JP6886382B2 - バルコニー - Google Patents

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本発明は、戸建て住宅等の建物躯体に取り付けられるバルコニーに関する。
従来、建物躯体に取り付けられる第一バルコニー部と、第一バルコニー部の前側に連結された第二バルコニー部とを有した奥行連結タイプのバルコニーが知られている(非特許文献1の1ページ左上部「奥行連結」を参照)。
第一バルコニー部および第二バルコニー部は、一対の支柱と、一対の支柱に取り付けられた桁材と、一対の支柱に取り付けられた妻梁と、桁材および妻梁によって形成される床部に配置された根太と、根太の上に複数並設されたデッキ材とをそれぞれ備えている。
第一バルコニー部における桁材は、当該第一、第二バルコニー部の双方の根太およびデッキ材が掛けられた連結桁として構成されている。第二バルコニー部における桁材は、連結桁よりも奥行方向において前方に位置した前桁として構成されている。
このように構成されたバルコニーに関し、図4では連結桁に符号1を付し、前桁に符号2を付し、デッキ材に符号3A,3Bを付して示している。連結桁1の長手方向に沿った両側縁部には、建物躯体側のデッキ材3Aと前桁2側のデッキ材3Bとの双方が掛けられており、これによりバルコニーの床面積を広くとることができる。
「’15−9月改訂 組立・施工説明書 バルコニーBC−X型」、’15−9月発行、1ページ、YKKAP、[2017年8月28日検索]、インターネット(http://manualweb.ykkap.co.jp/pdf_inter/100050/96656C201B00.pdf)
ところで、非特許文献1に記載のバルコニーでは、デッキ材3A,3Bは、連結桁1の両側縁部に上方から掛けられているだけなので、日射等によってデッキ材に熱反りが生じると、デッキ材3A,3Bのうち連結桁1に隣り合う部分が上方に突出するおそれがある。
本発明の目的は、デッキ材が熱反りによって連結桁に隣り合う部分で上方へ突出することを抑えることができるバルコニーを提供することにある。
本発明のバルコニーは、第一バルコニー部と、前記第一バルコニー部に連結された第二バルコニー部とを有しており、前記第一バルコニー部および前記第二バルコニー部は、一対の支柱と、前記一対の支柱に取り付けられた桁材と、前記一対の支柱に取り付けられた妻梁と、前記桁材および前記妻梁によって形成される床部に配置された根太と、前記根太の上に複数並設されたデッキ材とをそれぞれ備えており、前記第一バルコニー部における前記桁材は、前記第一バルコニー部の前記根太および前記第二バルコニー部の前記根太がそれぞれ掛けられる根太掛けを有した連結桁によって構成されており、前記連結桁には、その長手方向に沿った側縁部から当該連結桁に隣り合う前記デッキ材の上面まで延出して配置されるカバー材が取り付けられていることを特徴とする。
本発明のバルコニーによれば、デッキ材が熱反りによって連結桁に隣り合う部分で上方へ突出しようとしても、カバー材によってデッキ材を上から押えることができるので、デッキ材の上方への突出を抑制することができる。
本発明のバルコニーでは、前記カバー材は、前記連結桁の長手方向に沿った両側縁部にそれぞれ取り付けられており、前記デッキ材の長手方向に沿った一方の側縁部には、鉤状の掛け片部が形成されており、前記デッキ材の長手方向に沿った他方の側縁部には、雨樋形状部が形成されており、前記連結桁の長手方向に沿った一方の側縁部側には、前記デッキ材の前記掛け片部が掛けられる雨樋部材が配置されていることが好ましい。
このような構成によれば、第一バルコニー部におけるデッキ材と第二バルコニー部におけるデッキ材の取り付け向きを同じ向きに揃えた場合であっても、連結桁の長手方向に沿った一方の側縁部側では、雨樋部材によって雨水の排水経路を形成することができ、かつ、連結桁の長手方向に沿った他方の側縁部側では、デッキ材の雨樋形状部によって雨水の排水経路を形成することができる。
