JP6884202B2 - 欠陥検査装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

欠陥検査装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、部材間の接合部を非破壊に検査する欠陥検査装置および欠陥検査方法に関するものである。
電子部品における半導体チップは、基板およびリードフレーム上にはんだ付けされて搭載される。はんだ接合部の接合品質は、はんだ接合部に内在するはんだボイドのサイズまたはボイドの量によって決定される。はんだボイドの状態は、非破壊検査であるX線検査により定量化されることが多い。X線検査によるはんだボイドの検査時間は電子部品の構造の複雑化に伴い長くなる。特に電力用の半導体モジュールにおいては、3次元的な配線の適用が拡大されており、また、半導体チップの大面積化の開発も進められているため、X線検査によるはんだボイドの検査時間は長くなる傾向にある。
X線検査と同様に、超音波探傷によっても非破壊検査は可能であるが、超音波探傷はスキャンに時間を要する。それに加え、超音波探傷による検査は、検査対象物の半導体モジュールを水に浸漬した状態で検査を実行するため、半導体モジュール内部が汚染される可能性がある。よって、超音波探傷による検査は、組立途中の半導体モジュールの全てを超音波探傷によって検査することはできず、一部のモジュールへの適用に限定される。
電力用の半導体モジュールは大電流を通電する。はんだ接合部にサイズの大きなボイドを有する半導体モジュールに大電流が通電された場合、ボイド部分の温度が急峻に上昇して絶縁破壊すなわち短絡が発生することがある。このためはんだ接合部に対するボイドの管理は非常に重要である。
最近では、半導体チップの薄厚化、または、1つの半導体チップあたりの電流密度の増加により、短絡が発生するボイドサイズの限界が小さくなり、高精度なボイド検査が要求されている。
特開平5−52785号公報 特開2011−247735号公報
特許文献1には電子部品の接合部検査方法が提案されている。その接合部検査方法は、電子部品のリードをレーザで加熱し、リードから放射される赤外線を赤外線カメラで検出し、接合部の温度変化から欠陥を識別して判定する。
電子部品のリードの表面は、酸化されておりレーザを吸収しやすい。そのため、低出力のレーザの照射でも、接合部を検査するのに十分な加熱を得ることができる。しかし、その一方で、半導体チップのような鏡面状態の表面にレーザを照射した場合、その表面におけるレーザの吸収率は10%に満たない。接合部を検査するのに十分な温度上昇が得られず、ボイドの区別が困難となる。そのため、1000W級の高出力レーザで半導体チップを加熱することが求められる。
しかし、高出力のレーザを使用した場合、半導体チップ外にはみ出したレーザが、その半導体チップが接合された基板の温度を上昇させる。その基板の温度上昇により、接合部のはんだが再溶融するなどの不都合が生じる。これは、基板表面におけるレーザの吸収率が、半導体チップ表面におけるレーザの吸収率よりも高いためである。例えば、アルミナ基板におけるレーザの吸収率は30%以上あり、半導体チップの吸収率よりも高い。
特許文献2には、接合基板の熱特性の面内分布の測定方法が提案されている。その測定方法は、接合基板の表面にレーザを照射し、裏面を赤外線カメラで観察する。
半導体チップの厚さおよびはんだ接合部の厚さに比べて基板の厚さは数倍以上に厚い。さらに基板はCu箔−セラミック−Cu箔の積層構造で構成されている。半導体チップ表面にレーザが照射されると、レーザにより生じた熱は各層の界面を通過して裏面に到達する。このとき基板が厚く、界面が多いと熱が基板または半導体チップの面内方向に拡散しまたは熱干渉する。すなわち、裏面から放射される赤外線もその熱拡散の状態が反映されるため、接合部のボイドの検出分解能が低下する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、被検査物である試料をレーザ照射により加熱して接合部を検査する際、検査領域外の温度上昇を抑制し、接合部の欠陥の検出分解能を向上させる欠陥検査装置の提供を目的とする。
本発明に係る欠陥検査装置は、第1部材と、第1部材上に接合材により接合された第2部材とを含む試料を載置するステージと、ステージに設けられ、第1部材がステージと対面するように載置された試料を第1部材側から冷却する冷却部と、試料の第2部材の表面に、レーザを照射して試料を加熱するレーザ光源と、レーザにより加熱される第2部材の表面から輻射される赤外線を検出して赤外線画像を撮影する赤外線カメラと、赤外線画像に基づいて、第1部材と第2部材との接合状態を解析する制御部と、ステージの上方に設けられ、上方から照射されるレーザの照射領域よりも面積が大きいマスクと、マスクを冷却する冷却機構と、を備える。制御部は、試料における赤外線放射率の異なる複数の領域から輻射される赤外線による赤外線画像につき、複数の領域を、別々に画像処理して接合状態を解析する。マスクは、マスクを貫通し、マスクの下方に位置してステージに載置される試料の第2部材の表面が露出する開口部を含む。マスクは、開口部の縁に傾斜面を有する。傾斜面は、第2部材の表面に入射するレーザの入射角よりも大きい角度で、開口部の中心からマスクの外側に向かって上方に傾斜している。
本発明によれば、被検査物である試料をレーザ照射により加熱して接合部を検査する際、検査領域外の温度上昇を抑制し、接合部の欠陥の検出分解能を向上させる欠陥検査装置の提供が可能である。例えば、本発明によれば、欠陥検査装置は、高出力レーザによって加熱された試料を急冷して試料の温度勾配を大きくし、ボイドの検査分解能を高めることを可能にする。さらに、レーザによる加熱の際、試料の接合部のはんだが再溶融されることを抑制する。
実施の形態1における欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1における半導体チップの表面を示す図である。 実施の形態1における試料およびステージの構成を模式的に示す図である。 実施の形態1における凹部を有する冷却部の構成の一例を示す図である。 実施の形態1における試料とレーザの照射領域とを示す平面図である。 実施の形態1における欠陥検査装置が有する処理回路の一例を示す図である。 実施の形態1における欠陥検査装置が有する処理回路の一例を示す図である。 実施の形態1における欠陥検査方法を示すフローチャートである。 実施の形態1における試料の温度の時間変化を示す図である。 実施の形態1における温度の時間変化から算出された周波数と位相の関係を示す図である。 実施の形態1における赤外線画像の解析方法の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態1における赤外線画像の一例を示す図である。 実施の形態1における所定の時間ごとに取得された赤外線画像を模式的に示す図である。 実施の形態1における一のピクセルにおける温度の時間変化のデータを示す図である。 実施の形態1における一のピクセルにおける周波数と位相との関係を示す図である。 実施の形態1における全てのピクセルにおける周波数ごとの位相のデータを模式的に示す図である。 実施の形態1における位相画像を示す図である。 実施の形態2における欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2における試料、マスクおよびレーザの照射領域を示す平面図である。 実施の形態3における欠陥検査装置が備えるマスクの断面図である。 実施の形態4における欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態5における欠陥検査装置が検査する試料の構成を示す図である。 実施の形態6における欠陥検査装置が検査する半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態7における欠陥検査装置が検査する半導体装置の構成を示す図である。
本明細書における欠陥検査装置および欠陥検査方法の実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
図1は実施の形態1における欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。
欠陥検査装置は、ステージ3、ステージコントローラ8、レーザ光源1、赤外線カメラ2、CCD(Charge Coupled Device)カメラ4、制御装置6a、制御PC(Personal Computer)6b、ビームダンパー11、チラー9、冷媒配管12および筐体5で構成される。
