JP6870476B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
第1部品の第1電極と第2部品の第2電極とを導通させる様々な方法が知られている。例えば、第1部品の第1電極と第2部品の第2電極の間に導電性微粒子を含有する絶縁性接着剤を配置する。そして、第1電極と第2電極の間に電圧を印加して導電性微粒子を電極近傍に集めた後に第1電極と第2電極で導電性微粒子を挟みつけることで、第1電極と第2電極を導通させる方法が知られている(例えば、特許文献1)。例えば、第1部品の第1電極と第2部品の第2電極の間に導電性フィラーを含有する樹脂を配置する。そして、第1電極と第2電極の間に電圧を印加して導電性フィラーを電極近傍に集めた後に導電性フィラーを溶融させて導通部を形成することで、第1電極と第2電極を導通させる方法が知られている(例えば、特許文献2)。
特開平3−61315号公報 特開2010−258030号公報
特許文献1及び特許文献2では、複数の電極対は同じように接続されているため、複数の電極対の抵抗は同程度になっている。しかしながら、複数の電極対の抵抗を異ならせることが望まれることがある。
1つの側面では、複数の電極対の抵抗を容易に異ならせることを目的とする。
1つの態様では、半導体装置は、複数の第1電極を有する第1半導体チップと、前記複数の第1電極と複数の電極対を形成する複数の第2電極を有する第2半導体チップと、前記第1半導体チップの前記複数の第1電極が設けられた面と前記第2半導体チップの前記複数の第2電極が設けられた面との間に挟まれ、金属粒子を含有する中間膜と、を備え、前記複数の電極対のうちの第1電極対は前記金属粒子を構成する金属で形成されたデンドライト構造体で接続され、第2電極対は前記デンドライト構造体で接続されていない又は前記第1電極対を接続する前記デンドライト構造体とは異なる太さの前記デンドライト構造体で接続されている。
1つの態様では、半導体装置の製造方法は、複数の第1電極を有する第1半導体チップの前記複数の第1電極が設けられた面と、複数の第2電極を有する第2半導体チップの前記複数の第2電極が設けられた面と、で金属粒子を含有する中間膜を挟む工程と、前記中間膜を挟む工程の後、前記複数の第1電極と前記複数の第2電極とで形成される複数の電極対のうちの少なくとも2つの電極対に異なる大きさの電圧を印加する工程と、を備える。
1つの側面として、複数の電極対の抵抗を容易に異ならせることができる。
図1は実施例1に係る半導体装置の断面図である。 図2(a)から図2(d)は電極対がデンドライト構造体で接続されるメカニズムを説明する図である。 図3(a)から図3(c)は実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図4(a)及び図4(b)は実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図5は実施例1の半導体装置を動作させることによるデンドライト構造体の変化を説明する図である。 図6は比較例に係る半導体装置の断面図である。 図7(a)は実施例2に係る記憶装置を示す図、図7(b)は図7(a)のA−A間の断面図である。 図8(a)から図8(c)は実施例2に係る記憶装置の書き込み動作を説明する図である。 図9(a)及び図9(b)は実施例2に係る記憶装置の書き換え動作を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る半導体装置100の断面図である。図1のように、実施例1の半導体装置100は、半導体チップ10、半導体チップ30、及び中間膜50、を備える。
半導体チップ10は、基板12と絶縁膜14を有し、例えばLSI(Large Scale Integration)などのIC(Integrated Circuit)チップである。基板12は、例えばシリコン(Si)基板であり、1又は複数のトランジスタなどを含む複数の半導体素子16が形成されている。絶縁膜14は、基板12の半導体素子16が形成された側の面に設けられている。絶縁膜14内には、複数の配線層18、複数のビア配線20、及び複数の電極22が設けられている。半導体素子16は、配線層18及びビア配線20を介して、電極22に接続されている。電極22は、絶縁膜14の中間膜50が固着した面に露出している。
絶縁膜14は、例えば酸化シリコン(SiO)膜などの無機絶縁膜であるが、樹脂膜などの有機絶縁膜であってもよい。配線層18、ビア配線20、及び電極22は、例えば銅(Cu)などの金属で形成されている。