本発明のバルコニーでは、前記連結桁の長手方向に沿った両側縁部には、前記カバー材が取り付けられる取付片部が形成されており、前記雨樋形状部は、底片部および前記底片部から立ち上げられた側片部を有しており、前記カバー材および前記取付片部間、並びに前記連結桁の一方の前記取付片部および前記雨樋部材間はシール材によってそれぞれ塞がれており、前記雨樋形状部の前記側片部には、前記連結桁の他方の前記取付片部に当接したシール部材が取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、連結桁の各取付片部まわりにおける雨漏れを抑制することができる。
本発明のバルコニーでは、前記第二バルコニー部における前記桁材は、根太掛けを有した前桁によって構成されており、前記前桁の根太掛けに掛けられた前記根太には、前記前桁に当接した前側雨樋部材が取り付けられており、前記根太の上に設置された前記デッキ材の長手方向に沿った一方の側縁部には、鉤状の掛け片部が形成されており、前記第二バルコニー部における前記デッキ材の前記掛け片部は、前記前側雨樋部材に掛けられていることが好ましい。
このような構成によれば、デッキ材に熱反りが生じても、根太に取り付けられた前側雨樋部材と前桁との位置関係に影響がないので、前桁および前側雨樋部材間に隙間が生じることなく、雨水を前側雨樋部材によって排水することができる。
本発明のバルコニーでは、前記連結桁および前記支柱の接合部下方には、前記雨樋形状部および前記雨樋部材からの雨水を受ける雨樋が設置されていることが好ましい。
このような構成によれば、雨樋形状部および雨樋部材からの雨水を前述した雨樋によって排水することができ、連結桁および支柱の接合部およびその周辺から雨水が支柱を伝って落ち難い構成にでき、伝り落ちる雨水によって支柱に筋状の変色部分が発生することを減らすことができる。
本発明によれば、デッキ材が熱反りによって連結桁に隣り合う部分で上方へ突出することを抑えることができるバルコニーを提供することができる。
本発明の実施形態に係るバルコニーの概略構造を示す斜視図。 前記実施形態に係るバルコニーを示す縦断面図。 前記実施形態に係るバルコニーの連結桁を示す縦断面図。 従来のバルコニーの連結桁を示す縦断面図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、本実施形態に係るバルコニー10は、戸建て住宅等の建物躯体に取り付けられるものであり、第一バルコニー部11と、第一バルコニー部11に連結された第二バルコニー部12とを有している。
なお、図においてX,Y,Z軸方向は互いに直交する方向であり、X軸方向はバルコニー10の間口方向に沿っており、Y軸方向はバルコニー10の上下方向に沿っており、Z軸方向はバルコニー10の奥行方向に沿っている。また、図1では、説明の便宜上、バルコニー10を第一バルコニー部11と第二バルコニー部12とに分離した状態を示している。
第一バルコニー部11は、一対の支柱21,22と、支柱21,22に取り付けられた連結桁40(桁材)および妻梁23,24と、連結桁40および妻梁23,24とによって形成される床部25に配置された複数の根太60(図3参照)と、複数の根太60の上に複数並設されたデッキ材70とを備えている。妻梁23,24の上方には格子および笠木が組まれた手摺26が設置されている。
連結桁40は、X軸方向に沿って配置されていると共にその両端で支柱21,22に固定されている。妻梁23は、Z軸方向に沿って配置されていると共にその前端で支柱21に固定されている。妻梁24は、Z軸方向に沿って配置されていると共にその前端で支柱22に固定されている。
複数の根太60は、Z方向に沿ってそれぞれ配置されており、一端が連結桁40にネジ止めされた根太掛け28に掛けられてボルト止めされており、他端が建物躯体にネジ止めされた根太掛け28に掛けられてボルト止めされている。これら複数の根太60は、X軸方向に間隔を隔てて並設されている。
複数の根太60の連結桁40側の端部上面には、雨樋部材80が取り付けられている。雨樋部材80は、根太60にネジ止めされた底片部81と、底片部81から立ち上げられた一対の側片部82,83と、側片部82,83のうち連結桁40側の側片部83からZ軸方向に延出した当接片部84とを有している。底片部81および側片部82,83は雨樋部分を形成しており、当接片部84は連結桁40の後述する桁側片部422に当接している。この雨樋部材80があるので、カバー材45およびデッキ材70間に入り込む雨水はそのまま落ちずに雨樋部材80によって排水される。
