JP6875216B2 - ガスセンサ、および、ガスセンサの製造方法 - Google Patents
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Description
このように構成された本開示のガスセンサ用金属端子では、メス型連結部の内部において、挿入方向に対して垂直な方向に沿ったオス型連結部の移動を規制することができ、メス型連結部の内部におけるオス型連結部の位置の安定性を向上させることができる。
このように構成された本開示のガスセンサ用金属端子では、メス型連結部の内部において、挿入方向に沿ったオス型連結部の移動を規制することができ、メス型連結部の内部におけるオス型連結部の位置の安定性を向上させることができる。
このように構成された本開示のガスセンサ用金属端子では、先端側端子部材によって電極端子部との接触を保持するために、高温に繰り返し晒されても弾性を保持可能な材料を先端側端子部材に用いる場合が多い。このため、本開示のガスセンサ用金属端子では、先端側連結部が端子接触部を備えることにより、端子接触部も、高温に繰り返し晒されても弾性を保持可能な材料で形成することが可能となる。これにより、本開示のガスセンサ用金属端子は、オス型連結部を押し付けてオス型連結部とメス型連結部とを接触させる機能の低下を抑制することができる。
先端側挿入工程では、先端側端子部材の先端側連結部が先端側セパレータの後端側に位置するようにして、先端側セパレータの内部に先端側端子部材を挿入する。
嵌合工程では、先端側セパレータの後端と、後端側セパレータの先端とを嵌め合わせることにより、先端側端子部材の先端側連結部と後端側端子部材の後端側連結部とを連結する。
本実施形態のガスセンサ1は、内燃機関の排気管に対して先端部分を排気管内に突出させる形態で装着されて、排気ガス中のNOxを検出するNOxセンサである。
金属端子41およびリード線37は、リード線37が接続される図示しない外部機器と検出素子5との間に流れる電流の電流経路を形成する。複数のリード線37は、チューブ部材38により束ねられている。なお、図1では、2本のリード線37のみを示している。
まず、素子部51は、例えば、固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素ポンプセルと基準セルとNOx検知セルと、中空の酸素測定室とNOx測定室を形成するためのスペーサとを備えている。このうち、固体電解質基板は、例えば、イットリアを安定化剤として固溶させたジルコニアから形成され、多孔質電極は、例えば、Ptを主体に形成される。また、酸素測定室とNOx測定室を形成するスペーサは、アルミナを主体に構成されており、中空の酸素測定室の内側には、酸素ポンプセル及び基準セルの一方の多孔質電極が露出するように配置されている。スペーサは、酸素測定室が少なくとも素子部51の先端側に位置するように形成されるとともに、外部から拡散律速部を介して酸素測定室へ被測定ガスを導入するためのガス用経路を備えている。NOx測定室の内側にはNOx検知素子の一方の多孔質電極が露出するように配置されている。素子部51のうち多孔質電極と酸素測定室とNOx測定室が形成される部分が検出部19に相当する。
先端側セパレータ13は、絶縁性材料(例えばアルミナなど)を用いて形成された筒状の部材であり、外筒11の内部に配置された筒状の保持金具73によって、外筒11の内部に保持されている。先端側セパレータ13の内部には、軸線方向に貫通する端子配置孔13bが形成されている。端子配置孔13bには、検出素子5の後端部(すなわち、電極端子部31,32,33,34,35,36)が収容されるとともに、電極端子部31,32,33,34,35,36に電気的に接続される複数の金属端子41の先端部(すなわち、先端側端子部材43)が収容されている。先端側セパレータ13は、その外表面に外向きに突出する環状の鍔部13cが設けられている。先端側セパレータ13は、鍔部13cが保持金具73に接触することで、外筒11の内部における軸線方向の設置位置が規定される。
上述したように、金属端子41は、先端側端子部材43と、後端側端子部材45とを備える。
メス型連結部102は、2つの収容部111と、2つの端子接触部113とを備える。
2つの収容部111はそれぞれ、本体部101の後端側において、本体部101の両端部から本体部101における短手方向(すなわち、軸線方向に垂直な方向)に沿って延びて設けられており、2つの収容部111と本体部101とにより、後述のオス型連結部132を包囲できる形状に形成される。これにより、メス型連結部102の後端側の端部において、後端側端子部材45を挿入するための挿入口102aが形成される。図3における矢印Diは、後端側端子部材45をメス型連結部102の挿入口102aへ挿入するときの挿入方向を示す。
このように構成された先端側端子部材43は、素子接触部105が検出素子5の電極端子部31,32,33,34,35,36と接触するにあたり、折曲部104の弾性変形により素子接触部105と検出素子5との接触状態を維持することができる。
