JP6882054B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本明細書中に開示されている発明は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
近年、様々な電子機器の記憶媒体として、フラッシュメモリに代表される不揮発性半導体記憶装置が利用されている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特許第3962769号明細書
しかしながら、従来の不揮発性半導体記憶装置では、非選択メモリセルへの誤書き込みについて、さらなる改善の余地があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らにより見出された上記の課題に鑑み、非選択メモリセルへの誤書き込みを防止することのできる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されている不揮発性半導体記憶装置は、フローティングゲート型のメモリセルと、前記メモリセルを制御するメモリ制御回路と、を有し、前記メモリ制御回路は、前記メモリセルのプログラム動作時において、前記メモリセルのバックゲートとソースを同電位にする構成(第1の構成)とされている。
なお、第1の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリ制御回路は、前記メモリセルのプログラム動作時において、前記メモリセルのバックゲートとソースとを短絡する構成(第2の構成)にするとよい。
また、第1または第2の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリ制御回路は、前記メモリセルのプログラム動作時において、前記メモリセルのソースをバックゲートと同電位にした状態からフローティング状態に切り替える構成(第3の構成)にするとよい。
また、第1〜第3の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリ制御回路は、複数設けられたメモリセルのうち、所定の選択メモリセルについて、バックゲートとソースを第1電圧とし、ドレインを前記第1電圧よりも低い第2電圧とし、コントロールゲートを前記第1電圧よりも高い第3電圧とする構成(第4の構成)にするとよい。
また、第4の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリ制御回路は、複数設けられたメモリセルのうち、前記選択メモリセルと同一のビット線に接続されている非選択メモリセルについて、バックゲートとソースを前記第1電圧とし、ドレインとコントロールゲートを前記第2電圧とする構成(第5の構成)にするとよい。
また、第4または第5の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリ制御回路は、複数設けられたメモリセルのうち、前記選択メモリセルと同一のワード線に接続されている非選択メモリセルについて、バックゲートとソースを前記第1電圧とし、コントロールゲートを前記第3電圧とし、ドレインをフローティング状態とする構成(第6の構成)にするとよい。
また、第4〜第6いずれかの構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリ制御回路は、前記第1電圧を1.5Vとし、前記第2電圧を−3Vとし、前記第3電圧を3〜8Vとする構成(第7の構成)にするとよい。
また、第1〜第7いずれかの構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリセルは、バックゲートとして機能するセルウェルと、前記セルウェル表面に形成されたドレイン領域及びソース領域と、前記セルウェル表面のチャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に形成されたフローティングゲートと、前記フローティングゲート上に形成された酸化絶縁膜と、前記酸化絶縁膜上に形成されたコントロールゲートと、を有する電界効果トランジスタである構成(第8の構成)にするとよい。
また、第8の構成から成る不揮発性半導体記憶装置において、前記ソース領域は、前記ドレイン領域と異なる濃度の不純物拡散層を含まない構成(第9の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているメモリ制御方法は、不揮発性半導体記憶装置を形成するフローティングゲート型のメモリセルを制御する方法であって、前記メモリセルのプログラム動作時において、前記メモリセルのバックゲートとソースを同電位にする構成(第10の構成)とされている。
本明細書中に開示されている発明によれば、非選択メモリセルへの誤書き込みを防止することのできる不揮発性半導体記憶装置を提供することが可能となる。
不揮発性半導体記憶装置の概略構成を示す図 プログラム動作時における選択メモリセルへの印加電圧を示す図 プログラム動作時における選択/非選択メモリセルへの印加電圧を示す図 プログラム動作時における選択/非選択メモリセルへの印加電圧の一覧表 信号レベルシフトの一例を示す図 メモリセルの第1構造例を示す縦断面図 メモリセルの第2構造例を示す縦断面図 メモリセルの第3構造例を示す縦断面図
<不揮発性半導体記憶装置>