半導体チップ30は、基板32と絶縁膜34を有し、例えばLSIなどのICチップである。基板32は、例えばシリコン(Si)基板であり、1又は複数のトランジスタなどを含む複数の半導体素子36が形成されている。絶縁膜34は、基板32の半導体素子36が形成された側の面に設けられている。絶縁膜34内には、複数の配線層38、複数のビア配線40、及び複数の電極42が設けられている。半導体素子36は、配線層38及びビア配線40を介して、電極42に接続されている。電極42は、絶縁膜34の中間膜50が固着した面に露出している。
絶縁膜34は、例えば酸化シリコン(SiO)膜などの無機絶縁膜であるが、樹脂膜などの有機絶縁膜であってもよい。配線層38、ビア配線40、及び電極42は、例えば銅(Cu)などの金属で形成されている。
中間膜50は、半導体チップ10の複数の電極22が形成された面と半導体チップ30の複数の電極42が形成された面との間に挟まれて設けられ、半導体チップ10と半導体チップ30とを接着させている。中間膜50は、樹脂膜などの有機系接着剤からなり、例えばBCB(Benzocyclobutene)膜である。なお、中間膜50は、無機膜であってもよい。中間膜50は、内部に金属ナノ粒子52を含有する。金属ナノ粒子52の大きさは、例えば数nm〜数十nmである。
半導体チップ10の電極22と半導体チップ30の電極42とが対となって複数の電極対70が形成されている。複数の電極対70は、中間膜50に含まれる金属ナノ粒子52を構成する金属原子54が樹枝状晶の金属組織として成長したデンドライト構造体56によって接続される。ここで、電極対70がデンドライト構造体56で接続されるメカニズムを説明する。
図2(a)から図2(d)は、電極対70がデンドライト構造体56で接続されるメカニズムを説明する図である。図2(a)及び図2(b)のように、水分と金属ナノ粒子52が存在する中間膜50では金属ナノ粒子52を構成する金属原子が金属イオン58として抜け出して水酸化物イオン60と結合して水酸化物を形成する。金属原子は水酸化物から分離し易いため、電極対70に電位差(例えば電極22が陰極、電極42が陽極)が生じていると、金属イオン58は陰極である電極22側に引き寄せられるようになる。このように、金属ナノ粒子52を含有する中間膜50は、完全な絶縁体膜ではなく、電極対70に電位差が生じている場合は微弱な電流を流す高抵抗膜(非絶縁体膜)である。
図2(c)のように、電極22(陰極)側に引き寄せられた金属イオン58は、電極22から電子を受け取って金属原子54となって電極22の表面に析出していく。これにより、電極22側から電極42(陽極)側に向かって、金属ナノ粒子52を構成する金属原子54が樹枝状晶の金属組織として成長していく。図2(d)のように、電極22と電極42の間を金属原子54が樹枝状晶の金属組織として成長することで、電極22と電極42(電極対70)がデンドライト構造体56で接続されるようになる。デンドライト構造体56は、例えば太さが0.1μm以下であるため、微細な電極間接続が可能となる。
金属ナノ粒子52から金属イオン58が抜け出すことでデンドライト構造体56が形成されることから、金属ナノ粒子52はイオン化傾向の高い金属であることが好ましい。例えば、金属ナノ粒子52は、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、錫(Sn)、又は銅(Cu)のいずれかからなることが好ましい。金属ナノ粒子52は、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、又は鉄(Fe)のいずれかからなることがより好ましく、マグネシウム(Mg)からなることが更に好ましい。
図1のように、複数の電極対70は、デンドライト構造体56による接続状態が異なる電極対を含む。これは、複数の電極対70の抵抗を異ならせることが望まれることがあるためである。例えば、半導体装置100でニューラルネットワークを構成する場合に、ニューロン素子(半導体素子16、36)間の重み付けをデンドライト構造体56の抵抗で実現する場合などである。例えば、ニューロン素子間の重みが大きい電極対70aは、太いデンドライト構造体56aで接続される。ニューロン素子間の重みが電極対70aよりも小さい電極対70bは、デンドライト構造体56aよりも細いデンドライト構造体56bで接続される。ニューロン素子間の重みが極めて小さい電極対70cは、デンドライト構造体56で接続されない。
