JP6885174B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、優れたマッド性能及び雪上性能を発揮し得るタイヤを提供する。
例えば、下記特許文献1には、泥濘地や雪路の走行に適したタイヤが記載されている。上記タイヤのトレッド部には、ショルダー主溝、複数のショルダー横溝及びショルダーブロックが設けられている。上記タイヤは、例えば、泥濘地又は雪路を走行するとき、ショルダー主溝及びショルダー横溝内で泥又は雪を押し固めてこれらをせん断することにより、反力を得ている。
上記ショルダーブロックには、複数のサイプが設けられている。このようなショルダーブロックは、適度に変形し易く、上述の効果を高めることができる。
しかしながら、特許文献1のショルダーブロックは、例えば、起伏の激しい凹凸を含む泥濘地又は雪路において、ブロックの変形量が不足して実接地面積が減少し、マッド性能及び雪上性能の向上について、さらなる改善の余地があった。
特許第6039622号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、優れたマッド性能及び雪上性能を発揮し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、最もトレッド端側でタイヤ周方向に連続して延びるショルダー主溝と、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側に区分されたショルダー陸部とが設けられ、前記ショルダー陸部は、前記ショルダー主溝から前記トレッド端まで延びる複数のショルダー横溝に区分された複数のショルダーブロックを有し、前記ショルダーブロックには、互いに交差する少なくとも2本のサイプが設けられている。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー主溝は、互いに逆向きに傾斜した第1傾斜部と第2傾斜部とをタイヤ周方向に交互に含むジグザグ状であり、前記ショルダー横溝は、前記第2傾斜部から前記第1傾斜部と同じ向きに傾斜して延びる内側溝部を含み、前記ショルダーブロックは、少なくとも一部が前記第1傾斜部と前記内側溝部との間に区分された内側ブロック部を含み、前記2本のサイプは、前記内側ブロック部に設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記内側ブロック部は、くびれ部を有し、前記くびれ部は、前記第1傾斜部と前記内側溝部との間の幅が前記内側ブロック部の他の部分よりも小さいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記サイプは、前記ショルダー主溝と前記内側溝部との間を連通する第1サイプと、前記第1サイプと交差する第2サイプとを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記サイプは、前記ショルダー主溝と前記第1サイプとの間で前記第1傾斜部と前記内側溝部との間を連通する第3サイプをさらに含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第3サイプは、前記第2サイプと三叉路を形成するように接続されているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第3サイプは、前記第1サイプと平行に延びているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第3サイプは、両端部の底面が隆起しているのが望ましい。
本発明のタイヤのトレッド部には、最もトレッド端側でタイヤ周方向に連続して延びるショルダー主溝と、ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側に区分されたショルダー陸部とが設けられている。ショルダー陸部は、ショルダー主溝からトレッド端まで延びる複数のショルダー横溝に区分された複数のショルダーブロックを有している。ショルダーブロックには、互いに交差する少なくとも2本のサイプが設けられている。