図1は、不揮発性半導体記憶装置の概略構成を示す図である。本構成例の不揮発性半導体記憶装置1は、データの電気的な消去・書き込みが可能なフラッシュメモリ(=EEPROM[electrically erasable programmable read-only memory]の一種)であり、メモリセル10と、メモリ制御回路20と、電源回路30と、ロジック回路40を有する。
メモリセル10は、1ビットのデータ(「0」または「1」)を格納するための記憶素子であり、本図の例では、メモリセル10として、フローティングゲートFGを備えたPMOSFET[P-channel type metal oxide semiconductor field effect transistor]が用いられている。メモリセル10のソースS、ドレインD、コントロールゲートCG、及び、バックゲートBGは、いずれもメモリ制御回路20に接続されている。なお、本図では、図示の便宜上、メモリセル10が1つだけ描写されているが、実際には、複数のメモリセル10がアレイ状(=2次元マトリクス状)に配列されている。
メモリ制御回路20は、電源回路30から電力供給を受けて動作し、メモリセル10各部(=ソースS、ドレインD、コントロールゲートCG、及び、バックゲートBG)への印加電圧(=ソース電圧Vs、ドレイン電圧Vd、ゲート電圧Vg、及び、バックゲート電圧Vbg)を制御する。なお、メモリ制御回路20の具体的な構成については、詳細な説明を割愛するが、例えば、選択メモリセル(=アクセス対象のメモリセル)のXY行列位置を指定するXYクロスポインタ、ワード線WL(=メモリセル10のコントロールゲートCG)に接続されたロウ(行)デコーダ、ソース線SL(=メモリセル10のソースS)に接続されたカラム(列)デコーダ、並びに、ビット線BL(=メモリセル10のドレインD)に接続されたセンスアンプなど(いずれも不図示)を用いて構成すればよい。
電源回路30は、不揮発性半導体記憶装置1の各部に電力供給を行う。例えば、電源回路30は、メモリセル10のプログラム動作時に必要となる複数の電圧として、電源電圧VDD(=第1電圧に相当、例えば、VDD=1.5V)、負電圧VNL(=第2電圧に相当、例えば、VNL=−3V)、並びに、正電圧VPM(=第3電圧に相当、例えば、VPM=3〜8V)をメモリ制御回路20に供給する。なお、電源回路30の具体的な構成については、詳細な説明を割愛するが、例えば、正出力/負出力のレギュレータ、正出力/負出力のチャージポンプ、並びに、バンドギャップ基準電圧源など(いずれも不図示)を用いて構成すればよい。
ロジック回路40は、電源回路30から電力供給を受けて動作し、メモリ制御回路20と電源回路30を統括的に制御する。
<基本動作>
本構成例の不揮発性半導体記憶装置1において、メモリセル10のオンスレッショルド電圧は、フローティングゲートFGに電荷が蓄えられているか否かに応じて変化する。
より具体的に述べると、メモリセル10のフローティングゲートFGに電荷が蓄えられているときには、メモリセル10のオンスレッショルド電圧が高くなるので、メモリセル10に電流が流れにくくなる。この状態は、メモリセル10にデータ「0」が書き込まれた状態に相当する。
これに対して、メモリセル10のフローティングゲートFGに電荷が蓄えられていないときには、メモリセル10のオンスレッショルド電圧が低くなるので、メモリセル10に電流が流れやすくなる。この状態は、メモリセル10にデータ「1」が書き込まれた状態(=メモリセル10のデータ「0」が消去された状態)に相当する。
従って、メモリセル10のリード動作(及びベリファイ動作)では、メモリセル10にリード電流(=ドレイン電流)が流れるか否かをセンスアンプで判定することにより、メモリセル10からデータ(「0」または「1」)を読み出すことができる。
なお、メモリセル10のリード動作時には、例えば、メモリセル10のソース・コントロールゲート間電位差(=Vs−Vg)を−5.7Vとし、ソース・バックゲート間電位差(=Vs−Vbg)を0Vとし、ドレインをフローティング状態としたときに、リード電流が流れるか否かをセンスアンプで判定すればよい。上記のソース・コントロールゲート間電位差は、センスアンプでのデータ判定(=0/1判定)に必要な電位差である。
また、メモリセル10のベリファイ動作についても、基本的にリード動作と同様であるが、プログラムベリファイ動作時には、例えば、メモリセル10のソース・コントロールゲート間電位差を−3.7Vとし、イレースベリファイ動作時には、例えば、同電位差を−6.5Vとする必要がある。
一方、メモリセル10のプログラム動作(=フローティングゲートFGに電荷を注入してデータ「0」を書き込む動作)を行うときには、それに先立ち、メモリセル10のイレース動作(=フローティングゲートFGから電荷を引き抜いてデータ「0」を消去する動作(=データ「1」に戻しておく動作))を行っておく必要がある。
メモリセル10のイレース動作時には、例えば、バックゲート・コントロールゲート間電位差(=Vbg−Vg)を21.6Vとし、バックゲート・ドレイン間電位差(=Vbg−Vd)及びバックゲート・ソース間電位差(=Vbg−Vs)をいずれも0Vとすればよい。前者はFN[Fowler-Nordheim]トンネル電流を生じさせるために必要な電位差であり、後者はBG電位維持を阻害しないようにするために必要な電位差である。このような電圧印加を行うことにより、メモリセル10のフローティングゲートFGから電荷が引き抜かれて、メモリセル10のオンスレッショルド電圧が低下する。
なお、上記のバックゲート・コントロールゲート間電位差は、イレースベリファイ動作を逐次行いながら、例えば、15.4〜21.6Vの範囲で段階的に引き上げてもよい。
