JP2019215503A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の性能を向上させる。【解決手段】光変調器の位相変調部PC1は、光導波路WG1と、光導波路WG1を加熱するためのヒータHTとを有する。位相変調部PC2または受光器ORなどの他の光デバイスには、プラグPGが接続されている。ヒータHTは、少なくともバリアメタル膜BM1を有し、プラグPGは、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1を有する。ここで、バリアメタル膜BM1のシート抵抗、および、バリアメタル膜BM2のシート抵抗は、導電性膜CF1のシート抵抗よりも高く、バリアメタル膜BM1の厚さは、バリアメタル膜BM2の厚さよりも厚い。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、例えば、光デバイスを有する半導体装置およびその製造方法に好適に利用できるものである。
近年、光通信を行う半導体装置として、シリコンフォトニクス技術が開発されている。シリコンフォトニクス技術では、半導体基板上に、シリコンなどの半導体を材料とした光信号用の伝送線路を形成し、この光信号用の伝送線路により形成される種々の光デバイスと、電子デバイスとを集積したフォトニクスチップが使用される。
光信号を伝搬する伝送線路の一種として光導波路があるが、光導波路の一部において、電気信号を光信号に変換する光変調器を設ける場合がある。そして、光変調器の一部において、光導波路の上方にヒータが形成された位相変調部を設ける場合がある。位相変調部では、ヒータに電流を流してヒータを発熱させることで、光導波路の温度を変化させ、光導波路内を伝搬する光信号の位相を調整することができる。
非特許文献1には、光導波路を覆うように層間絶縁膜を形成し、層間絶縁膜にトレンチを形成し、トレンチ内に導電性膜を埋め込むことで、光導波路の上方に上記導電性膜からなるヒータを形成する技術が開示されている。
A Masood et al., "CMOS-compatible Tungsten Heaters for Silicon Photonic Waveguides", The 9th International Conference on Group IV Photonics (GFP), 2012, Page.234-236
位相変調部における光導波路の温度変化を効率的に行うためには、ヒータの発熱効率を高める必要がある。そのため、ヒータは、出来るだけ高抵抗の構造であることが好ましい。また、このような高抵抗のヒータを形成するための製造工程は、出来るだけ少ないことが好ましい。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、第1クラッド層と、第1クラッド層上に形成された第1光導波路および光デバイスと、溝部およびコンタクトホールが形成された第2クラッド層と、溝部内に形成された第1バリアメタル膜を有するヒータと、コンタクトホール内に形成された第2バリアメタル膜および第1導電性膜を有するプラグと、を有する。ここで、プラグは前記光デバイスに接続され、ヒータは前記第1光導波路の一部を加熱するための素子であり、第1バリアメタル膜のシート抵抗、および、第2バリアメタル膜のシート抵抗は、前記第1導電性膜のシート抵抗よりも高く、第1バリアメタル膜の厚さは、前記第2バリアメタル膜の厚さより厚い。
一実施の形態によれば、半導体装置の性能を向上させることができる。
実施の形態1の半導体装置を示す要部平面図である。 実施の形態1の半導体装置を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図3に続く製造工程を示す断面図である。 図4に続く製造工程を示す断面図である。 図5に続く製造工程を示す断面図である。 図6に続く製造工程を示す断面図である。 図7に続く製造工程を示す断面図である。 図8に続く製造工程を示す断面図である。 図9に続く製造工程を示す断面図である。 図10に続く製造工程を示す断面図である。 実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図12に続く製造工程を示す断面図である。 図13に続く製造工程を示す断面図である。 図14に続く製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の半導体装置を示す断面図である。 実施の形態4の半導体装置を示す断面図である。 実施の形態5の半導体装置を示す断面図である。 実施の形態6の半導体装置を示す要部平面図である。 実施の形態6の半導体装置を示す断面図である。 実施の形態6の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図21に続く製造工程を示す断面図である。 図22に続く製造工程を示す断面図である。 図23に続く製造工程を示す断面図である。 図24に続く製造工程を示す断面図である。 検討例1の半導体装置を示す断面図である。 検討例2の半導体装置を示す断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップなども含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合などを除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素などの形状、位置関係などに言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。また、実施の形態で用いる断面図においては、図面を見易くするためにハッチング等を省略する場合もある。
また、本実施の形態において、p型の半導体とは、ボロン(B)または二フッ化ボロン(BF)などの不純物が導入された半導体を意味し、n型の半導体とは、ヒ素(As)またはリン(P)などの不純物が導入された半導体を意味する。導入される不純物の種類は、一種であってもよいし、それ以上であってもよい。また、本実施の形態において、i型の半導体とは、真性半導体、または、1×1017/cm未満の不純物濃度を有するp型若しくはn型の半導体を意味する。つまり、p型の半導体は、1×1017/cm以上の不純物濃度を有するp型の半導体を意味し、n型の半導体は、1×1017/cm以上の不純物濃度を有するn型の半導体を意味する。
(実施の形態1)
本実施の形態の半導体装置は、シリコンフォトニクス技術に関連し、種々の光デバイス(光半導体素子)を有する。本実施の形態では、このような光デバイスとして、電気信号を光信号に変換する光変調器OM1および光変調器OM2と、光信号を電気信号に変換する受光器ORとを例示する。
<半導体装置の構造>
以下に、図1および図2を用いて、本実施の形態の半導体装置の構造を説明する。図1は、本実施の形態の半導体装置であるフォトニクスチップの要部平面図であり、図2は、図1に示されるA−A線に沿った断面図である。
図1には、位相変調部PC1を有する光変調器OM1、位相変調部PC2を有し、且つ、光変調器OM1とは別の光変調器OM2、および、受光器ORの各々の平面構造が示されている。図2の断面図に示されるように、本実施の形態の半導体装置は、位相変調部PC1が形成される領域1A、位相変調部PC2が形成される領域2A、および、受光器ORが形成される領域3Aを有する。
本実施の形態の半導体装置には、半導体基板(基板)SBと、半導体基板SB上に形成された絶縁層(クラッド層)BXと、絶縁層BXを介して半導体基板SB上に形成された半導体層SLと、を有するSOI(Silicon on Insulator)基板が用いられる。半導体基板SBは、例えばp型のシリコン単結晶基板からなる。絶縁層BXは、例えば酸化シリコン膜である。半導体層SLは、例えばp型のシリコン単結晶基板が薄化されたものである。絶縁層BXの厚さは、例えば1μm〜3μm程度であり、半導体層SLの厚さは、例えば100nm〜300nmである。ただし、基板は、支持用の半導体基板SBを有するものに限定されるものではなく、例えば、SOS(Silicon on Sapphire)基板のように、支持基板として機能する絶縁層(サファイア)上に半導体層を設けた2層構造の基板であってもよい。
