JP6877292B2 - コンクリートスラブ用のインサート装置 - Google Patents

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Description

この発明は、螺着部を備えてコンクリートスラブに埋設されるインサートと、そのインサートから挿通体(固定体)を除去するための除去工具とからなる、コンクリートスラブ用のインサート装置に関するものである。
従来、型枠に固定されてコンクリートスラブに埋設されるインサートとして、例えば、図23および図24に示されるものがあった(特許文献1参照)。このインサート13は、インサート本体14と釘保持部15とからなっていた。そこで、この釘保持部15に通された釘16を型枠12に打ち込むことで、インサート13が型枠12に固定され、その後に、型枠12上にコンクリート11を打設することで、インサート13は、コンクリート11(コンクリートスラブ)に埋設された。そして、脱型後の釘保持部15および釘16の除去するために、除去工具17が用いられた。この除去工具17は、延長棒部材18の先端に工具本体19が固定されたものであって、その工具本体19の先端部分に、係止孔19aがあけられていた。そこで、この係止孔19aに、釘保持部15の下端側の突出部15aが挿入されるように、除去工具17をインサート13に宛がい、除去工具17を延長棒部材18の軸回りに回動することで、釘保持部15を釘16とともに、インサート本体14から分離させて、それら釘保持部15と釘16とを、インサート13から除去していた。そして、釘保持部15および釘16が除去された後には、インサート本体14に設けられた螺着部14aに吊ボルトがねじ込まれ、その吊ボルトに種々の器具が取り付けられた。
特開2008−75395号公報
しかし、前記従来のインサート13と除去工具17にあっては、除去した釘保持部15(固定体)は、除去工具17の先端の係止孔19aに嵌まったままであった。このため、次の釘保持部15を除去するためには、除去工具17の先端に嵌まっている釘保持部15を取り除く必要があり、面倒であった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、挿通体(固定体)を除去工具から取り除くことなく、次の挿通体(固定体)をインサートから除去することができる、コンクリートスラブ用のインサート装置を提供することにある。
この発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、デッキプレートに固定されるインサートと、除去工具とからなる。ここで、前記インサートは、前記デッキプレートの貫通孔を通って下方に延びるボルト部材が螺着可能な螺着部を有し前記デッキプレートに載ってそのデッキプレート上でコンクリートスラブに埋設されるインサート本体と、そのインサート本体に対し前記螺着部の軸心回りの回動により分離可能に一体もしくは別体に設けられて前記貫通孔を通って前記デッキプレートの下方に突出する挿通体とを備える。一方、前記除去工具は、前記インサートから前記挿通体を除去するためのものであって、前記挿通体を受け入れる受け入れ部を備え、その受け入れ部は、その内面に、その受け入れ部の回動につられて前記挿通体が前記螺着部の軸心回りに回動するよう、前記挿通体に係合する係合部を有する。さらに、前記除去工具は、前記受け入れ部の下方に設けられて前記インサート本体から分離した前記挿通体が前記受け入れ部から落下して収容される収容部を備える。
このコンクリートスラブ用のインサート装置によると、インサートは、デッキプレートに固定される。このとき、螺着部を有するインサート本体は、デッキプレートに載り、そのインサート本体とは分離可能に設けられた挿通体は、デッキプレートの貫通孔を通って下方に突出する。そして、インサート本体は、デッキプレート上でコンクリートスラブに埋設される。このインサート本体と挿通体とを備えるインサートから、挿通体を除去するには、除去工具が用いられる。この除去工具は、挿通体を受け入れる受け入れ部を備えており、その受け入れ部に設けられた係合部が挿通体に係合することで、受け入れ部の回動によって挿通体が螺着部の軸心回りに回動する。そして、この挿通体の回動によって、挿通体は、インサート本体から分離する。ここで、除去工具は、受け入れ部の下方に収容部を備えており、インサート本体から分離した挿通体は、受け入れ部から落下して収容部に収容される。このため、挿通体を除去工具から取り除くことなく、次の挿通体をインサートから除去することができる。