また、メモリセル10のイレース動作は、メモリセル10毎に行われるものではなく、共通のセルウェルに形成されたメモリセル群(例えば64ページ分または128ページ分のメモリセル)を1ブロックとして、ブロック単位で同時に実施される。
<プログラム動作>
次に、メモリセル10のプログラム動作について、図2を参照しながら説明する。図2は、プログラム動作時におけるメモリセル10への印加電圧を示す図であり、本図では、複数設けられたメモリセル10のうち、データ「0」の書き込み対象となる選択メモリセルのみが例示されている。なお、本図の左枠中には、従前の印加電圧制御の一例が示されており、本図の右枠中には、メモリ制御回路20で採用されている新規な印加電圧制御の一例が示されている。
メモリセル10のプログラム動作時において、メモリセル10のフローティングゲートFGに電荷を注入するためには、例えば、コントロールゲート・ドレイン間電位差(=Vg−Vd)を11Vとし、バックゲート・ドレイン間電位差(=Vbg−Vd)を4.5Vとすればよい。前者はフローティングゲートFGに電荷を誘引するために必要な電位差であり、後者はトンネル電子を発生するために必要な電位差である。このような電圧印加を行うことにより、メモリセル10のフローティングゲートFGに電荷が注入されて、メモリセル10のオンスレッショルド電圧が上昇する。
なお、上記のコントロールゲート・ドレイン間電位差は、プログラムベリファイ動作を逐次行いながら、例えば、6〜11Vの範囲で段階的に引き上げてもよい。
ところで、従前の印加電圧制御では、本図の左枠中で示したように、ドレインDに接地電圧VSS(=0V)が印加され、バックゲートBGに接地電圧VSS(=0V)よりも4.5V高い正電圧VPM(=4.5V)が印加され、コントロールゲートCGに接地電圧VSS(=0V)よりも11V高い正電圧VPL(=11V)が印加されるとともに、メモリセル10のソースSが電源電圧VDD(=1.5V)を印加した状態からフローティング状態に切り替えられていた。
すなわち、従前の印加電圧制御では、メモリセル10のバックゲート・ソース間電位差(=Vbg−Vs)として、不要な電位差(≒3V)が生じていた。このような不要な電位差は、データ「0」書き込み対象のメモリセル(=選択メモリセル)だけでなく、データ「0」書き込み対象外のメモリセル(=非選択メモリセル)でも同様に発生する。そのため、従前の印加電圧制御では、非選択メモリセルへの誤書き込み(=意図しないデータ「0」の書き込み)を生じるおそれがあった。
そこで、メモリ制御回路20では、上記の課題を解消することのできる新規な印加電圧制御が採用されている。より具体的に述べると、今回提案する新規な印加電圧制御では、本図の右枠中で示したように、メモリセル10のプログラム動作時において、メモリセル10のバックゲートBGとソースSが同電位(本図では電源電圧VDD(=1.5V))に設定されている。
このような印加電圧制御を採用すれば、メモリセル10のプログラム動作時において、その選択/非選択を問わず、メモリセル10のバックゲート・ソース間電位差を0V(またはほぼ0V)とすることができる。従って、非選択メモリセルへの誤書き込みを防止することが可能となる。
また、メモリセル10のプログラム動作時において、メモリセル10のバックゲートBGとソースSを同電位にすることにより、耐圧緩和が不要となるので、メモリセル10におけるマスクレイヤーの削減を図ることができる(詳細は後述)。
なお、メモリセル10のバックゲートBGとソースSを同電位にする手法としては、メモリセル10のバックゲートBGとソースSを短絡することが最も容易かつ確実である。
ただし、メモリセル10のバックゲートBGとソースSを同電位にする手法は、上記に限定されるものではなく、例えば、メモリセル10のソースSとバックゲートBGの双方にそれぞれ電源電圧VDDを印加しておき、その状態から、従前の印加電圧制御に倣い、メモリセル10のソースSをフローティング状態に切り替えても構わない。
また、従前の印加電圧制御では、メモリセル10のドレインDに印加される接地電圧VSS(=0V)を基準として、バックゲートBGの正電圧VPM(=VSS+4.5V)と、コントロールゲートCGの正電圧VPL(=VSS+11V)が設定されていた。
これに対して、新規な印加電圧制御では、メモリセル10のソースS及びバックゲートBG双方にそれぞれ印加される電源電圧VDD(=1.5V)を基準として、ドレインDの負電圧VNL(=−3V=VDD−4.5V)と、コントロールゲートCGの正電圧VPM(=8V=VNL+11V=VDD+6.5V)が設定されている。
その結果、新規な印加電圧制御では、従前の印加電圧制御と比べて、メモリセル10各部の印加電圧が−3Vずつ低電位側にスライドされている(Vg:11V→8V、Vd:0V→−3V、Vbg:4.5V→1.5V)。
このような印加電圧の−3Vスライドを実施することにより、メモリ制御回路20(特にXYクロスポインタやロウデコーダなど)における高耐圧素子の削減、並びに、電源回路30におけるレギュレータ(VPL_REG)の削減などを実現することが可能となる(詳細は後述)。
また、電源電圧VDD(=1.5V)を基準として、正電圧VPM(=VDD+6.5V)と負電圧VNL(=VDD−4.5V)を生成することにより、メモリセル10のプログラム動作時における印加電圧の変動やばらつきを抑制することが可能となる。
なお、電源回路30には、リード動作時やベリファイ動作時に用いられる負電圧を生成するための手段として、負出力チャージポンプや負出力レギュレータが既設である。従って、負電圧VNL(=−3V)は、これらを流用して生成すればよい。
