JP6867787B2 - シャッターの点検構造、及びシャッターの点検方法 - Google Patents

シャッターの点検構造、及びシャッターの点検方法 Download PDF

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Description

本発明は、シャッターの点検構造、及びシャッターの点検方法に関する。
従来、建物の開口部に取り付けられるシャッター装置を点検するための方法が提案されている。このような方法では、概略的には、シャッターカーテンを巻き取ったり繰り出したりする巻取軸と、巻取軸を回転可能に支持する軸受ブラケットと、出力軸を有する開閉機と、巻取軸に設けられた従動スプロケットと、出力軸に設けられた駆動スプロケットと、軸受ブラケットよりも巻取軸側とは反対側に設けられたチェーンであって、従動スプロケット及び駆動スプロケットに巻かれたチェーンと、を備えたシャッター装置において、従動スプロケット及び駆動スプロケットの間におけるチェーンの下側部分に弛み検知具を掛けて、この弛み検知具を軸受ブラケットの縦縁部に沿って下方へ滑らせながら引張り、弛み検知具の下端部が軸受ブラケットの下端に達したか否かに基づいてチェーンの弛みを点検する(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−215018号公報
ここで、上記従来の方法においては、上述したように、チェーンに掛けることができる形状であって、下端部の位置がチェーンの弛みを点検できる位置となる形状に形成された弛み検知具の如き特殊な道具を用いて、このチェーンに掛けられた弛み検知具を軸受ブラケットの縦縁部に沿って下方へ滑らせながら引張る作業の如き特殊な作業を行う必要があることから、点検作業の簡易化を図ることが非常に困難になる可能性があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、点検作業の簡易化を図ることが可能になる、シャッターの点検構造、及びシャッターの点検方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のシャッターの点検構造は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検構造であって、前記伝達部材と略平行に設けられた板状体を備え、前記板状体に、前記伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を形成し、前記点検孔を、前記巻取軸と前記開閉機との相互間の位置であって、前記伝達部材の一部と対応する位置に設けた。
請求項に記載のシャッターの点検構造は、請求項に記載のシャッターの点検構造において、前記軸受部又は前記巻取軸は、巻取軸側スプロケットを備え、前記開閉機は、前記伝達部材によって前記巻取軸側スプロケットと連結された開閉機側スプロケットを備え、前記シャッターカーテンは、上下方向に開閉するものであり、前記点検孔を、前記伝達部材の部分のうち、前記巻取軸側スプロケットの下端部から前記開閉機側スプロケットの下端部に至る部分と対応する位置に設けた。
請求項に記載のシャッターの点検構造は、請求項1又は2に記載のシャッターの点検構造において、前記点検孔の端部のうち前記伝達部材の弛み方向の端部の少なくともいずれか一方の位置が、前記伝達部材が所定の管理量だけ弛んだ状態における前記伝達部材の頂部の位置と対応するように、当該点検孔を形成した。
請求項に記載のシャッターの点検構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載のシャッターの点検構造において、前記伝達部材の弛みを点検するための弛み点検用具を前記点検孔内で前記伝達部材の弛み方向に略沿って移動させる場合に、当該移動をガイド可能となるように、当該点検孔を長孔状に形成した。
請求項に記載のシャッターの点検構造は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検構造であって、前記伝達部材と略平行に設けられた板状体と、前記シャッターカーテン及び前記巻取軸を収容する収容部であって、当該収容部の収容空間の防火を行う収容部と、を備え、前記板状体に、前記伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を形成し、前記点検孔を、前記収容空間と対応しない位置に設けた。
請求項に記載のシャッターの点検方法は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを上下に開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検方法であって、前記伝達部材よりも前記巻取軸側の位置において当該伝達部材と略平行に設けられた板状体に形成した点検孔であって、当該伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を介して、前記板状体よりも前記巻取軸側の位置から当該伝達部材を点検する工程を、含み、前記点検孔を、前記巻取軸と前記開閉機との相互間の位置であって、前記伝達部材の一部と対応する位置に設けた。
請求項1に記載のシャッターの点検構造によれば、伝達部材と略平行に設けられた板状体を備え、板状体に点検孔を形成したので、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材の状態を点検でき、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。
また、点検孔を、巻取軸と開閉機との相互間の位置であって、伝達部材の一部と対応する位置に設けたので、点検孔を伝達部材の一部と対応しない位置に設けた場合に比べて、伝達部材の状態を簡易に点検でき、点検作業の簡易化を一層図ることが可能となる。
請求項に記載のシャッターの点検構造によれば、シャッターカーテンは、上下方向に開閉するものであり、点検孔を、伝達部材の部分のうち、巻取軸側スプロケットの下端部から開閉機側スプロケットの下端部に至る部分と対応する位置に設けたので、点検孔を伝達部材の部分のうち巻取軸側スプロケットの上端部から開閉機側スプロケットの上端部に至る部分と対応する位置に設けた場合に比べて、伝達部材の弛みの状態を正確に点検でき、点検精度を向上させることが可能となる。
請求項に記載のシャッターの点検構造によれば、点検孔の端部のうち伝達部材の弛み方向の端部の少なくともいずれか一方の位置が、伝達部材が所定の管理量だけ弛んだ状態における伝達部材の頂部の位置と対応するように、当該点検孔を形成したので、伝達部材の頂部の位置と点検孔の下端部の位置との相対的な位置関係に基づいて伝達部材の弛みの状態を簡易且つ正確に点検でき、点検作業の簡易化を図ることができると共に、点検精度を向上させることが可能となる。
請求項に記載のシャッターの点検構造によれば、弛み点検用具を点検孔内で伝達部材の弛み方向に略沿って移動させる場合に、当該移動をガイド可能となるように、当該点検孔を長孔状に形成したので、弛み点検用具を正確に操作でき、伝達部材の弛みの状態を一層正確に点検することが可能となる。
請求項に記載のシャッターの点検構造によれば、伝達部材と略平行に設けられた板状体を備え、板状体に点検孔を形成したので、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材の状態を点検でき、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。