また、請求項2に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、請求項1に記載のインサート装置において、前記除去工具は、前記収容部となる中空筒状の延長棒部材と、前記受け入れ部を有し前記延長棒部材の一端側に設けられる除去工具本体とを備える。そこで、前記延長棒部材がその軸心回りに回動することで、前記受け入れ部が回動するとともにその受け入れ部内の前記挿通体が前記螺着部の軸心回りに回動する。
また、請求項3に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、請求項2に記載のインサート装置において、前記受け入れ部は、その内面であって前記係合部の上方に、その係合部側に前記挿通体を案内できるように、前記係合部側から上方に向かって外側に広がる傾斜案内面を有する。
また、請求項4に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、請求項2または3に記載のインサート装置において、前記延長棒部材は、外周面が円柱状に形成される。そして、前記除去工具は、前記延長棒部材の他端側に取り付けられて電動回転工具の回転軸に固定されたアタッチメントが嵌まる連結部材を備え、前記アタッチメントとともに前記連結部材が回動することで、前記延長棒部材がその軸心回りに回動する。
また、請求項5に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインサート装置において、前記挿通体は、平面部を有し、前記係合部は、その平面部に係合する。
また、請求項6に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインサート装置において、前記挿通体は、挿通体本体と、その挿通体本体の側面に突出して設けられる掛止部とを備える。この掛止部は、突出量が相対的に小さく前記貫通孔を通過可能となる第1位置と、突出量が相対的に大きく前記貫通孔の周縁に掛け止められる第2位置とに変位可能となっている。そこで、前記掛止部が前記第2位置にて前記貫通孔の周縁のデッキプレート下面側に掛け止められることで、前記インサートが前記デッキプレートに固定される。
また、請求項7に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインサート装置において、前記インサート本体には、前記デッキプレートとの接合手段が設けられ、その接合手段によって、前記インサート本体が前記デッキプレートに接合することで、前記インサートが前記デッキプレートに固定される。
また、請求項8に記載の発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置は、インサートと、除去工具とからなる。ここで、前記インサートは、下方に延びるボルト部材が螺着可能な螺着部を有し型枠に載ってその型枠上でコンクリートスラブに埋設されるインサート本体と、そのインサート本体に対し前記螺着部の軸心回りの回動により分離可能に一体もしくは別体に設けられて前記型枠へ前記インサート本体を固定するための固定体とを備える。一方、前記除去工具は、前記インサートから前記固定体を除去するためのものであって、前記固定体を受け入れる受け入れ部を備え、その受け入れ部は、その内面に、その受け入れ部の回動につられて前記固定体が前記螺着部の軸心回りに回動するよう、前記固定体に係合する係合部を有する。さらに、前記除去工具は、前記受け入れ部の下方に設けられて前記インサート本体から分離した前記固定体が前記受け入れ部から落下して収容される収容部を備える。
このコンクリートスラブ用のインサート装置によると、螺着部を有するインサート本体は、型枠に載り、そのインサート本体とは分離可能に設けられた固定体によって、型枠に固定される。そして、インサート本体は、型枠上でコンクリートスラブに埋設される。このインサート本体と固定体とを備えるインサートから、固定体を除去するには、除去工具が用いられる。この除去工具は、固定体を受け入れる受け入れ部を備えており、その受け入れ部に設けられた係合部が固定体に係合することで、受け入れ部の回動によって固定体が螺着部の軸心回りに回動する。そして、この固定体の回動によって、固定体は、インサート本体から分離する。ここで、除去工具は、受け入れ部の下方に収容部を備えており、インサート本体から分離した固定体は、受け入れ部から落下して収容部に収容される。このため、固定体を除去工具から取り除くことなく、次の固定体をインサートから除去することができる。