メス型連結部102の内部にオス型連結部132が挿入されると、図6および図7に示すように、メス型連結部102の端子接触部113における先端側の端部が、オス型連結部132の外周面に接触し、オス型連結部132を内側に向けて押さえ付ける。上述のように、端子接触部113は、本体部101と対向する切欠部115の付近に配置されている。このため、端子接触部113がオス型連結部132を内側に向けて押さえ付けることにより、オス型連結部132の外周面が本体部101の内周面と接触した状態で、メス型連結部102とオス型連結部132とが連結される。そして、図7に示すように、オス型連結部132と本体部101とが接触している領域の一部を溶接して溶接部150を形成することにより、後端側端子部材45が先端側端子部材43に取り付けられる。なお、本実施形態では、溶接部150と、端子接触部113における先端側の端部(すなわち、端子接触部113とオス型連結部132との接触箇所)とが、軸線方向に対して垂直な同一平面PL上に位置するように、溶接部150の位置が設定されている。
図8に示すように、まずS10にて、先端側挿入工程を行う。先端側挿入工程では、図9に示すように、先端側セパレータ13の後端面13dに形成されている4つの開口部のそれぞれに4つの先端側端子部材43を挿入する。これにより、先端側端子部材43は、先端側端子部材43のメス型連結部102が先端側セパレータ13の後端面13dから突出するとともに、素子接触部105が端子配置孔13b内に収容されるようにして先端側セパレータ13に保持される。なお、先端側セパレータ13の後端面13dには、後端側セパレータ14に嵌め合わせるための凹部13eが形成されている。
このように構成された金属端子41は、電極端子部33,36を有する検出素子5と、リード線37とを備えたガスセンサ1に用いられる。電極端子部33,36は、排気ガス中のNOxの検出結果を示す検出信号を外部へ出力する。リード線37は、検出信号を外部に出力するための信号経路を形成する。また金属端子41は、電極端子部33,36からリード線37へ検出信号を伝達するために電極端子部33,36およびリード線37と電気的に接続される。
また、絶縁セパレータ12はセパレータに相当する。
例えば上記実施形態では、先端側端子部材43がメス型連結部102を備え、後端側端子部材45がオス型連結部132を備えるものを示した。しかし、先端側端子部材43がオス型連結部を備え、後端側端子部材45がメス型連結部を備えるようにしてもよい。
また上記実施形態では、メス型連結部102の挿入口102aが円形状であるものを示した。しかし、挿入口の形状は円形状に限定されるものではなく、オス型連結部を収容することができる形状であればよい。例えば、図12に示すように、メス型連結部の挿入口が矩形状であってもよいし、三角形状であってもよいし、五角以上の多角形状であってもよい。図12は、挿入口202aが矩形状のメス型連結部202の内部に、断面が矩形状のオス型連結部232が挿入されており、メス型連結部202が備える端子接触部213によりオス型連結部232が押さえ付けられている状態を示している。
Claims (7)
- 検出対象ガスの検出結果を示す検出信号を外部へ出力する電極端子部を備えるセンサ素子と、
前記センサ素子の前記電極端子部に電気的に接続される金属端子と、
前記金属端子に電気的に接続されて、前記検出信号を外部に出力するための信号経路を形成する信号線と
を備えるガスセンサであって、
前記金属端子は、前記電極端子部に接触する先端側端子部材と、前記信号線と接続する後端側端子部材とを備え、
前記先端側端子部材は、前記後端側端子部材と連結するための先端側連結部を備え、
前記後端側端子部材は、前記先端側端子部材と連結するための後端側連結部を備え、
前記先端側連結部は、メス型連結部、または、オス型連結部であり、
前記後端側連結部は、前記先端側連結部が前記メス型連結部である場合には前記オス型連結部であり、前記先端側連結部が前記オス型連結部である場合には前記メス型連結部であり、
前記メス型連結部には、前記オス型連結部が挿入される挿入口が形成されており、
前記挿入口は、前記オス型連結部が前記挿入口を通って前記メス型連結部の内部に挿入されるときに、前記挿入口と前記オス型連結部とが接触しないようにすることができる形状に形成されており、
前記メス型連結部および前記オス型連結部の何れか一方は、前記オス型連結部が前記メス型連結部の内部に収容された場合に、前記メス型連結部の内部において、前記オス型連結部が前記メス型連結部へ向かうように前記オス型連結部を押し付けて、前記オス型連結部と前記メス型連結部とを接触させる端子接触部を備え、
前記オス型連結部と前記メス型連結部とが、前記オス型連結部と前記メス型連結部との接触箇所で溶接され、