また、点検孔を、収容空間と対応しない位置に設けたので、シャッターの周辺で火災が発生した場合に、当該火災の火が点検孔を介して収容空間に流入することを回避でき、収容空間の防火を維持することが可能となる。
請求項に記載のシャッターの点検方法によれば、伝達部材よりも巻取軸側の位置において当該伝達部材と略平行に設けられた板状体に形成した点検孔を介して、板状体よりも巻取軸側の位置から当該伝達部材を点検する工程を、含むので、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材の状態を点検でき、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。また、例えば、板状体と当該板状体と隣接する建物の柱との相互間の隙間の大きさに左右されることなく、伝達部材の状態を点検できるので、点検作業を簡易且つ正確に行うことができる。
また、点検孔を、巻取軸と開閉機との相互間の位置であって、伝達部材の一部と対応する位置に設けたので、点検孔を伝達部材の一部と対応しない位置に設けた場合に比べて、伝達部材の状態を簡易に点検でき、点検作業の簡易化を一層図ることが可能となる。
本発明の実施の形態に係るシャッターを示す正面図である。 図1のシャッターのA−A矢視断面図である(一部図示省略)。 図1のシャッターのB−B矢視断面図である(一部図示省略)。 図3のC−C矢視拡大断面図である(一部図示省略)。 図3の伝達部材の弛みの状態を示す図であり、(a)は伝達部材の弛みが所定の管理量未満である状態を示す図であり、(b)は伝達部材の弛みが所定の管理量未満でない状態を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るシャッターの点検構造、及びシャッターの点検方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する後述する駆動側軸受部と、巻取軸を回転駆動させる開閉機と、開閉機の回転駆動力を巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象としたシャッターの点検構造、及びシャッターの点検方法に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、天井、又は床等)において窓や出入口を設置するために形成された開口部である。また、「駆動側軸受部」とは、例えば、駆動軸やベアリング部材等を含む概念である。また、「伝達部材」とは、例えば、ローラチェーン、伝動ベルト等を含む概念である。また、「シャッター」とは、防犯や防火のために、建物の開口部に取り付けられる装置であり、例えば、重量シャッター、軽量シャッター、窓シャッター等を含む概念である。また、シャッターの開閉方向については、例えば上下方向、左右方向等が該当する。また、シャッターの駆動方式は任意であり、例えば、電動式のシャッター等が該当する。以下、実施の形態では、シャッターの点検構造を、商業施設の如き建物内の所定の部屋における通路側の壁に設けられた上下開閉式且つ電動式のシャッターに適用した場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係るシャッターの点検構造が適用されるシャッターの構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向をシャッターの左右方向又は幅方向(−X方向をシャッターの左方向、+X方向をシャッターの右方向)、図2のY方向をシャッターの前後方向(+Y方向をシャッターの前方向(部屋の室外側の方向)、−Y方向をシャッターの後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向をシャッターの上下方向(+Z方向をシャッターの上方向、−Z方向をシャッターの下方向)と称する。
図1に示すように、このシャッター1は、概略的に、シャッター収納部10、ガイドレール20、シャッターカーテン30、巻取軸40、駆動側軸受部50、従動側軸受部(図示省略)、開閉機60、伝達部材70、及び制御装置(図示省略)を備えて構成されている。ただし、シャッター1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。また、シャッター1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス、ボルト及びナット等)、溶接、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成−シャッター収納部)
シャッター収納部10は、シャッター1の各部を収納するための収容部であって、図2に示す収容空間11の防火を行う収容部である。このシャッター収納部10は、長尺な中空状体であり、部屋の壁における開口部2の上端部よりも上方に設置されており、具体的には、図1に示すように、部屋の天井3よりも上方において、シャッター収納部10の長手方向が左右方向に沿って配置されている。また、このシャッター収納部10の内部には、巻取軸40が収容されていると共に、巻取軸40にてシャッターカーテン30が巻上げられた状態では、シャッターカーテン30の少なくとも一部も、シャッター収納部10の内部に収容される。
また、図2に示すように、このシャッター収納部10の下方側に位置する天井3において、シャッターカーテン30を中心とする部屋の室外側にはまぐさ12(図2では、Y−Z平面に沿った断面形状が略コ字状を有するまぐさ12)が固定されていると共に、当該部屋の室内側にはまぐさ13(図2では、Y−Z平面に沿った断面形状が略逆コ字状を有するまぐさ13)が固定されている。これらまぐさ12、13の相互間には、開口部2の左右方向全長にわたるまぐさ開口14が形成されており、このまぐさ開口14を介してシャッターカーテン30の出し入れが行われる。また、図1、図2に示すように、天井3の後述する駆動側軸受板90側の部分(図1では、天井3の右側部分)には、シャッター1を構成する部材(例えば、伝達部材70等)を点検するための点検口3aが形成されている。
また、このシャッター収納部10の具体的な材質については任意であるが、例えば、収容空間11の防火を行う観点から、耐火性を有する材質であることが好ましいので、例えば、鋼材、ステンレス鋼材等を用いて構成されている。なお、シャッター収納部10の構成の詳細については後述する。
(構成−ガイドレール)
図1に戻り、ガイドレール20は、シャッターカーテン30を開口部2の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール20は、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、具体的には、図2に示すように、部屋の室外側に位置する第1側片21(見付面)と、部屋の室内側に位置する第2側片22(見付面)と、及び第1側片21と第2側片22との相互間に位置する第3側片23(底面)とを有している。また、図1、図2に示すように、このガイドレール20は、シャッター1の左右方向の両端部の各々において、上下方向に略沿う方向で配置されており、部屋の壁に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。
(構成−シャッターカーテン)
