JP6881742B2 - 検出装置および融着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検出装置および融着装置に関する。
近年、建築物の高耐久化が求められるに伴って、多くの建築物の屋上やベランダ等において、防水シート(樹脂シート)を敷設施工したシート防水構造が採用されている。
このシート防水構造では、例えば、床部の少なくとも一部を防水シートで覆う構成をなしているが、防水シートの床部(躯体)への固定は、複数の円盤状をなす固定ディスク(鋼板)を、所定の間隔で床部に固定ビス等を用いて固定し、さらに、これら固定ディスクにおいて、固定ディスクの上面と防水シートとの下面とを接合することで、固定ディスクを介して床部と防水シートとが接合されることにより実施される。これにより、躯体に雨水等に対する防水が施されるとともに、風等に対して防水シートが引き剥がされることなく躯体に固定される。
また、固定ディスクと防水シートとの接合は、融着によってなされており、その融着には、誘導加熱装置を用いることができる(例えば、特許文献1参照)。固定ディスクと防水シートとを接合する際、固定ディスクは、防水シートに覆われるため、その位置を視認することができない。そのため、特許文献1に記載の装置では、固定ディスクの位置を検出する検出部として、正弦波発振回路を介して通電可能なコイルを用いている。通電した状態のコイルを固定ディスクに接近、離間させると、その距離に応じて、コイルのインダクタンスが変化する。この変化量の大小に応じて、固定ディスクの位置を検出することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、高周波に起因する熱損失によって、正弦波発振回路の作動に不具合が生じることがある、すなわち、発振状態を維持することができず、結果、発振が減衰または停止することがある。この場合、固定ディスクの位置の検出が不可能となる。
特開2016−66422号公報
本発明の目的は、樹脂材料で構成されたシートに融着される磁性体の位置を簡単な構成で正確かつ確実に検出することができ、その検出結果を、後の融着に用いることができる検出装置および融着装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(12)の本発明により達成される。
(1) 樹脂材料で構成されたシートと、樹脂材料でコートした磁性体とを融着するのに先立って、前記磁性体を検出するのに用いられる検出装置であって、
前記磁性体を前記シートで覆った状態で前記磁性体の位置を検出する磁性体検出部と、
前記磁性体を覆った状態の前記シートに当接する当接面を有し、前記磁性体検出部を収納するハウジングとを備え、
前記磁性体検出部は、ホール効果による電圧が生じる少なくとも1つのホール素子と、
前記ホール素子の前記シートと反対側に配置された磁石と、
前記ホール素子に通電した状態で、前記磁石と前記磁性体との距離に応じた前記電圧を検出する電圧検出部とを有し、
前記シートの前記磁性体を覆った部分は、前記磁性体の形状にならって隆起した隆起部となっており、
前記当接面は、該当接面に前記隆起部を当接させる案内をするガイド部を有することを特徴とする検出装置。
(2) 前記磁性体検出部は、前記ホール素子を複数有する上記(1)に記載の検出装置。
(3) 前記電圧検出部は、前記各ホール素子に対して、1つずつ配置される上記(2)に記載の検出装置。
(4前記複数のホール素子は、前記当接面の縁部に沿って配置されている上記(2)または(3)に記載の検出装置。
樹脂材料で構成されたシートと、樹脂材料でコートした磁性体とを融着するのに先立って、前記磁性体を検出するのに用いられる検出装置であって、
前記磁性体を前記シートで覆った状態で前記磁性体の位置を検出する磁性体検出部を備え、
前記磁性体検出部は、ホール効果による電圧が生じる少なくとも1つのホール素子と、
前記ホール素子の前記シートと反対側に配置された磁石と、
前記ホール素子に通電した状態で、前記磁石と前記磁性体との距離に応じた前記電圧を検出する電圧検出部と、
記電圧検出部で検出された前記電圧と、予め設定されている基準値との差を増幅する信号増幅部を有することを特徴とする検出装置。
樹脂材料で構成されたシートと、樹脂材料でコートした磁性体とを融着するのに先立って、前記磁性体を検出するのに用いられる検出装置であって、
前記磁性体を前記シートで覆った状態で前記磁性体の位置を検出する磁性体検出部を備え、
前記磁性体検出部は、ホール効果による電圧が生じる少なくとも1つのホール素子と、
前記ホール素子の前記シートと反対側に配置された磁石と、
前記ホール素子に通電した状態で、前記磁石と前記磁性体との距離に応じた前記電圧を検出する電圧検出部とを有し、
前記電圧検出部による検出結果に基づいて、前記磁性体の有無を判断する判断部を備え、
前記判断部は、前記電圧検出部で検出された前記電圧と、予め設定されている基準値との差が閾値以上の場合に、前記磁性体が有ると判断することを特徴とする検出装置。
) 前記磁石は、永久磁石である上記(1)ないし()のいずれかに記載の検出装置。
