JP6869115B2 - 廃棄物溶融炉用の成型炭の製造方法、及び成型炭の使用方法 - Google Patents

廃棄物溶融炉用の成型炭の製造方法、及び成型炭の使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、成型炭の製造方法、及び成型炭の使用方法に関する。
廃棄物溶融炉では、一般廃棄物及び産業廃棄物を、乾燥、焼却及び粉砕処理した後、溶融処理することによって、スラグ及びメタルとして再資源化することが行われている。このような廃棄物溶融炉の燃料として、粉コークス等の炭材とバインダとを含む混合物を成型して得られる成型炭を有効利用することが検討されている。
例えばシャフト炉式の廃棄物溶融炉の場合、羽口からの空気の通気性が損なわれると目詰まりが発生しやすくなる。目詰まりが生じると、炉内を流通する空気が偏流して、炉内の温度分布が不均一になることが懸念される。このため、廃棄物溶融炉の燃料に用いられる成型炭は、高温環境にある炉内で容易に粉化しないことが求められる。
そこで、特許文献1,2では、所定の炭材とともに、数平均分子量が1100以上のリグニンスルホン酸塩を含むバインダを用いて、成型炭の圧壊強度を向上する技術が提案されている。このようなバインダは、ハンドリング性向上のため、バインダ水溶液として炭材と配合することが開示されている。
一方で、固形物である粉体の流動性を、タッピングによる圧密度の測定により評価する手法(川北式タッピング試験)が知られている(非特許文献1)。
特許第5684420号公報 特許第5762653号公報
川北公夫 著、「粉粒体のトラブル対策」、日刊工業新聞社、1980年7月、p.65−67
粉コークスとバインダとを混合して成型原料を調製する際、作業効率の観点から、バインダを水溶液にして配合することが試みられている。ところが、本発明者の検討によれば、バインダ水溶液中の水分が成型原料の成型性に影響しており、これが成型炭の歩留まり変動の要因になっていることが分かった。このような知見からすると、成型原料の水分を調整することが歩留まりの向上に有効であると考えられる。
一方で、成型原料における水分を低くするために、バインダ水溶液の割合を減らすと成型性及び成型炭の強度が低下する。また、バインダ水溶液における水分を低減してバインダ成分を濃くするとバインダ水溶液の粘性が高くなり、ハンドリングが困難になることが懸念される。
そこで、本発明は、一つの側面において、バインダのハンドリング性を損なうことなく、成型原料の成型性を良好にして高い歩留まりで成型炭を製造することが可能な成型炭の製造方法を提供することを目的とする。本発明は、別の側面において、このような成型炭の製造方法によって得られる成型炭の使用方法を提供することを目的とする。
本発明は、一つの側面において、粉コークスとリグニンスルホン酸塩を含む固形バインダとを混合して混合物を調製する混合工程と、混合物を含む成型原料を成型して成型炭を得る成型工程と、を有し、成型原料における水の含有量が3〜8質量%である成型炭の製造方法を提供する。
上記製造方法では、成型工程における成型原料の水の含有量を3〜8質量%にしている。このため、均一性の高い混合物を含む成型原料の流動性が良好になって成型炭を製造する際の成型性が向上し、成型炭の歩留まりを十分に高くすることができる。
なお、成型原料の水の含有量を上述の範囲にするためには、バインダ濃度の高いバインダ水溶液を用いることが考えらえるものの、このようなバインダ水溶液は粘性が高いためハンドリングが困難である。そこで、上記製造方法では、混合工程において粉コークスとリグニンスルホン酸塩を含む固形バインダとを混合している。このように固形バインダを混合することによって、ハンドリング性を損なうことなく、水の含有量が少ない混合物を調製することができる。このため、成型工程で用いられる成型原料における水の含有量の低減することができる。また、固形分同士を混合することから、均一性の高い混合物を調製することができる。
下記式(1)によって求められる成型原料の流動性指数は60%以上であることが好ましい。式(1)中、aは限界嵩減り度を示す。
流動性指数=100×(1−1.35×a) (1)
上述の成型炭の製造方法における成型工程では、成型原料が流動して所定の形状に成型されると考えられる。上記流動性指数が60%以上である成型原料は、流動性に優れることから十分に良好な成型性を有すると考えられる。
上記混合物は、粉コークス100質量部に対してリグニンスルホン酸塩を11質量部以上含有することが好ましい。これによって、十分に高い圧壊強度を有する成型炭を製造することができる。このような成型炭は、廃棄物溶融炉の燃料として一層好適に使用することができる。