図1に戻り、シャッターカーテン30は、巻取軸40によって開閉移動されることで、開口部2を全開した状態(以下、「全開状態」と称する)、開口部2を全閉した状態(以下、「全閉状態」と称する)、あるいは全閉状態とも全開状態とも異なる状態(以下、「非全開閉状態」と称する)とする遮蔽手段である。図1に示すように、このシャッターカーテン30は、複数のスラット31を備えて構成されており、各スラット31の上下の両端部に形成された嵌合部(図示省略)を介して複数のスラット31が相互に嵌合接続されている。また、このシャッターカーテン30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール20の第1側片21、第2側片22及び第3側片23によって囲まれることで形成された溝部を介してガイドレール20の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール20の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール20の外部に脱落しないように規制されている。また、シャッターカーテン30の下端部には、座板(図示省略)が接続されている。座板は、全閉状態において建物の床面と近接し、又は接触するように配置されたものであり、シャッターカーテン30の下端部の左右方向全長にわたって形成されている。
(構成−巻取軸)
巻取軸40は、シャッターカーテン30を開閉移動させるための回動軸である。この巻取軸40は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されており、左右方向に沿って設置されている。また、この巻取軸40にはシャッターカーテン30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸40を回転させることで、連結スラットを介してシャッターカーテン30を開閉移動させることができる。
また、図1に示すように、この巻取軸40には、駆動側フランジ部(図示省略)、及び従動側シャフト部41が設けられている。駆動側フランジ部は、巻取軸40と駆動側軸受部50とを接続するための接続手段であり、略円柱状体にて形成されており、当該駆動側フランジ部の軸方向が左右方向に沿うように配置され、駆動側軸受部50(具体的には、後述する駆動側軸受部本体51)に対して固定具等によって接続されている。従動側シャフト部41は、巻取軸40と従動側軸受部とを接続するための接続手段であり、長尺な棒状体にて形成されており、従動側シャフト部41の軸方向が左右方向に沿うように配置され、従動側軸受部に対して回転可能に挿入されている。
(構成−駆動側軸受部)
駆動側軸受部50は、巻取軸40を回転可能に支持するための軸受部であり、図1、図2に示すように、駆動側軸受部本体51、及び巻取軸側スプロケット52を備えている。
駆動側軸受部本体51は、駆動側軸受部50の基本構造体であり、例えば公知の駆動軸等を用いて構成されており、駆動側フランジ部に対して固定具等によって接続されていると共に、後述する駆動側軸受板90に対して嵌合構造等によって回転可能に固定されている。
巻取軸側スプロケット52は、開閉機60からの回転駆動力を伝達部材70を介して駆動側軸受部本体51に伝達するための伝達手段である。この巻取軸側スプロケット52は、例えば公知のスプロケット等を用いて構成されており、図1に示すように、駆動側軸受部本体51における巻取軸40側の端部とは反対側の端部(図1では、駆動側軸受部本体51の右端部)又はその近傍に設けられており、駆動側軸受部本体51に対して固定具等によって固定されている。
(構成−従動側軸受部)
従動側軸受部は、巻取軸40を回転可能に支持するためのものである。この従動側軸受部は、例えば従動側シャフト部41を回転可能に接続可能な公知のベアリング部材等を用いて構成され、後述する従動側軸受板130の巻取軸40側の側面(具体的には、後述する従動側軸受板130の右側面)に設けられており、具体的には、従動側シャフト部41を挿入した状態で配置され、後述する従動側軸受板130に対して固定具等によって固定されている。
(構成−開閉機)
開閉機60は、シャッターカーテン30を開閉移動させるために、巻取軸40を回転駆動させるものであり、操作スイッチやリモコン(いずれも図示せず)を介して操作される。また、図1、図2に示すように、この開閉機60は、開閉機本体61、及び開閉機側スプロケット62を備えている。
開閉機本体61は、開閉機60の基本構造体である。この開閉機本体61は、例えば公知の開閉機等を用いて構成されており、駆動側軸受部50の近傍に設けられており、具体的には、図1、図2に示すように、駆動側軸受部50よりも部屋の室外側の位置であり、且つ開閉機本体61の出力軸(図示省略)の中心が駆動側軸受部50の中心よりも下方の位置に配置され、後述する第1駆動側軸受側片91に対して固定具等によって固定されている。
開閉機側スプロケット62は、開閉機本体61の回転駆動力を伝達部材70に伝達するための伝達手段である。この開閉機側スプロケット62は、例えば公知のスプロケット等を用いて構成されており、開閉機本体61に設置されており、図2に示すように、巻取軸側スプロケット52よりも部屋の室外側の位置において、相互に間隔を隔てて巻取軸側スプロケット52と同一のY−Z平面内に沿って配置されており、開閉機本体61の出力軸に対して固定具等によって固定されている。
(構成−伝達部材)
伝達部材70は、開閉機60の回転駆動力を巻取軸40に伝達する部材である。この伝達部材70は、例えば公知の環状のローラチェーン等を用いて構成されており、図2、図3に示すように、巻取軸側スプロケット52の外縁部及び開閉機側スプロケット62の外縁部に巻かれることにより、巻取軸側スプロケット52及び開閉機側スプロケット62と連結されている。
(構成−制御装置)
制御装置は、シャッター1の各部を相互に連動させるものである。この制御装置は、開閉機60と配線(図示省略)を介して電気的に接続されており、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。通信部は、操作スイッチやリモコン、又は外部装置との間で通信するための通信手段である。電源部は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御装置の各部に供給すると共に、開閉機60にも供給する電源手段である。制御部は、制御装置の各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御装置の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細)
次に、シャッター収納部10の構成の詳細について説明する。このシャッター収納部10は、図1から図4に示すように、ケースプレート80、駆動側軸受板90、駆動側取付板100、補助軸受板110、カバー部120、従動側軸受板130、及び従動側取付板140を備えている。なお、このシャッター収納部10は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細−ケースプレート)
ケースプレート80は、巻取軸40(又は、巻取軸40及びシャッターカーテン30)の部分のうち上方側の部分及び部屋の室外側の部分を覆うための板材である。このケースプレート80は、Y−Z平面に沿った断面形状が略円弧状の板状体にて形成され、収容空間11の左右方向の全長にわたって形成されている。また、図1、図2に示すように、このケースプレート80は、巻取軸40(又は、巻取軸40及びシャッターカーテン30)のうち上方側の部分及び部屋の室外側の部分を覆うように配置され、ケースプレート80の上端部が建物の壁に対して固定具等によって固定されていると共に、ケースプレート80の下端部が駆動側軸受板90及び従動側軸受板130に取り付けられたまぐさ部材15の内部に挿入された状態で保持されている。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細−駆動側軸受板)