ステージ3、ステージコントローラ8、レーザ光源1、赤外線カメラ2、CCDカメラ4およびビームダンパー11は、筐体5の内部に設置される。つまり、筐体5は、レーザが伝搬または散乱する可能性のある範囲を覆う。制御装置6a、制御PC6b、ステージコントローラ8およびチラー9は筐体5の外部に設置される。
ステージ3に載置される試料17は、第1部材である板状の基板15と、基板15よりも厚さが薄い第2部材である半導体チップ16とがはんだ(図示せず)により接合された構成を有する。
基板15は、セラミック製の基板本体上に、銅箔とセラミックと銅パターンからなる配線とが順に形成された構成を有する。つまり、基板15は、絶縁基板である。基板本体のセラミックは、例えば、SiO,Al,AlNまたはSiなどである。特に、AlNは熱伝導率が高いため、試料17のレーザ加熱時に生じた熱が、効率良く下方の冷却部3aに伝導する。つまり、AlNは、半導体チップ16から基板15を介して冷却部3aまでの温度勾配を大きくする。基板本体のセラミックは、ガラスエポキシ基板よりも高熱伝導であることが好ましい。例えば、セラミックが、3W/mK以上の熱伝導率を有する材料であれば、高い放熱性が得られる。または、基板15は、銅製の基板本体(銅ベース板)と銅パターンとの間を樹脂で接着した樹脂絶縁銅ベース板であっても、実施の形態1に示される効果を奏する。
半導体チップ16は、ダイオード、トランジスタ、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)またはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等である。半導体チップ16は、例えば、Si、SiCまたはGaNを主成分に含む電力用半導体チップである。本実施の形態1においては、半導体チップ16は、電力用半導体装置に搭載する電力用半導体チップのIGBTである。図2は、半導体チップ16の表面16aを示す図である。半導体チップ16のチップサイズは、例えば、10mm×10mm、厚さは90umである。半導体チップ16の表面16aにはアルミまたはアルミを含む合金からなる金属層16cが形成される。また、表面16aにおいて、ガードリング16eおよびゲートライン16fに対応する領域には、ポリイミド、ガラスコートなどの絶縁材料からなる絶縁層16dが形成される。図1に示される半導体チップ16の裏面16bは、接合材であるはんだにより、基板15に接合される。例えば、半導体チップ16は、ダイボンディングにより基板15に実装される。なお、ダイボンディング層の図示は省略されている。
本実施の形態1において、欠陥検査装置が検査する検査対象の試料17は、半導体チップ16が基板15上にはんだでダイボンドされた半導体モジュールの仕掛品である。欠陥検査装置は、半導体モジュールの組立工程において、半導体チップ16と基板15とを接合するはんだ内部のボイドサイズを検査する。
ステージ3は、冷却部3aとX−Y−θステージ3bとを含む。冷却部3aは後述するチラー9に冷媒配管12を介して接続される。冷却部3aには、検査対象物である試料17が載置される。本実施の形態1においては、試料17の基板15はステージ3の設置面3cに、つまり、冷却部3aに当接して載置される。冷却部3aは、ステージ3に載置された試料17を基板15側から冷却する。または、図3に示すように、試料17の基板15は、ステージ3の設置面3cに設けられる熱伝導部材18を介してステージ3に載置されてもよい。冷却部3aは、熱伝導部材18を介して試料17の基板15を冷却する。熱伝導部材18は、例えば、熱伝導シートまたは熱伝導グリス等である。試料17が熱伝導部材18を介してステージ3に載置されることで、基板15と冷却部3aとの間の熱伝導性が改善される。特に、試料17の反り等により、試料17と設置面3cとの間に空隙が生じる場合には、熱伝導部材18によりその空隙をなくすことが可能である。
冷却部3aは、試料17が載置される設置面3cにおいて、基板15が設置される領域よりも大きい面積を有する。また冷却部3aは、設置面3cにおいて、後述するレーザ光源1によるレーザの照射面積よりも大きい。冷却部3aは、冷媒配管12とチラー9とに接続されて冷却される冷媒方式でなくてもよく、例えば、冷却部3aはペルチェ素子であっても良い。
冷却部3aは、アルミニウムまたは銅からなる金属板でもよい。また、冷却部3aは、試料17の第1部材が有する被設置面の形状に応じた凹部または凸部を有してもよい。第1部材の被設置面とは、第1部材がステージ3に載置されるに際し、ステージ3の設置面3cに当接する面のことである。図4は、凹部3dを有する冷却部3aの構成の一例を示す図である。図4において、第1部材はヒートシンク14とそのヒートシンク14に取り付けられた基板15とを有する。冷却部3aは、設置面3cにおいて、ヒートシンク14のフィン14aに嵌合する凹部3dを有する。または、凹部3dに代えて、冷却部3aは、ヒートシンク14に嵌合する凸部(図示せず)を有してもよい。または例えば、上述したように、第1部材が板状の基板15である場合、冷却部3aは、設置面3cにおいて、その基板15がその外周に沿って嵌合する凹部を有してもよい。このような構成により、第1部材と冷却部3aとの接触面積が増加し、冷却効果が向上する。
冷却部3aは、試料17の下方(第1部材側)から冷却ファンなどで空気を送り込むことにより試料17を空冷する構成を有してもよい。それにより、第1部材が、板状の構造でなくヒートシンク等の様々な構造を有する場合であっても、冷却部3aは試料17を冷却することができる。
冷却部3aは、試料17の基板15にて発生する熱を吸熱または放熱することができる構成であればよい。
X−Y−θステージ3bは、冷却部3aをX方向、Y方向または回転方向に駆動することにより、ステージ3に載置される試料17の位置を調整可能にする。
ステージコントローラ8は、筐体5の外部に設けられ、X−Y−θステージ3bに接続し、X−Y−θステージ3bの駆動を制御する。欠陥検査装置のユーザーはステージコントローラ8によりX−Y−θステージ3bの遠隔操作が可能である。
レーザ光源1は、半導体チップ16の表面16aに、レーザを照射して試料17を加熱する。半導体チップ16の表面16aの垂線から1度以上傾いてレーザが入射するように入射光路1aが形成される。例えば、レーザ光源1がステージ3の設置面3cの垂線に対して1度以上傾いて固定され、そのレーザ光源1から出射するレーザは、直接、半導体チップ16の表面16aに入射する。このような構成により、半導体チップ16の表面16aにて反射する反射光が伝搬する反射光路1bは、入射光路1aとは異なる光路を形成する。すなわち、入射光路1aを伝搬する入射光と反射光路1bを伝搬する反射光とは干渉しない。また、上記の構成は、半導体チップ16の表面16aにて反射する反射光がレーザ光源1に戻ってレーザ光源1にダメージを与えることを防ぐことができる。なお、実際の製品の製造工程においては、半導体チップ16に傾きが発生することは常識である。従って、レーザの入射角度は、赤外線カメラ2との干渉も考慮すると、20度以上とすることが好ましい。それにより、反射光によるレーザ光源1のダメージを確実に防ぐことができる。
図5は、試料17とレーザの照射領域1cとを示す平面図である。レーザの照射領域1cは半導体チップ16の全面を照射できる範囲である。レーザの照射形状は円形であり、その円形の直径は少なくとも半導体チップ16の対角距離より大きい。レーザの照射形状は、円形に限られず四角形であってもよい。
レーザ光源1は、例えば、YAGレーザまたは半導体レーザである。上述したように、半導体チップ16の表面16aの大部分はアルミを含む合金である。レーザ光源1はアルミ合金によって比較的吸収されやすい波長帯のレーザを出射することが好ましく、レーザの波長は2000nm以下が望ましい。さらに、アルミは、波長域700〜1000nmにおいて高い吸収係数を有するため、レーザはその700〜1000nmの波長を有することが好ましい。レーザの波長が700〜1000nmである場合、後述するボイドの検出分解能をさらに高めることができる。なお、それ以外の領域でもレーザの出力を増やすことにより検出分解能を高めることが可能になる。
レーザ光源1の出力は500W以上であることが望ましい。レーザの照射時間は1秒以内が望ましい。これは、試料17が長時間加熱されると、熱拡散によって試料17内の温度変化が小さくなるためである。
