JP6881065B2 - 断熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高温側と低温側との間における熱の移動を抑制する断熱装置に関する。
従来、減圧された断熱室を有し高温側と低温側との間における熱の移動を抑制する断熱装置が知られている。例えば、特許文献1には、熱源側に設けられる高温側パネル、及び、高温側パネルとの間に複数の断熱室を形成可能な低温側パネルを備える断熱装置が記載されている。
特開2014−95426号公報
特許文献1に記載の断熱装置では、高温側パネルと低温側パネルとを一定の間隔で接続することによって複数の独立した断熱室を形成している。しかしながら、当該接続箇所における熱の伝達によって高温側パネルから低温側パネルに向かって熱が移動するため、断熱室の数を増やすと熱源からの熱の移動量の度合いを示す断熱性能が低下する。また、断熱室の数を少なくすると、高温側パネルと低温側パネルとの温度差による熱膨張差に起因する変形によって断熱室の気密を維持できなくなるおそれがある。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、断熱性能を向上しつつ熱による破損を防止可能な断熱装置を提供することにある。
本発明は、高温側と低温側との間における熱の移動を抑制する断熱装置であって、高温側部材(10)、低温側部材(20)、シール部材(30)、及び、押さえ部材(40)を備える。
高温側部材は、平板状に形成され、高温側に設けられる。
低温側部材は、高温側部材とは別体に平板状に形成され、高温側部材と対向した状態で低温側に設けられる。
シール部材は、高温側部材と低温側部材との間に設けられ、高温側部材と低温側部材との相対移動に対応して変形可能である。シール部材は、高温側部材と低温側部材との間に形成され減圧可能な断熱室(100)の気密を維持可能である。
押さえ部は、複数のばね(43)を有し、高温側部材または低温側部材の一方を低温側部材または高温側部材の他方に向かって押圧する。
高温側部材及び低温側部材の平板面に直交する方向を上下方向とすると、押さえ部の複数のばねは、シール部材の直上に設けられている。
本発明の断熱装置では、高温側部材と低温側部材とは離間した状態で設けられているため、高温側部材と低温側部材との間における熱の伝達による熱の移動を0にすることができる。これにより、本発明の断熱装置は、高温側部材と低温側部材との間における伝熱量を低減することができるため、断熱性能を向上することができる。
また、本発明の断熱装置では、高温側部材と低温側部材との温度差に起因する熱膨張差によって高温側部材と低温側部材とは相対移動する。断熱室の気密を維持可能なシール部材は、高温側部材と低温側部材との相対移動があっても当該相対移動に追従して変形し、断熱室の気密を維持することができる。これにより、高温側部材と低温側部材とを直接接続する場合に比べ、熱膨張差に起因する変形による破損を防止することができる。
このように、本発明の断熱装置は、高温側部材と低温側部材とを離間した状態で設けることによって高温側部材と低温側部材との間における伝熱量を低減するとともに、変形可能なシール部材によって熱膨張差による破損を防止することができる。したがって、本発明の断熱装置は、断熱性能を向上しつつ熱による破損を防止することができる。
第一実施形態による断熱装置の断面図である。 図1のII−II線断面図である。 第二実施形態による断熱装置の断面図である。 第三実施形態による断熱装置の断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
第一実施形態による断熱装置を図1,2に基づいて説明する。第一実施形態による断熱装置1は、例えば、モータの巻線を封止する樹脂を焼き固めるための焼成や部材の乾燥などを行う加熱炉7に用いられる。断熱装置1は、「高温側部材」としての高温側パネル10、「低温側部材」としての低温側パネル20、シール部材30、複数の「中間部材」としての球体35、「規制部」としての位置決め部材37、及び、押さえ部40を備える。断熱装置1は、加熱炉7の外壁8に設けられる。なお、図1,2において、加熱炉7の外壁8に略垂直な方向を「軸方向」といい、軸方向に対して垂直な方向を「径方向」という。また、図1,2は、断熱装置1の構成を分かりやすくするため、シール部材30、球体35、位置決め部材37及び押さえ部40が比較的大きくなるよう記載してある。
高温側パネル10は、加熱炉7の外壁8を覆うよう設けられる。高温側パネル10は、耐熱性が高い金属から平板状に形成されている部材である。第一実施形態では、高温側パネル10は、略正方形状に形成され、一方の平面101が外壁面81に当接するよう設けられる。