半導体層SLは、主に、種々の光デバイスのコア層として設けられ、各々の光デバイスが形成される領域において、各々の光デバイスで必要とされる性能を満たすため、様々な加工が施されている。以下に、本実施の形態で例示する光デバイスである光変調器OM1、光変調器OM2および受光器ORの構造について、詳しく説明する。
<光変調器OM1(位相変調部PC1)の構造>
光変調器OM1は、領域1Aの絶縁層BX上に形成され、且つ、半導体層SLからなるi型の光導波路WG1と、光導波路WG1の一部の上方に形成されたヒータHTとを有する。図1に示されるように、平面視において、光導波路WG1はY方向に延在し、ヒータHTは光導波路WG1の一部を覆うように、Y方向と直交するX方向に延在している。すなわち、ヒータHTは、光導波路WG1の直上に形成され、平面視において光導波路WG1の一部と重なる位置に形成されている。光変調器OM1は、位相変調部PC1を有し、位相変調部PC1は、ヒータHTと、平面視においてヒータHTと重なる光導波路WG1の一部とを有する。
図2に示されるように、光導波路WG1は層間絶縁膜(クラッド層)IL1によって覆われている。層間絶縁膜IL1は、例えば酸化シリコンからなり、例えば700nm〜1500nmの厚さを有する。層間絶縁膜IL1内には、ヒータHT形成用の溝部(凹部)としてトレンチTR1が形成され、トレンチTR1内には、ヒータHTが形成されている。ヒータHTは、バリアメタル膜BM1、バリアメタル膜BM1上に形成されたバリアメタル膜BM2、および、バリアメタル膜BM2上に形成された導電性膜CF1を有する。ヒータHTの厚さ(トレンチTR1の深さ)は、例えば200nm〜300nmである。
バリアメタル膜BM2は、高融点金属膜のような導電性膜からなり、例えばチタン(Ti)膜と窒化チタン(TiN)膜との積層膜からなる。バリアメタル膜BM2の厚さは、例えば5nm〜50nmが好ましく、5nm〜25nmがより好ましい。バリアメタル膜BM1は、高融点金属膜のような導電性膜からなり、例えば窒化チタン(TiN)からなる。バリアメタル膜BM1の厚さは、バリアメタル膜BM2の厚さよりも厚く、例えば100nm〜200nmである。導電性膜CF1は、例えばタングステン(W)からなり、例えば50nm〜195nmの厚さを有する。
ヒータHTは、ヒータHTの下方に位置する光導波路WG1を加熱するための素子(加熱素子)である。ヒータHTと光導波路WG1とは、互いに直接接しておらず、ヒータHTが光導波路WG1を加熱できる程度に所定の間隔だけ離れて配置されており、ヒータHTと光導波路WG1との間には、層間絶縁膜IL1が存在している。
ヒータHT上には、後述の配線M1が形成されている。図1に示されるように、ヒータHTの一方の端部に設けられた配線M1がヒータHTの一方の電極を構成し、ヒータHTの他方の端部に設けられた配線M1がヒータHTの他方の電極を構成している。すなわち、図2に示されているヒータHT上の配線M1が、ヒータHTの一方の電極を構成している。このような2つの電極(2つの配線M1)によって、ヒータHTに電流を流すことができる。
位相変調部PC1において、ヒータHTに電流を流すとヒータHTが発熱し、発熱したヒータHTによってヒータHTの下方の光導波路WG1が加熱され、光導波路WG1の温度が変化(上昇)する。すなわち、ヒータHTに流す電流によって、光導波路WG1の温度を制御することができる。光導波路WG1の温度が変化すると、光導波路WG1における光の屈折率が変化する。そうすると、光導波路WG1内を進行する光の波長が変化するので、位相変調部PC1において、光導波路WG1内を進行する光の位相を変化させることができる。
ここで、バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2の各々のシート抵抗は、導電性膜CF1のシート抵抗よりも高い。
上述のように、光導波路WG1への発熱効率を高めるために、ヒータHTは、高抵抗の構造であることが好ましい。従って、ヒータHTにおいて、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1の体積比率、または、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2の体積比率の合計は、相対的に低いシート抵抗を有する導電性膜CF1の体積比率よりも大きいことが好ましい。
<光変調器OM2(位相変調部PC2)の構造>
光変調器OM2は位相変調部PC2を有し、位相変調部PC2は、領域2Aの絶縁層BX上に形成された半導体層SLからなる。図1に示されるように、平面視において、光導波路WG2は、位相変調部PC2に接続されている。光導波路WG2と、位相変調部PC2とは、同じ半導体層SLによって形成され、一体化している。
図2に示されるように、位相変調部PC2を構成する半導体層SLは、リブ構造(凸状の構造)に加工され、その一部にp型の不純物またはn型の不純物が導入されている。具体的には、位相変調部PC2は、p型の半導体層PM、i型の光導波路WG2およびn型の半導体層NMを有し、pin構造を構成している。なお、本実施の形態では、位相変調部PC2を構成する半導体層SLをリブ構造としているが、半導体層SLの上面は凸状に加工されていない構造であってもよい。
位相変調部PC2は、層間絶縁膜IL1に覆われている。層間絶縁膜IL1には、コンタクトホールCH1が形成され、コンタクトホールCH1内には、プラグPGが形成されている。プラグPGは、コンタクトホールCH1内に形成されたバリアメタル膜BM2、および、コンタクトホールCH1内にバリアメタル膜BM2を介して埋め込まれた導電性膜CF1を有する。なお、プラグPG1のバリアメタル膜BM2は、ヒータHTのバリアメタル膜BM2と同じ材料、且つ、同じ製造工程で形成された膜であり、ヒータHTのバリアメタル膜BM1の厚さよりも薄い厚さを有する。半導体層PM上および半導体層NM上には、それぞれプラグPGが形成されており、半導体層PMおよび半導体層NMは、プラグPGを介して、後述の配線M1に接続されている。
位相変調部PC2において、p型の半導体部PRおよびn型の半導体部NRに、それぞれ電圧を印加すると、すなわちpin構造ダイオードに順方向バイアスを印加すると、i型の光導波路WG2内のキャリア密度が変化して、光導波路WG2における光の屈折率が変化する。そうすると、光導波路WG2を進行する光の波長が変化するので、位相変調部PC2において、光導波路WG2内を進行する光の位相を変化させることができる。
なお、本実施の形態では、光変調器OM1と光変調器OM2とを、互いに異なる光変調器として説明しているが、光変調器OM1と光変調器OM2とは、互いに接続する光変調器であってもよい。すなわち、光変調器OM1の光導波路WG1と、光変調器OM2の光導波路WG2とは、互いに分離されていてもよいし、互いに接続されていてもよい。
<受光器ORの構造>
受光器ORは、領域3Aの絶縁層BX上に形成された半導体層SLにp型の不純物が導入された半導体層PRと、半導体層PR上に形成された半導体層(エピタキシャル層)EPと、半導体層EP上に形成されたキャップ層(半導体層)CPを含む。図1に示されるように、平面視において、光導波路WG3は、半導体層PRに接続されている。光導波路WG3と、半導体層PRとは、同じ半導体層SLによって形成され、一体化している。
半導体層EPは、例えばi型のゲルマニウム層であり、キャップ層CPは、例えばi型のシリコン層である。半導体層EPの一部およびキャップ層CPの一部には、n型の不純物が導入され、n型の半導体層NRが形成されている。受光器ORは、p型の半導体層PR、i型の半導体層EPおよびn型の半導体層NRによって、pin構造を構成している。
受光器ORは、層間絶縁膜IL1に覆われている。層間絶縁膜IL1には、コンタクトホールCH1が形成され、コンタクトホールCH1内には、領域2Aのプラグと同様に、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1を有するプラグPGが形成されている。半導体層PR上および半導体層NR上には、それぞれプラグPGが形成されており、半導体層PRおよび半導体層NRは、プラグPGを介して、後述の配線M1に電気的に接続されている。