) 前記ホール素子と前記磁石とは、離間している上記(1)ないし()のいずれかに記載の検出装置。
) 前記磁性体検出部は、前記ホール素子と前記磁石との間に介在し、非磁性体で構成されたスペーサを有する上記()に記載の検出装置。
10) 前記各ホール素子に対応して設けられ、該各ホール素子で発生する前記電圧の大小に応じて点灯、消灯する発光部を備える上記(1)ないし()のいずれかに記載の検出装置。
11) 上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の検出装置を備え、該検出装置による前記磁性体の検出後、前記シートと前記磁性体とを融着することを特徴とする融着装置。
12) 前記各ホール素子に対応して設けられ、該各ホール素子で発生する前記電圧の大小に応じて点灯、消灯する発光部を備え、
前記各発光部が点灯したときに、前記シートと前記磁性体との融着が可能となるよう構成されている上記(11)に記載の融着装置。
本発明によれば、樹脂材料で構成されたシートに融着される磁性体の位置を簡単な構成で正確かつ確実に検出することができ、その検出結果を、後の融着に用いることができる。
図1は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。 図2は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。 図3は、図1中の矢印A方向から見た図である。 図4は、図1中の矢印A方向から見た図である。 図5は、図2中の矢印B方向から見た図である。 図6は、図1中の矢印C方向から見た図である。 図7は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域[D]の垂直断面図である。 図8は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)の主要部のブロック図である。 図9は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図10は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。 図11は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第2実施形態)の使用状態を示す垂直断面図である。 図12は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第2実施形態)の使用状態を示す垂直断面図である。
以下、本発明の検出装置および融着装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。図2は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)の使用状態を示す側面図である。図3および図4は、それぞれ、図1中の矢印A方向から見た図である。図5は、図2中の矢印B方向から見た図である。図6は、図1中の矢印C方向から見た図である。図7は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域[D]の垂直断面図である。図8は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)の主要部のブロック図である。図9は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。図10は、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第1実施形態)が備える制御部の制御プログラムを示すフローチャートである。なお、以下では、説明の都合上、図1、図2および図7中(図11および図12についても同様)の上側を「上(または上方)」、下側を「下(または下方)」と言う。
図1、図2に示すように、躯体1000が有する床部101は、シート防水構造10によって、防水処理が施されている。シート防水構造10は、防水シート(シート)11と、複数の固定ディスク9とを有している。
防水シート11は、床部101の防水処理を要する部分を覆うものである。防水シート11は、樹脂材料で構成され、その樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニルのような塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、塩化ビニル系樹脂であることが好ましい。これにより、防水シート11の溶剤溶着性や熱融着性を優れたものとすることができる。なお、塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルを含む重合体、すなわちオリゴマー、プレポリマーおよびポリマーであれば特に限定されないが、例えば、塩化ビニルの単量重合体、または塩化ビニルと、酢酸ビニル、エチレン、もしくはプロピレン等との共重合体、およびこれらの2種以上の重合体の混合物等が挙げられる。
