JP3921038B2 - 融着接合方法 - Google Patents

融着接合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3921038B2
JP3921038B2 JP2000220808A JP2000220808A JP3921038B2 JP 3921038 B2 JP3921038 B2 JP 3921038B2 JP 2000220808 A JP2000220808 A JP 2000220808A JP 2000220808 A JP2000220808 A JP 2000220808A JP 3921038 B2 JP3921038 B2 JP 3921038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
work coil
heated
conductive porous
porous sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000220808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002043041A (ja
Inventor
篤 赤羽
Original Assignee
筒中プラスチック工業株式会社
ハイデック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 筒中プラスチック工業株式会社, ハイデック株式会社 filed Critical 筒中プラスチック工業株式会社
Priority to JP2000220808A priority Critical patent/JP3921038B2/ja
Publication of JP2002043041A publication Critical patent/JP2002043041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3921038B2 publication Critical patent/JP3921038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性樹脂等を局部的に加熱して融着させる用途のような、軽負荷に対して用いるのに適した電磁誘導加熱装置を用いた融着接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁誘導加熱を用いて、熱可塑性樹脂を溶融させ、物品同士を接合させる技術を、製本や、カーペットの固定等に用いることが知られている。
【0003】
そのような電磁誘導加熱の応用の一例として、特開平11−200563号公報には、合成樹脂からなる防水シートを家屋等の屋外側の構造物表面に敷設する工法が開示されている。この工法においては、熱可塑性樹脂層で被覆されたディスク状鋼板から構成された固定治具を用いる。固定治具を、熱可塑性樹脂層を表面にして、防水シートを敷設すべき構造物表面に設置し、その上に防水シートを、熱可塑性樹脂層に当接するように載置する。その状態で、防水シートを介して鋼板に、インバータ回路を用いた駆動回路により高周波磁界を印加する。それにより、鋼板中を誘導電流が流れ、鋼板が発熱して熱可塑性樹脂層が溶融し、防水シートと固定治具が融着して接合する。
【0004】
このような電磁誘導加熱による融着は、施工の手順が簡便で効率的に作業を行うことができ、また工具としての熱源を用いるものではないので、安全性も高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような電磁誘導加熱による融着を行うためには、電磁誘導加熱装置に対して、従来にない特性が要求される。
【0006】
例えば、上記の特開平11−200563号公報に記載の工法の場合、固定治具用の鋼板としては、直径65mm、厚さ1.0mmの円形板を用いることが例示されている。この固定治具は、例えば電磁調理器の場合、負荷となる鍋が鉄の大きな固まりであることに比べると、極めて軽い負荷である。一般的な比較では、鍋底を負荷とする場合に対して約1/100となる。なお本発明は特に、上記鋼板を改良した発熱体として、金属メッシュのような導電性多孔シート体を用いた固定治具を用いる場合に、効果的に加熱できることを意図するものである。従って、負荷は更に軽いものとなる。
【0007】
そのような軽い負荷に適用し、局部的な加熱を短時間で効率よく行うためには、発熱体に対して磁束を十分に効率よく作用させることが不可欠である。また、融着は短時間で終了することが望ましく、実用的には融着時間が10秒以内となるように設計する。
【0008】
