JP6868316B1 - コーナー部整形装置及びコーナー部整形方法 - Google Patents

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Abstract

短時間で、コーナー部を滑らかに整形する。レーザビーム4を用いて対象物のコーナー部Cの整形をするコーナー部整形装置1であって、前記コーナー部整形装置1は、前記コーナー部Cに対して、コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、レーザビーム4を前記コーナー部Cに照射するレーザヘッド2と、前記コーナー部に対して、コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、レーザビームにより生じた溶融池から少なくとも一部の溶融物を対象物から引き離すための0.1MPa〜2.0MPaの高圧ガスを噴射する、ガス噴射ノズル3とを含むことを特徴とするコーナー部整形装置1である。

Description

本発明は、レーザによる、切削加工部品、成形部品、鋳造品などのコーナー部のバリ取り加工や、面取り加工を行う、コーナー部整形装置およびコーナー部整形方法に関する。
二つ以上の型枠を用いる樹脂成形や、金属の鋳造や切削加工等において、バリが生じることがある。また、加工部品のコーナー部が鋭く角ばったり、凹凸部がある場合があり、このような鋭く鋭角なコーナー部に手が触れた場合、怪我をする等の安全衛生上の問題がある。このような問題を解決するために、従来は、カッター、ロータリバー、ブラシ、サンドペーパー等を用いてバリ取りや面取り加工などのコーナー部の整形を行ってきた。
しかしながら、従来のバリ取りや面取り加工は人の手によるため時間がかかる上に、樹脂等の柔らかい素材に発生したバリに関してはバリ自体のコシが柔らかく刃物から逃げてしまい切除が難しいという問題があった。また、バリの除去中や面取り加工中に切りくずが空中に舞う事による安全衛生上の問題があった。
バリ取りに関しては、レーザを用いたバリ取り装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。これらのバリ取り装置では、バリにレーザビームを照射し、金属やその他バリ取り対象物の溶融温度をはるかに超えた温度にして気化やプラズマ化させて消滅させる、アブレーションによりバリを除去している。
特開2008−114458号公報 特開昭64−18590号公報 特開2018−158375号公報
しかしながら、レーザによるアブレーションによりバリ取りをする方法では、バリ除去後のコーナー部端面が粗く、二次バリが発生してしまうという問題があった。また、コーナー部の面取りは、主に機械切削加工により、平らで滑らかな面に仕上げているが、例えば曲面などの平面でない形状を持つコーナー部への仕上げは困難であった。さらに、バリ取りや面取り加工等のコーナー部の整形を人の手によらず短時間で精密に行いたいという要望がある。
そこで、本発明では、集光性のよい熱源であるレーザを用いて、金属や樹脂、セラミックス、石材、ガラス等の材料から成る対象物の鋭いコーナー部を、滑らかな曲面形状や平滑な面を含む任意の断面形状のコーナー部になるように、精密に、素早く整形することを目的とする。さらに、コーナー部に形成されたバリを容易に素早く取り、同時に滑らかな曲面や各種形状のコーナー部を形成することを目的とする。
本発明は、レーザビームを用いて対象物のコーナー部の整形をするコーナー部整形装置であって、前記コーナー部整形装置は、前記コーナー部に対して、コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、レーザビームを前記コーナー部に照射し、前記コーナー部に溶融池を形成するレーザヘッドと、前記コーナー部に対して、前記コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、前記コーナー部における前記溶融池から少なくとも一部の溶融物を前記対象物から引き離すための0.1MPa〜2.0MPaの高圧ガスを前記溶融池の表面に向けて噴射する、ガス噴射ノズルとを含み、前記ガス噴射ノズルの先端部はスリットであり、前記コーナー部は前記先端部のスリットの形状に近似した形状に整形されることを特徴とするコーナー部整形装置である。