この発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置によれば、除去工具において受け入れ部の下方に収容部を設けることで、インサートから除去した挿通体(固定体)を除去工具から取り除くことなく、次の挿通体(固定体)をインサートから除去することができ、挿通体(固定体)の除去作業を効率的に行うことができる。
この発明の一実施の形態の、インサートの斜視図である。 同じく、インサートの正面視断面図である。 同じく、インサートの側面視断面図である。 同じく、インサートに除去工具を宛がったときの正面視断面図である。 同じく、インサートに除去工具を宛がったときの側面視断面図である。 同じく、図4におけるA−A線による断面図である。 同じく、除去工具を用いてインサートから挿通体を除去したときの正面視断面図である。 同じく、インサート本体にボルト部材を取り付けたときの正面視断面図である。 同じく、インサート本体の斜視図である。 同じく、インサート本体の正面視断面図である。 同じく、挿通体の斜視図である。 同じく、挿通体の正面図である。 同じく、挿通体の平面図である。 同じく、除去工具の斜視図である。 同じく、除去工具の正面視断面図である。 同じく、除去工具の側面視断面図である。 同じく、除去工具の平面図である。 この発明の第1変形例の、図2相当図である。 この発明の第2変形例の、図2相当図である。 この発明の第3変形例の、図2相当図である。 同じく、図4相当図である。 同じく、図21におけるB−B線による断面図である。 従来のインサートと除去工具を示す断面図である。 同じく、インサートから釘保持部および釘を除去したときの断面図である。
以下、この発明に係るコンクリートスラブ用のインサート装置を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図17は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、コンクリートスラブを示す。2は、前記コンクリートスラブ1のための型枠を示し、201は、型枠2としてのデッキプレート(つまり、捨て型枠)を示す。3は、前記デッキプレート201に固定されるインサートを示す。4は、除去工具を示す。5は、インサート装置を示し、このインサート装置5は、前記インサート3と前記除去工具4とからなる。
ここで、インサート3は、インサート本体6と、挿通体7とを備える(図1〜図3参照)。インサート本体6は、下方に延びる(詳しくは、デッキプレート201の貫通孔2aを通って下方に延びる)吊ボルト等のボルト部材8が螺着可能な螺着部6aを有し、デッキプレート201に載ってそのデッキプレート201上でコンクリートスラブ1に埋設されるものである。挿通体7は、インサート本体6に対し前記螺着部6aの軸心回りの回動により分離可能に一体もしくは別体(図示実施の形態においては、別体)に設けられて前記貫通孔2aを通ってデッキプレート201の下方に突出する。
詳細には、インサート3における挿通体7は、デッキプレート201(型枠2)へインサート本体6を固定するための固定体7xでもある。図示実施の形態においては、挿通体7(固定体7x)は、挿通体本体7a(固定体本体7y)と、その挿通体本体7a(固定体本体7y)の側面に突出して設けられる掛止部7bとを備えている。この掛止部7bは、突出量が相対的に小さくデッキプレート201の貫通孔2aを通過可能となる第1位置と、突出量が相対的に大きく貫通孔2aの周縁に掛け止められる第2位置(図2参照)とに変位可能であって、掛止部7bが第2位置にて貫通孔2aの周縁のデッキプレート201下面側に掛け止められることで、インサート本体6、つまりはインサート3が、デッキプレート201に固定される。