そのためには、磁束を十分に発生させる必要があり、磁束を発生するワークコイルに対して、十分な高周波電流を投入しなければならない。その場合、入力電流に比較して、高周波電流を大きく流せることが必要である。しかしながら、従来の一般的な誘導加熱装置では、そのような状況を回避するように設計されており、本発明の意図に適合するものではなかった。
【0009】
さらに本発明の誘導加熱装置は、装置を可搬型とする用途を前提にするため、小型・軽量であることが望ましい。また安価な実用的な装置とするためにも、インバータに用いるスイッチング素子は、耐電流に限度があることを前提として装置を構成する必要がある。従って、上記のように、大きな高周波電流に対して、従来とは異なった観点での回路保護の対策が必要である。
【0010】
以上のように、本発明の意図する誘導加熱装置には、従来の誘導加熱装置では使用されなかった条件での使用を可能とする構成、およびそのような条件下での作動に耐えるための制御が必要である。
【0011】
本発明は上記の課題を解決し、小さな負荷を対象とし、局部を加熱するのに好適であって、十分な出力を確保できる、電磁誘導加熱装置を用いた融着接合方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の融着接合方法は、磁性体コアに卷回されたワークコイル、及びワークコイルに高周波電流を供給するインバータ回路を含む駆動回路を備え、磁性体コアは中央コア、その中央コアの両側に配置された側部コア、及びそれらの一端部を連結する連結部を有し、ワークコイルから発生する高周波磁束は、中央コア及び側部コアの連結されていない側の端部から外部に取り出されるように構成された電磁誘導加熱装置と、導電性多孔シート体及び熱可塑性樹脂の積層体を含む被加熱体とを用いる。被加熱体と被接合物とを当接させた状態で、被加熱体に前記ワークコイルを近接させ、ワークコイルから発生する高周波磁束により導電性多孔シート体を発熱させて、導電性多孔シート体に積層した熱可塑性樹脂の溶融により被加熱体と被接合物とを融着させる。
【0020】
この方法によれば、導電性多孔シート体を発熱要素とすることにより強固な接合を行うことができるとともに、電磁誘導加熱装置が磁束の集中に適した磁性体コアを有するため、導電性多孔シート体を用いた加熱を極めて効果的に行うことができる。
【0021】
上記の融着接合方法において好ましくは、導電性多孔シート体の外形寸法を、両側部コアの内側の間隔以上で、外側の間隔以下とする。それにより、被加熱体に対する磁束の印加を極めて効率的に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における電磁誘導加熱装置について、合成樹脂からなる防水シートを家屋等の屋外側の構造物表面に敷設する工法に用いる場合を例にして説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態における電磁誘導加熱装置に用いるIHヘッド1を示し、(a)はその斜視図、(b)は断面図である。
【0024】
図において、2はフェライトコアであり、中央コア2a、その両側の側部コア2b、及びそれらのコアを後端部において連結する連結部2cからなる。中央コア2aにはリッツ線のワークコイル3が巻回されている。各コアが開放された側にはベース板4が取り付けられている。図1(b)に示すように、ワークコイル3に高周波電流を流すことにより発生する磁束は、中央コア2a、連結部2c、及び側部コア2bを経て、中央コア2aに戻る。それによりフェライトコア2の端部に、外部を通る高周波磁束5が形成される。
【0025】
図1(b)における21は、被加熱体である固定治具ディスクを示す。固定治具ディスク21の構造の詳細を、図4に示す。(a)は平面図、(b)はそのA−A断面図、(c)は要部拡大図である。固定治具ディスク21は、熱可塑性樹脂からなる治具本体22、及びステンレスメッシュ23からなる。治具本体22は、一例としては、直径65mmの大きさであり、中央部に固着具挿入孔22aが設けられている。ステンレスメッシュ23は、治具本体22の中の表面に近い部位に埋め込まれている。23aは、ステンレスメッシュ23が形成する接合用開口部を示す。
【0026】
治具本体22を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル樹脂などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
【0027】
