JP6868880B2 - 油性整髪料組成物 - Google Patents
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上記課題を解決するための本願第1発明は、下記(A)、(B)成分を含有し、実質的に水を含まない油性整髪料組成物である。
(A)シリカの1種以上
(B)シリコーン界面活性剤の1種以上
上記課題を解決するための本願第2発明においては、前記第1発明に記載の油性整髪料組成物が、更に下記(C)成分を含有する。
(C)炭化水素ワックスの1種以上
上記課題を解決するための本願第3発明においては、前記第1発明又は第2発明に記載の油性整髪料組成物が更に下記(D)成分を含有する。
(D)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上
上記課題を解決するための本願第4発明においては、前記第1発明〜第3発明のいずれかに記載の油性整髪料組成物の(B)成分がアルキル変性シリコーン界面活性剤である。
第1発明では、非水系処方の油性整髪料組成物が(A)成分としてシリカを含有するので、毛髪のべたつき感を抑制して、ふんわりとしたボリューム感を伴う軽い仕上がりの整髪が可能である。同時に、実質的に水を含まない油性整髪料であるため、通常はシリカ配合の欠点となる髪のきしみ(指通りの悪さ)を防止することができる。しかも、油性整髪料組成物が(B)成分としてシリコーン界面活性剤を含有するので、シリカの良好な分散性が確保される。
第2発明では、油性整髪料組成物が更に(C)成分として炭化水素ワックスの1種以上を含有するので、シリカの分散性が一層向上する。
第3発明では、油性整髪料組成物が更に(D)成分として平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上を含有するので、滑り性、さらさら感が付与されて、毛髪のきしみ、べた付き感が一層軽減する。
第4発明では、油性整髪料組成物の(B)成分がアルキル変性シリコーン界面活性剤であるため、シリカの分散性が更に向上する。
本発明の油性整髪料組成物は、(A)成分としてシリカの1種以上を含有し、(B)成分としてシリコーン界面活性剤の1種以上を含有する。また、この油性整髪料組成物は実質的に水を含まない。「実質的に水を含まない」とは「配合成分としての水を含有しない」という意味であって、他の各種配合成分に付随して含有された少量の水まで除外するものではない。
本発明の(A)成分は無水ケイ酸とも呼ばれるシリカ(SiO2)である。シリカの市販品としては、例えば、旭化成ワッカーシリコーン社製のHDK(登録商標)V15、N20、T30、T40、日本アエロジル社製のAEROSIL(登録商標)50、90G、130、150、200、300、380、200V、OX50、AGCエスアイテック社製のサンスフェア(登録商標)H−31、H−51、H−121、H−201、H−32、H−52、H−122、H−33、H−53等を例示することができる。
本発明の(B)成分であるシリコーン界面活性剤とは、シリコーン鎖がポリオキシアルキレンとの共重合体となり変性されることで極性、親水性を付与されて非イオン性界面活性剤となったものであり、例えば、以下の(1)〜(4)のものを挙げることができる。
(2)分岐型で、かつポリグリセリン・アルキル共変性型のKF−6105。
(3)架橋鎖型で、かつポリエーテル・アルキル共変性型のKSG−310、320、330、340。
(4)架橋鎖型で、かつポリグリセリン・アルキル共変性型のKSG−810、820、830、840。
(5)架橋鎖型で、かつポリエーテル・シリコーン・アルキル共変性型のKSG−320Z、350Z、360Z、380Z。
(6)架橋鎖型で、かつポリグリセリン・シリコーン・アルキル共変性型のKSG−820Z、850Z。
(8)分岐型でポリエーテル・アルキル共変性型のES-5300 Formulation Aid。
(9)分岐型でポリグリセリン・アルキル共変性型のES-5600 Silicone Glycerol Emulsifier。
(A)成分の良好な分散性の観点から、油性整髪料組成物における(A)成分:(B)成分の配合量の質量比率は1:3〜3:1の範囲内が好ましく、1:2〜2:1の範囲内がより好ましく、1:1.5〜1.5:1の範囲内が特に好ましく、1:1が最も好ましい。
(C)成分は炭化水素ワックスの1種以上である。炭化水素ワックスの例としては、パラフィンワックス、セレシンワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス等が挙げられ、さらにこの中でも合成炭化水素ワックスである、ポリエチレンワックスが好ましい。
(D)成分は、平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上である。平均重合度は4000〜10000の範囲内であることが特に好ましい。高重合シリコーンとしては、高重合ジメチルポリシロキサン、高重合ジメチコノール、高重合アミノ変性シリコーン等が例示されるが、高重合ジメチルポリシロキサンや高重合ジメチコノールが特に好ましい。