カバー材45および取付片部427間、並びに雨樋部材80の側片部83および取付片部427はシール材14によってシーリングされている。
複数のデッキ材70は、X軸方向に沿ってそれぞれ配置されており、一端が妻梁23に当接しており、他端が妻梁24に当接している。これら複数のデッキ材70はZ軸方向に並設されている。
各デッキ材70は、図3に示すように、木粉を含有した合成樹脂製の押出形材によって形成されており、中空のデッキ本体部71と、デッキ本体部71の長手方向に沿った一方の側縁部に形成された鉤状の掛け片部72と、デッキ本体部71の長手方向に沿った他方の側縁部に形成された雨樋形状部73とを有している。
デッキ本体部71は、そのZ軸方向における中央位置で根太60にネジ止めされている。掛け片部72は、デッキ本体部71の一方の側縁部から延出した横延出片部721と、横延出片部721から下方に垂下した側片部722とを有している。雨樋形状部73は、デッキ本体部71の他方の側縁部から延出した底片部731と、底片部731から上方に立ち上げられた側片部732とを有している。また、底片部731よりも上方の位置には、デッキ本体部71の他方の側縁部から延出した横延出片部733が形成されている。側片部732および横延出片部733間には、隣接するデッキ材70の掛け片部72を挿入可能な開口が形成されている。
Z軸方向において連結桁40に隣り合うデッキ材70の掛け片部72は、雨樋部材80に掛けられている。本実施形態では側片部722が側片部82に当接しているが、側片部82が底片部81および側片部82,83に囲まれた雨樋空間に配置されていれば側片部722から離間していてもよい。また、建物躯体に隣り合うデッキ材70の雨樋形状部73は、建物躯体に取り付けられた躯体側カバー材100に上方から覆われており、躯体側カバー材100に取り付けられたシール部材101が横延出片部733の上面に当接している。
連結桁40は、図3に示すように、内部にホロー41が形成された桁本体42と、ホロー41に配置された補強材43とを備えている。
桁本体42は、アルミ押出形材によって形成されており、桁上片部421、一対の桁側片部422,423および桁下片部424を有している。
桁上片部421には、その長手方向に沿った両側縁部および両側縁部間の中央部に厚肉部425が形成されている。桁側片部422,423は、桁本体42の長手方向に沿った両側縁部に配置されている。
桁側片部422,423の上部には、Z軸方向に延出した取付片部427がそれぞれ形成されており、これら取付片部427には、カバー材45がそれぞれ取り付けられている。また、桁側片部422,423には、根太掛け28がそれぞれネジ止めされている。
桁下片部424には、本実施形態では凹部426が形成されているが、この凹部426はなくてもよい。
ここで、カバー材45は、連結桁40の長手方向に沿って板状に延びて形成されており、取付片部427にネジ止めされている。カバー材45は、Z軸方向において取付片部427から連結桁40に隣り合うデッキ材70の上面までにわたって配置されており、これにより連結桁40およびデッキ材70間を覆っている。また、カバー材45の上面は桁上片部421の上面と面一に配置されている。
また、根太掛け28は、固定片部281と、固定片部281の下縁部から折曲した根太受け片部282とを有して断面略L字状に形成されている。各根太掛け28の固定片部281は、桁側片部422,423に沿って配置されており、ネジ15によって桁側片部422,423にそれぞれ固定されている。
補強材43は、スチール等の金属材料によって形成されており、桁本体42の長手方向に延びている。補強材43は、補強上片部431、一対の補強側片部432,433および補強下片部434を有している。