低温側パネル20は、高温側パネル10からみて外壁8とは反対側である低温側に高温側パネル10と離間した状態で設けられている。低温側パネル20は、高温側パネル10とは別体に形成されている。低温側パネル20は、平面部21、外周突部22、内周突部23、及び、通路形成部24を有する。
平面部21は、高温側パネル10に対向するよう設けられる平板状の部位である。第一実施形態では、平面部21は、高温側パネル10と略同じ大きさの略正方形状に形成されている。平面部21は、「低温側対向面」としての一方の平面211が高温側パネル10の「高温側対向面」としての他方の平面102に対向するよう設けられる。平面部21は、平面部21の一方の平面211側と、平面部21の他方の平面212側とを連通する連通孔210を有する。連通孔210は、後述する断熱室100と連通している。
外周突部22は、平面部21の一方の平面211の外周縁部に設けられている。外周突部22は、一方の平面211から高温側パネル10に向かって突出するよう形成されている。第一実施形態では、外周突部22は、図2に示すように、略正方形の環状となるよう形成されている。外周突部22の高温側パネル10側の端面221と、高温側パネル10の他方の平面102との間には隙間200が形成されている。隙間200は、後述するシール部材30の径外方向において全周形成されている。
内周突部23は、平面部21において、外周突部22の径内方向に外周突部22から一定の距離離れた位置に設けられている。内周突部23は、一方の平面211から高温側パネル10に向かって突出するよう形成されている。第一実施形態では、内周突部23は、図2に示すように、略正方形の環状となるよう形成されている。内周突部23の一方の平面211からの高さは、外周突部22の一方の平面211からの高さに比べ低い。すなわち、内周突部23の高温側パネル10側の端面231と、高温側パネル10の他方の平面102との間には隙間200に比べ大きい隙間が形成されている。内周突部23は、断熱室100を減圧するとき、シール部材30がずれないよう所定の位置に保持する。
通路形成部24は、平面部21の他方の平面212に設けられる筒状の部位である。通路形成部24は、他方の平面212から外壁8とは反対の方向に伸びるよう形成されている。通路形成部24が有する通路240は、連通孔210と連通している。
シール部材30は、高温側パネル10と低温側パネル20との間に設けられる。第一実施形態では、図2に示すように、シール部材30は、高温側パネル10及び低温側パネル20の外周に沿って設けることが可能なよう正方形の環状に形成されている。シール部材30は、高温側当接部31及び低温側当接部32を有する。
高温側当接部31は、高温側パネル10の他方の平面102に当接している。高温側当接部31は、他方の平面102に当接する二つの当接面311を有している。二つの当接面311には、他方の平面102上を滑ることが可能なよう表面処理、または、処理剤の塗布が施される。また、二つの当接面311の間には、溝310が形成されている。溝310は、シール部材30に対して高温側パネル10が移動するとき変形可能である。これにより、二つの当接面311と他方の平面102との当接状態が維持される。
低温側当接部32は、低温側パネル20の一方の平面211に当接している。低温側当接部32は、外周突部22と内周突部23との間に収容されている。これにより、低温側当接部32の低温側パネル20の一方の平面211上における移動は規制される。
シール部材30は、高温側パネル10と低温側パネル20との相対移動に対応して変形可能な材料、例えば、シリコーンゴムから形成されている。シール部材30は、高温側パネル10及び低温側パネル20とともに、減圧可能な断熱室100を形成する。このとき、シール部材30は、高温側パネル10の他方の平面102との間、及び、低温側パネル20の一方の平面211との間における気密を維持可能である。
球体35は、断熱室100に複数設けられる。球体35は、断熱室100が減圧されるとき高温側パネル10と低温側パネル20とに作用する大気圧に耐えることが可能な強度を有し、かつ、熱伝導率が比較的小さい、例えば、ジルコニアから形成されている。第一実施形態では、球体35は、図2に示すように、断熱室100に九個設けられる。球体35は、高温側パネル10の他方の平面102と、低温側パネル20の一方の平面211とに比較的狭い面積で当接可能に形成されている。球体35は、高温側パネル10と低温側パネル20とが離間した状態を維持する。
