JP6875617B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置および搬送ローラ関し、詳しくは、被搬送物の搬送中に被搬送物下面の付着物を除去するのに好適な搬送装置および搬送ローラに関する。
搬送装置として、支持部材となるフレームに複数の円筒状の搬送ローラを搬送方向に連続して並べて配設し、各搬送ローラを回転駆動することによって、被搬送物(ワーク)を回転方向に沿って移動するローラコンベアが知られている。このローラコンベアは、搬送ローラの配置と形状を変えることによって、被搬送物を直進あるいは方向変換させて移動することが可能であり、直線状ローラコンベアあるいは曲線状ローラコンベアとして、種々の物流システムや製造ラインでの搬送装置として用いられている。
例えば、ローラコンベアは、特許文献1に記載されているように、ドラム缶の製造ラインでも用いられている。ドラム缶の製造に当たっては、クローズドドラムの場合、一枚の鋼板を円筒形に成形した後、溶接によって接合した胴板の上下に、天板と地板とを胴板とともに巻締めることで取り付けてドラム缶本体を形成している。天板には、ドラム缶に収納される内容物の出入口である、いわゆる大栓と小栓とが取り付けられている。形成されたドラム缶は、ドラム缶の外表面に焼付塗装を施すため塗装を行い、乾燥炉にて加熱される。このようにして製造された缶容器は、上述の巻締め部分や栓部分の密封性に問題がないか、ヘリウムガス等を用いた気密性が検査される。
特開平6-7870号公報
塗装後の加熱を終えたドラム缶は、地板の巻締め部分に塗料が垂れて塗膜の厚い部分(いわゆる、塗料垂れ)が形成さることがあり、ドラム缶の搬送中に、ローラコンベアのローラに付着したり、あるいは、剥がれたりすることがある。また、搬送ローラに付着した塗料もドラム缶の搬送によって剥がれることがあるため、塗料の微細な粉塵が発生し、他の工程においてドラム缶内に混入するといった問題の原因となっていた。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、被搬送物の搬送中に被搬送物下面に形成された塗料垂れ等の付着物を除去するのに好適な搬送装置および搬送ローラを提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、複数の搬送ローラを搬送方向に配設したローラコンベア列を複数並列させた搬送装置であって、隣接する少なくとも2列の前記ローラコンベア列が速度差を有するように駆動するととともに、該2列の前記ローラコンベア列の少なくとも一方の搬送ローラが、被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成したものであり、前記被搬送物を少なくとも2列の前記ローラコンベア列のそれぞれの前記搬送ローラに対して滑りながら移動させることを特徴とするものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、速度差を有するように駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の一方の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラと他方の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラとが互いに逆方向に回転駆動されることを特徴とするものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成した前記搬送ローラは、複数の板状部材を外周側が同心円筒面上に位置するように放射状に配設したものであることを特徴とするものである。
第4の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成した前記搬送ローラは、円筒状部材の表面に軸方向に沿った溝を設けたものであることを特徴とするものである。
第5の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成した前記搬送ローラは、円筒状部材の表面に螺旋状の突起または溝を設けたものであることを特徴とするものである。
第6の技術手段は、第1から第5のいずれか1の技術手段において、複数列の前記ローラコンベア列の搬送方向の両側面側に該搬送方向に直行する方向への前記被搬送物の移動を規制するガイド部材を設けたことを特徴とするものである。
第7の技術手段は、第1から第6のいずれか1の技術手段において、速度差を有するように駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの軸方向の長さが、前記2列の前記ローラコンベア列によって異なることを特徴とするものである。
第8の技術手段は、第1から第7のいずれか1の技術手段において、速度差を有するように駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの表面の形状または材質が、前記2列の前記ローラコンベア列によって異なることを特徴とするものである。
第9の技術手段は、第1から第8のいずれか1の技術手段において、前記ローラコンベア列が、複数の前記搬送ローラの間にブラシローラを配置したものであることを特徴とするものである。
