JP6869830B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、光通信を行う半導体装置およびその製造方法に適用して有効な技術に関するものである。
光通信を行う半導体装置として、シリコンフォトニクス装置が知られている。シリコンフォトニクス装置を用いて光信号の変調を行う方法としては、光導波路の屈折率がキャリア濃度に依存する性質に基づくキャリアプラズマ効果を用いる方法と、当該屈折率が温度に依存する性質に基づく熱光学効果を用いる方法とがある。
特許文献1(特表2015−519618号公報)には、フォトニック集積回路において、加熱デバイスの近傍に断熱領域を設けることが記載されている。
特許文献2(特表2014−519623号公報)には、異なる共振温度を有する光共振器が記載されている。
特許文献3(特開2015−94781号公報)には、縦列接続された複数の光共振器が記載されている。
特表2015−519618号公報 特表2014−519623号公報 特開2015−94781号公報
シリコンフォトニクス装置において、光信号の強度または位相を変調させるために、熱による屈折率変化を行う場合、ヒータを用いて光導波路に対し給熱を行う。変調時には、通常の半導体装置の製造プロセスでは連続して印加されない高熱を抵抗(ヒータ)から光導波路に与える。このようなシリコンフォトニクス装置では、熱耐性を高めることが求められる。また、変調器同士の間での熱干渉を防ぐために、変調器同士の間の距離を大きくするとことが考えられる。しかし、この場合、半導体装置の面積が増大する問題が生じる。よって、熱を用いた光変調を行うシリコンフォトニクス装置では、熱伝導制御精度を向上し、排熱効率を高めることが求められる。
その他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態である半導体装置は、基板上に絶縁膜を介して形成された半導体膜から成る光導波路と、絶縁膜上で光導波路を覆う層間絶縁膜と、光導波路の直上に光導波路と離間して層間絶縁膜内に形成されたヒータと、光導波路およびヒータに層間絶縁膜を介して隣り合い、層間絶縁膜を貫通する熱伝導部と、を有するものである。
本願において開示される一実施の形態によれば、半導体装置の性能を向上させることができる。特に、シリコンフォトニクス装置の排熱性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置を示す模式的な斜視図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示す平面図である。 図2のA−A線における断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中の断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程中の断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程中の断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中の断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中の断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程中の断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程中の断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例1である半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例2である半導体装置を示す平面図である。 図2のB−B線における断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例3である半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例4である半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例5である半導体装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置を示す平面図である。 比較例である半導体装置を示す断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その言及した数に限定されるものではなく、言及した数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことはいうまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。また、実施の形態を説明する図面においては、構成を分かりやすくするために、平面図または斜視図等であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態の半導体装置は、シリコンフォトニクス装置である変調器に係るものであり、ヒータを用いて光導波路を加熱して変調を行う場合に、ヒータおよび光導波路の近傍に熱伝導部を形成し、当該熱伝導部により放熱を行うことを主な特徴とするものである。
「シリコンフォトニクス」という用語は、光媒体としてSi(シリコン)を使用するフォトニックシステムの技術に関する。光を用いた信号の伝達を行う際、Siは光の流れを誘導するために使用することが可能である。Siは約1.1マイクロメートルを越える波長を有する赤外線光を透過する材料である。Siは約3.5という高い屈折率も有する。この高い屈折率により提供される厳しい光学的制約により、例えば数百nm2の断面積を有する微小な光導波路が実現可能であり、シリコンフォトニクス装置は既存の半導体製造技術を使用して作ることが可能である。シリコンフォトニクス装置を用いた通信は、省電力であるため、例えばサーバ内部またはサーバ同士の間での通信にシリコンフォトニクス装置を使用することで、大幅な省電力化が可能となる。
シリコンフォトニクス装置において、光信号の強度または位相の変調を行う方法として、光導波路の屈折率がキャリア濃度に依存する性質に基づくキャリアプラズマ効果を用いる方法と、当該屈折率が温度に依存する性質に基づく熱光学効果を用いる方法とがある。本実施の形態では、半導体装置であるシリコンフォトニクス装置のうち、熱光学効果を用いて光の変調を行う変調器について説明する。
<半導体装置の構造>
以下に、図1、図2および図3を用いて、本実施の形態1の半導体装置の構造を説明する。図1は、本実施の形態の半導体装置を示す模式的な斜視図である。図2は、本実施の形態の半導体装置を示す平面図である。図2には、図1において破線で囲む位置における半導体装置の平面図を示している。図3は、本実施の形態の半導体装置を示す断面図である。図3には、図2のA−A線における断面を示している。
