JP6878198B2 - 個体識別装置、個体識別方法及びプログラム - Google Patents

個体識別装置、個体識別方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6878198B2
JP6878198B2 JP2017152911A JP2017152911A JP6878198B2 JP 6878198 B2 JP6878198 B2 JP 6878198B2 JP 2017152911 A JP2017152911 A JP 2017152911A JP 2017152911 A JP2017152911 A JP 2017152911A JP 6878198 B2 JP6878198 B2 JP 6878198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
identification
unit
identification object
rays
registration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017152911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019032220A (ja
Inventor
友也 大藤
友也 大藤
皓司 丸山
皓司 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2017152911A priority Critical patent/JP6878198B2/ja
Publication of JP2019032220A publication Critical patent/JP2019032220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6878198B2 publication Critical patent/JP6878198B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明はX線を用いた個体識別装置、個体識別方法及びプログラムに関する。
製造現場における現品管理業務においては、部品、製品などの現品に対して、ラベリング、マーキングなどによって管理情報を直接付与し、付与した管理情報に基づいて識別対象物である現品を管理することが一般的である。しかし、管理情報を直接付与することが難しい現品に対する現品管理は、例えば製品寸法を測定して図面と照合して管理するので、人手に依存し作業負荷の高いものとなる。管理情報を直接付与することが難しい現品として、例えば、複数の塗装工程を経由する板金が挙げられる。
上記問題を解決するべく、蛍光X線分析によって得られた元素含有量に基づいた現品管理の方法が提案されている。例えば特許文献1には、識別対象物である鋼材に対して蛍光X線分析を行うことにより、所望の鋼材とは異なる鋼材を判別する鋼材判別装置が開示されている。この鋼材判別装置により、所望の鋼材が正しく使用されているかを管理することができる。
特開2014−21098号公報
上述の鋼材判別装置は、所望の鋼材とは異なる鋼材については、元素含有量が異なるため判別可能だが、所望の鋼材と同種の鋼材については、元素含有量が同一であるため個別に識別、管理することができない。よって、上述の鋼材判別装置では、各鋼材を製造ロットごと、製造オーダごとなどの単位で識別、管理することができない。そのため、鋼材を用いた製品に品質不良が発生した場合に、品質不良が発生したロットの特定、発生条件の特定などが十分に行えない、という問題がある。
本発明の目的は、上記の事情に鑑み、識別対象物に対して管理情報を直接付与することなく、同種の識別対象物を個別に識別することが可能な個体識別装置、個体識別方法及びプログラムを提供することにある。
本発明に係る個体識別装置は、識別対象物の登録と、識別対象物が登録済みの識別対象物と同一の個体か否かの識別とを行う個体識別装置であって、X線照射部と、検出部と、記憶部と、登録部と、識別部と、を備える。X線照射部は、識別対象物の登録時及び識別時のいずれにおいても、識別対象物に対してX線を照射する。検出部は、識別対象物の登録時及び識別時のいずれにおいても、X線照射部によりX線を照射された識別対象物から発生する蛍光X線を検出し、検出した蛍光X線に係る検出情報を出力する。記憶部は、登録情報を記憶する。登録部は、識別対象物の登録時において、検出部が出力した検出情報に基づいて得られる登録時元素マッピングデータを含む情報を登録情報として記憶部に記憶させることにより識別対象物を登録する。識別部は、識別対象物の識別時において、検出部が出力した検出情報に基づいて得られる識別時元素マッピングデータと、記憶部が記憶した登録情報に含まれる登録時元素マッピングデータとを比較し、識別時における識別対象物と同一の個体に係る登録情報を特定することにより識別対象物を識別する。
