JP6877937B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両に用いられる操舵装置に関する。
自動車といった車両では、車体の左右両側に設けられた車輪の向きを操舵装置で操作し、これにより車体の進行方向をコントロールするものがある。
そして、操舵装置には、たとえば特許文献1のように、ステアリングホイールにしたがって回転するピニオンシャフトと、左右一対の車輪の間に連結されるラックバーと、を有するものがある。
この場合、ピニオンシャフトのピニオンギアとラックバーのラックギアとが歯合し、ピニオンシャフトの回転にしたがってラックバーが左右へ直動する。
ラックバーが車幅方向に移動することにより、ラックバーの両端に連結された一対の車輪の向き変化する。これにより、車体の移動方向が変化する。
特開2015−168328号公報
しかしながら、このようにピニオンシャフトのピニオンギアとラックバーのラックギアとを歯合させる場合、ラックバーには、ラック本体の円柱形状の外周面に、ラック本体の長手方向に沿って、ラックギアを形成しなければならない。
また、一般的な自動車といった車両では、ステアリングホイールが運転席とともに車幅方向の中央ではなく右側または左側に寄せて配置される。このため、ラックギアが形成される部分は、ラックバーについての長手方向の一端側へ寄った範囲となる。
これらの要因により、ラックバーの剛性は、ラックギアが形成される部分で低下し、長手方向においてアンバランスとなる。その結果、ステアリングホイールを右側へ操舵した場合での応答や反応と、左側へ操舵した場合での応答や反応とが、微妙に異なることがある。これらの左右への操舵の応答や反応のアンバランスは、運転手に対して左右の操舵感の違いとして伝わることがある。なお、ここで記載のラックバーの剛性は、ステアリング操作の際に運転手により認識される剛性をいい、たとえば後述するようにステアリング転舵トルクTに対する転舵角θ(剛性K=T/θ)として計測することが可能である。
このように車両の操舵装置では、操舵感の左右差を改善することが求められている。
本発明に係る車両の操舵装置は、車両において操舵力を車輪に伝達する操舵装置であって、ピニオンギアを外周面に有するピニオンシャフトと、前記ピニオンギアと歯合するラックギアを長手方向に沿って有するラックバーと、を備え、前記ラックバーは、前記長手方向の一端側に前記ラックギアを有するとともに、前記長手方向の他端側において前記ラックギアと対応する部分に低剛性部を有する。
好適には、前記ラックバーは、前記低剛性部において中空を有する、とよい。
好適には、前記ラックバーは、長手方向の他端側の端面から、少なくとも前記低剛性部までにかけて中空を有する、とよい。
好適には、前記ラックバーは、長手方向の一端側の端面から、前記ラックギアが形成される部位の手前までにかけて中空を有する、とよい。
好適には、前記中空による断面は、円形状を有する、とよい。
好適には、前記中空による断面は、たとえば楕円形状、一部切り欠き円形状といった非円形状を有する、とよい。
好適には、前記低剛性部は、非円形状の中空が形成されることにより、前記ラックギアの歯たけ方向に沿った方向への曲げ剛性が、前記歯たけ方向と垂直な方向に沿った方向への曲げ剛性より低い、とよい。
本発明では、ラックバーの長手方向の他端側には、ラックギアと対応する部分に低剛性部が形成される。これにより、ラックバーの長手方向の両端各々には剛性が低い部分が形成され、ラックバーの剛性バランスは中央対称的な剛性となる。その結果、ステアリングホイールを右側へ操舵した場合での応答や反応と、左側へ操舵した場合での応答や反応との差が改善され、操舵感の左右差を改善することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る操舵装置を適用した自動車の説明図である。 図2は、図1の操舵装置の要部斜視図である。 図3は、図2の操舵装置の構造の説明図である。 図4は、ラックバー本体の端面図である。 図5は、本発明の第二実施形態に係る操舵装置の構造の説明図である。 図6は、本発明の第三実施形態に係る操舵装置の構造の説明図である。 図7は、本発明の第四実施形態に係る操舵装置のラックバー本体の端面図である。 図8は、本発明の第五実施形態に係る操舵装置のラックバー本体の端面図である。 図9は、ラックバーの剛性の計測方法の一例の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る操舵装置10を適用した自動車1の説明図である。自動車1は、車両の一例である。図1において、自動車1は、上方から車体2を透視して図示されている。