これによれば、コーナー部を溶融させ、その直後に高圧ガスによりコーナー部の余分な溶融物を吹き飛ばすことができるため、容易に、短時間でコーナー部の整形ができる。吹き飛ばされずに残った少量の溶融物は、高圧ガスの影響によりノズル形状と同様の形状に形成される。効率的にコーナー部の整形ができ、装置もシンプルにできる。
前記溶融池の溶融材料の表面張力が1000〜2000dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.5〜1.5MPa、前記溶融池の溶融材料の表面張力が300〜999dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.3〜0.8MPaであることが好ましい。
また、本発明は、レーザビームを用いて、バリが形成された、対象物のコーナー部の整形をするコーナー部整形装置であって、前記コーナー部整形装置は、前記コーナー部に対して、コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、レーザビームを前記バリと製品部との間の境界部に照射し、前記境界部に溶融池を形成するレーザヘッドと、前記コーナー部に対して、前記コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、前記境界部における前記溶融池から少なくとも一部の溶融物を前記バリと共に前記製品部から引き離すための0.1MPa〜2.0MPaの高圧ガスを前記溶融池の表面に向けて噴射する、ガス噴射ノズルとを含むことを特徴とする、コーナー部整形装置である。これによれば、バリ取りと同時にコーナー部の面取り加工が出来る。
前記高圧ガスは空気、酸素、窒素、CO2ガス、不活性ガス、またはこれらの混合ガスであり、前記高圧ガスを前記コーナー部に噴射した結果、前記溶融池に残った溶融物は表面張力により丸くなることが好ましい。
前記レーザヘッドは前記対象物に向けて前記レーザビームを照射し、前記コーナー部整形方向を水平とした場合、前記ガス噴射ノズルの中心線の水平方向から垂直方向に向かう角度が、0〜60度であり、前記ガス噴射ノズルは、前記コーナー部整形方向の後方から前記コーナー部へ前記高圧ガスを噴射することが好ましい。
これによれば、コーナー部整形時にまだ流動状態であるコーナー部が表面張力およびガスの墳射力により滑らかになりやすい。
前記レーザヘッドおよび前記ガス噴射ノズルの、コーナー部整形方向からの角度が可変であることが好ましい。
これによれば、コーナーの形状、大きさ、材質等により、最適な角度を調整できる。
前記レーザヘッドの前記対象物に対する相対移動速度は1mm/s〜4000mm/sであり、前記ガス噴射ノズルは、ガス噴射位置がレーザ照射位置よりも後方となるように配置され、前記コーナー部を相対移動することが好ましい。
これによれば、安定的にコーナーを整形することができる。
また、本発明は、レーザビームを用いて対象物のコーナー部を整形するコーナー部整形方法であって、レーザヘッドからレーザビームを前記コーナー部に照射し、コーナー部整形方向に相対移動させながら前記コーナー部を溶融させ溶融池を形成する溶融工程と、溶融状態の前記コーナー部にガス噴射ノズルから高圧ガスを噴射し、前記溶融池から溶融物の一部を前記対象物から引き離す溶融物除去工程とを含み、前記溶融物除去工程において、前記ガス噴射ノズルの先端部はスリットであり、前記溶融池の溶融材料の表面張力が1000〜2000dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.5〜1.5MPa、前記溶融池の溶融材料の表面張力が300〜999dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.3〜0.8MPaであり、前記コーナー部は、前記先端部のスリットの形状に近似した形状で整形されることを特徴とする、コーナー部整形方法である。
また、本発明は、レーザビームを用いて、バリが形成された、対象物のコーナー部を整形するコーナー部整形方法であって、前記コーナー部整形方法は、レーザヘッドからレーザビームを前記バリと製品部との間の境界部に照射し、前記レーザビームの照射方向には、前記境界部および前記製品部が存在し、前記レーザヘッドをコーナー部整形方向に相対移動させながら前記レーザビームにより少なくとも前記境界部を溶融させ溶融池を形成する溶融工程と、溶融状態の前記境界部にガス噴射ノズルから0.1MPa〜2.0MPaの高圧ガスを噴射し、前記溶融池から溶融物の一部とともに前記バリを前記製品部から引き離す溶融物除去工程とを含む、コーナー部整形方法である
