JP6884457B2 - ストローに対するスポイト機能付与具 - Google Patents
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Description
日常生活において、特に食卓においては、食品に少量の調味料を滴下する際やサラダ野菜にドレッシングをかける際などに、簡易なスポイトが必要な場面があるが、適当な器具が見当たらない。従来のガラス製スポイトは、破損の恐れがあり、食品に対する使用は好ましくない。また、使用の都度、洗浄する手間も煩雑である。
これらのストローは、古くは麦わらなどが使用されたが、現在は殆どがプラスチック材料や紙材料により、使い捨て用途として製造されている。
プラスチックストローは扁平に圧縮しても元の円形断面に戻る復元性を有するので、ストローの上端を指で押さえ(封止し)、その下段部分を他の指で圧縮してストロー内の空気を排出し、その後、先端を液体中に入れ、指の圧縮を緩めれば、ストロー内に液体を吸引できることが知られている。上端の指を放せば、液体を注ぐことができる。
ストローのスポイトとしての一種の使用方法であるが、扱いが難しく一般的ではない。
ドレッシング容器が大形化した場合も、容器を傾けて直接サラダに注ぐのは体裁が良くないと考えられる。
しかし、この方法は本来、不自然であり、具だけが醤油中に落下してしまうことも少なくない。特に、粒状の具を載せた軍艦巻きなどを逆さまにするのは、本来的に不可能であり、いずれも上向きの自然な状態で、醤油を滴下するのが好ましい。
このような場合も、微量の醤油を滴下できる適当なスポイト器具があることが好ましい。本発明はこのような問題を解決しようとするものである。
特許文献1は、「スポイトストロー」に関し、細管部とヒートシール部からなるスポイトが記載されている。細管部の一端がヒートシールされているので、本来、ストローの機能は無くスポイト自体である。ヒートシール部を除去することで、ストローの機能を得るようにされているが、ストロー自体を利用するものではない。本願は、汎用ストローにスポイト機能を付与する器具が目的であり、先行特許文献1とは相違している。
特許文献2は、スポイト付きキャップに関する考案である。キャップにスポイト機能が付いているので、ドレッシング容器等には好適に使用できるが、複雑な構造であり、コスト高となる問題がある。考案の目的も本願と相違している。
特許文献3は、出願人の先行出願であるが、本願は、この先行出願にかかるスポイト機能付与具よりも軽量化を図ったものである。
市販ストローのスポイトとしての使用は、破損することがなく、食品に用いて安全かつ衛生的であり、ある程度反復使用でき、使用後は廃棄できるので洗浄の手間がかからない。
筒体はシート(紙とプラスチックシートを含む。以下及び特許請求の範囲において、双方を含めて「シート」とも記載する。)で形成されている。外見は縦長封筒の中間部を切断して採取した矩形状の切片の形状が基本である。従って、筒体の上下の辺が開き、左右の辺は閉じている。
筒体は、表裏が同一の1枚のシートから構成される場合と表裏各1枚(計2枚)のシートから構成される場合がある。前者の場合は、左右の辺でシートを折り曲げて、中心付近でシートを重ね合わせて背貼りする構造になる。
2枚のシートからなる後者の場合は、左右の辺で2枚のシートを対面接着(合掌貼り)する。2枚のシートは同一素材であっても異なる素材であっても構わない。2枚のシートが左右の辺で対面接着されるので、1枚のシートからなる筒体に比較して、同幅で同質の素材であれば、表裏のシート間が少し開き難くなる。ただし、接着部の内縁に沿って折り目線を形成すれば改善する。
第1の板材の長さ(圧縮長さ)Lは、ストローをスポイトとして機能させて採取、かつ供給する液量により調節するが、通常20mmから100mm程度となる。
第2の板材の長さは、ストローを封止する部材(封止部材)を取り付ける関係から,通常は第1の板材より長いものとされる。板材の幅は、第1の板材と同等か多少幅広であっても良い。板材を筒体の表裏シートに貼着する面は、筒体の内面であっても、外面であっても、その組み合わせであっても構わない。
本発明では、筒体を1枚のシートで形成し、背で接着する形態を第1形態(請求項1)、2枚のシートで形成し、左右の辺で接着する形態を第2形態(請求項2)としている。
以下、図面を参照して、本発明の付与具について説明するが、第1形態と第2形態は、同様の部分もあるので、一部の図示は省略して説明することとする。
筒体10は、表裏同一の紙またはプラスチックシートで形成されている。第1形態では、シートは、筒体10の上下の辺の中心付近で、重ね合わせて接着(背貼り)されているが、背貼り状態は各図で図示されていない。