<誤書き込み防止>
次に、先述の新規な印加電圧制御により、非選択メモリセルへの誤書き込みを防止する点について、図3及び図4を参照しながら改めて詳述する。
図3及び図4は、それぞれ、プログラム動作時における選択/非選択メモリセルへの印加電圧を示す回路図及び一覧表である。なお、図3の左枠と図4の上段には、それぞれ、従前の印加電圧制御の一例が示されており、図3の右枠と図4の下段には、それぞれ、メモリ制御回路20で採用されている新規な印加電圧制御の一例が示されている。
また、以下の説明では、図3に示されている4つのメモリセル11〜14について、選択メモリセル11、同一BL非選択メモリセル12、同一WL非選択メモリセル13、及び、他の非選択メモリセル14というように、それぞれを区別して呼称する場合がある。また、選択メモリセル11以外のメモリセル12〜14をまとめて非選択メモリセル12〜14と呼称する場合もある。
選択メモリセル11は、データ「0」書き込み対象のメモリセルである。選択メモリセル11のコントロールゲートは、ワード線WL1に接続されている。選択メモリセル11のドレインは、ビット線BL1に接続されている。選択メモリセル11のソースは、ソース線SLに接続されている。
同一BL非選択メモリセル12は、選択メモリセル11と同一のビット線BL1に接続されたデータ「0」書き込み対象外のメモリセルである。同一BL非選択メモリセル12のコントロールゲートは、ワード線WL2に接続されている。同一BL非選択メモリセル12のドレインは、ビット線BL1に接続されている。同一BL非選択メモリセル12のソースは、ソース線SLに接続されている。
同一WL非選択メモリセル13は、選択メモリセル11と同一のワード線WL1に接続されたデータ「0」書き込み対象外のメモリセルである。同一WL非選択メモリセル13のコントロールゲートは、ワード線WL1に接続されている。同一WL非選択メモリセル13のドレインは、ビット線BL2に接続されている。同一WL非選択メモリセル13のソースは、ソース線SLに接続されている。
他の非選択メモリセル14は、選択メモリセル11と同一のソース線SLに接続される一方、ビット線BL1にもワード線WL1にも接続されていないデータ「0」書き込み対象外のメモリセルである。他の非選択メモリセル14のコントロールゲートは、ワード線WL2に接続されている。他の非選択メモリセル14のドレインは、ビット線BL2に接続されている。他の非選択メモリセル14のソースは、ソース線SLに接続されている。
また、上記4つのメモリセル11〜14は、いずれも同じセルウェルに形成されているので、それぞれのバックゲートBGは共通である。
なお、図3では、ビット線BL1及びBL2に対して、それぞれ、メモリセルが2つずつ接続されている様子を描写したが、実際には、1本のビット線に対して多数(例えば32個または64個)のメモリセルを接続することにより、ストリングが形成されている。
また、各ストリングでは、隣接するメモリセル同士(例えば、選択メモリセル11と同一BL非選択メモリセル12)で、それぞれのソース領域とドレイン領域が共有されている。このような構成とすることにより、メモリセルアレイの集積度を高めることができるので、単位面積当たりの記憶容量を増やすことが可能となり、延いては、不揮発性半導体記憶装置1のコストダウンを図ることが可能となる。
また、図3では、ワード線WL1及びWL2に対して、それぞれ、メモリセルが2つずつ接続されている様子を描写したが、実際には、1本のワード線に対して多数(例えば16k個または32k個)のメモリセルを接続することにより、ページが形成されている。なお、メモリ制御回路20によるプログラム動作は、このページ単位(2kバイトまたは4kバイト)で実施される。
次に、図3の左枠を参照しながら、従前の印加電圧制御について説明する。プログラム動作時において、ソース線SLは、電源電圧VDD(=1.5V)が印加された状態からフローティング状態に切り替えられる。ワード線WL1には、正電圧VPL(=6〜11V)が0.5V刻みで段階的に印加される。ワード線WL2及びビット線BL1には、いずれも接地電圧VSS(=0V)が印加される。ビット線BL2は、フローティング状態とされる。また、メモリセル11〜14それぞれのバックゲートBGには、正電圧VPM(=4.5V)が印加される。
選択メモリセル11について着目すると、図4上段の「WRITE”0”」列で示したように、ソース電圧Vsが電源電圧VDD(=1.5V)からフローティング状態に切り替えられ、ゲート電圧Vgとして正電圧VPL(=6〜11V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして正電圧VPM(=4.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdとして接地電圧VSS(=0V)が印加されている。
同一BL非選択メモリセル12について着目すると、図4上段の「同一BL非選択」列で示したように、ソース電圧Vsが電源電圧VDD(=1.5V)からフローティング状態に切り替えられ、ゲート電圧Vgとして接地電圧VSS(=0V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして正電圧VPM(=4.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdとして接地電圧VSS(=0V)が印加されている。
