(実施形態1)
以下、実施形態1に係る照明器具について、図1〜4を参照して説明する。以下、特に断りのない限り、図1において第一本体40と第二本体50とが並んでいる方向を照明器具1の上下方向とし、第一本体40側を上とし、第二本体50側を下とする。また、カバー7の長手方向を照明器具1の前後方向とする。また、第一本体40と第二本体50とが並んでいる方向及びカバー7の長手方向の両方向に直交する方向を照明器具1の左右方向とする。
本実施形態の照明器具1は、図1に示すように、点灯ブロック2と、センサ収容部3と、ハウジング6と、支持部材8と、レンズユニット9と、遮光部12(光吸収部)とを備えている。照明器具1は、例えば、防犯灯、道路灯又は街路灯として用いられる。
センサ収容部3は、第一収容部品4と、第二収容部品5とを備えている。センサ収容部3は、第一収容部品4と第二収容部品5とを繋げて、箱状に形成されている。
第一収容部品4は、第二収容部品5よりも光反射率が小さい。また、第一収容部品4は、第二収容部品5よりも光吸収率が大きい。第一収容部品4の色は黒色系である。第二収容部品5の色は白色系である。第一収容部品4は、第二収容部品5とは異なる材料で形成されることにより、第二収容部品5よりも光反射率が小さく、第二収容部品5よりも光吸収率が大きい。なお、第一収容部品4に例えば塗装などの表面処理を行うことで、第一収容部品4の光反射率を第二収容部品5の光反射率よりも小さくし、第一収容部品4の光吸収率を第二収容部品5の光吸収率よりも大きくしてもよい。
第一収容部品4は、第一本体40を含む。第二収容部品5は、第二本体50と、突出部31とを含む。
第一本体40は、下面が開口した直方体状に形成されている。第一本体40は、第一本体40の前面401を有する第一基部49(図2参照)を含む。第一基部49は板状である。第一基部49は、U字状の第一窪み部42を有している。すなわち、第一基部49では、下辺402がU字状に窪んでいる。第一窪み部42は、第一基部49のうち左右方向における中心を含む領域に形成されている。また、第一基部49の前面401からは、2つの取付片43が突出している。各取付片43は、貫通孔44を有している。また、第一本体40は、左右の面にそれぞれ2つずつ爪部45を有している。さらに、第一本体40は、左右の面(図1では左側の面についてのみ図示)からそれぞれ引掛片46が突出している。また、第一本体40の上面には、2つの給電線200を通すための図示しない2つの貫通孔が設けられている。2つの給電線200は、商用電源などの図示しない外部電源から電力を供給するための配線である。さらに、第一本体40の内面のうち、上面からは、端子台47が突出している。端子台47は、内部の空間に後述の2つの電源端子24を収容している。端子台47は、内部の空間が第一本体40の上面の2つの貫通孔に繋がっている。
第二本体50は、上面と後面とが開口した直方体状に形成されている。第二本体50は、第二本体50の前面501を有する第二基部59(図2参照)を含む。第二基部59は板状である。第二基部59は、U字状の第二窪み部52を有している。すなわち、第二基部59では、第二窪み部52において上辺502がU字状に窪んでいる。第二窪み部52は、第二基部59のうち左右方向における中心を含む領域に形成されている。また、第二本体50からは、遮光板53が突出している。遮光板53は、半円状に形成されている。遮光板53は、第二本体50の下面503のうち、後端付近から下向きに突出している。さらに、第二本体50の内面には、4つの凹部54(図3参照。図3では2つのみを図示)が形成されている。4つの凹部54は、第二本体50の内面の左右に2つずつ設けられている。
突出部31は、U字状に形成されている。突出部31は、第二基部59(図2参照)の前面501から前向きに突出している。より詳細には、突出部31は、第二基部59に形成されている第二窪み部52に沿って形成されている。図2に示すように、突出部31は、底壁部35と、2つの側壁部36とを含む。底壁部35は、前後と上とが開放した半円筒状に形成されている。2つの側壁部36は矩形板状に形成されており、底壁部35の上端から上向きに突出している。各側壁部36は、前側上端に切欠き37を有している。
図1、2に示すように、第一収容部品4に第二収容部品5が取り付けられて、センサ収容部3が形成されている。すなわち、第一収容部品4の4つの爪部45が、第二収容部品5の4つの凹部54(図3参照)に一対一で対応して嵌め込まれることにより、第一収容部品4に第二収容部品5が保持されている。第一収容部品4は、第二収容部品5に対して上に位置している。また、第一収容部品4の前面401と左右の面とは、第二収容部品5により部分的に覆われている。
