JP2019060085A - ガラスパネル及び建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の板ガラスの間に形成された間隙部にスペーサを備えたガラスパネルの断熱性能を向上するとともに、ガラスパネルの破損を抑制する。【解決手段】ガラスパネル2は、対向する一対の板ガラス30、31と、一対の板ガラス30、31の間に形成された間隙部40と、間隙部40内で一対の板ガラス30、31の間に挟まれたスペーサ50を備えている。スペーサ50は、一方の板ガラス30から他方の板ガラス31まで螺旋状に延びるばね形状に形成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、一対の板ガラスの間に形成された間隙部にスペーサを備えたガラスパネルと、ガラスパネルを備えた建具に関する。
一対の板ガラスの間に間隙部を備えたガラスパネルでは、複数のスペーサが間隙部内で互いに間隔を開けて配置されている。スペーサは、一対の板ガラスの間に挟まれて、一対の板ガラスの間隔を維持する。また、従来、複数の円柱状のスペーサにより、一対の板ガラスの間の減圧された間隙部を保つガラスパネルが知られている(特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に記載された従来のガラスパネルでは、スペーサの円形状の端面が板ガラスに接触するため、板ガラスとスペーサの間で熱が伝達しやすく、ガラスパネルの断熱性能に影響が生じる虞がある。また、ガラスパネルが変形したときに、板ガラスとスペーサの端面の接触面積に対応して、板ガラスに作用する摩擦力が大きくなることが懸念される。摩擦力が大きくなるほど、板ガラスに作用するせん断応力が大きくなり、ガラスパネルに破損が生じやすくなる。
特許第4049607号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされた発明であり、その目的は、一対の板ガラスの間に形成された間隙部にスペーサを備えたガラスパネルの断熱性能を向上するとともに、ガラスパネルの破損を抑制することである。
本発明は、対向する一対の板ガラスと、前記一対の板ガラスの間に形成された間隙部と、前記間隙部内で前記一対の板ガラスの間に挟まれたスペーサと、を備えたガラスパネルである。前記スペーサは、一方の前記板ガラスから他方の前記板ガラスまで螺旋状に延びるばね形状に形成されている。
また、本発明は、本発明のガラスパネルを備えた建具である。
本発明によれば、一対の板ガラスの間に形成された間隙部にスペーサを備えたガラスパネルの断熱性能を向上できるとともに、ガラスパネルの破損を抑制することができる。
本実施形態の建具の正面図である。 本実施形態のガラスパネルの一部を示す正面図である。 本実施形態のガラスパネルの断面図である。 本実施形態のスペーサを示す図である。 ガラスパネルの変形により弾性変形したスペーサを示す図である。 本実施形態のガラスパネルの製造手順を示す図である。 本実施形態のガラスパネルの製造手順を示す図である。 スペーサの他の例を示す図である。 スペーサの他の例を示す図である。
本発明のガラスパネル及び建具の一実施形態について、図面を参照して説明する。
以下では、固定窓を例にとり、本実施形態のガラスパネル及び建具について説明する。
図1は、本実施形態の建具1の正面図である。
図示のように、建具1は、ガラスパネル2と、ガラスパネル2を囲む枠体3を備えており、建物の開口部に設置される。ガラスパネル2は、枠体3の開口部3Aに配置されたパネル体であり、方形状に形成されている。また、ガラスパネル2は、枠体3の内側に嵌め込まれて、枠体3に固定されている。枠体3の開口部3Aは、ガラスパネル2により閉鎖されている。
枠体3は、方形状の開口枠(窓枠)であり、枠組みされた複数の枠10〜13(上枠10、下枠11、一対の縦枠12、13)を有する。枠10〜13は、枠体3を構成する長尺な枠材であり、それぞれガラスパネル2の縁部20〜23(上縁部20、下縁部21、一対の縦縁部22、23)に沿って配置されている。ガラスパネル2の縁部20〜23が枠体3の枠10〜13により保持されて、ガラスパネル2が枠体3に保持されている。