同一WL非選択メモリセル13について着目すると、図4上段の「同一WL非選択」列(若しくは「WRITE”1”」列)で示したように、ソース電圧Vsが電源電圧VDD(=1.5V)からフローティング状態に切り替えられ、ゲート電圧Vgとして正電圧VPL(=6〜11V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして正電圧VPM(=4.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdがフローティング状態(=3.7V=Vth”0”+Vg)とされている。
また、他の非選択メモリセル14は、同一BL非選択メモリセル12と同一WL非選択メモリセル13それぞれの印加電圧条件から自動的に決まる状態になる。より具体的に述べると、ソース電圧Vsが電源電圧VDD(=1.5V)からフローティング状態に切り替えられ、ゲート電圧Vgとして接地電圧VSS(=0V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして正電圧VPM(=4.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdがフローティング状態(=3.7V=Vth”0”+Vg)とされている。
このように、従前の印加電圧制御では、非選択メモリセル12〜14それぞれのバックゲート・ソース間電位差(=Vbg−Vs)として、不要な電位差(≒3V)が生じていたので、誤書き込みを生じるおそれがあった。
次に、図3の右枠を参照しながら、メモリ制御回路20における新規な印加電圧制御について詳細に説明する。プログラム動作時において、ソース線SLには、電源電圧VDD(=1.5V)が印加される。ただし、従前の印加電圧制御に倣い、ソース線SLをフローティング状態に切り替えても構わない。ワード線WL1には、正電圧VPL(=3〜8V)が0.5V刻みで段階的に印加される。ワード線WL2及びビット線BL1には、いずれも負電圧VNL(=−3V)が印加される。ビット線BL2は、フローティング状態とされる。また、メモリセル11〜14それぞれのバックゲートBGには、電源電圧VDD(=1.5V)が印加される。
選択メモリセル11について着目すると、図4下段の「WRITE”0”」列で示したように、ソース電圧Vsとして電源電圧VDD(=1.5V)が印加され、ゲート電圧Vgとして正電圧VPM(=3〜8V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして電源電圧VDD(=1.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdとして負電圧VNL(=−3V)が印加されている。
このように、選択メモリセル11では、コントロールゲート・ドレイン間電位差(=Vg−Vd)を11Vとし、バックゲート・ドレイン間電位差(=Vbg−Vd)を4.5Vとすればよい。なお、前者はフローティングゲートFGに電荷を誘引するために必要な電位差であり、後者はトンネル電子を発生するために必要な電位差である。
同一BL非選択メモリセル12について着目すると、図4下段の「同一BL非選択」列で示したように、ソース電圧Vsとして電源電圧VDD(=1.5V)が印加され、ゲート電圧Vgとして負電圧VNL(=−3V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして電源電圧VDD(=1.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdとして負電圧VNL(=−3V)が印加されている。
このように、同一BL非選択メモリセル12では、コントロールゲート・ドレイン間電位差(=Vg−Vd)を0V以下とすればよい。これはドレインディスターブ(=フローティングゲートFGに対するホットキャリアの侵入)を防止するために必要な電位差であり、本図では、ゲート電圧Vgとドレイン電圧Vdが同電位(=−3V)とされている。
同一WL非選択メモリセル13について着目すると、図4下段の「同一WL非選択」列(若しくは「WRITE”1”」列)で示したように、ソース電圧Vsとして電源電圧VDD(=1.5V)が印加され、ゲート電圧Vgとして正電圧VPM(=3〜8V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして電源電圧VDd(=1.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdがフローティング状態(=0.7V=Vth”0”+Vg)とされている。
このように、同一WL非選択メモリセル13では、ドレインをフローティング状態とすればよい。これはトンネル電子を発生させないために必要な状態である。
また、他の非選択メモリセル14は、同一BL非選択メモリセル12と同一WL非選択メモリセル13それぞれの印加電圧条件から自動的に決まる状態になる。より具体的に述べると、ソース電圧Vsとして電源電圧VDD(=1.5V)が印加され、ゲート電圧Vgとして負電圧VNL(=−3V)が印加され、バックゲート電圧Vbgとして電源電圧VDD(=1.5V)が印加され、ドレイン電圧Vdがフローティング状態(=0.7V=Vth”0”+Vg)とされている。
上記のように、メモリ制御回路20は、複数設けられたメモリセル10のうち、選択メモリセル11について、バックゲートとソースを電源電圧VDD(=第1電圧に相当)とし、ドレインを電源電圧VDDよりも低い負電圧VNL(=第2電圧に相当)とし、コントロールゲートを電源電圧VDDよりも高い正電圧VPM(=第3電圧に相当)とする。