上記成型工程では、成型原料を、ダブルロール成型機を用いて5MPaを超えるロール圧力で成型することが好ましい。これによって、成型炭の製造時の歩留まりを一層高くすることができる。
上記製造方法は、混合工程の前に粉コークスを乾燥する乾燥工程を有し、当該乾燥工程において、粉コークスの水分を9質量%以下にすることが好ましい。粉コークスの水分含有量が9質量%を超えている場合であっても、このような乾燥工程を用いることによって、成型原料の水分量を所定の範囲に容易に調整することができる。
上記混合工程では、粉コークスと固形バインダを含む混合物に水を加えて混合し、当該混合物と水とを含む成型原料を調製してもよい。これによって、成型原料における水の含有量を所定の範囲に容易に調整することができる。
本発明は、別の側面において、上述の製造方法で得られた成型炭を廃棄物溶融炉に装入し、成型炭を前記廃棄物溶融炉の熱源として使用する工程を有する、成型炭の使用方法を提供する。このような成型炭は、製造時の歩留まりが高くて製造コストが低いことから、廃棄物溶融炉の熱源として好適に用いることができる。
本発明は、一つの側面において、バインダのハンドリング性を損なうことなく、成型原料の成型性を良好にして高い歩留まりで成型炭を製造することが可能な成型炭の製造方法を提供することができる。本発明は、別の側面において、このような成型炭の製造方法によって得られる成型炭の使用方法を提供することができる。
成型炭の製造方法の一例を示すフローチャートである。 ダブルロール成型機の一例を示す図である。 図2のダブルロール成型機のロールと圧力調節部を示す図である。 成型工程における成型原料の流動を模式的に示す図である。 川北式タッピング試験で用いられるタッピング容器を模式的に示す図である。 川北式タッピング試験で求められる、タップ回数−(タップ回数/嵩減り率)の関係の一例を示す図である。 成型炭の圧壊強度の測定に用いられる測定装置の模式図である。 成型炭が用いられる廃棄物溶融炉の一例を模式的に示す図である。 実施例及び比較例における成型炭の歩留まりの結果を示すグラフである。 成型原料の水の含有量と流動性指数との関係を示すグラフである。 成型原料の流動性指数と成型炭の歩留まりとの関係を示すグラフである。
成型炭の製造方法は、一実施形態において、粉コークスとリグニンスルホン酸塩を含む固形バインダとを混合して混合物を調製する混合工程と、混合物を含む成型原料を成型して成型炭を得る成型工程と、を有する。
粉コークスは、通常のコークス炉を用いて石炭から塊コークスを製造する際に生成されるものを用いることができる。粉コークスの粒径は、同一体積の真球に換算して、例えば0.01〜5mmである。
粉コークスの揮発分(VM)は好ましくは5重量%以下である。成型炭の圧壊強度のばらつきを低減する観点から、粉コークスの揮発分は、より好ましくは0.01〜5重量%である。粉コークスの灰分(Ash)は以下の式(2)を満たすことが好ましい。
Ash≧0.8×VM−4 (但し、5≦VM≦14である。) (2)
ただし、上式(2)中、VMは揮発分(重量%)を示し、Ashは灰分(重量%)を示す。
粉コークスの揮発分及び灰分は、JIS M 8812:2006の「角形電気炉法」に準拠して測定される無水ベースの値である。揮発分が低減された粉コークスを用いて製造された成型炭は、廃棄物溶融炉などの高温環境下において、成型炭の内部から放出される揮発分を低減することができる。これによって、揮発分の揮発に伴うクラックの発生が抑制されて、高温環境下における成型炭の圧壊強度を高くすることができる。
固形バインダはリグニンスルホン酸塩を含む。リグニンスルホン酸塩は、ハンドリング性向上の観点から、粉末状であることが好ましい。固形バインダを用いることによって、成型原料の水の含有量を十分に低くすることができる。本実施形態では、粉コークスとリグニンスルホン酸塩を含む成型原料における水の含有量が3〜8質量%である。これによって、成型原料の成型性が良好となり、成型炭を高い歩留まりで製造することができる。
リグニンスルホン酸塩は、通常水溶性であるが、リグニンスルホン酸塩を水溶液にする場合、水分が50質量%を下回ると粘度が高くなり良好なハンドリング性が損なわれる傾向にある。そこで、本実施形態では、固形バインダとすることによってハンドリング性を良好に維持している。
リグニンスルホン酸塩は、市販品を用いることができる。リグニンスルホン酸塩の数平均分子量は、成型炭の圧壊強度向上の観点から、例えば1000以上であってもよく、1400以上であってもよい。リグニンスルホン酸塩の数平均分子量は、入手の容易性の観点から、例えば10000以下であってもよく、8000以下であってもよい。本開示における数平均分子量は、ゲルパーミィテーションクロマトグラフィーを用いて、ポリスチレン標品検量線より求められる。リグニンスルホン酸塩としては、例えば、リグニンスルホン酸マグネシウム、リグニンスルホン酸カルシウム、及びリグニンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。