一方、除去工具4は、インサート3から挿通体7を除去するためのものであって、挿通体7を受け入れる受け入れ部4aを備えている。そして、受け入れ部4aは、その内面に、その受け入れ部4aの回動につられて挿通体7が前記螺着部6aの軸心回りに回動するよう、挿通体7に係合する係合部4bを有する。また、受け入れ部4aは、その内面であって係合部4bの上方に、その係合部4b側に挿通体7を案内できるように、係合部4b側から上方に向かって外側に広がる傾斜案内面4cを有する。
さらに、除去工具4は、受け入れ部4aの下方に設けられてインサート本体6から分離した挿通体7が受け入れ部4aから落下して収容される収容部4dを備えている。
詳細には、除去工具4は、収容部4dとなる中空筒状の延長棒部材4xと、前記受け入れ部4aを有し延長棒部材4xの一端側(上端側)に設けられる除去工具本体4yとを備える。そこで、延長棒部材4xがその軸心回りに回動することで、受け入れ部4a(除去工具本体4y)が回動するとともにその受け入れ部4a内の挿通体7が螺着部6aの軸心回りに回動する。
より詳細には、延長棒部材4xは、外周面が円柱状に形成されている。そして、除去工具4は、延長棒部材4xの他端側(下端側)に取り付けられて電動回転工具の回転軸に固定されたアタッチメント(図示せず)が嵌まる連結部材4zを備えている。そこで、前記アタッチメントとともに連結部材4zが回動することで、延長棒部材4xがその軸心回りに回動する。
具体的には、インサート本体6は、筒状部材6xと、螺着部形成部材6yと、粘着シート6zとを備える。筒状部材6xは、例えば合成樹脂製であって、上下に延びる筒部6bと、その筒部6bの下端から外方に広がって形成されたフランジ部6cとからなる。螺着部形成部材6yは、例えば金属製であって、上下に延びて内側に前記螺着部6aが形成され上端が閉塞された筒部6dと、その筒部6dの上端から外方に広がって形成された鍔部6eとからなる。そこで、筒状部材6xの筒部6b内に、螺着部形成部材6yの筒部6dが挿入(詳しくは、圧入)されて、それら筒状部材6xと螺着部形成部材6yとが、一体化される。粘着シート6zは、筒状部材6xのフランジ部6cの下面に貼り付けられている。そして、この粘着シート6zは、その下面に、剥離紙を有する。もっとも、図示実施の形態においては、挿通体7が、固定体7xとして機能することから、この粘着シート6zは、なくてもよい。
挿通体7は、例えば合成樹脂製であって、挿通体本体7aと掛止部7bとが一体に形成される。挿通体本体7aは、棒状に形成され、その上端部分に、インサート本体6の螺着部6aに螺合する雄ねじ部7cが設けられる。すなわち、この雄ねじ部7cがインサート本体6の螺着部6aにねじ込まれることで、挿通体本体7a、つまりは挿通体7は、インサート本体6に組み付けられる。挿通体7(詳しくは、挿通体本体7a)は、平面部7dを有し、除去工具4の前記係合部4bは、その平面部7dに係合する。詳細には、挿通体本体7aは、円柱を、互いに平行な二面で縦にカットした形状をし、そのカット面が前記平面部7dとなる。そして、挿通体本体7aのカット面間の円弧面に、前記掛止部7bが設けられる。この掛止部7bは、その下端で、挿通体本体7aの周面(詳しくは、円弧面)と繋がり、弾性的に撓み変形することで、前記第2位置側から前記第1位置側に変位することができ、また、前記第1位置側から前記第2位置側に弾性的に復帰することができる。そして、この掛止部7bは、デッキプレート201の貫通孔2aの周縁に掛かる上側の面が、階段状に形成されている。
除去工具4は、前述したように、除去工具本体4yと延長棒部材4xと連結部材4zとを備える。除去工具本体4yにおいては、その受け入れ部4aは、前記挿通体7が通過可能な(詳しくは、掛止部7bが第2位置にあっても通過可能な)大きさに形成されている。そして、受け入れ部4aは、前記係合部4bが設けられた係合孔4eを有する。この係合孔4eは、挿通体7の形状(詳しくは、横断面形状)と対応するように、長孔状に形成されている。詳細には、係合孔4eは、幅狭側の面が、挿通体7の平面部7dに係合する係合部4bとなり、その係合部4bが、平面部7dに対応して平面状に形成される。
また、除去工具本体4yは、その下部に、筒状延設部4fを有し(図14参照)、その筒状延設部4fが、延長棒部材4xの一端側(上端側)に嵌められるようにして、除去工具本体4yは、延長棒部材4xに固定される。