第10の技術手段は、第1から第9のいずれか1の技術手段において、速度差を持って駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の間に、ブラシ部材が配設されていることを特徴とするものである。
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記ブラシ部材は、前記ローラコンベアの搬送方向に対して直行する方向に回転する回転ブラシであることを特徴とするものである。
第12の技術手段は、第1から第11のいずれか1の技術手段において、前記ローラコンベア列を少なくとも3列有し、中央の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向を、他の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向と異ならせるとともに、中央の前記ローラコンベア列の軸方向中央部に搬送方向に直行する方向への前記被搬送物の移動を規制するガイド部材を設けたことを特徴とするものである。
第13の技術手段は、第1から第11のいずれか1の技術手段において、前記ローラコンベア列を少なくとも3列有し、一端部の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向を他の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向と異ならせたことを特徴とするものである。
第14の技術手段は、第1から第13のいずれか1の技術手段において、前記被搬送物がドラム缶であることを特徴とするものである。
本発明によれば、隣接する少なくとも2列のローラコンベア列が速度差を有するように駆動されるため、被搬送物がローラコンベア上を回転しながら搬送することになる。このため、被搬送物は少なくとも2列のローラコンベア列のそれぞれの搬送ローラに対して滑りながら移動する。そして、2列のローラコンベア列の少なくとも一方の搬送ローラが、被搬送物に対する接触部と非接触部とを交互に形成したものであるため、搬送ローラによって被搬送物のローラコンベアの搬送面側の付着物を強制的に剥ぎ落すことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。 図1に示す搬送装置を側面から見た図である。 ドラム缶に生じる塗料垂れを説明するための図である。 本発明の搬送装置に用いる搬送ローラの一例を示す図である。 本発明の搬送装置に用いる搬送ローラの他の例を示す図である。 本発明の搬送装置に用いる搬送ローラのさらに他の例を示す図である。 図1に示す搬送装置にガイド部材を取り付けた状態を搬送方向に沿って見た図である。 本発明の他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を搬送方向に沿って見た図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の搬送装置および搬送ローラに係る好適な実施の形態について説明する。以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図であり、図2は、図1に示す搬送装置を側面から見た図である。以下、本実施形態では、被搬送物としてドラム缶を用いた例について説明する。
搬送装置(ローラコンベア装置)1は、平行に配置された支持部材となる第1フレーム21と第2フレーム22を設けた搬送路Bと平行に配置された3本の第1フレーム21、第2フレーム22、第3フレーム23を設けた搬送路Aを有している。搬送路Bは、第1フレーム21と第2フレーム22に軸支される複数の搬送ローラ100を設けたローラコンベア列L0が形成されており、搬送路Aでは、第1フレーム21と第3フレーム23とに軸支される複数の搬送ローラ10を設けた第1ローラコンベア列L1と、第2フレーム22と第3フレーム23とに軸支される複数の搬送ローラ10を設けた第2ローラコンベア列L2が形成されている。なお、第1フレーム21、第2フレーム22、第3フレーム23は、図示しない支持台の上に設置されている。
ローラコンベア列L0を形成した搬送路Bでは、搬送ローラ100は、図示しない駆動機構によって被搬送物を例えば紙面左側から右側に移動させる方向に回転駆動されている。また、第1ローラコンベア列L1、第2ローラコンベア列L2の複数列のローラコンベアを形成した搬送路Aでは、図示しない駆動機構によって被搬送物を、搬送路Bと同様に例えば紙面左方向から右方向に移動させているが、第1ローラコンベア列L1の搬送ローラ10と第2ローラコンベア列L2の搬送ローラ10の回転速度を異ならせることによって、第1ローラコンベア列L1と第2ローラコンベア列L2が速度差を有するように駆動している。
これによって、搬送路Bから搬送路Aに搬送された被搬送物は、回転速度の異なる2列の搬送ローラ10によって、回転しながら移動させることができる。また、第1ローラコンベア列L1の搬送ローラ10と第2ローラコンベア列L2の搬送ローラ10の回転方向を逆方向にすることによって、被搬送物に対してより大きな回転力を与えることが可能である。
例えば、図1に示すように、ドラム缶30を紙面左側から右側に搬送させる際の搬送ローラ100の回転方向を正回転方向とすると、第2ローラコンベア列L2の搬送ローラ10を正回転方向(接線X方向)に30m/sの搬送速度となるように駆動し(搬送ローラ10の搬送面の接線X方向の速度に等しい)、第1ローラコンベア列L1の搬送ローラ10を逆回転方向(接線Y方向)に15m/sの搬送速度に駆動した場合、ドラム缶30は、その重量やローラとの摩擦係数にもよるが、後で詳述する本発明の搬送ローラ10を用いた場合、時計方向に回転しながら、X方向にほぼ12.5m/s程度の速度で搬送することが可能である。
