JP6882088B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物を加工するレーザー加工装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスに分割される。分割された各デバイスは携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
レーザー加工装置は下記(1)及び(2)のタイプのものが存在し、被加工物の種類や加工品質等を考慮して適宜選択される。
(1)被加工物に対して吸収性を有する波長のレーザー光線の集光点を被加工物の上面に位置づけてレーザー光線を被加工物に照射しアブレーション加工を施して被加工物の上面に溝を形成するタイプ(たとえば特許文献1参照。)
(2)被加工物に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を被加工物の内部に位置づけてレーザー光線を被加工物に照射し被加工物の内部に改質層を形成するタイプ(たとえば特許文献2参照。)
特開平10−305420号公報 特許第3408805号公報
しかし、アブレーション加工を施すレーザー加工装置と改質層を形成するレーザー加工装置との2種類のレーザー加工装置を準備しなければならず不経済であるという問題がある。
上記事実に鑑みてなされた本発明の課題は、被加工物にアブレーション加工を施すことができると共に被加工物の内部に改質層を形成することができるレーザー加工装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が提供するのは以下のレーザー加工装置である。すなわち、被加工物を加工するレーザー加工装置であって、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、を少なくとも含み、該レーザー光線照射手段は、レーザー光線を発振する発振器と、該発振器が発振したレーザー光線を集光し集光点を該保持手段に保持された被加工物の内部に位置づけると共に上面に位置づける集光器と、を備え、該発振器は、被加工物に対して透過性を有すると共に吸収性を有する波長のレーザー光線を発振し、該集光器を保護するカバーガラスが選択的に位置づけられ、レーザー光線を透過して被加工物の内部に改質層が形成される内部加工が施される際は、該カバーガラスが該集光器の端部から外され、レーザー光線を吸収して被加工物の上面にアブレーション加工が施される際は、該カバーガラスが該集光器の端部に位置づけられるレーザー加工装置である。
発振器が発振するレーザー光線の波長は532nmであり、被加工物は、ガラス、サファイア(Al)、炭化ケイ素(SiC)、リチウムタンタレート(LiTaO)、リチウムナイオベート(LiNbO)のいずれかであるのが好適である。
本発明が提供するレーザー加工装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、を少なくとも含み、該レーザー光線照射手段は、レーザー光線を発振する発振器と、該発振器が発振したレーザー光線を集光し集光点を該保持手段に保持された被加工物の内部に位置づけると共に上面に位置づける集光器と、を備え、該発振器は、被加工物に対して透過性を有すると共に吸収性を有する波長のレーザー光線を発振し、該集光器を保護するカバーガラスが選択的に位置づけられ、レーザー光線を透過して被加工物の内部に改質層が形成される内部加工が施される際は、該カバーガラスが該集光器の端部から外され、レーザー光線を吸収して被加工物の上面にアブレーション加工が施される際は、該カバーガラスが該集光器の端部に位置づけられるように構成されているので、被加工物にアブレーション加工を施すことができると共に被加工物の内部に改質層を形成することができ、したがって、アブレーション加工を施すレーザー加工装置と改質層を形成するレーザー加工装置との2種類のレーザー加工装置を準備しなければならず不経済であるという問題がない。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー光線照射手段の構成を示すブロック図。 ウエーハの斜視図。 ウエーハの内部に改質層が形成されている状態を示す模式図。 ウエーハの上面に溝が形成されている状態を示す模式図。 分割予定ラインに沿って溝が形成されたウエーハの斜視図。 内部に改質層が形成されたウエーハの上面に溝が形成されている状態を示す模式図。 ウエーハが個々のデバイスに分割されている状態を示す分割装置及びウエーハの断面図。 上面に溝が形成されたウエーハの内部に改質層が形成されている状態を示す模式図。