駆動側軸受板90は、収容空間11の部分のうち右方側の部分を覆うための板状体である。この駆動側軸受板90は、伝達部材70と略平行に設けられており、具体的には、図1、図3、図4に示すように、後述する第1駆動側軸受側片91が伝達部材70よりも巻取軸40側(図1、図4では、伝達部材70よりも左側)に位置するように設けられている。また、この駆動側軸受板90は、複数の側片を組み合わせることによって、X−Z平面に沿った断面形状が略逆コ字状の板状体にて形成されており、具体的には、図3、図4に示すように、第1駆動側軸受側片91、第2駆動側軸受側片92、及び第3駆動側軸受側片93を有している。
第1駆動側軸受側片91は、収容空間11の部分のうち右方側の部分を覆う側片であり、収容空間11の前後方向の略全長及び収容空間11の上下方向の略全長にわたって形成されており、伝達部材70と対向するように上下方向及び前後方向に沿って配置されている。また、図3、図4に示すように、この第1駆動側軸受側片91には、第1挿通孔91a、第2挿通孔91b、第3挿通孔91c、及び取付孔91dが形成されている。このうち、第1挿通孔91aは、駆動側軸受部50を挿通するための挿通孔であり、駆動側軸受部50と対向する位置に配置されている。また、第2挿通孔91bは、開閉機本体61の出力軸を挿通するための挿通孔であり、出力軸と対向する位置に配置されている。また、第3挿通孔91cは、後述する駆動側取付板100の第4駆動側取付側片104を第1駆動側軸受側片91に対して取り付けるための固定具を挿通するための挿通孔(具体的には、上下方向に長い長孔)であり、第4駆動側取付側片104と対向する位置に複数配置されている。また、取付孔91dは、開閉機本体61を第1駆動側軸受側片91に対して取り付けるための固定具を接続するためのネジ孔であり、開閉機本体61と対向する位置に複数配置されている。
第2駆動側軸受側片92は、駆動側軸受板90の上部を構成する側片であり、収容空間11の前後方向の略全長にわたって形成されており、第1駆動側軸受側片91の上端部から左右方向の外側に向けて(図4では、右側に向けて)張り出すように配置されている。また、図3、図4に示すように、この第2駆動側軸受側片92には、後述する駆動側取付板100の第2駆動側取付側片102を第2駆動側軸受側片92に対して取り付けるための固定具を挿通するための挿通孔92aが形成されている。
第3駆動側軸受側片93は、駆動側軸受板90の下部を構成する側片であり、収容空間11の前後方向の略全長にわたって形成されており、第1駆動側軸受側片91の下端部から左右方向の外側に向けて(図4では、右側に向けて)張り出すように配置されている。また、図3、図4に示すように、この第3駆動側軸受側片93には、後述する駆動側取付板100の第3駆動側取付側片103を第3駆動側軸受側片93に対して取り付けるための固定具を挿通するための挿通孔93aが形成されている。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細−駆動側取付板)
駆動側取付板100は、駆動側軸受板90を建物の壁に取り付けるための部材である。この駆動側取付板100は、駆動側軸受板90の端部のうち部屋の室内側の端部近傍の位置に設けられており、具体的には、図3、図4に示すように、第1駆動側軸受側片91よりも巻取軸40側とは反対側の位置(図4では、第1駆動側軸受側片91よりも右側の位置)に設けられている。また、この駆動側取付板100は、複数の側片を組み合わせて形成されており、具体的には、図1、図3、図4に示すように、第1駆動側取付側片101、第2駆動側取付側片102、第3駆動側取付側片103、及び第4駆動側取付側片104を有している。
第1駆動側取付側片101は、建物の壁に取り付けられる側片であり、駆動側軸受板90の上下方向の略全長にわたって形成されており、建物の壁に対向するように、左右方向及び上下方向に沿って配置されている。また、図3、図4に示すように、この第1駆動側取付側片101には、駆動側取付板100を建物の壁に対して取り付けるための固定具を挿通するための挿通孔101aが複数形成されている。
第2駆動側取付側片102は、第2駆動側軸受側片92に取り付けられる側片であり、駆動側軸受板90の左右方向の略全長にわたって形成されており、第4駆動側取付側片104の上端部から左右方向の外側に向けて(図4では、右側に向けて)張り出し、且つ、第2駆動側軸受側片92と対向するように配置されている。また、図3、図4に示すように、この第2駆動側取付側片102には、第2駆動側取付側片102を第2駆動側軸受側片92に対して取り付けるための固定具を接続するための取付孔102a(ネジ孔)が形成されており、第2駆動側軸受側片92の挿通孔92aに対応する位置に配置されている。
第3駆動側取付側片103は、第3駆動側軸受側片93に取り付けられる側片であり、駆動側軸受板90の左右方向の略全長にわたって形成されており、第4駆動側取付側片104の下端部から左右方向の外側に向けて(図4では、右側に向けて)張り出し、且つ、第3駆動側軸受側片93と対向するように配置されている。また、図3、図4に示すように、この第3駆動側取付側片103には、第3駆動側取付側片103を第3駆動側軸受側片93に対して取り付けるための固定具を接続するための取付孔103a(ネジ孔)が形成されており、第3駆動側軸受側片93の挿通孔93aに対応する位置に配置されている。
第4駆動側取付側片104は、第1駆動側軸受側片91に取り付けられる側片であり、駆動側軸受板90の上下方向の略全長にわたって形成されており、第1駆動側軸受側片91と対向するように、前後方向及び上下方向に沿って配置されている。また、図1、図3、図4に示すように、この第4駆動側取付側片104には、第4駆動側取付側片104を第1駆動側軸受側片91に対して取り付けるための固定具を挿通するための挿通孔104aが形成されており、第1駆動側軸受側片91の第3挿通孔91cに対応する位置に複数配置されている。
また、駆動側取付板100を介して駆動側軸受板90を建物の壁に対して取り付ける方法については任意であるが、実施の形態では、まず、第1駆動側軸受側片91の第3挿通孔91c及び第4駆動側取付側片104の挿通孔104aを介して固定具を挿通し、第2駆動側軸受側片92の挿通孔92a及び第2駆動側取付側片102の取付孔102aを介して固定具を挿通し、及び第3駆動側軸受側片93の挿通孔93a及び第3駆動側取付側片103の取付孔103aを介して固定具を挿通することにより、駆動側取付板100を駆動側軸受板90に対して取り付ける。そして、第1駆動側取付側片101の挿通孔101aを介して挿通された固定具によって建物の壁に接続することにより、駆動側軸受板90を建物の壁に対して取り付ける。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細−補助軸受板)
補助軸受板110は、巻取軸側スプロケット52を覆うための板状体である。この補助軸受板110は、伝達部材70と略平行に設けられており、具体的には、図3、図4に示すように、巻取軸側スプロケット52よりも巻取軸40側とは反対側の位置(図4では、巻取軸側スプロケット52よりも右側の位置)に設けられている。また、この補助軸受板110は、複数の側片を組み合わせて形成されており、具体的には、図3、図4に示すように、第1補助側片111、第2補助側片112、及び第3補助側片113を有している。