図1に示すように、本実施の形態の半導体装置は、変調器MZを含むシリコンフォトニクス装置である。図1では、変調器MZを構成する基板および当該基板上の埋込み酸化膜および層間絶縁膜を含む積層体と、当該積層体内に形成された光導波路CR1を示している。変調器MZは、その内部にSi(シリコン)から成る光導波路(コア)CR1を有している。本実施の形態の変調器MZは、所謂マッハツェンダ型光変調器であり、光導波路CR1は、上記基板に沿う第1方向に延在する第1光導波路と、第1光導波路から分岐した第2光導波路および第3光導波路と、第2光導波路および第3光導波路が合流して共に接続された第4導波路とにより構成されている。言い換えれば、第2光導波路および第3光導波路は、第1光導波路と第4光導波路との間に並列に接続されている。
第2光導波路および第3光導波路は、互いに第1方向に延在する部分を有しており、それらの部分は、第1方向に対して直交する方向であって、上記基板の上面に沿う第2方向において並んでいる。つまり、それらの部分は互いに並行に配置されている。また、第4光導波路は、第1方向に延在している。第1光導波路は、変調器MZに入力された光が通る導波路であり、入力光は、第1光導波路を通過した後、第2光導波路および第3光導波路のそれぞれに分岐する。その後、第2光導波路および第3光導波路のそれぞれの屈折率の差によって、第2光導波路を通る光と第3光導波路を通る光とのそれぞれの位相を相対的に変化させ、第4光導波路において再び交えることで、干渉により出力光の強度を変化させる。
変調器MZに入力される光は、レーザ(例えば、ハイブリッドシリコンレーザまたはヒ化ガリウムレーザ)などのコヒーレント光源である。ここでは、図示していないが、第1光導波路に入力される光の出力源は変調器MZ内で第1光導波路の端部に接続されていてもよい。同様に、第4光導波路から出力される光を受光して電気信号に変換する装置は、変調器MZ内で第4光導波路の端部に接続されていてもよい。また、光信号の入力部が2つあり、それらの2つの入力部のそれぞれに接続された光導波路が第1光導波路に接続されていてもよい。また、第4光導波路は、その端部で再び2つに分岐していてもよい。その場合、第4光導波路から分岐した2つの光導波路のそれぞれの端部が出力部となる。
変調器MZは、オンまたはオフという形で「1」または「0」の信号を伝える光信号の位相を変化させることで、「1」の信号を「0」に変え、または、「0」の信号を「1」に変える装置である。すなわち、変調器MZはスイッチング素子として動作する。位相の変調は、第2光導波路または第3光導波路のいずれか一方において行われる。具体的には、第2光導波路または第3光導波路のいずれか一方において、光導波路CR1に変調器MZ内のヒータMH1から給熱することで、光導波路CR1の屈折率を変化させる。これにより、屈折率が変化した光導波路CR1内を光信号が通過し、その際光信号の位相が変化することで変調が行われる。本実施の形態は、変調器MZの構造のうち、主に第2光導波路および第3光導波路の近傍の構造に係るものである。
図2および図3には、第2光導波路および第3光導波路の平面レイアウトおよび断面図を示している。図2に示すように、第2光導波路および第3光導波路である2つの光導波路CR1のそれぞれは、並行に配置され第1方向に延在している。図2および図3に示すように、各光導波路CR1の直上には、各光導波路CR1に沿って第1方向に延在するヒータ(変調ヒータ)MH1が配置されている。なお、図2では、ヒータMH1の下の光導波路CR1の輪郭を破線で示している。また、図2に示す配線M2の下には、配線M2と同様のレイアウトを有する配線M1および半導体膜CF(図3参照)が形成されている。また、図2に示すプラグPG3の下には、プラグPG3と同様のレイアウトを有するプラグPG1、PG2(図3参照)が形成されている。
図3に示すように、本実施の形態のシリコンフォトニクス装置である変調器は、例えばSi(シリコン)から成る半導体基板SBと、半導体基板SB上に形成され、半導体基板SBの上面を覆う絶縁膜BOXとを有している。絶縁膜BOXは、埋込み酸化(BOX:Buried Oxide)膜であり、例えば酸化シリコン膜から成る。絶縁膜BOX上には、絶縁膜BOXの上面に接して2つの光導波路CR1が形成されている。光導波路CR1は、例えばSiから成る。光導波路CR1の断面形状は、例えば長方形である。光導波路CR1の断面積は、例えば数百nm2である。例えば、光導波路CR1の高さは200nmであり、400nmである。ここでは、光導波路CR1が加熱された後、光導波路CR1の熱を絶縁膜BOXを介して半導体基板SB側に排出するため、光導波路CR1と絶縁膜BOXとを接触させている。
絶縁膜BOX上には、光導波路CR1の上面および側面を覆うように、層間絶縁膜IL1が形成されており、層間絶縁膜IL1上には、2つのヒータMH1が形成されている。1つの光導波路CR1の直上には1つのヒータMH1が配置されている。すなわち、光導波路CR1と光導波路CR1の直上のヒータMH1との間には、層間絶縁膜IL1が介在している。ヒータMH1は光導波路CR1と同様に第1方向に延在している。ヒータMH1は、第2方向において、光導波路CR1よりも大きい幅を有している。つまり、ヒータMH1の短手方向の幅は、ヒータMH1の直下の光導波路CR1の短手方向の幅よりも大きい。このため、第2方向において、光導波路CR1の上面全体は、ヒータMH1に覆われている。
ヒータMH1は、例えばTi(チタン)またはTiN(窒化チタン)から成る抵抗体であり、ヒータMH1に電流を流すことで、ヒータMH1を100℃以上に加熱することができる。変調を行う際には、ヒータMH1を加熱することで、層間絶縁膜IL1を介して光導波路CR1の温度を上昇させ、これにより光導波路CR1の屈折率を変化させる。
層間絶縁膜IL1上には、ヒータMH1を覆う層間絶縁膜IL2が形成されている。層間絶縁膜IL2上には、層間絶縁膜IL3、IL4が順に積層されている。層間絶縁膜IL1〜IL4は、例えば酸化シリコン膜から成る。層間絶縁膜IL1〜IL4のそれぞれの上面は平坦化されている。
ここで、本実施の形態の半導体装置の主な特徴は、層間絶縁膜IL1〜IL4から成る積層膜の上面から下面に亘って貫通し、光導波路CR1と隣り合う熱伝導部(導電部)PGを備えていることにある。熱伝導部PGは、変調動作により温度が上昇した光導波路CR1および層間絶縁膜IL1〜IL4の冷却、光導波路CR1同士の熱干渉の防止、並びに、放熱を行うための熱伝導体部である。熱伝導部PGは、層間絶縁膜IL1に上面および側面を覆われ、光導波路CR1と隣り合う位置に絶縁膜BOXの上面に接して形成された半導体膜CFと、半導体膜CFの直上に形成されたプラグ(ビア)PG1〜PG3、配線M1およびM2から成る。半導体膜CFの上面の位置は、例えば光導波路CR1の上面の位置と同等であり、層間絶縁膜IL1の上面より下に位置する。熱伝導部PGの熱伝導率は、層間絶縁膜IL1〜IL4および絶縁膜BOXのいずれの熱伝導率よりも高い。
ここで、熱伝導部PGは電気回路を構成しておらず、電気的に浮遊状態である。つまり、熱伝導部PGは、レーザーダイオードなどの半導体素子、または、実施の形態2において後述するp型半導体領域およびn型半導体領域を有する光導波路CR2(図11参照)に電位を供給するプラグなどとは異なり、電圧印加経路として機能せず、電流経路としても機能しない。