防水シート11の厚さは、0.5mm以上4.0mm以下であるのが好ましく、1.0mm以上2.5mm以下であるのがより好ましい。
固定ディスク9は、防水シート11を床部101に対して固定するものである。この固定ディスク9は、床部101上に間隔を置いて配置されている。円板状をなすディスク部材91と、ディスク部材91の上面を覆う樹脂層92とで構成されている。
ディスク部材91は、磁性体(強磁性体)で構成され、その材料としては、特に限定されず、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ガドリニウム、クロム等の金属のうちのいずれかまたはこれらのうちの1種以上を含む合金を用いることができる。
また、ディスク部材91の中心部には、ビス12が挿通する挿通孔911が貫通して形成されている。固定ディスク9は、挿通孔911を挿通したビス12を介して床部101に固定される。
なお、ディスク部材91の直径は、特に限定されないが、20mm以上150mm以下程度であるのが好ましく、40mm以上100mm以下程度であるのがより好ましい。また、ディスク部材91の厚さは、特に限定されないが、0.1mm以上3mm以下程度であるのが好ましく、0.3mm以上1.5mm以下程度であるのがより好ましい。
樹脂層92は、ディスク部材91の上面を覆うコート層である。樹脂層92を構成する樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニルのような塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ABS等の熱可塑性樹脂が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、ポリ塩化ビニルであるのが好ましい。これにより、樹脂層92と防水シート11とを融着した際、互いの密着性を向上させることができる。そして、この融着により、防水シート11は、床部101に対して固定される。また、樹脂層92を構成する樹脂として、ポリ塩化ビニルを用いた場合、このポリ塩化ビニルは、溶剤溶着性や熱融着性に優れるため、前記効果をより顕著に発揮させることができるとともに、固定ディスク9の腐食をより確実に防止することができる。
なお、樹脂層92の厚さは、特に限定されないが、0.03mm以上であるのが好ましく、0.05mm以上0.3mm以下であるのがより好ましい。これにより、防水シート11が風で煽られることに起因して、樹脂層92に応力が作用したとしても、この樹脂層92において亀裂や破断が生じるのを的確に抑制することができる。
図1、図2に示すように、融着装置100は、防水シート11と、固定ディスク9(磁性体)とを融着する装置である。この融着装置100は、検出装置1を備えて(内蔵して)いる。
ところで、防水シート11は、透明性を有さず、不透明なものである。作業者(施工業者)は、防水シート11と固定ディスク9とを融着する際、固定ディスク9を、不透明な防水シート11で覆ってその融着作業を行なうため、固定ディスク9の位置を視認することができない。
そこで、融着装置100の検出装置1は、防水シート11と固定ディスク9とを融着するのに先立って、固定ディスク9の位置を検出するのに用いられる装置となっている。そして、融着装置100は、検出装置1による固定ディスク9の検出後、防水シート11と固定ディスク9とを融着することができる。これにより、床部101は、シート防水構造10によって、防水処理が施されたものとなる。
例えば、防水シート11を介した融着装置100と固定ディスク9との位置関係が、図1に示す状態の場合、固定ディスク9の樹脂層92の上面921全面と、その面に当接する防水シート11の当接面111とを、後述する誘導加熱によって十分に加熱することができる。これにより、防水シート11と固定ディスク9とを過不足なく融着することができる。
これに対し、防水シート11を介した融着装置100と固定ディスク9との位置関係が、図2に示す状態の場合、固定ディスク9の樹脂層92の上面921全面を誘導加熱によって加熱することができず、その結果、防水シート11と固定ディスク9との融着が不十分となる。
図1、図2に示すように、融着装置100は、検出装置1と、磁場発生部7とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
検出装置1は、ハウジング2と、磁性体検出部3と、発光部4と、電源6とを備えている。
ハウジング2は、例えば、円筒状をなし、その内側に、例えば、磁性体検出部3や電源6等を収納するものである。このハウジング2は、上側に配置された天板21と、下側に配置された底板22と、天板21と底板22とをつなぐ側壁板23とを有している。
図1、図2に示すように、天板21には、融着装置100(検出装置1)を用いるときに把持されるハンドル(把持部)24が固定されている。このハンドル24は、アーチ状をなし、その両端部がそれぞれ天板21に、例えばネジ止めにより固定されている。また、図3〜図5に示すように、ハンドル24は、円形をなす天板21の中心をとおるように配置されている。これにより、ハンドル24を把持して、融着装置100を安定して使用することができる。