補強上片部431は、桁上片部421の各厚肉部425に当接している。補強側片部432には、桁側片部422に対して窪んだ窪み部435と、窪み部435よりも上方および下方において桁側片部422側に突出した当接突部としての上下のリブ436,437とが形成されている。窪み部435は、補強材43の長手方向に延びて形成されており、根太掛け28を桁側片部422に固定しているネジ15のネジ部が配置される空間(逃げ空間)を形成している。リブ436,437は、桁側片部422に当接している。リブ437は、根太掛け28のネジ止め部分よりも下方において固定片部281との間に桁側片部422を挟み込んでいる。補強側片部433には、前述した窪み部435およびリブ436,437が形成されていると共にZ軸方向において補強側片部432とは逆向きとされている。補強側片部432,433は、その長手方向における端部、本実施形態では両端部において桁側片部422,423にネジ16によってネジ止めされている。補強側片部433のリブ436,437は桁側片部423に当接している。補強下片部434には、その長手方向に沿った両側縁部から下方に突出した脚部438が形成されており、この両脚部438が凹部426を間にして桁下片部424に当接している。
第二バルコニー部12は、前述した支柱21,22、妻梁23,24、複数の根太60および複数のデッキ材70を備えている点で第一バルコニー部11と同構成であり、連結桁40ではなく前桁50を桁材として備えている点で第一バルコニー部11と構成が異なっている。また、妻梁23,24の上方および前桁50の上方には手摺26が設置されている。
前桁50は、X軸方向に沿って配置されていると共にその両端で支柱21,22に固定されている。前桁50は、アルミ押出形材によって形成されており、図3に示すように、前桁上片部51、一対の前桁側片部52,53および前桁下片部54を有しており、内部にホロー55が形成されている。前桁側片部52には、根太掛け28がネジ止めされており、この根太掛け28と連結桁40の桁側片部423にネジ止めされた根太掛け28とに複数の根太60が掛けられてボルト止めされている。これら複数の根太60の上には、デッキ材70が前述した第一バルコニー部11と同様に複数並設されている。
また、複数の根太60のZ軸方向における前桁50側の端部上面には、雨樋部材90(前側雨樋部材)がネジ止めされている。雨樋部材90は、根太60にネジ止めされた底片部91と、底片部91から立ち上げられた一対の側片部92,93とを有している。側片部92は、前桁50に隣り合うデッキ材70の掛け片部72が掛けられている。本実施形態では側片部722が側片部92に当接しているが、側片部92が底片部91および側片部92,93に囲まれた雨樋空間に配置されていれば側片部722と離間していてもよい。側片部93の上端部は、前桁上片部51から連結桁40側に延出したカバー片部511に覆われている。この雨樋部材90があるので、前桁50およびデッキ材70間に入り込む雨水はそのまま下方に落ちずに雨樋部材90によって排水される。
第二バルコニー部12における複数のデッキ材70のうち連結桁40に隣り合うデッキ材70の雨樋形状部73の側片部732には、シール部材17が取り付けられており、シール部材17は取付片部427に当接している。この取付片部427に取り付けられたカバー材45およびデッキ材70間に入り込む雨水はそのまま落ちずに雨樋形状部73によって排水される。
シール部材17が当接した取付片部427とカバー材45との間はシール材14によってシーリングされている。
前述したバルコニー10において、連結桁40および支柱21(22)の接合部下方には雨樋18が設置されており、前桁50および支柱21(22)の接合部下方には雨樋19が設置されている(図2参照)。
雨樋18は、連結桁40に隣り合う雨樋部材80および雨樋形状部73の長手方向における端部から排水される雨水を受けられるように、連結桁40の長手方向に沿った両側縁部側にわたって配置されている。雨樋18は、更に妻梁23(24)および支柱21(22)の接合部下方にまでわたって配置されている。
雨樋19は、雨樋部材90の長手方向における端部から排水される雨水を受けられるように、前桁50、支柱21(22)および妻梁23(24)の接合部下方全体にわたって配置されている。