第1の板材11aの幅Hは装着するストローの外径程度であって、長さは、ストローの圧縮長さLである。幅Hを、外径の大きいストローに合わせれば、小径のストローにも使用可能である。
また、裏シート11bの内面であって、前記第1の板材に対面する位置に、前記第1の板材11aと同幅(または多少幅広であっても良い。)であって前記筒体10の中心部の高さUを、通常は超える長さの第2の板材11bを貼着している。
上記のように、(その1)は、板材の双方が内面にある場合のことである。
板材11aは、圧縮長さLを有するものであり、板材11bは、通常、圧縮長さLよりも長くされている。長くするのは封止部材12を取り付けるためであり、封止部材を付与具とは別に用いる場合は、同長であっても良い。
図1の場合、板材11aの長さは、筒体10の中心部の高さUと同一にされているが、それに限定されるものではない。
また、筒体10の少なくとも下辺に、ストローの位置規制部材15が設けられている。
図1の場合は、板材11b近くの両側から、別部材である短冊状シート(規制片)を表シート10fと裏シート10bの小孔に差し込むようにしている。ストローが板材11aから外れないようにするためである。
この位置規制部材15は、上辺10uにも設けることができるが、上辺側は封止部材12が有るので、必要性は少ない。
左右の辺10h,10mでシートが折られているので、第1形態では、間隔spを広くし易い。逆に、折り目を付け難い硬いプラスチックシートでは、間隔spが広くなりすぎる場合もある。
図2(A)(B)のように、ストローSは、封止部材12にその開口端s1が封止されて装着される。ストローSは、板材11a,11bの間隙spを通って、他方の開口端s2が下辺10d側に出る。
図2(C)のように、付与具の板材11a,11bを手指で圧縮した場合は、ストローSが押圧されて扁平になり内部の空気が排出される。この後、ストローSの開口端s2を液中に入れ、圧縮を緩めれば、ストローS内に液が導入されるものである。
筒体10は、表裏同一の紙またはプラスチックシートで形成されている。シートは、筒体10の上下の辺の中心付近で、重ね合わせて背貼りされている。
第1形態の付与具(その2)102では、筒体10の表シート10fの外面に、第1の板材11aが左右の辺に平行して貼着されている。通常、第1の板材11aの中心線と上下の辺の中心線が合致するように位置合わせして貼着されている。
また、裏シート10bの外面であって、前記第1の板材11aに表裏シートを介して対面する位置に、前記第1の板材11aと同幅(または多少幅広であっても良い。)であって前記筒体10の中心部の高さUを通常は超える長さの第2の板材11bを貼着している。
上記のように、(その2)とは、板材の双方が外面にある場合のことである。
第1の板材11aと第2の板材11bの幅、長さは、前記その1と同様に設定できる。
第1形態の付与具(その3)103では、筒体10の表裏シートの何れかの外面に、第1の板材11aが左右の辺に平行して貼着されている。通常、第1の板材11aの中心線と上下の辺の中心線が合致するように位置合わせして貼着されている。
また、表裏シートの他の内面であって、前記第1の板材に表シートまたは裏シートを介して対面する位置に、前記第1の板材11aと同幅(または多少幅広であっても良い。)であって、前記筒体10の中心部の高さUを通常は超える長さの第2の板材11bが貼着されている。上記のように、(その3)とは、板材の何れかが内面、他方の板材が外面にある場合のことである。
第1の板材11aと第2の板材11bの幅、長さは、前記その1と同様に設定できる。
筒体10は、表裏同一または異なる紙またはプラスチックシートで形成されている。
第2形態の特徴は、表シート10fと裏シート10bが筒体10の左右の辺で接着(合掌貼り)されていることである。そのため、平らな右シール部10msと左シール部10hsを有している。また、表裏で異なる材質のシートを使用できるので、表面側を透明なプラスチックシートとし、裏面を不透明な紙材料とすることもできる。
第2形態では、左右の辺が接着されているので、シートに硬い材質(例えば、厚みのあるプラスチックシート)を使用する場合は、板材11a,11b間の間隔spが狭くなり易い特徴がある。板材が接近し過ぎて間隙spが狭過ぎると、圧を加えない前からストローを押圧してしまうことになる。
ただし、シール部10hs,10msの内側に沿って、折り目線を形成すれば、硬さを緩和できる。
また、裏シート10bの内面であって、前記第1の板材に対面する位置に、前記第1の板材11aと同幅(または多少幅広であっても良い。)であって前記筒体10の中心部の高さUを通常は超える長さの第2の板材11bが貼着されている。