図2は、本実施形態のガラスパネル2の一部を示す正面図であり、図1のW部を示している。図3は、本実施形態のガラスパネル2の断面図であり、図2の矢印X1方向からみたガラスパネル2を示している。
図示のように、ガラスパネル2は、互いに対向して配置された一対の板ガラス30、31と、一対の板ガラス30、31の間に形成された間隙部40と、間隙部40内に配置された複数のスペーサ50を備えている。一対の板ガラス30、31は、互いの間に間隔を開けて配置された板部材であり、方形状に形成されている。一対の板ガラス30、31の対向面32、33は、平面状に形成され、互いに対向して配置されている。
一対の板ガラス30、31は、平行に配置され、それぞれの対向面32、33の間に間隙部40を形成している。一対の板ガラス30、31の周縁部の間の部分が板ガラス30、31の全周にわたって密閉されて、対向する一対の板ガラス30、31の間の間隙部40が密閉されている。間隙部40は、一対の板ガラス30、31の間の空間(間隙)であり、ガラスパネル2の中間層(中空層)になっている。また、間隙部40は、真空層であり、大気圧よりも圧力が低い減圧状態に保持されている。従って、ガラスパネル2は、減圧された間隙部40を有する真空ガラスパネルである。
複数のスペーサ50は、一対の板ガラス30、31の間で互いに間隔を開けて配置されている。ここでは、複数のスペーサ50は、枠10〜13の長手方向に所定の間隔を開けて配置されるとともに、間隙部40の全体にわたって分散して配置されている。スペーサ50は、間隙部40内で一対の板ガラス30、31の間に挟まれて、一対の板ガラス30、31の間に保持されている。複数のスペーサ50は、一対の板ガラス30、31の対向面32、33に接触して、一対の板ガラス30、31の間の間隙部40を維持している。また、スペーサ50は、弾性変形可能な弾性体(弾性スペーサ)であり、弾性変形した状態で、一対の板ガラス30、31に挟まれている。ガラスパネル2が変形したときに、板ガラス30、31の変形と変位に対応して、スペーサ50が弾性変形する。
図4は、本実施形態のスペーサ50を示す図であり、一対の板ガラス30、31の間に挟む前のスペーサ50を示している。また、図4Aは、スペーサ50の側面図であり、図4Bは、図4Aの矢印X2方向からみたスペーサ50の平面図である。
図3、図4に示すように、スペーサ50は、一方の板ガラス30から他方の板ガラス31まで螺旋状に延びるばね形状に形成されている。また、スペーサ50は、ばね形状に形成されたワイヤ51からなる。ワイヤ51は、弾性変形可能な線材であり、ワイヤ51の先端は、スペーサ50の端部52、53に位置している。スペーサ50の端部52、53が板ガラス30、31(対向面32、33)に接触している。
ここでは、スペーサ50のワイヤ51の材料は、金属(例えば、鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金)である。ワイヤ51を常温で冷間成形することで、ばね形状(螺旋状)のスペーサ50を作製する。ワイヤ51の材料がオーステナイト系ステンレス鋼であるときには、ばね形状への成形に伴い、ワイヤ51に加工硬化が生じて、スペーサ50の硬度が高くなる。ワイヤ51の長手方向に直交する断面は、円形状に形成されている。そのため、スペーサ50は、ワイヤ51の湾曲した外面で板ガラス30、31に接触している。
スペーサ50をばね形状に形成することで、スペーサ50と板ガラス30、31の接触面積の低減が可能になる。また、スペーサ50の板ガラス30、31と接触する部分が閉じた環にならず、スペーサ50の弧状部分が板ガラス30、31と接触している。スペーサ50の端部52、53の弧状部分以外の部分では、スペーサ50が板ガラス30、31に接触せず、ワイヤ51と板ガラス30、31の間に隙間が形成されている。板ガラス30、31と接触するワイヤ51の外面が湾曲形状であるため、スペーサ50と板ガラス30、31の接触面積がより小さくなる。従って、板ガラス30、31とスペーサ50の間の熱の伝達が抑制されて、ガラスパネル2の断熱性能が向上する。