以下、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すレーザー加工装置2は、被加工物を保持する保持手段4と、保持手段4に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段6と、保持手段4とレーザー光線照射手段6とを相対的に加工送りする加工送り手段8と、を少なくとも含む。
図1に示すとおり、保持手段4は、X軸方向において移動自在に基台10に搭載された矩形状のX軸方向可動板12と、Y軸方向において移動自在にX軸方向可動板12に搭載された矩形状のY軸方向可動板14と、Y軸方向可動板14の上面に固定された円筒状の支柱16と、支柱16の上端に固定された矩形状のカバー板18とを含む。カバー板18にはY軸方向に延びる長穴18aが形成され、長穴18aを通って上方に延びる円形状のチャックテーブル20が支柱16の上端に回転自在に搭載されている。チャックテーブル20の上面には、多孔質材料から形成され実質上水平に延在する円形状の吸着チャック22が配置され、吸着チャック22は流路によって吸引手段(図示していない。)に接続されている。そして、チャックテーブル20においては、吸引手段によって吸着チャック22の上面に吸引力を生成することにより、吸着チャック22の上面に載置された被加工物を吸着して保持することができる。また、チャックテーブル20の周縁には、周方向に間隔をおいて複数のクランプ24が配置されている。なお、X軸方向は図1に矢印Xで示す方向であり、Y軸方向は図1に矢印Yで示す方向であってX軸方向に直交する方向である。X軸方向及びY軸方向が規定する平面は実質上水平である。
図1及び図2を参照してレーザー光線照射手段6について説明する。レーザー光線照射手段6は、基台10の上面から上方に延び次いで実質上水平に延びる枠体26(図1参照。)と、枠体26に内蔵された発振器28(図2参照。)と、枠体26の先端下面に配置された集光器30(図1参照。)とを含む。発振器28は、被加工物に対して透過性を有すると共に吸収性を有する波長のパルスレーザー光線LBを発振するように構成されている。たとえば、被加工物がガラス、サファイア(Al)、炭化ケイ素(SiC)、リチウムタンタレート(LiTaO)、リチウムナイオベート(LiNbO)のいずれかである場合に発振器28が発振するパルスレーザー光線LBの波長は、ガラス、サファイア、炭化ケイ素、リチウムタンタレート及びリチウムナイオベートのいずれに対しても透過性を有すると共に吸収性を有する波長である532nmに設定される。
図1を参照してレーザー光線照射手段6についての説明を続けると、レーザー光線照射手段6の集光器30は、枠体26の先端下面に昇降自在に装着された円筒状のケーシング32と、ケーシング32に内蔵され発振器28が発振したパルスレーザー光線LBを集光する集光レンズ34と、集光レンズ34で集光するパルスレーザー光線LBの集光点を上下方向に移動させる集光点位置調整手段(図示していない。)とを含む。集光点位置調整手段は、たとえば、ナット部が集光器30のケーシング32に固定され上下方向に延びるボールねじ(図示していない。)と、このボールねじの片端部に連結されたモータ(図示していない。)とを有する構成でよい。このような構成の集光点位置調整手段においては、ボールねじによりモータの回転運動を直線運動に変換してケーシング32に伝達し、上下方向に延びる案内レール(図示していない。)に沿ってケーシング32を昇降させ、これによって集光レンズ34で集光するパルスレーザー光線LBの集光点を上下方向に移動させる。そして集光器30においては、集光点位置調整手段でパルスレーザー光線LBの集光点を上下方向に移動させることにより、保持手段4に保持された被加工物の内部にパルスレーザー光線LBの集光点を位置づけることができると共に、保持手段4に保持された被加工物の上面にパルスレーザー光線LBの集光点を位置づけることができる。
レーザー光線照射手段6においては、集光器30を保護するカバーガラスが選択的に位置づけられ、レーザー光線を透過して被加工物の内部に改質層が形成される内部加工が施される際は、カバーガラスが集光器30の端部から外され、レーザー光線を吸収して被加工物の上面にアブレーション加工が施される際は、カバーガラスが集光器30の端部に位置づけられるのが好ましい。図示の実施形態では図1に示すとおり、レーザー光線照射手段6は、集光器30に隣接して枠体26の先端下面から下方に延びる支持棒36と、支持棒36の軸線を中心として回転自在に支持棒36の下端に支持されたカバーガラス38とを含む。カバーガラス38は、上下方向に延びる支持棒36の軸線を中心として回転することにより、集光器30のケーシング32の下端部から遠ざかる非作用位置(図1に実線で示す位置)と、集光器30のケーシング32の下端部に位置する作用位置(図1に二点鎖線で示す位置)との間を移動自在に構成されている。そしてカバーガラス38は、被加工物の内部に改質層が形成される内部加工が施される際には加工領域からデブリが飛散することがないので非作用位置に位置づけられる。一方、被加工物の上面にアブレーション加工が施される際には加工領域からデブリが飛散するため、カバーガラス38が作用位置に位置づけられることにより、カバーガラス38によって集光器30が保護され、すなわち、カバーガラス38によって集光器30へのデブリの付着が防止される。また、図示の実施形態では図2に示すとおり、レーザー光線照射手段6は、更に、発振器28が発振したパルスレーザー光線LBの出力を調整するアッテネーター40と、アッテネーター40によって出力が調整されたパルスレーザー光線LBを反射して集光器30の集光レンズ34に導くミラー42とを含む。