位置決め部材37は、断熱室100のほぼ全域にわたって敷き詰められるよう設けられる。位置決め部材37は、図2に示すように、複数の薄板状部材から網目状に形成されている。位置決め部材37の軸方向の長さは、断熱室100の減圧や熱によって高温側パネル10または低温側パネル20が変形しても、高温側パネル10と低温側パネル20との両方に接触しない長さとなっている。位置決め部材37の高温側パネル10側には、図1に示すように、切り欠き371が形成されている。これにより、位置決め部材37と高温側パネル10との間の接触面積を小さくする。
位置決め部材37が有する複数の網目370のいくつかには、それぞれ一つの球体35が収容されている。これにより、位置決め部材37は、断熱室100における球体35の移動を規制する。位置決め部材37の網目370は、大きさが球体35の大きさに比べ大きくなるよう形成されている。これにより、高温側パネル10と低温側パネル20とが相対移動しても、網目370に収容されている球体35は、回転することによって高温側パネル10と低温側パネル20とが離間した状態を維持することが可能である。
押さえ部40は、低温側パネル20の高温側パネル10とは反対側、及び、高温側パネル10及び低温側パネル20の径外方向に設けられる。押さえ部40は、断熱部材41、複数の当接部材42、複数のばね43、及び、支持部材44を有する。
断熱部材41は、例えば、ロックウールから形成されている。断熱部材41は、第一断熱部411及び第二断熱部412を有する。
第一断熱部411は、低温側パネル20の他方の平面212上に設けられている。第一断熱部411には、当接部材42及びばね43が収容されている。第一断熱部411は、別体となっており交換可能な高温側パネル10及び低温側パネル20によって断熱室100が形成されるようばね43とともに低温側パネル20を押さえている。また、第一断熱部411は、断熱室100を減圧するとき、低温側パネル20を所定の位置に維持することによってシール部材30による断熱室100の気密を確保する。
第二断熱部412は、高温側パネル10及び低温側パネル20の径外方向であって外壁8の外壁面81上に設けられている。具体的には、第二断熱部412は、図2に示すように、高温側パネル10の径方向外側、及び、低温側パネル20の外周突部22の径方向外側を覆うよう形成されている。
当接部材42は、低温側パネル20の他方の平面212上に設けられている。具体的には、当接部材42は、シール部材30が設けられている低温側パネル20の部位に当接するよう設けられている
複数のばね43のそれぞれは、一端を複数の当接部材42の一つに支持されている。他端は、支持部材44に支持されている。ばね43は、当接部材42を介して低温側パネル20を外壁8の方向に付勢する付勢力を有する。ばね43は、断熱室100を減圧するとき、シール部材30による断熱室100の気密を確保する。
支持部材44は、断熱部材41の低温側パネル20とは反対側において断熱部材41を覆うよう設けられている。支持部材44は、図示しない固定部材に取り外し可能なよう固定されている。支持部材44は、ばね43の付勢力が低温側パネル20を高温側パネル10の方向に付勢する力となるようばね43を支持する。
(a)第一実施形態による断熱装置1では、高温側パネル10と低温側パネル20とは離間した状態で設けられているため、高温側パネル10から低温側パネル20への熱の伝達による熱の移動を0にすることができる。これにより、断熱装置1は、高温側パネル10から低温側パネル20への伝熱量を低減することができるため、断熱性能を向上することができる。
また、断熱装置1では、高温側パネル10と低温側パネル20との温度差に起因する熱膨張差によって高温側パネル10と低温側パネル20とは相対移動する。シール部材30は、高温側パネル10と低温側パネル20との相対移動があっても当該相対移動に追従して変形し、断熱室100の気密を維持することができる。これにより、高温側パネル10と低温側パネル20とを直接接続する場合に比べ、熱膨張差に起因する変形による破損を防止することができる。
このように、第一実施形態による断熱装置1は、高温側パネル10と低温側パネル20とを離間した状態で設けることによって高温側パネル10から低温側パネル20への伝熱量を低減するとともに、変形可能なシール部材30によって熱膨張差による破損を防止することができる。したがって、第一実施形態による断熱装置1は、断熱性能を向上しつつ熱による破損を防止することができる。
(b)断熱装置1では、シール部材30は、高温側パネル10及び低温側パネル20の外周に沿って設けられる。これにより、減圧される断熱室100の面積を大きくすることができるため、断熱装置1の断熱性能をさらに向上することができる。
(c)シール部材30が有する二つの当接面311には、他方の平面102を滑ることが可能なよう表面処理、または、処理剤の塗布が施される。これにより、高温側パネル10と低温側パネル20とが相対移動するとき、シール部材30は高温側パネル10に対して滑らかに滑りつつ断熱室100の気密を維持することができる。
