JP6877262B2 - 画像形成ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機およびファクシミリ等の画像形成装置、並びに、画像形成装置に用いられる画像形成ユニットに関する。
電子写真法を用いた画像形成装置では、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、現像ローラの表面に保持した現像剤により現像する。現像ローラには、供給ローラによって現像剤が供給される。供給ローラは、金属等のシャフトの表面に導電性発泡層を形成したもの(スポンジローラ等)であり、現像ローラの表面に当接するように配置される。
特開2005−148664号公報
供給ローラの導電性発泡層は、現像ローラに当接した状態で長期間放置されると、現像ローラとの当接部分に凹部が生じる場合がある。供給ローラの導電性発泡層にこのような凹部が生じると、画像形成を再開した際に、凹部に相当する部分で現像ローラへの現像剤の供給不足が生じ、その結果、画像に帯のむらが発生するという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、導電性発泡層に起因する画像むらの発生を抑制し、画像品質を向上することを目的とする。
本発明に係る画像形成ユニットは、潜像を担持する像担持体と、現像剤を担持し、像担体の潜像を現像する現像剤担持体と、現像剤担持体に当接するように配置され、現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材とを備える。現像剤供給部材は、シリコーンゴムを主成分とする導電性発泡層を有する。導電性発泡層の応力減衰は25%以下であり、導電性発泡層の残留歪は100μm以下である。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成ユニットと、画像形成ユニットの像担持体に形成された現像剤像を媒体に転写する転写ユニットと、媒体に転写された現像剤像を媒体に定着する定着ユニットとを備える。
本発明によれば、発泡弾性層の変形を抑制し、画像品質を向上することができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。 実施の形態における画像形成ユニットの構成を示す断面図である。 実施の形態における画像形成装置の制御系の要部を示すブロック図である。 実施の形態における供給ローラを示す正面図(A)および断面図(B)である。 実施の形態における供給ローラの製造工程を説明するためのフローチャートである。 実施の形態における供給ローラの製造工程における導電性発泡層の加硫工程における昇温曲線である。 供給ローラの応力減衰および残留歪の測定方法を説明するための模式図である。 図7の測定におけるヒステリシスループを示すグラフである。 画像むらの一例を示す模式図である。 供給ローラの製造工程の変形例を示すフローチャートである。
<画像形成装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置1の基本構成を示す図である。画像形成装置1は、ここでは、カラー電子写真プリンタとして構成されている。
画像形成装置1は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のトナー像を形成する画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yと、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yの感光体ドラム(後述)に光を照射するLEDヘッド5K,5C,5M,5Yと、トナー像を用紙Pに転写する転写ユニット4と、トナー像を用紙Pに定着する定着ユニット7とを備える。
画像形成装置1は、また、用紙P(媒体)を収容する給紙カセット60と、給紙カセット60に収容された用紙Pを搬送路8に送り出すピックアップローラ61と、搬送路8に送り出された用紙Pを画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yに搬送する搬送ローラ対62と、定着ユニット7を通過した用紙Pを排出する排出ローラ対63とを備える。
給紙カセット60(媒体収容部)は、媒体としての用紙Pを積層した状態で収納し、画像形成装置1の下部に着脱可能に装着されている。
ピックアップローラ61は、給紙カセット60に収納されている用紙Pを一枚ずつ繰り出して、矢印Aで示すように搬送路8に送り出す。搬送ローラ対62は、ピックアップローラ61によって搬送路8に送り出された用紙Pを、斜行(スキュー)を矯正して、矢印Bで示すように画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yに搬送する。
画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yは、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのトナー像を形成するものであり、用紙Pの搬送路8に沿って(ここでは図中右から左に)一列に配列されている。また、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yは、画像形成装置1の本体に対して着脱可能に取り付けられている。