図1に示すとおり、レーザー光線照射手段6の枠体26の先端下面には、保持手段4に保持された被加工物を撮像してレーザー加工すべき領域を検出するための撮像手段44が集光器30とX軸方向に間隔をおいて装着されている。撮像手段44は、可視光線により被加工物を撮像する通常の撮像素子(CCD)と、被加工物に赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段により照射された赤外線を捕らえる光学系と、光学系が捕らえた赤外線に対応する電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)とを含む(いずれも図示していない。)。
図1を参照して加工送り手段8について説明する。図示の実施形態における加工送り手段8は、レーザー光線照射手段6に対して保持手段4のチャックテーブル20をX軸方向に移動させるX軸方向移動手段46と、レーザー光線照射手段6に対して保持手段4のチャックテーブル20をY軸方向に移動させるY軸方向移動手段48と、保持手段4の支柱16に対してチャックテーブル20を回転させる回転手段(図示していない。)とを含む。X軸方向移動手段46は、基台10上においてX軸方向に延びるボールねじ50と、ボールねじ50の片端部に連結されたモータ52とを有する。ボールねじ50のナット部(図示していない。)は、X軸方向可動板12の下面に固定されている。そしてX軸方向移動手段46は、ボールねじ50によりモータ52の回転運動を直線運動に変換してX軸方向可動板12に伝達し、基台10上の案内レール10aに沿ってX軸方向可動板12をX軸方向に進退させ、これによってレーザー光線照射手段6に対してチャックテーブル20をX軸方向に移動させる。Y軸方向移動手段48は、X軸方向可動板12上においてY軸方向に延びるボールねじ54と、ボールねじ54の片端部に連結されたモータ56とを有する。ボールねじ54のナット部(図示していない。)は、Y軸方向可動板14の下面に固定されている。そしてY軸方向移動手段48は、ボールねじ54によりモータ56の回転運動を直線運動に変換してY軸方向可動板14に伝達し、X軸方向可動板12上の案内レール12aに沿ってY軸方向可動板14をY軸方向に進退させ、これによってレーザー光線照射手段6に対してチャックテーブル20をY軸方向に移動させる。回転手段は、支柱16に内蔵されたモータ(図示していない。)を有し、上下方向に延びる軸線を中心として支柱16に対してチャックテーブル20を回転させる。
図3には、被加工物の一例としてのウエーハ60が示されている。円盤状のウエーハ60は、ガラス、サファイア、炭化ケイ素、リチウムタンタレート又はリチウムナイオベートから形成されている。ウエーハ60の表面60aは、格子状の分割予定ライン62によって複数の矩形領域に区画され、複数の矩形領域のそれぞれにはデバイス64が形成されている。図示の実施形態では、周縁が環状フレーム66に固定された粘着テープ68にウエーハ60の裏面60bが貼り付けられている。なお、ウエーハ60の表面60aが粘着テープ68に貼り付けられていてもよい。
上述したとおりのレーザー加工装置2では、被加工物の内部に改質層を形成することができると共に、被加工物にアブレーション加工を施すことができるところ、まず、ウエーハ60を被加工物として、レーザー加工装置2を用いて、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の内部に改質層を形成する場合について説明する。ウエーハ60の内部に改質層を形成する場合には、加工領域からデブリが飛散することがないことから、まず、集光器30のケーシング32の下端部から遠ざかる非作用位置にカバーガラス38を位置づける。次いで、ウエーハ60の表面60aを上に向けて、保持手段4のチャックテーブル20の上面にウエーハ60を吸着させる。また、環状フレーム66の外周縁部を複数のクランプ24で固定する。次いで、撮像手段44で上方からウエーハ60を撮像する。次いで、撮像手段44で撮像したウエーハ60の画像に基づいて、加工送り手段8のX軸方向移動手段46、Y軸方向移動手段48及び回転手段でチャックテーブル20を移動及び回転させることにより、格子状の分割予定ライン62をX軸方向及びY軸方向に整合させると共に、X軸方向に整合させた分割予定ライン62の片端部の上方に集光器30を位置づける。