センサ収容部3は、収容部本体30(基部)と、突出部31とを含む。収容部本体30は、第一本体40と第二本体50とを備えており、これらが合わさって形成されている。収容部本体30は中空の直方体状である。また、収容部本体30は、基部39を有している。基部39は板状である。基部39は、第一基部49と第二基部59とを備えており、これらが合わさって形成されている。したがって、突出部31は、基部39の前面である対向面301から突出している。基部39は、対向面301に開口部32(窓部)を含む。開口部32は、第一窪み部42と第二窪み部52とのそれぞれの半円状の部分が合わさって形成されている。開口部32は、円状に形成されている。開口部32は、外光を通す。突出部31は、基部39のうち、開口部32の周縁から前向きに突出している。すなわち、突出部31は、基部39の対向面301のうち開口部32の周囲から突出している。また、収容部本体30は後面に、左右方向に長い隙間33(図3参照)を有しており、隙間33から後述の基板21の一部がセンサ収容部3の内部に挿入されている。
図1に示すように、点灯ブロック2は、基板21と、複数(図1では9つ)の発光素子22(光源)と、光センサ23と、2つの電源端子24とを含む。
基板21は、例えば、銅板に樹脂等の電気絶縁性の材料をコーティングした、いわゆる銅基板である。基板21として銅基板を採用することにより、基板21の放熱効率が高められている。基板21は、矩形板状に形成されている。基板21は、前後方向に長手方向を有している。基板21は、下面である第一面211と、第一面211とは反対側の面(上面)である第二面212(図3参照)とを有している。第一面211の領域25には、複数の発光素子22、配線用の導体26及び点灯回路27が設けられている。ただし、図1では導体26及び点灯回路27の形状・構成を省略している。
複数の発光素子22は、基板21の後側に取り付けられている。複数の発光素子22は、互いに間隔を空けて、基板21の長手方向に沿って2列に並んでいる。より詳細には、複数の発光素子22は、千鳥状に並んでいる。複数の発光素子22は、直列、並列、又は直並列に接続している。各発光素子22は、例えば表面実装型の発光ダイオード素子である。
光センサ23は、基板21の前端付近において、第二面212(図3参照)に取り付けられている。光センサ23は、例えばフォトダイオードである。光センサ23のリード端子は、第一面211に引き出されており、導体26を介して点灯回路27に電気的に接続されている。光センサ23は、受光面230を有している。光センサ23は、受光面230から入射した光を検出して、入射光量に応じた大きさの電気信号を検出信号として点灯回路27に送信する。
2つの電源端子24は、基板21の前側において、第二面212(図3参照)に取り付けられている。各電源端子24は速結端子である。2つの電源端子24は、2つの給電線200が一対一で対応して接続される。各電源端子24のリード端子は、第一面211に引き出されており、導体26を介して点灯回路27に電気的に接続されている。各電源端子24で受電した電力は、点灯回路27に供給される。
点灯回路27は、基板21の前側に設けられている。点灯回路27は、例えば、外部電源から2つの電源端子24を介して供給される交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータを備えている。点灯回路27は、各発光素子22へ電力を供給し、各発光素子22を点灯させる。また、点灯回路27は、光センサ23が光を検出することで生じる検出信号の大きさに応じて、各発光素子22への出力電流を制御する。すなわち、光センサ23で検出された光量が消灯閾値よりも大きい場合は、点灯回路27は、各発光素子22への電流供給を停止して各発光素子22を消灯させる。光センサ23で検出された光量が点灯閾値よりも小さい場合は、点灯回路27は、各発光素子22へ電流を供給して各発光素子22を点灯させる。消灯閾値は、点灯閾値よりも大きい値である。
基板21は、4つの溝28を有している。各溝28は、基板21を厚み方向において貫通している。各溝28は、基板21の長手方向(前後方向)に沿った両辺に、半円状に形成されている。各溝28は、基板21の後側に形成されている。