第1補助側片111は、巻取軸側スプロケット52を覆う側片であり、駆動側軸受板90の上下方向の略全長にわたって形成されており、巻取軸側スプロケット52と対向するように、前後方向及び上下方向に沿って配置されている。また、図3、図4に示すように、第1補助側片111には、第1挿通孔111a及び第2挿通孔111bが形成されている。このうち、第1挿通孔111aは、駆動側軸受部50を挿通するための挿通孔であり、駆動側軸受部50と対向する位置に配置されている。また、第2挿通孔111bは、カバー部120を第1補助側片111に対して取り付けるための固定具を挿通するための挿通孔であり、カバー部120と対応する位置に複数配置されている。
第2補助側片112は、第1補助側片111を支持する側片であり、駆動側軸受板90の上下方向の略全長にわたって形成されており、図3、図4に示すように、第1補助側片111の部屋の室外側の端部から左右方向の外側に向けて(図4では、右側に向けて)張り出すように配置されている。
第3補助側片113は、第1補助側片111を支持する側片であり、駆動側軸受板90の上下方向の略全長にわたって形成されており、図3、図4に示すように、第1補助側片111の部屋の室内側の端部から左右方向の外側に向けて(図4では、右側に向けて)張り出すように配置されている。
また、補助軸受板110を駆動側軸受板90に対して取り付ける方法については任意であるが、実施の形態では、第2補助側片112及び第3補助側片113の各々の上端部を駆動側軸受板90の第2駆動側軸受側片92に対して溶接等により接続すると共に、第2補助側片112及び第3補助側片113の各々の下端部を駆動側軸受板90の第3駆動側軸受側片93に対して溶接等により接続することにより、補助軸受板110を駆動側軸受板90に対して取り付ける。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細−カバー部)
カバー部120は、駆動側軸受部50を覆うためのカバー手段である。このカバー部120は、Y−Z平面に沿った断面形状が略コ字状の板状体にて形成されており、第1補助側片111の巻取軸40側とは反対側の側面に設けられており、具体的には、第1補助側片111の第1挿通孔111a及びその近傍部分を覆うように設けられている。また、図3、図4に示すように、カバー部120には、カバー部120を第1補助側片111に対して取り付けるための固定具を挿通するための挿通孔(図示省略)が複数形成されている。これにより、第1補助側片111の第2挿通孔111b及びカバー部120の挿通孔を介して固定具を挿通することにより、カバー部を第1補助側片111に対して取り付けることができる。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細−従動側軸受板)
図1に戻り、従動側軸受板130は、収容空間11の部分のうち左方側の部分を覆うための部材である。この従動側軸受板130は、X−Z平面に沿った断面形状が略コ字状の板状体にて形成されており、収容空間11の部分のうち左方側の部分を覆うように、前後方向及び上下方向に沿って設けられている。また、この従動側軸受板130には、巻取軸40の従動側シャフト部41を挿通するための挿通孔(図示省略)が形成されており、この挿通孔が従動側シャフト部41と対応する位置に配置されている。
(構成−シャッター収納部の構成の詳細−従動側取付板)
従動側取付板140は、従動側軸受板130を建物の壁に取り付けるための部材である。この従動側取付板140は、横断面形状が略逆L字状の板状体にて形成され、従動側軸受板130の端部のうち部屋の室内側の端部近傍の位置に設けられており、具体的には、従動側軸受板130よりも巻取軸40側の位置(図1では、従動側軸受板130よりも右側の位置)において、従動側取付板140における略逆L字状の縦棒部分が従動側軸受板130と接触するように設けられている。
また、従動側取付板140を介して従動側軸受板130を建物の壁に対して取り付ける方法については任意であるが、実施の形態では、従動側取付板140における略逆L字状の縦棒部分を従動側軸受板130に対して固定具等によって接続した後、従動側取付板140に形成された挿通孔を介して挿通された固定具によって建物の壁に接続することにより、従動側軸受板130を建物の壁に対して取り付ける。
(構成−シャッターの点検構造)
次に、シャッター1の点検構造について説明する。このシャッター1は、シャッター1(具体的には、伝達部材70)を点検するための点検構造を備えている。そして、図2、図3に示すように、この点検構造として、駆動側軸受板90に点検孔150が形成されている。
(構成−シャッターの点検構造−点検孔)
点検孔150は、伝達部材70の状態を点検することが可能な貫通孔である。ここで、「伝達部材70の状態」とは、例えば、伝達部材70の弛みの状態、伝達部材70の錆の状態、伝達部材70の摩耗の状態、伝達部材70の汚損の状態等を含む概念である。この点検孔150は、第1駆動側軸受側片91において、巻取軸40と開閉機60との相互間の位置であって伝達部材70の一部と対応する位置に設けられている。具体的には、図2、図3に示すように、伝達部材70の部分のうち、巻取軸側スプロケット52の下端部から開閉機側スプロケット62の下端部に至る部分71(以下、「伝達部材70の下側部分71」と称する)と対応する位置に設けられている。ここで、「対応する位置」とは、点検者が所定方向から点検孔150を見た場合に、伝達部材70を視認することが可能な位置を意味し、実施の形態では、駆動側軸受板90よりも巻取軸40側の位置であって点検孔150の真横の位置から点検者が点検孔150を見た場合に伝達部材70を視認することが可能な位置として説明する。ただし、これに限られず、例えば、駆動側軸受板90よりも巻取軸40側の位置であって点検孔150よりも下方の位置から点検者が点検孔150を見た場合に伝達部材70を視認することが可能な位置であってもよい。
ここで、上述したように、点検孔150を伝達部材70の下側部分71と対応する位置に設けた理由は、以下に示す通りとなる。すなわち、伝達部材70の部分のうち、巻取軸側スプロケット52の上端部から開閉機側スプロケット62の上端部に至る部分72(以下、「伝達部材70の上側部分72」と称する)は、巻取軸側スプロケット52と接続された巻取軸40がシャッターカーテン30と連結されているので、シャッターカーテン30の重量によって引張られる。このため、例えば、伝達部材70の弛みの状態を点検する場合において、点検孔150を伝達部材70の上側部分72と対応する位置に設けた場合には、伝達部材70が所定の管理量以上(例えば、30mm以上等)弛んでいても、伝達部材70の上側部分72が伝達部材70の下側部分71に比べて弛みづらくなるので、伝達部材70の弛みの状態を正確に点検することができないおそれがある。よって、このような問題が生じることを回避するために、点検孔150を伝達部材70の下側部分71と対応する位置に設けている。