これにより、ドラム缶30は、第1ローラコンベア列L1および第2ローラコンベア列L2において、それぞれ搬送ローラ10に対して滑りながら移動することになる。この滑りの大きさは、第1ローラコンベア列L1では27.5(=15+12.5)m/sとなり、第2ローラコンベア列L2では、17.5(=30−12.5)m/sとなることから、搬送方向に対して逆方向に搬送ローラ10を回転させた第1ローラコンベア列L1の方が、搬送方向と同じ方向に搬送ローラ10を回転させた第2ローラコンベア列L2の方よりも大きくなる。
本発明は、隣接する少なくとも2列の前記ローラコンベアが速度差を有するように駆動することによって、被搬送物の下面に形成された塗料垂れ等の付着物を除去することをその目的としている。このため、搬送ローラとして、被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成しているが、まず、被搬送物としてのドラム缶に生じる塗料垂れについて説明する。
図3は、ドラム缶に生じる塗料垂れを説明するための図である。ドラム缶30は、クローズドドラムの場合、鋼板を円筒形に成形し補強のための輪帯(ビード)34を設けた胴板31に、栓を有する天板32と地板33とを胴板31とともに巻締めて作製される。そして、ドラム缶30の外表面に塗装を行い、乾燥炉にて加熱乾燥されるが、乾燥工程においても、ドラム缶30は天板32を上側に向けて搬送されるため、塗料が下側に垂れ、これが乾燥して、塗料垂れ35がドラム缶30の最下部である地板33の巻締め部分に発生することがある。
本実施形態の搬送ローラ10は、ドラム缶30の最下部に形成された塗料垂れ35を効率的に除去するための機能を有するものであり、図4は、本発明の搬送装置に用いる搬送ローラの一例を示している。図4(A)は、搬送ローラ10の全体斜視図であり、図4(B)は搬送ローラ10を上側から見た図、さらに、図4(C)は図4(B)のC1−C1断面の断面図である。図4に示す搬送ローラ10は、支持軸11に対して図示しない軸受を介して回転可能に軸支される円筒状の一対のベアリングケース12を有しており、一対のベアリングケース12間に、複数の板状部材13をその外周端部が同心円筒面上に位置するように放射状に配設している。板状部材13の材料としては鉄が用いられるが、ステンレス鋼等の他の金属材料であってもよく、さらに、塗料垂れよりも固い材質であれば、例えば、MCナイロンのような合成樹脂であってもよい。支持軸11は、例えば、第1ローラコンベア列L1では、搬送装置1の第1フレーム21と第3フレーム23とにそれぞれ設けた軸孔に固定されて、搬送ローラ10が第1フレーム21と第3フレーム23に対して軸支される。
また、一方のベアリングケースには、スプロケット14,15が一体に形成されている。図1に示すように、搬送方向に隣接する搬送ローラ10間のスプロケット14,15にはチェーン71,72が交互に設けられ、同じローラコンベア列では、搬送ローラ10が同じ搬送方向に回転するようになっている。なお、同じローラコンベア列の搬送方向端部に位置する搬送ローラ10のスプロケット14または15は、図示しない駆動源とチェーンを介して連結されており、駆動源によって回転駆動されるようになっている。駆動源としては、例えば、インバータ駆動されるモータが用いられ、所定の速度で搬送ローラ10を回転できるようになっている。図示しない駆動源、チェーン71,72、スプロケット14,15は、本発明の搬送装置の駆動機構を構成している。
図4(C)で示すように、搬送ローラ10の複数の板状部材13はその外周端部が同心円筒面上に位置しているため、被搬送物に対しては板状部材13の外周端部が被搬送物への接触部となり、板状部材13の外周端部間の隙間が被搬送物への非接触部となっている。搬送ローラ10の被搬送物に対する接触部と非接触部とは周方向に交互に形成されており、被搬送物であるドラム缶30の下面が搬送ローラ10に対して滑りながら移動することによって、搬送ローラ10の接触部である板状部材13の外周端部がドラム缶30の下面に形成された塗料垂れを強制的に剥ぎ取りながらドラム缶30を搬送することになる。
剥ぎ取られた塗料垂れは、搬送装置1の搬送路Aの下に落下するが、落下した塗料垂れを搬送路Bの下側で回収するようにしておけば、塗料垂れが工場内に飛散することはなくなる。本発明は、搬送路Bの個所における搬送装置1の構成を対象としており、搬送ローラ10の数と配置間隔は、被搬送物に応じて適宜決めることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の搬送装置に用いる搬送ローラの他の例を示す図である。図5(A)は、搬送ローラ10'の全体斜視図であり、図5(B)は搬送ローラ10'を上側から見た図、さらに、図5(C)は図5(B)のC2−C2断面の断面図である。本実施形態では、搬送ローラ10'は、第1の実施形態と同様に、支持軸11に対して図示しない軸受を介して回転可能に軸支される円筒状の一対のベアリングケース12を有しているが、一対のベアリングケース12間には円筒状の胴部16が設けられており、さらに胴部16の外周に複数の軸方向の溝17が設けられている。本実施形態の搬送ローラ10'は、溝17を設けていない部分が被搬送物に対する接触部となり、溝17を設けている部分が被搬送物に対する非接触部となる。搬送ローラ10' の支持軸11、スプロケット14,15の構成は、第1の実施形態における搬送ローラ10と同様である。