基板21の第二面212の少なくとも一部には、図示しない銅箔が貼り付けられている。銅箔は、基板21の後側に貼り付けられている。銅箔は、導体26、点灯回路27及び複数の発光素子22など、照明器具1の通常の使用状態において通電する部分と電気的に絶縁されている。後述するように、基板21は銅箔を介して支持部材8と熱的に結合しているので、発光素子22が発光すること等により点灯ブロック2で生じる熱が支持部材8へ効率良く伝導する。
図3に示すように、点灯ブロック2のうち、光センサ23と2つの電源端子24と点灯回路27とを含む部分は、収容部本体30に収容されている。光センサ23の受光面230は、センサ収容部3の開口部32に対向している。すなわち、受光面230は、一の方向D1において開口部32側を向いている。
図1に示すように、支持部材8は、主板81と、2つ(図1では1つのみを図示)の側板82とを含む。支持部材8は、例えば鋼板により形成されている。主板81は長尺の帯状に形成されている。主板81は、前側の第一板部811と、後側の第二板部812と、第一板部811と第二板部812との間の曲部813とを有している。主板81は、曲部813において円弧状に曲がっている。2つの側板82は、主板81の2つの長辺に沿って、主板81の一の面から突出している。
図4に示すように、支持部材8は、第二板部812において、支柱800に取り付けられる。支柱800は、例えば道路の脇など地上に設置される鋼管ポール又は電柱である。図1に示すように、第二板部812には、第一ねじ挿通孔814、第二ねじ挿通孔815、ねじ挿通溝816及び端子孔817が設けられている。第一ねじ挿通孔814はだるま孔からなる。第二ねじ挿通孔815は丸孔からなる。ねじ挿通溝816はU字状に形成されている。端子孔817は丸穴であり、電気的に接地される接地端子818が挿入される。
また、第一板部811には、第三ねじ挿通孔819が設けられている。第一板部811の長手方向の両辺からはそれぞれ、突出片83が2つずつ突出している。各突出片83は、取付孔831を有している。さらに、支持部材8の各側板82には、第二板部812の付近に、角孔821が設けられている。
レンズユニット9は、取付板91と、複数(図1では9つ)のレンズ92とを備えている。取付板91は、矩形状に形成されている。複数のレンズ92は、取付板91と一体に形成されている。レンズユニット9は、例えばポリメタクリル酸メチル樹脂などの樹脂材料から成る樹脂成形品である。レンズユニット9は、基板21の第一面211を部分的に覆っている。複数のレンズ92は、複数(9つ)の発光素子22に一対一で対応している。各レンズ92は、対応する発光素子22に対向している。各レンズ92は、対応する発光素子22が発する光を配光する。
取付板91には、4つの溝93が形成されている。各溝93は、取付板91を厚み方向において貫通している。各溝93は、取付板91の長手方向(前後方向)に沿った両辺に、半円状に形成されている。
ハウジング6は、外部筐体61と、カバー7とを含む。
外部筐体61は、例えばASA(acrylate styrene acrylonitrile)樹脂などの樹脂材料により形成されている。外部筐体61は、下面と後面とに開口を有する箱状に形成されている。外部筐体61の長手方向は前後方向に沿っている。外部筐体61は、長尺矩形状の主部611と、周壁部612とを有している。周壁部612は、主部611の後端の一部分を除く主部611の周縁から下向きに突出している。外部筐体61からは、2つの突出片62が突出している。2つの突出片62は、外部筐体61の前端付近の周壁部612から下向きに突出している。2つの突出片62は、左右方向において互いに間隔を空けて並んでいる。2つの突出片62の間に突出部31が挿入されている。周壁部612の内面のうち、左右の面(図1では右側の面のみを図示)からは、引掛片63が突出している。引掛片63は、左右方向から見てL字状に形成されている。また、外部筐体61は、前端に2つの軸64を有している。
カバー7は、有底半円筒状に形成されている。カバー7は、第一端部71と、第二端部72と、側部73とを含む。側部73は半円筒状に形成されている。側部73は軸方向(前後方向)において長尺である。第一端部71及び第二端部72はそれぞれ、前後方向から見て半円状に形成されている。第一端部71及び第二端部72はそれぞれ、左右方向から見て円弧状に形成されている。第一端部71は、側部73の前端を覆っている。第二端部72は、側部73の後端を覆っている。カバー7は、一の面(上面)に開口を有している。カバー7は、例えばアクリル樹脂などの樹脂材料により形成されている。カバー7は、白色に形成されている。カバー7は、透光性を有している。カバー7の下面は、発光素子22から放射される光を外部へ通す光放射面730である。光放射面730は、側部73に含まれている。