図2は、画像形成ユニット2の構成を示す断面図である。画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yは、使用するトナー(現像剤)を除き、互いに共通の構成を有している。そのため、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yおよびその構成要素は、符号のK,C,M,Yを省略して説明する。
図2に示すように、画像形成ユニット2は、像担持体としての感光体ドラム21を有する。感光体ドラム21は、図中矢印Rで示す方向に回転する。感光体ドラム21の周囲には、その回転方向に沿って、帯電部材としての帯電ローラ22、現像剤担持体としての現像ローラ23、およびクリーニング部材としてのクリーニングブレード26が配置されている。
また、現像ローラ23の周囲には、供給部材としての供給ローラ25と、層規制部材としての現像ブレード24とが配置されている。供給ローラ25と現像ブレード24の上側には、トナーを収容する空間であるトナー収容室20aが形成される。画像形成ユニット2の各ローラの軸方向、および現像ブレード24の長手方向は、感光体ドラム21の軸方向と平行である。
トナー収容室20aには、トナーを撹拌する撹拌部材28a,28b,28c、およびトナーを軸方向に均一にならすための搬送スクリュー29が配置されているが、これらについては説明を省略する。
画像形成ユニット2には、トナーを補給するためのトナーカートリッジ3(現像剤収容体)が取り付けられている。トナーカートリッジ3は、例えば、画像形成ユニット2の本体上部に着脱可能に装着されている。
トナーカートリッジ3は、トナーを収容するトナー収容部31を有し、その内部にはトナーを撹拌する撹拌バー32を有する。また、トナーカートリッジ3の底部には、画像形成ユニット2のトナー収容室20aにトナーを供給するトナー供給口33が形成されている。
感光体ドラム21は、円筒状の導電性支持体21bと、導電性支持体21bの表面に形成された光導電層21aとを有する。導電性支持体21bは、例えば、アルミニウム等の金属パイプで構成される。光導電層21aは、電荷発生層および電荷輸送層の積層体で構成される。導電性支持体21bと光導電層21aとの間に、ブロッキング層(中間層)を設けてもよい。
帯電ローラ22は、感光体ドラム21の表面に接するように設けられ、感光体ドラム21の回転に追従して回転する。帯電ローラ22は、例えば、金属で構成されたシャフト22bと、シャフト22bの表面に形成された弾性層22aとを有する。弾性層22aは、例えば半導電性エピクロロヒドリンゴムで構成された半導電性ゴム層である。
現像ローラ23は、感光体ドラム21の表面に当接するように配置されている。また、現像ローラ23は、感光体ドラム21の回転方向と反対の方向に(すなわち当接部での表面の移動方向が同じになるように)所定の周速比で回転する。現像ローラ23は、例えばステンレス等の金属で構成されたシャフト23bと、このシャフト23bの表面に形成された弾性層23aとを有する。弾性層23aは、例えば、半導電性ウレタンゴムで構成されている。弾性層23aの表面に、表面処理層を設けてもよい。
現像ブレード24は、現像ローラ23の弾性層23aの軸方向長さと略同一の長さを有する金属製の板状部材である。現像ブレード24の厚さは、例えば0.08mmである。現像ブレード24は、一端が画像形成ユニット2のフレーム20に固定され、他端側に形成された屈曲部が現像ローラ23の表面に圧接される。現像ブレード24は、現像ローラ23の表面に形成されるトナー層の厚さを規制する。
供給ローラ25は、現像ローラ23の表面に当接するように配置されている。また、供給ローラ25は、現像ローラ23の回転方向と同方向に(すなわち当接部での表面の移動方向が反対方向となるように)所定の周速比で回転する。供給ローラ25は、例えば金属で構成されたシャフト25bと、シャフト25bの表面に設けられた導電性発泡層25a(シリコーンスポンジ層)とを有する。
クリーニングブレード26は、例えばウレタンゴムで構成され、感光体ドラム21の表面に当接するように配置されている。クリーニングブレード26は、感光体ドラム21の表面に残る残留トナーを掻き取って除去するものである。クリーニングブレード26の下側には、クリーニングブレード26が掻き取ったトナー(廃トナー)を、感光体ドラム21の軸方向に搬送する搬送部材27が配置されている。なお、廃トナーの搬送については、説明を省略する。
図1に戻り、LEDヘッド5K,5C,5M,5Yは、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yの感光体ドラム21K,21C,21M,21Yの上側に対向するように配置される。LEDヘッド5K,5C,5M,5Yは、いずれもLED(発光ダイオード)とレンズアレイとを有し、LEDから出射した光を感光体ドラム21K,21C,21M,21Yの表面に結像させる。
転写ユニット4は、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yの下側に配置されている。転写ユニット4は、用紙Pを静電吸着して搬送する転写ベルト41と、この転写ベルト41が張架されたドライブローラ42およびテンションローラ43と、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yの感光体ドラム21K,21C,21M,21Yに対向配置された転写部材としての4つの転写ローラ40K,40C,40M,40Yとを有する。
