JP6868880B2 - 油性整髪料組成物 - Google Patents

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本発明は油性整髪料組成物に関し、更に詳しくはシリカを配合した非水系の油性整髪料組成物に関する。
整髪料はヘアスタイリング剤とも呼ばれ、身だしなみとして髪型を整える時や、ファッションとして頭髪を好みのスタイルにセットする等の目的で、男女を問わずよく利用されている。
ところで、整髪料は各種の油性成分を多く配合するので、一般的にべたつき感が強く、軽さがないという不満がある。特にセット力を求めるためには固形油分を多く配合するので、重たい質感になる傾向がある。また、ふんわりとしたボリューム感を伴う軽い仕上がりになり難い傾向がある。そのため従来から、整髪成分としてシリカ(無水ケイ酸)を配合した整髪料が知られている。
特許第5823115号公報上記の特許文献1は、(A)無水ケイ酸及び/又は表面を疎水化処理した疎水化無水ケイ酸、(B)多価アルコール及び(C)多糖系増粘剤を含有する整髪剤用の非乳化型の水系組成物を開示している。
しかし、特許文献1に記載の整髪剤用組成物は、シリカの配合による整髪時のべたつき感の抑制と、ふんわりとしたボリューム感を伴う軽い仕上がりを期待できる反面、シリカを用いることで整髪後の滑り性が悪化し、手櫛を通した際に髪がギシギシときしむという問題があった。
本願発明者は、非水系処方の整髪料組成物にシリカを配合すれば、シリカの利点を生かしつつ、その欠点である髪のきしみを改善できることを発見した。しかし一方で、シリカは親水性の無機粉体であるため、非水系処方の整髪料組成物中では良好に分散せずに凝集する傾向があり、分散を維持するという分散性がとりわけ問題となることも判明した。
そこで本発明は、シリカを配合した非水系処方に係る油性整髪料であって、シリカの配合により毛髪のべたつき感が抑制されてふんわりとしたボリューム感を伴う軽い仕上がりを期待でき、シリカ配合の欠点である髪のきしみが改善され、しかもシリカの分散性が確保された整髪料を提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明は、下記(A)、(B)成分を含有し、実質的に水を含まない油性整髪料組成物である。
(A)シリカの1種以上
(B)シリコーン界面活性剤の1種以上
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明においては、前記第1発明に記載の油性整髪料組成物が、更に下記(C)成分を含有する。
(C)炭化水素ワックスの1種以上
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明においては、前記第1発明又は第2発明に記載の油性整髪料組成物が更に下記(D)成分を含有する。
(D)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明においては、前記第1発明〜第3発明のいずれかに記載の油性整髪料組成物の(B)成分がアルキル変性シリコーン界面活性剤である。
(第1発明の効果)
第1発明では、非水系処方の油性整髪料組成物が(A)成分としてシリカを含有するので、毛髪のべたつき感を抑制して、ふんわりとしたボリューム感を伴う軽い仕上がりの整髪が可能である。同時に、実質的に水を含まない油性整髪料であるため、通常はシリカ配合の欠点となる髪のきしみ(指通りの悪さ)を防止することができる。しかも、油性整髪料組成物が(B)成分としてシリコーン界面活性剤を含有するので、シリカの良好な分散性が確保される。
なお、例えば特開2015−061881号公報に記載の発明では、表面に疎水化処理を施した疎水性シリカを非水系処方のヘアスタイリング剤組成物に配合しており、本発明とは技術的手段が異なるが、シリカの分散性が改善する可能性があると推定される。しかし疎水性シリカを用いた場合は、シリカを配合する場合のような毛髪のふんわりとした軽い仕上がりを期待し難い。また、表面処理を施した疎水性シリカは相対的に高価であり、シリカの代替手段とはなり難い。
(第2発明の効果)
第2発明では、油性整髪料組成物が更に(C)成分として炭化水素ワックスの1種以上を含有するので、シリカの分散性が一層向上する。
(第3発明の効果)
第3発明では、油性整髪料組成物が更に(D)成分として平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上を含有するので、滑り性、さらさら感が付与されて、毛髪のきしみ、べた付き感が一層軽減する。
(第4発明の効果)
第4発明では、油性整髪料組成物の(B)成分がアルキル変性シリコーン界面活性剤であるため、シリカの分散性が更に向上する。
以下に本発明の実施形態をその最良の形態を含めて説明する。本発明の技術的範囲は、以下の実施形態によって限定されない。
〔油性整髪料組成物〕
本発明の油性整髪料組成物は、(A)成分としてシリカの1種以上を含有し、(B)成分としてシリコーン界面活性剤の1種以上を含有する。また、この油性整髪料組成物は実質的に水を含まない。「実質的に水を含まない」とは「配合成分としての水を含有しない」という意味であって、他の各種配合成分に付随して含有された少量の水まで除外するものではない。
本発明の油性整髪料組成物は、好ましくは、(C)成分として炭化水素ワックスの1種以上を含有し、(D)成分として平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上を含有する。