第一端部71からは、2つのフック74が突出している。2つのフック74は、外部筐体61の2つの軸64に一対一で対応して引っ掛けられている。これにより、カバー7は、外部筐体61に取りつけられる。また、カバー7は、2つの軸64を支点として、外部筐体61の下面(開口)を覆う閉位置(図4に示す位置)と、外部筐体61の下面(開口)を開放する開位置との間で回転可能である。すなわち、カバー7の2つのフック74と、外部筐体61の2つの軸64とでヒンジを構成している。
また、カバー7には、パッキン14が取り付けられている。パッキン14の一部は、カバー7と支持部材8との間に挟まれている。パッキン14のねじ取付孔141と、カバー7の後端に設けられている図示しないねじ取付孔と、支持部材8の第三ねじ挿通孔819とに順次にねじ142が挿入されることにより、パッキン14がカバー7に固定されている。パッキン14は、カバー7と支持部材8との間から塵埃及び雨水等がカバー7内に侵入することを抑制する。
外部筐体61には、センサ収容部3と、支持部材8と、点灯ブロック2と、レンズユニット9と、カバー7とが取り付けられている。すなわち、まず、外部筐体61から突出している2つの引掛片63に、センサ収容部3の第一収容部品4の2つの引掛片46が引っ掛けられている。さらに、第一収容部品4は、2つの貫通孔44において外部筐体61にねじ止めされている。これにより、外部筐体61の内側に第一収容部品4が取り付けられている。第一収容部品4は、外部筐体61の前側に取り付けられている。
また、支持部材8の前側部分が外部筐体61の内側に挿入されており、支持部材8の下に点灯ブロック2とレンズユニット9とがこの順で重ねられている。支持部材8の4つの取付孔831と、点灯ブロック2の4つの溝28と、レンズユニット9の4つの溝93とが重ねられて、4つのねじ19により、支持部材8と、点灯ブロック2と、レンズユニット9とが外部筐体61にねじ止めされている。点灯ブロック2の基板21は、支持部材8に熱的に結合している。支持部材8は、前側部分が外部筐体61と点灯ブロック2との間に保持されている。支持部材8の残りの部分は外部筐体61の外部に出ている。点灯ブロック2は、外部筐体61の長手方向(前後方向)の略全域に亘って設けられている。レンズユニット9は、外部筐体61の後側に設けられている。さらに、第一収容部品4に第二収容部品5が取り付けられて、センサ収容部3が形成されている。第一収容部品4は、外部筐体61に上側から覆われており、第二収容部品5に下側から覆われている。
さらに、外部筐体61にカバー7が取り付けられている。これにより、ハウジング6は、支持部材8の一部、点灯ブロック2、レンズユニット9及びセンサ収容部3を収容している。
図3に示すように、第一端部71は、採光部710を含む。採光部710は、透光性を有しており、外光を通す。
図3に示すように、基部39の対向面301に設けられた開口部32は、採光部710に対向している。すなわち、図1において一点鎖線で円形に囲んで示す採光部710の全域が、採光部710のうち開口部32に対向している対向領域に相当する。また、採光部710は、一の方向D1におけるカバー7の端部(前端部)に相当する。基部39は、一の方向D1において複数の発光素子22と採光部710との間に位置しており、ハウジング6に収容されている。光センサ23は、一の方向D1において基部39と複数の発光素子22との間に位置している。
突出部31は、基部39の対向面301から採光部710に向かって突出している。ハウジング6の外部から採光部710に到達した光は、採光部710からハウジング6の内部へ透過して、突出部31の内側及び開口部32を通って光センサ23で検出される。
光放射面730は、複数の発光素子22の下方に位置しており、複数の発光素子22と対向している。外部筐体61は、複数の発光素子22の上方に位置しており、複数の発光素子22に対向している。すなわち、光放射面730と外部筐体61とは複数の発光素子22を挟んで並んでいる。
第二収容部品5の半円状の遮光板53は、第二本体50とカバー7の側部73との間の隙間を埋めるように、側部73に沿った形状に形成されている。これにより、遮光板53は、カバー7の内部を前後方向に通過しようとする光を遮る。