上述のショルダーブロックは、起伏の激しい凹凸を含む泥濘地又は雪路において、路面に応じて適度に変形して実接地面積を稼ぎ、大きなトラクションを得ることができる。また、交差する2本のサイプは、接地圧が作用したとき十字状に大きく開くことができ、ひいてはエッジによる大きな摩擦力を期待することができる。また、上記ショルダーブロックは、タイヤ走行時の変形によって、ショルダー横溝内の泥や雪をより強く押し固め、これらをせん断することにより、大きな反力を発揮できる。しかも、上記ショルダーブロックは、その変形によって、ショルダー横溝内の泥や雪を排出するのにも役立つ。
以上のように、本発明のタイヤは、優れたマッド性能及び雪上性能を発揮することができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。 図2のショルダーブロックの拡大図である。 図3のA−A線断面図である。 図1のクラウン陸部の拡大図である。 比較例のタイヤのトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図が示されている。本実施形態のタイヤ1は、例えば、不整地走行に適したSUV用の空気入りタイヤとして好適に使用される。本発明の他の態様では、タイヤ1は、例えば、重荷重用のタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤ等として用いることができる。
図1に示されるように、タイヤ1のトレッド部2には、一対のショルダー主溝3が設けられている。ショルダー主溝3は、タイヤ赤道Cと一方のトレッド端Teとの間、及び、タイヤ赤道Cと他方のトレッド端Teとの間に1本ずつ設けられている。
「トレッド端Te」は、空気入りタイヤの場合、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えば、JATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
ショルダー主溝3は、最もトレッド端Te側でタイヤ周方向に連続して延びている。換言すれば、ショルダー主溝3とトレッド端Teとの間には、タイヤ周方向に連続して延びる主溝が設けられていない。なお、本実施形態のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる主溝として、一対のショルダー主溝3のみが設けられている。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
ショルダー主溝3は、互いに逆向きに傾斜した第1傾斜部5と第2傾斜部6とをタイヤ周方向に交互に含むジグザグ状に延びている。第1傾斜部5及び第2傾斜部6は、それぞれ、例えば、タイヤ周方向に対して25〜35°の角度θ1で傾斜しているのが望ましい。このようなショルダー主溝3は、泥濘地や雪路走行でのトラクションを高めることができる。
第1傾斜部5は、例えば、幅狭部5aと幅広部5bとを含んでいる。幅広部5bは、例えば、幅狭部5aのタイヤ軸方向外側に連なっている。幅広部5bは、幅狭部5aよりも大きい溝幅を有している。
第2傾斜部6は、例えば、幅狭部6aと幅広部6bとを含んでいる。幅広部6bは、例えば、幅狭部6aのタイヤ軸方向外側に連なっている。幅広部6bは、幅狭部6aよりも大きい溝幅を有している。
第1傾斜部5の幅狭部5aと第2傾斜部6の幅狭部6aとは、ショルダー主溝3のタイヤ軸方向内側で互いに連なっている。第1傾斜部5の幅広部5bと第2傾斜部6の幅広部6bとは、ショルダー主溝3のタイヤ軸方向外側で互いに連なっている。
このような幅狭部5a、6a及び幅広部5b、6bは、タイヤ赤道C側のゴムボリュームを維持しつつ、ショルダー主溝3の容積を大きくする。このため、ドライ路面での操縦安定性とマッド性能とがバランス良く高められる。
ショルダー主溝3の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TWの3.0%〜7.0%であるのが望ましい。ショルダー主溝3の溝深さは、SUV用の空気入りタイヤの場合、例えば、8〜15mmであるのが望ましい。なお、トレッド幅TWは、前記正規状態における一方のトレッド端Teから他方のトレッド端までのタイヤ軸方向の距離である。
幅狭部5a、6aの溝幅W2と幅広部5b、6bの溝幅W3との比W2/W3は、例えば、0.60〜0.70であるのが望ましい。
各ショルダー主溝3は、例えば、タイヤ赤道Cから溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L1がトレッド幅TWの0.05〜0.20倍の範囲で増減しているのが望ましい。