また、二つの当接面311の間には、溝310が形成されている。これにより、高温側パネル10と低温側パネル20とが相対移動するとき溝310が変形することによって、当接面311と他方の平面102との当接状態を維持し、シール部材30と高温側パネル10との間における気密を確実に維持することができる。また、溝310を有することによって、シール部材30の高温側パネル10との接触面積を低減するとともに、シール部材30と高温側パネル10及び低温側パネル20との間における気密を確保するためのシール部材30を変形させる力を低減することができる。また、2重に接触することによってシール部材30と高温側パネル10との気密の信頼性を向上することができる。
(d)断熱装置1では、球体35によって高温側パネル10と低温側パネル20とが離間した状態を維持している。高温側パネル10及び低温側パネル20と球体35との接触面積は比較的小さいため、球体35を介した伝熱量を低減することができる。したがって、断熱装置1の断熱性能をさらに向上することができる。
(e)断熱装置1は、低温側パネル20を高温側パネル10の方向に押さえつけることが可能な押さえ部40を備える。これにより、高温側パネル10及び低温側パネル20とシール部材30との密着度が高まるため、最初に断熱室100を減圧するとき、安定して断熱室100の気密を確実に維持することができる。
(f)また、押さえ部40は、高温側パネル10の径方向外側、及び、低温側パネル20の外周突部22の径方向外側を覆う第二断熱部412を有する。これにより、高温側パネル10及び低温側パネル20の径方向に放出される熱の放出量を低減することができる。したがって、断熱装置1の断熱性能をさらに向上することができる。
(g)断熱装置1は、断熱室100と断熱装置1の外部とを連通可能な通路形成部24を有する。これにより、断熱装置1を加熱炉7の外壁8に取り付けたあと加熱炉7を運転して高温となる前に、ポンプなどで減圧することによって断熱装置1の断熱性能を確認することができる。また、断熱装置1の使用中に複数の断熱室100の一つの圧力が上昇し断熱性能が維持できなくなる場合、当該断熱室100をポンプなどで減圧することによって断熱装置1の断熱性能を回復することができる。したがって、断熱装置1は、断熱性能を向上するためのメンテナンスを容易に行うことができる。
(h)断熱装置1では、高温側パネル10と低温側パネル20とが別体に形成され、離間した状態で設けられている。これにより、熱膨張差に起因する変形や昇降温の繰り返しなどによる劣化によって断熱室100の気密を維持できなくなる場合、高温側パネル10または低温側パネル20の問題がある部分のみを容易に交換することができる。
(第二実施形態)
第二実施形態による断熱装置を図3に基づき説明する。第二実施形態では、中間部材の形状が異なる点が第一実施形態と異なる。
第二実施形態による断熱装置2は、高温側パネル10、低温側パネル20、シール部材30、複数の球体35、「中間部材」としての網目状部材57、及び、押さえ部40を備える。なお、図3は、断熱装置2の構成を分かりやすくするため、シール部材30、球体35、網目状部材57及び押さえ部40が比較的大きくなるよう記載してある。
網目状部材57は、断熱室100のほぼ全域にわたって敷き詰められるよう設けられる。網目状部材57は、高温側パネル10及び低温側パネル20に対して相対移動可能に設けられている。網目状部材57は、複数の板状部材571を組み合わせて形成される網目状をなしている。板状部材571は、高温側パネル10及び低温側パネル20との接触面積が小さくなるよう薄板状の部材であって、熱伝導率が比較的小さい材料から形成されている。
第二実施形態による断熱装置2では、高温側パネル10と低温側パネル20とは、網目状部材57によって一定の距離を保ちつつ離間した状態で設けられている。これにより、第二実施形態による断熱装置2は、第一実施形態の効果(a)〜(c)、(e)〜(h)を奏する。
(第三実施形態)
第三実施形態による断熱装置を図4に基づき説明する。第三実施形態では、断熱装置が設けられる外壁の形状が第一実施形態と異なる。
第三実施形態による断熱装置3は、高温側パネル10、低温側パネル20、シール部材30、複数の球体35、位置決め部材37、及び、押さえ部40を備える。断熱装置3は、図4に示すように、外壁8に形成されている開口80を塞ぐよう設けられる。開口80は、例えば、加熱炉7のメンテナンスなどに利用される。なお、図4は、断熱装置3の構成を分かりやすくするため、シール部材30、球体35、位置決め部材37及び押さえ部40が比較的大きくなるよう記載してある。