半導体膜CFの上面には、層間絶縁膜IL1およびIL2を貫通するプラグPG1が接続されており、プラグPG1の上面は層間絶縁膜IL2の上面と同じ高さで平坦化されている。プラグPG1は、第2方向において、ヒータMH1と隣り合っている。つまり、ヒータMH1は、プラグPG1の上面と下面との間の高さに配置されている。プラグPG1および層間絶縁膜IL2上には、第1方向に延在し、複数のプラグPG1の上面に接続された配線M1が形成されている。
また、配線M1の直上において層間絶縁膜IL3の上面に形成された配線溝内には、第1方向に延在する配線M2が埋め込まれており、配線M2の上面は層間絶縁膜IL3の上面と同じ高さで平坦化されている。平面視で互いに重なる配線M1、M2の相互間には、配線M2の底面および配線M1の上面に接続され、層間絶縁膜IL3を貫通するプラグPG2が複数形成されている。また、配線M2の上面には、層間絶縁膜IL4の上面から下面に亘って層間絶縁膜IL4を貫通する複数のプラグPG3が接続されている。プラグPG3の上面は層間絶縁膜IL4の上面と同じ高さで平坦化されている。
プラグPG1〜PG3は、例えば主にW(タングステン)またはCu(銅)から成る。プラグPG1〜PG3を構成する熱伝導部として、W(タングステン)膜またはCu(銅)膜の側面を覆うバリア導体膜が形成されていてもよい。バリア導体膜としては、例えばTa(タンタル)またはTi(チタン)を含む膜が用いられる。配線M1、M2は、例えば主にCu(銅)またはAl(アルミニウム)から成る。ここでは、平坦な層間絶縁膜IL2上の配線M1はAl(アルミニウム)膜から成り、層間絶縁膜IL3の上面に埋め込まれた配線M2はCu(銅)膜から成る。
プラグPG1〜PG3は、平面視で延在しておらず柱状の構造を有しており、光導波路CR1の延在方向に沿うように、第1方向に並んで複数配置されている。また、半導体膜CF、配線M1およびM2は、第1方向に延在している。また、複数の熱伝導部PGは、第2方向(光導波路CR1の短手方向)において、各光導波路CR1を挟むように配置されている。言い換えれば、第2方向において光導波路CR1の両側に熱伝導部PGが配置されている。熱伝導部PGは光導波路CR1およびヒータMH1に対し離間しており、熱伝導部PGと光導波路CR1およびヒータMH1との間には、層間絶縁膜IL1またはIL2が介在している。
図3に示すように、層間絶縁膜IL4およびプラグPG3のそれぞれの上面を覆うように、放熱板(放熱器、放熱フィン、導電膜、金属膜)RBが形成されている。放熱板RBは、プラグPG3の上面に接続されている。ここでは、放熱板RBは、平面視で光導波路CR1およびヒータMH1の両方を覆うように、変調器の上面の全面に形成されている。このように、放熱板RBが平面視で光導波路CR1およびヒータMH1を覆い、変調器の上面の全面を覆っていることにより、放熱効率を高めることができる。放熱板RBは、例えば主にCu(銅)またはAl(アルミニウム)から成る。放熱板RBは、熱伝導部PGから伝わった熱を半導体装置の外部に放出する役割を有している。
半導体基板SBの主面または絶縁膜BOXの上面に対して垂直な方向(垂直方向、縦方向)における光導波路CR1と光導波路CR1の直上のヒータMH1との間の距離bは、第2方向におけるヒータMH1と熱伝導部PGとの間の距離aよりも小さい。言い換えれば、ヒータMH1とプラグPG1との間の最短の距離aは、光導波路CR1とヒータMH1との間の最短の距離bよりも大きい。これは、距離aの大きさが距離bの大きさ以下である場合、光導波路CR1に給熱を行う目的でヒータMH1を加熱しても、その熱が光導波路CR1よりもプラグPG1に優先して伝わり、光導波路CR1を加熱することができないためである。
この場合、変調器を用いた変調ができなくなる問題、または、ヒータMH1を用いた熱応答の速度が低下する問題が生じる。ここでいう熱応答とは、光導波路CR1が給熱されていない状態でヒータMH1の加熱を開始してから、光導波路CR1が所望の屈折率に変化するまでの速さ(時間)、または、ヒータMH1の加熱を停止してから光導波路CR1の屈折率が元に戻るまでの速さ(時間)を指す。つまり、熱応答とは、変調によりオンオフを切り替えるスイッチング速度である。
そこで、本実施の形態では、距離aを距離bの2倍以上の大きさとすることで、変調器を用いた変調ができなくなることを防ぎ、光導波路CR1の屈折率を変化させる際の熱応答速度を高めている。特に、距離aを1μm以上とすることで、ヒータMH1の熱が過度に熱伝導部PGから排出されることに起因して光導波路CR1への給電が不十分となることを防ぐことができる。ただし、熱伝導部PGを介して放熱を十分効率的に行う観点から、距離aは7μm以下である。
なお、ヒータMH1の熱を効率よく光導波路CR1に伝えることを目的として、ヒータMH1を光導波路CR1に接触させることはできない。また、距離bを数百nm〜500nmより小さくすることも困難である。これは、光導波路CR1内を通過する光が、光導波路CR1に近接する金属膜(ヒータ)に反射し、散乱することで、光導波路CR1内の光が減衰する虞があるためである。よって、光導波路CR1とヒータMH1とは一定の距離を隔てて配置する必要があり、ここでは光導波路CR1とヒータMH1との間に0.5μm以上の厚さの層間絶縁膜IL1が介在している。このため、距離bの倍以上の大きさである距離aは、1μm以上の大きさを有している。
<半導体装置の製造方法>
以下に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について、図4〜図10を用いて説明する。図4〜図10は、本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図である。
まず、図4に示すように、半導体基板SBと、半導体基板SB上の絶縁膜BOXと、絶縁膜BOX上の半導体膜(SOI層)PSとから成る積層基板であるSOI(Silicon On Insulator)基板を準備する。半導体基板SBおよび半導体膜PSは、例えばSi(シリコン)膜から成り、絶縁膜BOXは例えば酸化シリコン膜から成る。
次に、図5に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いて、半導体膜PSを加工することで、絶縁膜BOXの上面の一部を露出させる。これにより、第1方向に延在し、半導体膜PSから成る光導波路CR1を第2方向に並べて2つ形成し、さらに、第1方向に延在し、半導体膜PSから成る半導体膜CFのパターンを、第2方向に並べて複数形成する。ここでは、光導波路CR1を図1に示すように一部で分岐する第1光導波路、第2光導波路、第3光導波路および第4光導波路から成るパターンとして形成する。図4には、第2光導波路である光導波路CR1と、第3光導波路である光導波路CR1とを示している。また、第2方向で各光導波路CR1を挟むように、複数の半導体膜CFを形成している。ここでは、隣り合う光導波路CR1同士の間に1つ半導体膜CFを形成している。