成型炭は、廃棄物溶融炉用として好適に用いることができる。成型炭の形状は特に限定されず、例えば円柱状であってもよいし、マセック形状であってもよい。成型炭の体積は、例えば、5〜100cmである。本実施形態の製造方法によれば、このような体積を有する成型炭を60質量%以上もの高い歩留まりで製造することができる。
図1は、本実施形態の成型炭の製造方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態の成型炭の製造方法は、粉コークスを乾燥する乾燥工程S1と、粉コークスと固形バインダとを混合して混合物を得る混合工程S2と、混合物を含む成型原料を成型して成型炭を得る成型工程S3と、成型炭を乾燥する乾燥工程S4と、を有する。
乾燥工程S1では、粉コークスを乾燥させて粉コークスに含まれる水分を低減する。例えば、粉コークスの水分が9質量%を超えていると、成型原料における水の含有量を8質量%以下に調製することが難しくなる場合がある。したがって、乾燥工程S1を行うことによって、成型原料の水の含有量の調節を容易にすることができる。乾燥工程S1では、例えば、水分が10質量%以上である粉コークスを乾燥して、水分を9質量%以下にしてもよく、4〜9質量%にしてもよい。所定量の水分が残存するように乾燥することによって、製造コストを低減することができる。また、後述する混合工程S2で調製する混合物に水を加える操作を行うことなく3〜8質量%の水を含有する成型原料を調製することができる。
乾燥工程S1における乾燥条件は、水分が低減され且つ粉コークスが燃焼しない温度であれば特に制限されない。例えば、粉コークスを、100〜150℃の温度で、空気中、1〜6時間加熱して乾燥させてもよい。このような乾燥は、通常の恒温槽の中で行ってもよい。
混合工程S2は、粉コークスとリグニンスルホン酸塩を含む固形バインダとを混合して混合物を調製する。バインダが固形であることから、粘性の高いバインダ水溶液に比べてハンドリング性に優れる。例えば、粉体供給フィーダ等を利用することが可能になるため、工業規模にスケールアップした場合に、成型炭を効率よく製造することができる。
混合物は、粉コークス100質量部に対してリグニンスルホン酸塩を11質量部以上含有することが好ましく、11質量部〜20質量部含有することがより好ましい。これによって、成型炭の圧壊強度を高くすることができる。なお、粉コークスが水分を含む場合、この質量割合は、粉コークスの質量を乾燥状態(水分=0)に換算して求められる。
粉コークスと固形バインダとを混合して得られる混合物の水の含有量が3〜8質量%である場合、当該混合物をそのまま成型原料としてもよい。粉コークスの水分を調製することによって、混合物の水の含有量を上述の範囲に調節することができる。このように混合物に水を添加することなく成型原料とすることによって、成型炭の製造設備を簡素化することができる。
粉コークスと固形バインダとを混合して得られる混合物に対して、水を配合して混合し、水の含有量が3〜8質量%である成型原料を調製してもよい。このように混合物に水を配合する水配合工程を有することによって、成型原料の水の含有量を高い精度で調節することができる。したがって、成型炭の歩留まりのばらつきを十分に低減することができる。
粉コークスと固形バインダとを混合して得られる混合物の水の含有量が3〜8質量%であった場合も、この混合物に水を配合する水配合工程を行って成型原料の水の含有量を3〜8質量%の範囲内で調節してもよい。混合物及び成型原料の水の含有量は、例えば、原料として用いる粉コークス及び固形バインダの水分と配合する水の質量に基づいて計算で求めてもよいし、加熱乾燥式水分分析計を用いて混合物及び成型原料の水の含有量を求めてもよい。この場合、ハロゲンランプを用いて混合物又は成型原料のサンプルを130℃まで加熱し、水分を蒸発させて乾燥させる。このときの質量変化からサンプルの水の含有量を算出する。
混合物又は成型原料は、優れた成型性を損なわない範囲で、粉コークス、固形バインダ及び水以外の微量の添加材を含んでいてもよい。そのような添加材としては、有機高分子材(上記固形バインダを除く)が挙げられる。有機高分子材としては、SOP、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、澱粉、デキストリン、廃油、廃糖蜜などが挙げられる。このような有機高分子材を用いることによって、成型炭の圧壊強度を一層高くすることができる。一方、成型炭に含まれる熱源としての有効成分を高くする観点から、ベントナイト及びセメント等の無機物を含有しないことが好ましい。