搬送装置1の搬送ローラとして、本実施形態の搬送ローラ10'を用いた場合も、その作用効果については第1の実施形態における搬送ローラ10と同様であり、被搬送物であるドラム缶30の下面が搬送ローラ10'に対して滑りながら移動することによって、搬送ローラ10'の接触部である溝17を設けていない胴部16がドラム缶30の下面に形成された塗料垂れを強制的に剥ぎ取りながらドラム缶30を搬送することになる。なお、胴部16の材料としては、第1の実施形態における板状部材13と同様に、鉄、ステンレス鋼等の金属材料や樹脂を用いることができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の搬送装置に用いる搬送ローラの他の例を示す図である。本実施形態では、搬送ローラ10''は、第1の実施形態と同様に、支持軸11に対して図示しない軸受を介して回転可能に軸支される円筒状の一対のベアリングケース12を有しているが、一対のベアリングケース12間には円筒状の胴部18が設けられており、さらに胴部18の外周に複数の螺旋状の突起19が設けられている。本実施形態の搬送ローラ10''は、螺旋状の突起19を設けた部分が被搬送物に対する接触部となり、螺旋状の突起19を設けていない部分が被搬送物に対する非接触部となる。搬送ローラ10''の支持軸11、スプロケット14,15の構成は、第1の実施形態における搬送ローラ10と同様である。
搬送装置1の搬送ローラとして、本実施形態の搬送ローラ10''を用いた場合も、その作用効果については第1の実施形態における搬送ローラ10と同様であり、被搬送物であるドラム缶30の下面が搬送ローラ10''に対して滑りながら移動することによって、搬送ローラ10''の接触部である螺旋状の突起19がドラム缶30の下面に形成された塗料垂れを強制的に剥ぎ取りながらドラム缶30を搬送することになる。なお、図示しないが、螺旋状の突起19に代えて複数の螺旋状の溝を胴部16に設けたものでもよい。
上記のように、第1の実施形態の搬送ローラ10、第2の実施形態の搬送ローラ10'、および、第3の実施形態の搬送ローラ10''は、それぞれ軸受を備えたベアリングケース12を有しているが、搬送ローラ10、10'、10''はフレームに対して回転可能に支持されていればよく、フレーム側に軸受を設け、支持軸11を回転可能に軸支するようにしてもよい。
(第4の実施形態)
図7は、図1に示す搬送装置にガイド部材を取り付けた状態を示す図であり、搬送方向側の正面から搬送装置を見た図である。本実施形態では、複数列のローラコンベアの搬送方向の両側に搬送方向に直行する方向への被搬送物の移動を規制するガイド部材40を設けている。このガイド部材40は、第1フレーム21と第2フレーム22のそれぞれの搬送ローラ10の間に設けられており、傾斜配置した軸を有するローラ部材からなっている。このため、被搬送物が回転しながら搬送される際に、端部から落下するのを防止することができる。また、ガイド部材40としてはローラ部材に代えて、ドクターナイフを用いたりガードレール部材を設けたりしてもよい。
(第5の実施形態)
図8は、本発明の他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。本実施形態の搬送装置1は、第1フレーム21と第3フレーム23とに軸支される複数の搬送ローラ10を設けた第1ローラコンベア列L1と、第2フレーム22と第3フレーム23とに軸支される複数の搬送ローラ10を設けた第2ローラコンベア列L2が形成されている点は、第1の実施形態と同様である。しかし、複数の搬送ローラ10の一部をブラシローラ50に変更している点で第1の実施形態と異なる。ブラシローラ50は、例えば、鉄、ステンレス、真鍮などの金属や合成樹脂からなるワイヤブラシであり、搬送ローラ10と同様に回転駆動される。このため、ブラシローラ50のブラシ表面が被搬送物であるドラム缶30の下面に対して相対速度をもって接触するため、搬送ローラ10によって剥ぎ取られドラム缶30に付着している塗料垂れは、ブラシローラ50によって除去され、搬送装置1の下方に落下させることができる。
(第6の実施形態)
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。本実施形態では、搬送装置1は、平行な4本のフレームを備えており、第1フレーム21と第3フレーム23とに軸支される複数の搬送ローラ10を設けた第1ローラコンベア列L1と、第2フレーム22と第4フレーム24とに軸支される複数の搬送ローラ10を設けた第1ローラコンベア列L1とを有している。さらに、第3フレーム23と第4フレーム24との間には搬送方向と直交する複数の第5フレーム25が設けられており、隣接する第5フレーム25間に回転ブラシ51が軸支されている。
回転ブラシ51は、第5の実施形態のブラシローラと同様に、例えば金属からなるワイヤブラシから構成され回転可能に設けられているが、駆動源によって回転駆動されなくてもよい。本実施形態においても、ドラム缶30が回転されながら搬送されるため、回転ブラシ51のブラシ表面は被搬送物であるドラム缶の下面に対して相対移動するため、搬送ローラ10によって剥ぎ取られドラム缶30に付着している塗料垂れは、回転ブラシ51によって除去され、搬送装置1の下方に落下させることができる。なお、本実施形態においては、回転ブラシ51に代えて固定のブラシを第3フレーム23と第4フレーム24との間に配置したものとしてもよい。