本発明によれば、材質、コーナー部の形状、バリの有無にかかわらず、短時間でコーナー部の整形が可能になる。また、コーナー部の整形後の端面が滑らかであり、角部、縁部となるコーナー部に滑らかな曲面が形成されるため、人体に優しい形状の製品を得ることができる。また、容易にバリ取りができ、レーザビームのスポット径が数10μmと微細なため、コーナー部を後加工が不要なほど精密な曲面や複雑形状に面取り加工することができる。
本発明の第1実施形態におけるコーナー部整形装置1を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるコーナー部整形装置1を説明する正面図である。 本発明の第1実施形態におけるコーナー部整形装置1を説明する左側面図である。 本発明の第1実施形態におけるコーナー部整形装置1(コーナー部整形途中)を説明する正面図である。 (a)は本発明のワークとレーザヘッドとの関係を示す概略図、(b)はアブレーション加工の場合のワークとレーザヘッドとの関係を示す概略図である。 実施例によりコーナー部整形加工した後のワークの写真である。 実施例によりコーナー部整形加工した後のコーナー部整形加工部(縁部)のレーザ顕微鏡による100倍画像である。 比較例によりコーナー部整形加工した後のコーナー部整形加工部(縁部)のレーザ顕微鏡による100倍画像である。 本発明の第2実施形態におけるコーナー部C整形を説明する図である。 本発明の第2実施形態の先端チップの正面図、側面図、および斜視図である。
以下、図1〜5を参照しながら、本発明の好ましい第1実施形態について説明する。コーナー部整形装置1は、図示しないレーザ発振器と、レーザ発振器によりレーザを出力するレーザヘッド2と、高圧のシールドガスを噴射するガス噴射ノズル3、バリWのある対象物(以下、ワークWという。)を固定する固定治具、および図示しない制御装置を備えている。ワークWの材料は限定されず、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属、セラミックス、石材、ガラス等、各種材料から成るワークWに対応が可能である。第1実施形態においては、コーナー部整形装置1は、バリ取り装置としても作用し、バリ取りと同時に、コーナー部Cを曲面形状に整形する。なお、コーナー部整形装置1は、バリWがないワークWにも適用可能であり、鋭角なコーナー部Cをなだらかな曲面形状に仕上げる面取り加工ができる。
図1〜5は、例として直方体のワークWに、一辺から垂直に立ち上がるバリWのあるコーナー部Cを整形している状態を表す。ワークWは、バリWと製品部Wを含む。バリWと製品部Wの間の境界部Bはコーナー部Cとなる。コーナー部整形装置1は、バリWを取り、かつ、バリWが形成されていたコーナー部Cを曲面形状となるように整形する。図1の矢印で示すように、レーザヘッド2およびガス噴射ノズル3はそれぞれのバリWおよびコーナー部Cに対する角度を保ったまま、所定速度で図1、2中の矢印で示すバリ除去方向(コーナー部整形方向)である図中Z軸方向に移動し、バリ取りを行い、コーナー部Cの整形をする。
本実施形態では、ガス噴射ノズル3によるガス噴射位置がレーザヘッド2によるレーザ照射位置よりも所定距離後方(コーナー部整形方向の上流側)になるよう、すなわち、ガス噴射位置がレーザ照射位置とZ軸方向において一定の距離を保って後方から追いかけるように、レーザヘッド2およびガス噴射ノズル3を移動させている(図4参照)。ガス噴射位置とレーザ照射位置との間の距離は、コーナー部C(バリWと製品部Wとの間の境界部B)の各位置において、レーザにより溶融直後に高圧のシールドガスが噴射されるよう、予め設定する。
レーザ照射位置のワークWに対する移動速度はレーザ加工条件およびワークWの材質などにより、1mm/s〜4000mm/sであることが好ましい。また、ガス噴射位置のレーザ照射位置に対する移動速度は0mm/s〜1000mm/sであることが好ましい。好ましくは、ガス噴射位置がレーザ照射位置と同じ移動速度となるように、レーザヘッド2およびガス噴射ノズル3を移動させる。好ましくは、レーザヘッド2およびガス噴射ノズル3両方を保持する治具を備えた位置調整ロボットが、ロボットコントローラー、PLC、パソコン等の制御手段により、レーザヘッド2およびガス噴射ノズル3の角度、初期位置を決定し、バリWおよびコーナー部Cに沿ってレーザヘッド2およびガス噴射ノズル3をZ軸方向に移動させる。