次いで、集光点位置調整手段でパルスレーザー光線LBの集光点FPを上下方向に移動させることにより、図4に示すとおり、ウエーハ60の内部にパルスレーザー光線LBの集光点FPを位置づける。次いで、ウエーハ60と集光点FPとを相対的にX軸方向に移動させながら、ウエーハ60に対して透過性を有する波長(図示の実施形態では、ガラス、サファイア、炭化ケイ素、リチウムタンタレート及びリチウムナイオベートのいずれに対しても透過性を有すると共に吸収性を有する波長である532nm)のパルスレーザー光線LBを分割予定ライン62に沿って照射する改質層形成加工を施す。図示の実施形態では改質層形成加工において、集光点FPを移動させずに集光点FPに対してチャックテーブル20を所定の加工送り速度でX軸方向移動手段46によってX軸方向に加工送りする。改質層形成加工を行うと、図4に示すとおり、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の内部に改質層70が形成されると共に、改質層70から上方及び下方に向かって延びるクラック72が形成される。改質層形成加工において照射するパルスレーザー光線LBの波長はウエーハ60に対して透過性を有すると共に吸収性を有する波長であるが、ウエーハ60の内部に集光点FPを位置づけることで、ウエーハ60の表面60aに形成されるスポットの径がウエーハ60の内部に位置づけられた集光点FPの径よりも大きく、ウエーハ60の表面60aにおけるスポットのエネルギー密度は集光点FPのエネルギー密度よりも小さくなることから、ウエーハ60の内部に分割の起点となる改質層70及びクラック72が形成される一方、ウエーハ60の上面にアブレーション加工が施されることはない。次いで、分割予定ライン62の間隔の分だけウエーハ60と集光点FPとを相対的にY軸方向にインデックス送りする。図示の実施形態ではインデックス送りにおいて、分割予定ライン62の間隔の分だけ、集光点FPを移動させずに集光点FPに対してチャックテーブル20をY軸方向移動手段48でY軸方向にインデックス送りする。そして、改質層形成加工とインデックス送りとを交互に繰り返すことにより、X軸方向に整合させた分割予定ライン62のすべてに改質層形成加工を施す。また、加工送り手段8の回転手段によってチャックテーブル20を90度回転させた上で、改質層形成加工とインデックス送りとを交互に繰り返すことにより、先に改質層形成加工を施した分割予定ライン62と直交する分割予定ライン62のすべてにも改質層形成加工を施し、格子状の分割予定ライン62に沿って改質層70及びクラック72を形成する。ウエーハ60の内部に改質層70及びクラック72を形成するには、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
集光レンズの開口数(NA) :0.8
繰り返し周波数 :15kHz
平均出力 :0.8W
加工送り速度 :150mm/s
次に、ウエーハ60を被加工物として、レーザー加工装置2を用いて、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の上面にアブレーション加工を施す場合について説明する。ウエーハ60の上面にアブレーション加工を施す場合には、カバーガラス38によって集光器30を保護すべく、まず、集光器30のケーシング32の下端部に位置する作用位置にカバーガラス38を位置づける。次いで、ウエーハ60の表面60aを上に向けて、保持手段4のチャックテーブル20の上面にウエーハ60を吸着させる。また、環状フレーム66の外周縁部を複数のクランプ24で固定する。次いで、撮像手段44で上方からウエーハ60を撮像する。次いで、撮像手段44で撮像したウエーハ60の画像に基づいて、加工送り手段8のX軸方向移動手段46、Y軸方向移動手段48及び回転手段でチャックテーブル20を移動及び回転させることにより、格子状の分割予定ライン62をX軸方向及びY軸方向に整合させると共に、X軸方向に整合させた分割予定ライン62の片端部の上方に集光器30を位置づける。次いで、集光点位置調整手段でパルスレーザー光線LBの集光点FPを上下方向に移動させることにより、図5に示すとおり、ウエーハ60の表面60aにパルスレーザー光線LBの集光点FPを位置づける。次いで、ウエーハ60と集光点FPとを相対的にX軸方向に移動させながら、ウエーハ60に対して吸収性を有する波長(図示の実施形態では、ガラス、サファイア、炭化ケイ素、リチウムタンタレート及びリチウムナイオベートのいずれに対しても透過性を有すると共に吸収性を有する波長である532nm)のパルスレーザー光線LBを分割予定ライン62に沿って照射するアブレーション加工を施す。