図3(a)から図4(b)は、実施例1に係る半導体装置100の製造方法を示す断面図である。図3(a)のように、半導体素子16が形成された基板12と、配線層18、ビア配線20、及び電極22が設けられた絶縁膜14と、を備える半導体チップ10を準備する。電極22の上面は例えば1辺が0.3μm程度の正方形であり、電極22のピッチ間隔(中心間距離)は例えば0.5μm程度である。電極22は、例えば絶縁膜14にフォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて形成した凹部に蒸着法を用いて金属膜を埋め込むことで形成される。
図3(b)のように、半導体素子36が形成された基板32と、配線層38、ビア配線40、及び電極42が設けられた絶縁膜34と、を備える半導体チップ30を準備する。電極42の上面は例えば1辺が0.3μm程度の正方形であり、電極42のピッチ間隔(中心間距離)は例えば0.5μm程度である。電極42は、例えば絶縁膜34にフォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて形成した凹部に蒸着法を用いて金属膜を埋め込むことで形成される。
図3(c)のように、半導体チップ10の電極22が設けられた面に、金属ナノ粒子52を含有する中間膜50を形成する。金属ナノ粒子52は例えば銅(Cu)ナノ粒子であり、中間膜50は例えばBCB膜である。金属ナノ粒子52の大きさは例えば数nm〜数十nmで、中間膜50中の金属ナノ粒子52の含有率は例えば体積比で40%である。中間膜50は、半導体チップ10の電極22が露出する面に例えば1μm厚の樹脂フィルムを貼り付けることで形成してもよいし、スピンコート法又はスプレーコート法によって樹脂を塗布することで形成してもよい。なお、図3(c)では、半導体チップ10の電極22が設けられた面に中間膜50を形成する場合を例に示したが、半導体チップ30の電極42が設けられた面に中間膜50を形成してもよい。
図4(a)のように、半導体チップ10の電極22が設けられた面と半導体チップ30の電極42が設けられた面とで中間膜50を挟んだ状態とし、この状態で中間膜50を200℃に加熱する。BCB膜は熱硬化性樹脂であることから、半導体チップ10と半導体チップ30で中間膜50を挟んだ状態で中間膜50を200℃に加熱することで、半導体チップ10と半導体チップ30が中間膜50によって接着される。なお、半導体チップ10と半導体チップ30で中間膜50を挟む際の、半導体チップ10と半導体チップ30のアライメント精度は2μm程度であった。
図4(b)のように、電極22と電極42で形成される複数の電極対70が所望の接続状態になるよう、複数の電極対70に電圧を印加する。図2(a)から図2(d)で説明したように電極対70に電位差が生じることで電極対70はデンドライト構造体56で接続されることから、電極対70に電圧を印加することで電極対70をデンドライト構造体56で接続させることができる。このときに、デンドライト構造体56は電極間の積算電荷量が多いほどより早く成長することから、電極対70に印加する電圧の大きさに応じてデンドライト構造体56の太さを異ならせることができる。つまり、電極対70に印加する電圧の大きさに応じて、複数の電極対70の抵抗を異ならせることができる。
上述したように、複数の電極対70の抵抗を異ならせることが望まれることがある。例えば、半導体装置100でニューラルネットワークを構成する場合に、ニューロン素子(半導体素子16、36)間の重み付けをデンドライト構造体56の抵抗で実現したい場合などである。例えば、ニューロン素子間の重みを大きくする電極対70aには、太いデンドライト構造体56aが形成されるように大きな電圧を印加する。ニューロン素子間の重みを電極対70aよりも小さくする電極対70bには、デンドライト構造体56aよりも細いデンドライト構造体56bが形成されるように電極対70aよりも小さな電圧を印加する。ニューロン素子間の重みを極めて小さくする電極対70cには、デンドライト構造体56が形成されないように0Vの電圧を印加する。このように、複数の電極対70のうちの少なくとも2つの電極対70に異なる電圧を印加して、複数の電極対70それぞれが所望の接続状態になるようにする。