同様に、連結部材4zは、上方に延びる筒状延設部4gを有し(図14参照)、その筒状延設部4gが、延長棒部材4xの他端側(下端側)に嵌められるようにして、連結部材4zは、延長棒部材4xに固定される。もっとも、図示実施の形態においては、連結部材4zは、延長棒部材4xに着脱可能に取付け固定されており、延長棒部材4xから連結部材4zを取り外すことで、延長棒部材4x内にたまった挿通体7を、延長棒部材4xの他端側(下端側)から取り出すことができる。
連結部材4zは、下面に角孔4hを有し、その角孔4hに、電動回転工具の回転軸に固定されたアタッチメントが嵌まることで、電動回転工具の回転が、除去工具4に伝達される。もっとも、連結部材4zは、外周面が角状に形成されて、電動回転工具の前記アタッチメントがその外周面に嵌まるようになっていてもよく、また、角孔4hや角状の外周面に限るものでもなく、電動回転工具の回転を除去工具4に伝達できるものであれば、どのような嵌合形状でもよい。また、このように、電動回転工具によって除去工具4を回動させることができるが、この際、延長棒部材4x(図示実施の形態においては、外周面が円柱状に形成された延長棒部材)を片方の手で軽く握ることで、その手の中で、延長棒部材4x(つまりは、除去工具4)が回動する。
次に、以上の構成からなるコンクリートスラブ用のインサート装置5の作用効果について説明する。このインサート装置5によると、図2および図3に示すように、インサート3は、型枠2としてのデッキプレート201に固定される。このとき、螺着部6aを有するインサート本体6は、デッキプレート201に載り、インサート本体6とは分離可能に設けられた挿通体7は、デッキプレート201の貫通孔2aを通って下方に突出する。そこで、挿通体7は、固定体7xでもあり、その固定体7xでもある挿通体7によって、インサート本体6、つまりはインサート3は、デッキプレート201に固定される。そして、インサート本体6は、デッキプレート201上で、コンクリートが打設されて形成されるコンクリートスラブ1に埋設される。
このインサート本体6と挿通体7とを備えるインサート3から、挿通体7を除去するには、除去工具4が用いられる。図4〜図6に示すように、この除去工具4は、挿通体7を受け入れる受け入れ部4aを備えており、その受け入れ部4aに設けられた係合部4bが挿通体7に係合することで、受け入れ部4a(除去工具4)の回動によって挿通体7が螺着部6aの軸心回りに回動する。そして、この挿通体7の回動によって、螺着部6aへの雄ねじ部7cの螺合が外れて、挿通体7は、インサート本体6から分離する(図7参照)。ここで、除去工具4は、受け入れ部4aの下方に収容部4dを備えており、インサート本体6から分離した挿通体7は、受け入れ部4aから落下して収容部4dに収容される。このため、挿通体7を除去工具4(詳しくは、除去工具4の上端)から取り除くことなく、次の挿通体7をインサート3から除去することができる。
すなわち、このインサート装置5によれば、除去工具4において受け入れ部4aの下方に収容部4dを設けることで、インサート3から除去した挿通体7を除去工具4から取り除くことなく、次の挿通体7をインサート3から除去することができ、挿通体7の除去作業を効率的に行うことができる。そして、インサート3から挿通体7を除去した後には、インサート本体6の螺着部6aに、ボルト部材8を螺着するようにして、そのボルト部材8をインサート本体6(つまりは、コンクリートスラブ1)に取り付ける(図8参照)。
また、挿通体7をインサート3から除去する前には、挿通体7は、デッキプレート201から下方に突出しており、この挿通体7は、インサート本体6の位置を示す目印(詳しくは、目印棒)となる。
また、除去工具4の受け入れ部4aに設けられた係合部4bは、挿通体7(詳しくは、挿通体本体7a)の外面(図示実施の形態においては、平面部7d)に係合する。このため、係合部4bが挿通体本体7aに係合する上下方向の長さを長く取ることができ、これによって、ピンポイントでなく、広い面積で挿通体7に回動の力を加えることができる。
また、挿通体7には、雄ねじ部7cが設けられ、その雄ねじ部7cが、インサート本体6の螺着部6aに螺合することから、挿通体7をインサート3から除去するまでの間、螺着部6aは、雄ねじ部7cによって守られる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、除去工具4に設けられた係合部4bは、挿通体7の特に挿通体本体7aに係合するが、挿通体本体7aではなく、掛止部7bに係合するようにしてもよい。