成型工程S3では、成型原料の成型を行って成型炭を得る。成型設備としては通常のダブルロール成型機等を用いることができる。成型炭の密度は、例えば1.0〜2.0g/mlであってもよい。成型炭の粒径A[mm]は、例えば30mm以上である。成型炭の粒径A[mm]は、成型炭の体積V[ml]を同一体積の真球に換算して下記式(3)によって算出される。
=2×((V×3/4/π)1/3)×10 (3)
図2は、成型工程S3で用いられるダブルロール成型機の一例を示す図である。図2のダブルロール成型機100は、外周面同士が対向するように配置される一対のロール10A,10Bと、ロール10A及びロール10Bの間に成型原料35を供給するホッパー14と、ロール10A,10Bによって成型された成型炭30の落下位置に配置され、成型炭30を搬送するコンベア20A,20Bと、を備える。
ホッパー14内には、ロール10A及びロール10Bに間に成型原料35を供給する押込みスクリュー16が配置されている。成型原料35は、押込みスクリュー16によってホッパー14の下部に設けられた開口部から、ロール10A及びロール10Bの間に供給される。
ロール10A,10Bの外周面には、それぞれ成型原料35が充填されるカップ12(凹部)が、円周方向に沿って所定の間隔で複数並んで形成されている。ロール10A,10Bは、図2の矢印方向に回転することによって、ロール10Aとロール10Bの外周にそれぞれ設けられたカップ12同士が周期的に対向配置されることとなる。ホッパー14からカップ12に充填された成型原料35は、ロール10A,10Bの回転に伴って、ロール10A,10Bの間に挟まれて加圧される。対向配置される一対のカップ12に充填された成型原料35は、このようにして加圧成型されて成型炭30となる。したがって、カップ12の形状及びサイズを変えることによって成型炭30の形状及びサイズを調整することができる。
ロール10A,10Bによって成型された成型炭30は、ロール10A,10Bの下方に配置されたコンベア20A上に落下する。成型炭30は、コンベア20A、及びコンベア20Aの下流側に配置されたコンベア20Bによって篩22に搬送される。篩22において篩分けがなされ、篩22の所定のサイズを有する成型炭30と、成型炭30よりも小さいサイズを有する屑33(篩下)とに分けられる。
屑33は、容器24に回収され、再び成型原料35として用いてもよい。このようにして、所定のサイズを有する成型炭30を得ることができる。篩22の目開きは、例えば10mm以上であってもよく、20〜50mmであってもよい。このように篩分けを行うことによって、廃棄物溶融炉の熱源として好適なサイズを有する成型炭30を得ることができる。なお、成型炭30の歩留まり向上の観点から、容器24に回収される屑33は少ない方が好ましい。
成型原料35の水の含有量が8質量%を超えると、屑33の割合が多くなる。これは、水の含有量が高くなり過ぎると成型原料35の流動性が損なわれて成型炭30の強度が低下し、落下等の衝撃によって崩壊し易くなるためである。また、成型原料35の水の含有量が10質量%以上になると、成型原料35のべたつきが顕著になる。これに伴って、成型炭30としてカップ12から落下すべきところ、成型炭30の一部がカップ12内に残存し、成型炭30の他部のみが落下してしまう。このような現象も屑33の割合が多くなる要因となる。
成型原料35の過剰なべたつきに起因してカップ12内に残存する残存原料34は、ロール10A,10Bの回転に伴う遠心力及び重力によって、ロール10A,10Bから成型炭30が落下する位置よりも、ロール10A,10Bの回転方向の下流側においてカップ12から脱離する。脱離した残存原料34は、容器26に回収される。このように、成型原料35のべたつきが過剰になると、容器26に回収される残存原料34の割合が高くなり、成型炭30の歩留まりが低下する。容器26に回収された残存原料34は、ホッパー14内に戻して成型原料35として再び用いてもよい。
一方、成型原料35の水の含有量が3質量%を下回ると、屑33の割合が多くなる。これは、水の含有量が低くなり過ぎると成型原料35の流動性が損なわれて成型原料35の成型性が低下するためと推察される。
