JP6877744B2 - 道路舗装車両用キャノピー及びそれを用いた道路舗装車両 - Google Patents

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Description

本発明は、道路舗装用車両のキャノピー(Canopy)即ち天蓋に関するものである。
従来より、アスファルトフィニッシャ等の道路舗装車両においては、運転席の日除けのために、キャノピーと呼ばれる天蓋が用いられていた。
たとえば、特許文献1の図5に示されているように、道路舗装車両に支柱(5)を立てて、当該支柱に、日除けの屋根となるルーフ(6)を取り付ける構造が、キャノピーの基本的な構造となる。
しかし、スクリードステップ(20)に操作者が立って、道路舗装車両を操作する場合には、特許文献1の図5に示されているように、主運転席(3)の上だけに、キャノピーが設けられていても、スクリードステップ(20)に立っている操作者の日除けとはならない。そこで、特許文献1の図1ないし図4では、スクリードステップ(20)の操作者のための日除けが提案されている。
特許文献1の図1では、ルーフ支柱(5)を起倒自在に支持して、ルーフ(6)をスクリードステップ(20)の上まで倒すことで、スクリードステップ上の操作者の日除けを実現するキャノピーが開示されている。
また、特許文献1の図2ないし図4においては、伸縮スクリードを用いる場合を考慮して、車体幅方向外側に張り出し自在にしたキャノピーが開示されている。たとえば、特許文献1の図2では、伸縮用のルーフをレール(10,11)上を摺動させることで、車体幅方向外側にルーフを張り出す実施例が開示されている。また、同図3では、張出部(60)の基端に蝶番(61)を設けて、張出部(60)を内側に折りたたみ自在とすることで、車体幅方向外側にルーフを張り出す実施例が開示されている。さらに、同図4では、主ルーフ(6)の上側に、車体幅方向に張り出す補助ルーフ(62)を同方向にスライド自在に配置し、補助ルーフ(62)をスライドさせることで、車幅方向外側に張り出し自在にしたキャノピーが開示されている。
特許文献2に開示されているキャノピーは、キャノピー(3)をリンク機構を使用して回動させて、キャノピー(3)を倒すことで、主運転席だけでなく、スクリードステップで操作する操作者への日除けも実現している。なお、キャノピーを倒すことで、主運転席とスクリードステップの両方の日除けを実現するという点においては、特許文献2に開示されているキャノピーと、特許文献1の図1に開示されているキャノピーとは、共通している。
特開平11−140816号公報 特許第3090614号公報
特許文献1の図5や特許文献2に記載のキャノピーは、キャノピーを主運転席に対して、後方側に倒すことで、スクリードステップ上で操作する操作者の日除けを実現していた。しかし、これらのキャノピーは、操作者の頭上の日差しを除けることができるものの、斜め上などからの日差しを除けることができていない。そのため、道路舗装車両のユーザからは、日除けの面積を大きくして、できる限り、日が差し込まないようにして欲しいとの要望があった。
ところが、施工現場は、限られたスペースであることが多い。そのため、単純に、キャノピーのルーフ部分の面積を大きくするだけでは、実際の施工時に、キャノピーが邪魔になる可能性がある。したがって、日除け面積をできる限り大きくしつつも、コンパクトなキャノピーが求められる。
そこで、本発明は、日除け面積をできる限り大きくしつつも、コンパクトなキャノピーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、道路舗装車両のハンドルの前方から立脚した支柱の上部に設けられた主ルーフ部と、主ルーフ部において前記支柱に取付けられている側とは反対の後部で回動可能に取付けられており、回動して後方に開くことが可能であると共に、前記主ルーフ部の下面側に、後部の回動軸を中心にして、折り畳むことができる延長ルーフ部とを備えることを特徴とする、道路舗装車両用キャノピーである。
好ましくは、延長ルーフ部は、主ルーフ部に対する開き角度が調整可能なように、主ルーフ部に取り付けられているとよい。
角度調整のための部材として、主ルーフ部と延長ルーフ部との開き角度を段階的に調整するための位置決め部が用いられるとよい。
たとえば、位置決め部は、弾性部材が穴若しくは凹みにはまることで、開き角度を調整可能とするとよい。