トレッド部2には、ショルダー陸部7と、クラウン陸部8とが区分されている。ショルダー陸部7は、ショルダー主溝3のタイヤ軸方向外側に区分されている。クラウン陸部8は、一対のショルダー主溝3の間に区分されている。
図2には、ショルダー陸部7の拡大図が示されている。図2に示されるように、ショルダー陸部7には、複数のショルダー横溝10が設けられている。ショルダー横溝10は、ショルダー主溝3からトレッド端Teまで延びている。このようなショルダー横溝10は、ウェット走行時、ショルダー主溝3内の水を効果的に排出する。
ショルダー横溝10は、例えば、ショルダー主溝3に連なる内側溝部11と、内側溝部11のタイヤ軸方向外側に連なる外側溝部12とを含んでいるのが望ましい。
内側溝部11は、例えば、ショルダー主溝3のタイヤ軸方向に凸となる頂部を除く位置に連なっており、本実施形態では、第2傾斜部6に連なっている。このような内側溝部11は、ショルダー主溝3とともに、マッド性能及び雪上性能を高めるのに役立つ。
内側溝部11は、例えば、ショルダー主溝3の第1傾斜部5と同じ向きに傾斜している。本実施形態の内側溝部11は、例えば、第1傾斜部5に沿って延びている。
内側溝部11は、例えば、ショルダー主溝3に連なる第1部分11aと、第1部分11aのタイヤ軸方向外側に連なる第2部分11bとを含んでいる。第1部分11aは、例えば、略一定の溝幅で延びている。なお、略一定の溝幅とは、例えば、最大の溝幅と最小の溝幅との差が、最大の溝幅の10%未満である態様を含むものとする。第2部分11bは、例えば、タイヤ軸方向外側に向かって溝幅が漸増している。このような内側溝部11は、泥濘地や雪路を走行時、内部で押し固めた雪や泥を排出し易い。従って、優れたマッド性能及び雪上性能が長期に亘って維持される。
第1部分11aは、例えば、ショルダー主溝3の幅狭部5aよりも小さい溝幅W4を有しているのが望ましい。第1部分11aの溝幅W4は、例えば、幅狭部5aの溝幅W2(図1に示す。)の0.60〜0.80倍であるのが望ましい。このような第1部分11aは、ドライ路面での操縦安定性を維持するのに役立つ。
上述の効果をさらに高めるために、第1部分11aは、例えば、ショルダー主溝3よりも小さい溝深さを有しているのが望ましい。具体的には、第1部分11aの溝深さは、例えば、ショルダー主溝3の溝深さの0.50〜0.70倍であるのが望ましい。
第2部分11bは、例えば、第1部分11aの溝幅W4の2.0〜4.0倍の溝幅W5を有しているのが望ましい。望ましい態様では、第2部分11bの溝幅W5は、例えば、ショルダー主溝3の幅広部5bよりも大きい。このような第2部分11bは、マッド性能及び雪上性能を高めるのに役立つ。
第2部分11bは、例えば、第1部分11aよりも大きい溝深さを有しているのが望ましい。具体的には、第2部分11bの溝深さは、例えば、第1部分11aの溝深さの1.5〜2.0倍であるのが望ましい。望ましい態様では、第2部分11bは、ショルダー主溝3と同じ溝深さを有している。
外側溝部12は、例えば、略一定の溝幅でタイヤ軸方向に延びているのが望ましい。外側溝部12は、例えば、ショルダー主溝3の幅広部5bよりも大きい溝幅を有しているのが望ましい。具体的には、外側溝部12の溝幅W6は、例えば、幅広部5bの溝幅W4の1.50〜2.50倍であるのが望ましい。
外側溝部12は、例えば、タイヤ軸方向に対して0〜15°の角度θ2で配されているのが望ましい。さらに望ましい態様では、外側溝部12のタイヤ軸方向に対する角度θ2は、トレッド端Te側に向かって漸減している。このような外側溝部12は、とりわけ泥濘地や雪路でのトラクションを高めることができる。
ショルダー陸部7は、上述のショルダー横溝10に区分された複数のショルダーブロック15を有している。
ショルダーブロック15は、例えば、内側ブロック部16と外側ブロック部17とを含んでいる。内側ブロック部16は、例えば、少なくとも一部がショルダー主溝3の第1傾斜部5とショルダー横溝10の内側溝部11との間に区分されている。外側ブロック部17は、例えば、タイヤ周方向で隣り合うショルダー横溝10の外側溝部12の間に区分されている。
内側ブロック部16は、例えば、くびれ部18を有しているのが望ましい。くびれ部18は、第1傾斜部5と内側溝部11との間の幅が内側ブロック部16の他の部分よりも小さい。これにより、内側ブロック部16は適度に変形し易くなり、ひいてはショルダー横溝10内の泥や雪の詰まりを抑制することができる。