図1の自動車1は、車体2を有する。車体2には、二組の車輪3が車幅方向両側に前後に配置される。また、車体2の中央部には、運転席4と助手席5とが車幅方向に配列される。運転席4の前側には、ステアリングホイール6が配置される。
また、自動車1には、車体2の進行方向を制御するための装置として操舵装置10が設けられる。操舵装置10は、主に、ピニオンシャフト11、ラックバー14、ハウジング21、を有する。
図2は、図1の操舵装置10の要部斜視図である。図3は、図2の操舵装置10の構造の説明図である。
操舵装置10において、ピニオンシャフト11は、たとえば図示外のユニバーサルジョイントを用いて、図1に示すようにステアリングホイール6と連結される。これにより、ピニオンシャフト11は、ステアリングホイール6の回転に従って回転し得る。
ピニオンシャフト11は、中実円柱形状を有する。ピニオンシャフト11の円柱の外周面には、ピニオンギア12が外周に沿って形成される。
ラックバー14は、中実円柱形状のラックバー本体15を有する。ラックバー本体15の両端には、たとえば図示外のリンクバーを用いて、図1に示すように一対の車輪3に連結される。ピニオンシャフト11およびラックバー14をともに中実円柱形状の金属剛体とすることにより、高いねじり強度を得ることができ、操舵力を車輪3へ好適に伝達できる。
ラックバー本体15には、ピニオンギア12と歯合するラックギア16が、長手方向に沿って形成される。ラックギア16は、ラックバー本体15において長手方向の一端側に寄せて形成される。ラックギア16は、たとえば中実円柱形状のラックバー本体15の外周面の一部を削ることで形成できる。
ハウジング21は、ハウジング本体22、ラックバー貫通孔23、ピニオンシャフト穴24、を有する。ハウジング本体22は、ラックバー本体15に沿って延在する。ラックバー貫通孔23は、ハウジング本体22の長手方向に沿って形成され、長手方向の両端に開口を形成する。ピニオンシャフト穴24は、ラックバー貫通孔23と交差してハウジング本体22に形成される。ピニオンシャフト穴24は、ハウジング本体22内で、ラックバー貫通孔23と連通する。
そして、ラックバー貫通孔23には、ラックバー14についてのラックバー本体15の両端が突出する状態で配置される。ピニオンシャフト穴24には、ピニオンシャフト11が挿入して配置される。ピニオンシャフト11のピニオンギア12と、ラックバー14のラックギア16とは、ハウジング本体22内で歯合する。
また、ラックバー14は、ピニオンシャフト11の回転に従って、長手方向へ直動する。このため、ラックバー貫通孔23内には、ラックバー14以外にも、ラックガイド26、スプリング27、複数のOリング28が配置される。
ラックガイド26は、ピニオンシャフト11を間に挟むように、ラックバー本体15の反対側に配置される。スプリング27は、ハウジング本体22についてのラックバー貫通孔23による内面とラックガイド26との間に圧縮して配置される。これにより、ラックガイド26は、ラックギア16をピニオンギア12に押し当て、その状態にラックバー本体15を保持する。
複数のOリング28は、ラックバー本体15についての長手方向の他端側に配置される。複数のOリング28により、ハウジング本体22についてのラックバー貫通孔23による内面とラックバー本体15の外周面との間はシールされる。ラックバー本体15は、ラックガイド26および複数のOリング28により、ハウジング本体22についてのラックバー貫通孔23による内面と擦れないように支持される。ラックバー本体15は、ピニオンシャフト11の回転に従って、長手方向へ滑らかに直動し得る。
なお、ハウジング本体22についてのラックバー貫通孔23による収納スペースには、オイルなどの潤滑剤が充填されてもよい。また、オイルによる油圧やアシストモータなどにより、ラックバー本体15の直動をアシストするようにしてもよい。
ところで、このようにピニオンシャフト11のピニオンギア12とラックバー14のラックギア16とを歯合させる場合、ラックバー14には、ラックバー本体15の円柱形状の外周面に、ラックバー本体15の長手方向に沿って、ラックギア16を形成しなければならない。
また、図1に示すような一般的な自動車1では、ステアリングホイール6が運転席4とともに車幅方向の中央ではなく右側または左側に寄せて配置される。このため、ラックギア16が形成される部分Aは、ラックバー本体15についての長手方向の一端側へ寄った範囲となる。