図示の実施形態ではアブレーション加工において、集光点FPを移動させずに集光点FPに対してチャックテーブル20を所定の加工送り速度でX軸方向移動手段46によってX軸方向に加工送りする。アブレーション加工を行うと、図5に示すとおり、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の表面60aに溝74が形成される。アブレーション加工において照射するパルスレーザー光線LBの波長はウエーハ60に対して透過性を有すると共に吸収性を有する波長であるが、スポット径が小さくエネルギー密度が高い集光点FPをウエーハ60の表面60aに位置づけることで、集光点FPが位置づけられたウエーハ60の表面60aにおいてパルスレーザー光線LBが吸収されアブレーション加工が施されて分割の起点となる溝74が形成される一方、ウエーハ60の内部に改質層70及びクラック72が形成されることはない。また、アブレーション加工の際には加工領域からデブリが飛散するが、カバーガラス38が作用位置に位置づけられているので、集光器30へのデブリの付着が防止される。次いで、分割予定ライン62の間隔の分だけウエーハ60と集光点FPとを相対的にY軸方向にインデックス送りする。図示の実施形態ではインデックス送りにおいて、分割予定ライン62の間隔の分だけ、集光点FPを移動させずに集光点FPに対してチャックテーブル20をY軸方向移動手段48でY軸方向にインデックス送りする。そして、アブレーション加工とインデックス送りとを交互に繰り返すことにより、X軸方向に整合させた分割予定ライン62のすべてにアブレーション加工を施す。また、加工送り手段8の回転手段によってチャックテーブル20を90度回転させた上で、アブレーション加工とインデックス送りとを交互に繰り返すことにより、先にアブレーション加工を施した分割予定ライン62と直交する分割予定ライン62のすべてにもアブレーション加工を施し、図6に示すとおり、格子状の分割予定ライン62に沿って溝74を形成する。ウエーハ60の表面60aに溝74を形成するには、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
集光レンズの開口数(NA) :0.8
繰り返し周波数 :15kHz
平均出力 :0.8W
加工送り速度 :90mm/s
次に、ウエーハ60を被加工物として、レーザー加工装置2を用いて、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の内部に改質層を形成すると共に分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の表面60aにアブレーション加工を施す複合加工について説明する。複合加工では、まず、上述のとおりの方法で分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の内部に改質層70及びクラック72を形成する。次いで、カバーガラス38を作用位置に位置づける。次いで、改質層70及びクラック72を形成した際に撮像手段44で撮像したウエーハ60の画像に基づいて、改質層70が形成されたウエーハ60を吸着しているチャックテーブル20を加工送り手段8で適宜移動させることにより、X軸方向に整合している分割予定ライン62の片端部の上方に集光器30を位置づける。次いで、集光点位置調整手段でパルスレーザー光線LBの集光点FPを上下方向に移動させることにより、図7に示すとおり、ウエーハ60の表面60aにパルスレーザー光線LBの集光点FPを位置づけた上で、上述のアブレーション加工を施す。そうすると、図7に示すとおり、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の表面60aに溝74が形成されると共に、改質層70から上方に向かって延びるクラック72を介して改質層70と溝74とが連結される。次いで、分割予定ライン62の間隔の分だけウエーハ60と集光点FPとを相対的にY軸方向にインデックス送りする。図示の実施形態ではインデックス送りにおいて、分割予定ライン62の間隔の分だけ、集光点FPを移動させずに集光点FPに対してチャックテーブル20をY軸方向移動手段48でY軸方向にインデックス送りする。そして、アブレーション加工とインデックス送りとを交互に繰り返すことにより、X軸方向に整合させた分割予定ライン62のすべてにアブレーション加工を施す。また、加工送り手段8の回転手段によってチャックテーブル20を90度回転させた上で、アブレーション加工とインデックス送りとを交互に繰り返すことにより、先にアブレーション加工を施した分割予定ライン62と直交する分割予定ライン62のすべてにもアブレーション加工を施す。これにより格子状の分割予定ライン62に沿って、ウエーハ60の内部に分割の起点となる改質層70及びクラック72を形成することができると共にウエーハ60の表面60aに分割の起点となる溝74を形成することができ、かつ、改質層70から上方に向かって延びるクラック72を介して改質層70と溝74とを連結させることができる。ウエーハ60の内部に改質層70及びクラック72を形成すると共にウエーハ60の表面60aに溝74を形成するには、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