上記のように、(その1)とは、板材の双方が内面にある場合のことである。
第1の板材11aの幅Hは装着するストローの外径程度であって、長さは、ストローの圧縮長さLである。幅Hを、外径の大きいストローに合わせれば、小径のストローにも使用可能である。
ここでは、第2形態の付与具(その2)105を、平面視矩形状とは異なる筒体形状を例として説明している。付与具の構成要素としての筒体10が矩形状に限定されないことを明確にする趣旨である。前記した第1形態においても同様である。
また、裏シート10bの外面であって、前記第1の板材に表裏シートを介して対面する位置に、前記第1の板材11aと同幅(または多少幅広であっても良い。)であって前記筒体10の中心部の高さUを通常は超える長さの第2の板材11bが貼着されている。
上記のように、(その2)とは、板材の双方が外面にある場合のことである。
このように、デザイン的効果を奏するよう、各種形状にすることができるものである。
封止部材12としては、板ばねクリップや蝶番クリップ、封止栓、が好ましく使用される。
以下、それぞれ説明する。
板ばねクリップ12bは、平板ばねを曲げて作ったスリット12bsに対象物を挟み押圧するようにされている。ストローの開口端s1が、板ばね12b1と地板12b2との間のスリット12bsに挟まれて封止される。正面視の幅は、8〜10mm程度で良い。
板ばねクリップ12bの背面は、板材11bに差し込み可能なスリット12bkを設けることができる。
蝶番クリップ12tは、軸心12tjに2枚の金属板12t1,12t2が軸支され、一方の金属板12t1が、板材11bに固定され、金属板12t1と金属板12t2の間のスリット12tsで、対象物を挟み押圧するようにされている。軸心12tjにコイルばね12tcが設けられているので、ストローを強く圧接することができる。
正面視の幅は、8〜10mm程度で良い。
蝶番クリップ12tの背面は、板材11bに差し込み可能なスリット12tkを設けることができる。
ゴム栓、木栓、コルク栓またはプラスチック栓等の場合である。
これらの封止栓12sの場合は、先端はストローSの内径φより細い0.9φ程度として、ストローを差し込み易くし、中段より下方に、1.1φ程度の部分を有するようにして、内側に密着し易くするのが好ましい。
封止栓12sの背面には、差し込みして交換可能なように、スリット12skを設けることができる。
図10は、ストローの位置規制部材の例を説明する側面図である。ストローと封止部材は、図示を省略している。図10(A)は、製造時の工程、図10(B)は、使用前の状態、図10(C)は、使用時の状態を示す図である。
ストローの位置規制部材15を付与具に設ける際は、図10(A)のように、筒体10と
は別部材である位置規制片15hを筒体10の下辺であって、板材11a,11bの両側に小孔h1,h2を形成し、規制片15hを当該小孔h1,h2に通す。規制片15hには剥離紙付き粘着剤15nが片側に付いていて、該粘着剤により、筒体10の裏シート10bに接着される。表シート10f側は、先端を折り曲げておくだけで表シート10fには接着させない(図10(B))。
ストローの位置規制部材15は、板材11a,11bの手前にあるものと、奥側にあるものとの2個を設けるものである。
図10(C)のように、ストロー押圧の使用時には、位置規制部材15の先端は、表シート10fから離れた状態になる。
規制部材15は、図11(A)のように、筒体10の下辺であって、板材11a,11bの両側に、表裏シートを繋ぐ弾性部材を筒体10の下辺に接着して使用している。
図12は、醤油を寿司G上に滴下している状態を示している。細径のストローを使用すれば、少量の醤油を寿司Gに滴下することができる。先端が傾斜していないストローであれば、小皿面の醤油を吸い上げることができ、便利である。
本発明の付与具の使用では、板材11a,11bを手指で圧縮する関係から、筒体10を手の平の内に納める必要があり、筒体10の横幅(図1W1,図5W2)は、10cm程度以内とする必要がある。
(1)ストロー
ストローは、ポリプロピレンやポリエチレン製のものが多く市販されている。外径6.0mm、長さ250mm、外径5.0mm、長さ190mm、外径4.0mm、長さ160mm、のものなどの各種がある。ストローの肉厚は、20〜100μm程度である。
ストローは、その特性から、扁平に押圧されても元の円形断面に戻る復元性を有している。押圧を繰り返すと復元性が低下するが、10回程度は使用可能である。