ワークWの正面視(図2参照)において、バリ整形方向を水平とした場合の、すなわち、コーナー部Cの稜線を水平とした場合の、YZ平面におけるレーザヘッド2の中心線の垂直方向(Y軸方向)からの角度θ1、YZ平面におけるガス噴射ノズル3の中心線の水平方向(Z軸逆方向)からの角度θ2、側面視(図3参照)において、XY平面におけるレーザヘッド2の中心線の垂直方向(Y軸方向)からの角度θ3、XY平面におけるガス噴射ノズル3の中心線の水平方向(X軸方向)からの角度θ4は、コーナー部CやバリWの形状、大きさにより適宜変更可能である。θ1は0〜45度、θ2は0〜60度、θ3は30〜60度、θ4は30〜60度が好ましい。さらに、θ2は0〜45度がより好ましい。ロボットコントローラー、PLC、パソコン等の制御手段もしくは手動により、ガス噴射ノズル3とレーザヘッド2の角度がそれぞれ変更できる。
図1に示されるように、レーザヘッド2からのレーザビーム4は図示しない集光レンズにより集光され、ワークWの製品部WとバリWとの間の境界部Bに向けて照射するように調整される。境界部Bは、コーナー部Cの一部に相当する。レーザの出力および、レーザヘッド2の移動速度、レーザ照射位置の移動速度は、ワークWの材質やバリWの大きさ、コーナー部Cの形状等によって決定する。なお、バリWがないワークWのコーナー部整形の場合でも、同様に、レーザビーム4は対象物のコーナー部Cに照射される。
本実施形態では、従来技術であるアブレーションさせるよりはるかに低いエネルギー密度のレーザビーム4を与え、コーナー部C(バリWがある場合は境界部Bに相当)近傍の材料を溶融させ、溶融物は溶融池を形成し、高圧噴射ガスにより溶融池内の一部の溶融物やバリWを吹き飛ばすことに特徴があり、その後の溶融池に残った溶融物がその表面張力により丸く、滑らかになる。レーザ照射によるエネルギー密度が閾値を超えれば、アブレーションが起きてしまうため、その閾値を超えないように、かつ、コーナー部C(境界部B)が十分溶融できるように、レーザの種類(波長)、レーザ出力、ビームスポット径およびレーザヘッド2の移動速度などのレーザ加工条件を決定する。例えば、樹脂のコーナー整形では、レーザ波長の長い炭酸ガスレーザ(波長10.6μm)やツリウムレーザ(波長約2μm)を用いることが好ましい。レーザ出力は、100〜1000Wが好ましく、レーザヘッド2の移動速度は10〜200mm/sが好ましい。ビームスポット径は0.05〜0.5mmが好ましい。
レーザヘッド2とコーナー部Cとの距離はレーザの種類やレーザヘッドシステム(レンズの種類等)により適切に調整する。
本発明においては、図5(a)に示すように、レーザビーム4をバリWと製品部Wの間の境界部B(すなわち、コーナー部C)に照射するようにレーザヘッド2とガス噴射ノズル3の位置が調整され、レーザビーム4はワークWのコーナー部Cに向かって照射する。この時、レーザビーム4の進行方向に、ワークWの製品部W全体が存在してよい。この際、本発明で用いるレーザは出力密度を調整しているため、レーザビーム4がワークWの製品部Wを切断や損傷することがない。それに対して、従来技術であるアブレーションの場合には、図5(b)に示すように、高出力のレーザビーム4を照射するため、ワークWの製品部Wの切断および損傷を防ぐためにレーザビーム4はワークWの製品部Wが当たらないようにする。
本実施形態ではレーザビーム4を製品のコーナー部Cに対して照射し、コーナー部Cやコーナー部CにあるバリWを溶融させ、溶融池を作る。この溶融池表面に高圧ガスを進行方向の後方かつ上方向から噴射し、溶融池表面の溶融物を吹き飛ばす。その直後には製品のコーナー部C端面全体には溶融物が一部残った状態であり、残存する溶融物は表面張力により滑らかな端面となる。また、バリWが形成されていたコーナー部Cは表面張力により側面視で丸いエッジとなる。(図5(a)参照)。一方、アブレーションによりバリ取りした場合は、レーザ切断のような状態となり、バリ取り直後のコーナー部C(角部、縁部)は滑らかな曲面ではなく、また平坦な端面になる。(図5(b)参照)。
ガス噴射ノズル3から噴射される高圧ガスの種類は、酸素、炭酸ガス、空気、窒素、アルゴン、ヘリウムおよびこれらの混合ガスが好ましく、ワークWの材料によって決定する。例えば、ワークWが炭素鋼製の場合は、酸素ガスを流すと酸化反応熱が生じて、加工速度が向上するので好ましい。ワークWが可燃性の樹脂などでは、窒素やアルゴンを選択する。本発明において、高圧ガスは、材料の酸化、燃焼等を抑えるだけではなく、バリWやコーナー部Cの溶融池表面の溶融物を吹き飛ばし、端面を整形する役割を担う。