また、メモリ制御回路20は、複数設けられたメモリセル10のうち、同一BL非選択メモリセル12について、バックゲートとソースを電源電圧VDDとし、ドレインとコントロールゲートを負電圧VNLとする。
また、メモリ制御回路20は、複数設けられたメモリセル10のうち、同一WL非選択メモリセル13について、バックゲートとソースを電源電圧VDDとし、コントロールゲートを正電圧VPMとし、ドレインをフローティング状態とする。
このように、メモリ制御回路20で新規な印加電圧制御を採用すれば、非選択メモリセル12〜14それぞれのバックゲート・ソース間電位差(=Vbg−Vs)を0V(またはほぼ0V)とすることができる。従って、プログラム動作時における非選択メモリセル12〜14への誤書き込みを防止することが可能となる。
<高耐圧素子削減>
次に、メモリ制御回路20(特にゲート電圧Vgを駆動するロウデコーダ)における高耐圧素子の削減について、図5を参照しながら説明を行う。図5は、メモリ制御回路20の内部における信号レベルシフトの一例を示す図である。なお、図5の左枠には、従前の印加電圧制御を行うために必要な信号レベルシフトの様子が示されており、図5の右枠には、新規な印加電圧制御を行うために必要な信号レベルシフトの様子が示されている。
また、以下では、耐圧1.5V以下の素子を低耐圧素子LVとし、耐圧7V以下の素子を中耐圧素子MVとし、耐圧16V以下の素子を高耐圧素子HVとして定義する。なお、各素子のトンネル絶縁膜の厚さ(Tox(LV)、Tox(MV)、Tox(HV))に着目すると、Tox(LV)<Tox(MV)<Tox(HV)という関係が成り立つ。
従前の印加電圧制御において、メモリセル10のコントロールゲートCGに最高11Vのゲート電圧Vgを印加するためには、本図の左枠で示したように、電源電圧VDD(=1.5V)と接地電圧VSS(=0V)との間で駆動される制御信号S11(=ロジック回路40からの入力信号)をレベルシフトして、正電圧VDDM(=5V)と接地電圧VSS(=0V)との間で駆動される制御信号S12を生成し、これをさらにレベルシフトすることにより、正電圧VPL(=11V)と接地電圧VSS(=0V)との間で駆動される制御信号S13(=ロウデコーダの駆動信号)を生成する必要がある。
ここで、制御信号S11が印加される素子としては、1.5Vの電位差(=VDD−VSS)に耐えることができればよいので、低耐圧素子LVを用いることができる。また、制御信号S12が印加される素子としては、5Vの電位差(=VDDM−VSS)に耐えることができればよいので、中耐圧素子MVを用いることができる。しかしながら、制御信号S13が印加される素子としては、11Vの電位差(=VPL−VSS)に耐えなければならないので、高耐圧素子HVを用いる必要があった。
一方、新規な印加電圧制御において、メモリセル10のコントロールゲートCGに最高8Vのゲート電圧Vgを印加するためには、本図の右枠で示したように、先と同様にして制御信号S11から制御信号S12を生成した後、制御信号S12をレベルシフトして、正電圧VDDM(=5V)と電源電圧VDD(=1.5V)との間で駆動される制御信号S21を生成し、これをさらにレベルシフトすることにより、正電圧VPM(=8V)と電源電圧VDD(=1.5V)との間で駆動される制御信号S22を生成すればよい。
ここで、制御信号S11及びS12がそれぞれ印加される素子については、先と同様、低耐圧素子LV及び中耐圧素子MVをそれぞれ用いれば足りる。また、制御信号S21が印加される素子については、3.5Vの電位差(=VDDM−VDD)に耐えることができればよいので、中耐圧素子MVを用いることができる。また、制御信号S22が印加される素子についても、6.5Vの電位差(=VPM−VDD)に耐えることができればよいので、中耐圧素子MVを用いることができる。
このように、メモリ制御回路20で新規な印加電圧制御を採用すれば、レベルシフトの段数が1段増えるものの、高耐圧素子HVをより小サイズの中耐圧素子MVに置き換えることができる。従って、メモリ制御回路20のシュリンクを実現することが可能となる。また、正電圧VPLを生成するレギュレータ(VPL_REG)が不要となるので、電源回路30のシュリンクを実現することも可能となる。
なお、メモリセル10のドレインに印加される負電圧VNL(=−3V)は、センスアンプで取り扱われる電圧であり、これがロウデコーダを形成する素子に印加されることはない。従って、ロウデコーダの耐圧設計に際して、正電圧VPM(=8V)と負電圧VNL(=−3V)との電位差(=VPM−VNL)を考慮する必要はない。
また、プログラム動作時(ないしイレース動作時)の印加電圧条件は、リード動作時やベリファイ動作時の印加電圧条件と異なり、その変更に際してセンスアンプの動作点を見直す必要がないので、比較的低リスクであると言える。
<マスクレイヤー削減>
次に、メモリセル10の製造時におけるマスクレイヤーの削減について、図6〜図8を参照しながら説明を行う。図6〜図8は、いずれもメモリセル10の縦断面図である。なお、各図の上段には、それぞれ、従前の印加電圧制御(図2の左枠を参照)により駆動されるメモリセル10の構造が描写されており、各図の下段には、それぞれ、新規な印加電圧制御(図2の右枠を参照)により駆動されるメモリセル10の第1構造例〜第3構造例が描写されている。