次に、図6に示すように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、絶縁膜BOX上に、光導波路CR1および半導体膜CFを覆う層間絶縁膜IL1を形成する。層間絶縁膜IL1は例えば酸化シリコン膜から成る。その後、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、層間絶縁膜IL1の上面を平坦化する。
続いて、層間絶縁膜IL1上に、例えばスパッタリング法を用いて、導電膜(金属膜)を形成する。当該導電膜は、例えばTi(チタン)またはTiN(窒化チタン)から成る。その後、当該導電膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いて加工することで、層間絶縁膜IL1の上面の一部を露出させる。これにより、当該導電膜から成る抵抗体であるヒータMH1を2つ形成する。それぞれのヒータMH1は、光導波路CR1の直上において、第1方向に延在している。また、ヒータMH1は、平面視で半導体膜CFと重なっていない。
次に、図7に示すように、例えばCVD法を用いて、層間絶縁膜IL1上に、ヒータMH1を覆う層間絶縁膜IL2を形成する。層間絶縁膜IL2は例えば酸化シリコン膜から成る。その後、例えばCMP法を用いて、層間絶縁膜IL2の上面を平坦化する。
次に、図8に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチングを用いて、層間絶縁膜IL1、IL2を貫通し、半導体膜CFの上面を露出する接続孔を複数形成する。接続孔のそれぞれの底面には、半導体膜CFの上面の一部のみが露出している。続いて、層間絶縁膜IL2上に金属膜を形成することで、各接続孔内を完全に埋め込む。当該金属膜は、例えば主にW(タングステン)またはCu(銅)から成る。その後、例えばCMP法を用いて、層間絶縁膜IL2上の当該金属膜を除去することで、各接続孔内に残された当該金属膜から成るプラグPG1を形成する。
続いて、例えばスパッタリング法を用いて、プラグPG1上および層間絶縁膜IL2上に、金属膜を形成する。当該金属膜は、例えばAl(アルミニウム)膜から成る。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いて当該金属膜を加工することで、層間絶縁膜IL2の上面の一部を露出する。これにより、第1方向に延在し、複数のプラグPG1の上面に接続された当該金属膜から成る配線M1を形成する。
次に、図9に示すように、例えばCVD法を用いて、層間絶縁膜IL2上に、配線M1を覆う層間絶縁膜IL3を形成する。層間絶縁膜IL3は例えば酸化シリコン膜から成る。その後、例えばCMP法を用いて、層間絶縁膜IL3の上面を平坦化する。
続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチングを用いて、層間絶縁膜IL3の上面に、配線M1の上面に達しない配線溝を、配線M1の直上に形成する。その後、層間絶縁膜IL3を貫通し、配線M1の上面を露出する接続孔を当該配線溝の下面に形成する。その後、当該配線溝および接続孔のそれぞれの内部を完全に埋め込むように、層間絶縁膜IL3上に金属膜を形成する。当該金属膜は、例えば主にCu(銅)から成る。その後、例えばCMP法を用いて、層間絶縁膜IL3上の当該金属膜を除去することで、各接続孔内に残された当該金属膜から成るプラグPG2と、当該配線溝内に埋め込まれた当該金属膜から成る配線M2とを形成する。つまり、ここでは所謂デュアルダマシン法を用いて、配線M2と配線M2の下のプラグ(ビア)PG2とを共に形成する。
次に、図10に示すように、例えばCVD法を用いて、配線M2上および層間絶縁膜IL3上に層間絶縁膜IL4を形成する。層間絶縁膜IL4は例えば酸化シリコン膜から成る。続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチングを用いて、層間絶縁膜IL4を貫通し、配線M2の上面を露出する接続孔を複数形成する。その後、層間絶縁膜IL4上に金属膜を形成することで、各接続孔内を完全に埋め込む。当該金属膜は、例えば主にW(タングステン)またはCu(銅)から成る。その後、例えばCMP法を用いて、層間絶縁膜IL4上の当該金属膜を除去することで、各接続孔内に残された当該金属膜から成るプラグPG3を形成する。互いに電気的に接続された半導体膜CF、プラグ(ビア)PG1〜PG3、配線M1およびM2は、熱伝導部(導電部)PGを構成している。
続いて、プラグPG3上および層間絶縁膜IL4上に、例えばスパッタリング法を用いて金属膜を形成する。当該金属膜は、放熱板RBを構成する。放熱板RBは、熱伝導部PG、ヒータMH1および光導波路CR1を覆うように形成されている。
以上により、本実施の形態の半導体装置を形成することができる。
<本実施の形態の効果>
以下に、本実施の形態の半導体装置の製造方法の効果について、図18に示す比較例を用いて説明する。図18は、比較例の半導体装置である変調器を示す断面図であり、図3に対応する箇所の断面を示している。
変調器を用いた変調時には、通常の半導体装置の製造工程では連続して印加されない100℃程度の熱を抵抗(ヒータ)から光導波路に与える。この場合、光導波路上の層間絶縁膜が劣化する虞、および、当該層間絶縁膜が割れる虞がある。このため、熱を用いて変調を行う変調器は耐熱性が要求される。光導波路の放熱性能を向上させる方法としては、光導波路とその下の絶縁膜(BOX膜)とを近付けることが考えられるが、光導波路と当該絶縁膜を接触させた場合、さらに放熱性を向上させることは困難である。
また、変調器を構成する2以上の光導波路、つまり、上述した第1〜第4光導波路のうち、並行する第2光導波路と第3光導波路との間では、熱干渉が起きる虞がある。ここでいう熱干渉とは、例えば第2光導波路に給熱して第2光導波路でのみ変調を行い、第3光導波路では変調を行わない場合において、第2光導波路の直上のヒータを加熱した際に熱が拡散し、第3光導波路の温度が上昇し、これにより第3光導波路の屈折率が変化することを指す。これにより、第3光導波路を通る光は意図せず位相がずれるため、第2光導波路を通った光と第3光導波路を通った光とのそれぞれの相互間の位相差が、所望の位相差からずれる問題が生じる。
このような熱干渉により、当該光導波路と隣り合う他の光導波路での変調が起こることを防ぐため、図18に示すように、光導波路同士の間の距離を大きく確保することが考えられる。図18に示す構造は、熱伝導部PGおよび放熱板RB(図3参照)が形成されていない点と、2つの光導波路CR6同士の間の距離が大きい点とを除き、図3に示す構造と同様の構造を有している。なお、図18では層間絶縁膜IL1上に層間絶縁膜IL2のみを示しているが、層間絶縁膜IL2上に複数の層間絶縁膜が形成されていてもよい。
図18に示すように、第2光導波路である光導波路CR6と第3光導波路である光導波路CR6とを第2方向において互いに大きく離間させれば、1つのヒータMH3を加熱して一方の光導波路CR6に給熱した場合でも、上記の熱干渉の発生を防ぐことができるように思える。また、熱変調のエネルギー効率を高めることを目的として、当該比較例のように、熱伝導率が低い材質から成る膜のみを光導波路CR6とヒータMH3との周囲に配置することが考えられる。