底板22は、その下面が、固定ディスク9(磁性体)を覆った状態の防水シート11に当接する当接面221となる。なお、底板22(当接面221)の直径としては、特に限定されない。
なお、天板21、底板22および側壁板23の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ナイロンやポリカーボネート等のような各種熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の各種熱硬化性樹脂、金属を用いることができる。天板21、底板22および側壁板23の厚さは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、ハンドル24の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウムやステンレス鋼等のような各種金属材料やその他各種樹脂材料を用いることができる。
電源6は、例えば、充電可能な2次電池で構成されている。図8に示すように、電源6は、磁性体検出部3の制御部34、磁場発生部7の誘導加熱発振回路72等に電気的に接続されている。これにより、制御部34や誘導加熱発振回路72に電力を供給することができる。
磁性体検出部3は、固定ディスク9(磁性体)を防水シート11で覆った状態で、固定ディスク9の位置を検出するものである。図7に示すように、磁性体検出部3は、ホール素子31と、磁石32と、スペーサ33とを有している。また、図8に示すように、磁性体検出部3は、制御部34と、信号増幅部35とを有している。
磁性体検出部3では、ホール素子31と磁石32とスペーサ33とが組(組立体)となって1つのユニットを構成しており、本実施形態では、4つのユニットが配置されている。これら4つのユニットは、円形をなす底板22(当接面221)の縁部に沿って等間隔に配置されており、図6中の左側のユニットから時計回りに順に「第1検出ユニット30A」、「第2検出ユニット30B」、「第3検出ユニット30C」、「第4検出ユニット30D」と言う。第1検出ユニット30A、第2検出ユニット30B、第3検出ユニット30C、第4検出ユニット30Dは、同じ構成であるため、以下、第1検出ユニット30Aについて代表的に説明する。
前述したように、第1検出ユニット30Aは、ホール素子31と、磁石32と、スペーサ33とを有している。
図8に示すように、ホール素子31は、制御部34を介して電源6と電気的に接続されている。これにより、ホール素子31に電力を供給する、すなわち、電圧を印加して通電することができる。
図7に示すように、ホール素子31は、例えばブロック状をなし、ハウジング2の底板22に対して固定されている。また、ホール素子31の防水シート11と反対側、すなわち、上側には、磁石32が配置されている。これにより、ホール素子31は、磁石32から磁界を受ける。そして、ホール素子31を通電した状態とすると、ホール素子31の内部では、磁界の方向および電流の方向の双方向と直交する方向に、ホール効果による電位差(ホール電圧)が生じる。この電位差は、制御部34(電圧検出部)によって検出される。
ホール素子31の構成材料としては、特に限定されず、例えば、InSb(インジウムアンチモン)、GaAs(ガリウムひ素)等を用いることができる。
また、ホール素子31の平面視での形状としては、特に限定されず、例えば、正方形、長方形等のような四角形や、円形、楕円形等のような丸みを帯びた形状とするのが好ましい。例えば、ホール素子31の平面視での形状が正方形の場合、一辺の大きさは、2mm以上6mm以下であるのが好ましく、3mm以上5mm以下であるのがより好ましい。
また、磁石32としては、永久磁石を用いるのが好ましい。これにより、例えば電力供給により磁界を生じさせる電磁石よりも、簡単な構成で磁界を生じさせることができる。そして、ホール素子31は、磁界を迅速に受けることができる。
磁石32の磁束密度としては、特に限定されず、例えば、3000G以上6000G以下であるのが好ましく、4500G以上5500G以下であるのがより好ましい。
磁石32の形状としては、特に限定されず、例えば、円柱状や板状が好ましい。円柱状の場合、直径は、φ3mm以上φ6mm以下であるのが好ましく、φ3mm以上φ4mm以下がより好ましい。また、長さは、5mm以上15mm以下であるのが好ましく、10mm以上12mm以下がより好ましい。
磁石32の配置としては、通電時のホール素子31内での電流の方向にもよるが、磁石32を、例えば、N極が上側、S極が下側となるように配置するのが好ましい。
図7に示すように、ホール素子31と磁石32とは、離間している。そして、ホール素子31と磁石32との間には、非磁性体で構成されたスペーサ33が介在している。スペーサ33は、ブロック状をなし、磁石32をホール素子31上で支持している。このようなスペーサ33により、ホール素子31が磁石32から受ける磁界の強さを調整することができる。例えば、磁石32の磁束密度が4500Gの場合、スペーサ33によるホール素子31と磁石32との離間距離は、2mm以上5mm以下であるのが好ましく、3mm以上4mm以下であるのがより好ましい。