これらの要因により、中実円柱形状のラックバー本体15の剛性は、ラックギア16が形成される部分Aで低下し、長手方向においてアンバランスとなる。その結果、ステアリングホイール6を右側へ操舵した場合での応答や反応と、左側へ操舵した場合での応答や反応とが、微妙に異なることがある。これらの左右への操舵の応答や反応のアンバランスは、運転手に対して左右の操舵感の違いとして伝わることがある。
このように車両用の操舵装置10では、操舵感の左右差を改善することが求められている。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、中実円柱形状のラックバー本体15の他端側の半分を、中空31に形成する。ラックバー本体15の長手方向他端側の端面から、ラックバー本体15の長手方向の中央までにかけて、中空31に形成する。
図4は、ラックバー本体15の端面図である。
また、図4に示すように、中空31による断面は、円形状を有する。円形状の中空31は、ラックバー本体15の中実円柱形状と同心に形成される。
これにより、中実円柱形状のラックバー本体15についての長手方向の他端側の半分の部分の剛性は低下する。中実円柱形状のラックバー本体15の剛性は、長手方向の一端側の部分ではラックギア16が形成される部分Aで低下し、長手方向の他端側の部分では中空31が形成される部分で低下する。ラックバー本体15の剛性は、長手方向において全体的に低下する。
その結果、ステアリングホイール6を右側へ操舵した場合での応答や反応と左側へ操舵した場合での応答や反応との差が軽減され得る。左右への操舵の応答や反応のアンバランスが改善され、運転手に対して左右の操舵感の違いが伝わり難くなる。
以上のように、本実施形態では、ラックバー14の長手方向の他端側の半分は中空31に形成されている。すなわち、ラックバー14の長手方向の他端側には、ラックギア16と対応する部分Bに低剛性部32が形成される。これにより、ラックバー14の長手方向の両端各々には剛性が低い部分が形成され、ラックバー14の剛性バランスは中央対称的な剛性となる。その結果、ステアリングホイール6を右側へ操舵した場合での応答や反応と、左側へ操舵した場合での応答や反応との差が改善され、操舵感の左右差を改善することができる。
また、本実施形態では、ラックバー14に中空31を形成することにより、低剛性部32を形成する。この場合、ラックバー14の外周面に溝などの加工を施すことなく、低剛性部32を形成することができる。ラックバー14の外周面をたとえば本来の円柱外形に維持し、低剛性部32を持たない従来のラックバー14と同様にOリング28により簡易に支持させることができる。ラックバー14の長手方向への擦動にも新たな問題が生じにくい。
これに対して、仮にたとえばラックバー14の外周面に溝などを形成した場合、ラックバー14の支持部品であるOリング28などには、ラックバー14の外周面の溝形状に対応した形状のものとしなければならない。また、支持部品についての溝に入り込む部分は溝内でラックバー14と擦れ易くなり、ラックバー14の擦動抵抗が増え、操舵性を全体的に悪化させてしまう。
また、本実施形態のラックバー14は、長手方向の他端側の端面から、少なくとも低剛性部32までにかけて中空31に形成される。このように他端側の端面から低剛性部32までにかけて穴を空けるようにすることで、たとえば端面からのドリル加工などにより、中実な円柱形状のバー本体に対して、ラックバー14の外周面に加工を加えることなく、ラックギア16と対応する部分Bに低剛性部32を、容易に形成することができる。
また、本実施形態では、中空31が円形状の断面であるので、低剛性部32の剛性に方向性を持たせないようにできる。よって、たとえば車輪3に外力が作用してラックバー14に対してねじれを伴うような外力が作用した場合でも、ねじれたラックバー14は円柱外形を維持し易い。その結果、ラックバー14とハウジング21との間の隙間が変化し難くなり、ラックバー14の直動負荷が大きくなり難い。
[第二実施形態]
図5は、第二実施形態に係る操舵装置10の構造の説明図である。
図5のラックバー14では、ラックバー本体15の長手方向他端側の部分には、ラックバー本体15の長手方向他端側の端面から、ラックギア16と対応する部分Bまでにかけて、中空33に形成されている。ここで、ラックギア16と対応する部分Bとは、ラックバー本体15の長手方向中央について、ラックギア16が形成される範囲と対称となる範囲の部分をいう。