第三実施形態による断熱装置3は、外壁8に形成されている開口80を塞ぐよう設けられている。これにより、第三実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏するとともに、熱源の外壁を兼ねることができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、断熱装置は、比較的高温となる加熱炉で発生する熱が高温側パネルから低温側パネルに移動することを防止するとした。しかしながら、断熱装置を適用する分野はこれに限定されない。比較的低温となる冷熱発生源で発生する冷熱が低温側パネルから高温側パネルに移動することを防止するよう用いられてもよい。
上述の実施形態では、シール部材の高温側当接部の当接面は、高温側パネルの他方の平面を滑ることが可能なよう表面処理または処理剤の塗布が施されているとした。しかしながら、表面処理または処理剤の塗布が施される箇所はこれに限定されない。シール部材の低温側当接部が低温側パネルに対して移動可能なよう表面処理または処理剤の塗布が施されていてもよい。
第一実施形態では、断熱装置は、高温側パネルと低温側パネルとが離間した状態を維持するための複数の球体を備えるとした。また、第二実施形態では、断熱装置は、高温側パネルと低温側パネルとが離間した状態を維持するための網目状部材を備えるとした。しかしながら、高温側パネルと低温側パネルとが離間した状態を維持するための「中間部材」はこれに限定されない。
上述の実施形態では、低温側パネルは、断熱室と断熱装置の外部とを連通可能な通路形成部を有するとした。通路形成部はなくてもよい。
第一実施形態では、位置決め部材は、高温側パネル側に切り欠きを有するとした。切り欠きは、低温側パネル側にあってもよい。この場合、高温側パネルから位置決め部材に伝わった熱の低温側パネルへの伝熱を抑制することができる。また、この切り欠きは、第二実施形態の網目状部材に適用されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1,2,3・・・断熱装置
10・・・高温側パネル(高温側部材)
20・・・低温側パネル(低温側部材)
30・・・シール部材
100・・・断熱室

Claims (8)

  1. 高温側と低温側との間における熱の移動を抑制する断熱装置であって、
    平板状に形成され、高温側に設けられる高温側部材(10)と、
    前記高温側部材とは別体に平板状に形成され、前記高温側部材と対向した状態で低温側に設けられる低温側部材(20)と、
    前記高温側部材と前記低温側部材との間に設けられ、前記高温側部材と前記低温側部材との相対移動に対応して変形可能であって、前記高温側部材と前記低温側部材との間に形成され減圧可能な断熱室(100)の気密を維持可能なシール部材(30)と、
    複数のばね(43)を有し、前記高温側部材または前記低温側部材の一方を前記低温側部材または前記高温側部材の他方に向かって押圧する押さえ部(40)と、
    を備え
    前記高温側部材及び前記低温側部材の平板面に直交する方向を上下方向とすると、前記押さえ部の前記複数のばねは、前記シール部材の直上に設けられている断熱装置。
  2. 前記シール部材は、前記高温側部材の前記低温側部材に対向する高温側対向面(102)、または、前記低温側部材の前記高温側部材に対向する低温側対向面(211)に沿って移動可能なよう形成されている請求項1に記載の断熱装置。
  3. 前記シール部材は、前記高温側部材または前記低温側部材の少なくとも一方の外周に沿って設けられている請求項1または2に記載の断熱装置。
  4. 前記断熱室に収容され、前記高温側部材と前記低温側部材とが離間した状態を維持可能な中間部材(35,57)をさらに備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の断熱装置。
  5. 前記中間部材は、前記高温側部材と前記低温側部材との相対移動に対応して移動可能に形成されている請求項4に記載の断熱装置。
  6. 前記中間部材は、球状に形成されている請求項4に記載の断熱装置。
  7. 球状に形成されている前記中間部材の移動を規制する規制部(37)をさらに備える請求項6に記載の断熱装置。
  8. 記押さえ部は、前記高温側部材及び前記低温側部材の径外方向に設けられ、前記高温側部材及び前記低温側部材の径方向外側を覆うように形成される断熱部材(41)を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の断熱装置。
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