ドライブローラ42は、用紙搬送モータ109(図3)により回転駆動され、転写ベルト41を矢印Cで示す方向に走行させる。テンションローラ43は、転写ベルト41に所定の張力を付与する。
転写ベルト41は、その表面に用紙Pを吸着し、ドライブローラ42の回転により走行して、用紙Pを画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yに沿って搬送する。転写ベルト41は、ポリアミドイミドまたはポリアミド等により構成され、導電性および機械強度を得るためカーボン等が添加されている。
転写ローラ40K,40C,40M,40Yは、転写ベルト41を介して感光体ドラム21K,21C,21M,21Yに圧接されている。転写ローラ40K,40C,40M,40Yには、感光体ドラム21K,21C,21M,21Yの表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写するための転写電圧が印加されている。
定着ユニット7は、用紙Pの搬送方向において画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yの下流側(図中左側)に配置されている。定着ユニット7は、加熱ローラ7a、加圧ローラ7bおよびサーミスタ7cを備える。
加熱ローラ7aは、アルミニウムからなる中空円筒状の芯金の周囲にシリコーンゴムの耐熱弾性層を設け、その表面をPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブで被覆したものである。加熱ローラ7aの芯金の内側には、例えばハロゲンランプなどのヒータが設けられている。
加圧ローラ7bは、アルミニウムの芯金の表面にシリコーンゴムの耐熱弾性層を設け、その表面をPFAチューブで被覆したものである。加圧ローラ7bと加熱ローラ7aとの間には、圧接部(定着ニップ)が形成される。
サーミスタ7cは、加熱ローラ7aの表面温度検出手段であり、加熱ローラ7aの近傍に非接触で配置される。サーミスタ7cによって検出された温度情報は、定着制御部106(図3)に出力される。定着制御部106は、サーミスタ7cの温度情報に基づいて加熱ローラ7a内のヒータをオンオフ制御し、加熱ローラ7aの表面温度を所定の温度に維持する。
排出ローラ対63は、定着ユニット7から送り出された用紙Pを、画像形成装置1の外部に排出するものであり、用紙搬送モータ109(図3)によって駆動される。画像形成装置1の上部カバーには、排出ローラ対63によって排出された用紙Pを載置するためのスタッカ部が設けられている。
なお、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yおよびトナーカートリッジ3Y,3M,3C,3Kは、画像形成装置1における交換可能ユニットである。そのため、構成部品が劣化した場合、あるいはトナーが消費された場合には、交換することができる。
<画像形成装置の制御系>
次に、画像形成装置1の制御系について説明する。図3は、画像形成装置1の制御系の要部を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置1は、制御部11、インタフェース制御部12、受信メモリ13、画像データ編集メモリ14、操作部15およびセンサ群16を有する。
制御部11は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等によって構成される。制御部11は、パーソナルコンピュータ等の上位装置から印刷データおよび制御コマンドを受信し、画像形成装置1の全体のシーケンスを制御して印刷動作を行う。
制御部11は、ドットカウンタ17、ドラムカウンタ18および算出部19を有する。ドットカウンタ17は、画像データ編集メモリ14の画像データに基づき、印刷に必要なドット数をカウントする。ドラムカウンタ18は、印刷動作中に回転した感光体ドラム21の回転数をカウントする。算出部19は、センサ群16から入力された温度等の情報、およびドラムカウンタ18によってカウントされた回転数に基づいて演算を行う。
受信メモリ13は、上位装置からインタフェース制御部12を介して入力された印刷データを一時的に記録する。画像データ編集メモリ14は、受信メモリ13に記録された印刷データを受け取り、印刷データを編集処理して画像データ(すなわちイメージデータ)を生成し、この画像データを記録する。
操作部15は、画像形成装置1の状態を表示する表示部(例えばLED)と、操作者が画像形成装置1に対する指示を入力するスイッチ、表示画面等とを有する。センサ群16は、画像形成装置1の動作状態をモニターするための各種のセンサ、例えば、用紙Pの位置を検出する用紙位置センサ、画像形成装置1の周囲の温度および湿度を検出する温湿度センサ、画像の濃度を検出する濃度センサ等を含む。
画像形成装置1は、さらに、帯電ローラ用電源101、現像ローラ用電源102、供給ローラ用電源103、転写ローラ用電源104、ヘッド駆動制御部105、定着制御部106、搬送モータ制御部107、駆動制御部108、用紙搬送モータ109および駆動モータ110を有する。
帯電ローラ用電源101は、帯電ローラ22に、感光体ドラム21の表面を一様に帯電させるための帯電電圧を印加する。現像ローラ用電源102は、現像ローラ23に、トナーを感光体ドラム21の静電潜像に付着させるための現像電圧を印加する。供給ローラ用電源103は、供給ローラ25に、現像ローラ23にトナーを供給するための供給電圧を印加する。転写ローラ用電源104は、転写ローラ40に、感光体ドラム21のトナーを用紙Pに転写するための転写電圧を印加する。