一実施形態として、弾性部材は、インデックスプランジャ、ショックアブソーバーソフトアブソーバー、又はダンパーであるとよい。
また、位置決め部は、回動軸にロータリーダンパーを有するとよい。
また、延長ルーフ部は、閉じた際、主ルーフ部に引っかけることができるとよい。
また、支柱の傾倒角度は調整可能であるとよい。
また、本発明は、上記道路舗装車両用キャノピーを備える道路舗装車両である。
本発明によれば、主ルーフ部に対して回動して後方に開くことが可能な延長ルーフ部を用いることで、斜め後方からの日差しを低減することができる。延長ルーフ部を使用しない場合は、延長ルーフ部を閉じておくことができる。したがって、日除け面積をできる限り大きくしつつも、コンパクトなキャノピーを提供することが可能となる。
延長ルーフ部の開き角度を調整可能とすることで、操作者の身長や日差しの方向に応じて、適宜、延長ルーフ部を好みの角度に調整することが可能となり、日差しの低減がさらに期待できる。また、操作者が後方を視認する際には、延長ルーフ部を上げるように角度調整することもできるため、後方視認性が向上する。
開き角度が段階的に調整可能な位置決め部材を用いることで、操作者は、好みの角度で、簡易的かつ確実に延長ルーフ部を保持させることが可能となる。
位置決め部の簡易的な構造として、弾性部材の先端が穴若しくは凹みにはめ込まれる構造を採用することができるが、これにより、段階的な開き角度の調整が可能となる。操作者にとっては、簡易で分かりやすい構造で、開き角度を調整することができる。
さらに、後進時に、延長ルーフ部が障害物に衝突したとしても、弾性部材と穴若しくは凹みとのはめ合わせが解除されることで、延長ルーフ部が前方向に逃げることとなり、延長ルーフ部の破損を防止することができる。
そのために用いる弾性部材は、インデックスプランジャ、ショックアブソーバーソフトアブソーバー、又はダンパーであるとよいが、これらは、一般的に入手可能な部品であるため、本発明のキャノピーを安価に提供することが可能となる。
位置決め部の回動軸にロータリーダンパーを用いれば、無段階の開き角度の調整が可能となる。
また、段階的な開き角度の調整とロータリーダンパーとを組み合わせることで、延長ルーフ部が後方で障害物に衝突した際に、緩やかに、延長ルーフ部が閉じることとなるので、操作者に対して、勢いよく、延長ルーフ部が衝突して、けが等の原因となることを回避することができる。
延長ルーフ部を閉じた際に主ルーフ部に引っかけることができる構造を採用することで、延長ルーフ部を使用しないときに、不用意に開いてくることを確実に防止することができる。
支柱の傾倒角度を調整可能とすれば、スクリードステップに乗って作業している者に対する日差しの低減効果はさらに向上する。
上記道路舗装車両用キャノピーを備える道路舗装車両として、提供することで、日差しの厳しい時期においても、できる限り快適な操作環境を操作者に与えることができる道路舗装車両が提供されることとなる。
本発明のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係る道路舗装車両1の斜視図である。 図2は、施工時の状態を示す道路舗装車両1の側面図である。 図3は、回送時の状態を示す道路舗装車両1の側面図である。 図4は、図2及び図3におけるキャノピー13の拡大側面図である。 図5は、支柱10a,10bの起倒機構を示す斜視図である。 図6は、位置決め部7を外側から見た場合の斜視図である。 図7は、位置決め部7を内側から見た場合の斜視図である。 図8は、位置決め部7を構成する部品の分解平面図である。 図9は、主ルーフ部5及び延長ルーフ部6の側面図である。 図10は、フック部12の側面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る道路舗装車両1の斜視図である。図2は、施工時の状態を示す道路舗装車両1の側面図である。図3は、回送時の状態を示す道路舗装車両1の側面図である。図4は、図2及び図3におけるキャノピー13の拡大側面図である。なお、図2ないし図4において、点線の引出線で示した部位は、移動後の当該部位を示すものとする。以下、図1ないし図4を参照しながら、道路舗装車両1の基本的な構造について説明する。
道路舗装車両1は、前後に車輪を設けており、前方のホッパ2に供給されたアスファルト合材を、内部のコンベアによって、車両後方に送り出し、送り出されたアスファルト合材をスクリード3によって均すことができる車両である。操作者は、運転席4に着座するか若しくは立って操作を行なうだけでなく、スクリードステップ4aに立っても操作を行なう。なお、着座用の椅子については、図示を省略しているが、椅子は、固定されていてもよいし、着脱可能であってもよい。