成型原料35の水の含有量が3〜8質量%であると成型原料35の流動性が良好になり、成型原料35の成型性が向上するとともに成型炭30の圧壊強度を高くすることができる。これによって、ロール10A,10B間に供給する成型原料35に対する屑33及び残存原料34の割合を低減して、成型炭30の歩留まりを高くすることができる。成型炭30の歩留まりは、ロール10A,10B間に供給する成型原料35に対する篩22上の成型炭30の質量比率として算出できる。このようにして算出される成型炭30の歩留まりは、60質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましい。
図3は、図2のダブルロール成型機のロール10A,10Bと圧力調節部を示す図である。ロール10A,10Bは、それぞれ軸18,19に取り付けられている。ロール10A,10Bは、それぞれ軸18,19回りに回転可能に軸18,19に支持されている。ロール10A及びロール10Bは、所定の大きさのクリアランスCL(ロールギャップ)を介して配置されている。
ロール10Aの軸18には、圧力調節部15が取り付けられている。圧力調節部15は例えば油圧式シリンダで構成される。軸18及びロール10Aは、所定の長さのクリアランスCLを起点として、軸19及びロール10Bに対向する方向とは反対方向(図3の右方向)に移動可能に構成される。これに対して、軸19及びロール10Bは、ロール10A,10Bの対向方向に沿う移動が規制されている。すなわち、軸18及びロール10Aが軸19及びロール10Bから離れる方向に移動することによって、クリアランスCLが変化する。
圧力調節部15は、クリアランスCLが所定の長さを超えた場合に、軸18を介してロール10Aをロール10Bに向かって所定の圧力(ロール圧力)で付勢するように構成される。このため、ロール圧力を変えることによって成型炭の成型圧を調節することができる。
ロール10A,10B間に供給される成型原料35は、圧力調節部15が付勢する上記ロール圧力と同等の圧力によって成型される。成型原料35の成型の際、一対のカップ12に充填された成型原料35同士の合わせ面における付着力向上の観点から、ロール圧力は、好ましくは5MPaを超え、より好ましくは8MPa以上である。
ロール圧力を調節する機構は図3のものに限定されず、例えば、ロール10Bの軸19にも、軸18と同様に圧力調節部が取り付けられていてもよい。また、圧力調節部15も上述の例に限定されない。
ロール10A,10B間のクリアランスCLを変えることによって、一対のカップ12に充填された成型原料35同士の合わせ面の長さを調節してもよい。これによって、成型炭30が離型する際に合わせ面に生じる曲げ応力を調節することができる。このような曲げ応力低減の観点から、クリアランスCLは、好ましくは10mm以下であり、より好ましくは5mm以下である。
図4は、成型工程における成型原料35の流動を模式的に示す図である。押込みスクリュー16によってホッパー14の開口からロール10A,10Bの間に供給される成型原料35は、ロール10A,10Bの回転によって下方に流動しながらカップ12内に流入する。このとき、成型原料35は、図4の矢印に示すとおり、カップ12の内壁面に沿って流動しながらカップ12内に充填される。したがって、成型原料35が良好な流動性を有していれば成型性が向上すると考えられる。このように成型原料35が流動していることは、得られる成型炭30の表面に形成される、ロール10A、10Bの回転方向に沿ったスジ(縞)によって確認することができる。
成型原料35の流動性の評価方法を説明する。成型原料35の流動性は川北式タッピング試験の結果を用いて算出される流動性指数として評価できる(非特許文献1参照)。本開示における川北式タッピング試験は、以下の手順で行う。
図5は、川北式タッピング試験で用いられるタッピング容器を模式的に示す図である。まず、成型原料35を、円柱状のアクリル容器70に摺り切りで一杯になるように充填する。このとき、アクリル容器70に充填される成型原料35の体積はVである。充填は、成型原料35を、アクリル容器70の上面と同じ高さから自然落下させて行う。これによって落下高さの影響及び落下速度の変化による影響を低減することができる。
成型原料35を充填したアクリル容器70を、10mmの高さから自然落下させる。このことをタップという。タップを合計180回繰り返して行う。タップ回数が5回、10回、20回、40回、80回、120回及び180回に到達した後に、図5に示す嵩減り高さhを測定する。タップした際に、アクリル容器70内の成型原料35が水平にならない場合は、成型原料35の上面の中心部分の高さを測定して嵩減り高さhとする。アクリル容器70の断面積と嵩減り高さhとから、各タップ回数(N)における嵩減り率Ctを式(4)によって求める。式(4)中、Vは自然落下させる前の成型原料35の体積を示し、Vは所定回数のタップ後の成型原料35の体積を示す。
Ct=(V−V)/V (4)