しかし、光導波路CR6同士の距離を大きくすることで、半導体装置の面積が増大する問題が生じる。
そこで、本実施の形態の半導体装置では、層間絶縁膜IL1〜IL4を貫通し、光導波路CR1と隣り合う熱伝導部PGを設けている。これにより、図3に示す2つのヒータMH1のうち一方を加熱し、当該ヒータMH1の直下の光導波路CR1に給熱した際に、ヒータMH1、光導波路CR1および当該ヒータMH1の周囲の層間絶縁膜IL1〜IL4および絶縁膜BOXの熱が、熱伝導部PGおよび放熱板RBを介して上方に排出される。なお、絶縁膜BOXに伝わった熱は、半導体基板SB側にも排出される。このように熱伝導部PGおよび放熱板RBを用いて放熱を行うことで、層間絶縁膜IL1〜IL4の熱による劣化および割れなどの破損の発生を防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
これにより、光導波路CR1の屈折率を変化させる際、ヒータMH1をより高い温度に加熱して、熱応答速度を高めることができる。すなわち、より大きい電流をヒータに流すことで、熱応答速度を高めても、熱伝導部PGにより放熱を行うことができるので、他の光導波路が熱の影響を受けることを防ぐことができる。つまり、変調器の動作速度を速くすることができる。また、熱伝導部PGを設けることで、変調動作により加熱された光導波路CR1が冷却される時間を短縮することができる。よって、加熱により変化した屈折率が、加熱前の元の屈折率に戻るまでの熱応答時間を短縮することができる。つまり、変調器の動作速度を速くすることができる。
ここでは、例えば、応答速度をμs(μ秒)オーダーで向上することができる。例えば、比較例の半導体装置での熱応答に要する時間が15μsである場合、本実施の形態の半導体装置では、熱応答に要する時間を10μsに短縮することができると考えられる。よって、ヒータMH1による変調温度範囲を拡げることが可能となり、変調器の制御性が向上する。よって、半導体装置の性能を向上させることができる。このような変調の高速化は、本実施の形態のような変調器で有効であるが、本実施の形態のような変調器よりも、後述する実施の形態2の共振器でさらに有効である。
また、熱伝導部PGを設けることにより、図3に示す2つのヒータMH1のうち一方を加熱し、当該ヒータMH1の直下の光導波路CR1に給熱した際に、他方の光導波路CR1が加熱され、これに起因して意図せず変調が起きることを防ぐことができる。つまり、光導波路CR1同士の間での熱干渉を防ぐことができる。よって、比較例に比べ、光導波路CR1同士を第2方向において近付けることができるため、半導体装置を微細化することができる。
なお、ここでは光変調器の主な用途である意図的な位相の変化のための変調での排熱について説明した。これに対し、変調器において第2光導波路および第3光導波路のそれぞれの長さの小さい差などに起因して、それらの光導波路を通った光の位相差が合流時に意図せずずれることを防ぐ補正のために変調を行う場合もある。このような変調での排熱のために本実施の形態の熱伝導部を設けてもよい。つまり、合流する光信号の位相差は0であるか、または所望の位相差が生じていることが理想であるが、実際には相対的に小さく位相がずれている場合があり、この場合、光信号が合流する前に、第2光導波路および第3光導波路の両方またはいずれか一方において、光の位相のずれを直すために変調を行う必要がある。このような補正を行うための変調を、ヒータを用いた加熱により行う場合にも、本実施の形態の熱伝導部を用いることで排熱性能を向上させることができる。以下に記載する本実施の形態1の変形例1では、このように補正のために行う熱変調のために上記熱伝導部を設けることについて説明する。
また、図2では熱伝導部PGを構成するプラグ(ビア)PG1〜PG3を柱状(島状)に形成した場合のレイアウトを示したが、排熱効率を高めるため、プラグPG1〜PG3を平面視で第1方向に延在する形状で形成してもよい。ただし、層間絶縁膜を貫通する接続孔を長く延在させ、且つ深く形成することが困難である場合には、例えば、ヒータMH1よりも短く延在するプラグPG1〜PG3を、第1方向に複数並べて配置してもよい。
また、ここでは層間絶縁膜を4つ重ねることについて説明したが、層間絶縁膜の積層数は4より少なくても多くてもよい。また、配線M1、M2は、いずれも、配線M1のように層間絶縁膜上に形成された形でもよく、配線M2のように層間絶縁膜の上面に埋め込まれた形でもよい。また、熱伝導部PGを構成する配線およびプラグのそれぞれの数は、適宜変更可能である。
以下では本実施の形態の変形例および他の実施の形態について説明するが、それらの変形例および実施の形態でも、光導波路およびヒータの近傍に熱伝導部を配置しており、これにより、半導体装置の排熱効率、熱耐性を高めることができ、半導体装置の微細化が可能となることは、いうまでもない。
<変形例1>
図11に、本実施の形態1の変形例1である半導体装置の断面図を示す。図11は、図3に対応する箇所の断面図である。ここでは、変調器を用いた変調動作に、キャリアプラズマ効果を用いた方法と、熱光学効果を用いた方法とを併用する場合について説明する。
図11に示すように、本変形例の半導体装置の構造は、図3に示す構造とほぼ同様である。ただし、図11に示す構造は、光導波路CR2が、絶縁膜BOXの上面に沿って第2方向に広がった第1部分と、第1部分上に位置し、第1部分よりも第2方向の幅が小さい第2部分とにより構成されている点と、第1部分の端部の上面に電極MEが接続されている点とが、図3に示す構造と異なる。
光導波路CR2の全体は、Si(シリコン)から成る。第2方向における光導波路CR2の中央において、光導波路CR2の上面は上方に突出しており、当該突出部である第2部分と、その直下の光導波路CR2とが主に導波路として光が通過する部分である。光導波路CR2は、p型半導体領域PRと、n型半導体領域NRとにより構成され、それらの半導体領域の相互感の界面は、第2方向の中央に位置する。つまり、光導波路CR2内には、第2方向において並ぶp型半導体領域PRおよびn型半導体領域NRを有している。なお、p型半導体領域PRおよびn型半導体領域NRは互いに接していてもよいが、p型半導体領域PRおよびn型半導体領域NRの間の光導波路CR2内に、不純物濃度が低くp型にもn型にも属さないイントリンシックな半導体層が形成されていてもよい。つまり、光導波路CR2内にPIN構造が形成されていてもよい。
光導波路CR2の第2方向における端部、つまり、p型半導体領域PRおよびn型半導体領域NRのそれぞれの端部において、p型半導体領域PRの上面およびn型半導体領域NRの上面のそれぞれには電極MEが接続されている。電極MEは、半導体膜であっても金属膜であってもよい。また、電極MEが半導体から成る場合、電極MEは光導波路CR2と一体となっていてもよい。電極MEの上面は、層間絶縁膜IL1に覆われている。
本変形例の半導体装置の光導波路CR2を形成する方法としては、例えば、図4に示す半導体膜PSの上面の2箇所を、半導体膜PSの途中深さまで後退させて2つの溝を形成することで、2つの溝の直下の第1部分と、それらの溝同士の間の第2部分(凸部)とを形成した後、第1部分および第2部分よりも外側の半導体膜PSを除去し、これにより絶縁膜BOXを露出させる方法がある。