これ以外の構成は、第一実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態では、ラックバー本体15の長手方向他端側の端面から、ラックギア16と対応する部分Bまでにかけて、中空33に形成されている。よって、第一実施形態と同様にラックバー14の剛性バランスは中央対称的な剛性となり、操舵感の左右差を改善することができる。
しかも、第一実施形態と異なり、ラックバー本体15においてラックギア16と対応する部分Bより中央側の部分には、中空が形成されていない。ラックバー本体15の中央部分は中実円柱形状のままとなり、中実円柱形状のラックバー本体15としての本来の剛性を確保することができる。
[第三実施形態]
図6は、第三実施形態に係る操舵装置10の構造の説明図である。
図6のラックバー14では、ラックバー本体15の長手方向一端側の部分には、ラックバー本体15の長手方向一端側の端面から、ラックギア16が形成される部位の手前までにかけて中空34に形成される。ここで、ラックギア16が形成される部分Aとは、ラックバー本体15の長手方向中央について、ラックギア16が形成される範囲の部分をいう。
これ以外の構成は、第二実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態のラックバー14は、長手方向の他端側の部分だけでなく、一旦側の部分においても、長手方向の一端側の端面から、ラックギア16が形成される部位の手前までにかけて中空34に形成される。このように一端側の端面からラックギア16が形成される部位の手前までにかけて穴を空けるようにすることで、低剛性部32の形成の容易性を損なうことなく、ラックバー14の両端部分の剛性についてもバランスさせることができる。
[第四実施形態]
図7は、第四実施形態に係る操舵装置10のラックバー本体15の端面図である。
図7のラックバー本体15には、一部切り欠き円形状の断面の中空35が形成される。略円形の中空35の中心と、ラックバー本体15の円柱外形の中心とは、同じである。
また、一部切り欠きは、ラックギア16側となるように形成されている。これにより、ラックギア16の歯たけ方向において残属するラックバー本体15の厚さ(両側の厚さの合計)は、歯たけ方向と垂直な方向において残属する厚さよりも大きくなる。
これ以外の構成は、第一実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態では、ラックバー本体15の中空35が、一部切り欠き円形状の断面に形成されている。このように中実円柱形状のラックバー本体15に形成する中空35を非円形状とすることにより、ラックバー本体15の曲げに対する剛性に方向性を持たせることができる。低剛性部32の剛性に方向性を持たせることができる。
特に、本実施形態のように、ラックギア16の歯たけ方向において残存する厚さを、歯たけ方向と垂直な方向において残属する厚さよりも大きくすることにより、ラックバー本体15に対して歯たけ方向へ曲げる力が作用した場合に、ラックバー本体15の両端部分が共に曲がり易くなる。これに対して、歯たけ方向と垂直な方向に曲げる力が作用した場合に、ラックバー本体15の両端部分が共に相対的に曲がり難くなる。ラックバー本体15の曲げ特性についても、両側部分において同様の傾向に揃えることができる。操舵間の左右差を更に低減することができる。すなわち、相対的に言って、ラックギア16の歯たけ方向に沿った方向に曲げ易く、それと垂直な方向に曲げ難い特性を持たせることができる。
なお、本実施形態では、第一実施形態に適用した例で説明しているが、第二実施形態または第三実施形態に適用しても同様の効果を期待できる。
[第五実施形態]
図8は、第五実施形態に係る操舵装置10のラックバー本体15の端面図である。
図8のラックバー本体15には、楕円形状の断面の中空36が形成される。楕円形状の中空36の中心と、ラックバー本体15の円柱外形の中心とは、同じである。
また、楕円は、短手方向がラックギア16の歯たけ方向に沿って、長手方向がラックギア16の歯たけ方向と垂直な方向とされている。これにより、ラックギア16の歯たけ方向において残属するラックバー本体15の厚さ(両側の厚さの合計)は、歯たけ方向と垂直な方向において残属する厚さよりも大きくなる。