本発明によれば、識別対象物ごとに得られる元素マッピングが異なる事実に基づき、同種の識別対象物を識別することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る個体識別装置の機能的構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る個体識別装置を用いた現品登録作業の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態に係る個体識別装置を用いた現品識別作業の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態に係る個体識別装置で用いられる測定条件データを示す図 本発明の実施の形態に係る個体識別装置を用いた現品管理で使用される現品票を示す図 本発明の実施の形態に係る個体識別装置における位置調整部の概略図 本発明の実施の形態に係る個体識別装置における元素マッピング画像の一例を示す図 本発明の実施の形態に係る個体識別装置における元素マッピングデータの一例を示す図 本発明の実施の形態に係る個体識別装置のハードウェア構成例を示す図
以下、本発明を実施するための形態に係る個体識別装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
実施の形態に係る個体識別装置1は、製造工程において使用される、識別対象物である現品2を特定する情報を登録し、登録した情報に基づいて現品2を個別に識別するための装置である。ユーザは個体識別装置1を利用することにより、現品2に対してラベリング、マーキングなどによって管理情報を直接付与することなく、現品2を個体識別装置1に登録し、登録した現品2を個別に識別することができる。この個体識別装置1により現品管理を支援することができる。
図1を参照しながら、個体識別装置1の機能的構成を説明する。個体識別装置1は、現品2に紐付ける管理情報の入力を受け付ける入力部11と、各機能部を制御する制御部12と、制御部12の制御に応じて現品2に一次X線3を照射するX線照射部13と、一次X線3を照射された現品2から発せられた蛍光X線4を検出する検出部14と、現品2の設置位置を調整する位置調整部15と、入力部11に入力された管理情報、現品2の測定条件データ、蛍光X線4の検出結果に基づいた元素マッピング情報などを記憶する記憶部16と、現品2を3Dスキャンする撮像部17と、識別結果を出力する出力部18と、を備える。
以下、現品2に一次X線3を照射し、一次X線3の照射に応じて発せられる蛍光X線4の検出情報に基づいて元素マッピングを取得するまでの一連の動作を蛍光X線分析という。
入力部11は、現品2の品名、図番、オーダ番号、納期など、現品2に紐付ける管理情報の入力を受け付け、入力された管理情報を制御部12に出力する。入力部11は、例えばバーコードリーダを備える。図5に示す現品票に記載されたバーコードをバーコードリーダで読み取ることにより、現品票に示される管理情報である品名、図番、オーダ番号及び納期を入力することが可能である。従来の現品管理では、例えば、図5に示す現品票を現品2に貼り付けることにより現品管理を行う。一方、個体識別装置1を用いた現品管理では、現品2には現品票を貼り付けず、現品票が示すデータが個体識別装置1に入力されるのみである。
制御部12は、入力部11が受け付けた管理情報を取得する。制御部12は、記憶部16から各種情報を読み出し、記憶部16に各種情報を書き込む。制御部12は、X線照射部13を制御して、現品2に対して一次X線3を照射する。制御部12は、検出部14から蛍光X線4の検出情報を取得する。制御部12は、位置調整部15を制御して、現品2の測定位置を調整する。制御部12は、撮像部17を制御して、現品2の3Dスキャン情報を取得する。制御部12は、現品2の識別結果を出力部18に出力する。
また、制御部12は、検出部14から取得した蛍光X線4の検出情報に基づいて現品2の元素マッピングデータを求める。元素マッピングを画像で表現すると例えば図7に示すものとなり、数値データとして表現すると例えば図8に示すものとなる。これらの例では、蛍光X線分析により鉄(Fe)、スズ(Sn)及び酸素(O)についての元素マッピングが得られている。同一形状、同一元素含有量を有する複数の現品2に対して、同一の測定位置及び測定条件の下で蛍光X線分析を行っても、得られる元素マッピングデータはそれぞれ異なるものになる。この事実を利用することにより、個体識別装置1は現品2を個別に識別することが可能となる。
また、制御部12は、ユーザが現品2を登録する場合、記憶部16が記憶する後述の測定条件データのうち、入力部11から取得した管理情報に含まれる図番が合致し、かつ撮像部17から取得した3Dスキャン情報に基づいて取得した寸法が合致する測定条件データを抽出する。制御部12は、抽出した測定条件データに基づいてX線照射部13及び位置調整部15を制御し、蛍光X線分析を行う。制御部12は、蛍光X線分析により得られた元素マッピングデータを登録時元素マッピングデータとし、管理情報と紐付けて記憶部16に登録情報として記憶する。この登録時の機能は、特許請求の範囲に記載の登録部の機能に相当する。