スペーサ33は、非磁性体で構成され、その材料としては、特に限定されず、例えば、前述した熱可塑性樹脂等を用いることができる。
制御部34は、例えばマイクロプロセッサを有するものである。この制御部34は、例えば、種々のプログラムが記憶されており、このプログラムに基づいた処理を行なうことができる。このプログラムには、例えば、固定ディスク9を検出して、その後、固定ディスク9と防水シート11との融着を行なうまでのプログラムが含まれている。
前述したように、ホール素子31を通電した状態とすると、ホール素子31の内部では、ホール効果による電位差が生じる。磁石32と固定ディスク9のディスク部材91(磁性体)との距離(最短距離)に応じて磁界が変化するため、その結果、電位差も同様に変化する。
例えば、図1に示す状態では、検出装置1(底板22)の中心線Oと固定ディスク9の中心線Oとがほぼ重なっている。このとき、第1検出ユニット30Aのホール素子31とディスク部材91との距離d30Aと、第2検出ユニット30Bのホール素子31とディスク部材91との距離d30Bと、第3検出ユニット30Cのホール素子31とディスク部材91との距離d30cとは、同じとなっている。この場合、各ホール素子31で生じる電位差は、同じとなる。
一方、図2に示す状態では、検出装置1の中心線Oが固定ディスク9の中心線Oに対して図中右側にズレている。このとき、第1検出ユニット30Aのホール素子31とディスク部材91との距離d30Aと、第2検出ユニット30Bのホール素子31とディスク部材91との距離d30Bとは、同じとなっているが、中心線Oが中心線Oに対してズレている分、第3検出ユニット30Cのホール素子31とディスク部材91との距離d30cは、距離d30Aや距離d30Bよりも長くなっている。この場合、第3検出ユニット30Cのホール素子31で生じる電位差は、他のユニットのホール素子31で生じる電位差よりも低くなる。
そして、各ホール素子31の内部で生じた電位差の検出は、制御部34によって行なわれる。このように制御部34は、ホール素子31に通電した状態で、磁石32と固定ディスク9のディスク部材91(磁性体)との距離(最短距離)に応じた電圧(電位差)を検出する電圧検出部として機能する。
この電圧検出部による検出結果に基づいて、固定ディスク9(磁性体)の有無を判断することができる。この判断も、制御部34によって行なわれる。このように制御部34は、前記判断を行なう判断部としても機能する。
固定ディスク9の有無の判断は、電圧検出部で検出された電位差Eと、予め設定されている基準値Eとの差ΔEが閾値α以上の場合に、固定ディスク9(磁性体)が有ると判断する。なお、電位差Eの添え字「n」は、1〜4の整数であり、n=1の場合、第1検出ユニット30Aのホール素子31で生じた電位差Eを表し、n=2の場合、第2検出ユニット30Bのホール素子31で生じた電位差Eを表し、n=3の場合、第3検出ユニット30Cのホール素子31で生じた電位差Eを表し、n=4の場合、第4検出ユニット30Dのホール素子31で生じた電位差Eを表す。また、基準値Eは、検出装置1が固定ディスク9から十分に離間している状態で、ホール素子31の内部で生じる電位差であり、例えば実験的に求められた値である。また、閾値αは、予め設定されている値であり、例えば実験的に求められた値である。
そして、電位差E、電位差E、電位差Eおよび電位差Eがいずれも閾値α以上であった場合には、検出装置1の中心線Oと固定ディスク9の中心線Oとがほぼ重なった図1に示す状態にあるとみなすことができる。この状態での検出装置1と固定ディスク9との位置関係は、固定ディスク9と防水シート11との融着に適した位置関係にある。
これに対し、電位差E、電位差E、電位差Eおよび電位差Eのうちの1つでも閾値α未満となる場合もある。その一例として、図2に示す状態がある。この図2に示す状態では、電位差E、電位差Eおよび電位差Eは、いずれも閾値α以上となるが、電位差Eは、閾値α未満となる。この状態で、固定ディスク9と防水シート11とを融着しても、その融着面積は、シート防水構造10による防水処理を保障することができる程度に十分には確保されない。
以上のような構成の検出装置1は、樹脂材料で構成された防水シート11に融着される固定ディスク9の位置を、各ホール素子31の内部で生じた電位差を検出するという簡単な構成で、正確かつ確実に検出することができる。そして、作業者は、防水シート11と固定ディスク9とを融着する際、この検出結果を用いて、そのまま融着するか否かを選択することができる。
図8に示すように、ホール素子31は、信号増幅部35を介しても、制御部34と電気的に接続されている。信号増幅部35は、電位差E、電位差E、電位差Eおよび電位差Eの各電位差と、基準値Eとの差ΔEを増幅する回路である。これにより、各差ΔEが閾値α以上であるか否かの判断を正確に行なうことができる。
なお、信号増幅部35の構成としては、特に限定されず、例えば、トランジスタを有する構成とすることができる。