スペーサ50は、圧縮コイルばねであり、コイルばね形状に形成されている。一対の板ガラス30、31の間に挟む前のスペーサ50の長さを第1長さL1(図4A参照)とし、一対の板ガラス30、31に挟んだ状態のスペーサ50の長さを第2長さL2(図3参照)とする。スペーサ50の第2長さL2は、一対の板ガラス30、31の間隔(間隙部40の寸法)であり、スペーサ50の第1長さL1よりも短い(L2<L1)。従って、スペーサ50は、伸長可能に圧縮された状態で、一対の板ガラス30、31の間に挟まれて、一対の板ガラス30、31の間に保持されている。スペーサ50と板ガラス30、31との摩擦により、スペーサ50の移動が防止され、スペーサ50の位置が所定の配置位置に維持されている。
圧縮されたスペーサ50による板ガラス30、31の付勢方向Fは、スペーサ50の伸長方向Sである。スペーサ50は、一対の板ガラス30、31に付勢方向F(伸長方向S)の力を加えている。ここでは、圧縮されたスペーサ50の付勢方向Fは、一対の板ガラス30、31の対向面32、33に垂直な方向である。スペーサ50は、対向面32、33に垂直な方向に圧縮された状態で、一対の板ガラス30、31の間に挟まれており、対向面32、33に垂直な方向の力を一対の板ガラス30、31に加えている。
スペーサ50は、ばね形状のワイヤ51が離間した状態に圧縮されており、一方の板ガラス30から他方の板ガラス31に向かって隣り合う部分(ワイヤ51)同士が離間した状態で螺旋状に延びる。ワイヤ51同士が離間しているため、スペーサ50は、一対の板ガラス30、31の間で伸縮可能になっている。スペーサ50の伸縮方向は、伸長方向Sと圧縮方向である。ガラスパネル2が変形したときには、スペーサ50は、ガラスパネル2の厚さ方向である伸縮方向、及び、板ガラス30、31の対向面32、33に沿う方向に弾性変形する。
図5は、ガラスパネル2の変形により弾性変形したスペーサ50を示す図であり、図3と同様に、ガラスパネル2の断面を示している。
図示のように、ばね形状のスペーサ50は、従来のスペーサ(例えば、柱状又は筒状のスペーサ)に比べて、板ガラス30、31の対向面32、33に沿う方向に変形しやすい。そのため、板ガラス30、31の対向面32、33に沿う方向の剛性に関して、スペーサ50の剛性は、従来のスペーサの剛性に比べて低い。ガラスパネル2に力(例えば、風荷重、熱応力)が作用したときには、スペーサ50は、板ガラス30、31の変形と変位に対応して、対向面32、33に沿う方向に容易に変形する。その際、ワイヤ51の位置がずれることで、スペーサ50が柔軟に変形する。スペーサ50の変形に伴い、板ガラス30、31に作用するせん断応力の増大が抑制され、ガラスパネル2の破損が抑制される。
図6、図7は、本実施形態のガラスパネル2の製造手順を示す図であり、一対の板ガラス30、31の周縁部を含むガラスパネル2の一部の断面を示している。
図示のように、ガラスパネル2の製造時には、一方の板ガラス30を水平に置き、複数のスペーサ50を板ガラス30の対向面32に配置する(図6参照)。その際、配置用冶具(図示せず)により、スペーサ50の内径部を保持して、スペーサ50を板ガラス30の対向面32に載せる。配置用冶具は、例えば、スペーサ50の内径部に挿入可能なピン状の保持部を有し、保持部によりスペーサ50を保持する。複数のスペーサ50を板ガラス30の対向面32に互いに間隔を開けて配列する。
密閉材41を一方の板ガラス30の周縁部に沿って配置する。密閉材41は、板ガラス30、31の融点よりも低い温度で溶融する熱溶融材(ここでは、低融点ガラス)である。密閉材41の高さHは、少なくとも間隙部40の寸法(スペーサ50の第2長さL2)よりも高く、例えば、スペーサ50の第1長さL1よりも高い。続いて、他方の板ガラス31を一方の板ガラス30の上方から一方の板ガラス30に向かって移動して、他方の板ガラス31を密閉材41に載せる。これにより、一対の板ガラス30、31を対向して配置するとともに、複数のスペーサ50と密閉材41を一対の板ガラス30、31の間に配置する。