光導波路WG3内を伝搬してきた光信号は、半導体部PR内に導入される。そして、pin構造おいて光起電力効果により流れる直流電流を、半導体層PRおよび半導体層NRに接続されたプラグPGによって、受光器ORの外部に取り出すことができる。すなわち、光信号を電気信号に変換することができる。
上述のように、各々の光デバイスを構成する半導体層SLは、それらの下方が絶縁膜BXによって覆われ、それらの上方が層間絶縁膜IL1によって覆われている。そして、絶縁膜BXおよび層間絶縁膜IL1は、半導体層SLに含まれる材料の屈折率よりも、低い屈折率を有する材料からなる。このため、半導体層SLは、光デバイスのコア層として機能し、絶縁膜BXおよび層間絶縁膜IL1は、光デバイスのクラッド層として機能する。
層間絶縁膜IL1上、ヒータHT上およびプラグPG上には、絶縁膜IF1が形成され、絶縁膜IF1上には層間絶縁膜IL2が形成されている。絶縁膜IF1は、例えば窒化シリコンまたは炭窒化シリコンからなり、層間絶縁膜IL2は、例えば酸化シリコンまたは炭酸化シリコンからなる。
層間絶縁膜IL2および絶縁膜ILには、トレンチTR2が形成され、トレンチTR2内には、配線M1が形成されている。配線M1は、バリアメタル膜BM3、バリアメタル膜BM3上に形成された導電性膜CF2を有し、プラグPGに接続されている。このように、配線M1は、トレンチTR2内にバリアメタル膜BM3および導電性膜CF2が埋め込まれて形成された、所謂ダマシン構造の配線である。また、バリアメタル膜BM3は、例えばタンタル膜および窒化タンタル膜からなる積層膜であり、導電性膜CF2は、例えば銅膜である。
本実施の形態の主な特徴の一つとして、上述のように、ヒータHTに含まれるバリアメタル膜の厚さ(バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2の厚さの合計)が、プラグPGに含まれるバリアメタル膜の厚さ(バリアメタル膜BM2の厚さ)よりも厚いことが挙げられる。これにより、プラグPGを低抵抗の構造とし、ヒータHTを高抵抗の構造とすることができる。
言い換えれば、領域2Aおよび領域3AのプラグPGにおいて、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM2の体積比率よりも、相対的に低いシート抵抗を有する導電性膜CF1の体積比率が大きい。このため、プラグPGが低抵抗の構造となり、各光デバイスと配線M1との間の抵抗を小さくすることができる。
そして、領域1Aの位相変調部PC1では、ヒータHTから光導波路WG1への加熱効率を高めるために、ヒータHTにおいて、相対的に低いシート抵抗を有する導電性膜CF1の体積比率よりも、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1の体積比率、または、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2の体積比率が大きい。このため、加熱素子であるヒータHTを全体的に高抵抗の構造とすることができるので、ヒータHTの発熱効率が高くなり、ヒータHTから光導波路WG1への加熱効率を高めることができる。このような本実施の形態の主な特徴および効果については、後述の検討例などを用いて、詳細に説明する。
<半導体装置の製造方法>
以下に、図3〜図11を用いて、本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。
まず、図3に示されるように、支持基板である半導体基板SBと、半導体基板SB上に形成された絶縁層BXと、絶縁層BXを介して半導体基板SB上に形成された半導体層SLと、を有するSOI基板を準備する。
このようなSOI基板を準備する工程の一例を以下に説明する。SOI基板は、例えば、貼り合わせ法により形成することができる。貼り合わせ法では、シリコンからなる第1半導体基板の表面を酸化することで絶縁層BXを形成した後、その絶縁層BXに、シリコンからなる第2半導体基板を高温下で圧着することにより貼り合わせる。その後、第2半導体基板を薄膜化する。この場合、絶縁層BX上に残存する第2半導体基板の薄膜が半導体層SLとなり、絶縁層BX下の第1半導体基板が半導体基板SBとなる。
次に、フォトリソグラフィ法およびイオン注入法を用いて、半導体層SLの所望の箇所に、p型またはn型の不純物を導入する。次に、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング処理を用いて、半導体層SLを選択的にパターニングする。これにより、領域1Aに光導波路WG1が形成され、領域2Aに光導波路WG2、半導体層PMおよび半導体層NMを含む位相変調部PC2が形成され、領域3Aに半導体層PRが形成される。
次に、領域1Aおよび領域2Aを、例えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜のような保護膜によって選択的に覆った後に、領域3Aの半導体層PR上に、エピタキシャル成長法によって、例えばゲルマニウムからなる半導体層EPを形成する。次に、半導体層EP上に、エピタキシャル成長法によって、例えばシリコンからなるキャップ層CPを形成する。次に、フォトリソグラフィ法およびイオン注入法を用いて、キャップ層CPの一部および半導体層EPの一部に選択的にn型の不純物を導入することで、n型の半導体層NRを形成する。このようにして、領域3Aに、半導体層PR、半導体層EPおよび半導体層NRを含む受光器ORが形成される。
図4は、層間絶縁膜IL1およびトレンチTR1の形成工程を示している。
まず、絶縁層BX、領域1Aの光導波路WG1、領域2Aの位相変調部PC2、および、領域3Aの受光器ORを覆うように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜IL1を形成する。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって、層間絶縁膜IL1を研磨することで、層間絶縁膜IL1の上面を平坦化する。次に、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング処理を用いて、層間絶縁膜IL1内に、ヒータHT形成用の溝部(凹部)としてトレンチTR1を形成する。トレンチTR1の深さは、例えば200nm〜300nmである。
図5は、バリアメタル膜BM1の形成工程を示している。
層間絶縁膜IL1上およびトレンチTR1内に、例えばスパッタリング法またはCVD法によって、例えば窒化チタンからなるバリアメタル膜BM1を形成する。バリアメタル膜BM1の厚さは、例えば100nm〜200nmである。
図6は、レジストパターンRP1の形成工程、および、バリアメタル膜BM1の一部の除去工程を示している。
まず、バリアメタル膜BM1上に、領域2Aの半導体層NMおよび半導体層PMの上方、並びに、領域3Aの半導体層NRおよび半導体層PRの上方を開口するパターンを有するレジストパターンRP1を形成する。次に、レジストパターンRP1をマスクとし、例えば塩素(Cl)ガスのようなハロゲンガス、および、アルゴン(Ar)ガスを有する第1混合ガスを用いたエッチング処理によって、バリアメタル膜BM1の一部を除去する。
図7は、コンタクトホールCH1の形成工程を示している。
図6の工程で使用したレジストパターンRP1をマスクとし、例えばCFのような炭素とフッ素とを含むガス(フロロカーボンガス)、および、アルゴン(Ar)ガスを有する第2混合ガスを用いたエッチング処理によって、層間絶縁膜IL1をエッチングする。これにより、層間絶縁膜IL1に、領域2Aの半導体層NMおよび半導体層PM、並びに、領域3Aの半導体層NRおよび半導体層PRに達するコンタクトホールCH1を、それぞれ形成する。その後、レジストパターンRP1を、例えばアッシング処理によって除去する。
図8は、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1の形成工程を示している。