また、制御部34の電圧検出部として機能する部分(検出回路)は、各ホール素子31に対して、1つずつ配置されるのが好ましい。これにより、各ホール素子31に対する電位差の検出を迅速に行なうことができ、よって、検出装置1全体として、電位差検出処理時間を短縮することができる。
図3〜図5に示すように、天板21には、発光部4が設けられている。この発光部4には、第1発光部4Aと、第2発光部4Bと、第3発光部4Cと、第4発光部4Dとが含まれている。第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4Cおよび第4発光部4Dの中では、第1発光部4Aが図中の左側に配置され、以降、反時計回りに順に、第2発光部4B、第3発光部4Cおよび第4発光部4Dが配置されている。また、第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4Cおよび第4発光部4Dは、それぞれ、例えば、LEDで構成されている。
第1発光部4Aは、第1検出ユニット30A(ホール素子31)に対応して設けられ、第1検出ユニット30Aのホール素子31で発生する電位差Eの大小に応じて、すなわち、電位差Eと基準値Eとの差ΔEが閾値α以上であるか否かの判断に応じて、点灯、消灯する。第1発光部4Aは、差ΔEが閾値α以上であれば点灯し、それ以外では消灯する。
第2発光部4Bは、第2検出ユニット30B(ホール素子31)に対応して設けられ、第2検出ユニット30Bのホール素子31で発生する電位差Eの大小に応じて、すなわち、電位差Eと基準値Eとの差ΔEが閾値α以上であるか否かの判断に応じて、点灯、消灯する。第2発光部4Bは、差ΔEが閾値α以上であれば点灯し、それ以外では消灯する。
第3発光部4Cは、第3検出ユニット30C(ホール素子31)に対応して設けられ、第3検出ユニット30Cのホール素子31で発生する電位差Eの大小に応じて、すなわち、電位差Eと基準値Eとの差ΔEが閾値α以上であるか否かの判断に応じて、点灯、消灯する。第3発光部4Cは、差ΔEが閾値α以上であれば点灯し、それ以外では消灯する。
第4発光部4Dは、第4検出ユニット30D(ホール素子31)に対応して設けられ、第4検出ユニット30Dのホール素子31で発生する電位差Eの大小に応じて、すなわち、電位差Eと基準値Eとの差ΔEが閾値α以上であるか否かの判断に応じて、点灯、消灯する。第4発光部4Dは、差ΔEが閾値α以上であれば点灯し、それ以外では消灯する。
例えば、検出装置1が図1に示す状態にあるときには、第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4Cおよび第4発光部4Dは、図3に示す状態、すなわち、全消灯状態から図4に示す状態、すなわち、全点灯状態となる。
また、検出装置1が図2に示す状態にあるときには、第1発光部4A、第2発光部4Bおよび第4発光部4Dは、それぞれ、点灯状態となるが、第3発光部4Cは、消灯したままとなる。この場合、検出装置1を図2に示す状態から図中の左側へさせて、図1に示す状態とするのが好ましい。これにより、第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4Cおよび第4発光部4Dは、全点灯状態となる。
全点灯状態では、防水シート11と固定ディスク9との融着が可能となり、作業者は、そのまま融着作業に移行することができる。また、全点灯状態になると自動的に融着作業が開始するシステムであっても構わない。
図8に示すように、融着装置100は、検出装置1の他に、さらに磁場発生部7を備えている。磁場発生部7は、固定ディスク9のディスク部材91を誘導加熱するものである。この加熱により、少なくとも固定ディスク9の樹脂層92(好ましくは樹脂層92と防水シート11との双方)が溶融して、この樹脂層92と、当該樹脂層92に接触している防水シート11の一部とが融着することとなる。磁場発生部7は、加熱コイル71と、誘導加熱発振回路72とを有している。
加熱コイル71は、ハウジング2内に配置されており、できる限り底板22に近い位置に固定されている。図6に示すように、加熱コイル71は、第1検出ユニット30A、第2検出ユニット30B、第3検出ユニット30C、第4検出ユニット30Dに囲まれている。また、加熱コイル71は、線状体711を、中心線O回りに渦巻き状(コイル状)に巻回されたものである。線状体711の構成材料としては、特に限定されず、例えば、リッツ線等を用いることができる。リッツ線は、細いエナメル線を撚ったものであり、高周波特性が良く、交流抵抗を小さくし、加熱コイルの過度の温度上昇を抑えることができる。
加熱コイル71には、誘導加熱発振回路72が電気的に接続されている。誘導加熱発振回路72は、例えば、高周波インバータであり、加熱コイル71に高周波を付与することができる。そして、高周波が付与された加熱コイル71は、固定ディスク9のディスク部材91を誘導加熱(高周波加熱)することができる。これにより、前述したように、固定ディスク9と防水シート11とを融着させることができる。なお、誘導加熱する時間としては、特に限定されず、例えば、3秒以上20秒以下であるのが好ましく、5秒以上10秒以下であるのがより好ましい。