また、この点検孔150の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、以下の通りに構成されている。まず、点検孔150の端部のうち伝達部材70の弛み方向(上下方向)の端部の少なくともいずれか一方の位置が、伝達部材70が所定の管理量だけ弛んだ状態における伝達部材70の頂部の位置と対応するように、点検孔150が形成されている。具体的には、図2、図3、図5に示すように、点検孔150の下端部151の位置が、伝達部材70が所定の管理量だけ弛んだ状態における伝達部材70の下側部分71の頂部の位置と対応するように形成されている。このような構成により、後述するシャッター1の点検方法(特に、伝達部材70の弛みの状態を点検する方法)に示すように、伝達部材70の頂部の位置と点検孔150の下端部151の位置との相対的な位置関係に基づいて伝達部材70の弛みの状態を簡易且つ正確に点検できるので、点検作業の簡易化を図ることができると共に、点検精度を向上させることが可能となる。ただし、これに限られず、例えば、後述する弛み点検用具160で伝達部材70の下側部分71を下方から押さえつけながら、後述する弛み点検用具160を上方に向けてスライド移動させた場合に、点検孔150の上端部152の位置が、所定の管理量だけ弛んだ状態における伝達部材70の下側部分71の頂部の位置と対応するように形成されてもよい。あるいは、点検孔150の下端部151の位置及び点検孔150の上端部152の位置が、上述したように、伝達部材70が所定の管理量だけ弛んだ状態における伝達部材70の下側部分71の頂部の位置と対応するように形成されてもよい。
また、実施の形態では、図5に示す弛み点検用具160を点検孔150内で伝達部材70の弛み方向(上下方向)に略沿って移動させる場合に、当該移動をガイド可能となるように、点検孔150が長孔状に形成されている。ここで、「弛み点検用具160」とは、伝達部材70の弛みを点検するための用具であり、例えば、ドライバ等の工具、点検孔150に挿通可能な細長状の棒状体や板状体等を含む概念である。具体的には、図5に示すように、点検孔150の左右方向の長さが弛み点検用具160(特に、弛み点検用具160における点検孔150に挿通される部分)の左右方向の長さと略同一になると共に、点検孔150の上下方向の長さが弛み点検用具160の上下方向の長さよりも長い長さ(例えば、弛み点検用具160の上下方向の長さの5倍程度の長さ等)になるように、上下方向に長い長孔状(具体的には、略楕円形状)に形成されている。このような構成により、弛み点検用具160を正確に操作できるので、伝達部材70の弛みの状態を正確に点検することが可能となる。
また、実施の形態では、点検孔150が、収容部の収容空間11と対応しない位置に設けられており、具体的には、図2に示すように、収容部のケースプレート80と開閉機60との相互間に設けられている。このような構成により、シャッター1の周辺で火災が発生した場合に、当該火災の火が点検孔150を介して収容空間11に流入することを回避できるので、収容空間11の防火を維持することが可能となる。
以上のような点検構造により、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材70の状態を点検できるので、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。特に、点検孔150を伝達部材70の一部と対応する位置に設けているので、点検孔150を伝達部材70の一部と対応しない位置に設けた場合に比べて、伝達部材70の状態を簡易に点検できるので、点検作業の簡易化を一層図ることが可能となる。
(構成−シャッターの点検方法)
図1に戻り、次に、シャッター1の点検方法について説明する。シャッター1の点検方法は、伝達部材70の状態を点検する方法であり、点検工程を含んでいる。ここで、「点検工程」とは、伝達部材70よりも巻取軸40側の位置(実施の形態では、伝達部材70よりも左側の位置)において、当該伝達部材70と略平行に設けられた駆動側軸受板90(具体的には、第1駆動側軸受側片91)に形成した点検孔150を介して、駆動側軸受板90よりも巻取軸40側の位置(図1では、駆動側軸受板90よりも左側の位置)から当該伝達部材70を点検する工程である。
また、この点検工程の具体的な内容については、以下に示す通りとなる。すなわち、点検者が伝達部材70の弛みの状態を点検する場合には、まず、天井3の点検口3aを介して点検者の腕をシャッター収納部10の内部に挿通し、点検者によって把持された弛み点検用具160で伝達部材70の下側部分71を上方から押さえつけながら、当該弛み点検用具160を点検孔150内で下方に向けてスライド移動させる。そして、伝達部材70の下側部分71の頂部の位置が点検孔150の下端部151の位置に達するか否かに基づいて、伝達部材70の弛みの状態を点検する。例えば、図5(a)に示すように、上記点検孔150の下端部151の位置に達しない場合には、伝達部材70の弛みが所定の管理量未満である状態と判定し、図5(b)に示すように、上記点検孔150の下端部151の位置に達する場合には、伝達部材70の弛みが所定の管理量未満でない状態(具体的には、伝達部材70の弛みが所定の管理量だけである状態又は所定の管理量を超える状態)と判定する(実際には、伝達部材70の弛みが管理量を超える状態であっても、弛み点検用具160を点検孔150内に挿入した状態で点検孔150の下端部151よりも下方に移動させることができないので、上記点検孔150の下端部151の位置に達した場合には、伝達部材70の弛みが所定の管理量だけである状態又は所定の管理量を超える状態のいずれかであると判定する)。このような方法により、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材70の弛みの状態を簡易且つ正確に点検できる。また、駆動側軸受板90と当該駆動側軸受板90と隣接する建物の柱との相互間の隙間の大きさに左右されることなく、伝達部材70の状態を点検できるので、点検作業を簡易且つ正確に行うことができる。
また、点検者が伝達部材70の錆の状態、伝達部材70の摩耗の状態、又は伝達部材70の汚損の状態を点検する場合には、まず、点検口3aを介して点検者の頭をシャッター収納部10の内部に挿通した状態で、点検孔150を介して伝達部材70を視認したり(又は、手鏡等を利用して点検口3a及び点検孔150を介して伝達部材70を視認したり)、あるいは、点検口3a及び点検孔150を介して点検者の手を挿通し、当該挿通した手で伝達部材70を触る。そして、伝達部材70の外観又は手で触った伝達部材70の感触から、伝達部材70の錆、摩耗、又は汚損の有無(又は度合い)に基づいて、伝達部材70の錆の状態、伝達部材70の摩耗の状態、又は伝達部材70の汚損の状態を点検する。例えば、伝達部材70の外観から、伝達部材70に錆が見つからなかった場合には、伝達部材70に錆がない状態と判定し、伝達部材70に錆が見つかった場合には、伝達部材70に錆がある状態と判定する。この場合において、例えば、シャッターカーテン30を所定量ずつ開閉移動させて、点検孔150を介して視認できる伝達部材70の部分(又は点検孔150を介して手で触ることできる伝達部材70の部分)を変えながら、上述した点検を行うことで、伝達部材70全体を点検することができる。このような方法により、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材70の錆の状態、伝達部材70の摩耗の状態、又は伝達部材70の汚損の状態を簡易に点検できる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、シャッター1の点検構造が、伝達部材70と略平行に設けられた駆動側軸受板90を備え、駆動側軸受板90に点検孔150を形成したので、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材70の状態を点検でき、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。
また、点検孔150を、巻取軸40と開閉機60との相互間の位置であって、伝達部材70の一部と対応する位置に設けたので、点検孔150を伝達部材70の一部と対応しない位置に設けた場合に比べて、伝達部材70の状態を簡易に点検でき、点検作業の簡易化を一層図ることが可能となる。