ステンレスメッシュ23は、導電性多孔シート体の一例であり、導電性多孔シート体の素材としては、ステンレス以外にも、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル、黄銅、金、銀等の導電性金属を用いることができる。その形態としては、メッシュ状に限らず、パンチングシートであっても、好適に用いることができる。導電性多孔シート体の開口率は、20〜80%の範囲とするのが好ましい。より好ましくは40〜60%とする。メッシュ状にする場合は、メッシュを構成する線の太さを、0.1〜3mmの範囲、特に、0.5〜1.5mmの範囲とするのが好ましい。パンチングシートの場合は、シートの厚さは、0.01〜1.0mmの範囲とするのが好ましい。
【0028】
図5は、固定治具ディスク21上に防水シート24が載置された状態を示す。25は、防水シート24を敷設すべき構造物を示す。固定治具ディスク21は、固着具挿入孔22aに挿入した金属製の固着具26により、構造物25に固定されている。
【0029】
図1(b)に示すように、フェライトコア2から生じる高周波磁束5は、固定治具ディスク21内を貫通し、ステンレスメッシュ23に達する。ステンレスメッシュ23に達した高周波磁束により電磁誘導を生じ、ステンレスメッシュ23を流れる電流により発熱する。その結果、治具本体22を構成する熱可塑性樹脂が溶融し、図5に示した状態で、固定治具ディスク21と防水シート24が融着接合される。
【0030】
接合用開口部23aにおいては、治具本体22を構成する熱可塑性樹脂は、表面部と内部とがステンレスメッシュ23に遮られることなく連続している。従って、ステンレスメッシュ23より下層の樹脂22bと防水シート24とは、接合用開口部23aを通して直接結合する。それにより、発熱体として鋼板を用いた場合に生じる問題、すなわち樹脂層と鋼板との界面での剥離については、ステンレスメッシュ23を用いる場合には発生するおそれがなく、十分な接合強度が確保される。なお、このような効果を得るためには、ステンレスメッシュ23を用いることは必須ではなく、一般的には導電性多孔シート体を用いればよい。
【0031】
図1の構成において、フェライトコア2は、磁束をステンレスメッシュ23に集中させるために用いられる。磁束を集中させ、効率よく十分な磁束を通すことにより、局部に十分な発熱を得ることが可能となる。融着に際しては、金属製の固着具26の頭はできるだけ加熱されないことが望ましく、その点でも、図1に示したフェライトコア2の形状は最適である。
【0032】
フェライトコア2は、磁束が取り出される端部において、固定治具ディスク21のステンレスメッシュ23、すなわち被加熱体の外形寸法に対して、所定の範囲内の寸法であることが望ましい。つまり、図1(b)に示すように、固定治具ディスク21(ステンレスメッシュ23)の両端間の長さが、両側部コア2bの内側の間隔以上で、外側の間隔以下となるように、フェライトコア2の寸法を調整する。それにより、磁束が被加熱体に対して最も効果的に作用する。
【0033】
また、ベース板4は、フェライトコア2の前面を保護するための部材であり、例えばガラスエポキシ、カプトン、アラミド等の耐熱性樹脂からなる。ベース板4は、1mm前後の厚さであることが望ましい。
【0034】
図2にIHヘッド1の駆動回路を構成するインバータ回路を示す。本実施の形態では、融着装置を小型・軽量・安価にするため、インバータ回路に並列共振回路を採用する。
【0035】
図2において、AC100Vの交流電源10から供給される電圧は、ACフィルタ11を通って整流回路12に印加される。整流回路12の+側出力端子は、チョークコイル13を介して、IHヘッド1のワークコイル3の一端に接続されている。コイル3の他端は、出力用IGBT14のコレクタCに接続され、IGBT14のエミッタEは整流回路12の−側出力端子に接続されている。C2は共振用キャパシタであり、ワークコイル3に並列に接続されている。また、IGBT14のエミッタ・コレクタ間には、回生用ダイオード15が接続されている。チョークコイル13とワークコイル3の接続点と、整流回路12の−側出力端子のとの間には、キャパシタC1が接続されている。
【0036】
CT1はIAC検出器、CT2はIL検出器であり、それぞれAC入力電流IAC、及び出力である高周波電流ILを検出する。以下の説明においては、それらの検出信号をそれぞれ検出信号CT1、検出信号CT2と記す。検出信号CT1、及び検出信号CT2は、制御部16を構成するIAC制限部20、及びIL制限部19、にそれぞれ供給される。
【0037】