そして、制御部12は、ユーザが現品2を識別する場合、記憶部16が記憶する後述の測定条件データのうち、撮像部17から取得した3Dスキャン情報に基づいて取得した寸法が合致する測定条件データを抽出する。制御部12は、抽出した測定条件データに基づいてX線照射部13及び位置調整部15を制御し、蛍光X線分析を行う。制御部12は、蛍光X線分析により得られた元素マッピングデータを識別時元素マッピングデータとし、識別時元素マッピングデータと登録情報に含まれる登録時元素マッピングとを比較して、現品2の識別を行う。この識別機能は、特許請求の範囲に記載の識別部の機能に相当する。
制御部12は、例えば図9に示すハードウェア構成例のとおり、各機能部と接続されたインタフェース1003、インタフェース1003を通じて各機能部を制御するプロセッサ1001及びメモリ1002を備える。プロセッサ1001は例えばCPU(Central Processing Unit)であり、メモリ1002は例えばRAM(Random Access Memory)であり、インタフェース1003は例えばI/O(Input/Output)ポートである。この例による制御部12の機能は、例えばPC(Personal Computer)により実現できる。この場合、インタフェース1003を通じて接続された記憶部16に、個体識別装置1の各機能を実現するための専用プログラムを記憶させておく。そして、プロセッサ1001が、記憶部16内の専用プログラムをメモリ1002に読み込んで実行することにより、インタフェース1003を通じて各機能部を制御できる。なお、制御部12はこの例のほか、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などを用いて作成された専用回路により実現してもよい。
記憶部16には、図4に示す測定条件データが予め記憶されている。測定条件データには、図番データ、状態データ、寸法データ、測定位置データ及びX線条件データが格納されている。図番データは、現品2に対応する図番を示すデータである。状態データは、現品2が加工前か加工後かを示すデータである。寸法データは、現品2の寸法を示すデータである。測定位置データは、現品2に対して蛍光X線分析を行うときに現品2が設置されるべき位置を示すデータである。測定位置データは、例えば、後述の測定フレーム153の1つの頂点からの差分を示すデータである。X線条件データは、現品2を測定するときのX線に関する条件を示すデータである。X線条件データは、例えば、一次X線3の照射時間、照射範囲を示すデータである。
測定条件データは、同一の現品2に対する、加工前における元素マッピングデータと加工後における元素マッピングデータとが、「ある程度以上合致」するように予め設定されている。例えば、図8に示す検出強度について、加工前後で各元素の検出強度の差がいずれも30%以内である座標の数が全体の85%以上であるとき、この状態を「ある程度以上合致」するものとして定める。そして、現品2をサンプルとして用意する。まず、サンプルである現品2に対して蛍光X線分析を行い、元素マッピングデータを記憶部16に記憶させる。次に、サンプルである現品2を加工し、加工後の現品2に対して蛍光X線分析を行う。そして、加工後の現品2に対する元素マッピングデータと、加工前の現品2に対する元素マッピングデータとが「ある程度以上合致」していない場合は測定条件データを適宜変更し、再度加工後の現品2に対して蛍光X線分析を行うことを繰り返す。この繰り返しを、加工前後における元素マッピングデータが「ある程度以上合致」するまで行う。例えば、「加工」が現品2の一部を切断するものである場合、測定条件データ内のX線条件を、切断の影響が及ばない程度に照射範囲を設定したものとする。また、併せて、加工前後で同じ箇所を蛍光X線分析可能とするべく、測定条件データ内の寸法データ及び測定位置データを設定する。
また、記憶部16は、制御部12が入力部11から取得した管理情報と蛍光X線分析により得られた登録時元素マッピングデータとを紐付けて登録情報として記憶する。
記憶部16は、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を備える。
X線照射部13は、制御部12の制御に応じて、現品2に対して一次X線3を照射する。制御部12は、記憶部16から取得した測定条件データに含まれるX線条件データに基づいて、一次X線3の照射時間、照射範囲などを制御する。
検出部14は、一次X線3を照射された現品2から発せられた蛍光X線4を検出し、蛍光X線4の波長、蛍光X線4の検出位置などの情報を検出情報として作成し、制御部12に出力する。