環境上の問題からプラスチックストローを廃止する動きがある。しかし、紙材にした場合も液体を吸引する用途から弾性を失うことは考えられない。
紙またはプラスチックシートを使用できる。
紙材料としては、上質紙、コート紙、厚紙、和紙、グラシン紙、クラフト紙、板紙、ターポリン紙等の各種を使用できる。厚みは、50〜500μm程度のものが好ましい。
プラスチックシートとしては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ナイロン等の各種を使用できる。厚みは、20〜200μm程度であって、あまり硬質とならないものが好ましい。
板材には、木材や竹、厚板紙、ファイバー板、プラスチック材、ステンレス材や他の金属材を使用できる。手指で圧縮した際に変形しないで、均等にストローを押圧できる剛性が必要になる。
プラスチック材としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ナイロン等の板材を好適に使用できる。板材の厚みは、0.5〜3.0mm程度、幅Hは8〜12mm程度で良い。第1の板材の圧縮長さLは、20〜100mm程度とする。
第2の板材は、第1の板材と同長にもできるが、端部に封止部材を取り付けする場合は、第1の板材よりは5〜30mm程度長くすることになる。
外径6.0mmのものは、4.0mmのものの約4倍の液量が採取できる。1〜2回目に比較して3回目以降では採取量が低減傾向にある。ストローの元の円形断面への復元力が多少低下するものと考えられる。
付与具の製作には、まず、筒体10を準備する。
第1形態の場合は、1枚のシートを折って背貼りし、長い筒状体を作る。これを適宜の高さU毎に切断する。これにより、上辺と下辺が開き、左右の辺が閉じた筒体10が得られる。市販の封筒の中間部分を利用しても良い。
第2形態の場合は、2枚のシートを左右の辺で接着して長い筒状体を作る。これを適宜の高さU毎に切断する。これにより、上辺と下辺が開き、左右の辺が閉じた筒体10が得られる。2枚のシートは、異なる材質のものであっても良い。
板材11a,11bには、前記した材質、厚み、幅、長さのものを準備する。板材11bには、封止部材12を装着した部材を使用できる。板材11a,11bをシートに貼着する部分には、剥離紙付き両面接着シートを貼付しておくことができる。
板材11a,11bを筒体10のシートに貼着する際は、剥離紙を剥離して、所定箇所に貼着することができる。
シートとして、クラフト紙(58.3g/m2 )を使用し、左右の辺を折り曲げし、中央で背貼りして、高さUが40mm、幅W1が80mmである平面視矩形状の第1形態の筒体10を得た。
板材11a,11bとして、幅が9.5mm、厚み2mmの木材を使用した。
板材11aを長さ40mmとし、筒体10の表シート10fの内面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aの中心線と筒体10の上下の辺の中心線が合致するように位置合わせした。板材11bを長さ55mmとし、筒体10の裏シート10bの内面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aと板材11bが正対面するように位置合わせした。
封止部材12には、蝶番クリップ12tを板材11bに接着して使用した。重さ(質量基準)3.3gのものである。
以上により、第1形態(その1)の付与具が完成した。総質量は、5.7gであった。
シートとして、厚紙(190g/m2 )を使用し、左右の辺を折り曲げし、中央で背貼りして、高さUが50mm、幅W1が80mmである平面視矩形状の第1形態の筒体10を得た。
板材11a,11bとして、幅が10mm、厚み2mmの竹板を使用した。
板材11aを長さ50mmとし、筒体10の表シート10fの外面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aの中心線と筒体10の上下の辺の中心線が合致するように位置合わせした。
板材11bを長さ60mmとし、筒体10の裏シート10bの外面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aと板材11bが表裏シートを介して対面するように位置合わせした。
封止部材12には、蝶番クリップ12tを板材11bに接着して使用した。重さ(質量基準)3.3gのものである。
以上により、第1形態(その2)の付与具が完成した。総質量は、6.2gであった。
表シート10fとして、透明PETシート(厚み0.2mm )を使用し、裏シート10bとして、上質紙(64.0g/m2 )を使用した。