帯電ローラ用電源101、現像ローラ用電源102、供給ローラ用電源103および転写ローラ用電源104は、図3には1つずつ示しているが、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yのそれぞれに設けられている。制御部11の指示により、それぞれの電源電圧を変更することができる。
ヘッド駆動制御部105は、画像データ編集メモリ14に記録されたイメージデータをLEDヘッド5に送り、LEDヘッド5の発光を制御する。ヘッド駆動制御部105は、図3には1つだけ示しているが、LEDヘッド5K,5C,5M,5Yのそれぞれに設けられている。
定着制御部106は、サーミスタ7cの検出温度に基づき、定着ユニット7の加熱ローラ7aのヒータに電圧を印加し、加熱ローラ7aの温度を所定の温度(定着温度)に保つ。
搬送モータ制御部107は、制御部11の指示により、所定のタイミングで用紙Pを搬送し、また停止するように、用紙搬送モータ109の回転を制御する。用紙搬送モータ109は、ピックアップローラ61,搬送ローラ対62および排出ローラ対63を駆動する。
駆動制御部108は、感光体ドラム21を回転させる駆動モータ(ドラムモータ)110の回転を制御する。なお、感光体ドラム21の回転は、伝達ギア等を介して、現像ローラ23および供給ローラ25に伝達される。また、帯電ローラ22および転写ローラ40は、感光体ドラム21に追従して回転する。
<供給ローラ25の構成>
次に、本実施の形態の供給ローラ25の構成について説明する。図4(A)は、供給ローラ25を示す正面図であり、図4(B)は、供給ローラ25を示す断面図である。上記の通り、供給ローラ25は、シャフト(芯金)25bと、シャフト25bの表面に形成された導電性発泡層25aとを有する。導電性発泡層25aの外径D1は、例えば13mmであり、シャフト25bの外径D2は、例えば6mmである。導電性発泡層25aの軸方向の長さL1は、例えば222mmである。また、導電性発泡層25aとシャフト25bとの間に、接着層を形成してもよい。
シャフト25bは、剛性と導電性を有する金属、例えば鉄、銅、真輸、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等で構成される。但し、シャフト25bは、剛性と導電性を有する材料であれば、金属以外の材料で構成してもよい。例えば、シャフト25bは、導電性粒子を分散した樹脂成型品、あるいはセラミックス等で構成してもよい。
シャフト25bの形状は、軸状であってもよく、中空のパイプ状であっても良い。シャフト25bの端部には、ギアを装着するための段差25cを形成してもよく、また、ピン穴等を形成してもよい。シャフト25bの端部に、中央部(すなわち導電性発泡層25aに囲まれた部分)よりも径が細い軸受部を形成してもよい。
導電性発泡層25aの外径は、軸方向に一定である。但し、供給ローラ25の軸方向端部に近づくにつれて外径が減少するクラウン形状あるいはテーパ形状であっても良く、両端部で径が異なる形状であってもよい。
導電性発泡層25aは、表面200に開口する気泡(セル)201を有する。気泡201は、互いに連続しない独立気泡(独泡)である。気泡201の大きさは、例えば、200〜300μmである。導電性発泡層25aのアスカーF硬度は、30度以上、50度以下である。また、導電性発泡層25aの応力減衰は、25%以下であり、残留歪は100μm以下である。
導電性発泡層25aを構成するゴム材料は、シリコーンゴムを主成分とする。なお、主成分とは、全体の50重量%を占める成分を意味する。また、シリコーンゴムは、変性シリコーンゴムであってもよい。
導電性発泡層25aを構成するゴム材料は、副成分(主成分以外の成分)として、天然ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ポリエーテルゴム等を含有してもよい。また、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリブタジエンブロック重合体、ポリオレフイン、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のエラストマーを含有してもよい。また、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせてもよい。
これらのゴム材料は、ミラブルタイプまたは液状タイプから任意に選択することができるが、ミラブルタイプのゴム材料(すなわち、高粘度で、ロール成形が可能なゴム材料)が望ましい。
次に、供給ローラ25の製造工程について説明する。図5は、供給ローラ25の製造工程を示すフローチャートである。まず、上述したゴム材料に、フィラー、発泡剤および架橋剤を添加する(ステップS101)。
フィラーには、補強性充填剤と導電性充填剤とがある。補強性充填剤としては、例えば、シリカ(煙霧質シリカまたは沈降性シリカ)、補強性カーボンブラック等を用いることができる。導電性充填剤としては、例えば、導電性カーボンブラック、ニッケル、アルミニウム、銅等の金属粉末、酸化亜鉛等の金属酸化物、もしくは、硫酸バリウム、酸化チタン、チタン酸カリウム等に酸化錫をコーティングしたもの等を用いることができる。ここでは、フィラーとして、チタン、補強性カーボンブラック、および導電性カーボンブラックを用いる。