制御部16は、TON制御部17から出力して、その出力信号はIGBT14のゲートGに供給される。TON制御部17は、ONタイミング制御部22とOFFタイミング制御部23を有する。ONタイミング制御部22には、VCE検出部18の出力が供給される。OFFタイミング制御部23には、IL制限部19、IAC制限部20、及びTONmax制限部21の出力が供給される。すなわち、制御部16では、VCE検出部18、IL制限部19、IAC制限部20及びTONmax制限部21の出力に基づき、ONタイミング制御部22とOFFタイミング制御部23により出力パルスのオン・オフのタイミングを決定して、IGBT14のゲートGに供給する。なお、VCE検出部18については、IGBT14のエミッタ・コレクタ間の電圧VCEを検出するための具体的な構成を図示していないが、一般的などのような方法を用いてもよい。
【0038】
図2のインバータ回路の動作を、図3の波形図を参照して説明する。整流回路12の出力は、チョークコイル13、キャパシタC1により平滑化され、IGBT14によりスイッチングされて、ワークコイル3と共振用キャパシタC2により構成された共振回路に供給される。IGBT14をスイッチングさせるために、制御部16からゲートGに供給される駆動電圧VGEは、図3(c)に示すような、ON時間TONを有する波形である。IGBT14を介して電流の供給を受けて、ワークコイル3には、図3(a)に示す高周波電流ILが流れる。図3(b)は、IGBT14のエミッタ・コレクタ間の電圧VCEを示す。なお高周波電流ILの周波数は、80〜100kHzに設定される。また、共振回路のDC電源はピーク電圧が140V程度になるため、ワークコイル3は20〜30μH程度のインダクタンスであることが望ましい。
【0039】
ここで、高周波電流ILの値は、図3におけるL充電の時間の長短により制御される。L充電の時間が長くなると、ILPが上昇し、高周波電流ILの値は大きくなる。実際の制御は、駆動電圧VGEのON時間TONの長短で行うが、ON時間TONのうち高周波電流ILに対して有効な部分は、L充電時間である。ON時間TONのONタイミングとしては、並列共振のため、VCEが0になった以降、ILが0に上昇するまでにONにする必要がある。このため、VCE検出部18によりVCEを検出して、ONタイミング制御部22により、ONタイミングを決定する。
【0040】
従ってL充電時間は、ON時間TONのOFFタイミングにより決まる。OFFタイミングは、IL制限部19、IAC制限部20及びTONmax制限部21の出力に応じて制御される。これらの各制限部は、それぞれ制限すべき値が設定されている。そして、いずれかの制限部に対する入力値が設定値に到達した時点で、当該制限部からOFFタイミング制御部23に対する出力が発生する。それにより、OFFタイミング制御部23は、OFFタイミングを決定する。
【0041】
例えば、通常の状態、すなわち固定治具ディスク21が正常に存在する場合は、AC入力電流IACが最初に制限設定値に到達し、IAC制限部20の動作に基づく制御となる。従って、IH効率に無関係に一定の電力を固定治具ディスク21に発生させる。ここでIH効率とは、AC入力電流IAC/高周波電流ILの値と定義する。
【0042】
また、固定治具ディスク21が存在しない箇所に対してワークコイル3を作用させた場合は、AC入力電流IACが上昇しないため、高周波電流ILが最初に制限設定値に達し、IL制限部19が動作して、融着装置の破損を防止する。
【0043】
さらに、極端にインピーダンスの低い負荷の場合、あるいは突発的に負荷変動が発生した場合も含めて、TONmax制限部21が動作する。すなわち、TONmax制限部21は、ON時間TONを制限し、制御時定数に無関係に瞬時に高周波電流ILを制限する。従って、検出時定数のある他の制限部による制御の遅れを補って、過電流を可能な限り最小限に抑える。
【0044】
なお、融着作業時には、固定治具ディスク21とワークコイル3間の距離の変動が生じ易く、それによりIH効率が大きく変動する。これに対して上記のようにして、AC入力電流IACを一定に制御することにより、溶融・接合を安定化させることができる。
【0045】
以上のような、制御部16によるTON期間の長さの制御により、インバータ回路を、以下のように効率的かつ安全に動作させることができる。
【0046】
本発明においては、軽い負荷を用い、融着に要する時間が例えば10秒以内となるように短時間で発熱させるために、ワークコイル3に十分に大きい高周波電流ILを流す必要がある。しかも、高周波電流ILは、ほとんど無負荷に近い状態でも十分な大きさである必要がある。そのような状態においては、入力側での消費電力に対して、高周波電流ILが極めて大きくなる。上記の固定治具ディスクのような被加熱体を用いた融着を例として、本発明が意図するような用途に必要な動作条件を検討した結果、一般的には、入力電力PAC(W)に対する高周波電流IL(A)の比、IL/PACの値が、0.075以上となる領域での作動が必要であることが判った。また、IL/PACの値が、0.28に達するまでの作動が可能であれば、実用的には十分であった。一例として、入力が400Wで、高周波電流ILが30Aという条件での運転が可能であるように設計する。