図1、3に示すように、カバー7の内面のうち、第一端部71には、遮光部12が設けられている。遮光部12はシート状に形成されている。遮光部12は、第一端部71の形状に合わせて半円状に形成されている。遮光部12は、第一端部71に貼り付けられている。遮光部12は、第一端部71側を向いた面(外面)において第一端部71よりも光反射率が大きい。また、遮光部12は、ハウジング6の内部空間側を向いた面(内面)において第一端部71よりも光反射率が小さく第一端部71よりも光吸収率が大きい。より詳細には、遮光部12の外面は、色が銀色であり、光沢を有している。また、遮光部12の内面の色は黒色系である。これにより、遮光部12は外面において光を反射し、内面において光を吸収する。
遮光部12は、凹部120を有している。凹部120は、半円状の遮光部12の弦に相当する部分に対する窪みとして形成されている。遮光部12は、凹部120を有していることにより、採光部710を避けて設けられている。すなわち、遮光部12は、採光部710を囲むように設けられている。これにより、遮光部12は、採光部710に隣接している。
次に、図1を参照して照明器具1の動作を説明する。
照明器具1の周囲の環境は良好であるとは限らない。例えば、カバー7の外面には雪などが付着することがある。また、照明器具1が光反射率の高い壁などの付近に設置されることもある。
本実施形態の照明器具1において、ハウジング6には、光を吸収する遮光部12が設けられている。したがって、発光素子22から放射されて開口部32に向かう光を遮光部12により吸収することができる。
また、基部39から突出部31が突出しており、発光素子22から放射されて開口部32に向かう光を、突出部31によって遮ることができる。すなわち、発光素子22から放射された光が開口部32に到達して光センサ23の検出結果に影響する可能性を低減することができる。
また、第一収容部品4は、第二収容部品5よりも光反射率が小さい。これにより、第一収容部品4は、発光素子22から放射されて開口部32に向かう光をより効果的に遮ることができる。しかも、第一収容部品4は、外部筐体61と第二収容部品5とに部分的に覆われているので、光反射率を小さくするために第二収容部品5とは色彩又は光沢などの点で外観が異なるように形成されていても目立ちにくい。
なお、センサ収容部3は、発光素子22からの光によって照射されやすい部分の光反射率が小さいことが好ましい。したがって、センサ収容部3において光反射率が小さいことが好ましい部分は、例えば、収容部本体30の外面、突出部31の内面及び外側面34である。これらのうち少なくとも一部分が、センサ収容部3の他の部分よりも光反射率が小さければ、発光素子22から放射されて開口部32に向かう光を効果的に遮ることができる。
次に、照明器具1の施工手順を図1、4を参照して説明する。支持部材8は、取付部材18を用いて支柱800に取り付けられる。取付部材18は鋼板などの金属板により角樋状に形成されている。取付部材18は、矩形平板状の取付部180と、取付部180の長手方向に沿った両辺から取付部180の厚み方向に立ち上がる2つの側部181とを有している。各側部181には、角孔182が設けられている。支持部材8は、第一ねじ挿通孔814、第二ねじ挿通孔815、ねじ挿通溝816において取付部材18に3つのねじ183を用いて固定される。さらに、各側部181の角孔182に通された取付バンド184(例えば金属バンド)を支柱800に巻くことで、支持部材8が取付部材18を介して支柱800に固定される。
また、支持部材8は、各側板82の角孔821に通された取付バンド184を支柱800に巻くことで支柱800に固定されてもよい。
上述の通り、本実施形態に係る照明器具1は、ハウジング6と、光源(発光素子22)と、基部39と、光センサ23と、光吸収部(遮光部12)と、を備える。ハウジング6は、採光部710を一の方向D1の端部に含む。採光部710は、透光性を有し外光を通す。光源は、ハウジング6に収容されている。基部39は、窓部(開口部32)を含む。窓部は、採光部710に対向する。窓部は、外光を通す。基部39は、ハウジング6のうち、一の方向D1において光源とハウジング6の端部との間に収容されている。光センサ23は、一の方向D1において基部39と光源との間に位置している。光センサ23は、受光面230を有する。受光面230は、一の方向D1において窓部側を向く。光センサ23は、光を検出する。光吸収部は、対向領域(採光部710)に隣接してハウジング6に設けられている。対向領域は、採光部710のうち窓部に対向している領域である。光吸収部は、ハウジング6の内部空間側を向いた面において光を吸収する。