位置調整部15は、図6に示すとおり、搬送コンベア151と、測定治具152と、測定フレーム153とを備える。また、測定フレーム153の上部には撮像部17が設けられている。測定治具152には現品2が載せられ、現品2と測定治具152とは固定される。搬送コンベア151は現品2を測定治具152ごと搬送し、測定フレーム153内に現品2をセットする。制御部12は、撮像部17によって得られた3Dスキャン情報と、記憶部16が記憶する測定条件データの測定位置データとを比較した結果に基づき、搬送コンベア151を制御して現品2の位置を調整する。
撮像部17は、現品2に対して3Dスキャンを行う。撮像部17は、例えば、複数のレンズと複数の撮像素子を備える、3Dスキャンが可能なカメラである。
出力部18は、現品2の識別結果を出力する。出力部18は、例えば液晶ディスプレイである。
以上、個体識別装置1の構成を説明した。次に、個体識別装置1を用いた現品2の登録作業の流れを、図2を参照しながら説明する。
ユーザが、個体識別装置1の入力部11に設けられたバーコードリーダを用いて、現品2に対応する現品票に表示されたバーコードを読み取る。ユーザがバーコードを読み取ることにより、管理情報が入力部11に入力される(ステップS11)。
管理情報が入力されたら、制御部12は、入力された管理情報に含まれる図番データをキーとして、記憶部16が記憶する測定条件データを検索する(ステップS12)。そして制御部12は、測定条件データのうち、図番データが一致し、状態データが「加工前」であるデータから寸法データ、測定位置データ及びX線条件データを取得する。
ユーザが、位置調整部15に設けられた測定治具152上に現品2をセットして固定する(ステップS13)。現品2がセットされたら、制御部12は撮像部17を制御して現品2に対する3Dスキャンを行う(ステップS14)。制御部12は、撮像部17から3Dスキャン情報を取得し、寸法データ、測定位置データ及び3Dスキャン情報に基づいて、位置調整部15に設けられた搬送コンベア151を制御して現品2の位置調整を行う(ステップS15)。
制御部12は、X線条件データに基づいてX線照射部13を制御し、現品2に対して一次X線3を照射する。X線条件データに基づくX線照射部13の制御とは、例えば一次X線3の照射時間の制御である。検出部14は、現品2から発せられる蛍光X線4を検出し、検出情報を作成する。そして制御部12は、検出部14から検出情報を取得し、検出情報に基づいて登録時元素マッピングデータを作成する(ステップS16)。
そして制御部12は、登録時元素マッピングデータを管理情報と紐付けて登録情報として記憶部16に記憶させる(ステップS17)。登録情報を記憶させることにより、現品2を個体識別装置1に登録したこととなる。ユーザは、全ての現品2について登録済みであれば(ステップS18:Yes)登録作業を終了し、未登録の現品2が残っている場合は(ステップS18:No)ステップS11に戻り管理情報入力からの流れを繰り返す。
次に、登録した現品2を加工後、個体識別装置1を用いた識別作業の流れを、図3を参照しながら説明する。
ユーザが測定治具152上に加工後の現品2をセットし、個体識別装置1の撮像部17が現品2を3Dスキャンする(ステップS21)。
制御部12は、撮像部17から取得した3Dスキャン情報に基づいて加工後の現品2の寸法を算出する。制御部12は、測定条件データから、状態データが「加工後」であり、寸法データが算出した寸法と合致するデータを抽出する。制御部12は、抽出したデータに含まれる測定位置データに基づいて搬送コンベア151を制御して、現品2の位置を調整する(ステップS22)。
制御部12は、X線条件データに基づいてX線照射部13を制御し、現品2に対して一次X線3を照射する。検出部14は、現品2から発せられる蛍光X線4を検出し、検出情報を作成する。そして制御部12は、検出部14から検出情報を取得し、検出情報に基づいて識別時元素マッピングデータを作成する(ステップS23)。
制御部12は、ステップS17で記憶部16に記憶させた登録時元素マッピングデータのうち、ステップS23で作成した識別時元素マッピングデータと「ある程度以上合致」する登録時元素マッピングデータを照合する(ステップS24)。制御部12は、「ある程度以上合致」した登録時元素マッピングデータが存在する場合は、照合した登録時元素マッピングデータに紐付けられた管理情報を抽出し、管理情報を識別結果として出力部18に出力する(ステップS25)。「ある程度以上合致」する登録時元素マッピングデータが存在しない場合は、識別失敗を示す旨を識別結果として出力部18に出力する(ステップS25)。識別が失敗する場合は、測定対象となった現品2が未登録であるか、記憶部16に記憶される測定条件データが不適切であるか、個体識別装置1に故障があるか、のいずれかと考えられるので、併せてその旨についても表示してもよい。
