の配
置位置の一例を示す斜視図である。
【図7】第1実施形態に係る画像ファイルサーバー70
に備えられたハードディスク70Aの記憶内容を示す模
式図である。
【図8】第1実施形態に係る追尾処理プログラムの処理
の流れを示すフローチャートである。
【図9】実施の形態に係る画像蓄積処理プログラムの処
理の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施の形態に係る感動時間記憶処理プログラ
ムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】実施の形態に係る感動時間記憶処理プログラ
ムによる処理の説明に供するグラフである。
【図12】第1実施形態に係る感動シーン抽出処理プロ
グラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】デジタル画像データの加工例の説明に供する
概略図である。
【図14】PHSを利用する場合のマーカーの構成例を
示すブロック図である。
【図15】(A)はマーカーにより電波を発信させて当
該電波の発信元を特定する場合の当該マーカーの構成例
を示すブロック図であり、(B)はこの場合の情報収集
システム10の各部の配置状態例を示す斜視図である。
【図16】第2実施形態に係る情報収集システム10B
の構成を示すブロック図である。
【図17】第2実施形態に係る情報収集システム10に
おけるマーカー20、各カメラ40、及びマイク90の
配置位置の一例を示す斜視図である。
【図18】第2実施形態に係る画像ファイルサーバー7
0に備えられたハードディスク70Bの記憶内容を示す
模式図である。
【図19】第2実施形態に係る被写体位置記録処理プロ
グラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】第2実施形態に係る感動シーン抽出処理プロ
グラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】第2実施形態に係る感動シーン抽出処理プロ
グラムによって得られる合成画像の説明に供する模式図
である。
【符号の説明】
10、10B 情報収集システム 20、20B、20C マーカー(位置信号送信装
置、取得手段) 30 制御装置(変更装置、画像情報抽出装置、画像
合成手段) 40 カメラ(撮影装置) 50 撮影角設定装置(撮影方向変更装置) 70 画像ファイルサーバー 70A、70B ハードディスク(記憶装置) 90 マイク(音情報収集手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AB61 AB62 AB65 AC69 AC72 AC74 5C054 CF05 CG05 DA09 GB01 HA19 HA31 5K048 BA10 BA41 DA02 DB01 DC01 EB02 HA01 HA02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に設けられると共に、存在位置を
    示すための無線信号を送信する位置信号送信装置と、 各々異なる方向から前記被写体を撮影する複数の撮影装
    置と、 前記撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記
    憶する記憶装置と、 前記複数の撮影装置による撮影方向を変更する撮影方向
    変更装置と、 前記位置信号送信装置から送信された無線信号によって
    示される前記被写体の存在位置に基づいて前記複数の撮
    影装置による撮影方向が前記被写体を撮影できる方向と
    なるように前記撮影方向変更装置を制御する制御装置
    と、 を備えた情報収集システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記無線信号によって
    示される前記被写体の存在位置に基づいて前記複数の撮
    影装置の各々から前記被写体までの距離を演算し、当該
    距離が大きいほど撮影時の光学倍率が大きくなるように
    前記複数の撮影装置の各々を制御する請求項1記載の情
    報収集システム。
  3. 【請求項3】 音の強さを示す情報を収集する音情報収
    集手段と、 前記音情報収集手段により収集された情報によって示さ
    れる音の強さが所定レベル以上となった時刻を含む所定
    時間帯に前記複数の撮影装置による撮影によって得られ
    た画像情報を再生対象画像情報として前記記憶装置に記
    憶された画像情報から抽出する画像情報抽出手段と、 を更に備えた請求項1又は請求項2記載の情報収集シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記被写体を、スポーツを行っている
    人、及び球技で用いられている球の少なくとも一方とし
    た請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の情報収集シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 存在位置を示すための無線信号を送信す
    る位置信号送信装置を被写体に設け、 前記位置信号送信装置から送信された無線信号によって
    示される前記被写体の存在位置に基づいて、各々異なる
    方向から前記被写体を撮影する複数の撮影装置による撮
    影方向が前記被写体を撮影できる方向となるように前記
    複数の撮影装置による撮影方向を制御すると共に、前記
    複数の撮影装置による撮影によって得られた画像情報を
    記憶装置に記憶する情報収集方法。