集光レンズの開口数(NA) :0.8
繰り返し周波数 :15kHz
平均出力 :0.8W
加工送り速度 :150mm/s(改質層形成加工)
加工送り速度 :90mm/s(アブレーション加工)
レーザー加工装置2によって、分割予定ライン62に沿って改質層70及びクラック72が形成され、あるいは、分割予定ライン62に沿って溝74が形成され、あるいは、分割予定ライン62に沿って改質層70及びクラック72と共に溝74が形成されたウエーハ60は、外力が付与されて分割予定ライン62に沿って個々のデバイス64に分割される。レーザー加工装置2によって分割予定ライン62に沿ってレーザー加工が施されたウエーハ60を個々のデバイス64に分割するには、たとえば、図8に示す分割装置80を用いて実施することができる。分割装置80は、上下方向に延びる円筒状の拡張ドラム82と、拡張ドラム82の径方向外方において昇降自在に配置された環状の保持部材84と、拡張ドラム82に対して相対的に保持部材84を昇降させる複数のエアシリンダ86と、保持部材84の外周縁に周方向に間隔をおいて付設された複数のクランプ88とを含む。拡張ドラム82の内径はウエーハ60の外径よりも大きく、拡張ドラム82の外径は環状フレーム66の内径よりも小さい。保持部材84の外径及び内径は環状フレーム66の外径及び内径に対応しており、保持部材84の上面に環状フレーム66が載せられるようになっている。また、拡張ドラム82の外周面と保持部材84の内周面との間には間隙が存在する。図8に示すとおり、上下方向に延びる複数のエアシリンダ86のピストンロッド86aは、保持部材84の周方向に間隔をおいて保持部材84の下面に連結されている。そして複数のエアシリンダ86は、保持部材84の上面が拡張ドラム82の上端とほぼ同じ高さの基準位置(図8において実線で示す位置)と、保持部材84の上面が拡張ドラム82の上端よりも下方に位置する拡張位置(図8において二点鎖線で示す位置)との間で、拡張ドラム82に対して相対的に保持部材84を昇降させる。
図8を参照して説明を続けると、分割装置80を用いてウエーハ60を個々のデバイス64に分割する際は、まず、各エアシリンダ86を作動させ、保持部材84を基準位置に位置づける。次いで、レーザー加工装置2によって分割予定ライン62に沿ってレーザー加工が施されたウエーハ60を上に向けて、粘着テープ68を介してウエーハ60を保持している環状フレーム66を保持部材84の上面に載せる。次いで、環状フレーム66の外周縁部を複数のクランプ88で固定する。次いで、各エアシリンダ86を作動させ、保持部材84を基準位置から拡張位置まで下降させる。そうすると、保持部材84と共に環状フレーム66も下降するので、図8に二点鎖線で示すとおり、環状フレーム66に周縁が固定されている粘着テープ68は相対的に上昇する拡張ドラム82によって拡張される。これによって、粘着テープ68に貼り付けられているウエーハ60には放射状張力が作用するので、改質層70や溝74が形成された分割予定ライン62に沿ってウエーハ60を個々のデバイス64に分割することができる。
以上のとおり、図示の実施形態におけるレーザー加工装置2は、ガラス、サファイア、炭化ケイ素、リチウムタンタレート又はリチウムナイオベートから形成されているウエーハ60(被加工物)に対して透過性を有すると共に吸収性を有する波長(532nm)のパルスレーザー光線LBを発振するように発振器28が構成されているので、ウエーハ60の上面に溝74を形成するアブレーション加工を施すことができると共に、ウエーハ60の内部に改質層70を形成する内部加工を施すことができ、したがって、アブレーション加工を施すレーザー加工装置と改質層を形成するレーザー加工装置との2種類のレーザー加工装置を準備しなければならず不経済であるという問題がない。
多結晶構造のガラス板や、結晶方位に強い癖があるサファイア、炭化ケイ素、リチウムタンタレート、リチウムナイオベート等の被加工物を分割する際に、アブレーション加工を施して被加工物の上面に分割の起点となる溝を形成し、その後外力を付与して分割すると分割面に微細な凹凸が生じてしまい加工品質が悪くなってしまう場合があり、また、被加工物の内部に分割の起点となる改質層を形成し、その後外力を付与して分割すると分割面の品質は向上するものの上面のコーナー部がきれいに形成されない(たとえば、分割面の上端側部分が上面に対して傾斜してしまう等)場合がある。しかしながら、ウエーハ60の内部に改質層70を形成すると共にウエーハ60の表面60aにアブレーション加工を施す上述の複合加工を行うと、改質層70からウエーハ60の表面60aに向かって延びるクラック72を介して改質層70と溝74とが連結するので、分割装置80を用いて分割予定ライン62に沿ってウエーハ60を個々のデバイス64に分割した際には、デバイス64の分割面に微細な凹凸が生じることがないと共にアブレーション加工が施されたウエーハ60の表面60aのコーナー部がきれいに(すなわち、分割面の上端側部分が上面に対して傾斜してしまうことなく)加工され、したがって加工品質が向上する。