これ以外の構成は、第一実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態では、ラックバー本体15の中空36を楕円形状の断面として、ラックバー本体15の曲げに対する剛性に方向性を持たせることができる。低剛性部32の剛性に方向性を持たせることができる。
しかも、ラックギア16の歯たけ方向において残存する厚さを、歯たけ方向と垂直な方向において残属する厚さよりも大きくしているので、ラックギア16の歯たけ方向に沿った方向に曲げ易く、それと垂直な方向に曲げ難い特性を持たせることができる。
なお、本実施形態では、第一実施形態に適用した例で説明しているが、第二実施形態または第三実施形態に適用しても同様の効果を期待できる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
なお、本実施形態においてラックバー14の剛性とは、ステアリング操作の際に運転手により認識される剛性をいう。ラックバー14の剛性は、たとえばステアリング転舵トルクTに対する転舵角θ(剛性K=T/θ)として計測することが可能である。
図9は、ラックバー14の剛性の計測方法の一例の説明図である。
図9(A)において、測定対象の操舵装置10は、自動車1に搭載した場合と同等の状態で固定される。すなわち、ハウジング21は、長手方向両端において固定される。また、ラックバー14についての測定側の左端には、インナーボールジョイント41により、ラックエンド用のタイロッド42の一端が連結される。タイロッド42の他端は、アウタボールジョイント43により、自動車1でのサスペンションのジオメトリに対応する状態で固定される。ただし、ラックバー14の右端には、何も取り付けない。
この状態で、ステアリングホイール6を左へ回転させることで、ステアリングホイール6の操舵角θLと操舵トルクTLとを測定できる。
また、図9(B)において、ハウジング21は、長手方向両端において固定される。また、ラックバー14についての測定側の右端には、インナーボールジョイント41により、ラックエンド用のタイロッド42の一端が連結される。タイロッド42の他端は、アウタボールジョイント43により、自動車1でのサスペンションのジオメトリに対応する状態で固定される。ただし、ラックバー14の左端には、何も取り付けない。
この状態で、ステアリングホイール6を右へ回転させることで、ステアリングホイール6の操舵角θRと操舵トルクTRとを測定できる。
そして、上述した各実施形態による操舵装置10では、ハンドルバー14においてラックギア16の反対側に低剛性部32が形成されているので、ステアリングホイール6を左へ回す際のラックバー14の剛性(TL/θL)と、ステアリングホイール6を右へ回す際のラックバー14の剛性(TR/θR)との差を小さくできる。
1…自動車(車両)
2…車体
3…車輪
4…運転席
5…助手席
6…ステアリングホイール
10…操舵装置
11…ピニオンシャフト
12…ピニオンギア
14…ラックバー
15…ラックバー本体
16…ラックギア
21…ハウジング
22…ハウジング本体
23…ラックバー貫通孔
24…ピニオンシャフト穴
26…ラックガイド
27…スプリング
28…Oリング
31…中空
32…低剛性部
33…中空
34…中空
35…中空
36…中空
41…インナーボールジョイント
42…タイロッド
43…アウタボールジョイント

Claims (2)

  1. 車両において操舵力を車輪に伝達する操舵装置であって、
    ピニオンギアを外周面に有するピニオンシャフトと、
    前記ピニオンギアと噛み合うラックギアを長手方向に沿って有するラックバーと、
    を備え、
    前記ラックバーは、前記長手方向の一端側に前記ラックギアを有するとともに、前記長手方向の他端側において、長手方向中央からみて一端側において前記ラックギアがある領域と対応するような他端側の領域に中空の低剛性部を有し、
    前記中空による断面は、たとえば楕円形状、一部切り欠き円形状といった非円形状を有し、
    前記低剛性部は、非円形状の前記中空が形成されることにより、前記ラックギアの歯たけ方向に沿った方向への曲げ剛性が、前記歯たけ方向と垂直な方向に沿った方向への曲げ剛性より低い、
    車両の操舵装置。
  2. 前記ラックバーは、前記長手方向の一端側の端面から、前記ラックギアが形成される部位の手前までの範囲に、中空をさらに有する
    請求項1記載の車両の操舵装置。
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