図6は、川北式タッピング試験で求められる、タップ回数(N)とタップ回数/嵩減り率(N/Ct)の関係の一例を示す図である。図6に示すようなプロットに基づき最小二乗法によって一次相関式を求める。一次相関式の傾きは、限界嵩減り度(a)の逆数に等しいことから、図6のような一次相関式の傾きから限界嵩減り度(a)を求めることができる。
流動性指数は、限界嵩減り度(a)を用いて上述の式(1)で求められる。この流動性指数は、Carrにより提唱される流動性指数Nと相関があることが知られている。なお、Carrによる流動性指数Nは、安息角、圧縮度、スパチュラ角、凝集度又は均一度の4種類の値を測定し、それぞれの測定値に対して最高25点の点数を配点し、合計の点数で表わすものである。
本開示の流動性指数は上記式(1)によって求められる。成型原料35の流動性指数は、流動性を良好にする観点から、好ましくは60%以上であり、より好ましくは63%以上である。この流動性指数を高くすることによって、成型原料35の成型性が向上し、成型炭30の歩留まりを十分に高くすることができる。
乾燥工程S4では、成型して得られた成型炭30を、例えば100〜150℃の温度に加熱して、成型炭30を乾燥させる。このような乾燥工程S4を行うことによって、成型炭30に含まれる水分が除去される。ただし、成型工程S3で得られる成型炭30の水の含有量は成型原料35と同等(3〜8質量%)であり、比較的低いことから、乾燥工程S4を行うことは必ずしも必須ではない。この程度の水分を含む成型炭30であれば、そのまま廃棄物溶融炉に投入しても炉内の温度に大きく影響しない。成型炭30は廃棄物溶融炉内で加熱されて水分が除去され、十分に優れた火格子作用を発現することができる。
図7は、成型炭の圧壊強度の測定に用いられる測定装置の模式図である。成型炭30の圧壊強度は、図7の測定装置60において、加圧圧力が計測可能な油圧ジャッキ62上に載置された可動板64の上に、測定対象である成型炭30を配置する。そして、油圧ジャッキ62のシリンダを上方に繰り出すことによって、可動板64を上方に移動させる。これによって、成型炭30は、可動板64と可動板64の上方に固定された固定板68との間に挟まれる。成型炭30には荷重が加えられて最終的に破壊される。破壊した時の荷重から、加熱前の圧壊強度が求められる。
成型炭30の圧壊強度は、例えば、1500N以上である。このような成型炭30は、廃棄物溶融炉用の熱源として有用である。
図8は、廃棄物を溶融処理する廃棄物溶融炉(ガス化溶融炉)の一例を模式的に示す図である。成型炭30は、歩留まりが高く製造コストが低いことから、図8に示すような廃棄物溶融炉に好適に使用することができる。
廃棄物溶融設備200は、廃棄物溶融炉40と廃棄物溶融炉40の上部に設けられた装入装置50とを備えている。廃棄物溶融炉40は、シャフト部42と該シャフト部42の下端に設けられる朝顔部44と、朝顔部44の下部に設けられる炉底部46と、を有する。炉底部46には、上から順に、熱分解帯用の上段羽口45と、燃焼溶融帯用の下段羽口47とが設けられている。上段羽口45及び下段羽口47は、それぞれ複数段であってもよい。
廃棄物溶融炉用である成型炭30、廃棄物及び塩基度調整剤としての石灰石は、装入装置50によって、廃棄物溶融炉40に装入される。このようにして、廃棄物溶融炉40の内部に、成型炭、廃棄物及び石灰石が導入される。ここで用いられる廃棄物としては、一般廃棄物・産業廃棄物、又はこれらに乾燥、焼却、破砕等の処理を施して得られた処理物、これらを一度埋め立て処理した後、再度掘り起こした土砂分を含む埋め立てごみ等が挙げられる。
下段羽口47からは酸素又は酸素富化空気が供給され、上段羽口45からは燃焼支持ガスとして空気が供給される。廃棄物溶融炉40の下部に配置された成型炭30は、下段羽口47から供給された酸素又は酸素富化空気によって燃焼されて、熱源として機能する。この成型炭30は、良好な火格子機能を有する。廃棄物溶融炉40の上部に配置された廃棄物48は、成型炭の燃焼によって加熱されて、熱分解残渣43となる。熱分解残渣43は、主に上段羽口45から供給された空気によって燃焼される。
廃棄物溶融炉40の内部は、成型炭30等の燃焼によって温度勾配が生じている。具体的には、廃棄物溶融炉40は、上方から下方に向けて乾燥・予熱帯40a(約300〜400℃)、熱分解帯40b(約600〜800℃)、及び燃焼・溶融帯40c(約1000〜1800℃)を有する。廃棄物溶融炉40の内部に導入された廃棄物48は、乾燥・予熱帯40a、熱分解帯40b及び燃焼・溶融帯40cの順に通過する。これによって、廃棄物48中の可燃分は熱分解ガス化して燃焼室に導入され、灰分は、熱分解残渣43を経て溶融物となる。スラグ及びメタルを含む溶融物は、炉底部46に設けられた出滓口49から排出される。