ビームダンパー11は、図1に示すように、反射光路1b上に設けられる。ビームダンパー11は、半導体チップ16の表面16aにて反射するレーザを吸収する。試料17の傾きすなわち半導体チップ16の傾きまたは基板15の傾きにより反射光路1bがずれた場合でも、ビームダンパー11が反射光を吸収できるように、ビームダンパー11の受光面は、その受光面におけるレーザの照射面積よりも大きくすることが望ましい。ビームダンパー11は、レーザが筐体内で散乱することを防ぎ、赤外線カメラ2や各装置の配線がレーザによって損傷することを防止する。また反射したレーザが、半導体チップ16または基板15を照射することが無い。そのため、試料17の温度変化が安定し、検査精度が向上する。ビームダンパー11は一例であり、レーザを吸収する部材であれば同様の効果が得られる。
赤外線カメラ2は、レーザにより加熱される半導体チップ16の表面16aから輻射される赤外線を検出する。赤外線カメラ2は、レーザの入射光路1aおよび反射光路1bから避けて設置される。赤外線カメラ2は、半導体チップ16の表面16aに対して垂直な位置に設置されることが望ましい。しかし、表面16aのアルミまたはアルミ合金が鏡面であり、赤外線カメラ2の映り込みが生じる場合は、表面16aの垂線に対して角度を付けて設置されてもよい。本実施の形態1においては、赤外線カメラ2は半導体チップ16の表面16aまたはステージ3の設置面3cに対し垂直な位置に固定されている。赤外線カメラ2のサンプリングレートは、0.05秒、できれば0.01秒以下が好ましい。
また、赤外線カメラ2やレーザ光源1の使用により発生する異物などから赤外線カメラ2を保護するために、赤外線カメラ2のレンズには、保護カバーが取り付けられていることが好ましい。赤外線カメラ2をレーザから保護するために、保護カバーは、レーザの波長が透過せず、赤外線の波長が透過する光学特性を有する。ここでは、保護カバーは、2000nm以下、特にYAGレーザの波長である1100nm前後の波長をカットし、2000nm〜6000nm範囲の波長を透過する光学特性を有する。保護カバーは、これらの特性を満たす材料として、シリコンまたはゲルマニウムを主成分とする窓材を含むことが好ましい。保護カバーにより、赤外線カメラを保護しつつ、正確に半導体チップ16の温度を測定することが可能となる。
また、赤外線カメラは、被測定物の直上に設置され、その撮像面は、ステージ3に対し平行に設置されることが好ましい。
CCDカメラ4は、ステージ3に設置された半導体チップ16の周辺を撮影する。本実施の形態において、CCDカメラ4は、ステージ3の斜め上方に設置される。CCDカメラ4によって撮影される画像により、欠陥検査装置のユーザーは、レーザの照射位置、赤外線カメラ2の撮影位置および半導体チップ16の位置のそれぞれの位置を調整することができる。
制御部6は、制御装置6aと制御PC6bとを含む。制御部6は、赤外線カメラ2により検出される赤外線の強度に基づいて、半導体チップ16と基板15との接合状態を解析する。制御装置6aは、レーザ光源1と赤外線カメラ2とに接続し、レーザ光源1および赤外線カメラ2の駆動を制御する。制御PC6bは、筐体5の外部に設けられ、CCDカメラ4に接続し、CCDカメラ4の駆動を制御する。欠陥検査装置のユーザーは制御PC6bにより遠隔でCCDカメラ4を操作可能である。また、制御PC6bは、制御装置6aとも接続し、制御装置6aとの間でデータを送受信する。
図6は欠陥検査装置が有する処理回路60の一例を示す図である。制御部6の各機能は、処理回路60により実現される。つまり、制御部6の各機能は、制御装置6aまたは制御PC6bに含まれる処理回路60により実現される。
処理回路60が専用のハードウェアである場合、処理回路60は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせた回路等である。制御部6の各機能は、複数の処理回路により個別に実現されてもよいし、1つの処理回路によりまとめて実現されてもよい。
図7は欠陥検査装置が有する処理回路の別の一例を示す図である。処理回路は、プロセッサ61とメモリ62とを有する。プロセッサ61がメモリ62に格納されるプログラムを実行することにより、制御部6の各機能が実現される。例えば、プログラムとして記述されたソフトウェアまたはファームウェアがプロセッサ61により実行されることにより各機能が実現される。すなわち、欠陥検査装置は、プログラムを格納するメモリ62と、そのプログラムを実行するプロセッサ61とを有する。
プログラムには、欠陥検査装置が、赤外線カメラ2により検出される赤外線の強度に基づいて、半導体チップ16と基板15との接合状態を解析する機能が記述されている。また、プログラムには、欠陥検査装置が、所定の時間間隔で撮影された複数の赤外線画像に基づきピクセルごとの温度の時間変化のデータを取得し、取得した温度の時間変化のデータをフーリエ変換することによりピクセルごとの位相の合計値を算出し、位相の合計値と所定の閾値とに基づき、位相の合計値が2値化された画像である位相画像を出力する機能が記述されている。また、プログラムは、制御部6の手順または方法をコンピュータに実行させるものである。
プロセッサ61は、例えば、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等である。メモリ62は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。または、メモリ62は、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
上述した制御部6の各機能は、一部が専用のハードウェアによって実現され、他の一部がソフトウェアまたはファームウェアにより実現されてもよい。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現する。
チラー9は、冷媒配管12を介してステージ3の冷却部3aと、ビームダンパー11とに接続する。チラー9は、冷媒配管12の中を流れる冷媒、例えば冷却水を冷却し、その冷媒を冷却部3aとチラー9との間、または、ビームダンパー11とチラー9との間を循環させる。これにより、冷却部3aとビームダンパー11とは冷却される。
図8は欠陥検査装置による欠陥検査方法の一例を示すフローチャートである。
ステップS1にて、ステージ3の冷却部3aに試料17が載置される。この際、基板15が冷却部3aに接するように試料17は載置されてもよいし、熱伝導部材18を介して冷却部3aに載置されてもよい。後述するステップS3におけるレーザの照射までに、試料17は冷却部3aによってボイドの検査に必要な温度にまで冷却される。
ステップS2にて、試料17の位置、レーザ光源1によるレーザの照射位置および赤外線カメラ2の観察位置が調整される。CCDカメラ4は、ステージ3に載置された試料17を撮影し、制御PC6bは試料17の画像を表示する。ユーザーは、制御PC6bに表示された試料17の画像を確認しながら、ステージコントローラ8を操作する。その操作により、X−Y−θステージ3が駆動され、試料17の位置が調整される。また、レーザの照射位置および赤外線カメラ2の観察位置も一致するよう調整される。なお、この際、筐体5は閉じられている。
ステップS3にて、半導体チップ16の表面16aにレーザが照射され、赤外線カメラ2は表面16aの赤外線画像を取得する。上述したように、レーザはパルス幅が1秒以内のパルス光であるので、赤外線カメラ2は制御装置6aによりレーザ光源1の発振周期に同期して制御される。本実施の形態においては、半導体チップ16はSiCを主成分とし、基板15はAlNであるため、試料17は高熱伝導率であり、冷却部3aによって効率的に冷却される。そのため、赤外線カメラ2の読み取り速度であるフレームレートは、100Hz以上が望ましい。なお、半導体チップ16の表面16aにて反射するレーザは、ビームダンパー11により吸収される。ビームダンパー11は、レーザが筐体内で散乱することを防ぐ。
ステップS4にて、制御PC6bは、赤外線カメラ2によって取得されたレーザ照射完了から冷却中の赤外線画像を解析する。
ステップS5にて、制御PC6bは、ボイドを検出して、ボイドサイズを算出し判定する。ステップS4およびステップS5は、制御PC6bに代わり制御装置6aによって行われてもよい。以上の一連のフローにより、欠陥検査装置による欠陥検査方法が完了する。
ステップS4およびステップS5における赤外線画像の解析およびボイドの検出は、以下のようにして行う。なお、ここでは、数値解析による冷却部3aの冷却効果を説明する。