ここでは、光変調器の主な用途である意図的な位相の変化のための変調、つまり、信号「0」を信号「1」に変えるために行う変調を、キャリアプラズマ効果を用いた方法により行う。すなわち、第2光導波路および第3光導波路のいずれか一方において、電極MEを介して、n型半導体領域NRに正の電位を印加し、p型半導体領域PRに例えば0または負の電位を印加する。これにより、光導波路CR2内では電位差が生じ、第2部分(凸部分)近傍の光導波路CR2内に空乏層が生じる。これにより、第2部分(凸部分)近傍の光導波路CR2内の屈折率が変化するため、変調が行われる。
また、キャリアプラズマ効果による上記変調を行った後でも、第2光導波路および第3光導波路のそれぞれを通った光の位相差が合流時に意図せずずれる場合がある。このようなずれを補正する変調を、ヒータMH1から光導波路CR2に対し給熱することで行う。これにより、光の位相のずれを補正することができる。このような補正を行うための変調を、ヒータMH1を用いた加熱により行う場合にも、本実施の形態の熱伝導部PGを用いることで、図1〜図10を用いて説明した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、光導波路内にPIN構造が形成されている場合には、p型半導体領域とn型半導体領域との間をオン状態にすることで、変調を行う。
<変形例2>
図12に、本実施の形態1の変形例2である半導体装置の平面図を示し、図13に、本実施の形態の変形例2である半導体装置の断面図を示す。図12は、図2に対応する箇所の平面図である。図13は、図3に対応する箇所の断面図であり、図12のB−B線における断面を示すものである。ここでは、変調器の上部に形成する放熱板をストライプ状に形成することで、ヒータの温度観測を容易にすることについて説明する。図2では放熱板RBを示していないが、図12では放熱板RBを示している。
図12および図13に示すように、本変形例の半導体装置の構造は、図2および3に示す構造とほぼ同様である。ただし、本変形例の構造は、放熱板RBが平面視で第1方向に延在するパターンを並べたストライプ状のレイアウトを有している。また、ここでは、放熱板RBは、層間絶縁膜IL4の上面に形成された溝内に埋め込まれている。複数の放熱板RBのそれぞれは、第2方向に並んで配置されており、複数のプラグPG3の上面に接続されている。また、放熱板RBは、平面視でヒータMH1および光導波路CR1を露出している。言い換えれば、放熱板RBは、平面視でヒータMH1に重なっていない。
ここでは、放熱板RBが変調器の上面の全てを覆っていないことで、ヒータMH1を変調器の上方から観察することが容易となっている。これにより、容易にヒータMH1の温度計測を行うことができる効果を得ることができる。
<変形例3>
図14に、本実施の形態1の変形例3である半導体装置の断面図を示す。図14は、図3に対応する箇所の断面図である。ここでは、熱伝導部と層間絶縁膜との間に、酸化シリコンよりも熱伝導率が低い領域を設けることについて説明する。
図14に示すように、本変形例の半導体装置の構造は、プラグPG1と層間絶縁膜IL1、IL2との間に空隙EGが形成されている点を除き、図3に示す構造とほぼ同様である。空隙EGの全体は、プラグPG1よりも横幅が大きい半導体膜CF、配線M1およびM2と平面視で重なる位置に形成されている。すなわち、絶縁膜BOXの上面に沿う横方向において、空隙EGは、半導体膜CF、配線M1およびM2のそれぞれの端部よりも内側で終端している。空隙EGは、プラグPG1の側面を覆うように形成され、平面視でプラグPG1を囲んでいる。プラグPG1と層間絶縁膜IL1、IL2との間に空隙EGが介在しているため、プラグPG1は層間絶縁膜IL1、IL2に接していない。少なくとも、互いに隣り合うヒータMH1とプラグPG1との間には、空隙EGが形成されている。
空隙EG内には、絶縁膜も導電膜も存在していない。空隙EGが形成された領域は、層間絶縁膜IL1〜IL4を構成する材料(例えば酸化シリコン)よりも熱伝導率が低い領域となっている。このため、プラグPG1が層間絶縁膜IL1、IL2に接している場合に比べ、変調のために加熱されたヒータMH1の熱は、プラグPG1を含む熱伝導部PGに伝導し難い。すなわち、ヒータMH1の熱は、優先的に光導波路CR1に伝わる。よって、変調動作の際にヒータMH1を加熱する温度を低くしても、光導波路CR1を所望の屈折率に変化させ、変調を行うことができる。よって、ヒータMH1の消費電力を、例えば数十mW低減することができる。すなわち、半導体装置の消費電力を低減することができる。
また、熱伝導率が層間絶縁膜IL1〜IL4より低い空隙EGが存在するため、第2方向において熱伝導部PGを光導波路CR1に近付けて形成しても、ヒータMH1の熱が熱伝導部PGを介して過度に放出され、光導波路CR1が十分に加熱されなくなることを防ぐことができる。このため、空隙EGを形成し、第2方向において熱伝導部PGを光導波路CR1に近付けて形成することで、半導体装置の微細化が可能となる。例えば、ヒータMH1とプラグPG1との間の距離は、1μmよりも小さくすることができる。
なお、ヒータMH1と熱伝導部PGの一部(例えばプラグPG1)との間に空隙EGを形成すれば上記効果を得ることができのだから、空隙EGをプラグPG1に接触させず、ヒータMH1とプラグPG1との間の層間絶縁膜IL1、IL2内に空隙EGを形成してもよい。
<変形例4>
図15に、本実施の形態1の変形例4である半導体装置の断面図を示す。図15は、図3に対応する箇所の断面図である。ここでは、ヒータと光導波路との間に第2のヒータ(抵抗)を設けることで、熱の流れを制御することについて説明する。
図15に示すように、本変形例の半導体装置の構造は、図3に示す構造とほぼ同様である。ただし、図15に示す構造は、ヒータMH1と光導波路CR1との間にヒータMH2が形成されている点で、図3に示す構造とは異なる。ヒータMH2は、ヒータMH1および光導波路CR1のそれぞれに対し、層間絶縁膜IL1を介して離間している。また、第2方向におけるヒータMH2の幅は、第2方向におけるヒータMH1の幅よりも小さく、第2方向における光導波路CR1の幅よりも大きい。平面視において、ヒータMH1、MH2および光導波路CR1は、互いに重なっており、ヒータMH2は、ヒータMH1と同様に第1方向に延在している。
ここでは、層間絶縁膜IL1内にヒータMH2を示しているが、実際には、ヒータMH1と同様に、ヒータMH2は層間絶縁膜IL1を構成する積層された2つの層間絶縁膜の間に位置している。つまり、ヒータMH2は、ヒータMH1と同様の方法で形成することができる。ヒータMH2は、例えばTi(チタン)またはTiN(窒化チタン)などにより構成されている。また、ヒータMH2は、プラグPG1の上面と下面との間の高さに位置し、第2方向でプラグPG1と隣り合っている。ヒータMH2は、ヒータMH1と同様に、電流を流すことで加熱することができる熱伝導部である。ここでは、ヒータMH1とヒータMH2との間の距離は、距離aよりも小さい。