また、シャッターカーテン30は、上下方向に開閉するものであり、点検孔150を、伝達部材70の下側部分71と対応する位置に設けたので、点検孔150を伝達部材70の上側部分72と対応する位置に設けた場合に比べて、伝達部材70の弛みの状態を正確に点検でき、点検精度を向上させることが可能となる。
また、点検孔150の端部のうち伝達部材70の弛み方向(上下方向)の端部の少なくともいずれか一方の位置が、伝達部材70が所定の管理量だけ弛んだ状態における伝達部材70の頂部の位置と対応するように、当該点検孔150を形成したので、伝達部材70の頂部の位置と点検孔150の下端部151の位置との相対的な位置関係に基づいて伝達部材70の弛みの状態を簡易且つ正確に点検でき、点検作業の簡易化を図ることができると共に、点検精度を向上させることが可能となる。
また、弛み点検用具160を点検孔150内で伝達部材70の弛み方向(上下方向)に略沿って移動させる場合に、当該移動をガイド可能となるように、当該点検孔150を長孔状に形成したので、弛み点検用具160を正確に操作でき、伝達部材70の弛みの状態を一層正確に点検することが可能となる。
また、点検孔150を、収容空間11と対応しない位置に設けたので、シャッター1の周辺で火災が発生した場合に、当該火災の火が点検孔150を介して収容空間11に流入することを回避でき、収容空間11の防火を維持することが可能となる。
また、シャッター1の点検方法が、伝達部材70よりも巻取軸40側の位置において当該伝達部材70と略平行に設けられた駆動側軸受板90に形成した点検孔150を介して、駆動側軸受板90よりも巻取軸40側の位置から当該伝達部材70を点検する工程を、含むので、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材70の状態を点検でき、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。また、例えば、駆動側軸受板90と当該駆動側軸受板90と隣接する建物の柱との相互間の隙間の大きさに左右されることなく、伝達部材70の状態を点検できるので、点検作業を簡易且つ正確に行うことができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(シャッター収納部について)
上記実施の形態では、シャッター収納部10が補助軸受板110を備えていると説明したが、これに限られず、例えば、補助軸受板110を省略してもよい。
(巻取軸について)
上記実施の形態では、巻取軸40には、駆動側フランジ部、及び従動側シャフト部41を設けていると説明したが、これに限られず、例えば、駆動側フランジ部に代えて、従動側シャフト部41と略同一のシャフト部(以下、「駆動側シャフト部」と称する)を設けてもよい。この場合には、駆動側軸受部50の駆動側軸受部本体51を公知のベアリング部材にて形成すると共に、巻取軸側スプロケット52を駆動側シャフト部(すなわち、巻取軸40)に設けてもよい。
(点検孔の設置位置について)
上記実施の形態では、点検孔150を巻取軸40と開閉機60との相互間の位置であって伝達部材70の一部と対応する位置に設けていると説明したが、これに限られない。例えば、伝達部材70を直接的に視認せずに伝達部材70の状態を点検する場合には、点検孔150を伝達部材70の一部と対応しない位置に設けてもよい。あるいは、伝達部材70を直接的に視認しながら伝達部材70の状態を点検する場合には、点検孔150を、巻取軸40と開閉機60との相互間の位置以外の位置であって伝達部材70の一部と対応する位置(一例として、巻取軸側スプロケット52よりも部屋の室内側の位置、開閉機側スプロケット62よりも部屋の室外側の位置等)に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、点検孔150を伝達部材70の下側部分71と対応する位置に1つ設けていると説明したが、これに限られない。例えば、点検孔150を伝達部材70の下側部分71と対応する位置に複数設けてもよい。また、伝達部材70の錆の状態、伝達部材70の摩耗の状態、又は伝達部材70の汚損の状態を点検する場合には、点検孔150を、伝達部材70の上側部分72と対応する位置に少なくとも1つ以上設けてもよい。また、点検孔150を、伝達部材70の下側部分71と対応する位置及び伝達部材70の上側部分72と対応する位置の各々に少なくとも1つ以上設けてもよい。
また、上記実施の形態では、点検孔150を駆動側軸受板90に設けていると説明したが、これに限られない。例えば、駆動側軸受板90と当該駆動側軸受板90と隣接する建物の柱との相互間の隙間において、伝達部材70の状態を点検するために必要なスペースを確保できる場合であって、補助軸受板110によって巻取軸側スプロケット52、開閉機側スプロケット62、及び伝達部材70が覆われている場合には、点検孔150を補助軸受板110に設けてもよい。
(点検孔の形状について)
上記実施の形態では、点検孔150を長孔状に形成していると説明したが、これに限られず、例えば、円孔状、方形孔状(一例として、三角形孔、四角形孔等)に形成してもよい。
(付記)
付記1のシャッターの点検構造は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検構造であって、前記伝達部材と略平行に設けられた板状体を備え、前記板状体に、前記伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を形成した。
付記2のシャッターの点検構造は、付記1に記載のシャッターの点検構造において、前記点検孔を、前記巻取軸と前記開閉機との相互間の位置であって、前記伝達部材の一部と対応する位置に設けた。
付記3のシャッターの点検構造は、付記2に記載のシャッターの点検構造において、前記軸受部又は前記巻取軸は、巻取軸側スプロケットを備え、前記開閉機は、前記伝達部材によって前記巻取軸側スプロケットと連結された開閉機側スプロケットを備え、前記シャッターカーテンは、上下方向に開閉するものであり、前記点検孔を、前記伝達部材の部分のうち、前記巻取軸側スプロケットの下端部から前記開閉機側スプロケットの下端部に至る部分と対応する位置に設けた。
付記4のシャッターの点検構造は、付記2又は3に記載のシャッターの点検構造において、前記点検孔の端部のうち前記伝達部材の弛み方向の端部の少なくともいずれか一方の位置が、前記伝達部材が所定の管理量だけ弛んだ状態における前記伝達部材の頂部の位置と対応するように、当該点検孔を形成した。
付記5のシャッターの点検構造は、付記2から4のいずれか一項に記載のシャッターの点検構造において、前記伝達部材の弛みを点検するための弛み点検用具を前記点検孔内で前記伝達部材の弛み方向に略沿って移動させる場合に、当該移動をガイド可能となるように、当該点検孔を長孔状に形成した。
付記6のシャッターの点検構造は、付記1から5のいずれか一項に記載のシャッターの点検構造において、前記シャッターカーテン及び前記巻取軸を収容する収容部であって、当該収容部の収容空間の防火を行う収容部を備え、前記点検孔を、前記収容空間と対応しない位置に設けた。
付記7のシャッターの点検方法は、建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを上下に開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検方法であって、前記伝達部材よりも前記巻取軸側の位置において当該伝達部材と略平行に設けられた板状体に形成した点検孔であって、当該伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を介して、前記板状体よりも前記巻取軸側の位置から当該伝達部材を点検する工程を、含む。