図3には、ショルダーブロック15の拡大図が示されている。図3に示されるように、ショルダーブロック15には、互いに交差する少なくとも2本のサイプ20が設けられている。なお、本明細書において、「サイプ」とは、幅が1.5mm未満の切れ込みを意味する。また、サイプが交差するとは、2本のサイプが十字状に交わることを意味し、2本のサイプがT字状の三叉路を形成する態様は除外される。
上述のショルダーブロック15は、起伏の激しい凹凸を含む泥濘地又は雪路において、路面に応じて適度に変形して実接地面積を稼ぎ、大きなトラクションを得ることができる。また、交差する2本のサイプ20は、接地圧が作用したとき十字状に大きく開くことができ、ひいてはエッジによる大きな摩擦力を期待することができる。また、上記ショルダーブロック15は、タイヤ走行時の変形によって、ショルダー横溝10内の泥や雪をより強く押し固め、これらをせん断することにより、大きな反力を発揮できる。しかも、上記ショルダーブロック15は、その変形によって、ショルダー横溝10内の泥や雪を排出するのにも役立つ。
本実施形態のサイプ20は、例えば、第1サイプ21、第2サイプ22及び第3サイプ23を含んでいる。各サイプ20は、例えば、直線状に延びているのが望ましい。
第1サイプ21は、例えば、ショルダー主溝3とショルダー横溝10の内側溝部11との間を連通している。図2に示されるように、望ましい態様では、第1サイプ21は、例えば、ショルダー主溝3の幅広部5bとショルダー横溝10の内側溝部11の第2部分11bとの間を連通している。
第1サイプ21は、例えば、タイヤ周方向に対してショルダー主溝3の第2傾斜部6と同じ向きに傾斜しているのが望ましい。第1サイプ21のタイヤ周方向に対する角度θ3は、例えば、30〜40°であるのが望ましい。このような第1サイプ21は、そのエッジによってタイヤ周方向及びタイヤ軸方向にバランス良く摩擦力を提供することができる。
図3に示されるように、第2サイプ22は、例えば、第1サイプ21と交差している。第2サイプ22は、例えば、ショルダー主溝3の第1傾斜部5と同じ向きに傾斜している。第1サイプ21と第2サイプ22との間の最大の角度θ4は、好ましくは95°以上、より好ましくは100°以上であり、好ましくは120°以下、より好ましくは115°以下である。
第2サイプ22は、例えば、第1サイプ21よりも大きい深さを有しているのが望ましい。このような第2サイプ22は、ショルダーブロック15のタイヤ周方向の剛性を適度に緩和し、泥濘地及び雪路でのトラクションを高めるのに役立つ。
第1サイプ21と第2サイプ22との交点が、第1交点24aとされる。ショルダーブロック15のタイヤ軸方向の内端15iから第1交点24aまでのタイヤ軸方向の距離L2は、例えば、ショルダーブロック15のタイヤ軸方向の幅W9の好ましくは0.22倍以上、より好ましくは0.28倍以上であり、好ましくは0.40倍以下、より好ましくは0.35倍以下である。
第3サイプ23は、例えば、ショルダー主溝3と第1サイプ21との間に設けられている。第3サイプ23は、例えば、第1傾斜部5と内側溝部11の第1部分11aとの間を連通している。このような第3サイプ23は、内側ブロック部16を適度に変形されるのに役立ち、ひいてはショルダー主溝3内への泥や雪の詰まりを抑制することができる。
第3サイプ23は、例えば、タイヤ周方向に対して第1サイプ21と同じ向きに傾斜しているのが望ましい。望ましい態様では、第3サイプ23は、第1サイプ21と平行に延びている。このような第3サイプ23は、内側ブロック部16の局部的な変形を抑制し、ひいてはドライ路面での操縦安定性を高めることができる。
第3サイプ23は、例えば、第2サイプ22と三叉路を形成するように接続されているのが望ましい。このような第3サイプ23は、接地圧が作用したとき、第2サイプ22とともに、T字状に大きく開くことができ、ひいてはエッジによる大きな摩擦力を期待することができる。
第3サイプ23は、例えば、第2サイプ22よりも小さい深さを有しているのが望ましい。さらに望ましい態様では、第3サイプ23は、例えば、第1サイプ21よりも小さい深さを有している。このような第3サイプ23は、ドライ路面の操縦安定性を効果的に維持することができる。