各図で示したように、メモリセル10は、p型の半導体基板100(図中ではPSUBと表記)に形成されたPチャネル型電界効果トランジスタであり、n型の高耐圧ウェル110(図中ではHVNWと表記)と、n型のセルウェル120(図中ではCNWと表記)と、p型のドレイン領域130及びソース領域140と、チャネル領域150と、トンネル絶縁膜160と、フローティングゲート170(図中ではFGと表記)と、酸化絶縁膜180と、コントロールゲート190(図中ではCGと表記)と、を有する。
高耐圧ウェル110は、半導体基板100に形成されたn型半導体領域である。
セルウェル120は、高耐圧ウェル110に形成されたn型半導体領域であり、メモリセル10のバックゲートBGとして機能する。
ドレイン領域130及びソース領域140は、それぞれ、セルウェル120の表面近傍に所定の距離を隔てて形成されたp型半導体領域である。
チャネル領域150は、ドレイン領域130とソース領域140との間に挟まれたセルウェル120の表面近傍において、p型の反転層が現れる領域である。
トンネル絶縁膜160は、ドレイン領域130とソース領域140との間に亘ってチャネル領域150上を被覆するように形成された絶縁体である。トンネル絶縁膜160は、酸化シリコンなどを用いて形成することが可能であり、その厚さは、一般に2.5〜5nm程度とされる。
フローティングゲート170は、トンネル絶縁膜160上に形成された電荷トラップ層であり、周囲とは電気的に絶縁されている。フローティングゲート170は、窒化シリコンなどを用いて形成することが可能であり、その厚さは、一般に10nm程度とされる。
酸化絶縁膜180は、フローティングゲート170上に形成された絶縁体である。酸化絶縁膜180は、酸化シリコンなどを用いて形成することが可能であり、その厚さは、一般に5nm程度とされる。
コントロールゲート190は、酸化絶縁膜180上に形成された導電体であり、例えばポリシリコンを用いて形成することができる。このように、メモリセル10のゲート電極は、酸化絶縁膜180を挟んだ2層構造となっている。
ところで、従前の印加電圧制御により駆動されるメモリセル10では、各図の上段でそれぞれ示したように、3層の不純物拡散層131〜133を重ね合わせてドレイン領域130が形成されており、また、同じく3層の不純物拡散層141〜143を重ね合わせてソース領域140が形成されていた。
なお、不純物拡散層131及び141は、それぞれ、ドレイン領域130及びソース領域140のコンタクトに相当する。これらの不純物拡散層131及び141は、それぞれの不純物濃度が同一なので、共通のマスクレイヤーを用いて形成することができる。
また、不純物拡散層132及び142も、それぞれの不純物濃度が同一なので、共通のマスクレイヤーを用いて形成することができる。
しかしながら、従前の印加電圧制御により駆動されるメモリセル10では、バックゲート・ソース間の耐圧緩和を図りつつ、ソース領域140からフローティングゲート170への意図しない電荷注入(=誤書き込み)を避けねばならないので、ドレイン領域130の不純物拡散層133よりも低濃度の不純物拡散層143をソース領域140に形成しておく必要があった。そのため、不純物拡散層133及び143については、それぞれの不純物濃度が異なるので、共通のマスクレイヤーを用いて形成することができなかった。
従って、ドレイン領域130及びソース領域140を形成する工程には、少なくとも、(1)不純物拡散層131及び141を形成するためのマスクレイヤー、(2)不純物拡散層132及び142を形成するためのマスクレイヤー、(3)不純物拡散層133を形成するためのマスクレイヤー、並びに、(4)不純物拡散層143を形成するためのマスクレイヤーが必要であった。
一方、新規な印加電圧制御により駆動されるメモリセル10では、上記したバックゲート・ソース間の耐圧緩和が不要となる。そのため、例えば、図6の下段で示したように、ソース領域140の不純物拡散層143を省略することができるので、従前と比べて1工程分のマスクレイヤーを削減することが可能となる。
また、例えば、図7の下段で示したように、不純物拡散層133よりも低濃度の不純物拡散層143に代えて、不純物拡散層133と同濃度の不純物拡散層143’をソース領域140に形成してもよい。これらの不純物拡散層133及び143’については、それぞれの不純物濃度が同一なので、共通のマスクレイヤーを用いて形成することができる。従って、不純物拡散層143を省略する場合と同様、従前と比べて1工程分のマスクレイヤーを削減することが可能となる。
また、不純物拡散層133と同濃度の不純物拡散層143’をソース領域140に形成するのであれば、例えば、図8の下段で示したように、ドレイン領域130及びソース領域140のそれぞれにおいて、不純物拡散層132及び142を省略することもできる。従って、従前と比べて2工程分のマスクレイヤーを削減することが可能となる。
なお、メモリセル10の新規構造(=各図下段)に着目すると、ソース領域140は、従前の構造(=各図上段)と異なり、ドレイン領域130と異なる濃度の不純物拡散層を含まない構造、言い換えれば、ドレイン領域130と共通のマスクレイヤーを用いて形成することのできる構造であると言える。ただし、新規な印加電圧制御により駆動されるメモリセル10について、従前の構造(=各図上段)を採用することも任意である。
<省面積化>
これまでの説明では、メモリ制御回路20におけるプログラム動作の改善(=新規な印加電圧制御)により、メモリセル10におけるマスクレイヤーの削減、メモリ制御回路20における高耐圧素子の削減、並びに、電源回路30におけるレギュレータ(VPL_REG)の削減など、不揮発性半導体記憶装置1の省面積化が図られる旨に言及した。ただし、不揮発性半導体記憶装置1の更なる低コスト化や利便性向上を実現するためには、その省面積化を更に推し進めることが求められる。