以上、本発明の実施の形態に係る個体識別装置1について説明をした。個体識別装置1によれば、現品2に対してラベリング、マーキングなどによって管理情報を直接付与する代わりに、現品2の登録時元素マッピングデータを管理情報と紐付けて登録する。そして、加工後の現品2の識別時元素マッピングデータと登録時元素マッピングデータとを照合することにより、現品2を識別する。
(変形例)
以下、本発明の実施の形態の変形例について説明する。
測定条件データ内に含まれるデータの1つとして寸法データを採用したが、寸法のみのデータに代えて、現品2の形状を詳細に示す3Dデータを採用してもよい。
個体識別装置1は位置調整部15を備える構成としたが、必ずしも位置調整部15は備えなくてもよい。位置調整部15を備えない場合、元素マッピングの照合に影響を与える程度に現品2の測定位置が変動しうる。しかし、例えば、撮像部17による3Dスキャンの精度が高く、また現品2の形状を詳細に示す3Dデータが測定条件データに含まれている場合、測定位置の変動を検出することが可能である。よって、物理的に現品2の位置調整をすることなく、元素マッピングの位置関係を補正することができる。
撮像部17は3Dスキャンをせず、通常のカメラと同様に平面的に撮像する形態としてもよい。例えば、現品2の加工が塗装のみである場合には、3Dスキャンでなくても十分である。
実施の形態では、蛍光X線分析で検出する元素として鉄(Fe)、スズ(Sn)及び酸素(O)を例示したが、検出する元素はこれらに限られず、現品2を個別に識別可能とする元素であればよい。また、例えば「加工」が、鉄を多く含む塗料を用いた塗装である場合、蛍光X線分析において鉄を検出せず、塗装の前後で検出強度の変動が小さい元素を検出するものとしてもよい。
上記の実施の形態では、登録時元素マッピングデータを管理情報と紐付けて登録情報として記憶部16に記憶させたが、その他の情報を登録時元素マッピングデータと紐付けて登録情報として記憶部16に記憶させる形態としてもよいし、登録時元素マッピングデータのみを登録情報として記憶部16に記憶させる形態としてもよい。例えば、加工前に予め現品2を検品しなければならない場合を考える。まず、検品済みの現品2の登録時元素マッピングデータを、加工前に個体識別装置1に登録する。そして、加工後の現品2の識別時元素マッピングデータが、登録済みの現品2の登録時元素マッピングデータと「ある程度以上合致」すれば、その加工後の現品2は検品済みの現品2を加工したものである、と判断できる。この場合、登録情報として登録時元素マッピングデータのみを記憶部16に記憶させれば、現品2が検品済みか否かを判断するには十分である。また、管理上の便宜を図るため、制御部12が生成した連番を登録時元素マッピングデータと紐付けて登録情報として記憶部16に記憶させてもよい。
現品2は加工されるものでなくてもよい。例えば、現品2が金型である場合、金型を用いた製造の前後で個別に金型を識別することで、金型により製造された製品のうち一部のロットに不具合が発見された場合、不具合が発見されたロットに関連する金型を特定するのが容易となる。
上記の実施の形態では、個体識別装置1はX線照射部13、検出部14、撮像部17及び位置調整部15を1つずつ備えているが、個体識別装置1がX線照射部、検出部、撮像部及び位置調整部を登録用及び識別用に2つずつ備える形態としてもよい。例えば、現品2の登録、加工、識別の一連の流れが1つの搬送路上で行われる場面を考える。その場合、現品2の登録と現品2の識別とを異なる位置で行うことにより、搬送路の形成が容易となる。よって、登録を行う位置と識別を行う位置のそれぞれに対応したX線照射部、検出部、撮像部及び位置調整部を備える形態が考えられる。
現品2の登録と識別は、それぞれ別の個体識別装置1を用いて行う形態としてもよい。例えば、遠隔地に存在する個体識別装置1に登録された加工前の現品2を、別個の個体識別装置1により加工後に識別することを考える。これは、インターネットなどのネットワークを介して測定条件データ及び登録情報を個体識別装置1間で共有することにより実現できる。また、この形態に代えて、装置の一方は登録に係る機能のみを有する登録装置とし、もう一方の装置は識別に係る機能のみを有する識別装置とし、全体で個体識別システムを形成するものとしてもよい。
1 個体識別装置、2 現品、3 一次X線、4 蛍光X線、11 入力部、12 制御部、13 X線照射部、14 検出部、15 位置調整部、16 記憶部、17 撮像部、18 出力部、151 搬送コンベア、152 測定治具、153 測定フレーム、1001 プロセッサ、1002 メモリ、1003 インタフェース

Claims (6)

  1. 識別対象物の登録と、識別対象物が登録済みの識別対象物と同一の個体か否かの識別とを行う個体識別装置であって、
    識別対象物の登録時及び識別時のいずれにおいても、識別対象物に対してX線を照射するX線照射部と、
    識別対象物の登録時及び識別時のいずれにおいても、前記X線照射部によりX線を照射された前記識別対象物から発生する蛍光X線を検出し、検出した前記蛍光X線に係る検出情報を出力する検出部と、