図示は省略するが、解析モデルは、半導体チップが基板にはんだによって接合された試料であり、はんだ接合部にφ1mmのボイドが配置される。その試料が冷却部に設置され、半導体チップの表面に55Wの発熱が0.5秒間与えられる。そして、ボイドの直上に位置する表面の温度変化と、ボイドがない領域の直上に位置する表面の温度変化とが解析される。図9は、ボイド有りの位置における温度T1およびボイド有りの位置における温度T2の時間変化を示す図である。ボイド有りの場合、表面で発生した熱はボイドが熱抵抗となり、冷却部に効率よく放熱されない。ボイド有りの表面には熱が蓄積されるため温度T1はボイドがない領域の温度T2に比べて高い。上述したステップS3において実際に欠陥検査装置により測定される半導体チップ16の表面16aの温度変化も同様である。
制御PC6bは、温度T1の時間変化および温度T2の時間変化のそれぞれをフーリエ変換し、周波数と位相との関係または周波数と振幅との関係を算出する。ここでは、制御PC6bは、温度T1と時間との関係を周波数と位相との関係に変換し、同様に、温度T2と時間との関係を周波数と位相との関係に変換する。さらに、制御PC6bは、これら2つの周波数と位相との関係から、各周波数における位相差を算出する。図10は、その周波数と位相差との関係を示す。ただし、図10には、試料が冷却部に設置された場合(冷却部有りの場合)の位相差に加えて、試料が冷却部のないステージに設置された場合(冷却部無しの場合)の位相差も図示されている。なお、ここで図示は省略するが、同様の解析により、各周波数における振幅差も算出される。
この解析において、図10に示す各々の位相差は、ボイド有りの位置における温度とボイド無しの位置における温度勾配の差に対応する。つまり、位相差が大きいほどボイドの検査分解能が高い。検査分解能とは、より小さなボイドを検出できる能力のことである。また、図示は省略するが、各々の振幅差は、ボイド有りの位置における温度とボイド無しの位置における温度との温度差に対応する。つまり、振幅差が大きいほどボイドの検査分解能が高い。
図10に示すように、解析周波数が20Hzのとき,冷却部が有る場合は冷却部が無い場合に比べ位相差が約5%大きい。すなわち、冷却部によりボイドの検出分解能が向上することが示された。
また、温度勾配差が大きいほど位相差は大きく、温度差が大きいほど振幅差は大きい。ボイドは、表面にて発生する熱が冷却部に放熱されることを妨げる熱抵抗として機能する。そのため、半導体チップ16が高い温度から短い時間で急冷された場合、ボイド有りの位置およびボイド無しの位置における温度勾配の差および温度差は大きくなる。つまり、位相差および振幅差は大きくなる。すなわち、冷却部にて半導体チップ16を冷却しながら出力の大きなレーザで加熱することにより、ボイドの検出分解能が向上する。
以上に示した数値解析方法と同様に、ステップS4において、制御PC6bは、赤外線カメラ2により撮影された半導体チップ16の面内の温度分布およびその時間変化のデータを取得する。そして、制御PC6bは、その面内の温度分布と時間変化とのデータをフーリエ変換し、その面内における位相分布または振幅分布を算出する。フーリエ変換には計算時間の短縮が可能な高速フーリエ変換が用いられることが好ましい。
図11は、ステップS4における赤外線画像の解析方法の詳細を示すフローチャートである。
ステップS41にて、制御PC6bは、赤外線画像の一のピクセルにおける温度の時間変化のデータを取得する。その際、制御PC6bは、赤外線カメラ2によって、時間t(N=1〜N)ごとに赤外線画像を取得する。図12は、赤外線画像の一例を示す図である。図13は、所定の時間t(N=1〜N)ごとに取得された赤外線画像を模式的に示す図である。ここでは、1枚の赤外線画像は、i×jピクセルを有する。各ピクセルは、温度データTi,jを含む。制御PC6bは、ピクセルごとの温度の時間変化のデータを取得する。図14は、一のピクセルにおける温度データTi,jの時間変化を示す図である。
ステップS42にて、制御PC6bは、一のピクセルにおける温度データTi,jの時間変化のデータを高速フーリエ変換する。
ステップS43にて、制御PC6bは、一のピクセルにおける周波数と位相との関係を取得する。図15は、一のピクセルにおける周波数f(N=1〜N)と位相Φi,jとの関係を示す図である。
ステップS44にて、制御PC6bは、全てのピクセルに対して周波数と位相との関係を算出したか否かを判定する。全てのピクセルに対して周波数と位相との関係を算出したと制御PC6bが判定した場合、ステップS45が実行される。図16は、全てのピクセルにおける周波数fごとの位相Φi,jのデータを模式的に示す図である。全てのピクセルに対して周波数と位相との関係を算出していないと制御PC6bが判定した場合、他のピクセルに対して、ステップS41以降が再び実行される。
ステップS45にて、制御PC6bは、ピクセルごとに位相の合計値を算出する。
ステップS46にて、制御PC6bは、各合計値と所定の閾値とに基づき、位相の合計値を2値化する。
ステップS47にて、制御PC6bは、2値化された位相画像を出力する。図17は、図12に示される赤外線画像の一部の領域Aにおける位相画像を示す図である。位相画像におけるボイド10は、赤外線画像におけるボイド10よりも鮮明に示されている。
ステップS5において、制御PC6bは、ステップS4にて算出された面内の位相分布を比較して面内の位相差を、または、面内の振幅分布を比較して面内の振幅差を算出する。それら面内の位相差と振幅差とに基づいて、ボイドの位置およびサイズが判定される。実施の形態1においては、ステップS47にて出力された位相画像に基づき、制御PC6bは、ボイドを検出する。この際、制御PC6bは、ボイドの検出およびサイズの判定に適切な解析周波数を選択する。
より精度よくボイドを検出するためには、検出されるべきボイドサイズの下限値に対して少なくとも5分の1、理想的には10分の1の大きさを有するピクセルにより赤外線画像を取得すると良い。それにより、ボイドサイズに対して少なくとも5倍、理想的には10倍の解像度を有する赤外線画像を取得できる。例えば、検出されるべきボイドのサイズがφ0.8mmである場合、1つのピクセルが少なくとも0.16mm以下、理想的には0.08mm以下のサイズを有する赤外線カメラ2によって赤外線画像が取得されることが好ましい。
ボイドサイズが小さい場合、1回のレーザ照射によって算出される位相画像におけるそのボイド部と非ボイド部の位相差が明確でない。そのため、ボイドの判別が難しい場合がある。ボイド部と非ボイド部のS/N比を向上させるため、制御PC6bは、上記のステップを複数回繰り返すことによって得られる積算された位相画像によりボイドを判定してもよい。このような処理により、制御PC6bは、ノイズが少なく、より明瞭な画像を取得できる。そのため、制御PC6bは、ボイドを正確に判別可能となる。
以上の欠陥検査方法は、フーリエ変換により、各面内位置における温度変化の時間的な波形のずれ、すなわち位相を比較する。そのため、斜め方向からレーザが照射されることによって生じ得るレーザ照射強度の面内不均一性が、ボイドの検出およびボイドのサイズ判定のステップに影響を与えることがほぼない。
図4に示すように、半導体チップ16の表面16aにおけるレーザの照射領域1cは、円形形状である。そのため、半導体チップ16の全面にレーザが照射される場合、レーザの一部は半導体チップ16からはみ出し、基板15の温度が上昇する。しかし、本実施の形態における欠陥検査装置は、冷却部3aにより予め基板15の温度が低下した状態にてレーザを照射するため、基板15の最大温度は、冷却部3aがない場合と比較して低下する。基板15が冷却された状態においては、ボイドの検出分解能向上のために高出力のレーザを半導体チップ16に照射しても、基板15の温度ははんだが再溶融する温度には至らない。欠陥検査装置は、はんだ接合部にダメージを与えることなく、ボイドの検出分解能を高めることを可能にする。また、基板15が冷却された状態にてレーザが照射されるため、熱は面内方向よりも冷却部に伝達して放熱される。そのため、半導体チップ16またははんだの冷却勾配は大きくなる。
複数の試料17が連続的に検査される場合においても、冷却部3aにより余熱等がステージ3の設置面3cに伝導して蓄積されることがなく、ステージ3の設置面3cの温度は、検査後速やかに一定値に戻る。よって、検査工程において、ステージ3の冷却時間を設ける必要が無く、スループットが短縮化され、生産性が向上する。