油性整髪料組成物の剤型は、通常に市販されている整髪料の剤型のいずれでも良く、特に限定されないが、例えばワックスゲル剤型とすることが好ましい。ワックスゲル剤型とは、常温で固体である油剤(ワックス)と液状のオイルを混合し、加熱溶解させた後に冷却して固化させたものであって、ジャー容器等から指等ですくい取り、手のひらで伸ばしてから使用するものをいう。但し、必要に応じて液体状、固体状、ゲル状、乳濁液状、エアゾールミスト状、エアゾールフォーム状等のいずれでも良い。
〔(A)成分〕
本発明の(A)成分は無水ケイ酸とも呼ばれるシリカ(SiO2)である。シリカの市販品としては、例えば、旭化成ワッカーシリコーン社製のHDK(登録商標)V15、N20、T30、T40、日本アエロジル社製のAEROSIL(登録商標)50、90G、130、150、200、300、380、200V、OX50、AGCエスアイテック社製のサンスフェア(登録商標)H−31、H−51、H−121、H−201、H−32、H−52、H−122、H−33、H−53等を例示することができる。
油性整髪料組成物におけるシリカの1種以上の含有量は特に限定されないが、0.3〜30質量%が好ましく、0.5〜10質量%が更に好ましく、1.0〜5質量%が特に好ましい。また、後述する(A)成分:(B)成分の配合量の質量比率を結果的に満足する含有量であることが好ましい。
〔(B)成分〕
本発明の(B)成分であるシリコーン界面活性剤とは、シリコーン鎖がポリオキシアルキレンとの共重合体となり変性されることで極性、親水性を付与されて非イオン性界面活性剤となったものであり、例えば、以下の(1)〜(4)のものを挙げることができる。
(1)シリコーン鎖とポリエーテル基との共重合体。共重合の形態としては、シリコーン鎖に対して単数又は複数のポリエーテル基が側鎖として結合した形態、シリコーン鎖の一方又は双方の末端にポリエーテル基が結合した形態、シリコーン鎖とポリエーテル基がブロック共重合した形態を例示できる。
(2)シリコーン鎖とポリグリセリン基との共重合体。共重合の形態としては、上記(1)の場合と同様の形態を例示できる。
(3)シリコーン鎖とポリエーテル基及びポリグリセリン基との共重合体。共重合の形態としては、上記(1)の場合と同様の形態を例示できる。
(4)上記(1)〜(3)の共重合体に対して、更にアルキル基が側鎖、末端結合又はブロック共重合の形態で結合した共重合体。
上記の内、(4)のアルキル基を含むタイプのシリコーン界面活性剤がより好ましい。また、上記の内、側鎖結合を含むものは分岐鎖構造を持つ分岐型となり、側鎖結合を含まないものは直鎖型となり、例えば2本のシリコーン鎖間を架橋結合するポリエーテル鎖あるいはポリグリセリン鎖等の架橋鎖を備えるものは架橋鎖型となる。なお、上記(4)のタイプであって分岐型または直鎖型のシリコーン界面活性剤が特に好ましく、分岐型のシリコーン界面活性剤がとりわけ好ましい。
特に好ましいシリコーン界面活性剤であるアルキル変性シリコーン界面活性剤の商品名として、いずれも信越シリコーン社製の下記(1)〜(6)が例示されるが、とりわけ分岐型のKF−6038が好ましい。
(1)分岐型で、かつポリエーテル・アルキル共変性型のKF−6038。
(2)分岐型で、かつポリグリセリン・アルキル共変性型のKF−6105。
(3)架橋鎖型で、かつポリエーテル・アルキル共変性型のKSG−310、320、330、340。
(4)架橋鎖型で、かつポリグリセリン・アルキル共変性型のKSG−810、820、830、840。
(5)架橋鎖型で、かつポリエーテル・シリコーン・アルキル共変性型のKSG−320Z、350Z、360Z、380Z。
(6)架橋鎖型で、かつポリグリセリン・シリコーン・アルキル共変性型のKSG−820Z、850Z。
更に、好ましいシリコーン界面活性剤であるアルキル変性シリコーン界面活性剤の商品名として、いずれも東レ・ダウコーニング社製の下記(7)〜(9)が例示される。
(7)直鎖型でポリエーテル(PEG/PPG)・アルキル共変性型の5200 Formulation Aid。
(8)分岐型でポリエーテル・アルキル共変性型のES-5300 Formulation Aid。
(9)分岐型でポリグリセリン・アルキル共変性型のES-5600 Silicone Glycerol Emulsifier。
油性整髪料組成物におけるシリコーン界面活性剤の1種以上の含有量は特に限定されないが、0.3〜30質量%が好ましく、0.5〜10質量%が更に好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。また、下記の(A)成分:(B)成分の配合量の質量比率を満足する含有量であることが好ましい。
〔(A)成分と(B)成分の配合比率 〕
(A)成分の良好な分散性の観点から、油性整髪料組成物における(A)成分:(B)成分の配合量の質量比率は1:3〜3:1の範囲内が好ましく、1:2〜2:1の範囲内がより好ましく、1:1.5〜1.5:1の範囲内が特に好ましく、1:1が最も好ましい。
〔(C)成分〕
(C)成分は炭化水素ワックスの1種以上である。炭化水素ワックスの例としては、パラフィンワックス、セレシンワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス等が挙げられ、さらにこの中でも合成炭化水素ワックスである、ポリエチレンワックスが好ましい。
ポリエチレンワックスの分子量、物性の面から述べれば、分子量が400〜700の範囲にあるものが好ましい。また、ポリエチレンワックの融点としては、例えば油性整髪料組成物がワックスゲル剤型である場合の、製造後におけるシリカの分散性の維持等の面から、75〜110℃であるものが好ましい。