運転席4の上部に、キャノピー13が設けられている。キャノピー13は、主ルーフ部5と、延長ルーフ部6と、位置決め部7と、支柱下端支持部8と、支柱上端支持部9と、支柱10a,10bとを備える。
支柱下端支持部8は、車体幅方向左右にそれぞれ取り付けられている。支柱上端支持部9は、主ルーフ部5の前端かつ両側にそれぞれ取り付けられている。支柱10a,10bの下端は、各支柱下端支持部8に回動可能に取り付けられている。支柱10a,10bの上端は、各支柱上端支持部9に回動可能に取り付けられている。支柱10a,10bによって、平行クランクが構成されており、支柱10a,10bを起倒(起こしたり倒したりすること)することで、主ルーフ部5を上下させることができる(図2ないし図4参照)。支柱10a,10bの起倒機構については、後述する。
位置決め部7は、主ルーフ部5の後端かつ両側にそれぞれ取り付けられている。延長ルーフ部6は、位置決め部7に対して、回動可能に取り付けられている。主ルーフ部5に対する延長ルーフ部6の開き角度は、インデックスプランジャによって、段階的に調整できるようになっている。開き角度の調整機構については、後述する。
図2に示すように、施工時には、スクリード3が下げられて、アスファルト合材が均されることとなるが、操作者は、スクリードステップ4aの上に乗って操作するか、若しくは、スクリード3の上に乗って操作する。その際、操作者は、日差しの方向を勘案して、適宜、主ルーフ部5の起倒角度及び/又は延長ルーフ部6の開き角度を調整することで、図2に示すように、好みの状態に日除けを行なうことが可能である。
図3に示すように、回送時には、スクリード3が上げられて、道路舗装車両1を移動させることとなるが、この際も、操作者は、日差しの方向を勘案して、適宜、主ルーフ部5の起倒角度及び/又は延長ルーフ部6の開き角度を調整することで、図3に示すように、好みの状態に日除けを行なうことが可能である。
図2ないし図4に示すように、延長ルーフ部6は、操作者の斜め上から差し込む日差しを、遮ることができる。また、操作者の身長や差し込む日差しの角度などに応じて、延長ルーフ部6の開き角度を調整することができる。このように、日除け面積が延長ルーフ部6によって拡大されるだけでなく、延長ルーフ部6の高さや日除け角度を調整することができる。
また、延長ルーフ部6の開き角度を調整することができるので、必要に応じて、延長ルーフ部6を上げるなどすれば、後方視認性が向上する。
図5は、支柱10a,10bの起倒機構を示す斜視図である。支柱下端支持部8は、ブラケット10f及びブラケット10gによって、支柱10a,10bを挟んでいる。穴8a,8bに通される軸(図示せず)を中心に、支柱10a,10bが回動する構造となっている。ブラケット10f,10gの間には、押さえ部10eが設けられており、支柱10bが押え部10eに当接することで、支柱10a,10bの傾倒が規制されている。押さえ部10eに支柱10bが当接した状態が、最下の傾倒状態となる。したがって、さらなる傾倒が必要な場合は、設計段階において、押え部10eの位置を調整することで、図示の状態よりもさらに、主ルーフ部5を下げることが可能である。
支柱10a,10bを起こして主ルーフ部5を上げたい場合、支柱10a,10bを穴8a,8bに挿入されている軸を中心に車両前方方向に回動させて、穴10cを超えるように、起こす。そして、穴10cに、図示しないピンを差し込むことによって、支柱10a,10bが起き上がった状態で、当該ピンよりも後方に傾倒するのが規制される。このようにして、主ルーフ部5を上げることができる。なお、穴10dには、支柱10a,10bがさらに前方に傾かないように規制するために、ボルト等が差し込まれている。図5に示した穴の位置はあくまでも一例であり、適宜、主ルーフ部5が上下しやすいように、押さえ部10eや穴10c,10dの位置を設計することができる。なお、支柱10a,10bの傾倒角度は、さらに複数の段階に調整できるようになっていてもよい。また、ここでは、単に、ピンによって、傾倒角度を調整することとしたが、ピン以外の構造によって、傾倒角度を調整できるようにしてもよい。