ガス噴射ノズル3から噴射される高圧ガスの圧力、流量は、ガス噴射ノズル3の上流に位置する圧力調整弁等の調整により適宜変更可能であり、バリWの形状、大きさ、材質及びガス噴射ノズル3のノズル径およびノズル形状によって決定する。噴出されるガスは、噴出ガス圧力0.1〜0.8MPa、流量5〜30L/分が好ましく、溶融したコーナー部C(境界部B)からバリWを引き離すのに十分な圧力と流量を有している。第1実施形態においては、整形後のコーナー部Cの形状は、溶融池に残った溶融物の表面張力が支配的に作用する。溶融池の溶融材料の表面張力が高い(1000〜2000dynes/cm)場合、例えば鉄の場合は、高圧ガスの圧力は0.3〜0.8MPaが好ましく、溶融池の溶融材料の表面張力が低い(300〜999dynes/cm)場合、例えば、アルミニウム合金の場合には、高圧ガスの圧力は0.1〜0.4MPaが好ましい。
ガス噴射ノズル3の噴出出口におけるノズル径は0.1〜2mmが好ましい。ガス噴射ノズル3の先端と溶融池(境界部B)との間の距離は、5〜30mmが好ましい。上述したように、高圧のシールドガスはコーナー部Cの稜線に対して0〜60度(θ2)で噴射されるため、コーナー部Cの溶融池表面に進行方向後方かつ上方向から溶融物の一部やバリWを引き離す。なお、バリWがないワークWの面取り加工等のコーナー部整形の場合でも、同様に、シールドガスは進行方向後方かつ上方向から溶融池に噴射され、溶融池からコーナー部Cの溶融物の一部を引き離す。
なお、シールドガスは、窒素や不活性化ガスの不燃ガスにより雰囲気ガスを形成するために、レーザビーム4の照射を始める前に低い流量で噴射してもよい。
レーザの焦点はずし距離は、ビームスポット径を変更するために、変更可能であることが好ましく、バリWの大きさや形状等により、適宜決定し、変更できる。好ましくは、−20〜+20mmである。レーザの種類、レーザヘッドシステムの構成により適切に調整する。
本発明に使用できるレーザの種類としては、半導体レーザ、ファイバーレーザ、ディスクレーザ、ツリウムレーザ、炭酸ガスレーザ、YAGレーザ等が挙げられ、適宜選択可能である。モードはシングルモードでもマルチモードでもよい。また、超短パルスYAGレーザでもよい。発振モードとしては、連続発振レーザでも、パルス発振レーザでもよい。
上記のガス噴射ノズル3とレーザヘッド2の角度の決定や、レーザ出力およびレーザヘッド2の移動速度、ガス噴射ノズル3からのガス圧やガス噴出流量は、次のように制御することができる。
コーナー部整形装置1がカメラなどの画像入力システムを使用しデータを取得後AIにてバリWの形状の認知判断を行うか、作業者が目視によりコーナー部Cの形状を予め用意された選択項目の中から選択し、それをロボットコントローラー、PLC、パソコン等の制御手段に入力する。また、作業者が制御手段にワークWの材料または物性(融点、寸法)を入力する。制御手段は、その条件を基に、ガス噴射ノズル3とレーザヘッド2の角度を決定するプログラムを有する。また、制御手段が上記アブレーションの閾値を超えないように、かつバリWが十分に溶融し、溶融池が形成するように、レーザ出力およびレーザヘッド2の移動速度を決定するプログラムを有する。
また、レーザヘッド2およびガス噴射ノズル3の初期位置は、コーナー部整形装置1がカメラ等の画像入力システムによりバリWの位置または鋭利なコーナー部Cの位置を把握するか、作業者が目視によりバリWの位置または鋭利なコーナー部Cの位置を把握し入力することにより、決定する。
次にコーナー部整形装置1の動作について説明する。上述したように初期位置が決定されたレーザヘッド2により、レーザ発振器から出力されたレーザビーム4は、バリWと製品部Wとの間の境界部Bに照射し、コーナー部整形方向に相対移動させながら少なくとも境界部Bを溶融させる。この時、バリWも溶融していてもよいし、バリW全てが溶融せず一部が固体の状態のままでもよい。
境界部Bが溶融し流動化している状態になった直後に、レーザヘッド2と所定間隔を保持しながらバリ除去方向へ同じ速度で移動するガス噴射ノズル3が、高圧のシールドガスを溶融状態の境界部Bに吹きつけ、バリWおよび溶融池内の一部の溶融物を吹き飛ばす。この時、ガス噴射ノズル3がバリ除去方向を水平とした場合の水平線からの角度を0〜45度傾むけて、境界部Bに横方向から吹き付けるため、容易にバリWは境界部Bから取り除かれる。