発泡剤としては、アゾ化合物系発泡剤を用いる。但し、アゾ化合物系発泡剤の代わりに、重炭酸塩系、イソシアネート系、亜硝酸塩、ヒドラジナ誘導体、またはアジド化合物系発泡剤等を用いてもよい。
架橋剤(加硫剤)としては、パーオキサイドおよび硫黄系加硫剤を用いる。但し、これらの代わりに、白金触媒存在下のハイドロジェンシロキサン、またはイソシアネート剤等を用いてもよい。
このようにゴム材料に、フィラー、発泡剤およびを剤を添加したものを、加圧ニーダまたはミキシングロール等を用いて、混合し、混練する(ステップS102)。
混練した材料(ゴムコンパウンド)を押出機に充填して、シャフト25bの周囲に押し出し成形する(ステップS103)。これにより、シャフト25bの表面に円筒状のゴムコンパウンドが成形される。以下では、シャフト25bの表面にゴムパウンドが形成されたものを、ローラ体と称する。
次に、このようにして形成したローラ体を加熱炉内にセットし、ゴムの加硫に必要な温度(例えば、約150〜160℃)に加熱する(ステップS104)。この工程(1次加硫工程)では、ゴムの加硫が進行するが、発泡は生じない。
1次加硫工程の後、発泡のためのプレ加硫工程(ステップS105)を行う。プレ加硫工程では、上述した1次加硫工程よりも高い温度でローラ体を加熱する。図6は、プレ加硫工程および2次加硫工程(後述)における昇温曲線を示すグラフであり、縦軸は温度、横軸は時間を示す。
プレ加硫工程は、図6に示す時間t0〜t1の期間である。プレ加硫工程では、ピーク温度である温度T2まで昇温したのち、温度T2よりも低い温度T1まで降温する。温度T1,T2は、いずれも、1次加硫工程における加熱温度(約150〜160℃)よりも高い温度である。これにより、発泡が生じて気泡が形成され、ゴムの加硫も進行する。
プレ加硫工程の後、加熱炉からローラ体を取り出し、ローラ体の発泡層の外周を粗研磨する(ステップS106)。ここでは、発泡層の外周(表面)の厚さ数mmの範囲を、粗研磨で取り除く。上述した1次加硫工程およびプレ加硫工程では、発泡層の外周に、気泡の小さいスキン層が形成されるが、このスキン層は粗研磨によって取り除かれる。
その後、粗研磨したローラ体を加熱炉内にセットし、2次加硫工程(ステップS107)を行う。2次加硫工程は、図6に示した時間t1〜t2の期間である。2次加硫工程では、ローラ体を上述した温度T1に加熱する。これにより、さらに発泡が生じ、ゴムの加硫も進行する。なお、実際には、時間t1の前に、ローラ体を加熱炉内にセットしてからの昇温過程がある。
この2次加硫工程では、予めスキン層が取り除かれているため、ゴムの架橋状態の偏り(歪み)を抑制し、気泡を均一に(すなわち、発泡層の表面全体に亘って均一な大きさに)形成することができる。また、2次加硫工程では、シリコーンに由来する低分子シロキサンが揮発により除去されるが、上記のように発泡層の表面からスキン層が取り除かれているため、低分子シロキサンを効果的に除去することができる。
2次加硫工程の後、ローラ体の発泡層の表面を仕上げ加工して、所定の外径を得る(ステップS108)。これにより、シャフト25bの表面に導電性発泡層25aが形成された供給ローラ25が形成される。
<作用効果>
次に、本実施の形態の供給ローラ25の作用効果について説明する。供給ローラ25の導電性発泡層25aは、上記の通り、シリコーンゴムを主成分としている。ウレタンゴムを主成分とする一般的な導電性発泡層は、連続気泡を有する(言い換えると、気泡同士がつながっている)。これに対し、シリコーンゴムを主成分とする導電性発泡層25aは、独立気泡を有する(言い換えると、気泡がそれぞれ独立している)。
連続気泡を有する導電性発泡層の場合、トナーが気泡の内部に奥深くまで侵入可能であるため、気泡内でトナーが詰まる可能性がある。そのため、画像形成装置1による印刷枚数の増加と共に、気泡内に詰まるトナーが増加し、その結果、導電性発泡層の硬度および電気抵抗が上昇し、トナーの供給不足に起因する画像むら(カスレ)が発生する。
これに対し、独立気泡を有する導電性発泡層25aの場合、トナーが気泡の内部に奥深くまで侵入することがなく、気泡内のトナーの詰まりが生じにくい。そのため、画像形成装置1による印刷枚数が増加しても、導電性発泡層25aの硬度および電気抵抗の上昇が少なく、画像むら(カスレ)の発生も抑制される。
また、本実施の形態の供給ローラ25の導電性発泡層25aの応力減衰は25%以下であり、残留歪は100μm以下である。本実施の形態の導電性発泡層25aは、永久歪が発生しにくい構成を有する。
そのため、供給ローラ25の導電性発泡層25aが現像ローラ23に押圧された状態で長期間放置され、押圧されていた部分に凹部が生じたとしても、押圧が解消されると、導電性発泡層25aの形状が復元されやすい。そのため、長期間放置した後に印刷を行っても、トナーの供給不足を生じにくく、画像むらの発生を抑制することができる。
また、シリコーンゴムを主成分とする導電性発泡層25aは、ウレタンゴムを主成分とする一般的な導電性発泡層と比較して、寿命が長い。そのため、供給ローラ25の交換頻度が少なくて済む。
また、上記のように、供給ローラ25の加硫工程では、プレ加硫工程で導電性発泡層25aを発泡させてから、表面のスキン層を取り除き、改めて2次加硫工程を行うため、気泡を均一に形成することができる。
また、2次加硫工程では、低分子シロキサンの揮発による除去がスキン層によって妨げられないため、低分子シロキサンを効果的に除去することができる。
<画像形成装置の動作>