[本実施形態の効果]
(1)本実施形態では、連結桁40には、その長手方向に沿った両側縁部から当該連結桁40に隣り合うデッキ材70の上面まで延出して配置されるカバー材45が取り付けられている。このため、デッキ材70が熱反りによって連結桁40に隣り合う部分で上方へ突出しようとしても、カバー材45によってデッキ材70を上から押えることができ、デッキ材70の上方への突出を抑制することができる。
また、カバー材45がデッキ材70の上面まで延出して配置され、デッキ材70自体は連結桁40に掛けられていないので、本実施形態のようにデッキ材70の長手方向に沿った両側縁部の形状が異なっていても、第一バルコニー部11におけるデッキ材70と第二バルコニー部12におけるデッキ材70とのZ軸方向における取付け向きを揃えることができる。
更に、カバー材45によってデッキ材70の上方への突出を抑制することができるので、デッキ材70の熱反りによる上方への突出量を考慮して連結桁40の上面がデッキ材70の上面よりも高い位置となる例えば10mm程度の段差を形成する必要がなく、カバー材45の例えば2mm程度の厚さ寸法分にまで段差を小さくすることができる。
(2)第一バルコニー部11のデッキ材70と第二バルコニー部12のデッキ材70とは、Z軸方向における取付向きが同じ向きに揃えられているが、連結桁40の一方の側縁部側では、雨樋部材80によって雨水の排水経路を形成することができ、かつ、連結桁40の他方の側縁部側では、雨樋形状部73によって雨水の排水経路を形成することができる。
(3)各カバー材45および各取付片部427間、並びに連結桁40の建物躯体側の取付片部427および雨樋部材80の側片部83間はシール材14によってそれぞれ塞がれており、第二バルコニー部12において連結桁40に隣り合うデッキ材70の雨樋形状部73の側片部732には、連結桁40の前桁50側の取付片部427に当接したシール部材17が取り付けられているので、連結桁40の各取付片部427まわりにおける雨漏れを抑制することができる。
(4)前桁50およびデッキ材70に配置される雨樋部材90は、このデッキ材70ではなく根太60に取り付けられているので、デッキ材70に熱反りが生じても、雨樋部材90と前桁50との位置関係に影響はない。このため、前桁50および雨樋部材90間に隙間が生じることなく雨水を雨樋部材90によって排水することができる。
(5)連結桁40の両側縁部側にある雨樋形状部73および雨樋部材80が受けた雨水は、連結桁40および支柱21(22)の接合部下方に設置された雨樋18によって排水することができる。これにより、前記接合部およびその周辺から雨水が伝って落ち難い構成にでき、伝り落ちる雨水によって支柱21(22)に筋状の変色部分が発生することを抑制できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、両側縁部に掛け片部72および雨樋形状部73が形成されたデッキ材70が用いられているが、前述した掛け片部72および雨樋形状部73とは異なる形状であってよく、また、両側縁部が同形状とされていてもよい。このような場合であっても、連結桁40に取り付けられたカバー材45がデッキ材70の上面を押えることで、デッキ材70の熱反りによる上方への突出を抑えることができる。
前記実施形態では、デッキ材70の側縁部側に雨樋部材80が配置されているが、例えばデッキ材70の両側縁部に雨樋形状部73などが形成されている場合は、連結桁40の両側縁部側で排水経路を形成する必要がない場合には、雨樋部材80の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、連結桁40の各取付片部427まわりがシーリングされているが、ここを止水する必要がない場合には、当該シーリングされていなくてもよく、シール部材17を備えなくてもよい。
前記実施形態では、前桁50およびデッキ材70間に雨樋部材90を配置しているが、ここに排水経路を形成する必要がない場合には雨樋部材90の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、連結桁40および支柱21(22)の接合部下方と前桁50および支柱21(22)の接合部下方とに雨樋18,19がそれぞれ設置されているが、これらの構成を省略してもよい。