なお、不揮発性半導体記憶装置1の更なる省面積化を図る上では、電源回路30の内部でレイアウト制約の大きい高耐圧素子HVの比率を下げることが重要となる。そのためには、例えば、電源回路30に含まれるレギュレータの電圧制限を見直し、素子の耐圧オーバーを未然に防ぐことにより、中耐圧素子MVを極力増やして高耐圧素子HVを減らすことが望ましいと言える。
また、メモリセル10、メモリ制御回路20、電源回路30、及び、ロジック回路40それぞれの配置レイアウトを最適化し、配線領域を削減することも検討すべきである。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている不揮発性半導体記憶装置は、様々な電子機器(スマートフォン、タブレット、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルオーディオプレーヤ、ゲーム機器、パソコンなど)の記憶媒体として利用することが可能であり、その使用形態としては、USB[universal serial bus]メモリ、各種メモリカード、フラッシュSSD[solid state drive]、または、BIOS[basic input/output system]格納用メモリなどを挙げることができる。
1 不揮発性半導体記憶装置(フラッシュメモリ)
10 メモリセル(PMOSFET)
11 選択メモリセル
12 同一BL非選択メモリセル
13 同一WL非選択メモリセル
14 他のメモリセル
20 メモリ制御回路
30 電源回路
40 ロジック回路
100 半導体基板(PSUB)
110 高耐圧ウェル(HVNW)
120 セルウェル(CNW)
130 ドレイン領域
131〜133 不純物拡散層
140 ソース領域
141〜143 不純物拡散層
150 チャネル領域
160 トンネル絶縁膜
170 フローティングゲート
180 酸化絶縁膜
190 コントロールゲート

Claims (9)

  1. フローティングゲート型のメモリセルと、
    前記メモリセルを制御するメモリ制御回路と、を有し、
    前記メモリ制御回路は、前記メモリセルのプログラム動作時において、前記メモリセルのバックゲートとソースを同電位にし、前記メモリセルのソースをバックゲートと同電位にした状態からフローティング状態に切り替える、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記メモリ制御回路は、前記メモリセルのプログラム動作時において、前記メモリセルのバックゲートとソースを短絡する請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記メモリ制御回路は、複数設けられたメモリセルのうち、所定の選択メモリセルについて、バックゲートとソースを第1電圧とし、ドレインを前記第1電圧よりも低い第2電圧とし、コントロールゲートを前記第1電圧よりも高い第3電圧とする、請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記メモリ制御回路は、複数設けられたメモリセルのうち、前記選択メモリセルと同一のビット線に接続されている非選択メモリセルについて、バックゲートとソースを前記第1電圧とし、ドレインとコントロールゲートを前記第2電圧とする、請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記メモリ制御回路は、複数設けられたメモリセルのうち、前記選択メモリセルと同一のワード線に接続されている非選択メモリセルについて、バックゲートとソースを前記第1電圧とし、コントロールゲートを前記第3電圧とし、ドレインをフローティング状態とする、請求項3または4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記メモリ制御回路は、前記第1電圧を1.5Vとし、前記第2電圧を−3Vとし、前記第3電圧を3〜8Vとする、請求項3〜5のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記メモリセルは、
    バックゲートとして機能するセルウェルと、
    前記セルウェル表面に形成されたドレイン領域及びソース領域と、
    前記セルウェル表面のチャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と、
    前記トンネル絶縁膜上に形成されたフローティングゲートと、
    前記フローティングゲート上に形成された酸化絶縁膜と、
    前記酸化絶縁膜上に形成されたコントロールゲートと、
    を有する電界効果トランジスタである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記ソース領域は、前記ドレイン領域と異なる濃度の不純物拡散層を含まない、請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 不揮発性半導体記憶装置を形成するフローティングゲート型のメモリセルを制御するメモリ制御方法であって、前記メモリセルのプログラム動作時において、前記メモリセルのバックゲートとソースを同電位にし、前記メモリセルのソースをバックゲートと同電位にした状態からフローティング状態に切り替える、メモリ制御方法。
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