廃棄物溶融炉40で生成した熱分解ガスは、シャフト部42を上昇し、装入装置50の下部に接続された排ガス管52から燃焼室へ導入される。燃焼排ガスは可燃ガスとして燃焼された後、ボイラで廃熱回収される。その後、排ガスは、減温塔で温度が調整された後、集塵機及び触媒反応塔を通過して、煙突から排出される。
廃棄物溶融設備200では、廃棄物溶融炉用の成型炭30を熱源として用いて廃棄物を処理している。この廃棄物溶融炉用の成型炭30は、炉底部46で安定して火格子を形成することができるため、溶融物の温度を1400℃以上に維持して溶融物の排出を円滑にすることができる。したがって、効率よく廃棄物を熱分解及び溶融して処理することができる。
本実施形態の製造方法によれば、成型原料の成型性を良好にして成型炭30を製造する際の歩留まりを高くすることができる。このような成型炭30は、高い圧壊強度を有するとともに、製造コストが低いことから、廃棄物溶融炉用として好適に用いることができる。
成型炭及びその製造方法の好適な実施形態を説明したが、本発明の成型炭の製造方法は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、別の幾つかの実施形態においては、粉コークスの水分、及び、必要とされる成型炭の圧壊強度等に応じて、乾燥工程S1及び乾燥工程S4の少なくとも一方を行わなくてもよい。
本実施形態の製造方法で得られる成型炭30の圧壊強度は、好ましくは1500N以上であり、より好ましくは1700N以上であり、さらに好ましくは1900N以上である。このような成型炭30を廃棄物溶融炉用の燃料として用いると、溶融物(スラグ)の温度が高く維持され、溶融物の排出を円滑にすることができる。
成型炭30の使用方法は、一実施形態において、成型炭30を廃棄物溶融炉40に装入する工程(装入工程)を有していてもよい。成型炭30は、常温のみならず高温環境下において、高い圧壊強度を有することから、炉底部46で安定して火格子を形成することができる。この使用方法では、上述の成型工程S3又は乾燥工程S4に引き続いて装入工程を行ってもよい。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、成型炭の成型方法はロール成型に限定されるものではなく、押出し成型、及びプレス成型等、各種の方法を用いることができる。
実施例及び比較例を参照して本発明の内容をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜15、比較例1〜7)
固形バインダとして、市販のリグニンスルホン酸マグネシウム粉末(日本製紙株式会社製、商品名:サンエキスP321、数平均分子量:3000)と市販の粉コークス(水分:20質量%、粒径:3mm以下)を準備した。粉コークスを、乾燥器において乾燥させて、絶乾状態(水分=0%)にした。乾燥させた粉コークスとリグニンスルホン酸マグネシウム粉末とを配合して混合し、混合粉末を調製した。このときの混合割合は、粉コークス100質量部に対してリグニンスルホン酸マグネシウム粉末を11.3質量部とした。
調製した混合粉末に水を加えて、所定量の水を含有する各成型原料を調製した。各成型原料の水の含有量は表1に示すとおりである。そして、図2,3に示すようなダブルロール成型機に、各成型原料を供給して各成型炭を製造した。製造の際のロール10A,10B間のクリアランスCLは1mm、及び、ロール圧力は10MPaとした。
ロール10A,10B間に供給される成型原料35の質量を基準として、成型炭30の歩留まり、篩22(目開き:30mm)から落下して容器24に回収される屑33の質量割合、及び、容器26に回収される残存原料34の質量割合をそれぞれ求めた。結果を表1に示す。
Figure 0006869115
表1に示すとおり、成型原料における水の含有量が3〜8質量%の範囲内であれば、成型炭の歩留まりを60質量%以上に維持できることが確認された。図9は、表1に示すデータをプロットしたグラフである。図9中、丸のプロットは成型炭30の歩留まりを示し、三角形のプロットは屑33の割合を示し、四角形のプロットは残存原料34の割合を示す。
表1及び図9に示すとおり、成型原料における水の含有量が8質量%を超えると屑33の割合及び/又は残存原料34の割合が増加する。具体的には、水の含有量が8〜11質量%の範囲では屑33の割合が高くなる。これは成型原料の流動性が低下して、成型性が損なわれることに起因すると推察される。また、水の含有量が10質量%を超えると残存原料34の割合が高くなる。これは、成型原料のべたつきが大きくなることに起因すると推察される。
(実施例16〜21、比較例8〜11)