前記メス型連結部は、本体部と、前記本体部と対向する切欠部とを有し、前記端子接触部は前記切欠部の周縁に設けられ、前記本体部に向けて前記オス型連結部を押し付けるガスセンサ。 - 請求項1に記載のガスセンサであって、
前記端子接触部が前記メス型連結部および前記オス型連結部の何れか一方と接触する接触箇所と、前記メス型連結部と前記オス型連結部とが溶接された溶接箇所とは、前記メス型連結部の内部に前記オス型連結部が挿入される挿入方向に対して垂直な同一の平面上に配置されるガスセンサ。 - 請求項1または請求項2に記載のガスセンサであって、
前記端子接触部は、前記メス型連結部の内部に前記オス型連結部が挿入される挿入方向に沿って少なくとも2つ設けられており、
少なくとも2つの前記端子接触部のうち、1つの前記端子接触部を第1端子接触部とし、前記第1端子接触部以外の1つの前記端子接触部を第2端子接触部として、
前記第1端子接触部が前記メス型連結部および前記オス型連結部の何れか一方と接触する第1接触箇所と、前記第2端子接触部が前記メス型連結部および前記オス型連結部の何れか一方と接触する第2接触箇所とは、前記メス型連結部の内部に前記オス型連結部が挿入される挿入方向に対して垂直であり且つ前記メス型連結部と前記オス型連結部とが溶接された溶接箇所を通る溶接平面を挟んで互いに反対側に配置されるガスセンサ。 - 検出対象ガスの検出結果を示す検出信号を外部へ出力する電極端子部を備えるセンサ素子と、
前記センサ素子の前記電極端子部に電気的に接続される金属端子と、
前記金属端子を取り囲んだ状態で保持するセパレータと、
前記金属端子に電気的に接続されて、前記検出信号を外部に出力するための信号経路を形成する信号線と
を備えるガスセンサの製造方法であって、
前記金属端子は、前記電極端子部に接触する先端側端子部材と、前記信号線と接続する後端側端子部材とを備え、
前記先端側端子部材は、前記後端側端子部材と連結するための先端側連結部を備え、
前記後端側端子部材は、前記先端側端子部材と連結するための後端側連結部を備え、
前記先端側連結部は、メス型連結部、または、オス型連結部であり、
前記後端側連結部は、前記先端側連結部が前記メス型連結部である場合には前記オス型連結部であり、前記先端側連結部が前記オス型連結部である場合には前記メス型連結部であり、
前記メス型連結部には、前記オス型連結部が挿入される挿入口が形成されており、
前記挿入口は、前記オス型連結部が前記挿入口を通って前記メス型連結部の内部に挿入されるときに、前記挿入口と前記オス型連結部とが接触しないようにすることができる形状に形成されており、
前記メス型連結部および前記オス型連結部の何れか一方は、前記オス型連結部が前記メス型連結部の内部に収容された場合に、前記メス型連結部の内部において、前記オス型連結部が前記メス型連結部へ向かうように前記オス型連結部を押し付けて、前記オス型連結部と前記メス型連結部とを接触させる端子接触部を備え、
前記セパレータは、前記先端側端子部材を取り囲んだ状態で保持する先端側セパレータと、前記後端側端子部材を取り囲んだ状態で保持する後端側セパレータとを備え、
前記先端側端子部材の前記先端側連結部が前記先端側セパレータの後端側に位置するようにして、前記先端側セパレータの内部に前記先端側端子部材を挿入する先端側挿入工程と、
前記後端側端子部材の前記後端側連結部が前記後端側セパレータの先端側に位置するようにして、前記後端側セパレータの内部に前記後端側端子部材を挿入する後端側挿入工程と、
前記先端側セパレータの後端と、前記後端側セパレータの先端とを嵌め合わせることにより、前記先端側端子部材の前記先端側連結部と前記後端側端子部材の前記後端側連結部とを連結する嵌合工程と
を備えるガスセンサの製造方法。 - 請求項4に記載のガスセンサの製造方法であって、
前記セパレータは、前記先端側セパレータと前記後端側セパレータとが嵌め合わされると、前記先端側セパレータと前記後端側セパレータとが接触する箇所の周辺において、前記先端側連結部と前記後端側連結部との連結部分が前記セパレータの外部に対して露出するようにするための開口部を備えるように形成され、
前記嵌合工程が終了した後に前記連結部分を溶接する溶接工程を備えるガスセンサの製造方法。 - 請求項5に記載のガスセンサの製造方法であって、
前記連結部分を溶接する前に、前記セパレータの外部から前記開口部を撮影して、前記開口部の位置を検出し、この検出結果に基づいて前記連結部分の位置を決定する開口部決定工程を備え、
前記溶接工程は、前記開口部決定工程により決定された位置で溶接を行うガスセンサの製造方法。 - 請求項5に記載のガスセンサの製造方法であって、
前記連結部分を溶接する前に、前記セパレータの外部から前記開口部を撮影して、前記先端側連結部と前記後端側連結部との境界を検出し、この検出結果に基づいて前記連結部分の位置を決定する境界決定工程とを備え、
前記溶接工程は、前記境界決定工程により決定された位置で溶接を行うガスセンサの製造方法。
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