次に、図6ないし図9を用いて、延長ルーフ部6の回動機構について説明する。図6及び図7は、位置決め部7の拡大斜視図である。図6は、位置決め部7を外側から見た場合の斜視図であり、図7は、位置決め部7を内側から見た場合の斜視図である。図8は、位置決め部7を構成する部品の分解平面図である。なお、図8において、wはワッシャを示し、nはナットを示す。図9は、主ルーフ部5及び延長ルーフ部6の側面図である。
位置決め部7は、固定板11gと、回動支持板11fと、回動ブラケット6b及び6dと、プランジャ6eと、ボルト6a及び6cとを備える。固定板11gは、主ルーフ部5の枠柱に固定されている。図6及び図7に示すように、回動支持板11fは、固定板11gに、たとえば、ボルトとナットによって、固定されている。回動支持板11fは、略中心に穴6a−1を有している。ブラケット6b及び6dは、穴6a−1と合致する穴を有しており、回転軸としてのボルト6aがこれらの穴に挿入されている。ブラケット6b及び6dは、穴6a−1と対向する側に、穴を有しており、カラーを介して、ボルト6cが取り付けられている。これにより、ブラケット6b及び6dが、回動支持板11fを挟んで、ボルト6aを中心に回動可能となる。なお、滑りをよくするために、適宜、板間に滑り素材を貼り付けてもよい。また、回動を容易にすするために、適宜、軸受が配置されてもよい。
ブラケット6dには、プランジャ6eを取り付けることができる穴6e−1が設けられている。穴6e−1にプランジャ6eを挿入して、ナットによって、ブラケット6dからプランジャ6eが抜けないようにしておく。
プランジャ6eの内部は筒状にくり抜かれており、そこに、図示しないスプリング等の弾性体が含まれている。そして、弾性体の先端に、球体6fが設けられている。したがって、球体6fに力が加わると、球体6fは、プランジャ6eの内部に押し込まれることとなる。一方、力が解除されると、球体6fは、プランジャ6eの外に突出することとなる。
なお、プランジャ6eは、いわゆるインデックスプランジャと呼ばれ、市販されているが、その構造は種々であり、特に、本発明を限定するものではない。上記では、球体6fを用いるプランジャ(ボールプランジャともいう)を利用しているが、ピンを用いるようなプランジャ(ピンプランジャともいう)でもよい。
回動支持板11fは、穴6e−1の中心から、一定の半径を有する地点に複数の穴11a,11b,11c,11d,11eを有している。穴11a,11b,11c,11d,11eは、いずれも、プランジャ6eの先端の球体6fをはめ込むことが出来る程度の穴であり、たとえば、図8に示す皿ざぐりの穴11aのようなものであるが、特に限定されない。プランジャ6eの球体6fが、穴11a,11b,11c,11d,11eのいずれかにはまることで、延長ルーフ部6の回動が規制され、所望の開き角度で、延長ルーフ部6が保持される。なお、プランジャ6eの内部の弾性体の反発力は、延長ルーフ部6の重量や大きさなどを考慮して、延長ルーフ部6の自重のみで、球体6fが内部に押し込まれない程度に、適宜選択しておくこととする。
なお、穴11a,11b,11c,11d,11eの代わりに、貫通していない凹みが用いられてもよい。すなわち、凹みに球体6fがはまるようにしてもよい。
延長ルーフ部6に対して回動させる方向に力を加えると、プランジャ6eの球体6fが内側に入り込んで、ボルト6aを中心に、延長ルーフ部6が回動する。球体6fがはめ込まれていた穴とは別の穴に、球体6fがはまることで、延長ルーフ部6が、回動支持板11fに対して、所望の角度で、保持されることとなる。
図9(a)は、延長ルーフ部6を最大に開いたときの側面図である。図9(a)に示すように、延長ルーフ部6を最大に開いた場合、プランジャ6eは、穴11aにはまることとなる。操作者は、適宜、延長ルーフ部6を回動させて、プランジャ6eがはまる穴を11aないし11dの中から選ぶことで、所望の開き角度で、延長ルーフ部6を開けることができる。
図9(b)は、延長ルーフ部6を閉じたときの側面図である。延長ルーフ部6を閉じる際、操作者は、延長ルーフ部6を主ルーフ部5の下まで回動させて、プランジャ6eが穴11eにはまるようにする。
このように、延長ルーフ部6は、インデックスプランジャを用いた位置決め部7によって、段階的に、開き角度を調整することができるような機構を有している。