まず、トレンチTR1内、コンタクトホールCH1内、および、バリアメタル膜BM1を介して前記層間絶縁膜IL1上に、例えばCVD法によって、例えばチタン膜を形成する。チタン膜の厚さは、例えば2nm〜25nmである。次に、チタン膜上に、例えばCVD法によって、例えば窒化チタン膜を形成する。窒化チタン膜の厚さは、例えば3nm〜25nmである。これらのチタン膜および窒化チタン膜の積層膜により、バリアメタル膜BM2が形成される。次に、バリアメタル膜BM2上に、例えばCVD法によって、例えばタングステンからなる導電性膜CF1を形成する。導電性膜CF1の厚さは、例えば200nm〜400nmである。
図9は、導電性膜CF1、バリアメタル膜BM2およびバリアメタル膜BM1の研磨工程を示している。
CMP法による研磨処理を行うことで、トレンチTR1外およびコンタクトホールCH1外に形成されている導電性膜CF1、バリアメタル膜BM2およびバリアメタル膜BM1を除去する。これにより、トレンチTR1内に、バリアメタル膜BM2、バリアメタル膜BM1および導電性膜CF1が埋め込まれて、ヒータHTが形成され、コンタクトホールCH1内に、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1が埋め込まれて、プラグPGが形成される。なお、トレンチTR1内に残された導電性膜CF1の厚さは、例えば100nm〜195nmとなる。
また、この工程により、領域1Aにおいて、ヒータHTおよび光導波路WG1を含む位相変調部PC1が形成される。また、領域2AのプラグPGは、半導体層NMおよび半導体層PMの各々に接続され、領域3AのプラグPGは、半導体層NRおよび半導体層PRの各々に接続される。
図10は、絶縁膜IF1および層間絶縁膜IL2の形成工程を示している。
まず、層間絶縁膜IL1上、ヒータHT上およびプラグPG上に、例えばCVD法によって、例えば窒化シリコンまたは炭窒化シリコンからなる絶縁膜IF1を形成する。次に、絶縁膜IF1上に、例えばCVD法によって、例えば酸化シリコンまたは炭酸化シリコンからなる層間絶縁膜IL2を形成する。また、絶縁膜IF1は、次工程において、主に、トレンチTR2を形成する際のエッチングストッパ膜として形成しているが、絶縁膜IF1を形成しなくてもよい場合もある。
図11は、トレンチTR2の形成工程を示している。
フォトリソグラフィ法およびドライエッチング処理を用いて、層間絶縁膜IL2および絶縁膜IF1を順次エッチングすることで、層間絶縁膜IL2および絶縁膜IF1にトレンチTR2を形成する。なお、層間絶縁膜IL2をドライエッチング処理する際、絶縁膜IF1は、エッチングストッパ膜として機能できる。
図11の工程後、以下の工程を経ることで、図2に示される半導体装置が製造される。
まず、トレンチTR2内および層間絶縁膜IL2上に、例えばCVD法またはスパッタリング法によって、例えばタンタル膜と窒化タンタル膜とからなるバリアメタル膜BM3を形成する。次に、バリアメタル膜BM3上に、例えばめっき法によって、例えば銅を主体とする導電性膜CF2を形成する。次に、CMP法による研磨処理を行うことで、トレンチTR2外に形成されている導電性膜CF2およびバリアメタル膜BM3を除去する。これにより、トレンチTR2内に、バリアメタル膜BM3および導電性膜CF2が埋め込まれて、配線M1が形成される。
図1に示されるように、領域1Aにおいて、2つの配線M1は、それぞれヒータHTの両端部に接続され、領域2Aおよび領域3Aにおいて、各配線M1は、各プラグPGに接続される。
<検討例と本実施の形態との比較>
以下に、検討例1および検討例2を用いて、本実施の形態の主な特徴について説明する。以下では、検討例1および検討例2と、本実施の形態との相違点を主に説明する。なお、検討例1および検討例2は、本願発明者が新規に検討した構造を含む。
<検討例1>
図26を用いて、検討例1の半導体装置について説明する。図26は、本実施の形態の図2に対応する断面図である。
検討例1では、図26に示されるように、層間絶縁膜IL1と層間絶縁膜IL2との間に、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜IL3が形成され、層間絶縁膜IL3には、トレンチTR1が形成されている。領域1Aにおいて、トレンチTR1内には、例えばタングステンからなる導電性膜CF4と、例えば窒化チタンからなるバリアメタル膜BM6とを有するヒータHTが形成されている。また、領域2Aおよび領域3Aにおいて、トレンチTR1内には、導電性膜CF4とバリアメタル膜BM6とを有する配線M0が形成されている。すなわち、配線M0およびヒータHTは、同じ製造工程で形成され、同じ材料によって構成されている。
また、領域2Aにおいて、配線M0と位相変調部PC2との間には、層間絶縁膜IL1内にプラグPGが形成され、領域3Aにおいて、配線M0と受光器ORとの間には、層間絶縁膜IL1内にプラグPGが形成されている。検討例1のプラグPGは、本実施の形態のプラグPGに相当する。
このような検討例1の半導体装置を製造するためには、層間絶縁膜IL1内にプラグPGを形成した後に、層間絶縁膜IL3を形成し、層間絶縁膜IL3にトレンチTR1を形成し、トレンチTR1内に配線M0およびヒータHTを形成する必要がある。このため、検討例1では、本実施の形態と比較して、製造工程が増加している。
これに対して、本実施の形態では、ヒータHTを形成するために、バリアメタル膜BM1を形成する工程を追加しているが、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1は、プラグPGを形成する工程と同じ工程で行っている。すなわち、プラグPGおよびヒータHTは、同層に形成されている。言い換えれば、プラグPGの上面、ヒータHTの上面および層間絶縁膜IL1の上面は、面一に形成され、同じ高さに位置している。このため、本実施の形態では、検討例1と比較して、製造工程の簡略化を図れ、製造コストを抑制できる。
また、検討例1では、プラグPGを配線M1に接続させるために、配線M0が設けられている。そして、配線M0は、製造工程を簡略化させるため、ヒータHTを形成する工程と同じ工程で形成されている。
ここで、プラグPGと配線M1との間の抵抗を低減するために、配線M0は、出来る限り抵抗の低い構造であることが好ましい。すなわち、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM6の厚さは、出来る限り薄いことが好ましい。しかしながら、その場合には、配線M0と同じ工程で形成されるヒータHTも、抵抗の低い構造になってしまう。これは、ヒータHTの下方に形成されている光導波路WG1の加熱効率を低下させることを意味する。逆に、ヒータHTを抵抗の高い構造にしようとすると、配線M0も抵抗の高い構造になり、プラグPGと配線M1との間の抵抗が高くなってしまう。
このように、検討例1では、プラグPGと配線M1との間の抵抗の低減と、ヒータHTの高抵抗化を両立させることが困難である。
これに対して、本実施の形態では、プラグPGは、相対的に厚さの薄いバリアメタル膜BM2を有し、ヒータHTは、バリアメタル膜BM2だけでなく、相対的に厚さの厚いバリアメタル膜BM1を有する。すなわち、ヒータHTに含まれるバリアメタル膜の厚さ(バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2の厚さの合計)が、プラグPGに含まれるバリアメタル膜の厚さ(バリアメタル膜BM2の厚さ)よりも厚い。
また、プラグPGにおいて、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM2の体積比率よりも、相対的に低いシート抵抗を有する導電性膜CF1の体積比率が大きい。このため、プラグPGが抵抗の低い構造であるので、配線M1と各光デバイスとの間の抵抗を低減することができる。
また、位相変調部PC1では、ヒータHTから光導波路WG1への加熱効率を高めるために、ヒータHTにおいて、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1の体積比率、または、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2の体積比率の合計は、相対的に低いシート抵抗を有する導電性膜CF1の体積比率よりも大きい。このため、加熱素子であるヒータHTを全体的に高抵抗の構造とすることができるので、ヒータHTの発熱効率が高くなり、ヒータHTから光導波路WG1への加熱効率を高めることができる。