第3サイプ23と第2サイプ22との交点が、第2交点24bとされる。ショルダーブロック15のタイヤ軸方向の内端15iから第2交点24bまでのタイヤ軸方向の距離L3は、例えば、ショルダーブロック15のタイヤ軸方向の幅W9の0.10〜0.25倍であるのが望ましい。
図4には、第3サイプ23のA−A線断面図が示されている。図4に示されるように、第3サイプ23は、例えば、両端部の底面が隆起しているのが望ましい。第3サイプ23の両端部の深さd2は、第3サイプ23の最大の深さd1の0.50〜0.70倍であるのが望ましい。このような第3サイプ23は、ドライ路面の操縦安定性とマッド性能及び雪上性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
図2に示されるように、上述の各サイプ20は、例えば、内側ブロック部16に設けられているのが望ましい。これにより、内側ブロック部16が変形し易くなり、各溝の雪や泥の詰まりがさらに抑制される。
外側ブロック部17には、ショルダー細溝25が設けられているのが望ましい。ショルダー細溝25は、例えば、第2サイプ22のタイヤ軸方向の外端に連なり、トレッド端Teまで延びている。本実施形態のショルダー細溝25は、例えば、ショルダー横溝10の外側溝部12に沿って延びている。このようなショルダー細溝25は、泥濘地及び雪上でのトラクションを高めることができる。
ショルダー細溝25は、例えば、ショルダー横溝10の外側溝部12及び内側溝部11よりも小さい溝幅W7を有しているのが望ましい。ショルダー細溝25の溝幅W7は、例えば、内側溝部11の第1部分11aの溝幅W4の0.60〜0.80倍であるのが望ましい。このようなショルダー細溝25は、ドライ路面での操縦安定性とマッド性能及び雪上性能とをバランス良く高めることができる。
望ましい態様では、ショルダー細溝25は、例えば、第2サイプ22と同じ深さを有している。このようなショルダー細溝25は、ドライ路面での操縦安定性を高めるのに役立つ。
図5には、クラウン陸部8の拡大図が示されている。図5に示されるように、クラウン陸部8には、ショルダー主溝3の間を連通する複数のクラウン横溝27が設けられることにより、複数のクラウンブロック28が区分されている。
クラウン横溝27は、例えば、第1クラウン横溝27A及び第2クラウン横溝27Bを含んでいる。第1クラウン横溝27A及び第2クラウン横溝27Bは、例えば、タイヤ軸方向に対して互いに逆向きに傾斜している。第1クラウン横溝27Aと第2クラウン横溝27Bとは、例えば、タイヤ周方向に交互に設けられている。このようなクラウン横溝27は、泥濘地や雪路での旋回性能も高めることができる。
大きなトラクションを発揮しつつ、上述の効果を得るために、クラウン横溝27のタイヤ軸方向に対する角度θ5は、好ましくは20°以上、より好ましくは25°以上であり、好ましくは35°以下、より好ましくは30°以下である。
クラウン横溝27は、例えば、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅W8を有している。クラウン横溝27の溝幅W6は、例えば、ショルダー主溝3の幅狭部5aの溝幅W2の0.40〜0.60倍である。このようなクラウン横溝27は、ドライ路面での操縦安定性とマッド性能及び雪上性能とをバランス良く高める。
クラウンブロック28は、例えば、クラウン横溝27に連なるクラウンラグ溝29と、両端がクラウンブロック28内で終端する複数のクラウンサイプ30とを有している。クラウンブロック28は、例えば、クラウンラグ溝29及びクラウンサイプ30を埋めた場合、略五角形状の踏面を有している。
クラウンラグ溝29は、例えば、クラウン横溝27に沿った方向の幅が、ブロックの内部に向かって漸減しているのが望ましい。このようなクラウンラグ溝29は、内部に泥や雪が詰まるのを抑制することができる。
クラウンサイプ30は、例えば、直線状に延びる第1クラウンサイプ31と、途中で折れ曲がる第2クラウンサイプ32とを含んでいる。