本発明の油性整髪料組成物には、本発明による効果及び組成物の安定性を損なわない限りにおいて、(A)〜(D)成分以外の油剤、シリコーン、界面活性剤、多価アルコール、高級アルコール等の油性整髪料に配合されることがある各種の成分を適宜な量的範囲で配合することができ、更に香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤等も配合することができる。
非イオン界面活性剤としては、POEグリセリン脂肪酸エステル類、POE脂肪酸エステル類、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビット脂肪酸エステル類、グリセリンまたはポリグリセリン脂肪酸類、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体類、POEヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル類等が例示される。
末尾の表1に示す実施例1〜8及び比較例1〜2に係る油性整髪料組成物を調製した。これらの組成物はスタイリング剤であって、いずれもワックスゲル剤型としている。具体的には、ポリエチレンワックスを加熱溶融させて他成分と混合させた後、冷却・固化してワックスゲルとした。
実施例1〜8及び比較例1〜2に係る油性整髪料組成物について、それぞれ以下の項目を評価した。
各実施例及び各比較例に係るワックスゲル剤型の油性整髪料組成物の調製に当たり、ポリエチレンワックスを加熱溶融させて他成分と混合させた際に微粉末状の親水性シリカが良好に分散したか否かを目視で確認し、下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けしてシリカの分散性を評価した。 評価結果を表1の「シリカの分散性」の欄に示す。
◎:全て分散しており、分散性が極めて良好である。
○:ほとんど分散しており、分散性が良好である。
△:あまり分散せず、分散性がやや悪い。
×:全く分散せず、分散性が悪い。
各実施例及び各比較例に係る油性整髪料組成物0.3gをそれぞれ指ですくい取り、手のひらで伸ばしてから、各々ウィッグに均一に塗布して、塗布後のウィッグにおける毛髪のきしみを、10名の専門パネラーが手触りにより評価した。評価結果を下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けした。評価結果を表1の「毛髪のきしみ」の欄に示す。
◎:きしみが少ないと答えたパネラーが8名以上で、極めて良好である。
○:きしみが少ないと答えたパネラーが6名又は7名で、良好である。
△:きしみが少ないと答えたパネラーが4名又は5名で、やや悪い。
×:きしみが少ないと答えたパネラーが3名以下で、悪い。
上記「毛髪のきしみ」を評価した各実施例及び各比較例に係るウィッグにおける毛髪のべたつきのなさを、10名の専門パネラーが手触りにより評価した。評価結果を下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けした。評価結果を表1の「べたつきのなさ」の欄に示す。
◎:べたつきが少ないと答えたパネラーが8名以上で、極めて良好である。
○:べたつきが少ないと答えたパネラーが6名又は7名で、良好である。
△:べたつきが少ないと答えたパネラーが4名又は5名で、やや悪い。
×:べたつきが少ないと答えたパネラーが3名以下で、悪い。
上記「毛髪のきしみ」を評価した各実施例及び各比較例に係るウィッグにおける毛髪の「ふんわり軽い仕上がり」を10名の専門パネラーが手触りにより評価した。評価結果を下記の「◎」〜「×」の4段階にランク分けした。評価結果を表1の「ふんわり感」の欄に示す。
◎:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが8名以上で、極めて良好である。
○:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが6名又は7名で、良好である。
△:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが4名又は5名で、やや悪い。
×:ふんわり軽い仕上がりをキープしていると答えたパネラーが3名以下で、悪い。
表1に示すように、上記各評価項目の評価結果は、本発明の効果を裏付けるものであった。なお、(A)成分である無水ケイ酸を含有する比較例1の「毛髪のきしみ」及び「ふんわり感」の評価結果は共に「×」であった。その理由は、(B)成分であるシリコーン界面活性剤を含有しない非水系処方の比較例1においては、製剤中で無水ケイ酸が分散せずに凝集し、本来の配合効果が実質的に得られていないためであると考えられる。
Claims (3)
- 下記(A)、(B)、(D)成分を含有し、実質的に水を含ないことを特徴とする油性整髪料組成物。
(A)シリカの1種以上
(B)シリコーン界面活性剤の1種以上
(D)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンの1種以上 - 更に下記(C)成分を含有することを特徴とする請求項1に記載の油性整髪料組成物。
(C)炭化水素ワックスの1種以上 - 前記(B)成分がアルキル変性シリコーン界面活性剤であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油性整髪料組成物。
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