そして、ヒータHTにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2)の体積比率は、プラグPGにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM2)の体積比率よりも大きい。従って、本実施の形態では、検討例1と比較して、プラグPGを低抵抗化することができ、且つ、ヒータHTを高抵抗化することができるので、半導体装置の性能を向上させることができる。
<検討例2>
図27を用いて、検討例2の半導体装置について説明する。図27は、本実施の形態の図2に対応する断面図である。
検討例2では、図27に示されるように、領域1Aにおいて、例えばタングステンからなる導電性膜CF1と、例えば窒化チタンからなるバリアメタル膜BM2とを有するヒータHTが形成されている。また、領域2Aおよび領域3Aにおいて、導電性膜CF1とバリアメタル膜BM2とを有するプラグPGが形成されている。すなわち、プラグPGおよびヒータHTは、同じ製造工程で形成され、同じ材料によって構成されている。このため、検討例2では、検討例1のように配線M0を形成していないので、検討例1と比較して、製造工程の簡略化を図ることができる。
しかしながら、検討例2は、検討例1とほぼ同様の問題を有し、プラグPGの低抵抗化と、ヒータHTの高抵抗化とを両立させることが困難である。すなわち、プラグPGおよびヒータHTは、同じ製造工程で形成されるため、プラグPGの低抵抗化のために、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM2の厚さを薄くすると、ヒータHTの抵抗が低くなる。逆に、ヒータHTの高抵抗化のために、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM2の厚さを厚くすると、プラグPGの抵抗が高くなる。
これに対して、検討例1でも説明したように、本実施の形態では、ヒータHTは、相対的に厚さの薄いバリアメタル膜BM2だけでなく、相対的に厚さの厚いバリアメタル膜BM1を有する。従って、本実施の形態では、検討例2と比較して、プラグPGを低抵抗化することができ、且つ、ヒータHTを高抵抗化することができるので、半導体装置の性能を向上させることができる。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2の半導体装置を、図12〜図15を用いて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態2の半導体装置の最終的な構造は、実施の形態1の図2の構造と同じであるが、実施の形態2の半導体装置の製造方法は、実施の形態1と異なる。
図12は、図5に続く製造工程を示している。領域1A〜領域3Aにおいて、層間絶縁膜IL1が形成され、領域1Aにおいて、層間絶縁膜IL1内にトレンチTR1が形成されている。そして、層間絶縁膜IL1上およびトレンチTR1内に、バリアメタル膜BM1が形成されている。
図12に示されるように、バリアメタル膜BM1上に、図6のレジストパターンRP1とは異なる開口パターンを有するレジストパターンRP2を形成する。レジストパターンRP2は、領域1Aにおいて、トレンチTR1内に形成されたバリアメタル膜BM1を覆い、領域2Aおよび領域3Aにおいて、バリアメタル膜BM1が露出されるような開口パターンを有する。
図13は、バリアメタル膜BM1の一部の除去工程を示している。
レジストパターンRP2をマスクとし、例えば塩素(Cl)ガスのようなハロゲンガス、および、アルゴン(Ar)ガスを有する第1混合ガスを用いたエッチング処理によって、バリアメタル膜BM1の一部を除去する。これにより、領域2Aおよび領域3Aにおいて、層間絶縁膜IL1が露出される。その後、レジストパターンRP2を、例えばアッシング処理によって除去する。
図14は、レジストパターンRP3およびコンタクトホールCH1の形成工程を示している。
まず、領域1Aにおいてバリアメタル膜BM1の上面および側面を覆い、領域2Aにおいて半導体層NMの上方および半導体層PMの上方、並びに、領域3Aにおいて半導体層NRの上方および半導体層PRの上方を開口するパターンを有するレジストパターンRP3を形成する。次に、レジストパターンRP3をマスクとし、例えばCFのような炭素とフッ素とを含むガス(フロロカーボンガス)、および、アルゴン(Ar)ガスを有する第2混合ガスを用いて、層間絶縁膜IL1をエッチングする。これにより、層間絶縁膜IL1に、領域2Aにおいて半導体層NMおよび半導体層PM、並びに、領域3Aにおいて半導体層NRおよび半導体層PRに達するコンタクトホールCH1を、それぞれ形成する。その後、レジストパターンRP3を、例えばアッシング処理によって除去する。
図15は、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1の形成工程を示している。
まず、トレンチTR1内、コンタクトホールCH1内、バリアメタル膜BM1上および層間絶縁膜IL1上に、例えばCVD法によって、チタン膜および窒化チタン膜の積層膜からなるバリアメタル膜BM2を形成する。次に、バリアメタル膜BM2上に、例えばCVD法によって、例えばタングステンからなる導電性膜CF1を形成する。
図15の製造工程後、実施の形態1の図9以降と同じ工程が実施される。すなわち、CMP法による研磨処理を行うことで、トレンチTR1外およびコンタクトホールCH1外に形成されている導電性膜CF1、バリアメタル膜BM2およびバリアメタル膜BM1を除去する。これにより、トレンチTR1内に、バリアメタル膜BM2、バリアメタル膜BM1および導電性膜CF1が埋め込まれて、ヒータHTが形成され、コンタクトホールCH1内に、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1が埋め込まれて、プラグPGが形成される。
実施の形態2の主な特徴は、図13のバリアメタル膜BM1の除去工程と、図14のコンタクトホールCH1の形成工程とを、それぞれ異なるレジストパターンを用いてエッチング処理を行っている点にある。
実施の形態1では、図6および図7で説明したように、バリアメタル膜BM1の除去工程と、コンタクトホールCH1の形成工程とは、同じレジストパターンRP1を用いて行っていた。この点で、実施の形態1は、実施の形態2と比較して、製造工程の簡略化を図ることができる。
しかしながら、実施の形態1では、図7の工程において、フロロカーボンガスおよびアルゴンガスを有する第2混合ガスを用いて層間絶縁膜IL1をエッチングする際に、バリアメタル膜BM1の側面が露出している。この時、第2混合ガスに含まれるフッ素が、バリアメタル膜BM1に含まれるチタンと反応し、フッ化チタン(TiF)などの反応生成物が形成される恐れがある。このフッ化チタンは、昇華し難く、エッチング処理後も残される場合があるため、フッ化チタンが異物として残される恐れがある。例えば、このような異物は、層間絶縁膜IL1をエッチングする際にマスクとして機能し、コンタクトホールCH1の口径が小さくなる場合がある。また、このような異物が剥離し、コンタクトホールCH1の底面に残される場合があり、その場合、プラグPG底部において、局所的に抵抗の高い箇所が形成される恐れがある。
実施の形態2では、図14で説明したように、層間絶縁膜IL1をエッチングする際に、バリアメタル膜BM1の上面だけでなく、バリアメタル膜BM1の側面も、レジストパターンRP3によって覆われている。このため、上記異物の発生を抑制することができる。すなわち、実施の形態2では、実施の形態1と比較して、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
(実施の形態3)
以下に、実施の形態3の半導体装置を、図16を用いて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、配線M1は、層間絶縁膜IL2に形成されたトレンチTR2内に、CMP法によって、導電性膜CF2およびバリアメタル膜BM3を埋め込むことで形成されていた。すなわち、配線M1は、所謂ダマシン構造の配線として形成されていた。実施の形態3では、配線M1の代わりに、配線M1aを形成している。