実施例1によれば、図1のように、半導体チップ10と半導体チップ30の間に金属ナノ粒子52を含有する中間膜50が設けられている。そして、複数の電極対70のうちの電極対70aは金属ナノ粒子52を構成する金属で形成されたデンドライト構造体56aで接続されている。電極対70bはデンドライト構造体56aと異なる太さのデンドライト構造体56bで接続され、電極対70cはデンドライト構造体56で接続されていない。これにより、複数の電極対70の抵抗を容易に異ならせることができる。よって、例えば半導体装置100でニューラルネットワークを構成する場合に、ニューロン素子(半導体素子16、36)間の重みをデンドライト構造体56の抵抗で容易に実現することができる。
また、実施例1によれば、図4(a)のように、半導体チップ10の電極22が設けられた面と半導体チップ30の電極42が設けられた面とで金属ナノ粒子52を含有する中間膜50を挟む。その後、図4(b)のように、複数の電極対70のうちの少なくとも2つの電極対70に異なる大きさの電圧を印加する。これにより、複数の電極対70の抵抗を容易に異ならせることができる。
図5は、実施例1の半導体装置100を動作させることによるデンドライト構造体56の変化を説明する図である。上述したように、デンドライト構造体56は電極間の積算電荷量によって変化する。言い換えると、デンドライト構造体56は電極対70a〜70cに接続された半導体素子16、36の間の信号のやり取り(電極対の使用頻度)に応じて変化する。したがって、使用頻度が高い電極対70aは太いデンドライト構造体56aで接続される。使用頻度が電極対70aよりも少ない電極対70bはデンドライト構造体56aよりも細いデンドライト構造体56bで接続される。使用頻度が極めて少ない(例えばある期間ほとんど使用されていない)電極対70cはデンドライト構造体56で接続されない。
このように、複数の電極対70は、半導体チップ10及び半導体チップ30の動作に伴って複数の電極対70を流れる電流量に応じてデンドライト構造体56による接続が変化する。これにより、例えばニューラルネットワークにおけるニューロン素子(半導体素子16、36)間の重みの変化をデンドライト構造体56で容易に実現することができる。なお、図5において電極対70bの使用頻度が極めて少なくなると、電極対70bを接続していたデンドライト構造体56bは消滅し、デンドライト構造体56bを形成していた金属原子54は他の電極対70に供給されるようになる。
図6は、比較例に係る半導体装置の断面図である。図6のように、比較例の半導体装置500は、半導体チップ10の電極22と半導体チップ30の電極42が直接接合されている。なお、半導体チップを金属(例えば銅(Cu))ピラーで直接接合することが知られているが、金属ピラーのピッチ間隔は5μm程度が製造的に限界とされているため、端子密度を大きくすることが難しい。一方、電極22及び電極42は、フォトリソグラフィ法などを用いて形成されるため、1μm以下の大きさ及び間隔で形成することができる。しかしながら、半導体チップ10と半導体チップ30のアライメント精度を1μm以下で行うことは難しく、図6のように、電極22と電極42に位置ずれが生じてしまう。位置ずれが生じると、電極22と電極42の接続抵抗の増大や電極22と電極42が電気的に接続しないなどの接続不良が発生してしまう。
これに対し、実施例1では、電極22と電極42はデンドライト構造体56で電気的に接続されているため、半導体チップ10と半導体チップ30のアライメント精度が悪い場合でも、接続不良の発生を抑制できる。
図7(a)は、実施例2に係る記憶装置を示す図、図7(b)は、図7(a)のA−A間の断面図である。なお、図7(a)では、図の明瞭化のために、中間膜90の図示は省略している。図7(a)及び図7(b)のように、実施例2の記憶装置200は、複数のワード線80と、複数のビット線82と、複数のワード線80と複数のビット線82との交差位置に配置された複数のメモリセル84と、を備える。
複数のメモリセル84それぞれは、ワード線80に接続された電極86と、ビット線82に接続された電極88と、を備える。電極86及び電極88は、複数のメモリセル84毎に分離して設けられている。すなわち、1つのメモリセル84の電極86及び電極88は、他のメモリセル84の電極86及び電極88と接続されずに分離されている。
複数のメモリセル84は、複数のメモリセル84で共有する中間膜90を備える。中間膜90は、複数のメモリセル84それぞれの電極86と電極88の間に位置して設けられている。中間膜90は、金属ナノ粒子92を含有する。ワード線80とビット線82によって電極86と電極88の間に電圧が印加されたメモリセル84aは、実施例1の図2で説明したように、電極86と電極88がデンドライト構造体96で接続される。一方、電極86と電極88との間に電圧が印加されていないメモリセル84b、84cは、デンドライト構造体96で接続されない。