バリWが吹き飛ばされた直後、吹き飛ばされずに残った製品部位のコーナー部Cの端面には一部溶融物が残っており、その残った溶融物の表面張力により滑らかな状態となり、固化する。上記説明は一定場所に限定した場合の順序であって、実際にはコーナー部整形方向に平行的に上記動作が行われ、すべてのコーナー部Cの位置において上記動作が終了した時に、コーナー部整形加工は終了する。
バリWがないコーナー部Cの整形の場合も、同様に、レーザビーム4がコーナー部Cを溶融し溶融池を形成し、ガス噴射ノズル3が高圧ガスをコーナー部Cに吹き付け、溶融池表面の溶融物を吹き飛ばす。吹き飛ばされずに残った溶融物はその表面張力により滑らかな状態となり、固化し、コーナー部整形加工は終了する。
次に、図9〜10を参照しながら、第2実施形態のコーナー部整形装置101について説明する。このコーナー部整形装置101は基本的にはコーナー部整形装置1と同様の構成を備えるので、共通する説明は第1実施形態の図示及び記載を援用するとともに、相違点を説明する。各要素に付す符号は実施形態1の対応番号を100番台とする。第1実施形態では、コーナー部Cは表面張力により丸いエッジが形成されるのに対して、第2実施形態では、ガス噴射ノズル103が各種形状の孔またはスリットHが形成された先端チップ108を備え、先端チップ108の孔またはスリットHから、第1実施形態よりもさらに高圧のシールドガスを噴射する。ガス噴射ノズル103に先端チップ108がつけられることによって、孔またはスリットHからガス噴き出し時の流速が変わる。また、先端チップ108の形状で高圧ガスが噴出するため、噴流の影響が非常に大きくなる。それによって、第2実施形態では、コーナー部Cは先端チップ108の孔またはスリットHの形状に似た形状に成形される。
図9は、バリWが形成されていたコーナー部Cから、バリWを除去して滑らかな平面形状となるように整形する例である。ワークWは、バリWと製品部Wを含んでおり、バリWと製品部Wの間の境界部Bはコーナー部Cである。コーナー部整形装置101は、バリWを取り、かつ、バリWが形成されていたコーナー部Cを滑らかな平面形状となるように整形する。
図9に示すように、集光レンズ105により集光されたレーザビーム104は、コーナー部Cに照射される。その結果、コーナー部Cに溶融池106が形成される。その直後、溶融池106に向かって、Iの字のスリットをもつ先端チップ108が取り付けられたガス噴射ノズル103から高圧ガスが噴射される。高圧ガスにより、溶融池106の一部の溶融物や蒸気が吹き飛ばされ、同時にバリWは取り除かれ、また、ガスの圧力により溶融池106の表面が押し付けられ、冷却固化され、Iの字に対応した平面形状のコーナー部Cが形成される。レーザヘッド102およびガス噴射ノズル103はそれぞれのバリWおよびコーナー部Cに対する角度を保ったまま、所定速度で図9中の矢印で示すコーナー部整形方向に移動し、バリ取りを行い、コーナー部Cの整形をする。
図10は、様々な形状の孔またはスリットHをもつ先端チップ108の例を示す。先端チップ108は、下流側に縮径する略円錐台形状であって、先端部には孔またはスリットHが形成されている。先端チップ108をつけることによって、ガス噴出口の断面積は、先端チップ108入口側の0.02〜0.1倍となることが好ましい。図10の108a〜108gに示すように、円形(108a)、矩形(108b)、S字形(108c)、I字形(108d)、V字形(108e)、C字形(108f)またはW字形(108g)の形状の孔またはスリットHをもつことが可能である。また、図示していないが楕円形、半円等の孔またはスリットHも可能である。先端チップ108の孔またはスリットHから、圧力が0.1MPa〜2MPaの高圧ガスを噴出させる。噴射される高圧ガスは、レーザヘッド102から照射されたレーザビーム104によってコーナー部Cに形成された溶融池106から余分な溶融物を吹き飛ばし、かつ、溶融池106表面の形状を先端チップ108の孔またはスリットHと同様の形状に制御する。
コーナー部Cの形状は、大気の圧力、表面張力、高圧ガスのガス圧、重力、振動(液体の誘導)など様々な因子に影響されるが、各種形状の孔またはスリットHから一定の圧力以上の高圧ガスが溶融池表面に働く場合、高圧ガスによる溶融池表面への押し付け力が大きく、またガスによる冷却作用も高まるため、整形後のコーナー部Cの形状は、表面張力よりも先端チップ108の孔またはスリットHの形状が支配的になる。溶融池106の溶融材料の表面張力が高い(1000〜2000dynes/cm)の場合、例えば、鉄の場合は、高圧ガスの圧力は0.5〜1.5MPaが好ましく、溶融池106の溶融材料の表面張力が低い(300〜999dynes/cm)の場合、例えばアルミニウム合金の場合には、高圧ガスの圧力は0.3〜0.8MPaが好ましい。