(付記の効果)
付記1に記載のシャッターの点検構造によれば、伝達部材と略平行に設けられた板状体を備え、板状体に点検孔を形成したので、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材の状態を点検でき、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。
付記2に記載のシャッターの点検構造によれば、点検孔を、巻取軸と開閉機との相互間の位置であって、伝達部材の一部と対応する位置に設けたので、点検孔を伝達部材の一部と対応しない位置に設けた場合に比べて、伝達部材の状態を簡易に点検でき、点検作業の簡易化を一層図ることが可能となる。
付記3に記載のシャッターの点検構造によれば、シャッターカーテンは、上下方向に開閉するものであり、点検孔を、伝達部材の部分のうち、巻取軸側スプロケットの下端部から開閉機側スプロケットの下端部に至る部分と対応する位置に設けたので、点検孔を伝達部材の部分のうち巻取軸側スプロケットの上端部から開閉機側スプロケットの上端部に至る部分と対応する位置に設けた場合に比べて、伝達部材の弛みの状態を正確に点検でき、点検精度を向上させることが可能となる。
付記4に記載のシャッターの点検構造によれば、点検孔の端部のうち伝達部材の弛み方向の端部の少なくともいずれか一方の位置が、伝達部材が所定の管理量だけ弛んだ状態における伝達部材の頂部の位置と対応するように、当該点検孔を形成したので、伝達部材の頂部の位置と点検孔の下端部の位置との相対的な位置関係に基づいて伝達部材の弛みの状態を簡易且つ正確に点検でき、点検作業の簡易化を図ることができると共に、点検精度を向上させることが可能となる。
付記5に記載のシャッターの点検構造によれば、弛み点検用具を点検孔内で伝達部材の弛み方向に略沿って移動させる場合に、当該移動をガイド可能となるように、当該点検孔を長孔状に形成したので、弛み点検用具を正確に操作でき、伝達部材の弛みの状態を一層正確に点検することが可能となる。
付記6に記載のシャッターの点検構造によれば、点検孔を、収容空間と対応しない位置に設けたので、シャッターの周辺で火災が発生した場合に、当該火災の火が点検孔を介して収容空間に流入することを回避でき、収容空間の防火を維持することが可能となる。
付記7に記載のシャッターの点検方法によれば、伝達部材よりも巻取軸側の位置において当該伝達部材と略平行に設けられた板状体に形成した点検孔を介して、板状体よりも巻取軸側の位置から当該伝達部材を点検する工程を、含むので、従来技術(特殊な道具を用いて特殊な作業を行う技術)に比べて、特殊な道具及び特殊な作業を必要とせずに、伝達部材の状態を点検でき、点検作業の簡易化を図ることが可能となる。また、例えば、板状体と当該板状体と隣接する建物の柱との相互間の隙間の大きさに左右されることなく、伝達部材の状態を点検できるので、点検作業を簡易且つ正確に行うことができる。
1 シャッター
2 開口部
3 天井
3a 点検口
10 シャッター収納部
11 収容空間
12 まぐさ
13 まぐさ
14 まぐさ開口
15 まぐさ部材
20 ガイドレール
21 第1側片
22 第2側片
23 第3側片
30 シャッターカーテン
31 スラット
40 巻取軸
41 従動側シャフト部
50 駆動側軸受部
51 駆動側軸受部本体
52 巻取軸側スプロケット
60 開閉機
61 開閉機本体
62 開閉機側スプロケット
70 伝達部材
71 下側部分
72 上側部分
80 ケースプレート
90 駆動側軸受板
91 第1駆動側軸受側片
91a 第1挿通孔
91b 第2挿通孔
91c 第3挿通孔
91d 取付孔
92 第2駆動側軸受側片
92a 挿通孔
93 第3駆動側軸受側片
93a 挿通孔
100 駆動側取付板
101 第1駆動側取付側片
101a 挿通孔
102 第2駆動側取付側片
102a 取付孔
103 第3駆動側取付側片
103a 取付孔
104 第4駆動側取付側片
104a 挿通孔
110 補助軸受板
111 第1補助側片
111a 第1挿通孔
111b 第2挿通孔
112 第2補助側片
113 第3補助側片
120 カバー部
130 従動側軸受板
140 従動側取付板
150 点検孔
151 下端部
152 上端部
160 弛み点検用具

Claims (6)

  1. 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検構造であって、
    前記伝達部材と略平行に設けられた板状体を備え、
    前記板状体に、前記伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を形成し、
    前記点検孔を、前記巻取軸と前記開閉機との相互間の位置であって、前記伝達部材の一部と対応する位置に設けた、
    シャッターの点検構造。
  2. 前記軸受部又は前記巻取軸は、巻取軸側スプロケットを備え、
    前記開閉機は、前記伝達部材によって前記巻取軸側スプロケットと連結された開閉機側スプロケットを備え、
    前記シャッターカーテンは、上下方向に開閉するものであり、
    前記点検孔を、前記伝達部材の部分のうち、前記巻取軸側スプロケットの下端部から前記開閉機側スプロケットの下端部に至る部分と対応する位置に設けた、
    請求項1に記載のシャッターの点検構造。
  3. 前記点検孔の端部のうち前記伝達部材の弛み方向の端部の少なくともいずれか一方の位置が、前記伝達部材が所定の管理量だけ弛んだ状態における前記伝達部材の頂部の位置と対応するように、当該点検孔を形成した、
    請求項1又は2に記載のシャッターの点検構造。
  4. 前記伝達部材の弛みを点検するための弛み点検用具を前記点検孔内で前記伝達部材の弛み方向に略沿って移動させる場合に、当該移動をガイド可能となるように、当該点検孔を長孔状に形成した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のシャッターの点検構造。
  5. 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検構造であって、
    前記伝達部材と略平行に設けられた板状体と、
    前記シャッターカーテン及び前記巻取軸を収容する収容部であって、当該収容部の収容空間の防火を行う収容部と、を備え、
    前記板状体に、前記伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を形成し、
    前記点検孔を、前記収容空間と対応しない位置に設けた、
    シャッターの点検構造。
  6. 建物の開口部を開閉するシャッターカーテンを上下に開閉移動させるための巻取軸を回転可能に支持する軸受部と、前記巻取軸を回転駆動させる開閉機と、前記開閉機の回転駆動力を前記巻取軸に伝達する伝達部材と、を備えたシャッターを対象とした点検方法であって、
    前記伝達部材よりも前記巻取軸側の位置において当該伝達部材と略平行に設けられた板状体に形成した点検孔であって、当該伝達部材の状態を点検することが可能な点検孔を介して、前記板状体よりも前記巻取軸側の位置から当該伝達部材を点検する工程を、含み、
    前記点検孔を、前記巻取軸と前記開閉機との相互間の位置であって、前記伝達部材の一部と対応する位置に設けた、
    シャッターの点検方法。
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