(第7の実施形態)
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。第1の実施形態では、第1ローラコンベア列L1と第2ローラコンベア列L2の両方の搬送ローラ10を、図4に示したような被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成したものを用いているが、本実施形態では、一方の第1ローラコンベア列L1の搬送ローラ10は図4に示したような被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成したものとしているが、他方の第2ローラコンベア列L2の搬送ローラ60は、例えば、金属からなる円筒状ローラを用いている。
本実施形態においても、被搬送物は回転しつつ搬送方向に移動させることが可能であり、第1ローラコンベア列L1の搬送ローラ10によって、ドラム缶30の下面に形成された塗料垂れを強制的に剥ぎ取ることが可能である。なお、本実施形態においては、搬送ローラ60として金属からなる円筒状ローラに代えて、ローラの材質を変更して、例えば、硬質ゴムからなる円筒状ローラを用いてもよい。
(第8の実施形態)
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。本実施形態では、複数列のローラコンベアとして第1ローラコンベア列L1、第2ローラコンベア列L2、第3ローラコンベア列L3の3列設けている。また、各ローラコンベア列の搬送ローラ10を軸支するために、第1フレーム21と第2フレーム22との間に第3フレーム23と第4フレーム24を設けている。そして、第1ローラコンベア列L1と第2ローラコンベア列L2の搬送方向が紙面左側からから右側の方向になるように搬送ローラ10を回転させ、中央の第3ローラコンベア列L3の搬送方向が、第1ローラコンベア列L1と第2ローラコンベア列L2の搬送方向と反対方向になるようにしている。
これにより、本実施形態では、第1ローラコンベア列L1と第3ローラコンベア列L3とに跨ってドラム缶30が移動する場合は、反時計方向に回転しながら搬送され、第2ローラコンベア列L2と第3ローラコンベア列L3とに跨ってドラム缶30'が移動する場合は、時計方向に回転しながら搬送される。これにより、3列のローラコンベア列で同時に2個のドラム缶を回転させながら搬送することが可能となる。なお、本実施形態では、第3ローラコンベア列L3の軸方向中央部に搬送方向に直行する方向へのドラム缶の移動を規制するガイド部材を設けておくことが望ましく、これによって、ドラム缶30,30'の衝突を避けることが可能となる。
(第9の実施形態)
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。本実施形態では、ローラコンベア列を3列有する点は、第8の実施形態と同様であるが、各搬送ローラ10の軸方向長さを短くするとともに、一方の端部の第2ローラコンベア列L2と中央の第3ローラコンベア列L3の搬送方向が紙面左側からから右側の方向になるように搬送ローラ10を回転させ、他方の端部の第1ローラコンベア列L1の搬送方向を、第2ローラコンベア列L2と第3ローラコンベア列L3の搬送方向と反対方向になるようにしている。本実施形態においても、被搬送物であるドラム缶30を回転させつつ搬送方向に移動させることが可能であり、ドラム缶30の下面に形成された塗料垂れを強制的に剥ぎ取ることができる。
(第10の実施形態)
図13は、本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を上部側から見た図である。本実施形態では、第1ローラコンベア列L1と第2ローラコンベア列L2を有している点は、第1の実施形態と同様であるが、第2ローラコンベア列L2の搬送ローラ10の軸方向長さを第1ローラコンベア列L1の搬送ローラ10の軸方向長さよりも長くしている。なお、本実施形態は、図12に示す第9の実施形態における第2ローラコンベア列L2と第3ローラコンベア列L3を1つのローラコンベア列で構成したものに相当する。換言すれば、第9の実施形態は、本実施形態の軸方向に長い搬送ローラ10を有する第2ローラコンベア列L2を2つに分割したものに相当する。本実施形態においても、被搬送物であるドラム缶30を回転させつつ搬送方向に移動させることが可能であり、ドラム缶30の下面に形成された塗料垂れを強制的に剥ぎ取ることができる。
(第11の実施形態)
図14は、本発明のさらに他の実施形態に係る搬送装置の例を搬送方向に沿って見た図である。本実施形態では、2列のローラコンベア列を有している点は、第1の実施形態と同様であるが、それぞれのローラコンベア列に設けた搬送ローラ10'''の被搬送物80に対する接触面の形状が、直線状ではなく円弧の一部となるようにしている。このため、被搬送物80としてドラム缶のような底面が平面状のものではなく、球形の一部となっている被搬送物80に適した搬送装置となっている。本実施形態によれば、被搬送物80の球面状の底辺に付着した付着物を剥ぎ取ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内ですべての変更が含まれる。