図16に示されるように、配線M1aは、バリアメタル膜BM4と、バリアメタル膜BM4上に形成された導電性膜CF3と、導電性膜CF3上に形成されたバリアメタル膜BM5を有する。バリアメタル膜BM4は、例えばスパッタリング法によって形成され、例えばチタン膜と窒化チタン膜との積層膜からなる。導電性膜CF3は、例えばスパッタリング法によって形成され、例えばアルミニウムからなる。バリアメタル膜BM5は、例えばスパッタリング法によって形成され、例えば窒化チタンからなる。これらのバリアメタル膜BM4、導電性膜CF3およびバリアメタル膜BM5を、フォトリソグラフィ法およびエッチング処理によってパターニングすることで、配線M1aが形成される。
このように、パターニングされた配線M1aを用いても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、配線M1aは、配線M1のようにCMP法などを用いる必要が無いので、実施の形態3では、実施の形態1と比較して、製造コストを抑制することができる。
また、実施の形態3に開示した技術を、実施の形態2に適用することもできる。
(実施の形態4)
以下に、実施の形態4の半導体装置を、図17を用いて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1では、ヒータHTは、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2と、相対的に低いシート抵抗を有する導電性膜CF1とを含んで構成されていた。
実施の形態4では、図17に示されるように、ヒータHTは、相対的に低いシート抵抗を有する導電性膜CF1を含まず、相対的に高いシート抵抗を有するバリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2によって構成されている。また、実施の形態4におけるプラグPGは、実施の形態1と同様に、導電性膜CF1およびバリアメタル膜BM2を有する。このように、実施の形態4では、実施の形態1と比較して、ヒータHT全体の抵抗を更に高くすることができる。このため、プラグPGを低抵抗に保ちながら、ヒータHTの発熱効率を更に高めることができる。
このようなヒータHTを形成するためには、実施の形態1の図8の製造工程後、図9のCMP法による研磨処理の時間を、トレンチTR1内の導電性膜CF1が完全に除去されるまで長くすることで達成できる。すなわち、トレンチTR1内には、バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2が残され、導電性膜CF1は、トレンチTR1内に残されていない。なお、研磨処理の時間を長くしたことで、実施の形態1と比較して、層間絶縁膜IL1の上面が後退し、プラグPGの高さも低くなっている。
実施の形態4でも、ヒータHTにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2)の体積比率は、プラグPGにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM2)の体積比率よりも大きい。すなわち、実施の形態4において、ヒータHTにおけるバリアメタル膜の体積比率は、100%である。従って、実施の形態4でも、プラグPGを低抵抗化することができ、且つ、ヒータHTを高抵抗化することができる。
また、実施の形態4に開示した技術を、実施の形態2および実施の形態3に適用することもできる。
(実施の形態5)
以下に、実施の形態5の半導体装置を、図18を用いて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態4との相違点を主に説明する。
実施の形態5では、図18に示されるように、ヒータHTは、導電性膜CF1およびバリアメタル膜BM2を含まず、バリアメタル膜BM1のみによって構成されている。このようなヒータHTを形成するためには、実施の形態4で説明したCMP法による研磨処理の時間を、トレンチTR1内の導電性膜CF1およびバリアメタル膜BM2が除去されるまで、更に長くすることで達成できる。すなわち、トレンチTR1内には、バリアメタル膜BM1のみが残され、導電性膜CF1およびバリアメタル膜BM2は、トレンチTR1内に残されていない。
実施の形態5でも、ヒータHTにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM1)の体積比率は、プラグPGにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM2)の体積比率よりも大きい。すなわち、実施の形態5において、ヒータHTにおけるバリアメタル膜の体積比率は、100%である。従って、実施の形態5でも、プラグPGを低抵抗化することができ、且つ、ヒータHTを高抵抗化することができる。
また、実施の形態5に開示した技術を、実施の形態2および実施の形態3に適用することもできる。
(実施の形態6)
以下に、実施の形態6の半導体装置を、図19〜図25を用いて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。図19は、実施の形態6の半導体装置であるフォトニクスチップの要部平面図であり、図20〜図25は、図19に示されるA−A線に沿った断面図である。
図19に示されるように、実施の形態6において、光変調器OM2の位相変調部PC2の構造、および、受光器ORの構造は実施の形態1と同じであるが、光変調器OM1の位相変調部PC1の構造が実施の形態1と異なっている。実施の形態6では2つのヒータHTが設けられており、2つのヒータHTは、X方向において光導波路WG1を挟み込むように、光導波路WG1の延在方向(Y方向)に沿って延在している。すなわち、光導波路WG1の両側面にヒータHTが形成されている。
図20に示されるように、領域1Aにおいて、配線M1下には、層間絶縁膜IL1を貫通し、且つ、絶縁層BXに到達するコンタクトホールCH2が形成され、コンタクトホールCH2内に、バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2が埋め込まれることで、ヒータHTが構成されている。すなわち、実施の形態1では、ヒータHT形成用の溝部(凹部)は、光導波路WG1の上方に配置され、且つ、層間絶縁膜IL1内に形成されたトレンチTR1であったが、実施の形態6では、ヒータHT形成用の溝部(凹部)は、光導波路WG1の側面に隣接する位置に設けられ、且つ、層間絶縁膜IL1内および絶縁膜BX内に形成されたコンタクトホールCH2である。従って、実施の形態6でも実施の形態1と同様に、プラグPGおよびヒータHTは、同層に形成されている。言い換えれば、プラグPGの上面、ヒータHTの上面および層間絶縁膜IL1の上面は、面一に形成され、同じ高さに位置している。
ヒータHTと光導波路WG1とは、互いに直接接しておらず、ヒータHTが光導波路WG1を加熱できる程度に所定の間隔だけ離れて配置されており、ヒータHTと光導波路WG1との間には、層間絶縁膜IL1が存在している。2つのヒータHTは、同じ配線M1に接続されているため、2つのヒータHTに同時に電流を流し、2つのヒータHTを同時に発熱させることができる。これにより、光導波路WG1の両側面側から光導波路WG1を加熱させることができる。
実施の形態1では、光導波路WG1の上面側からのみ光導波路WG1を加熱させていたが、実施の形態6では、光導波路WG1の両側面側から、光導波路WG1を加熱させることができるため、光導波路WG1の加熱効率を更に向上させることができる。
また、ヒータHTと光導波路WG1との間隔は、コンタクトホールCH2の形成時のマスクレイアウトの変更のみで容易に変更可能であるので、光導波路WG1の加熱効率を考慮して、ヒータHTの位置を適宜変更させることができる。
また、実施の形態6では、図20に示されるように、コンタクトホールCH2の底部は、絶縁層BXの上面と同等の高さに位置しているが、コンタクトホールCH2は、絶縁層BX内まで形成されていてもよい。