次に、一対の板ガラス30、31の全体を真空チャンバに収容する。真空チャンバの内側を減圧することで、一対の板ガラス30、31の間の間隙部40を大気圧よりも低い圧力に減圧する。その状態で、真空チャンバ内に設けた加熱装置により、密閉材41を加熱して溶融する。これにより、密閉材41が一対の板ガラス30、31に溶着して、密閉材41により、間隙部40が減圧状態(真空状態)で密閉される(図7参照)。
密閉材41の溶融に伴い、密閉材41の高さが低くなり、複数のスペーサ50が一対の板ガラス30、31により圧縮される。複数のスペーサ50は、一対の板ガラス30、31に向かって伸長可能な状態に圧縮され、一対の板ガラス30、31の間に挟み込まれる。その際、スペーサ50は、付勢方向F(伸長方向S)の反対方向に圧縮されて、一対の板ガラス30、31の間に保持される。続いて、密閉材41を冷却して固化する。一対の板ガラス30、31が密閉材41により連結されて、ガラスパネル2が製造される。その後、ガラスパネル2を真空チャンバから取り出す。
ガラスパネル2の製造時に、他方の板ガラス31は、一方の板ガラス30の上方に配置されて、密閉材41の溶融に伴い、一方の板ガラス30が位置する下方に向かって変位する。その際、スペーサ50は、板ガラス30、31に付勢方向Fの力を加える。スペーサ50の付勢方向Fが板ガラス30、31の対向面32、33に垂直な方向(ここでは、上下方向)であるため、板ガラス31の下方への変位中に、スペーサ50が板ガラス30、31の対向面32、33に沿う方向(ここでは、水平方向)に変位するのが抑制される。
その結果、スペーサ50の位置のずれが抑制されて、複数のスペーサ50が正確に配置される。これにより、複数のスペーサ50は、大気圧に耐えるための適正な間隔に配置されるとともに、ガラスパネル2に作用する力に対して設計された性能を発揮する。ガラスパネル2の見栄えが悪くなるのも防止される。板ガラス31の位置のずれも抑制され、一対の板ガラス30、31が正確に配置される。
筒状のスペーサでは、スペーサの内部空間が一対の板ガラス30、31により塞がれて、間隙部40を減圧するときに、スペーサの内部空間の排気が進みにくい。そのため、スペーサの内部空間において、十分な気体分子の脱離が得られないまま、間隙部40が密閉されることがある。この場合には、ガラスパネル2の設置後に、気体分子の脱離が徐々に進み、間隙部40の真空度及びガラスパネル2の断熱性能が低下することが懸念される。これに対し、ねじ形状のスペーサ50では、スペーサ50の内部空間の気体分子がスペーサ50の開いた部分から排気されて、気体分子がスペーサ50の内部空間から除去される。その結果、間隙部40の真空度の低下が抑制されて、ガラスパネル2の断熱性能が維持される。
以上説明したように、本実施形態のガラスパネル2及び建具1では、ガラスパネル2の断熱性能を向上できるとともに、ガラスパネル2の破損を抑制することができる。スペーサ50と板ガラス30、31の接触面積を小さくできるため、板ガラス30、31に作用する摩擦力を低減することもできる。スペーサ50がばね形状に形成されたワイヤ51であるため、スペーサ50を容易に作製することができる。スペーサ50を伸長可能に圧縮することで、一対の板ガラス30、31の間にスペーサ50をより確実に保持することができる。一対の板ガラス30、31の間隔が広がったときでも、スペーサ50が伸長するため、スペーサ50を一対の板ガラス30、31の間に保持することができる。
図8、図9は、スペーサ50の他の例を示す図であり、図3と同様に、ガラスパネル2の断面を示している。
図示のように、ここでは、スペーサ50は、ばね形状のワイヤ51が密着した状態に圧縮されており、一方の板ガラス30から他方の板ガラス31に向かって隣り合う部分(ワイヤ51)同士が密着した状態で螺旋状に延びる。そのため、スペーサ50の圧縮が防止されて、一対の板ガラス30、31の間隔をより確実に維持することができる。スペーサ50の総巻き数は、1.5の正の整数倍(1.5×n:nは正の整数)である。図8に示すスペーサ50の総巻き数は1.5であり、図9に示すスペーサ50の総巻き数は4.5である。