    登録情報を記憶する記憶部と、
    識別対象物の登録時において、前記検出部が出力した前記検出情報に基づいて得られる登録時元素マッピングデータを含む情報を前記登録情報として前記記憶部に記憶させることにより前記識別対象物を登録する登録部と、
    識別対象物の識別時において、前記検出部が出力した前記検出情報に基づいて得られる識別時元素マッピングデータと、前記記憶部が記憶した前記登録情報に含まれる前記登録時元素マッピングデータとを比較し、識別時における前記識別対象物と同一の個体に係る前記登録情報を特定することにより前記識別対象物を識別する識別部と、
    を備える個体識別装置。
  2. 前記記憶部は前記識別対象物に対して前記X線照射部によるX線の照射を行う際の条件を測定条件データとして更に記憶し、
    前記X線照射部は前記測定条件データに基づいてX線の照射を行う、
    請求項1に記載の個体識別装置。
  3. 前記識別対象物を撮像する撮像部を更に備え、
    前記撮像部の撮像結果と前記記憶部が記憶する測定条件データとに基づいて前記識別対象物の位置を調整する位置調整部を更に備える、
    請求項2に記載の個体識別装置。
  4. 前記識別対象物を撮像する撮像部を更に備え、
    前記識別部は、前記撮像部の撮像結果と前記記憶部が記憶する測定条件データとに基づいて前記登録時元素マッピングデータと前記識別時元素マッピングデータとの間の位置関係を補正し、前記登録時元素マッピングデータと前記識別時元素マッピングデータとを比較する、
    請求項2に記載の個体識別装置。
  5. 第1識別対象物に対してX線を照射する第1照射ステップと、
    前記第1照射ステップでX線を照射された前記第1識別対象物から発生する蛍光X線を検出し、検出結果に基づいて第1元素マッピングデータを取得する第1マッピング取得ステップと、
    第2識別対象物に対してX線を照射する第2照射ステップと、
    前記第2照射ステップでX線を照射された前記第2識別対象物から発生する蛍光X線を検出し、検出結果に基づいて第2元素マッピングデータを取得する第2マッピング取得ステップと、
    前記第1マッピング取得ステップで取得した前記第1元素マッピングデータと前記第2マッピング取得ステップで取得した前記第2元素マッピングデータとを比較し、前記第1識別対象物と前記第2識別対象物とが同一の個体か否かを識別する識別ステップと、
    を有する個体識別方法。
  6. コンピュータに、
    第1識別対象物に対してX線を照射する第1照射ステップと、
    前記第1照射ステップでX線を照射された前記第1識別対象物から発生する蛍光X線を検出し、検出結果に基づいて第1元素マッピングデータを取得する第1マッピング取得ステップと、
    第2識別対象物に対してX線を照射する第2照射ステップと、
    前記第2照射ステップでX線を照射された前記第2識別対象物から発生する蛍光X線を検出し、検出結果に基づいて第2元素マッピングデータを取得する第2マッピング取得ステップと、
    前記第1マッピング取得ステップで取得した前記第1元素マッピングデータと前記第2マッピング取得ステップで取得した前記第2元素マッピングデータとを比較し、前記第1識別対象物と前記第2識別対象物とが同一の個体か否かを識別する識別ステップと、
    を実行させるプログラム。
JP2017152911A 2017-08-08 2017-08-08 個体識別装置、個体識別方法及びプログラム Active JP6878198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152911A JP6878198B2 (ja) 2017-08-08 2017-08-08 個体識別装置、個体識別方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017152911A JP6878198B2 (ja) 2017-08-08 2017-08-08 個体識別装置、個体識別方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019032220A JP2019032220A (ja) 2019-02-28
JP6878198B2 true JP6878198B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=65523380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017152911A Active JP6878198B2 (ja) 2017-08-08 2017-08-08 個体識別装置、個体識別方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6878198B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000304711A (ja) * 1999-04-19 2000-11-02 Rigaku Industrial Co 蛍光x線分析装置およびこれに使用する記録媒体