左右の辺で両シートを幅0.5mmの両面接着シートを用い貼着した。これにより、高さUが80mm、幅W2が100mmである平面視矩形状の第2形態の筒体10を得た。
板材11a,11bとして、幅が9.5mm、厚み2mmの木材を使用した。
板材11aを長さ80mmとし、筒体10の表シート10fの内面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aの中心線と筒体10の上下の辺の中心線が合致するように位置合わせした。
板材11bを長さ100mmとし、筒体10の裏シート10bの内面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aと板材11bが正対面するように位置合わせした。
封止部材12には、板ばねクリップ12bを板材11bに接着して使用した。重さ(質量基準)3.0gのものである。
以上により、第2形態(その1)の付与具が完成した。総質量は、6.4gであった。
表裏シートとして、PETシート(厚み0.2mm )を使用した。
左右の辺で両シートを幅0.5mmの両面接着シートを用い貼着した。また、左右の辺を、図6(A)のように切断した。これにより、高さUが60mm、幅W2が100mmである平面視山形の第2形態の筒体10を得た。
板材11a,11bとして、幅が10mm、厚み1.9mmである厚板紙を使用した。
板材11aを長さ60mmとし、筒体10の表シート10fの外面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aの中心線と筒体10の上下の辺の中心線が合致するように位置合わせした。板材11bを長さ75mmとし、筒体10の裏シート10bの外面に両面接着シートを用いて貼着した。その際、板材11aと板材11bが表裏シートを介して対面するようにした。
封止部材12には、内径5.8mm用ストローの封止栓12sを板材11bに取り付けして使用した。重さ(質量基準)2.6gのものである。
以上により、第2形態(その2)の付与具105完成した。総質量は、6.3gであった。
10m 右辺
10h 左辺
10u 上辺
10d 下辺
10f 表シート
10b 裏シート
10ms 右シール部
10hs 左シール部
11a 第1の板材
11b 第2の板材
12 封止部材
12b 板ばねクリップ
12b1 板ばね
12b2 地板ばね
12s 封止栓
12t 蝶番クリップ
12tj 軸芯
12tc コイルばね
12t1、12t2 金属板
15 位置規制部材
101 第1形態(その1)の付与具
102 第1形態(その2)の付与具
103 第1形態(その3)の付与具
104 第2形態(その1)の付与具
105 第2形態(その2)の付与具
S ストロー
s1,s2 ストローの開口端
L 第1の板材の長さ、圧縮長さ
H 第1の板材の幅
U 筒体の高さ
W1,W2 筒体の幅
φ ストローの内径
Claims (4)
- ストローに対するスポイト機能を付与する器具であって、
上下の辺が開き左右の辺が閉じた扁平な筒体を、1枚のシートを左右の辺部分で折り筒体の中央で背貼りして形成し、該筒体の表シートの外面または内面に、扁平かつ細長な第1の板材を、該板材の中心線が、前記上下の辺の中心間を結ぶシートの中心線に合致するように位置合わせして貼着し、筒体の裏シートの外面または内面であって第1の板材と対面またはシートを介して対面する位置に、扁平かつ細長であって第1の板材よりも長く、端部に封止部材を有する第2の板材を貼着したことを特徴とするストローに対するスポイト機能付与具。 - ストローに対するスポイト機能を付与する器具であって、
上下の辺が開き左右の辺が閉じた扁平な筒体を、2枚のシートを左右の辺部分で面接着して形成し、該筒体の表シートの外面または内面に、扁平かつ細長な第1の板材を、該板材の中心線が、前記上下の辺の中心間を結ぶシートの中心線に合致するように位置合わせして貼着し、筒体の裏シートの外面または内面であって第1の板材と対面またはシートを介して対面する位置に、扁平かつ細長であって第1の板材よりも長く、端部に封止部材を有する第2の板材を貼着したことを特徴とするストローに対するスポイト機能付与具。 - 筒体の下辺にストローの位置規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のストローに対するスポイト機能付与具。
- 筒体が平面視山型または菱型の外形であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のストローに対するスポイト機能付与具。
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