本変形例では、ヒータMH1と光導波路CR1との間にヒータMH2を形成することで、ヒータMH1から広がる熱の流れを、ヒータMH2が形成された方向、つまり、光導波路CR1が形成された下側の方向に集めるように制御することができる。このため、ヒータMH1の熱が過度に光導波路CR1に伝わることを防ぎ、効率よく光導波路CR1に給熱することができる。よって、ヒータMH1とプラグPG1との間の距離を縮小することが可能である。
<変形例5>
図16に、本実施の形態1の変形例5である半導体装置を構成する光導波路の斜視図を示す。ここでは、光導波路にフォトニック結晶を用いることについて説明する。
本変形例の半導体装置の構造は、図3に示す構造とほぼ同様である。ただし、図16に示すように、光導波路CR3は、フォトニック結晶により構成されている。フォトニック結晶とは、周期的な屈折率分布をもつ光ナノ構造のことであり、特に多次元周期構造のことを指す。フォトニック結晶は、人工的に光の波長と同程度の周期を持つ構造を作製したものであり、ここでは、光導波路CR3は、その上面から下面に亘って貫通する孔部を複数有している。すなわち、光導波路CR3には、平面視において複数の貫通孔が周期的に並んで開口されている。光信号は、例えば、図16に示す矢印の方向でフォトニック結晶内を通る。
フォトニック結晶から成る光導波路CR3内を通る光は、上記複数の貫通孔を有さないシリコン膜内を通る場合に比べ、波長が短くなり、通過速度が遅くなる。このため、変調に要する光導波路CR3の距離を短縮することができる。すなわち、第2光導波路および第3光導波路の延在方向の距離を短くすることができる。よって、ヒータMH1を省電力化することが可能となり、且つ、変調器の微細化が可能となる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、変調器を構成する光導波路の近傍に熱伝導部を設けることについて説明したが、当該熱伝導部は、シリコンフォトニクス装置である共振器を構成する光導波路の近傍に設けることもできる。
図17に、本実施の形態2である半導体装置である共振器(光共振器)の平面図を示す。本実施の形態の共振器は、平面視で互いに並行に延在する光導波路CR4、CR5を有し、光導波路CR4と光導波路CR5との間に配置され、平面視で環状の構造を有するリング光導波路RCRを有しているリング光共振器である。光導波路CR4、CR5およびリング光導波路RCRは、互いに絶縁膜(図示しない)を介して離間している。ここでは、光導波路CR4から光信号を入力し、光導波路CR5から光信号を出力する。なお、リング光導波路RCRの平面視における形状は、円形でも楕円形でもよい。
光導波路CR4に光が入力されると、光導波路CR4内を通る光の一部がリング光導波路RCRとカップリングする。つまり、リング光導波路RCRと光導波路CR4とが十分近い箇所において、光導波路CR4内を通る光の一部がリング共振器へと透過する。環状のリング光導波路RCR内に入射された光は、リング光導波路RCR内を何周もするうちに干渉によって強度を増し、その後光導波路CR5に出力される。ここでは、いくつかの波長のみがリング光導波路RCR内で共振を起こすため、リング光共振器をフィルターとして使用することができる。
本実施の形態の共振器は、リング光導波路RCRに対しヒータを用いて加熱を行い、リング光導波路RCR内を通る光を変調することで、光導波路CR5に出力される光の波長を選択するものである。
光導波路CR4、CR5およびリング光導波路RCRのそれぞれの断面形状および断面積は、いずれも同様である。光導波路CR4、CR5およびリング光導波路RCRのそれぞれは例えばSi(シリコン)から成り、図3に示す変調器と同様に、半導体基板上に埋込み酸化膜を介して形成され、層間絶縁膜IL1〜IL4(図3参照)により覆われている。また、リング光導波路RCRの直上には、ヒータMH1(図3参照)と同様に、リング光導波路RCRを加熱するためのヒータ(図示しない)が、リング光導波路RCRのレイアウトに沿って曲線状に形成されている。なお、当該ヒータは環状に形成されている必要はない。
リング光導波路RCRの短手方向おいて、リング光導波路RCRの近傍には、複数の熱伝導部PGが形成されている。複数の熱伝導部PGのそれぞれは、リング光導波路RCRの側面に沿うように配置されている。熱伝導部PGは、リング光導波路RCRの両側の側面に隣り合うように配置されている。言い換えれば、リング光導波路RCRの短手方向において、リング光導波路RCRを挟むように複数の熱伝導部PGが配置されている。ここでは、リング光導波路RCRの外側の側面に沿う曲線状の2つの熱伝導部PGと、リング光導波路RCRの内側の側面に沿う環状の熱伝導部PGとを示している。また、各熱伝導部PGに接続された放熱板(図示しない)が、層間絶縁膜上に形成されている。すなわち、リング光導波路RCR、熱伝導部PGおよびヒータを含む本実施の形態の半導体装置の断面構造は、図3に示す断面構造とほぼ同様である。
リング光導波路RCR内を通る光のうち、所望の波長の光を抜き出して光導波路CR5から出力するため、ここでは、リング光導波路RCRをヒータにより加熱してリング光導波路RCR内の屈折率を変化させ、これにより変調を行う。つまり、本実施の形態においても、リング光導波路RCRの近傍に熱伝導部PGを配置することで、半導体装置の排熱効率、熱耐性を高めることができる。よって、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、ヒータを用いた給熱により、リング光導波路RCR、光導波路CR4またはCR5において、意図しない変調が起こることを防ぐことができる。よって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。光導波路CR4またはCR5での変調を防ぐ観点から、光導波路CR4またはCR5の近傍に熱伝導部PGを配置してもよい。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態1、2および前記実施の形態1の各変形例の構造を互いに組み合わせてもよい。例えば、図16に示すフォトニック結晶を、図11に示す光導波路または図17に示す共振器に用いてもよく、図12および図13に示すようにヒータと重ならない放熱板を図17に示す共振器に用いてもよい。
BOX 絶縁膜
CF 半導体膜
CR1〜CR6 光導波路
IL1〜IL4 層間絶縁膜
M1、M2 配線
MH1〜MH3 ヒータ
PG 熱伝導部(導電部)
PG1〜PG3 プラグ
SB 半導体基板

Claims (15)

  1. 基板上に第1絶縁膜を介して形成され、前記第1絶縁膜の上面に沿う第1方向に延在する第1半導体膜から成る第1光導波路と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、前記第1光導波路を覆う層間絶縁膜と、
    前記第1光導波路の直上に前記第1光導波路と離間して前記層間絶縁膜内に形成された第1ヒータと、
    平面視において前記第1方向に直交する第2方向において、前記第1光導波路および前記第1ヒータと前記層間絶縁膜を介して隣り合い、前記層間絶縁膜の上面から下面に亘って貫通する熱伝導部と、
    前記層間絶縁膜の前記上面上に形成され、前記熱伝導部が接続された導電膜と、