以上をまとめると、本実施の形態1における欠陥検査装置は、接合材であるはんだにより接合された第1部材である基板15と第2部材である半導体チップ16とを含む試料17を載置するステージ3と、基板15がステージ3に載置される試料17に含まれる半導体チップ16の表面16aに、レーザを照射して試料17を加熱するレーザ光源1と、レーザにより加熱される半導体チップ16の表面16aから輻射される赤外線を検出する赤外線カメラ2とを備える。ステージ3は、試料17に含まれる基板15を冷却する冷却部3aを含む。
以上のような構成により、欠陥検査装置は基板15および半導体チップ16を予め冷却した状態で検査することを可能にする。欠陥検査装置の冷却部3aは、レーザ照射後から半導体チップ16を急冷し温度勾配を従来よりも大きくし、かつ、レーザの出力を上げて欠陥検査を行うことを可能にする。その結果、ボイド等の欠陥の位置およびサイズの検出精度が向上する。つまり、欠陥検査装置は、被検査物である試料17をレーザ照射により加熱して接合部を検査する際、検査領域外の温度上昇を抑制し、接合部の欠陥の検出分解能を向上させる。また、試料17の検査終了後、ステージ3の冷却を待つことなく、他の試料の検査を開始できるため、欠陥検査工程のスループットが向上する。
また、欠陥検査装置が含むステージ3は、試料17の基板15をステージ3の設置面3cに当接して載置する。レーザ光源1は、設置面3cに当接して載置される試料17の半導体チップ16の表面16aに、レーザを照射する。
このような構成により、欠陥検査装置は、半導体チップ16の温度勾配を大きくすることができ、欠陥の検査分解能を高めることができる。
また、欠陥検査装置が含むステージ3は、試料17の基板15をステージ3の設置面3cに設けられる熱伝導部材18上に載置しても良い。レーザ光源1は、熱伝導部材18を介してステージ3に載置される試料17の半導体チップ16の表面16aに、レーザを照射する。
このような構成により、欠陥検査装置は、検査対象の試料17が反りを有する場合でも、レーザ照射によって発生した熱を効率的に冷却部3aに伝達させることができる。それにより、半導体チップ16の温度勾配が大きくなる。欠陥検査装置は欠陥の検査分解能を高めることができる。
また、欠陥検査装置は、赤外線カメラ2により検出される赤外線の強度に基づいて、基板15と半導体チップ16との接合状態を解析する制御部6をさらに備える。
このような構成により、欠陥検査装置は、赤外線カメラ2によって取得された赤外線画像から欠陥の位置とサイズを算出し判定することを可能にする。
また、欠陥検査装置は、試料17の半導体チップ16の表面16aにて反射するレーザが伝搬する反射光路1b上に設けられ、半導体チップ16の表面16aにて反射するレーザを吸収するビームダンパー11をさらに備える。
このような構成により、筐体5内のレーザの反射が低減される。ビームダンパー11は、レーザが赤外線カメラ2または各装置の配線に損傷を与えることを防ぐ。また、ビームダンパー11により、半導体チップ16には反射光が照射されないため、欠陥の検査精度が向上する。
また、欠陥検査装置が含むビームダンパー11の受光面は、受光面におけるレーザの照射面積よりも大きい。
このような構成により、半導体チップ16の傾きまたは基板15の傾き等により、レーザの反射光路1bの位置がずれたとしても、ビームダンパー11は反射光を吸収し迷光を低減する。欠陥検査装置の検査精度が向上する。
また、欠陥検査装置が含むレーザ光源1が出射するレーザのステージ3上における照射領域は、半導体チップ16よりも大きい。
このような構成により、レーザ光源1は、レーザをスキャンすることなく半導体チップ16を加熱することができる。
また、欠陥検査装置が含むレーザ光源1は、レーザが半導体チップ16の表面16aに傾いて入射するよう、ステージ3の設置面3cの垂線に対し傾いて設けられる。
このような構成により、欠陥検査装置は、半導体チップ16の表面16aにて反射する反射光がレーザ光源1に戻ってレーザ光源1にダメージを与えることを防ぐ。
また、欠陥検査装置が含むレーザ光源1の出力は、500W以上が望ましい。
このような構成により、欠陥検査装置の欠陥検出の分解能が向上する。
試料17の第1部材は板状の部材である基板15であり、第2部材は第1部材よりも厚さが薄い半導体チップ16である。
レーザが照射されることにより発熱する半導体チップ16の表面16aと、接合部の欠陥までの距離を短くすることができる。表面16aにて発生する熱が面内方向に伝導する影響を受けにくく、欠陥の検出分解能が向上する。
<実施の形態1の変形例1>
実施の形態1において示された構成は、半導体チップ16の表面16aにおいて大半の面積を占める金属層16cの下方にボイドが存在する場合を一例として説明された。しかし、ボイドはガードリング16eまたはゲートライン16fの下方に存在する可能性も考えられる。
ガードリング16eおよびゲートライン16fに対応する領域に形成された絶縁層16dが有する赤外線放射率は、金属層16cが有する赤外線放射率とは異なる。よって、両領域における実際の温度が同じ場合であっても、赤外線画像において絶縁層16dに示される温度は、金属層16cに示される温度とは異なる。そのため、絶縁層16dの下方に存在するボイドが正確に検出されない可能性がある。
実施の形態1の変形例1における制御PC6bは、半導体チップ16の表面16aの赤外線画像を、絶縁層16dの領域と金属層16cの領域とに分割し、別々に画像処理してボイドを検出する。つまり、制御PC6bは、絶縁層16dに対応する領域の位相画像と、金属層16cに対応する領域の位相画像とを別々に算出する。その際、例えば、絶縁層16dの位相画像を算出する際の閾値は、金属層16cの位相画像を算出する際の閾値とは異なる値に設定されている。
上記の制御PC6bの機能は、プログラムに記述され、実施の形態1に記載の処理回路によって実行される。プログラムには、欠陥検査装置が、赤外線放射率に基づいて赤外線画像を複数の領域に分割し、各領域においてステップS4に示される赤外線画像の解析方法を実行する機能が記述されている。その際、分割される領域ごとに2値化された位相画像を得るための閾値が適切に設定されている。
このような構成により、欠陥検査装置は、検出されるべきボイドサイズが、ガードリング16eまたはゲートライン16fの幅よりも小さい場合であっても、正確にボイドを検出できる。例えば、ガードリング16eの幅が1mmであり、検出されるべきボイドサイズがφ0.5mmであっても、欠陥検査装置は、正確にボイドを検出できる。欠陥検査装置は、検査対象である試料17の半導体チップ16の表面16aに、互いに異なる赤外線放射率を有する複数の部材が存在する場合であっても、ボイドを正確に検出することができる。
なお、検出されるべきボイドサイズがガードリング16eまたはゲートライン16fの幅よりも大きい場合、制御PC6bは、画像処理または数値的な処理によって、ガードリング16eまたはゲートライン16fに対応する領域において示される温度を無視して検査を行ってもよい。
<実施の形態1の変形例2>
実施の形態1の変形例2における欠陥検査装置は、半導体チップ16の表面16aに空気を吹き付けるブロー装置(図示せず)をさらに有する。ブロー装置は、Nまたは還元性を有するガスを噴出する。還元性を有するガスは、例えばHなどである。
欠陥検査装置がブロー装置を有することにより、実施の形態1とは異なる冷却方法にて冷却することができる。つまり、ブロー装置は、半導体チップ16の表面16aに空気を吹き付けることにより冷却する。また、このようなブロー装置は、試料17を冷却すると同時に、半導体チップ16の表面16aに付着する異物などを除去することができる。そのため、表面16aの異物を除去するためのエアブロー工程を削減することができる。また、欠陥検査装置の制御PC6bが異物をボイドと誤判定することもなく、ボイドをより正確に検出することができるようになる。
また、欠陥検査装置は、Nや還元性を有するガスを表面16aに吹き付けることにより、レーザ照射による半導体チップ16または基板15の酸化を抑制することもできる。
<実施の形態2>
実施の形態2における欠陥検査装置を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成および動作については説明を省略する。図18は実施の形態2における欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。実施の形態2における欠陥検査装置には、開口部21を含むマスク20が設けられる。