第1クラウンサイプ31は、例えば、第1クラウン横溝27A又は第2クラウン横溝27Bに沿ってのびているのが望ましい。第2クラウンサイプ32は、例えば、互いに逆向きに傾斜する第1部分32a及び第2部分32bを有しているのが望ましい。このような第1クラウンサイプ31及び第2クラウンサイプ32は、クラウンブロック28の剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させ、ひいてはマッド性能及び雪上性能を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有するサイズ225/95R16のSUV用の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図6に示されるように、ショルダーブロックに設けられた各サイプが交差していないタイヤが試作された。各テストタイヤのマッド性能及び騒音性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:16×6.0
タイヤ内圧:240kPa
テスト車両:排気量4000cc、四輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<ドライ路面での操縦安定性>
上記テスト車両でドライ路面の周回コースを走行したときの操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、ドライ路面での操縦安定性が優れていることを示す。
<マッド性能>
上記テスト車両で泥濘地を走行したときの走行性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、マッド性能が優れていることを示す。
<雪上性能>
上記テスト車両で雪路を走行したときの走行性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、雪上性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006885174
Figure 0006885174
表1から明らかなように、実施例のタイヤは、優れたマッド性能及び雪上性能を発揮していることが確認できた。また、実施例のタイヤは、ドライ路面での操縦安定性も維持していることが確認できた。
2 トレッド部
3 ショルダー主溝
7 ショルダー陸部
10 ショルダー横溝
15 ショルダーブロック
20 サイプ
Te トレッド端

Claims (8)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、最もトレッド端側でタイヤ周方向に連続して延びるショルダー主溝と、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側に区分されたショルダー陸部とが設けられ、
    前記ショルダー陸部は、前記ショルダー主溝から前記トレッド端まで延びる複数のショルダー横溝に区分された複数のショルダーブロックを有し、
    前記ショルダー主溝は、互いに逆向きに傾斜した第1傾斜部と第2傾斜部とをタイヤ周方向に交互に含むジグザグ状であり、
    前記ショルダー横溝は、前記第2傾斜部から前記第1傾斜部と同じ向きに傾斜して延びる内側溝部を含み、
    前記ショルダーブロックには、互いに交差する少なくとも2本のサイプが設けられているタイヤ。
  2. 記ショルダーブロックは、少なくとも一部が前記第1傾斜部と前記内側溝部との間に区分された内側ブロック部を含み、
    前記2本のサイプは、前記内側ブロック部に設けられている請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記内側ブロック部は、くびれ部を有し、
    前記くびれ部は、前記第1傾斜部と前記内側溝部との間の幅が前記内側ブロック部の他の部分よりも小さい請求項2記載のタイヤ。
  4. 前記サイプは、前記ショルダー主溝と前記内側溝部との間を連通する第1サイプと、前記第1サイプと交差する第2サイプとを含む請求項2又は3記載のタイヤ。
  5. 前記サイプは、前記ショルダー主溝と前記第1サイプとの間で前記第1傾斜部と前記内側溝部との間を連通する第3サイプをさらに含む請求項4記載のタイヤ。
  6. 前記第3サイプは、前記第2サイプと三叉路を形成するように接続されている請求項5記載のタイヤ。
  7. 前記第3サイプは、前記第1サイプと平行に延びている請求項5又は6記載のタイヤ。
  8. 前記第3サイプは、両端部の底面が隆起している請求項5乃至7のいずれかに記載のタイヤ。
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