上記の通り、ハウジング6は、外光を通す採光部710を含む。基部39は、外光を通す窓部(開口部32)を含む。光センサ23は、一の方向D1において窓部側を向く受光面230を有する。窓部を通って受光面230へ入射する光は、光センサ23により検出される。光吸収部(遮光部12)は、採光部710のうち窓部に対向する対向領域(本実施形態では、採光部710の全域)に隣接してハウジング6に設けられている。これにより、光源(発光素子22)から放射されて窓部に向かう光を、光吸収部のうちハウジング6の内部空間側を向いた面において吸収することができる。すなわち、光源から放射された光が窓部に到達して光センサ23の検出結果に影響する可能性を低減することができる。
また、本実施形態に係る照明器具1は、突出部31を更に備える。突出部31は、基部39のうち窓部(開口部32)の周囲から対向領域(採光部710)に向かって突出している。
上記の通り、照明器具1は、突出部31を更に備える。突出部31は、基部39のうち窓部(開口部32)の周囲から対向領域(採光部710)に向かって突出している。これにより、光源(発光素子22)から放射されて窓部に向かう光を、突出部31によって遮ることができる。すなわち、光源からの光が窓部に到達して光センサ23の検出結果に影響する可能性を更に低減することができる。
なお、センサ収容部3は、互いに光反射率が異なる2つの部分を有していなくてもよい。例えば、第一収容部品4と第二収容部品5との光反射率は同じであってもよい。また、第一収容部品4の光反射率は、第二収容部品5の光反射率よりも大きくてもよい。
あるいは、突出部31と第二基部59との光反射率が互いに異なっていてもよい。特に、突出部31の光反射率が基部39(第一基部49及び第二基部59)の光反射率以下であることが好ましい。
上述の通り、本変形例に係る照明器具1において、突出部31の少なくとも一部の光反射率は、基部39のうち最も光反射率が小さい部分の光反射率以下である。
上記の通り、本変形例において突出部31の少なくとも一部(本変形例では全体)の光反射率は、基部39のうち最も光反射率が小さい部分(第一基部49又は第二基部59)の光反射率以下である。したがって、突出部31の当該部分では、光源(発光素子22)から放射されて窓部(開口部32)に向かう光をより効果的に遮ることができる。すなわち、光源からの光が窓部に到達して光センサ23の検出結果に影響する可能性を更に低減することができる。
また、センサ収容部3は、第一収容部品4と第二収容部品5とに分かれて形成されていなくてもよい。
また、突出部31の形状はU字状に限定されない。例えば、突出部31は円筒状又は角筒状に形成されていてもよい。あるいは、照明器具1は突出部31を備えていなくてもよい。
また、遮光部12は、ハウジング6の外側を向いた面と内側を向いた面とのうち一方の面において光を吸収するように形成されていてもよいし、両面で光を吸収するように形成されていてもよい。例えば、内外面のうち一方の面の色が光を吸収する黒色系であってもよいし、両面の色が黒色系であってもよい。遮光部12は、内外の光を吸収するために、両面で光を吸収するように形成されている方がより好ましい。
また、遮光部12は、ハウジング6(カバー7)の外面に設けられていてもよい。
また、ハウジング6のうち採光部710の周囲は、透光性を有していなくてもよい。すなわち、ハウジング6の第一端部71は、少なくとも突出部31の先端に対向する部分が透光性を有していればよい。
また、発光素子22は発光ダイオード素子に限定されず、例えば、有機エレクトロルミネッセンス素子又はレーザーダイオード素子等であってもよい。
また、発光素子22の数は9つに限定されず、1〜8つであってもよいし、10個以上であってもよい。
また、光センサ23はフォトダイオードに限定されない。光センサ23として例えば、フォトトランジスタ、フォトIC又はCdS(硫化カドミニウム)セルなどの光電変換素子を用いることもできる。
また、窓部は、開口部32に限定されない。例えば、窓部は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂又はガラス等により透光性を有するように形成された部材であってもよい。