マスク20は、ステージ3の上方に設けられる。ステージ3に設置される試料17は、マスク20とステージ3との間に位置する。マスク20は基板15の上方の中空に位置しても良いし、マスク20の厚さが半導体チップ16の厚さよりも厚い場合は、基板15と接触していても良い。図19は、試料17およびマスク20を示す平面図である。マスク20の面積は、レーザの照射領域1cよりも大きい。マスク20は、図示は省略するが、マスク内部に冷却機構を有し、冷却機構は冷媒配管12を介してチラー9に接続されている。マスク20は、冷却機構の冷媒によって冷却される。冷媒は、例えば、水または油である。マスク20の材質は反射率の高いアルミ、銅、金、銀またはこれらを含む合金である。または、マスク20の材料は、レーザの波長に対して、試料17が有する吸収係数よりも高い吸収係数を有する材料を含むことが好ましい。マスク20の冷却機構の冷却能力が高い場合には、レーザを吸収しやすいように、マスク20の表面に黒化処理が施されてもよい。
開口部21は、図18に示すように、マスク20を貫通する。開口部21は、図19に示すように、半導体チップ16の外形に等しい形状を有する。開口部21からは、半導体チップ16の表面16aが露出し、それ以外すなわち基板15はマスク20に覆われる。
レーザ照射時に基板15はマスク20により覆われているため、半導体チップ16からはみ出して照射されるレーザはマスク20にて反射する。このため、基板15は加熱されることなく、半導体チップ16のみが効率的に加熱される。また、基板15の加熱を防ぐことにより、基板15から半導体チップ16への熱伝導が抑制される。レーザ照射により半導体チップ16の表面16aにて生じる熱は、基板15を介して冷却部3aに伝導しやすくなる。よって、マスク20を有する欠陥検査装置は、半導体チップ16の温度勾配を大きくし、欠陥の検査分解能を高める。
図示は省略するが、半導体チップ16の周囲には、はんだフィレットが形成されている。マスク20はそのはんだフィレットにレーザが照射されることを防ぐ。マスク20の開口部21により調整されたレーザの照射領域は、半導体チップ16の表面16a面内のみを加熱し、はんだフィレットの加熱によるレーザの乱反射を防ぐ。
さらに、半導体チップ16の外周に、外部と絶縁するためのガードリング16eが幅0.1mm程度で形成されている。マスク20の開口部21により調整されたレーザの照射領域はガードリング16eの内側に配置される。試料17の設置位置がずれたとしても、半導体チップ16の面内にレーザが照射される。
さらに、黒化処理されたマスク20は、黒化処理しないマスクと比較して、レーザを吸収しやすくなる。そのため、マスク20にて反射し、筐体5内を乱反射して伝搬するレーザ強度が減少し、半導体チップ16に照射されるノイズが減少する。その結果、赤外線カメラ2で捉える温度のばらつきを抑えて検査精度を高めることができる。マスク20の表面処理は黒以外でもレーザを吸収しやすい色や材質であればよい。
以上をまとめると、本実施の形態2における欠陥検査装置は、ステージ3の上方に設けられ、上方から照射されるレーザの照射領域よりも面積が大きいマスク20をさらに備える。マスク20は、マスク20を貫通し、かつ、ステージ3に載置されマスク20とステージ3との間に位置する試料17に含まれる半導体チップ16の表面16aが露出する開口部21を含む。
このような構成により、基板15が加熱されないため、基板15から半導体チップ16への熱伝導が抑制される。半導体チップ16の表面16aにて生じる熱が、基板15を介して冷却部3aに伝導しやすくなる。つまり、マスク20は試料17の温度勾配を大きくし、欠陥検査装置の検査分解能を高める。
また、欠陥検査装置は、マスク20を冷却する冷却機構をさらに備える。
このような構成により、マスク20に吸収されるレーザによって生ずる熱が、半導体チップ16の表面16aから輻射される赤外線のノイズとなることを防ぐ。欠陥検査装置の検出分解能が向上する。
また、欠陥検査装置が含むマスク20の材料は、レーザの波長に対して、試料17が有する吸収係数よりも高い吸収係数を有する材料を含む。
このような構成により、筐体5内で反射するレーザ強度が減少し、半導体チップ16に照射されるノイズが減少する。その結果、赤外線カメラ2で捉える温度のばらつきが抑えられ、欠陥検査装置の検査精度が向上する。
<実施の形態3>
実施の形態3における欠陥検査装置を説明する。実施の形態3における欠陥検査装置は、実施の形態2の欠陥検査装置と、マスクの開口部の形状が異なるのみである。
図20は本実施の形態3における欠陥検査装置が備えるマスク20aの断面図である。マスク20aは、開口部21aの縁に傾斜面22を有する。傾斜面22は、開口部21aの中心からマスク20aの外側に向かって上方に傾斜している。その傾斜面22は、半導体チップ16の表面16aに入射するレーザの入射角よりも大きい角度で傾斜している。
実施の形態2に記載した欠陥検査装置においては、半導体チップ16の表面16aに入射するレーザの入射角が大きくなるにつれて、または、マスク20aの厚さが厚くなるにつれて、開口部21aの縁によりレーザの照射が妨げられる可能性がある。一方で、本実施の形態における欠陥検査装置が含むマスク20aは、開口部21aの縁にレーザの入射角以上の角度で傾斜する傾斜面22を有する。
このような構成により、開口部21aの直下に位置する半導体チップ16の表面16aの全面にレーザを照射することが可能となる。その結果、ボイドの検査精度が向上する。また、傾斜面22は、開口部21aの縁の全周に設けられることが望ましい。開口部21aの縁に傾斜面22が設けられない場合、その縁で反射するレーザは予期せぬ方向に散乱または反射し、その後、半導体チップ16に再入射するなど、ノイズの原因になる。傾斜面22が開口部21aの縁の全周に設けられた欠陥検査装置は、そのようなノイズを低減する。
<実施の形態4>
実施の形態4における欠陥検査装置を説明する。
電力用半導体装置の半導体チップ16のサイズは半導体チップ16に流れる電流容量に依存する。大電流用の半導体チップ16は、一辺が10〜15mm以上のサイズを有する。そのような大きなサイズの半導体チップ16の検査の際には、レーザの照射面積を増やす必要がある。しかし、その場合、半導体チップ16の表面16aにて反射するレーザは照射面積以上に広がって伝搬する。例えば、ビームダンパー11の受光面において、反射光はその受光面のサイズよりも大きく広がる可能性がある。本実施の形態4における欠陥検査装置は、そのような懸念を解決する。
図21は、実施の形態4における欠陥検査装置の構成を模式的に示す図である。実施の形態4における欠陥検査装置は、集光光学素子である集光レンズ30をさらに備える。それ以外の構成は、実施の形態1の構成と同様である。
集光レンズ30は、試料17とビームダンパー11との間の反射光路1b上に設けられる。集光レンズ30の大きさは、ビームダンパー11の受光面よりも大きいことが望ましい。
集光レンズ30は、半導体チップ16の表面16aにて反射した反射光を集光してビームダンパー11に照射する。つまり、ビームダンパー11の受光面におけるレーザの照射面積は集光レンズ30によって縮小される。
大電流用の半導体チップ16のように大きなサイズを有する表面16aにて反射して拡大される反射光は、集光レンズ30によりビームダンパー11に収められる。または、半導体チップ16もしくは基板15の設置傾き等により、設計位置からずれた反射光路1bを伝搬する反射光も、集光レンズ30によってビームダンパー11に収められる。このように、集光レンズ30によって反射光の漏れを防ぐことができる。
<実施の形態5>
実施の形態5における欠陥検査装置および欠陥検査方法を説明する。なお、各実施の形態と同様の構成および動作については説明を省略する。
図22は、実施の形態5における欠陥検査装置が検査する試料17の構成を示す図である。
試料17は、半導体モジュールである。半導体モジュールは、試料17の第1部材として、ヒートシンク50およびセラミック基板53を有する。ヒートシンク50は、ベース部51およびベース部51の一方面に取り付けられたフィン部52を有する。セラミック基板53は、平板状のセラミック基材54とそのセラミック基材54のそれぞれの面に設けられた導体層55と導体層56とを有する。セラミック基板53は、ベース部51の他方面に取り付けられている。セラミック基板53は、一方の導体層55がベース部51に対面するよう取り付けられている。ヒートシンク50とは反対側に位置する導体層56には、はんだ57を介して半導体チップ16が接合されている。その半導体チップ16が、試料17の第2部材である。図22は製造途中の半導体モジュールを示しており、半導体モジュールの製品完成時には、端子部73は、半導体チップ16に接続される。そして、ベース部51とケース側部75とを有するケース部70に収容された半導体チップ16等は封止材(図示せず)によって封止される。フィン部52が取り付けられたベース部51と回路パターンとが一体化されることで、半導体チップ16の冷却効果が向上する。