【0047】
このような入出力の領域での作動は、従来の誘導加熱装置の常識の範囲外であり、本発明の用途を前提とすることにより初めて考慮の必要性が認識されたものである。
【0048】
一方、このような運転を可能とするためには、インバータ回路を適切に保護することが不可欠であり、IAC制限部20、IL制限部19、及びTONmax制限部21を組み合わせた制御が効果的である。
【0049】
具体的な制御内容の一例としては、IAC制限部20の設定値は、加熱に必要な電力を確保するために、4Aとする。IL制限部19の設定値は、共振回路の許容電流を考慮して30Aとする。TONmax制限部21の設定値は、20μsとし、それにより、共振回路を過電流より保護する。
【0050】
この制御により、入力電力PAC(W)に対する高周波電流IL(A)の比、IL/PACは、上限値が0.075以上でも安全に動作する。同時に高周波電流ILの大きさは、30A以下に制限され、過電流に対する回路の保護が行われる。
【0051】
また、図示はしていないが、装置の連続運転時間TIHをタイマーICを用いて制限することが望ましい。それにより被加熱体の過熱防止を図る。連続運転時間TIHは、標準的には10前後に設定すればよい。
【0052】
さらに、本実施の形態においては、IAC検出器CT1、及びIL検出器CT2を有するので、AC入力電流IAC/高周波電流ILの値、すなわちIH効率を検出することができる。このIH効率は、ワークコイル3と固定治具ディスク21の相対的位置関係により大きく変動する。相対的位置関係が適切であれば、IH効率は高くなる。従って、固定治具ディスク21に対してワークコイル3が適切に位置決めされているか否かを、IH効率に基づいて検出するように構成することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、小さな負荷を対象とし、局部を加熱するのに好適であって、十分な出力を確保できる電磁誘導加熱装置を用いた融着接合方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における電磁誘導加熱装置に用いるIHヘッドを示し、(a)はその斜視図、(b)は断面図
【図2】 図1のIHヘッドを駆動するためのインバータの回路図
【図3】 図2の回路の動作を示す波形図
【図4】 本発明の実施の形態における電磁誘導加熱装置により発熱させる対象の一例である固定治具ディスクを示し、(a)は平面図、(b)はそのA−A断面図、(c)は要部拡大図
【図5】 図4の固定治具ディスクを用いた施工例を示す断面図
【符号の説明】
1 IHヘッド
2 フェライトコア
2a 中央コア
2b 側部コア
2c 連結部
3 ワークコイル
4 ベース板
5 高周波磁束
10 交流電源
11 ACフィルタ11
12 整流回路
13 チョークコイル
14 IGBT
15 回生用ダイオード
16 制御部
17 TON制御部
18 VCE検出部
19 IL制限部
20 IAC制限部
21 TONmax制限部
22 ONタイミング制御部
23 OFFタイミング制御部
C1 キャパシタ
C2 共振用キャパシタ
CT1 入力電流検出器
CT2 高周波電流検出器

Claims (2)

  1. 磁性体コアに卷回されたワークコイルと、前記ワークコイルに高周波電流を供給するインバータ回路を含む駆動回路とを備え、前記磁性体コアは中央コア、その中央コアの両側に配置された側部コア、及びそれらの一端部を連結する連結部を有し、前記ワークコイルから発生する高周波磁束は、前記中央コア及び側部コアの連結されていない側の端部から外部に取り出されるように構成された電磁誘導加熱装置と、導電性多孔シート体及び熱可塑性樹脂の積層体を含む被加熱体とを用い、
    前記被加熱体と被接合物とを当接させた状態で、前記被加熱体に前記ワークコイルを近接させ、前記ワークコイルから発生する高周波磁束により前記導電性多孔シート体を発熱させて、前記導電性多孔シート体に積層した熱可塑性樹脂の溶融により前記被加熱体と被接合物とを融着させることを特徴とする融着接合方法。
  2. 導電性多孔シート体の外形寸法が、前記両側部コアの内側の間隔以上で、外側の間隔以下であることを特徴とする請求項に記載の融着接合方法。