また、図3〜図5に示すように、天板21には、スイッチ5が設けられている。このスイッチ5は、磁場発生部7を作動させて、融着を開始するスタートスイッチである。なお、スイッチ5は、第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4Cおよび第4発光部4Dが全て点灯状態となったときに、「ON」とすることができる。
次に、固定ディスク9の位置を検出してから、この固定ディスク9と防水シート11とを融着するまでの制御プログラムを図9、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
図9に示すように、固定ディスク9の位置を検出する(ステップS101)。ステップS101は、サブルーチンであり、図10に示すステップが順次行なわれる。図10に示すように、第1検出ユニット30Aのホール素子31で生じた電位差Eを検出する(ステップS201)。次いで、電位差Eと基準値Eとの差ΔEを演算して(ステップS202)、差ΔEが閾値α以上であるか否かを判断する(ステップS203)。ステップS203において差ΔEが閾値α以上であると判断されたら、第1発光部4Aを発光させる(ステップS204)。このステップS201からステップS204までの一連のステップを第2検出ユニット30B(第2発光部4B)、第3検出ユニット30C(第3発光部4C)、第4検出ユニット30D(第4発光部4D)に対しても行なう。
次いで、図9に示すように、第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4C、第4発光部4Dが発光している場合には(ステップS102)、スイッチ5の操作が可能となる。そして、スイッチ5が操作されたと判断された場合には(ステップS103)、磁場発生部7が作動して、誘導加熱発振回路72によって加熱コイル71に高周波を付与する(ステップS104)。
次いで、制御部34に内蔵されているタイマーが作動して(ステップS105)、タイムアップとなったら(ステップS106)、加熱コイル71への高周波の付与を停止する(ステップS107)。
なお、ステップS102において、第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4C、第4発光部4Dが発光していない場合には、作業者は、前述したように、第1発光部4A、第2発光部4B、第3発光部4C、第4発光部4Dが発光するまで、融着装置100の位置を調整する。以降は、ステップS103から下位のステップを順次実行する。なお、高周波付与停止後、圧着治具等を用いて防水シート11の上から固定ディスク9を押さえる事により、防水シート11と固定ディスク9の融着が確実にできる。
<第2実施形態>
図11および図12は、それぞれ、本発明の検出装置を備えた本発明の融着装置(第2実施形態)の使用状態を示す垂直断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の検出装置および融着装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ハウジングの底板の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図11、図12に示すように、防水シート11の固定ディスク9(磁性体)を覆った部分は、固定ディスク9の形状にならって隆起した隆起部112となっている。
また、ハウジング2の当接面221は、当接面221に隆起部112を当接させる案内をするガイド部222を有している。ガイド部222は、当接面221に凹没形成された凹部で構成されている。この凹部で構成されたガイド部222の深さとしては、特に限定されず、例えば、平均的な隆起部112の高さとほぼ同じ大きさとするのが好ましい。
融着装置100を防水シート11に押し付けた際、ガイド部222によって、隆起部112が案内されて、当接面221に過不足なく当接する(図11に示す状態から図12に示す状態を参照)。これにより、その後の融着を均一かつ確実に行なうことができる。
以上、本発明の検出装置および融着装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、検出装置および融着装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の検出装置および融着装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、磁性体検出部は、前記各実施形態では、ホール素子を有する4つの検出ユニットが配置されたものとなっていたが、検出ユニットの配置数は、これに限定されない。例えば、検出ユニットの配置数は、1つ、2つまたは5つ以上であってもよい。
また、磁性体検出部の磁石としては、前記各実施形態では永久磁石であったが、これに限定されず、例えば、電磁石であってもよい。
100 融着装置
1 検出装置