第2実施形態においても、コーナー部整形装置101はワークWにバリWvがない場合にも適用でき、コーナー部Cがレーザ照射され溶融池106が形成され、ガス噴射ノズル103からの高圧ガスは、余分な溶融物を溶融池106から吹き飛ばし、かつ、コーナー部Cを先端チップ108の孔またはスリットHに対応する目的の形状に成形できる。
以上、第1、第2実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で本発明を適宜、変更、追加等した種々なる態様を実施できる。例えば、第1、第2実施形態においては、レーザヘッド2およびガス噴射ノズル3をワークWのバリWに沿って移動させたが、レーザヘッド2とガス噴射ノズル3を固定して、ワークWの位置を移動してもよい。
本発明において、コーナー部C(バリWvがある場合は境界部Bに相当)は基本的には溶融しているが、一部気化していてもよい。
本発明による、コーナー部整形加工の実施例を示す。第1実施形態の実施例である。本実施例における各条件は以下のとおりである。
ワークの材質:炭素鋼
バリの高さ:最高2mm
バリの長さ:30mm
レーザー種類:ファイバーレーザ (連続発振)
レーザー出力:500W
レーザーノズルの移動速度:30mm/秒
焦点はずし距離:8mm
ビームスポット径:0.5mm
レーザーノズルの角度θ1:20度
レーザーノズルの角度θ3:45度
ガス噴射ノズルの角度θ2:30度
ガス噴射ノズルの移動速度:30mm/秒
ガス噴射ノズルの形状:円形
シールドガス種類:窒素ガス
シールドガス圧力:0.2MPa
シールドガス流量:流量10L/分
ワークWは略直方体であり、一辺から垂直にバリWが連続的に形成されていた。上記条件により、バリ取り加工した結果として得られたバリ取り後の製品の写真を図6に、バリ除去した端部のレーザ顕微鏡による100倍画像を図7に示す。なお、図7中の波形はコーナー部Cの表面の高度を示すものである。図中の数値は、測定範囲における高度の上限値と下限値を示しているが、コーナー部C以外の数値も拾っている。コーナー部Cに限定する(図中3−3間)と、高度差は0.125mmであった。結果として鋭利なバリWは無くなり、コーナー部Cは溶融池106の表面張力により、高度差の少ないきれいな曲面として変化した。
比較例
比較対象として、同形状のワークWを、高出力レーザによりアブレーションし、バリ取り加工した。比較例における各条件は以下の通りである。高出力レーザをワークWに照射すると製品部W自体が切断されてしまうため、図5(b)のような方向で、バリWにのみレーザを照射した。
ワークの材質:炭素鋼
バリの長さ:2mm
レーザー種類:ファイバーレーザ―
レーザー出力:500W
レーザーノズルの移動速度:60mm/分
焦点はずし距離:8mm
レーザーのビーム径:3mm
上記条件でアブレーションによるバリ取り加工後の端部のレーザ顕微鏡による100倍画像を図8に示す。端面は丸みがなく表面が粗く、また端面の周囲には二次バリが発生している。
1、101・・・コーナー部整形装置
2、102・・・レーザヘッド
3、103・・・ガス噴射ノズル
4、104・・・レーザビーム
105・・・集光レンズ
106・・・溶融池
108・・・先端チップ
W・・・ワーク(対象物)
・・・バリ
・・・製品部
B・・・境界部
C・・・コーナー部
H・・・孔またはスリット

Claims (9)

  1. レーザビームを用いて対象物のコーナー部の整形をするコーナー部整形装置であって、
    前記コーナー部整形装置は、
    前記コーナー部に対して、コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、レーザビームを前記コーナー部に照射し、前記コーナー部に溶融池を形成するレーザヘッドと、
    前記コーナー部に対して、前記コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、前記コーナー部における前記溶融池から少なくとも一部の溶融物を前記対象物から引き離すための0.1MPa〜2.0MPaの高圧ガスを前記溶融池の表面に向けて噴射する、ガス噴射ノズルとを含み、