なお、上述の複合加工では、改質層70及びクラック72を形成した後に溝74を形成する例を説明したが、溝74を形成した後に改質層70及びクラック72を形成してもよい。たとえば、図9に示すとおり、まず、ウエーハ60の表面60aを上に向けて溝74を形成し、次いで、ウエーハ60の裏面60bを上に向けて改質層70及びクラック72を形成してもよく、この場合においても、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の表面60aに形成した溝74と、分割予定ライン62に沿ってウエーハ60の内部に形成した改質層70とが、改質層70からウエーハ60の表面60aに向かって延びるクラック72を介して連結するので、分割装置70を用いて分割予定ライン62に沿ってウエーハ60を個々のデバイス64に分割した際には、デバイス64の分割面に微細な凹凸が生じることがないと共にアブレーション加工が施されたウエーハ60の表面60aのコーナー部がきれいに加工され、したがって加工品質が向上する。溝74を形成した後に改質層70及びクラック72を形成する場合は、改質層70及びクラック72を形成する際に、ウエーハ60に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBの集光点FPを溝74が形成された反対側(図9に示す例のようにウエーハ60の表面60aに溝74を形成した場合には、ウエーハ60の裏面60b側)からウエーハ60の内部に位置づけて、ウエーハ60に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBを分割予定ライン62に沿って照射することによりウエーハ60の内部に改質層70を形成して改質層70と溝74とを連結させる。これによって、改質層70及びクラック72を形成する際にウエーハ60に照射するパルスレーザー光線LBが溝74で乱反射せず、意図したとおりの改質層70及びクラック72がウエーハ60の内部に形成され、改質層70と溝74とがクラック72を介して連結され得る。また、ウエーハ60の裏面60bを上に向けて改質層70及びクラック72を形成する場合は、チャックテーブル20に保持されたウエーハ60を撮像手段44で撮像してレーザー加工すべき領域を検出する際に、分割予定ライン62が形成されているウエーハ60の表面60aが下を向いているが、上述のとおり、撮像手段44は、赤外線照射手段と、赤外線を捕らえる光学系と、赤外線に対応する電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)とを含むので、ウエーハ60の裏面60bから透かして表面60aの分割予定ライン62を撮像することができる。
2:レーザー加工装置
4:保持手段
6:レーザー光線照射手段
8:加工送り手段
28:発振器
30:集光器
38:カバーガラス
60:ウエーハ(被加工物)
70:改質層
LB:パルスレーザー光線
FP:集光点

Claims (2)

  1. 被加工物を加工するレーザー加工装置であって、
    被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、を少なくとも含み、
    該レーザー光線照射手段は、レーザー光線を発振する発振器と、該発振器が発振したレーザー光線を集光し集光点を該保持手段に保持された被加工物の内部に位置づけると共に上面に位置づける集光器と、を備え、
    該発振器は、被加工物に対して透過性を有すると共に吸収性を有する波長のレーザー光線を発振し、
    該集光器を保護するカバーガラスが選択的に位置づけられ、
    レーザー光線を透過して被加工物の内部に改質層が形成される内部加工が施される際は、該カバーガラスが該集光器の端部から外され、
    レーザー光線を吸収して被加工物の上面にアブレーション加工が施される際は、該カバーガラスが該集光器の端部に位置づけられるレーザー加工装置。
  2. 該発振器が発振するレーザー光線の波長は532nmであり、被加工物は、ガラス、サファイア(Al)、炭化ケイ素(SiC)、リチウムタンタレート(LiTaO)、リチウムナイオベート(LiNbO)のいずれかである請求項1記載のレーザー加工装置。
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