また、実施の形態6のプラグPGの構造は、実施の形態1のプラグPGの構造と同じである。従って、実施の形態6でも、ヒータHTにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2)の体積比率は、プラグPGにおけるバリアメタル膜(バリアメタル膜BM2)の体積比率よりも大きい。ここでは、ヒータHTにおけるバリアメタル膜の体積比率は、100%である。従って、実施の形態6でも、プラグPGを低抵抗化することができ、且つ、ヒータHTを高抵抗化することができる。
以下に、図21〜図25を用いて、実施の形態6の半導体装置の製造方法を説明する。
図21は、実施の形態1の図3の製造工程後の様子を示している。まず、実施の形態1の図4で説明した方法と同様に、領域1A〜領域3Aにおいて、層間絶縁膜IL1を形成する。次に、フォトリソグラフィ法およびエッチング処理によって、層間絶縁膜IL1を貫通し、且つ、絶縁層BXに達するコンタクトホールCH2を形成する。上述のように、エッチング処理の時間を長くし、絶縁層BXの一部を除去することで、コンタクトホールCH2を絶縁層BX内まで形成してもよい。
図22は、バリアメタル膜BM1の形成工程を示している。
実施の形態1と同様な方法によって、コンタクトホールCH2内および層間絶縁膜IL1上に、バリアメタル膜BM1を形成する。
図23は、レジストパターンRP1およびコンタクトホールCH2の形成工程、並びに、バリアメタル膜BM1の一部の除去工程を示している。
まず、バリアメタル膜BM1上に、実施の形態1のレジストパターンRP1と同様のパターンを有するレジストパターンRP1を形成する。次に、レジストパターンRP1をマスクとし、例えば塩素(Cl)ガスのようなハロゲンガス、および、アルゴン(Ar)ガスを有する第1混合ガスを用いたエッチング処理によって、バリアメタル膜BM1の一部を除去する。次に、レジストパターンRP1をマスクとし、例えばCFのような炭素とフッ素とを含むガス(フロロカーボンガス)、および、アルゴン(Ar)ガスを有する第2混合ガスを用いたエッチング処理によって、層間絶縁膜IL1をエッチングする。これにより、層間絶縁膜IL1に、領域2Aの半導体層NMおよび半導体層PM、並びに、領域3Aの半導体層NRおよび半導体層PRに達するコンタクトホールCH1を、それぞれ形成する。その後、レジストパターンRP1を、例えばアッシング処理によって除去する。
図24は、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1の形成工程を示している。
コンタクトホールCH1内、コンタクトホールCH2内およびバリアメタル膜BM1上に、実施の形態1と同様の手法によって、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1を順次形成する。
図25は、導電性膜CF1、バリアメタル膜BM2およびバリアメタル膜BM1の研磨工程を示している。
CMP法による研磨処理を行うことで、コンタクトホールCH1外およびコンタクトホールCH2外に形成されている導電性膜CF1、バリアメタル膜BM2およびバリアメタル膜BM1を除去する。これにより、コンタクトホールCH1内に、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1が埋め込まれて、プラグPGが形成され、コンタクトホールCH2内にバリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2が埋め込まれて、ヒータHTが形成される。
その後、実施の形態1と同様に、プラグPGおよびヒータHTに接続される配線M1を形成することで、図20に示される実施の形態6の半導体装置が製造される。
なお、実施の形態6では、光導波路WG1を挟み込むように2つのヒータHTを形成したが、光導波路WG1を十分に加熱できる場合には、1つのヒータHTのみを設けてもよい。すなわち、実施の形態6において、ヒータHTは、光導波路WG1の両側面のうち、少なくとも一方の側面に設けられていればよい。
また、実施の形態6では、バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2を含むヒータHTを例示しているが、ヒータHTは、バリアメタル膜BM1、バリアメタル膜BM2および導電性膜CF1により構成されていてもよい。この場合、図24の工程において、コンタクトホールCH2内に導電性膜CF1が形成されるように、予め、コンタクトホールCH2の口径を広くしておく、または、バリアメタル膜BM1およびバリアメタル膜BM2の各々の厚さを調整しておく。
また、ヒータHTは、バリアメタル膜BM1のみで構成されていてもよい。この場合、図22の工程において、コンタクトホールCH2内がバリアメタル膜BM1で充填され、図24の工程において、コンタクトホールCH2内にバリアメタル膜BM2および導電性膜CF1が形成されないように、予め、コンタクトホールCH2の口径を狭くしておく、または、バリアメタル膜BM1の厚さを調整しておく。
また、実施の形態6において、コンタクトホールCH1の形成の際、実施の形態2の技術を適用してもよい。
また、実施の形態6において、配線M1の代わりに、実施の形態3の配線M1aを適用してもよい。
以上、本願発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、バリアメタル膜BM1として窒化チタン(TiN)膜を適用し、バリアメタル膜BM2としてチタン(Ti)膜と窒化チタン(TiN)膜の積層膜を適用した場合を示した。しかし、これらの材料は、他の材料でもよく、例えば、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化ルテニウム(RuN)、窒化コバルト(CoN)または酸化コバルト(CoO)であってもよい。
また、上記実施の形態では、導電性膜CF1としてタングステン(W)膜を適用した場合を示した。しかし、導電性膜CF1の材料は、他の材料でもよく、例えば、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)またはコバルトアルミネート(CoAl)であってもよい。
1A〜3A 領域
BM1〜BM6 バリアメタル膜
BX 絶縁層(クラッド層)
CF1〜CF4 導電性膜
CH1、CH2 コンタクトホール
CP キャップ層
EP 半導体層
HT ヒータ
IF 絶縁膜
IL1、IL2 層間絶縁膜(クラッド層)
M1、M1a 配線
NM n型の半導体層
NR n型の半導体層
OM1、OM2 光変調器
OR 受光器
PC1、PC2 位相変調部
PG プラグ
PM p型の半導体層
PR p型の半導体層
RP1〜RP3 レジストパターン
SB 半導体基板
SL 半導体層
TR1、TR2 トレンチ
WG1〜WG3 光導波路

Claims (20)

  1. 第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層上に形成された第1光導波路および光デバイスと、
    前記第1クラッド層上、前記第1光導波路上および前記光デバイス上に形成された第2クラッド層と、
    前記第2クラッド層に形成された溝部およびコンタクトホールと、
    前記溝部内に形成された第1バリアメタル膜を有するヒータと、
    前記コンタクトホール内に形成された第2バリアメタル膜、および、前記第2バリアメタル膜を介して、前記コンタクトホール内に埋め込まれた第1導電性膜を有するプラグと、
    を有し、
    前記コンタクトホールは、前記光デバイスに達し、
    前記プラグは、前記光デバイスに接続され、
    前記ヒータは、前記第1光導波路の一部を加熱するための素子であり、
    前記第1バリアメタル膜のシート抵抗、および、前記第2バリアメタル膜のシート抵抗は、前記第1導電性膜のシート抵抗よりも高く、
    前記第1バリアメタル膜の厚さは、前記第2バリアメタル膜の厚さよりも厚い、半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ヒータにおける前記第1バリアメタル膜の体積比率は、前記プラグにおける前記第2バリアメタル膜の体積比率よりも大きい、半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記プラグにおいて、前記第1導電性膜の体積比率は、前記第2バリアメタル膜の体積比率よりも大きい、半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ヒータの上面、前記プラグの上面および前記第2クラッド層の上面は、面一である、半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ヒータは、前記溝部内に形成された前記第2バリアメタル膜および前記第1導電性膜を更に有し、