    前記ガス噴射ノズルの先端部はスリットであり、前記コーナー部は前記先端部のスリットの形状に近似した形状に整形されることを特徴とするコーナー部整形装置。
  2. 前記溶融池の溶融材料の表面張力が1000〜2000dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.5〜1.5MPa、前記溶融池の溶融材料の表面張力が300〜999dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.3〜0.8MPaであることを特徴とする、請求項に記載のコーナー部整形装置。
  3. レーザビームを用いて、バリが形成された、対象物のコーナー部の整形をするコーナー部整形装置であって、
    前記コーナー部整形装置は、
    前記コーナー部に対して、コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、レーザビームを前記バリと製品部との間の境界部に照射し、前記境界部に溶融池を形成するレーザヘッドと、
    前記コーナー部に対して、前記コーナー部整形方向に所定速度で相対的に移動しながら、前記境界部における前記溶融池から少なくとも一部の溶融物を前記バリと共に前記製品部から引き離すための0.1MPa〜2.0MPaの高圧ガスを前記溶融池の表面に向けて噴射する、ガス噴射ノズルとを含むことを特徴とする、コーナー部整形装置。
  4. 前記高圧ガスは空気、酸素、窒素、CO2ガス、不活性ガス、またはこれらの混合ガスであり、前記高圧ガスを前記コーナー部に噴射した結果、前記溶融池に残った溶融物は表面張力により丸くなることを特徴とする、請求項に記載のコーナー部整形装置。
  5. 前記レーザヘッドは前記対象物に向けて前記レーザビームを照射し、
    前記コーナー部整形方向を水平とした場合、前記ガス噴射ノズルの中心線の水平方向から垂直方向に向かう角度が0〜60度であり、
    前記ガス噴射ノズルは、前記コーナー部整形方向の後方から前記コーナー部へ前記高圧ガスを噴射する請求項1〜のいずれかに記載のコーナー部整形装置。
  6. 前記レーザヘッドおよび前記ガス噴射ノズルの、前記コーナー部整形方向からの角度が可変である、請求項1〜のいずれかに記載のコーナー部整形装置。
  7. 前記レーザヘッドの前記対象物に対する相対移動速度は1mm/s〜4000mm/sであり、前記ガス噴射ノズルは、ガス噴射位置がレーザ照射位置よりも後方となるように配置され、前記コーナー部を相対移動する、請求項1〜のいずれかに記載のコーナー部整形装置。
  8. レーザビームを用いて対象物のコーナー部を整形するコーナー部整形方法であって、
    レーザヘッドからレーザビームを前記コーナー部に照射し、コーナー部整形方向に相対移動させながら前記コーナー部を溶融させ溶融池を形成する溶融工程と、
    溶融状態の前記コーナー部にガス噴射ノズルから高圧ガスを噴射し、前記溶融池から溶融物の一部を前記対象物から引き離す溶融物除去工程とを含み、
    前記溶融物除去工程において、前記ガス噴射ノズルの先端部はスリットであり、
    前記溶融池の溶融材料の表面張力が1000〜2000dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.5〜1.5MPa、前記溶融池の溶融材料の表面張力が300〜999dynes/cmの場合は前記高圧ガスの圧力は0.3〜0.8MPaであり、
    前記コーナー部は、前記先端部のスリットの形状に近似した形状で整形されることを特徴とする、コーナー部整形方法。
  9. レーザビームを用いて、バリが形成された、対象物のコーナー部を整形するコーナー部整形方法であって、
    前記コーナー部整形方法は、
    レーザヘッドからレーザビームを前記バリと製品部との間の境界部に照射し、前記レーザビームの照射方向には、前記境界部および前記製品部が存在し、前記レーザヘッドをコーナー部整形方向に相対移動させながら前記レーザビームにより少なくとも前記境界部を溶融させ溶融池を形成する溶融工程と、
    溶融状態の前記境界部にガス噴射ノズルから0.1MPa〜2.0MPaの高圧ガスを噴射し、前記溶融池から溶融物の一部とともに前記バリを前記製品部から引き離す溶融物除去工程とを含む、
    コーナー部整形方法。
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