実施例1〜15及び比較例1〜7と同様にして、水の含有量が異なる複数の成型原料を調製した。上述の川北式タッピング試験によって、各成型原料の嵩減り率Ctを式(4)によって求めた。そして、図6に示すようなグラフに基づいて限界嵩減り度(a)を求め、式(1)によって流動性指数を算出した。結果を表2に示す。
Figure 0006869115
図10は、表2に示すデータをプロットしたグラフである。表2及び図10に示されるとおり、成型原料の水の含有量が5〜6質量%のときに、成型原料は最も優れた流動性を示す。そして、成型原料の水の含有量が低くなって3質量%を下回ると、流動性指数が60%以下になる。また、成型原料の水の含有量が高くなって8質量%を超えると、流動性指数が60%以下になる。成型原料の水の含有量を3〜8質量%にすることによって、流動性指数を60%以上にすることができる。このような成型原料は流動性に優れるため、良好な成型性を有する。
表2に示す実施例及び比較例のうち、実施例17〜21、及び、比較例10,11の成型原料を用いて、実施例1と同様にして成型炭を製造し、成型炭の歩留まりを求めた。図11は、その結果を示すグラフである。図11に示すとおり、成型原料の流動性指数が高くなると、成型炭の歩留まりが向上することが確認された。
次に、実施例18及び実施例21の成型炭を、150℃に調節された恒温槽内に2時間保管して空気中で乾燥させた。そして、廃棄物溶融炉内で用いることを想定して、この乾燥後の成型炭を、空気雰囲気下、1000℃に調整された電気炉に成型炭を投入し、1000℃で30分間保持した。その後、窒素雰囲気下で室温(約20℃)まで放冷した後、図7に示す測定装置を用いて、成型炭の圧壊強度を測定した。その結果、実施例18及び実施例21の加熱後の成型炭の圧壊強度は、それぞれ1950N及び3100Nであった。このことから、加熱後においても、成型炭は十分に高い圧壊強度を有することが確認された。
バインダのハンドリング性を損なうことなく、成型原料の成型性を良好にして高い歩留まりで成型炭を製造することが可能な成型炭の製造方法が提供される。また、このような製造方法によって製造される成型炭の使用方法が提供される。
10A,10B…ロール、12…カップ、14…ホッパー、15…圧力調節部、16…押込みスクリュー、18,19…軸、20A,20B…コンベア、22…篩、24,26…容器、30…成型炭、33…屑、34…残存原料、35…成型原料、40…廃棄物溶融炉、40a…乾燥・予熱帯、40b…熱分解帯、40c…燃焼・溶融帯、42…シャフト部、43…熱分解残渣、44…朝顔部、45…上段羽口、46…炉底部、47…下段羽口、48…廃棄物、49…出滓口、50…装入装置、52…排ガス管、60…測定装置、62…油圧ジャッキ、64…可動板、68…固定板、70…アクリル容器、100…ダブルロール成型機、200…廃棄物溶融設備。

Claims (6)

  1. 粉コークスとリグニンスルホン酸塩を含む固形バインダとを混合して、前記粉コークス100質量部に対して前記リグニンスルホン酸塩を11質量部以上含有する混合物を調製する混合工程と、
    前記混合物を含む成型原料を成型して成型炭を得る成型工程と、を有し、
    前記成型原料における水の含有量が3〜8質量%である、廃棄物溶融炉用の成型炭の製造方法。
  2. 下記式(1)によって求められる前記成型原料の流動性指数が60%以上である、請求項1に記載の廃棄物溶融炉用の成型炭の製造方法。
    流動性指数=100×(1−1.35×a) (1)
    (式中、aは限界嵩減り度を示す。)
  3. 前記成型工程は、前記成型原料を、ダブルロール成型機を用いて5MPaを超えるロール圧力で成型する、請求項1又は2に記載の廃棄物溶融炉用の成型炭の製造方法。
  4. 前記混合工程の前に前記粉コークスを乾燥する乾燥工程を有し、
    前記乾燥工程において、前記粉コークスの水分を9質量%以下にする、請求項1〜のいずれか一項に記載の廃棄物溶融炉用の成型炭の製造方法。
  5. 前記混合工程では、前記混合物に水を加えて混合し、前記混合物と前記水を含む前記成型原料を調製する、請求項1〜のいずれか一項に記載の廃棄物溶融炉用の成型炭の製造方法。
  6. 粉コークスとリグニンスルホン酸塩を含む固形バインダとを混合して混合物を調製する混合工程と、前記混合物を含む成型原料を成型して成型炭を得る成型工程と、を有し、前記成型原料における水の含有量が3〜8質量%である、成型炭の製造方法で得られた成型炭を廃棄物溶融炉に装入し、前記成型炭を前記廃棄物溶融炉の熱源として使用する工程を有する、成型炭の使用方法。
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