道路舗装車両1を後方に移動させる際に、スクリード3から後方にはみ出ている延長ルーフ部6が壁面やその他の車両などの物体に衝突する可能性がある。そのような場合、プランジャ6eの保持力以上の力が、延長ルーフ部6に加わることとなる。もし、プランジャ6eの保持力以上の力が延長ルーフ部6に加われば、プランジャ6eによる保持が解除されて、延長ルーフ部6が前方に移動し、さらに下の穴で、プランジャ6eがはめ込まれることとなる。このように、本発明では、延長ルーフ部6が後方に衝突したとしても、延長ルーフ部6を前方に逃がすことができるので、延長ルーフ部6の破損を防ぐことができる。
主ルーフ部5の前端には、フック部12が設けられており、延長ルーフ部6の先端の引っかけ部6gがフック部12に引っかけられるようになっている。図10は、フック部12の側面図である。フック部12は、回動軸12aを中心に、回動可能なJ字状のフック部材12bによって構成されている。なお、図12において、破線で示す引出線は、回動後を示す。フック部材12bの下部には、テーパ部12cが設けられている。
引っかけ部6gをテーパ部12cに当接させることで、フック部材12bが、回動軸12aを中心に回動する。これにより、引っかけ部6gをフック部12の内部に収めることができる。その後、フック部材12bは、元の位置に戻る。フック部12bを元の位置に戻すための構造としては、ねじりバネなどを回動軸12aに設けておくなどすればよいが、特に限定されない。なお、ここでは、フック部12を回動式としたが、フック部12側を単に引っかける構造だけにしておいて、引っかけ部6g側を、ねじりバネなどで弾性的に変化する回動構造とするようにしてもよい。なお、穴11eに、プランジャ6eがはまることで、延長ルーフ部6は閉じた状態で保持されているため、フック部12は、必須ではない。
上記実施形態では、インデックスプランジャを用いることとしているが、段階的に、延長ルーフ部6の開き角度を調整することができる機構であれば、インデックスプランジャ以外を用いた機構であってもよい。
たとえば、インデックスプランジャの代替品として、ショックアブソーバーソフトアブソーバー、ダンパーなどを用いてもよい。その場合、ショックアブソーバーソフトアブソーバー、ダンパーなどの先端に球状又は半球状の部材を取り付けるようにしてもよい。
また、延長ルーフ部6の開き角度を段階的に調整するだけであれば、ブラケット6b及び6dに穴を設けておき、位置決め部7の穴11aないし11eに対して、ピンを挿入するようにすれば、段階的な開き角度の調整が可能である。
さらに、延長ルーフ部6が後方で衝突した際に、前方に自動的に逃がすための機構を採用するのであれば、たとえば、根元部分にスプリングを配置した弾性変形可能なピンをブラケットに固定しておき、段階的に回動角度を変更することが可能である。
すなわち、本発明において、位置決め部7は、弾性変形可能な部材が、回動支持板11fの穴若しくは凹みに段階的にはまるようにした構造であればよい。
上記では、弾性変形可能な部材(インデックスプランジャやショックアブソーバーソフトアブソーバー、ダンパー、弾性変形可能なピンなど)が、ブラケット側に設けられていることを想定しているが、回動支持板11f側に、複数のインデックスプランジャが設けられており、ブラケット側に設けられた穴に、各インデックスプランジャがはめ込まれるようにしても、段階的に回動角度を調整することが可能である。
段階的に回動角度を調整することができる機構として、たとえば、つめとつめ車を用いるような機構もある。すなわち、位置決め部7の回動軸である6a部分に、つめ車を回転可能に支持しておき、延長ルーフ部6をつめ車と連結させ、つめが、段階的に、つめ車に引っかかるようにしておくことで、逆回転を防止しつつ、延長ルーフ部6を段階的に開けることができる。延長ルーフ部6の収納時には、つめを手で外すか、若しくは、つめを弾性変形可能なプラジャ等で構成して、所定以上の力を逆回転方向に加えることで、収納方向に回動させるようにしてもよい。
また、上記では、段階的に回動角度を調整することができる機構を位置決め部7に採用することを説明しているが、回動角度を無段階調整することができる機構を位置決め部7に採用してもよい。たとえば、ロータリーダンパーを回動軸である6a部分に設けておくとよい。その場合、延長ルーフ部6の自重でロータリーダンパーが回転しない程度に、ロータリーダンパーの最大トルク(ロータリーダンパーが回転するのに必要なトルクのこと)が設定されているとよい。また、ロータリーダンパーに歯車を噛ますことで、延長ルーフ部6の自重によって、ロータリーダンパーが回転しないようにすることもできる。そして、最大トルク以上の負荷が延長ルーフ部6にかかった場合は、ロータリーダンパーが回転して、延長ルーフ部6を前方向に逃がすことができる。このように、ロータリーダンパーを使用すれば、無段階で、延長ルーフ部6の回動角度を調整することが可能となる。