このような構成を有する半導体モジュールにおけるボイドの検査方法として、X線画像による検査方法が知られている。しかし、X線画像による検査方法では、フィン部52に対応する位置つまり凸部におけるX線画像とそれ以外の位置つまり凹部におけるX線画像とに濃淡が発生し、ボイドの検出ができない。X線画像によるボイド検査は、試料17を構成する材料の厚さが均一であることが前提として求められる検査方法であった。材料の厚さが異なる部分が存在する場合、その部分に応じてX線の透過率が異なるため、得られるX線画像に濃淡が発生する。X線画像の濃淡の変化がボイドに起因するものか否かの判別が難しい。
実施の形態5における欠陥検査装置は、半導体チップ16の表面16aにレーザを照射して加熱し、その表面16aから放射される赤外線を検出する。欠陥検査装置は、ステージ3の設置面3cと対面する試料17の構造によらず、正確にボイドを検出することができる。
また、上記のように試料17の第1部材がヒートシンクを含む場合、フィン部52とステージ3の設置面3cとの接触面積は、実施の形態1の構成における基板15と設置面3cとの接触面積と比較して小さい。そのため、冷却ファンによる冷却が効果的である。または、フィン部52の凸部分に対応する冷却部3aに凹部を設けることで接触面積を多くすることができる。つまり、冷却部3aが、設置面3cにおいて、フィン部52と嵌合する凹部を有することが好ましい。これにより、冷却部3aとフィン部52との接触面積が増加し、冷却効率が向上する。
このような構成を有する欠陥検査装置は、ボイド部と非ボイド部との温度差をより顕著にし、ボイドの検出精度を上げることができる。
<実施の形態6>
実施の形態6における欠陥検査装置および欠陥検査方法を説明する。なお、各実施の形態と同様の構成および動作については説明を省略する。
図23は、実施の形態6における欠陥検査装置が検査する半導体装置の構成を示す図である。
半導体装置は、容器形状を有するケース部70を有する。ここでは、ケース部70は、底板であるベース部51と側板であるケース側部75とを有する。ケース部70は、容器形状の内部に半導体チップ16と硬化前の封止材71とを保持する。半導体チップ16は、例えば、セラミック基板53上にはんだ57によってダイボンドされている。また、半導体チップ16と端子部73とはワイヤ72等で接続され、回路が形成されている。封止材71は、ケース部70に収容された半導体チップ16および回路等の全体を封止する。封止材71は、例えば、エポキシ樹脂である。半導体装置は、例えば、電力用半導体装置である。
封止材71によって半導体チップ16等を封止する際、ワイヤ72の下部や、各構成部品の微小な隙間などにボイドが発生することがある。封止材71の硬化後の検査によって、ボイドが発見されたとしても、そのボイドを取り除くことはできない。封止材71の硬化前にボイドを発見し除去することが好ましい。
実施の形態6における欠陥検査装置は、封止材71が硬化される前、例えば、封止材71をケース内に注入した直後に検査を行い、ボイドを発見することができる。
半導体装置のベース部51は、ステージ3の設置面3cに対面して載置される。レーザ光源1は、ケース部70内に保持された硬化前の封止材71の表面に、レーザを照射して半導体装置を加熱する。赤外線カメラ2は、レーザにより加熱される封止材71の表面から輻射される赤外線を検出する。その際、ステージ3の冷却部3aは、半導体装置に含まれるケース部70のベース部51を冷却する。その他の欠陥検査装置および欠陥検査方法の構成は、他の実施の形態と同様である。
欠陥検査装置が、封止材71の硬化前にボイドの有無を判別することにより、次の効果を奏する。封止材71の硬化前の検査であるため、ボイドが発見された場合、ボイドを除去することが可能である。例えば、注射器等によってボイドを吸引することによりボイドを除去することが可能である。また、封止材71の硬化前に、ケース部70に振動を加えることで、強制的にボイドを除去することもできる。または、真空脱泡によっても、ボイドを除去することもできる。
封止材71であるエポキシ樹脂は、温度もしくは配合比の微小な変化等によって粘度が変わる材料である。欠陥検査装置が、エポキシ樹脂の硬化前にボイドの有無を判別することで、その後に封止工程に投入される製品に対し、製造条件をフィードバックして調整することも可能になる。製品の直行率が向上する。
<実施の形態7>
実施の形態7における欠陥検査装置および欠陥検査方法を説明する。なお、各実施の形態と同様の構成および動作については説明を省略する。
図24は、実施の形態7における欠陥検査装置が検査する半導体装置の構成を示す図である。
半導体装置は、半導体チップ16と絶縁シート19と封止材58とを有する。絶縁シート19は、ダイパッド部74を介して半導体チップ16を保持する。絶縁シート19は、例えば、樹脂製のシートである。封止材58は、絶縁シート19の端部において絶縁シート19と反応した反応層59が形成されることにより半導体チップ16とダイパッド部74と絶縁シート19とを封止する。封止材58は、モールド樹脂である。
絶縁シート19と封止材58との界面において反応層が形成されない場合、その界面において両者が剥離する。この剥離部分の厚さ(間隙)は微小であるため、X線画像による検査が難しい。SAT(Scanning Acoustic Tomography)による検査は、検査に時間を要し、生産性が悪化する。一方で、実施の形態7における欠陥検査装置は、検査に走査を必要としないため、検査時間が短いという特徴を有する。
レーザ光源1は、ステージ3に載置される半導体装置に含まれる封止材58の表面に、レーザを照射して半導体装置を加熱する。赤外線カメラ2は、レーザにより加熱される封止材58の表面から輻射される赤外線を検出する。その際、ステージ3の冷却部3aは、半導体装置を冷却する。その他の欠陥検査装置および欠陥検査方法の構成は、各実施の形態と同様である。
反応層59にて発生する剥離は、間隙が微小であるが、その剥離面積は大きいという特徴を有する。欠陥検査装置は、カーボンコンポジットヒータ等の輻射加熱装置を有してもよい。輻射加熱装置は、レーザによる加熱と比較して、広い面積に対してより均一に加熱することに優れている。そのような欠陥検査装置は、広い面積の剥離の検出に対して有効である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 レーザ光源、1a 入射光路、1b 反射光路、1c 照射領域、2 赤外線カメラ、3 ステージ、3a 冷却部、3c 設置面、4 CCDカメラ、6 制御部、6a
制御装置、6b 制御PC、9 チラー、11 ビームダンパー、15 基板、16 半導体チップ、16a 表面、16b 裏面、17 試料、18 熱伝導部材、20 マスク、21 開口部、22 傾斜面、30 集光レンズ。

Claims (12)

  1. 第1部材と、前記第1部材上に接合材により接合された第2部材とを含む試料(17)を載置するステージ(3)と、
    前記ステージ(3)に設けられ、前記第1部材が前記ステージ(3)と対面するように載置された前記試料(17)を前記第1部材側から冷却する冷却部(3a)と、
    前記試料(17)の前記第2部材の表面に、レーザを照射して前記試料(17)を加熱するレーザ光源(1)と、
    前記レーザにより加熱される前記第2部材の前記表面から輻射される赤外線を検出して赤外線画像を撮影する赤外線カメラ(2)と、
    前記赤外線画像に基づいて、前記第1部材と前記第2部材との接合状態を解析する制御部(6)と、
    前記ステージ(3)の上方に設けられ、前記上方から照射される前記レーザの照射領域(1c)よりも面積が大きいマスク(20)と、
    前記マスク(20)を冷却する冷却機構と、を備え、
    前記制御部(6)は、前記試料(17)における赤外線放射率の異なる複数の領域から輻射される前記赤外線による前記赤外線画像につき、前記複数の領域を、別々に画像処理して前記接合状態を解析し、