〔(D)成分〕
(D)成分は、平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上である。平均重合度は4000〜10000の範囲内であることが特に好ましい。高重合シリコーンとしては、高重合ジメチルポリシロキサン、高重合ジメチコノール、高重合アミノ変性シリコーン等が例示されるが、高重合ジメチルポリシロキサンや高重合ジメチコノールが特に好ましい。
ジメチルポリシロキサンとは、ジメチルシロキサンの単位が多数重合し、その両末端がトリメチルシロキサンで終わっている重合体である。ジメチコノールとは、INCI名であるが、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサンである。
油性整髪料組成物における高重合シリコーンの1種以上の含有量は特に限定されないが、0.5〜10質量%であることが好ましく、1〜5質量%であることが特に好ましい。
〔油性整髪料組成物におけるその他の成分〕
本発明の油性整髪料組成物には、本発明による効果及び組成物の安定性を損なわない限りにおいて、(A)〜(D)成分以外の油剤、シリコーン、界面活性剤、多価アルコール、高級アルコール等の油性整髪料に配合されることがある各種の成分を適宜な量的範囲で配合することができ、更に香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤等も配合することができる。
油剤としては、ベース油剤として用いるエステル油であるトリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルが例示され、炭化水素類である各種のパラフィン、各種のイソパラフィン、ワセリン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー等も例示される。
油剤としては、オリーブ油、ツバキ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、ゴマ油、馬油、牛脂、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、アルモンド油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油等の油脂も例示される。
油剤としては、(C)成分以外のミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、モクロウ、イボタロウ、コメヌカロウ、サラシモンタンロウ、セラック、ホホバ油、ラノリンまたは還元ラノリン等のロウ類も例示される。
(D)成分以外のシリコーンとしては、低重合度のメチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、メチルフェニルシリコーン、アルコール変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等が例示される。
界面活性剤としては、(B)成分以外の周知又は公知の各種の非イオン界面活性剤が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、POEグリセリン脂肪酸エステル類、POE脂肪酸エステル類、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビット脂肪酸エステル類、グリセリンまたはポリグリセリン脂肪酸類、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体類、POEヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル類等が例示される。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が例示される。
高級アルコールとしてはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコールおよびオクチルドデカノール等が例示される。
次に本発明の実施例及び比較例を説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例や比較例によって限定されない。
〔油性整髪料組成物の調製〕
末尾の表1に示す実施例1〜8及び比較例1〜2に係る油性整髪料組成物を調製した。これらの組成物はスタイリング剤であって、いずれもワックスゲル剤型としている。具体的には、ポリエチレンワックスを加熱溶融させて他成分と混合させた後、冷却・固化してワックスゲルとした。
表1の「成分名」の欄に示す各成分に関して、本発明の(A)〜(C)成分に該当する成分については、それぞれ欄外に(A)〜(C)の記号を付記した。また、実施例1〜8及び比較例1〜2について、成分の含有量を示す数値の単位は質量%である。
表1の成分名の欄に「シリコーン類」と記載した成分は、具体的には、12質量%の高重合ジメチコノールと88質量%の低粘度ジメチコンとの混合物であるPMX-1503 Fluid(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を用いている。
成分名の欄に「分岐型ポリエーテル・アルキル変性シリコーン」と記載した成分は前記KF6038であり、「直鎖型ポリエーテル・アルキル変性シリコーン」と記載した成分は前記東レ・ダウコーニング社製の5200 Formulation Aidであり、「架橋型ポリエーテル・アルキル変性シリコーン」と記載した成分は前記KSG310 であり、「直鎖型ポリエーテル変性シリコーン」と記載した成分は前記KF6017である。