ガラスパネル2の製造時に、スペーサ50が一対の板ガラス30、31により圧縮されて、スペーサ50のワイヤ51同士が密着する。また、ワイヤ51と板ガラス30、31の間には隙間54が形成される。間隙部40の減圧時に、スペーサ50の内部空間の気体分子が隙間54から排出される。その結果、気体分子をスペーサ50の内部空間から除去することができる。
なお、密閉材41によりガラスパネル2の間隙部40を密閉した後に、間隙部40を減圧するようにしてもよい。この場合には、例えば、板ガラス31に吸引孔を形成して、吸引孔に吸引装置を接続する。吸引装置により、間隙部40内の気体を吸引して、間隙部40を減圧する。その状態で、板ガラス31の吸引孔の周辺部を加熱して溶融する。これにより、板ガラス31の吸引孔を塞いで、間隙部40を密閉する。
合成樹脂製の樹脂層をスペーサ50(ワイヤ51)の外面に設けるようにしてもよい。樹脂層が板ガラス30、31に接触することで、板ガラス30、31とスペーサ50の間の熱の伝達をより抑制することができる。その結果、ガラスパネル2の断熱性能をより向上することができる。また、樹脂層により、板ガラス30、31の損傷を抑制することができる。合成樹脂(例えば、エンジニアリングプラスチック)をスペーサ50に被覆することで、合成樹脂の被覆層がスペーサ50の外面に形成される。ワイヤ51よりも摩擦係数の小さい合成樹脂(例えば、フッ素樹脂)で樹脂層を形成するときには、スペーサ50から板ガラス30、31に作用する摩擦力をより低減することができる。
スペーサ50(ワイヤ51)は、金属製であってもよく、金属以外の材料製であってもよい。例えば、合成樹脂(フッ素樹脂等)でスペーサ50を形成してもよく、複合材料でスペーサ50を形成してもよい。板ガラス30、31の表面に各種の機能膜を形成してもよい。ガラスパネル2の間隙部40に気体(例えば、乾燥空気、アルゴンガス)を入れてもよく、ガラスパネル2の間隙部40を減圧しないようにしてもよい。
以上、固定窓を例にとり、建具とガラスパネルについて説明したが、建具は、ガラスパネルを備えた他の建具(例えば、固定窓以外の窓、扉、障子)であってもよい。また、本発明は、建具のガラスパネルに限定されず、種々のガラスパネルに適用することができる。
1・・・建具、2・・・ガラスパネル、3・・・枠体、3A・・・開口部、10・・・上枠、11・・・下枠、12・・・縦枠、13・・・縦枠、20・・・上縁部、21・・・下縁部、22・・・縦縁部、23・・・縦縁部、30・・・板ガラス、31・・・板ガラス、32・・・対向面、33・・・対向面、40・・・間隙部、41・・・密閉材、50・・・スペーサ、51・・・ワイヤ、52・・・端部、53・・・端部、54・・・隙間、F・・・付勢方向、S・・・伸長方向。

Claims (7)

  1. 対向する一対の板ガラスと、前記一対の板ガラスの間に形成された間隙部と、前記間隙部内で前記一対の板ガラスの間に挟まれたスペーサと、を備えたガラスパネルであって、
    前記スペーサは、一方の前記板ガラスから他方の前記板ガラスまで螺旋状に延びるばね形状に形成されたガラスパネル。
  2. 請求項1に記載されたガラスパネルにおいて、
    前記スペーサは、伸長可能に圧縮された状態で前記一対の板ガラスの間に挟まれたガラスパネル。
  3. 請求項2に記載されたガラスパネルにおいて、
    前記圧縮されたスペーサの付勢方向は、前記一対の板ガラスの対向面に垂直な方向であるガラスパネル。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されたガラスパネルにおいて、
    前記スペーサは、前記ばね形状に形成されたワイヤであるガラスパネル。
  5. 請求項4に記載されたガラスパネルにおいて、
    前記スペーサは、前記ばね形状のワイヤが密着した状態に圧縮されたガラスパネル。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載されたガラスパネルにおいて、
    前記間隙部は、減圧状態に保持されているガラスパネル。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載されたガラスパネルを備えた建具。
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