    前記マスク(20)は、前記マスク(20)を貫通し、前記マスク(20)の下方に位置して前記ステージ(3)に載置される前記試料(17)の前記第2部材の前記表面が露出する開口部(21)を含み、
    前記マスク(20a)は、前記開口部(21a)の縁に傾斜面(22)を有し、
    前記傾斜面(22)は、前記第2部材の前記表面に入射する前記レーザの入射角よりも大きい角度で、前記開口部(21a)の中心から前記マスク(20a)の外側に向かって上方に傾斜している、欠陥検査装置。
  2. 前記試料(17)の前記第2部材は、半導体チップ(16)を含み、
    前記複数の領域は、前記半導体チップ(16)に含まれるガードリング(16e)またはゲートライン(16f)に対応する領域と、前記半導体チップ(16)の前記表面における金属層(16c)の領域と、を含む、請求項1に記載の欠陥検査装置。
  3. 前記制御部(6)は、
    前記赤外線カメラ(2)によって取得される前記試料(17)の複数の赤外線画像の各々におけるピクセルごとの温度データの時間変化に基づいて、前記第1部材と前記第2部材との前記接合状態を解析する、請求項1または請求項2に記載の欠陥検査装置。
  4. 前記制御部(6)は、
    前記ピクセルごとの前記温度データの前記時間変化をフーリエ変換して得られる前記ピクセルごとの位相データに基づいて、前記接合状態を解析する、請求項3に記載の欠陥検査装置。
  5. 前記制御部(6)は、
    前記赤外線カメラ(2)により検出される前記赤外線の強度に基づいて、前記第1部材と前記第2部材との前記接合状態を解析する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の欠陥検査装置。
  6. 前記マスク(20)の材料は、前記レーザの波長に対して、前記試料(17)が有する吸収係数よりも高い吸収係数を有する材料を含む請求項1から請求項のいずれか一項に記載の欠陥検査装置。
  7. 前記第1部材は銅を含む部材であり、
    前記第2部材は前記第1部材よりも厚さが薄い半導体チップ(16)である請求項1から請求項のいずれか一項に記載の欠陥検査装置。
  8. 前記接合材は、はんだを含み、
    前記第1部材は、絶縁基板を含み、
    前記第2部材は、半導体チップ(16)を含む請求項1から請求項のいずれか一項に記載の欠陥検査装置。
  9. 前記冷却部(3a)は、前記第1部材が前記ステージ(3)に載置されるに際し、前記第1部材が有する面であって前記ステージ(3)に当接する面である被設置面の形状に応じた凹部(3d)または凸部を有する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の欠陥検査装置。
  10. 内部に半導体チップ(16)を収容し、前記半導体チップ(16)と前記半導体チップ(16)を封止するための封止材であって硬化前の封止材(71)とを保持するケース部(70)を含む半導体装置を載置するステージ(3)と、
    前記ステージ(3)に設けられ、前記ケース部(70)の底板であるベース部(51)が前記ステージ(3)と対面するように載置された前記半導体装置を前記ベース部(51)側から冷却する冷却部(3a)と、
    前記半導体装置の硬化前の前記封止材(71)の表面に、レーザを照射して前記半導体装置を加熱するレーザ光源(1)と、
    前記レーザにより加熱される硬化前の前記封止材(71)の前記表面から輻射される赤外線を検出して赤外線画像を撮影する赤外線カメラ(2)と、
    前記赤外線画像に基づいて、硬化前の前記封止材(71)の欠陥状態を解析する制御部(6)と、
    前記ステージ(3)の上方に設けられ、前記上方から照射される前記レーザの照射領域(1c)よりも面積が大きいマスク(20)と、
    前記マスク(20)を冷却する冷却機構と、を備え、
    前記制御部(6)は、前記半導体装置における赤外線放射率の異なる複数の領域から輻射される前記赤外線による前記赤外線画像につき、前記複数の領域を、別々に画像処理して前記欠陥状態を解析し、
    前記マスク(20)は、前記マスク(20)を貫通し、前記マスク(20)の下方に位置して前記ステージ(3)に載置される前記半導体装置の前記封止材(71)の前記表面が露出する開口部(21)を含み、
    前記マスク(20a)は、前記開口部(21a)の縁に傾斜面(22)を有し、
    前記傾斜面(22)は、前記封止材(71)の前記表面に入射する前記レーザの入射角よりも大きい角度で、前記開口部(21a)の中心から前記マスク(20a)の外側に向かって上方に傾斜している、欠陥検査装置。
  11. 半導体チップ(16)と、前記半導体チップ(16)を保持する絶縁シート(19)と、前記絶縁シート(19)の端部において前記絶縁シート(19)と反応することにより前記半導体チップ(16)と前記絶縁シート(19)とを封止する封止材(58)と、を含む半導体装置を載置するステージ(3)と、
    前記ステージ(3)に設けられ、前記半導体装置の前記絶縁シート(19)側が前記ステージ(3)と対面するように載置された前記半導体装置を前記絶縁シート(19)側から冷却する冷却部(3a)と、
    前記絶縁シート(19)とは反対側に位置する前記封止材(58)の表面に、レーザを照射して前記半導体装置を加熱するレーザ光源(1)と、
    前記レーザにより加熱される前記封止材(58)の前記表面から輻射される赤外線を検出して赤外線画像を撮影する赤外線カメラ(2)と、
    前記赤外線画像に基づいて、前記絶縁シート(19)と前記封止材(58)との剥離状態を解析する制御部(6)と、
    前記ステージ(3)の上方に設けられ、前記上方から照射される前記レーザの照射領域(1c)よりも面積が大きいマスク(20)と、
    前記マスク(20)を冷却する冷却機構と、を備え、
    前記制御部(6)は、前記半導体装置における赤外線放射率の異なる複数の領域から輻射される前記赤外線による前記赤外線画像につき、前記複数の領域を、別々に画像処理して前記剥離状態を解析し、
    前記マスク(20)は、前記マスク(20)を貫通し、前記マスク(20)の下方に位置して前記ステージ(3)に載置される前記半導体装置の前記封止材(58)の前記表面が露出する開口部(21)を含み、
    前記マスク(20a)は、前記開口部(21a)の縁に傾斜面(22)を有し、
    前記傾斜面(22)は、前記封止材(58)の前記表面に入射する前記レーザの入射角よりも大きい角度で、前記開口部(21a)の中心から前記マスク(20a)の外側に向かって上方に傾斜している、欠陥検査装置。
  12. 第1部材と、前記第1部材上に接合材により接合された第2部材とを含む試料(17)を、前記第1部材がステージ(3)と対面するように、前記ステージ(3)に載置する工程と、
    前記試料(17)を、前記第1部材側から冷却する工程と、
    前記試料(17)の前記第2部材の表面に、レーザを照射して前記試料(17)を加熱する工程と、
    前記レーザにより加熱される前記第2部材の前記表面から輻射される赤外線を検出して赤外線画像を撮影する工程と、
    前記赤外線画像に基づいて、前記第1部材と前記第2部材との接合状態を解析する工程と、を備え、
    前記接合状態を解析する工程は、前記試料(17)における赤外線放射率の異なる複数の領域から輻射される前記赤外線による前記赤外線画像につき、前記複数の領域を、別々に画像処理して前記接合状態を解析することを含み、
    前記レーザは、前記ステージ(3)の上方に設けられるマスク(20)であって前記上方から照射される前記レーザの照射領域(1c)よりも面積が大きい前記マスク(20)を貫通する開口部(21)を介して前記第2部材の前記表面を照射し、
    前記マスク(20)は、冷却機構によって冷却されており、
    前記第2部材の前記表面は、前記マスク(20)の下方に位置し、かつ、前記開口部(21)から露出しており、
    前記マスク(20a)は、前記開口部(21a)の縁に傾斜面(22)を有し、
    前記傾斜面(22)は、前記第2部材の前記表面に入射する前記レーザの入射角よりも大きい角度で、前記開口部(21a)の中心から前記マスク(20a)の外側に向かって上方に傾斜しており、
    前記第2部材は、半導体チップ(16)を含み、
    前記第1部材は、銅製の基板または絶縁基板を含む、半導体装置の製造方法
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