次に、画像形成装置1の動作について、図1および図3を参照して説明する。画像形成装置1の画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yは、トナーカートリッジ3K,3C,3M,3Yからブラック、シアン、マゼンタおよびイエローのトナーを補給され、印刷可能状態になっている。
画像形成装置1の制御部11は、インタフェース制御部12を介してパーソナルコンピュータ等の上位装置から印刷データと制御コマンドを受信すると、印刷動作(画像形成動作)を開始する。
制御部11の指示により、搬送モータ制御部107が用紙搬送モータ109を駆動し、ピックアップローラ61により、給紙カセット60内の用紙Pを矢印Aで示す方向に送り出す。さらに、搬送ローラ対62により、用紙Pを矢印Bで示す方向に搬送する。また、ドライブローラ42が回転し、転写ベルト41を矢印Cで示す方向に走行させる。転写ベルト41は、用紙Pを吸着保持して、画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yを通過するように搬送する。
また、制御部11の指示により、駆動制御部108が駆動モータ110を駆動し、感光体ドラム21K,21C,21M,21Yを回転させる。駆動モータ110の回転は、現像ローラ23K,23C,23M,23Yおよび供給ローラ25K,25C,25M,25Yにも伝達され、現像ローラ23K,23C,23M,23Yおよび供給ローラ25K,25C,25M,25Yも回転する。
画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yでは、帯電ローラ22K,22C,22M,22Yが、帯電ローラ用電源101により帯電電圧(トナーと同極性のバイアス電圧)を付与され、感光体ドラム21K,21C,21M,21Yの表面をそれぞれ一様に帯電する。
LEDヘッド5K,5C,5M,5Yは、ヘッド駆動制御部105によって駆動され、各色のイメージデータに基づいて感光体ドラム21K,21C,21M,21Yの表面を露光して、静電潜像を形成する。
現像ローラ23K,23C,23M,23Yは、現像ローラ用電源102により現像電圧(トナーと同極性または逆極性のバイアス電圧)を付与され、表面に付着したトナーを帯電させる。
現像ブレード24K,24C,24M,24Yは、現像ローラ23K,23C,23M,23Yに押し当てられ、現像ローラ23K,23C,23M,23Yの表面のトナー層の厚さを規制する。なお、現像ブレード24K,24C,24M,24Yに、現像ローラ用電源102または供給ローラ用電源103によってバイアス電圧(ブレード電圧)を付与してもよい。
供給ローラ25K,25C,25M,25Yは、供給ローラ用電源103により供給電圧(トナーと同極性または逆極性のバイアス電圧)を付与され、トナーカートリッジ3K,3M,3Y,3Cから供給されたトナーを現像ローラ23K,23C,23M,23Yに供給する。
さらに、供給ローラ25K,25C,25M,25Yは、現像ローラ23K,23C,23M,23Yとの接触摩擦によりトナーを帯電する作用と、現像ローラ23K,23C,23M,23Yから現像に使われなかったトナーを回収する作用も奏する。
クリーニングブレード26K,26C,26M,26Yは、感光体ドラム21K,21C,21M,21Yの表面に残った残留トナーを掻き取って除去する。クリーニングブレード26K,26C,26M,26Yは、また、微量ではあるが、転写ベルト41から感光体ドラム21K,21C,21M,21Yの表面に付着した付着物も掻き取って除去する。
搬送部材27K,27C,27M,27Yは、クリーニングブレード26K,26C,26M,26Yによって感光体ドラム21K,21C,21M,21Yから掻き取られたトナー(廃トナー)および付着物を搬送する。
転写ユニット4の転写ローラ40K,40C,40M,40Yは、転写ローラ用電源104により転写電圧(トナーと逆極性のバイアス電圧)を付与され、感光体ドラム21K,21C,21M,21Yから用紙Pに各色のトナー像を転写する。
このようにして各色のトナー像が転写された用紙Pは、転写ベルト41によってさらに搬送され、定着ユニット7に到達する。
定着ユニット7では、サーミスタ7cが検出した加熱ローラ7aの表面温度に基づき、定着制御部106が加熱ローラ7aのヒータを制御し、加熱ローラ7aの表面温度を所定の温度に維持している。トナー像が転写された用紙Pが加熱ローラ7aと加圧ローラ7bとの圧接部(定着ニップ)を通過することにより、トナー像に熱および圧力が付与され、用紙Pに定着される。
トナー像が定着した用紙Pは、用紙搬送モータ109によって回転する排出ローラ対63によって搬送され、画像形成装置1の外部に排出される。
<印刷試験>
次に、本実施の形態の供給ローラ25の作用効果を確認するための印刷試験について説明する。まず、図5に示した製造工程において、プレ加硫工程の時間t1と温度T1(図6)を異ならせることにより、応力減衰および残留歪が異なる実施例1,2,3および比較例1,2,3の供給ローラを25作成した。
実施例1,2,3および比較例1,2では、ゴム材料としてシリコーンゴムを用い、比較例3では、ゴム材料としてウレタンゴムを用いた。また、実施例1〜3および比較例1〜3のいずれも、フィラーとしてシアン、補強性カーボンブラックおよび導電性カーボンブラックを用い、発泡剤としてアゾ化合物系発泡剤を用い、架橋剤としてパーオキサイドおよび硫黄系加硫剤を用いた。