なお、延長ルーフ部6が後方に衝突して、前方に延長ルーフ部6が逃げる際、勢いよく、延長ルーフ部6が操作者に衝突すると危険である。したがって、上記無段階調整とは関係なく、回転軸にロータリーダンパーを設けておけば、徐々に、延長ルーフ部6が閉じることとなるので、かかる危険性が低減する。
その他、周知のあらゆる技術を使用することで、延長ルーフ部6の開き角度を調整するための機構を採用することが可能である。よって、本発明における位置決め部7は、延長ルーフ部6の開き角度を調整可能な機構を有していればよい。また、後方への衝突時に、延長ルーフ部6が前方向に逃げるように、位置決め部7は、閉じる方向にも、回動可能であるとよい。
なお、支柱10a,10bの傾倒角度の調整機構は、本発明を限定するものではない。
なお、本発明においては、延長ルーフ部6が回動可能であればよいので、主ルーフ部5は、傾倒可能でなくてもよい。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。本明細書に開示されている発明の構成要件は、それぞれ独立に単独した発明として成立するものとする。各構成要件をあらゆる組み合わせ方法で組み合わせた発明も、本発明に含まれることとする。
本発明は、道路舗装車両用キャノピー及びそれを用いた道路舗装車両であり、産業上利用可能である。
1 道路舗装車両
2 ホッパ
3 スクリード
4 運転席
4a スクリードステップ
5 主ルーフ部
6 延長ルーフ部
6a ボルト(回動軸)
6a−1 穴
6c ボルト
6b,6d 回動ブラケット
6e プランジャ
6e−1 穴
6f 球体
6g 引っかけ部
w ワッシャ
n ナット
7 位置決め部
8 支柱下端支持部
8a,8b 穴
9 支柱上端支持部
10a,10b 支柱
10c,10d 穴
10e 押さえ部
10f,10g ブラケット
11a,11b,11c,11d,11e 穴
11f 回動支持板
11g 固定板
12 フック部
12a 回動軸
12b フック部材
12c テーパ部
13 キャノピー

Claims (9)

  1. 道路舗装車両のハンドルの前方から立脚した支柱の上部に設けられた主ルーフ部と、
    前記主ルーフ部において前記支柱に取付けられている側とは反対の後部で回動可能に取付けられており、回動して後方に開くことが可能であると共に、前記主ルーフ部の下面側に、前記後部の回動軸を中心にして、折り畳むことができる延長ルーフ部とを備えることを特徴とする、道路舗装車両用キャノピー。
  2. 前記延長ルーフ部は、前記主ルーフ部に対する開き角度が調整可能なように、前記主ルーフ部に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の道路舗装車両用キャノピー
  3. 前記主ルーフ部と前記延長ルーフ部との開き角度を段階的に調整するための位置決め部を備えることと特徴とする、請求項2に記載の道路舗装車両用キャノピー。
  4. 前記位置決め部は、弾性部材が穴若しくは凹みにはまることで、前記開き角度を調整可能とすることを特徴とする、請求項3に記載の道路舗装車両用キャノピー。
  5. 前記弾性部材は、インデックスプランジャ、ショックアブソーバーソフトアブソーバー、又はダンパーであることを特徴とする、請求項4に記載の道路舗装車両用キャノピー。
  6. 前記位置決め部は、回動軸にロータリーダンパーを有することを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載の道路舗装車両用キャノピー。
  7. 前記延長ルーフ部は、閉じた際、主ルーフ部に引っかけることができることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の道路舗装車両用キャノピー。
  8. 前記支柱の傾倒角度は調整可能であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の道路舗装車両用キャノピー。
  9. 請求項1〜8に記載の道路舗装車両用キャノピーを備えることを特徴とする、道路舗装車両。
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