JP2001305078A (ja) * 2000-04-19 2001-10-31 Printing Bureau Ministry Of Finance 冊子類の綴じ糸及びその識別法
JP5397784B2 (ja) * 2011-01-31 2014-01-22 新日鐵住金株式会社 鋼材の鋼種判定方法
JP5684612B2 (ja) * 2011-03-09 2015-03-18 株式会社日立ハイテクサイエンス X線分析装置
JP5790592B2 (ja) * 2012-06-01 2015-10-07 新日鐵住金株式会社 鋼種識別装置
US9389192B2 (en) * 2013-03-24 2016-07-12 Bruker Jv Israel Ltd. Estimation of XRF intensity from an array of micro-bumps

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019032220A (ja) 2019-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10586318B2 (en) Automated model-based inspection system for screening electronic components
CN106383131B (zh) 印刷品视觉检测方法、装置和系统
US9897560B2 (en) Screening of electronic components for detection of counterfeit articles using automated inspection system
US20200371333A1 (en) Microscopy method, microscope and computer program with verification algorithm for image processing results
JP5228459B2 (ja) 検査群データ管理システム
CN104943421B (zh) 用于使图像检测系统自动地选择检验参数的方法
TW201137343A (en) Application-specific repeat defect detection in web manufacturing processes
JP2020120160A5 (ja)
JP4684928B2 (ja) X線検査システム
CN113888480A (zh) 一种基于mes的质量追溯方法和系统
CN102121907A (zh) 自动检测晶圆缺陷的方法和系统
JP2023525776A (ja) 色基準カードの品質を評価する方法
JP4652583B2 (ja) 物品検査システム
WO2023053102A1 (en) Method and system for automated proofreading of digitized visual imageries
JP2015087940A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP6878198B2 (ja) 個体識別装置、個体識別方法及びプログラム
JP4536548B2 (ja) X線検査装置および蓄積情報抽出システム
US9519822B2 (en) Determination method, determination device, determination system, and computer program
KR20080028278A (ko) 전기 회로 소자의 광학 검사 시스템 및 방법
CN113298760A (zh) 一种基于深度学习的质量检测方法、装置和系统
JP4038161B2 (ja) 金属板材の表面欠陥の原因推定装置および原因推定プログラムならびに原因推定方法
JP2012083128A (ja) 学習型欠陥弁別処理システム、方法及びプログラム
KR101756314B1 (ko) 부재 라벨링 장치
JP4640163B2 (ja) Tftアレイ検査装置
US20190369379A1 (en) Image acquisition device and image acquisition method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6878198

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250