1…搬送装置(ローラコンベア装置)、10,10',10'',10''',100…搬送ローラ、11…支持軸、12…ベアリングケース、13…板状部材、14,15…スプロケット、16、18…胴部、17…溝,19…突起、21…第1フレーム、22…第2フレーム、23…第3フレーム、24…第4フレーム、25…第5フレーム、30,30'…ドラム缶、31…胴板、32…天板、33…地板、34…輪帯(ビード)、40…ガイド部材、50…ブラシローラ、51…回転ブラシ、60…搬送ローラ、71,72…チェーン。

Claims (14)

  1. 複数の搬送ローラを搬送方向に配設したローラコンベア列を複数並列させた搬送装置であって、隣接する少なくとも2列の前記ローラコンベア列が速度差を有するように駆動するととともに、該2列の前記ローラコンベア列の少なくとも一方の搬送ローラが、被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成したものであり、前記被搬送物を少なくとも2列の前記ローラコンベア列のそれぞれの前記搬送ローラに対して滑りながら移動させることを特徴とする搬送装置。
  2. 速度差を有するように駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の一方の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラと他方の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラとが互いに逆方向に回転駆動されることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成した前記搬送ローラは、複数の板状部材を外周側が同心円筒面上に位置するように放射状に配設したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成した前記搬送ローラは、円筒状部材の表面に軸方向に沿った溝を設けたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  5. 前記被搬送物に対する接触部と非接触部とを周方向に交互に形成した前記搬送ローラは、円筒状部材の表面に螺旋状の突起または溝を設けたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  6. 複数列の前記ローラコンベア列の搬送方向の両側面側に該搬送方向に直行する方向への前記被搬送物の移動を規制するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の搬送装置。
  7. 速度差を有するように駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの軸方向の長さが、前記2列の前記ローラコンベア列によって異なることを特徴とする請求項1から6のいずれか1に記載の搬送装置。
  8. 速度差を有するように駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの表面の形状または材質が、前記2列の前記ローラコンベア列によって異なることを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載の搬送装置。
  9. 前記ローラコンベア列が、複数の前記搬送ローラの間にブラシローラを配置したものであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1に記載の搬送装置。
  10. 速度差を有するように駆動される少なくとも2列の前記ローラコンベア列の間に、ブラシ部材が配設されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1に記載の搬送装置。
  11. 前記ブラシ部材は、前記ローラコンベア列の搬送方向に対して直行する方向に回転する回転ブラシであることを特徴とする請求項10に記載の搬送装置。
  12. 前記ローラコンベア列を少なくとも3列有し、中央の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向を、他の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向と異ならせるとともに、中央の前記ローラコンベア列の軸方向中央部に搬送方向に直行する方向への前記被搬送物の移動を規制するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1に記載の搬送装置。
  13. 前記ローラコンベア列を少なくとも3列有し、一端部の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向を他の前記ローラコンベア列の前記搬送ローラの回転方向と異ならせたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1に記載の搬送装置。
  14. 前記被搬送物がドラム缶であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1に記載
    の搬送装置。
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