JP2000220808A 2000-07-21 2000-07-21 融着接合方法 Expired - Lifetime JP3921038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000220808A JP3921038B2 (ja) 2000-07-21 2000-07-21 融着接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000220808A JP3921038B2 (ja) 2000-07-21 2000-07-21 融着接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002043041A JP2002043041A (ja) 2002-02-08
JP3921038B2 true JP3921038B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=18715343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000220808A Expired - Lifetime JP3921038B2 (ja) 2000-07-21 2000-07-21 融着接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3921038B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4457796B2 (ja) * 2004-07-23 2010-04-28 住友ベークライト株式会社 防水シート接合用治具
JP5757556B2 (ja) * 2010-09-06 2015-07-29 株式会社ミヤデン 燃料タンクの熱溶着装置
JP5840263B2 (ja) * 2014-07-24 2016-01-06 株式会社ミヤデン 燃料タンクの熱溶着装置
JP5840264B2 (ja) * 2014-07-24 2016-01-06 株式会社ミヤデン 燃料タンクの熱溶着装置
JP6506123B2 (ja) * 2015-07-13 2019-04-24 積水化学工業株式会社 シート防水工法
JP6677204B2 (ja) * 2017-03-28 2020-04-08 トヨタ自動車株式会社 リアクトル製造方法及び加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002043041A (ja) 2002-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0923182B1 (en) Non-contact power transmitting device
US20070023422A1 (en) Portable electromagnetic induction heating device
JP4900248B2 (ja) 誘導加熱装置
US4473732A (en) Power circuit for induction cooking
JP3921038B2 (ja) 融着接合方法
JP3831298B2 (ja) 電磁誘導加熱装置
JP2007194228A (ja) 電磁誘導加熱装置
CN106624270A (zh) 一种基于联动控制设计的交流电焊机
JP7107746B2 (ja) 電磁誘導加熱調理器
US6215086B1 (en) Resistance welding controller
EP3657906A1 (en) Modular transformers and induction heating systems having modular transformers
JP2007194229A (ja) 電磁誘導加熱装置
JP6916098B2 (ja) 電磁誘導加熱調理器
JP3997897B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4048928B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2905540B2 (ja) パルスアーク溶接用電源
JP4305368B2 (ja) 炊飯器
JPH0460816B2 (ja)
JP3183116B2 (ja) 浴室用電源装置
JP2004171935A (ja) 誘導加熱調理器
JP2865669B2 (ja) 電磁調理器
JPH08187971A (ja) 電磁誘導加熱装置
KR0168127B1 (ko) 유도가열조리기
JPH09260046A (ja) 誘導加熱調理器
JPH01203825A (ja) カーペットの接着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3921038

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term