成分名の欄に「POEアルキルエーテル」と記載した成分は、具体的には非シリコーン系の非イオン界面活性剤POE(2)セチルエーテルである。更に成分名の欄に「無水ケイ酸」と記載した成分は微粉末状の親水性シリカであり、具体的には旭化成ワッカーシリコーン社の商品名HDK(登録商標)N20である。
〔油性整髪料組成物の評価〕
実施例1〜8及び比較例1〜2に係る油性整髪料組成物について、それぞれ以下の項目を評価した。
(シリカの分散性)
各実施例及び各比較例に係るワックスゲル剤型の油性整髪料組成物の調製に当たり、ポリエチレンワックスを加熱溶融させて他成分と混合させた際に微粉末状の親水性シリカが良好に分散したか否かを目視で確認し、下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けしてシリカの分散性を評価した。 評価結果を表1の「シリカの分散性」の欄に示す。
◎:全て分散しており、分散性が極めて良好である。
○:ほとんど分散しており、分散性が良好である。
△:あまり分散せず、分散性がやや悪い。
×:全く分散せず、分散性が悪い。
(毛髪のきしみ)
各実施例及び各比較例に係る油性整髪料組成物0.3gをそれぞれ指ですくい取り、手のひらで伸ばしてから、各々ウィッグに均一に塗布して、塗布後のウィッグにおける毛髪のきしみを、10名の専門パネラーが手触りにより評価した。評価結果を下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けした。評価結果を表1の「毛髪のきしみ」の欄に示す。
◎:きしみが少ないと答えたパネラーが8名以上で、極めて良好である。
○:きしみが少ないと答えたパネラーが6名又は7名で、良好である。
△:きしみが少ないと答えたパネラーが4名又は5名で、やや悪い。
×:きしみが少ないと答えたパネラーが3名以下で、悪い。
(べたつきのなさ)
上記「毛髪のきしみ」を評価した各実施例及び各比較例に係るウィッグにおける毛髪のべたつきのなさを、10名の専門パネラーが手触りにより評価した。評価結果を下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けした。評価結果を表1の「べたつきのなさ」の欄に示す。
◎:べたつきが少ないと答えたパネラーが8名以上で、極めて良好である。
○:べたつきが少ないと答えたパネラーが6名又は7名で、良好である。
△:べたつきが少ないと答えたパネラーが4名又は5名で、やや悪い。
×:べたつきが少ないと答えたパネラーが3名以下で、悪い。
(ふんわり感)
上記「毛髪のきしみ」を評価した各実施例及び各比較例に係るウィッグにおける毛髪の「ふんわり軽い仕上がり」を10名の専門パネラーが手触りにより評価した。評価結果を下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けした。評価結果を表1の「ふんわり感」の欄に示す。
◎:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが8名以上で、極めて良好である。
○:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが6名又は7名で、良好である。
△:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが4名又は5名で、やや悪い。
×:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが3名以下で、悪い。
(評価結果に関して)
表1に示すように、上記各評価項目の評価結果は、本発明の効果を裏付けるものであった。なお、(A)成分である無水ケイ酸を含有する比較例1の「毛髪のきしみ」及び「ふんわり感」の評価結果は共に「×」であった。その理由は、(B)成分であるシリコーン界面活性剤を含有しない非水系処方の比較例1においては、製剤中で無水ケイ酸が分散せずに凝集し、本来の配合効果が実質的に得られていないためであると考えられる。
この点に関連して比較例2では、比較例1との対比において、非シリコーン系ではあるが非イオン界面活性剤であるPOE(2)セチルエーテルを追加配合している。そのため、各実施例との比較では不十分であるが「シリカの分散性」と「毛髪のきしみ」が僅かに改善しており、また無水ケイ酸の配合効果である「ふんわり感」が発現していると考えられる。
Figure 0006868880
本発明によれば、シリカを配合した非水系処方に係る油性整髪料であって、毛髪のべたつき感が抑制されてふんわり軽い仕上がりを期待でき、シリカ配合の欠点である髪のきしみが改善され、しかもシリカの分散性が確保された整髪料が提供される。

Claims (3)

  1. 下記(A)、(B)、(D)成分を含有し、実質的に水を含ないことを特徴とする油性整髪料組成物。
    (A)シリカの1種以上
    (B)シリコーン界面活性剤の1種以上
    (D)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上
  2. 更に下記(C)成分を含有することを特徴とする請求項1に記載の油性整髪料組成物。
    (C)炭化水素ワックスの1種以上
  3. 前記(B)成分がアルキル変性シリコーン界面活性剤であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油性整髪料組成物。
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