また、延長棒部材4xの一端側(上端側)の開口を狭めたり、あるいは、受け入れ部4aの下端側を絞ったりすることで、延長棒部材4x内(つまり、収容部4d内)に落下した挿通体7が、例えばその挿通体7の掛止部7bが狭めたり絞ったりした部分に引っ掛かって、簡単には逆通過できないようにしてもよい。
また、挿通体7は、インサート本体6に対し、別体に設けられるが、図18に示すように一体に設けられてもよい。図示実施の形態においては、挿通体7には雄ねじ部7cがなく、インサート本体6における筒状部材6xと挿通体7とが、結合部3xで繋がって、樹脂成形により一体に形成される。そこで、挿通体7を、インサート本体6に対し螺着部6aの軸心回りに回動させると、結合部3xが破断して、挿通体7は、インサート本体6から分離する。
また、この図18に示す例のように、挿通体7に雄ねじ部7cがない場合には、挿通体7(詳しくは、挿通体本体7a)を中空かつボルト部材8が貫通可能となるよう形成することで、インサート3から挿通体7を除去することなく、ボルト部材8を、挿通体7内を通って螺着部6aに螺着させることもできる。
また、挿通体7は、掛止部7bを備えることで、固定体7xでもあるが、図19に示すように、掛止部7bを備えず、挿通体7が固定体7xとしての機能を果さなくてもよい。この場合は、デッキプレート201の下方に突出する挿通体7は、コンクリートスラブ1に埋設されたインサート本体6の位置を示す目印(詳しくは、目印棒)として機能する。図示実施の形態においては、掛止部7bに替えて、インサート本体6に、デッキプレート201との接合手段が設けられ、その接合手段によって、インサート本体6がデッキプレート201に接合することで、インサート3がデッキプレート201に固定される。詳細には、接合手段は、インサート本体6に設けられた粘着シート6zからなり、その粘着シート6zにおける剥離紙が剥がされて、インサート本体6、つまりはインサート3は、デッキプレート201に貼り付けられる。
また、前述の一実施の形態において、挿通体7は、固定体7xでもあるが、この固定体7xは、型枠2の下方に突出しなくてもよい。その例として、型枠2が、捨て型枠ではなく、コンクリートの硬化後に除去される型枠である場合について、図20〜図22をもとに、以下に、前記一実施の形態と同様の部分には同一の符号を付して、異なる部分を主に説明する。型枠2には、貫通孔2aがあけられておらず、型枠2は、その型枠2上へのコンクリートの打設、硬化後に除去される。インサート本体6は、下方に延びる吊ボルト等のボルト部材が螺着可能な螺着部6aを有する。そして、インサート本体6の下部にあるフランジ部6cは、固定体7xとの間に空間9を隔てて取り囲むように、椀状に形成される。固定体7xは、固定体本体7yと釘7zとを備える。固定体本体7yは、その長さが短く、型枠2の上面に対向(図示実施の形態においては、当接)する。したがって、固定体7xには、掛止部7bは設けられない。釘7zは、固定体本体7yを貫通するように設けられる。そこで、釘7zが型枠2に打ち込まれることで、インサート本体6、つまりはインサート3が、型枠2に固定される。除去工具4は、受け入れ部4aが、前述の一実施の形態に比して小さく形成される。そこで、型枠2を除去し、受け入れ部4aを、インサート本体6の空間9に挿入することで、その受け入れ部4aが、固定体7x(詳しくは、固定体本体7yの下部)を受け入れる。ここにおいて、受け入れ部4aには、係合部4bが設けられ、その係合部4bが、固定体7xに係合することで、受け入れ部4a(除去工具4)の回動によって固定体7xが螺着部6aの軸心回りに回動する。そして、この固定体7xの回動によって、螺着部6aへの雄ねじ部7cの螺合が外れて、固定体7xは、インサート本体6から分離する。ここで、除去工具4は、受け入れ部4aの下方に収容部4dを備えており、インサート本体6から分離した固定体7xは、受け入れ部4aから落下して収容部4dに収容される。
1 コンクリートスラブ
2 型枠
201 デッキプレート
2a 貫通孔
3 インサート
4 除去工具
4a 受け入れ部
4b 係合部
4c 傾斜案内面
4d 収容部
4x 延長棒部材
4y 除去工具本体
4z 連結部材
5 インサート装置
6 インサート本体
6a 螺着部
7 挿通体
7a 挿通体本体
7b 掛止部
7d 平面部
7x 固定体
8 ボルト部材