    前記ヒータにおいて、前記第1バリアメタル膜BM1および前記第2バリアメタル膜の体積比率の合計は、前記第1導電性膜の体積比率よりも大きい、半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ヒータは、前記溝部内に形成された前記第2バリアメタル膜を更に有し、
    前記溝部内には、前記第1導電性膜が形成されていない、半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ヒータは、前記溝部内に形成された前記第1バリアメタル膜からなり、
    前記溝部内には、前記第2バリアメタル膜および前記第1導電性膜が形成されていない、半導体装置。
  8. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ヒータと前記第1光導波路の前記一部との間には、前記第2クラッド層が存在し、
    前記ヒータは、前記第1光導波路の前記一部の直上に形成されている、半導体装置。
  9. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ヒータと前記第1光導波路の前記一部との間には、前記第2クラッド層が存在し、
    前記溝部は、前記第2クラッド層を貫通し、且つ、前記第1クラッド層に達するように形成され、前記第1光導波路の前記一部の側面に隣接する位置に形成されている、半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    平面視において、前記第1光導波路は第1方向に延在し、
    前記溝部、および、前記溝部内に形成された前記ヒータは、それぞれ2つ形成され、
    平面視で前記第1方向と直交する第2方向において、2つの前記ヒータは、前記第1光導波路の前記一部を挟み込むように設けられている、半導体装置。
  11. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1導電性膜は、タングステン膜を含み、
    前記第1バリアメタル膜は、窒化チタン膜を含み、
    前記第2バリアメタル膜は、チタン膜および窒化チタン膜を含む、半導体装置。
  12. (a)第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成された第1半導体層とを有する基板を準備する工程、
    (b)前記第1半導体層を加工することで、第1光導波路および光デバイスを形成する工程、
    (c)前記第1クラッド層上、前記第1光導波路上および前記光デバイス上に、第2クラッド層を形成する工程、
    (d)前記第2クラッド層に溝部を形成する工程、
    (e)前記溝部内および前記第2クラッド層上に、第1バリアメタル膜を形成する工程、
    (f)前記(e)工程後、前記第2クラッド層に、前記光デバイスに達するコンタクトホールを形成する工程、
    (g)前記コンタクトホール内、前記溝部内、および、前記第2クラッド層上に、前記第1バリアメタル膜の厚さよりも薄い厚さを有する第2バリアメタル膜を形成する工程、
    (h)前記第2バリアメタル膜上に、前記第1バリアメタル膜のシート抵抗、および、前記第2バリアメタル膜のシート抵抗よりも低いシート抵抗を有する第1導電性膜を形成する工程、
    (i)前記コンタクトホール外および前記溝部外に形成されている前記第1導電性膜、前記第2バリアメタル膜および前記第1バリアメタル膜を除去する工程、
    を有し、
    前記(i)工程において、前記溝部内には、少なくとも前記第1バリアメタル膜を有し、且つ、前記第1光導波路の一部を加熱するためのヒータが形成され、前記コンタクトホール内には、前記第2バリアメタル膜および前記第1導電性膜を有し、且つ、前記光デバイスに接続されるプラグが形成される、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程は、
    (f1)前記第1バリアメタル膜上に第1レジストパターンを形成する工程、
    (f2)前記第1レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行うことで、前記第2クラッド層上に形成されている前記第1バリアメタル膜の一部を除去する工程、
    (f3)前記(f2)工程後、前記第1レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行うことで、前記第2クラッド層に、前記コンタクトホールを形成する工程、
    (f4)前記(f3)工程後、前記第1レジストパターンを除去する工程、
    を有する、半導体装置の製造方法。
  14. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程は、
    (f5)前記第1バリアメタル膜上に第2レジストパターンを形成する工程、
    (f6)前記第2レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行うことで、前記第2クラッド層上に形成されている前記第1バリアメタル膜の一部を除去する工程、
    (f7)前記(f6)工程後、前記第2レジストパターンを除去する工程、
    (f8)前記(f7)工程後、前記第1バリアメタル膜の上面および側面を覆うように、前記第2クラッド層上に第3レジストパターンを形成する工程、
    (f9)前記第3レジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行うことで、前記第2クラッド層に、前記コンタクトホールを形成する工程、
    (f10)前記(f9)工程後、前記第3レジストパターンを除去する工程、
    を有する、半導体装置の製造方法。
  15. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(i)工程では、CMP法による研磨処理が用いられ、
    前記研磨処理は、前記溝部内に前記第1導電性膜が残されないように行われる、半導体装置の製造方法。
  16. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(i)工程では、CMP法による研磨処理が用いられ、
    前記研磨処理は、前記溝部内に前記第1導電性膜および前記第2バリアメタル膜が残されないように行われる、半導体装置の製造方法。
  17. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(d)工程において、前記溝部は、前記第1光導波路に達しないように、前記第1光導波路の前記一部の直上に形成される、半導体装置の製造方法。
  18. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(d)工程において、前記溝部は、前記第1光導波路に接しないように、前記第2クラッド層を貫通し、且つ、前記第1クラッド層に達するように形成され、前記第1光導波路の前記一部の側面に隣接する位置に形成される、半導体装置の製造方法。
  19. 請求項18記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(h)工程において、前記溝部内に前記第1導電性膜は形成されない、半導体装置の製造方法。
  20. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1導電性膜は、タングステン膜を含み、
    前記第1バリアメタル膜は、窒化チタン膜を含み、
    前記第2バリアメタル膜は、チタン膜および窒化チタン膜を含む、半導体装置の製造方法。
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