図8(a)から図8(c)は、実施例2に係る記憶装置の書き込み動作を説明する図である。図8(a)のように、初期状態においては、メモリセル84a〜84cの全てで電極86と電極88がデンドライト構造体96で接続されていない。電極86と電極88がデンドライト構造体96で接続されてなく乖離した状態を「0」のデータが書き込まれた状態とする。
図8(b)のように、ワード線80とビット線82によってメモリセル84aの電極86と電極88の間に電圧が印加されると、実施例1の図2で説明したように、金属ナノ粒子92を構成する金属原子94が樹枝状晶の金属組織として成長していく。図8(c)のように、電極88と電極86の間を金属原子94が樹枝状晶の金属組織として成長することで、電極86と電極88がデンドライト構造体96によって接続される。電極86と電極88がデンドライト構造体96で接続されて結合された状態を「1」のデータが書き込まれた状態とする。
このように、実施例2の記憶装置200は、電極86と電極88の間のデンドライト構造体96による接続に応じて「0」又は「1」のデータが書き込まれる抵抗変化型(状態変化型)のメモリである。なお、電極86と電極88がデンドライト構造体96で接続された後において、全てのワード線80及び全てのビット線82に電圧が印加されなくなると、デンドライト構造体96はそのままの形状を維持する。したがって、実施例2の記憶装置200は、待機電源が不要な不揮発性メモリである。
図9(a)及び図9(b)は、実施例2に係る記憶装置の書き換え動作を説明する図である。図9(a)のように、ワード線80とビット線82によってメモリセル84bの電極86と電極88の間に電圧が印加されると、メモリセル84bにおいて金属ナノ粒子92を構成する金属原子94が樹枝状晶の金属組織として成長していく。図9(b)のように、メモリセル84bにおいて、電極88と電極86の間を金属原子94が樹枝状晶の金属組織として成長することで、電極86と電極88がデンドライト構造体96によって接続される。これにより、メモリセル84bは、「0」のデータから「1」のデータに書き換えられる。このように、電極86と電極88の間に電圧を印加する又は印加していた電圧を解除することで、メモリセル84へのデータの書き換えができる。
実施例2によれば、複数のメモリセル84は、ワード線80に接続された電極86と、ビット線82に接続された電極88と、電極86と電極88の間に設けられ、金属ナノ粒子92を含有する中間膜90と、を備える。そして、複数のメモリセル84は、ワード線80及びビット線82によって電極86と電極88の間に電圧が印加されることで、電極86と電極88がデンドライト構造体96で接続される。これにより、デンドライト構造体96の接続に応じて「0」又は「1」のデータが書き込まれる抵抗変化型のメモリを実現することができる。
また、実施例2によれば、使用頻度が高い状態から低い状態に変化したメモリセル84のデンドライト構造体96は徐々に消滅するようになる。このため、実施例2の記憶装置200は学習メモリに応用することができる。また、メモリセル84の使用頻度によってデンドライト構造体96の太さなどが変化することから、抵抗値の大きさによるメモリ階層の増大を実現することもできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)複数の第1電極を有する第1半導体チップと、前記複数の第1電極と複数の電極対を形成する複数の第2電極を有する第2半導体チップと、前記第1半導体チップの前記複数の第1電極が設けられた面と前記第2半導体チップの前記複数の第2電極が設けられた面との間に挟まれ、金属粒子を含有する中間膜と、を備え、前記複数の電極対のうちの第1電極対は前記金属粒子を構成する金属で形成されたデンドライト構造体で接続され、第2電極対は前記デンドライト構造体で接続されていない又は前記第1電極対を接続する前記デンドライト構造体とは異なる太さの前記デンドライト構造体で接続されている、半導体装置。
(付記2)前記複数の電極対のうちの前記第1電極対と前記第2電極対は異なる太さの前記デンドライト構造体で接続され、第3電極対は前記デンドライト構造体で接続されていない、付記1記載の半導体装置。
(付記3)前記複数の電極対は、前記第1半導体チップ及び前記第2半導体チップの動作に伴う前記複数の電極対の電流量に応じて前記デンドライト構造体による接続が変化する、付記1または2記載の半導体装置。