  6. 【請求項6】 前記無線信号によって示される前記被写
    体の存在位置に基づいて前記複数の撮影装置の各々から
    前記被写体までの距離を演算し、当該距離が大きいほど
    撮影時の光学倍率が大きくなるように前記複数の撮影装
    置の各々を制御する請求項5記載の情報収集方法。
  7. 【請求項7】 音の強さを示す情報を収集すると共に、
    当該情報によって示される音の強さが所定レベル以上と
    なった時刻を含む所定時間帯に前記複数の撮影装置によ
    る撮影によって得られた画像情報を再生対象画像情報と
    して前記記憶装置に記憶された画像情報から抽出する請
    求項5又は請求項6記載の情報収集方法。
  8. 【請求項8】 前記被写体を、スポーツを行っている
    人、及び球技で用いられている球の少なくとも一方とし
    た請求項5乃至請求項7の何れか1項記載の情報収集方
    法。
  9. 【請求項9】 被写体の存在位置を示す位置情報を取得
    する取得手段と、 各々異なる方向から前記被写体を撮影するための複数の
    撮影装置と、 前記撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記
    憶する記憶装置と、 前記位置情報に基づいて少なくとも前記被写体を示す画
    像情報が含まれるように前記画像情報の出力範囲を変更
    する変更装置と、 を備えた情報収集システム。
  10. 【請求項10】 被写体に設けられると共に、存在位置
    を示すための無線信号を送信する位置信号送信装置と、 各々異なる方向から前記被写体を撮影するための複数の
    撮影装置と、 前記撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記
    憶する記憶装置と、 前記位置信号送信装置から送信された無線信号によって
    示される前記被写体の存在位置に基づいて少なくとも前
    記被写体を示す画像情報が含まれる画像情報を前記記憶
    装置に記憶された前記画像情報から抽出する画像情報抽
    出装置と、 を備えた情報収集システム。
  11. 【請求項11】 音の強さを示す情報を収集する音情報
    収集手段を更に備え、 前記画像情報抽出装置は、少なくとも前記被写体を示す
    画像情報が含まれる画像情報を、前記音情報収集手段に
    より収集された情報によって示される音の強さが所定レ
    ベル以上となった時刻を含む所定時間帯に前記複数の撮
    影装置による撮影によって得られた画像情報から抽出す
    る請求項10記載の情報収集システム。
  12. 【請求項12】 前記複数の撮影装置を、各々撮影対象
    領域の周囲における互いに異なる位置に配置すると共
    に、各々の撮影範囲の組み合わせによって前記撮影対象
    領域の全域又は略全域を撮影できるものとした請求項1
    0又は請求項11記載の情報収集システム。
  13. 【請求項13】 前記画像情報抽出装置によって抽出さ
    れた画像情報を、撮影範囲が隣接する撮影装置による撮
    影によって得られた画像情報が時間的に連続するように
    合成する画像合成手段を更に備えた請求項12記載の情
    報収集システム。
  14. 【請求項14】 被写体の存在位置を示す位置情報を取
    得し、 各々異なる方向から前記被写体を撮影するための複数の
    撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記憶装
    置に記憶すると共に、前記位置情報に基づいて少なくと
    も前記被写体を示す画像情報が含まれるように前記画像
    情報の出力範囲を変更する情報収集方法。
  15. 【請求項15】 存在位置を示すための無線信号を送信
    する位置信号送信装置を被写体に設け、 各々異なる方向から前記被写体を撮影するための複数の
    撮影装置による撮影によって得られた画像情報を記憶装
    置に記憶し、 前記位置信号送信装置から送信された無線信号によって
    示される前記被写体の存在位置に基づいて少なくとも前
    記被写体を示す画像情報が含まれる画像情報を前記記憶
    装置に記憶された前記画像情報から抽出する情報収集方
    法。
  16. 【請求項16】 音の強さを示す情報を収集すると共
    に、少なくとも前記被写体を示す画像情報が含まれる画
    像情報を、収集された前記情報によって示される音の強
    さが所定レベル以上となった時刻を含む所定時間帯に前
    記複数の撮影装置による撮影によって得られた画像情報
    から抽出する請求項15記載の情報収集方法。
  17. 【請求項17】 前記複数の撮影装置を、各々撮影対象
    領域の周囲における互いに異なる位置に配置すると共
    に、各々の撮影範囲の組み合わせによって前記撮影対象
    領域の全域又は略全域を撮影できるものとした請求項1
    5又は請求項16記載の情報収集方法。
  18. 【請求項18】 抽出された前記画像情報を、撮影範囲
    が隣接する撮影装置による撮影によって得られた画像情
    報が時間的に連続するように合成する請求項17記載の
    情報収集方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018156453A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 グローリー株式会社 画像提供システム、画像提供方法、および画像提供プログラム

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