Claims (8)

  1. デッキプレートに固定されるインサートと、除去工具とからなり、
    前記インサートは、前記デッキプレートの貫通孔を通って下方に延びるボルト部材が螺着可能な螺着部を有し前記デッキプレートに載ってそのデッキプレート上でコンクリートスラブに埋設されるインサート本体と、そのインサート本体に対し前記螺着部の軸心回りの回動により分離可能に一体もしくは別体に設けられて前記貫通孔を通って前記デッキプレートの下方に突出する挿通体とを備え、
    前記除去工具は、前記インサートから前記挿通体を除去するためのものであって、前記挿通体を受け入れる受け入れ部を備え、その受け入れ部は、その内面に、その受け入れ部の回動につられて前記挿通体が前記螺着部の軸心回りに回動するよう、前記挿通体に係合する係合部を有し、また、
    前記除去工具は、前記受け入れ部の下方に設けられて前記インサート本体から分離した前記挿通体が前記受け入れ部から落下して収容される収容部を備える、コンクリートスラブ用のインサート装置。
  2. 前記除去工具は、前記収容部となる中空筒状の延長棒部材と、前記受け入れ部を有し前記延長棒部材の一端側に設けられる除去工具本体とを備え、
    前記延長棒部材がその軸心回りに回動することで、前記受け入れ部が回動するとともにその受け入れ部内の前記挿通体が前記螺着部の軸心回りに回動する、請求項1に記載のコンクリートスラブ用のインサート装置。
  3. 前記受け入れ部は、その内面であって前記係合部の上方に、その係合部側に前記挿通体を案内できるように、前記係合部側から上方に向かって外側に広がる傾斜案内面を有する、請求項2に記載のコンクリートスラブ用のインサート装置。
  4. 前記延長棒部材は、外周面が円柱状に形成され、
    前記除去工具は、前記延長棒部材の他端側に取り付けられて電動回転工具の回転軸に固定されたアタッチメントが嵌まる連結部材を備え、前記アタッチメントとともに前記連結部材が回動することで、前記延長棒部材がその軸心回りに回動する、請求項2または3に記載のコンクリートスラブ用のインサート装置。
  5. 前記挿通体は、平面部を有し、前記係合部は、その平面部に係合する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用のインサート装置。
  6. 前記挿通体は、挿通体本体と、その挿通体本体の側面に突出して設けられる掛止部とを備え、
    前記掛止部は、突出量が相対的に小さく前記貫通孔を通過可能となる第1位置と、突出量が相対的に大きく前記貫通孔の周縁に掛け止められる第2位置とに変位可能であって、
    前記掛止部が前記第2位置にて前記貫通孔の周縁のデッキプレート下面側に掛け止められることで、前記インサートが前記デッキプレートに固定される、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用のインサート装置。
  7. 前記インサート本体には、前記デッキプレートとの接合手段が設けられ、その接合手段によって、前記インサート本体が前記デッキプレートに接合することで、前記インサートが前記デッキプレートに固定される、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用のインサート装置。
  8. インサートと、除去工具とからなり、
    前記インサートは、下方に延びるボルト部材が螺着可能な螺着部を有し型枠に載ってその型枠上でコンクリートスラブに埋設されるインサート本体と、そのインサート本体に対し前記螺着部の軸心回りの回動により分離可能に一体もしくは別体に設けられて前記型枠へ前記インサート本体を固定するための固定体とを備え、
    前記除去工具は、前記インサートから前記固定体を除去するためのものであって、前記固定体を受け入れる受け入れ部を備え、その受け入れ部は、その内面に、その受け入れ部の回動につられて前記固定体が前記螺着部の軸心回りに回動するよう、前記固定体に係合する係合部を有し、また、
    前記除去工具は、前記受け入れ部の下方に設けられて前記インサート本体から分離した前記固定体が前記受け入れ部から落下して収容される収容部を備える、コンクリートスラブ用のインサート装置。
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