    を有し、
    前記熱伝導部は、前記層間絶縁膜および前記第1絶縁膜よりも熱伝導率が高く、
    前記熱伝導部は、回路を構成しておらず、
    前記層間絶縁膜の厚さ方向において、前記層間絶縁膜の前記上面と前記第1ヒータとの距離は、前記第1光導波路と前記第1ヒータとの距離より大きい、半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第2方向における前記熱伝導部と前記第1ヒータとの間の第1距離は、前記第1絶縁膜の前記上面に対して垂直な方向における前記第1ヒータと前記第1光導波路との間の第2距離の2倍以上である、半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第1距離は、1μm以上である、半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1ヒータから前記第1光導波路に対して給熱することで、前記第1光導波路内を通過する光の変調を行う、半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記導電膜は、前記第1ヒータおよび前記第1光導波路を覆っている、半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記導電膜は、前記第1ヒータおよび前記第1光導波路を露出している、半導体装置。
  7. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記第1光導波路は、前記第2方向で互いに隣り合うp型半導体領域およびn型半導体領域を有しており、
    前記p型半導体領域および前記n型半導体領域のそれぞれに対し給電を行うことで、前記第1光導波路内を通過する光の変調を行う、半導体装置。
  8. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第2方向において、前記第1ヒータと前記熱伝導部との間に空隙が存在している、半導体装置。
  9. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1ヒータと前記第1光導波路との間に形成され、前記第1ヒータおよび前記第1光導波路のそれぞれに対し離間する第2ヒータをさらに有しており、
    前記第2ヒータの前記第2方向の幅は、前記第1ヒータの前記第2方向の幅よりも小さい、半導体装置。
  10. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1光導波路は、フォトニック結晶から成る、半導体装置。
  11. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第2方向において前記第1光導波路に隣り合って前記第1絶縁膜上に形成され、前記第1方向に延在する第2半導体膜から成る第2光導波路と、
    前記第2光導波路の直上に前記第2光導波路と離間して前記層間絶縁膜内に形成された第2ヒータと、
    を有し、
    前記第2方向において、前記熱伝導部は、前記第1光導波路と前記第2光導波路との間に配置されている、半導体装置。
  12. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記熱伝導部は、
    前記第2方向において前記第1光導波路に隣り合って前記第1絶縁膜上に形成された第3半導体膜と、
    前記第3半導体膜の上面に接続され、前記層間絶縁膜を貫通する金属膜と、
    を含む、半導体装置。
  13. 基板上に第1絶縁膜を介して形成され、平面視で環状構造を有する第1半導体膜から成る第1光導波路と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、前記第1絶縁膜の上面に沿う第1方向に延在する第2半導体膜から成る第2光導波路と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、前記第1方向に延在する第3半導体膜から成る第3光導波路と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、前記第1光導波路、前記第2光導波路および前記第3光導波路を覆う層間絶縁膜と、
    前記第1光導波路の直上に前記第1光導波路と離間して前記層間絶縁膜内に形成された第1ヒータと、
    前記第1光導波路の短手方向において、前記第1光導波路および前記第1ヒータと前記層間絶縁膜を介して隣り合い、前記層間絶縁膜の上面から下面に亘って貫通する熱伝導部と、
    前記層間絶縁膜の前記上面上に形成され、前記熱伝導部が接続された導電膜と、
    を有
    前記層間絶縁膜の厚さ方向において、前記層間絶縁膜の前記上面と前記第1ヒータとの距離は、前記第1光導波路と前記第1ヒータとの距離より大きい、半導体装置。
  14. (a)基板、前記基板上の第1絶縁膜および前記第1絶縁膜上の第1半導体膜を含む積層基板を用意する工程、
    (b)前記第1半導体膜を加工することで、前記第1半導体膜から成り、前記第1絶縁膜の上面に沿う第1方向に延在する第1光導波路と、前記第1半導体膜から成り、平面視において前記第1方向に直交する第2方向において前記第1光導波路と離間して隣り合う第2半導体膜とを形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜上に、前記第1光導波路および前記第2半導体膜を覆う第1層間絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第1光導波路の直上において、前記第1層間絶縁膜上に、前記第1方向に延在する第1ヒータを形成する工程、
    (e)前記第1層間絶縁膜上に、前記第1ヒータを覆う第2層間絶縁膜を形成する工程、
    (f)前記第1層間絶縁膜および前記第2層間絶縁膜を貫通し、前記第1光導波路および前記第1ヒータと離間して前記第2半導体膜の上面に接続された金属膜を形成することで、前記第2半導体膜および前記金属膜から成る熱伝導部を形成する工程、
    (g)前記熱伝導部が接続された導電膜を、前記第2層間絶縁膜の上面上に形成する工程、
    を有し、
    前記熱伝導部は、前記第1層間絶縁膜、前記第2層間絶縁膜および前記第1絶縁膜よりも熱伝導率が高く、
    前記熱伝導部は、回路を構成しておらず、
    前記第1層間絶縁膜の厚さ方向において、前記第2層間絶縁膜の前記上面と前記第1ヒータとの距離は、前記第1光導波路と前記第1ヒータとの距離より大きい、半導体装置の製造方法。
  15. 請求項14記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2方向における前記熱伝導部と前記第1ヒータとの間の第1距離は、前記第1絶縁膜の前記上面に対して垂直な方向における前記第1ヒータと前記第1光導波路との間の第2距離の2倍以上である、半導体装置の製造方法。
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