前記実施形態では、連結桁40の両側縁部にカバー材45が取り付けられているが、連結桁40の片側においてデッキ材70の熱反りによる上方への突出を抑える必要がない構成とされている場合には、連結桁40の前記片側にカバー材45が取り付けられていなくてもよい。
前記実施形態では、連結桁40はバルコニー10の奥行方向に沿って配置されているが、間口方向に沿って配置されていてもよい。この場合、間口方向における連結桁40の左右に第一、第二バルコニー部のデッキ材70が配置される。
1,40…連結桁(桁材)、10…バルコニー、11…第一バルコニー部、12…第二バルコニー部、14…シール材、17,101…シール部材、18,19…雨樋、2,50…前桁(桁材)、21,22…支柱、23,24…妻梁、25…床部、26…手摺、28…根太掛け、3A,3B,70…デッキ材、427…取付片部、45…カバー材、60…根太、71…デッキ本体部、72…掛け片部、73…雨樋形状部、731,81…底片部、732,82,83…側片部、80,90…雨樋部材。

Claims (4)

  1. 第一バルコニー部と、前記第一バルコニー部に連結された第二バルコニー部とを有しており、
    前記第一バルコニー部および前記第二バルコニー部は、一対の支柱と、前記一対の支柱に取り付けられた桁材と、前記一対の支柱に取り付けられた妻梁と、前記桁材および前記妻梁によって形成される床部に配置された根太と、前記根太の上に複数並設されたデッキ材とをそれぞれ備えており、
    前記第一バルコニー部における前記桁材は、前記第一バルコニー部の前記根太および前記第二バルコニー部の前記根太がそれぞれ掛けられる根太掛けを有した連結桁によって構成されており、
    前記連結桁には、その長手方向に沿った側縁部から当該連結桁に隣り合う前記デッキ材の上面まで延出して配置されるカバー材が取り付けられており、
    前記カバー材は、前記連結桁の長手方向に沿った両側縁部にそれぞれ取り付けられており、
    前記デッキ材の長手方向に沿った一方の側縁部には、鉤状の掛け片部が形成されており、
    前記デッキ材の長手方向に沿った他方の側縁部には、雨樋形状部が形成されており、
    前記連結桁の長手方向に沿った一方の側縁部側には、前記デッキ材の前記掛け片部が掛けられる雨樋部材が配置されている
    ことを特徴とするバルコニー。
  2. 請求項に記載のバルコニーにおいて、
    前記連結桁の長手方向に沿った両側縁部には、前記カバー材が取り付けられる取付片部が形成されており、
    前記雨樋形状部は、底片部および前記底片部から立ち上げられた側片部を有しており、
    前記カバー材および前記取付片部間、並びに前記連結桁の一方の前記取付片部および前記雨樋部材間はシール材によってそれぞれ塞がれており、
    前記雨樋形状部の前記側片部には、前記連結桁の他方の前記取付片部に当接したシール部材が取り付けられている
    ことを特徴とするバルコニー。
  3. 請求項または請求項に記載のバルコニーにおいて、
    前記第二バルコニー部における前記桁材は、根太掛けを有した前桁によって構成されており、
    前記前桁の根太掛けに掛けられた前記根太には、前記前桁に当接した前側雨樋部材が取り付けられており、
    前記根太の上に設置された前記デッキ材の長手方向に沿った一方の側縁部には、鉤状の掛け片部が形成されており、
    前記第二バルコニー部における前記デッキ材の前記掛け片部は、前記前側雨樋部材に掛けられている
    ことを特徴とするバルコニー。
  4. 請求項から請求項のいずれか一項に記載のバルコニーにおいて、
    前記連結桁および前記支柱の接合部下方には、前記雨樋形状部および前記雨樋部材からの雨水を受ける雨樋が設置されている
    ことを特徴とするバルコニー。
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