2 ハウジング
21 天板
22 底板
221 当接面
222 ガイド部
23 側壁板
24 ハンドル(把持部)
3 磁性体検出部
30A 第1検出ユニット
30B 第2検出ユニット
30C 第3検出ユニット
30D 第4検出ユニット
31 ホール素子
32 磁石
33 スペーサ
34 制御部
35 信号増幅部
4 発光部
4A 第1発光部
4B 第2発光部
4C 第3発光部
4D 第4発光部
5 スイッチ
6 電源
7 磁場発生部
71 加熱コイル
711 線状体
72 誘導加熱発振回路
9 固定ディスク
91 ディスク部材
911 挿通孔
92 樹脂層
921 上面
10 シート防水構造
11 防水シート
111 当接面
112 隆起部
12 ビス
1000 躯体
101 床部
30A 距離
30B 距離
30C 距離
基準値
電位差
中心線
中心線
S101〜S107 ステップ
S201〜S204 ステップ
α 閾値

Claims (12)

  1. 樹脂材料で構成されたシートと、樹脂材料でコートした磁性体とを融着するのに先立って、前記磁性体を検出するのに用いられる検出装置であって、
    前記磁性体を前記シートで覆った状態で前記磁性体の位置を検出する磁性体検出部と、
    前記磁性体を覆った状態の前記シートに当接する当接面を有し、前記磁性体検出部を収納するハウジングとを備え、
    前記磁性体検出部は、ホール効果による電圧が生じる少なくとも1つのホール素子と、
    前記ホール素子の前記シートと反対側に配置された磁石と、
    前記ホール素子に通電した状態で、前記磁石と前記磁性体との距離に応じた前記電圧を検出する電圧検出部とを有し、
    前記シートの前記磁性体を覆った部分は、前記磁性体の形状にならって隆起した隆起部となっており、
    前記当接面は、該当接面に前記隆起部を当接させる案内をするガイド部を有することを特徴とする検出装置。
  2. 前記磁性体検出部は、前記ホール素子を複数有する請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記電圧検出部は、前記各ホール素子に対して、1つずつ配置される請求項2に記載の検出装置。
  4. 記複数のホール素子は、前記当接面の縁部に沿って配置されている請求項2または3に記載の検出装置。
  5. 樹脂材料で構成されたシートと、樹脂材料でコートした磁性体とを融着するのに先立って、前記磁性体を検出するのに用いられる検出装置であって、
    前記磁性体を前記シートで覆った状態で前記磁性体の位置を検出する磁性体検出部を備え、
    前記磁性体検出部は、ホール効果による電圧が生じる少なくとも1つのホール素子と、
    前記ホール素子の前記シートと反対側に配置された磁石と、
    前記ホール素子に通電した状態で、前記磁石と前記磁性体との距離に応じた前記電圧を検出する電圧検出部と
    前記電圧検出部で検出された前記電圧と、予め設定されている基準値との差を増幅する信号増幅部とを有することを特徴とする検出装置。
  6. 樹脂材料で構成されたシートと、樹脂材料でコートした磁性体とを融着するのに先立って、前記磁性体を検出するのに用いられる検出装置であって、
    前記磁性体を前記シートで覆った状態で前記磁性体の位置を検出する磁性体検出部を備え、
    前記磁性体検出部は、ホール効果による電圧が生じる少なくとも1つのホール素子と、
    前記ホール素子の前記シートと反対側に配置された磁石と、
    前記ホール素子に通電した状態で、前記磁石と前記磁性体との距離に応じた前記電圧を検出する電圧検出部とを有し、
    前記電圧検出部による検出結果に基づいて、前記磁性体の有無を判断する判断部を備え、
    前記判断部は、前記電圧検出部で検出された前記電圧と、予め設定されている基準値との差が閾値以上の場合に、前記磁性体が有ると判断することを特徴とする検出装置。
  7. 前記磁石は、永久磁石である請求項1ないしのいずれか1項に記載の検出装置。
  8. 前記ホール素子と前記磁石とは、離間している請求項1ないしのいずれか1項に記載の検出装置。
  9. 前記磁性体検出部は、前記ホール素子と前記磁石との間に介在し、非磁性体で構成されたスペーサを有する請求項に記載の検出装置。
  10. 前記各ホール素子に対応して設けられ、該各ホール素子で発生する前記電圧の大小に応じて点灯、消灯する発光部を備える請求項1ないしのいずれか1項に記載の検出装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の検出装置を備え、該検出装置による前記磁性体の検出後、前記シートと前記磁性体とを融着することを特徴とする融着装置。
  12. 前記各ホール素子に対応して設けられ、該各ホール素子で発生する前記電圧の大小に応じて点灯、消灯する発光部を備え、
    前記各発光部が点灯したときに、前記シートと前記磁性体との融着が可能となるよう構成されている請求項11に記載の融着装置。
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