図7は、応力減衰および残留歪を求めるヒステリシス特性の測定方法を示す模式図である。図8は、ヒステリシスループ(応力−歪曲線)を示すグラフである。ヒステリシス特性の測定には、イントロン株式会社製の力学変位計「5543A」を用いた。力学変位計では、図7に示すように、外径13mmの供給ローラ25のシャフト25bの両端を一対の支持部81で支持した。そして、供給ローラ25の導電性発泡層25aの外周面の軸方向中心に、長さ50mm、外径16mmの円筒状の測定子82を押し当てた。
この状態で、供給ローラ25を、変位速度10mm/分で変位量(d1)が1mmとなるように測定子82で押圧し(図8に示す圧縮工程1)、その状態で1時間、測定子82を静止させた(図8に示す応力減衰工程2)。その後、測定子82を、変位速度10mm/分で元の位置に戻した(図8に示す減圧工程3)。図8に示したヒステリシスループから、応力減衰および残留歪を求めることができる。
すなわち、図8のヒステリシスループにおいて、圧縮工程1の終了時の最大応力をPmaxとし、応力減衰工程2の終了時の応力(減衰時応力)をPminとし、減圧工程3で圧縮応力が0となるときの変位量をdxとする。応力減衰は、(Pmax−Pmin)/Pmax×100(%)で求められる。また、残留歪、すなわち応力開放時の変位量は、dx(μm)である。
比較例1〜3および実施例1〜3の供給ローラ25の全てについて、図8のヒステリシスループを作成し、導電性発泡層25aの応力減衰および残留歪を測定した。その結果を、表1に示す。
Figure 0006877262
表1には、さらに、比較例1〜3および実施例1〜3の供給ローラ25の導電性発泡層25aの気泡状態(連泡または独泡)およびアスカーF硬度も示す。
次に、比較例1〜3および実施例1〜3の供給ローラ25を、画像形成装置1(図1)の画像形成ユニット2Cに取り付け、現像ローラ23に当接させた状態とし、温度47℃、相対湿度66%の環境下で1か月間放置した。そして、1か月間の放置の後、画像形成装置1により印刷試験を行った。
画像形成装置1は、株式会社沖データ製の「カラーLEDプリンタC542dnw」を用い、4つの画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yのうち、シアンの画像形成ユニット2Cのみを取り付けた。用紙Pは、富士ゼロックス株式会社製の「Xerox 4200 LT 20lb New92」(レターサイズ)を用いた。
印刷パターンは、印刷デューティ100%のシアンのベタパターン(ベタ画像)とした。印刷は片面印刷とし、1ページ毎の間欠印刷とした。また、印刷枚数は3枚とし、最後の1枚を目視観察した。
図9は、印刷パターンに発生する画像むらの例を示す模式図である。図9に矢印Bで示す方向は、用紙Pの搬送方向である。一般的な供給ローラを、現像ローラに当接させた状態で長期間放置し、その後に印刷を行うと、供給ローラの導電性発泡層に生じる凹部においてトナー供給が不足するため、図9に符号Eで示すような白色の帯状のむら(すなわち横白帯)が発生する。横白帯は、数mmの幅で、感光体ドラムの軸方向(すなわち現像ローラの軸方向)に延在する。
比較例1〜3および実施例1〜3の供給ローラ25を組み込んだ画像形成装置1で印刷したパターンを目視で観察し、横白帯の有無を判定した。横白帯の有無の判定結果を、上記の表1に示す。
表1に示すように、導電性発泡層25aの応力減衰が30%以上、残留歪が100μm以上の比較例1,2では、横白帯の発生が見られた。また、導電性発泡層25aの主成分をウレタンゴムとした比較例3では、応力減衰が24%、残留歪が94μmであり(すなわち永久歪が発生しにくい特性であり)、横白帯の発生は見られなかったが、印刷画像にカスレの発生が見られた。
一方、導電性発泡層25aの主成分をシリコーンゴムとし、応力減衰が25%以下(具体的には、それぞれ23%、20%、18%)、残留歪が100μm以下(具体的には、それぞれ98μm、87μm、81μm)の実施例1,2,3では、横白帯の発生は見られなかった。また、カスレの発生も見られなかった。
これは、導電性発泡層25aの応力減衰が25%以下、残留歪が100μm以下であれば、現像ローラ23に押圧された状態で長期間放置されても、永久歪が発生しにくい(すなわち、導電性発泡層25aに生じた凹部が元の形状に戻り易い)ことから、横白帯の発生が抑制されたものと考えられる。
また、導電性発泡層25aの主成分がウレタンゴムの場合、連続気泡が形成されるため、連続気泡にトナーが詰まりやすく、印刷枚数の増加と共に導電性発泡層25aの硬度および電気抵抗が上昇し、カスレの原因となる。これに対し、導電性発泡層25aの主成分がシリコーンゴムであれば、独立気泡が形成されるため、トナーの詰まりが生じにくく、その結果、カスレの発生も抑制されたものと考えられる。
また、実施例1〜3の導電性発泡層25aは、アスカーF硬度が30以上、50以下であった。このように、実施例1〜3の導電性発泡層25aは比較的軟らかいため、導電性発泡層25aに生じた凹部が元の形状に戻りやすく、その結果、画像むらの抑制効果が高められたものと考えられる。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態によれば、供給ローラ25(現像剤供給部材)がシリコーンゴムを主成分とする導電性発泡層25aを有し、導電性発泡層25aの応力減衰が25%以下であり、残留歪が100μm以下であるため、現像ローラ23に押圧した状態で長期間放置した後に印刷を行っても、画像むらの発生を抑制することができる。また、独立気泡が形成されるため、トナーの詰まりが生じにくく、カスレの発生も抑制することができる。すなわち、画像品質を向上することができる。