また、本実施形態で挙げたセンサ収容部3及び遮光部12の各部の色は一例であり、特に限定されない。
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る照明器具について、図5を用いて説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の照明器具1aのセンサ収容部3aにおいて、第二収容部品5aの突出部31aは、実施形態1の突出部31よりも、前後方向において長尺に形成されている。また、突出部31aは、切欠き37が設けられていることにより、ハウジング6のうち突出部31aの前端と対向する部分に沿った形状となっている。
これにより、突出部31aの先端は、採光部710に接している。
上記の通り、本実施形態において突出部31aは、採光部710に接している。これにより、光源(発光素子22)から放射されてハウジング6の内部を通る光が、突出部31aの先端側から突出部31aの内部に入る可能性を低減することができる。したがって、光源からの光が窓部(開口部32)に到達して光センサ23の検出結果に影響する可能性を更に低減することができる。
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る照明器具について、図6A、6Bを用いて説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の照明器具1bにおいて、カバー7bの第一端部71bは、屈曲部16と、端部本体17とを含む。屈曲部16及び端部本体17は、透光性を有している。屈曲部16は、第一端部71bの左右方向の中心を含む部分に設けられている。端部本体17は、半円状の第一端部71bのうち、屈曲部16を除いた部分である。屈曲部16と端部本体17とは一体に形成されている。屈曲部16は、第一片161と、第二片162と、第三片163とを有している。これらは矩形板状に形成されている。第一片161は、突出部31の先端を覆っている。第一片161は、採光部710bを含む。第一片161は、端部本体17に対してカバー7bの内側へ窪んでいる。第二片162は、第一片161に繋がっており、第一片161に対して屈曲している。第二片162は、突出部31の外側面34のうち下側部分を覆っている。第三片163は、第二片162に繋がっており、第二片162に対して屈曲している。第三片163は、基部39の対向面301の一部を覆っている。第三片163は、端部本体17に対して屈曲している。すなわち、第三片163は、上下方向において端部本体17に繋がっており、この付近において第三片163の厚み方向と端部本体17の厚み方向とが交差している。
このように、屈曲部16は、基部39のうち開口部32を含む面である対向面301と、突出部31とに沿って屈曲している。これにより、図6Bにおいて矢印で示すように、カバー7bの厚み部分を通る光が、屈曲部16からハウジング6bの外部へ出て行きやすい。すなわち、端部本体17の厚み部分で内部反射を繰り返して進む光は、外部(空気)に対する入射角が屈曲部16の屈曲している部分で変わるので、この部分において外部に出て行きやすい。
また、遮光部12bは、屈曲部16を避けて設けられている。すなわち、凹部120bは、屈曲部16を囲むように形成されている。
上述の通り、本実施形態に係る照明器具1bにおいて、ハウジング6bは、屈曲部16を含む。屈曲部16は、透光性を有する。屈曲部16は、基部39と突出部31とに沿って屈曲している。
ハウジング6bのうち窓部(開口部32)の周囲の部分が透光性を有している場合は、光源(発光素子22)から放射された光がハウジング6bの透光性の部分(カバー7b)で反射を繰り返して、透光性の部分を伝って窓部に向かうことがある。本実施形態の照明器具1bでは、ハウジング6bは透光性の部分として屈曲部16を含む。屈曲部16は基部39及び突出部31に沿って屈曲しているので、光が屈曲部16から外へ出て行きやすい。したがって、光源からの光が窓部に到達して光センサ23の検出結果に影響する可能性を更に低減することができる。
なお、本実施形態において、突出部31は、採光部710bに接するように形成されていてもよい。
なお、以上説明した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明はこれらの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。