(付記4)前記金属粒子は、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、ニッケル、錫、又は銅のいずれかからなる、付記1から3のいずれか一項記載の半導体装置。
(付記5)前記中間膜は非絶縁体である、付記1から4のいずれか一項記載の半導体装置。
(付記6)複数のワード線と、複数のビット線と、前記複数のワード線と前記複数のビット線の交差位置に配置された複数のメモリセルと、を備え、前記複数のメモリセルは、前記複数のワード線及び前記複数のビット線にそれぞれ接続する第1電極及び第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、金属粒子を含有する中間膜と、を備え、前記複数のワード線及び前記複数のビット線によって前記第1電極と前記第2電極の間に電圧が印加されることで前記第1電極と前記第2電極が前記金属粒子を構成する金属で形成されたデンドライト構造体で接続される、記憶装置。
(付記7)前記第1電極及び前記第2電極は前記複数のメモリセル毎に分離して設けられ、前記中間膜は前記複数のメモリセルで共有して設けられている、付記6記載の記憶装置。
(付記8)複数の第1電極を有する第1半導体チップの前記複数の第1電極が設けられた面と、複数の第2電極を有する第2半導体チップの前記複数の第2電極が設けられた面と、で金属粒子を含有する中間膜を挟む工程と、前記中間膜を挟む工程の後、前記複数の第1電極と前記複数の第2電極とで形成される複数の電極対のうちの少なくとも2つの電極対に異なる大きさの電圧を印加する工程と、を備える半導体装置の製造方法。
10 半導体チップ
12 基板
14 絶縁膜
16 半導体素子
18 配線層
20 ビア配線
22 電極
30 半導体チップ
32 基板
34 絶縁膜
36 半導体素子
38 配線層
40 ビア配線
42 電極
50 中間膜
52 金属ナノ粒子
54 金属原子
56〜56b デンドライト構造体
58 金属イオン
60 水酸化物イオン
70〜70c 電極対
80 ワード線
82 ビット線
84〜84c メモリセル
86 電極
88電極
90 中間膜
92 金属ナノ粒子
94 金属原子
96 デンドライト構造体
100 半導体装置
200 記憶装置

Claims (5)

  1. 複数の第1電極を有する第1半導体チップと、
    前記複数の第1電極と複数の電極対を形成する複数の第2電極を有する第2半導体チップと、
    前記第1半導体チップの前記複数の第1電極が設けられた面と前記第2半導体チップの前記複数の第2電極が設けられた面との間に挟まれ、金属粒子を含有する中間膜と、を備え、
    前記複数の電極対のうちの第1電極対は前記金属粒子を構成する金属で形成されたデンドライト構造体で接続され、第2電極対は前記デンドライト構造体で接続されていない又は前記第1電極対を接続する前記デンドライト構造体とは異なる太さの前記デンドライト構造体で接続されている、半導体装置。
  2. 前記複数の電極対のうちの前記第1電極対と前記第2電極対は異なる太さの前記デンドライト構造体で接続され、第3電極対は前記デンドライト構造体で接続されていない、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記複数の電極対は、前記第1半導体チップ及び前記第2半導体チップの動作に伴う前記複数の電極対の電流量に応じて前記デンドライト構造体による接続が変化する、請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記金属粒子は、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、ニッケル、錫、又は銅のいずれかからなる、請求項1から3のいずれか一項記載の半導体装置。
  5. 複数の第1電極を有する第1半導体チップの前記複数の第1電極が設けられた面と、複数の第2電極を有する第2半導体チップの前記複数の第2電極が設けられた面と、で金属粒子を含有する中間膜を挟む工程と、
    前記中間膜を挟む工程の後、前記複数の第1電極と前記複数の第2電極とで形成される複数の電極対のうちの少なくとも2つの電極対に異なる大きさの電圧を印加する工程と、を備える半導体装置の製造方法。
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