また、シリコーンゴムを主成分とする導電性発泡層25aは、ウレタンゴムを主成分とするものと比較して寿命が長い。そのため、供給ローラ25の交換頻度が少なくて済む。
また、供給ローラ25は、スキン層を有さない(粗研磨工程で取り除いている)ため、ゴムの架橋状態の偏り(歪み)が抑制され、また、気泡が均一に形成される。また、低分子シロキサンの揮発による除去がスキン層によって妨げられないため、低分子シロキサンを効果的に除去することができる。
変形例.
図10は、供給ローラ25の製造工程の変形例を示すフローチャートである。図5に示した製造工程では、シャフト25b上にゴムコンパウンドを成形してから(ステップS103)、1次加硫工程(ステップS104)を行った。しかしながら、図10に示すように、ゴムコンパウンドを押出機によりチューブ状に成形し(ステップS103A)、そのチューブをシャフト25bに被せてから(ステップS103B)、1次加硫工程(ステップS104)を行ってもよい。他のステップS101〜102,104〜108は、図5を参照して説明したとおりである。
上記の実施の形態では、電子写真方式のプリンタについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電子写真方式のファクシミリ、複写機、MFP(Multi−Function Peripheral)にも適用することができる。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
1 画像形成装置、 2,2K,2M,2C,2Y 画像形成ユニット、 3,3K,3M,3C,3Y トナーカートリッジ(現像剤収容体)、 4 転写ユニット(転写部)、 5,5K,5M,5C,5Y LEDヘッド、 7 定着ユニット(定着装置)、 7a 加熱ローラ、 7b 加圧ローラ、 7c サーミスタ、 8 搬送路、 11 制御部、 21,21K,21M,21C,21Y 感光体ドラム(像担持体)、 22,22K,22M,22C,22Y 帯電ローラ(帯電部材)、 23,23K,23M,23C,23Y 現像ローラ(現像剤担持体)、 24,24K,24M,24C,24Y 現像ブレード(現像剤規制部材)、 25,25K,25M,25C,25Y 供給ローラ(現像剤供給部材)、 26,26K,26M,26C,26Y クリーニングブレード(クリーニング部材)、 40,40K,40M,40C,40Y 転写ローラ(転写部材)、 41 転写ベルト、 60 給紙カセット、 61 ピックアップローラ、 62 搬送ローラ対、 63 排出ローラ対、 81 支持部、 82 測定子。

Claims (8)

  1. 潜像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に現像剤を供給して前記潜像を現像する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に当接するように配置され、前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と
    を備え、
    前記現像剤供給部材は、シリコーンゴムを主成分とする導電性発泡層を有し、
    前記導電性発泡層の応力減衰は、25%以下であり、
    前記導電性発泡層の残留歪は、100μm以下である
    ことを特徴とする画像形成ユニット。
  2. 前記導電性発泡層のアスカーF硬度は、30度以上で、且つ50度以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成ユニット。
  3. 前記導電性発泡層は、独立した気泡を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成ユニット。
  4. 前記導電性発泡層は、表面にスキン層を有さないことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の画像形成ユニット。
  5. 前記導電性発泡層は、フィラー、架橋剤および発泡剤をさらに含有することを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の画像形成ユニット。
  6. 前記現像剤供給部材は、シャフトの外周面に前記導電性発泡層を設けて構成されることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の画像形成ユニット。
  7. 前記現像剤供給部材は、前記現像剤担持体に対し、互いに当接する表面の移動方向が反対向きになる方向に回転することを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の画像形成ユニット。
  8. 請求項1から7までの何れか1項に記載の画像形成ユニットと、
    前記画像形成ユニットの前記像担持体に形成された現像剤像を媒体に転写する転写ユニットと、
    前記媒体に転写された現像剤像を前記媒体に定着する定着ユニットと
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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